JP4888173B2 - 熱転写シート - Google Patents
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Description
これらの熱転写シートは、更に、必要に応じ、基材フィルムの色材層と同一面上に、熱転写受像シートに転写する保護層を設けることもできる。
一方、近年のプリンターの高速化に伴い、サーマルヘッドの熱エネルギー増加、インクリボンの高感度化、色材層における染料含有率の増加等が求められるが、これらの変更は、色材層から耐熱滑性層への染料の移行や、この移行に起因した熱転写時のトラブル発生の可能性を高めるものである。このため、キックバック性能が良好な耐熱滑性層への要求は更に大きくなってきている。
しかしながら、これらの熱転写シートは、何れも、色材層から耐熱滑性層への染料の移行(キック)と、該耐熱滑性層からラミネート層への着色(バック)とを同時に抑制できない。
以下に本発明を詳細に説明する。
(基材フィルム)
本発明における基材フィルムとしては、従来公知のある程度の耐熱性と強度を有するものであればいずれのものでもよく、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム、1,4−ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリフェニレンサルフィドフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリサルホンフィルム、アラミドフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、セロハン、酢酸セルロース等のセルロース誘導体、ポリエチレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ナイロンフィルム、ポリイミドフィルム、アイオノマーフィルム等の樹脂フィルム;コンデンサー紙、パラフィン紙、合成紙等の紙類;不織布;紙や不織布と樹脂との複合体;等が挙げられる。
上記基材フィルムは、厚さが一般に約0.5〜50μmであり、好ましくは約1.5〜10μmである。
上記基材フィルムは、隣接する層との接着性を向上させるため、表面処理を施してもよい。上記表面処理としては、コロナ放電処理、火炎処理、オゾン処理、紫外線処理、放射線処理、粗面化処理、化学薬品処理、プラズマ処理、グラフト化処理等、公知の樹脂表面改質技術を適用することができる。上記表面処理は、1種のみ行ってもよいし、2種以上行ってもよい。
本発明では上記表面処理の中でも、コストが低い点で、コロナ処理又はプラズマ処理が好ましい。また、必要に応じ、その一方の面又は両面に下引き層(プライマー層)を形成するものであってもよい。
本発明の熱転写シートは、基材フィルムの色材層と反対側の面に耐熱滑性層を設けているものである。
上記耐熱滑性層は、一般に、セルロース・アセテート・ブチレート樹脂(A1)と、アクリル系樹脂及びポリビニルアセタール樹脂よりなる群から選ばれる少なくとも1種の樹脂(A2)と、滑剤(A3)とを含むものである。
上記熱転写シートは、セルロース・アセテート・ブチレート樹脂(A1)を耐熱滑性層に特定量含有することにより、所望のキックバック性能を得ることができるものである。
このようなキックバック性能は、上記セルロース・アセテート・ブチレート樹脂(A1)に変え、セルロース・アセテート・プロピオネートやニトロセルロース等のセルロース・アセテート・ブチレート樹脂以外のセルロース系樹脂を耐熱滑性層に含有した場合より優れている。
本明細書において、上記ブチリル基の含有率は、上記セルロース・アセテート・ブチレート樹脂を構成するトリエステル中にあるブチリル基の含有量を重量%で表したものである。
上記ブチリル基の含有率は、ASTM規格D817に基づいて測定した値である。
上記分子量は、サイズ排除クロマトグラフィー(SEC、標準物質:ポリスチレン)にて測定した値である。
上記セルロース・アセテート・ブチレート樹脂(A1)は、耐熱性、強度等の点で、ガラス転移温度(Tg)が少なくとも80℃以上であればよい。
上記アクリル系樹脂は、アクリル樹脂であってもよいし、メタクリル樹脂等のアクリル誘導体であってもよい。上記アクリル系樹脂としては、例えば、ポリメチルメタクリレート、ポリアクリルアミド、アクリルポリオール樹脂、スチレンアクリル共重合体等が挙げられるが、なかでもポリメチルメタクリレートが好ましい。なお、上記樹脂(A2)としてのアクリル系樹脂は、シリコーン変性アクリル樹脂を含まない。
上記ポリビニルアセタール樹脂としては、例えば、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセトアセタール等が挙げられる。
上記樹脂(A2)は、インクリボンの保存温度を鑑みてガラス転移温度(Tg)が60℃以上であることが好ましく、70℃以上であることがより好ましい。
上記樹脂(A2)は、1種又は2種以上を用いることができる。上記樹脂(A2)として2種以上を用いる場合、例えば、アクリル系樹脂又はポリビニルアセタール樹脂を2種以上用いてもよいし、アクリル系樹脂とポリビニルアセタール樹脂とを組合せて用いてもよい。
本発明において、上記樹脂(A2)はアクリル系樹脂であることが好ましい。
上記耐熱滑性層において、上記セルロース・アセテート・ブチレート樹脂(A1)の含有量が上記範囲より高い場合、色材層から耐熱滑性層への染料の移行(キック)が多くなり、サーマルヘッドの汚染や低エネルギー印画部分の発色性が変化することがある。また上記範囲より低い場合、キックを効果的に防止することができるものの、耐熱滑性層へキックした染料の大部分が色材層や保護層に再転移(バック)してしまい、印画物が指定された色と異なる色相になり得る。
上記セルロース・アセテート・ブチレート樹脂(A1)の含有量は、該セルロース・アセテート・ブチレート樹脂(A1)及び上記樹脂(A2)の固形重量和における該セルロース・アセテート・ブチレート樹脂(A1)の固形重量の割合から算出した値である。
上記滑剤(A3)は、耐熱滑性層の滑り性を向上させるために添加するものである。
本発明の熱転写シートは、滑剤(A3)として1種の滑剤を含むものであっても、添加量の最適化によって充分な滑性を発現させることが可能であるが、滑剤(A3)として複数の滑剤を併用することにより、低印画エネルギーから高印画エネルギー領域に至るまで、より安定な滑性を得ることができる。
上記アルキルリン酸エステルの多価金属塩としては、プラスチック用添加剤として公知のものを使用することができる。
上記アルキルリン酸エステルの多価金属塩は、一般に、アルキルリン酸エステルのアルカリ金属塩を多価金属で置換することによって得られ、種々のグレードのものが入手可能である。
上記R1は、炭素数12〜18のアルキル基であることが好ましい。上記R1としては、例えば、セチル基、ラウリル基、ステアリル基等が挙げられるが、コスト面及びブリードアウト等の汚染性の問題を避ける点で、なかでもステアリル基が好ましい。
上記M1として表されるアルカリ土類金属としては、例えば、バリウム、カルシウム、マグネシウム等が挙げられる。
上記R2は、炭素数11〜18のアルキル基であることが好ましい。上記R2としては、例えば、ドデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、ステアリル基等が挙げられるが、入手容易性、コスト面及びブリードアウト等の汚染性の問題を避ける点で、ドデシル基、ヘプタデシル基、ステアリル基が好ましく、ステアリル基がより好ましい。
上記M2で表されるアルカリ土類金属としては、例えばバリウム、カルシウム、マグネシウム等が挙げられる。
上記金属石鹸は、平均粒径が3〜20μmであることが好ましく、3〜15μmであることがより好ましい。
上記平均粒径が大き過ぎると、印画汚れが生じ易くなり、また小さ過ぎると耐熱滑性層に充分な滑性を得ることができず、印画シワ等の問題が生じることがある。
上記平均粒径は、レーザー回折法により測定した値である。
上記金属石鹸の含有量が、上記範囲未満であると熱印加時におけるサーマルヘッドとの滑性不足、離型性不足により融着を引き起こす傾向がある。一方、その含有が上記範囲を越えると、耐熱滑性層の物理的強度の低下や塗膜の耐熱性不足を引き起こすことがある。
上記シリコーンオイルとしては、従来公知の何れのものを使用してもよい。
上記シリコーンオイルを含有させる場合、その含有量は、上記セルロース・アセテート・ブチレート樹脂(A1)及び上記樹脂(A2)の合計重量100重量部あたり1〜30重量部の割合であることが好ましく、1〜10重量部であることがより好ましい。上記シリコーンオイルの含有量が、上記範囲未満であるとサーマルヘッドとの離型性を得ることができず、サーマルヘッドと融着しやすくなる。一方、上記範囲を超えると染料移行性が増大したり、印画時にサーマルヘッドを汚染してしまう。
上記リン酸エステルとしては、例えば、(1)炭素数6〜20の飽和又は不飽和高級アルコールのリン酸モノエステル又はジエステル、(2)ポリオキシアルキレンアルキルエーテル又はポリオキシアルキレンアルキルアリルエーテルのリン酸モノエステル又はジエステル、(3)上記飽和又は不飽和高級アルコールのアルキレンオキシド付加物(平均付加モル数1〜8)のリン酸モノエステル又はジエステル、(4)炭素数8〜12のアルキル基を有するアルキルフェノール又はアルキルナフトールのリン酸モノエステル又はジエステル等が挙げられる。
上記(1)及び(3)における飽和又は不飽和高級アルコールとしては、例えば、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール等が挙げられる。
上記(3)におけるアルキルフェノールとしては、ノニルフェノール、ドデシルフェノール、ジフェニルフェノール等が挙げられる。
上記リン酸エステルを含有させる場合、その含有量は、配合比率が上記セルロース・アセテート・ブチレート樹脂(A1)及び上記樹脂(A2)の合計重量100重量部に対し0.5〜10重量部であることが好ましい。上記配合比率が該範囲より低いと充分な滑り性が得られないことがあり、該範囲より多いと染料汚染性が増大することがある。
上記アルカリ性物質としては、例えば、アルカリ金属若しくはアルカリ土類金属の酸化物又は水酸化物、有機アミン等が挙げられる。
上記アルカリ金属若しくはアルカリ土類金属の酸化物又は水酸化物としては、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、ハイドロタルサイト、水酸化アルミニウム、珪酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、水酸化アルミナ、マグネシウムアルミニウムグリシネート等が好ましく、水酸化マグネシウムがより好ましい。
