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JP4894859B2 - 不揮発性半導体記憶装置並びにその書き込み方法、読み出し方法及び消去方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置並びにその書き込み方法、読み出し方法及び消去方法 Download PDF

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Description

本発明は、不揮発性半導体記憶装置並びにその書き込み方法、読み出し方法及び消去方法に係り、特に抵抗値が異なる複数の抵抗状態を記憶する抵抗記憶素子を用いた不揮発性半導体記憶装置並びにその書き込み方法、読み出し方法及び消去方法に関する。
近年、新たなメモリ素子として、ReRAM(Resistance Random Access Memory:抵抗変化メモリ)と称される不揮発性半導体記憶装置が注目されている。ReRAMは、抵抗値が異なる複数の抵抗状態を有し、外部から電気的刺激を与えることにより抵抗状態が変化する抵抗記憶素子を用い、抵抗記憶素子の高抵抗状態と低抵抗状体とを例えば情報の“0”と“1”とに対応づけることにより、メモリ素子として利用するものである。ReRAMは、高速性、大容量性、低消費電力性等を実現可能なため、将来性が期待されている。
抵抗記憶素子は、電圧の印加により抵抗状態が変化する抵抗記憶材料を一対の電極間に挟持したものである。抵抗記憶材料としては、代表的なものとして遷移金属を含む酸化物材料が知られている。
図13は、抵抗記憶素子のI−V特性を示すグラフである。図13に示すように、高抵抗状態にある抵抗記憶素子に印加する電圧を徐々に高くしていくと、電圧がある値(セット電圧Vset)を超えたところで急激に抵抗値が減少し、抵抗記憶素子は低抵抗状態に遷移する。このような動作は、一般に「セット」と称される。一方、低抵抗状態にある抵抗記憶素子に印加する電圧を徐々に高くしていくと、電圧がある値(リセット電圧Vreset)を超えたところで急激に抵抗値が増加し、抵抗記憶素子は高抵抗状態に遷移する。このような動作は、一般に「リセット」と称される。
これら動作により、抵抗記憶素子に単純に電圧を印加するだけで、抵抗記憶素子の抵抗状態を制御することができる。データの読み出しは、リセットを起こさない程度の電圧を印加したときに素子に流れる電流値を測定することにより可能である。
なお、本願発明の背景技術としては以下のようなものがある。
特開2004−213744号公報 I.G. Beck et al., "Highly Scalable Non-volatile Resistive Memory using Simple Binary Oxide Driven by Asymmetric Unipolar Voltage Pulses", IEDM 2004 S. Seo et al., "Conductivity switching characteristics and reset currents in NiO films", Appled Physics Letters 86, 093509 (2005) K.Kinoshita et al., "New Model Proposed for Switching Mechanism of ReRAM", IEEE NVSMW 2006, p.84-85
しかしながら、抵抗記憶素子に単純に電圧を印加して低抵抗状態から高抵抗状態に抵抗状態をリセットする手法では、低抵抗状態から高抵抗状態への抵抗状態の変化に伴う抵抗値の増大により、リセット直後の抵抗記憶素子には、リセット電圧を超える過大な電圧が印加されてしまう。この電圧がセット電圧よりも高いと、抵抗記憶素子は高抵抗状態から低抵抗状態に遷移してしまい、正常な書き込み動作を行うことができない。
本発明の目的は、正常な書き込み動作を行い得る不揮発性半導体記憶装置並びにその書き込み方法、読み出し方法及び消去方法を提供することにある。
本発明の一観点によれば、リセット電圧より高く且つセット電圧より低い電圧を印加すると低抵抗状態から高抵抗状態に変化し、前記セット電圧より高い電圧を印加すると前記高抵抗状態から前記低抵抗状態へ変化する抵抗記憶素子と、第1のゲート電極と第1のソース/ドレイン拡散層とを有し、前記第1のソース/ドレイン拡散層の一方が前記抵抗記憶素子の一方の端部に接続された第1のトランジスタと、第2のゲート電極と第2のソース/ドレイン拡散層とを有し、前記第2のソース/ドレイン拡散層の一方が前記抵抗記憶素子の前記一方の端部に接続され、前記第2のソース/ドレイン拡散層の他方が前記抵抗記憶素子の他方の端部に接続された第2のトランジスタとを有するメモリセルを有し、前記第2のトランジスタのオン抵抗値は、前記低抵抗状態の前記抵抗記憶素子の抵抗値より大きく、且つ、前記高抵抗状態の前記抵抗記憶素子の抵抗値より小さいことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置が提供される。
本発明の他の観点によれば、リセット電圧より高く且つセット電圧より低い電圧を印加すると低抵抗状態から高抵抗状態に変化し、前記セット電圧より高い電圧を印加すると前記高抵抗状態から前記低抵抗状態へ変化する抵抗記憶素子と、第1のゲート電極と第1のソース/ドレイン拡散層とを有し、前記第1のソース/ドレイン拡散層の一方が前記抵抗記憶素子の一方の端部に接続された第1のトランジスタと、第2のゲート電極と第2のソース/ドレイン拡散層とを有し、前記第2のソース/ドレイン拡散層の一方が前記抵抗記憶素子の前記一方の端部に接続され、前記第2のソース/ドレイン拡散層の他方が前記抵抗記憶素子の他方の端部に接続された第2のトランジスタとを有するメモリセルを有し、前記第2のトランジスタのオフ抵抗値は、前記高抵抗状態の前記抵抗記憶素子の抵抗値より小さいことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置が提供される。
本発明の更に他の観点によれば、リセット電圧より高く、セット電圧より低い電圧を印加すると低抵抗状態から高抵抗状態に変化し、前記セット電圧より高い電圧を印加すると前記高抵抗状態から前記低抵抗状態へ変化する抵抗記憶素子と;第1のゲート電極と第1のソース/ドレイン拡散層とを有し、前記第1のソース/ドレイン拡散層の一方が前記抵抗記憶素子の一方の端部に接続された第1のトランジスタと;第2のゲート電極と第2のソース/ドレイン拡散層とを有し、前記第2のソース/ドレイン拡散層の一方が前記抵抗記憶素子の前記一方の端部に接続され、前記第2のソース/ドレイン拡散層の他方が前記抵抗記憶素子の他方の端部に接続された第2のトランジスタとをそれぞれ有する複数のメモリセルと、同一の列に存在する複数の前記抵抗記憶素子の前記他方の端部を共通接続する複数のビット線と、同一の行に存在する複数の前記第1のトランジスタの前記第1のゲート電極を共通接続する複数のワード線と、前記ワード線と並行するように形成され、複数の前記第2のトランジスタの前記第2のゲート電極を共通接続する複数のリセット線と、前記複数のビット線に接続され、前記複数のビット線の電位を制御する列セレクタと、前記複数のワード線に接続され、前記複数のワード線の電位を制御する第1の行セレクタと、前記複数のリセット線に接続され、前記複数のリセット線の電位を制御する第2の行セレクタとを有し、前記複数の第1のトランジスタの前記第1のソース/ドレイン拡散層の他方が接地されている不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法であって、前記第1の行セレクタにより一の前記ワード線に電圧を選択的に印加し、前記第2の行セレクタにより一の前記リセット線に電圧を選択的に印加し、前記第1の列セレクタにより一の前記ビット線に電圧を選択的に印加することにより、選択された前記メモリセルの前記抵抗記憶素子に前記高抵抗状態を書き込むことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法が提供される。
本発明の更に他の観点によれば、リセット電圧より高く、セット電圧より低い電圧を印加すると低抵抗状態から高抵抗状態に変化し、前記セット電圧より高い電圧を印加すると前記高抵抗状態から前記低抵抗状態へ変化する抵抗記憶素子と;第1のゲート電極と第1のソース/ドレイン拡散層とを有し、前記第1のソース/ドレイン拡散層の一方が前記抵抗記憶素子の一方の端部に接続された第1のトランジスタと;第2のゲート電極と第2のソース/ドレイン拡散層とを有し、前記第2のソース/ドレイン拡散層の一方が前記抵抗記憶素子の前記一方の端部に接続され、前記第2のソース/ドレイン拡散層の他方が前記抵抗記憶素子の他方の端部に接続された第2のトランジスタとをそれぞれ有する複数のメモリセルと、同一の列に存在する複数の前記抵抗記憶素子の前記他方の端部を共通接続する複数のビット線と、同一の列に存在する複数の第1のトランジスタの前記第1のソース/ドレイン拡散層の他方を共通接続する複数のソース線と、同一の行に存在する複数の前記第1のトランジスタの前記第1のゲート電極を共通接続する複数のワード線と、前記ワード線と並行するように形成され、複数の前記第2のトランジスタの前記第2のゲート電極を共通接続する複数のリセット線と、前記複数のビット線に接続され、前記複数のビット線の電位を制御する第1の列セレクタと、前記複数のソース線に接続され、前記複数のソース線の電位を制御する第2の列セレクタと、前記複数のワード線に接続され、前記複数のワード線の電位を制御する第1の行セレクタと、前記複数のリセット線に接続され、前記複数のリセット線の電位を制御する第2の行セレクタとを有する不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法であって、前記第1の行セレクタにより一の前記ワード線に電圧を選択的に印加し、前記第2の行セレクタにより一の前記リセット線に電圧を選択的に印加し、前記第1の列セレクタにより一の前記ビット線に電圧を選択的に印加し、前記第2の列セレクタにより一の前記ソース線を接地することにより、選択された前記メモリセルの前記抵抗記憶素子に前記高抵抗状態を書き込むことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法が提供される。
本発明の更に他の観点によれば、リセット電圧より高く、セット電圧より低い電圧を印加すると低抵抗状態から高抵抗状態に変化し、前記セット電圧より高い電圧を印加すると前記高抵抗状態から前記低抵抗状態へ変化する抵抗記憶素子と;第1のゲート電極と第1のソース/ドレイン拡散層とを有し、前記第1のソース/ドレイン拡散層の一方が前記抵抗記憶素子の一方の端部に接続された第1のトランジスタと;第2のゲート電極と第2のソース/ドレイン拡散層とを有し、前記第2のソース/ドレイン拡散層の一方が前記抵抗記憶素子の前記一方の端部に接続され、前記第2のソース/ドレイン拡散層の他方が前記抵抗記憶素子の他方の端部に接続された第2のトランジスタとをそれぞれ有する複数のメモリセルと、同一の列に存在する複数の前記抵抗記憶素子の前記他方の端部を共通接続する複数のビット線と、同一の行に存在する複数の前記第1のトランジスタの前記第1のゲート電極を共通接続する複数のワード線と、前記ワード線と並行するように形成され、複数の前記第2のトランジスタの前記第2のゲート電極を共通接続する複数のリセット線と、前記複数のビット線に接続され、前記複数のビット線の電位を制御する列セレクタと、前記複数のワード線に接続され、前記複数のワード線の電位を制御する第1の行セレクタと、前記複数のリセット線に接続され、前記複数のリセット線の電位を制御する第2の行セレクタとを有し、前記複数の第1のトランジスタの前記第1のソース/ドレイン拡散層の他方が接地されており、前記第2のトランジスタのオン抵抗値は、前記低抵抗状態の前記抵抗記憶素子の抵抗値より大きく、且つ、前記高抵抗状態の前記抵抗記憶素子の抵抗値より小さい不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法であって、前記第1の行セレクタにより一の前記ワード線に電圧を選択的に印加し、前記第1の列セレクタにより一の前記ビット線に電圧を選択的に印加し、選択された前記メモリセルに書き込まれた情報を前記ビット線に流れる電流に基づいて読み出すことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法が提供される。
