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JP4869692B2 - 画像形成装置、色ずれ補正方法および色ずれ補正プログラム - Google Patents

画像形成装置、色ずれ補正方法および色ずれ補正プログラム Download PDF

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Description

本発明は、複数色の画像を像担持体上に重ね合わせて形成し、前記像担持体に形成された画像を紙媒体に転写して画像形成を行う際の、画像形成部による色ずれを補正することができる画像形成装置、色ずれ補正方法および色ずれ補正プログラムに関する。
従来から、ダンデム型のカラー画像形成装置として、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)を各色毎に書込みユニット(画像形成部)を備え、かかる書込みユニットで生成された異なる色のカラー画像を中間転写ベルト等の像担持体上で順次重ね合わせて形成し、像担持体上に形成したカラー画像を転写媒体に転写することによってフルカラー画像を効率よく形成するものが一般的に知られている。
このダンデム型のカラー画像形成装置では、、各色毎に異なる書込みユニットで生成された画像を中間転写ベルトに転写する際に、例えば用紙搬送方向である副走査方向に微妙に色がずれて、すなわち各色感の画素位置がずれて形成されてしまうという、いわゆる色ずれが発生してしまう。
このため、画像形成前に特定の補正パターン像を中間転写ベルト上の副走査方向に2列形成し、この補正パターン像を用いて各色の色ずれの発生を抑制するような補正処理を行う技術が知られている。
かかる色ずれの要因のひとつとして、書込ユニットの機械的な取り付け誤差等が考えられている。例えば、図8に示すように、書込みユニットが正しい取り付け位置(801a)に対してθの誤差をもって取り付けられていた場合(801b)、かかる取り付け誤差に起因する誤差であるスキューずれ(走査線傾きによる色ずれ)が発生する。このスキューずれを放置したまま転写ベルト上に特定の補正パターンを形成して補正処理を行ったとしてもレジストレーションずれを完全に補正することはできない。
すなわち、書き込みユニットがスキューずれが完全に生じていない状態で取り付けられている場合には、2列の補正パターンで形成されたブラック(K)用書き込みユニットとマゼンダ(M)用書き込みユニットの補正パターンの間隔aと間隔bは同一値となる(a=b)。しかしながら、書き込みユニットの取り付けの際に取り付け誤差が生じてスキューずれが発生すると、図9に示すように、ブラック(K)用書き込みユニットの補正パターンとマゼンダ(M)用書き込みユニットの補正パターンの一方(814a,814b)は理論値パターンからαのずれを有し、他方の補正パターン(814c,814d)は理論値パターンからβのずれを有するように形成されてしまい、パターン間隔は同一とならない(a≠b)。
このため、このような場合には、両者の平均値である(α+β)/2を補正量として算出しレジストレーション補正を行っていた。この場合、あくまでも平均値を用いた補正であり、スキューずれが発生した場合は完全にレジストレーションずれを補正することができない。すなわち、α−((α+β)/2)、またβ−((α+β)/2)のずれ量が残存し、かかる残存したずれ量については補正することができなかった。
そこで、1回目の補正パターン形成による補正制御ではスキューずれのみを補正する制御を行い、引き続き2回目の補正パターン形成による補正制御を行って、かかる2回目の補正制御ではレジストレーションずれのみを補正する制御を行なう技術が開発されている(例えば、特許文献1参照)。これによって、スキューずれを解消してからレジストレーションずれを補正するので、スキューずれに起因するレジストレーションずれを高精度に補正することができる。
特許第3351435号公報
しかしながら、このような従来技術では、転写ベルトに補正パターンを2回形成して補正量を算出し補正制御を行うことが必要となる。このため、補正処理に要する時間が増加する問題があった。そこで、補正パターンを1回形成するだけでスキューずれもレジストレーションずれも同時に補正するような処理を行うことが考えられる。