上記有機アミンとしては、常温で不揮発性であり、沸点が200℃以上であるものが好ましく、例えば、モノ−、ジ−又はトリ−メチルアミン、モノ−、ジ−又はトリ−エチルアミン、モノ−、ジ−又はトリ−プロピルアミン等が挙げられる。
上記アルカリ性物質は、上記リン酸エステル1モルに対して0.1〜10モルの範囲で使用することが好ましい。
上記シリコーン変性樹脂とは、その分子の一部にポリシロキサン基を有する樹脂を意味する。
上記シリコーン変性樹脂は、従来公知の方法、例えば、ポリシロキサン基含有ビニルモノマーと別の種類のビニルモノマーとの共重合、熱可塑性樹脂と反応性シリコーンとの反応等により調製することができる。
上記シリコーン変性樹脂としては、熱可塑性樹脂とポリシロキサン基含有ビニルモノマーをブロック共重合させる方法、熱可塑性樹脂とポリシロキサン基含有ビニルモノマーをグラフト共重合させる方法、又は、熱可塑性樹脂に反応性シリコーンを反応させる方法により調製したものが挙げられる。
上記シリコーン変性樹脂を構成する熱可塑性樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリイミド樹脂等を挙げることができ、なかでも、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂等が好ましく、色材層から耐熱滑性層への染料移行を低減させる点で、アクリル樹脂がより好ましい。
上記反応性シリコーンとは、主鎖にポリシロキサン構造を有し、片末端又は両末端に熱可塑性樹脂の官能基と反応する反応性官能基を有する化合物である。
上記反応性官能基としては、アミノ基、水酸基、エポキシ基、ビニル基、カルボキシル基等が挙げられる。
上記シリコーン変性樹脂の含有量が、上記範囲未満であると、熱印加時におけるサーマルヘッドとの滑性不足、離型性不足により融着を引き起こす傾向がある。一方、その含有が上記範囲を越えると、染料汚染性が増大することがある。
上記フィラーとしては、例えば、タルク、カオリン、マイカ、グラファイト、炭酸カルシウム、二硫化モリブデン、シリコーンゴムフィラー、ベンゾグアナミン樹脂、メラミン・ホルムアルデヒド縮合物等が挙げられ、なかでも、タルク、シリコーンゴムフィラー、炭酸カルシウム等が好ましい。
上記フィラーの添加量は、本範囲未満であるとクリーニング性等の性能が発現しないことがあり、本範囲を越えると耐熱滑性層の可撓性や皮膜強度が低下することがある。
本発明におけるイソシアネートは、特に限定されず、例えば、特開平7−149062号公報記載の芳香族系ポリイソシアネートのアダクト体、シリコーン変性イソシアネート化合物等が挙げられる。
上記イソシアネートの使用量は、架橋強度、染料移行の防止等の点で、上記セルロース・アセテート・ブチレート樹脂(A1)、上記樹脂(A2)の合計重量100重量部に対し1〜20重量部であることが好ましい。
上記塗工量は、好ましくは乾燥固形基準で0.1〜1.5g/m2であり、より好ましくは0.2〜1.0g/m2である。
上記耐熱滑性層は、厚みが薄すぎると耐熱滑性層の有する機能が充分に発揮できなくなることがあり、厚すぎると印画時の感度が低下することがある。
本発明の熱転写シートは、所望の画像がモノカラーである場合には、色材層として適宜選択した1色の層のみ形成してもよいし、所望の画像がフルカラー画像である場合には、色材層として、シアン、マゼンタ及びイエロー(更に、必要に応じてブラック)を選択して、イエロー、マゼンタ及びイエロー(更に、必要に応じてブラック)の色材層を形成することができる。
本発明の熱転写シートは、昇華型熱転写シートである場合には、色材層として昇華性の染料を含む層を形成し、熱溶融型の熱転写シートである場合には、色材層として顔料等で着色した熱溶融性インキ層を形成する。
以下、昇華型熱転写シートの場合を説明するが、本発明は昇華型熱転写シートのみに限定されるものではない。
上記昇華性の染料としては、例えば、ジアリールメタン系染料;トリアリールメタン系染料;チアゾール系染料;メロシアニン染料;ピラゾロン染料;メチン系染料;インドアニリン系染料;アセトフェノンアゾメチン、ピラゾロアゾメチン、イミダゾルアゾメチン、イミダゾアゾメチン、ピリドンアゾメチン等のアゾメチン系染料;キサンテン系染料;オキサジン系染料;ジシアノスチレン、トリシアノスチレン等のシアノスチレン系染料;チアジン系染料;アジン系染料;アクリジン系染料;ベンゼンアゾ系染料;ピリドンアゾ、チオフェンアゾ、イソチアゾールアゾ、ピロールアゾ、ピラゾールアゾ、イミダゾールアゾ、チアジアゾールアゾ、トリアゾールアゾ、ジスアゾ等のアゾ系染料;スピロピラン系染料;インドリノスピロピラン系染料;フルオラン系染料;ローダミンラクタム系染料;ナフトキノン系染料;アントラキノン系染料;キノフタロン系染料;等が挙げられ、更に具体的には、特開平7−149062号公報に例示の化合物等が挙げられる。
上記色材層において、昇華性染料は色材層の全固形分に対し5〜90重量%、好ましくは10〜70重量%の量である。
上記昇華性の染料の使用量が、上記範囲未満であると印字濃度が低くなることがあり、上記範囲を越えると保存性等が低下することがある。
上記バインダー樹脂としては、例えば、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、酢酸セルロース、酪酸セルロース等のセルロース系樹脂;ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセトアセタール、ポリビニルピロリドン等のビニル系樹脂;ポリ(メタ)アクリレート、ポリ(メタ)アクリルアミド等のアクリル樹脂;ポリウレタン系樹脂;ポリアミド系樹脂;ポリエステル系樹脂;等が挙げられる。
上記バインダー樹脂としては、なかでも、耐熱性、染料の移行性等の点、セルロース系樹脂、ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂等が好ましく、ビニル系樹脂がより好ましく、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセトアセタール等が更に好ましい。
上記離型剤としては、シリコーンオイル、リン酸エステル等が挙げられる。
上記無機微粒子としては、カーボンブラック、アルミニウム、二硫化モリブデン等が挙げられる。
上記有機微粒子としては、ポリエチレンワックス等が挙げられる。
上記有機溶剤としては、トルエン、メチルエチルケトン、エタノール、イソプロピルアルコール、シクロヘキサノン、ジメチルホルムアミド〔DMF〕等が挙げられる。
上記色材層の塗工量は、乾燥固形基準で0.2〜6.0g/m2、好ましくは0.2〜3.0g/m2程度である。
本発明の熱転写シートは、基材の一方の面に色材層を設け、該基材の他方の面に耐熱滑性層を設けてなるものであれば、転写保護層や下引き層やその他の層を設けてなるものであってもよい。
上記転写保護層を上述の色材層と面順次に形成した場合、画像形成後に画像面を保護する保護層を転写することができる。
上記転写保護層の層構成及び組成は特に限定されず、使用する基材シート、色材層等の特徴に応じて、従来公知の技術より選択することができる。
上記下引き層は、基材と染料層または基材と耐熱滑性層の接着性を考慮し、特に染料層と基材の間に設ける場合は染料の転写効率を向上させる組成などを従来公知の技術より適宜選択して設けることができる。
耐熱滑性層のバインダー樹脂として、セルロース樹脂のうち、セルロース・アセテート・ブチレート〔CAB〕樹脂(A1)を選択すると、例えば、印画物へ転写保護層を転写した際、転写保護層へ再移行されにくいので色移り(バック)が非常に少ない。しかしながら、耐熱滑性層のバインダー樹脂としてCAB樹脂(A1)のみ用いた熱転写シートでは、上述のように色移り(バック)が非常に少ないものの、色材層から耐熱滑性層への染料の移行(キック)が激しいので、サーマルヘッドを汚染したり、保存したインクリボンから得られる印画物において低濃度領域の濃度が下がる傾向がある。
一方、耐熱滑性層のバインダー樹脂として上述の樹脂(A2)のみ用いた熱転写シートでは、バックが激しくなり、画像を印画した際にバックした染料が印画物に転写されてしまい、想定していない色相となることがある。
この点、本発明の熱転写シートは、ブチリル基の含有率が50%以上であるCAB樹脂(A1)と上述の樹脂(A2)とを上述の範囲内の量で耐熱滑性層に含有させることにより、耐熱滑性層からの染料のバックを抑制するだけでなく、色材層から耐熱滑性層への染料の移行(キック)を抑制しつつ、保存後における色再現性を維持することができる。
本発明の熱転写シートが熱昇華型の熱転写シートである場合、上記被転写材として熱転写受像シート等を使用することができる。
上記熱転写受像シートとしては、記録面が染料受容性を有するものであれば特に限定されず、例えば、紙、金属、ガラス、合成樹脂等の基材の少なくとも一方の面に染料受容層を形成したものを挙げることができる。
上記熱転写シートは、熱溶融型の熱転写シートである場合、通常の紙、プラスチックフィルム等を被転写材として使用することもできる。
上記熱転写を行う際に使用するプリンターとしては、特に限定されず、公知の熱転写プリンターを使用することができる。
なお、文中、部又は%とあるのは、特に断りのない限り重量基準である。
本願実施例及び比較例に使用したセルロース・アセテート・ブチレート樹脂のブチリル基の含有率を以下に示す。
・CAB551−0.01(イーストマンケミカルカンパニー製):53%
・CAB500−5(イーストマンケミカルカンパニー製):51%
・CAB531−1(イーストマンケミカルカンパニー製):50%
・CAB321−0.1(イーストマンケミカルカンパニー製):32.5%
・CAB381−0.1(イーストマンケミカルカンパニー製):38%
基材シートとして、厚さ6μmの易接着処理済みポリエチレンテレフタレートフィルム〔PET〕(三菱化学ポリエステルフィルム(株)製、ダイヤホイルK203E)を用い、その一方の面に下記組成の耐熱滑性層塗工液Aをグラビアコーティングにより、乾燥塗布量が0.5g/m2になるように塗布し、110℃、2分間乾燥して、耐熱滑性層を形成し、実施例1の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
CAB樹脂(CAB551−0.01、固形分100wt%;
イーストマンケミカルカンパニー製) 75.0部
アクリル樹脂(ダイヤナールBR−83、固形分100wt%;