本発明の更に他の観点によれば、リセット電圧より高く、セット電圧より低い電圧を印加すると低抵抗状態から高抵抗状態に変化し、前記セット電圧より高い電圧を印加すると前記高抵抗状態から前記低抵抗状態へ変化する抵抗記憶素子と;第1のゲート電極と第1のソース/ドレイン拡散層とを有し、前記第1のソース/ドレイン拡散層の一方が前記抵抗記憶素子の一方の端部に接続された第1のトランジスタと;第2のゲート電極と第2のソース/ドレイン拡散層とを有し、前記第2のソース/ドレイン拡散層の一方が前記抵抗記憶素子の前記一方の端部に接続され、前記第2のソース/ドレイン拡散層の他方が前記抵抗記憶素子の他方の端部に接続された第2のトランジスタとをそれぞれ有する複数のメモリセルと、同一の列に存在する複数の前記抵抗記憶素子の前記他方の端部を共通接続する複数のビット線と、同一の列に存在する複数の前記第1のトランジスタの前記第1のソース/ドレイン拡散層の他方を共通接続する複数のソース線と、同一の行に存在する複数の前記第1のトランジスタの前記第1のゲート電極を共通接続する複数のワード線と、前記複数のビット線に接続され、前記複数のビット線の電位を制御する第1の列セレクタと、前記複数のソース線に接続され、前記複数のソース線の電位を制御する第2の列セレクタと、前記複数のワード線に接続され、前記複数のワード線の電位を制御する行セレクタとを有し、前記第2のトランジスタのオン抵抗値は、前記低抵抗状態の前記抵抗記憶素子の抵抗値より大きく、且つ、前記高抵抗状態の前記抵抗記憶素子の抵抗値より小さい不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法であって、前記行セレクタにより一の前記ワード線に電圧を選択的に印加し、前記第1の列セレクタにより一の前記ビット線を接地した後に、前記第2の列セレクタにより一の前記ソース線に電圧を選択的に印加することにより、選択された前記メモリセルに書き込まれた情報を前記ソース線に流れる電流に基づいて読み出すことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法が提供される。
本発明の更に他の観点によれば、リセット電圧より高く、セット電圧より低い電圧を印加すると低抵抗状態から高抵抗状態に変化し、前記セット電圧より高い電圧を印加すると前記高抵抗状態から前記低抵抗状態へ変化する抵抗記憶素子と;第1のゲート電極と第1のソース/ドレイン拡散層とを有し、前記第1のソース/ドレイン拡散層の一方が前記抵抗記憶素子の一方の端部に接続された第1のトランジスタと;第2のゲート電極と第2のソース/ドレイン拡散層とを有し、前記第2のソース/ドレイン拡散層の一方が前記抵抗記憶素子の前記一方の端部に接続され、前記第2のソース/ドレイン拡散層の他方が前記抵抗記憶素子の他方の端部に接続された第2のトランジスタとをそれぞれ有する複数のメモリセルと、同一の列に存在する複数の前記抵抗記憶素子の前記他方の端部を共通接続する複数のビット線と、同一の行に存在する複数の前記第1のトランジスタの前記第1のゲート電極を共通接続する複数のワード線と、前記ワード線と並行するように形成され、複数の前記第2のトランジスタの前記第2のゲート電極を共通接続する複数のリセット線と、前記複数のビット線に接続され、前記複数のビット線の電位を制御する列セレクタと、前記複数のワード線に接続され、前記複数のワード線の電位を制御する第1の行セレクタと、前記複数のリセット線に接続され、前記複数のリセット線の電位を制御する第2の行セレクタとを有し、前記複数の第1のトランジスタの前記第1のソース/ドレイン拡散層の他方が接地されている不揮発性半導体記憶装置の消去方法であって、前記第1の行セレクタによりすべての前記ワード線に電圧を印加し、前記第2の行セレクタによりすべての前記リセット線に電圧を印加し、前記列セレクタにより一の前記ビット線に電圧を選択的に印加することにより、選択された列に存在する複数の前記抵抗記憶素子を前記高抵抗状態にすることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の消去方法が提供される。
本発明の更に他の観点によれば、リセット電圧より高く、セット電圧より低い電圧を印加すると低抵抗状態から高抵抗状態に変化し、前記セット電圧より高い電圧を印加すると前記高抵抗状態から前記低抵抗状態へ変化する抵抗記憶素子と;第1のゲート電極と第1のソース/ドレイン拡散層とを有し、前記第1のソース/ドレイン拡散層の一方が前記抵抗記憶素子の一方の端部に接続された第1のトランジスタと;第2のゲート電極と第2のソース/ドレイン拡散層とを有し、前記第2のソース/ドレイン拡散層の一方が前記抵抗記憶素子の前記一方の端部に接続され、前記第2のソース/ドレイン拡散層の他方が前記抵抗記憶素子の他方の端部に接続された第2のトランジスタとをそれぞれ有する複数のメモリセルと、同一の列に存在する複数の前記抵抗記憶素子の前記他方の端部を共通接続する複数のビット線と、同一の列に存在する複数の前記第1のトランジスタの前記第1のソース/ドレイン拡散層の他方を共通接続する複数のソース線と、同一の行に存在する複数の前記第1のトランジスタの前記第1のゲート電極を共通接続する複数のワード線と、前記ワード線と並行するように形成され、複数の前記第2のトランジスタの前記第2のゲート電極を共通接続する複数のリセット線と、前記複数のビット線に接続され、前記複数のビット線の電位を制御する第1の列セレクタと、前記複数のソース線に接続され、前記複数のソース線の電位を制御する第2の列セレクタと、前記複数のワード線に接続され、前記複数のワード線の電位を制御する第1の行セレクタと、前記複数のリセット線に接続され、前記複数のリセット線の電位を制御する第2の行セレクタとを有する不揮発性半導体記憶装置の消去方法であって、前記第1の行セレクタによりすべての前記ワード線に電圧を印加し、前記第2の行セレクタによりすべての前記リセット線に電圧を印加し、前記第1の列セレクタにより一の前記ビット線に選択的に電圧を印加し、第2の列セレクタにより一の前記ソース線を接地することにより、選択された列に存在する複数の前記抵抗記憶素子を前記高抵抗状態にすることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の消去方法が提供される。
本発明によれば、抵抗記憶素子に対して並列に第2のトランジスタが接続されており、かかる第2のトランジスタは抵抗記憶素子に書き込まれた情報を消去する際にオン状態となっているため、高抵抗状態に変化した抵抗記憶素子にセット電圧より高い電圧が印加されてしまうのを防止することができる。このため、本発明によれば、低抵抗状態から高抵抗状態に変化した抵抗記憶素子が、低抵抗状態に戻ってしまうのを防止することができ、正常な消去動作を行うことができる。
図1は、本発明の第1実施形態による不揮発性半導体記憶装置のメモリセルを示す回路図である。 図2は、本発明の第1実施形態による不揮発性半導体記憶装置を示す回路図である。 図3は、本発明の第1実施形態による不揮発性半導体記憶装置を示す断面図である。 図4は、本発明の第1実施形態による不揮発性半導体記憶装置を示す平面図である。 図5は、本発明の第1実施形態による不揮発性半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図(その1)である。 図6は、本発明の第1実施形態による不揮発性半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図(その2)である。 図7は、本発明の第1実施形態による不揮発性半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図(その3)である。 図8は、本発明の第1実施形態による不揮発性半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図(その4)である。 図9は、本発明の第2実施形態による不揮発性半導体記憶装置を示す断面図である。 図10は、本発明の第2実施形態による不揮発性半導体記憶装置を示す平面図である。 図11は、本発明の第3実施形態による不揮発性半導体記憶装置を示す回路図である。 図12は、本発明の第3実施形態による不揮発性半導体記憶装置を示す平面図である。 図13は、抵抗記憶素子のI−V特性を示すグラフである。
符号の説明
10,10a,10b…抵抗記憶素子
12…第1のトランジスタ
14…第2のトランジスタ
16…第1の行セレクタ
18…第2の行セレクタ
20…列セレクタ、第1の列セレクタ
22…リセットドライバ回路
24…セットドライバ回路
26…読み出し回路
28…制御回路
30…半導体基板
32…素子分離領域
34、34a、34b…素子領域
36、36a、36b…リセット線、ゲート電極
38a、38b…ワード線、ゲート電極
40…ソース/ドレイン拡散層
42…ソース/ドレイン拡散層
44…ソース/ドレイン拡散層
46…スペース
48…ソース/ドレイン拡散層
50…ソース/ドレイン拡散層
52…層間絶縁膜
58a〜58e…コンタクトプラグ
60a〜60e…中継配線
62…層間絶縁膜
64a〜64e…コンタクトプラグ
66a〜66c…中継配線
68a〜68d…ソース線
70…層間絶縁膜
72a〜72c…コンタクトプラグ
74a〜74c…中継配線
76…層間絶縁膜
80…下部電極
82…抵抗記憶層
84…上部電極
86…層間絶縁膜
88a〜88c…コンタクトプラグ
90、90a、90b…ビット線
92…コンタクトホール
94…コンタクトホール
96…コンタクトホール
98…コンタクトホール
100…第2の列セレクタ
102a、102b…コンタクトプラグ
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態による不揮発性半導体記憶装置並びにその書き込み方法、読み出し方法及び消去方法を図1乃至図8を用いて説明する。図1は、本実施形態による不揮発性半導体記憶装置のメモリセルを示す回路図である。
(メモリセル)
まず、本実施形態による不揮発性半導体記憶装置のメモリセルについて図1を用いて説明する。
図1に示すように、本実施形態による不揮発性半導体記憶装置のメモリセルMCは、抵抗記憶素子10と第1のトランジスタ(選択トランジスタ)12と第2のトランジスタ14とを有している。
抵抗記憶素子10は、高抵抗状態と低抵抗状態とを記憶し、電圧の印加によって高抵抗状態と低抵抗状態とが切り換わるものである。リセット電圧より高く且つセット電圧より低い電圧を抵抗記憶素子10に印加すると、抵抗記憶素子10は低抵抗状態から高抵抗状態へと変化する。一方、セット電圧より高い電圧を抵抗記憶素子10に印加すると、抵抗記憶素子10は高抵抗状態から低抵抗状態へと変化する。
低抵抗状態の抵抗記憶素子10の抵抗値Rlowは、例えば数kΩ程度である。ここでは、低抵抗状態の抵抗記憶素子10の抵抗値Rlowを、例えば3kΩ程度とする。
