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JP4872299B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

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JP4872299B2
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Description

本発明はワンチップマイクロコンピュータなどに用いられる半導体記憶装置、特にROM(Read Only Memory)に関する。
半導体記憶装置のひとつであるROMの記憶内容の切り替えに関する従来技術としては、アルミ(アルミニウム)マスクによるものがある(例えば、特許文献1参照)。図2にそのメモリセルのマスクパターンの例を示す。N型拡散層FとポリシリコンX1〜X5の交差する部分にNMOSトランジスタT1〜T5が形成されている。該NMOSトランジスタT1〜T5のソースとドレインにはコンタクトC0〜C5がとられアルミ(アルミニウム)パターンA0〜A5と接続されている。また、アルミパターンA0は、負電極VSSに接続されている。NMOSトランジスタT1〜T5は1個あたり1ビットの情報を記憶でき、その方法はソースとドレインをアルミパターンで接続するか否かによる。NMOSトランジスタT1,T4,T5がアルミパターンで接続しない例、T2,T3がそれぞれアルミパターンA12,A23で接続した例である。
図3は図2に対応する回路図であり、これに基づいて図2のマスクパターン図で実現されるデバイスについて説明する。図3において、NMOSトランジスタT1に記憶されている情報を読み出すときはゲートX1に対するゲート信号X1’のみをLレベルにし、他のゲートX2〜X5に対するゲート信号X2’〜X5’をHレベルにする。図示しない手段により、NMOSトランジスタT5のドレインすなわちC5の電位をあらかじめHレベルにプリチャージしておけば、NMOSトランジスタT2〜T5はオンし、NMOSトランジスタT1はオフしているのでC5の電位はHレベルとなる。次にNMOSトランジスタT2に記憶されている情報を読み出すときはゲート信号X2’のみをLレベルにし、他のゲート信号X1’,X3’〜X5’をHレベルにする。このときNMOSトランジスタT1,T3〜T5はオンし、T2はオフするが、NMOSトランジスタT2のソースとドレインはアルミパターンA12で接続されているのでトランジスタがオンしているのと同じ状態になり、C5の電位はあらかじめHレベルにプリチャージしておいても読み出し時にはLレベルになる。
図4は図2,3のようなメモリセル構造を使用した半導体記憶装置(ROM回路)の一実施例であり、ソースが正電極VDDに接続されそれぞれのゲートに充電信号S1が共通に接続された複数のPMOSトランジスタからなる充電トランジスタ回路10、メモリを構成する複数の列および行から所定の列および行を選択する列デコーダ回路20および行デコーダ回路30、ソースが負電極VSSに接続されそれぞれのゲートに放電信号S2が共通に接続された複数のNMOSトランジスタからなる放電トランジスタ回路40、メモリセルとなる複数のNMOSトランジスタ、およびセンスアンプ50から構成される。メモリセルとしてはNMOSトランジスタを1列あたり16個を直列に、例えば一列目ではM1〜M16を直列に接続している。なお、以下便宜的に、メモリセルM1〜M16を構成する各トランジスタもM1〜M16と呼ぶことにする。また、センスアンプ50への入力ラインに繋がっている全ての寄生容量および浮遊容量をひとつにまとめて容量51として示してある。また、図4のROM回路における読み出しのタイミングチャートを図5に示す。
図4のROM回路の読み出し動作について、M11のデータ読み出しを例に説明する。充電トランジスタ回路10に入力される充電信号S1が時刻T1でLレベルになると充電回路10中のPMOSトランジスタがオンし、容量51が正電極VDDに接続されてHレベルに充電される。容量51のプリチャージが終了し時刻T2になると信号S1はHレベルになって充電トランジスタ回路中のPMOSトランジスタがオフするとともにアドレス信号ADDRESSが入力される。また、放電トランジスタ回路40に入力される放電信号S2は充電信号S1と同じ信号であるが、放電トランジスタ回路40がNMOSトランジスタで構成されているため、そのオン・オフ動作は充電トランジスタ回路10のオン・オフ動作の逆転したものになっている。アドレス信号ADDRESSがM11を選択するものであると、列デコーダ回路20中のスイッチのうちM11の存在する列に接続するものだけが導通する。