三菱レイヨン(株)製) 25.0部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 5.0部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
メチルエチルケトン 469.0部
トルエン 469.0部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液Bに変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例2の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液B>
CAB樹脂(CAB551−0.01、固形分100wt%;
イーストマンケミカルカンパニー製) 75.0部
アクリル樹脂(ダイヤナールBR−83、固形分100wt%;
三菱レイヨン(株)製) 25.0部
シリコーン変性アクリル樹脂(サイマックUS−380、固形分30wt%;
亞合成(株)製) 16.7部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
メチルエチルケトン 463.0部
トルエン 463.0部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液Cに変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例3の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液C>
CAB樹脂(CAB551−0.01、固形分100wt%;
イーストマンケミカルカンパニー製) 75.0部
アクリル樹脂(ダイヤナールBR−83、固形分100wt%;
三菱レイヨン(株)製) 25.0部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 5.0部
シリコーン変性アクリル樹脂(サイマックUS−380、固形分30wt%;
東亞合成(株)製) 16.7部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
メチルエチルケトン 484.5部
トルエン 484.5部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液Dに変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例4の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液D>
CAB樹脂(CAB551−0.01、固形分100wt%;
イーストマンケミカルカンパニー製) 75.0部
アクリル樹脂(ダイヤナールBR−83、固形分100wt%;
三菱レイヨン(株)製) 25.0部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 5.0部
シリコーン変性アクリル樹脂(モディパーFS−720、固形分15wt%;
日本油脂(株)製) 33.3部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
メチルエチルケトン 476.0部
トルエン 476.0部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液Eに変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例5の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液E>
CAB樹脂(CAB551−0.01、固形分100wt%;
イーストマンケミカルカンパニー製) 75.0部
アクリル樹脂(ダイヤナールBR−83、固形分100wt%;
三菱レイヨン(株)製) 25.0部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 5.0部
シリコーン変性ウレタン樹脂(ダイアロマーSP−2105、固形分20wt%;
大日精化(株)製) 25.0部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
メチルエチルケトン 480.0部
トルエン 480.0部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液Fに変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例6の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液F>
CAB樹脂(CAB551−0.01、固形分100wt%;
イーストマンケミカルカンパニー製) 75.0部
アクリル樹脂(ダイヤナールBR−83、固形分100wt%;
三菱レイヨン(株)製) 25.0部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 5.0部
シリコーン変性エステル樹脂(X−24−8300、固形分25wt%;
信越化学工業(株)製) 20.0部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
メチルエチルケトン 482.5部
トルエン 482.5部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液Gに変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例7の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液G>
CAB樹脂(CAB551−0.01、固形分100wt%;
イーストマンケミカルカンパニー製) 75.0部
アクリル樹脂(ダイヤナールBR−83、固形分100wt%;
三菱レイヨン(株)製) 25.0部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 5.0部
シリコーンオイル(KF−965−100、固形分100wt%;
信越化学工業(株)製) 3.0部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
メチルエチルケトン 481.5部
トルエン 481.5部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液Hに変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例8の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液H>
CAB樹脂(CAB551−0.01、固形分100wt%;
イーストマンケミカルカンパニー製) 75.0部
アクリル樹脂(ダイヤナールBR−83、固形分100wt%;
三菱レイヨン(株)製) 25.0部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 5.0部
シリコーンオイル(X−22−173DX、固形分100wt%;
信越化学工業(株)製) 3.0部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
メチルエチルケトン 481.5部
トルエン 481.5部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液Iに変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例9の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液I>
CAB樹脂(CAB551−0.01、固形分100wt%;
イーストマンケミカルカンパニー製) 75.0部
アクリル樹脂(ダイヤナールBR−83、固形分100wt%;
三菱レイヨン(株)製) 25.0部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 5.0部
リン酸エステル(プライサーフA−208N、固形分100wt%;
第一工業製薬(株)製) 3.0部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
メチルエチルケトン 481.5部
トルエン 481.5部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液Jに変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例10の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液J>
CAB樹脂(CAB551−0.01、固形分100wt%;
イーストマンケミカルカンパニー製) 75.0部
アクリル樹脂(ダイヤナールBR−83、固形分100wt%;
三菱レイヨン(株)製) 25.0部
シリコーン変性アクリル樹脂(サイマックUS−380、固形分30wt%;
東亞合成(株)製) 16.7部
リン酸エステル(プライサーフA−208N、固形分100wt%;
第一工業製薬(株)製) 3.0部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
メチルエチルケトン 476.0部
トルエン 476.0部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液Kに変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例11の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液K>
CAB樹脂(CAB551−0.01、固形分100wt%;
イーストマンケミカルカンパニー製) 75.0部
アクリル樹脂(ダイヤナールBR−83、固形分100wt%;
三菱レイヨン(株)製) 25.0部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 4.0部
シリコーン変性アクリル樹脂(サイマックUS−380、固形分30wt%;
東亞合成(株)製) 13.3部
シリコーンオイル(X−22−173DX、固形分100wt%;
信越化学工業(株)製) 2.0部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