一方、高抵抗状態の抵抗記憶素子10の抵抗値Rhighは、例えば数十kΩ〜1000kΩ程度である。ここでは、高抵抗状態の抵抗記憶素子10の抵抗値Rhighを、例えば100kΩ程度とする。高抵抗状態における抵抗記憶素子10の抵抗値Rhighは、抵抗記憶素子10の面積に依存する。このため、抵抗記憶素子10の面積を適宜設定することにより、高抵抗状態における抵抗記憶素子10の抵抗値Rhighを所望の値に設定することが可能である。
抵抗記憶素子10の一方の端部は、第1のトランジスタ12のソース/ドレイン拡散層の一方、即ち、ドレイン端子に電気的に接続されている。抵抗記憶素子10の他方の端部は、ビット線BLに電気的に接続されている。
第1のトランジスタ12のソース/ドレイン拡散層の他方(ソース端子)は、接地電位Vssに接続されている。第1のトランジスタ12のオン抵抗(チャネル抵抗)Rtr1_onは、例えば4kΩ程度に設定されている。トランジスタのオン抵抗とは、トランジスタをオン状態にした際におけるソース/ドレイン間の抵抗のことである。第1のトランジスタ12のゲート幅を例えば0.7μm程度とし、第1のトランジスタ12のゲート長を例えば0.18μm程度とすれば、第1のトランジスタ12のオン抵抗Rtr1_onを、例えば4kΩ程度とすることが可能である。第1のトランジスタ12のゲート電極は、ワード線WLに接続されている。
第2のトランジスタ14のソース/ドレイン拡散層の一方(ソース端子)は、第1のトランジスタ12のソース/ドレイン拡散層の一方(ドレイン端子)に接続されている。また、第2のトランジスタ14のソース/ドレイン拡散層の一方(ソース端子)は、抵抗記憶素子10の一方の端部に接続されている。第2のトランジスタ14のソース/ドレイン拡散層の他方(ドレイン端子)は、抵抗記憶素子10の他方の端部に接続されている。また、第2のトランジスタ14のソース/ドレイン拡散層の他方(ドレイン端子)は、ビット線BLに電気的に接続されている。第2のトランジスタ14は、抵抗記憶素子10を低抵抗状態から高抵抗状態に変化させた際に、抵抗記憶素子10を高抵抗状態に維持するためのものである。第2のトランジスタ14のオン抵抗(チャネル抵抗)Rtr2_onは、例えば10kΩ程度に設定されている。第2のトランジスタ14のゲート幅を例えば3.6μm程度とし、第2のトランジスタ14のゲート長を例えば0.18μm程度とすれば、第2のトランジスタ14のオン抵抗Rtr2_onを、例えば10kΩ程度とすることが可能である。
第2のトランジスタ14のオン抵抗 tr2_onは、低抵抗状態の抵抗記憶素子10の抵抗値Rlowより大きく、且つ、高抵抗状態の抵抗記憶素子10の抵抗値Rhighより小さく設定することが望ましい。低抵抗状態から高抵抗状態に変化した抵抗記憶素子10を高抵抗状態に維持するためには、第2のトランジスタ14のオン抵抗 tr2_onをこのような値に設定することが適当である。
また、第2のトランジスタ14のオフ抵抗 tr2_offは、高抵抗状態の抵抗記憶素子10の抵抗値Rhighより小さく設定することが望ましい。第2のトランジスタ14のオフ抵抗 tr2_offを高抵抗状態の抵抗記憶素子10の抵抗値Rhighより小さく設定するのは、以下のような理由によるものである。即ち、高抵抗状態の抵抗記憶素子10の抵抗値Rhighが極めて高く、第2のトランジスタ14のオフ抵抗 tr2_offが高抵抗状態の抵抗記憶素子10の抵抗値Rhighより更に高い場合には、メモリセルMCに書き込まれた情報を読み出す際にビット線BLに流れる電流が極めて小さくなる。この場合には、選択されたメモリセルMCの抵抗記憶素子10が高抵抗状態であるためにビット線BLに流れる電流が小さくなっているのか、メモリセルMCが選択されていない状態で読み出しを行っているためにビット線BLに流れる電流が小さくなっているのかを判別することが困難である。これに対し、第2のトランジスタ14のオフ抵抗 tr2_offを高抵抗状態の抵抗記憶素子10の抵抗値Rhighより小さく設定すれば、メモリセルMCの抵抗記憶素子10に高抵抗状態が書き込まれている場合であっても、メモリセルMCに書き込まれた情報を読み出す際にはある程度の電流がビット線BLに流れる。このため、選択されたメモリセルMCの抵抗記憶素子10に高抵抗状態が書き込まれている際にビット線BLに流れる電流と、メモリセルMCが選択されていない状態で読み出しを行っている場合にビット線BLに流れる電流との差を大きくすることが可能となる。このため、第2のトランジスタ14のオフ抵抗 tr2_offを高抵抗状態の抵抗記憶素子10の抵抗値Rhighより小さく設定すれば、読み出しエラーを防止することが可能となる。
メモリセルMCの抵抗記憶素子10への高抵抗状態の書き込みは、第1のトランジスタ12と第2のトランジスタ14とをオン状態とし、ビット線BLに所定の電圧を印加することにより行われる。第2のトランジスタ14の抵抗Rtr2_onの値は、抵抗記憶素子10が低抵抗状態から高抵抗状態に変化した際に、抵抗記憶素子10が高抵抗状態に維持されるように設定されている。
例えば、低抵抗状態の抵抗記憶素子10の抵抗値Rlowが3kΩ、第1のトランジスタ12のオン抵抗Rtr1_onが4kΩ、第2のトランジスタ14のオン抵抗Rtr2_onが10kΩである場合、ビット線BLに電源電圧Vddである1.8Vを印加すると、抵抗記憶素子10に印加される電圧は約0.66Vとなる。リセット電圧Vresetより高い電圧が抵抗記憶素子10に印加されるため、抵抗記憶素子10は低抵抗状態から高抵抗状態に変化する。
低抵抗状態から高抵抗状態に変化した後の抵抗記憶素子10の抵抗値Rhighが100kΩである場合、抵抗記憶素子10に印加される電圧は約1.25Vとなる。低抵抗状態から高抵抗状態に変化した後の抵抗記憶素子10に過度に高い電圧が印加されないのは、適度なオン抵抗 tr2_onを有する第2のトランジスタ14が抵抗記憶素子10に並列に接続されているためである。リセット電圧Vresetより高く且つセット電圧Vsetより低い電圧が抵抗記憶素子10に印加されるため、抵抗記憶素子10は高抵抗状態に維持される。
なお、本実施形態による不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法、書き込み方法及び消去方法については、後に詳述することとする。
(回路構成)
次に、本実施形態による不揮発性半導体記憶装置の回路構成を図2を用いて説明する。図2は、本実施形態による不揮発性半導体記憶装置を示す回路図である。
図2に示すように、抵抗記憶素子10と第1のトランジスタ12と第2のトランジスタ14とを有するメモリセルMCがマトリクス状に配置されている。
ワード線WLは、同一の行に存在するメモリセルMCの第1のトランジスタ12のゲート電極を共通接続している。複数のワード線WLは、第1の行セレクタ16に接続されている。第1の行セレクタ16は、選択すべきメモリセルMCに接続されたワード線WLに所定の電圧を印加するためのものである。
リセット線RLは、同一の行に存在するメモリセルMCの第2のトランジスタ14のゲート電極を共通接続している。リセット線RLは、ワード線WLに並行するように形成されている。複数のリセット線RLは、第2の行セレクタ18に接続されている。第2の行セレクタ18は、選択すべきメモリセルMCに接続されたリセット線RLに所定の電圧を印加するためのものである。
ビット線BLは、同一の列に存在するメモリセルMCの抵抗記憶素子10の一方の端部及び第2のトランジスタ14のソース/ドレイン拡散層の一方(ドレイン端子)を共通接続している。ビット線BLは、ワード線WL及びリセット線RLに交差するように形成されている。複数のビット線BLは、列セレクタ20に接続されている。列セレクタ20は、選択すべきメモリセルMCに接続されたビット線BLに所定の電圧を印加するためのものである。
第1のトランジスタ12のソース端子は、接地電位Vssに接続されている。
列セレクタ20には、セットドライバ回路2、リセットドライバ回路2及び読み出し回路26が接続されている。
セットドライバ回路2は、抵抗記憶素子10をセットする際、即ち、抵抗記憶素子10を高抵抗状態から低抵抗状態に変化させる際に、ビット線BLに所定の電圧を印加するためのものである。
リセットドライバ回路2は、抵抗記憶素子10をリセットする際、即ち、抵抗記憶素子10を低抵抗状態から高抵抗状態に変化させる際に、ビット線BLに所定の電圧を印加するためのものである。
読み出し回路26には、センスアンプ(図示せず)が設けられている。読み出し回路26は、ビット線BLに流れる電流をセンスアンプにより検出する。読み出し回路26は、ビット線BLに流れる電流に基づいて、メモリセルMCに書き込まれた情報を読み出す。
第1の行セレクタ16、第2の行セレクタ18、列セレクタ20、セットドライバ回路2、リセットドライバ回路2及び読み出し回路26は、全体を制御する制御回路28に接続されている。
こうして本実施形態による不揮発性半導体記憶装置が構成されている。
次に、本実施形態による不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法、読み出し方法及び消去方法について図2を用いて説明する。
(書き込み方法)
まず、抵抗記憶素子10をリセットする場合、即ち、抵抗記憶素子10に高抵抗状態を書き込む場合について図2を用いて説明する。
抵抗記憶素子10に高抵抗状態を書き込む場合には、書き込み対象のメモリセルMCに接続されたワード線WLを第1の行セレクタ16により選択する。具体的には、書き込み対象のメモリセルMCに接続されたワード線WLに、第1の行セレクタ16により、所定の電圧を印加する。これにより、書き込み対象のメモリセルMCの第1のトランジスタ12がオン状態となる。
また、書き込み対象のメモリセルMCに接続されたリセット線RLを第2の行セレクタ18により選択する。具体的には、書き込み対象のメモリセルMCに接続されたリセット線RLに、第2の行セレクタ18により、所定の電圧を印加する。これにより、書き込み対象のメモリセルMCの第2のトランジスタ1がオン状態となる。
次に、書き込み対象のメモリセルMCに接続されたビット線BLを列セレクタ20により選択する。これにより、列セレクタ20により選択されたビット線BLが、リセットドライバ回路22に接続される。リセットドライバ回路22は、選択されたビット線BLに所定の電圧を所定時間だけ印加する。選択されたビット線BLに印加される電圧は、例えば電源電圧Vddとする。
こうして、書き込み対象のメモリセルMCの抵抗記憶素子10に高抵抗状態が書き込まれる。本実施形態では、抵抗記憶素子10に並列に第2のトランジスタ14が接続されており、かかる第2のトランジスタ14は抵抗記憶素子10に高抵抗状態を書き込む際にオン状態となっているため、高抵抗状態に変化した抵抗記憶素子10にセット電圧より高い電圧が印加されてしまうのを防止することができる。このため、本実施形態によれば、低抵抗状態から高抵抗状態に変化した抵抗記憶素子10が、低抵抗状態に戻ってしまうのを防止することができ、正常な書き込み動作を行うことができる。
次に、抵抗記憶素子10をセットする場合、即ち、抵抗記憶素子10に低抵抗状態を書き込む場合について図2を用いて説明する。
抵抗記憶素子10に低抵抗状態を書き込む際には、書き込み対象のメモリセルMCに接続されたワード線WLを第1の行セレクタ16により選択する。具体的には、書き込み対象のメモリセルMCに接続されたワード線WLに、第1の行セレクタ16により、所定の電圧を印加する。これにより、書き込み対象のメモリセルMCの第1のトランジスタ12がオン状態となる。
一方、書き込み対象のメモリセルMCに接続されたリセット線RLには電圧を印加しない。このため、書き込み対象のメモリセルMCの第2のトランジスタ14はオフ状態となる。
次に、書き込み対象のメモリセルMCに接続されたビット線BLを列セレクタ20により選択する。これにより、列セレクタ20により選択されたビット線BLが、セットドライバ回路24に接続される。セットドライバ24は、選択されたビット線BLに所定の電圧を所定時間だけ印加する。選択されたビット線BLに所定の電圧を印加する時間は、例えば数ns程度とする。