しかしながら、1 回の補正パターンのみでスキューずれとレジストレーションずれを同時に補正する補正処理では、2回の補正パターン形成によって補正する場合と比較して、スキュー補正結果を完全に反映したうえでレジストレーションずれを補正するわけではないので、スキューずれが大きい場合にはレジストレーションずれの補正精度が低下するという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、短時間で高精度な色ずれ補正を行うことができる画像形成装置、色ずれ補正方法および色ずれ補正プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる画像形成装置は、
複数色の画像を像担持体上に重ね合わせて形成する画像形成部を備え、前記像担持体に形成された画像を紙媒体に転写して画像形成を行う画像形成装置であって、前記像担持体上に各色の位置ずれ補正用の補正パターンを形成するパターン形成手段と、前記像担持体上に形成された前記補正パターンを検知する検知手段と、前記検知手段によって検知された前記補正パターンに基づいて、前記画像形成部の走査線傾きによる色ずれ量と前記走査線傾き以外による色ずれ量を求め、求めた各色ずれ量を補正するための補正量を算出する補正量算出手段と、前記補正量算出手段によって算出された前記補正量に基づいて前記画像形成部の制御を行う制御手段と、現在時刻が前回の補正処理実行時から所定の第1時間経過後であって、前記第1時間より長い第2時間経過前には、前記パターン形成手段と前記検知手段と前記補正量算出手段と前記制御手段の一連の処理である色ずれ補正処理の回数を1回と決定し、現在時刻が前回の補正処理実行時から前記第2時間経過後の場合には、前記回数を複数回と決定し、決定された回数だけ前記色ずれ補正処理を実行するように前記パターン形成手段と前記検知手段と前記補正量算出手段と前記制御手段とを制御する判断処理手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる色ずれ補正方法は、複数色の画像を像担持体上に重ね合わせて形成する画像形成部を備え、前記像担持体に形成された画像を紙媒体に転写して画像形成を行う画像形成装置で実行される色ずれ補正方法であって、パターン形成手段が、前記像担持体上に各色の位置ずれ補正用の補正パターンを形成するパターン形成工程と、検知手段が、前記像担持体上に形成された前記補正パターンを検知する検知工程と、補正量算出手段が、前記検知工程によって検知された前記補正パターンに基づいて、前記画像形成部の走査線傾きによる色ずれ量と前記走査線傾き以外による色ずれ量を求め、求めた各色ずれ量を補正するための補正量を算出する補正量算出工程と、制御手段が、前記補正量算出工程によって算出された前記補正量に基づいて前記画像形成部の制御を行う制御工程と、判断処理手段が、現在時刻が前回の補正処理実行時から所定の第1時間経過後であって、前記第1時間より長い第2時間経過前には、前記パターン形成手段と前記検知手段と前記補正量算出手段と前記制御手段の一連の処理である色ずれ補正処理の回数を1回と決定し、現在時刻が前回の補正処理実行時から前記第2時間経過後の場合には、前記回数を複数回と決定し、決定された回数だけ前記色ずれ補正処理を実行するように前記パターン形成手段と前記検知手段と前記補正量算出手段と前記制御手段とを制御する判断処理工程と、を含むことを特徴とする。
また、本発明にかかるプログラムは、複数色の画像を像担持体上に重ね合わせて形成する画像形成部を備え、前記像担持体に形成された画像を紙媒体に転写して画像形成を行うコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記像担持体上に各色の位置ずれ補正用の補正パターンを形成するパターン形成工程と、前記像担持体上に形成された前記補正パターンを検知する検知工程と、前記検知工程によって検知された前記補正パターンに基づいて、前記画像形成部の走査線傾きによる色ずれ量と前記走査線傾き以外による色ずれ量を求め、求めた各色ずれ量を補正するための補正量を算出する補正量算出工程と、前記補正量算出工程によって算出された前記補正量に基づいて前記画像形成部の制御を行う制御工程と、現在時刻が前回の補正処理実行時から所定の第1時間経過後であって、前記第1時間より長い第2時間経過前には、前記パターン形成工程と前記検知工程と前記補正量算出工程と前記制御工程の一連の処理である色ずれ補正処理の回数を1回と決定し、現在時刻が前回の補正処理実行時から前記第2時間経過後の場合には、前記回数を複数回と決定し、決定された回数だけ前記色ずれ補正処理を実行するように前記パターン形成工程と前記検知工程と前記補正量算出工程と前記制御工程とを制御する判断処理工程と、