メチルエチルケトン 485.5部
トルエン 485.4部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液Lに変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例12の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液L>
CAB樹脂(CAB551−0.01、固形分100wt%;
イーストマンケミカルカンパニー製) 75.0部
アクリル樹脂(ダイヤナールBR−83、固形分100wt%;
三菱レイヨン(株)製) 25.0部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 4.0部
シリコーン変性アクリル樹脂(サイマックUS−380、固形分30wt%;
東亞合成(株)製) 13.3部
リン酸エステル(プライサーフA−208N、固形分100wt%;
第一工業製薬(株)製) 2.0部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
メチルエチルケトン 485.5部
トルエン 485.4部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液Mに変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例13の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液M>
CAB樹脂(CAB551−0.01、固形分100wt%;
イーストマンケミカルカンパニー製) 75.0部
アクリル樹脂(ダイヤナールBR−83、固形分100wt%;
三菱レイヨン(株)製) 25.0部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 5.0部
シリコーン変性アクリル樹脂(サイマックUS−380、固形分30wt%;
東亞合成(株)製) 16.7部
マイカ(MK−100、固形分100wt%;コープケミカル(株)製) 5.0部
メチルエチルケトン 484.5部
トルエン 484.5部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液Nに変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例14の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液N>
CAB樹脂(CAB551−0.01、固形分100wt%;
イーストマンケミカルカンパニー製) 75.0部
アクリル樹脂(ダイヤナールBR−83、固形分100wt%;
三菱レイヨン(株)製) 25.0部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 5.0部
シリコーン変性アクリル樹脂(サイマックUS−380、固形分30wt%;
東亞合成(株)製) 16.7部
シリコーンゴムフィラー(KM−597、固形分100wt%;
信越化学工業(株)製) 5.0部
メチルエチルケトン 484.5部
トルエン 484.5部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液Oに変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例15の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液O>
CAB樹脂(CAB551−0.01、固形分100wt%;
イーストマンケミカルカンパニー製) 75.0部
アクリル樹脂(ダイヤナールBR−83、固形分100wt%;
三菱レイヨン(株)製) 25.0部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 5.0部
シリコーン変性アクリル樹脂(サイマックUS−380、固形分30wt%;
東亞合成(株)製) 16.7部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
イソシアネート化合物(クロスネートD−70、固形分50wt%;
大日精化工業(株)製) 15.0部
メチルエチルケトン 512.5部
トルエン 512.5部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液Pに変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例16の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液P>
CAB樹脂(CAB551−0.01、固形分100wt%;
イーストマンケミカルカンパニー製) 75.0部
アクリル樹脂(ダイヤナールBR−83、固形分100wt%;
三菱レイヨン(株)製) 25.0部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 5.0部
シリコーン変性アクリル樹脂(サイマックUS−380、固形分30wt%;
東亞合成(株)製) 16.7部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
イソシアネート化合物(ダイアロマーSP−901、固形分15wt%;
大日精化工業(株)製) 50.0部
メチルエチルケトン 495.0部
トルエン 495.0部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液Qに変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例17の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液Q>
CAB樹脂(CAB551−0.01、固形分100wt%;
イーストマンケミカルカンパニー製) 60.0部
アクリル樹脂(ダイヤナールBR−83、固形分100wt%;
三菱レイヨン(株)製) 40.0部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 5.0部
シリコーン変性アクリル樹脂(サイマックUS−380、固形分30wt%;
東亞合成(株)製) 16.7部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
メチルエチルケトン 484.5部
トルエン 484.5部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液Rに変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例18の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液R>
CAB樹脂(CAB551−0.01、固形分100wt%;
イーストマンケミカルカンパニー製) 60.0部
アクリル樹脂(ダイヤナールBR−83、固形分100wt%;
三菱レイヨン(株)製) 40.0部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 5.0部
シリコーン変性アクリル樹脂(モディパーFS−720、固形分15wt%;
日本油脂(株)製) 33.3部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
メチルエチルケトン 476.0部
トルエン 476.0部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液Sに変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例19の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液S>
CAB樹脂(CAB551−0.01、固形分100wt%;
イーストマンケミカルカンパニー製) 60.0部
アクリル樹脂(ダイヤナールBR−83、固形分100wt%;
三菱レイヨン(株)製) 40.0部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 5.0部
シリコーン変性アクリル樹脂(サイマックUS−380、固形分30wt%;
東亞合成(株)製) 16.7部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
イソシアネート化合物(クロスネートD−70、固形分50wt%;
大日精化工業(株)製) 15.0部
メチルエチルケトン 512.5部
トルエン 512.5部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液Tに変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例20の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液T>
CAB樹脂(CAB551−0.01、固形分100wt%;
イーストマンケミカルカンパニー製) 90.0部
アクリル樹脂(ダイヤナールBR−83、固形分100wt%;
三菱レイヨン(株)製) 10.0部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 5.0部
シリコーン変性アクリル樹脂(サイマックUS−380、固形分30wt%;
東亞合成(株)製) 16.7部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
メチルエチルケトン 484.5部
トルエン 484.5部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液Uに変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例21の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液U>
CAB樹脂(CAB551−0.01、固形分100wt%;
イーストマンケミカルカンパニー製) 90.0部
アクリル樹脂(ダイヤナールBR−83、固形分100wt%;
三菱レイヨン(株)製) 10.0部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 5.0部
