(発明の詳細な説明)
本明細書に記載するように、他に示さない限り、指定期間の薬物または化合物の使用は、治療サイクルごとである。たとえば、1日1回は、治療サイクル中毎日1日1回を、1日2回は、治療サイクル中毎日1日2回を意味する。1週間に1回は、治療サイクルの間、1週間ごとに1回を意味する。3週間に1回は、治療サイクルの間、3週間ごとに1回を意味する。
以下の略語は、他に規定しない限り、以下の意味を有する。
ACN アセトニトリル
AcOH 酢酸
DAST (ジエチルアミノ)サルファトリフルオリド
DCC ジシクロヘキシルカルボジイミド
DCU ジシクロヘキシルウレア
DCM ジクロロメタン
DIAD ジイソプロピルアゾジカルボキシレート
DIEA ジイソプロピルエチルアミン
DMAP 4−ジメチルアミノピリジン
DME ジメトキシエタン
DMF ジメチルホルムアミド
DMFDMA N,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール
DMSO ジメチルスルホキシド
DTT ジチオトレイトール
EDCl 1−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩
EtOAc エチルアセテート
EtOH エタノール
HATU N,N,N’N’−テトラメチル−O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロホスフェート
Hex ヘキサン
HOBt 1−ヒドロキシルベンゾトリアゾール
HPLC 高圧液体クロマトグラフィー
LCMS 液体クロマトグラフィー質量スペクトル分析法
LDA リチウムジイソプロピルアミド
mCPBA メタ−クロロペルオキシ安息香酸
MeOH メタノール
MTT (3−[4,5−ジメチルチアゾール−2−イル]−2,5−ジフェニルテトラゾリウムブロミド、チアゾリルブルー)
NMR 核磁気共鳴
PFP ペンタフルオロフェノール
PMB p−メトキシベンジル
Pyr ピリジン
RT 室温
SEMCl 2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロライド
TEA トリエチルアミン
Tr トリフェニルメタン
TrCl トリフェニルメタンクロライド
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
TLC 薄層クロマトグラフィー
TMS トリメチルシリル
他で特筆しない限り、ここで使用される以下の用語は、以下の意味である。
「抗癌剤」は、癌を治療するための薬物(医薬品または医薬的に活性な成分)を意味する。
「抗悪性腫瘍剤」は、癌を治療するための薬物(医薬品または医薬的に活性な成分)(すなわち、化学療法剤)を意味する。
本発明の化合物の数に関して使用される「少なくとも1」は、たとえば1〜6、一般的に1〜4、さらに1、2または3、通常1または2、さらに通常は1を意味する。
使用される化学療法剤の数に関して使用される「少なくとも1」は、たとえば1〜6、一般的に1〜4、さらに1、2または3、通常1または2、あるいは1を意味する。
「化学療法剤」は、癌を治療するための薬物(医薬品または医薬的に活性な成分)(すなわち、および抗悪性腫瘍剤)を意味する。
抗悪性腫瘍剤に関する「化合物」には、抗体である該抗悪性腫瘍剤が含まれる。
「同時に」は、(1)時間的に同時に(たとえば、同じ時間に)、または(2)共通の治療の過程において異なる時間を意味する。
「連続的に」は、もう一方に続いてを意味する。
語句「異なる抗悪性腫瘍剤」において使用される「異なる」は、該抗悪性腫瘍剤が、同じ化合物または構造ではないことを意味し、好ましくは、語句「異なる抗悪性腫瘍剤」において使用される「異なる」は、同じクラスの抗悪性腫瘍剤ではないことを意味し、たとえば、1抗悪性腫瘍剤はタキサンであり、他の抗悪性腫瘍剤は白金配位化合物であることを意味する。
「有効量」または「治療有効量」は、ここで記載される疾患または状態を治療または阻害するのに有効で、したがって、所望の治療効果、軽快化作用、阻害効果または予防効果を作り出すのに有効な、本発明の化合物または組成物の量、放射線の量を記載することを意味し、したがって、たとえば、ここで記載される癌を治療する方法において、「有効量」(または「治療有効量」)は、たとえば、(a)癌によって引き起こされる1以上の症状の軽減、緩和あるいは消失、(b)腫瘍サイズの減少、(c)腫瘍の削減および/または(d)腫瘍の長期間の疾患安定(成長停止)の結果となる化合物(薬物)、または放射線の量を意味し、たとえば、肺癌(たとえば、非小細胞肺癌)の治療において、治療有効量は、咳、呼吸困難および/または痛みを緩和するまたは削減する量であり、また、たとえば、ERK阻害剤(すなわち、本発明の化合物)の有効量あるいは治療有効量は、ERK(ERK1および/またはERK2)活性およびリン酸化を減少する結果となる量であり、ERK活性の減少は、リン酸化されたRSK1、2およびリン酸化されたERK1、2のような薬力学的マーカーを、当該分野で周知の技術を使用して分析することにより定量してもよい。
表中の「Ex」は、「実施例」を表す。
「1以上」は、「少なくとも1」と同じ意味である。
「患者」は、動物、たとえば、哺乳類(たとえばヒトであり、ヒトが好ましい)を意味する。
「プロドラッグ」は、たとえば、血液中の加水分解により、インビボで親化合物、すなわち、式1.0の化合物、その塩および/またはその溶媒和物に素早く変換する化合物を意味し、これは、T.HiguchiおよびV.Stella,Pro−drugs as Novel Delivery Systems,Vol.14,the A.C.S.Symposium Series、およびEdward B.Roche,ed.,Bioreversible Carriers in Drug Design,American Pharmaceutical Association and Pergamon Press,1987に十分な検討がなされており、両文献は、参照により本明細書に組み込まれ、本発明の範囲には、本発明の新規化合物のプロドラッグも含まれる。
「順番に」とは、(1)1成分((a)本発明の化合物、または(b)化学療法剤、情報伝達阻害剤および/または放射線療法)を投与し、続いて他の成分(複数を含む)を投与することを表し、1成分の投与の後、次の成分を、実質的に最初の成分の投与直後に投与することができ、あるいは次の成分は、最初の成分の後、有効な時間の後で投与することもでき、ここで、有効な時間は、最初の成分の投与から最大限の効果を実現するために与えられる時間である。
「溶媒和物」は、本発明の化合物と、1個以上の溶剤分子との物理的集合体を意味し、この物理的集合体は、水素結合を含む、種々の程度のイオン性および共有結合が関与し、ある事例では、溶媒和物は単離することができ、たとえば、1個以上の溶剤分子が、結晶性固体の結晶格子の中に組み込まれ、「溶媒和物」は、溶液相および分離可能な溶媒和物の両方を包含する。適切な溶媒和物の限定ではない例示として、エタノレート、メタノレートなどが挙げられ、「水和物」は、溶剤分子がH2Oである溶媒和物である。
他に特筆しない限り、本明細書で使用される以下の用語は以下の意味を有し、他に特筆しない限り、各用語(すなわち、部分または置換基)の定義は、該用語が独立してあるいは他の用語の一部として使用される時、適用される(たとえば、アリールという定義は、アリールと、アリールアルキル、アルキルアリール、アリールアルキニルなどのアリール部分とは同じである)。
「アシル」は、H−C(O)−、アルキル−C(O)−、アルケニル−C(O)−、アルキニル−C(O)−、シクロアルキル−C(O)−、シクロアルケニル−C(O)−またはシクロアルキニル−C(O)−基であって、該基中の種々の基は以下で定義され(以下に定義するように、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニルおよびシクロアルキニル部分は、置換されうる)、親部分へはカルボニルを介して結合される基を意味する。好ましいアシルとしては、低級アルキルを含み、適切なアシルの限定ではない例示として、ホルミル、アセチル、プロパノイル、2−メチルプロパノイル、ブタノイルおよびシクロヘキサノイルが挙げられる。
「アルケニル」は、少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を含む脂肪族炭化水素基(鎖)であって、該鎖は、直鎖または分岐してもよく、約2〜約15個の炭素原子を含む基を意味する。好ましいアルケニル基は、鎖中に約2〜約12個の炭素原子を含み、より好ましくは鎖中に約2〜約6個の炭素原子を含む。分岐状は、1個以上の低級アルキル基、たとえば、メチル、エチルまたはプロピル、あるいはアルケニル基が、直鎖アルケニル鎖に結合することを意味する。「低級アルケニル」は、鎖中に約2〜約6個の炭素原子を含むアルケニル基を意味し、該鎖は、直鎖または分岐してもよい。用語「置換アルケニル」は、アルケニル基が、独立して選択される1個以上の置換基によって置換されることを意味し、各置換基は、ハロ、アルキルアリール、シクロアルキル、シアノ、アルコキシおよび−S(アルキル)からなる群から独立して選択される。適切なアルケニル基の限定ではない例示として、エテニル、プロポニル、n−ブテニル、3−メチルブテ−2−ニル、n−ペンテニル、オクテニルおよびデセニルが挙げられる。
「アルコキシ」は、アルキル−O−基(すなわち、親部分へは、エーテル酸素を介して結合する)であって、アルキル基は、非置換または以下に記載するように置換された基を意味する。適切なアルコキシ基の限定ではない例示として、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシおよびヘプトキシが挙げられる。
「アルコキシカルボニル」は、アルキル−O−CO−基(すなわち、親部分へは、カルボニルを介して結合する)であって、アルキル基は、非置換または先に定義したように置換された基を意味する。適切なアルコキシカルボニル基の限定ではない例示として、メトキシカルボニルおよびエトキシカルボニルが挙げられる。
「アルキル」(トリフルオロアルキルおよびアルキルオキシのような他の部分のアルキル部も含む)は、直鎖または分岐してもよい脂肪族炭化水素基(鎖)であって、鎖中に約1〜約20個の炭素原子を含む基を意味する。好ましいアルキル基は、鎖中に約1〜約12個の炭素原子を含み、より好ましいアルキル基は、鎖中に約1〜約6個の炭素原子を含む。分岐状は、1個以上の低級アルキル基、たとえば、メチル、エチルまたはプロピルが直鎖アルキル鎖に結合することを意味する。「低級アルキル」は、鎖中に約1〜約6個の炭素原子を含む基を意味し、該鎖は直鎖または分岐してもよい。用語「置換されたアルキル」は、アルキル基が、独立して選択される1個以上の置換基によって置換されることを意味し、各置換基は、ハロ、アリール、シクロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキルチオ、アミノ、−NH(アルキル)、−NH(シクロアルキル)、−N(アルキル)2、カルボキシ、−C(O)O−アルキルおよび−S(アルキル)からなる群から独立して選択される。適切なアルキル基の限定ではない例示として、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、ヘプチル、ノニル、デシル、フルオロメチル、トリフルオロメチルおよびシクロプロピルメチルが挙げられる。
「アルキルアリール」(またはアルカリル)は、アルキルアリール−基(すなわち、親部分へは、アリール基を介して結合する)であって、アルキル基は、非置換または先に提示したように置換され、およびアリール基は、非置換または以下に定義するように置換される基を意味する。好ましいアルキルアリールは、低級アルキル基を含む。適切なアルキルアリール基の限定ではない例示として、o−トリル、p−トリルおよびキシリルが挙げられる。
「アルキルヘテロアリール」は、アルキル−ヘテロアリール−基(すなわち、親部分へは、ヘテロアリール基を介して結合する)であって、アルキルは、非置換または先に定義したように置換され、ヘテロアリール基は、非置換または以下に定義するように置換される基を意味する。
「アルキルスルフィニル」は、アルキル−S(O)−基(すなわち、親部分へは、スルフィニルを介して結合する)であって、アルキル基は、非置換または先に定義するように置換される基を意味する。好ましい基は、アルキル基が低級アルキルであるものである。
「アルキルスルホニル」は、アルキル−S(O2)−基(すなわち、親部分へは、スルホニルを介して結合する)であって、アルキル基は、非置換または先に定義するように置換される基を意味する。好ましい基は、アルキル基が低級アルキルであるものである。
「アルキルチオ」は、アルキル−S−基(すなわち、親部分へは、イオウを介して結合する)であって、アルキル基は、非置換または先に記載したように置換される基を意味する。適切なアルキルチオ基の限定ではない例示として、メチルチオ、エチルチオ、i−プロピルチオおよびヘプチルチオが挙げられる。
「アルキニル」は、少なくとも1個の炭素−炭素三重結合を含む脂肪族炭化水素基(鎖)であって、鎖は直鎖または分岐してもよい基を意味し、該基は、中に約2〜約15個の炭素原子を含み、好ましいアルキニル基は、鎖中に約2〜約12個の炭素原子を含み、より好ましくは、鎖中に約2〜約4個の炭素原子を含む。分岐状は、1個以上の低級アルキル基、たとえば、メチル、エチルまたはプロピルが直鎖アルキニル鎖に結合することを意味する。「低級アルキニル」は、鎖中に約2〜約6個の炭素原子を含むアルキニル基を意味し、鎖は、直鎖または分岐してもよい。適切なアルキニル基の限定ではない例示として、エチニル、プロピニル、2−ブチニル、3−メチルブチニル、n−ペンチニルおよびデシニルが挙げられる。用語「置換アルキニル」は、アルキニル基が、独立して選択される1個以上のものによって置換されることを意味し、各置換基がアルキルアリールおよびシクロアルキルからなる群から独立して選択される。
「アミノ」は、−NH2基を意味する。
「アラルケニル」(またはアリールアルケニル)は、アリールアルケニル基(すなわち、親部分へは、アルケニル基を介して結合する)であって、アリール基は、非置換または以下に定義されるように置換され、アルケニル基は、非置換または先に定義されるように置換される基を意味する。好ましいアラルケニルは、低級アルケニル基を含む。適切なアラルケニル基の限定ではない例示として、2−フェネテニルおよび2−ナフチルエテニル(naphthylethenyl)が挙げられる。
「アラルキル」(またはアリールアルキル)は、アリールアルキル基(すなわち、親部分へは、アルキル基を介して結合する)であって、アリールは、非置換または以下に定義されるように置換され、アルキルは、非置換または先に定義されるように置換される基を意味する。好ましいアラルキルは、低級アルキル基を含む。適切なアラルキル基の限定ではない例示として、ベンジル、2−フェネチルおよびナフタレニルメチルが挙げられる。
「アラルキルオキシ」(またはアリールアルキルオキシ)は、アラルキル−O−基(すなわち、親部分へは、エーテル酸素を介して結合する)であって、アラルキル基は、非置換または先に記載したように置換される基を意味する。適切なアラルキルオキシ基の限定ではない例示として、ベンジルオキシおよび1−または2−ナフタリンメトキシが挙げられる。
「アラルコキシカルボニル」は、アラルキルO−C(O)−基(すなわり、親部分へは、カルボニルを介して結合する)であって、アラルキル基は、非置換または先に定義するように置換される基を意味する。適切なアラルコキシカルボニル基の限定ではない例示として、ベンジルオキシカルボニルが挙げられる。
「アラルキルチオ」は、アラルキル−S−基(すなわち、親部分へは、イオウを介して結合する)であって、アラルキル基は、非置換または先に記載したように置換される基を意味する。適切なアラルキルチオ基の限定ではない例示は、ベンジルチオである。
「アロイル」は、アリール−C(O)−基(すなわち、親部分へは、カルボニルを介して結合する)であって、アリール基は、非置換または以下に定義されるように置換される基である。適切な基の限定ではない例示として、ベンゾイル、ならびに1−および2−ナフトイルが挙げられる。
「アリール」(「ar」と略される場合もある)は、約6〜約14個の炭素原子、好ましくは約6〜約10個の炭素原子を含む芳香族単環式または多環式環構造を意味する。アリール基は、場合によっては、独立して選択される1個以上の「環構造置換基」(以下に定義)で置換されうる。適切なアリール基限定ではない例示として、フェニルおよびナフチルが挙げられる。
「アリールアルキニル」は、アリールアルキニル基(すなわち、親部分へは、アルキニル基を介して結合する)であって、アリール基は、非置換または先に定義されるように置換され、アルキニル基は、非置換または先に定義されるように置換される基を意味する。
「アリールアミノヘテロアリール」は、アリール−アミノ−ヘテロアリール基(すなわち、親部分へは、ヘテロアリール基を介して結合する)であって、アリール基は、非置換または先に定義されるように置換され、アミノ基は、先に定義した通り(すなわち、−NH−)であり、ヘテロアリール基は、非置換または以下に定義されるように置換される基を意味する。
「アリールヘテロアリール」は、アリール−ヘテロアリール基−(すなわち、親部分へは、ヘテロアリール基を介して結合する)であって、アリール基は、非置換または先に定義されるように置換され、ヘテロアリール基は、非置換または以下に定義されるように置換される基を意味する。
「アリールオキシ」は、アリール−O−基(すなわち、親部分へは、エーテル酸素を介して結合する)であって、アリール基は、非置換または先に定義されるように置換される基を意味する。適切なアリールオキシ基の限定ではない例示として、フェノキシおよびナフトキシが挙げられる。
「アリールオキシカルボニル」は、アリール−O−C(O)−基(すなわち、親部分へは、カルボニルを介して結合する)であって、アリール基は、非置換または先に定義するように置換される基を意味する。適切なアリールオキシカルボニル基の限定ではない例示として、フェノキシカルボニルおよびナフトキシカルボニルが挙げられる。
「アリールスルフィニル」は、アリール−S(O)−基(すなわち、親部分へはスルフィニルを介して結合する)であって、アリールは、非置換または先に定義するように置換される基を意味する。
「アリールスルホニル」は、アリール−S(O2)−基(すなわち、親部分へは、スルホニルを介して結合する)であって、アリールは、非置換または先に定義するように置換される基を意味する。
「アリールチオ」は、アリール−S−基(すなわち、親部分へは、イオウを介して結合する)であって、アリール基は、非置換または先に記載したように置換される基を意味する。適切なアリールチオ基の限定ではない例示として、フェニルチオおよびナフチルチオが挙げられる。
「シクロアルケニル」は、約3〜約10個の炭素原子、好ましくは約5〜約10個の炭素原子を含み、少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を含む非芳香族単環または多環式環構造を意味する。好ましいシクロアルケニル環は、約5〜約7個の環原子を含む。シクロアルケニルは、場合によっては、独立して選択される1個以上の「環構造置換基」(以下に定義)で置換されうる。適切な単環式シクロアルケニルの限定ではない例示として、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニルなどが挙げられる。適切な多環式シクロアルケニルの限定ではない例示として、ノルボルニレニルが挙げられる。
「シクロアルキル」は、約3〜約7個の炭素原子、好ましくは約3〜約6個の炭素原子を含む非芳香族単環または多環式環構造を意味する。シクロアルキルは、場合によっては、独立して選択される1個以上の「環構造置換基」(以下に定義)で置換されうる。適切な単環式シクロアルキルの限定ではない例示として、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなどが挙げられ、適切な多環式シクロアルキルの限定ではない例示として、1−デカリン、ノルボルニル、アダマンチルなどが挙げられる。
「シクロアルキルアルキル」は、シクロアルキル−アルキル−基(すなわち、親部分へは、アルキル基を介して結合する)であって、シクロアルキル部分は、非置換または先に定義されるように置換され、アルキル部分は、非置換または先に定義されるように置換される基を意味する。
「ハロ」は、フルオロ、クロロ、ブロモまたはヨード基であり、好ましいハロは、フルオロ、クロロまたはブロモであり、より好ましくは、フルオロおよびクロロである。
「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素であり、好ましいハロゲンは、フッ素、塩素および臭素である。
「ハロアルキル」は、先に定義した通りのアルキルであって、アルキル上の1個以上の水素原子が、ハロ基(先に定義した通り)で置き換わっているアルキルを意味する。
「ヘテロアラルケニル」は、ヘテロアリール−アルケニル−基(すなわち、親部分へは、アルケニル基を介して結合する)であって、ヘテロアリール基は、非置換または以下に定義されるように置換され、アルケニル基は、非置換または先に定義されるように置換される基を意味する。
「ヘテロアラルキル」(またはヘテロアリールアルキル)は、ヘテロアリール−アルキル−基(すなわち、親部分へは、アルキル基を介して結合する)であって、ヘテロアリールは、非置換または以下に定義されるように置換され、アルキル基は、非置換または先に定義されるように置換される基を意味する。好ましいヘテロアラルキルは、低級アルキル基であるアルキル基を含む。適切なアラルキル基の限定ではない例示として、ピリジルメチル、2−(フラン−3−イル)エチルおよびキノリン−3−イルメチルが挙げられる。
「ヘテロアラルキルチオ」は、ヘテロアラルキル−S−基であって、ヘテロアラルキル基は、非置換または先に定義されるように置換される基を意味する。
「ヘテロアリール」は、約5〜約14個の環原子、好ましくは約5〜約10個の環原子を含む芳香族単環式または多環式環構造であって、1個以上の環原子が、炭素以外の元素、たとえば、チッ素、酸素またはイオウの単独または組合せである多環式環構造を意味する。好ましいヘテロアリールは、約5〜約6個の環原子を含む。「ヘテロアリール」は、場合によっては、独立して選択される1個以上の「環構造置換基」(以下に定義)で置換されうる。ルート名ヘテロアリールの前の接頭語、アザ、オキサまたはチアは、環原子として、それぞれ、少なくともチッ素、酸素またはイオウ原子が存在することを意味する。ヘテロアリールのチッ素原子は、場合によっては、対応するN−オキシドに酸化されうる。適切なヘテロアリールの限定ではない例示として、ピリジル、ピラジニル、フラニル、チエニル、ピリミジニル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、フラザニル、ピロリル、ピラゾリル、トリアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、ピラジニル、ピリダジニル、キノキサリニル、フタラジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、イミダゾ[2,1−b]チアゾリル、ベンゾフラザニル、インドリル、アザインドリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチエニル、キノリニル、イミダゾリル、チエノピリジル、キナゾリニル、チエノピリミジル、ピロロピリジル、イミダゾピリジル、イソキノリニル、ベンゾアザインドリル、1,2,4−トリアジニル、ベンゾチアゾリルなどが挙げられる。
「ヘテロアリールアルキニル」(またはヘテロアラルキニル)は、ヘテロアリール−アルキニル−基(すなわち、親部分へは、アルキニル基を介して結合する)であって、ヘテロアリール基は、非置換または先に定義されるように置換され、アルキニル基は、非置換または先に定義されるように置換される基を意味する。
「ヘテロアリールアリール」(またはヘテロアラリール)は、ヘテロアリール−アリール−基(すなわち、親部分へは、アリール基を介して結合する)であって、ヘテロアリール基は、非置換または先に定義されるように置換され、アリール基は、非置換または先に定義されるように置換される基を意味する。
「ヘテロアリールヘテロアリールアリール」は、ヘテロアリール−ヘテロアリール−基(すなわち、親部分へは、最後のヘテロアリール基を介して結合する)であって、各ヘテロアリール基は、独立して、非置換または先に定義されるように置換される基である。
「ヘテロアリールスルフィニル」は、ヘテロアリール−SO−基であって、ヘテロアリール基は、非置換または先に定義されるように置換される基を意味する。
「ヘテロアリールスルホニル」は、ヘテロアリール−S02−基であって、ヘテロアリール基は、非置換または先に定義されるように置換される基を意味する。
「ヘテロアリールチオ」は、ヘテロアリール−S−基であって、ヘテロアリール基は、非置換または先に定義されるように置換される基を意味する。
「ヘテロシクレニル」(またはヘテロシクロアルケニル)は、約3〜約10個の環原子、好ましくは約5〜約10個の環原子を含む非芳香族単環式または多環式環構造であって、環構造内の原子の1個以上が、炭素以外の元素(たとえば、チッ素、酸素およびイオウ原子からなる群から独立して選択される1個以上のヘテロ原子)であり、少なくとも1個の炭素−炭素二重結合または炭素−チッ素二重結合を含む構造を意味する。環構造内に、酸素および/またはイオウ原子が隣り合って存在することはない。好ましいヘテロシクレニル環は、約5〜約6個の環原子を含む。ルート名ヘテロシクレニルの前の接頭語アザ、オキサまたはチアは、それそれ、少なくとも1個のチッ素、酸素またはイオウ原子が環原子として存在することを意味する。ヘテロシクレニルは、場合によっては、独立して選択される1個以上の「環構造置換基」(以下に定義)で置換されうる。ヘテロシクレニルのチッ素またはイオウ原子は、場合によっては、対応するN−オキシド、S−オキシドまたはS,S−ジオキシドに酸化されうる。適切な単環式アザヘテロシクレニル基の限定ではない例示として、1,2,3,4−テトラヒドロピリジン、1,2−ジヒドロピリジル、1,4−ジヒドロピリジル、1,2,3,6−テトラヒドロピリジン、1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン、2−ピロリニル、3−ピロリニル、2−イミダゾリニル、2−ピラゾリニルなどが挙げられる。適切なオキサヘテロシクレニル基の限定ではない例示として、3,4−ジヒドロ−2H−ピラン、ジヒドロフラニル、フルオロジヒドロフラニルなどが挙げられる。適切な多環式オキサヘテロシクレニル基の限定ではない例示として、7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプテニルなどが挙げられる。適切な単環式チアヘテロシクレニル環の限定ではない例示として、ジヒドロチオフェニル、ジヒドロチオピラニルなどが挙げられる。
「ヘテロシクロアルキルアルキル」(またはヘテロシクリルアルキル)は、ヘテロシクロアルキル−アルキル−基(すなわち、親部分へは、アルキル基を介して結合する)であって、ヘテロシクロアルキル基(すなわち、ヘテロシクリル基)は、非置換または以下に定義されるように置換され、アルキル基は、非置換または先に定義されるように置換される基を意味する。
「ヘテロシクリル」(またはヘテロシクロアルキル)は、約3〜約10個の環原子、好ましくは約5〜約10個の環原子を含む非芳香族で置換された単環式または多環式環構造であって、環構造中の原子の1個以上が、炭素以外の元素、たとえば、チッ素、酸素またはイオウの単独または組合せである環構造を意味する。環構造内で酸素および/またはイオウ原子が隣り合って存在することはない。好ましいヘテロシクリルは、約5〜約6個の環原子を有する。ルート名ヘテロシクリルの前の接頭語アザ、オキサまたはチアは、それぞれ、少なくとも1個のチッ素、酸素またはイオウ原子が環原子として存在することを意味する。ヘテロシクリルは、場合によっては、独立して選択される1個以上の「環構造置換基」(以下に定義)で置換されうる。ヘテロシクリルのチッ素またはイオウ原子は、場合によっては、対応するN−オキシド、S−オキシドまたはS,S−ジオキシドに酸化されうる。適切な単環式ヘテロシクリル環の限定ではない例示として、ピペリジル、ピロリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、チアゾリジニル、1,3−ジオキソラニル、1,4−ジオキサニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチオフェニル、テトラヒドロチオピラニルなどが挙げられる。
「ヒドロキシアルキル」は、HO−アルキル−基であって、アルキル基は、先に定義したように、置換または非置換である基を意味する。好ましいヒドロキシアルキルは、低級アルキルを含む。適切なヒドロキシアルキル基の限定ではない例示として、ヒドロキシメチルおよび2−ヒドロキシエチルが挙げられる。
「環構造置換基」は、芳香族または非芳香族環構造に結合する置換基を意味し、これは、たとえば、環構造上の置換可能な水素と置き換わる。環構造置換基は、それぞれ、アルキルアリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルキルアリール、アラルケニル、ヘテロアラルキル、アルキルヘテロアリール、ヘテロアラルケニル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、アシル、アロイル、ハロ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ヘテロアリールスルホニル、アルキルスルフィニル、アリールスルフィニル、ヘテロアリールスルフィニル、アルキルチオ、アリールチオ、ヘテロアリールチオ、アラルキルチオ、ヘテロアラルキルチオ、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクレニル、R60R65N−、R60R65N−アルキル−、R60R65NC(O)−およびR60R65NSO2−(式中、R60およびR65は、それぞれ、水素、アルキルアリールおよびアラルキルからなる群から独立して選択される)からなる群から独立して選択される。また、「環構造置換基」は、3〜7個の環原子の環状環であって、その中の1、2個の環原子は、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルまたはヘテロシクレニル環上の2個の環水素原子を同時に置換することによって、該アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルまたはヘテロシクレニル環に結合するヘテロ原子であってもよい環状環を意味する。限定ではない例示として、
などが挙げられる。
環内に引かれた線は、示された結合が、置換されうる環炭素原子のいずれかに結合することを意味する。
本明細書中の文章、スキーム、例示、構造式および任意の表における不十分な原子価が持つ任意の炭素またはヘテロ原子は、該原子価を満足するように水素原子(複数を含む)を有するものとみなされる。
また、本発明の1個以上の化合物は、溶媒和物として存在、あるいは場合によっては溶媒和物に変換されてもよい。溶媒和物の生成は、一般的に公知である。したがって、たとえば、M.Cairaら,J.Pharmaceutical Sci.,93(3).601−611(2004)は、水から、およびエチルアセテート中での抗菌性フルコナゾールの溶媒和物の生成を記載する。溶媒和物、半溶媒和物、水和物などの類似の生成が、E.C.van Tonderら,AAPS PharmSciTech.,5(1).article 12(2004);およびA.L.Binghamら,Chem.Commun.,603−604(2001)によって記載されている。典型的な、限定ではない方法として、本発明化合物を所望の量の所望の溶剤(有機、水またはこれらの混合物)を、周辺温度より高い温度で溶解し、該溶液を結晶が形成するのに十分な速度で冷却し、次いでこれを標準の方法で単離することを含む。たとえば、I.R.スペクトル観察のような分析技術によって、溶媒和物(または水和物)として、結晶中の溶剤(または水)の存在が示される。
また、用語「医薬組成物」は、1種を超える(たとえば2種)医薬活性剤、たとえば、本発明の化合物と、本明細書で記載される追加の薬剤のリストから選択される追加の薬剤とを、医薬的に不活性な任意の賦形剤と共に含む、バルク組成物および個々の単位剤形の両方を包含するものである。バルク組成物および個々の単位剤形のそれぞれは、一定量の前記「1種を超える医薬活性剤」を含むことができる。バルク組成物は、また、個々の単位剤形に形成されていない物質である。単位剤形の例示として、経口単位剤形、たとえば、錠剤、カプセル、ピルなどがある。同様に、ここで記載される、本発明の医薬組成物を投与することによって患者を治療する方法も、前記バルク組成物の投与および個々の単位剤形の投与を含むものである。
本発明では、本発明化合物のプロドラッグも使用が意図されるものである。本明細書で使用される用語「プロドラッグ」は、対象に投与される時は薬物前駆体であって、代謝または化学的プロセスにより化学的変換を受け、式1.0の化合物、またはその塩および/または溶媒和物となる化合物を示す。プロドラッグは、T.HiguchiおよびV.Stella,Prodrugs as Novel Delivery Systems(1987)14 of the A.C.S.Symposium Series、ならびにBioreversible Carriers in Drug Design,(1987)Edward B.Roche,ed.,American Pharmaceutical Association and Pergamon Pressで検討されており、両文献は、参照によって本明細書に組み入れられる。
たとえば、式1.0の化合物または該化合物の医薬的に許容しうる塩、水和物または溶媒和物が、カルボン酸官能基を含む場合、プロドラッグは、該酸基の水素原子を、たとえば、(C1−C8)アルキル、(C2−C12)アルカノイルオキシメチル、4〜9個の炭素原子を有する1−(アルカノイルオキシ)エチル、5〜10個の炭素原子を有する1−メチル−1−(アルカノイルオキシ)−(アルカノイルオキシ)エチル、3〜6個の炭素原子を有するアルコキシカルボニルオキシメチル、4〜7個の炭素原子を有する1−(アルコキシカルボニルオキシ)エチル、5〜8個の炭素原子を有する1−メチル−1−(アルコキシカルボニルオキシ)エチル、3〜9個の炭素原子を有するN−(アルコキシカルボニル)アミノメチル、4〜10個の炭素原子を有する1−(N−(アルコキシ−カルボニル)アミノ)エチル、3−フタリジル、4−クロトノラクトニル、ガンマ−ブチロラクトン−4−イル、ジ−N,N−(C1−C2)アルキルアミノ(C2−C3)アルキル(たとえば、β−ジメチルアミノエチル)、カルバモイル−(C1−C2)アルキル、N,N−ジ(C1−C2)アルキルカルバモイル−(C1−C2)アルキルおよびピペリジノ−、プロリジノまたはモルフォリノ(C2−C3)アルキルなどのような基と置き換えることによって形成されるエステルを含みうる。
同様に、式1.0の化合物がアルコール官能基を含む場合、プロドラッグは、アルコール基の水素原子を、たとえば、(C1−C6)アルカノイルオキシメチル,1−((C1−C6)アルカノイルオキシ)エチル,1−メチル−1−((C1−C6)アルカノイルオキシ)エチル、(C1−C6)アルコキシカルボニルオキシメチル、N−(C1−C6)アルコキシカルボニルアミノメチル、スクシノイル、(C1−C6)アルカノイル、α−アミノ(C1−C4)アルカニル、アリールアシルおよびα−アミノアシル、またはα−アミノアシル−α−アミノアシル、(ここで、各α−アミノアシル基は、天然のL−アミノ酸から独立して選択される)、P(O)(OH)2、−P(O)(O(C1−C6)アルキル)2またはグリコシル(炭水化物のヘミアセタール形のヒドロキシル基が脱離することによって得られるラジカル)などのような基と置き換えることによって形成することができる。
式1.0の化合物がアミン官能基を含む場合、プロドラッグは、該アミン基の水素原子を、たとえば、R70−カルボニル、R70O−カルボニル、NR70R75−カルボニル(ここで、R70およびR75は、それぞれ独立して、(C1−C10)アルキル、(C3−C7)シクロアルキル、ベンジルであり、またはR70−カルボニルは、天然のα−アミノアシルまたは天然のα−アミノアシルである)、−C(OH)C(O)OY80(ここで、Y80は、H、(C1−C6)アルキルまたはベンジルである)、−C(OY82)Y84(ここで、Y82は、(C1−C4)アルキルであり、Y84は、(C1−C6)アルキル、カルボキシ(C1−C6)アルキル、アミノ(C1−C4)アルキル、またはモノ−N−またはジ−N,N−(C1−C6)アルキルアミノアルキルである)、−C(Y86)Y88(ここで、Y86は、Hまたはメチルであり、Y88は、モノ−N-またはジ−N,N−(C1−C6)アルキルアミノモルフォリノ、ピペリジン−1−イルまたはプロリジン−1−イルなどのような基と置き換えることによって形成することができる。
また、本発明は、単離され、生成された本発明の化合物も含む。
式1.0の化合物、および式1.0の化合物の塩、溶媒和物およびプロドラッグの多形相も本発明に含まれるものである。
本発明の化合物は、異なる異性体(たとえば、エナンチオマー、ジアステレオマー、アトロプ異性体)の形が存在するものもある。本発明は、そのような異性体は全て、純粋な形およびラセミ体を含む混合物の両方を意図するものである。エノール形も含む。
本発明化合物(該化合物の塩、溶媒和物およびプロドラッグ、さらにプロドラッグの塩および溶媒和物を含む)の全ての立体異性体(たとえば、幾何異性体、光学異性体など)、たとえば、エナンチオマー型(これは不斉炭素の不存在下でも存在する)、回転異性体(rotameric form)、アトロプ異性体およびジアステレオマー型を含む種々の置換基上の不斉炭素により存在する異性体も、本発明の範囲内であることを意図する。本発明の化合物の個々の立体異性体は、たとえば、実質的に他の異性体を含まず、あるいはたとえばラセミ体のように他の全てをあるいは他の選択された立体異性体と混合されてもよい。本発明のキラル中心は、IUPAC1974推奨企画によって定義されるような、SまたはR立体配置を有しうる。用語「塩」、「溶媒和物」、「プロドラッグ」などの使用は、本発明化合物のエナンチオマー、立体異性体、回転異性体、互変異性体、ラセミ体またはプロドラッグの塩、溶媒和物およびプロドラッグに等しく適用されるものである。
ジアステレオマー混合物は、それらの物理的化学的相違に基づいて、たとえば、クロマトフラフィーおよび/または分別結晶化のような当業者に周知の方法によって、それらの個々のジアステレオマーに分離することができる。エナンチオマーは、エナンチオマー混合物を、適正な光学的に活性名化合物(たとえば、キラル補助物、キラルアルコールまたはモッシャーの酸クロライド)と反応させることによって、ジアステレオマー混合物に変換し、ジアステレオマーを分離し、個々のジアステレオマーを対応する純粋なエナンチオマーに変換(たとえば、加水分解)することによって、分離することができる。また、式(I)の化合物の中には、アトロプ異性体(たとえば、置換ビアリール類)もあり、本発明の部分であると考えられる。エナンチオマーは、キラルHPLCカラムを使用して分離することもできる。
式1.0の化合物は、これも本発明の範囲内である塩を形成する。本明細書における式1.0の化合物に関することは、他に示さない限り、その塩に関することも含まれると理解される。本明細書で使用される用語「塩(複数を含む)」は、無機および/または有機酸と形成される酸性塩、および無機および/または有機塩基と形成さえる塩基性塩とを示す。さらに、式1.0の化合物が、ピリジンまたはイミダゾール(これらに限定されない)塩基性部分と、カルボン酸(これらに限定されない)のような酸性部分との両方を含む場合、双性イオン(「分子内塩」)が形成され、これらも本明細書で使用する「塩」内に含まれる。医薬的に許容しうる(すなわち、無毒性、生理的に許容しうる塩(複数を含む))が好ましい。式1.0の化合物の塩は、たとえば、式1.0の化合物を、ある量、たとえば等量の酸または塩基を、溶媒、たとえば塩が析出するもの、または水性溶媒中で、反応させ、次いで凍結乾燥することによって、形成できる。塩基性(または酸性)医薬化合物から医薬的に有用な塩を形成するために適切と一般的に考えられる、酸(および塩基)は、たとえば、S.Bergeら,Journal of Pharmaceutical Sciences(1977)66(1)1−19;P.Gould,International J.of Pharmaceutics(1986)33 201−217、Andersonら,The Practice of Medicinal Chemistry(1996),Academic Press,New York、The Orange Book(Food&Drug Administration,Washington,D.C. on their website)、およびP.Heinrich Stahl,Camille G.Wermuth(Eds.)、Handbook of Pharmaceutical Salts:Properties,Selection,and Use,(2002)Int’l.Union of Pure and Applied Chemistry,pp.330−331で検討されている。これらの刊行物は参照によって本明細書に組み込まれる。
酸付加塩の例示として、酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、硫酸水素塩、ボロン酸塩、硫酸水素塩、クエン酸塩、ショウノウ酸塩、ショウノウスルホン酸塩、シクロペンタンプロピオネート、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸、エタンスルホン酸塩、フマール酸塩、グルコヘプタン酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミスルフェート、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、塩酸塩、臭化水素塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、硫酸メチル、2−ナフタリンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、オキサリル酸塩、パモ酸塩、ペクチネート、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、サリチル酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、スルホン酸塩(たとえば、本明細書で記載される塩)、酒石酸塩、チオシアン酸塩、トルエンスルホン酸塩(トシル酸塩としても公知)、ウンデカン酸塩などが挙げられる。
塩基性塩の例として、アンモニウム塩、ナトリウム、リチウムおよびカリウム塩のようなアルカリ金属塩、カルシウムおよびマグネシウム塩のようなアルカリ土塁金属塩、アルミニウム塩、亜鉛塩、有機塩基(たとえば有機アミノ)との塩、たとえば、ベンザチン、ジエチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、ヒドラバミン(N,N−ビス(デヒドロアビエチル)エチレンジアミンと形成する)、N−メチル−D−グルカミン、N−メチル−D−グルカミド、t−ブチルアミン、ピペラジン、フェニルシクロヘキシルアミン、クロリン、トロメタミン、およびアミノ酸との塩、たとえば、アルギニン、リシンなどが挙げられる。塩基性チッ素含有基は、低級アルキルハライド(たとえば、メチル、エチル、プロピルおよびブチル塩化物、臭化物およびヨウ化物)、ジアルキル硫酸塩(たとえば、ジメチル、ジエチル、ジブチルおよびジアミル硫酸塩)、長鎖ハライド(たとえば、デシル、ラウリル、ミリスチルおよびステアリル塩化物、臭化物およびヨウ化物)、アラルキルハライド(たとえば、ベンジルおよびフェネチル臭化物)、その他のような試薬で四級化してもよい。
そのような酸および塩基は全て、本発明の範囲内の医薬的に許容しうる塩であり、全ての酸性および塩基性塩は、本発明の目的に関し、対応する化合物の遊離の形態と等価であると考えられる。
式1.0の化合物およびその塩、溶媒和物およびプロドラッグは、その互変異性体型(たとえば、アミドとイミノエーテル)として存在してもよい。そのような互変異性体型は全て、ここでは、本発明の一部と考えられる。
本発明のヘテロ原子含有環構造において、N、OまたはSに隣接する炭素原子上にヒドロキシル基は存在せず、他のヘテロ原子に隣接する炭素上にNまたはS基は存在しない。したがって、たとえば、環:
中で、2または5がついている炭素に直接結合する−OHは存在しない。
式1.0の化合物は、異なる互変異性体型で存在してもよく、そのような型は全て、本発明の範囲内に包含される。また、たとえば、該化合物の全てのケト−エノールおよびイミン−エナミン型は、本発明に含まれる。
たとえば、部分:
のような互変異性体型は、本発明のある実施形態と等価であると考えられる。
用語「置換」は、指定された原子の存在する環境において正常な原子価を超過せず、かつ置換の結果安定な化合物となる条件で、指定された原子上の1個以上の水素が、示される基から選択されるものと置き換わることを意味する。置換基および/または可変部の組合せは、そのような組合せの結果安定な化合物を得る場合にのみ容認できる。「安定な化合物」または「安定な構造」は、反応混合物から有用な程度に純粋な形態への単離および効能のある治療薬剤への調製に耐えるくらい十分に頑強な化合物を意味する。
用語「場合によっては置換される」は、特定の基、ラジカルまたは部分による任意の置換を意味する。
化合物に関し、用語「精製された」、「精製された形で」、または「単離され精製された形で」は、合成過程、天然の供給源またはその組合せから単離された後の化合物の物理的形態を言う。したがって、化合物に関し、用語「精製された」、「精製された形で」、または「単離され精製された形で」は、本明細書に記載した、または当業者に公知の標準の分析技術によってみなされる十分な純度を持つ、本明細書で記載した、または当業者に公知の精製過程(複数を含む)から得られた後の該化合物の物理的形態を言う。
化合物において官能基が「保護された」と言われる場合、これは、化合物を反応させる時、保護部位での望ましくない副反応を妨げるように、該基が変性された形態にあることを意味する。適切な保護基は、当業者および標準的な教科書、たとえば、T.W.Greeneら,Protective Groups in organic Synthesis(1991),Wiley,New Yorkによって認識されるであろう。
可変部(たとえば、アリール、ヘテロ環、R3など)が任意の部分または任意の式1.0の化合物において複数存在する場合、個々の存在におけるその定義は、他のどの存在の定義からも独立のものである。
本明細書で使用される用語「組成物」は、特定の成分を特定の量で含む生成物、および特定の成分の特定量の組合せから直接または間接的に得られる生成物も含むものである。
また、本発明は、同位元素によりラベルされた本発明の化合物、すなわち、本明細書に列挙された化合物と同じであるが、1個以上の原子が、通常自然界で見出される原子量または質量数と異なる原子量または質量数を有する原子で置き換えられたものも包含する。本発明の化合物に組み入れることができる同位元素の例として、水素、炭素、チッ素、酸素、リン、フッ素および塩素の同位元素、たとえば、それぞれ、2H、3H、13C、14C、15N、18O、17O、31P、32P、35S、18Fおよび36Clが挙げられる。
ある同位元素によりラベルされた式1.0の化合物(たとえば、3Hおよび14Cでラベルされた化合物)は、化合物および/または基質組織内分アッセイにおいて有用である。トリチウム(すなわち3H)および炭素14(すなわち14C)同位元素は、製造および検出が簡単なため、特に好ましい。さらに、重水素(すなわち2H)のようなより重い同位元素で置換することで、より大きな代謝安定(たとえば、インビボでの半減期の増加または必要な用量の減少)に起因するある治療的利点が得られ、したがって、ある状況では好ましいかもしれない。同位体元素でラベルされた式1.0の化合物は、一般的に、本明細書の以下のスキームおよび/または実施例に開示された手順に類似の手順に倣い、導体元素でラベルされていない試薬を導体元素でラベルされた適切な試薬で置換することにより、製造することができる。
本発明は、式1.0
の化合物、またはその医薬的に許容しうる塩を提供する。
(式中、
Y1、Y2およびY3は、それぞれ、−CH=、−N=および−CR9=からなる群から独立して選択され(好ましくは、Y1、Y2およびY3はそれぞれ−CH=);
zは、1〜3であり(すなわち、1、2または3であり、好ましくは1);
Qは、
からなる群から選択される置換基であり;
各Q1は、シクロアルキル、置換されたシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、置換されたヘテロシクロアルキル、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリールおよび置換されたヘテロアリールからなる群から独立して選択される環を表し、ここで、置換された環は、R10部分からなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、ただし、Q1が、アリール、ヘテロアリール、置換されたアリールまたは置換されたヘテロアリールの場合、環接合部(すなわち、2個の炭素原子が縮合環に共通している)の炭素原子は置換されず;
Q2は、シクロアルキル、置換されたシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルおよび置換されたヘテロシクロアルキルからなる群から選択される環を表し、ここで、置換された環は、R10部分からなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され;
Z1は、−(C(R24)2)w−(式中、各R24は、H、アルキル(たとえば、C1〜C6アルキル、たとえばメチル)およびFからなる群から独立して選択され、wは、1、2または3であり、一般的にwは、1または2であり、普通wは1であり、ここで、一例では各R24がHであり、他の例ではwが1であり、別の例では各R24がHでありかつwが1、好ましくは、wは1でありかつ各R24はH(すなわち、好ましくは、Z1は−CH2−)である)を表し;
Z2は、−N(R44)−、−O−および−C(R46)2−(たとえば、Z2は、−NH−、−O−または−CH2−)からなる群から選択され;
mは、1〜6であり;
nは、1〜6であり;
pは、0〜6であり;
tは、0、1または2であり;
R1は、
(1)−CN
(2)−NO2
(3)−OR10
(4)−SR10
(5)−N(R10)2
(6)R10
(7)−C(O)R10(一例ではR10は4〜6員ヘテロシクロアルキル環、別の例ではR10は1個のチッ素原子を含む4〜6員ヘテロシクロアルキル環、別の例ではR10は1個のチッ素原子を含む4〜6員ヘテロシクロアルキル環であって、該環は環チッ素を介してカルボニル部分(−C(O)−)に結合する)
(8)−(C(R30)2)n−NR32−C(O)−R10(たとえば、−(CH2)n−NH−C(O)−R10、たとえば、ここでnは1)、ここで、一例では、nは1であり、各R30はHであり、R32はHであり、かつR10は、シクロアルキル(たとえば、シクロプロピル)およびアルキル(たとえば、メチルおよびi−プロピル)からなる群から選択され、別の例では、nは1であり、各R30はHであり、R32はHであり、かつR10は、メチル、i−プロピルおよびシクロプロピルからなる群から選択される
(9)−(C(R30)2)n−NR32−S(O)tR10(たとえば、−(CH2)n−NH−S(O)t−R10、たとえば、ここでnは1であり、tは2)、ここで、一例では、nは1であり、各R30はHであり、R32はHであり、tは2であり、R10は、シクロアルキル(たとえば、シクロプロピル)およびアルキル(たとえば、メチルおよびi−プロピル) からなる群から選択され、別の例では、nは1であり、各R30はHであり、R32はHであり、tは2であり、R10は、メチル、i−プロピルおよびシクロプロピルからなる群から選択され、別の例では、nは1であり、各R30はHであり、R32はHであり、tは2であり、R10はメチルである
(10)−(C(R30)2)n−NR32−C(O)−N(R32)−R10(たとえば、−(CH2)n−NH−C(O)−NH−R10、たとえば、ここでnは1)、ここで、一例では、nは1であり、各R30はHであり、各R32Hであり、R10はアルキル(たとえば、メチルおよびi−プロピル)であり、別の例では、nは1であり、各R30はHであり、各R32はHであり、R10は、メチルおよびi−プロピルからなる群から選択される
(11)
ここで、一例では、nは1であり、各R30はHであり、すなわち、式:
の部分
(12)−CF3
(13)−C(O)OR10、ここで、一例では、R10は、H、アルキル(たとえば、メチルおよびイソプロピル)およびシクロプロピル(たとえば、シクロプロピル)からなる群から選択され、別の例では、R10は、Hおよびアルキルからなる群から選択され、別の例では、R10はHおよびメチルからなる群から選択される
(14)−(C(R30)2)nR13(たとえば、−(CH2)nR13)、ここで、一例では、nは1であり、各R30はHであり、R13は、−OHおよび−N(R10)2(式中、R10は、独立して選択される)からなる群から選択され、別の例では、nは1であり、各R30Hであり、R13は、−OHおよび−N(R10)2からなる群から選択され、各R10はHである(すなわち、R13は−OHまたは−NH2)
(15)アルケニル(たとえば−CH=CHCH3)
(16)−NR32−C(O)−R14(たとえば、−NH−C(O)−R14)、ここで、一例では、R32はHであり、R14は、シクロアルキル(たとえば、シクロプロピル)、アルキル(たとえば、メチルおよびプロピル)、アリール(たとえば、フェニル)、アミノ(たとえば、−NH2)およびヘテロアリール(たとえば、ピリジル、たとえば、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、ピラゾリルおよびイミダゾリル)からなる群から選択され、別の例では、R32はHであり、R14は、シクロプロピル、メチル、プロピル、フェニルおよびアミノからなる群から選択される
(17)
(式中、各R10は独立して選択される)たとえば、
(a)一例では、部分(20)は
(式中、各R10は独立して選択される)
(b)別の例では、部分(20)は
および
(c)別の例では、部分(20)は
(式中、R10は、アリール(たとえば、フェニル)およびアルキル(たとえば、エチル)からなる群から選択され、好ましくはR10はフェニルまたはエチルである
(18)
(式中、各R10は独立して選択される)ここで、一例では、各R10は、独立して選択され、tは2であり、別の例では、部分(18)は、−NH−S(O)tR10であり、別の例では、部分(18)は−NH−S(O)t−R10(式中、tは2)であり、別の例では、部分(18)は、−NH−S(O)tR10であり、tは2であり、R10はアルキル(たとえば、メチル)である
(19)
(それぞれ、−C(NH)N(R15)R32および−C(NH)NH(R15)とも書く)、ここで、一例では、R15は−OHであり、別の例では、R32はHであり、R15は−OHである
(20)−C(O)−NR32−(C(R30)2)p−OR10(たとえば、−C(O)−NH−(CH2)P−OR10、たとえば、−C(O)−NH−(CH2)P−OR10(式中、pは2)、ここで、
(a)一例ではpは2であり、
(b)別の例では、R32はHであり、
(c)別の例では、R10は、Hおよびアルキル(たとえば、メチル)からなる群から選択され、
(d)別の例では、R10は、Hおよびアルキル(たとえば、メチル)からなる群から選択され、R32はHであり、
(e)別の例では、R10は、Hおよびアルキル(たとえば、メチル)からなる群から選択され、R32はHであり、pは2であり、
(f)別の例では、R32はHであり、各R30はHであり、R10はアルキルであり、
(g)別の例では、R32はHであり、各R30はHであり、R10はメチルであり、
(h)別の例では、R32はHであり、各R30はHであり、pは2であり、R10はアルキルであり、および
(i)別の例では、R32はHであり、各R30はHであり、pは2であり、R10はメチルであり、
(21)−C(O)N(R10)2(式中、各R10は、独立して選択され、好ましくは、各R10は、(a)H、(b)アルキル(たとえば、メチル、ブチルおよびi−プロピル)、(c)ヘテロアリール(たとえば、ピリジル)、(d)アリール(たとえば、フェニル)、および(e)シクロアルキル(たとえば、シクロプロピル)からなる群から独立して選択され、ここで、たとえば、各R10は、H、メチル、ブチル、i−プロピル、ピリジル、フェニルおよびシクロプロピルからなる群から選択され、たとえば、前記−C(O)N(R10)2部分は、−C(O)NH2、−C(O)NH(CH3)、−C(O)NH(CH)(CH3)2(すなわち、−C(O)NH(i−プロピル))、−C(O)NH(C4H9)、−C(O)NH(C6H5)(すなわち、−C(O)NH(フェニル))、−C(O)NH(C3H5)(すなわち、−C(O)NH(シクロプロピル)および−C(O)NH(C5H4N)(すなわち、−C(O)NH(ピリジル)、たとえば、
からなる群から選択され、
(22)−C(O)−NR32−C(R18)3(たとえば、−C(O)−NH−C(R18)3)(式中、各R18は、R10および−C(O)OR19からなる群から独立して選択され、R19は、アルキル(たとえば、メチル)および置換アリールアルキル(たとえば、−CH2C6H4OH(すなわち、ヒドロキシベンジル)、たとえば、−p−CH2C6H4OH(すなわち、p−OHベンジル)からなる群から選択される)、ここで、
(a)一例では、R18およびR19は先に定義した通りであり、ただし、少なくとも1個のR18置換基はH以外であり(たとえば、一例では、1個のR18はHであり、残りの2個のR18基はH以外であり、別の例では、2個のR18置換基はHであり、残りのR18置換基はH以外である)、
(b)別の例では、R18は、H、アリール(たとえば、フェニル)、置換されたアリール(たとえば置換フェニル、たとえばハロフェニル−、たとえばフルオロフェニル(たとえば、o−F−フェニル))および−C(O)OR19からなる群から選択される、
(c)別の例では、R18は、H、フェニル、フルオロフェニル(たとえば、o−F−フェニル)、−C(O)OCH3、−C(O)OCH2C6H4OH(すなわち、−C(O)O(OHベンジル)、たとえば、−C(O)O(p−OHベンジル))からなる群から選択され、
(d)別の例では、R18は、H、アリール(たとえば、フェニル)、置換されたアリール(たとえば置換フェニル、たとえばハロフェニル−、たとえばフルオロフェニル(たとえば、o−F−フェニル))および−C(O)OR19からなる群から選択され、ただし、少なくとも1個のR18置換基はH以外である(たとえば、一例では、1個のR18はHであり、残りの2個のR18基はH以外であり、別の例では、2個のR18置換基はHであり、残りのR18置換基はH以外である)
(e)別の例では、R18は、H、フェニル、フルオロフェニル(たとえば、o−F−フェニル)、−C(O)OCH3、−C(O)OCH2C6H4OH(すなわち、−C(O)O(OHベンジル)、たとえば−C(O)O(p−OHベンジル))からなる群から選択され、ただし、少なくとも1個のR18置換基はH以外である(たとえば、一例では、1個のR18はHであり、残りの2個のR18基はH以外であり、別の例では2個のR18置換基はHであり、残りのR18置換基はH以外である)、
(f)別の例では、R32はHであり、各R18は、R10および−C(O)OR19からなる群から独立して選択され、R19は、アルキル(たとえばメチル)および置換されたアリールアルキル(たとえば、−CH2C6H4OH(たとえばヒドロキシベンジル)、たとえば、−p−CH2C6H4OH(すなわち、p−OHベンジル)からなる群から選択され、
(g)別の例では、R32はHであり、R18およびR19は段落(a)で定義した通りであり、
(h)別の例では、R32はHであり、R18およびR19は段落(b)で定義した通りであり
(i)別の例では、R32はHであり、R18およびR19は段落(c)で定義した通りであり、
(j)別の例では、R32はHであり、R18およびR19は段落(d)で定義した通りであり、
(k)別の例では、R32はHであり、R18およびR19は段落(e)で定義した通りであり、および
(I)別の例では、R32はHであり、R18およびR19は段落(f)で定義した通りであり、
(23)−C(O)−NR32−(C(R30)2)n−C(O)−N(R10)2(たとえば、−C(O)−NH−(CH2)n−C(O)−NH2)、ここで、
一例では、R32はHであり、
別の例では、各R30はHであり、
別の例では、nは1であり、
別の例では、nは1であり、かつR32はHであり、
別の例では、各R10はHであり、
別の例では、R32はHであり、かつ各R30はHであり、
別の例では、R32はHであり、各R30はHであり、かつnは1であり、
別の例では、R32はHであり、各R30はHであり、nは1であり、かつ各R10はHであり、
別の例では、R32はHであり、nは1であり、各R30は、Hおよびアルキルからなる群から独立して選択され、かつ各R10は、Hおよびアルキルからなる群から独立して選択され、および
別の例では、R32はHであり、nは1であり、各R30は、H、メチル、エチルおよびi−プロピルからなる群から独立して選択され(または各R30は、Hおよびi−プロピルからなる群から独立して選択され、または1個のR30はi−プロピルであり、もう1個のR30はHである)、かつ各R10は、H、メチル、エチルおよびi−プロピルからなる群から独立して選択される(または各R10はHである)、
(24)ヘテロシクロアルケニル、たとえば、
(式中、rは、1〜3)、ここで、一例では、rは1、すなわち、一例では、ヘテロシクロアルケニルはジヒドロイミダゾリル、たとえば、
である、
(25)
および
(26)アリールアルケニル−(アラルケニル)、たとえば、アリール(C2〜C6)アルケニル−、たとえば、−CH=CH−フェニル、
から独立して選択され;
R2は、
(1)H
(2)−CN
(3)ハロ(たとえばF)
(4)アルキル(たとえば、C1〜C6アルキル、たとえば、メチル、エチルおよびプロピル)
(5)置換されたアルキル(たとえば、置換C1〜C6アルキル、たとえば、置換メチルおよび置換エチル)、ここで、前記置換されたアルキルは、(a)−OH、(b)−O−アルキル(たとえば、−O−C1−C3アルキル)、(c)1〜3個のF原子で置換された−O−アルキル(たとえば−O−(C1−C3アルキル))(前記−O−置換されたアルキル部分の例として、−OCHF2および−OCF3が挙げられるが、これらに限定されない)、および(d)−N(R40)2(式中、R40は、(i)H、(ii)C1−C3アルキル(たとえばメチル)、(iii)−CF3からなる群から独立して選択される)、および(e)ハロ(たとえば、F、ClおよびBrであり、またたとえばFであり、ハロ置換アルキル基の例として、−CHF2が挙げられるが、これに限定されない)からなる群から選択される1〜3個の置換基(たとえば、1個の置換基)で置換されている((5)に記載の置換されたアルキル基の例として、−CH(OH)CH3が挙げられるが、これに限定されない)
(6)アルキニル(たとえば、エチニル)
(7)アルケニル(たとえば、−CH2−CH=CH2)
(8)−(CH2)mR11
(9)−N(R26)2
(10)−OR23(たとえば、−OH、−OCH3および−O−フェニル)
(11)−N(R26)C(O)R42、ここで、一例では、R26は、HまたはC1〜C6アルキル(たとえば)であり、R42はアルキル(たとえば、メチル)であり、別の例では、−N(R26)C(O)R42は−NHC(O)CH3である
(12)シクロアルキル(たとえば、C3〜C6シクロアルキル、たとえば、シクロプロピルおよびシクロヘキシル)
(13)シクロアルキルアルキル(たとえば、C3〜C6シクロアルキル−(C1〜C3)アルキル、たとえば、シクロプロピル−CH2−およびシクロヘキシル−CH2−)
(14)
(15)−O−(置換されたアルキル)、ここで、置換されたアルキルは、1〜3個のF原子で置換される(該−O−(置換されたアルキル)部分の例として、−OCHF2および−OCF3が挙げられるが、これらに限定されない)
(16)−S(O)t−アルキル、たとえば(a)−S−アルキル(すなわちtは0)、たとえば−S−CH3、および(b)−S(O)2−アルキル(すなわちtは2)、たとえば、−S(O)2CH3
(17)−C(O)−アルキル(たとえば、−C(O)CH3)
(18)
ここで、該アルキル部分の例示として、メチルがある、
(19)
(式中、各アルキルは独立して選択され、この部分の例示として、
が挙げられるが、これに限定されない、
(20)
各アルキルは独立して選択され、この部分の例示として、
が挙げられるが、これに限定されない、
(21)
(式中、各アルキルは独立して選択される)
(22)−N(R48)−C(O)−R48(式中、各R48は、Hおよびアルキル(たとえば、C1〜C6アルキル、たとえばメチル)からなる群から独立して選択される)、ここで、この部分の例示として、−NH−C(O)−Hおよび−N(CH3)−C(O)Hが挙げられるが、これらに限定されない、および
(23)−C(O)−アルキル、たとえば−C(O)−(C1−C6アルキル)、たとえば−C(O)CH3であり、ここで、
(a)一例では、前記(14)部分は
であり、nは1である
(b)別の例では、前記(14)部分は
である(すなわち、nは1であり、各R30はHである)
(c)別の例では、(a)においてZ2は−NH−であり、
(d)別の例では、(b)においてZ2は−NH−であり、
(e)別の例では、(a)においてZ2は−O−であり、
(f)別の例では、(b)においてZ2は−O−であり、
(g)別の例では、(a)においてZ2は-CH2−であり、
(h)別の例では、(b)においてZ2は-CH2−であり、
(i)別の例では、R2は−(CH2)mR11であり、mは1であり、
(j)別の例では、R2は−N(R26)2であり、
(k)別の例では、R2は−N(R26)2であり、各R26はHである(すなわち、R2は−NH2である)
(1)別の例では、R2は−OR23であり、および
(m)別の例では、R2は-OH(すなわち、R23はHである)
からなる群から選択され;
各R3、R4、R5、R6およびR7は、
(1)H
(2)アルケニル(たとえば−CH2CH=CH2)
(3)置換されたアルケニル
(4)アルキル
(5)置換されたアルキル
(6)シクロアルキル
(7)置換されたシクロアルキル
(8)シクロアルキルアルキル−
(9)置換されたシクロアルキルアルキル−
(10)ヘテロシクロアルキル
(11)置換されたヘテロシクロアルキル
(12)ヘテロシクロアルキルアルキル−
(13)置換されたヘテロシクロアルキルアルキル−
(14)−C(O)R10、ここで、一例では、R10は、アルキル(たとえば、C1〜C6、たとえばメチル)からなる群から選択され、
(15)アリールヘテロアリール−(たとえば、フェニルチアジアゾリル−)
(16)置換されたアリールヘテロアリール−(たとえば、置換フェニルチアジアゾリル−)
(17)ヘテロアリールアリール−、たとえば、ピリミジニルフェニル−、ピラジニルフェニル−、ピリジニルフェニル−(すなわちピリジルフェニル−)、フラニルフェニル−、チエニルフェニル−およびチアゾリルフェニル−
(18)置換されたヘテロアリールアリール−、たとえば、置換ピリミジニルフェニル−、置換ピラジニルフェニル−、置換ピリジニルフェニル−(すなわち、置換ピリジルフェニル−)、置換フラニルフェニル−、置換チエニルフェニル−、置換チアゾリルフェニル−および置換ピリミジニルフェニル