こうして、書き込み対象のメモリセルMCの抵抗記憶素子10に低抵抗状態が書き込まれる。
(読み出し方法)
次に、本実施形態による不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法について図2を用いて説明する。
メモリセルMCの抵抗記憶素子10に書き込まれた情報を読み出す際には、読み出し対象のメモリセルMCに接続されたワード線WLを第1の行セレクタ16により選択する。具体的には、読み出し対象のメモリセルMCに接続されたワード線WLに、第1の行セレクタ16により、所定の電圧を印加する。これにより、読み出し対象のメモリセルMCの第1のトランジスタ12がオン状態となる。
一方、読み出し対象のメモリセルMCに接続されたリセット線RLには電圧を印加しない。このため、読み出し対象のメモリセルMCの第2のトランジスタ14はオフ状態となっている。
次に、読み出し対象のメモリセルMCに接続されたビット線BLを列セレクタ20により選択する。これにより、列セレクタ20に選択されたビット線BLが、読み出し回路26に接続される。読み出し対象のメモリセルMCの抵抗記憶素子10に高抵抗状態が書き込まれている場合には、ビット線BLに比較的小さい電流が流れる。一方、読み出し対象のメモリセルMCの抵抗記憶素子10に低抵抗状態が書き込まれている場合には、ビット線BLに比較的大きい電流が流れる。読み出し回路26は、ビット線BLに流れる電流をセンスアンプにより検出し、抵抗記憶素子10が低抵抗状態であるか高抵抗状態であるかを判断する。即ち、読み出し回路26は、ビット線BLに流れる電流に基づいて、抵抗記憶素子10に書き込まれた情報を読み出す。
なお、ここでは、読み出し対象のメモリセルMCの第2のトランジスタ14をオフ状態にして読み出しを行う場合を例に説明したが、読み出し対象のメモリセルMCの第2のトランジスタ14をオン状態にして読み出しを行ってもよい。この場合、第2のトランジスタ14のゲート端子に印加する電圧は、適宜設定すればよい。第2のトランジスタ14をオン状態にして読み出しを行うのは、以下のような理由によるものである。即ち、高抵抗状態の抵抗記憶素子10の抵抗値Rhighが極めて高く、第2のトランジスタ14のオフ抵抗 tr2_offも極めて高い場合には、メモリセルMCに書き込まれた情報を読み出す際にビット線BLに流れる電流が極めて小さくなる。この場合には、選択されたメモリセルMCの抵抗記憶素子10に高抵抗状態が書き込まれているためにビット線BLに流れる電流が小さくなっているのか、メモリセルMCが選択されていない状態で読み出しを行っているためにビット線BLに流れる電流が小さくなっているのかを判別することが困難である。これに対し、第2のトランジスタ14をオン状態にして読み出しを行えば、メモリセルMCの抵抗記憶素子10に高抵抗状態が書き込まれている場合であっても、抵抗記憶素子10に書き込まれた情報を読み出す際にはビット線BLにはある程度の電流が流れる。このため、選択されたメモリセルMCの抵抗記憶素子10に高抵抗状態が書き込まれている際にビット線BLに流れる電流と、メモリセルMCが選択されていない状態で読み出しを行っている場合にビット線BLに流れる電流との差を大きくすることが可能となる。このため、第2のトランジスタ14をオン状態にして読み出しを行えば、読み出しエラーを防止することが可能となる。
(消去方法)
次に、本実施形態による不揮発性半導体記憶装置の消去方法について図2を用いて説明する。
同一の列に存在するメモリセルMCの抵抗記憶素子10に書き込まれた情報を一括して消去する場合には、以下のようにすればよい。
まず、すべてのワード線WLを第1の行セレクタ16により選択する。具体的には、第1の行セレクタ16により、すべてのワード線WLに所定の電圧を印加する。これにより、すべてのメモリセルMCの第1のトランジスタ12がオン状態となる。
また、すべてのリセット線RLを第2の行セレクタにより選択する。具体的には、第2の行セレクタ18により、すべてのリセット線RLに所定の電圧を印加する。これにより、すべてのメモリセルMCの第2のトランジスタ14がオン状態となる。
次に、消去対象となる列のメモリセルMCに接続されたビット線BLを列セレクタ20により選択する。これにより、列セレクタ20により選択されたビット線BLが、リセットドライバ回路22に接続される。リセットドライバ回路22は、選択されたビット線BLに所定の電圧を所定時間だけ印加する。
こうして、消去対象となる列に存在するメモリセルMCの抵抗記憶素子10に書き込まれた情報が一括して消去される。即ち、消去対象となる列に存在するメモリセルMCの抵抗記憶素子10に高抵抗状態が一括して書き込まれる。
ビット線BLを列セレクタ20により順次選択すれば、すべてのメモリセルMCの抵抗記憶素子10に書き込まれた情報を消去することが可能である。
本実施形態では、抵抗記憶素子10に並列に第2のトランジスタ14が接続されており、かかる第2のトランジスタ14は抵抗記憶素子10に書き込まれた情報を消去する際にオン状態となっているため、高抵抗状態に変化した抵抗記憶素子10にセット電圧より高い電圧が印加されてしまうのを防止することができる。このため、本実施形態によれば、低抵抗状態から高抵抗状態に変化した抵抗記憶素子10が、低抵抗状態に戻ってしまうのを防止することができ、正常な消去動作を行うことができる。
また、すべてのメモリセルの抵抗記憶素子10に書き込まれた情報を一括して消去する際には、以下のようにすればよい。
まず、すべてのワード線WLを第1の行セレクタ16により選択する。具体的には、第1の行セレクタ16により、すべてのワード線WLに所定の電圧を印加する。これにより、すべてのメモリセルMCの第1のトランジスタ12がオン状態となる。
また、すべてのリセット線RLを第2の行セレクタ14により選択する。具体的には、第2の行セレクタ18により、すべてのリセット線RLに所定の電圧を印加する。これにより、すべてのメモリセルMCの第2のトランジスタ14がオン状態となる。
次に、すべてのビット線BLを列セレクタ20により選択する。これにより、すべてのビット線BLが、リセットドライバ回路22に接続される。リセットドライバ回路22は、すべてのビット線BLに所定の電圧を所定時間だけ印加する。
こうして、すべてのメモリセルMCの抵抗記憶素子10に書き込まれた情報が一括して消去される。即ち、すべてのメモリセルMCの抵抗記憶素子10に高抵抗状態が一括して書き込まれる。
(不揮発性半導体記憶装置の構造)
次に、本実施形態による不揮発性半導体記憶装置の構造を図3及び図4を用いて説明する。図3は、本実施形態による不揮発性半導体記憶装置を示す断面図である。図4は、本実施形態による不揮発性半導体記憶装置を示す平面図である。図3は、図4のA−A′線断面図である。
半導体基板30上には、素子領域を確定する素子分離領域32が形成されている。第1のトランジスタ12が形成されている領域においては素子領域34の幅Wが比較的広くなっており、第2のトランジスタ14が形成されている領域においては素子領域34の幅Wが比較的狭くなっている。
素子領域34が画定された半導体基板30上には、複数のリセット線RL1,RL2が並行するように形成されている。リセット線RL1,RL2はY方向に延在している。リセット線RL1は、第1のメモリセルMC1の第2のトランジスタ14aのゲート電極36aを兼ねるものである。リセット線RL2は、第2のメモリセルMCの第2のトランジスタ14bのゲート電極36bを兼ねるものである。リセット線RL1,RL2は比較的幅の狭い素子領域34上に形成されているため、第2のトランジスタ14a,14bのゲート幅Wは比較的狭くなっている。
リセット線RL1の紙面左側にはワード線WL1が形成されており、リセット線RL2の紙面右側にはワード線WL2が形成されている。ワード線WL1,WL2は、リセット線RL1,RL2に並行するように形成されており、Y方向に延在している。ワード線WL1は、第1のメモリセルMC1の第1のトランジスタ12aのゲート電極38aを兼ねるものである。ワード線WL2は、第2のメモリセルMC2の第2のトランジスタ14bのゲート電極38bを兼ねるものである。ワード線WL1,WL2は比較的幅の広い素子領域34上に形成されているため、第1のトランジスタ12a,12bのゲート幅Wは比較的広くなっている。第1のトランジスタ12a,12bのゲート幅Wは、第2のトランジスタ14a、14bのゲート幅Wより広くなっている。第1のトランジスタ12a,12bのゲート幅Wを第2のトランジスタ14a,14bのゲート配線Wより広く設定しているのは、第2のトランジスタ14a,14bのオン抵抗を第1のトランジスタ12a,12bのオン抵抗より大きく設定するためである。
リセット線RL1の両側の素子領域34には、ソース/ドレイン拡散層40,42が形成されている。リセット線RL1を兼ねるゲート電極36aとソース/ドレイン拡散層40,42とにより第1のメモリセルMC1の第2のトランジスタ14aが構成されている。
また、リセット線RL2の両側の素子領域34には、ソース/ドレイン拡散層40,44が形成されている。リセット線RL2を兼ねるゲート電極36bとソース/ドレイン拡散層40,44とにより第2のメモリセルMC2の第2のトランジスタ14bが構成されている。
第1のメモリセルMC1の第2のトランジスタ14aの一方のソース/ドレイン拡散層40と第2のメモリセルMC2の第2のトランジスタ14bの一方のソース/ドレイン拡散層40とは、共通のソース/ドレイン拡散層40により構成されている。本実施形態によれば、第1のメモリセルMC1の第2のトランジスタ14aの一方のソース/ドレイン拡散層40と第2のメモリセルMC2の第2のトランジスタ14bの一方のソース/ドレイン拡散層40とが、共通のソース/ドレイン拡散層40により構成されているため、メモリセルMC1,MC2を形成するために要するスペース46を小さくすることが可能となる。
ワード線WL1を兼ねるゲート電極38aとソース/ドレイン拡散層42,48とにより第1のメモリセルMC1の第1のトランジスタ12aが構成されている。第1のメモリセルMC1の第1のトランジスタ12aの一方のソース/ドレイン拡散層42と第1のメモリセルMC1の第2のトランジスタ14aの他方のソース/ドレイン拡散層42とは、共通のソース/ドレイン拡散層42により構成されている。
また、ワード線WL2を兼ねるゲート電極38bとソース/ドレイン拡散層44,50とにより第2のメモリセルMC2の第1のトランジスタ12bが構成されている。第2のメモリセルMC2の第1のトランジスタ12bの一方のソース/ドレイン拡散層44と第2のメモリセルMC2の第2のトランジスタ14bの他方のソース/ドレイン拡散層44とは、共通のソース/ドレイン拡散層44により構成されている。
第1のトランジスタ12a,12b及び第2のトランジスタ14a,14bが形成された半導体基板30上には、層間絶縁膜52が形成されている。層間絶縁膜52には、ソース/ドレイン拡散層40に接続されたコンタクトプラグ58aと、ソース/ドレイン拡散層42に接続されたコンタクトプラグ58bと、ソース/ドレイン拡散層44に接続されたコンタクトプラグ58cと、ソース/ドレイン拡散層48に接続されたコンタクトプラグ58dと、ソース/ドレイン拡散層50に接続されたコンタクトプラグ58eとが埋め込まれている。
層間絶縁膜52上には、コンタクトプラグ58aを介してソース/ドレイン拡散層40に電気的に接続された中継配線60aと、コンタクトプラグ58bを介してソース/ドレイン拡散層42に電気的に接続された中継配線60bと、コンタクトプラグ58cを介してソース/ドレイン拡散層44に電気的に接続された中継配線60cと、コンタクトプラグ60dを介してソース/ドレイン拡散層48に電気的に接続された中継配線60dと、コンタクトプラグ58eを介してソース/ドレイン拡散層50に電気的に接続された中継配線60eとが形成されている。