を前記コンピュータに実行させる。
本発明によれば、所定の条件に基づいて色ずれ補正処理の回数を決定し、決定された回数で色ずれ補正処理を実行するので、短時間で高精度な色ずれ補正を行うことができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像形成装置、色ずれ補正方法および色ずれ補正プログラムの最良な実施の形態を詳細に説明する。以下に説明する実施の形態では、本発明の画像形成装置を、プリンタ、ファクシミリ、コピー、スキャナの各機能を一つの筐体に収納した複合機に適用した例をあげて説明する。
(実施の形態1)
図1は、カラー複合機の作像原理を説明するための作像部、書き込みユニット及び転写ベルトの正面図である。
実施の形態1にかかる複合機では、作像部1が各々異なる色(イエロー:Y、マゼンタ:M、シアン:C、ブラック:K)の画像を形成する4個の作像ユニット1Y,1M,1C,1Kが、転写媒体としての転写紙2を搬送する転写ベルト3に沿って一列に配置されたダンデム型の方式となっている。転写ベルト3は、駆動回転する駆動ローラ4と従動回転する従動ローラ5との間に架設されており、駆動ローラ4の回転によって図1中の矢印方向に回転駆動される。転写ベルト3の下部には、転写紙2が収納された給紙トレイ6が備えられている。この給紙トレイ6に収納された転写紙2のうち最上位置にある転写紙2は、画像形成時に転写ベルト3に向けて給紙され、静電吸着によって転写ベルト3上に吸着される。吸着された転写紙2は、イエロー用の作像ユニット1Yに搬送され、ここでイエローの画像形成が行われる。
各作像ユニット1Y,1M,1C,1Mは、それぞれ感光体ドラム7Y,7M,7C,7Kと、この感光体ドラム7Y,7M,7C,7Kの周囲に配置された帯電器8Y、8M,8C,8K、現像器10Y、10M,10C,10K及び感光体クリーナ11Y、11M,11C,11Kから構成されている。
作像部1の上方には露光部(書き込みユニット)9が配置されており、この書き込みユニット9は、各感光体ドラム7Y,7M,7C,7Kに各色の静電潜像を形成するレーザ光LY,LM,LC,LKを照射する各色に対応した4個のレーザビーム走査装置(LD)と各レーザビーム走査装置(LD)によるレーザ光の照射を制御する4個のLD制御部と、3個のスキュー補正モータが設けられている(いずれも図1には図示せず。図3参照)。
ここで、作像部1と書き込みユニット9とにより画像形成部が構成されている。作像ユニットの感光体ドラム7Yの表面は、帯電器8Yで一様に帯電された後、書き込みユニット9によりイエローの画像に対応したレーザ光LYで露光され、静電潜像が形成される。形成された静電潜像は、現像器10Yで現像され、感光体ドラム上にトナー像が形成される。このトナー像は、感光体ドラム7Yと転写ベルト3上の転写紙2とが接する位置(転写位置)で、転写器12Yによって転写紙2に転写され、これによって、転写紙2上に単色(イエロー)の画像が形成される。転写が終了した感光体ドラム7Yでは、ドラム表面に残った不要なトナーが感光体クリーナ11Yによってクリーニングされ、次の画像形成に備えることとなる。
このように、イエロー用の作像ユニット1Yで単色(イエロー)を転写された転写紙2は、転写ベルト3によってマゼンダ用の作像ユニット1Mに搬送される。ここでも同様に、感光体ドラム7M上に形成されたトナー像(マゼンタ)が転写紙2上に重ねて転写される。転写紙2は、さらに、シアン用の作像ユニット1Cとブラック用の作像ユニット1Kとに順に搬送され、同様に、形成されたトナー像が転写紙2に転写され、これによって転写紙2上にカラー画像を形成してゆく。
そして、ブラック用の作像ユニット1Kを通過してカラー画像が形成された転写紙2は、転写ベルト3から剥離され、定着器13にて定着された後、排紙される。
図1に示した実施の形態1にかかるタンデム型のカラー複合機においては、その構成上、各色間の位置合わせ技術が重要な課題となる。各色の色ずれの成分としては、主として次の5つの成分がある。
(1)書き込みユニット9のスキャン方向の角度ずれ(走査線傾き)によって生じた色ずれであるスキューずれ、(2)転写ベルト3の移動方向、すなわち副走査方向の書き込みユニット9による感光体への書き込みタイミングのずれによって生じた色ずれである副走査方向のレジストレーションずれ、(3)副走査方向のピッチムラ、(4)書き込みユニット9のスキャン方向、すなわち主走査方向の書き込みユニット9による感光体への書き込みタイミングのずれによって生じた色ずれである主走査方向のレジストレーションずれ、(5)主走査方向の像の伸縮による主走査方向倍率誤差。