(19)アリール(たとえば、フェニル)
(20)置換されたアリール(たとえば、置換フェニル)
(21)ヘテロアリール(たとえば、チアゾリル、チエニル、ピリジルおよびピリミジニル)
(22)置換されたヘテロアリール(たとえば、置換チアゾリル、置換ピリジルおよび置換ピリミジニル)、置換されたヘテロアリール基の例として、たとえば、ブロモアゾリル、ブロモピリミジニル−、フルオロピリミジニル−およびエテニルピリミジニルが挙げられる
(23)ヘテロアリールヘテロアリール(たとえば、ピリミジニルピリジル−およびピリミジニルチアゾリル)
(24)置換されたヘテロアリールヘテロアリール(たとえば、置換ピリミジニル−ピリジル−)
(25)アリール−アミノヘテロアリール−(たとえば、フェニル−NH−オキサジアゾリル−)
(26)置換されたアリールアミノヘテロアリール−(たとえば、置換フェニル−NH−オキサジアゾリル−)
(27)アリールアルキニル(たとえば、アリール(C2〜C4)アルキニル、たとえば、フェニルエチニル−)
(28)置換されたアリールアルキニル−(たとえば、置換されたアリール(C2〜C4アルキニル−、たとえば、置換フェニルエチニル−)
(29)ヘテロアリールアルキニル−(たとえば、ヘテロアリール(C2〜C4)アルキニル−、たとえば、ピリミジニルエチニル−)
(30)置換されたヘテロアリールアルキニル−(たとえば、置換されたヘテロアリール(C2〜C4)アルキニル−、たとえば、置換ピリミジニルエチニル)
からなる群から独立して選択され、
ここで、該R3、R4、R5、R6およびR7の置換された基(7)、(9)、(11)、(13)、(16)、(18)、(20)、(22)、(24)、(26)、(28)および(30)は、−NH2、アルキル(たとえば、C1〜C6アルキル、たとえば、メチル、エチルおよびi−プロピル)、アルケニル(たとえば、C2〜C6アルケニル、たとえば、−CH=CH2)、ハロ(たとえば、F、ClおよびBrであり、別の例ではF)、−C(O)−NH−R28(たとえば−C(O)−NH−CH3)、−C(O)OR28(たとえば−C(O)OC2H5)、および−C(O)R28(たとえば−C(O)CH3)からなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
該R3、R4、R5、R6およびR7の置換された基(3)および(5)は、−NH2、ハロ(たとえば、F、ClおよびBr、および他の例としてF)、−C(O)−NH−R28(たとえば、−C(O)−NH−CH3)、−C(O)OR28(たとえば、−C(O)OC2H5)、および−C(O)R28(たとえば、−C(O)CH3)からなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
ここで、一例では、前記置換されたヘテロアリールアリール(前記部分(18))は、−NH2、アルキル(たとえば、C1〜C6アルキル、たとえばメチル)、ハロ(たとえば、F、ClおよびBr、たとえば、F)からなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
別の例では、前記置換されたアリール(前記部分(20))は、ハロ(たとえば、F、ClおよびBr)、−C(O)−NH−R28(たとえば−C(O)−NH−CH3)、−C(O)OR28(たとえば、−C(O)O−C2H5)および−C(O)R28(たとえば、−C(O)CH3)からなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換される
別の例では、前記置換されたヘテロアリール(前記部分(22))は、ハロ(たとえば、Br、FおよびCl)、アルケニル(たとえば、C2〜C6アルケニル、たとえば−CH=CH2)からなる群から選択される1〜3個の置換基で置換され;
R5Aは、ハロ(たとえば、F、ClおよびBr、別の例ではF)、−OHおよび-O−アルキル(たとえば、−O−(C1〜C6アルキル)、またたとえば、−O−(C1〜C3アルキル)、またたとえば、−O−(C1〜C2アルキル)であり、一例では−O−CH3)からなる群から選択され;
R8は、H、−OH、−N(R10)2(たとえば−NH2)、−NR10C(O)R12(たとえば、−NHC(O)CH3)およびアルキル(たとえばメチル)からなる群から選択され;
各R9は、ハロゲン、−CN、−NO2、−OR10、−SR10、−N(R10)2およびR10からなる群から独立して選択され、
各R10は、H、アルキルアリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、アルキルヘテロアリール−、アルキルアリール−、置換されたアルキル、置換されたアリール、置換されたアリールアルキル、置換されたヘテロアリール、置換されたヘテロアリールアルキル、置換されたシクロアルキル、置換されたシクロアルキルアルキル、置換されたヘテロシクロアルキル、置換されたヘテロシクロアルキルアルキル、置換されたアルキルヘテロアリール−、置換されたアルキルアリール−、ヘテロシクロアルケニル、(たとえば
および置換されたヘテロシクロアルケニルからなる群から独立して選択され、
ここで、該R10の置換されたアルキルは、−NH2、−NHR20、−NO2、−CN、−OR26、ハロ(たとえば、F、ClおよびBrであり、別の例ではF)、−C(O)−NH−R26(たとえば、−C(O)−NH−CH3、すなわちR26はメチルのようなアルキル)、−C(O)OR26(たとえば、−C(O)OC2H5、すなわち、R26はエチルのようなアルキル)および−C(O)R26(たとえば、−C(O)CH3、すなわちR26はメチルのようなアルキル)からなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
該R10の置換されたアリール、置換されたアリールアルキル、置換されたヘテロアリール、置換ヘテロアリールアルキル、置換されたシクロアルキル、置換シクロアルキルアルキル、置換されたヘテロシクロアルキル、置換されたヘテロシクロアルキルアルキル、置換されたアルキルヘテロアリール−および置換されたアルキルアリール−は、(1)−NH2、(2)−NO2、(3)−CN、(4)−OH、(5)−OR20、(6)−OCF3、(7)独立して選択される1〜3個のハロ原子(たとえばF、ClおよびBr)で置換されたアルキル(たとえばC1〜C6アルキル)、置換されたアルキルの例として、−CF3、−CHF2および−CH2Fが挙げられるが、これらに限定されない、(8)−C(O)R38(たとえば、R38はHまたはアルキル(たとえば、C1〜C6アルキル、たとえばメチルまたはエチル)、たとえばR38はアルキル(たとえばメチル)であり、例示として−C(O)R38は−C(O)CH3である)、(9)アルキル(たとえば、C1〜C6アルキル、たとえば、メチル、エチルおよびi−プロピル)、(10)アルケニル(たとえば、C2〜C6アルケニル、たとえば−CH=CH2)、(11)ハロ(たとえば、F、ClおよびBrであり、別の例ではF)、(12)−C(O)−NH−R26(たとえば−C(O)−NH−CH3)、(13)−C(O)OR38(たとえば、R38はHまたはアルキル(たとえば、C1〜C6アルキル、たとえば、メチルまたはエチル)であり、たとえば、R38はアルキル(たとえば、メチルまたはエチル)であり、したがってたとえば、−C(O)OR38は−C(O)OC2H5)、(14)−C(O)−NR32−(C(R30)2)n−N(R38)2(たとえば、−C(O)−NH−(CH2)n−N(R38)2)(ここで、(a)一例では、R32はHであり、(b)別の例では、各R30はHであり、(c)別の例では、nは2であり、(d)別の例では、各R38は独立して選択され、(e)別の例では、各R38はHおよびアルキル(たとえばメチル)からなる群から独立して選択され、(f)別の例では、R32はHであり、各R30はHであり、かつ各R38は独立して選択され、(g)別の例では、R32はHであり、各R30はHであり、かつ各R38はHおよびアルキル(たとえばメチル)からなる群から独立して選択され、(15)−S(O)tR38、(ここで、一例では、tは2であり、別の例では、R38はアルキル(たとえばメチル)であり、別の例では、tは2であり、かつR38はアルキル(たとえばメチル)である)、(16)−C(O)−NR32−R38(たとえば、−C(O)−N−R32−R38)(ここで、一例では、R32はHであり、別の例では、R38はアルキル(たとえばプロピル)であり、別の例では、R32はHであり、かつR38はアルキル(たとえばプロピル)である)、(17)−NR32−C(O)−R38(たとえば、−NH−C(O)−R38)(ここで、一例では、R32はHであり、別の例では、R38はアルキル(たとえばメチル)であり、別の例では、R32はHであり、かつR38はアルキル(たとえばメチル)である)、(18)
(ここで、一例では、R32はHであり、別の例では、R38はHであり、別の例では、R32はHであり、かつR38はHである)、(19)−NHR20(たとえば、−NHCH3、−NHC2H5)、および(20)シクロアルキル(たとえば、C3〜C6シクロアルキル、たとえばシクロプロピル)からなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され;
R11は、F、−OH、−CN、−OR10、−NHNR1R10、−SR10およびヘテロアリール(たとえばトリアゾリル、たとえば
からなる群から選択され;
R12は、アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシクロアルキルアルキルからなる群から選択され;
R14は、アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル−、ヘテロシクロアルキル、アルキルヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル−、アルキルヘテロアリールおよびアルキルアリール−からなる群から選択され;
R15は、H、−OH、アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル−、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシクロアルキルアルキル−、アルキルヘテロアリール−、およびアルキルアリール−からなる群から選択され;
R20はアルキル(たとえば、C1〜C6アルキル、たとえば、メチルまたはエチル)を表し;
R23は、H、アルキル(たとえば、C1〜C6アルキル、たとえば、メチルおよびi−プロピル)、アリール(たとえばフェニル)、シクロアルキル(たとえば、C3〜C6シクロアルキル、たとえば、シクロプロピルおよびシクロヘキシル)、およびシクロアルキルアルキル−(たとえば、C3〜C6シクロアルキルアルキル−、たとえば−(CH2)n−シクロアルキル、たとえば−(CH2)nC3〜C6)シクロアルキル、ここで、各−(CH2)n−部分の各Hは、独立して、アルキル基(たとえば、C1〜C6アルキル、たとえばメチル)で置換しうる)からなる群から選択され、ここで、一例では、nは1であり、−CH2−部分は置換されず、つまり、−CH2−シクロアルキル、たとえば、−CH2−シクロプロピルが前記シクロアルキルアルキル−部分の一例である);
各R26は、Hおよびアルキル(たとえば、C1〜C6アルキル、たとえば、メチルおよびエチル)からなる群から独立して選択され;
R28は、アルキル(たとえば、C1〜C6アルキル、たとえば、メチルまたはエチル)であり;
各R30は、H、アルキル(たとえば、C1〜C6アルキル、たとえば、メチル、エチルおよびi−プロピル)、およびFからなる群から独立して選択され、ここで、一例では、各R30はHであり;
各R32は、Hおよびアルキル(たとえば、C1〜C6アルキル、たとえば、メチル、エチルおよびプロピル)からなる群から独立して選択され、ここで各R32は一般的にHであり;
各R35は、HおよびC1〜C6アルキル(たとえばメチル、エチル、i−プロピルおよびプロピル)からなる群から独立して選択され、ここで、一例では、両R35置換基は、同じまたは異なり、アルキル基(たとえば、両R35基は、同じアルキル基、たとえばメチル)であり、別の例では、1個のR35基はHであり、もう1つのR35基は、アルキル、たとえばメチルであり、別の例では、各R35は、好ましくはHであり;
R36は、H、アルキル(たとえば、C1〜C6アルキル、たとえば、メチル、エチルおよびプロピル)、および−O−アルキル(たとえば、−O−(C1〜C6)アルキル、たとえば、−O−(C1〜C2)アルキル、たとえば−OCH3)からなる群から選択され、好ましくは、R36はHおよびメチルからなる群から選択され、より好ましくは、R36はHであり;
各R38は、H、アルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、アルキルヘテロアリール、アルキルアリール−、置換されたアルキル、置換されたアリール、置換されたアリールアルキル、置換されたヘテロアリール、置換されたヘテロアリールアルキル、置換されたシクロアルキル、置換されたシクロアルキルアルキル、置換されたヘテロシクロアルキル、置換されたヘテロシクロアルキルアルキル、置換されたアルキルヘテロアリールおよび置換されたアルキルアリール−からなる群から独立して選択され、ここで、
該R38の置換されたアルキルは、−NH2、−NO2、−CN、−OR26、ハロ(たとえば、F、ClおよびBrであり、他の例ではF)、−C(O)−NH−R28(たとえば、−C(O)−NH−CH3)、−C(O)OR28(たとえば、−C(O)OC2H5)、および−C(O)R28(たとえば、−C(O)CH3)からなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
該R38の置換されたアリール、置換されたアリールアルキル、置換されたヘテロアリール、置換されたヘテロアリールアルキル、置換されたシクロアルキル、置換されたシクロアルキルアルキル、置換されたヘテロシクロアルキル、置換されたヘテロシクロアルキルアルキル、置換されたアルキルヘテロアリール−、および置換されたアルキルアリールは、(1)−NH2、(2)−NO2、(3)−CN、(4)−OH、(5)−OR20、(6)−OCF3、(7)−CF3、(8)−C(O)R26(たとえば、R26はHまたはC1〜C6アルキル、たとえば、メチルまたはエチルであり、たとえば、R26はアルキル(たとえばメチル)であり、したがって−C(O)R26の一例は−C(O)CH3である)、(9)アルキル(たとえば、C1〜C6アルキル、たとえば、メチル、エチルおよびi−プロピル)、(10)アルケニル(たとえば、C2〜C6アルケニル、たとえば、−CH=CH2)、(11)ハロ(たとえば、F、ClおよびBrであり、別の例ではF)、(12)−C(O)−NH−R26(たとえば、−C(O)−NH−CH3)、(13)−C(O)OR26(たとえば、R26はHであり、またはC1〜C6アルキル、たとえば、メチルまたはエチルであり、たとえば、R26は、アルキル(たとえば、メチルまたはエチル)、したがって、たとえば、−C(O)OR26は−C(O)OC2H5)、(14)−C(O)−NR32−(C(R30)2)n−N(R26)2(たとえば、−C(O)−NH−(CH2)n−N(R26)2)(式中、(a)一例では、R32はHであり、(b)別の例では、各R30はHであり、(c)別の例では、nは2であり、(d)別の例では、各R26は独立して選択され、(e)別の例では、各R26はHおよびメチルからなる群から独立して選択される)、(f)別の例では、R32はHであり、各R30はHであり、かつ各R26は独立して選択され、(g)別の例では、R32はHであり、各R30はHであり、かつ各R26は、Hおよびメチルからなる群から独立して選択される)、(15)−S(O)tR26(式中、一例では、tは2であり、別の例では、R26はメチルであり、別の例では、tは2であり、かつR26はメチルである)、(16)−C(O)N(R32)(R26)(式中、一例では、R32はHであり、別の例では、R26はアルキル(たとえばプロピル)であり、別の例では、R32はHであり、かつR26はアルキル(たとえばプロピル)である)、(17)−NR32C(O)R26(たとえば、−NHC(O)R26)(式中、一例では、R32はHであり、別の例では、R26はアルキル(たとえばメチル)であり、別の例では、R32はHであり、かつR26はアルキル(たとえばメチル)である)(18)
(式中、一例では、R32はHであり、別の例では、R26はHであり、別の例では、R32はHであり、かつR26はHである)、および(19)−NHR20からなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され;
R42は、アルキル(たとえば、C1〜C6アルキル、たとえば、−CH3)、アリール(たとえば、フェニル)、ヘテロアリール(たとえば、チアゾリルおよびピリジル)、およびシクロアルキル(たとえば、C3〜C6シクロアルキル、たとえば、シクロプロピル)からなる群から選択され;
R44は、H、アルキル(たとえば、C1〜C6アルキル、たとえば、C1〜C3アルキル、たとえば、メチル、エチルおよびi−プロピル)、シクロアルキル(たとえば、C3〜C6シクロアルキル、たとえば、シクロプロピルおよびシクロヘキシル)、およびシクロアルキルアルキル(たとえば、(C3〜C6)シクロアルキル(C1〜C6アルキル、たとえば、(C3〜C6)シクロアルキル(C1〜C3)アルキル、たとえば、(C3〜C6)シクロアルキル−メチル−、たとえば、シクロプロピルメチル−およびシクロヘキシル−メチル−)であり、一例では、R44はHである)からなる群から選択され;
各R46は、H、アルキル(たとえば、C1〜C6アルキル、たとえば、C1〜C3アルキル、たとえば、メチル、エチルおよびi−プロピル)、シクロアルキル(たとえば、C3〜C6シクロアルキル、たとえば、シクロプロピルおよびシクロヘキシル)、およびシクロアルキルアルキル(たとえば、(C3〜C6)シクロアルキル(C1〜C6)アルキル、たとえば、(C3〜C6)シクロアルキル(C1〜C3)アルキル、たとえば、(C3〜C6)シクロアルキル−メチル−、たとえば、シクロプロピルメチル−およびシクロヘキシル−メチル−)からなる群から独立して選択され、一例では、各R46Hである)。
R1が、シクロアルキル基(すなわち、R1はR10であり、該R10がシクロアルキル)の場合、該シクロアルキル基の例として、シクロプロピルおよびシクロブチルが挙げられるが、これらに限定されない。
R1が、ヘテロシクロアルキル基(すなわち、R1はR10であり、該R10がヘテロシクロアルキル)の場合、ヘテロシクロアルキル基の例として、モルホニリル、ピロリジニル、ピペリジニルおよびピペラジニルが挙げられるが、これらに限定されない。
R1が、ヘテロアリール基(すなわち、R1はR10であり、該R10がヘテロアリール)の場合、ヘテロアリール基の例として、
(a)置換されていないヘテロアリール、
(b)ヘテロアリールであって、−C(O)R38(たとえば、R38はアルキル、たとえばメチル)、−NHR20(たとえば、−NHCH3)、−OR20(たとえば、−OCH3)、シクロアルキル(たとえば、シクロプロピル)およびハロ(たとえばCl)からなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されたヘテロアリール、
(c)ヘテロアリールであって、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、フラニル、チエニル、チアゾリル、ピリジル、ピリジルN−O、およびピリミジニルからなる群から選択されヘテロアリール、
(d)ヘテロアリールであって、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、フラニル、チエニル、チアゾリル、ピリジル、ピリジル−N−Oおよびピリミジニルからなる群から選択され、
該ヘテロアリールは、−C(O)R38(たとえば、R38は、メチルのようなアルキル)、−NHR20(たとえば、−NHCH3)、−OR20(たとえば、−OCH3)、シクロアルキル(たとえば、シクロプロピル)およびハロ(たとえば、Cl)からなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されるヘテロアリール、
(e)ヘテロアリールであって、−C(O)R38で置換されたチエニル(たとえば、−C(O)CH3)置換チエニル)、−NHR20で置換されたチアゾリル、たとえば、(−NHCH3置換チアゾリル)、ハロで置換されたピリジル(たとえば、Cl置換ピリジル)、−OR20で置換されたピリジル(たとえば、メチル置換ピリジル)および−OR20で置換されたピリミジニル(たとえば、−OCH3置換ピリミジニル)からなる群から選択されるヘテロアリール、が挙げられるが、これらに限定されない。
R1が、ヘテロアリールアルキル基(すなわち、R1はR10であり、該R10がヘテロアリールアルキルである)である場合、該ヘテロアリールアルキル基の例として、
(a)置換されていないヘテロアリールアルキル−、
(b)ヘテロアリールアルキル−であって、−C(O)R38(たとえば、R38は、メチルのようなアルキル)、−NHR20(たとえば、−NHCH3)、−OR20(たとえば、−OCH3)およびハロ(たとえば、Cl)からなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されるヘテロアリールアルキル−、
(c)ヘテロアリールアルキル−であって、ピロリルアルキル−(たとえば、ピロリルCH2−)、ピラゾリルアルキル−(たとえば、ピラゾリルCH2−)、イミダゾリルアルキル−(たとえば、イミダゾリルCH2−)、フラニルアルキル−(たとえば、フラニルCH2−)、チエニルアルキル−(たとえば、チエニルCH2−)、チアゾリルアルキル−(たとえば、チアゾリルCH2−)、ピリジルアルキル−(たとえば、ピリジルCH2−)、ピリジルN−Oアルキル−(たとえば、ピリジル(N−O)CH2−)およびピリミジニルアルキル−(たとえば、ピリミジニルCH2−)からなる群から選択されるヘテロアリールアルキル−、
(d)ヘテロアリールアルキルであって、ピロリルアルキル−(たとえば、ピロリルCH2−)、ピラゾリルアルキル−(たとえば、ピラゾリルCH2−)、イミダゾリルアルキル−(たとえば、イミダゾリルCH2−)、フラニルアルキル−(たとえば、フラニルCH2−)、チエニルアルキル−(たとえば、CH2−)、チアゾリルアルキル−(たとえば、チアゾリルCH2−)、ピリジルアルキル−(たとえば、ピリジルCH2−)、ピリジルN−Oアルキル−(たとえば、ピリジル(N−O)CH2−)およびピリミジニルアルキル−(たとえば、ピリミジニルCH2−)からなる群から選択され、該ヘテロアリールは、−C(O)R38(たとえば、R38は、メチルのようなアルキル)、−NHR20(たとえば、−NHCH3)、−OR20(たとえば、−OCH3)およびハロ(たとえば、Cl)からなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されるヘテロアリールアルキル、および
(e)ヘテロアリールアルキル−であって、−C(O)R20基で置換されたチエニルアルキル−(たとえば、−C(O)CH3置換チエニルCH2−)、−NHR20で置換されたチアゾリルアルキル−、たとえば、(−NHCH3置換チアゾリルCH2−)、ハロで置換されたピリジルアルキル−(たとえば、−Cl置換ピリジルCH2−)、−OR20で置換されたピリジルアルキル−(たとえば、メチル置換ピリジルCH2−)および−OR20で置換されたピリミジニルアルキル−(たとえば、−OCH3置換ピリミジニルCH2−) からなる群から選択されるヘテロアリールアルキル−
が挙げられるが、これらに限定されない。
R1が、アリール基(すなわち、R1はR10であり、該R10がアリール)の場合、アリール基の例として、フェニルおよびナフチルが挙げられ、好ましくはフェニルであるが、これらに限定されない。
R1が、アリールアルキル基(すなわち、R1はR10であり、該R10がアリールアルキル)の場合、アリールアルキル基の例示として、−(C(R30)2)nフェニル(たとえば、−(CH2)nフェニル)が挙げられ、ここで、一例では、該アリールアルキルは−(C(R30)2)nフェニル(式中、nは1である)であり、別の例では、該アリールアルキルは−(CH2)nフェニル(式中、nは1である)(すなわち、アリールアルキルはベンジル)であるが、これらに限定されない。
R1が、置換されたアリールアルキル基(すなわち、R1はR10であり、該R10が置換されたアリールアルキル)である場合、置換されたアリールアルキル基の例として、−(C(R30)2)n置換フェニル(たとえば、−(CH2)n置換フェニル)が挙げられ、ここで、一例では、置換されたアリールアルキルは−(C(R30)2)n置換フェニル(式中、nは1である)であり、別の例では、置換されたアリールアルキルは、−(CH2)n置換フェニル(式中、nは1である)(すなわち、置換されたアリールアルキルは、置換ベンジル)であり、ここで、置換されたアリールアルキルのアリール部分は、ハロ(たとえば、F、ClおよびBr)、−CF3およびOR20(たとえば、−OCH3)からなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されているが、これらに限定されない。
当業者であれば、Q1がアリール、置換されたアリール、ヘテロアリールまたは置換されたヘテロアリールである場合、2個の縮合環に共通の2個の炭素原子は、置換されないことは理解するであろう。したがって、Q1が、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリールまたは置換されたヘテロアリールである場合、2.9において、R3およびR4基は存在しない。R3およびR4位置に縮合されたQ1が、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリールまたは置換されたヘテロアリールである場合、2.10中にR3およびR4基は存在しない。R6およびR7位置に縮合されたQ1が、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリールまたは置換されたヘテロアリールである場合、2.10中にR6およびR7基は存在しない。R3およびR4位置に縮合されたQ1が、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリールまたは置換されたヘテロアリールである場合、2.11中にR3およびR4基は存在しない。R3およびR4位置に縮合されたQ1が、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリールまたは置換されたヘテロアリールである場合、2.13中にR3およびR4基は存在しない。R3およびR4位置に縮合されたQ1が、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリールまたは置換されたヘテロアリールである場合、2.14中にR3およびR4基は存在しない。R3およびR4位置に縮合されたQ1が、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリールまたは置換されたヘテロアリールである場合、2.15中にR3およびR4基は存在しない。R3およびR4位置に縮合されたQ1が、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリールまたは置換されたヘテロアリールである場合、2.15中にR6およびR7基は存在しない。
式1.0の化合物の一実施形態では、zは1である。したがって、この実施形態では、式1.0の化合物は、式1.0A1:
で表される。
式1.0の化合物の別の実施形態では、zは1であり、R36はHである。したがって、この実施形態では、式1.0の化合物は、式1.0A:
で表される。
式1.0の化合物の別の実施形態では、Zは1であり、R36は−OCH3である。
式1.0の化合物の別の実施形態では、zは1であり、各R35は、H、メチル、エチル、1−プロピルおよびプロピルからなる群から独立して選択される(たとえば、1個のR35はHでありもう1個はメチルであり、あるいは両R35置換基はメチルであり、好ましくは、両R35置換基がHである)。
式1.0の化合物の別の実施形態では、zは1であり、各R35は、H、メチル、エチル、i−プロピルおよびプロピルからなる群から独立して選択され(たとえば、1個のR35はHでありもう1個はメチルであり、あるいは両R35置換基はメチルであり、好ましくは両R35置換基がHである)、R36は、H、メチル、エチルおよびプロピルからなる群から選択される。
式1.0の化合物の別の実施形態では、zは1であり、各R35は、H、メチル、エチル、i−プロピルおよびプロピルからなる群から独立して選択され(たとえば、1個のR35はHでありもう1個はメチルであり、あるいは両R35置換基はメチルであり、好ましくは、両R35置換基はHである)、R36は、Hおよびメチルからなる群から選択される。
式1.0の化合物の別の実施形態では、zは1であり、各R35は、H、メチル、エチル、i−プロピルおよびプロピルからなる群から独立して選択され(たとえば、1個のR35はHでありもう1個はメチルであり、あるいは両R35置換基はメチルであり、好ましくは両R35置換基はHである)、R36はHである。
式1.0の化合物の別の実施形態では、各R35はHである。したがって、この実施形態では、式1.0の化合物は、式1.0B1:
で表される。
式1.0の化合物の別の実施形態では、各R35はHであり、R36はHである。したがって、この実施形態では、式1.0の化合物は、式1.0B:
で表される。
式1.0の化合物の別の実施形態では、zは好ましくは1であり、各R35は好ましくはHである。したがって、この実施形態では、式1.0の化合物は、式1.0C1:
で表される。
式1.0の化合物の別の実施形態では、zは好ましくは1であり、各R35は好ましくはHであり、かつR36はHである。したがって、好ましくは、式1.0の化合物は、式1.0C:
で表される。
本発明の別の実施形態は、式1.1A:
で表される式1.0の化合物に関する。
本発明の別の実施形態は、式1.1:
(式中、置換基の全ては式1.0で定義した通りである)で表される式1.0の化合物に関する。
本発明の別の実施形態は、式1.0および1.1Aの化合物に関し、ここで、Y1、Y2およびY3は−CH=である。したがって、
本発明の一実施形態は、式1.2A:
で表される化合物に関する。
本発明の別の実施形態は、式1.0および1.11の化合物に関し、ここで、Y1、Y2およびY3は、−CH=である。したがって、本発明の一実施形態は、式1.2:
(式中、置換基の全ては式1.0で定義した通りである)で表される化合物に関する。
本発明の別の実施形態は、式1.3A:
で表される式1.0の化合物に関する。
本発明の別の実施形態は、式1.3:
(式中、置換基の全ては式1.0で定義した通りである)で表される式1.0の化合物に関する。
Qの例として、部分2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、2.10、2.11、2.14または2.15(ここで、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびアルキル(たとえば、C1〜C6アルキル、たとえばメチル)からなる群から独立して選択されるが、これらに限定されない。
また、Qの例として、部分2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、2.10、2.11、2.14または2.15(ここで、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hである)が挙げられるが、これらに限定されない。
また、Qの例として、部分2.17、2.18、2.19、2.20および2.21(ここで、R3、R4、R6およびR7は、それぞれ、Hおよびアルキル(たとえば、C1〜C6アルキル、たとえばメチル)からなる群から独立して選択される)が挙げられるが、これらに限定されない。
また、Qの例として、部分2.17、2.18、2.19、2.20および2.21(ここで、R3、R4、R6およびR7はそれぞれHである)が挙げられるが、これらに限定されない。
Qの例として、部分2.12、2.13または2.16(ここで、R3、R4およびR7は、それぞれ、Hおよびアルキル(たとえば、C1〜C6アルキル、たとえばメチル)からなる群から独立して選択される)が挙げられるが、これらに限定されない。
また、Qの例として、部分2.12、2.13または2.16(ここで、R3、R4およびR7は、それぞれ、Hである)が挙げられるが、これらに限定されない。
Qの例として、部分2.22(ここで、R3、R4およびR7は、それぞれ、Hおよびアルキル(たとえば、C1〜C6アルキル、たとえばメチル)からなる群から独立して選択される)が挙げられるが、これらに限定されない。
また、Qの例として、部分2.22(ここで、R3、R4およびR7は、それぞれ、Hである)が挙げられるが、これらに限定されない。
したがって、Qの一例では、Qは、部分2.1(ここで、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびアルキル(たとえば、C1〜C6アルキル、たとえばメチル)からなる群から独立して選択される。
Qの別の例では、Qは、部分2.1(ここで、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびメチルからなる群から独立して選択される)である。
Qの別の例では、Qは、部分2.1(ここで、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hである)である。
Qの別の例では、Qは、部分2.2(ここで、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびアルキル(たとえば、C1〜C6アルキル、たとえばメチル)からなる群から独立して選択される)である。
Qの別の例では、Qは、部分2.2(ここで、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびメチルからなる群から独立して選択される)である。
Qの別の例では、Qは、部分2.2(ここで、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hである)である。
Qの別の例では、Qは、部分2.3(ここで、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびアルキル(たとえば、C1〜C6アルキル、たとえばメチル)からなる群から独立して選択される)である。
Qの別の例では、Qは、部分2.3(ここで、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびメチルからなる群から独立して選択される)である。
Qの別の例では、Qは、部分2.3(ここで、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hである)である。
Qの別の例では、Qは、部分2.4(ここで、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびアルキル(たとえば、C1〜C6アルキル、たとえばメチル)からなる群から独立して選択される)である。
Qの別の例では、Qは、部分2.4(ここで、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびメチルからなる群から独立して選択される)である。
Qの別の例では、Qは、部分2.4(ここで、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hである)である。
Qの別の例では、Qは、部分2.5(ここで、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびアルキル(たとえば、C1〜C6アルキル、たとえばメチル)からなる群から独立して選択される)
Qの別の例では、Qは、部分2.5(ここで、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびメチルからなる群から独立して選択される)である。
Qの別の例では、Qは、部分2.5(ここで、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hである)である。
Qの別の例では、Qは、部分2.6(ここで、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびアルキル(たとえば、C1〜C6アルキル、たとえばメチル)からなる群から独立して選択される)である。
Qの別の例では、Qは、部分2.6(ここで、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびメチルからなる群から独立して選択される)である。
Qの別の例では、Qは、部分2.7(ここで、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびアルキル(たとえば、C1〜C6アルキル、たとえばメチル)からなる群から独立して選択される)である。
Qの別の例では、Qは、部分2.7(ここで、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびメチルからなる群から独立して選択される)である。
Qの別の例では、Qは、部分2.7(ここで、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hである)である。
Qの別の例では、Qは、部分2.8(ここで、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびアルキル(たとえば、C1〜C6アルキル、たとえばメチル)からなる群から独立して選択される)である。
Qの別の例では、Qは、部分2.8(ここで、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびメチルからなる群から独立して選択される)である。
Qの別の例では、Qは、部分2.8(ここで、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hである)である。
Qの別の例では、Qは、部分2.9または2.10(ここで、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびアルキル(たとえば、C1〜C6アルキル、たとえばメチル)からなる群から独立して選択される)である。
Qの別の例では、Qは、部分2.9または2.10(ここで、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびメチルからなる群から独立して選択される)である。
Qの別の例では、Qは、部分2.9または2.10(ここで、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hである)である。
Qの別の例ではQは、部分2.11(ここで、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびアルキル(たとえば、C1〜C6アルキル、たとえばメチル)からなる群から独立して選択される)である。
Qの別の例では、Qは、部分2.11(ここで、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびメチルからなる群から独立して選択される)である。
Qの別の例では、Qは、部分2.11(ここで、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hである)である。
Qの別の例では、Qは、部分2.12または2.13(ここで、R3、R4およびR7はそれぞれ、Hおよびアルキル(たとえば、C1〜C6アルキル、たとえばメチル)からなる群から独立して選択される)である。
Qの別の例では、Qは、部分2.12または2.13(ここで、R3、R4およびR7はそれぞれ、Hおよびメチルからなる群から独立して選択される)である。
Qの別の例では、Qは、部分2.12または2.13(ここで、R3、R4およびR7はそれぞれ、Hである)である。
Qの別の例では、Qは、部分2.14または2.15(ここで、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびアルキル(たとえば、C1〜C6アルキル、たとえばメチル)からなる群から独立して選択される)である。
Qの別の例では、Qは、部分2.14または2.15(ここで、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびメチルからなる群から独立して選択される)である。
Qの別の例では、Qは、部分2.14または2.15(ここで、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hである)である。
Qの別の例では、Qは、部分2.16(ここで、R3、R4およびR7はそれぞれ、Hである)である。
Qの別の例では、Qは、部分2.17(ここで、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびアルキル(たとえば、C1〜C6アルキル、たとえばメチル)からなる群から独立して選択される)である。
Qの別の例では、Qは、部分2.17(ここで、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびメチルからなる群から独立して選択される)である。
Qの別の例では、Qは、部分2.17(ここで、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hである)である。
Qの別の例では、Qは、部分2.18(ここで、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびアルキル(たとえば、C1〜C6アルキル、たとえばメチル)からなる群から独立して選択される)である。
Qの別の例では、Qは、部分2.18(ここで、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびメチルからなる群から独立して選択される)である。
Qの別の例では、Qは、部分2.18(ここで、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hである)である。
Qの別の例では、Qは、部分2.19(ここで、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびアルキル(たとえば、C1〜C6アルキル、たとえばメチル)からなる群から独立して選択される)である。
Qの別の例では、Qは、部分2.19(ここで、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびメチルからなる群から独立して選択される)である。
Qの別の例では、Qは、部分2.19(ここで、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hである)である。
Qの別の例では、Qは、部分2.20(ここで、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびアルキル(たとえば、C1〜C6アルキル、たとえばメチル)からなる群から独立して選択される)である。
Qの別の例では、Qは、部分2.20(ここで、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびメチルからなる群から独立して選択される)である。
Qの別の例では、Qは、部分2.20(ここで、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hである)である。
Qの別の例では、Qは、部分2.21(ここで、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびアルキル(たとえば、C1〜C6アルキル、たとえばメチル)からなる群から独立して選択される)である。
Qの別の例では、Qは、部分2.21(ここで、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびメチルからなる群から独立して選択される)である。
Qの別の例では、Qは、部分2.21(ここで、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hである)である。
Qの別の例では、Qは、部分2.22(ここで、R3、R4およびR7はそれぞれ、Hおよびアルキル(たとえば、C1〜C6アルキル、たとえばメチル)からなる群から独立して選択される)である。
Qの別の例では、Qは、部分2.22(ここで、R3、R4およびR7はそれぞれ、Hおよびメチルからなる群から独立して選択される)である。
Qの別の例では、Qは、部分2.22(ここで、R3、R4およびR7はそれぞれ、Hである)である。
Q置換基2.3の別の例は、
(すなわち、各R24はHであり、wは1である)である。
Q置換基2.3の別の例は、
(すなわち、各R24はHであり、wは1である)である。
Q置換基2.3の別の例は、
(すなわち、各R24はHであり、wは1である)である。
Q置換基2.4の例は、
(すなわち、各R24はHであり、wは1である)である。
Q置換基2.4の別の例は、
(すなわち、各R24はHであり、wは1である)である。
Q置換基2.4の別の例は、
(すなわち、各R24はHであり、wは1である)である。
Q置換基2.5の例は、
(すなわち、各R24はHであり、wは1である)である。
Q置換基2.5の別の例は、
(すなわち、各R24はHであり、wは1である)である。
Q置換基2.5の別の例は、
(すなわち、各R24はHであり、wは1である)である。
Q置換基2.6の例は、
である。
Q置換基2.7の例は、
(すなわち、各R24はHであり、wは1である)である。
Q置換基2.7の例は、
(すなわち、各R24はHであり、wは1である)である。
Q置換基2.7の例は、
(すなわち、各R24はHであり、wは1である)である。
Q置換基2.8の例は、
(すなわち、各R24はHであり、wは1である)である。
Q置換基2.8の別の例は、
(すなわち、各R24はHであり、wは1である)である。
Q置換基2.8の別の例は、
(すなわち、各R24はHであり、wは1である)である。
Q置換基2.3の別の例は、
である。
Q置換基2.3の別の例は、
である。
Q置換基2.3の別の例は、
である。
Q置換基2.4の別の例は、
である。
Q置換基2.4の別の例は、
である。
Q置換基2.4の別の例は、
である。
Q置換基2.5の別の例は、
である。
Q置換基2.5の別の例は、
である。
Q置換基2.5の別の例は、
である。
Q置換基2.7の別の例は、
である。
Q置換基2.7の別の例は、
である。
Q置換基2.7の別の例は、
である。
Q置換基2.8の別の例は、
である。
Q置換基2.8の別の例は、
である。
Q置換基2.8の別の例は、
である。
Q置換基の別の例は、ピペラジン環:
であって、R3基からなる群から独立して選択される1または2個の置換基で置換されるピペラジン環であって、ただし、前記1または2個の置換基は、Hではない。一実施形態では、前記置換基は、アルキル基(たとえば、C1〜C6アルキルであり、たとえばメチル)からなる群から選択される。別の実施形態では、前記ピペラジン環上に1個の置換基がある。別の実施形態では、前記ピペラジン環上に1個の置換基があり、該置換基はメチルである。
Q置換基の他の例は、ピペラジン環:
である。
Q置換の別の例は、ピペリジン環:
であって、R3基からなる群から独立して選択される1または2個の置換基で置換されるピペリジン環であって、ただし、前記1または2個の置換基はHではない。一実施形態では、前記置換基は、アルキル基(たとえば、C1〜C6アルキルであり、たとえばメチル)からなる群から選択される。別の実施形態では、前記ピペリジノ環上に1個の置換基がある。別の実施形態では、前記ピペリジン環上に1個の置換基があり、該置換基はメチルである。
Q置換基2.16の一例:
で、Q1はヘテロアリールである。
Q置換基2.16の別の例では、Q1はアリールである。
したがって、Q置換基2.16の一例は、2.16A:
(すなわち、Q1はピリジルであり、R3、R4およびR7はそれぞれ、Hである)である。
別の例では、Q置換基2.16は、2.16A1:
である。
Q置換2.16の別の例は、2.16B:
(すなわち、Q1はフェニルであり、R3、R4およびR7は、それぞれ、Hである)である。
Q置換基が、2個の環Q1を含む場合、環Q1は、それぞれ独立して選択される。一般的に、Q1シクロアルキル環およびQ1置換シクロアルキル環は、5〜7個の環炭素を含む。一般的に、ヘテロシクロアルキルQ1環および置換へテロシクロアルキルQ1環は、5〜7個の環炭素を含み、O、NおよびSからなる群から選択される1〜3個(一般的に1または2個、一般的に1個)の環ヘテロ原子を含む。一般的に、ヘテロアリールQ1環および置換されたヘテロアリールQ1環は、5〜7個の環炭素を含み、O、NおよびSからなる群から選択される1〜3個(一般的に1または2個、一般的に1個)の環ヘテロ原子を含む。環Q1の例示として、ピペリジニル、ピペラジニル、ピラニル、ピロリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピリジル、ピリミジニル、ピロリル、ピラゾリル、フラニル、チエニル、チアゾリル、イミダゾリル、シクロペンチル、シクロヘキシルおよびシクロヘプチルが挙げられるが、これらに限定されない。また、環Q1の例示として、置換ピペリジニル、置換ピペラジニル、置換ピラニル、置換ピロリジニル、置換モルホリニル、置換チオモルホリニル、置換ピリジル、置換ピリミジニル、置換ピロリル、置換ピラゾリル、置換フラニル、置換チエニル、置換チアゾリル、置換イミダゾリル、置換シクロペンチル、置換シクロヘキシルおよび置換シクロヘプチル(ここで、該置換Q1環は、R10部分から選択される1〜3個の置換基で置換される)も挙げられるが、これらに限定されない。
一般的に、Q2シクロアルキル環およびQ2置換されたシクロアルキル環は、5〜7個の環炭素を含む。一般的に、ヘテロシクロアルキルQ2環および置換されたヘテロシクロアルキルQ1環は、5〜7個の環炭素を含み、O、NおよびSからなる群から選択される1〜3個(一般的に1または2個、一般的に1個)の環ヘテロ原子を含む。
環Q2の例示として、ピペリジニル、ピペラジニル、ピラニル、ピロリジニル、シクロペンチル、シクロヘキシルおよびシクロヘプチルが挙げられるが、これらに限定されない。また、環Q2の例示として、置換ピペリジニル、置換ピペラジニル、置換ピラニル、置換ピロリジニル、置換モルホリニル、置換チオモルホリニル、置換シクロペンチル、置換シクロヘキシルおよび置換シクロヘプチル(ここで、該置換Q1環は、R10部分から選択される1〜3個の置換基で置換される)も挙げられるが、これらに限定されない。
一例ではQ置換基2.17は、
(式中、R5Aはハロである)である。
Q置換基2.17の別の例は、
である。
Q置換基2.17の別の例は、
である。
Q置換基2.17の別の例は、
(式中、R5Aは、アルコキシ、たとえば、−O−(C1〜C6)アルキル、たとえば、−O−(C1〜C3)アルキルまたは−O−(C1〜C2)アルキルである)である。
Q置換基2.17の別の例は、
である。
本発明の化合物(たとえば、式1.0、1.0A1、1.0B1、1.0C1、1.1、1.1A、1.2、1.2A、1.3および1.3Aの化合物)に関し、R1の例として、以下が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明の一実施形態では、R1は、アリール(たとえば、フェニル)である。
本発明の一実施形態では、R1は、置換されたアリール、たとえば、
である。
本発明の別の実施形態では、R1は、ヘテロアリール(たとえば、一実施形態では、R1はピリジルN−オキシド、別の実施形態では、R1はピリジル、たとえば、
である。
本発明の一実施形態では、R1は、置換されたヘテロアリール(たとえば、置換ピリジル)である。
本発明の一実施形態では、R1は、置換されたヘテロアリール(たとえば、置換ピリジル)たとえば
である。
本発明の化合物(たとえば、式1.0、1.0A1、1.0B1、1.0C1、1.1、1.1A、1.2、1.2A、1.3および1.3Aの化合物)に関し、R5の例として、以下が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明の別の実施形態では、R5は、
からなる群から選択される。
本発明の別の実施形態では、R5は、
からなる群から選択される。
本発明の別の実施形態では、R5は、
である。
本発明の別の実施形態では、R5は
である。
本発明の別の実施形態では、R5は
である。
本発明の一実施形態では、R2は、−(CH2)mR11(式中、R11は−OR10R2である)である。
本発明の別の実施形態では、R2は、−(CH2)mR11(式中、R11は−OR10であり、R10はHまたはアルキルである)である。
本発明の別の実施形態では、R2は、−(CH2)mR11(式中、R11は−OR10であり、R10はアルキル(たとえばメチル)である)である。
本発明の別の実施形態では、R2は、−(CH2)mR11(式中、mは1であり、R11は、−OR10である)である。
本発明の別の実施形態では、R2は、−(CH2)mR11(式中、mは1であり、R11は−OR10であり、R10はHまたはアルキルである)である。
本発明の別の実施形態では、R2は、−(CH2)mR11(式中、mは1であり、R11は−OR10であり、R10はアルキルである)である。
本発明の別の実施形態では、R2は、−(CH2)mR11(式中、mは1であり、R11は−OR10であり、OR10はメチルである(すなわち、R2は−CH2OCH3))である。
本発明の別の実施形態では、R2は、-OR23(式中、R23はアルキルであり、該アルキルはメチルである(すなわち、R2は−OCH3))である。
本発明の別の実施形態では、R2はアルキニルである。アルキニル基の例は、エチニル:
である。アルキニル基の別の例は、プロピニル:
である。
本発明の別の実施形態では、R2は、アルケニルである。歩けに津の例は、−CH2−CH=CH2である。
好ましくは、R2は、エチニル、−OCH3および−CH2OCH3からなる群から選択される。
R2−(CH2)mR11基の追加の例として、−CH2OH、−CH2CN、−CH2OC2H5、−(CH2)3OCH3、−CH2Fおよび−CH2−トリアゾリル、たとえば、
が挙げられるが、これらに限定されない。
R2の追加の例示として、H、−CH2−モルホリニル、−SCH3、−OC2H5、−OCH(CH3)2、−CH2N(CH3)2、−CN、−CH(OH)CH3、−C(O)CH3、−CH2CSCCH3、−CH(CHs)2、−C(CH3)=CH2、−C(CHs)=NOCH3、−C(CH3)=NOH、−C(CHs)=NNHC(O)CH3、−NH2、−NHC(O)H、−NHCH3、−CH2−O−CH2−シクロプロピル、−CH2−O−CHF2、−OCHF2、−CHF2、−CH2C(CH3)=CH3、−CH2CH2CH3、−N(CH3)2、−CH2CH3、−CF3、−CH=CH2および−C(OH)(CHs)2が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明の一実施形態ではR3は、Hおよびアルキルからなる群から独立して選択される。
本発明の別の実施形態では、R3は、Hおよびメチルからなる群から独立して選択される。
本発明の別の実施形態では、R3はHである。
本発明の一実施形態では、R4はR4Hである。
本発明の別の実施形態では、R4は、Hおよびアルキルからなる群から選択される。
本発明の別の実施形態では、R4は、Hおよびメチルからなる群から選択される。
本発明の一実施形態では、R6は、R6Hである。
本発明の一実施形態では、R7は、Hおよびアルキルからなる群から独立して選択される。
本発明の別の実施形態では、R7は、Hおよびメチルからなる群から独立して選択される。
本発明の一実施形態では、R7はHである。
本発明の一実施形態では、R8はHである。
本発明の一実施形態では、Y1は炭素である。
本発明の一実施形態では、Y2は炭素である。
本発明の一実施形態では、Y3は炭素である。
本発明の一実施形態では、Y1、Y2およびY3は炭素である。
本発明の一実施形態は、式1.0の化合物、好ましくは式1.0C1の化合物、より好ましくは式1.0Cの化合物(たとえば、1.1、1.1A、1.2、1.2A、1.3または1.3A)、(ここで、置換基Qは、2.16であり、R3、R4およびR7は、それぞれ、Hおよびメチルからなる群から独立して選択される)に関する。
本発明の一実施形態は、式1.0の化合物、好ましくは式1.0C1の化合物、より好ましくは式1.0Cの化合物(たとえば、1.1、1.1A、1.2、1.2A、1.3または1.3A)(ここで、置換基Qは2.16Aであり、R3、R4およびR7は、それぞれ、Hおよびメチルからなる群から独立して選択される)に関する。
本発明の一実施形態は、式1.0の化合物、好ましくは式1.0C1の化合物、より好ましくは式1.0Cの化合物(たとえば、1.1、1.1A、1.2、1.2A、1.3または1.3A)(ここで、置換基Qは2.16Bであり、R3、R4およびR7は、それぞれ、Hおよびメチルからなる群から独立して選択される)に関する。
本発明の一実施形態は、式1.0の化合物、好ましくは式1.0C1の化合物、より好ましくは式1.0Cの化合物(たとえば、1.1、1.1A、1.2、1.2A、1.3または1.3A)(ここで、置換基Qは2.16であり、R3、R4およびR7はHである)に関する。
本発明の一実施形態は、式1.0の化合物、好ましくは式1.0C1の化合物、より好ましくは式1.0Cの化合物(たとえば、1.1、1.1A、1.2、1.2A、1.3または1.3A)(ここで、置換基Qは2.16Aであり、R3、R4およびR7はHである)に関する。
本発明の一実施形態は、式1.0の化合物、好ましくは式1.0C1の化合物、より好ましくは式1.0Cの化合物(たとえば、1.1、1.1A、1.2、1.2A、1.3または1.3A)(ここで、置換基Qは2.16Bであり、R3、R4およびR7は、それぞれ、Hである)に関する。
本発明の化合物は、ERK1およびERK2の活性を阻害する。したがって、本発明は、さらに、哺乳類、特にヒトにおいて、有効量(たとえば、治療有効量)の1種以上(たとえば1種)の本発明を投与することによって、ERKを阻害する方法を提供する。ERK1および/またはERK2を阻害するために本発明の化合物を患者に投与することは、癌の治療において有用である。
本明細書において記載される癌を治療する任意の方法に関し、他に記載がない限り、該方法は、場合によっては、有効量の1種以上(たとえば、1、2または3種、1または2種、あるいは1種)の化学療法剤の投与も含みうる。化学療法剤は、本発明の化合物と同時にまたは順番に投与することができる。
本明細書で記載する癌を治療する方法は、薬物(すなわち、化合物、医薬的に活性な成分または医薬組成物)の組合せを使用する方法を含む(すなわち、本発明の癌を治療する方法は、併用療法を含む)。当業者であれば、薬物は一般的に、医薬組成物として、個別に投与されることを理解するであろう。複数の薬物を含む医薬組成物の使用は、本発明の範囲内である。
本明細書で記載する癌を治療する任意の方法に関し、他に記載されていない限り、該方法は、場合によっては、有効量の放射線療法の投与も含む。放射線療法に関しては、γ−放射が好ましい。
本発明の方法により治療してもよい癌の例として、(A)肺癌(たとえば、肺腺癌および非小細胞肺癌)、(B)膵臓癌(たとえば、膵臓カルシノーマ、たとえば、膵外分泌腺癌腫)、(C)結腸癌(たとえば、結腸直腸カルシノーマ、たとえば、結腸腺癌および結腸腺腫)、(D)骨髄性白血病(たとえば、急性骨髄性白血病(AML)、CMLおよびCMML)、(E)甲状腺癌、(F)骨髄異形成症侯群(MDS)、(G)膀胱カルシノーマ、(H)表皮カルシノーマ、(I)メラノーマ、(J)乳癌、(K)前立腺癌、(L)頭頚部癌(たとえば、頭頚部の扁平上皮癌)、(M)卵巣癌、(N)脳腫瘍(たとえば、グリオーマ、たとえば多形性グリオーマ芽細胞腫)、(O)間葉由来の癌(たとえば、線維肉腫および横紋筋肉腫)、(P)肉腫、(Q)奇形癌、(R)神経芽細胞腫、(S)腎臓カルシノーマ、(T)肝腫瘍、(U)非ホジキンリンパ腫、(V)多発性骨髄腫および(W)未分化甲状腺カルシノーマが挙げられるが、これらに限定されない。
化学療法剤(抗悪性腫瘍剤)として、微小管作用剤、アルキル化剤、抗代謝剤、天然生成物およびそれらの誘導体、ホルモン剤およびステロイド剤(合成類縁体を含む)および
合成薬品が挙げられるが、これらに限定されない。
アルキル化剤(ナイトロジェンマスタード、エチレンイミン誘導体、スルホン酸アルキル、ニトロソウレアおよびトリアゼンを含む)の例として、ウラシルマスタード、クロルメチン、シクロホスファミド(シトキサン(登録商標))、イホスファミド、メルファラン、クロラムブシル、ピポブロマン、トリエチレン−メラミン、トリエチレンチオホスホラミン、ブスルファン、カルムスチン、ロムスチン、ストレプトゾシン、ダカルバジンおよびテモゾロミドが挙げられる。
抗代謝剤(葉酸拮抗剤、ピリミジン類縁体、プリン類縁体およびアデノシンデアミナーゼ阻害剤を含む)の例として、メトトレキサート、5−フルオロウラシル、フロキシウリジン、シタラビン、6−メルカプトプリン、6−チオグアニン、フルダラビンホスフェート、ペントスタチンおよびゲムシタビンが挙げられる。
天然生成物およびそれらの誘導体(ビンカアルカロイド、抗腫瘍抗生物質、酵素、リンホカインおよびエピポドフィロトキシンを含む)の例として、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシン、ブレオマイシン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、ドキソルビシン、エピルビシン、イダルビシン、パクリタキセル(パクリタキセルは、微小管作用剤であり、タキソール(登録商標)として市販されている)、パクリタキセル誘導体(たとえば、タキソテール)、ミトラマイシン、デオキシコホルマイシン、マイトマイシン−C、L−アスパラギナーゼ、インターフェロン(とりわけIFN−a)、エトポシドおよびテニポシドが挙げられる。
ホルモン剤およびステロイド剤(合成薬品類縁体を含む)の例として、17α−エチニルエストラジオール、ジエチルスチルベストロール、テストステロン、プレドニゾン、フルオキシメステロン、プロピオン酸ドロモスタノロン、テストラクトン、メゲストロールアセテート、タモキシフェン、メチルプレドニソロン、メチル−テストステロン、プレドニゾロン、トリアムシノロン、クロロトリアニセン、ヒドロキシプロゲステロン、アミノグルテチミド、エストラムスチン、メドロキシプロゲステロンアセテート、ロイプロリド、フルタミド、トレミフェンおよびゾラデクッスが挙げられる。
合成薬品(白金配位錯体のような無機錯体を含む)の例として、シスプラチン、カルボプラチン、ヒドロキシ尿素、アムサクリン、プロカルバジン、ミトタン、ミトキサントロン、レバミゾールおよびヘキサメチルメラミンが挙げられる。
他の化学療法剤の例として、ナベルベン、CPT−11、アナストラゾール、レトラゾール、カペシタビン、レロキサフィン、およびドロロキサシンが挙げられる。
ここで使用される微小管作用剤(たとえば、パクリタキセル、パクリタキセル誘導体またはパクリタキセル様化合物)は、微小管形成および/または作用に影響することによって、細胞有糸分裂を妨害する、すなわち、抗有糸分裂作用を有する、化合物である。そのような薬剤は、たとえば、微小管安定剤または微小管形成を阻害する薬剤となりうる。
本発明の方法において有用な微小管作用剤は、当業者に周知であり、アロコルヒチン(NSC406042)、ハリコンドリンB(NSC609395)、コルヒチン(NSC757)、コルヒチン誘導体(たとえば、NSC33410)、ドラスタチン10(NSC376128)、マイタンシン(NSC153858)、リゾキシン(NSC332598)、パクリタキセル(タキソール(登録商標)、NSC125973)、パクリタキセル誘導体(たとえば、タキソテール、NSC608832)、チオコルヒチン(NSC361792)、トリチルシステイン(NSC83265)、ビンブラスチンスルフェート(NSC49842)、ビンクリスチンスルフェート(NSC67574)、エポチロンA、エポチロン、ディスコデルモライド(Service,(1996)Science,274:2009参照)、エストラムスチン、ノコダゾール、MAP4などが挙げられるが、これらに限定されない。そのような薬剤の例は、たとえば、Bulinski(1997)J.Cell Sci.110:3055−3064,Panda(1997)Proc.Natl.Acad.Sci.USA94:10560−10564,Muhlradt(1997)Cancer Res.57:3344−3346、Nicolaou(1997)Nature 387:268−272,Vasquez(1997)Mol.Biol.Cell.8:973−985、およびPanda(1996)J.Biol.Chem.271:29807−29812に記載されている。
パクリタキセル様活性を有する化学療法剤として、パクリタキセルおよびパクリタキセル誘導体(パクリタキセル様化合物)類縁体が挙げられるが、これらに限定されない。
パクリタキセルおよびその誘導体(たとえば、タキソールおよびタキソテール)は、市販されている。さらに、パクリタキセル、パクリタキセル誘導体および類縁体を製造する方法は、当業者に周知である(米国特許第5,569,729、5,565,478、5,530,020、5,527,924、5,508,447、5,489,589、5,488,116、5,484,809、5,478,854、5,478,736、5,475,120、5,468,769、5,461,169、5,440,057、5,422,364、5,411,984、5,405,972および5,296,506号明細書参照)。
さらに詳しくは、本明細書で使用される用語「パクリタキセル」は、タキソール(登録商標)(NSC番号:125973)として市販されている薬物を言う。タキソール(登録商標)は、有糸分裂に関し正しい構造に再編成できない安定した微小管束へのチューブリン部分の重合を強化することによって、真核細胞複製を阻害する。使用可能な多くの化学療法剤薬物の中で、パクリタキセルは、卵巣腫瘍および乳腺腫瘍を始めとする薬物治療抵抗性腫瘍に対する臨床試験において有効性があるため、関心を集めている(Hawkins(1992)Oncology,6:17−23,Horwitz(1992)Trends Pharmacol.Sci.13:134−146,Rowinsky(1990)J.Natl.Canc.Inst.82:1247−1259)。
追加の微小管作用剤は、たとえば、細胞アッセイと組み合わせてパクリタキセル類縁体のチューブリン重合活性を測定し、これらの化合物の有糸分裂において細胞をブロックする潜在性を測定する半自動化アッセイのような、当該分野で公知の多くのアッセイの1つを使用して、評価することができる(Lopes(1997)Cancer Chemother.Pharmacol.41:37−47参照)。
一般的に、試験化合物の活性は、細胞を該化合物に接触させ、細胞周期が、特に有糸分裂事象の阻害によって、妨害されたかどうかを判定することによって、判定される。そのような阻害は、有糸分裂装置の妨害、たとえば、正常なスピンドル形成の妨害によって媒介されるであろう。有糸分裂が妨害された細胞は、形態の変化(たとえば、微小管の圧縮、染色体の数の増加など)を特徴とする
チューブリン重合活性を有する可能性のある化合物は、インビトロでスクリーニングすることができる。たとえば、化合物を、増殖の阻害および/または細胞形態の変化、特に微小管圧縮について、培養WR21細胞(ライン69−2wap−rasマウスに由来)に対してスクリーニングする。次いで、WR21腫瘍細胞を持つヌードマウスを使用して、可能性のある試験化合物のインビボスクリーニングを実施することができる。このスクリーニング方法の詳しいプロトコルは、Porter(1995)Lab.Anim.Sci.,45(2):145−150に記載されている。