また行デコーダ回路30は各行に対する選択信号として、図4に示すようにM11の存在する行にだけ信号Lを出力し、その他の行には信号Hを出力する。これらの信号はメモリセルM1〜M16を構成するそれぞれのNMOSトランジスタのゲートに入力され、M11のトランジスタのみオフし、M1〜M10およびM12〜M16のトランジスタはオンする。このとき、放電信号S2により放電トランジスタ回路40中のトランジスタはオンしているから、容量51にプリチャージされた電荷が、列デコーダ20,M1〜M16,放電トランジスタ回路40という経路で放電されるか否かは、M11のソース・ドレインがアルミパターンで短絡されているかによる。すなわち、M11のソース・ドレインがアルミで短絡されていなければ容量51の電荷は放電されないのでセンスアンプ50はそれを受けてM11に記憶された情報としてHを出力するし、アルミで短絡されていれば容量51の電荷が放電されて、センスアンプ50はM11に記憶された情報としてLを出力する。図4の例ではM11のソース・ドレインがアルミで短絡されているので、センスアンプ50はLを出力する。
図4のROM回路においては、M11のデータ読み出しを行う際にそのデータが安定するまでの待ち時間(=図5のディレイTd)を必要とする。容量51にプリチャージされている電荷が放電されない場合はセンスアンプ50の入出力とも変化がないので、待ち時間を規定するのは容量51にプリチャージされた電荷を放電する場合の放電時間であり、その放電時間は容量51の容量値Cと読み出される素子の属する列全体のオン抵抗により規定される。列全体のオン抵抗は列デコーダ回路20中のスイッチのオン抵抗、M1〜M16の各抵抗および行デコーダ回路30中のPMOSトランジスタのオン抵抗の合計となる。M1〜M16全体の抵抗については、読み出しの対象となったトランジスタのみソース・ドレインがアルミパターンで短絡されていて、他のトランジスタが全て短絡されていない場合が最大のオン抵抗となる。その場合の最大オン抵抗RMAXは次式で表される。
(数1)
RMAX=15Ron+Rm ・・・ (1)
ここでRonはM1〜M16を構成するNMOSトランジスタのオン抵抗、Rmはトランジスタのソースース・ドレインを短絡するアルミパターンの抵抗値であり、RonはRmに比べて非常に大きいため、Rmを無視すると(1)式は次式となる。
(数2)
RMAX=15Ron ・・・ (2)
待ち時間もしくはディレイTdはこの最大オン抵抗値で規定され、(1)式もしくは(2)式に示されるように列中のトランジスタの個数およびそのオン抵抗で規制されるため、高速読み出しには適さないものになっている。さらに、列中のメモリセル数を増やそうとするとその分だけ列全体のオン抵抗が増えるため、記憶容量を増大しようとするとアクセスタイムが増大するという問題があった。
この問題に対処するために、本出願人は特許文献2において上記のディレイTdを規定する総合オン抵抗RMAXを低減させることのできる半導体記憶装置を提案した。以下、その内容について説明する。
図6は、特許文献2に開示されている半導体記憶装置の実施形態を示す回路図である。充電トランジスタ回路10,列デコーダ回路20,行デコーダ回路30,放電トランジスタ回路40,センスアンプ50,容量51,メモリセルM1〜M16および信号S1,S2,ADDRESSについては図4で説明したものと同じである。図6の回路は図4のものに対し、4入力ANDゲート60,61,62,63およびバイパス回路70,71,72,73が付加されたものになっている。図6のROM回路では、メモリセルが4行毎にグループ化されていて、ANDゲート60は行デコーダ回路から出力されて最初のグループに入力される4つの選択信号をその入力としている。同様にANDゲート61,62,63は、それぞれ2番目,3番目,4番目のグループに入力される4つの選択信号を入力としている。バイパス回路70は、それぞれが前記最初のグループ内におけるメモリセル各列の両端とソース・ドレインが接続された複数のNMOSトランジスタから構成されていて、これらのNMOSトランジスタのゲートはANDゲート60の出力に接続されている。同様にバイパス回路61,62,63は、それぞれが2番目,3番目,4番目のグループ内におけるメモリセル各列の両端とソース・ドレインが接続された複数のNMOSトランジスタから構成されていて、NMOSトランジスタのゲートはバイパス回路毎にそれぞれANDゲート61,62,63の出力に接続されている。