実施の形態1の複合機では、このような(1)〜(5)のスキューずれおよびスキュー以外による色ずれを検知して色ずれを補正すべく書き込みユニット9の駆動を制御するために、画像形成動作の前に、各色の位置ずれ補正を行なう。
図2は、転写ベルト3上に補正パターン14が形成された状態を示す転写ベルト3の斜視図である。実施の形態1にかかる複合機では、このような色ずれ補正のため、まず、転写ベルト3上に各色の色ずれ補正用の補正パターン14を書き込みユニット9によって形成し、かかる補正パターン14を2つの検知用の検知センサ15、16で検出する。実施の形態1では、図2に示すように、2つの検知センサ15、16を転写ベルト3における主走査方向の両端に配置し、転写ベルト3には、各々の検知センサ15、16の配置位置に対応させて補正パターン14を形成している。このような補正パターン14は、転写ベルト3が転動移動し、検知センサ15、16を順に通過することによって検出される。
図3は、実施の形態1にかかる複合機の色ずれ補正を行う機構の構成を示すブロック図である。実施の形態1にかかる複合機では、色ずれ補正のために、上述した2個の検知センサ15,16と、パターン検知部19と、補正量算出部20と、判断処理部31と、メモリ21と、書き込み制御部22と、スキュー補正モータ制御部23とを備えており、書き込み制御部22とスキュー補正モータ制御部23が書き込みユニット9に接続された構成となっている。
検知センサ15,16は、転写ベルト3上に形成された補正パターン14の位置を検知してアナログの検知信号を出力する。パターン検知部19は、検知センサ15、16から出力された検知信号を増幅し、増幅されたアナログの検知信号をデジタルデータへ変換し、メモリ21に格納するものである。
補正量算出部20は、メモリ21に格納された補正パターン14の位置の検知信号のデジタルデータから色ずれ量を演算し、かかる色ずれ量から色ずれ量を補正するための補正量を算出する処理部である。ここで、色ずれ量としては、スキューずれ量、主走査方向レジストレーションずれ量、副走査方向レジストレーションずれ量、副走査方向のピッチムラ量、主走査方向の倍率誤差量がある。また、補正量としては、これらの各種量から、スキュー補正量、主走査方向レジストレーション補正量、副走査方向レジストレーション補正量、副走査方向のピッチ補正量、倍率誤差補正量が算出される。すなわち、実施の形態1では、補正量算出部20は、一回の補正パターン14の検出からスキューによる色ずれ量とスキュー以外による色ずれ量を求め、スキュー補正量とスキュー以外による色ずれ補正量を算出するようになっている。
書き込み制御部22は、書き込みユニット9内のLD制御部24,25,26,27に接続されており、補正量算出部20によって算出された主走査方向レジストレーション補正量、副走査方向レジストレーション補正量に応じて補正書き込み指令を書き込みユニット9のLD制御部24,25,26,27に送出し、レーザ光照射による書き込みタイミングのずれを補正する制御を行う。また、書き込み制御部22は、補正量算出部20によって算出された倍率誤差補正量に応じた画像周波数の変更指令を書き込みユニット9のLD制御部24,25,26,27に送出し、主走査方向の倍率誤差の補正制御を行う。また、書き込み制御部22は、補正パターンを転写ベルト3上に形成する指令を書き込みユニット9送出する。書き込み制御部22は、主走査方向レジストレーション及び主走査方向レジストレーションの制御と共に、出力周波数を非常に細かく設定できるデバイス、例えば電圧制御発信器(VCO:Voltage Controlled Oscillator)を利用したクロックジェネレータ等を各色について備えている。
スキュー補正モータ制御部23は、書き込みユニット9内のスキュー補正モータ28、29、30に接続されており、補正量算出部20によって算出されたスキュー補正量に応じて補正書き込み指令を書き込みユニット9に送出して、各スキュー補正モータ28、29、30の駆動制御を行うものである。
ここで、各色ずれ補正の動作について簡単に説明する。スキュー補正は、書き込みユニット9の内部にある各色のレーザ光を折り返すための図示しないミラーの傾きを変更することによってなされる。ミラーに傾きを変更するためにミラーを付勢するための駆動源としては、例えば、ステッピングモータが用いられる。