所望の活性に関し、化合物をスクリーニングするほかの方法は、当業者に周知である。通常そのようなアッセイは、微小管の集合および/または分解の阻害に関するアッセイを含む。微小管集合に関するアッセイは、たとえば、Gaskinら(1974)J.Molec.Biol,89:737−758が記載している。米国特許第5,569,720号明細書も、パクリタキセル様活性を有する化合物のインビトロおよびインビボアッセイを示している。
したがって、少なくとも1種の化学療法剤を使用する本発明の方法において、該化学療法剤の例として、微小管作用剤、アルキル化剤、抗代謝剤、天然生成物およびこれらの誘導体、ホルモン剤およびステロイド剤(合成薬品類縁体を含む)、および合成薬品からなる群から選択されものが挙げられる。
少なくとも1種の化学療法剤を使用する本発明の方法において、該化学療法剤の例として、また、(1)タキサン、(2)白金配位化合物、(3)抗体である上皮細胞増殖因子(EGF)阻害剤、(4)小分子であるEGF阻害剤、(5)抗体である血管内皮細胞増殖因子(VEGF)阻害剤、(6)小分子であるVEGFキナーゼ阻害剤、(7)エストロゲン受容体拮抗剤または選択的エストロゲン受容体調節剤(SERM)、(8)抗腫瘍ヌクレオシド誘導体、(9)エポチロン、(10)トポイソメラーゼ阻害剤、(11)ビンカアルカロイド、(12)αVβ3インテグリンの阻害剤である抗体、(13)葉酸拮抗体、(14)リボヌクレオチドレダクターゼ阻害剤、(15)アントラサイクリン、(16)生物製剤、(17)血管新生の阻害剤および/または腫瘍壊死因子アルファの抑制剤(TNF−アルファ)、たとえば、サリドマイド(または関連イミド)、(18)Bcr/ablキナーゼ阻害剤、(19)小分子である、MEK1および/またはMEK2阻害剤、(20)小分子であるIGF−1およびIGF−2阻害剤、(21)RAFおよびBRAFキナーゼの小分子阻害剤、(22)CDK1、CDK2、CDK4およびCDK6のような細胞周期依存性キナーゼの小分子阻害剤、(23)アルキル化剤、および(24)ファルネシルタンパク質トランスファラーゼ阻害剤(FPT阻害剤またはFTI(すなわち、ファルネシル伝達阻害剤)としても知られる)も挙げられる。
少なくとも1種の化学療法剤を使用する本発明の方法において、そのような化学療法剤の例として、以下も挙げられる。
(1)タキサン、たとえば、パクリタキセル(タキソール(登録商標))および/またはドセタキセル(タキソテール(登録商標));
(2)白金配位化合物たとえば、カルボプラチン、シスプラチンおよびオキサリプタチン(oxaliptatin)(たとえば、エロキサチン);
(3)抗体であるEGF阻害剤、たとえば、HER2抗体(たとえば、トラスツズマブ(ハーセプチン(登録商標))、Genentech社)、セツキシマブ(エルビタックス、IMC−C225、ImClone Systems)、EMD72000(Merck KGaA)、抗EFGR モノクロナール抗体ABX(Abgenix)、TheraCIM−h−R3(Center of Molecular Immunology)、モノクロナール抗体425(Merck KGaA)、モノクロナール抗体ICR−62(ICR,Sutton,England);ハーザイム(Herzyme)(Elan Pharmaceutical Technologies and Ribozyme Pharmaceuticals)、PKI166(Novartis)、EKB569(Wyeth−Ayerst)、GW572016(GlaxoSmithKline)、Cl1033(Pfizer Global Research and Development)、トラスツズマブ−マイタンシノイド複合体(Genentech社)、ミツモマブ(Imclone Systems and Merck KGaA)およびメイヴァックス(Meivax)II(Imclone Systems and Merck KgaA);
(4)小分子であるEGF阻害剤、たとえば、ターセバ(商標)(OSI−774,OSI Pharmaceuticals社)およびイレッサ(ZD1839,Astra Zeneca);
(5)抗体であるVEGF阻害剤、たとえば、ベバシズマブ(Genentech社)およびIMC−1C11(ImClone Systems)、DC101(ImClone SystemsからのKDR VEGF受容体2);
(6)小分子であるVEGFキナーゼ阻害剤、たとえば、SU5416(Sugen社)、SU6688(Sugen社)、ベイ43−9006(VEGFおよびbRAFの二重阻害剤、Bayer Pharmaceuticals and Onyx Pharmaceuticals);
(7)エストロゲン受容体拮抗剤または選択的エストロゲン受容体調節剤(SERM)、たとえば、タモキシフェン、インドキシフェン、ラロキシフェン、トランス−2,3−ジヒドロラロキシフェン、レボルメロキシフェン、ドロロキシフェン、MDL103,323およびアコルビフェン(Schering社);
(8)抗腫瘍ヌクレオシド誘導体、たとえば、5−フルオロウラシル、ゲムシタビン、カペシタビン、シタラビン(Ara−C)、フルダラビン(F−Ara−A)、デシタビンおよびクロロデオキシアデノシン(Cda,2−Cda);
(9)エポチロン、たとえば、BMS−247550(Bristol−Myers Squibb)およびEPO906(Novartis Pharmaceuticals);
(10)トポイソメラーゼ阻害剤、たとえば、トポテカン(Glaxo SmithKline)およびカンプトサー(Pharmacia);
(11)ビンカアルカロイド、たとえば、ナベルビン(Anvar and Fabre,France)、ビンクリスチンおよびビンブラスチン;
(12)αVβ3インテグリンの阻害剤である抗体、たとえば、LM−609(Clinical Cancer Research,第6巻、3056−3061頁2000年8月、該開示は参照により本明細書に組み入れられる;
(13)葉酸拮抗体、たとえば、メトトレキサート(MTX)およびプロメトレキシド(Premetrexed)(Alimta);
(14)リボヌクレオチドレダクターゼ阻害剤、たとえば、ヒドロキシ尿素(HU);
(15)アントラサイクリン、たとえば、ダウノルビシン、ドキソルビシン(Adriamycin)およびイダルビシン;
(16)生物製剤、たとえば、インターフェロン(たとえば、イントロン−Aおよびロフェロン)、ペグ型インターフェロン(たとえば、ペグ−イントロンおよびペガシス)およびリツキシマブ(リツキサン、非ホジキンリンパ腫の治療に使用される抗体);
(17)サリドマイド(または関連イミド);
(18)Bcr/ablキナーゼ阻害剤、たとえば、グリベック(STI−571)、AMN−17、ONO12380、SU11248(スニチニブ)およびBMS−354825
(19)MEK1および/またはMEK2阻害剤、たとえば、PD0325901およびアリー−142886(AZD6244);
(20)小分子であるIGF−1およびIGF−2阻害剤、たとえば、NVP−AEW541;
(21)RAFおよびBRAFキナーゼの小分子阻害剤、たとえば、BAY43−9006(Sorafenib);
(22)CDK1、CDK2、CDK4およびCDK6のような細胞周期依存性キナーゼの小分子阻害剤、たとえば、CYC202、BMS387032、およびフラボピリドール;
(23)アルキル化剤、たとえば、テモダール(登録商標)テモゾロミドの商標、
(24)ファルネシルタンパク質トランスファラーゼ阻害剤、たとえば、
(a)サラサ(登録商標)ロニファニブ(lonifarnib)の商標(すなわち、4−[2−[4−(3,10−ジブロモ−8−クロロ−6,11−ジヒドロ−5H−ベンゾ[5,6]シクロヘプタ[1,2−b)]ビリジン(byridin)−11−イル)−1−ピペリジニル)−2−オキソエチル]−1−ピペリジンカルボキシアミド、たとえば、1999年2月23日発行の米国特許第5,874,442号明細書、2003年10月4日発行名国特許第6,632,455号明細書参照、これらの開示は、それぞれ、参照によって本明細書に組み入れられる];
(b)ザルネストラ(登録商標)ティピファルニブの商標(すなわち、(R)−6−アミノ[(4−クロロフェニル)(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−4−(3−クロロフェニル)−1−メチル−2(1H)−キノリン、たとえば、1997年5月9日に公開された国際公開第97/16443号パンフレット、1999年10月19日に発行された米国特許第5,968,952号明細書のもの、これらの広報は、参照によって本明細書に組み入れられる;
(c)Bristol−Myers Squibb 214662:
(1997年8月28日に公開された国際公開第97/30992号明細書、および2000年1月4日に発行された米国特許第6,011,029号および6,455,523号明細書、これらの開示は、それぞれ、参照によって本明細書に組み入れられる)。
先に記載したBcr/ablキナーゼ阻害剤、EGF受容体阻害剤およびHER−2抗体(抗体であるEGF受容体阻害剤)は、情報伝達阻害剤としても知られている。したがって、本明細書でしようされる化学療法剤は、情報伝達阻害剤も含む。
化学療法剤である代表的な情報伝達阻害剤として、(i)Bcr/ablキナーゼ阻害剤、たとえば、STI571(グリベック)、(ii)上皮細胞増殖因子(EGF)受容体阻害剤、たとえば、キナーゼ阻害剤(イレッサ、OSI−774)および抗体(Imclone:C225[Goldsteinら(1995),Clin Cancer Res.1:1311−1318]およびAbgenix:ABX−EGF)および(iii)HER−2/neu受容体阻害剤、たとえば、ハーセプチン(登録商標)(トラスツズマブ)が挙げられるが、これらに限定されない。
これらの化学療法剤のほとんどを安全で効果的に投与する方法は、当業者に公知である。さらに、これらの投与は、標準的な文献に記載されている。たとえば、該化学療法剤の多くの投与は、「Physicians’Desk Reference」(PDR)、たとえば、1996年版(Medical Economics Company,Montvale,NJ07645−1742,USA)、the Physician’s Desk Reference,第56編,2002(Medical Economics社により刊行、Montvale,NJ07645−1742)およびPhysician’s Desk Reference,第57編,2003(Thompson PDRにより刊行,Montvale,NJ07645−1742)に記載されている。これらの開示は参照により本明細書に組み入れられる。
たとえば、式1.0の化合物(たとえば、式1.0の化合物を含む医薬組成物)は、経口的に(たとえば、カプセルとして)投与することができ、化学療法剤は、経静脈で、普通IV溶液として投与することができる。複数の薬物を含む医薬組成物の使用は、本発明の範囲内である。
式1.0の化合物および化学療法剤は、臨床的に許容しうる結果、たとえば、症状または腫瘍の削減または消滅を得るために、治療有効量で投与される。したがって、式1.0の化合物および化学療法剤を、治療プロトコル中で、同時にまたは連続的に投与することができる。化学療法剤の投与は、当該分野ですでに公知の治療プロトコルに従って、行うことができる。
一般的に、複数の化学療法剤を、本発明の方法で使用する場合、化学療法剤は、同日に、それらの標準的な投与形態で同時または連続的に投与される。たとえば、化学療法剤は、普通、経静脈で、好ましくは、当該分野で周知のIV溶液(たとえば、等張生理食塩水(0.9%NaCI)またはデキストロース溶液(たとえば、5%デキストロース))を使用する点滴静脈注射で投与される。
2種以上の化学療法剤を使用する場合、普通、化学療法剤を同日に投与するが、化学療法剤を、異なる日、異なる週に投与することができることを当業者は理解するであろう。熟練した臨床医は、薬剤の製造業者からの推奨する用量計画に従って化学療法剤を投与し、たとえば患者の治療に対する反応に基づいて、患者の必要性に従って、その計画を調整することができる。たとえば、ゲムシタビンを、たとえばシスプラチンのような白金配位化合物と組み合わせて使用し、肺癌を治療する場合、ゲムシタビンおよびシスプラチンの両方を、治療周期の第一日目の同じ日に与え、次いでゲムシタビンだけを第8日目、第15日目に与える。
本発明の化合物および化学療法剤は、普通1〜7週間続く治療プロトコルにおいて投与することができ、通常、6〜12回繰り返す。一般的に、治療プロトコルは、1〜4週間続けることができる。1〜3週間の治療プロトコルを使用することもできる。1〜2週間の治療プロトコルも使用することができる。この治療プロトコルまたは周期の間、化学療法剤を1週間に1回以上投与しながら、本発明の化合物を毎日投与することができる。一般的に、本発明の化合物を、毎日(すなわち、1日1回)投与することができ、一実施形態では、1日2回、そして、化学療法剤を1週間に1回、または3週間に1回投与することができる。たとえば、タキサン(たとえば、パクリタキセル(たとえば、タキソール(登録商標))またはドセタキセル(たとえば、タキソテール(登録商標))を1週間に1回または3週間に1回投与することができる。
しかし、治療プロトコルは、患者の必要性に従って変化しうることを当業者は理解するであろう。したがって、本発明の方法で使用される複数の化合物(薬物)の組合せは、先に記載した種々のプロトコルで投与することができる。たとえば、本発明の化合物を、治療周期の間、連続的というより不連続的に投与することができる。したがって、たとえば、治療周期の間、本発明の化合物を1週間の間は毎日投与し、次いで1週間は不連続に投与し、この投与を治療周期の間、繰り返すことができる。あるいは、本発明の化合物を2週間の間毎日投与し、1週間は不連続に投与し、この投与を治療周期の間、繰り返すことができる。したがって、本発明の化合物を、該周期の間の1週間以上毎日投与し、該周期の間の1週間以上不連続に投与しこの投与のパターンを治療周期の間繰り返すことができる。この不連続治療は、全週より、日数に基づくことができる。たとえば、1〜6日の間毎日投与し、1〜6日の間投与せず、このパターンを治療プロトコルの間繰り返す。本発明の化合物を服用しない日(または週)の数は、本発明の化合物を服用する日(または週)の数と同じである必要はない。普通、不連続投与計画を使用する場合、本発明の化合物を服用する日または週の数は、本発明の化合物を服用しない日または週の数と少なくとも同じまたは多い。
化学療法剤は、ボーラスまたは連続点滴によって与えることができる。化学療法剤は、治療周期の間、毎日から毎週1回、2週間毎に1回、3週間毎に1回、または4週間毎に1回、与えうる。治療周期の間、毎日投与するのであれば、この毎日の服用を、治療周期の数週間にわたって不連続とすることができる。たとえば、1週間服用し(あるいは幾日)、1週間服用せず(あるいは幾日)、このパターンを治療周期の間繰り返す。
本発明の化合物は、経口的に、好ましくは固形投与形態、一実施形態ではカプセルとして投与することができ、一方、治療的に効果のある1日の総用量を、1日1〜4回、1〜2回に分けて投与することができ、一般的には、治療有効量を、1日1回または2回、一実施形態では、1日2回与える。本発明の化合物は、約50〜約400mgの量を1日1回投与することができ、また、約50〜約300mgの量を1日1回投与することができる。本発明の化合物は、一般的に約50〜約350mgの量を1日2回、普通50mg〜約200mgの量を1日2回、一実施形態では、約75mg〜約125mgを1日2回、別の実施形態では、約100mgを1日2回投与する。
治療周期が完了した後、患者に反応があり、または安定であれば、熟練した臨床医の判断に従って、治療周期を繰り返すことができる。治療周期が完了したとき、患者は、本発明の化合物を治療プロトコルにおいて投与された用量と同じ用量を続けることができ、用量が200mg未満を1日2回であれば、用量を200mg1日2回に増やすことができる。この維持用量は、患者が進行する、またはもはや用量に耐えられなくなるまで(用量を減らすことができ、患者が減らした容量を続けることができる場合)続けることができる。
本発明の化合物とともに使用される化学療法剤は、治療周期の間、通常処方される用量を投与される(すなわち、化学療法剤はこれらの薬物の投与の標準的なプラクティスに従って投与される)。たとえば、(a)タキサンに関しては約30〜約300mg/m2;(b)シスプラチンに関しては、約30〜約100mg/m2;(c)カルボプラチンに関しては、約2〜約8のAUC;(d)抗体であるEGF阻害剤に関しては、約2〜約4mg/m2;(e)小分子であるEGF阻害剤に関しては、約50〜約500mg/m2;(f)抗体であるVEGFキナーゼ阻害剤に関しては、約1〜約10mg/m2;(g)小分子であるVEGF阻害剤に関しては、約50〜約2400mg/m2;(h)SERMに関しては、約1〜約20mg;(i)抗腫瘍ヌクレオシドである5−フルオロウラシル、ゲムシタビンおよびカペシタビンに関しては、約500〜約1250mg/m2;j)抗腫瘍ヌクレオシドシタラビン(Ara−C)に関しては、3〜4週間毎に7〜10日間、100〜200mg/m2/日および難治性白血病およびリンパ腫に関しては高用量、すなわち、3〜4週間毎に、4〜8用量に付き12時間ごとに1時間で1〜3gm/m2;(k)抗腫瘍ヌクレオシドフルダラビン(F−ara−A)に関しては、3〜4週間毎に10〜25mg/m2/日;(l)抗腫瘍ヌクレオシドであるデシタビンに関しては、8周期が最大限で、6週間毎に30〜75mg/m2を3日間;(m)抗腫瘍ヌクレオシドであるクロロデオキシアデノシン(CdA,2−CdA)に関しては、3〜4週間毎に7日間まで、連続点滴として0.05−0.1mg/kg/日;(n)エポチロンに関しては、約1〜約100mg/m2;(o)トポイソメラーゼ阻害剤に関しては、約1〜約350mg/m2;(p)ビンカアルカロイドに関しては、約1〜約50mg/m2;(q)葉酸拮抗体メトトレキサート(MTX)に関しては、経口で20〜60mg/m2、IVまたはIMで3〜4週間毎、中間用量レジメンは、3〜4週間毎に60分間で80〜250mg/m2IVであり、高容量レジメンは、3〜4週間毎に、250〜1000mg/m2IVをロイコボリンとともに与える;(r)葉酸拮抗体プレメトレックスド(Premetrexed)(アリムタ)に関しては、3週間ごとに300〜600mg/m2(第一日目に10分のIV点滴);(s)リボヌクレオチドレダクターゼ阻害剤であるヒドロキシ尿素(HU)に関しては、20〜50mg/kg/日(必要に応じ、血液細胞カウントを下げる);(t)白金配位化合物であるオキサリプラチン(エロキサチン)は、3〜4週間毎に50〜100mg/m2(好ましくは、非小細胞癌、結腸直腸癌および卵巣癌のような固形腫瘍に使用される);(u)アントラサイクリンダウノルビシンに関しては、3〜4週毎に3〜5日間で10〜50mg/m2/日IV;(v)アントラサイクリンドキソルビシン(アドリアマイシン)に関しては、3〜4週毎に1〜4日継続する点滴で50〜100mg/m2IVまたは1週間毎に10〜40mg/m2IV;(w)アントラサイクリンイダルビシンに関しては、3〜4週間毎に、10〜20分のゆっくりとしてIV点滴として、1〜3日間、毎日10〜30mg/m2;(x)生物製剤であるインターフェロン(イントロン−A,ロフェロン)に関しては、1週間につき3回、5〜20ミリオンIU;(y)生物製剤であるペグ型インターフェロン(ペグイントロン、ペガシス)に関しては、3〜4マイクログラム/kg/日慢性皮下注射(再発または活性が失われるまで);(z)生物製剤であるリツキシマブ(リツキサン)(非ホジキンリンパ腫に使用される抗体)に関しては、6ヶ月間で4〜8週間にわたって毎週200〜400mg/m2IV;(aa)アルキル化剤であるテモゾロミドに関しては、75mg/m2〜250mg/m2、たとえば150mg/m2、またはたとえば200mg/m2、たとえば5日間で200mg/m2;および(bb)MEK1および/またはMEK2阻害剤であるPD0325901に関しては、15mg〜30mg、たとえば、4週間毎に21日間毎日15mg。
グリベックは、約200〜約800mg/日の量で、経口的に使用することができる。
サリドマイド(および関連イミド)は、約200〜約800mg/日の量で、経口的に使用することができ、連続して服用することができ、または放出または毒性が生じるまで使用することができる。たとえば、Mitsiadesら,「Apoptotic signaling induced by immunomodulatory thalidomide analogs in human multiple myeloma cells;therapeutic implications」、Blood,99(12):4525−30,2002年6月15日参照。これらの開示は参照によって本明細書に組み入れられる。
FPT阻害剤サラサ(登録商標)(Ionifarnibの商標)は、経口的(たとえばカプセル)に、1日に2回、約50〜約200mgの量で、1日に2回、約75〜約125mgの量で、または1日に2回、約100〜約200mgの量で、または1日に2回、約100mgの量で投与することができる。
パクリタキセル(たとえば、タキソール(登録商標))は、たとえば、1週間に1回、約50〜約100mg/m2の量で、別の例では約60〜約80mg/m2の量で投与することができる。別の例では、パクリタキセル(たとえば、タキソール(登録商標))は、3週間毎に1回、約150〜約250mg/m2の量で、別の例では約175〜約225mg/m2の量で投与することができる。
別の例では、ドセタキセル(たとえばタキソテール(登録商標))は、1週間に1回、約10〜約45mg/m2の量で投与できる。別の例では、ドセタキセル(たとえば、タキソテール(登録商標))は、3週間毎に1回、約50〜約100mg/m2の量で投与することができる。
別の例では、シスプラチンは、1週間に1回、約20〜約40mg/m2の量で投与することができる。別の例では、シスプラチンは、3週間毎に1回、約60〜約100mg/m2の量で投与することができる。
別の例では、カルボプラチンは、1週間毎に、約2〜約3のAUCを与える量で投与することができる。別の例では、カルボプラチンは、3週間毎に1回、約5〜約8のAUCを与える量で投与することができる。
本発明の他の実施形態を以下に記載する。実施形態には、実施形態の参照をより簡単にする目的で番号を付ける。以下で使用する用語「実施形態No.のいずれか1つ」または用語「実施形態No.の任意のもの」は、その用語を使用する特定の実施形態が、参照された実施形態のいずれか1つは、別々に記載された実施形態を記載されたように、参照された実施形態のいずれか1つをカバーするものであることを意味する。「No.」は、番号の略である。
実施形態No.1は、式1.0の化合物、好ましくは式1.0Cの化合物であって、Qは、置換基2.1、2.2、2.3、2.3A、2.3B、2.3C、2.4A、2.4B、2.4C、2.5A、2.5B、2.5C、2.6A、2.7A、2.7B、2.7C、2.8A、2.8B、2.8C、2.9〜2.14、2.15、2.16(たとえば、2.16Aまたは2.16B)、2.17、2.17A、2.17B、2.17C、2.17D、2.17E、2.18、2.19、2.20、2.21および2.22からなる群から選択される化合物に関する。
実施形態No.2は、式1.1の化合物であって、Qは、2.1、2.2、2.3、2.3A、2.3B、2.3C、2.4A、2.4B、2.4C、2.5A、2.5B、2.5C、2.6A、2.7A、2.7B、2.7C、2.8A、2.8B、2.8C、2.9〜2.14、2.15、2.16(たとえば、2.16Aまたは2.16B)、2.17、2.17A、2.17B、2.17C、2.17D、2.17E、2.18、2.19、2.20、2.21および2.22からなる群から選択される置換基である化合物に関する。
実施形態No.3は、式1.2の化合物であって、Qは、2.1、2.2、2.3、2.3A、2.3B、2.3C、2.4A、2.4B、2.4C、2.5A、2.5B、2.5C、2.6A、2.7A、2.7B、2.7C、2.8A、2.8B、2.8C、2.9〜2.14、2.15、2.16(たとえば、2.16Aまたは2.16B)、2.17、2.17A、2.17B、2.17C、2.17D、2.17E、2.18、2.19、2.20、2.21および2.22からなる群から選択される置換基である化合物に関する。
実施形態No.4は、式1.3の化合物であって、Qは、2.1、2.2、2.3、2.3A、2.3B、2.3C、2.4A、2.4B、2.4C、2.5A、2.5B、2.5C、2.6A、2.7A、2.7B、2.7C、2.8A、2.8B、2.8C、2.9〜2.14、2.15、2.116(たとえば、2.16Aまたは2.16B)、2.17、2.17A、2.17B、2.17C、2.17D、2.17E、2.18、2.19、2.20、2.21および2.22からなる群から選択される置換基である化合物に関する。
実施形態No.5は、式1.0の化合物、好ましくは式1.0C1の化合物、より好ましくは式1.0Cの化合物(たとえば、1.1、1.1A、1.2、1.2A、1.3または1.3A)であって、置換基Qは2.1である化合物に関する。
実施形態No.6は、式1.0の化合物、好ましくは式1.0C1の化合物、より好ましくは、式1.0Cの化合物(たとえば、1.1、1.1A、1.2、1.2A、1.3または1.3A)であって、置換基Qは2.2である化合物に関する。
実施形態No.7は、式1.0の化合物(たとえば、1.1、1.1A、1.2、1.2A、1.3または1.3A)であって、置換基Qは2.3(たとえば、2.3A、2.3Bまたは2.3C)である化合物に関する。
実施形態No.8は、式1.0の化合物、好ましくは式1.0Cの化合物(たとえば、1.1、1.1A、1.2、1.2A、1.3または1.3A)であって、置換基Qは2.4(たとえば、2.4A、2.4Bまたは2.4C)である化合物に関する。
実施形態No.9は、式1.0の化合物、好ましくは式1.0C1の化合物、より好ましくは式1.0C1の化合物(たとえば、1.1、1.1A、1.2、1.2A、1.3または1.3A)であって、置換基Qは2.5(たとえば、2.5A、2.5Bまたは2.5C)である化合物に関する。
実施形態No.10は、式の化合物から式1.0の化合物までの任意のもの、好ましくは式1.0C1の化合物、より好ましくは式1.0Cの化合物(たとえば、1.1、1.1A、1.2、1.2A、1.3または1.3A)であって、置換基Qは2.6(たとえば、2.6A)である化合物に関する。
実施形態No.11は、式1.0の化合物、好ましくは式1.0C1の化合物、より好ましくは、式1.0Cの化合物(たとえば、1.1、1.1A、1.2、1.2A、1.3または1.3A)であって、置換基Qは2.7である化合物に関する。
実施形態No.12は、式1.0の化合物、好ましくは式1.0C1の化合物、より好ましくは式1.0Cの化合物(たとえば、1.1、1.1A、1.2、1.2A、1.3または1.3A)であって、置換基Qは2.8である化合物に関する。
実施形態No.13は、式1.0の化合物、好ましくは式1.0C1の化合物、より好ましくは式1.0Cの化合物(たとえば、1.1、1.1A、1.2、1.2A、1.3または1.3A)であって、置換基Qは2.9である化合物に関する。
実施形態No.14は、式1.0の化合物、好ましくは式1.0C1の化合物、より好ましくは式1.0Cの化合物(たとえば、1.1、1.1A、1.2、1.2A、1.3または1.3A)であって、置換基Qは2.10である化合物に関する。
実施形態No.15bは、式1.0の化合物、好ましくは式1.0C1の化合物、より好ましくは式1.0Cの化合物(たとえば、1.1、1.1A、1.2、1.2A、1.3または1.3A)であって、置換基Qは2.11である化合物に関する。
実施形態No.16は、式1.0の化合物、好ましくは式1.0C1の化合物、より好ましくは式1.0Cの化合物(たとえば、1.1、1.1A、1.2、1.2A、1.3または1.3A)であって、置換基Qは2.12である化合物に関する。
実施形態No.17は、式1.0の化合物、好ましくは式1.0C1の化合物、より好ましくは式1.0Cの化合物(たとえば、1.1、1.1A、1.2、1.2A、1.3または1.3A)であって、置換基Qは2.13である化合物に関する。
実施形態No.18は、式1.0の化合物、好ましくは式1.0C1の化合物、より好ましくは式1.0Cの化合物(たとえば、1.1、1.1A、1.2、1.2A、1.3または1.3A)であって、置換基Qは2.14である化合物に関する。
実施形態No.19は、式1.0の化合物、好ましくは式1.0C1の化合物、より好ましくは式1.0Cの化合物(たとえば、1.1、1.1A、1.2、1.2A、1.3または1.3A)であって、置換基Qは2.15である化合物に関する。
実施形態No.20は、式1.0の化合物、好ましくは式1.0C1の化合物、より好ましくは式1.0Cの化合物(たとえば、1.1、1.1A、1.2、1.2A、1.3または1.3A)であって、置換基Qは2.16である化合物に関する。
実施形態No.21は、式1.0の化合物、好ましくは式1.0C1の化合物、より好ましくは式1.0Cの化合物(たとえば、1.1、1.1A、1.2、1.2A、1.3または1.3A)であって、置換基Qは2.17(たとえば、2.17A、2.17B、2.17C、2.17Dまたは2.17E)である化合物に関する。
実施形態No.22は、式1.0の化合物、好ましくは式1.0C1の化合物、より好ましくは式1.0Cの化合物(たとえば、1.1、1.1A、1.2、1.2A、1.3または1.3A)であって、置換基Qは2.18である化合物に関する。
実施形態No.23は、式1.0の化合物、好ましくは式1.0C1の化合物、より好ましくは式1.0Cの化合物(たとえば、1.1、1.1A、1.2、1.2A、1.3または1.3A)であって、置換基Qは2.19である化合物に関する。
実施形態No.24は、式1.0の化合物、好ましくは式1.0C1の化合物、より好ましくは式1.0Cの化合物(たとえば、1.1、1.1A、1.2、1.2A、1.3または1.3A)であって、置換基Qは2.20である化合物に関する。
実施形態No.25は、式1.0の化合物、好ましくは式1.0C1の化合物、より好ましくは式1.0Cの化合物(たとえば、1.1、1.1A、1.2、1.2A、1.3または1.3A)であって、置換基Qは2.21である化合物に関する。
実施形態No.26は、式1.0の化合物、好ましくは式1.0C1の化合物、より好ましくは式1.0Cの化合物(たとえば、1.1、1.1A、1.2、1.2A、1.3または1.3A)であって、置換基Qは2.22である化合物に関する。
実施形態No.27は、式1.3の化合物であって、置換基Qは2.1である化合物に関する。
実施形態No.28は、式1.3の化合物であって、置換基Qは2.2である化合物に関する。
実施形態No.29は、式1.3の化合物であって、置換基Qは2.3である化合物に関する。
実施形態No.30は、式1.3の化合物であって、置換基Qは2.6である化合物に関する。
実施形態No.31は、式1.3の化合物であって、置換基Qは2.6Aである化合物に関する。
実施形態No.32は、式1.3の化合物であって、置換基Qは2.7Aである化合物に関する。
実施形態No.33は、式1.3の化合物であって、置換基Qは2.7Bである化合物に関する。
実施形態No.34は、式1.3の化合物であって、置換基Qは2.7Cである化合物に関する。
実施形態No.35は、式1.3の化合物であって、置換基Qは2.17である化合物に関する。
実施形態No.36は、式1.3の化合物であって、置換基Qは2.17Aである化合物に関する。
実施形態No.37は、式1.3の化合物であって、置換基Qは2.17Bである化合物に関する。
実施形態No.38は、式1.3の化合物であって、置換基Qは2.17Cである化合物に関する。
実施形態No.39は、式1.3の化合物であって、置換基Qは2.17Dである化合物に関する。
実施形態No.40は、式1.3の化合物であって、置換基Qは2.17Eである化合物に関する。
実施形態No.41は、式1.0の化合物、好ましくは式1.0C1の化合物、より好ましくは式1.0Cの化合物(たとえば、1.1、1.1A、1.2、1.2A、1.3または1.3A)であって、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびアルキルからなる群から独立して選択される化合物に関する。
実施形態No.42は、式1.0の化合物、好ましくは式1.0C1の化合物、より好ましくは式1.0Cの化合物(たとえば、1.1、1.1A、1.2、1.2A、1.3または1.3A)であって、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびメチルからなる群から独立して選択される化合物に関する。
実施形態No.43は、式1.0の化合物、好ましくは式1.0C1の化合物、より好ましくは式1.0Cの化合物(たとえば、1.1、1.1A、1.2、1.2A、1.3または1.3A)であって、R3、R4、RδおよびR7はそれぞれHである化合物に関する。
実施形態No.44は、式1.0の化合物、好ましくは式1.0C1の化合物、より好ましくは式1.0Cの化合物(たとえば、1.1、1.1A、1.2、1.2A、1.3または1.3A)であって、置換基Qは、部分2.1、2.2、2.3A、2.3Bおよび2.3Cからなる群から選択される化合物に関する。
実施形態No.45は、式1.0の化合物、好ましくは式1.0C1の化合物、より好ましくは式1.0Cの化合物(たとえば、1.1、1.1A、1.2、1.2A、1.3または1.3A)であって、置換基Qは、部分2.1、2.2、2.3A、2.3Bおよび2.3Cからなる群から選択され、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびアルキルからなる群から独立して選択される化合物に関する。
実施形態No.46は、式1.0の化合物、好ましくは式1.0C1の化合物、より好ましくは式1.0Cの化合物(たとえば、1.1、1.1A、1.2、1.2A、1.3または1.3A)であって、置換基Qは、部分2.1、2.2、2.3A、2.3Bおよび2.3Cからなる群から選択され、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびメチルからなる群から独立して選択される化合物に関する。
実施形態No.47は、式1.0の化合物、好ましくは式1.0C1の化合物、より好ましくは式1.0Cの化合物(たとえば、1.1、1.1A、1.2、1.2A、1.3または1.3A)であって、置換基Qは、部分2.1、2.2、2.3A、2.3Bおよび2.3Cからなる群から選択され、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hである化合物に関する。
実施形態No.48は、式1.0の化合物、好ましくは式1.0C1の化合物、より好ましくは式1.0Cの化合物(たとえば、1.1、1.1A、1.2、1.2A、1.3または1.3A)であって、置換基Qは、部分2.17からなる群から選択される化合物に関する。
実施形態No.49は、式1.0の化合物、好ましくは式1.0C1の化合物、より好ましくは式1.0Cの化合物(たとえば、1.1、1.1A、1.2、1.2A、1.3または1.3A)であって、置換基Qは、部分2.17からなる群から選択され、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびアルキルからなる群から独立して選択される化合物に関する。
実施形態No.50は、式1.0の化合物、好ましくは式1.0C1の化合物、より好ましくは式1.0Cの化合物(たとえば、1.1、1.1A、1.2、1.2A、1.3または1.3A)であって、置換基Qは、部分2.17からなる群から選択され、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびメチルからなる群から独立して選択される化合物に関する。
実施形態No.51は、式1.0の化合物、好ましくは式1.0C1の化合物、より好ましくは式1.0Cの化合物(たとえば、1.1、1.1A、1.2、1.2A、1.3または1.3A)であって、置換基Qは、部分2.17からなる群から選択され、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hである化合物に関する。
実施形態No.52は、式1.0の化合物、好ましくは式1.0C1の化合物、より好ましくは式1.0Cの化合物(たとえば、1.1、1.1A、1.2、1.2A、1.3または1.3A)であって、置換基Qは、部分2.1からなる群から選択され、(1)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびアルキルからなる群から独立して選択され、または(2)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびメチルからなる群から独立して選択され、または(3)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hである化合物に関する。
実施形態No.53は、式1.0の化合物、好ましくは式1.0C1の化合物、より好ましくは式1.0Cの化合物(たとえば、1.1、1.1A、1.2、1.2A、1.3または1.3A)であって、置換基Qは、置換基Qは、部分2.2からなる群から選択され、(1)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびアルキルからなる群から独立して選択され、または(2)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびメチルからなる群から独立して選択され、または(3)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hである化合物に関する。
実施形態No.54は、式1.0の化合物、好ましくは式1.0C1の化合物、より好ましくは式1.0C1の化合物(たとえば、1.1、1.1A、1.2、1.2A、1.3または1.3A)であって、置換基Qは、部分2.3A、2.3B、2.3Cからなる群から選択され、(1)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびアルキルからなる群から独立して選択され、または(2)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびメチルからなる群から独立して選択され、または(3)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hである化合物に関する。
実施形態No.55は、式1.2または1.3の化合物であって、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびアルキルからなる群から独立して選択される化合物に関する。
実施形態No.56は、式1.2または1.3の化合物であって、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびメチルからなる群から独立して選択される化合物に関する。
実施形態No.57は、式1.2または1.3の化合物であって、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hである化合物に関する。
実施形態No.58は、式1.2または1.3の化合物であって、置換基Qは、部分2.1、2.2、2.3A、2.3Bおよび2.3Cからなる群から選択される化合物に関する。
実施形態No.59は、式1.2または1.3の化合物であって、置換基Qは、部分2.1、2.2、2.3A、2.3Bおよび2.3Cからなる群から選択され、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびアルキルからなる群から独立して選択される化合物に関する。
実施形態No.60は、式1.2または1.3の化合物であって、置換基Qは、部分2.1、2.2、2.3A、2.3Bおよび2.3Cからなる群から選択され、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびメチルからなる群から独立して選択される化合物に関する。
実施形態No.61は、式1.2または1.3の化合物であって、置換基Qは、部分2.1、2.2、2.3A、2.3Bおよび2.3Cからなる群から選択され、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hである化合物に関する。
実施形態No.62は、式1.2または1.3の化合物であって、置換基Qは部分2.17である化合物に関する。
実施形態No.63は、式1.2または1.3の化合物であって、置換基Qは、部分2.17であり、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびアルキルからなる群から独立して選択される化合物に関する。
実施形態No.64は、式1.2または1.3の化合物であって、置換基Qは、部分2.17であり、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびメチルからなる群から独立して選択される化合物に関する。
実施形態No.65は、式1.2または1.3の化合物であって、置換基Qは、部分2.17であり、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hである化合物に関する。
実施形態No.66は、式1.2または1.3の化合物であって、置換基Qは、部分2.1からなる群から選択され、(1)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびアルキルからなる群から独立して選択され、または(2)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびメチルからなる群から独立して選択され、または(3)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hである化合物に関する。
実施形態No.67は、式1.2または1.3の化合物であって、置換基Qは、部分2.2からなる群から選択され、(1)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびアルキルからなる群から独立して選択され、または(2)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびメチルからなる群から独立して選択され、または(3)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hである化合物に関する。
実施形態No.68は、式1.2または1.3の化合物であって、置換基Qは、部分2.3A、2.3Bおよび2.3Cからなる群から選択され、(1)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびアルキルからなる群から独立して選択され、または(2)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびメチルからなる群から独立して選択され、または(3)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hである化合物に関する。
実施形態No.69は、式1.3の化合物であって、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびアルキルからなる群から独立して選択される化合物に関する。
実施形態No.70は、式1.3の化合物であって、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびメチルからなる群から独立して選択される化合物に関する。
実施形態No.71は、式1.3の化合物であって、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hである化合物に関する。
実施形態No.72は、式1.3の化合物であって、置換基Qは、部分2.1、2.2、2.3A、2.3Bおよび2.3Cからなる群から選択される化合物に関する。
実施形態No.73は、式1.3の化合物であって、置換基Qは、部分2.1、2.2、2.3A、2.3Bおよび2.3Cからなる群から選択され、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびアルキルからなる群から独立して選択される化合物に関する。
実施形態No.74は、式1.3の化合物であって、置換基Qは、部分2.1、2.2、2.3A、2.3Bおよび2.3Cからなる群から選択され、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびメチルからなる群から独立して選択される化合物に関する。
実施形態No.75は、式1.3の化合物であって、置換基Qは、部分2.1、2.2、2.3A、2.3Bおよび2.3Cからなる群から選択され、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hである化合物に関する。
実施形態No.76は、式1.3の化合物であって、置換基Qは、部分2.17である化合物に関する。
実施形態No.77は、式1.3の化合物であって、置換基Qは、部分2.17であり、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびアルキルからなる群から独立して選択される化合物に関する。
実施形態No.78は、式1.3の化合物であって、置換基Qは、部分2.17であり、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびメチルからなる群から独立して選択される化合物に関する。
実施形態No.79は、式1.3の化合物であって、置換基Qは、部分2.17であり、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hである化合物に関する。
実施形態No.80は、式1.3の化合物であって、置換基Qは、部分2.1からなる群から選択され、(1)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびアルキルからなる群から独立して選択され、または(2)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびメチルからなる群から独立して選択され、または(3)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hである化合物に関する。
実施形態No.81は、式1.3の化合物であって、置換基Qは、部分2.2からなる群から選択され、(1)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびアルキルからなる群から独立して選択され、または(2)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびメチルからなる群から独立して選択され、または(3)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hである化合物に関する。
実施形態No.82は、式1.3の化合物であって、置換基Qは、部分2.3A1、2.3Bおよび2.3Cからなる群から選択され、(1)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびアルキルからなる群から独立して選択され、または(2)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびメチルからなる群から独立して選択され、または(3)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hである化合物に関する。
実施形態No.83は、式1.0の化合物、好ましくは式1.0C1の化合物、より好ましくは式1.0Cの化合物(たとえば、1.1、1.1A、1.2、1.2A、1.3または1.3A)であって、置換基Qは、部分2.6、2.7A、2.7Bおよび2.7Cからなる群から選択される化合物に関する。
実施形態No.84は、式1.0の化合物、好ましくは式1.0C1の化合物、より好ましくは式1.0Cの化合物(たとえば、1.1、1.1A、1.2、1.2A、1.3または1.3A)であって、置換基Qは、部分2.6、2.7A、2.7Bおよび2.7Cからなる群から選択され、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびアルキルからなる群から独立して選択される化合物に関する。
実施形態No.85は、式1.0の化合物、好ましくは式1.0C1の化合物、より好ましくは式1.0Cの化合物(たとえば、1.1、1.1A、1.2、1.2A、1.3または1.3A)であって、置換基Qは、部分2.6、2.7A、2.7Bおよび2.7Cからなる群から選択され、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびメチルからなる群から独立して選択される化合物に関する。
実施形態No.86は、式1.0の化合物、好ましくは式1.0C1の化合物、より好ましくは式1.0Cの化合物(たとえば、1.1、1.1A、1.2、1.2A、1.3または1.3A)であって、置換基Qは、部分2.6、2.7A、2.7Bおよび2.7Cからなる群から選択され、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hである化合物に関する。
実施形態No.87は、式1.0の化合物、好ましくは式1.0C1の化合物、より好ましくは式1.0Cの化合物(たとえば、1.1、1.1A、1.2、1.2A、1.3または1.3A)であって、置換基Qは、部分2.6からなる群から選択さ、(1)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびアルキルからなる群から独立して選択され、または(2)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびメチルからなる群から独立して選択され、または(3)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hである化合物に関する。
実施形態No.88は、式1.0の化合物、好ましくは式1.0C1の化合物、より好ましくは式1.0Cの化合物(たとえば、1.1、1.1A、1.2、1.2A、1.3または1.3A)であって、置換基Qは、部分2.7Aからなる群から選択され、(1)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびアルキルからなる群から独立して選択され、または(2)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびメチルからなる群から独立して選択され、または(3)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hである化合物に関する。
実施形態No.89は、式1.0の化合物、好ましくは式1.0C1の化合物、より好ましくは式1.0Cの化合物(たとえば、1.1、1.1A、1.2、1.2A、1.3または1.3A)であって、置換基Qは、部分2.7Bおよび2.7Cからなる群から選択され、(1)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびアルキルからなる群から独立して選択され、または(2)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびメチルからなる群から独立して選択され、または(3)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hである化合物に関する。
実施形態No.90は、式1.2または1.3の化合物であって、置換基Qは、部分2.6、2.7A、2.7Bおよび2.7Cからなる群から選択される化合物に関する。
実施形態No.91は、式1.2または1.3の化合物であって、置換基Qは、部分2.6、2.7A、2.7Bおよび2.7Cからなる群から選択され、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびアルキルからなる群から独立して選択される化合物に関する。
実施形態No.92は、式1.2または1.3の化合物であって、置換基Qは、部分2.6、2.7A、2.7Bおよび2.7Cからなる群から選択され、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびメチルからなる群から独立して選択される化合物に関する。
実施形態No.93は、式1.2または1.3の化合物であって、置換基Qは、部分2.6、2.7A、2.7Bおよび2.7Cからなる群から選択され、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hからなる群から独立して選択される化合物に関する。
実施形態No.94は、式1.2または1.3の化合物であって、置換基Qは、部分2.6からなる群から選択され、(1)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびアルキルからなる群から独立して選択され、または(2)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびメチルからなる群から独立して選択され、または(3)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hである化合物に関する。
実施形態No.95は、式1.2または1.3の化合物であって、置換基Qは、部分2.7Aからなる群から選択され、(1)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびアルキルからなる群から独立して選択され、または(2)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびメチルからなる群から独立して選択され、または(3)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hである化合物に関する。
実施形態No.96は、式1.2または1.3の化合物であって、置換基Qは、部分2.7Aおよび2.7Bからなる群から選択され、(1)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびアルキルからなる群から独立して選択され、または(2)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびメチルからなる群から独立して選択され、または(3)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hである化合物に関する。
実施形態No.97は、式1.3の化合物であって、置換基Qは、部分2.6、2.7A、2.7Bおよび2.7Cからなる群から選択される化合物に関する。
実施形態No.98は、式1.3の化合物であって、置換基Qは、部分2.6、2.7A、2.7Bおよび2.7Cからなる群から選択され、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびアルキルからなる群から独立して選択される化合物に関する。
実施形態No.99は、式1.3の化合物であって、置換基Qは、部分2.6、2.7A、2.7Bおよび2.7Cからなる群から選択され、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびメチルからなる群から独立して選択される化合物に関する。
実施形態No.100は、式1.3の化合物であって、置換基Qは、部分2.6、2.7A、2.7Bおよび2.7Cからなる群から選択され、R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hである化合物に関する。
実施形態No.101は、式1.3の化合物であって、置換基Qは、部分2.6からなる群から選択され、(1)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびアルキルからなる群から独立して選択され、または(2)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびメチルからなる群から独立して選択され、または(3)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hである化合物に関する。
実施形態No.102は、式1.3の化合物であって、置換基Qは、部分2.7Aからなる群から選択され、(1)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびアルキルからなる群から独立して選択され、または(2)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびメチルからなる群から独立して選択され、または(3)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hである化合物に関する。
実施形態No.103は、式1.3の化合物であって、置換基Qは、部分2.7Bおよび2.7Cからなる群から選択され、(1)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびアルキルからなる群から独立して選択され、または(2)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hおよびメチルからなる群から独立して選択され、または(3)R3、R4、R6およびR7はそれぞれ、Hである化合物に関する。
実施形態No.104は、実施形態No.1〜103のいずれか1つの化合物であって、R1が、
からなる群から選択される化合物に関する。
実施形態No.105は、実施形態No.1〜103のいずれか1つの化合物であって、R1がアリール(たとえば、フェニル)である化合物に関する。
実施形態No.106は、実施形態No.1〜103のいずれか1つの化合物であって、R1は、置換されたアリール(たとえば、置換フェニル)である化合物に関する。
実施形態No.107は、実施形態No.1〜103のいずれか1つの化合物であって、R1は、ヘテロアリール(たとえばピリジル、たとえば
である化合物に関する。
実施形態No.108は、実施形態No.1〜103のいずれか1つの化合物であって、R1は、置換されたヘテロアリール(たとえば、置換ピリジル)である化合物に関する。
実施形態No.109は、実施形態No.1〜103のいずれか1つの化合物であって、R1は、シクロアルキルで置換されたピリジル(たとえば、シクロプロピル)である化合物に関する。
実施形態No.110は、実施形態No.1〜103のいずれか1つの化合物であって、R1は、シクロプロピルで置換されたピリジルである化合物に関する。
実施形態 No.111は、実施形態No.1〜103のいずれか1つの化合物であって、R1は
である化合物に関する。
実施形態No.112は、実施形態No.1〜103のいずれか1つの化合物であって、R1は、ハロで置換されたフェニルである化合物に関する。
実施形態No.113は、実施形態No.1〜103のいずれか1つの化合物であって、R1はFで置換されたフェニルである化合物に関する。
実施形態No.114は、実施形態No.1〜103のいずれか1つの化合物であって、R1は、p−F−フェニルである化合物に関する。
実施形態No.115は、実施形態No.1〜103のいずれか1つの化合物であって、R1は、−CF3で置換されたピリジルである化合物に関する。
実施形態No.116は、実施形態No.1〜103のいずれか1つの化合物であって、R1は、
である化合物に関する。
実施形態No.117は、実施形態No.1〜103のいずれか1つの化合物であって、R1は、アルキルで置換されたピリジルである化合物に関する。
実施形態No.118は、実施形態No.1〜103のいずれか1つの化合物であって、R1は、メチルで置換されたピリジルである化合物に関する。
実施形態No.119は、実施形態No.1〜103のいずれか1つの化合物であって、R1は、
である化合物に関する。
実施形態No.120は、実施形態No.1〜103のいずれか1つの化合物であって、R5は、
からなる群から選択される化合物に関する。
実施形態No.121は、実施形態No.1〜103のいずれか1つの化合物であって、R5は、
からなる群から選択される化合物に関する。
実施形態No.122は、実施形態No.1〜103のいずれか1つの化合物であって、R5は、
からなる群から選択される化合物に関する。
実施形態No.123は、実施形態No.1〜103のいずれか1つの化合物であって、R5は、
である化合物に関する。
実施形態No.124は、実施形態No.1〜103のいずれか1つの化合物であって、R5は、
である化合物に関する。
実施形態No.125は、実施形態No.1〜103のいずれか1つの化合物であって、R5は、
である化合物に関する。
実施形態No.126は、実施形態No.1〜103のいずれか1つの化合物であって、R5は、
である化合物に関する。
実施形態No.127は、実施形態No.1〜103のいずれか1つの化合物であって、R5は、
である化合物に関する。
実施形態No.128は、実施形態No.1〜103のいずれか1つの化合物であって、R1は、実施形態No.105、105、106、107、108、109、110、111、112、113、114、115、116、117または118のいずれか1つのR1基からなる群から選択され、R5は、実施形態No.119、120、121、122、123、124、125または126のいずれか1つのR5基からなる群から選択される化合物に関する。
実施形態No.129は、実施形態No.1〜128のいずれか1つの化合物であって、R2は、H、−CH2OHおよび−CH2Fからなる群から選択される化合物に関する。
実施形態No.130は、実施形態No.1〜128のいずれか1つの化合物であって、R2は、Hである化合物に関する。
実施形態No.131は、実施形態No.1〜128のいずれか1つの化合物であって、R2は、−OR23(式中、R23はアルキル)である化合物に関する。
実施形態No.132は、実施形態No.1〜128のいずれか1つの化合物であって、R2は−OCH3である化合物に関する。
実施形態No.133は、実施形態No.1〜128のいずれか1つの化合物であって、R2は−CNである化合物に関する。
実施形態No.134は、実施形態No.1〜128のいずれか1つの化合物であって、R2は−OCHF2である化合物に関する。
実施形態No.135は、実施形態No.1〜30、32〜35、41、42、44〜46、48〜50、52〜56、58〜60、62〜64、66〜70、72〜74、76〜78、80〜85、87〜92、94〜99および101〜134のいずれか1つの化合物であって、R3は、−CH3である化合物に関するが、ただし、当業者は理解するように、実施形態No.135は、R3がすでにHに限定されている先のいかなる実施形態にも適用されない。
実施形態No.136は、実施形態No.1〜30、32〜35、41、42、44〜46、48〜50、52〜56、58〜60、62〜64、66〜70、72〜74、76〜78、80〜85、87〜92、94〜99および101〜134のいずれか1つの化合物であって、R4は、−CH3である化合物に関するが、ただし、当業者は理解するように、実施形態No.135は、R4がすでにHに限定されている先のいかなる実施形態にも適用されない。
実施形態No.137は、実施形態No.1〜15、18〜19、21〜30、32〜35、41〜42、44〜46、48〜50、52〜56、58〜60、62、64、66〜70、72〜74、76〜78、80〜85、87〜92、94〜99および101〜134のいずれか1つの化合物であって、R6は−CH3である化合物に関するが、ただし、当業者は理解するように、実施形態No.135は、R6がすでにHに限定されている、またはR6が式中に存在しない(たとえば、Qが2.12、2.13または2.16の場合)先のいかなる実施形態にも適用されない。
実施形態No.138は、実施形態No.1〜30、32〜35、41、42、44〜46、48〜50、52〜56、58〜60、62〜64、66〜70、72〜74、76〜78、80〜85、87〜92、94〜99および101〜134のいずれか1つの化合物であって、R7は−CH3である化合物に関するが、ただし、当業者は理解するように、実施形態No.135は、R7がすでにHに限定されている先のいかなる実施形態にも適用されない。
実施形態No.139は、実施例1〜610および611の最終化合物からなる群から選択される化合物に関する。
実施形態No.140は、実施例6、336、412、413、462、469、480、487、489および571の最終化合物からなる群から選択される化合物に関する。
実施形態No.141は、実施例1、2、5、6、7、9、11、12、13、18、19、22、23、24、25、26、27、28、61、88、89、183、184、186、188、189、190、191、192、193、196、197、198、199、202、203、204、205、250、251、253、254、255、256、257、258および259の最終化合物からなる群から選択される化合物に関する。
実施形態No.142は、実施例6の最終化合物に関する。
実施形態No.143は、実施例183の最終化合物に関する。
実施形態No.144は、実施例184の最終化合物に関する。
実施形態No.145は、実施例186の最終化合物に関する。
実施形態No.146は、実施例188の最終化合物に関する。
実施形態No.147は、実施例189の最終化合物に関する。
実施形態No.148は、実施例190の最終化合物に関する。
実施形態No.149は、実施例191の最終化合物に関する。
実施形態No.150は、実施例192の最終化合物に関する。
実施形態No.151は、実施例193の最終化合物に関する。
実施形態No.152は、実施例336の最終化合物に関する。
実施形態No.153は、実施例412の最終化合物に関する。
実施形態No.154は、実施例413の最終化合物に関する。
実施形態No.155は、実施例462の最終化合物に関する。
実施形態No.156は、実施例469の最終化合物に関する。
実施形態No.157は、実施例480の最終化合物に関する。
実施形態No.158は、実施例487の最終化合物に関する。
実施形態No.159は、実施例489の最終化合物に関する。
実施形態No.160は、実施例571の最終化合物に関する。
実施形態No.161は、純粋または単離したけち体の実施形態No.1〜160のいずれか1つの化合物に関する。
実施形態No.162は、有効量の少なくとも1種(たとえば、1、2または3種、1または2種、あるいは1種、通常1種)の式1.0、好ましくは式1.0Cの化合物と、医薬的に許容しうる担体とを含む医薬組成物に関する。
実施形態No.163は、有効量の式1.0の化合物、好ましくは式1.0C1の化合物と、医薬的に許容しうる担体とを含む医薬組成物に関する。
実施形態No.164は、有効量の少なくとも1種(たとえば、1、2または3種、1または2種、あるいは1種、通常1種)の式1.1の化合物と、医薬的に許容しうる担体とを含む医薬組成物に関する。
実施形態No.165は、有効量の式1.1の化合物と、医薬的に許容しうる担体とを含む医薬組成物に関する。
実施形態No.166は、有効量の少なくとも1種(たとえば、1、2または3種、1または2種、あるいは1種、通常1種)の式1.2の化合物と、医薬的に許容しうる担体とを含む医薬組成物に関する。
