JP4881838B2 - 浴室出入口用建具 - Google Patents
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Description
このようなバリアフリータイプの浴室出入口用建具としては、従来は、洗い場から脱衣室側に水が流出することを防止するため、浴室出入口用建具の下枠下側に配水樋や排水管を設け、浴室から流出する水を下枠下側の排水樋等に落として排水する構造のものが用いられていた。
特許文献1では、浴室出入口用建具の下枠の脱衣室側端部に立上部を設けるとともに、この立上部および戸(障子)間にその隙間部分を塞ぐシール材を配置し、洗い場から脱衣室側への水の流出を前記立上部およびシール材で防止していた。
この特許文献1のような下枠下側の排水樋等を不要にした浴室出入口の低段差排水レス構造では、排水樋等を無くすことができて施工性やメンテナンス性を向上できる利点があるため、近年、その採用が望まれていた。
また、建具下枠の上面は、アタッチメントを乗り越えて下枠上面に流出した雨水を浴室側に戻すために水勾配が付けられているため、前記アタッチメント取付片の一部を切り欠いて水が流れるようにする必要があった。このアタッチメント取付片の切欠部分は切削加工となるために、他の下枠上面部分に比べて粗くなり、このため、排水水がスムーズに流れず、排水性が低下したり、水が残ってしまう残水問題が生じるという問題もあった。
このような本発明によれば、例えば、スロープ用アタッチメントを越えて下枠上面に流出した水は、下枠の立上部によって遮られ、脱衣室側への流出が防止される。そして、下枠上面に流出した水は、アタッチメントおよび下枠上面間に形成された排水空間を介して浴室洗い場側に戻されて排出される。
この際、本発明では、下枠の上面部は略フラットな面とされているので、スロープ用アタッチメントを取り外した際の清掃を容易に行うことができる。
また、フラットに形成された下枠上面部に水が滞留しようとしても、この水の表面に接触した引水部材によって水の表面張力を壊し、下枠上面部上の水を引水部材に沿って浴室側に引っ張る(誘導する)ことができ、下枠上面部の残水を少なくすることができる。
このような構成によれば、引水部材によって下枠の上面部上の水を確実に浴室床面まで誘導して排水することができ、より一層残水を少なくすることができる。
ここで、前記引水部材の第1本体部および第2本体部には、孔および凹みの少なくともいずれか一方により構成される表面積拡大手段が設けられていることが好ましい。
このような構成によれば、孔や凹みによって引水部材の表面積が拡大されているので、下枠の上面部に滞留しようとする水の表面張力を壊しやすくでき、この水をさらに確実に誘導することができる。
このような構成によれば、第1本体部を長く形成したことで、下枠の上面部における脱衣室側に近い奥まった位置から浴室床まで水を誘導することができ、さらに残水を少なくすることができる。
なお、第2実施形態以降において、次の第1実施形態で説明する構成部材と同じ構成部材、および同様な機能を有する構成部材には、第1実施形態の構成部材と同じ符号を付し、それらの説明を省略または簡略化する。また、各図においては、図面を見やすくするために、主要な構成部材については、その断面部分のハッチングを省略することがある。
本発明の第1実施形態に係る浴室出入口用建具(サッシ)について、図1ないし図4に基づいて説明する。
図1は、本実施形態の浴室出入口用建具1を示す正面図である。図2は、浴室出入口用建具1の縦断面図であり、図3は、浴室出入口用建具1の横断面図である。図4は、浴室出入口用建具1の要部である下枠部分を拡大して示す縦断面図である。図5は、浴室出入口用建具1におけるスロープ用アタッチメント30の取付前状態を示す縦断面図である。図6は、スロープ用アタッチメント30の端部を示す斜視図である。
この浴室は、浴槽(不図示)や浴室床(防水パン)2等がFRP(Fiber-Reinforced Plastics :繊維強化プラスチック)等から一体に形成され、あるいは別体で製造した部材を組み合わせてユニット化されたもので、図示しない躯体上に載置されている。