シリコーン変性アクリル樹脂(モディパーFS−720、固形分15wt%;
日本油脂(株)製) 33.3部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
メチルエチルケトン 476.0部
トルエン 476.0部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液Vに変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例22の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液V>
CAB樹脂(CAB551−0.01、固形分100wt%;
イーストマンケミカルカンパニー製) 90.0部
アクリル樹脂(ダイヤナールBR−83、固形分100wt%;
三菱レイヨン(株)製) 10.0部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 5.0部
シリコーン変性アクリル樹脂(サイマックUS−380、固形分30wt%;
東亞合成(株)製) 16.7部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
イソシアネート化合物(クロスネートD−70、固形分50wt%;
大日精化工業(株)製) 15.0部
メチルエチルケトン 512.5部
トルエン 512.5部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液Wに変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例23の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液W>
CAB樹脂(CAB500−5、固形分100wt%;
イーストマンケミカルカンパニー製) 60.0部
アクリル樹脂(ダイヤナールBR−83、固形分100wt%;
三菱レイヨン(株)製) 40.0部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 5.0部
シリコーン変性アクリル樹脂(サイマックUS−380、固形分30wt%;
東亞合成(株)製) 16.7部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
メチルエチルケトン 484.5部
トルエン 484.5部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液Xに変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例24の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液X>
CAB樹脂(CAB500−5、固形分100wt%;
イーストマンケミカルカンパニー製) 90.0部
アクリル樹脂(ダイヤナールBR−83、固形分100wt%;
三菱レイヨン(株)製) 10.0部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 5.0部
シリコーン変性アクリル樹脂(サイマックUS−380、固形分30wt%;
東亞合成(株)製) 16.7部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
メチルエチルケトン 484.5部
トルエン 484.5部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液Yに変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例25の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液Y>
CAB樹脂(CAB531−1、固形分100wt%;
イーストマンケミカルカンパニー製) 60.0部
アクリル樹脂(ダイヤナールBR−83、固形分100wt%;
三菱レイヨン(株)製) 40.0部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 5.0部
シリコーン変性アクリル樹脂(サイマックUS−380、固形分30wt%;
東亞合成(株)製) 16.7部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
メチルエチルケトン 484.5部
トルエン 484.5部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液Zに変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例26の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液Z>
CAB樹脂(CAB531−1、固形分100wt%;
イーストマンケミカルカンパニー製) 90.0部
アクリル樹脂(ダイヤナールBR−83、固形分100wt%;
三菱レイヨン(株)製) 10.0部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 5.0部
シリコーン変性アクリル樹脂(サイマックUS−380、固形分30wt%;
東亞合成(株)製) 16.7部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
メチルエチルケトン 484.5部
トルエン 484.5部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液aに変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例27の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液a>
CAB樹脂(CAB551−0.01、固形分100wt%;
イーストマンケミカルカンパニー製) 60.0部
アクリル樹脂(ダイヤナールBR−100、固形分100wt%;
三菱レイヨン(株)製) 40.0部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 5.0部
シリコーン変性アクリル樹脂(サイマックUS−380、固形分30wt%;
東亞合成(株)製) 16.7部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
メチルエチルケトン 484.5部
トルエン 484.5部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液bに変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例28の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液b>
CAB樹脂(CAB551−0.01、固形分100wt%;
イーストマンケミカルカンパニー製) 90.0部
アクリル樹脂(ダイヤナールBR−100、固形分100wt%;
三菱レイヨン(株)製) 10.0部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 5.0部
シリコーン変性アクリル樹脂(サイマックUS−380、固形分30wt%;
東亞合成(株)製) 16.7部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
メチルエチルケトン 484.5部
トルエン 484.5部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液cに変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例29の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液c>
CAB樹脂(CAB551−0.01、固形分100wt%;
イーストマンケミカルカンパニー製) 60.0部
アクリルポリオール樹脂(アクリット6AN−213、固形分50wt%;
大成化工(株)製) 80.0部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 5.0部
シリコーン変性アクリル樹脂(サイマックUS−380、固形分30wt%;
東亞合成(株)製) 16.7部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
メチルエチルケトン 464.5部
トルエン 464.5部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液dに変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例30の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液d>
CAB樹脂(CAB551−0.01、固形分100wt%;
イーストマンケミカルカンパニー製) 90.0部
アクリルポリオール樹脂(アクリット6AN−213、固形分50wt%;
大成化工(株)製) 20.0部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 5.0部
シリコーン変性アクリル樹脂(サイマックUS−380、固形分30wt%;
東亞合成(株)製) 16.7部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
メチルエチルケトン 479.5部
トルエン 479.5部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液eに変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例31の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液e>
CAB樹脂(CAB551−0.01、固形分100wt%;
イーストマンケミカルカンパニー製) 60.0部
スチレンアクリル樹脂(エスチレンMS−600、固形分100wt%;
新日鐵化学(株)製) 40.0部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 5.0部
シリコーン変性アクリル樹脂(サイマックUS−380、固形分30wt%;