副走査方向レジストレーション補正は、副走査方向の画像領域信号(書込みenable信号)を同期検知信号のタイミングをずらしてアクティブにすることにより行われる。例えば、補正パターン14を検知し所定の演算をした結果、1dot 書き出し位置を早くして色ずれ補正を行う場合には、同期検知信号1つ分早く、書込みenable信号をアクティブにすることにより色ずれ補正を行う。
主走査方向の画像書込みクロックは、同期検知信号の立ち下がりエッジにより、各ラインともに正確に位相の合ったクロックが得られるようになっており、このクロック信号に同期して画像の書込みが行われ、主走査方向の画像書込みenable信号もこのクロックに同期して作られている。このため、副走査方向レジストレーション補正は、主走査方向の画像書込みenable信号をクロックをずらしてアクティブにすることにより行われる。例えば、補正パターン14を検知し所定の演算をした結果、1dot 書き出し位置を早くして色ずれ補正を行う場合には、1クロック分早く書込みenable信号をアクティブにすることにより色ずれ補正を行う。
主走査方向の倍率補正については、補正パターン14を検知し所定の演算をした結果、主走査方向の倍率が基準色(補正パターン中のある一色)に対してずれているときは、周波数を非常に小さいステップで変更できるクロックジェネレータ等のデバイスにより周波数を変化させて倍率を変更する。
このように、実施の形態1にかかる複合機では、1回の色ずれ補正処理でスキュー補正とスキュー補正以外の色ずれ補正の双方を行っている。
判断処理部31は、環境条件や複合機の動作条件などの種々の条件に応じて、書き込みユニット9による補正パターン14の形成、検知センサ15,16による補正パターン14の検知、パターン検知部19による補正パターン14の検知信号の信号処理、補正量算出部20により各色ずれ量算出および各色ずれ補正量算出、書き込み制御部22による各種補正量に応じた書き込みユニット9の駆動制御までの一連の色ずれ補正処理を行う回数を決定し、決定された回数だけ上記各部に色ずれ補正処理を実行させるように制御する処理部である。
色ずれ補正処理で、スキューずれ量が大きい場合にスキュー補正を行うと、スキュー補正を完全に行うことができるが、主走査倍率や主走査方向レジストレーションおよび副走査方向レジストレーションにも若干のずれが生じてしまう。このため、従来の位置ずれ補正処理では、スキュー補正と、スキュー以外の補正を別々に行い、スキュー補正を行った後に再度補正パターンを転写ベルト3に形成して、スキュー補正以外の色ずれ補正を行っていた。また、従来は、色ずれ補正を複数のモードに分け、印刷ジョブ実行中(印刷処理中)は、スキュー補正を行わないモードで色ずれ補正を実行するため、微小なスキューずれがあっても色ずれ補正を行うことができなかった。
図4は、補正の回数と補正の精度との関係を示す説明図である。図4に示すように、スキュー補正は1回目の補正処理で高精度に補正されるが、レジストレーション補正の場合には1回目の補正処理だけでは高精度に補正を行うことができない。
このため、実施の形態1にかかる複合機では、判断処理部31は、複合機の動作条件として、大きなスキューずれが発生している可能性がある電源投入時には補正回数を2回と決定し、色ずれ補正処理を2回行うように制御する。これにより、1回目の色ずれ補正処理のスキュー補正により主走査倍率や主走査方向レジストレーションおよび副走査方向レジストレーションに若干のずれが生じた場合でも、2回目の色ずれ補正処理によって補正することができ、色ずれ補正の精度をより向上させることができる。
一方、判断処理部31は、印刷処理中には補正回数を1回、印刷処理の直前には補正回数を1回と決定して、1回のみの色ずれ補正を行うように制御している。このため、印刷処理中に微小なスキューずれが生じた場合でも、印刷ジョブ実行中に割り込んで実行される色ずれ補正に必要な時間を短時間に抑えつつ、微小なスキューずれを補正することができ、印刷処理時間に大きな影響を与えずに高精度な色ずれ補正を実現することができる。
ここで、判断処理部31は、印刷ジョブデータをネットワークに接続された情報処理装置等から受信した直後もしくは受信してから所定の時間内である場合に、印刷処理の直前であると判断するものとする。