実施形態No.167は、有効量の式1.2の化合物と、医薬的に許容しうる担体とを含む医薬組成物に関する。
実施形態No.168は、有効量の少なくとも1種(たとえば、1、2または3種、1または2種、あるいは1種、通常1種)の式1.3の化合物と、医薬的に許容しうる担体とを含む医薬組成物に関する。
実施形態No.169は、有効量の式1.3の化合物と、医薬的に許容しうる担体とを含む医薬組成物に関する。
実施形態No.170は、有効量の少なくとも1種(たとえば、1、2または3種、1または2種、あるいは1種、通常1種)の実施形態No.1〜160のいずれか1つの化合物と、医薬的に許容しうる担体とを含む医薬組成物に関する。
実施形態No.171は、有効量の実施形態No.1〜160のいずれか1つの化合物と、医薬的に許容しうる担体とを含む医薬組成物に関する。
実施形態No.172は、有効量の少なくとも1種(たとえば、1、2または3種、1または2種、あるいは1種、通常1種)の実施形態No.161の化合物と、医薬的に許容しうる担体とを含む医薬組成物に関する。
実施形態No.173は、有効量の実施形態No.161の化合物と、医薬的に許容しうる担体とを含む医薬組成物に関する。
実施形態No.174は、実施形態No.162〜173のいずれか1つの医薬組成物であって、さらに、有効量の少なくとも1種(たとえば、1、2または3種、1または2種、あるいは1種、通常1種)の他の医薬的に活性な成分を含む医薬組成物に関する。
実施形態No.175は、実施形態No.162〜173のいずれか1つの医薬組成物であって、さらに、有効量の別の(すなわち、他の1つ)の医薬的に活性な成分を含む医薬組成物に関する。
実施形態No.176は、実施形態No.162〜173のいずれか1つの医薬組成物であって、さらに、有効量の少なくとも1種の(たとえば、1、2または3種、1または2種、あるいは1種、通常1種)の化学療法剤を含む医薬組成物に関する。
実施形態No.177は、実施形態No.162〜173のいずれか1つの医薬組成物であって、さらに、有効量の化学療法剤を含む医薬組成物に関する。
実施形態No.178は、そのような治療を必要とする患者の癌を治療する方法であって、有効量の少なくとも1種(1、2または3種、1または2種、または1種、通常1種)の式1.0(好ましくは式1.0C)の化合物を、該患者に投与することを含む方法に関する。
実施形態No.179は、そのような治療を必要とする患者の癌を治療する方法であって、有効量の式1.0(好ましくは式1.0C)の1化合物を、該患者に投与することを含む方法に関する。
実施形態No.180は、そのような治療を必要とする患者の癌を治療する方法であって、有効量の少なくとも1種(1、2または3種、1または2種、または1種、通常1種)の式1.1の化合物を、該患者に投与することを含む方法に関する。
実施形態No.181は、そのような治療を必要とする患者の癌を治療する方法であって、有効量の1種の式1.1の化合物を、該患者に投与することを含む方法に関する。
実施形態No.182は、そのような治療を必要とする患者の癌を治療する方法であって、有効量の少なくとも1種(1、2または3種、1または2種、または1種、通常1種)の式1.2の化合物を、該患者に投与することを含む方法に関する。
実施形態No.183は、そのような治療を必要とする患者の癌を治療する方法であって、有効量の1種の式1.2の化合物を、該患者に投与することを含む方法に関する。
実施形態No.184は、そのような治療を必要とする患者の癌を治療する方法であって、有効量の少なくとも1種(1、2または3種、1または2種、または1種、通常1種)の式1.3の化合物を、該患者に投与することを含む方法に関する。
実施形態No.185は、そのような治療を必要とする患者の癌を治療する方法であって、有効量の1種の式1.3の化合物を、該患者に投与することを含む方法に関する。
実施形態No.186は、そのような治療を必要とする患者の癌を治療する方法であって、有効量の少なくとも1種(1、2または3種、1または2種、または1種、通常1種)の実施形態No.1〜161のいずれか1つの化合物を、該患者に投与することを含む
実施形態No.187は、そのような治療を必要とする患者の癌を治療する方法であって、有効量の実施形態No.1〜161のいずれか1つの化合物を、該患者に投与することを含む
実施形態No.188は、実施形態No.178〜187のいずれか1つの癌を治療する方法であって、さらに、有効量の少なくとも1種(1、2または3種、1または2種、または1種、通常1種)の化学療法剤の投与を含む方法に関する。
実施形態No.189は、実施形態No.178〜187のいずれか1つの癌を治療する方法であって、さらに、有効量の化学療法剤の投与を含む方法に関する。
実施形態No.190は、そのような治療を必要とする患者の癌を治療する方法であって、有効量の実施形態No.162〜177のいずれか1つの医薬組成物を、該患者に投与することを含む方法に関する。
実施形態No.191は、そのような治療を必要とする患者の癌を治療する方法であって、有効量の実施形態No.162〜173のいずれか1つの医薬組成物を、該患者に投与することを含む方法に関する。
実施形態No.192は、そのような治療を必要とする患者の癌を治療する方法であって、有効量の実施形態No.162〜173のいずれか1つの医薬組成物を、有効量の少なくとも1種(1、2または3種、1または2種、または1種、通常1種)の化学療法剤と組み合わせて該患者に投与することを含む方法に関する。
実施形態No.193は、そのような治療を必要とする患者の癌を治療する方法であって、有効量の実施形態No.162〜173のいずれか1つの医薬組成物を、有効量の1種の化学療法剤と組み合わせて該患者に投与することを含む方法に関する。
実施形態No.194は、実施形態No.188、189、192および193のいずれか1つの癌を治療する方法であって、化学療法剤は、パクリタキセル、ドセタキセル、カルボプラチン、シスプラチン、ゲムシタビン、タモキシフェン、ハーセプチン、セツキシマブ、ターセバ、イレッサ、ベバシズマブ、ナベルビン、IMC−1C11、SU5416およびSU6688からなる群から選択される方法に関する。
実施形態No.195は、実施形態No.188、189、192および193のいずれか1つの癌を治療する方法であって、化学療法剤が、パクリタキセル、ドセタキセル、カルボプラチン、シスプラチン、ナベルビン、ゲムシタビンおよびハーセプチンからなる群から選択される方法に関する。
実施形態No.196は、実施形態No.188、189、192および193のいずれか1つの癌を治療する方法であって、化学療法剤は、シクロホスファミド、5−フルオロウラシル、テモゾロミド、ビンクリスチン、シスプラチン、カルボプラチンおよびゲムシタビンからなる群から選択される方法に関する。
実施形態No.197は、実施形態No.188、189、192および193のいずれか1つの癌を治療する方法であって、化学療法剤は、ゲムシタビン、シスプラチンおよびカルボプラチンからなる群から選択される方法に関する。
また、本発明は、そのような治療を必要とする患者の癌を治療する方法であって、治療が、該患者に、治療有効量の少なくとも1種(たとえば、1、2または3種、1または2種、あるいは1種、通常1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、治療有効量の少なくとも1種(たとえば、1、2または3種、1または2種、2種または1種)の化学療法剤であって、(1)タキサン、(2)白金配位化合物、(3)抗体である上皮細胞増殖因子(EGF)阻害剤、(4)小分子であるEGF阻害剤、(5)抗体である血管内皮細胞増殖因子(VEGF)阻害剤、(6)小分子であるVEGFキナーゼ阻害剤、(7)エストロゲン受容体拮抗剤または選択的エストロゲン受容体調節剤(SERM)、(8)抗腫瘍ヌクレオシド誘導体、(9)エポチロン、(10)トポイソメラーゼ阻害剤、(11)ビンカアルカロイド、(12)αVβ3インテグリンの阻害剤である抗体、(13)葉酸拮抗体、(14)リボヌクレオチドレダクターゼ阻害剤、(15)アントラサイクリン、(16)生物製剤、(17)血管新生の阻害剤および/または腫瘍壊死因子アルファ(TNF−アルファ)の抑制剤、たとえば、サリドマイド(または関連イミド)、(18)Bcr/ablキナーゼ阻害剤、(19)小分子であるMEK1および/またはMEK2阻害剤、(20)小分子であるIGF−1およびIGF−2阻害剤、(21)RAFおよびBRAFキナーゼの小分子阻害剤、(22)CDK1、CDK2、CDK4およびCDK6のような細胞周期依存性キナーゼの小分子阻害剤、(23)アルキル化剤および(24)ファルネシルタンパク質トランスファラーゼ阻害剤(FPT阻害剤またはFTI(すなわち、ファルネシル伝達阻害剤)としても知られる)からなる群から選択される化学療法剤とを投与することを含む方法も提供する。
また、本発明は、そのような治療を必要とする患者の癌を治療する方法であって、治療が、該患者に、治療有効量の少なくとも1種(たとえば、1、2または3種、1または2種、あるいは1種、通常1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、治療有効量の少なくとも2種(たとえば、2または3種、あるいは2種、通常2種)の異なる抗悪性腫瘍剤であって、(1)タキサン(2)白金配位化合物、(3)抗体である上皮細胞増殖因子(EGF)阻害剤、(4)小分子であるEGF阻害剤、(5)抗体である血管内皮細胞増殖因子(VEGF)阻害剤、(6)小分子であるVEGFキナーゼ阻害剤、(7)エストロゲン受容体拮抗剤または選択的エストロゲン受容体調節剤(SERM)、(8)抗腫瘍ヌクレオシド誘導体、(9)エポチロン、(10)トポイソメラーゼ阻害剤、(11)ビンカアルカロイド、(12)αVβ3インテグリンの阻害剤である抗体、(13)葉酸拮抗体、(14)リボヌクレオチドレダクターゼ阻害剤、(15)アントラサイクリン、(16)生物製剤、(17)血管新生の阻害剤および/または腫瘍壊死因子アルファ(TNF−アルファ)の抑制剤、たとえば、サリドマイド(または関連イミド)、(18)Bcr/ablキナーゼ阻害剤、(19)小分子であるMEK1および/またはMEK2阻害剤、(20)小分子であるIGF−1およびIGF−2阻害剤、(21)RAFおよびBRAFキナーゼの小分子阻害剤、(22)CDK1、CDK2、CDK4およびCDK6のような細胞周期依存性キナーゼの小分子阻害剤、(23)アルキル化剤および(24)ファルネシルタンパク質トランスファラーゼ阻害剤(FPT阻害剤またはFTI(すなわち、ファルネシル伝達阻害剤)としても知られる)からなる群から選択される化学療法剤とを投与することを含む方法も提供する。
また、本発明は、そのような治療を必要とする患者の癌を治療する方法であって、該患者に、治療有効量の少なくとも1種(たとえば、1、2または3種、1または2種、あるいは1種、通常1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、(1)抗体であるEGF阻害剤、(2)小分子であるEGF阻害剤、(3)抗体であるVEGF阻害剤および(4)小分子であるVEGF阻害剤からなる群から選択される抗悪性腫瘍剤とを投与することを含む方法も提供する。放射線療法を、該併用療法と組み合わせて使用することができる。すなわち、本発明の化合物と抗悪性腫瘍剤との組合せを使用する前記方法は、治療有効量の放射全の投与も含むことができる。
また、本発明は、そのような治療を必要とする患者の白血病(たとえば、急性骨髄性白血病(AML)および慢性骨髄性白血病(CML))を治療する方法であって、該患者に、治療有効量の少なくとも1種(たとえば、1、2または3種、1または2種、あるいは1種、通常1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、(1)CMLを治療するグリベックおよびインターフェロン;(2)CMLを治療するグリベックおよびペグ型インターフェロン;(3)CMLを治療するグリベック;(4)AMLを治療する抗腫瘍ヌクレオシド誘導体(たとえば、Ara−C);または(5)抗腫瘍ヌクレオシド誘導体(たとえば、Ara−C)とを、AMLを治療するアントラサイクリンと組み合わせて投与することを含む方法も提供する。
また、本発明は、そのような治療を必要とする患者の非ホジキンリンパ腫を治療する方法であって、治療有効量の少なくとも1種(たとえば、1、2または3種、1または2種、あるいは1種、通常1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、(1)生物製剤(たとえば、リツキサン);(2)生物製剤(たとえば、リツキサン)および抗腫瘍ヌクレオシド誘導体(たとえば、フルダラビン);または(3)ゲナセンス(アンチセンスBCL−2に対するアンチセンス薬)とを投与することを含む方法も提供する。
また、本発明は、そのような治療を必要とする患者の多発性骨髄腫を治療する方法であって、該患者に、治療有効量の少なくとも1種(たとえば、1、2または3種、1または2種、あるいは1種、通常1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、(1)プロテオソーム阻害剤(たとえば、Millenium社のPS−341);または(2)サリドマイド(または関連イミド)とを投与することを含む方法も提供する。
また、本発明は、そのような治療を必要とする患者の癌を治療する方法であって、該患者に、治療有効量の(a)少なくとも1種(たとえば、1、2または3種、1または2種、あるいは1種、通常1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、(b)少なくとも1種(たとえば、1、2または3種、1または2種、2種、または1種)の抗悪性腫瘍剤であって、(1)タキサン、(2)白金配位化合物、(3)抗体であるEGF阻害剤、(4)小分子であるEGF阻害剤、(5)抗体であるVEGF阻害剤、(6)小分子であるVEGFキナーゼ阻害剤、(7)エストロゲン受容体拮抗剤または選択的エストロゲン受容体調節剤、(8)抗腫瘍ヌクレオシド誘導体、(9)エポチロン、(10)トポイソメラーゼ阻害剤、(11)ビンカアルカロイドおよび(12)αVβ3インテグリンの阻害剤である抗体からなる群から選択される抗悪性腫瘍剤とを投与することを含む方法も提供する。
また、本発明は、そのような治療を必要とする患者の非小分子肺癌を治療する方法であって、該患者に、治療有効量の(a)少なくとも1種(たとえば、1、2または3種、1または2種、あるいは1種、通常1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、(b)少なくとも1種(たとえば、1、2または3種、1または2種、2種、または1種)の抗悪性腫瘍剤であって、(1)タキサン、(2)白金配位化合物、(3)抗体であるEGF阻害剤、(4)小分子であるEGF阻害剤、(5)抗体であるVEGF阻害剤、(6)小分子であるVEGFキナーゼ阻害剤、(7)エストロゲン受容体拮抗剤または選択的エストロゲン受容体調節剤、(8)抗腫瘍ヌクレオシド誘導体、(9)エポチロン、(10)トポイソメラーゼ阻害剤、(11)ビンカアルカロイドおよび(12)αVβ3インテグリンの阻害剤である抗体からなる群から選択される抗悪性腫瘍剤とを投与することを含む方法も提供する。
また、本発明は、そのような治療を必要とする患者の非小分子肺癌を治療する方法であって、該患者に、治療有効量の(a)少なくとも1種(たとえば、1、2または3種、1または2種、あるいは1種、通常1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、(b)少なくとも1種(たとえば、1、2または3種、1または2種、2種、または1種)の抗悪性腫瘍剤であって、(1)タキサン、(2)白金配位化合物、(3)抗腫瘍ヌクレオシド誘導体、(4)トポイソメラーゼ阻害剤および(5)ビンカアルカロイドからなる群から選択される抗悪性腫瘍剤とを投与することを含む方法も提供する。
また、本発明は、そのような治療を必要とする患者の非小分子肺癌を治療する方法であって、治療有効量の(a)少なくとも1種(たとえば、1、2または3種、1または2種、あるいは1種、通常1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれか1つに記載したもの)と、(b)カルボプラチンと、(c)パクリタキセルとを投与することを含む方法も提供する。
また、本発明は、そのような治療を必要とする患者の非小分子肺癌を治療する方法であって、該患者に、治療有効量の(a)少なくとも1種(たとえば、1、2または3種、1または2種、あるいは1種、通常1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、(b)シスプラチンと、(c)ゲムシタビンとを投与することを含む方法も提供する。
また、本発明は、そのような治療を必要とする患者の非小分子肺癌を治療する方法であって、治療有効量の(a)少なくとも1種(たとえば、1、2または3種、1または2種、あるいは1種、通常1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれか1つに記載のもの)と、(b)カルボプラチンと、(c)ゲムシタビンとを投与することを含む方法も提供する。
また、本発明は、そのような治療を必要とする患者の非小分子肺癌を治療する方法であって、治療有効量の(a)少なくとも1種(たとえば、1、2または3種、1または2種、あるいは1種、通常1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、(b)カルボプラチンと、(c)ドセタキセルとを投与することを含む方法も提供する。
また、本発明は、そのような治療を必要とする患者の癌を治療する方法であって、治療有効量の(a)少なくとも1種(たとえば、1、2または3種、1または2種、あるいは1種、通常1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、(b)(1)抗体であるEGF阻害剤、(2)小分子であるEGF阻害剤、(3)抗体であるVEGF阻害剤、(4)小分子であるVEGFキナーゼ阻害剤からなる群から選択される抗悪性腫瘍剤とを投与することを含む方法も提供する。
また、本発明は、そのような治療を必要とする患者の頭頚部の扁平上皮癌を治療する方法であって、該患者に、治療有効量の(a)少なくとも1種(たとえば、1、2または3種、1または2種、あるいは1種、通常1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、(b)少なくとも1種(たとえば、1、2または3種、1または2種、2種、または1種)の(1)タキサンおよび(2)白金配位化合物からなる群から選択される抗悪性腫瘍剤とを投与することを含む方法も提供する。
また、本発明は、そのような治療を必要とする患者の頭頚部の扁平上皮癌を治療する方法であって、該患者に、治療有効量の(a)少なくとも1種(たとえば、1、2または3種、1または2種、あるいは1種、通常1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、(b)少なくとも1種(たとえば、1、2または3種、1または2種、2種、または1種)の(1)タキサン、(2)白金配位化合物および(3)抗腫瘍ヌクレオシド誘導体(たとえば、5−フルオロウラシル)からなる群から選択される抗悪性腫瘍剤とを、投与することを含む方法も提供する。
また、本発明は、そのような治療を必要とする患者のCMLを治療する方法であって、治療有効量の(a)少なくとも1種(たとえば、1、2または3種、1または2種、あるいは1種、通常1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、(b)グリベックと、(c)インターフェロン(たとえば、イントロン−A)とを投与することを含む方法も提供する。
また、本発明は、そのような治療を必要とする患者のCMLを治療する方法であって、治療有効量の(a)少なくとも1種(たとえば、1、2または3種、1または2種、あるいは1種、通常1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、(b)グリベックと、(c)ペグ型インターフェロン(たとえば、ペグ−イントロンおよびペガシス)とを投与することを含む方法も提供する。
また、本発明は、そのような治療を必要とする患者のCMLを治療する方法であって、治療有効量の(a)少なくとも1種(たとえば、1、2または3種、1または2種、あるいは1種、通常1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、(b)グリベックとを投与することを含む方法も提供する。
また、本発明は、そのような治療を必要とする患者のCMMLを治療する方法であって、該患者に、治療有効量の少なくとも1種(たとえば、1、2または3種、1または2種、あるいは1種、通常1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)を投与することを含む方法も提供する。
また、本発明は、そのような治療を必要とする患者のAMLを治療する方法であって、該患者に、治療有効量の(a)少なくとも1種(たとえば、1、2または3種、1または2種、あるいは1種、通常1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、(b)抗腫瘍ヌクレオシド誘導体(たとえば、シタラビン(すなわち、Ara−C))とを投与することを含む方法も提供する。
また、本発明は、そのような治療を必要とする患者のAMLを治療する方法であって、該患者に、治療有効量の(a)少なくとも1種(たとえば、1、2または3種、1または2種、あるいは1種、通常1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、(b)抗腫瘍ヌクレオシド誘導体(たとえば、シタラビン(すなわちAra−C))と、(c)アントラサイクリンとを投与することを含む方法も提供する。
また、本発明は、そのような治療を必要とする患者の非ホジキンリンパ腫を治療する方法であって、該患者に、治療有効量の(a)少なくとも1種(たとえば、1、2または3種、1または2種、あるいは1種、通常1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、(b)リツキシマブ(リツキサン)とを投与することを含む方法も提供する。
また、本発明は、そのような治療を必要とする患者の非ホジキンリンパ腫を治療する方法であって、該患者に、治療有効量の(a)少なくとも1種(たとえば、1、2または3種、1または2種、あるいは1種、通常1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、(b)リツキシマブ(リツキサン)と、(c)抗腫瘍ヌクレオシド誘導体(たとえば、フルダラビン(すなわち、F−ara−A)とを投与することを含む方法も提供する。
また、本発明は、そのような治療を必要とする患者の非ホジキンリンパ腫を治療する方法であって、該患者に、治療有効量の(a)少なくとも1種(たとえば、1、2または3種、1または2種、あるいは1種、通常1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、(b)ゲナセンス(BCL−2に対するアンチセンス薬)とを投与することを含む方法も提供する。
また、本発明は、そのような治療を必要とする患者の多発性骨髄腫を治療する方法であって、治療有効量の(a)少なくとも1種(たとえば、1、2または3種、1または2種、あるいは1種、通常1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、(b)プロテオソーム阻害剤(たとえば、PS−341(Millenium))とを投与することを含む方法も提供する。
また、本発明は、そのような治療を必要とする患者の多発性骨髄腫を治療する方法であって、該患者に、治療有効量の(a)少なくとも1種(たとえば、1、2または3種、1または2種、あるいは1種、通常1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、(b)サリドマイドまたは関連イミドとを投与することを含む方法も提供する。
また、本発明は、そのような治療を必要とする患者の多発性骨髄腫を治療する方法であって、治療有効量の(a)少なくとも1種(たとえば、1、2または3種、1または2種、あるいは1種、通常1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、(b)サリドマイドとを投与することを含む方法も提供する。
また、本発明は、本明細書に記載された癌を治療する方法、特に先に記載した方法であって、式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)および抗悪性腫瘍剤の投与に加えて、治療周期の前、その間またはその後に、放射線療法も実施する方法に関する。
また、本発明は、そのような治療を必要とする患者の癌(たとえば、肺癌、前立腺癌および骨髄性白血病)を治療するための方法であって、該患者に、(1)有効量の少なくとも1種(たとえば、1、2または3種、1または2種、あるいは1種、通常1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)を、(2)少なくとも1種(たとえば、1、2または3種、1または2種、2種、または1種)の抗悪性腫瘍剤、微小管作用剤および/または放射線療法と組み合わせて投与することを含む方法も提供する。
また、本発明は、そのような治療を必要とする患者の癌を治療する方法であって、該患者に、有効量の少なくとも1種(たとえば、1、2または3種、1または2種、あるいは1種、通常1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)を、有効量の少なくとも1種(たとえば、1、2または3種、1または2種、あるいは1種、通常1種)の情報伝達阻害剤と組み合わせて投与することを含む方法も提供する。
したがって、一例(たとえば、非小分子肺癌の治療)では、(1)式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)を、約50mg〜約200mgの量で1日に2回投与し、別の例では約75mg〜約125mgの量を1日に2回投与し、さらに別の例では約100mgを1日に2回投与し、(2)パクリタキセル(たとえば、タキソール(登録商標))を、約50〜約100mg/m2の量、別の例では約60〜約80mg/m2の量で、1週間に1回投与し、および(3)カルボプラチンを、AUCが約2〜約3となる量で、1週間に1回投与する。
別の例(たとえば、非小分子肺癌の治療)では、(1)式1.0の化合物(たとえば、たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)を、約50mg〜約200mgの量で1日に2回投与し、別の例では、約75mg〜約125mgを1日に2回投与し、さらに別の例では、約100mgを1日に2回投与し、(2)パクリタキセル(たとえば、タキソール(登録商標))を、約50〜約100mg/m2の量、別の例では約60〜約80mg/m2で、1週間に1回投与し、および(3)シスプラチンを、約20〜約40mg/m2の量で1週間に1回投与する。
別の例では(たとえば、非小分子肺癌の治療)、(1)式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)を、約50mg〜約200mgの量で1日に2回投与し、別の例では約75mg〜約125mgを1日に2回投与し、さらに別の例では、約100mgを1日に2回投与し、(2)ドセタキセル(たとえば、タキソテール(登録商標))を、約10〜約45mg/m2の量で、1週間に1回投与し、および(3)カルボプラチンを、AUCが約2〜約3となる量で、1週間に1回投与する。
別の例(たとえば、非小分子肺癌の治療)では、(1)式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)を、約50mg〜約200mgの量で、1日に2回投与し、別の例では、約75mg〜約125mgを1日に2回投与し、さらに別の例では、約100mgを1日に2回投与し、(2)ドセタキセル(たとえば、タキソテール(登録商標))を、約10〜約45mg/m2の量で、1週間に1回投与し、および(3)シスプラチンを、約20〜約40mg/m2の量で、1週間に1回投与する。
別の例(たとえば、非小分子肺癌の治療)では、(1)式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)を、約50mg〜約200mgの量で、1日に2回投与し、別の例では約75mg〜約125mgを1日2回投与し、さらに別の例では、約100mgを1日に2回投与し、(2)パクリタキセル(たとえば、タキソール(登録商標))を、約150〜約250mg/m2の量で3週間毎に1回投与し、別の例では約175〜約225mg/m2、およびさらに別の実施例では、175mg/m2の量を投与し、および(3)カルボプラチンを、AUCが約5〜約8となる量で、3週間毎に1回投与する。他の実施例6では。
非小分子肺癌を治療する別の例では、(1)式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)を、100mgの量で1日に2回投与し、(2)パクリタキセル(たとえば、タキソール(登録商標))を、175mg/m2の量で3週間毎に1回投与し、および(3)カルボプラチンを、AUCが6となる量で3週間毎に1回投与する。
別の例(たとえば、非小分子肺癌の治療)では、(1)式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)を、約50mg〜約200mgの量で1日に2回投与し、別の例では約75mg〜約125mgを1日に2回投与し、さらに別の例では、約100mgを1日に2回投与し、(2)パクリタキセル(たとえば、タキソール(登録商標))を、約150〜約250mg/m2、別の例では約175〜約225mg/m2の量で3週間毎に1回投与し、(3)シスプラチンを、約60〜約100mg/m2の量で3週間毎に1回投与する。
別の例(たとえば、非小分子肺癌の治療)では、(1)式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)を、約50mg〜約200mgの量で1日に2回投与し、別の例では約75mg〜約125mgの量を1日に2回投与し、さらに別の例では、約100mgを1日に2回投与し、(2)ドセタキセル(たとえば、タキソテール(登録商標))を、約50〜約100mg/m2の量で3週間毎に1回投与し、および(3)カルボプラチンを、AUCが約5〜約8となる量で、3週間毎に1回投与する。
別の例(たとえば、非小分子肺癌の治療)では、(1)式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)を、約50mg〜約200mgの量で1日に2回投与し、別の例では、約75mg〜約125mgの量を1日に2回投与し、さらに別の例では、約100mgの量を1日に2回投与し、(2)ドセタキセル(たとえば、タキソテール(登録商標))を、約50〜約100mg/m2の量で3週間毎に1回投与し、および(3)シスプラチンを、約60〜約100mg/m2の量で3週間毎に1回投与する。
式1.0の化合物、ドセタキセルおよびカルボプラチンを使用して非小分子肺癌を治療する別の例では、(1)式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)を、約50mg〜約200mgの量で1日に2回投与し、別の例では約75mg〜約125mgを1日に2回投与し、さらに別の例では約100mgを1日に2回投与し、(2)ドセタキセル(たとえば、タキソテール(登録商標))を、約75mg/m2の量で3週間毎に1回投与し、および(3)カルボプラチンを、AUCが約6となる量で3週間毎に1回投与する。
先に記載した非小分子肺癌を治療する別の例では、ドセタキセル(たとえば、タキソテール(登録商標))およびシスプラチン、ドセタキセル(たとえば、タキソテール(登録商標))およびカルボプラチン、パクリタキセル(たとえば、タキソール(登録商標))およびカルボプラチン、またはパクリタキセル(たとえば、タキソール(登録商標))およびシスプラチンを、同じ日に投与する。
別の例(たとえば、CML)では、(1)式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)を、約100mg〜約200mgの量で1日に2回投与し、(2)グリベックを、約400〜約800mg/日の量を経口的に投与し、および(3)インターフェロン(イントロン−A)を、約5〜約20ミリオンIUの量で1週間に3回投与する。
別の例(たとえば、CML)では、(1)式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)を、約100mg〜約200mgの量で1日に2回投与し、(2)グリベックを約400〜約800mg/日の量で経口的に投与し、および(3)ペグ型インターフェロン(ペグイントロンまたはペガシス)を、約3〜約6マイクログラム/kg/日の量で投与する。
別の例(たとえば、非ホジキンリンパ腫)では、(1)式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)を、約50mg〜約200mgの量で1日に2回投与し、別の例では約75mg〜約125mgを1日に2回投与し、さらに別の例では約100mgを1日に2回投与し、および(2)ゲナセンス(BCL−2に対するアンチセンス薬)を、連続IV静注として、3〜4週間毎に約2〜約5mg/kg/日(たとえば、3mg/kg/日)で5〜7日間投与する。
別の例(たとえば、多発性骨髄腫)では、(1)式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)を、約50mg〜約200mgの量で1日に2回投与し、別の例では、約75mg〜約125mgの量を1日に2回投与し、さらに別の例では、約100mgを1日に2回投与し、および(2)プロテオソーム阻害剤(たとえば、PS−341−Millenium)を、約1.5mg/m2の量で1週間に2回、続けて2週間、ついで1週間は休止する。
別の例(たとえば、多発性骨髄腫)では、(1)式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)を、約50mg〜約200mgの量で1日に2回投与し、別の例では約75mg〜約125mgを1日に2回投与し、さらに別の例では、約100mgを1日に2回投与し、および(2)サリドマイド(または関連イミド)を、経口的に約200〜約800mg/日の量で投与し、投与は、再発または毒性が起こるまで続ける。
本発明の癌を治療する方法の一実施形態では、化学療法剤は、パクリタキセル、ドセタキセル、カルボプラチン、シスプラチン、ゲムシタビン、タモキシフェン、ハーセプチン、セツキシマブ、ターセバ、イレッサ、ベバシズマブ、ナベルビン、IMC−1C11、SU5416およびSU6688からなる群から選択される。
本発明の癌を治療する方法の別の実施形態では、化学療法剤は、パクリタキセル、ドセタキセル、カルボプラチン、シスプラチン、ナベルビン、ゲムシタビンおよびハーセプチンからなる群から選択される。
したがって、本発明の一実施形態は、そのような治療を必要とする患者に、治療有効量の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、タキサンと、白金配位化合物とを投与することを含む癌を治療する方法に関する。
本発明の別の実施形態は、癌を治療する方法であって、そのような治療を必要とする患者に、治療有効量の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、タキサンと、白金配位化合物とを投与し、前記式1.0の化合物を毎日投与し、前記タキサンを1サイクルにつき1週間に1度投与し、白金配位化合物を1サイクルにつき1週間に1度投与する方法に関する。別の実施形態では、治療は、1サイクルにつき1〜4週間である。
本発明の別の実施形態は、癌を治療する方法であって、そのような治療を必要とする患者に、治療有効量の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、タキサンと、白金配位化合物とを投与し、前記式1.0の化合物を毎日投与し、前記タキサンを1サイクルにつき3週間毎に1回投与し、前記白金配位化合物を1サイクルにつき3週間毎に1回投与する方法に関する。別の実施形態では、治療は1サイクル1〜3週間である。
本発明の別の実施形態は、癌を治療する方法であって、そのような治療を必要とする患者に、治療有効量の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、パクリタキセルと、カルボプラチンとを投与する方法に関する。別の実施形態では、前記式1.0の化合物を毎日投与し、前記パクリタキセルを1サイクルにつき1週間に1回投与し、カルボプラチンを、1サイクルにつき1週間に1回投与する。別の実施形態では、治療は1サイクル1〜4週間である。
本発明の別の実施形態は、癌を治療する方法であって、そのような治療を必要とする患者に、治療有効量の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、パクリタキセルと、カルボプラチンとを投与する方法に関する。別の実施形態では、前記式1.0の化合物を毎日投与し、前記パクリタキセルを1サイクルにつき3週間毎に1回投与し、前記カルボプラチンを1サイクルにつき3週間毎に1回投与する。別の実施形態では、治療は1サイクル1〜3週間である。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の非小分子肺癌を治療する方法であって、治療有効量の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)を毎日投与することと、治療有効量のカルボプラチンを1サイクルにつき1週間に1回投与することと、治療有効量のパクリタキセルを1サイクルにつき1週間に1回投与することとを含み、該治療は、1サイクルにつき1〜4週間行われる方法に関する。別の実施形態では、前記式1.0の化合物は、1日に2回投与される。別の実施形態では、カルボプラチンおよびパクリタキセルは、同じ日に投与され、別の実施形態では、カルボプラチンおよびパクリタキセルは連続して投与され、別の実施形態では、カルボプラチンはパクリタキセルの後で投与される。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の非小分子肺癌を治療する方法であって、治療有効量の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)を毎日投与することと、治療有効量のカルボプラチンを1サイクルにつき3週間毎に1回投与することと、治療有効量のパクリタキセルを1サイクルにつき3週間毎に1回投与することとを含み、該治療は1〜3週間行われる方法に関する。別の実施形態では、式1.0の化合物は、1日に2回投与される。別の実施形態では、カルボプラチンおよびパクリタキセルは同じ日に投与され、別の実施形態では、カルボプラチンおよびパクリタキセルは連続して投与され、別の実施形態では、カルボプラチンはパクリタキセルの後で投与される。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の非小分子肺癌を治療する方法であって、約50〜約200mgの式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)を1日に2回投与することと、カルボプラチンを、AUCが約2〜約8(および別の実施形態では、約2〜約3)となる量で、1サイクルにつき1週間に1度投与することと、パクリタキセルを、約60〜約300mg/m2(および別の実施形態では約50〜100mg/m2、さらに別の実施形態では約60〜約80mg/m2)の量で、1サイクルにつき1週間に1度投与することとを含み、治療は1サイクルにつき1〜4週間行われる方法に関する。別の実施形態では、式1.0の化合物を、約75〜約125mgの量で1日に2回投与し、別の実施形態では、約100mgを1日に2回投与する。別の実施形態では、カルボプラチンおよびパクリタキセルは同じ日に投与され、別の実施形態では、カルボプラチンおよびパクリタキセルは連続して投与され、別の実施形態では、カルボプラチンはパクリタキセルの後で投与される。
別の実施形態では、本発明は、そのような治療を必要とする患者の非小分子肺癌を治療する方法であって、約50〜約200mgの式1.0の化合物(たとえば、たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)を1日に2回投与することと、カルボプラチンを、AUCが約2〜約8(別の実施形態では、約5〜約8、別の実施形態では、6)となる量で1サイクルにつき3週間毎に1回投与することと、約150〜約250mg/m2(別の実施形態では、約175〜約225mg/m2、別の実施形態では、175mg/m2)のパクリタキセルを、1サイクルにつき3週間毎に1回投与することとを含み、治療は1〜3週間行われる方法に関する。別の実施形態では、式1.0の化合物は、約75〜約125mgの量で1日に2回投与され、別の実施形態では、約100mgを1日に2回投与される。別の実施形態では、カルボプラチンおよびパクリタキセルは同じ日に投与され、別の実施形態では、カルボプラチンおよびパクリタキセルは連続して投与され、別の実施形態では、カルボプラチンはパクリタキセルの後で投与される。
本発明の他の実施形態は、パクリタキセルおよびカルボプラチンの代わりに、該方法において一緒に用いられるタキサンおよび白金配位化合物は、(1)ドセタキセル(タキソテール(登録商標))およびシスプラチン;(2)パクリタキセルおよびシスプラチン;および(3)ドセタキセルおよびカルボプラチンであること以外は、先の実施形態に記載された癌を治療する方法(すなわち、タキサンおよび白金配位化合物を用いる、癌の治療および非小分子肺癌の治療の実施形態)に関する。本発明の方法の別の実施形態では、シスプラチンを、約30〜約100mg/m2の量で使用する。本発明の方法の別の実施形態では、ドセタキセルを、約30〜約100mg/m2の量で使用する。
別の実施形態では、本発明は、癌を治療する方法であって、そのような治療を必要とする患者に、治療有効量の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、タキサンと抗体であるEGF阻害剤とを投与する方法に関する。別の実施形態では、使用されるタキサンはパクリタキセルであり、EGF阻害剤はHER2抗体(一実施形態では、ハーセプチン)またはセツキシマブであり、別の実施形態では、ハーセプチンが使用される。治療の長さ、式1.0の化合物およびタキサンの量および投与法は、先の実施形態に記載した通りである。抗体であるEGF阻害剤は、1サイクルにつき1週間に1回投与され、別の実施形態では、タキサンと同じ日に投与され、別の実施形態では、タキサンと連続して投与される。たとえば、ハーセプチンを、約3〜約5mg/m2(別の実施形態では、約4mg/m2)の初期負荷投与量で投与し、次いで約2mg/m2の維持用量で、1サイクルにつき1週間に1度、治療周期(通常、該周期は1〜4週間)の残りの間投与する。一実施形態では、治療される癌は乳癌である。
別の実施形態では、本発明は、癌を治療する方法であって、そのような治療を必要とする患者に、治療有効量の(1)式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、(2)タキサンと、(3)(a)小分子であるEGF阻害剤、(b)抗体であるVEGF阻害剤および(c)小分子であるVEGFキナーゼ阻害剤からなる群から選択される抗悪性腫瘍剤とを投与することを含む方法に関する。別の実施形態では、タキサン、パクリタキセルまたはドセタキセルが使用される。別の実施形態では、抗悪性腫瘍剤は、ターセバ、イレッサ、ベバシズマブ、SU5416、SU6688およびBAY43−9006からなる群から選択される。治療の長さ、および式1.0の化合物およびタキサンの量および投与法は、先の実施形態で記載した通りである。抗体であるVEGFキナーゼ阻害剤は、普通、1サイクルにつき1週間に1度与えられる。小分子であるEGFおよびVEGF阻害剤は、普通、1サイクルにつき毎日与えられる。別の実施形態では、抗体であるVEGF阻害剤は、タキサンと同じ日に与えられ、別の実施形態では、タキサンと同時に投与される。別の実施形態では、小分子であるEGF阻害剤または小分子であるVEGF阻害剤が、タキサンと同じ日に投与される場合、タキサンと同時に投与される。EGFまたはVEGFキナーゼ阻害剤は、一般的に、約10〜約500mg/m2の量で投与される。
別の実施形態では、本発明は、癌を治療する方法であって、そのような治療を必要とする患者に、治療有効量の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、抗腫瘍ヌクレオシド誘導体と、白金配位化合物とを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、癌を治療する方法であって、そのような治療を必要とする患者に、治療有効量の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、抗腫瘍ヌクレオシド誘導体と、白金配位化合物とを投与することを含み、式1.0の化合物を毎日投与し、抗腫瘍ヌクレオシド誘導体を1サイクルにつき1週間に1回投与し、白金配位化合物を1サイクルにつき1週間に1回投与する方法に関する。治療は、1サイクルにつき1〜4週間が可能であるが、一実施形態では、治療は、1サイクルにつき1〜7週間である。
本発明の別の実施形態は、癌を治療する方法であって、そのような治療を必要とする患者に、治療有効量の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、抗腫瘍ヌクレオシド誘導体と、白金配位化合物とを投与することを含み、式1.0の化合物を毎日投与し、抗腫瘍ヌクレオシド誘導体を1サイクルにつき1週間に1回投与し、白金配位化合物を1サイクルにつき3週間毎に1回投与する方法に関する。治療は、1サイクルにつき1〜4週間が可能であるが、一実施形態では、治療は、1サイクルにつき1〜7週間である。
本発明の別の実施形態は、癌を治療する方法であって、そのような治療を必要とする患者に、治療有効量の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、ゲムシタビンと、シスプラチンとを投与することを含む方法に関する。別の実施形態では、式1.0の化合物を毎日投与し、ゲムシタビンを1サイクルにつき1週間に1回投与し、シスプラチンを1サイクルにつき1週間に1回投与する。一実施形態では、治療は、1サイクルにつき1〜7週間である。
本発明の別の実施形態は、癌を治療する方法であって、そのような治療を必要とする患者に、治療有効量の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、ゲムシタビンと、シスプラチンとを投与することを含む方法に関する。別の実施形態では、式1.0の化合物を毎日投与し、ゲムシタビンを1サイクルにつき1週間に1回投与し、シスプラチンを1サイクルにつき3週間毎に1回投与する。別の実施形態では、治療は1〜7週間である。
本発明の別の実施形態は、癌を治療する方法であって、そのような治療を必要とする患者に、治療有効量の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、ゲムシタビンと、カルボプラチンとを投与することを含む方法に関する。別の実施形態では、式1.0の化合物を毎日投与し、ゲムシタビンを1サイクルにつき1週間に1回投与し、カルボプラチンを1サイクルにつき1週間に1回投与する。別の実施形態では、治療は1サイクルにつき1〜7週間である。
本発明の別の実施形態は、癌を治療する方法であって、そのような治療を必要とする患者に、治療有効量の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、ゲムシタビンと、カルボプラチンとを投与することを含む方法に関する。別の実施形態では、式1.0の化合物を毎日投与し、ゲムシタビンを1サイクルにつき1週間に1回投与し、カルボプラチンを1サイクルにつき3週間毎に1回投与する。別の実施形態では、治療は1サイクルにつき1〜7週間である。
ゲムシタビンを使用する上記実施形態では、式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と白金配位化合物とを、タキサンを使用する実施形態に関して先に記載したように投与する。ゲムシタビンを、約500〜約1250mg/m2の量で投与する。一実施形態では、ゲムシタビンは、白金配位化合物と同じ日に投与され、別の実施形態では、白金配位化合物と連続的に投与され、別の実施形態では、ゲムシタビンは、白金配位化合物の後で投与される。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の癌を治療する方法であって、該患者に、式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、(1)抗体であるEGF阻害剤、(2)小分子であるEGF阻害剤、(3)抗体であるVEGF阻害剤および(4)小分子であるVEGFキナーゼ阻害剤(全て先に記載)から選択される抗悪性腫瘍剤とを投与することを含む方法に関する。治療は1サイクルにつき1〜7週間であり、一般的に、1サイクルにつき1〜4週間である。式1.0の化合物は、本発明の他の実施形態に関して先に記載した方法と同じ方法で投与する。小分子抗悪性腫瘍剤は、普通、毎日投与され、抗体抗悪性腫瘍剤は、普通、1サイクルにつき1週間に1回投与される。一実施形態では、抗悪性腫瘍剤は、ハーセプチン、セツキシマブ、ターセバ、イレッサ、ベバシズマブ、IMC−1C11、SU5416、SU6688およびBAY43−9006からなる群から選択される。
白金配位化合物を少なくとも1種の他の抗悪性腫瘍剤とともに使用し、これらの薬剤が連続して投与される、本発明の実施形態では、白金配位化合物は、一般的に、他の抗悪性腫瘍剤を投与した後に投与される。
本発明の他の実施形態として、先に記載した実施形態における式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれか1つに記載されたもの)と抗悪性腫瘍剤との投与に加えて、治療有効量の放射線を患者に投与することが挙げられる。放射線は、当業者に周知の技術およびプロトコルに従って投与される。
本発明の別の実施形態は、少なくとも2種の異なる化学療法剤と、静脈内投与用の医薬的に許容しうる担体とを含む医薬組成物に関する。医薬的に許容しうる担体は、等張生理食塩水(0.9%NaCl)、またはデキストロース溶液(たとえば、5%デキストロース)が好ましい。
本発明の別の実施形態は、式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、少なくとも2種の異なる抗悪性腫瘍剤と、静脈内投与用の医薬的に許容しうる担体とを含む医薬組成物に関する。医薬的に許容しうる担体は、等張生理食塩水(0.9%NaCl)またはデキストロース溶液(たとえば、5%デキストロース)が好ましい。
本発明の別の実施形態は、式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、少なくとも1種の抗悪性腫瘍剤と、静脈内投与用の医薬的に許容しうる担体とを含む医薬組成物に関する。医薬的に許容しうる担体は、等張生理食塩水(0.9%NaCl)またはデキストロース溶液(たとえば、5%デキストロース)が好ましい。
本発明の他の実施形態は、少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、乳癌の治療のための薬物との組合せの使用に関し、すなわち、本発明は、乳癌治療のための併用療法に関する。当業者は、式1.0の化合物と薬物とは、一般的に、別個の医薬組成物として投与されることを理解するであろう。複数の薬物を含む医薬組成物の使用は、本発明の範囲内である。
したがって、本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌(すなわち、閉経後および閉経前の乳癌、たとえばホルモン依存性乳癌)を治療(または予防)する方法であって、該患者に、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、治療有効量の少なくとも1種のホルモン拮抗剤であって、(a)アロマターゼ阻害剤、(b)エストロゲン拮抗剤および(c)LHRH類縁体からなる群から選択されるホルモン拮抗剤を投与することを含み、治療は、場合によっては、少なくとも1種の化学療法剤を投与することを含む方法に関する。
式1.0の化合物は、経口的に投与されるのが好ましく、一実施形態では、カプセルの形態で投与される。
アロマターゼ阻害剤の例として、アナソトロゾール(たとえば、アルミデックス)、レトロゾール(たとえば、フェマーラ)、エクセメスタン(アロマシン)、ファドロゾ−ルおよびホルメスタン(たとえば、レンタロン(Lentaron))が挙げられるが、これらに限定されない。
エストロゲン拮抗剤の例として、タモキシフェン(たとえば、ノルバデックス)、フルベストラント(たとえば、ファスロデックス)、ラロキシフェン(たとえば、エビスタ)およびアコルビフェンが挙げられるが、これらに限定されない。:
LHRH類縁体の例として、ゴセレリン(たとえば、ゾラデクッス)およびロイプロリド(たとえば、ロイプロリドアセテート、たとえば、リュープロンまたはリュープロンデポー製剤)が挙げられるが、これらに限定されない。
化学療法剤の例として、トラスツズマブ(たとえば、ハーセプチン)、ゲフィチニブ(たとえば、イレッサ)、エルロチニブ(たとえば、エルロチニブ・HCl、たとえばターセバ)、ベバシズマブ(たとえば、アバスチン)、セツキシマブ(たとえば、エルビタックス)およびボルテゾミブ(たとえば、ベルケイド)が挙げられるが、これらに限定されない。
複数のホルモン拮抗剤を使用する場合、各薬剤は、異なる薬剤のカテゴリーから選択するのが好ましく、たとえば、1つの薬剤は、アロマターゼ阻害剤(たとえば、アナソトロゾール、レトロゾールまたはエクセメスタン)であり、1つの薬剤はエストロゲン拮抗剤(たとえば、タモキシフェンまたはフルベストラント)ある。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれか1つに記載のもの)と、(a)アロマターゼ阻害剤、(b)エストロゲン拮抗剤および(c)LHRH類縁体からなる群から選択される少なくとも1種のホルモン拮抗剤とを投与することと、有効量の少なくとも1種の化学療法剤を投与することとを含む方法に関する。
本発明の他の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれか1つに記載のもの)と、(a)アロマターゼ阻害剤、(b)エストロゲン拮抗剤および(c)LHRH類縁体からなる群から選択される少なくとも1種のホルモン拮抗剤とを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、(a)アロマターゼ阻害剤および(b)エストロゲン拮抗剤からなる群から選択される少なくとも1種のホルモン拮抗剤とを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれか1つに記載のもの)と、(a)アロマターゼ阻害剤および(b)エストロゲン拮抗剤からなる群から選択される少なくとも1種のホルモン拮抗剤と、少なくとも1種の化学療法剤とを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、少なくとも1種のアロマターゼ阻害剤とを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、少なくとも1種のアロマターゼ阻害剤と、少なくとも1種の化学療法剤とを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の(1)少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、(2)(a)アナソトロゾール、レトロゾール、エクセメスタン、ファドロゾ−ルおよびホルメスタンからなる群から選択されるアロマターゼ阻害剤、(b)タモキシフェン、フルベストラント、ラロキシフェンおよびアコルビフェンからなる群から選択されるエストロゲン拮抗剤、および(c)ゴセレリンおよびロイプロリドからなる群から選択されるLHRH類縁体からなる群から選択される少なくとも1種のホルモン拮抗剤とを投与することと、有効量のトラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される少なくとも1種の化学療法剤を投与することとを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の(1)少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、(2)(a)アナソトロゾール、レトロゾール、エクセメスタン、ファドロゾ−ルおよびホルメスタンからなる群から選択されるアロマターゼ阻害剤、(b)タモキシフェン、フルベストラント、ラロキシフェンおよびアコルビフェンからなる群から選択されるエストロゲン拮抗剤、および(c)ゴセレリンおよびロイプロリドからなる群から選択されるLHRH類縁体からなる群から選択される少なくとも1種のホルモン拮抗剤とを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の(1)少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、(2)(a)アナソトロゾール、レトロゾール、エクセメスタン、ファドロゾ−ルおよびホルメスタンからなる群から選択されるアロマターゼ阻害剤および(b)タモキシフェン、フルベストラント、ラロキシフェンおよびアコルビフェンからなる群から選択されるエストロゲン拮抗剤からなる群から選択される少なくとも1種のホルモン拮抗剤とを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の(1)少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、(2)(a)アナソトロゾール、レトロゾール、エクセメスタン、ファドロゾ−ルおよびホルメスタンからなる群から選択されるアロマターゼ阻害剤、および(b)タモキシフェン、フルベストラント、ラロキシフェンおよびアコルビフェンからなる群から選択されるエストロゲン拮抗剤からなる群から選択される少なくとも1種のホルモン拮抗剤とを投与することと、有効量の少なくとも1種の化学療法剤であって、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される化学療法剤を投与することとを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の(1)少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、(2)アナソトロゾール、レトロゾール、エクセメスタン、ファドロゾ−ルおよびホルメスタンからなる群から選択される少なくとも1種のアロマターゼ阻害剤とを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の(1)少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、(2)アナソトロゾール、レトロゾール、エクセメスタン、ファドロゾ−ルおよびホルメスタンからなる群から選択される少なくとも1種のアロマターゼ阻害剤とを投与することと、(3)有効量の少なくとも1種の化学療法剤であって、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される化学療法剤を投与することとを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の(1)少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、(2)少なくとも1種のアロマターゼ阻害剤と、(3)少なくとも1種のLHRH類縁体とを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の(1)少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、(2)少なくとも1種のエストロゲン拮抗剤と、(3)少なくとも1種のLHRH類縁体とを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の(1)少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、(2)アナソトロゾール、レトロゾール、エクセメスタン、ファドロゾ−ルおよびホルメスタンからなる群から選択される少なくとも1種のアロマターゼ阻害剤と、(3)ゴセレリンおよびロイプロリドからなる群から選択される少なくとも1種のLHRH類縁体とを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の(1)少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、(2)タモキシフェン、フルベストラント、ラロキシフェンおよびアコルビフェンからなる群から選択される少なくとも1種のエストロゲン拮抗剤と、(3)ゴセレリンおよびロイプロリドからなる群から選択される少なくとも1種のLHRH類縁体とを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、アナソトロゾールとを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、レトラゾールとを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、エクセメスタンとを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれか1つに記載のもの)と、ファドロゾ−ルとを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、ホルメスタンとを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、タモキシフェンとを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、フルベストラントとを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、ラロキシフェンとを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、アコルビフェンとを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、ゴセレリンとを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、ロイプロリドとを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれか1つに記載のもの)と、アナソトロゾールと、タモキシフェン、フルベストラント、ラロキシフェンおよびアコルビフェンからなる群から選択されるエストロゲン拮抗剤とを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、該治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれか1つに記載のもの)と、レトロゾールと、タモキシフェン、フルベストラント、ラロキシフェンおよびアコルビフェンからなる群から選択されるエストロゲン拮抗剤とを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、エクセメスタンと、タモキシフェン、フルベストラント、ラロキシフェンおよびアコルビフェンからなる群から選択されるエストロゲン拮抗剤とを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、ファドロゾ−ルと、タモキシフェン、フルベストラント、ラロキシフェンおよびアコルビフェンからなる群から選択されるエストロゲン拮抗剤とを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、ホルメスタンと、タモキシフェン、フルベストラント、ラロキシフェンおよびアコルビフェンからなる群から選択されるエストロゲン拮抗剤とを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれか1つに記載のもの)と、アナソトロゾールと、タモキシフェンとを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれか1つに記載のもの)と、レトロゾールと、タモキシフェンとを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、エクセメスタンと、タモキシフェンとを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれか1つに記載のもの)と、ファドロゾ−ルと、タモキシフェンとを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれか1つに記載のもの)と、ホルメスタンと、タモキシフェンとを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、アナストロゾールと、フルベストラントとを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、レトロゾールと、フルベストラントとを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、エクセメスタンと、フルベストラントとを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、ファドロゾ−ルと、フルベストラントとを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、ホルメスタンと、フルベストラントとを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、アナソトロゾールと、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される化学療法剤とを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、レトロゾールと、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される化学療法剤とを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、エクセメスタンと、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される化学療法剤とを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、ファドロゾ−ルと、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される化学療法剤とを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、ホルメスタンと、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される化学療法剤とを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、タモキシフェンと