図6のROM回路の読み出し動作について、図4と同様にM11の読み出しを例に説明する。タイミングチャートは図5と共通である。なお、最大のオン抵抗を考えるため、読み出しの対象となったM11のみソース・ドレインがアルミパターンで短絡されていて、他のM1〜M10およびM12〜16のトランジスタのソース・ドレインは全て短絡されてないものとする。時刻T2までの動作は図4のものと同じである。時刻T2を過ぎて行デコーダ回路30からメモリセルの各行に選択信号を出力すると、選択信号は読み出し対象のM11の存在する行に対してのみLになり、それ以外の行に対してはHになるから、それを受けてANDゲート60,61,63の出力がHに、ANDゲート62の出力がLになる。次にANDゲート60〜63の出力信号により、バイパス回路70,71,73中のNMOSトランジスタが全てオンし、逆にバイパス回路72中のNMOSトランジスタが全てオフする。バイパストランジスタ回路中のNMOSトランジスタがオンすると、対応するグループ内におけるメモリセル各列の両端が電気的に接続されるために、総合オン抵抗が小さくなる。M1〜M4を例にとって具体的に説明すると、M1〜M4のNMOSトランジスタのゲート入力が全てHのときはANDゲート60の出力Hとなって、バイパス回路70中のNMOSトランジスタT20がオンする。これにより、M1のNMOSトランジスタのドレインとM4のNMOSトランジスタのソースがT20により接続される。T20がない場合は、M1〜M4の総合オン抵抗R4は4Ronであり、T20のオン抵抗もRonだとすると、T20がある場合の総合オン抵抗R4は4RonとRonの並列抵抗であるから次式となる。
(数3)
R4=(4Ron×Ron)/(4Ron+Ron)=0.8Ron ・・・ (3)
図6では、M10に対する選択信号のみLで、それ以外は全てHであるため、上で説明したようにM5〜M8のグループとM13〜M16のグループがバイパス回路により同様に短絡されているので、M1〜M16の総合抵抗R16は次式となる。
(数4)
R16=3×0.8Ron+3Ron=5.4Ron ・・・ (4)
ここで、M11についてはそのNMOSトランジスタのソース・ドレイン間がアルミパターンで短絡されていてその抵抗Rmが非常に小さいため無視した。一方、バイパス回路が存在しない従来技術においては(2)式で示されるようにR16はRMAX=15Ronである。
さらに、1列あたりのメモリセル数、すなわちNMOSトランジスタの数が2倍になった場合を考える。バイバス回路が存在する場合は、その総合オン抵抗R32は上と同様の計算により次式のようになる。
(数5)
R32=7×0.8Ron+3Ron=8.6Ron
これは、メモリセルが半分の16個の場合に対し、
(数6)
8.6Ron/5.4Ron=1.6
の増加率となる。一方、バイパス回路がない場合はR32=31Ronとなり、この場合の増加率は
(数7)31Ron/15Ron=2.1となる。すなわち、図5に示す半導体記憶装置は図のものより、総合オン抵抗およびその増加率を小さくすることができる。
特開平11−307653号公報 特開2004−148567号公報[発明の開示][発明が解決しようとする課題]
に示す半導体記憶装置は、一旦アドレス信号ADDRESSをデコードして生成したメモリセルM1〜M16に対する選択信号(トランジスタM1〜M16のゲート駆動信号)を、ANDゲート60〜63により再度エンコードしてトランジスタT20〜T23のゲート駆動信号を生成する構成となっている。半導体記憶装置の信頼性,動作スピード(もしくはディレイタイム)を考えると、ゲート駆動信号の生成回路は出来るだけシンプルなものが望ましく、その観点からすると図5に示す半導体記憶装置はまだ改良の余地があるものになっている。また、上記総合オン抵抗はさらに小さくすることが望ましい。
そこで、本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的はよりシンプルな回路構成でより総合オン抵抗を小さくすることのできる半導体記憶装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段]
そこで上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、MOSトランジスタのソース・ドレイン間の短絡の有無により1ビットのデータを記憶するメモリセルが複数直列に接続された複数のメモリ列と、外部より入力されたnビット(nは整数)のアドレス信号をデコードして前記メモリ列中の複数の前記MOSトランジスタのそれぞれのゲートに対し選択信号を出力する行デコーダ回路を有する半導体記憶装置において、前記メモリ列中の複数の前記MOSトランジスタは、それぞれのMOSトランジスタを選択するアドレスが連続になるような順番で前記メモリ列中に配列されていて、前記行デコーダ回路に入力される前記アドレス信