建具枠10は、それぞれアルミ押出形材製の上枠11、下枠12、および左右の縦枠13を四周枠組みして形成されている。そして、脱衣室側において、脱衣室床3に下枠12が、天井4に上枠11が、それぞれビス止め固定され、浴室側において、浴室床2の端部に形成された支持部2Bに下枠12が載置されて、支持されている。この際、下枠12の浴室側側面と浴室床2との隙間には、湿式のシール剤5が充填されてシールされている。
これらの上枠11、縦枠13の構成や躯体側への取付構造は、従来と同様のものであるため、本実施形態の特徴部分である下枠12部分を除き説明を省略する。
上面部121の下面つまり下枠中空部内面と、立上部122の下面(脱衣室側の面)には縦枠13との接合に利用されるビスホール124が形成されている。
さらに、立上部122の浴室側の側面には、後述するスロープ用アタッチメント30が係合される係合凹溝(係合凹部)127が下枠12の長手方向に連続して形成されている。
アタッチメント取付部材40は、図5,6にも示すように、浴室端部側上面部121C上に載置される矩形板状のベース部42と、このベース部42の脱衣室側の辺から立設された係合壁部43と、この係合壁部43に連続する左右の壁部44とを備えている。
なお、ビス41の頭は、前記係合壁部43、壁部44で囲まれた凹部に納まり、アタッチメント取付部材40の上方に突出することがないように構成されている。
アタッチメント本体31は、水平面部32と、水平面部32の浴室側に連続して形成された傾斜面部33とを備えている。水平面部32の下面には互いに対向する方向に突出した断面L字状の2条の係合突片321が一体に形成され、この係合突片321に前記係合部材35が係合固定されている。
傾斜面部33の下面には、前記アタッチメント取付部材40の係合壁部43に係合する係合突片331が一体に形成されている。また、傾斜面部33の浴室側端縁には垂直下方に折曲されて形成された垂直壁部332と、この垂直壁部332から脱衣室側に折り返されて形成された折返部333とが設けられている。
係合部材35は、少なくともスロープ用アタッチメント30の両端近傍に1つずつ、計2つ設けられ、スロープ用アタッチメント30の長さ寸法によっては、さらに中間部に1〜数個設けられる。
そして、スロープ用アタッチメント30を下枠12に取り付けた際に、係合部材35は脱衣室側上面部121Aに載置され、折返部333は浴室床2の床面2Aに載置され、金属製のアタッチメント本体31が直接金属製の下枠12に接触することがないように構成されている。
一方、浴室床2の床面2Aと水平面部32の高さレベルとは約10〜15mm程度異なっており、段差が設けられている。また、垂直壁部332の高さ寸法は5mm以下とされ、傾斜面部33の勾配は1/5(11度)以下でかつ傾斜面部33の奥行き寸法が40mm以内とされていたり、傾斜面部33の勾配は1/8(約7度以下)とされている。
排水口カバー部材50は、傾斜面部33に面一とされた傾斜面部53と水平面部32に面一とされた水平面部54とを備えている。
但し、排水口カバー部材50には垂直壁部332および折返部333に相当する部分は形成されておらず、排水口カバー部材50の浴室側端面と床面2Aとの間には開口55が形成されている。
通常、浴室床2からスロープ用アタッチメント30部分に流れ込んだ水は、スロープ用アタッチメント30に当接するシール片221によって堰き止められ、傾斜面部33を介して浴室側に戻される。また、スロープ用アタッチメント30部分に流れ込む水が多い場合、あるいは勢いよく流れ込んだ場合には、流れ込んだ水の一部がシール片221を乗り越えることもあるが、この場合には、水平面部32の脱衣室側端面から上面部121に水が流れ落ちる。
浴室端部側上面部121C上を左右方向に流れた水は、左右の排水口カバー部材50部分に達し、開口55から床面2Aに戻される。
従って、アタッチメント取付部材40と上面部121間に区画形成される空間によって排水空間60が形成されている。
(1) スロープ用アタッチメント30を下枠12に取り付けるにあたって、上面部121にアタッチメント取付部材40を固定し、このアタッチメント取付部材40にスロープ用アタッチメント30を係合して取り付けている。このため、特許文献1のようなアタッチメント取付片が下枠の略全長に渡って一体に形成された下枠に比べて、上面部121には僅か2カ所に小さなアタッチメント取付部材40が取り付けられているだけであるため、上面部121を殆どフラットな面に形成できる。このため、スロープ用アタッチメント30を下枠12から取り外した際に、上面部121部分を容易に清掃することができる。