東亞合成(株)製) 16.7部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
メチルエチルケトン 484.5部
トルエン 484.5部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液fに変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例32の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液f>
CAB樹脂(CAB551−0.01、固形分100wt%;
イーストマンケミカルカンパニー製) 90.0部
スチレンアクリル樹脂(エスチレンMS−600、固形分100wt%;
新日鐵化学(株)製) 10.0部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 5.0部
シリコーン変性アクリル樹脂(サイマックUS−380、固形分30wt%;
東亞合成(株)製) 16.7部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
メチルエチルケトン 484.5部
トルエン 484.5部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液gに変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例33の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液g>
CAB樹脂(CAB551−0.01、固形分100wt%;
イーストマンケミカルカンパニー製) 60.0部
ポリビニルアセタール樹脂(エスレックKS−1、固形分100wt%;
積水化学工業(株)製) 40.0部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 5.0部
シリコーン変性アクリル樹脂(サイマックUS−380、固形分30wt%;
東亞合成(株)製) 16.7部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
メチルエチルケトン 484.5部
トルエン 484.5部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液hに変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例34の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液h>
CAB樹脂(CAB551−0.01、固形分100wt%;
イーストマンケミカルカンパニー製) 90.0部
ポリビニルアセタール樹脂(エスレックKS−1、固形分100wt%;
積水化学工業(株)製) 10.0部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 5.0部
シリコーン変性アクリル樹脂(サイマックUS−380、固形分30wt%;
東亞合成(株)製) 16.7部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
メチルエチルケトン 484.5部
トルエン 484.5部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液iに変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例35の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液i>
CAB樹脂(CAB551−0.01、固形分100wt%;
イーストマンケミカルカンパニー製) 60.0部
ポリビニルブチラール樹脂(エスレックBX−1、固形分100wt%;
積水化学工業(株)製) 40.0部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 5.0部
シリコーン変性アクリル樹脂(サイマックUS−380、固形分30wt%;
東亞合成(株)製) 16.7部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
メチルエチルケトン 484.5部
トルエン 484.5部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液jに変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例36の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液j>
CAB樹脂(CAB551−0.01、固形分100wt%;
イーストマンケミカルカンパニー製) 90.0部
ポリビニルブチラール樹脂(エスレックBX−1、固形分100wt%;
積水化学工業(株)製) 10.0部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 5.0部
シリコーン変性アクリル樹脂(サイマックUS−380、固形分30wt%;
東亞合成(株)製) 16.7部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
メチルエチルケトン 484.5部
トルエン 484.5部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液kに変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例37の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液k>
CAB樹脂(CAB551−0.01、固形分100wt%;
イーストマンケミカルカンパニー製) 75.0部
アクリル樹脂(ダイヤナールBR−83、固形分100wt%;
三菱レイヨン(株)製) 12.5部
アクリルポリオール樹脂(アクリット6AN−213、固形分50wt%;
大成化工(株)製) 25.0部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 5.0部
シリコーン変性アクリル樹脂(サイマックUS−380、固形分30wt%;
東亞合成(株)製) 16.7部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
メチルエチルケトン 454.5部
トルエン 454.5部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液lに変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例38の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液l>
CAB樹脂(CAB551−0.01、固形分100wt%;
イーストマンケミカルカンパニー製) 75.0部
アクリル樹脂(ダイヤナールBR−83、固形分100wt%;
三菱レイヨン(株)製) 12.5部
ポリビニルアセタール樹脂(エスレックKS−1、固形分100wt%;
積水化学工業(株)製) 12.5部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 5.0部
シリコーン変性アクリル樹脂(サイマックUS−380、固形分30wt%;
東亞合成(株)製) 16.7部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
メチルエチルケトン 484.5部
トルエン 484.5部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液mに変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、比較例1の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液m>
CAB樹脂(CAB551−0.01、固形分100wt%;
イーストマンケミカルカンパニー製) 100.0部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 5.0部
シリコーン変性アクリル樹脂(サイマックUS−380、固形分30wt%;
東亞合成(株)製) 16.7部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
メチルエチルケトン 484.5部
トルエン 484.5部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液nに変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、比較例2の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液n>
CAB樹脂(CAB551−0.01、固形分100wt%;
イーストマンケミカルカンパニー製) 100.0部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 5.0部
シリコーン変性アクリル樹脂(サイマックUS−380、固形分30wt%;
東亞合成(株)製) 16.7部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
イソシアネート化合物(クロスネートD−70、固形分50wt%;
大日精化工業(株)製) 15.0部
メチルエチルケトン 512.5部
トルエン 512.5部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液oに変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、比較例3の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液o>
CAB樹脂(CAB551−0.01、固形分100wt%;
イーストマンケミカルカンパニー製) 100.0部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 5.0部
シリコーン変性アクリル樹脂(サイマックUS−380、固形分30wt%;