号の最上位の1ビットないしmビット(mはnより小さい整数)に対し、それぞれのビットごとに自己のアドレスの該ビットから最上位ビットまでの値が等しくかつ該ビットより下位のアドレスが0から最大値までの連続した複数のメモリセルからなる複数のグループを設定するとともに、それぞれのグループにおいて該グループのグループ分けに用いられたアドレス信号のビットが該グループを選択しないものであるときは該グループの両端を電気的に接続するバイパス手段を設けたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記MOSトランジスタのソース・ドレイン間の短絡の有無を、ソース・ドレイン間を接続する配線パターンの有無により実現することを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1または2に係る発明において、前記半導体装置が、予めプリチャージしておいた電荷を前記アドレス信号が選択するメモリセルを含むメモリ列を放電経路として放電するか否かでその出力データを決定し、前記行デコーダ回路からの出力が前記メモリ列中の前記アドレス信号に該当するメモリセルのMOSトランジスタのみをオフさせ、前記メモリ列中のそれ以外の全てのトランジスタをオンさせるものであることを特徴とする。
この発明の半導体記憶装置は、複数のメモリセルからなるグループの両端を電気的に接続するバイパス手段を、アドレス信号の所定のビットにより直接制御するようにしたため、単純な構造で信頼性を保ち易くかつ動作スピードを向上させることのできる半導体記憶装置を提供できる。また、アドレス信号を複数ビット用いることにより総合オン抵抗をさらに小さくすることができる。
以下、図1に沿って本発明の実施形態を説明する。図4,6と同じ部位には同じ符号を付して詳細な説明は省略する。なお、以下は図1に示す半導体記憶装置の左端のメモリセル列を例に挙げて説明を行うが、2列目以降についても同様である。
図1に示す半導体記憶装置は、図に示す半導体記憶装置のバイパストランジスタT20〜T23の代わりにバイパストランジスタM17〜M22を配したものになっている。バイパストランジスタM17〜M22はNMOSトランジスタであり、そのゲート端子の電位がHのときにオン(導通)する。バイパストランジスタM17,M18,M20,M22のソース・ドレイン端子の接続はそれぞれバイパストランジスタT20〜T23と同じであるが、ゲート端子への接続が異なるため、異なる符合を付してある。また、バイパストランジスタM19のソース・ドレイン端子はメモリセルM1〜M8からなるメモリセルグループの両端とそれぞれ接続され、バイパストランジスタM22のソース・ドレイン端子はメモリセルM9〜M16からなるメモリセルグループの両端とそれぞれ接続されている。そして、バイパストランジスタM17〜M22のゲート端子には、アドレス信号adrs[2],アドレス信号adrs[2]の反転信号,アドレス信号adrs[3],アドレス信号adrs[2],アドレス信号adrs[2]の反転信号,アドレス信号adrs[3]の反転信号がそれぞれ入力されている。ここで、adrs[7]〜adrs[0]はアドレスバスADDRESSを構成する8ビットのアドレス信号であり、adrs[7]が最上位ビット、adrs[0]が最下位ビットである。また、図における表記、adrs[X:Y]はadrs[X]〜adrs[Y]の(X−Y+1)ビットのアドレス信号を意味する。
におけるINV1,INV2はそれぞれアドレス信号adrs[2],adrs[3]の反転信号を得るためのインバータである。
次に本実施の形態の動作、特にバイパストランジスタトランジスタM17〜M22の動作、および本実施の形態から得られる総合オン抵抗について説明する。
アドレス信号のうち上位4ビットadrs[7:4]は列デコーダ20に入力され、列デコーダ20はアドレス信号adrs[7:4]に基づきデータを読み出す列を選択する。以下、列デコーダ20がアドレス信号adrs[7:4]により左端の列を選択した場合について説明を行う。