、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される化学療法剤とを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、フルベストラントと、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される化学療法剤とを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、ラロキシフェンと、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される化学療法剤とを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、アコルビフェンと、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される化学療法剤とを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、ゴセレリンと、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される化学療法剤とを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、リュープロレインと、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される化学療法剤とを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、アナソトロゾールと、タモキシフェン、フルベストラント、ラロキシフェンおよびアコルビフェンからなる群から選択されるエストロゲン拮抗剤と、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される化学療法剤とを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、レトロゾールと、タモキシフェン、フルベストラント、ラロキシフェンおよびアコルビフェンからなる群から選択されるエストロゲン拮抗剤と、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される化学療法剤とを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれか1つに記載のもの)と、エクセメスタンと、タモキシフェン、フルベストラント、ラロキシフェンおよびアコルビフェンからなる群から選択されるエストロゲン拮抗剤と、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される化学療法剤とを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれか1つに記載のもの)と、ファドロゾ−ルと、タモキシフェン、フルベストラント、ラロキシフェンおよびアコルビフェンからなる群から選択されるエストロゲン拮抗剤と、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される化学療法剤とを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、ホルメスタンと、タモキシフェン、フルベストラント、ラロキシフェンおよびアコルビフェンからなる群から選択されるエストロゲン拮抗剤と、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される化学療法剤とを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、アナソトロゾールと、タモキシフェンと、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される化学療法剤とを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、レトロゾールと、タモキシフェンと、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される化学療法剤とを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、エクセメスタンと、タモキシフェンと、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される化学療法剤とを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、ファドロゾ−ルと、タモキシフェンと、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される化学療法剤とを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、ホルメスタンと、タモキシフェンと、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される化学療法剤とを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、アナソトロゾールと、フルベストラントと、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される化学療法剤とを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、レトロゾールと、フルベストラントと、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される化学療法剤とを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、エクセメスタンと、フルベストラントと、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される化学療法剤とを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、ファドロゾ−ルと、フルベストラントと、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される化学療法剤とを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、ホルメスタンと、フルベストラントと、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される化学療法剤とを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、ゴセレリンと、タモキシフェンとを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、ゴセレリンと、フルベストラントとを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、ゴセレリンと、ラロキシフェンとを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、ゴセレリンと、アコルビフェンとを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、ロイプロリドと、タモキシフェンとを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、ロイプロリドと、フルベストラントとを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、ロイプロリドと、ラロキシフェンとを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれか1つに記載のもの)と、ロイプロリドと、アコルビフェンとを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、ゴセレリンと、アナソトロゾールとを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれか1つに記載のもの)と、ゴセレリンと、レトロゾールとを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれか1つに記載のもの)と、ゴセレリンと、エクセメスタンとを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれか1つに記載のもの)と、ゴセレリンと、ファドロゾ−ルとを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、ゴセレリンと、ホルメスタンとを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれか1つに記載のもの)と、ロイプロリドと、アナソトロゾールとを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれか1つに記載のもの)と、ロイプロリドと、レトロゾールとを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、ロイプロリドと、エクセメスタンとを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれか1つに記載のもの)と、ロイプロリドと、ファドロゾ−ルとを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防する方法であって、治療は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、ロイプロリドと、ホルメスタンとを投与することを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌の治療または予防であって、処置は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、アナソトロゾールとの投与を含む治療または予防に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌の治療または予防であって、処置は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、レトロゾールとの投与を含む治療または予防に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌を治療または予防であって、処置は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、エクセメスタンとの投与を含む治療または予防に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌の治療または予防であって、処置は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、タモキシフェンとの投与を含む治療または予防に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌の治療または予防であって、処置は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、フルベストラントとの投与を含む治療または予防に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌の治療または予防であって、処置は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、アナソトロゾールと、フルベストラントとの投与を含む治療または予防に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌の治療または予防であって、処置は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式Iの化合物と、レトロゾールと、フルベストラントとの投与を含む治療または予防に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌の治療または予防であって、処置は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、エクセメスタンと、フルベストラントとの投与を含む治療または予防に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌の治療または予防であって、処置は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、アナソトロゾールと、タモキシフェンとの投与を含む治療または予防に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌の治療または予防であって、処置は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、レトロゾールと、タモキシフェンとの投与を含む治療または予防に関する。
本発明の別の実施形態は、そのような治療を必要とする患者の乳癌の治療または予防であって、処置は、治療有効量の少なくとも1種(たとえば1種)の式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、エクセメスタンと、タモキシフェンとの投与を含む治療または予防に関する。
本発明の他の実施形態は、化学療法剤がトラスツズマブである、乳癌を治療するための前記実施形態のいずれかのものに関する。
本発明の他の実施形態は、方法が乳癌の治療に関する乳癌の治療または予防のための前記実施例のいずれかのものに関する。
式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)、ホルモン拮抗剤および化学療法剤は、同時にまたは順番に投与することができる。
ホルモン拮抗剤および場合によっては、化学療法剤は当業者に周知のプロトコル、用量および投与形態(たとえば、医師用添付文書または発行された文献)に従って投与される。たとえば、タモキシフェン、フルベストラント、ラロキシフェン、アナソトロゾール、レトロゾール、エクセメスタン、ロイプロリドおよびゴセレリンに関しては、医師用添付文書,第57編,2003,Thomas PDRにより発行、Montvale,N.J.07645−1742。この開示は参照により、本明細書に組み込まれる。
一般的に、乳癌を治療する方法に関する実施形態では、(1)式1.0の化合物(たとえば、たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)を毎日投与することができ(たとえば、1日1回、一実施形態では1日に2回)、(2)アロマターゼ阻害剤は、使用されるアロマターゼ阻害剤の公知のプロトコルに従って投与することができ(たとえば、1日1回)、(3)エストロゲン拮抗剤は、使用されるエストロゲン拮抗剤の公知のプロトコルに従って投与することができ(たとえば、1日1回〜1ヶ月に1回)、(4)LHRH類縁体は、使用されるLHRH類縁体の公知のプロトコルに従って投与することができ(たとえば、1ヶ月に1回〜3ヶ月毎に1回)、および(5)化学療法剤は、使用される化学療法剤の公知のプロトコルに従って投与することができる(たとえば、1日1回〜1週間に1回)。
前記乳がん治療で行われる場合、放射線療法は、一般的に、式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)、ホルモン拮抗剤および場合によっては化学療法剤の投与の前に、公知のプロトコルに従って、行われる。
乳癌を治療する方法に従う治療は、連続的である(すなわち、連続投薬スケジュールが続く)。治療は、完全な反応があるまで、あるいは熟練した臨床医が患者はこの治療により利益を受けない(たとえば、疾患進行がある場合)と判断するまで、続けられる。
乳癌のための連続治療プロトコルは、熟練した臨床医が、患者は1種以上の投与薬物による不連続治療が利益があると判断した場合、不連続治療スケジュールに変更することができる。たとえば、治療で使用される残りの薬物は本明細書で記載したように与えながら、式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)を、不連続治療スケジュールを使用して与えることができる。式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)に関する不連続治療プロトコルの例は、式1.0の化合物を用いる3週間の繰り返しサイクル、次いで式1.0の化合物なしの1週間がある。
乳癌治療で完全な反応が達成された後、式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)による維持療法を、本発明の方法で記載した投薬を使用して続けることができる。また、維持療法は、本発明の方法で記載した投薬を使用するホルモン拮抗剤の投与を含めることもできる。維持療法は、ホルモン拮抗剤だけでも行うことができる。たとえば、完全な反応が達成された後、アロマターゼ阻害剤(たとえば、アナソトロゾール、レトロゾールまたはエクセメスタン)を5年まで続けることができる。あるいは、たとえば、エストロゲン拮抗剤、たとえばタモキシフェンを、完全な反応が達成された後、5年まで続けることができる。たとえば、エストロゲン拮抗剤(たとえば、タモキシフェン)を、完全な反応が達成された後、5年まで続け、次いでアロマターゼ阻害剤(たとえば、アナソトロゾール、レトロゾールまたはエクセメスタン)を5年まで続けることができる。
前記乳癌の治療に関する実施形態では、式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれか1つに記載のもの)を、約100mg〜約600mgの1日の合計用量で、連続して投与する。普通、この量を、分割した用量で投与し、一実施形態では、この量を1日に2回投与する。1実施形態では、式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)を、1用量当たり約50mg〜約300mgの量で1日に2回投薬する。別の実施形態では、式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)を、1用量当たり約100mg〜約200mgの量で、1日に2回投薬する。例として、式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)を、1用量当たり100mgで、1日に2回投薬することがあげられる。また、例として、式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)を、1用量当たり200mgで1日に2回投薬することが挙げられる。
アナソトロゾールは経口投与され、1用量当たり約0.5〜約10mgの量で1日に1回投薬され、一実施形態では、1用量当たり約1.0mgの量である。
レトロゾールは経口投与され、1用量当たり約1.0〜約10mgの量で1日に1回投薬され、一実施形態では、1用量当たり約2.5mgの量である。
エクセメスタンは経口投与され、1用量当たり約10〜約50mgの量で1日に1回投薬され、一実施形態では、1用量当たり約25mgの量である。
ファドロゾ−ルは経口投与され、1用量当たり約0.5〜約10mgの量で、1日に2回投薬され、一実施形態では、1用量当たり約2.0mgの量である。
ホルメスタンは筋肉内投与され、1用量当たり約100〜約500mgの量で2週間毎に1回投薬され、一実施形態では、1用量当たり約250mgの量である。
タモキシフェンは経口投与され、1用量当たり約10〜約100mgの量で1日に1回投薬され、一実施形態では、1用量当たり約20mgの量である。
フルベストラントは筋肉内投与され、1用量当たり約100〜約1000mgの量で1ヶ月に1回投薬され、一実施形態では、1用量当たり約250mgの量である。
ラロキシフェンは経口投与され、1用量当たり約10〜約120mgの量で1日に1回投薬され、一実施形態では、1用量当たり約60mgの量である。
アコルビフェンは経口投与され、1用量当たり約5〜約20mgの量で1日に1回投薬され、一実施形態では、1用量当たり約20mgの量である。
ゴセレリンは筋肉内に投与され、1用量当たり約2〜約20mgの量で1ヶ月に1回または3ヶ月毎に1回投薬され、一実施形態では、1ヶ月に1回投与される場合、1用量当たり約3.6mgの量であり、別の実施形態では、3ヶ月毎に1回投与される場合、1用量当たり約10.8mgの量である。
ロイプロリドは筋肉内に投与され、1用量当たり約2〜約20mgの量で1ヶ月に1回または3ヶ月毎に1回投薬され、一実施形態では、1ヶ月に1回投与される場合1用量当たり約3.75mgの量であり、別の実施形態では、3ヶ月毎に1回投与される場合、1用量当たり約11.25mgの量である。
トラスツズマブは静脈注射によって投与され、1用量当たり約2〜約20mpkの量で1週間に1回投薬され、一実施形態では、1用量当たり約2mpkの量である。トラスツズマブは、一般的に毎週2回投与である初期負荷投与量で、一般的に最初に投与される。したがって、たとえば、4mpkの初期負荷投与量を投与し、次いで1用量当たり2mpkを1週間毎に投与する。
ゲフィチニブは経口投与され、1用量当たり約100〜約1000mgの量で1日に1回投薬され、一実施形態では、1用量あたり約250mgの量である。
エルロチニブは経口投与され、1用量当たり約100〜約500mgの量で1日に1回投薬され、一実施形態では、1用量当たり約150mgの量である。
ベバシズマブは静脈内投与され、1用量当たり約2.5〜約15mg/キログラム体重の量で2週間毎に1回投薬され、一実施形態では、1用量当たり約10mg/キログラムの量である。
セツキシマブは静脈内投与され、1用量当たり約200〜約500mg/m2の量で1週間に1回投薬され、一実施形態では、1用量当たり約250mg/m2の量である。
ボルテゾミブは静脈内投与され、1用量あたり約1.0〜約2.5mg/m2の量で、2週間は1週間につき2回投薬し、次いで残りの10日は休止期(21日治療周期)であり、最高8治療周期であり、一実施形態では、1用量当たり約1.3mg/m2の量である。
したがって、本発明の一実施形態では、乳癌は、そのような治療を必要とする患者において治療(または予防)され、ここで、処置は、前記患者に、(1)式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)を、経口的に1用量あたり約50mg〜約300mgの量で(ここで、各用量は1日に2回投与される)、および(2)アナソトロゾールを、静脈内に1用量当たり約0.5〜約10mgの量で(ここで各用量は、1日1回与えられる)投与することを含む。
本発明の別の実施形態では、乳癌は、そのような治療を必要とする患者において治療(または予防)され、ここで、処置は、前記患者に、(1)式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)を、経口的に1用量当たり約100〜200mgの量で(ここで各用量は1日に2回投与される)、および(2)アナソトロゾールを、1用量あたり約1.0mgの量で(ここで各用量は1日1回与えられる)投与することを含む。
本発明の別の実施形態では、乳癌は、そのような治療を必要とする患者において治療(または予防)され、ここで、処置は、前記患者に、(1)式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)を、経口的に1用量当たり約50mg〜約300mgの量で(ここで各用量は1日に2回投与される)、および(2)レトロゾールを、経口で1用量当たり約1.0〜約10mgの量で(ここで各用量は1日1回与えられる)投与することを含む。
本発明の別の実施形態では、乳癌は、そのような治療を必要とする患者において治療(または予防)され、ここで、処置は、前記患者に、(1)式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)を、経口的に1用量当たり約100〜200mgの量で(ここで各用量は1日に2回投与される)、および(2)レトロゾールを、経口で1用量当たり約2.5mgの量で(ここで各用量は1日1回与えられる)投与することを含む。
本発明の別の実施形態では、乳癌は、そのような治療を必要とする患者において治療(または予防)され、ここで、処置は、前記患者に、(1)式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)を、経口的に1用量当たり約50mg〜約300mgの量で(ここで各用量は1日に2回投与される)、および(2)エクセメスタンを、経口で1用量当たり約10〜約50mgの量で(ここで各用量は1日1回与えられる)投与することを含む。
本発明の別の実施形態では、乳癌は、そのような治療を必要とする患者において治療(または予防)され、ここで、処置は、前記患者に、(1)式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)を、経口的に1用量当たり約100〜200mgの量で(ここで各用量は1日に2回投与される)、および(2)エクセメスタンを、1用量当たり約25mgの量で(ここで各用量は1日1回与えられる)投与することを含む。
本発明の別の実施形態では、乳癌は、そのような治療を必要とする患者において治療(または予防)され、ここで、処置は、前記患者に、(1)式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)を、経口的に1用量当たり約50mg〜約300mgの量で(ここで各用量は1日に2回投与される)、および(2)フルベストラントを、筋肉内に1用量当たり約100〜約1000mgの量で(ここで各用量は1ヶ月に1回与えられる)投与することを含む。
本発明の別の実施形態では、乳癌は、そのような治療を必要とする患者において治療(または予防)され、ここで、処置は、前記患者に、(1)式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)を、経口的に1用量当たり約100〜200mgの量で(ここで各用量は1日に2回投与される)、および(2)フルベストラントは、筋肉内に1用量当たり約250の量で(ここで各用量は1ヶ月に1回与えられる)投与することを含む。
本発明の別の実施形態では、乳癌は、そのような治療を必要とする患者において治療(または予防)され、ここで、処置は、前記患者に、(1)式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)を、経口的に1用量当たり約50mg〜約300mgの量で(ここで各用量は1日に2回投与される)、および(2)タモキシフェンを、経口的に1用量当たり約10〜約100の量で(ここで各用量は1日1回与えられる)投与することを含む。
本発明の別の実施形態では、乳癌は、そのような治療を必要とする患者において治療(または予防)され、ここで、処置は、前記患者に、(1)式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)を、経口的に1用量当たり約100〜200mgの量で(ここで各用量は1日に2回投与される)、および(2)タモキシフェンを、経口的に1用量当たり約20mgの量で(ここで各用量は1日1回与えられる)投与することを含む。
本発明の別の実施形態では、乳癌は、そのような治療を必要とする患者において治療され、治療は、式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、アロマターゼ阻害剤の1種(たとえば、アナソトロゾール、レトロゾールまたはエクセメスタンであり、一実施形態では、アナソトロゾール)と、エストロゲン拮抗剤の1種(たとえば、フルベストラントまたはタモキシフェン)の1種とを投与することを含み、ここで、式1.0の化合物、アロマターゼ阻害剤およびエストロゲン拮抗剤は先に記載した用量を投与する。
したがって、たとえば、本発明の別の実施形態では、乳癌は、そのような治療を必要とする患者において治療(または予防)され、ここで、処置は、前記患者に、(1)式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)を、経口的に1用量当たり約50mg〜約300mgの量で(ここで各用量は1日に2回投与される)、および(2)アナソトロゾールを、経口的に1用量当たり約0.5〜約10mgの量で(ここで各用量は1日1回与えられる)、および(3)フルベストラントを、筋肉内に1用量当たり約100〜約1000mgの量で(ここで各用量は1ヶ月に1回与えられる)投与することを含む。
本発明の別の実施形態では、乳癌は、そのような治療を必要とする患者において治療(または予防)され、ここで、処置は、前記患者に、(1)式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)を、経口的に1用量当たり約100〜200mgの量で(ここで各用量は1日に2回投与される)、および(2)アナソトロゾールを、経口的に1用量当たり約1.0mgの量で(ここで各用量は1日1回与えられる)、および(3)フルベストラントを、筋肉内に1用量あたり約250mgの量で(ここで各用量は1ヶ月に1回与えられる)投与することを含む。
本発明の別の実施形態では、乳癌は、そのような治療を必要とする患者において治療(または予防)され、ここで、処置は、前記患者に、(1)式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)を、経口的に1用量当たり約50mg〜約300mgの量で(ここで各用量は1日に2回投与される)、および(2)レトロゾールを、経口的に1用量当たり約1.0〜約10mgの量で(ここで各用量は1日1回与えられる)、および(3)フルベストラントを、1用量当たり約100〜約1000mgの量で(ここで各用量は1ヶ月に1回与えられる)投与することを含む。
本発明の別の実施形態では、乳癌は、そのような治療を必要とする患者において治療(または予防)され、ここで、処置は、前記患者に、(1)式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)を、経口的に1用量当たり約100〜200mgの量で(ここで各用量は1日に2回投与される)、および(2)レトロゾールを、経口的に1用量当たり約2.5mgの量で(ここで各用量は1日1回与えられる)、および(3)フルベストラントを、筋肉内に1用量当たり約250mgの量で(ここで各用量は1ヶ月に1回与えられる)投与することを含む。
本発明の別の実施形態では、乳癌は、そのような治療を必要とする患者において治療(または予防)され、ここで、処置は、前記患者に、(1)式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)を、経口的に1用量当たり約50mg〜約300mgの量で(ここで各用量は1日に2回投与される)、および(2)エクセメスタンを、経口的に1用量当たり約10〜約50mgの量で(ここで各用量は1日1回与えられる)、および(3)フルベストラントを、経口的に1用量当たり約100〜約1000mgの量で(ここで各用量は1ヶ月に1回与えられる)投与することを含む。
本発明の別の実施形態では、乳癌は、そのような治療を必要とする患者において治療(または予防)され、ここで、処置は、前記患者に、(1)式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)を、経口的に1用量当たり約100〜200mgの量で(ここで各用量は1日に2回投与される)、および(2)エクセメスタンを、経口的に1用量当たり約25mgの量で(ここで各用量は1日1回与えられる)、および(3)フルベストラントを、筋肉内に1用量当たり約250mgの量で(ここで各用量は1ヶ月に1回与えられる)投与することを含む。
本発明の別の実施形態では、乳癌は、そのような治療を必要とする患者において治療(または予防)され、ここで、処置は、前記患者に、(1)式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)を、経口的に1用量当たり約50mg〜約300mgの量で(ここで各用量は1日に2回投与される)、および(2)アナソトロゾールを、経口的に1用量当たり約0.5〜約10mgの量で(ここで各用量は1日1回与えられる)、および(3)タモキシフェンを、経口的に1用量当たり約10〜約100mgの量で(ここで各用量は1日1回与えられる)投与することを含む。
本発明の別の実施形態では、乳癌は、そのような治療を必要とする患者において治療(または予防)され、ここで、処置は、前記患者に、(1)式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)を、経口的に1用量当たり約100〜200mgの量で(ここで各用量は1日に2回投与される)、および(2)アナソトロゾールを、経口的に1用量当たり約1.0mgの量で(ここで各用量は1日1回与えられる)、(3)タモキシフェンを、経口的に1用量当たり約20mgの量で(ここで各用量は1日1回与えられる)投与することを含む。
本発明の別の実施形態では、乳癌は、そのような治療を必要とする患者において治療(または予防)され、ここで、処置は、前記患者に、(1)式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)を、経口的に1用量当たり約50mg〜約300mgの量で(ここで各用量は1日に2回投与される)、および(2)レトロゾールを、経口的に1用量当たり約1.0〜約10mgの量で(ここで各用量は1日1回与えられる)、および(3)タモキシフェンを、経口的に1用量当たり約10〜約100mgの量で(ここで各用量は1日1回与えられる)投与することを含む。
本発明の別の実施形態では、乳癌は、そのような治療を必要とする患者において治療(または予防)され、ここで、処置は、前記患者に、(1)式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)を、経口的に1用量当たり約100〜200mgの量で(ここで各用量は1日に2回投与される)、および(2)レトロゾールを、経口的に1用量当たり約2.5mgの量で(ここで各用量は1日1回与えられる)、および(3)タモキシフェンを、経口的に1用量当たり約20mgの量で(ここで各用量は1日1回与えられる)投与することを含む。
本発明の別の実施形態では、乳癌は、そのような治療を必要とする患者において治療(または予防)され、ここで、処置は、前記患者に、(1)式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)を、経口的に1用量当たり約50mg〜約300mgの量で(ここで各用量は1日に2回投与される)、および(2)エクセメスタンを、経口的に1用量当たり約10〜約50mgの量で(ここで各用量は1日1回与えられる)、および(3)タモキシフェンを、経口的に1用量当たり約10〜約100mgの量で(ここで各用量は1日1回与えられる)投与することを含む。
本発明の別の実施形態では、乳癌は、そのような治療を必要とする患者において治療(または予防)され、ここで、処置は、前記患者に、(1)式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)を、経口的に1用量当たり約100〜200mgの量で(ここで各用量は1日に2回投与される)、および(2)エクセメスタンを、経口的に1用量当たり約25mgの量で(ここで各用量は1日1回与えられる)、および(3)タモキシフェンを、経口的に1用量当たり約20mgの量で(ここで各用量は1日1回与えられる)投与することを含む。
他のホルモン拮抗剤の他の組合せが使用される場合、個々のホルモン拮抗剤は、個々の該ホルモン拮抗剤に関し先に特定した量で使用されることを当業者は理解するであろう。
乳癌治療の他の実施形態は、先に記載した乳がんを治療する方法であって、式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)を、1用量当たり約100mgの量で1日に2回投薬する方法に関する。
乳癌治療の他の実施形態は、先に記載した乳がんを治療する方法であって、式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)を、1用量当たり約200mgの量で1日に2回投薬する方法に関する。
乳癌治療の他の実施形態は、先に記載した乳がんを治療する方法であって、式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)およびホルモン拮抗剤(または複数のホルモン拮抗剤)に加えて、化学療法剤を投与する方法に関する。これらの実施形態において、式1.0の化合物およびホルモン拮抗剤の用量の範囲は、併用療法において先に記載した範囲であり、あるいは個々の式Iの化合物およびホルモン拮抗剤に関して先に記載した範囲である。化学療法剤の用量は、個々の化学療法剤に関して先に記載した用量である。化学療法剤に関する用量は、当該分野で周知である。
本発明の他の実施形態は、式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、少なくとも1種のホルモン拮抗剤と、医薬的に許容しうる担体とを含む医薬組成物に関する。
本発明の他の実施形態は、式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、少なくとも1種のホルモン拮抗剤と、少なくとも1種の化学療法剤と、医薬的に許容しうる担体とを医薬組成物に関する。
本発明の他の実施形態は、式1.0の化合物(たとえば、実施形態No.1〜161のいずれかに記載のもの)と、少なくとも1種の化学療法剤と、医薬的に許容しうる担体とを含む医薬組成物に関する。
本発明の方法で使用される化合物(薬物)は、医薬組成物(投与形態)に関し熟練した臨床医には製造業者から入手可能で、それらの組成物において使用されることを、当業者であれば理解するであろう。したがって、先に記載した方法における化合物または化合物のクラスの列挙は、特定の化合物または化合物のクラスを含む医薬組成物の列挙と置き換えることができる。たとえば、そのような治療を必要とする患者に、治療有効量の式1.0の化合物と、タキサンと、白金配位化合物とを投与することを含む癌を治療する方法に関する実施形態は、その範囲内に、そのような治療を必要とする患者に、治療有効量の式1.0の化合物を含む医薬組成物と、タキサンを含む医薬組成物と、白金配位化合物を含む医薬組成物とを投与することを含む癌を治療する方法を包含する。
本発明の方法において使用される投与の実際の用量およびプロトコルは、熟練した臨床医の判断に従って変化してもよいことを当業者は理解するであろう。使用される実際の用量は、患者の要求および治療される状態の重篤度によって変化してもよい。特定の状況における適正な用量の決定は、当業者の範囲内である。熟練した臨床医が、患者の年齢、条件および大きさ、ならびに治療される癌の重篤度、および治療に対する患者の反応などの要因を考慮した後、投与に関する用量およびプロトコルを変更することを決定する。
式1.0の化合物および化学療法剤の量および投与の回数は、患者の年齢、条件および大きさ、ならびに治療される癌の重篤度などの要因を考慮し、担当の臨床医(医者)の判断に従って調整される。
化学療法剤は、当該分野で周知の治療プロトコルに従って投与することができる。化学療法剤の投与は、治療される癌、および該疾患における化学療法剤の公知の効果により変更しうることは当業者には明らかであろう。また、熟練した臨床医の知識に従って、治療プロトコル(たとえば、用量および投与の回数)も、投与された療法剤に対する観察された患者への効果および投与された療法剤に対する癌の観察された反応に鑑み、変更しうる。
初回投与は、当該分野で公知の確立されたプロトコルに従って行うことができ、次いで、観察された効果に基づいて、用量、投与のモードおよび投与回数を熟練した臨床医によって変更することができる。
化学療法剤の特定の選択は、担当の臨床医の診断および患者の状態および適正な治療プロトコルの判断に依る。
投与の順番、治療プロトコルの間の化学療法剤の投与の繰り返しの決定は、治療する癌および患者の状態の判定の後、熟練した医者の知識で十分である。
したがって、経験および知識に従って、担当の医者は、治療が進むにつれ、個々の患者の必要性に従って、化学療法剤の投与に関する各プロトコルを変更することができる。そのような変更は全て本発明の範囲内である。
ホルモン拮抗剤、場合によっては化学療法剤および場合によっては放射線の特定の選択は、担当の医者の診断および患者の状態および適正な治療プロトコルの判断に依る。
投与の順番、治療プロトコル中のホルモン拮抗剤、場合によっては化学療法剤、および場合によっては放射線の繰り返しの数の決定は、治療する癌および患者の状態の判定の後、熟練した医者の知識で十分である。
したがって、経験および知識に従って、担当の医者は、治療が進むにつれ、個々の患者に必要性に従って、ホルモン拮抗剤、場合によっては化学療法剤、および場合によっては放射線の投与の各プロトコルを変更することができる。そのような変更は全て本発明の範囲内である。
投与された用量で効果的かどうかを判断する担当の臨床医は、患者の一般的な健康状態および癌に関連する症状(たとえば、痛み、せき(肺癌に関し)および呼吸の短縮(肺癌に関し))の緩和、腫瘍の増殖の阻害、腫瘍の実際の縮小、転移の阻害のようなより明確なサインを考慮するであろう。腫瘍の大きさは、標準的な方法、たとえば、放射線検査、たとえば、CATまたはMRIスキャンによって測定することができ、腫瘍が抑制されているか、あるいは後退しているかどうか判断するために、連続測定を使用することができる。治療の効果の判断を助けるために、痛みのような疾患関連の症状の緩和および全身状態の改善も使用することができる。
本発明の化合物は、以下に記載するプロセスに従って、製造することができる。
スキーム1
適正に置換されたピロリジンは、以下のようにして生成する。ピロリジン1Bのメチルエステルを、TMSジアゾメタンとの反応によって生成する。BOC保護基を脱離した後、化合物3Bをブロモtertブチルアセテートと反応させ、4Bを得る。次いで、tertブチルエステルを除去し、中間体5Bを得る。
スキーム2
R5置換ピペラジンを、白金の存在下、臭化アリールを用いて、ピペラジン6Bのブーフバルト型(Buchwald)カップリングにより生成し、ピペラジン7Bを得る。酸性条件(たとえば、TFA)を使用してBOC基を除去し、ピペラジン7Cを得る。
スキーム3
水素雰囲気下でパラジウム炭素のような還元条件を使用して、インダゾールニトロ化合物8Bを還元することにより、インダゾールブロミド9Bを生成する。
スキーム4
最終分子を、ピロリジン5Bと、ピペラジン(XはN、スキーム2の化合物7Cを参照)、またはピペリジン(XはC、スキーム11および12で生成、または本明細書に記載の実施例に従って生成、または当業者に周知の方法に従って生成)とを、DMF中のHATUのような標準のカップリング条件を使用してカップリングすることにより結合し、10Bを得る。次いで、メチルエステルを加水分解し11Bを得た後、インダゾール中間体9Bを、DMF中のHATUのような標準のカップリング条件を使用してカップリングし、12Bを得る。次いで、インダゾールの3位を、ボロン酸を使用するスズキカップリングによって誘導体化し、最終生成物13Bを得る。
スキーム5
代わりに、最終生成物13Bを、インダゾール8BをSEM(またはトリチル)誘導体として保護し、次いでスズキカップリングを行うことにより、適正に置換されたインダゾール中間体15Bを得ることにより生成することができる。水素雰囲気下でのパラジウム炭素のような還元条件を使用した還元により16Bを得た後、DMF中のHATUのような標準のカップリング条件を使用して、アミン16Bを11Bにカップリングし、13Bを得る。
スキーム6
3−アミノ置換インダゾール誘導体は、一般的スキーム6に従って、DMF中のHATUのような標準のカップリング条件で、Boc保護3,5−ジアミノインダゾール17Bを11Bでカップリングし、18Bを得ることによって生成することができる。次いで、3−アミノ基を、酸塩化物、塩化スルホニルおよびイソシアネートと反応させ、それぞれ、対応するアミド、スルホンアミドおよび尿素19Bを生成することができる。
部分−NHXAは、アミノ置換R1基、たとえば、−N(R10)2、−NR32−C(O)−R14、−N(R10)C(O)N(R10)2、および−N(R10)S(O)tR10を表すことは、当業者であれば理解するであろう。
スキーム7
アミノメチルインダゾール誘導体20Bは、実施例76、ステップ1〜4に従って、適正に置換された環を置換することによって生成することができる。次いで、3−アミノメチル基を、酸塩化物、塩化スルホニルおよびイソシアネートと反応することにより、それぞれ、対応するアミン、スルホンアミドおよび尿素21Bを生成することができる。
部分-CH2NHXBは、アミノ置換メチルR1基、たとえば、−(C(R30)2)n−NR32−C(O)−R10(式中、nは1であり、各R30はHである)、−(C(R30)2)n−NR32−S(O)tR10(式中、nは1であり、各R30はHである)、−(C(R30)2)n−NR32−C(O)−N(R32)−R10(式中、nは1であり、各R30はHである)、−(C(R30)2)nR13(式中、nは1であり、各R30はHであり、R13は−N(R10)2である)を表すことは、当業者であれば理解するであろう。
スキーム8
アミド化合物23Bは、実施例87に倣い、適切な化合物11Bを置換することにより生成することができる(一般的スキーム4)。次いで、得られた酸22Bを、EDC/HOBtの存在下のような標準のカップリング条件で適正なアミンとカップリングさせ、23Bを得る。
部分−C(O)NHXCは、アミドR1基、たとえば、−C(O)N(R10)2および−C(O)−NR32−C(R18)3を表すことは、当業者であれば理解するであろう。
スキーム9
タイプ27Bのインダゾールは、トルエン中Pd(PPh3)2Cl2の存在下で24Bを適正に置換されたアセチルと反応させ、25Bを得ることにより生成することができる。ヒドラジンと加熱し26Bを得た後、水素化し、27Bを得る。HATUまたはEDC/HOBtのような標準的なカップリング条件の下で27Bを11Bでカップリングし、28Bを得る。
部分−CH2XDは、R10置換基であるR1基を表す(例えば、アルキル、ヘテロアリールアルキルおよびアリールアルキル)。
スキーム10
トリフルオロ酢酸の存在下、29Bを適正に置換された化合物30Bで反応させ、31Bを得ることにより、適正に置換されたピロリジン32Bを得ることができる。次いで、化合物31Bを水素化条件(Pd/C、H2)で脱保護し、32Bを得ることができる。
スキーム10の代替プロセス
あるいは、33BをLDAと反応させ、次いで適切な求電子試薬、たとえば、実施例127中の臭化アリルを付加させ34Bを得ることにより、32Bを得ることができる。34Bをトリフルオロ酢酸で処理することにより、32Bを得る。
スキーム11
アリールまたはヘテロアリールハライドを、ボロン酸ピナコール34Bを用いるスズキカップリングにより35Bを得ることにより、アリールまたはヘテロアリールで置換されたピペリジンを生成することができる。次いで環の二重結合を、水素化して36Bを得、次いでトリフルオロ酢酸条件下、Boc保護基を除去する。あるいは、二重結合を保ったままBoc基を除去し、38Bを得ることができる。
スキーム12
同様に、2炭素スペーサーを有するアリールまたはヘテロアリールで置換されたピペリジンは、スキーム12に示すように、アリールまたはヘテロアリールハライドをアセチレン誘導体39B(これは、当該分野で公知の手順に従って生成することができる)でカップリングし、40Bを得ることにより生成することができる。次いで、40Bを41Bに還元し、その後トリフルオロ酢酸条件下でBoc保護基を除去する。あるいは、Boc保護基はトリフルオロ酢酸条件下で除去し、43Bを得ることができる。
本発明の化合物を以下の実施例に例示するが、実施例は、開示の範囲の限定を構成するものではない。本発明の範囲内の代わりの機構的経路および類縁構造は、当業者には明らかであろう。
LCMS条件は、(1)カラム:C−18逆相、5um、4.6×50mm、(2)MS:PE Sciex API−150EX、および(3)HPLC:Shimadzu LC−10ADvp、1mL/分、水中10%アセトニトリルから水中95%アセトニトリルへの直線勾配、両方とも0.05%TFAを含む。
実施例1
ステップ(1)
ピロリジン−3−カルボン酸メチルエステルの生成
R−ピロリジン−1,3−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル(2.15gm,10mmol)を、12mLのトルエンおよび3.5mLのメタノールに溶解した。トリメチルシリルジアゾメタンの2Nヘキサン溶液(6.56mL,13.12mmol)を滴下し、反応混合物を2時間攪拌した。混合物を蒸発させ、2.1gmの油状物を得た。この油状物を、ジクロロメタン(15mL)に溶解し、5mLのジオキサン中4N塩酸を加えた。反応混合物を1時間攪拌し、蒸発させ、油状物を得、これを結晶化させ、1.68gmの標題生成物を得た。
ステップ2
1−tert−ブトキシカルボニルメチル−ピロリジン−3−カルボン酸メチルエステルの生成
R−ピロリジン−3−カルボン酸メチルエステル(1.5gm,9.1mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(45mL)に溶解した。ジイソプロピルエチルアミン(5.7mL,31mL)、次いで炭酸セシウム(4.35gm,13.3mmol)を加えた。tertブチルブロモアセテート(1.5mL,10mmol)を滴下し、反応混合物を1時間攪拌し、ブラインを反応混合物に加え、これを酢酸エチルで3回抽出した。酢酸エチル抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、蒸発させ、粗標題生成物を得た。粗生成物をクロマトグラフに供し、2.15gm,97%の標題生成物を得た。
ステップ3
1−カルボキシメチル−ピロリジン−3−カルボン酸メチルエステルの生成
R−1−tert−ブトキシカルボニルメチル−ピロリジン−3−カルボン酸メチルエステル(2.15gm,8.8mmol)を、20mLの50%トリフルオロ酢酸/ジクロロメタンに溶解し、2時間攪拌した。反応混合物を蒸発させ油状物とし、20mLのジクロロメタンに溶解し、10mLのエーテル中の1NのHClを加えることにより、塩酸と交換し、3.35gmのゴム状固体を得た。
ステップ4
4−(4−ブロモ−フェニル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの生成
1−(4−ブロモ−フェニル)−ピペラジン塩酸塩(9gm,38mmol)を250mLのジクロロメタンに溶解し、9mLのトリエチルアミンを加えた。ジ−tertブチルジカルボネート(8.34gm,39mmol)を加え、反応混合物を1時間攪拌した。反応混合物を、飽和重炭酸ナトリウム溶液(100mL)で洗浄し、有機層を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させ、10.19gmの結晶性生成物を得た。
ステップ5
4−(4−ボロン酸−フェニル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの生成
4−(4−ブロモ−フェニル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(10.19gm,30mmol)を26mLのテトラヒドロフランに溶解した。混合物を乾燥チッ素雰囲気下で−78℃に冷却した。2.5Nのn−ブチルリチウムのヘキサン溶液(26mL,65mmol)を滴下し、30分攪拌した。トリイソプロピルボレート(14.68mL,63.6mmol)を10分かけて加え、反応混合物を、周辺温度に徐々に温めた。反応混合物を18時間攪拌した。塩化アンモニウムの飽和溶液(75mL)を加え、反応混合物を5分攪拌した。85%o−リン酸(7.27gm)を加え、反応混合物を1時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで3回抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、蒸発させた。粗生成物をシリカカラムでのクロマトグラフに供し、5.74gmの標題生成物を得た。
ステップ6
4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの生成
4−(4−ボロン酸−フェニル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(5.93gm,19.3mmol)を50mLのN,N−ジメチルホルムアミド/水の50%混合物に溶解した。K2CO3(16gm)を加え、混合物を脱ガスし、チッソでパージした。Pd(dppf)2Cl2(1.57gm)および2−クロロピリミジン(2.72gm)を加え、反応混合物を80℃で攪拌した。8時間後、生成物を酢酸エチルで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、蒸発させた。粗生成物をシリカゲルでのクロマトグラフに供し、5.03gm(76.6%)の標題生成物を得た。
ステップ7
2−(4−ピペラジン−1−イル−フェニル)−ピリミジンの生成
4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル5.03gmを25mLジクロロメタンに溶解し、10mLの4NのHClジオキサンを加えた。2時間攪拌した後、混合物を蒸発させ、標題生成物を得た。
ステップ8
1−{2−オキソ−2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−エチル}−プロリジン−3−カルボン酸メチルエステルの生成
2−(4−ピペラジン−1−イル−フェニル)−ピリミジン(ステップ7の化合物10,14.7mmol)および1−カルボキシメチル−ピロリジン−3−カルボン酸メチルエステル(ステップ3の化合物5,17.6mmol)を、72mLのDMFに溶解した。トリエチルアミン(8mL,57mmol)、1−ヒドロキシベンズトリアゾール(2.29gm)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDCl)(3.43gm,18mmol)を加え、反応混合物を24時間攪拌した。ブラインで洗浄し、ジクロロメタンで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、混合物を蒸発させ、シリカゲルでのクロマトグラフに供し、5.0gmの標題生成物を得た。
ステップ9
1−{2−オキソ−2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−エチル}−ピロリジン−3−カルボン酸の生成
1−{2−オキソ−2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−エチル}−ピロリジン−3−カルボン酸メチルエステル(ステップ8の化合物11,3.3gm,8.06mmol)をメタノールに溶解し、10mLの1Nの水酸化リチウムを加えた。反応混合物を18時間攪拌した。10mLの1NのHClを反応混合物に加え、蒸発させ、白色固体(3.94gm)を得た。
ステップ10
1−{2−オキソ−2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−エチル}−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−インダゾール−5−イル]アミドの生成
3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−インダゾール−5−イルアミン(0.11gm,0.5mmol)および1−{2−オキソ−2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−エチル}−ピロリジン−3−カルボン酸(ステップ9の化合物12,0.125gm,0.25mmol)を、4mLのDMFに溶解した。O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル−)−N,N,N,N−テトラメチルウロニウム・ヘキサフルオロホスフェート(HATU)(0.24gm,0.63mmol)およびトリエチルアミン(0.1mL,0.76mmol)を反応混合物に加え、混合物を18時間攪拌した。反応混合物をブラインに加え、ジクロロメタンで抽出した。硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過した後、混合物を蒸発させ、クロマトグラフに供し、36.7mgの標題生成物を得た。
実施例2
ステップ1
3−ブロモ−1H−インダゾール−5−イルアミンの生成
臭化物15(4.2g,17.4mmol,Barbet,Eur.J.Med.Chem.Chim.Ther.;Fr;21;4;1986,359の手順に従って生成)および塩化第一スズ水和物(17.0g,75.3mmol)をEtOH(35mL)に溶解した。粗製物を70℃で2.5時間攪拌した。粗製物を室温に冷却し、氷水(50mL)に注ぎ入れた。15重量%NaOH(100mL)の添加によりpHを塩基性にした。水層をEtOAcで抽出した。EtOAc層をMgSO4で乾燥し、ろ過し、蒸発させ、1.82gの粗生成物を得た。
ステップ2
1−{2−オキソ−2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−エチル}−1−ピロリジン−3−カルボン酸(3−ブロモ−1H−インダゾール−5−イル)−アミドの生成
粗製の3−ブロモ−1H−インダゾール−5−イルアミン16(403mg,1.9mmol)および実施例1ステップ9のカルボン酸12(357mg,0.90mmol)を、CH2Cl2(3mL)およびDMF(3ML)に溶解した。この粗製物にトリエチルアミン(1.01mL)およびHATU(722mg,1.9mmol)を加えた。粗製物を、チッ素気流下、室温で5時間攪拌した。粗製物に、追加の3−ブロモ−1H−インダゾール−5−イルアミン16(300mg,1.42mmol)、HATU(500mg,1.32mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(0.3mL)を加えた。粗製物に、CH2Cl2(5mL)およびDMF(3ML)を加えた。粗製物をチッ素気流下で一晩攪拌した。粗製物を、飽和NaHCO3を用い室温でクエンチした。粗製物をEtOAcで希釈した。有機層を水、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、蒸発させた。粗製物をクロマトグラフに供し、367mgの生成物を得た。
ステップ3
1−{2−オキソ−2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−エチル}−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(3−シアノ−フェニル)−1H−インダゾール−5−イル]−アミドの生成
5mL円錐形マイクロ波反応容器中のステップ2の臭化物17(107mg,0.18mmol)のDME(2mL)および希釈水(0.5mL)溶液に、ボロン酸(107mg,0.73mmol)、Na2CO3(100mg,0.94mmol)およびPdCl2dppf(59mg,0.072mmol)を加えた。粗製物を反応容器の蓋で密閉した。粗製物を、EMRYオプティマイザーマイクロ波で、120℃で600秒加熱した。粗製物を冷却し、室温で水を用いてクエンチした。水層をCH2Cl2で抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥し、ろ過し、蒸発させた。粗製物を、分取プレートを用い精製し、55mgの生成物を得た。LC質量スペクトルM+1@保持時間:612.1@3.17
実施例3〜60
実施例2の手順に類似の手順に倣って、化合物17をR1B(OH)2と反応させ、マイクロ波スズキ反応を経て、化合物19:
(式中、R1は表1に定義する通りである)を得た。表1において、「Ex」は「実施例」を表す。
(表1)
実施例61
ステップ1
3−ブロモ−5−ニトロ−1−トリチル−1H−インダゾールの生成
15(3.8g,15.7mmol)のCH3CN(100mL)溶液に、炭酸カリウム(10.42g,75.4mmol)、次いでTrCl(15.9g,56.4mmol)を、室温で48時間かけて加えた。溶剤を蒸発させ、粗製物をCH2Cl2に溶解した。粗製物を水でクエンチした。水層をCH2Cl2で抽出した。合わせた有機層をH2O、ブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、蒸発させた。固形粗製物をろ過用漏斗上に置き、20%EtOAc/ヘキサン(1L)および5%EtOAc/ヘキサン(500mL)で洗浄した。粗製物固体をろ過により集め、一晩乾燥し、7gの生成物を得た。
ステップ2
5−ニトロ−1−トリチル−3−(1−トリチル−1H−イミダゾール−4−イル)−1H−インダゾール
21(2.73g,6.19mmol,Jetter,M.C;Reitz,A.B.Synthesis,1998,829−831に従い生成)、臭化物36(0.73g,2.07mmol)およびPd(PPh)4(474mg,0.41mmol)のトルエン(10mL)溶液を、チッ素雰囲気下、100℃で18時間加熱した。粗製物を冷却し、蒸発させ、クロマトグラフに供し、730mgの生成物を得た。
ステップ3
1−トリチル−3−(1−トリチル−1H−イミダゾール−4−イル)−1H−インダゾール−5−イルアミンの生成
22(730mg,1.02mmolg,17.4mmol)のMeOH(150mL)溶液に、10重量%Pd/C(700mg)を加えた。粗製物を、真空および水素ガスのバルーンの両方に接続する3点調節弁でキャップした。粗製物を、室内真空を使用して脱ガスし、水素ガスで再び加圧した。このプロセスを5回繰り返した。粗製物を、水素雰囲気下、室温で3時間攪拌した。粗製物を、マイクロファイバフィルタを通してろ過した。ろ液を蒸発させ、以下の反応でさらに精製することなく使用した。
ステップ4
3−(1H−イミダゾール−4−イル)−1H−インダゾール−5−イルアミンの生成
イルアミン23(粗製物420mg,1.02mmol)のCH2Cl2(8mL)およびH2O(1mL)溶液に、TFA(1mL)を室温で加えた。粗製物を室温で60時間攪拌した。粗製物を室温で飽和NaHCO3を使用してクエンチした。粗製物を、蒸発させ、Na2SO4のプラグを通してろ過した。粗製物を蒸発させ、分取プレートによって精製し、120mgの生成物を得た。
ステップ5
1−{2−オキソ−2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−エチル}−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(1H−イミダゾール−4−イル)−1H−インダゾール−5−イル]−アミドの生成
アミン24(82mg,0.41mmol)およびカルボン酸12(81mg,0.21mmol)をCH2Cl2(2mL)およびDMF(2ML)に溶解した。粗製物にTEA(1.16mL)およびHATU(156mg,0.41mmol)を加えた。粗製物をチッ素気流下、室温で22時間攪拌した。粗製物を室温で飽和NaHCO3を用いてクエンチし、シリカゲルのプラグを通してろ過した。粗製物を蒸発させ、分取プレートによって精製し、17mgの生成物を得た。
実施例62
ステップ1
3−ブロモ−5−ニトロ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−インダゾールの生成
15(7.9g,32.6mmol)のDMF(163mL)溶液に、60重量%NaH(2.0g,49mmol)を室温で少しずつ5分かけて加えた。粗製物を室温で30分攪拌し、その後SEMCl(7.5mL,42.4mmol)を室温で加えた。粗製物を室温で58時間攪拌した。粗製物をH2Oでクエンチし、EtOAcで希釈した。水層をEtOAcで3回抽出した。合わせた有機層をH2O、ブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、蒸発させた。粗製物をクロマトグラフに供し、7.4gの生成物を得た。
ステップ2
5−アミノ−1−{2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−インダゾール−3−カルボニトリルの生成
10mLマイクロ波反応容器内の臭化物26(550mg,1.34mmol)のDMF(5mL)溶液に、ZnCN2(160mg,1.34mmol)およびPdCl2dppf(320mg,0.39mmol)を加えた。粗製物を、反応容器の蓋で密閉した。粗製物をEMRYオプティマイザーマイクロ波で、180℃1800秒加熱した。粗製物を冷却し、室温で水を使用してクエンチした。粗製物をEtOAcで希釈し、H2Oで3回洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥し、ろ過し、蒸発させた。粗製物を、クロマトグラフに供し、150mgの生成物を得た。
ステップ3
5−アミノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−インダゾール−3−カルボニトリルの生成
ニトリル27(150mg,0.47mmol)のEtOAc(5mL)溶液に、10重量%Pd/C(30mg)を加えた。粗製物を、真空および水素ガスのバルーンの両方に接続する3点調節弁でキャップした。粗製物を、室内真空を使用して脱ガスし、水素ガスで再び加圧した。このプロセスを5回繰り返した。粗製物を室温で4時間攪拌した。粗製物を、マイクロファイバフィルタを通してろ過した。ろ液を蒸発させ、分取プレートで精製し、70mgの生成物を得た。
ステップ4
1−{2−オキソ−2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−エチル}−ピロリジン−3−カルボン酸[3−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−インダゾール−5−イル]−アミドの生成
アミン28(242mg,0.84mmol)およびカルボン酸12(162mg,0.42mmol)をCH2Cl2(2mL)およびDMF(2ML)に溶解した。粗製物にDIPEA(0.3mL,1.68mmol)およびHATU(326mg,0.84mmol)を加えた。粗製物をチッ素気流下、室温で18時間攪拌した。粗製物を室温で飽和NaHCO3を用いてクエンチした。粗製物をEtOAcで希釈した。有機層を水、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、蒸発させた。粗製物をクロマトグラフに供し、212mgの生成物を得た。
ステップ5
1−{2−オキソ−2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−エチル}−ピロリジン−3−カルボン酸(3−シアノ−1H−インダゾール−5−イル)−アミドの生成
29(20mg,0.03mmol)のCH2Cl2(2mL)溶液に室温でTFA(2mL)を加えた。粗製物を室温で18時間攪拌した。粗製物を蒸発させ、室温で飽和NaHCO3を用いて乾燥した。粗製物を蒸発させ、シリカゲルのプラグを通してろ過し、蒸発させた。粗製物を分取プレートで精製し、13mgの生成物を得た。
実施例63
ステップ1
1−{2−オキソ−2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−エチル}−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(1H−テトラゾール−5−イル)−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−インダゾール−5−イル]−アミドの生成