東亞合成(株)製) 16.7部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
イソシアネート化合物(クロスネートD−70、固形分50wt%;
大日精化工業(株)製) 30.0部
メチルエチルケトン 540.5部
トルエン 540.5部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液pに変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、比較例4の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液p>
CAB樹脂(CAB551−0.01、固形分100wt%;
イーストマンケミカルカンパニー製) 100.0部
シリコーン変性アクリル樹脂(サイマックUS−380、固形分30wt%;
東亞合成(株)製) 16.7部
リン酸エステル(プライサーフA−208N、固形分100wt%;
第一工業製薬(株)製) 3.0部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
メチルエチルケトン 476.0部
トルエン 476.0部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液qに変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、比較例5の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液q>
CAB樹脂(CAB551−0.01、固形分100wt%;
イーストマンケミカルカンパニー製) 100.0部
シリコーン変性アクリル樹脂(サイマックUS−380、固形分30wt%;
東亞合成(株)製) 16.7部
リン酸エステル(プライサーフA−208N、固形分100wt%;
第一工業製薬(株)製) 3.0部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
イソシアネート化合物(クロスネートD−70、固形分50wt%;
大日精化工業(株)製) 30.0部
メチルエチルケトン 532.0部
トルエン 532.0部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液rに変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、比較例6の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液r>
CAB樹脂(CAB500−5、固形分100wt%;
イーストマンケミカルカンパニー製) 100.0部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 5.0部
シリコーン変性アクリル樹脂(サイマックUS−380、固形分30wt%;
東亞合成(株)製) 16.7部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
メチルエチルケトン 484.5部
トルエン 484.5部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液sに変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、比較例7の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液s>
CAB樹脂(CAB531−1、固形分100wt%;
イーストマンケミカルカンパニー製) 100.0部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 5.0部
シリコーン変性アクリル樹脂(サイマックUS−380、固形分30wt%;
東亞合成(株)製) 16.7部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
メチルエチルケトン 484.5部
トルエン 484.5部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液tに変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、比較例8の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液t>
CAB樹脂(CAB551−0.01、固形分100wt%;
イーストマンケミカルカンパニー製) 95.0部
アクリル樹脂(ダイヤナールBR−83、固形分100wt%;
三菱レイヨン(株)製) 5.0部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 5.0部
シリコーン変性アクリル樹脂(サイマックUS−380、固形分30wt%;
東亞合成(株)製) 16.7部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
メチルエチルケトン 484.5部
トルエン 484.5部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液uに変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、比較例9の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液u>
CAB樹脂(CAB551−0.01、固形分100wt%;
イーストマンケミカルカンパニー製) 50.0部
アクリル樹脂(ダイヤナールBR−83、固形分100wt%;
三菱レイヨン(株)製) 50.0部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 5.0部
シリコーン変性アクリル樹脂(サイマックUS−380、固形分30wt%;
東亞合成(株)製) 16.7部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
メチルエチルケトン 484.5部
トルエン 484.5部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液vに変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、比較例10の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液v>
アクリル樹脂(ダイヤナールBR−83、固形分100wt%;
三菱レイヨン(株)製) 100.0部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 5.0部
シリコーン変性アクリル樹脂(サイマックUS−380、固形分30wt%;
東亞合成(株)製) 16.7部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
メチルエチルケトン 484.5部
トルエン 484.5部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液wに変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、比較例11の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液w>
アクリル樹脂(ダイヤナールBR−83、固形分100wt%;
三菱レイヨン(株)製) 100.0部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 5.0部
シリコーン変性アクリル樹脂(サイマックUS−380、固形分30wt%;
東亞合成(株)製) 16.7部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
イソシアネート化合物(クロスネートD−70、固形分50wt%;
大日精化工業(株)製) 30.0部
メチルエチルケトン 540.5部
トルエン 540.5部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液xに変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、比較例12の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液x>
ポリビニルアセタール樹脂(エスレックKS−1、固形分100wt%;
積水化学工業(株)製) 100.0部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 5.0部
シリコーン変性アクリル樹脂(サイマックUS−380、固形分30wt%;
東亞合成(株)製) 16.7部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
メチルエチルケトン 484.5部
トルエン 484.5部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液yに変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、比較例13の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液y>
ポリビニルアセタール樹脂(エスレックKS−1、固形分100wt%;
積水化学工業(株)製) 100.0部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 5.0部
シリコーン変性アクリル樹脂(サイマックUS−380、固形分30wt%;
東亞合成(株)製) 16.7部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
イソシアネート化合物(クロスネートD−70、固形分50wt%;
大日精化工業(株)製) 30.0部
メチルエチルケトン 540.5部
トルエン 540.5部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液zに変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、比較例14の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液z>
CAP樹脂(CAP504−0.2、固形分100wt%;