アドレスバスのうち下位4ビットadrs[3:0]は行デコーダ30に入力され、行デコーダ30はアドレス信号adrs[3:0]に基づきデータを読み出す行を選択する。これ以外に、アドレス信号adrs[3]とアドレス信号adrs[2]はトランジスタM17〜M21のオンオフ制御に用いられる。トランジスタM17,M18,M20,M21はアドレス信号adrs[2]に対応してメモリセルM1〜M16をグループA〜グループDの4つのグループに分割している。すなわち、アドレス信号adrs[2]に対応する自己のアドレスデータが等しく(アドレス信号adrs[2]がHのときにアクティブになるもの同士、もしくはLのときにアクティブになるもの同士)かつアドレスが連続したメモリセルがそれぞれのグループを形成している。具体的には、アドレス信号adrs[3:0]=0000〜0011を自己のアドレスとするものがグループAを、0100〜0111を自己のアドレスとするものがグループBを、1000〜1011を自己のアドレスとするものがグループCを、1100〜1111を自己のアドレスとするものがグループDを構成している。同様に、アドレス信号adrs[3]はメモリセルM1〜M16を2つのグループ、すなわちアドレス信号adrs[3:0]=0000〜0111を自己のアドレスとするもの(グループA+グループB)と1000〜1111を自己のアドレスとするもの(グループC+グループD)の2つのグループに分割している。
それぞれのグループは、対応するアドレス信号がHかLかによってトランジスタM17〜M21によりグループの両端が短絡される。例えば、アドレス信号adrs[2]がHのときトランジスタM17,M20がオンしてグループA,Cの両端がそれぞれ短絡される。また、アドレス信号adrs[2]がLのときトランジスタM18,M21がオンしてグループB,Dの両端がそれぞれ短絡される。
これは、次に対応しているものである。すなわち、アドレス信号adrs[3]がLのときにアクティブになるメモリセルのグループA,Bは、アドレス信号adrs[3]がHのときはデータを読み出す必要がない。そこで、アドレス信号adrs[3]をバイパストランジスタM19のゲート端子に接続して、アドレス信号adrs[3]がHのときはバイパストランジスタM19をオンさせ、グループA+グループBの両端を短絡させてバイパスするこれにより、読み出し動作に関係のないグループA+グループBの部分の総合オン抵抗を低下させる。同様に、グループC+グループDに対するバイパストランジスタM22のゲートにはアドレス信号adrs[3]の反転信号を入力し、アドレス信号adrs[3]がLのときはバイパストランジスタM22をオンさせ、グループC+グループDの両端を短絡させてバイパスする。これにより、読み出し動作に関係のないグループC+グループDの部分の総合オン抵抗を低下させる。
また、グループAのメモリセルはアドレス信号adrs[2]がLのときにアクティブとなり、Hのときに読み出しは行われない。そこで、アドレス信号adrs[2]をグループAのバイパストランジスタM17のゲート端子に接続して、アドレス信号adrs[2]がHのときはバイパストランジスタM17をオンさせて、読み出し動作に関係のないグループAの両端をバイパスする。これにより、グループAの総合オン抵抗を低下させる。同様に、バイパストランジスタM20のゲート端子にはアドレス信号adrs[2]が接続され、バイパストランジスタM18,M21のゲート端子にはアドレス信号adrs[2]の反転信号が接続されている。
次に、バイパストランジスタM17〜M22の効果により、総合オン抵抗がどれだけ低下するか考察する。例として、アドレス信号adrs[3:0]として1001が入力されていて、メモリセル(トランジスタ)M10の行が選択されている場合を考える。トランジスタM17〜M22はトランジスタM1〜M16と同サイズで、オン抵抗もトランジスタM17〜M22と同じRonであるとする。
アドレス信号adrs[3:0]=1001であると、バイパストランジスタはM18,M19,M21がオンし、M17,M20,M22がオフする。この場合、グループAの総合オン抵抗はトランジスタM1〜M4の4つのオン抵抗Ronが直列接続された抵抗4Ronとなる。グループBの総合オン抵抗はトランジスタM5〜M8の4つのオン抵抗Ronが直列接続された抵抗4Ronと、トランジスタM18のオン抵抗Ronが並列接続されたものになり、(3)式と同様0.8Ronとなる。そして、グループA+グループBの総合オン抵抗RA+Bは、グループAの総合オン抵抗4RonとグループBの総合オン抵抗0.8Ronが直列接続された4.8Ronと、トランジスタM19のオン抵抗Ronが並列接続されたものになるから、次式となる。
(数8)
A+B=(4.8Ron×Ron)/(4.8Ron+Ron)=0.83Ron ・・・ (5)
また、読み出しの対象となるトランジスタM10のみソース・ドレイン端子間がアルミパターンで短絡されている場合の最大オン抵抗を考えているから、グループCの総合オン抵抗は3Ronとなる。グループDの総合オン抵抗は、グループBと同様0.8Ronとなる。そして、グループC+グループDの総合オン抵抗RC+Dは次式となる。
(数9)
C+D=3Ron+0.8Ron=3.8Ron ・・・ (6)
(5),(6)式より、メモリセルM1〜M16の総合オン抵抗RA+B+C+Dは次式となる。