実施例62ステップ4の29(40mg,0.061mmol)のDMF溶液にNaN3(12mg,0.18mmol)およびNH4Cl(13mg,0.24mmol)を加えた。粗製物を100℃で18時間攪拌した。粗製物を冷却し、蒸発させ、綿のプラグを通してろ過し、粗製物を蒸発させ、分取プレートで精製し、31mgの2種の異性体の混合物を得た。
ステップ2
1−{2−オキソ−2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−エチル}−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(1H−テトラゾール−5−イル)−1H−インダゾール−5−イル]−アミドの生成
ステップ1の31(31mg,0.054mmol,2種の異性体)のCH2Cl2(2mL)溶液に室温でTFA(2mL)を加えた。粗製物を室温で5時間攪拌した。粗製物を蒸発させ、室温で飽和NaHCO3を用いてクエンチした。粗製物を蒸発させ、シリカゲルのプラグを通してろ過し、蒸発させた。粗製物を分取プレートで精製し、13mgの生成物を得た。
実施例64
ステップ1
5−[(1−{2−オキソ−2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−エチル}−ピロリジン−3−カルボニル)−アミノ]−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−インダゾール−3−カルボキシイミド酸の生成
実施例63ステップ4のニトリル29(40mg,0.06mmol)のEtOH(0.4mL)溶液に、室温でDIPEA(0.1mL,0.6mmol)およびNH2OH・HCl(21mg,0.3mmol)を加えた。粗製物を45℃で18時間攪拌した。粗製物を冷却し、蒸発させ、綿のプラグを通してろ過した。粗製物を蒸発させ、分取プレートで精製し、18mgの生成物を得た。
ステップ2
5−[(1−{2−オキソ−2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−エチル}−ピロリジン−3−カルボニル)−アミノ]−1H−インダゾール−3−カルボキシイミド酸の生成
ステップ1の33(18mg,0.03mmol)のCH2Cl2(2mL)溶液に室温でTFA(2mL)を加えた。粗製物を室温で5時間攪拌した。粗製物を蒸発させ、室温で飽和NaHCO3を用いてクエンチした。粗製物を蒸発させ、シリカゲルのプラグを通してろ過し、蒸発させた。粗製物を分取プレートで精製し、18mgの生成物を得た。
実施例65
ステップ1
3−アミノ−5−[(1−{2−オキソ−2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−エチル}−ピロリジン−3−カルボニル)−アミノ]−インダゾール−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの生成
アミン35(283mg,1.14mmol,国際公開第03/064397号パンフレットに従って生成)のCH2Cl2(5mL)およびDMF(3ML)溶液に、実施例1ステップ9のカルボン酸12(375mg,0.95mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.4mL,2.28mmol)およびHATU(433mg,1.14mmol)を加えた。粗製物をチッ素気流下、室温で一晩攪拌した。粗製物に追加のアミン35(283mg,1.14mmol)、HATU(433mg,1.14mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(0.4mL,2.28mmol)を加えた。粗製物にCH2Cl2(5mL)およびDMF(3ML)を加えた。粗製物をチッ素気流下、室温で合計85時間攪拌した。粗製物を室温で飽和NaHCO3を使用してクエンチした。粗製物をEtOAcで希釈した。有機層を水、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、蒸発させた。粗製物をクロマトグラフに供し、410mgの生成物を得た。
ステップ2
3−アセチルアミノ−5−[(1−{2−オキソ−2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−エチル}−ピロリジン−3−カルボニル)−アミノ]−インダゾール−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの生成
ステップ1の36のCH2Cl2(0.3mL)およびピリジン(0.3mL)溶液に室温で塩化アセチル(50uL,0.7mmol)を加えた。粗製物を室温で30分攪拌した。粗製物を室温で飽和NaHCO3を用いてクエンチした。粗製物をEtOAcとH2Oとの間で分配した。有機層をH2O、ブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、蒸発させた。粗製物をクロマトグラフに供し、20mgの生成物を得た。
ステップ3
1−{2−オキソ−2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−エチル}−ピロリジン−3−カルボン酸(3−アセチルアミノ−1H−インダゾール−5−イル)−アミドの生成
ステップ2の37(20mg,0.03mmol)のCH2Cl2(2mL)溶液に室温でTFA(2mL)を加えた。粗製物を室温で17時間攪拌した。粗製物を室温で飽和NaHCO3を使用してクエンチした。粗製物をEtOAcとH2Oとの間で分配した。有機層をH2O、ブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、蒸発させた。粗製物をクロマトグラフに供し、6.1mgの生成物を得た。
実施例66〜73
化合物36を使用し、式40b(ここで、X1は表2に定義する通りである)の化合物を生成した。所望のX1置換を得るために、化合物36を、X1の対応する市販の酸塩化物、イソシアネートまたは塩化スルホニルと反応させる。次いで、BOC基をトリフルオロ酢酸で除去する。表2において、「Ex」は「実施例」を表す。
(表2)
実施例74
ステップ1
3−モルホリン−4−イル−5−ニトロ−1H−インダゾールの生成
3−ブロモ−5−ニトロ−1H−インダゾール(0.5gm,2mmol)を3.5mLのモルホリンに溶解し、密閉管中で40時間加熱した。次いで、混合物を冷却し、酢酸エチルに加え、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶出液として20〜50%酢酸エチル/ヘキサンを使用するシリカゲルでのクロマトグラフィーにより、標題化合物を得た(210mg,0.85mmol)。
ステップ2
3−モルホリン−4−イル−1H−インダゾール−5−イルアミンの生成
3−モルホリン−4−イル−5−ニトロ−1H−インダゾール(210mg)を10mLのメタノールに溶解し、混合物を、触媒として10%Pd/C(50mg)を使用して1気圧の水素で水素化した。24時間後、次のステップで使用するために、混合物を蒸発させた。
ステップ3
1−{2−オキソ−2−[4−{4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−エチル}−ピロリジン−3−カルボン酸(3−モルホリン−4−イル−1H−インダゾール−5−イル)−アミドの生成
標題化合物を、アミン13の代わりにステップ2のアミン42を使用したこと以外は、実施例1ステップ10の手順に倣って生成した。
実施例75
1−{2−オキソ−2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−エチル}−ピロリジン−3−カルボン酸(3−ピロリジン−1−イル−1H−インダゾール−5−イル)−アミドの生成
実施例74ステップ1のモルホリンに代えてピロリジンを使用して、実施例74ステップ1および2、および実施例1ステップ10の手順に倣って、標題化合物を生成した。実施例76ステップ1および2の手順に倣って生成したアミンを、実施例1ステップ10の手順におけるアミン13の代わりに使用する。
実施例76
ステップ1
3−ブロモメチル−5−ニトロ−インダゾール−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの生成
3−メチル−5−ニトロ−1H−インダゾール(1.89gm,10.2mmol)を20mLのアセトニトリルに溶解した。触媒量のDMAP、次いでトリエチルアミン(2.13mL,1.5当量)およびジ−tertブチルジカルボネート(2.88gm,1.3当量)を加え、3時間攪拌した。反応混合物を蒸発乾固し、酢酸エチルに溶解し、0.1NのHClで洗浄した。酢酸エチル層を2回水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥し、シリカゲルでのクロマトグラフに供し、2.05gmのBoc化合物を得た。全量のBoc化合物を20mLのCCl4に溶解し、過酸化ベンゾイル(179mg,0.74mmol)およびN−ブロモスクシンイミド(1.45gm,8.14mmol)を加えた。反応混合物を2時間還流した。2時間後、179mgの過酸化ベンゾイルを加え、反応混合物を18時間還流した。反応混合物を冷却し、水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥した。シリカゲルでのクロマトグラフィーにより、1.32gmの標題生成物を得た。
ステップ2
2−(5−ニトロ−1H−インダゾール−3−イルメチル)−イソインドール−1,3−ジオンの生成
3−ブロモメチル−5−ニトロ−インダゾール−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(0.63g,1.77mmol)およびカリウムフタルイミド(0.396g,1.2当量)をDMF(1mL)中、80℃で2時間攪拌した。TLC(20%EtOAc/ヘキサン)は出発物質が消費され、新しい生成物が形成されたことを示した。DMFを蒸発させた後、残渣1.33gを得た。得られた残渣をDCMで攪拌し、ろ過した。次いでろ過ケーキをDCM、次いでヘキサンで洗浄した。ろ液を蒸留し、0.79gの粗製物を得た。フラッシュクロマトグラフ(20〜30%EtOAc/ヘキサン)により混合物を得、2つのスポットがTLC上に示された。試料生成の間、固体が析出し、この固体を集めると95mgであった。MSは脱Boc生成物を示し、323での(M+H)+であった。この混合物の適当量を、2時間DCM中TFAで処理した。TLCは1スポットを示し、MSは323で(M+H)+を与えた。残りの混合物をTFA(6mL)およびDCM(10mL)の混合物中で2時間攪拌した。TFAおよびDCMを蒸発させ、所望の生成物0.71g(定量的,収率)を得た。
ステップ3
2−(5−アミノ−1H−インダゾール−3−イルメチル)−イソインドール−1,3−ジオンの生成
2−(5−ニトロ−1H−インダゾール−3−イルメチル)−イソインドール−1,3−ジオン(0.71gm)をメタノールに溶解し、10%Pd/C(触媒的)を使用し、18時間1気圧で水素化した。触媒をろ過し、混合物を蒸発させ、614mgの標題生成物を得た。
ステップ4
1−{2−オキソ−2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−エチル}−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]−アミドの生成
2−(5−アミノ−1H−インダゾール−3−イルメチル)−イソインドール−1,3−ジオン(ステップ3の化合物49,614gm,2mmol)および化合物12(実施例1ステップ9のもの)を10mLのDMFに溶解した。O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N,N−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU)(660mg,1.7mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(0.9mL,5当量)。4時間攪拌した後、反応混合物をブラインに加え、酢酸エチルで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。粗製物をシリカゲルでのクロマトグラフに供し、440mgの標題生成物を得た。
実施例77
1−{2−オキソ−2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−エチル}−ピロリジン−3−カルボン酸(3−アミノメチル−1H−インダゾール−5−イル)−アミドの生成
1−{2−オキソ−2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−エチル]}−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イルメチル)−1H−インダゾール−5−イル]−アミド(実施例78の化合物50,424mg,0.633mmol)をエタノールおよび0.31mLのヒドラジン水和物に溶解した。混合物を80℃で20時間加熱し、次いで蒸発乾固した。混合物をシリカゲルでのクロマトグラフに供し、100mgの標題生成物を得た。
実施例78〜84
実施例66〜73の手順に類似した手順にならい、化合物51(実施例77のもの)を使用して、式52の化合物(式中、X2は表3に定義する通りである)を得た。実施例78、80および81で所望の最終化合物を得るため、化合物51を、X2の対応する市販の酸塩化物と反応させる。実施例79、83および84で所望の最終化合物を得るため、化合物51を、X2の対応する市販のイソシアネートと反応させる。実施例82で所望の最終化合物を得るため、化合物51を、X2の対応する市販の塩化スルホニルと反応させる。表3中、「Ex」は「実施例」を表す。
(表3)
実施例85
ステップ1
5−ニトロ−1H−インダゾール−3−カルボン酸(54)の生成
インダゾール−3−カルボン酸(化合物53,3.0g,18mmol)の18mL濃硫酸懸濁液に、0℃で硝酸カリウム(2.0g,18mmol)を加えた。反応系を室温で一晩攪拌し、150mLの氷に注ぎ入れ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥し、濃縮し、化合物54(2.9g)を主要な異性体として得た。
ステップ2
5−ニトロ−1H−インダゾール−3−カルボン酸メチルアミド(55)の生成
化合物54(100mg,0.483mmol)、メチルアミン塩酸塩(52.2mg,0.773mmol)、HOBt(130mg,0.966mmol)およびDIEA(0.34mL,1.95mmol)のN−メチルピロリジノン溶液に1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(148mg,0.773mmol)を加えた。反応系を室温で2時間攪拌し、10mLの酢酸エチルで希釈した。混合物を水洗すると、黄色固体が析出した。析出物をろ過により集め、化合物55(67mg)を得た。
ステップ3
5−アミノ−1H−インダゾール−3−カルボン酸メチルアミド(56)の生成
化合物55(65mg)の5mLメタノール懸濁液に、触媒量の5%パラジウム炭素を加えた。混合物を水素雰囲気下、室温で4時間攪拌し、セライトを通してろ過した。ろ液を濃縮し、化合物56(59mg)を得た。
実施例86
ステップ1
インダゾール−3−カルボン酸(3.0g,18mmol)の18mL濃硫酸懸濁液に、0℃で硝酸カリウム(2.0g,18mmol)を加えた。反応系を室温で一晩攪拌し、150mLの氷に注ぎ込み、酢酸エチル(合計90mL)で3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥し、濃縮し、(54)(2.9g)を主な生成物として得た。
ステップ2
化合物54(230mg,1.11mmol)の5mLTHF溶液に水酸化ナトリウム溶液(1M,3.3mL,3.33mmol)、次いでt−ブチルジカルボネート(364mg,1.67mmol)を加えた。反応系を室温で一晩攪拌し、3.4mLの1NのHClで処理した。混合物を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、化合物55a(307mg)を得た。
ステップ3
化合物55a(307mg,1.00mmol)の溶液に、N,N’−ジイソプロピル−t−ブチルイソ尿素(880mg,4.00mmol)を加えた。反応系を一晩還流加熱し、ろ過した。ろ液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(3:1のヘキサン/酢酸エチル)により精製し、化合物56a(179mg)を得た。
ステップ4
化合物56a(150mg,0.413mmol)の5mLのメタノール中の混合物に、触媒量の5%パラジウム炭素を加えた。混合物を水素雰囲気下、室温で一晩攪拌し、セライトを通してろ過した。ろ液を濃縮し、化合物57(98mg)を得た。物質をさらに精製することなくそのまま使用した。
ステップ5
ステップ4の化合物57(98mg,0.29mmol)、12(LiClを有するTFA塩,211mg,0.29mmol)、1−ヒドロキシベンズトリアゾール(40mg,0.29mmol)およびジイソプロピルアミン(0.15mL,0.90mmol)のDMF溶液に、1−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDCl)(73mg,0.38mmol)を加えた。反応系を一晩室温で2時間攪拌し、濃縮し、逆相クロマトグラフィーで精製し、58をTFA塩(180mg)として得た。
ステップ6
ステップ5の化合物58(180mg,0.192mmol)を室温でTFA/DCM(3mL/3mL)を用いて処理した。反応系を1時間攪拌し、濃縮し、59(115mg)を得た。
ステップ7
化合物59(10mg,0.013mmol)およびn−ブチルアミン(1.9mg,0.026mmol)の1.5mLのDMF溶液に、HATU(14mg)を加えた。反応系を室温で2時間攪拌し、濃縮した。残渣を、逆相クロマトグラフィーで精製し、60(5mg)を得た。
実施例87
ステップ1
インダゾール−3−カルボン酸(化合物53,3.0g,18mmol)の18mLの濃硫酸溶液に0℃で硝酸カリウム(2.0g,18mmol)を加えた。反応系を室温で一晩攪拌し、150mLの氷に注ぎ入れ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥し、濃縮し、化合物54(2.9g)を主な異性体として得た。
ステップ2
化合物54(100mg,0.483mmol)、メチルアミン塩酸塩(52.2mg,0.773mmol)、HOBt(130mg,0.966mmol)およびDIEA(0.34mL,1.95mmol)のN−メチルピロリジノン溶液に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(148mg,0.773mmol)を加えた。反応系を室温で2時間攪拌し、10mLの酢酸エチルで希釈した。混合物を水洗すると、黄色固体が析出した。析出物をろ過により集め、化合物55(67mg)を得た。
ステップ3
化合物55(65mg)の5mLメタノール懸濁液に触媒量の5%パラジウム炭素を加えた。混合物を水素雰囲気下、室温で4時間攪拌し、セライトを通してろ過した。ろ液を濃縮し、化合物56(59mg)を得た。
ステップ4
実施例1ステップ10の手順に倣い化合物56を化合物12(実施例1ステップ9)で反応させ、化合物61を生成した。質量スペクトル:610、LCMS保持時間:3.58分。
実施例88〜97
式62の化合物:
(式中、X3は表4に定義の通りである)を、化合物59(実施例86ステップ6のもの)から、実施例86ステップ7に記載の手順に類似の手順に倣い、X3の対応するアミンを使用して生成した。表4において、「Ex」は「実施例」を表す。
表4
実施例98
ステップ1
1−tert−ブトキシカルボニルメチル−ピロリジン−3−カルボン酸、リチウム塩の生成
1−tert−ブトキシカルボニルメチル−ピロリジン−3−カルボン酸メチルエステル4(実施例1ステップ2参照)(0.753g,3.098mmol)をMeOH/THF(10mL;1/1)に溶解し、2Nの水酸化リチウム(1.5mL;3mmol)を加えた。得られた溶液を2時間攪拌し、溶剤を蒸発させ、標題化合物63を白色固体(0.71g,100%)として得た。質量スペクトルES(230,MH)。7
ステップ2
3−ブロモ−5−ニトロ−1H−インダゾール(化合物15(実施例2ステップ2参照)(0.5g,2.06mmol)、4−フルオロフェニルボロン酸(720mg,5.14mmol)、Pd(dppf)Cl2(252mg,0.31mmol)およびNa2CO3(657mg,6.20mmol)を、25mLマイクロ波容器に加えた。引き続いて、DME(16mL)およびH2O(4mL)を加えた。混合物をマイクロ波下、150℃で20分加熱した。次いで、反応混合物をセライトのパッドを通してろ過した。ろ液を濃縮し、フラッシュカラム(25%EtOAc/Hex)で精製し、化合物64(0.3g,1.17mmol)を得た。
ステップ3
化合物64(0.57g,2.22mmol)をEtOAc(20mL)/MeOH(20mL)に溶解した。Pd/C(約10重量%、触媒)を加えた。混合物を、parr装置を用い、一晩室温で50PSIのH2に供した。次いで、反応系をろ過した。ろ液を濃縮し、化合物65(492mg,2.16mmol)を得た。
ステップ4
{3−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−インダゾール−6−イルカルバモイル]−ピロリジン−1−イル}−酢酸tert−ブチルエステルの生成
1−tert−ブトキシカルボニルメチル−ピロリジン−3−カルボン酸、リチウム塩63(ステップ1のもの)(665mg,2.83mmol)およびN−メチルモルホリン(0.84mL,7.65mmol)をTHF(50mL)に溶解し、次いで溶液を0℃に冷却した。THF(20mL)中のイソブチルクロロホルメート(0.37mL,2.83mmol)を滴下し、0℃で1時間攪拌した。THF(20mL)中の3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−インダゾール−6−イルアミン65(ステップ2のもの)(576mg,2.54mmol)を滴下し、次いで室温で1時間攪拌した。反応混合物をEtOAC(150mL)、水(60mL)および5%NaOH(10mL)で希釈した。有機層を分離し、MgSO4で乾燥し、溶剤を蒸発させ、残渣を得、これをメタノール(30mL)および1NのNaOH(10mL)に溶解し、10分攪拌した。反応系を濃縮し、残渣をEtOAc(200mL)で抽出し、H2O(30mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、濃縮し、標題化合物66を白色固体(700mg,63%)として得た。
ステップ5
{3−[3−{4−フルオロ−フェニル)−1H−インダゾール−6−イルカルバモイル]−ピロリジン−1−イル}酢酸トリフルオロアセテートの生成
化合物66(700mg,1.60mmol)をトリフルオロ酢酸(20%,10mL)中で2時間攪拌し、次いで溶剤を蒸発させ、標題化合物をトリフルオロ酢酸塩67として白色固体(790mg,100%)として得た。ESMS(MH,383)。
ステップ6
2−(6−ブロモ−ピリジン−3−イル)−ピリミジンの生成
2−ブロモピリミジン(0.43g,2.70mmol)、2−ブロモピリジン−5−ボロン酸(0.55g,2.72mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(300mg,0.259mmol)、炭酸セシウム(1.15g,3.03mmol)の混合物をMeOH/トルエン/水(15mL,1/1/1)中、還流温度で一晩攪拌した。反応系を室温に冷却し、EtOAc(200mL)および水(50mL)で希釈した。有機層を分離し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、溶剤を蒸発させ、残渣を得、これを25%v/vEtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲル上で精製し、生成物76を白色固体(0.55g,85%)として得た。ESMS(MH,236)。
ステップ7
2−(6−ピペラジン−1−イル−ピリジン−3−イル)−ピリミジンの生成
DMF(5mL)中の2−(6−ブロモ−ピリジン−3−イル)−ピリミジン76(100mg,0.425mmol)、炭酸カリウム(100mg,0.724mmol)およびピペラジン(100mg,1.16mmol)の混合物を100℃で1時間攪拌した。反応系を冷却した。溶剤を減圧下蒸発させ、残渣をMeCl2(150mL)に溶解し、H2O(50mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、溶剤を蒸発させ、標題生成物77を白色固体(100mg,98%)として得た。ESMS(MH,242)。
ステップ8
1−{2−オキソ−2−[4−(5−ピリミジン−2−イル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イル]−エチル}−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−インダゾール−6−イル]−アミドの生成
トリエチルアミン(0.1mL,0.7mmol)を、{3−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−インダゾール−イルカルバモイル]−ピロリジン−1−イル−酢酸トリフルオロアセテート67(ステップ5)(50mg,0.1008mmol)、2−(6−ピペラジン−1−イル−ピリジン−3−イル)−ピリミジン77(ステップ7)(60mg,0.248mmol)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDCl)(50mg,0.261mmol)、1−ヒドロキシベンズトリアゾール一水和物(30mg,0.222mmol)のDMF(2mL)溶液に加え、室温で一晩攪拌した。溶剤を蒸発させ、残渣を、7%v/vのMeOH/MeCl2/NH4OHで溶出するシリカゲル上で精製し、生成物68を白色固体(33mg,54%)として得た。LCMS(MH,606)保持時間=2.46分。
実施例99〜101
実施例98の手順に類似の手順に倣い、適正な試薬を使用して、表5中の化合物を得た。表5において、「Ex」は「実施例」を表す。
表5
実施例102
ステップ1
1−クロロ−2−ヨード−4−ニトロ−ベンゼンの生成
N−ヨードスクシンイミド(1.71g,7.60mmol)を1−クロロ−4−ニトロベンゼン(1.17g,7.42mmol)のトリフルオロメタンスルホン酸(10mL)溶液に0℃で加え、次いで室温で1時間攪拌した。反応系を氷水でクエンチし、MeCl2(3×50mL)で抽出した。有機物を合わせ、10%亜硫酸水素ナトリウム(20mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、溶剤を蒸発させ、標題化合物を白色固体(1.3g,62%)として得た。
ステップ2
1−クロロ−2−(2−フルオロ−フェニルエチニル)−4−ニトロ−ベンゼンの生成
トリエチルアミン(0.2mL,1.43mmol)を1−クロロ−2−ヨード−4−ニトロ−ベンゼン69(ステップ1)(100mg,0.354mmol)、1−エチニル−2−フルオロベンゼン(100mg,0.832mmol)、ヨウ化銅(100mg,0.525mmol)、Pd(PPh3)2Cl2(100mg,0.142mmol)のジメチルホルムアミド(2mL)懸濁液に室温で加え、次いで70℃で2時間攪拌した。反応系を室温に冷却し、エーテル(50mL)で抽出し、水(20mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、ろ過し、溶剤を蒸発させて、残渣を得、これを20%v/vのMeCl2/ヘキサンで溶出するシリカゲルでのクロマトグラフに供し、標題生成物70を淡黄色固体(80mg,82%)として得た。
ステップ3
3−(2−フルオロ−ベンジル)−5−ニトロ−1H−インダゾールの生成
ヒドラジン一水和物(0.2mL,4.1mmol)を1−クロロ−2−(2−フルオロ−フェニルエチニル)−4−ニトロ−ベンゼン70(ステップ2)(80mg,0.29mmol)のn−ブタノール(3mL)溶液に加え、次いで2時間還流した。混合物を冷却し、溶剤を減圧下蒸発させた。残渣を5%v/vのMeOH/MeCl2で溶出するシリカゲルで精製し、黄色の固体(60mg,76%)を得た。ESMS(MH,272)。
ステップ4
3−(2−フルオロ−ベンジル)−1H−インダゾール−5−イルアミンの生成
ギ酸アンモニウム(50mg,0.792mmol)および10%Pd/C(5mg)を、3−(2−フルオロ−ベンジル)−5−ニトロ−1H−インダゾール(50mg,0.184mmol)のMeOH/THF(3mL,1/1)溶液に加え、次いで3時間還流した。反応系をMeOH(20mL)で希釈し、セライトパッドを通してろ過した。溶剤を蒸発させ、残渣をMeCl2に溶解し、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、溶剤を蒸発させ、標題化合物を白色固体(40mg,88%)として得た。ESMS(MH,242)。
ステップ5
1−{2−オキソ−2−[4−{4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−エチル}−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(2−フルオロ−ベンジル)−1H−インダゾール−6−イル]−アミドの生成
N−メチルモルホリン(0.2mL)を3−(2−フルオロ−ベンジル)−1H−インダゾール−5−イルアミン72(ステップ4)(5mg,0.0207mmol)、1−{2−オキソ−2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−エチル}−ピロリジン−3−カルボン酸12(実施例1ステップ9参照)(8mg,0.0202mmol)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDCl)(5mg,0.026mmol)、1−ヒドロキシベンズトリアゾール一水和物(3mg,0.022mmol)のDMF(2mL)溶液に加え、次いで室温で一晩攪拌した。溶剤を蒸発させ、残渣を7%v/vのMeOH/MeCl2/NH4OHで溶出するシリカゲルで精製し、生成物を白色固体(5mg,39%)として得た。ESMS(MH,619)。
実施例103〜112
実施例102の手順に類似する手順に倣い、および適正な試薬を使用して、式74:
(ここでX4は表6に定義する通りである)の化合物を生成した。矢印は、X4置換基の分子の残りへの結合点を示す。実施例109に関し矢印がないのは、X4フェニル基のいずれの炭素への結合が、式74の同じ最終化合物をもたらすためである。表6において、「Ex」は「実施例」を表す。
(表6)
実施例113〜118
実施例102の手順に類似する手順に倣い、適正な試薬を使用し、および12の代わりに1−{2−[4−(3−クロロ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−2−オキソ−エチル}−ピロリジン−3−カルボン酸75:
を使用し、式76:
(式中、X5は表7に定義する通りである)の化合物を生成した。矢印は、X5置換基の分子の残りへの結合点を示す。表7において、「Ex」は「実施例」を表す。
(表7)
実施例119
ステップ1
5−メチル−2−[4−(3−(S)−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−ピリミジンの生成
2−(4−ブロモフェニル)−5−メチルピリミジン78(250mg,1.008mmol)、酢酸パラジウム(50mg)、炭酸セシウム(400mg、1.23mmol)、(S)−2−メチルピペラジン(200mg,2mmol)および2−ジ−t−ブチルホスフィノ)−ビフェニル(50mg,0.167mmol)の混合物を、ジオキサン:水(10mL,v/v5:1)中、還流温度で4時間攪拌した。反応系を冷却し、MeCl2(100mL)およびH2O(50mL)で希釈した。有機層を分離し、乾燥(MgSO4)し、ろ過し、溶剤を蒸発させた。残渣を、100%EtOAc、次いで10%v/vMeOH/EtOAc/NH4OHで溶出するクロマトグラフィーによって精製し、生成物79を白色固体(220mg,81%)として得た。ESMS(MH,269)。
ステップ2
1−(2−{2−メチル−4−[4−(5−メチル−ピリミジン−2−イル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−インダゾール−6−イル]−アミドの生成
77の代わり79を使用したこと以外は、実施例98ステップ8の手順に類似した手順に倣い、標題化合物80を白色固体として得た。(ESMS,MH633)、保持時間:3.07分。
実施例120〜123
実施例119の手順に類似した手順に倣い、および79の代わりに適正な試薬を使用し、表8中の実施例120、121および123の化合物を生成し、実施例122の化合物が生成され得る。表8において、「Ex」は「実施例」を表す。
(表8)
実施例124
ステップ1
5−(4−ブロモ−フェニル)−ピリミジン−2−イルアミンの生成
5−ブロモ−ピリミジン−2−イルアミン(0.8g,4.59mmol)、4−ブロモフェニルボロン酸(1g,4.97mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(300mg,0.259mmol)炭酸セシウム(1.15g,3.03mmol)の混合物を、MeOH/H2O(20mL,1/1)中、還流温度で一晩攪拌した。反応系を室温に冷却し、EtOAc(200mL)および水(50mL)で希釈した。有機層を分離し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、溶剤を蒸発させ、残渣を得、これを85%v/vEtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルで精製し、生成物81を白色固体(0.7g,63%)として得た。ESMS(MH,250)。
ステップ2
5−(4−ピペラジン−1−イル−フェニル)−ピリミジン−2−イルアミンの生成
5−(4−ブロモ−フェニル)−ピリミジン−2−イルアミン(100mg,0.401mmol)、酢酸パラジウム(20mg,0.089mmol)、炭酸セシウム(200mg,0.62mmol)、ピペラジン(100mg,1.16mmol)および2−ジ−t−ブチルホスフィノ)−ビフェニル(50mg,0.167mmol)の混合物を、ジオキサン:水(10mL,v/v5:1)中、還流温度で4時間攪拌した。反応系を冷却し、MeCl2(100mL)およびH2O(50mL)で希釈した。有機層を分離し、乾燥(MgSO4)し、ろ過し、溶剤を蒸発させた。残渣を、100%EtOAc、次いで10%v/vMeOH/EtOAc/NH4OHで溶出するクロマトグラフィーによって精製し、生成物82を白色固体(70mg,68%)として得た。ESMS(MH,256)。
ステップ3
1−(2−{4−[4−(2−アミノ−ピリミジン−5−イル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−インダゾール−6−イル]−アミドの生成
77を82に代えたこと以外は、実施例98ステップ8に記載の方法に類似の方法に倣い、標題生成物83を、白色固体として得た。(ESMS,MH620)C34H35N9FO2LCMS(MH620)保持時間=2.52分。
実施例125
ステップ1
2−(tert−ブチル−ジメチルシラニルオキシメチル)−アクリル酸エチルエステルの生成
攪拌した2−ヒドロキシメチル−アクリル酸エチルエステル(260mg,2mmol)およびイミダゾール(163mg,2.4mmol)の乾燥DMF(5mL)溶液に、tert−ブチルジメチルシリルクロライド(362mg,2.4mmol)を加えた。反応混合物を一晩攪拌し、エーテルで希釈し、3回水洗し、MgSO4で乾燥した。溶剤を減圧除去し、粗生成物を得、これをヘキサン中の酢酸エチル(1:6)を使用するカラムクロマトグラフィーによって精製し、標題生成物(463mg,95%)を得た。
ステップ2
1−ベンジル−3−(tert−ブチル−ジメチルシラニルオキシメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸エチルエステルの生成
2−(tert−ブチル−ジメチルシラニルオキシメチル)−アクリル酸エチルエステル(463mg,1.89mmol)およびN−(メトキシメチル−N−(トリメチルシリルメチル)ベンジル−アミン(540μL,2.11mmol)の冷ジクロロメタン(3mL)溶液に、0℃で、トリフルオロ酢酸(26μL,0.34mmol)を加えた。得られた溶液を2時間で室温に温めた。粗生成物を、ヘキサン中の酢酸エチル溶液(1:10,1:5)で溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーで精製し、標題化合物(490mg,69%)を得た。
ステップ3
3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸エチルエステルの生成
1−ベンジル−3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸エチルエステル(690mg,1.83mmol)、ギ酸アンモニウム(461mg,7.31mmol)、10%Pd/C(100mg)の混合物を、メタノール(10mL)および水(1mL)中で一晩還流した。混合物を、セライトを通してろ過し、酢酸エチルで洗浄した。合わせたろ液を濃縮し、残渣を酢酸エチル中に採り、ブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥した。溶剤を蒸発させ、標題化合物を油状物(444mg,84%)として得た。
ステップ4
1−tert−ブトキシカルボニルメチル−3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸エチルエステルの合成
攪拌したアセトニトリル(5mL)中の3−(tert−ブチル−ジメチルシラニルオキシメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸エチルエステル(444mg,1.54mmol)、トリエチルアミン(214μL,1.54mmol)および炭酸セシウム(251mg,0.77mmol)の混合物に、tert−ブチルブロモアセテート(351μL,2.38mmol)をゆっくり加えた。混合物を1時間攪拌し、ろ過し、濃縮した。残渣を酢酸エチルで希釈し、水洗し、MgSO4で乾燥した。溶剤を減圧除去し、粗生成物を、これをシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーによって精製した。ヘキサン中の酢酸エチル(1:4)の溶液で溶出し、580mg(94%)の標題化合物を得た。
ステップ5
1−tert−ブトキシカルボニルメチル−3−ヒドロキシメチル−ピロリジン−3−カルボン酸エチルエステルの生成
テトラブチルアンモニウムフルオリド(1.8mL,THF中1M)を、1−tert−ブトキシカルボニルメチル−3−(tert−ブチル−ジメチルシラニルオキシメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸エチルエステル(726mg,1.8mmol)に加えた。反応溶液を半時間攪拌し、ヘキサン中の酢酸エチル(1:1)の溶液、次いで酢酸エチルを使用するカラムクロマトグラフィーで精製し、標題生成物(350mg,68%)を得た。
ステップ6
メチル2−(メトキシメチル)アクリレートの生成
攪拌した石油エーテル(3mL)中のメチル2−(ブロモメチル)アクリレート(239μL,2mmol)混合物に、炭酸カリウム(276mg,2mmol)、次いでナトリウムメトキシド(119mg,2.2mmol)およびメタノール(450μL)を加えた。得られた混合物を一晩攪拌し、ろ過し、残渣に濃縮し、これを、ヘキサン中10%エーテルで溶出するカラムクロマトグラフィーで精製し、標題化合物(150mg,58%)を得た。(参考:J.Med.Chem.;42;15;1999;2760−2773)。
ステップ7
1−ベンジル−3−メトキシメチル−ピロリジン−3−カルボン酸メチルエステルの生成
攪拌したメチル2−(メトキシメチル)アクリレート(176mg,1.35mmol)およびN−(メトキシメチル)−N−(トリメチルシリルメチル)ベンジルアミン(416μL,1.63mmol)のジクロロメタン(2mL)溶液に、0℃でトリフルオロ酢酸(21μL,0.27mmol)を加えた。得られた溶液を室温に温め、一晩攪拌した。粗生成物を、ヘキサン中の酢酸エチル(1:3)、次いで酢酸エチル5%メタノールで溶出するシリカでのカラムクロマトグラフィーで精製し、標題化合物(293mg,82%)を得た。
ステップ8
3−メトキシメチル−ピロリジン−3−カルボン酸メチルエステルの生成
1−ベンジル−3−メトキシメチル−ピロリジン−3−カルボン酸メチルエステル(373mg,1.42mmol)、ギ酸アンモニウム(358mg,5.68mmol),10%Pd/C(100mg)およびメタノール(6mL)の混合物を一晩還流した。混合物を、セライトを通してろ過し、酢酸エチルで洗浄した。合わせたろ液を濃縮し、残渣を酢酸エチルに採り、少量の水で洗浄した。水層を単離し、ジクロロメタンで3回抽出した。ジクロロメタン抽出物を先の酢酸エチル抽出物と合わせ、MgSO4で乾燥した。溶剤を蒸発させ、標題化合物を油状物(140mg,57%)として得た。
ステップ9
1−tert−ブトキシカルボニルメチル−3−メトキシメチル−ピロリジン−3−カルボン酸メチルエステルの生成
攪拌したアセトニトリル(2mL)中の3−メトキシメチル−ピロリジン−3−カルボン酸メチルエステル(140mg,0.81mmol)、トリエチルアミン(112μL,0.82mmol)および炭酸セシウム(263mg,0.81mmol)の混合物に、tert−ブチルブロモアセテート(119μL,0.81mmol)をゆっくり加えた。混合物を15分攪拌し、ろ過し、濃縮した。残渣を、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィーで精製した。酢酸エチルおよびヘキサン(1:2)の溶液を使用して溶出し、118mg(51%)の標題化合物を得た。
ステップ10
1−カルボキシメチル−3−メトキシメチル−ピロリジン−3−カルボン酸メチルエステルの生成
1−tert−ブトキシカルボニルメチル−3−メトキシメチル−ピロリジン−3−カルボン酸メチルエステル(118mg)を、トリフルオロ酢酸(2mL)で処理し、20分攪拌し、蒸発させ、残渣を得、これを塩酸(1mL,4N)と交換し、一晩凍結乾燥し、ゴム状標題生成物とした。
ステップ11
3−メトキシメチル−1−{2−オキソ−2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−エチル}−ピロリジン3−カルボン酸メチルエステルの生成
1−カルボキシメチル−3−メトキシメチル−ピロリジン−3−カルボン酸メチルエステル(化合物97)(0.21mmol)、2−(4−ピペラジン−1−イル−フェニル)−ピリミジン(化合物10、実施例1ステップ7参照)(0.21mmol)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル−)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU)(78mg,0.21mmol)の乾燥DMEに、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(108μL,0.62mmol)を加えた。反応混合物を4時間攪拌し、蒸発させて残渣とし、これを酢酸エチルと飽和炭酸ナトリウムとの間で分配した。有機層を単離し、水、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶剤を蒸発させ、粗生成物を得、これを、ジクロロメタン中の5%メタノールを用いるクロマトグラフに供し、標題化合物(97mg)を得た。
ステップ12
3−メトキシメチル−1−{2−オキソ−2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−エチル}−ピロリジン−3−カルボン酸の生成
1−カルボキシメチル−3−メトキシメチル−ピロリジン−3−カルボン酸メチルエステル(97mg,0.21mmol)を、テトラヒドロフランおよび水(2:1,3mL)中で水酸化リチウム一水和物(27mg,0.64mmol)を用いて、2時間ケン化した。反応混合物を4NのHClで酸性とし、一晩凍結乾燥し、標題化合物を得、これを次の合成ステップに直接使用した。
ステップ13
3−メトキシメチル−1−{2−オキソ−2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−エチル}−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−インダゾール−5−イル]−アミドの生成
3−メトキシメチル−1−{2−オキソ−2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−エチル}−ピロリジン−3−カルボン酸(0.049mmol)、1−ヒドロキシベンズトリアゾール(7mg,0.052mmol)および1−(3−ジメチルアミノプロピル−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDCl)(10mg,0.052mmol)を乾燥DMF(1mL)に溶解した。3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−インダゾール−5−イルアミン(12mg,0.053mmpl)を加え、反応混合物を一晩攪拌し、直接逆相HPLCによる精製に供し、9.15mgの標題生成物を得た。
質量スペクトル:649,保持時間:3.93分。
実施例126
ステップ1
2−フルオロメチルアクリル酸エチルエステルの生成
(ジエチルアミノ)硫黄トリフルオリド(DAST)(363μL,2.76mmol)のジクロロメタン(1mL)溶液に、−78℃で2−ヒドロキシルメチルアクリル酸エチルエステル(300mg,2.31mmol)のジクロロメタン(3mL)溶液をゆっくり加えた。反応混合物を、室温に温め、再度−78℃に冷却し、追加のDAST(100μL,0.76mmol)を加え、反応の完了を確かにした。反応混合物を室温に温め、飽和炭酸ナトリウムでクエンチした。有機層を単離し、水およびブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)した。ジクロロメタン溶液を、直接短いシリカゲルパッドに通し、ジクロロメタンで溶出し、生成物画分を集めた。合わせた画分(約12mL)を、さらに濃縮することなく直接次のステップで使用した。
ステップ2
1−ベンジル−3−フルオロメチル−ピロリジン−3−カルボン酸エチルエステルの生成
N−(メトキシメチル)−N−(トリメチルシリルメチル)ベンジルアミン(548μL,2.14mmol)を、先の反応の2−フルオロメチルアクリル酸エチルエステルのジクロロメタン溶液に溶解し、0℃に冷やした。トリフルオロ酢酸(67μL,0.87mmol)のジクロロメタン(0.5mL)溶液をゆっくり加えた。反応混合物を2時間で室温に温め、直接シリカゲルでのクロマトグラフに供した。酢酸エチルのヘキサン溶液(1:5、1:4、1:3)による溶出により、生成物(143mg)を油状物として得た。
実施例127
3−アリル−ピロリジン−1,3−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル3−メチルエステルの生成
ピロリジン−1,3−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル3−メチルエステル2(実施例1ステップ1参照)(4.58g,20mmol)をTHF(100mL)に溶解し、ドライアイス−アセトン浴中で−78℃に冷却した。次いでLDA(12mL,2.0M,24mmol)を滴下した。混合物を−78℃で1時間攪拌した。臭化アリル(5.3mL,61mmol)をニートで加えた。反応系を室温近くまで温め、24時間攪拌した。次いで飽和NH4Cl溶液でクエンチし、酢酸エチル(2×150mL)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濃縮した。粗製物を、4:1のヘキサン/酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムで精製し、標題化合物(3.6g)を黄色油状物として得た。MS(292,MNa)。
実施例128
ステップ1
(S,S)−5−[4−(4,4,5,5−テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボン酸tert−ブチルエステルの生成
(S,S)−5−(4−ブロモ−フェニル)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボン酸tertブチルエステル(4.0g,11.3mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(4.0g,15.7mmol)、KOAc(3.2g)およびCl2Pd(dppf)CH2Cl2(800mg)の混合物を、40mLジオキサン中で排気し、N2を数回再充填した。反応系を85℃で一晩攪拌した。。室温に冷却した後、150mLの酢酸エチルおよび30mLの水を加えた。混合物を、セライトパッドを通してろ過し、追加の酢酸エチルで洗浄した。分離した有機層を乾燥(MgSO4)し、濃縮した。粗製物を、30%〜50%の酢酸エチル/ヘキサンで溶出するシリカゲルカラムで精製し、標題化合物を白色固体(3.3g)として得た。MS(401,MH)。
ステップ2
(S,S)−5−[4−(5−フルオロ−ピリミジン−2−イル)−フェニル]−2,5−ジアザ−ビシクロ[2.2.1]−ヘプタン−2−カルボン酸tert−ブチルエステルの生成
(S,S)−5−[4−(4,4,5,5−テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロランジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(800mg,2mmol)、2−クロロ−5−フルオロ−ピリミジン(340mg,2.6mmol)、K2CO3(552mg,4mmol)およびCl2Pd(dppf)CH2Cl2(160mg)のDMF/H2O(5mL/5mL)混合溶液を排気し、N2を数回再充填した。反応系を70℃で18時間加熱した。室温に冷却した後、40mLの酢酸エチルおよび10mLの水を加えた。混合物を、セライトのパッドを通してろ過し、追加の酢酸エチルで洗浄した。分離した有機層を乾燥(MgSO4)し、濃縮した。粗製物を、50%酢酸エチル/ヘキサンで溶出するシリカゲルカラムで精製し標題化合物(420mg)を薄黄色固体として得た。
2−クロロ−5−フルオロ−ピリミジンを2−クロロピリミジンに代えて、類似の方法で106a:
を生成した。
実施例129
4−[4−(5−フルオロ−ピリミジン−2−イル)−フェニル]−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの生成
(S,S)−5−[4−(4,4,5,5−テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボン酸tert−ブチルエステルを、4−[4−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル]フェニルボロン酸に代えて、前記と同じように、4−[4−(5−フルオロ−ピリミジン−2−イル)−フェニル]−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを生成した(C.Chenら.J.Org.Chem.2003,68,2633)。
実施例130
(S,S)−5−(5−ビニル−ピリミジン−2−イル)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボン酸tertブチルエステルの生成
(S,S)−5−(5−ブロモ−ピリジン−2−イル)−2,5−ジアザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(177mg,0.5mmol)、トリブチルビニルスズ(634mg,2mmol)およびCl2Pd(dppf)CH2Cl2(60mg)をDMF(3mL)中で混合した。混合物を90℃で3日間加熱した。冷却し、反応系を酢酸エチル(50mL)とH2O(10mL)との間で分配した。有機層をH2O(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、ろ過した。濃縮したろ液を、33%〜50%酢酸エチル/ヘキサンで溶出するシリカゲルカラムで精製し、標題化合物を白色固体(54mg)として得た。MS(303,MH)。
実施例131
1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イルアミンの生成
5−ニトロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(Can.J.Chem.1988,66(3),420の手順により生成)(133mg,0.81mmol)をEtOH/CH3Ph(4mL/2mL)中でSnCl2(1.0g)と混合し、70℃で3時間加熱した。反応系を室温に冷却し、濃縮乾固した。残渣を、1.0NのNaOH(10mL)と酢酸エチル(50mL)との間で分配した。有機層をブラインで1回洗浄し、乾燥(MgSO4)し、ろ過した。ろ液を濃縮し、得られた粗製物を、10:2のCH2Cl2/メタノール(2NのNH3)を使用する分取TLCで精製した。標題化合物(15.0mg)を黄色固体として単離した。
実施例132
4−ヒドロキシ−4−チアゾール−2−イルピペリジン−1−カルボン酸tertブチルエステルの生成
2−ブロモ−チアゾール(0.27mL,2.99mmol)をEt2O(8mL)に溶解し、−78℃に冷却した。BuLi(1.3mL,2.5M)を滴下した。得られた黄色溶液を−78℃で45分攪拌した。次いで、Et2O(5mL)中の4−オキソ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(720mg,3.61mmol)を滴下した。反応温度は一晩自然に室温まで上昇した。H2O(10mL)を加えて反応をクエンチし、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を乾燥(MgSO4)し、ろ過し、濃縮した。残渣を、33%〜50%酢酸エチル/ヘキサンで溶出するシリカゲルカラムで精製し、4−ヒドロキシ−4−チアゾール−2−イル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(800mg)を無色油状物として得た。
実施例133
ステップ1
4−チアゾール−2−イル−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの生成
1−チアゾール−2−イル−ピペラジン(2g,12mmol)、トリエチルアミン(2.4g,24mmol)およびIDMAP(150mg,1.2mmol)のアセトニトリル(15mL)溶液に、ジ−tert−ブチルジカルボネートを加えた。得られた反応混合物を室温で3時間攪拌した。次いで、水(20mL)を加え、形成したスラリーを30分攪拌した。形成した生成物をろ過により集め、水洗した。空気乾燥した後、2.8gの生成物を得た(90%の収率)。
ステップ2
4−(5−ブロモ−チアゾール−2−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの生成
クロロホルム(5mL)中に4−チアゾール−2−イル−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(0.5g,1.9mmol)および炭酸セシウム(0.62mmol)を含む混合物に、0℃で、臭素(110mL)を、シリンジを介して加えた。添加後、反応混合物を室温で1時間攪拌した。水を加え、有機層を集め、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶剤を除去し、0.6gの生成物を得た(95%の収率)。
実施例134
5−チアゾール−2−イル−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボン酸tert−ブチルエステルの生成
2−ブロモチアゾール(200mg,1.22mmol)、酢酸パラジウム(15mg,0.06mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(217mg,2.26mmol)、(S,S)2,5−ジアザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(280mg,1.4mmol)および2−ジ−t−ブチルホスフィノ)−ビフェニル(37mg,0.118mmol)の混合物を、ジオキサン(10mL)中、80℃で一晩攪拌した。反応系を冷却し、酢酸エチル(40mL)およびH2O(50mL)で希釈した。有機層を分離し、乾燥(Na2SO4)し、ろ過し、溶剤を蒸発させた。残渣を、5%MeOH/DCMで溶出するクロマトグラフィーで精製し、生成物を白色固体(180mg,52%の収率)として得た。
実施例135
ステップ1
4−(5−ピリミジン−2−イル−チアゾール−2−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの生成
4−(5−ブロモ−チアゾール−2−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(100mg,0.29mmol)、2−トリブチルスタンナニル−ピリミジン(130mg,0.36mmol)、フッ化セシウム(85mg,0.56mmol)およびパラジウムジ−tert−ブチルホスフィンを含む丸底フラスコをArで3回脱ガスした。ジオキサンを加え、形成した反応混合物をAr下、90℃で一晩攪拌した。次いで、反応混合物を、セライトを通してろ過し、溶剤を真空除去し、粗生成物を次のステップで直接使用した。
ステップ2
2−(2−ピペラジン−1−イル−チアゾール−5−イル)−ピリミジンの生成
先のステップで得た粗生成物に、90%TFA(1mL)を加え、反応混合物を周辺温度で1時間攪拌した。過剰のTFAを真空除去し、残渣を分取HPLCを使用して精製し、所望の生成物(45mg,2ステップで44%の収率)をTFA塩として得た。
ステップ3
5−[(1−{2−オキソ−2−[4−(5−ピリミジン−2−イル−チアゾール−2−イル)−ピペラジン−1−イル]−エチル}−ピロリジン−3−カルボニル)−アミノ]−1H−インダゾール−3−カルボン酸メチルアミドの生成
[3−(3−メチルカルバモイル−1H−インダゾール−5−イルカルバモイル)−ピロリジン−1−イル]−酢酸(15mg,0.043mmol,インダゾール65の代わりに実施例85のインダゾールを使用して、実施例98の手順に類似した手順によって生成)およびHOBt(7mg,0.052mmol)のDMF(0.5mL)溶液に、0℃で、EDCl(10mg,0.052mmol)を加え、得られた反応混合物をこの温度で0.5時間攪拌した。この溶液に、先のステップで生成した2−(2−ピペラジン−1−イル−チアゾール−5−イル)−ピリミジン(18mg,0.052mmol)、次いでDIEA(7μL)を加えた。反応系を0℃で1時間攪拌し、徐々に室温に温め、一晩連続して攪拌した。次いで、酢酸エチル(5mL)、続けて水(10mL)を加えた。有機層を集め、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶剤を蒸発させ、残渣を、分取HPLCを使用して精製した。HPCLから得られた溶液に、HCl(1N,2mL)を加え、溶液を真空乾固した。次いで、形成した残渣をアセトニトリル/水(3:1)に溶解し、凍結乾燥し、所望の生成物(10mg,38%の収率)を塩酸塩として得た。
実施例136
ステップ1
4−(4−ブロモ−フェニル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの生成
4−(4−ブロモ−フェニル)−ピペリジン(2.8g,12mmol)、トリエチルアミン(2.4g,24mmol)およびDMAP(150mg,1.2mmol)のアセトニトリル(15mL)溶液に、ジ−tert−ブチルジカルボネートを加えた。得られた反応混合物を室温で3時間攪拌した。次いで、水(20mL)を加え、形成したスラリーを30分攪拌した。形成した生成物をろ過により集め、水洗した。空気乾燥した後、3.8gの生成物を得た(95%の収率)。
ステップ2
4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの生成
4−(4−ブロモ−フェニル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(100mg,0.29mmol)、2−トリブチルスタンナニル−ピリミジン(130mg,0.36mmol)、フッ化セシウム(85mg,0.56mmol)およびパラジウムジ−tert−ブチルホスフィンを含む混合物を、Arで3回脱ガスした。ジオキサンを加え、形成した反応混合物をAr下90℃で一晩攪拌した。次いで、反応混合物を、セライトを通してろ過し、溶剤を真空除去し、粗生成物を、次のステップで直接使用した。
ステップ3
2−(4−ピペリジン−4−イル−フェニル)−ピリミジンの生成
先のステップで得た粗生成物に90%TFA(1mL)を加え、反応混合物を周辺温度で1時間攪拌した。過剰のTFAを真空除去し、残渣を、分取HPLCを使用して精製し、所望の生成物(38mg,2ステップで37%の収率)をTFA塩として得た。
実施例137
ステップ1
4−チアゾール−2−イル−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの生成
(N−tert−ブトキシカルボニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−2−ボロン酸ピナコールエステル(100mg,0.32mmol)、2−ブロモチアゾール(64mg,0.39mmol)、PdCl2(dppf)(24mg,0.03mmol)およびリン酸カリウム(213mg,1mmol)の混合物をArで3回脱ガスし、ジオキサンを加えた。次いで、形成した反応混合物をAr下、80℃で一晩を加熱した。反応が完了した後、混合物を、セライトを通してろ過し、シリカカラム上のクロマトグラフ(10%酢酸エチル/DCM)に供し、所望の生成物(30mg,35%の収率)を得た。
ステップ2
4−チアゾール−2−イル−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジンの生成
先のステップで得た生成物に90%TFA(1mL)を加え、反応混合物を周辺温度で1時間攪拌した。過剰のTFAを真空除去し、残渣を分取HPLCを使用して精製し、所望の生成物(15mg,50%の収率)をTFA塩として得た。
実施例138
ステップ1
4−(メトキシ−メチル−カルバモイル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの生成
N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(851mg,8.72mmol)をジクロロメタン(6mL)に懸濁し、0℃に冷却した。N,N’−ジイソプロピルエチルアミン(1.66mL,9.53mmol)を加え、混合物を0℃で透明な溶液が得られるまで攪拌した。得られた溶液をさらなる使用のために0℃に保った。Boc−イソニペコチン酸(2g,8.72mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(1.2g,8.88mmol)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDCl)(1.83g,9.58mmol)を、DMF(15mL)に溶解し、0℃に冷却した。N,O−ジメチルヒドロキシルアミンのジクロロメタン溶液を攪拌しながら加え、得られた反応混合物を室温で一晩攪拌した。DMFを減圧除去し、残渣を、酢酸エチルと10%クエン酸との間で分配した。有機層を分離し、水、飽和NaHCO3、水およびブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥した。溶剤を減圧除去し、残渣をヘキサン中の酢酸エチル(2:1)で溶出するシリカゲルで精製し、標題化合物(1.88g,79%)を得た。LCMS m/e(295,M+Na)。
ステップ2
4−ホルミル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの生成
エーテル(4mL)中のリチウムアルミニウムヒドリド(1MのTHF溶液,4.4mL)混合物に、−60℃でエーテル(6mL)中の4−(メトキシ−メチル−カルバモイル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(1g,3.67mmols)を滴下した。反応混合物を0〜5℃に温め、次いで再び−60℃に冷却した。セライトを加え、反応系をKHSO4(1g)の水(3mL)溶液でクエンチし、セライトを通してろ過した。ろ液を1Nの冷HCl、飽和NaHCO3、ブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濃縮した。残渣を、ヘキサン中の酢酸エチル(1:1)で溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーで精製し、標題化合物(656mg,84%)を得た。(Org.Prep.Proced.Int.,2000,32,96)。
実施例139
ステップ1
4−メチル−ベンゼンスルホニルアジドの生成
トシルクロライド(4g,21mmol)のアセトン(60mL)溶液に、0〜5℃でアジ化ナトリウム(1.37g,21mmol)を加え、得られた溶液をその温度で2時間攪拌した。アセトンを除去し、水性混合物をエーテルで3回抽出した。合わせた抽出物をMgSO4で乾燥した。溶剤を蒸発させ、トシルアジド(4g,97%)を得た。(Eur.J.Org.Chem.2003,821−832)。
ステップ2
(1−ジアゾ−2−オキソ−プロピル)−ホスホン酸ジメチルエステルの生成
NaH(鉱物油中60%,0.83g,20.8mmols)のTHF(50mL)懸濁液に、0℃でTHF(50mL)中の(2−オキソ−プロピル)−ホスホン酸ジメチルエステル(3.1g,18.7mmol)を滴下し、この溶液を0℃で1時間攪拌した。トシルアジド(4g,20mmol)を一度に加え、0℃で10分攪拌し、セライトを通してろ過し、濃縮した。残渣を、酢酸エチルを使用するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーで精製し、標題化合物(2.9g,81%)を油状物として得た。(Eur.J.Org.Chem.2003,821−832)。
ステップ3
4−エチニル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの生成