中継配線60a〜60eが形成された層間絶縁膜52上には、層間絶縁膜62が形成されている。層間絶縁膜62には、中継配線60a〜66eにそれぞれ接続されたコンタクトプラグ64a〜64eが埋め込まれている。
中継配線60a〜60e及びコンタクトプラグ60a〜60eが埋め込まれた層間絶縁膜62上には、コンタクトプラグ64a〜64cにそれぞれ接続された中継配線66a〜66cがそれぞれ形成されている。また、層間絶縁膜62上には、コンタクトプラグ64dに接続されたソース線68a(SL)と、コンタクトプラグ64eに接続されたソース線68b(SL)とが形成されている。ソース線68a,68bは、ワード線WL1,WL2に並行するように形成されており、Y方向に延在している。
ソース線68a,68b及び中継配線66a〜66cが形成された層間絶縁膜62上には、層間絶縁膜70が形成されている。層間絶縁膜70には、中継配線66a〜66cにそれぞれ接続されたコンタクトプラグ72a〜72cが埋め込まれている。
コンタクトプラグ72a〜72cが埋め込まれた層間絶縁膜70上には、コンタクトプラグ72a〜72cにそれぞれ接続された中継配線74a〜74cが形成されている。
中継配線74a〜74cは層間絶縁膜76により埋め込まれている。
中継配線74a〜74cが埋め込まれた層間絶縁膜76上には、抵抗記憶素子10a,10bが形成されている。抵抗記憶素子10aは、中継配線74b等を介してソース/ドレイン拡散層42に電気的に接続された下部電極80と、下部電極80上に形成された抵抗記憶材料より成る抵抗記憶層82と、抵抗記憶層82上に形成された上部電極84とをそれぞれ有している。抵抗記憶素子10bは、中継配線74c等を介してソース/ドレイン拡散層44に電気的に接続された下部電極80と、下部電極80上に形成された抵抗記憶材料より成る抵抗記憶層82と、抵抗記憶層82上に形成された上部電極84とをそれぞれ有している。
抵抗記憶素子10a,10bが形成された層間絶縁膜76上には、層間絶縁膜86が形成されている。層間絶縁膜86には、中継配線74aに接続されたコンタクトプラグ88aが埋め込まれている。また、層間絶縁膜86には、抵抗記憶素子10aの上部電極84に接続されたコンタクトプラグ88bが埋め込まれている。また、層間絶縁膜86には、抵抗記憶素子10bの上部電極84に接続されたコンタクトプラグ88bが埋め込まれている。
コンタクトプラグ88a〜88cが埋め込まれた層間絶縁膜86上には、ビット線90(BL)が形成されている。ビット線90は、X方向に延在している。ビット線90は、コンタクトプラグ88bを介して抵抗記憶素子10aの上部電極84に電気的に接続されている。ビット線90は、コンタクトプラグ88cを介して抵抗記憶素子10bの上部電極84に電気的に接続されている。また、ビット線90はコンタクトプラグ88a、中継配線74a、コンタクトプラグ72a、中継配線66a、コンタクトプラグ64a、中継配線60a及びコンタクトプラグ58aを介してソース/ドレイン拡散層40に電気的に接続されている。
こうして本実施形態による不揮発性半導体記憶装置が構成されている。
(不揮発性半導体記憶装置の製造方法)
次に、本実施形態による不揮発性半導体記憶装置の製造方法を図5乃至図8を用いて説明する。図5乃至図8は、本実施形態による不揮発性半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図である。
まず、半導体基板30内に、例えばSTI(Shallow Trench Isolation)法により、素子領域34(図4参照)を確定する素子分離領域32(図4参照)を形成する。半導体基板30としては、例えばシリコン基板を用いる。
次に、半導体基板30の素子領域34上に、通常のMOSトランジスタの製造方法と同様にして、ゲート電極38aとソース/ドレイン拡散層42,48とを有する第1のトランジスタ12aと、ゲート電極38bとソース/ドレイン拡散層44,50とを有する第1のトランジスタ12bと、ゲート電極36aとソース/ドレイン拡散層40,42とを有する第2のトランジスタ14aと、ゲート電極36bとソース/ドレイン拡散層40,44とを有する第2のトランジスタ14bとを形成する(図5(a)参照)。
次に、例えばCVD法により、第1のトランジスタ12a,12bと第2のトランジスタ14a,14bとが形成された半導体基板30上に、シリコン酸化膜を形成する。
次に、例えばCMP法により、シリコン酸化膜の表面を平坦化する。こうして、シリコン酸化膜より成る層間絶縁膜52が形成される。
次に、フォトリソグラフィ技術を用い、層間絶縁膜52に、ソース/ドレイン拡散層40,42,44,48,50にそれぞれ達するコンタクトホール92を形成する。
次に、例えばCVD法により、バリア膜及びタングステン膜を形成する。
次に、例えばエッチバックを行うことにより、コンタクトホール92内に、タングステンより成るコンタクトプラグ58a〜58eをそれぞれ埋め込む(図5(b)参照)。
次に、例えばCVD法により、コンタクトプラグ58a〜58eが埋め込まれた層間絶縁膜52上に、導電膜を形成する。
次に、フォトリソグラフィ技術を用い、導電膜をパターニングする。これにより、導電膜より成る中継配線60a〜60eが形成される(図5(c)参照)。
次に、例えばCVD法により、中継配線が形成された層間絶縁膜上に、シリコン酸化膜を形成する。
次に、例えばCMP法により、シリコン酸化膜の表面を平坦化する。これにより、シリコン酸化膜より成る層間絶縁膜62が形成される。
次に、フォトリソグラフィ技術を用い、層間絶縁膜62に、中継配線60a〜60eに達するコンタクトホール94をそれぞれ形成する。
次に、例えばCVD法により、バリア膜及びタングステン膜を形成する。
次に、例えばエッチバックを行うことにより、コンタクトホール94内に、タングステンより成るコンタクトプラグ64a〜64eをそれぞれ埋め込む(図6(a)参照)。
次に、例えばCVD法により、コンタクトプラグ64a〜64eが埋め込まれた層間絶縁膜62上に、導電膜を形成する。
次に、フォトリソグラフィ技術を用い、導電膜をパターニングする。これにより、導電膜より成る中継配線66a〜66c及びソース線68a,68bが形成される。
次に、例えばCVD法により、中継配線66a〜66c及びソース線68a,68bが形成された層間絶縁膜62上に、シリコン酸化膜を形成する。
次に、例えばCMP法により、シリコン酸化膜の表面を平坦化する。これにより、シリコン酸化膜より成る層間絶縁膜70が形成される。
次に、フォトリソグラフィ技術を用い、層間絶縁膜70に、中継配線66a〜66cに達するコンタクトホール96をそれぞれを形成する。
次に、例えばCVD法により、バリア膜及びタングステン膜を形成する。
次に、例えばエッチバックを行うことにより、コンタクトホール96内に、タングステンより成るコンタクトプラグ72a〜72cをそれぞれ埋め込む(図6(b)参照)。
次に、例えばCVD法により、コンタクトプラグ72a〜72cが埋め込まれた層間絶縁膜70上に、導電膜を形成する。
次に、フォトリソグラフィ技術を用い、導電膜をパターニングする。これにより、導電膜より成る中継配線74a〜74cが形成される(図7(a)参照)。
次に、例えばCVD法により、中継配線74a〜74cが形成された層間絶縁膜70上に、シリコン酸化膜を形成する。
次に、例えばCMP法により、中継配線74a〜74cの表面が露出するまでシリコン酸化膜の表面を平坦化する。これにより、シリコン酸化膜より成る層間絶縁膜76が形成される。
次に、例えばスパッタリング法により、中継配線74a〜74cが埋め込まれた層間絶縁膜76上に、例えばプラチナ膜を形成する。かかるプラチナ膜は、抵抗記憶素子10a,10bの下部電極80となるものである。
次に、プラチナ膜上に、例えばレーザアブレーション法、ゾルゲル法、スパッタリング法、MOCVD法等により、TiO膜を形成する。かかるTiO膜は、抵抗記憶素子の抵抗記憶層82となるものである。
次に、例えばスパッタリング法により、TiO膜上に、例えばプラチナ膜を形成する。かかるプラチナ膜は、抵抗記憶素子10a,10bの上部電極84となるものである。
こうして、プラチナ膜とTiO膜とプラチナ膜とから成る積層膜が形成される。
次に、フォトリソグラフィ技術を用い、積層膜をパターニングする。こうして、プラチナ膜より成る下部電極80と、TiO膜より成る抵抗記憶層82と、プラチナ膜より成る上部電極86とを有する抵抗記憶素子10a,10bが形成される(図7(b)参照)。
次に、例えばCVD法により、抵抗記憶素子10a,10bが形成された層間絶縁膜76上に、シリコン酸化膜を形成する。
次に、例えばCMP法により、シリコン酸化膜の表面を平坦化する。こうして、シリコン酸化膜より成る層間絶縁膜86が形成される。
次に、フォトリソグラフィ技術を用い、層間絶縁膜86に、中継配線74aに達するコンタクトホール98と、抵抗記憶素子10a,10bの上部電極84にそれぞれ達するコンタクトホール98とを形成する。
次に、例えばCVD法により、バリア膜及びタングステン膜を形成する。
次に、エッチバックを行うことにより、コンタクトホール98内にタングステン膜より成るコンタクトプラグ88a〜88cを埋め込む。
次に、例えばスパッタリング法により、コンタクトプラグ88a〜88cが埋め込まれた層間絶縁膜86上に、導電膜を形成する。
次に、フォトリソグラフィ技術を用い、導電膜をパターニングする。これにより、導電膜より成るビット線90が形成される。
こうして、本実施形態による不揮発性半導体記憶装置が製造される。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態による不揮発性半導体記憶装置を図9及び図10を用いて説明する。図9は、本実施形態による不揮発性半導体記憶装置を示す断面図である。図10は、本実施形態による不揮発性半導体記憶装置を示す平面図である。図9は、図10のB−B′線断面図である。図1乃至図8に示す第1実施形態による不揮発性半導体記憶装置並びにその書き込み方法、読み出し方法及び消去方法と同一の構成要素には、同一の符号を付して説明を省略または簡潔にする。
本実施形態による不揮発性半導体記憶装置は、隣接して設けられたメモリセルMC1,MC2の第2のトランジスタ14a,14bのゲート電極36が、共通のリセット線36(RL)により接続されていることに主な特徴がある。
半導体基板30上には、素子領域34a、34bを確定する素子分離領域32が形成されている。素子領域34a上には第1のメモリセルMC1が形成されており、素子領域34b上には第2のメモリセルMC2が形成されている。第1のトランジスタ12a,12bが形成されている領域においては素子領域34a,34bの幅が比較的広くなっており、第2のトランジスタ14a,14bが形成されている領域においては素子領域34a,34bの幅が比較的狭くなっている。
素子分離領域32が形成された半導体基板30上には、リセット線36(RL)が形成されている。リセット線36はY方向に延在している。リセット線36は第2のトランジスタ14a,14bのゲート電極を兼ねるものである。リセット線36は比較的幅の狭い素子領域34a,34b上に形成されているため、第2のトランジスタ14a,14bのゲート幅Wは比較的狭くなっている。