その上、下枠12とは別体のアタッチメント取付部材40を取り付けているので、上面部121は取付片を切り欠いた場合に比べて非常に滑らかな面に形成できる。このため、上面部121を流れる水は非常にスムーズに流れ、排水性を向上でき、上面部121の残水も非常に少なくできる。このため、下枠12の上面部121を即座に乾燥させて、清潔性を維持させることができる。
さらに、浴室床2はFRP等で構成されているので、金属製のアタッチメント本体31が直接載置されても、接触による音鳴りを防止することができる。
その上、シール材125、222を設けることで、立上部122の高さ寸法をそれほど大きくする必要が無く、立上部122の高さ寸法つまり浴室の床面2Aと脱衣室の床面3Aとの段差寸法を10〜15mm程度以下に抑えることができ、スロープ用アタッチメント30を取り付けることで容易にバリアフリー対応の浴室出入口とすることができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る浴室出入口用建具1Aについて、図7に基づいて説明する。
浴室出入口用建具1Aは、折れ戸形式の建具であり、下枠12には障子(戸)20を案内するレール131が一体に形成されている。このため、スロープ用アタッチメント30Aの係合突部37が係合する係合凹溝127は、立上部122部分ではなく、レール131の根元部分に形成されている。
また、下框22には、レール131に当接するシール材223が設けられ、スロープ用アタッチメント30を越えて流出してきた水を一次的に止水している。なお、第1実施形態と同様に、立上部122にも下框22に当接するシール材125が設けられ、シール材223を越えた水を更に止水できるように構成している。
なお、浴室出入口用建具1Aでは、立上部122およびレール131間に流入した水は、下枠12の左右方向に流し、その端面から浴室側に戻すように構成している。従って、立上部122およびレール131間には第2排水空間61が形成されている。
その他の構成は、前記第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
次に、本発明の第3実施形態に係る浴室出入口用建具1Bについて、図8に基づいて説明する。
浴室出入口用建具1Bは、3枚の引戸を有する建具であり、スロープ用アタッチメント30Bには、傾斜面部33のほか、各引戸を案内する3本のレール132が一体に形成されている。そして、スロープ用アタッチメント30Bには、各引戸の下框22に当接して脱衣室側への水の流出を防止する3本のシール材133がそれぞれ取り付けられている。
その他の構成は、前記第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
体に形成したので、下枠12側にレールを一体に形成する必要が無く、下枠12を例えば開き戸形式の建具用と共通化することもでき、部品種類を少なくできる利点がある。
また、スロープ用アタッチメント30B上に障子20の荷重が加わるために、スロープ用アタッチメント30Bを下枠12に押し付けることができ、スロープ用アタッチメント30Bの浮き上がりを確実に防止できる。
なお、この場合には、スロープ用アタッチメント30,30A,30Bの浴室側端部に樹脂製のスペーサ部材302を取り付けて、アタッチメント30,30A,30Bが直接下枠12に接触しないように構成することが音鳴りを防止できる点で好ましい。
次に、本発明の第4実施形態に係る浴室出入口用建具1Cについて、図10ないし図13に基づいて説明する。
図10は、本実施形態の浴室出入口用建具1Cの縦断面図であり、図11は、浴室出入口用建具1Cの横断面図である。図12は、浴室出入口用建具1Cの要部である下枠部分を拡大して示す縦断面図である。図13(A)〜(D)は、浴室出入口用建具1Cに設けられる引水部材70を示す四面図であり、(A)は引水部材70の上面図、(B)は引水部材70の側面図、(C)は引水部材70の底面図、(D)は引水部材70の側面図である。