0℃で、メタノール(16mL)中の4−ホルミル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(358mg,1.68mmol)および炭酸カリウム(464mg,3.36mmol)の攪拌した混合物に、(1−ジアゾ−2−オキソ−プロピル)−ホスホン酸ジメチルエステル(323mg,1.68mmol)メタノール(2mL)溶液を滴下した。得られた混合物を室温で一晩攪拌し、濃縮した。残渣を、ヘキサン中の酢酸エチル(1:5)溶液を使用するシリカゲルでのグロマトグラフィーに供し、標題化合物(308mg,88%)を無色結晶として得た。LCMS m/e(154,M−t−Bu+2H)(J.Am.Chem.Soc.2003,125,3714)。
ステップ4
4−フェニルエチニル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの生成
ヨードベンゼン(135μL,1.2mmol)、4−エテニル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(209mg,1mmol)およびトリエチルアミン(167μL,1.2mmol)をアセトニトリル(6mL)に溶解した。ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(35mg,0.05mmol)およびCuI(10mg,0.05mmol)を加え、反応混合物を室温で一晩攪拌し、50℃でさらに2時間攪拌を続け、その後、酢酸エチルと水との間で分配した。有機層を単離し、1NのHCl、ブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)した。溶剤を除去し、残渣を、ヘキサン中の酢酸エチル(1:4;1:2)の溶液を使用するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーで精製し、標題化合物(74mg)を得た。LCMS m/e(230,M−t−Bu+2H)。
ステップ5
4−フェニルエチニル−ピペリジンの生成
4−フェニルエチニル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルをTFAで10分間処理し、濃縮し、凍結乾燥して、標題生成物を得た。
実施例140
ステップ1
4−ピリミジン−2−イルエテニル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの生成
2−ブロモピリミジン(175mg,1.1mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(35mg,0.05mmol)およびCuI(10mg,0.05mmol)の懸濁液に、4−エチニル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(209mg,1mmol)の溶液を加えた。混合物を一晩攪拌し、セライトを通してろ過し、濃縮した。残渣を酢酸エチルと水との間で分配し、有機層を単離し、乾燥(MgSO4)し、濃縮した。残渣を、ヘキサン中の酢酸エチル(1:1)で溶出するシリカゲルでのクロマトグラフに供し、未反応の2−ブロモピリミジン(130mg)を得、次いで標題化合物(23mg)を得た。LCMS m/e(288,M+H)。
ステップ2
2−ピペリジン−4−イルエチニル−ピリミジンの生成
4−ピリミジン−2−イルエチニル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルをTFAで10分間処理し、濃縮し、凍結乾燥し、標題生成物を得た。
実施例141
5−({1−[2−オキソ−2−(4−フェニルエチニル−ピペリジン−1−イル)−エチル]−ピロリジン−3−カルボニル}−アミノ)−1H−インダゾール−3−カルボン酸メチルアミドの生成
[3−(3−メチルカルバモイル−1H−インダゾール−5−イルカルバモイル)−ピロリジン−1−イル]−酢酸(0.13mmol)、4−フェニルエチニル−ピペリジン(0.13mmol)、1−ヒドロキシベンズトリアゾール(18mg,0.13mmol)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDCl)(27mg,0.14mmol)およびDIEA(45μL,0.26mmol)の溶液を一晩攪拌し、直接、逆相HPLCによる精製に供し、16mgの標題生成物を得た。
実施例142
5−({1−[2−オキソ−2−(4−ピリミジン−2−イルエチニル−ピペリジン−1−イル)−エチル]−ピロリジン−3−カルボニル}−アミノ)−1H−インダゾール−3−カルボン酸メチルアミドの生成
4−フェニルエチニル−ピペリジンの代わりに2−ピペリジン−4−イルエチニル−ピリミジンを使用したこと以外は、実施例141の手順に類似した手順に倣い、標題化合物を生成した。
実施例143〜151
適正に置換されたピペラジン、適切に置換されたインダゾール、および実施例87のMeNH2について適正なアミンを使用すること以外、実施例135ステップ3に類似した手順に倣い、表9の化合物を生成することができる。
(表9)
実施例152〜155
実施例128〜134の手順に従って生成した、適切に置換されたピペラジン誘導体を使用したこと以外は、実施例85の手順に類似の手順に倣って、表10の化合物を生成した。
(表10)
実施例156
ステップ10の化合物96の代わりに実施例125ステップ5の化合物90を使用し、およびステップ11の2−(4−ピペラジン−1−イル−フェニル)−ピリミジンの代わりに4−ピペラジン−1−イル−チアゾリルを使用して、実施例125の手順に類似した手順に倣い、表11の化合物を生成した。
(表11)
実施例157および158
適正なピロリジンおよび実施例128の置換ピペラジンを使用すること以外、実施例125の手順に類似した手順に倣い、表12の化合物を生成することができる。表12において、「Ex」は「実施例」を表す。
(表12)
実施例159〜164
本明細書に記載の方法、たとえば、実施例98、133および135の手順に類似した手順に倣い、表13の化合物を生成した。表13において、「Ex」は「実施例」を表す。
(表13)
実施例165
ステップ1
3−メチル−1−チアゾール−2−イル−ピペラジンの生成
ジオキサン25mL(v/v5/1)中の2(R)−メチルピペラジン(300mg,3mmol)、2−ブロモチアゾール(0.27mL,3mmol)、(2−ビフェニルイルジ−tert−ブチルホスフィン(134mg,0.449mmol)、酢酸パラジウム(101mg,0.45mml)および炭酸セシウム(1.46g,4.49mmol)の混合物を、還流温度で2時間維持し、次いで室温に冷却し、次いでセライトを通してろ過し、次いで濃縮し、次いで12%MeOH/MeCl2/NH4OHで溶出するクロマトグラフィーで精製し、生成物を白色固体(145mg,26%)として得た。
ステップ2
1−[2−(2−メチル−4−チアゾール−2−イル−ピペラジン−1−イル)−2−オキソ−エチル]−3−カルボン酸[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−インダゾール−6−イル]−アミドの生成
3−メチル−1−チアゾール−2−イル−ピペラジン(11mg,0.060mmol)、{3−[3−(4−フルオロフェニル)−1H−インダゾール−6−イルカルバモイル]−ピロリジン1−イル}−酸性酸、トリフルオロアセテート(30mg,0.06mmol)、EDCl・HCl(11mg,0.06mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(9mg,0.066)mmol)およびNMM(0.04mL)の混合物をDMF(2mL)中室温で一晩攪拌した。反応系をEtOAc(50mL)で希釈し、ブライン(20mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、溶剤を蒸発させた。得られた物質を、アセトニトリル:水で溶出する逆相HPLC(C18カラム)で精製し、生成物を得、これを飽和NaHCO3で塩基性化されたMeCl2に溶解し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、溶剤を蒸発させ、標題生成物(10mg)を得た。LCMS MH548。保持時間:2.36分
実施例166〜179
本明細書に記載の方法、たとえば、実施例85、98、137および136の手順に類似した手順に倣い、表14の化合物を生成した。表14において、「Ex」は「実施例」を表す。
(表14)
実施例181および183〜259
本明細書に記載の方法、たとえば、実施例1、3〜60、85、98、128、183、184の手順に類似した手順に倣い、表15の化合物を生成した。表15において、「Ex」は「実施例」を表す。
(表15)
実施例260〜334
以下に記載する生成1〜15で生成した中間体を使用し、前記反応スキームに記載した手順に倣って、表16の化合物を生成した。表16において、「Ex」は「実施例」を表す。
生成1
−78℃に冷却したLDA(33.5mmol,16.7mL,トルエン中2M)の50mLのTHF溶液に、1D(5.9g,25.7mmol)の50mLのTHF溶液を滴下した。粗製物を-78℃で45分攪拌した。粗製物に、パラホルムアルデヒド(12g,400mmol)のクラッキングにより新しく生成したホルムアルデヒドガスをバブリングした。粗製物を−78℃でさらに30分攪拌した。粗製物に飽和NH4Cl(200mL)を加えた。粗製物を室温に温めた。粗製物をEtOAcで希釈した。有機層をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮した。粗製物を、EtOAc/ヘキサン(3:7)→EtOAc/ヘキサン(1:1)を使用するBiotageで精製し、6.6g(57%)の生成物を黄色油状物として得た。
生成2
エステル2D(2.5g,9.6mmol)のMeOH(100mL)溶液に、室温で1NのNaOH(48mL,48.2mmol)を加えた。粗製物を室温で一晩攪拌した。粗製物に1NのHCl(47.5mL,47.5mmol)を加えた。粗製物を室温で5分攪拌した。粗製物のpHをpH紙を使用して5とした。粗製物を真空で濃縮し、トルエンと2回共沸し、以下の生成3でのアミン4DとのHATUカップリングに使用するために、高真空で乾燥した。
生成3
酸3Dおよびアミン4D(5.52g,12.5mmol)のDMF(15mL)およびCH2Cl2(75mL)懸濁液に、室温でDIPEA(5mL,28.8mmol)およびHATU(5.8g,12.5mmol)を加えた。粗製物を、チッ素気流下、室温で一晩攪拌した。粗製物にブラインおよびCH2Cl2を加えた。水層をEtOAcで2回抽出した。合わせた有機層をMgSO4で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮した。粗製物に、MeOH(200mL)、THF(20mL)およびNaOH(1N,25mL,25mmol)を加えた。粗製物を室温で一晩攪拌した。粗製物にHCl(1N,20mL)を加えた。粗製物を室温で5分攪拌した。粗製物を真空で濃縮し、H2OおよびCH2Cl2に溶解した。水層をEtOAcで2回抽出した。合わせた有機層をMgSO4で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮した。粗製物を、EtOAc/ヘキサン(2:5)→EtOAc/ヘキサン(3:2)を使用するバイオタージで精製し、2.8g(42%)のオフホワイト固体5Dを得た。MS(M+H+=697.25)。
生成4
アルコール5D(3.9g,5.6mmol)のCH2Cl2(65mL)溶液に、室温で固形NaHCO3(1.4g,16.8mmol)およびDMP(3.6g,8.4mmol)を加えた。粗製物を室温で1.5時間攪拌した。粗製物に、室温で飽和チオ硫酸ナトリウムおよび飽和NaHCO3(150mL:150mL)を加えた。粗製物を室温で30分激しく攪拌した。水層をCH2Cl2で2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮し、3.9gの6Dを(定量的に)得た。MS(M+H+,695.24)。
生成5
粗製のアルデヒド6D(571mg,0.82mmol)のMeOH(18mL)溶液に、室温で、K2CO3(1.13g,8.2mmol)およびジメチル−1−ジアゾ−2−オキソプロピルホスホネート(Miller,S.;Liepold,B.;Roth,G,J.;Bestmann,H.J.Synlett,1996,521−522に従って生成)(474mg,2.5mmol)を加えた。粗製物を室温で1.5時間攪拌した。粗製物に飽和NaHCO3およびEtOAcを加えた。水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮した。粗製物を、EtOAc/ヘキサン(3:7)を用いる分取プレートを用い精製し、408mgの7D(72%)を白色固体として得た。LCMS(M+H+,691.4,保持時間=6.15)。
生成6
粗アルデヒド6D(315mg,0.45mmol)のTHF(2mL)溶液に28重量%NH4OH(6mL)を加えた。粗製物を室温で2分攪拌し、その後ヨウ素(126mg,0.50mmol)を加えた。粗製物を室温で45分攪拌した。粗製物を飽和Na2SO3でクエンチし、15分激しく攪拌した。粗製物をCH2Cl2で希釈した。水層をCH2Cl2で抽出した。合わせた有機層をNH4Cl水溶液、ブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮した。粗製物を、EtOAc/ヘキサン(2:5)を用いる分取プレートを用い精製し、139mgの8D(45%)を黄色固体として得た。MS(M+H+,692.27)。
生成7
−40℃に冷却した粗アルデヒド6D(600mg,0.86mmol)のTHF(5mL)溶液に、Tebbe試薬(0.5mL,0.25mmol,0.5Mのトルエン溶液)を加えた。粗製物を1.5時間で0℃に温めた。粗製物をエーテルで希釈し、室温で1NのNaOH(1mL,1mmol)を用いクエンチした。粗製物を室温で10分攪拌した。粗製物を、セライトを通してろ過し、真空で濃縮した。粗製物をEtOAc/ヘキサンを使用するバイオタージによって精製し、165mgの9D(28%)を黄色固体として得た。MS(M+Na+,715.24)。
生成8
オレフィン9D(60mg,0.086mmol)のMeOH(10mL)溶液に触媒量の10重量%パラジウム炭素を加えた。混合物を水素雰囲気下、室温で一晩攪拌し、セライトを通してろ過した。ろ液を濃縮し、10D(47mg)を得た。この物質をさらに精製することなくそのまま使用した。MS(M+Na+,717.28)。
生成9
3−プロプ−2−ニル−ピロリジン−1,3−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル3−メチルエステルの生成
ピロリジン−1,3−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル3−メチルエステル1(6mmol)をTHF(20mL)に溶解し、ドライアイス−アセトン浴で−78℃に冷却した。次いで、LDA(5mL,2.0M,10mmol)を滴下した。混合物を−78℃で1時間攪拌した。純粋なプロパルギルブロミド(1.5mL)を加えた。反応系を自然に室温まで温め、24時間攪拌した。次いで飽和NH4Cl溶液でクエンチし、50mLの酢酸エチルで2回抽出した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濃縮した。粗製物を4:1のヘキサン/酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムで精製し、標題化合物(0.65g)をオフホワイトのゴム状物として得た。MS(267,M+H)。
生成10
1−{2−オキソ−2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−エチル}−3−(3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメチル)−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−インダゾール−5−イル]−アミドの精製
密閉容器内で、Ar下、1−{2−オキソ−2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−エチル}−3−プロプ−2−ニル−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−インダゾール−5−イル]−アミド3E(0.085g,0.13mmol)およびCuI(1.3mg)を、9:1のDMF/MeOH(1mL)に懸濁した。次いで、TMSN3(23mg,0.2mmol)を加えた。混合物を100℃で一晩加熱した。室温に冷却した後、濃縮した粗残渣を、10%の2N−NH3/MeOH/CH2Cl2中の分取TLCで精製し、4Eを固体(36mg)として得た。MS(686,M+H)。
生成11
3−(3−メトキシ−プロピル)−ピロリジン−1,3−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル3−メチルエステルの生成
3−アリル−ピロリジン−1,3−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル3−メチルエステル5E(538mg,2mmol)をTHF(4mL)に溶解し、0℃に冷却した。BH3(3.8mL,1.0MのTHF溶液)を滴下した。0℃で15分攪拌した後、反応系をさらに15分かけて室温に上げた。次いで、8mLの1:1EtOH/THF、8mLのPH7緩衝液および8mLの30%H2O2を順番に加えた。混合物を室温で一晩攪拌し、次いで酢酸エチル(50mL)とブライン(30mL)との間で分配した。有機層を乾燥し、濃縮した。残渣を、2:1から1:1のヘキサン/酢酸エチルで溶出するシリカで精製し、6E(326mg)を無色油状物として得た。MS(310,M+Na)。
3−(3−ヒドロキシ−プロピル)−ピロリジン−1,3−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル3−メチルエステル6E(90mg)を室温でTHF/DMFの混合物(1.5mL/0.5mL)に溶解した。MeI(0.1mL)、次いでNaH(40mg,40%懸濁液)を加えた。90分後、反応系をNH4Cl溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥し、濃縮し、7E(96mg)を無色油状物として得た。MS(324,M+Na)。
生成12
3−フルオロ−ピロリジン−1,3−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル3−メチルエステルの生成
n−ブチルリチウム(2.5M/ヘキサン,3.83mL;9.575mmol)を−78℃でジイソプロピルアミン(1.36mL;9.62mmol)の溶液に滴下した。溶液を室温に温め、30分攪拌し、次いで−78℃に冷却した。ピロリジン−1,3−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル3−メチルエステル(2g,8.72mmol)のTHF(10mL)溶液を滴下し、1時間で−40℃に温め、次いで−70℃に冷却した。N−フルオロベンゼン−スルホンイミド(3.02g,9.57mmol)のTHF(15mL)溶液を滴下し、−78℃で1時間攪拌し、次いで室温で一晩攪拌した。固形析出物をろ過し、EtOAc(2×150mL)で洗浄した。有機層を1NのHCl(30mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、ろ過し、溶剤を蒸発させた。残渣を、10%v/vEtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルでのクロマトグラフに供し、生成物を無色油状物(1.38g:64%の収率)として得た。MS(ESMS,MH249)。
生成13
3−(1−アセトキシ−エチル)−1−ベンジル−ピロリジン−3−カルボン酸メチルエステル(3)の生成
トリフルオロ酢酸(0.5g,4.38mmol)を、0℃でメチル−3−アセトキシ−2−メチレンブチラート(5g,29.03mmol)(1)およびN−メトキシメチル−N−トリメチルシリルメチルベンジルアミン(6.89g,29.03mmol)(2)のMeCl2(100mL)溶液に加え、次いで室温で一晩攪拌した。溶剤を蒸発させ、残渣をEtOAc(200mL)、NaHCO3(30mL)およびH2O(100mL)で抽出した。有機層を分離し、乾燥(MgSO4)し、ろ過し、溶剤を蒸発させ、油状物を得、これを、30%v/v(EtOAc/ヘキサン)で溶出するシリカゲルでのクロマトグラフに供し、生成物(3)を無色油状物(7.53g,85%の収率)として得た。ESMS MH,306(C17H23NO4)。
生成14
1−ベンジル−3−(1−ヒドロキシ−エチル)−ピロリジン−3−カルボン酸(4)の生成
H2O(5mL)中の水酸化リチウム(0.6g,14.29mmol)を、室温でTHF:MeOH(5:1v/v)(30mL)中の3−(1−アセトキシ−エチル)−1−ベンジル−ピロリジン−3−カルボン酸メチルエステル(3F)(2g,6.55mmol)のに加え、次いで1時間還流した。溶液を冷却し、溶剤を蒸発させ、生成物を4Fのリチウム塩(2.0g,100%)として得た。ESMS(MH,250)。
生成15
氷浴で冷却した22G(1.54g,6.24mmol)およびTEA(1.16mL,8.11mmol)のCH2Cl2(60mL)溶液に、クロロ塩化アセチル(0.6mL,7.49mmol)を滴下した。粗製物を0℃で10分攪拌した。粗製物に水を加えた。層を分離し、水層をCH2Cl2で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮し、2.06gの粗23Gを得た。MS(M+H+,317.4)。
(表16)
実施例335
7D(実施例260〜334の生成5)(206mg,0.30mmol)のCH2Cl2(3mL)溶液に、TFA(3mL)を加えた。粗製物を室温で2時間攪拌した。粗製物を部分的に真空濃縮した。粗製物をMeOH(5mL)でクエンチした。粗製物を真空濃縮し、トルエンと2回共沸し、さらに使用する前に、高真空で乾燥した。ジオキサン(2mL)中のこの粗アミンおよびTEA(0.3mL,過剰)に、室温で粗製の23G(実施例260〜334の生成15)(132mg,0.42mmol)を加えた。粗製物を80℃でチッ素下一晩攪拌した。粗製物を水でクエンチし、EtOAcで希釈した。層を分離し、水層をCH2Cl2で2回抽出した。あわせた有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、真空濃縮した。粗製物を、MeOH/CH2Cl2(5/95)中の2MのNH3を使用する分取プレートを用い精製し、116mg(62%)のオフホワイト固体を得た。LGMS(M+H+,647.4,保持時間=2.98分)。
実施例336
3−メトキシメチル−1−{2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル]−アセチル}−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(2−シクロプロピル−ピリジン−4−イル)−1H−インダゾール−5−イル]−アミドの生成
2−[4−(1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン−4−イル)−フェニル]−ピリミジンチリフルオロ酢酸塩の生成手順
ステップ1:4−(4−ブロモフェニル)−4−ピペリジノール(68g,0.27mol)を、室温で少しずつ、トリフルオロ酢酸(205mL)の溶液に加え、混合物を90℃で2時間加熱した。次いで、溶剤を真空除去し、4−(4−ブロモフェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジンを淡黄色油状物として得た。この黄色油状物を、さらに精製することなく次のステップで使用した。
ステップ2:4−(4−ブロモフェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン(ステップ1の粗製物)を室温でジクロロメタン(500mL)中で攪拌した。トリエチルアミン(148mL,1.06mol)、次いで(BoC)2O(87g,0.40mol)を加えた。懸濁液をゆっくり溶解し、黄色の溶液を室温で2時間攪拌した。混合物を2回水洗し、乾燥(MgSO4)し、シリカの短いパッドを通すクロマトグラフに供した。生成物4−(4−ブロモフェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを有する画分を合わせ、溶剤を真空除去し、淡黄色油状物を得、これを室温で放置すると、白色固体(91g,定量的)となった。
ステップ3:4−(4−ブロモフェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(19.5g,0.058mol)、ビス(ピナコレート)ジボロン(22.0g,0.086mol)、PdCl2(dppf)・CH2Cl2(4.74g,0.0058mol)、酢酸カリウム(17.0g,0.17mol)を還流冷却器を備えた1Lの2口丸底フラスコに測り入れた。メチルスルホキシド(400mL)を加え、混合物をチッ素で20分パージし、その後チッ素下、100℃で2時間加熱した。混合物を室温に冷却し、炭酸カリウム(40g,0.29mol)、2−ブロモピリミジン(11.0g,0.070mol)および水(200mL)を加えた。混合物を再びチッ素で20分パージした。パラジウムテトラキストリフェニルホスフィン(2.4g,0.0029mol)を加え、最終混合物を100℃でさらに2時間攪拌した。室温に冷却した後、酢酸エチルおよび水を加えた。混合物をセライトのパッドを通してろ過した。層を分離し、有機層を2回水洗した。合わせた水層を酢酸エチルで1回抽出した。合わせた有機層を十分な炭とともに攪拌し、黄色の溶液を得た。混合物をセライトのパッドを通してろ過し、ろ液中の溶剤を真空除去し、4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを暗褐色の油状物として得た。
ステップ4:4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(ステップ3の粗製物)をジクロロメタン(200mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(22mL,0.29mol)を室温で加えた。混合物を室温で5時間攪拌し、溶剤を真空除去した。ジエチルエーテルを加えると、オフホワイト固体が形成した。この固体をろ過し、ジエチルエーテルで洗浄し、塩(14.4g,71%)を得た。
2−クロロ−1−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル]−エタノンの生成
2−[4−(1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン−4−イル)−フェニル]−ピリミジントリフルオロアセテート(2.3g,9.7mmol)を、75mLのジクロロメタンに溶解し、4.1mLのトリエチルアミンを0℃で加えた。クロロ塩化アセチル(0.92mL,11.7mmol)を加え、反応混合物を30分攪拌した。反応混合物を、飽和ナトリウムジカルボネートの溶液(80mL)で洗浄し、有機層を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させ、2.41gの結晶性生成物を得た。
3−メトキシ−ピロリジン−3−カルボン酸メチルエステルのキラル塩分割
3−メトキシメチル−ピロリジン−3−カルボン酸メチルエステル(6.1g,35.8mmol)のメタノール(50mL)溶液に、L−酒石酸(5.11g,34mmol)を加え、形成した混合物を音波処理し、酒石酸の溶解を確実にした。溶液を室温で放置すると10分未満で結晶が形成し始めた。室温で一晩放置した後、形成した結晶をろ過し、冷メタノールで洗浄し、25mLのメタノールを使用して再結晶し、2.2グラムの物質を得た。
3−メトキシメチル−{2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル]−アセチル}−ピロリジン−3−カルボン酸メチルエステルの生成
25mLのアセトニトリル中の3−メトキシメチル−ピロリジン−3−カルボン酸メチルエステル酒石酸塩(1.54gm,4.85mmol)に、2−クロロ−1−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル]−エタノン(2.2gm,5.82mmol)、トリエチルアミン(3.4mL,24.3mmol)を加え、反応混合物を80℃で18時間攪拌した。反応混合物を蒸発させ、水からジクロロメタンへと抽出した。ジクロロメタン抽出物をNa2SO4で乾燥し、ろ過し、蒸発させた。混合物を、2〜3%のMeOH/ジクロロメタンを使用するシリカゲルでのクロマトグラフに供し、1.5gmの標題化合物を得た。
3−(2−クロロ−ピリジン−4−イル)−5−ニトロ−1−トリチル−1H−インダゾールの生成
3−ブロモ−5−ニトロ−1−トリチル−1H−インダゾール(24.3gm,50mmol)を攪拌し、ジオキサン/水(150/60mL)中、チッ素下で脱ガスした。ピリジン−2−クロロ−4−ボロン酸(8.7gm,55mmol)、Pd(dppf)Cl2(4.1gm,5mmol)およびK3PO4(26.5g,125mmol)を加えた。反応混合物を80℃で18時間攪拌した。反応混合物を蒸発乾固し、ジクロロメタンに溶解し、シリカゲルプラグを通してろ過し、20%酢酸エチル/ヘキサンで洗浄し、22gmの標題生成物を得た。
3−(2−シクロプロピルピリジン−4−イル)−5−ニトロ−1−トリチル−1H−インダゾールの生成
チッ素下、管に36.2mLのZnCl2(THF中0.5M,18.02mmol)、続いてシクロプロピルマグネシウムブロミド(34mLの0.5MのTHF溶液,16mmol)を加えた。得られた混合物を室温で20分攪拌した。NMP(23mL)を加え、5分攪拌し、続いて3−(2−クロロ−ピリジン−4−イル)−5−ニトロ−1−トリチル−1H−インダゾール(5.5gm,10.6mmol)およびPd[P(tBu)3]2(0.108gm,0.22mmol)を加えた。管をチッ素下密閉し、100℃で18時間攪拌した。反応混合物を冷却し、蒸発乾固した。5〜20%酢酸エチル/ヘキサンを使用するシリカゲルクロマトグラフィーに供し、2.1gの標題生成物を得た。
3−(2−シクロプロピルピリジン−4−イル)−1−トリチル−1H−インダゾール−5−イルアミンの生成
3−(2−シクロプロピル−ピリジン−4−イル)−5−ニトロ−1−トリチル−1H−インダゾール(2gm)を20molの50%メタノール/トルエンに溶解し、0.4gmの50重量%の10%Pd/Cの存在下、18時間バルーン水素化した。反応混合物をろ過し、蒸発させ、標題生成物を得た。
3−メトキシメチル−1−{2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル]−アセチル}−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(2−シクロプロピル−ピリジン−4−イル)−1−トリチル−1H−インダゾール−5−イル]−アミドの生成
3−メトキシメチル−1−{2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル]−アセチル−ピロリジン−3−カルボン酸メチルエステル(500mg,1.11mmol)を、10mLの50%メタノール/ジクロロメタン溶液に加えた。5mLの1NのNaOHを加え、反応混合物を18時間攪拌した。5.5mLの1NのHClを加え、反応混合物を蒸発乾固した。粗反応混合物に、3−(2−シクロプロピル−ピリジン−4−イル)−1−トリチル−1H−インダゾール−5−イルアミン(601mg,1.22mmol)、HATU(464mg,6.66mmol)、トリエチルアミン(0.93mL,6.66mmol)および10mLの50%N,N−ジメチルホルムアミド/ジクロロメタンを加えた。反応混合物を18時間攪拌し、ブラインで洗浄し、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を蒸発させた後、粗反応混合物を、1〜3%の2NのNH3/メタノール/ジクロロメタンを溶出液として使用するシリカゲルでのクロマトグラフに供し、570mgの標題生成物を得た。
3−メトキシメチル−1−{2−[4−{4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル]−アセチル}−ピロリジン−3−カルボン酸[3−{2−シクロプロピルピリジン−4−イル}−1H−インダゾール−5−イル−アミドの生成
3−メトキシメチル−1−{2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル]−アセチル}−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(2−シクロプロピルピリジン−4−イル)−1−トリチル−1H−インダゾール−5−イル]−アミド(570mg,0.63mmol)を4mLのトリフルオロ酢酸(TFA)、10mLのジクロロメタンおよび2mLの水に溶解し、反応混合物を18時間攪拌した。反応混合物を蒸発させ、3〜5%の2NのNH3/メタノール/ジクロロメタンを使用するシリカゲルでのクロマトグラフに供し、444mgの標題生成物を得た。MS(M+1)=669 保持時間(分)2.67
スキーム13
3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1−トリチル−1H−インダゾール−5−イルアミンおよび3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−1−トリチル−1H−インダゾール−5−イルアミンの生成
ステップ1:トリフルオロ−メタンスルホン酸3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イルエステルの生成
4−テトラヒドロピラノン(2g,0.02mol)のTHF(10mL)溶液に、−78℃でLiHMDS(1M,11mL)を、シリンジを介して滴下した。次いで形成した溶液を−78℃で約1時間攪拌した。反応系を短期間で室温に温め、−78℃にもう一度を冷却した。次いで、2−[N,N−ビス(トリフルオロメチルスルホニル)アミノ]−5−クロロピリン(7.85g,0.02mol)を4回に分けて加えた。得られた反応混合物を室温に徐々に温め、一晩攪拌した。溶剤を除去した後、残渣を、クロマトグラフィー(DCM/ヘキサン=80/20で溶出)を使用して精製し、生成物を無色油状物(3g)として得た。
ステップ2:4−(4,4,5,5−テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピランの生成
ジオキサン(20mL)中のトリフルオロ−メタンスルホン酸3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イルエステル(2.7g,11.6mmol)、PdCl2(dppf)(440mg,0.6mmol)および酢酸カリウム(3g,36mmol)を含む250mLの丸底フラスコを、Arで3回洗い流した。反応混合物を80℃で一晩加熱した。反応系を室温に冷却した後、反応混合物を、セライトを充填したカラムを通してろ過し、ろ液を濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中の10%ヘキサン)を使用して精製し、生成物を白色固体(2g,81%の収率)として得た。
ステップ3:3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−5−ニトロ−1−トリチル−1H−インダゾールの生成
ジオキサン(10mL)中の4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピラン(0.8g,3.8mmol)、3−ブロモ−5−ニトロ−1−トリチル−1H−インダゾール(2g,4.0mmol)、PdCl2(dppf)(150mg,0.2mmol)およびリン酸カリウム(2.6g,12mmol)を含む混合物を、Arで洗い流し、Ar下、80℃で一晩加熱した。LC−MSが反応の完了を示し、混合物を、セライトを通してろ過した。ろ液を濃縮し、カラム(ジクロロメタン中10ヘキサン)で精製し、1.2gの生成物(64%の収率)を得た。
ステップ4:3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1−トリチル−1H−インダゾール−5−イルアミンおよび3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−1−トリチル−1H−インダゾール−5−イルアミンの生成
3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−5−ニトロ−1−トリチル−1H−インダゾール(100mg,0.2mmol)のメタノール溶液に、Pd/C(10%,20mg)を加えた。反応混合物を真空排気し、水素ガスを満たした。3回繰り返した後、反応系を水素雰囲気下、室温で一晩保った。LCMSが、出発物質が完全に消費されたことを示し、3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1−トリチル−1H−インダゾール−5−イルアミンおよび3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−1−トリチル−1H−インダゾール−5−イルアミンの両方が得られた。2種の生成物を分取HPLCを使用して分離し、両生成物を、それぞれ、60%および40%の収率で得た。
生成16
ステップ1:(2−ニトロフェニル)−(2−トリメチルシラニルチアゾール−5−イル)メタンの生成
2−トリメチルシリルチアゾール(2.0g,12.7mmol)のTHF溶液を、−78℃でBuLi(5.08mL,2.5M,12.7mmol)に加えた。反応系を−78℃で0.5時間攪拌し、メチル2−ニトロベンゾエート(2.69mL,19.1mmol)を加えた。懸濁液を室温で2時間攪拌し、塩化アンモニウム溶液でクエンチした。混合物を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製し、2H(680mg)を得た。
ステップ2:(2−アミノフェニル)−チアゾール−5−イル−メタノンの生成
2H(631mg,2.72mmol)のエタノール/H2O(12mL/0.5mL)溶液に鉄(1.5g,27.2mmol)、次いで濃HCl(0.5mL)を加えた。反応系を2.5時間還流加熱し、ろ過した。ろ液を1.0NのNaOH(5mL)で中性とし、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製し、3H(280mg)を得た。
ステップ3:3−チアゾール−5−イル−1H−インダゾールの生成
3H(241mg,0.103mmol)の3mLの50%硫酸溶液に、0℃で亜硝酸ナトリウム(97.4mg,0.125mmol)を加えた。反応系を0℃で1時間、室温で5分攪拌し、0℃に冷却した。これにSnCl2(673mg,0.310mmol)を加え、0℃で1時間攪拌した。懸濁液を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、1NのNaOH溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製し、4H(149mg)を得た。
ステップ4:5−ニトロ−3−チアゾール−5−イル−1H−インダゾールの生成
4H(149mg,0.74mmol)の2mLの濃硫酸溶液に、0℃で硝酸カリウム(82.3mg,0.81mmol)を加えた。反応系を室温で2.5時間攪拌し、氷水に注ぎ入れた。黄色の固体をろ過により集め、真空乾燥し、5H(98mg)を得た。
ステップ5:3−チアゾール−5−イル−1H−インダゾール−5−イルアミンの生成
5H(98mg,0.39mmol)および触媒量のPd炭素(5%)のメタノール懸濁液を水素雰囲気下一晩攪拌し、セライトを通してろ過した。ろ液を濃縮し、6H(62mg)を得た。
生成17
ステップ1:3−(3−トリフルオロメチルフェニル)−5−ニトロ−1−トリチル−1H−インダゾールの生成
7H(200mg,0.413mmol)、3−トリフルオロメチルフェニルボロン酸(94mg,0.498mmol)、Pd(PPh3)4(48mg,0.041mmol)および2Mの炭酸ナトリウム(0.45mL)の3mLのジオキサン/EtOH/H2O(7/3/2)懸濁液を、マイクロ波を使用して150℃で10分加熱した。反応系を酢酸エチルと水との間で分配した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製し、8H(189mg)を得た。
ステップ2:3−{3−トリフルオロメチル−フェニル)−1−トリチル−1H−インダゾール−5−イルアミンの生成
8H(189mg,0.350mmol)および触媒量のPd炭素(5%)のメタノール懸濁液を水素雰囲気下で一晩攪拌し、セライトを通してろ過した。ろ液を濃縮し、9H(139mg)を得た。
ステップ3:3−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−1H−インダゾール−5−イルアミンの生成
9H(139mg,0.268mmol)の2mLのTFA/DCM(1/1)溶液を室温で1時間攪拌し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーで精製し、10H(61.7mg)を得た。
生成18
3−(4−メトキシ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−1H−インダゾール−5−イルアミンの生成
10Hを生成したスキームと本質的に同じスキームを使用して、3−(4−メトキシ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−1H−インダオゾール−5−イルアミンを生成した。第一ステップのボロン酸は、4−メトキシ−3−トリフルオロメチルフェニルボロン酸であった。
生成19
3−シクロヘキシル−1H−インダゾール−5−イルアミンの生成
10Hを生成したスキームと本質的に同じスキームを使用して、3−シクロヘキシル−IH−インダゾール−5−イルアミンを生成した。第一ステップのボロン酸は、1−シクロヘキセン−ボロン酸であった。
生成20
3−(2−フルオロ−ピリジン−4−イル)−1H−インダゾール−5−イルアミンの生成
10Hを生成したスキームと本質的に同じスキームを使用して、3−(2−フルオロ−ピリジン−4−イル)−1H−インダゾール−5−イルアミンを生成した。第一ステップのボロン酸は、3−フルオロ−4−ピリジンボロン酸ピナコールエステルであった。
生成21
4−フルオロ−4−チアゾール−2−イル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル71の生成
4−ヒドロキシ−4−チアゾール−2−イル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル61(500mg,1.76mmol)を、CH2Cl2(20mL)に溶解し、0℃に冷却した。次いで、DAST(0.46mL,3.52mmol)を加えた。混合物を0℃で1時間攪拌し、次いで飽和NaHCO3でクエンチした。分離した有機層を乾燥し、真空濃縮した。粗製物をシリカゲルカラム(ヘキサン中12.5%酢酸エチルで溶出)で精製し、オフホワイト固体(443mg)を標題化合物として得た。
生成21A
ステップ1:
1,4−ジブロモベンゼン(1.0g,4.24mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液に、−78℃、チッ素下で、n−ブチルリチウムの溶液(1.7mL,4.24mmol,ヘキサン中1.6M)をゆっくり加えた。混合物を1時間で−78℃から−20℃に温めた。ピペリドン(703mg,3.53mmol)のテトラヒドロフラン(5mL)溶液を−78℃で加え、混合物を同じ温度で1時間攪拌した。飽和塩化アンモニウム溶液を加え、混合物を室温まで温めた。水および酢酸エチルを加え、層を分離した。水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を乾燥(MgSO4)し、ろ過した。溶剤を真空除去し、カラムクロマトグラフィー[酢酸エチル−ヘキサン,5:1(v/v)]により、4−(4−ブロモフェニル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.0g,80%)を無色油状物として得た。
ステップ2:
4−(4−ブロモフェニル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(800mg,2.25mmol)、ビス(ピナコレート)ジボロン(856mg,3.37mmol)、PdCl2(dppf)・CH2Cl2(184mg,0.23mmol)、酢酸カリウム(660mg,6.74mmol)を密閉管に測り入れた。メチルスルホキシド(20mL)を加え、混合物をチッ素で20分パージし、その後、チッ素下、100℃で2時間加熱した。混合物を室温に冷却した。炭酸カリウム(1.55,11.2mmol)、2−ブロモピリミジン(429mg,2.70mmol)および水(10mL)を加えた。混合物を再びチッ素で20分パージした。パラジウムテトラキストリフェニルホスフィン(260mg,0.23mmol)を加え、最終混合物を100℃でさらに2時間攪拌した。室温に冷却した後、酢酸エチルおよび水を加えた。混合物をセライトのパッドを通してろ過した。層を分離し、有機層を2回水洗した。合わせた水層を酢酸エチルで1回抽出した。合わせた有機層を乾燥(MgSO4)し、ろ過した。溶剤を真空除去し、カラムクロマトグラフィー[酢酸エチル−ヘキサン,1:1(v/v)]により、4−ヒドロキシ−4−(4−ピリミジン−2−イルフェニル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(639mg,80%)を無色油状物として得た。
生成22
4−メトキシ−4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル9Iの生成
4−ヒドロキシ−4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル8I(138mg,0.39mmol)をDMF(2mL)に溶解し、0℃に冷却した。MeI(0.1mL)、次いでNaH(26mg,60%の鉱物油懸濁液)を加えた。0℃で30分後、反応系を飽和NH4Clでクエンチし、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥し、真空濃縮した。残渣を分取TLCプレート(50%酢酸エチル/ヘキサンで展開)で精製し、無色フィルム状物(80mg)を標題化合物として得た。
生成23
4−ブロモ−2,6−ジメチル−ピリジン11の生成
2,6−ジメチルピリジン−4−オール10I(6.16g,50mmol)、PBr5(11.9g,27.65mmol)およびPOBr3(2.5mL,24.6mmol)を合わせ、CHCl3(2.5mL)を加えた。反応系を100℃で5時間加熱し、次いで氷浴で冷却した。固形KOHをPHが7〜8になるまで加え、次いでEt2O(3×75mL)で抽出した。合わせたエーテル層を乾燥し、真空蒸発させ、濃厚な透明の粗油状物(10.1g)を標題化合物として得た。
生成24
2,6−ジメチル4−ピリジンボロン酸12の生成
THF(10mL)中の4−ブロモ−2,6−ジメチルピリジン(910mg,4.9mmol)およびトリイソプロピルボレート(2.3mL,10mmol)を、−78℃の浴で冷却した。BuLi(2.7M,7mL)を滴下した。3時間後、浴をはずした。反応系を1NのHClでpH=1になるまで酸性化した。分離した水層をNaOHで中性とし、続いて酢酸エチルで抽出した。粗白色固体(800mg)を標題化合物として得た。
生成25
2−トリフルオロメチル−4−ピリジンボロン酸14の生成
標題化合物を、2−トリフルオロメチル−ピリジン−4−オール(13I)から、Chem.Het.Cpds,1997,p.995に記載された手順と本質的に類似する手順で生成した。この文献は参照によって本明細書に組み入れられる。
実施例337
ステップ1:2−アリルオキシ−アクリル酸エチルエステルの合成
(2−アリルオキシ−2,2−ビス−エトキシカルボニル−エチル)−トリメチル−アンモニウムヨウ化物を、J.Am.Chem.Soc.1987,109,1170−1186に記載された手順に本質的に類似する手順に従って生成した。この文献は参照によって本明細書に組み入れられる。0℃でNaOHの溶液(1N,6mL)を、攪拌した(2−アリルオキシ−2,2−ビス−エトキシカルボニル−エチル)−トリメチル−アンモニウムヨウ化物(2.1g)のDMSOおよび水(9:1,35mL)溶液に加え、得られた溶液を室温で一晩攪拌した。反応混合物をエーテルで希釈し、水で3回およびブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)した。溶剤を蒸発させた後、標題化合物(431mg)を得た。
ステップ2:3−アリルオキシ−1−ベンジル−ピロリジン−3−カルボン酸エチルエステルの合成
攪拌した2−アリルオキシ−アクリル酸エチルエステル(431mg)およびN−(メトキシメチル)−N−(トリメチルシリルメチル)ベンジルアミン(847μL)のジクロロメタン(10mL)溶液に、0℃でトリフルオロ酢酸(21μL)を加えた。得られた溶液を室温に温め、一晩攪拌した。粗生成物を、酢酸エチルのヘキサン溶液(25〜100%)で溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーで精製し、標題化合物(341mg)を得た。
ステップ3:3−プロポキシ−ピロリジン−3−カルボン酸エチルエステルの合成
3−アリルオキシ−1−ベンジル−ピロリジン−3−カルボン酸エチルエステル(145mg)、ギ酸アンモニウム(126mg)、10%Pd/C(20mg)およびメタノール(4mL)の混合物を40分還流した。混合物を、セライトを通してろ過し、酢酸エチルで洗浄した。合わせたろ液を濃縮し、残渣を酢酸エチルに採り、ブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、溶剤を蒸発させ、標題化合物を油状物(84mg)として得た。
ステップ4:1−{2−オキソ−2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−ピペラシン−1−イル]−エチル}−3−プロポキシ−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−インダゾール−5−イル]−アミドの合成
1−{2−オキソ−2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−エチル}−3−プロポキシ−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−インダゾール−5−イル]−アミドの3−プロポキシ−ピロリジン−3−カルボン酸エチルエステルからの合成は、核となる構造中にピロリジン部分を有する化合物、たとえば、1、3、60、85、98、128、183および184を生成するための先に記載した手順に本質的に類似していた。
生成26
3−モルホリン−4−イルメチル−1−[2−オキソ−2−(4−チオフェン−3−イル−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル)−エチル]−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(2−メチル−ピリジン−4−イル)−1H−インダゾール−5−イル]−アミドを合成する中間体
ステップ1:2−モルホリン−4−イルメチル−アクリル酸メチルエステルの合成
アセトニトリル(2mL)中のメチル2−(ブロモメチル)アクリレート(119μL,1mmol)およびK2CO3(138mg,1当量)の混合物に、モルホリン(96μL,1.1mmol)を加えた。混合物を一晩攪拌し、ろ過し、濃縮した。残渣をエーテルと水との間で分配し有機層を単離し、ブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)した。溶剤を除去し、残渣を、カラムクロマトグラフィーで精製した。酢酸エチルで溶出し、標題化合物を透明油状物(110mg,59%)として得た。
ステップ2:1−ベンジル−3−モルホリン−4−イルメチル−ピロリジン−3−カルボン酸メチルエステルの合成
攪拌した2−モルホリン−4−イルメチル−アクリル酸メチルエステル(110mg,0.594mmol)およびN−(メトキシメチル)−N−(トリメチルシリルメチル)−ベンジルアミン(182μL、0.71mmol)のジクロロメタン冷溶液(2mL)(0℃)に、トリフルオロ酢酸(9μL,0.12mmol)をゆっくり加えた。得られた溶液を室温で一晩攪拌し、直接酢酸エチルで溶出するカラムクロマトグラフィーで精製し、標題化合物を透明な油状物(86mg,45%)として得た。
生成27
1−{2−オキソ−2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−エチル}−3−トリフルオロメチル−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−インダゾール−5−イル]−アミドを合成する中間体
攪拌した2−トリフルオロメチル−アクリル酸メチルエステル(308mg,2mmol)およびN−(メトキシメチル)−N−(トリメチルシリルメチル)ベンジルアミン(529μL,4.8mmol)のジクロロメタン冷溶液(3mL)(0℃)に、トリフルオロ酢酸(31μL)をゆっくり加えた。得られた溶液を室温で一晩攪拌し、直接ヘキサン中の酢酸エチル(1:4)で溶出するカラムクロマトグラフィーで精製し、1−ベンジル−3−トリフルオロメチル−ピロリジン−3−カルボン酸メチルエステルを油状物(438mg,76%)として得た。
生成28
3−ジフルオロメチル−ピロリジン−1,3−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル3−エチルエステル(2J)の生成
3−ホルミル−ピロリジン−1,3−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル3−エチルエステル1J(270mg,1mmol)を室温でCH2Cl2(5mL)に溶解し、次いでDAST(1.0mL)を加えた。16時間後、混合物を0℃に冷却し、飽和NaHCO3溶液でクエンチし、次いでCH2Cl2(2×5mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥し、真空濃縮した。粗製物を、フラッシュカラム(ヘキサン中の20%〜33%酢酸エチルで溶出する)を使用して精製し、2J(280mg)を黄色油状物として得た。
生成29
3−ブト−2−イニル−ピロリジン−1,3−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル3−メチルエステルの生成
3−ブト−2−イニル−ピロリジン−1,3−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル3−メチルエステル5Jを、3−ブロモ−プロピンを1−ブロモ−ブチ−2−ンと置換することにより、3−プロプ−2−イニル−ピロリジン−1,3−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル3−メチルエステルと本質的に類似するように生成した。
生成30
3−メチルスルファニル−ピロリジン−1,3−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル3−メチルエステルの生成
ピロリジン−1,3−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル(4.3gm,20mmol)を28mLのトルエンおよび3.5mLのメタノールに溶解した。トリメチルシリルジアゾメタンの2Nへキサン(13mL,26mmol)溶液を、0℃で滴下し、反応混合物を周辺温度で10分攪拌した。混合物を蒸発させ、4.3gmの油状物2Kを得た。
テトラヒドロフラン(15mL)に溶解した油状物2K(0.5gm,2.1mmol)に、1.2mLのリチウムジイソプロピルアミドの2Nへキサン溶液を滴下し、反応混合物を−78℃で1時間攪拌し、周辺温度に徐々に温めた。反応混合物を18時間攪拌した。塩化アンモニウム(25mL)の飽和溶液を加え、反応混合物を5分攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで3回抽出(3×25mL)し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、蒸発させ、0.386gの標題生成物3Kを得た。
生成31
1−ベンジル−3−エトキシ−ピロリジン−S−カルボン酸エチルエステルの生成
攪拌した2−エトキシアクリレート(3g,20mmol)(Helv.Chem.Acta.1989,72,213−223の手順に従って生成、この開示は、参照によって本明細書に組み入れられる)およびN−(メトキシメチル)−N−(トリメチルシリルメチル)ベンジルアミン(6.36mL,24mmol)のジクロロメタン(30mL)溶液に、0℃で、トルフルオロ酢酸(0.072mL,0.3mmol)のジクロロメタン(2mL)溶液を加えた。得られた溶液を室温に温め、一晩攪拌した。粗生成物を、酢酸エチルのヘキサン(1:2)溶液で溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーで精製し、標題化合物6K(2.1g,37%)を得た。
生成32
1−ベンジル−3−イソプロポキシ−ピロリジン−3−カルボン酸メチルエステルの生成
攪拌した2−イソ−プロポキシメチルアクリレート(2g,14mmol)(Syn.commun.1977,7,43−48の手順に従って生成、この開示は参照によって本明細書に組み入れられる)およびN−(メトキシメチル)−N−(トリメチルシリルメチル)ベンジルアミン(4.26mL,17mmol)のジクロロメタン(25mL)溶液に、0℃でトリフルオロ酢酸(0.2mL,3mmol)のジクロロメタン(2mL)溶液を加えた。得られた溶液を室温に温め、一晩攪拌した。粗生成物を、酢酸エチルのヘキサン(1:2)溶液で溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーで精製し、標題化合物8K(1.06g,28%)を得た。
実施例338〜347
本明細書に記載の手順、たとえば、実施例1、3〜60、85、98、128、183、184の手順に類似する手順に倣い、表17の化合物を生成した。「Ex.」は、実施例を表す。
(表17)
実施例348〜349
ステップ1:2−ジメチルアミノメチル−アクリル酸メチルエステルの生成
攪拌した2−ブロモメチル−アクリル酸メチルエステル(1g,5.59mmol)の乾燥CH3CN(20mL)溶液に、ジメチルアミンの2MのTHF溶液(3.07mL,6.14mmol)、次いでK2CO3(0.93g,6.7mmol)を加えた。反応混合物を一晩攪拌し、ろ過し、CH2Cl2で洗浄した。ろ液を濃縮した。粗生成物をさらに精製することなく次の反応に使用した。
ステップ2:1−ベンジル−3−ジメチルアミノメチル−ピロリジン−3−カルボン酸メチルエステルの生成
2−ジメチルアミノメチル−アクリル酸メチルエステル(0.266g,1.86mmol)およびN−(メトキシメチル)−N−(トリメチルシリルメチル)ベンジルアミン(1.43mL,5.59mmol)の冷ジクロロメタン(25mL)溶液に、0℃でトリフルオロ酢酸(83μL,1.12mmol)を加えた。得られた溶液を室温に温め、72時間攪拌した。飽和NaHCO3水溶液(60mL)を反応混合物に加え、10分攪拌した。ジクロロメタン(50mL)で希釈し、有機層を分離した。有機層をNa2SO4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗生成物を、酢酸エチルのヘキサン(1:2)溶液、次いでCH2Cl2/MeOH/NH4OH(9/1/0.01)で溶出するシリカでのカラムクロマトグラフィーで精製し、標題化合物(400mg,78%)を得た。
ステップ3:3−ジメチルアミノメチル−ピロリジン−3−カルボン酸メチルエステルの生成
1−ベンジル−3−ジメチルアミノメチル−ピロリジン−3−カルボン酸メチルエステル(400mg)、10%Pd/C(40mg)およびメタノール(30mL)の混合物を、水素parr振盪機内、45psiで一晩振盪した。混合物を、セライトを通してろ過し、酢酸エチルで洗浄した。合わせたろ液を濃縮し、標題化合物を油状物(260mg,96%)として得た。
5Lを使用し、および本明細書、たとえば、実施例1、3〜60、85、98、128、183、184に記載の手順に本質的に類似する手順に倣って、表18の化合物を生成した。「Ex.」は実施例を表す。
(表18)
実施例350〜352
本明細書、たとえば、実施例1、3〜60、85、98、128、183、184に記載の手順に類似する手順に倣って、表19の化合物を生成した。「Ex.」は実施例を表す。
(表19)
生成33
3−{[3−(2−シクロプロピル−ピリジン−4−イル)−1−トリチル−1H−インダゾール−6−イル]−メチル−カルバモイル}−3−メトキシ− ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル4Mの生成
3−[3−(2−シクロプロピル−ピリジン−4−イル)−1−トリチル−1H−インダゾール−6−イルカルバモイル]−3−メトキシ−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル3M(216mg,0.3mmol)を室温でTHF(10mL)に溶解した。この溶液に、NaH(40mg,60%の鉱油懸濁液,1mmol)を加えた。10分攪拌した後、CH3I(0.6mL,9.6mmol)を加えた。飽和NH4Cl溶液でクエンチすることによって、4時間後反応が完了した。酢酸エチルで抽出した後、合わせた有機層を乾燥し、真空濃縮し、4Mを得た。4Mを得られた粗製物として使用した。
生成34
2−[6−(3−R−メチル−ピペラジン−1−イル)−ピリジン−3−イル]−ピリミジンの生成
ピペラジンを同量の2−R−メチルピペラジンに代えたこと以外、実施例98,ステップ7に記載の手順と本質的に同じ手順に倣って、標題化合物を白色固体として得た。(ESMS MH,256)95%の収率
実施例353
3−エチニル−1−{2−[2−メチル−4−(5−ピリミジン−2−イル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イル]−2−オキソ−エチル}−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−インダゾール−5−イル]−アミドの生成
23Gを同量の2−[6−(3−R−メチル−ピペラジン−1−イル)−ピリジン−3−イル]−ピリミジンに代えたこと以外は、実施例335の手順と本質的に同じ手順に倣い、標題化合物を白色固体(60%)として得た。LCMS(MH,644.4)保持時間=2.52分。
このラセミ体を、0.2%ジエチルアミンを含む70:30ヘキサン:イソプロパノールで溶出するChiralpak ADカラムを使用し、2種類の単独異性体に分割した。
異性体A(LCMS)MH644
異性体B(LCMS)MH644。
実施例354
3−(1−ヒドロキシ−エチル)−1−{2−オキソ−2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−エチル}−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−インダゾール−5−イル]−アミド(1N)(表16の実施例323)の生成
ステップ1:
3−(1−アセトキシ−エチル)−1−ベンジル−ピロリジン−3−カルボン酸メチルエステル(2N)の生成
トリフルオロ酢酸(0.5g,4.38mmol)を、0℃でメチル−3−アセトキシ−2−メチレン硫酸水素塩(5g,29.03mmol)およびN−メトキシメチル−N−トリメチルシリルベンジルアミン(6.89g,29.03mmol)のMeCl2(50mL)溶液に加え、室温で一晩攪拌した。溶剤を蒸発させ、残渣をEtOAc(200mL)、H2O(50mL)および飽和NaHCO3溶液(50mL)で抽出した。有機層を分離し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、溶剤を蒸発させた。残渣を、(v:v)EtOAc:ヘキサン3:1で溶出するシリカゲルでのクロマトグラフに供し、化合物2Nを無色油状物(7g,81.7%)として得た。LCMS(MH,306)保持時間=2.08分
ステップ2:1−ベンジル−3−(1−ヒドロキシ−エチル)−ピロリジン−3−カルボン酸メチルエステル(3N)の生成
2MのHCl(25mL)を、室温で3−(1−アセトキシ−エチル)−1−ベンジル−ピロリジン−3−カルボン酸メチルエステル(2N)(5g,16.39mmol)のMeOH(50mL)溶液に加え、次いで2時間還流した。溶剤を蒸発させ、生成物(4.3g,100%)を得た。ESMS(MH,264)。
ステップ3:1−ベンジル−3−(1−ヒドロキシ−エチル)−ピロリジン−3−カルボン酸リチウム塩(4N)の生成
水酸化リチウム一水和物(0.95g,16.37mmol)を、室温で1−ベンジル−3−(1−ヒドロキシ−エチル)−ピロリジン−3−カルボン酸メチルエステル(3N)(4g,15.20mmol)のMeOH/THF(1/1,30mL)溶液に加え、次いで2時間還流した。反応系を冷却し、溶剤を蒸発させ、生成物(4N)を固体(4g,100%)として得た。ESMS(MH,250)。
ステップ4:1−ベンジル−3−(1−ヒドロキシ−エチル)−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(4−フルオロ−フェニル)−1−トリチル−インダゾール−5−イル]−アミド(5N)の生成
トリエチルアミン(0.5mL,6.81mmol)、EDCl(200mg,1.047mmol)、HOBT−H2O(150mg,1.11mmol)を、室温でインダゾール(200mg,0.426mmol)および1−ベンジル−3−(1−ヒドロキシ−エチル)−ピロリジン−3−カルボン酸・リチウム塩(4N)(200mg,0.803mmol)のDMF(3mL)溶液に加え、次いで周辺温度で一晩攪拌した。溶剤を蒸発させ、残渣を、1:1v:vのEtOAc:ヘキサンで溶出するシリカゲルでのクロマトグラフに供し、生成物5N(80mg,27%)を得た。ESMS(MH,701)。
ステップ5:3−(1−ヒドロキシ−エチル)−ピロリジン−3−カルボン酸[3−{4−フルオロ−フェニル)−1−トリチル−インダゾール−5−イル]−アミド(6N)の生成
ギ酸アンモニウム(100mg,1.58mmol)を、室温で1−ベンジル−3−(1−ヒドロキシ−エチル)−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(4−フルオロ−フェニル)−1−トリチル−インダゾール−5−イル]−アミド(5N)(80mg,0.114mmol)および10%Pd/C(5mg)のMeOH(5mL)懸濁液に加え、次いで4時間還流した。反応系を冷却し、MeOH(20mL)で希釈し、セライトパッドを通して精製した。ろ液を濃縮し、残渣をMeCl2(40mL)に溶解し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、溶剤を蒸発させ、6Nを固体(60mg,87%)として得た。ESMS(MH,611)。