リセット線36の紙面左側にはワード線38a(WL1)が形成されており、リセット線36の紙面右側にはワード線38b(WL2)が形成されている(図10参照)。ワード線38a,38bは、リセット線36に並行するように形成されており、Y方向に延在している。ワード線38a,38bは第1のトランジスタ12a,12bのゲート電極をそれぞれ兼ねるものである。ワード線38a,38bは比較的幅の広い素子領域34a,34b上に形成されているため、第1のトランジスタ12a,12bのゲート幅Wは比較的広くなっている。第1のトランジスタ12a,12bのゲート幅Wは第2のトランジスタ14a,14bのゲート幅Wより広くなっている。第1のトランジスタ12a,12bのゲート幅Wを第2のトランジスタ14a,14bのゲート幅Wより広くしているのは、第2のトランジスタ14a,14bのオン抵抗を第1のトランジスタ12a,12bのオン抵抗より大きく設定するためである。
リセット線36の両側の素子領域34aには、ソース/ドレイン拡散層40a,42が形成されている。リセット線36を兼ねるゲート電極とソース/ドレイン拡散層40a,42とにより第1のメモリセルMC1の第2のトランジスタ14aが構成されている。
また、リセット線36の両側の素子領域34bには、ソース/ドレイン拡散層40b,44が形成されている。リセット線36を兼ねるゲート電極とソース/ドレイン拡散層40b,44とにより第2のメモリセルMC2の第2のトランジスタ14bが構成されている。
第1のメモリセルMC1の第2のトランジスタ14aのゲート電極と第2のメモリセルMC2の第2のトランジスタ14bのゲート電極とは、共通のリセット線36により構成されている。
本実施形態によれば、第1のメモリセルMC1の第2のトランジスタ14aのゲート電極と第2のメモリセルMC2の第2のトランジスタ14bのゲート電極とが、共通のリセット線36により構成されているため、メモリセルMC1,MC2を形成するために要するスペース46を小さくすることが可能となる。
層間絶縁膜86上には、複数のビット線90a(BL1),90b(BL2)が並行するように形成されている。第1のビット線90a及び第2のビット線90bは、X方向に延在している。
第1のビット線90aは、コンタクトプラグ88bを介して、第1のメモリセルMC1の抵抗記憶素子10aの上部電極84に電気的に接続されている。また、第1のビット線90aはコンタクトプラグ88a等を介して、第1のメモリセルMC1の第2のトランジスタ14aのソース/ドレイン拡散層40aに電気的に接続されている。
第2のビット線90bは、コンタクトプラグ88cを介して、第2のメモリセルMC2の抵抗記憶素子10bの上部電極84に電気的に接続されている。また、第2のビット線90bはコンタクトプラグ88d等を介して、第2のメモリセルMC2の第2のトランジスタ14bのソース/ドレイン拡散層40bに電気的に接続されている。
こうして本実施形態による不揮発性半導体記憶装置が構成されている。
本実施形態による不揮発性半導体記憶装置は、第1実施形態による不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法、読み出し方法及び消去方法と同様にして、書き込み、読み出し及び消去を行うことが可能である。
このように、隣接して設けられたメモリセルMC1,MC2の第2のトランジスタ14a,14bのゲート電極36を、共通のリセット線36(RL)により接続するようにしてもよい。本実施形態によっても、メモリセルを形成するために必要なスペース46を小さくすることができ、不揮発性半導体記憶装置の小型化に寄与することができる。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態による不揮発性半導体記憶装置並びにその書き込み方法、読み出し方法及び消去方法を図11乃至図12を用いて説明する。図11は、本実施形態による不揮発性半導体記憶装置を示す回路図である。図12は、本実施形態による不揮発性半導体記憶装置を示す平面図である。図1乃至図10に示す第1又は第2実施形態による不揮発性半導体記憶装置並びにその書き込み方法、読み出し方法及び消去方法と同一の構成要素には、同一の符号を付して説明を省略または簡潔にする。
本実施形態による不揮発性半導体記憶装置は、第1のトランジスタ12のソース端子がソース線に接続されており、かかるソース線の電位が第2の列セレクタにより制御されることに主な特徴がある。
(不揮発性半導体記憶装置)
まず、本実施形態による不揮発性半導体記憶装置を図11及び図12を用いて説明する。
図11に示すように、抵抗記憶素子10と第1のトランジスタ12と第2のトランジスタ14とを有するメモリセルMCがマトリクス状に配置されている。
ワード線WLは、同一の行に存在するメモリセルMCの第1のトランジスタ12のゲート電極を共通接続している。複数のワード線WLは、第1の行セレクタ16に接続されている。第1の行セレクタ16は、選択すべきメモリセルMCに接続されたワード線WLに所定の電圧を印加するためのものである。
リセット線RLは、同一の行に存在するメモリセルMCの第2のトランジスタ14のゲート電極を共通接続している。リセット線RLは、ワード線WLに並行するように形成されている。複数のリセット線RLは、第2の行セレクタ18に接続されている。第2の行セレクタ18は、選択すべきメモリセルMCに接続されたリセット線RLに所定の電圧を印加するためのものである。
ビット線BLは、同一の列に存在するメモリセルMCの抵抗記憶素子10の一方の端部及び第2のトランジスタ14の一方のソース/ドレイン拡散層(ドレイン端子)を共通接続している。ビット線BLは、ワード線WL及びリセット線RLに交差するように形成されている。複数のビット線BLは、第1の列セレクタ20に接続されている。第1の列セレクタ20は、選択すべきメモリセルMCに接続されたビット線BLに所定の電圧を印加し、また、選択すべきメモリセルMCに接続されたビット線BLを接地するためのものである。第1の列セレクタ20には、セットドライバ回路24及びリセットドライバ回路22が接続されている。
ソース線SLは、同一の列に存在するメモリセルMCの第1のトランジスタ12の一方のソース/ドレイン拡散層(ソース端子)を共通接続している。
図12に示すように、また、第1のソース線68c(SL1)は、第1のビット線90a(BL1)と並行するように形成されている。第2のソース線68d(SL2)は、第2のビット線90b(BL2)と並行するように形成されている。第1のソース線68c及び第2のソース線68dはY方向に延在している。第1のソース線68cは、コンタクトプラグ102aを介して、メモリセルMC1の第1のトランジスタ14aのソース/ドレイン拡散層48に電気的に接続されている。第2のソース線68dは、コンタクトプラグ102bを介して、メモリセルMC2の第2のトランジスタ14bのソース/ドレイン拡散層50に電気的に接続されている。
図11に示すように、複数のソース線SLは、第2の列セレクタ100に接続されている。第2の列セレクタ100は、選択すべきメモリセルMCに接続されたソース線SLを接地し、また、選択すべきメモリセルMCに接続されたソース線SLに所定の電圧を印加するためのものである。第2の列セレクタ100には、読み出し回路26が接続されている。
セットドライバ回路24は、抵抗記憶素子10をセットする際、即ち、抵抗記憶素子10を高抵抗状態から低抵抗状態に変化させる際に、ビット線BLに所定の電圧を印加するためのものである。
リセットドライバ回路22は、抵抗記憶素子10をリセットする際、即ち、抵抗記憶素子10を低抵抗状態から高抵抗状態に変化させる際に、ビット線BLに所定の電圧を印加するためのものである。
読み出し回路26には、センスアンプが設けられている。読み出し回路26は、メモリセルMCに書き込まれた情報を、ソース線SLに流れる電流に基づいて読み出す。
第1の行セレクタ16、第2の行セレクタ18、第1の列セレクタ20、第2の列セレクタ100、セットドライバ回路24、リセットドライバ回路22及び読み出し回路26は、全体を制御する制御回路28に接続されている。
こうして本実施形態による不揮発性半導体記憶装置が構成されている。
次に、本実施形態による不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法、読み出し方法及び消去方法について説明する。
(書き込み方法)
まず、抵抗記憶素子10をリセットする場合、即ち、抵抗記憶素子10に高抵抗状態を書き込む場合について説明する。
抵抗記憶素子10に高抵抗状態を書き込む場合には、書き込み対象のメモリセルに接続されたワード線WLを第1の行セレクタ16により選択する。具体的には、書き込み対象のメモリセルMCに接続されたワード線WLに、第1の行セレクタ16により、所定の電圧を印加する。これにより、書き込み対象のメモリセルMCの第1のトランジスタ12がオン状態となる。
また、書き込み対象のメモリセルMCに接続されたリセット線RLを第2の行セレクタ100により選択する。具体的には、書き込み対象のメモリセルMCに接続されたリセット線RLに、第2の行セレクタ18により、所定の電圧を印加する。これにより、書き込み対象のメモリセルMCの第2のトランジスタ14がオン状態となる。
また、書き込み対象のメモリセルMCに接続されたソース線SLを第2の列セレクタ100により選択する。具体的には、書き込み対象のメモリセルMCに接続されたソース線SLを、第2の列セレクタ100により接地する。
次に、書き込み対象のメモリセルMCに接続されたビット線BLを第1の列セレクタ20により選択する。これにより、第1の列セレクタ20により選択されたビット線BLが、リセットドライバ回路22に接続される。リセットドライバ回路22は、選択されたビット線BLに所定の電圧を所定時間だけ印加する。
こうして、書き込み対象のメモリセルMCの抵抗記憶素子10に高抵抗状態が書き込まれる。本実施形態の場合にも、抵抗記憶素子10に並列に第2のトランジスタ14が接続されており、かかる第2のトランジスタ14は抵抗記憶素子10に高抵抗状態を書き込む際にオン状態となっているため、高抵抗状態に変化した抵抗記憶素子10にセット電圧より高い電圧が印加されてしまうのを防止することができる。このため、本実施形態によっても、低抵抗状態から高抵抗状態に変化した抵抗記憶素子10が、低抵抗状態に戻ってしまうのを防止することができ、正常な書き込み動作を行うことができる。
次に、抵抗記憶素子10をセットする場合、即ち、抵抗記憶素子10に低抵抗状態を書き込む場合について説明する。
抵抗記憶素子10に低抵抗状態を書き込む際には、書き込み対象のメモリセルMCに接続されたワード線WLを第1の行セレクタ16により選択する。具体的には、書き込み対象のメモリセルMCに接続されたワード線WLに、第1の行セレクタ16により、所定の電圧を印加する。これにより、書き込み対象のメモリセルMCの第1のトランジスタ12がオン状態となる。
一方、書き込み対象のメモリセルMCに接続されたリセット線RLには電圧を印加しない。このため、書き込み対象のメモリセルMCの第2のトランジスタ14はオフ状態となっている。
また、書き込み対象のメモリセルMCに接続されたソース線SLを第2の列セレクタ100により選択する。具体的には、書き込み対象のメモリセルMCに接続されたソース線SLを、第2の列セレクタ100により接地する。
次に、書き込み対象のメモリセルMCに接続されたビット線BLを第1の列セレクタ20により選択する。これにより、第1の列セレクタ20により選択されたビット線BLが、セットドライバ回路24に接続される。セットドライバ回路24は、選択されたビット線BLに所定の電圧を所定時間だけ印加する。選択されたビット線BLに所定の電圧を印加する時間は、例えば数ns程度とする。
こうして、書き込み対象のメモリセルMCの抵抗記憶素子10に低抵抗状態が書き込まれる。
(読み出し方法)
次に、本実施形態による不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法について説明する。
メモリセルMCの抵抗記憶素子10に書き込まれた情報を読み出す際には、読み出し対象のメモリセルMCに接続されたワード線WLを第1の行セレクタ16により選択する。具体的には、読み出し対象のメモリセルMCに接続されたワード線WLに、第1の行セレクタ16により、所定の電圧を印加する。これにより、読み出し対象のメモリセルMCの第1のトランジスタ12がオン状態となる。