建具枠10Aは、それぞれアルミ押出形材製の上枠11A、下枠12A、および左右の縦枠13Aを四周枠組みして形成されている。そして、建具枠10Aの幅方向略中央における上枠11Aと下枠12Aとの間には、縦骨14が架設されており、この縦骨14と一方(図11の右側)の縦枠13Aとの間には、固定面材15が障子20Aよりも浴室側に固定されている。この固定面材15により開放した際の障子20Aを収納する戸袋16が構成されている。
障子20Aは、それぞれアルミ押出形材製の上框21A、下框22A、および左右の竪框23Aを四周枠組みし、ガラスや樹脂などの面材24Aを組み込んで形成されている。そして、障子20Aは、その下框22Aに設けられた戸車22Bが、下枠12Aの立上部122よりも脱衣室側に取り付けられたレール部材134のレールに案内され、下枠12Aの長手方向に沿って開閉移動可能に支持されている。
スロープ用アタッチメント30Cは、前記実施形態と同様に、アルミニウム合金等の金属製のアタッチメント本体31を有しており、このアタッチメント本体31は、水平面部
32と、水平面部32の浴室側に連続して形成された傾斜面部33とを備えている。水平面部32の下面には互いに対向する方向に突出した断面L字状の2条の係合突片321が一体に形成されている。傾斜面部33の下面には、前記アタッチメント取付部材40の係合壁部43に係合する係合突片331が一体に形成されている。また、スロープ用アタッチメント30Cの傾斜面部33は、浴室の浴室床2の床面2A上方まで延出されており、傾斜面部33の浴室側端縁には下方に折曲されて形成された垂直壁部332が設けられている。この垂直壁部332の下端には、浴室床2の床面2Aに当接するシール材334が取り付けられている。
なお、引水部材70は、スロープ用アタッチメント30Cの下側に設ける以外に、排水口カバー部材50の下側に設けることもできる。
第1および第2本体部71,72には、複数の孔77が当該第1および第2本体部71,72を板厚方向に貫通して設けられている。また、第1および第2の延出部74,75の下端縁には、円弧状の凹み78が形成されている。そして、これらの孔77および凹み78により表面積拡大手段が構成され、引水部材70の水平または垂直投影面積に対する表面積が拡大されている。
以上のような引水部材70は、第1延出部74の下端縁が下枠12Aの上面部121に接触するようにしてして設けられており、下枠12Aの上面部121に水が滞留しようとしても、この水の表面に接触することによって水の表面張力を壊し、上面部121上の水を浴室床2側に引っ張って誘導することができるようになっている。
次に、本発明の第5実施形態に係る浴室出入口用建具1Dについて、図14ないし図19に基づいて説明する。
図14は、本実施形態の浴室出入口用建具1Dの縦断面図であり、図15は、浴室出入口用建具1Dの横断面図である。図16は、浴室出入口用建具1Dの要部である下枠部分を拡大して示す縦断面図である。図17(A)〜(D)は、浴室出入口用建具1Dに設けられ
る引水部材70Aを示す四面図であり、(A)は引水部材70Aの上面図、(B)は引水部材70Aの側面図、(C)は引水部材70Aの底面図、(D)は引水部材70Aの側面図である。
建具枠10Bは、それぞれアルミ押出形材製の上枠11B、下枠12B、および左右の縦枠13Bを四周枠組みして形成されている。3枚の障子20Bは、それぞれアルミ押出形材製の上框21B、下框22B、および左右の竪框23Bを四周枠組みし、ガラスや樹脂などの面材24Bを組み込んで形成されている。そして、障子20Bは、下枠12Bに取り付けられた前述の第3実施形態と同様のスロープ用アタッチメント30Dのレール132に案内され、下枠12Bの長手方向に沿って開閉移動可能に支持されている。また、図15中、右側の障子20Bは、縦枠13Bに固定され、通常時には開閉移動しないようになっている。
スロープ用アタッチメント30Dは、前記第3実施形態と同様に、アルミニウム合金等の金属製のアタッチメント本体31を有しており、このアタッチメント本体31には、傾斜面部33のほか、各引戸を案内する3本のレール132が一体に形成されている。傾斜面部33の浴室側端縁には下方に折曲されて形成された垂直壁部332が設けられており、この垂直壁部332の下端には、浴室床2の床面2Aに当接するシール材334が取り付けられている。そして、スロープ用アタッチメント30Dの下側には、前述の第4実施形態と同様の引水部材70Aが設けられており、この引水部材70Aは、スロープ用アタッチメント30Dと下枠12Bの上面部121との間に形成された排水空間60と、スロープ用アタッチメント30Dと浴室床2の床面2Aとの間に形成された空間とに跨って設けられている。