ステップ6:3−(1−ヒドロキシ−エチル)−1−{2−オキソ−2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−エチル}−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(4−フルオロ−フェニル)−1トリチル−インダゾール−5−イル]−アミド(7N)の生成
炭酸セシウム(60mg,0.184mmol)を、室温で3−(1−ヒドロキシ−エチル)−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(4−フルオロ−フェニル)−1トリチル−インダゾール−5−イル]−アミド(6N)(60mg,0.098mmol)および2−クロロ−1−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−エタノン(50mg,0.158mmol)のDMF(2mL)溶液に加え、次いで一晩攪拌した。
反応混合物をエーテルで希釈し(30mL)、不溶性固体をろ過し、溶剤を蒸発させた。残渣を、7%MeOH/MeCl2で溶出するシリカゲルでのクロマトグラフに供し、7Nを白色固体(65mg,75%)として得た。LCMS(MH,891)。保持時間=4.42分。
ステップ7:3−(1−ヒドロキシ−エチル)−1−{2−オキソ−2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−エチル}−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−インダゾール−5−イル]−アミド(1N)の合成
85%TFA(2mL)中の3−(1−ヒドロキシ−エチル)−1−{2−オキソ−2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル−ピペラジン−1−イル]−エチル}−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(4−フルオロ−フェニル)−1−トリチル−インダゾール−5−イル]−アミド(7N)(65mg,0.073mmol)を、室温で一晩攪拌した。溶剤を蒸発させた。EtOAc(50mL)、H2O(20mL)、2MのNaOH(3mL)を加えた。有機層を分離し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、溶剤を蒸発させ、残渣を得、これを5%v/vMeOH:EtOAcで溶出するシリカゲルで精製し、2種類のジアステレオマーラセミ体を得た。
ジアステレオマーA(20mg,42%)LCMS(MH,649)、保持時間=2.70分
ジアステレオマーB(18mg,38%)LCMS(MK,649)、保持時間=2.68分。
実施例355
ステップ1:
3−(1−ヒドロキシ−エチル)−1−{2−[2−メチル−4−(5−ピリミジン−2−イル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イル]−2−オキソ−エチル}−ピロリジン−3−カルボン酸[3−{4−フルオロ−フェニル)−1トリチル−インダゾール−5−イル]−アミド(9N)の生成
N−N−ジイソプロピルエチルアミン(0.3mL,1.72mmol)を、DMF(10mL)中の3−(1−ヒドロキシ−エチル)−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(4−フルオロ−フェニル)−1トリチル−インダゾール−5−イル]−アミド(6N)(600mg,0.98mmol)および2−クロロ−1−[2−メチル−4−(5−ピリミジン−2−イル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イル]−エタノン(360mg,1.15mmol)の混合物に室温で加えた。溶剤を蒸発させ、残渣をMeCl2(100mL)およびH2O(50mL)で抽出した。有機層を分離し、飽和NaCl溶液(20mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、溶剤を蒸発させ、9Nを固体(750mg,84%)として得た。ESMS(MH,906)。
ステップ2:3−アセチル−1−{2−[2−メチル−4−(5−ピリミジン−2−イル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イル]−2−オキソ−エチル}−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(4−フルオロ−フェニル)−1トリチル−インダゾール−5−イル]−アミド(10N)の生成
DMSO(200mg,2.56mmol)を塩化オキサリル(180mg,1.40mmol)のMeCl2(10mL)溶液に、−78℃で加え、次いで−78℃で1時間攪拌した。MeCl2(5mL)中の3−(1−ヒドロキシ−エチル)−1−{2−[2−メチル−4−(5−ピリミジン−2−イル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イル]−2−オキソ−エチル}−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(4−フルオロ−フェニル)−1トリチル−インダゾール−5−イル]−アミド(9N)を、−78℃で加え、−78℃で2時間攪拌した。トリエチルアミン(200mg,1.96mmol)を加え、溶液を室温に温め、一晩攪拌した。水(50mL)およびMeCl2(150mL)を加えた。有機層を分離し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、溶剤を蒸発させ、10Nを固体(600mg,66%)として得た。ESMS(MH,904)。
ステップ3:3−アセチル−1−{2−[2−メチル−4−(5−ピリミジン−2−イル−ピリジン−2−イル−ピペラジン−1−イル]−2−オキソ−エチル}−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−インダゾール−5−イル]アミド(11N)の生成
3−アセチル−1−{2−[2−メチル−4−(5−ピリミジン−2−イル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イル]−2−オキソ−エチル}−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(4−フルオロ−フェニル)−1トリチル−インダゾール−5−イル]−アミド(10N)(600mg,0.664mmol)のトリフルオロ酢酸(20mL)溶液を、室温で一晩攪拌した。溶剤を蒸発させ、水(100mL)および1NのNaOH(10mL)を加えた。混合物をMeCl2(2×150mL)で抽出し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、溶剤を蒸発させ、残渣を得、これを、2%NH4OHを含む10%v/vMeOH/MeCl2で溶出するシリカゲルでのクロマトグラフに供し、生成物を白色固体(350mg,79%)として得た。LCMS(MH662.4)保持時間(分)2.21。
実施例356
3−(1−メトキシイミノ−エチル)−1−{2−[2−メチル−4−(5−ピリミジン−2−イル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1]−2−オキソ−エチル}−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−インダゾール−5−イル]−アミド(12N)の生成
メトキシルアミン塩酸塩(100mg,1.197mmol)およびトリエチルアミン(0.2mL,1.43mmol)を、3−アセチル−1−{2−[2−メチル−4−(5−ピリミジン−2−イル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イル]−2−オキソ−エチル}−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−インダゾール−5−イル]−アミド(11N)(100mg,0.15mmol)のMeOH(5mL)溶液に加え、次いで室温で3時間攪拌した。溶剤を蒸発させ、残渣をMeCl2で抽出し、水洗し、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、溶剤を蒸発させ、固体を得、これを、2%NH4OHを含む7%v/vMeOH/MeCl2で溶出するシリカゲルでのクロマトグラフに供し、2種の異性体を得た。
(6mg,6%)(Z)−異性体LCMS(MH,691.4)保持時間=2.45分
(60mg,63%)(E)−異性体LCMS(MH,691.4)保持時間=2.62分。
実施例357
3−(1−ヒドロキシイミノ−エチル)−1−{2−[2−メチル−4−(5−ピリミジン−2−イル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イル]−2−オキソ−エチル}−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−インダゾール−5−イルアミン(13N)の生成
メトキシルアミン塩酸塩を同量のヒドロキシルアミン塩酸塩に代えたこと以外は、実施例356に記載の手順と本質的に同じ手順に倣って、標題化合物13Nを単一の異性体(E)として収率70%で得た。(E−異性体)LCMS(MH677)保持時間=2.44分。
実施例358
3−[1−(アセチル−ヒドラゾノ)−エチル]−1−{2−[2−メチル−4−(5−ピリミジン−2−イル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イル]−2−オキソ−エチル}−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−インダゾール−5−イル]−アミド(14N)の生成
アセチルヒドラジド(50mg,0.674mmol)を、3−アセチル−1−{2−[2−メチル−4−(5−ピリミジン−2−イル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イル]−2−オキソ−エチル}−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−インダゾール−5−yl]−アミド(11N)(50mg,0.075mmol)のMeOH(5mL)溶液に室温で加え、次いで一晩還流した。反応系を冷却し、溶剤を蒸発させた。残渣をMeCl2(100mL)およびH2O(40mL)で抽出した。有機層を分離し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、溶剤を蒸発させた。残渣を、2%NH4OHを含む5%v/vMeOH/MeCl2で溶出するシリカゲルでのクロマトグラフに供し、標題化合物14Nを白色固体(50mg,92%)として得た。LCMS(MH718.4)保持時間=2.13分。
実施例359
3−アミノ−1−{2−オキソ−2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−エチル}−ピロリジン−3−カルボン酸[3−{4−フルオロ−フェニル)−1H−インダゾール−5−イル]−アミドの生成
ステップ1:3−アミノ−3−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1トリチル−インダゾール−5−イルカルバモイル]−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(1)の生成
3−アミノ−ピロリジン−1,3−ジカルボン酸−1−tert−ブチルエステル(86mg,0.373mmol)を3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−インダゾール−5−イルアミン(178mg,0.379mmol)、EDCl・HCl(150mg,0.785mmol)およびHOBT(100mg,0.740mmol)のDMF(2mL)溶液に室温で加えた。NMM(0.1mL)を加え、溶液を一晩攪拌した。溶剤を蒸発させ、残渣をMeCl2(50mL)で抽出し、H2O(25mL)で洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥し、ろ過し、溶剤を蒸発させ、残渣を得、これを、3%v/vMeOH/MeCl2で溶出するシリカゲルでのクロマトグラフに供し、標題化合物1P(185mg,71%)を得た。ESMS(MH682)。
ステップ2:3−アミノ−ピロリジン−3−カルボン酸[3−{4−フルオロ−フェニル)−1H−インダゾール−5−イル]−アミド、塩酸塩(2P)の生成
4MのHCl/ジオキサン(2mL)を3−アミノ−3−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−インダゾール−5−イルカルバモイル]−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(1P)(60mg,0.088mmol)のMeCl2(1mL)溶液に室温で加え、次いで室温で1時間攪拌した。溶剤を蒸発させた。ヘキサン(20mL)を加え、上澄み液をデカントした。残渣を乾燥し、標題化合物2Pを白色固体(20mg,69%)として得た。ESMS(MH340)。
ステップ3:3−アミノ−1−{2−オキソ−2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−エチル}−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−インダゾール−5−イル]−アミド(3P)の生成
N,N−ジイソプロピルエチルアミン(50mg,0.387mmol)を、3−アミノ−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−インダゾール−5−イル]−アミド,塩酸塩(2P)(15mg,0.036mmol)のDMF(1mL)溶液に加え、この溶液を一晩攪拌した。溶剤を蒸発させ、残渣をMeCl2(50mL)およびH2O(20mL)で抽出した。有機層を分離し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、溶剤を蒸発させ、残渣を得、これを、2%NH4OHを含むMeOH/MeCl2で溶出するv/v5%シリカゲルでのクロマトグラフィーに供し、標題化合物3Pを白色固体(10mg,45%)として得た。LCMS(MH620.3)保持時間=2.78分。
実施例360
ステップ1:3−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1トリチル−インダゾール−5−イルカルバモイル]−3−ホルミルアミノ−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(4P)の生成
ギ酸(17mg,0.36mmol)を、室温で3−アミノ−3−[3−(4−フルオロ−フェニル}−1トリチル−インダゾール−5−イルカルバモイル]−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(1P)250mg,0.367mmol)、2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン(77mg,0.44mmol)、DMAP(10mg)およびNMM(50mg,0.49mmol)のMeCl2(3mL)溶液に加えた。溶剤を蒸発させ、残渣を、3%v/vMeOH/MeCl2で溶出するシリカゲルでのクロマトグラフに供し、4Pを白色固体(210mg,80%)として得た。ESMS(MH710)。
ステップ2:3−ホルミルアミノ−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−インダゾール−5−イル]−アミド(5P)の生成
4MのHCl(2mL)を、室温で3−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1トリチル−インダゾール−5−イルカルバモイル]−3−ホルミルアミノ−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(4P)0.141(mmol)のMeCl2(2mL)溶液に加え、次いで1時間攪拌した。溶剤を蒸発させた。ヘキサンを残渣に加え、上澄みをデカントした。残った固体を乾燥し、5Pを白色固体(60mg,100%)として得た。LCMS(MH,368.2)保持時間=1.91分。
ステップ3:3−ホルミルアミノ−1−{2−オキソ−2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−エチル}−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−インダゾール−5−イル]−アミド(6P)の生成
N,N−ジイソプロプルエチルアミン(50mg,0.387mmol)を、3−ホルミルアミノ−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−インダゾール−5−イル]−アミド(5P)(60mg,0.0148mmol)のDMF(2mL)溶液に加え、この溶液を一晩攪拌した。溶剤を蒸発させ、残渣をMeCl2(50mL)およびH2O(20mL)で抽出した。有機層を分離し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、溶剤を蒸発させ、残渣を得、これを、2%NH4OHを含むv/v5%MeOH/MeCl2で溶出するシリカゲルでのクロマトグラフに供し、標題化合物6Pを白色固体(60mg,63%)を得た。LCMS(MH648.4)保持時間=2.81分。
実施例361
3−アミノ−1−{2−オキソ−2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−エチル}−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−インダゾール−5−イル]−アミド(7P)の生成
2MのHCl(2mL)を、室温で3−ホルミルアミノ−1−{2−オキソ−2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−エチル}−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−インダゾール−5−イル]−アミド(6P)(10mg,0.015mmol)のMeOH(2mL)溶液に加え、次いで室温で4日間攪拌した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、1NのNaOH(3mL)で塩基性とし、MeCl2(3×50mL)で抽出した。有機層を合わせ、MgSO4で乾燥し、ろ過し、溶剤を蒸発させ、7Pを白色固体(7mg,73%)として得た。LCMS(MH620.3)保持時間=2.78分。
実施例362
3−ホルミルアミノ−1−(2−{2−メチル−4−[4−(5−メチル−ピリミジン−2−イル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−インダゾール−5−イル]−アミド(8P)の生成
2−クロロ−1−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−エタノンを同量の2−クロロ−1−[2−メチル−4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−エタノンに代えたこと以外は、実施例360のステップ3に記載の手順と本質的に同じ手順に倣って、標題化合物8Pを得た。2%NH4OHを含む5%v/vMeOH/MeCl2で溶出するシリカゲルでのクロマトグラフィーで精製し、8Pを白色固体(55mg,55%)として得た。LCMS(MH676.4)保持時間=2.96分生成物は、2種類の異性体の混合物であった。
化合物8Pを、キラルHPLC(ADカラム)分析カラム(Chiralpak AD4.6×250)で、単一の異性体に分離した。40%IPA/ヘキサンは、0.2%DEAを含む。
24.501分で溶出したピークA(異性体A)LCMS(MH 676.4)保持時間(分)2.96
33.036分で溶出したピークB(異性体B)LCMS(MH 676.4)(10P)。
実施例363
3−アミノ−1−(2−{2−メチル−4−[4−(5−メチル−ピリミジン−2−イル)−フェニル]−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−インダゾール−5−イル]−アミド(11P)の生成
化合物6Pを同量の8Pと代えたこと以外は実施例361と本質的に同じ手順に倣って、標題化合物11Pを、2種類の異性体の混合物として得た。LCMS(MH648)保持時間=2.90分
実施例364
化合物6Pを同量の化合物9P(異性体A,実施例372)に代えたこと以外は、実施例361と本質的に同じ手順に倣って、標題化合物12Pを単一の異性体として得た。LCMS(MH648.4)保持時間=2.90分
生成35
ステップ1:5−ピリミジン−2−イル−3’,6’−ジヒドロ−2’H−[2,4’]ビピリジニル−1’−カルボン酸tert−ブチルエステル(2Q)の生成
2−(6−ブロモ−ピリジン−3−イル)−ピリミジン(1Q)(200mg,0.85mmol)、N−tert−ブトキシカルボニル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−ボロン酸、ピナコールエステル(290mg,0.93mmol)、炭酸セシウム(500mg,1.538mmol)、PdCl2dppf(30mg)の混合物をジオキサン/H2O(10mLv/v4/1)中で4時間還流した。反応系を冷却し、次いで溶剤を蒸発させた。EtOAc(200mL)で抽出し、H2O(50mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、溶剤を蒸発させ、固体を得、これを、30%v/vアセトン/ヘキサンで溶出するシリカゲルでのクロマトグラフに供し、2Qを白色固体(110mg,38%)として得た。ESMS(MH.339)。
ステップ2:5−ピリミジン−2−イル−1’,2’,3’,6’−テトラヒドロ−[2,4’]ビピリジニル(3Q)の生成
4MのHCl/ジオキサン(5mL)を、室温で5−ピリミジン−2−イル−3’,6’−ジヒドロ−2Η−[2,4’]ビピリジニル−1’−カルボン酸tert−ブチルエステル(2Q)(110mg,0.325mmol)のMeCl2(5mL)溶液に加え、次いで4時間攪拌した。溶剤を蒸発させた。MeCl2(100mL)、H2O(50mL)および10%NaOH(3mL)を加えた。有機層を分離し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、溶剤を蒸発させ、3Qを白色固体(90mg,100%)として得た。ESMS(MH,239)LCMS(MH,239)保持時間=1.53分
ステップ3:2−クロロ−1−(5−ピリミジン−2−イル−3’,6’−ジヒドロ−2’H−[2,4’]ビピリジニル−1’−イル)−エタノン(4Q)の生成
MeCl2(15mL)中のクロロ塩化アセチル(0.35g,4.39mmol)を、0℃で5−ピリミジン−2−イル−1’,2’、3’,6’−テトラヒドロ−[2,4’]ビピリジニル(3Q)(0.4g,1.68mmol)およびトリエチルアミン(0.4g,2.87mmol)のMeCl2(10mL)溶液に加え、次いで0℃で2時間攪拌した。飽和NaHCO3溶液を加え、0℃でさらに1時間攪拌した。MeCl2(100mL)を加え、有機層を分離し、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、溶剤を蒸発させ、4Qを淡黄色固体(0.53g,100%)として得た。ESMS(MH315)。
実施例365
ステップ1:3−アミノ−ピロリジン−1,3−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル3−メチルエステル(1T)の生成
(トリメチルシリル)−ジアゾメタン(ヘキサン中2M:15mL,30mmol)を、室温で3−アミノピロリジン1,3ジカルボン酸、1−tert−ブチルエステル(900mg,3.9mmol)のMeOH(5mL)溶液に加えた。10分攪拌し、次いで溶剤を蒸発させ、1Tを油状物(0.9g,98%)として得た。
ステップ2:3−ホルミルアミノ−プロリジン−1,3−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル3−メチルエステル(2T)の生成
ギ酸(200mg,4.34mmol)を、室温で3−アミノ−ピロリジン−1,3−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル3−メチルエステル(1T)(900mg,3.688mmol)、2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン(CDMT)(800mg,4.556mmol)、DMAP(20mg)およびNMM(400mg,4mmol)の溶液に加え、次いで一晩攪拌した。溶剤を蒸発させ、残渣をMeCl2(200mL)で抽出し、H2O(50mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、溶剤を蒸発させ、固体を得、これを、2%NH4OHを含む5%MeOH/MeCl2で溶出するシリカゲルでのクロマトグラフに供し、2Tを白色固体(725mg,72%)として得た。LCMS(MH273)保持時間=2.53分。
ステップ3:3−(ホルミル−メチル−アミノ)−ピロリジン−1,3−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル3−メチルエステル(3T)の生成
水素化ナトリウム(油中60%)(10mg,0.25mmol)を、3−ホルミルアミノ−ピロリジン−1,3−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル3−メチルエステル(2T)(50mg,0.183mmol)のTHF(3mL)溶液に加えた。DMF(1mL)を加え、1時間攪拌した。ヨウ化メチル(0.1mL,1.60mmol)を加え、反応系を一晩攪拌した。溶剤を蒸発させ、残渣をEtOAc(50mL)で抽出し、H2O(20mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、溶剤を蒸発させ、残渣を得、これを、3%MeOH/MeCl2で溶出するシリカゲルでのクロマトグラフに供し、3T(50mg,94%)を得た。LCMS(MH287)保持時間=2.77分。
ステップ4:3−{ホルミル−メチル−アミノ)−ピロリジン−3−カルボン酸メチルエステル,塩酸塩(4T)の生成
4MのHCl/ジオキサン(2mL)を、室温で3−(ホルミル−メチル−アミノ)−ピロリジン−1,3−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル3−メチルエステル(3T)(50mg,0.175mmol)のMeCl2(2mL)溶液に加え、次いで1時間攪拌した。溶剤を蒸発させ、4Tを白色固体(45mg,100%)として得た。ESMS(MH187)。
ステップ5:3−(ホルミル−メチル−アミノ)−1−{2−オキソ−2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル]−エチル}−ピロリジン−3−カルボン酸メチルエステル(5T)の生成
トリエチルアミン(0.3mL,2.15mmol)を、室温で(3−(ホルミル−メチル−アミノ)−ピロリジン−3−カルボン酸メチルエステル,塩酸塩(4T)(90mg,0.405mmol)および2−クロロ−1−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル]−エタノン(140mg,0.447mmol)のジオキサン(5mL)溶液に加え、次いで90℃で5時間攪拌した。反応系を冷却し、溶剤を蒸発させ、残渣を得、これを、2%NH4OHを含む7%MeOH/MeCl2で溶出するシリカゲルでのクロマトグラフに供し、5Tを白色固体(100mg,53%)として得た。ESMS(MH464)。
ステップ6:3−(ホルミル−メチル−アミノ)−1−{2−オキソ−2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル]−エチル}−ピロリジン−3−カルボン酸,リチウム塩の生成(6T)の生成
水酸化リチウム一水和物(13mg,0.22mmol)を、3−(ホルミル−メチル−アミノ)−1−{2−オキソ−2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル]−エチル}−ピロリジン−3−カルボン酸メチルエステル(5)(100mg,0.2159mmol)のジオキサン(3mL)溶液に加え、室温で4時間攪拌した。溶剤を蒸発させ、6Tを白色固体(95mg,98%)として得た。LCMS(MH450.2)保持時間=2.15分。
ステップ7:3−(ホルミル−メチル−アミノ)−1−{2−オキソ−2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル]−エチル}−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(4−フルオロ−フェニル)−1トリチル−インダゾール−5−イル]−アミド(7T)の生成
EDCl・HCl(75mg,0.39mmol)およびHOBT・H2O(50mg,0.37mmol)を、室温で3−(4−フルオロ−フェニル)−1トリチル−インダゾール−5−イルアミン(110mg,0.234mmol)および3−(ホルミル−メチル−アミノ)−1−{2−オキソ−2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル]−エチル}−ピロリジン−3−カルボン酸,リチウム塩(6T)(95mg,0.211mmol)のDMF(2mL)およびNMM(0.1mL)溶液に加え、次いで一晩攪拌した。溶剤を蒸発させ、残渣をMeCl2(50mL)で抽出し、H2O(20mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、溶剤を蒸発させ、残渣を得、これを、v/v9:1EtOAc:ヘキサンで溶出するシリカゲルでのクロマトグラフに供し、7Tを白色固体(89mg,44%)として得た。ESMS(MH901)。
ステップ8:3−(ホルミル−メチル−アミノ)−1−{2−オキソ−2−[4−{4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル]−エチル}−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−インダゾール−5−イル]−アミド(8T)の生成
4MのHCl/ジオキサン(2mL)を、室温で3−(ホルミル−メチル−アミノ)−1−{2−オキソ−2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル]−エチル}−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(4−フルオロ−フェニル)−1トリチル−インダゾール−5−イル]−アミド(7T)(89mg,0.098mmol)のMeCl2(2mL)溶液に加え、次いで2時間攪拌した。溶剤を蒸発させ、残渣をMeCl2(50mL)、H2O(25mL)および3MのNaOH(2mL)で抽出した。有機層を分離し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、溶剤を蒸発させ、固体を得た。ヘキサン(2×50mL)を加え、上澄みをデカントした。残った固体を乾燥し、8Tを白色固体(55mg,84%)として得た。LCMS(MH659)保持時間=2.98分。
8Tは、2種類のエナンチオマーの混合物であり、これを、0.2%DEAを含む60:40のHex:IPAで溶出するキラルパックAD(4.6×250)カラムで分離した。流速=0.9mL/分
29.52分で溶出されたピークA
35.5分で溶出されたピークB。
実施例366
3−メチルアミノ−1{2−オキソ−2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル]−エチル}−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−インダゾール−5−イル]−アミド(9T)の生成
2MのHCl(2mL)を、室温で3−(ホルミル−メチル−アミノ)−1−{2−オキソ−2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル]−エチル}−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−インダゾール−5−イル]−アミド(8T)(11mg,0.017mmol)のMeOH(5mL)溶液を4日間で加えた。溶剤を蒸発させ、H2O(20mL)を加え、1NのNaOH(2mL)で塩基性にし、MeCl2(50mL)で抽出した。有機層を分離し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、溶剤を蒸発させ、残渣を得、これを、10%MeCl2/MeOHで溶出するシリカゲルでのクロマトグラフに供し、9T(5mg)を得た。ESMS(MH631)。
実施例367
3−メトキシメチル−{2−オキソ−2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル]−エチル}−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル]−アミドの生成
ステップ1:3−ブロモ−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジンの生成
2mLの無水ヒドラジン中の3−フルオロ−2−ホルミルピリジン(1.0g,8.0mmol)混合物を110℃に加熱し、一晩攪拌した。反応系を氷水に注ぎ入れ、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を乾燥し、濃縮し、粗油状物(0.5g)を得、続いてこれを10mLのNaOH溶液(2N)に溶解した。これに、臭素(0.6g,3.7mmol)の5mLのNaOH溶液(2N)を滴下した。反応系を室温で3時間攪拌し、NaHSO3(0.06g)、次いでHCl溶液(6mL,4N)を加えることによってクエンチした。固体が析出し、ろ過し、空気乾燥し、2U(0.66g)を得た。
ステップ2:3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジンの生成
2U(480mg,2.45mmol)、Pd(PPh3)4(141mg,0.122mmol)、4−フルオロフェニルボロン酸(412mg,2.94mmol)および炭酸ナトリウム溶液(2.4mL,2M,4.90mmol)の混合物を5mLのジオキサン/EtOH/H2O(7:3:2)中、150℃で10分、マイクロ波で処理した。混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を乾燥し、濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製し、3U(362mg)を得た。
ステップ3:3−(4−フルオロ−フェニル)−1−トリチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン4−オキシドの生成
3U(362mg,1.46mmol)の8mLのTHF溶液に、0℃でNaH(96mg,60%,2.40mmol)を加え、次いでクロロトリフェニルメタン(570mg,2.04mmol)を加えた。反応系を室温で1.5時間攪拌し、塩化アンモニウム溶液でクエンチした。水層を酢酸エチルで抽出し、乾燥し、濃縮し、粗付加物を得た。トリチル付加物(260mg,0.57mmol)のクロロホルム溶液に、mCPBA(216mg,0.86mmol)を加えた。反応系を還流温度に6時間加熱し、ジクロロメタンで希釈し、水洗した。有機層を乾燥し、濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製し、4U(169mg)を得た。
ステップ3:3−(4−フルオロフェニル)−1−トリチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イルアミンの生成
4U(138mg,0.293mmol)の2mLのピリジン溶液にp−トルエン塩化スルホニル(67mg,0.352mmol)を加えた。反応系を室温で2時間攪拌し、溶剤を蒸発させた。粗残渣に3mLのエタノールアミンを加えた。反応系を室温で2時間攪拌し、氷に注ぎ入れた。黄色の固体をろ過により集め、真空乾燥し、5U(117mg)を得た。
ステップ4:3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イルアミンの生成
5U(112mg,0.238mmol)の2mLのTFA/DCM(1:1)溶液を室温で1時間攪拌し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーで精製し、6U(48.1mg)を得た。
ステップ5:3−メトキシメチル−{2−オキソ−2−[4−(4−ピリミジン−2−イル−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル]−エチル}−ピロリジン−3−カルボン酸[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル]−アミドの生成
7U(実施例336参照,150mg,0.283mmol)、ペンタフルオロフェノール(61.8mg,0.336mmol)およびDMAP(51.3mg,0.42mmol)のDMF溶液に、ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.34mL,DCM中1M,0.336mmol)を加えた。反応系を室温で4時間攪拌し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーで精製し、対応するエステルを得た。6U(62mg,0.364mmol)のTHF溶液に、0℃でNaH(16.0mg,0.437mmol)を加え、0℃で0.5時間攪拌した。この混合物にペンタフルオロフェニルエステルを加え、室温で1.5時間攪拌した。反応系を、塩化アンモニウム溶液を加えることによってクエンチした。得られた混合物を濃縮し、逆相HPLCで精製し、8U(16.9mg)を得た。
生成36
3−メトキシ−ピロリジン−3−カルボン酸メチルエステルのキラル塩分割
化合物1V(660mg,2.65mmol)のMeOH(30mL)溶液に10%Pd/C(80mg)を充填した。混合物を、標準parr装置を使用し、3バールで一晩水素化し、ろ過し、MeOHで数回洗浄した。
2V(1.32mmol)を含むメタノール溶液(20mL)に、L−酒石酸(180mg,1.2mmol)を加え、固体を音波粉砕により溶液に採った。溶剤を減圧除去し、残渣を得、これにMeOH(3mL)を加え、溶液を、乱すことなく−20℃で一晩放置した。結晶が形成し、MeOHをピペットで除去し、結晶をMeOHで2回濯いだ。MeOHから再結晶し、200mgの錯体3Vを得た。
実施例368〜383
先に記載した実施例に本質的に類似した手順に倣い、表20の化合物を生成する。
(表20)
実施例384〜436
先に記載した実施例に本質的に類似した手順に倣い、表21の化合物を生成する。
表21
実施例437〜509
先に記載した実施例に本質的に類似した手順に倣い、表22の化合物を生成する。
表22
実施例510〜602
先に記載した実施例に本質的に類似した手順に倣い、表23の化合物を生成する。
表23
生成37
ステップ1:3−シアノ−3−トリメチルシラニルオキシ−ピロリジン−1−カルボン酸tert−メチルエステルの生成
3−オキソ−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル1W(10g,52.3mmol)のCH2Cl2(150mL)溶液に、0℃でシアン化トリメチルシリル(8.5mL,63.6mmol)、シアン化カリウム(0.34g,5.23mmol)および18−クラウン−6(1.38g,5.23mmol)を加えた。反応混合物を室温にし、一晩攪拌した。反応混合物を0℃に冷却し、飽和NaHCO3(200mL)でクエンチした。有機層を分離し、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。残渣を、1/8EtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルで精製し、所望の生成物2W(2g,81%)を得た。
ステップ2:3−ヒドロキシ−ピロリジン−1,3−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル3−メチルエステルの生成
化合物2W(5.3g,25mmol)、MeOH(50mL)、4NのHClのジオキサン(10mL)溶液の混合物を密閉管内、70℃で一晩加熱した。反応混合物を濃縮し、THF(20mL)、次いでCH2Cl2(50mL)、トリエチルアミン(16mL)およびジ−tert−ブチルジカルボネート(11g)を加えた。反応混合物を室温で一晩攪拌し、次いで濃縮した。残渣をエーテル(200mL)で希釈し、水(100mL)で洗浄した。有機層を分離し、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。残渣を、1/1EtOAc/ヘキサン、次いで2/1EtOAC/ヘキサンで溶出するシリカゲルで精製し、所望の生成物3W(4.35g,71%)を得た。
ステップ3:3−(ベンゾ[1,3]ジチオール−2−イルオキシ)−ピロリジン−1,3−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル−3−メチルエステルの生成
化合物3W(2.8g,11.4mmol)のCH2Cl2(100mL)溶液に、1,3−ベンゾジチオール−2−イリウムテトラフルオロボレート(5.4g,22.8mmol)、次いでピリジン(0.2mL)を加えた。反応混合物を室温で5日攪拌した。反応混合物をトリエチルアミン(9.6mL)でクエンチし、15分攪拌した。反応混合物を水(100mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。残渣を、1/4EtOAc/ヘキサン、次いで1/2EtOAC/ヘキサンで溶出するシリカゲルで精製し、所望の生成物4W(2.75g,61%)を得た。
ステップ4:3−ジフルオロメトキシ−ピロリジン−1,3−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル3−メチルエステルの生成
化合物4W(2.45g,6.16mmol)のCH2Cl2(100mL)溶液に、0℃でDAST(3.97g,24.64mmol)を加えた。5分後、NIS(4.29g,18.5mmol)を加え、反応混合物を室温にし、2時間攪拌した。次いで、反応混合物を0℃に冷却し、飽和NaHCO3(60mL)で注意深く処理し、15分攪拌した。CH2Cl2(100mL)で抽出し、飽和NaHCO3(2×100mL)で洗浄した。有機をNa2SO4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。残渣を、1/4EtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルで精製し、所望の生成物5W(0.45g,25%)を得た。
実施例603〜605
本明細書、たとえば、実施例1、3〜60、85、98、128、183、184に記載の手順に類似の手順に倣って、化合物5Wから表24の化合物を生成した。表23中、「Ex」は「実施例」を表す。
表23
生成38
ステップ1:4−(4−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの生成
化合物6W(1g,3.23mmol)、4−ブロモ−2−フルオロ−1−ヨード−ベンゼン(1.46g,4.85mmol)、炭酸カリウム(1.4g,9.69mmol)、Pd(dppf)Cl2(0.264g,0.323mmol)および4/1のジオキサン/水(10mL)の混合物を15分脱ガスした。ついで80℃で一晩加熱した。室温に冷却し、EtOAc(200mL)で希釈した。有機層を水(100mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。残渣を、1/10のEtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルで精製し、所望の生成物7W(0.9g,78%)を得た。
ステップ2:4−(2−フルオロ−4−ピリミジ−2−イル−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2Hピリジン−1−カルボン酸1−tert−ブチルエステルの生成
化合物7W(0.9g,2.53mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(0.96g,3.79mmol)、酢酸カリウム(0.74g,7.6mmol)、Pd(dppf)Cl2(0.21g,0.25mmol)およびジメチルスルホキシド(10mL)の混合物を10分脱ガスした。次いで、100℃で一晩加熱した。反応混合物を室温に冷却し、炭酸カリウム(1.75g,12.63mmol)、2−ブロモピリミジン(0.48g,3.03mmol)および水(10mL)を加えた。混合物を再びチッ素で20分パージした。パラジウムテトラキストリフェニルホスフィン(0.29g,0.25mmol)を加え、反応混合物を100℃でさらに2時間攪拌した。室温に冷却し、セライトのパッドを通してろ過し、酢酸エチルで洗浄した。水(50mL)で希釈し、有機層を分離した。有機層をNa2SO4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。残渣を、1/5のEtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルで精製し、所望の生成物8Wを得た。
生成39
ステップ1:4−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの生成
化合物6Wから、化合物6Wからの化合物7Wの生成で記載した手順に本質的に同じ手順を使用して、化合物9Wを生成した。
ステップ2:4−(3−フルオロ−4−ピリミジ−2−イル−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2Hピリジン−1−カルボン酸1−tert−ブチルエステルの生成
化合物9Wから、ビス(ピナコラト)ジボロンおよび2−ブロモ−ピリミジンの代わりにビス(ネオペンチルグリコラト)ジボロンおよび2−ブロモ−6−フルオロ−ピリミジンを使用したこと以外は、化合物7Wからの化合物8Wの生成で記載した手順に本質的に同じ手順を使用して、化合物10Wを生成した。
生成40
メチルα,α−ジメトキシプロピオネートの生成
Ernest Wenkertら(JACS,1983,105,2021−2029)に類似の手順に倣った。ピルビン酸メチル(44g)、トリメチルオルトホルメート(62mL)、濃H2SO4(0.2mL)のMeOH(120mL)溶液を4時間還流した。次、1時間の間に溶剤(約80mL)を留去した。反応混合物を10℃に冷却し、KOH溶液(600mLの水中1.2gKOH)に注ぎ込み、エーテルで3回抽出した。合わせたエーテル抽出物をブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)した。濃縮した後、残渣を真空蒸留し、アセタール(40g,62%,40〜43℃/1トール)を得た。
生成41
2−メトキシアクリレートの生成
Ernest Wenkertら(JACS,1983,105,2021−2029)に類似の手順に倣った。1口フラスコにα,α−ジメトキシプロピオネート(150g)およびトルエンスルホン酸一水和物(3g)を充填し、短経路蒸留ヘッドを取り付けた。混合物を140℃(油浴温度)で加熱すると、メタノールが最初に流出し始めた。次いで、油浴温度が190℃を超えた後、生成物(76g)が留去された。
生成42
1−ベンジル−3−メトキシ−ピロリジン−3−カルボン酸メチルエステルの生成
攪拌したメチル2−メトキシアクリレート(20.8g,179mmol)およびN−(メトキシメチル)−N−(トリメチルシリルメチル)ベンジルアミン(55mL,215mmol)のジクロロメタン(160mL)溶液に、0℃でトリフルオロ酢酸(2mL)のジクロロメタン(10mL)溶液を加えた。得られた溶液を室温に温め、一晩攪拌した。濃縮後、粗生成物を、酢酸エチル/ヘキサン/Et3N溶液(1000:3000:4〜1000:1000:3)で溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーで生成し、標題化合物(17.7mg,40%)を得た。
生成43
3−メトキシ−ピロリジン−3−カルボン酸メチルエステル酒石酸塩の生成
2.49gmの1−ベンジル−3−メトキシ−ピロリジン−3−カルボン酸メチルエステルを、エタノール中で、10%Pd/Cを使用し、55psiの水素で24時間水素化した。Pd/Cをろ過し、次いでエタノールを蒸発させ、1.6gmの粗製の脱ベンジル化生成物を得た。粗生成物を95mLのメタノールに溶解し、1.35gmのL−酒石酸を加えた。24時間後、結晶をろ過し、メタノールから再結晶し、13.4グラムの標題生成物を得た。
実施例606〜608
本明細書、たとえば、生成38〜43および実施例1、3〜60、85、98、128、183、184に記載の手順に類似する手順に倣い、表25の化合物を生成した。表25において、「Ex」は「実施例」を表す。
表25
生成44
3−(2−エチルアミノ−ピリジン−4−イル)−1−トリチル−1H−インダゾール−5−イルアミンの生成
ステップ1:3−(2−フルオロ−ピリジン−4−イル)−5−ニトロ−1−トリチル−1H−インダゾールの生成
3−ブロモ−5−ニトロ−1−トリチル−1H−インダゾール(200mg,0.41mmol)、2−フルオロ−4−ピリジンボロン酸(76mg,0.54mmol)、K3PO4(174mg,0.82mmol)、Pd(dppf)Cl2(34mg,0.041mmol)および4/1のジオキサン/H2O(10mL)の混合物を100℃で18時間攪拌した。室温に冷却し、EtOAc(200mL)に注ぎ入れ、水(100mL)で洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗生成物を、15%酢酸エチルのヘキサン溶液で溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーで生成し、標題化合物(90mg,44%)を得た。
ステップ2:エチル−[4−(5−ニトロ−1−トリチル−1H−インダゾール−3−イル)−ピリジン−2−イル]−アミンの生成
THF(20mL)中の3−(2−フルオロ−ピリジン−4−イル)−5−ニトロ−1−トリチル−1H−インダゾール(800mg,1.6mmol)および2メチルアミンの混合物を、密閉管中80℃で4日間加熱した。室温に冷却し、濃縮した。粗生成物を、酢酸エチルのヘキサン溶液(1:1)で溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーで精製し、標題化合物(300mg,36%)を得た。
ステップ3:3−(2−エチルアミノ−ピリジン−4−イル)−1−トリチル−1H−インダゾール−5−イルアミンの生成
エチル−[4−(5−ニトロ−1−トリチル−1H−インダゾール−3−イル)−ピリジン−2−イル]−アミン(30mg)、10%Pd/C(25mg)およびMeOH(15mL)の混合物を室温で水素雰囲気下4時間攪拌した。触媒をろ過し、MeOHで洗浄し、濃縮し、標題化合物4(26mg)を得、これをさらに精製することなく次の反応で使用した。
生成45
3−(2−メチルアミノ−ピリジン−4−イル)−1−トリチル−1H−インダゾール−5−イルアミンの生成
エチルアミンの代わりにメチルアミンをステップ2で使用すること以外、生成44の手順と本質的に同じ手順に倣って、3−(2−メチルアミノ−ピリジン−4−イル)−1−トリチル−1H−インダゾール−5−イルアミンを生成した。
実施例609〜613
本明細書、たとえば、生成44および45、ならびに実施例1、3〜60、85、98、128、183、184に記載の手順と類似の手順に倣って、表26の化合物を生成した。
実施例612の化合物の生成において、生成44のステップ2のエチルアミンの代わりにシクロプロピルアミンを使用する。
表26において、「Ex」は「実施例」を表す。
表26
実施例611
ステップ1:
化合物1(510mg,1.06mmol)の酢酸エチル(15mL)溶液に、木炭上の酸化白金(825mg,0.011mmol,5%Pt,50重量%)を加えた。混合物を、水素(バルーン)下、室温で、出発物質が消滅するまで攪拌した。混合物を、セライトを通してろ過し、溶剤を真空除去し、化合物2Z1および化合物2Z2の混合物を得た。この混合物を、さらに精製することなく次のステップで使用した。
ステップ2:
ステップ1の混合物を、N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解し、HATU(484mg,1.27mmol)、化合物3Z(274mg,1.27mmol)、次いでピリジン(0.11mL,1.27mmol)を加えた。混合物を室温で一晩攪拌した。水および酢酸エチルを加え、層を分離した。有機層を2回水洗し、乾燥(MgSO4)し、ろ過し、溶剤を真空除去した。クロマトグラフによる精製[ヘキサン−アセトン,4:1(v/v)]により、低極性化合物4Z2(241mg,35%)を黄色油状物として得た。同じ溶剤系により溶出を続け、より極性のある化合物4Z1(161mg,23%)も黄色油状物として得た。
ステップ3:
懸濁液水素化ナトリウム(14mg,0.34mmol,油中60%)のN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)懸濁液に、0℃で化合物4A(152mg,0.23mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(2mL)溶液を加えた。混合物を0℃で20分攪拌し、ヨウ化メチル(21μL,0.34mmol)を加えた。混合物を室温に温め、飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチした。水および酢酸エチルを加え、層を分離した。有機層を乾燥(MgSO4)し、ろ過し、溶剤を真空除去した。クロマトグラフによる精製[ヘキサン−酢酸エチル,1:1(v/v)]により、化合物5Z(23mg,15%)を黄色油状物として得た。
ステップ4:
化合物5Z(15mg,0.022mmol)を、室温で、ジクロロメタン(3mL)およびトリフルオロ酢酸(1mL)の混合物中、5時間攪拌した。溶剤を真空除去した。クロマトグラフによる精製[メタノール(7Nアンモニア)−ジクロロメタン,1:4(v/v)]により、化合物6Zを黄色油状物(3.5mg,30%)として得た。
ステップ5:
N,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)中の化合物6Z(3.5mg,0.010mmol)、化合物7Z(3.9mg,0.012mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(4μL,0.021mmol)の混合物を、室温で一晩攪拌した。水および酢酸エチルを加え、層を分離した。有機層を2回水洗し、乾燥(MgSO4)し、ろ過し、溶剤を真空除去した。クロマトグラフによる精製[メタノール(7Nアンモニア)−ジクロロメタン,1:9(v/v)]により、標題化合物を黄色油状物(2mg,31%)として得た。LCMS MH+=615(RT=2.27分)。
アッセイ
結合ERK2アッセイ:
不活性ERK2に対する化合物の活性を、結合MEKI/ERK2IMAPアッセイで以下のように試験した。化合物を、100%DMSO中、25×最終試験濃度に希釈した。0.4ngのリン酸化されていないマウスERK2タンパク質を含む、14μLのキナーゼ緩衝液(10mMのトリスHClpH7.2、10mMのMgCl2、0.01%のtween−20、1mMのDTT)を、ブラック384−ウェルアッセイプレートの各ウェルに加えた。1μLの25×化合物を各ウェルに加え、室温で30分培養し、化合物が不活性酵素に結合する機会を与えた。最初の培養の間のDMSO濃度は、6.7%である。ERK2活性は、20%までのDMSO濃度に対し非感受性であることと判断した。次いでERK2を活性化し、そのキナーゼ活性を、以下の成分(反応毎の最終濃度)を含む10μLのキナーゼ緩衝液を加えて測定した。2ngの活性(リン酸化された)ヒトMEK1タンパク質および4μM(合計)のERK2IMAP基質ペプチド(3.9μMの標識化されていないIPTTPITTTYFFFK−CONH2および100nMのIPTTPITTTYFFFK(5−カルボキシフルオレセイン)−CONH2)および30μMのATP。ERK活性化の間のDMSO濃度は、4%であった。1時間後、結合緩衝液中の60μLのIMAP検出ビーズ(Molecular Devices)を添加することによって、反応を停止した。結合を30分間平衡化させ、その後、LJLアナリスト蛍光偏光(LJL Analyst Fluorescence Polarization)プレートリーダーのプレートを読みとった。化合物阻害を、DMSOおよび完全に阻害された標準に対して計算した。活性化合物を別のアッセイで再確認した。
活性ERK2アッセイ:
活性化されたERK2の活性も、先に記載した手順を使用するIMAPアッセイフォーマットで測定した。1μLの25×化合物を、0.25ngの完全にリン酸化された、活性マウスERK2タンパク質を含む14μLのキナーゼ緩衝液に加えた。30分の培養後、1μMのERK2IMAP基質ペプチド(0.9μMの標識化されていないIPTTPITTTYFFFK−CONH2および100nMのIPTTPITTTYFFFK(5−カルボキシフルオレセイン)−CONH2)および30μMのATPを含む10μLのキナーゼ緩衝液の添加により、反応を開始した。反応が30分進み、その後、結合緩衝液中の60μLのIMAP検出ビーズの添加により停止した。結合平衡の30分後、プレートを前記したように読んだ。活性化合物を別のアッセイで再確認した。
軟寒天アッセイ:
基質非依存性増殖は、腫瘍化した細胞株の特徴である。ヒト腫瘍細胞を、0.3%のアガロースおよび示された濃度のファルネシル転移酵素阻害剤を含む成長培地に懸濁することができる。溶液を、上部層として同じ濃度のERK1およびERK2阻害剤を含む0.6%アガロースで固化された成長培地上に塗り重ねることができる。上部層が固化した後、プレートを、5%CO2下、37℃で10〜16日間培養し、コロニーを成長させる。培養後、MTT(3−[4,5−ジメチルチアゾール−2−イル]−2,5−ジフェニルテトラゾリウムブロミド,チアゾリルブルー)(PBS中1mg/mL)で寒天を塗り重ねることによって、コロニーを染色することができる。コロニーは計数することができ、そのIC50を測定することができる。
以下の表27のAUC(最初の6時間の間の濃度−時間曲線下の面積(AUC6hr)は、カセット促進ラピッドラットスクリーン(Cassette Accelerating Rapid Rat screen)(CARRS)のプロトコルを使用して測定した。
動物投与および試料収集
正確な血液サンプリング時間を容易にし、連続出血によって起こる動物のストレスを軽減するために、オスのSDラット(Charles River社)に、カニューレを事前に挿入した(大腿部の動脈)。一晩断食の後、2匹のラットに、5mL/kg投与体積で10mg/kgの用量の1種の化合物を、経口的に投薬した。各動物から、血液を投薬から0.5、1、2、3、4および6時間後に、ヘパリン含有管へ連続的に集め、遠心分離し、血漿を得た。約100μLの血漿を個々の時点で集めた。血漿試料を分析まで−20℃で保存した。
血漿試料および標準曲線生成
12匹のラット血漿試料の一組を、各NCEに関し作った(すなわち、6時点およびn=2匹のラット)これらの12個の試料を、各NCEについて、6個のプールした試料(1時点について1試料)を提供するように、各時点で2匹のラットについてプールした。プールされた試料を、6個のカセット(合計36試料)としてアッセイし、6種の化合物に関しデータを提供した。36個の血漿試料の50μLアリコートを、96ウェルプレートの個々のウェルに置いた。追加の化合物(多くの場合、試験化合物の構造的アナログ)を内部標準として選択した。アッセイした各化合物に関し、検定小曲線を作った(3点プラス0)。薬物を与えていないラットの血漿を1mLアリコートに測り入れ、各アリコートにこの化合物の既知の濃度を加え、所望の濃度の標準を作った。他の化合物で前もって行った実験の過去のデータに基づいて、プールした試料の予測される濃度を一まとめにするために、標準の濃度を選んだ。この実験では、標準は、25、250および2500ngNCE/mL血漿の濃度を含むように設定した。血漿標準は、試料に添えて2通り析出させた。タンパク質析出は、Tomtec Quadra96システムを使用して、1ng/mLの濃度の内部標準を含む150μLのアセトニトリルを各試料ウェルに添加した後に起こった。析出した試料および標準は、96ウェルプレート中でボルテックスし、遠心分離した。約50〜100μLの上澄みを除去し、Tomtec Quadra96システムを使用して、新しい96ウェルプレートに置いた。容積5〜10μLの上澄みを、HPLC−MS/MSによる分析に使用した。試料を走らせた前後1回、標準小曲線を二連で走らせた。したがって、一化合物について、合計14個の試験試料と標準を分析した。さらに、14個の各セットの前後および各化合物に関し最も高い検量標準の後に、溶剤ブランクを注入した。したがって、6種の化合物の各セットに関して、合計103回の注入を各HPLCシステムに行った。複数の溶剤ブランク注入は、単一のウェルから行うことができた。12個の溶剤ブランクウェルは、各96ウェルプレートに置いた。したがって、1つの96ウェルプレートフォーマットを使用して6個のNCEの1バッチ(カセット)を作り、アッセイを行った。
HPLC−MS/MS分析
全化合物を、LC/MS/MS装置を用いる選択反応モニタリング(SRM)方法を使用して分析した。この方法の展開がひとたび完了すると、CARRSアッセイ用の標準注入シークエンステンプレートを使用して、素早く設定した。
実施例1、2、4〜61、65〜73、77〜84、86、88〜98、100、102〜114、116〜118、120、121、124、125、151〜155、159〜179、183、184、186、188〜193、196〜199、202〜205、250、253〜259、260〜299、301〜318、320〜323、332〜347、356(異性体Z)、356(異性体E)、357〜360、362、362(化合物9P)、364、368〜436、440〜509、511〜602、606、607および609〜611の最終化合物は、AERK2IC50の範囲が0.16〜20,000nMであった。
実施例1、2、4〜28、61、86、88、89、92、95、98、100、120、125、132、142、152、154、168、176、183、184、186、188〜193、196〜199、202〜205、250、251、253〜259、261、264、269、271、274〜276、282、286、289、290、292、294、302、303、304、306、314〜316、332、333、335、338、343、358、362、368〜370、384〜390、440〜493、510〜558、606および611の最終化合物は、AERK2IC50の範囲が、0.16〜18nMであった。
実施例6、100、183、184、186、188〜192、261、440〜450および510〜517の最終化合物は、AERK2IC50の範囲が、0.16〜1.5nMであった。
実施例183の最終化合物は、AERK2IC50が0.16nMであった。実施例186の化合物は、AERK2IC50が0.78nMであった。実施例335の最終化合物は、AERK2IC50が4.9nMであった。
表27に、本発明の化合物に関するAERK2IC50データおよびラット急性毒性データを示す。
表27
本明細書で記載された化合物から医薬粗製物を生成するための、不活性で医薬的に許容しうる担体としては、固形でも液体でも可能である。固形型製剤としては、粉末剤、錠剤、分散性顆粒、カプセル、カシェ剤、および座薬が上げられる。粉末剤および錠剤は、約5〜約95%の活性成分を含みうる。適切な固形担体は、当この分野で公知であり、たとえば、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、砂糖またはラクトースが上げられる。錠剤、粉末剤、カシュ剤およびカプセルは、経口投与に適切な固形投与形態として使用することができる。医薬的に許容しうる担体および種々の組成物を作るための方法の例は、A.Gennaro(ed.),Remington:The Science and Practice of Pharmacy,第20編(2000),Lippincott Williams&Wilkins,Baltimore,MDに発見することができる。
液体型製剤として、溶液、懸濁液および乳液が挙げられる。例として、注射剤用の水または水−プロピレングリコール溶液、および経口溶液、懸濁液および乳液剤用に甘味剤および乳濁剤の添加が挙げられる。また、液体型製剤は、鼻腔内投与用の溶液を含んでもよい。
吸入に適切な噴霧製剤には、溶液および粉末剤型の固体が含まれてもよく、これらは、医薬的に許容しうる担体、たとえば、不活性な圧縮ガス、たとえばチッ素と組み合わせてもよい。
また、使用の直前に液体型製剤に変換されることが意図される、経口または非経用投与用の固体型製剤も含まれる。そのような液体型としては、溶液、懸濁液および乳液が挙げられる。
また、本発明の化合物は、経皮的に送達可能であってもよい。経皮的組成物は、クリーム、ローション、エアロゾルおよび/または乳液の形をとることができ、この目的のために当この分野で従来からあるマトリックスまたは貯蔵部型の経皮パッチに含まれることができる。
化合物は経口的に投与されるのが好ましい。
医薬製剤は、単位投与形態であるのが好ましい。そのような形態の場合、製剤は、活性成分の適正な量、たとえば、所望の目的を達成する有効量を含む適切な分量の単位用量にサブ分割される。
製剤の単位用量の活性化合物の量は、約0.01mg〜約1000mg、好ましくは約0.01mg〜約750mg、より好ましくは約0.01mg〜約500mg、最も好ましくは約0.01mg〜約250mgの範囲で、特定の用途に従って、変化しまたは調整されうる。
使用される実際の用量は、患者の要求および治療される上体の重篤度に依って変化してもよい。特定の条件での適正な用量レジメンの決定は、当この分野の熟練の範囲内である。便宜上、要求されるように、1日の合計用量を分割し、何度かに分けて投与してもよい。
本発明の化合物および/またはその医薬的に許容しうる塩の投与量および投与回数は、年齢、患者の状態および大きさ、および治療する症状の重篤度などの要因を考慮しながら、担当の医者の判断に従って、調整される。経口投与用の通常推奨される1日の用量レジメンとして、約0.04mg/日〜約4000mg/日を2〜4回に分けた用量が挙げられる。
先に記載した特定の実施形態と関連させて本発明を記載したが、それらの多くの変更、修正および変形が、当業者には明らかであろう。そのような変更、修正および変形は全て、本発明の趣旨および範囲内に入るものである。