一方、読み出し対象のメモリセルMCに接続されたリセット線RLには電圧を印加しない。このため、読み出し対象のメモリセルMCの第2のトランジスタ14はオフ状態となっている。
また、読み出し対象のメモリセルMCに接続されたビット線BLを第1の列セレクタ20により選択する。具体的には、読み出し対象のメモリセルMCに接続されたビット線BLを接地する。
次に、読み出し対象のメモリセルMCに接続されたソース線SLを第2の列セレクタ100により選択する。これにより、第2の列セレクタ100に選択されたソース線SLが、読み出し回路26に接続される。読み出し対象のメモリセルMCの抵抗記憶素子10に高抵抗状態が書き込まれている場合には、ソース線SLに比較的小さい電流が流れる。一方、読み出し対象のメモリセルMCの抵抗記憶素子10に低抵抗状態が書き込まれている場合には、ソース線SLに比較的大きい電流が流れる。読み出し回路26は、ソース線SLに流れる電流をセンスアンプにより検出し、抵抗記憶素子10が低抵抗状態であるか高抵抗状態であるかを判断する。即ち、読み出し回路26は、ソース線に流れる電流に基づいて、抵抗記憶素子10に書き込まれた情報を読み出す。
本実施形態においてソース線SLに流れる電流に基づいて抵抗記憶素子10に書き込まれた情報を読み出すのは、以下のような理由によるものである。即ち、ビット線BLには、読み出し対象のメモリセルMCの抵抗記憶素子10のみならず、読み出し対象のメモリセルMCと同一の列に存在するすべてのメモリセルMCの抵抗記憶素子10等が接続されている。このため、ビット線BLには大きな寄生容量が存在し、高速な読み出しが必ずしも容易ではない。これに対し、ソース線SLにおいては、読み出し対象のメモリセルMC以外のメモリセルMCの抵抗記憶素子10は、第1のトランジスタ12により電気的に分離される。このため、ソース線SLの寄生容量は小さい。従って、ソース線SLに流れる電流に基づいて抵抗記憶素子10に書き込まれた情報を読み出せば、高速な読み出しが可能となる。このような理由により、本実施形態では、ソース線SLに流れる電流に基づいて抵抗記憶素子10に書き込まれた情報を読み出す。
なお、ここでは、読み出し対象のメモリセルMCの第2のトランジスタ14をオフ状態にして読み出しを行う場合を例に説明したが、読み出し対象のメモリセルMCの第2のトランジスタ14をオン状態にして読み出しを行ってもよい。この場合、第2のトランジスタ14のゲート端子に印加する電圧は、適宜設定すればよい。第2のトランジスタ14をオン状態にして読み出しを行うのは、上述したように、第2のトランジスタ14をオン状態にして読み出しを行えば、読み出しエラーを防止することが可能となるためである。
(消去方法)
次に、本実施形態による不揮発性半導体記憶装置の消去方法について説明する。
同一の列に存在するメモリセルMCの抵抗記憶素子10に書き込まれた情報を一括して消去する際には、以下のようにすればよい。
即ち、すべてのワード線WLを第1の行セレクタ16により選択する。具体的には、第1の行セレクタ16により、すべてのワード線WLに所定の電圧を印加する。これにより、すべてのメモリセルMCの第1のトランジスタ14がオン状態となる。
また、すべてのリセット線RLを第2の行セレクタ18により選択する。具体的には、第2の行セレクタ18により、すべてのリセット線RLに所定の電圧を印加する。これにより、すべてのメモリセルMCの第2のトランジスタ14がオン状態となる。
また、消去対象となる列のメモリセルMCに接続されたソース線SLを第2の列セレクタ100により選択する。これにより、第2の列セレクタ100により選択されたソース線SLが、接地される。
次に、消去対象となる列のメモリセルMCに接続されたビット線BLを第1の列セレクタ20により選択する。これにより、第1の列セレクタ20により選択されたビット線BLが、リセットドライバ回路22に接続される。リセットドライバ回路22は、選択されたビット線BLに所定の電圧を所定時間だけ印加する。
こうして、消去対象となる列に存在するメモリセルMCの抵抗記憶素子10に書き込まれた情報が一括して消去される。即ち、消去対象となる列に存在するメモリセルMCの抵抗記憶素子10に高抵抗状態が一括して書き込まれる。
また、すべてのメモリセルMCの抵抗記憶素子10に書き込まれた情報を一括して消去する場合には、以下のようにすればよい。
即ち、すべてのワード線WLを第1の行セレクタ16により選択する。具体的には、第1の行セレクタ16により、すべてのワード線WLに所定の電圧を印加する。これにより、すべてのメモリセルMCの第1のトランジスタ12がオン状態となる。
また、すべてのリセット線RLを第2の行セレクタ18により選択する。具体的には、第2の行セレクタ18により、すべてのリセット線RLに所定の電圧を印加する。これにより、すべてのメモリセルMCの第2のトランジスタ14がオン状態となる。
また、すべてのソース線SLを第2の列セレクタ100により選択する。具体的には、第2の列セレクタ100により、すべてのソース線SLを接地する。
次に、すべてのビット線BLを第1の列セレクタ20により選択する。これにより、すべてのビット線BLが、リセットドライバ回路22に接続される。リセットドライバ回路22は、すべてのビット線BLに所定の電圧を所定時間だけ印加する。
こうして、すべてのメモリセルMCの抵抗記憶素子10に書き込まれた情報が一括して消去される。即ち、すべてのメモリセルMCの抵抗記憶素子10に高抵抗状態が一括して書き込まれる。
このように、本実施形態による不揮発性半導体記憶装置によれば、第1のトランジスタ12のソース端子がソース線SLに接続されており、かかるソース線SLの電位が第2の列セレクタ100により制御されるため、寄生容量の小さいソース線SLに流れる電流に基づいて、メモリセルMCに書き込まれた情報を読み出すことができる。従って、本実施形態によれば、メモリセルMCに書き込まれた情報を高速で読み出すことができる。
[変形実施形態]
本発明は上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、抵抗記憶層82を構成する抵抗記憶材料としてTiOを用いる場合を例に説明したが、抵抗記憶層82を構成する抵抗記憶材料はTiOに限定されるものではない。例えば、抵抗記憶層82を構成する抵抗記憶材料として、NiO、YO、CeO、MgO、ZnO、HfO、WO、NbO、TaO、CrO、MnO、AlO、VO、SiO等を用いることも可能である。また、抵抗記憶層を構成する抵抗記憶材料として、Pr1−XCaMnO、La1−XCaMnO、SrTiO、YBaCu、LaNiO等の複数の金属や半導体原子を含む酸化物材料を用いることも可能である。これらの抵抗記憶材料は、単体で用いてもよいし、積層構造としてもよい。
また、下部電極80及び上部電極84を構成する電極材料として、プラチナを用いる場合を例に説明したが、下部電極80及び上部電極84を構成する電極材料はプラチナに限定されるものではない。例えば、下部電極80及び上部電極84を構成する電極材料として、Ir、W、Ni、Au、Cu、Ag、Pd、Zn、Cr、Al、Mn、Ta、Si、TaN、TiN、Ru、ITO、NiO、IrO、SrRuO、CoSi、WSi、NiSi、MoSi、TiSi、Al−Si、Al−Cu、Al−Si−Cu等を用いることも可能である。下部電極80を構成する電極材料と上部電極84を構成する電極材料とは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
本発明による不揮発性半導体記憶装置並びにその書き込み方法、読み出し方法及び消去方法は、正常な書き込み動作を行い得る不揮発性半導体記憶装置並びにその書き込み方法、読み出し方法及び消去方法を提供するのに有用である。

Claims (9)

  1. リセット電圧より高く且つセット電圧より低い電圧を印加すると低抵抗状態から高抵抗状態に変化し、前記セット電圧より高い電圧を印加すると前記高抵抗状態から前記低抵抗状態へ変化する抵抗記憶素子と、
    第1のゲート電極と第1のソース/ドレイン拡散層とを有し、前記第1のソース/ドレイン拡散層の一方が前記抵抗記憶素子の一方の端部に接続された第1のトランジスタと、
    第2のゲート電極と第2のソース/ドレイン拡散層とを有し、前記第2のソース/ドレイン拡散層の一方が前記抵抗記憶素子の前記一方の端部に接続され、前記第2のソース/ドレイン拡散層の他方が前記抵抗記憶素子の他方の端部に接続された第2のトランジスタと
    を有するメモリセル
    を有し、
    前記第2のトランジスタのオン抵抗値は、前記低抵抗状態の前記抵抗記憶素子の抵抗値より大きく、且つ、前記高抵抗状態の前記抵抗記憶素子の抵抗値より小さい
    ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. リセット電圧より高く且つセット電圧より低い電圧を印加すると低抵抗状態から高抵抗状態に変化し、前記セット電圧より高い電圧を印加すると前記高抵抗状態から前記低抵抗状態へ変化する抵抗記憶素子と、
    第1のゲート電極と第1のソース/ドレイン拡散層とを有し、前記第1のソース/ドレイン拡散層の一方が前記抵抗記憶素子の一方の端部に接続された第1のトランジスタと、
    第2のゲート電極と第2のソース/ドレイン拡散層とを有し、前記第2のソース/ドレイン拡散層の一方が前記抵抗記憶素子の前記一方の端部に接続され、前記第2のソース/ドレイン拡散層の他方が前記抵抗記憶素子の他方の端部に接続された第2のトランジスタと
    を有するメモリセル
    を有し、
    前記第2のトランジスタのオフ抵抗値は、前記高抵抗状態の前記抵抗記憶素子の抵抗値より小さい
    ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  3. 請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置において、
    前記第2のトランジスタのオン抵抗値は、前記第1のトランジスタのオン抵抗値より高い
    ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  4. リセット電圧より高く、セット電圧より低い電圧を印加すると低抵抗状態から高抵抗状態に変化し、前記セット電圧より高い電圧を印加すると前記高抵抗状態から前記低抵抗状態へ変化する抵抗記憶素子と;第1のゲート電極と第1のソース/ドレイン拡散層とを有し、前記第1のソース/ドレイン拡散層の一方が前記抵抗記憶素子の一方の端部に接続された第1のトランジスタと;第2のゲート電極と第2のソース/ドレイン拡散層とを有し、前記第2のソース/ドレイン拡散層の一方が前記抵抗記憶素子の前記一方の端部に接続され、前記第2のソース/ドレイン拡散層の他方が前記抵抗記憶素子の他方の端部に接続された第2のトランジスタとをそれぞれ有する複数のメモリセルと、
    同一の列に存在する複数の前記抵抗記憶素子の前記他方の端部を共通接続する複数のビット線と、
    同一の行に存在する複数の前記第1のトランジスタの前記第1のゲート電極を共通接続する複数のワード線と、
    前記ワード線と並行するように形成され、複数の前記第2のトランジスタの前記第2のゲート電極を共通接続する複数のリセット線と、
    前記複数のビット線に接続され、前記複数のビット線の電位を制御する列セレクタと、
    前記複数のワード線に接続され、前記複数のワード線の電位を制御する第1の行セレクタと、
    前記複数のリセット線に接続され、前記複数のリセット線の電位を制御する第2の行セレクタとを有し、