この引水部材70Aは、第1延出部74の下端縁が下枠12Bの上面部121に対して所定の隙間(例えば、3mm以下の隙間)を有して設けられており、下枠12Bの上面部121に水が滞留しようとしても、この水の表面に接触することによって水の表面張力を壊し、上面部121上の水を浴室床2側に引っ張って誘導することができるようになっている。
図18は、本実施形態の変形例に係る下枠部分を拡大して示す縦断面図である。図19(A)〜(D)は、変形例の引水部材70Bを示す四面図であり、(A)は引水部材70Bの上面図、(B)は引水部材70Bの側面図、(C)は引水部材70Bの底面図、(D)は引水部材70Bの側面図である。
引水部材70Bは、第1本体部71の長さ寸法が下枠12Bの上面部121の見込み寸法と略同一となる程度に長く形成された点が前記引水部材70と相違する他は、引水部材70Aと略同様の構成を備え、下枠12Bの上面部121に対して所定の隙間を有して設けられている。
例えば、浴室出入口用建具1としては、前記各実施形態に示す開き戸形式の浴室出入口用建具1、折れ戸形式の浴室出入口用建具1A、三連引戸形式の浴室出入口用建具1B,1D、片引き戸形式の浴室出入口用建具1Cに限らず、二枚引戸形式の浴室出入口用建具でもよい。従って、建具枠10,10A,10Bや障子20,20A,20Bの具体的な構造、材質などは、実施にあたって適宜設定すればよい。
さらに、本発明において、脱衣室とは浴室に隣接して設けられて、浴室に出入りする際に利用される空間であればよく、例えば浴室に隣接して設けられた居室や廊下から浴室に出入りする際には、これらの居室や廊下を含む概念である。また、浴室は、ユニット化されたものに限らず、在来工法で形成された浴室であってもよい。
また、アタッチメント30,30A,30B全体をアルミ合金等の金属製としてもよい。但し、金属材同士の接触部分が残ると音鳴りが生じやすいため、例えば、下枠12の上面部121に樹脂被覆を施したりして金属材同士の接触を防止することが好ましい。
Claims (5)
- 浴室出入口に取り付けられる建具枠と、この建具枠に対して開閉可能に設けられた戸とを備えて構成された浴室出入口用建具であって、
前記建具枠の下枠は、略フラットな上面部と、この上面部の脱衣室側端部から上方に立ち上がって形成された立上部とを備え、
前記上面部には、上端が前記立上部上端と略同じ高さに位置されかつ浴室側に向かって低くなる傾斜面を有するスロープ用アタッチメントが取り付けられ、
前記スロープ用アタッチメントと前記下枠の上面部との間には、当該上面部上に流出した水を浴室側に戻す排水空間が形成され、この排水空間には、前記上面部上の水を引き寄せて浴室側に誘導する引水部材が設けられ、
前記引水部材は、前記スロープ用アタッチメントの下面に係止されて取り付けられている浴室出入口用建具。 - 前記スロープ用アタッチメントは、前記下枠と浴室床とに跨って設けられ、前記引水部材は、前記排水空間と、前記スロープ用アタッチメントと浴室床面との間に形成された空間とに跨って設けられている請求項1に記載の浴室出入口用建具。
- 前記引水部材は、平面略矩形板状の第1本体部および第2本体部と、これら第1および第2の本体部を連結する連結部と、前記第1および第2の本体部の下面から下方に延出する第1および第2の延出部と、前記連結部から上方に延出して前記スロープ用アタッチメントに係合する係止片部とを備えて形成されている請求項1または請求項2に記載の浴室出入口用建具。
- 前記引水部材の第1本体部および第2本体部には、孔および凹みの少なくともいずれか一方により構成される表面積拡大手段が設けられている請求項3に記載の浴室出入口用建具。
- 前記引水部材における前記第1本体部の長さ寸法は、前記下枠における前記上面部の見込み寸法と略同一に形成されている請求項3または請求項4に記載の浴室出入口用建具。
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