(数10)
A+B+C+D=RA+B+RC+D=4.63Ron ・・・ (7)
これは、背景技術にて説明した、バイパストランジスタがない場合の最大オン抵抗RMAX=15Ronや、特許文献2に開示されている発明による総合オン抵抗R16=5.4Ron((4)式)より小さな値となっている。
また、バイパストランジスタは、アドレス信号adrs[3]によりオン・オフが制御されるトランジスタM19,M22と、アドレス信号adrs[2]によりオン・オフが制御されるトランジスタM17,M18,M20,M21の2セットが設けられているが、2セットに限定するものではない。列を構成するメモリセル(トランジスタ)数によりセット数(見方を変えれば、バイパストランジスタのオン・オフ制御を行うアドレス信号数)を増減させるようにしてもよい。
次に、列を構成するトランジスタが32個の場合を考える。この場合、行デコーダ30には5ビットのアドレス信号が入力されることになる。この5ビットのうち上位2ビットによりグループ分けをしてバイパストランジスタのオン・オフ制御を行う場合の総合オン抵抗は、詳細は省略するが、上記と同様の計算により8.79Ronとなる。また、行デコーダ30に入力される5ビットのアドレス信号のうち上位3ビットによりグループ分けをしてバイパストランジスタのオン・オフ制御を行う場合、その総合オン抵抗は5.48Ronとなる。これらの、総合オン抵抗およびメモリセルが16から32になった場合のオン抵抗増加率をまとめると表1のようになる。
Figure 0004872299
表1から明らかなように、列を構成するトランジスタ数に応じて適宜バイパストランジスタのセット数を調整することにより、従来の半導体記憶装置より容易に総合オン抵抗およびその増加率を下げることができる。
本発明による半導体記憶装置の構成を示す回路図である。 従来技術によるメモリセルのマスクパターンの例である。 図2のマスクパターンに対応する回路図である。 図2,3のメモリセルを適用した半導体記憶装置の回路図である。 図4の回路の動作タイミングチャートである。 特許文献2に開示されている半導体記憶装置の実施の形態を示す回路図である。
符号の説明
10 充電トランジスタ回路
20 列デコーダ回路
30 行デコーダ回路
40 放電トランジスタ回路
50 センスアンプ
51 容量
60〜63 ANDゲート
70〜73 バイパス回路
INV1,INV2 インバータ
M1〜M16 メモリセル
M17〜M21 バイパストランジスタ

Claims (3)

  1. MOSトランジスタのソース・ドレイン間の短絡の有無により1ビットのデータを記憶するメモリセルが複数直列に接続された複数のメモリ列と、外部より入力されたnビット(nは整数)のアドレス信号をデコードして前記メモリ列中の複数の前記MOSトランジスタのそれぞれのゲートに対し選択信号を出力する行デコーダ回路を有する半導体記憶装置において、
    前記メモリ列中の複数の前記MOSトランジスタは、それぞれのMOSトランジスタを選択するアドレスが連続になるような順番で前記メモリ列中に配列されていて、
    前記行デコーダ回路に入力される前記アドレス信号の最上位の1ビットないしmビット(mはnより小さい整数)に対し、それぞれのビットごとに自己のアドレスの該ビットから最上位ビットまでの値が等しくかつ該ビットより下位のアドレスが0から最大値までの連続した複数のメモリセルからなる複数のグループを設定するとともに、それぞれのグループにおいて該グループのグループ分けに用いられたアドレス信号のビットが該グループを選択しないものであるときは該グループの両端を電気的に接続するバイパス手段を設けたことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 前記MOSトランジスタのソース・ドレイン間の短絡の有無を、ソース・ドレイン間を接続する配線パターンの有無により実現することを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 前記半導体装置が、予めプリチャージしておいた電荷を前記アドレス信号が選択するメモリセルを含むメモリ列を放電経路として放電するか否かでその出力データを決定し、前記行デコーダ回路からの出力が前記メモリ列中の前記アドレス信号に該当するメモリセルのMOSトランジスタのみをオフさせ、前記メモリ列中のそれ以外の全てのトランジスタをオンさせるものであることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体記憶装置。
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