    前記複数の第1のトランジスタの前記第1のソース/ドレイン拡散層の他方が接地されている不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法であって、
    前記第1の行セレクタにより一の前記ワード線に電圧を選択的に印加し、前記第2の行セレクタにより一の前記リセット線に電圧を選択的に印加し、前記第1の列セレクタにより一の前記ビット線に電圧を選択的に印加することにより、選択された前記メモリセルの前記抵抗記憶素子に前記高抵抗状態を書き込む
    ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法。
  5. リセット電圧より高く、セット電圧より低い電圧を印加すると低抵抗状態から高抵抗状態に変化し、前記セット電圧より高い電圧を印加すると前記高抵抗状態から前記低抵抗状態へ変化する抵抗記憶素子と;第1のゲート電極と第1のソース/ドレイン拡散層とを有し、前記第1のソース/ドレイン拡散層の一方が前記抵抗記憶素子の一方の端部に接続された第1のトランジスタと;第2のゲート電極と第2のソース/ドレイン拡散層とを有し、前記第2のソース/ドレイン拡散層の一方が前記抵抗記憶素子の前記一方の端部に接続され、前記第2のソース/ドレイン拡散層の他方が前記抵抗記憶素子の他方の端部に接続された第2のトランジスタとをそれぞれ有する複数のメモリセルと、
    同一の列に存在する複数の前記抵抗記憶素子の前記他方の端部を共通接続する複数のビット線と、
    同一の列に存在する複数の第1のトランジスタの前記第1のソース/ドレイン拡散層の他方を共通接続する複数のソース線と、
    同一の行に存在する複数の前記第1のトランジスタの前記第1のゲート電極を共通接続する複数のワード線と、
    前記ワード線と並行するように形成され、複数の前記第2のトランジスタの前記第2のゲート電極を共通接続する複数のリセット線と、
    前記複数のビット線に接続され、前記複数のビット線の電位を制御する第1の列セレクタと、
    前記複数のソース線に接続され、前記複数のソース線の電位を制御する第2の列セレクタと、
    前記複数のワード線に接続され、前記複数のワード線の電位を制御する第1の行セレクタと、
    前記複数のリセット線に接続され、前記複数のリセット線の電位を制御する第2の行セレクタと
    を有する不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法であって、
    前記第1の行セレクタにより一の前記ワード線に電圧を選択的に印加し、前記第2の行セレクタにより一の前記リセット線に電圧を選択的に印加し、前記第1の列セレクタにより一の前記ビット線に電圧を選択的に印加し、前記第2の列セレクタにより一の前記ソース線を接地することにより、選択された前記メモリセルの前記抵抗記憶素子に前記高抵抗状態を書き込む
    ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法。
  6. リセット電圧より高く、セット電圧より低い電圧を印加すると低抵抗状態から高抵抗状態に変化し、前記セット電圧より高い電圧を印加すると前記高抵抗状態から前記低抵抗状態へ変化する抵抗記憶素子と;第1のゲート電極と第1のソース/ドレイン拡散層とを有し、前記第1のソース/ドレイン拡散層の一方が前記抵抗記憶素子の一方の端部に接続された第1のトランジスタと;第2のゲート電極と第2のソース/ドレイン拡散層とを有し、前記第2のソース/ドレイン拡散層の一方が前記抵抗記憶素子の前記一方の端部に接続され、前記第2のソース/ドレイン拡散層の他方が前記抵抗記憶素子の他方の端部に接続された第2のトランジスタとをそれぞれ有する複数のメモリセルと、
    同一の列に存在する複数の前記抵抗記憶素子の前記他方の端部を共通接続する複数のビット線と、
    同一の行に存在する複数の前記第1のトランジスタの前記第1のゲート電極を共通接続する複数のワード線と、
    前記ワード線と並行するように形成され、複数の前記第2のトランジスタの前記第2のゲート電極を共通接続する複数のリセット線と、
    前記複数のビット線に接続され、前記複数のビット線の電位を制御する列セレクタと、
    前記複数のワード線に接続され、前記複数のワード線の電位を制御する第1の行セレクタと、
    前記複数のリセット線に接続され、前記複数のリセット線の電位を制御する第2の行セレクタとを有し、
    前記複数の第1のトランジスタの前記第1のソース/ドレイン拡散層の他方が接地されており、
    前記第2のトランジスタのオン抵抗値は、前記低抵抗状態の前記抵抗記憶素子の抵抗値より大きく、且つ、前記高抵抗状態の前記抵抗記憶素子の抵抗値より小さい不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法であって、
    前記第1の行セレクタにより一の前記ワード線に電圧を選択的に印加し、前記第1の列セレクタにより一の前記ビット線に電圧を選択的に印加し、選択された前記メモリセルに書き込まれた情報を前記ビット線に流れる電流に基づいて読み出す
    ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法。
  7. リセット電圧より高く、セット電圧より低い電圧を印加すると低抵抗状態から高抵抗状態に変化し、前記セット電圧より高い電圧を印加すると前記高抵抗状態から前記低抵抗状態へ変化する抵抗記憶素子と;第1のゲート電極と第1のソース/ドレイン拡散層とを有し、前記第1のソース/ドレイン拡散層の一方が前記抵抗記憶素子の一方の端部に接続された第1のトランジスタと;第2のゲート電極と第2のソース/ドレイン拡散層とを有し、前記第2のソース/ドレイン拡散層の一方が前記抵抗記憶素子の前記一方の端部に接続され、前記第2のソース/ドレイン拡散層の他方が前記抵抗記憶素子の他方の端部に接続された第2のトランジスタとをそれぞれ有する複数のメモリセルと、
    同一の列に存在する複数の前記抵抗記憶素子の前記他方の端部を共通接続する複数のビット線と、
    同一の列に存在する複数の前記第1のトランジスタの前記第1のソース/ドレイン拡散層の他方を共通接続する複数のソース線と、
    同一の行に存在する複数の前記第1のトランジスタの前記第1のゲート電極を共通接続する複数のワード線と、
    前記複数のビット線に接続され、前記複数のビット線の電位を制御する第1の列セレクタと、
    前記複数のソース線に接続され、前記複数のソース線の電位を制御する第2の列セレクタと、
    前記複数のワード線に接続され、前記複数のワード線の電位を制御する行セレクタとを有し、
    前記第2のトランジスタのオン抵抗値は、前記低抵抗状態の前記抵抗記憶素子の抵抗値より大きく、且つ、前記高抵抗状態の前記抵抗記憶素子の抵抗値より小さい不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法であって、
    前記行セレクタにより一の前記ワード線に電圧を選択的に印加し、前記第1の列セレクタにより一の前記ビット線を接地した後に、前記第2の列セレクタにより一の前記ソース線に電圧を選択的に印加することにより、選択された前記メモリセルに書き込まれた情報を前記ソース線に流れる電流に基づいて読み出す
    ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法。
  8. リセット電圧より高く、セット電圧より低い電圧を印加すると低抵抗状態から高抵抗状態に変化し、前記セット電圧より高い電圧を印加すると前記高抵抗状態から前記低抵抗状態へ変化する抵抗記憶素子と;第1のゲート電極と第1のソース/ドレイン拡散層とを有し、前記第1のソース/ドレイン拡散層の一方が前記抵抗記憶素子の一方の端部に接続された第1のトランジスタと;第2のゲート電極と第2のソース/ドレイン拡散層とを有し、前記第2のソース/ドレイン拡散層の一方が前記抵抗記憶素子の前記一方の端部に接続され、前記第2のソース/ドレイン拡散層の他方が前記抵抗記憶素子の他方の端部に接続された第2のトランジスタとをそれぞれ有する複数のメモリセルと、
    同一の列に存在する複数の前記抵抗記憶素子の前記他方の端部を共通接続する複数のビット線と、
    同一の行に存在する複数の前記第1のトランジスタの前記第1のゲート電極を共通接続する複数のワード線と、
    前記ワード線と並行するように形成され、複数の前記第2のトランジスタの前記第2のゲート電極を共通接続する複数のリセット線と、
    前記複数のビット線に接続され、前記複数のビット線の電位を制御する列セレクタと、
    前記複数のワード線に接続され、前記複数のワード線の電位を制御する第1の行セレクタと、
    前記複数のリセット線に接続され、前記複数のリセット線の電位を制御する第2の行セレクタとを有し、
    前記複数の第1のトランジスタの前記第1のソース/ドレイン拡散層の他方が接地されている不揮発性半導体記憶装置の消去方法であって、
    前記第1の行セレクタによりすべての前記ワード線に電圧を印加し、前記第2の行セレクタによりすべての前記リセット線に電圧を印加し、前記列セレクタにより一の前記ビット線に電圧を選択的に印加することにより、選択された列に存在する複数の前記抵抗記憶素子を前記高抵抗状態にする
    ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の消去方法。
  9. リセット電圧より高く、セット電圧より低い電圧を印加すると低抵抗状態から高抵抗状態に変化し、前記セット電圧より高い電圧を印加すると前記高抵抗状態から前記低抵抗状態へ変化する抵抗記憶素子と;第1のゲート電極と第1のソース/ドレイン拡散層とを有し、前記第1のソース/ドレイン拡散層の一方が前記抵抗記憶素子の一方の端部に接続された第1のトランジスタと;第2のゲート電極と第2のソース/ドレイン拡散層とを有し、前記第2のソース/ドレイン拡散層の一方が前記抵抗記憶素子の前記一方の端部に接続され、前記第2のソース/ドレイン拡散層の他方が前記抵抗記憶素子の他方の端部に接続された第2のトランジスタとをそれぞれ有する複数のメモリセルと、
    同一の列に存在する複数の前記抵抗記憶素子の前記他方の端部を共通接続する複数のビット線と、
    同一の列に存在する複数の前記第1のトランジスタの前記第1のソース/ドレイン拡散層の他方を共通接続する複数のソース線と、
    同一の行に存在する複数の前記第1のトランジスタの前記第1のゲート電極を共通接続する複数のワード線と、
    前記ワード線と並行するように形成され、複数の前記第2のトランジスタの前記第2のゲート電極を共通接続する複数のリセット線と、
    前記複数のビット線に接続され、前記複数のビット線の電位を制御する第1の列セレクタと、
    前記複数のソース線に接続され、前記複数のソース線の電位を制御する第2の列セレクタと、
    前記複数のワード線に接続され、前記複数のワード線の電位を制御する第1の行セレクタと、
    前記複数のリセット線に接続され、前記複数のリセット線の電位を制御する第2の行セレクタとを有する不揮発性半導体記憶装置の消去方法であって、
    前記第1の行セレクタによりすべての前記ワード線に電圧を印加し、前記第2の行セレクタによりすべての前記リセット線に電圧を印加し、前記第1の列セレクタにより一の前記ビット線に選択的に電圧を印加し、第2の列セレクタにより一の前記ソース線を接地することにより、選択された列に存在する複数の前記抵抗記憶素子を前記高抵抗状態にする
    ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の消去方法。
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