イーストマンケミカルカンパニー製) 100.0部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 5.0部
シリコーン変性アクリル樹脂(サイマックUS−380、固形分30wt%;
東亞合成(株)製) 16.7部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
メチルエチルケトン 484.5部
トルエン 484.5部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液A−1に変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、比較例15の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液A−1>
CAP樹脂(CAP504−0.2、固形分100wt%;
イーストマンケミカルカンパニー製) 75.0部
アクリル樹脂(ダイヤナールBR−83、固形分100wt%;
三菱レイヨン(株)製) 25.0部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 5.0部
シリコーン変性アクリル樹脂(サイマックUS−380、固形分30wt%;
東亞合成(株)製) 16.7部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
メチルエチルケトン 484.5部
トルエン 484.5部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液A−2に変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、比較例16の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液A−2>
ニトロセルロース(H1/2、固形分70wt%;
太平化学製品(株)製) 142.9部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 5.0部
シリコーン変性アクリル樹脂(サイマックUS−380、固形分30wt%;
東亞合成(株)製) 16.7部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
メチルエチルケトン 463.0部
トルエン 463.0部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液A−3に変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、比較例17の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液A−3>
ニトロセルロース(H1/2、固形分70wt%;
太平化学製品(株)製) 107.1部
アクリル樹脂(ダイヤナールBR−83、固形分100wt%;
三菱レイヨン(株)製) 25.0部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 5.0部
シリコーン変性アクリル樹脂(サイマックUS−380、固形分30wt%;
東亞合成(株)製) 16.7部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
メチルエチルケトン 468.0部
トルエン 468.0部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液A−4に変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、比較例18の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液A−4>
CAB樹脂(CAB321−0.1、固形分100wt%;
イーストマンケミカルカンパニー製) 100.0部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 5.0部
シリコーン変性アクリル樹脂(サイマックUS−380、固形分30wt%;
東亞合成(株)製) 16.7部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
メチルエチルケトン 484.5部
トルエン 484.5部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液A−5に変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、比較例19の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液A−5>
CAB樹脂(CAB321−0.1、固形分100wt%;
イーストマンケミカルカンパニー製) 75.0部
アクリル樹脂(ダイヤナールBR−83、固形分100wt%;
三菱レイヨン(株)製) 25.0部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 5.0部
シリコーン変性アクリル樹脂(サイマックUS−380、固形分30wt%;
東亞合成(株)製) 16.7部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
メチルエチルケトン 484.5部
トルエン 484.5部
耐熱滑性層塗工液Aを下記組成の耐熱滑性層塗工液A−6に変更して耐熱滑性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、比較例20の耐熱滑性層塗工シートを作製した。
<耐熱滑性層塗工液A−6>
CAB樹脂(CAB381−0.1、固形分100wt%;
イーストマンケミカルカンパニー製) 75.0部
アクリル樹脂(ダイヤナールBR−83、固形分100wt%;
三菱レイヨン(株)製) 25.0部
ステアリルリン酸亜鉛(SZ−PF、固形分100wt%;
堺化学工業(株)製) 5.0部
シリコーン変性アクリル樹脂(サイマックUS−380、固形分30wt%;
東亞合成(株)製) 16.7部
タルク(ミクロエースP−3、固形分100wt%;日本タルク(株)製)5.0部
メチルエチルケトン 484.5部
トルエン 484.5部
(耐熱滑性層への染料の移行性(キック)評価)
上述の実施例及び比較例の各耐熱滑性層塗工シートと下記色材層とを、耐熱滑性層と色材層とが接するよう対向させ、20kg/cm2荷重をかけて、40℃、湿度20%環境下で96時間保管した後、各耐熱滑性層塗工シートの耐熱滑性層への染料の移行を確認し、下記基準に基づき評価した。色材層は、キャノン(株)製カラーインク/ペーパーセットKP−36IP(商品名)のマゼンタ部分を使用した。
◎:色材層と対向させる前と後の耐熱滑性層の色差ΔE*abが2.0未満
○:色材層と対向させる前と後の耐熱滑性層の色差ΔE*abが2.0以上4.0未満
×:色材層と対向させる前と後の耐熱滑性層の色差ΔE*abが4.0以上
なお、測色はグレタグ社製GRETAG Spectrolino(D65光源、視野角2°)にて測定し、色差は下記式に従い算出した。
ΔE*ab=((対向前後のL値の差)2+(対向前後のa値の差)2+(対向前後のb値の差)2)1/2
上記方法にてキックさせた各耐熱滑性層塗工シートとオーバーコート層(キャノン(株)製カラーインク/ペーパーセットKP−36IP(商品名))とを、耐熱滑性層とオーバーコート層とが接するよう対向させ、20kg/cm2荷重をかけて、60℃、湿度20%環境下で24時間保管した。その後、染料が移行した保護層と受像紙の受像面とを重ね合わせ、ラミネート試験機(ラミパッカーLPD2305PRO、フジプラ(株)製)を用いて、105℃、4mm/sec/lineにて転写を行った。更に、受像紙から保護層を剥がし、転写部の色相をグレタグ社製GRETAG Spectrolino(D65光源、視野角2°)を用いて測定し、下記基準に基づき評価した。受像紙はキャノン(株)製カラーインク/ペーパーセットKP−36IP(商品名)を使用した。
◎:バックさせていないオーバーコート層の転写物とバックさせたオーバーコート層の転写物の色差ΔE*abが1.5未満
○:バックさせていないオーバーコート層の転写物とバックさせたオーバーコート層の転写物の色差ΔE*abが1.5以上3.0未満
×:バックさせていないオーバーコート層の転写物とバックさせたオーバーコート層の転写物の色差ΔE*abが3.0以上
110mlガラス容器に、調製直後の耐熱滑性層塗工液A〜Z、a〜z及びA−1〜A−6の各50mlと攪拌子を入れ、マグネチックスターラーで攪拌しながら、30℃、湿度50%条件下にて12時間及び24時間放置した後の塗工液の状態(外観・粘度)を観察した。
◎:12時間後と24時間後の塗工液の状態が調製直後と差がみられない。
○:12時間後の塗工液は調製直後と差がないが、24時間後の塗工液は状態変化(増粘等)している。
×:12時間後、24時間後のいずれも調製直後の塗工液と状態が異なる。
上述の実施例及び比較例で作成した各耐熱滑性層塗工シートに、耐熱滑性層と反対側の面に下記組成の色材層塗工液を乾燥塗布量が0.8g/m2となるように、塗布、乾燥して色材層と耐熱滑性層とを有する熱転写シートを作成した。
<色材層塗工液>
C.I.ソルベントブルー63 3.0部
ポリビニルブチラール樹脂(エスレックBX−1 積水化学工業(株)製)3.0部
メチルエチルケトン 41.0部
トルエン 41.0部
Claims (2)
- 基材の一方の面に色材層を設け、該基材の他方の面に耐熱滑性層を設けてなる熱転写シートにおいて、
前記耐熱滑性層は、セルロース・アセテート・ブチレート樹脂(A1)と、アクリル系樹脂及びポリビニルアセタール樹脂よりなる群から選ばれる少なくとも1種の樹脂(A2)と、滑剤(A3)とを含むものであり、
前記セルロース・アセテート・ブチレート樹脂(A1)は、ブチリル基の含有率が50%以上であり、前記セルロース・アセテート・ブチレート樹脂(A1)及び前記樹脂(A2)の合計重量の60〜90重量%である
ことを特徴とする熱転写シート。 - 前記耐熱滑性層は、滑剤として、金属石鹸、シリコーンオイル、シリコーン変性樹脂及びリン酸エステルよりなる群から選ばれる少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項1記載の熱転写シート。
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