また、判断処理部31は、複合機の環境条件として現在時刻が前回の補正処理時から所定時間経過後には回数を2回、現在の温度が前回の補正処理時における温度から所定温度以上変化している場合には回数を2回、現在の印刷枚数が前回の補正処理終了時から所定枚数以上である場合には回数を2回と決定している。なお、前回の補正処理時の時刻、温度は、メモリ21等に記憶して保持しておき、現在の時刻、温度と比較するように構成する。また、印刷枚数も、前回の印刷処理終了時の枚数をメモリ21等に記憶しておき、所定枚数と判断する。
ここで、判断処理部31では、環境条件としては複合機の電源投入後に第1条件として、所定時間A1経過後か、所定温度B1以上温度変化がある場合か、もしくは印刷枚数がC1以上であるかを判断して第1回目の色ずれ補正を行うか否かを決定し、さらに、電源投入とは関係なく第2の条件として、所定時間A2経過後か、所定温度B2以上温度変化がある場合か、もしくは印刷枚数がC3以上であるかを判断して複数回の色ずれ補正を行うか否かを決定している。なお、A1<A2、B1<B2、C1<C2である。
この第2の条件が満たされる場合には、スキューずれが大きくなっている場合が予想され、このような場合に色ずれ補正を行うと、上述したように、スキュー補正は完全に行えるが、主走査倍率や主走査方向レジストレーションおよび副走査方向レジストレーションにも若干のずれが生じてしまう場合がある。このため、判断処理部31は、第2の条件を満たす場合には、色ずれ補正を2回行うと決定している。
なお、この他、判断処理部31を、複合機のカバー開閉を検知して、カバー開閉時に、色ずれ補正の回数を複数回と決定するように構成してもよい。カバー開閉時には感光体の交換等の処置がなされる場合があり、この際に大きなスキューずれが生じる可能性があるため、複数回の色ずれ補正処理を行うことによって1回目のスキュー補正によって生じ得る主走査倍率誤差、主走査方向レジストレーションずれや副走査方向レジストレーションずれを完全に補正してより高精度な色ずれ補正を実現することが可能となる。また、かかる第2の条件を、操作パネルから利用者の入力により設定および変更可能なように構成してもよい。この場合には、必要に応じて第2の条件を変更することにより、2回目以降の色ずれ補正を実行しないようにすることが可能となる。
さらに、判断処理部31を、より高精度な色ずれ補正を行うために、大きなスキューずれが生じている可能性のある印刷処理終了時に色ずれ補正の回数を複数回と決定するように構成してもよい。
なお、実施の形態1では、判断処理部31は、補正処理を1回行うか2回行うかを判断しているが、1回行うか3回以上の回数を行うかを判断するように構成してもよい。
次に、以上のように構成された実施の形態1の複合機による色ずれ補正の全体処理について説明する。図5は、実施の形態1にかかる複合機による色ずれ補正の全体処理の手順を示すフローチャートである。
まず、判断処理部31は、現在の時点が複合機が電源投入された時か否かを判断し(ステップS501)、電源投入時である場合には(ステップS501:Yes)、補正回数Nを2回と決定する(ステップS506)。
一方、電源投入時でない場合には(ステップS501:No)、判断処理部31は、補正処理の第1の条件として、前回の補正処理時からの経過時間がA1より長いか、または前回の補正処理時の温度から現在の温度の変化がB1より大きいか、あるいは、前回の色ずれ補正終了時からの印刷枚数がC1より多いかを判断する(ステップS502)。ここで、前回の補正処理実行時の時刻、温度および印刷枚数はメモリ21から取得する。また、例えば、A1は300分、B1は5℃とする。
そして、第1の条件が満たされていない場合、すなわち前回の補正処理時からの経過時間がA1以下で、かつ前回の補正処理時の温度から現在の温度の変化がB1以下、かつ、前回の色ずれ補正終了時からの印刷枚数がC1以下の場合には(ステップS502:No)、補正処理を行わずに印刷処理を実行する(ステップS509)。
一方、ステップS502において、第1の条件が満たされている場合、すなわち前回の補正処理時からの経過時間がA1より長い、または前回の補正処理時の温度から現在の温度の変化がB1より大きい、あるいは前回の色ずれ補正終了時からの印刷枚数がC1より多い場合には(ステップS502:Yes)、さらに判断処理部31は、現在印刷処理中であるか否かを調べる(ステップS503)。
そして、印刷中であった場合には(ステップS503:Yes)、判断処理部31は、印刷処理を迅速に完了するために補正回数Nを1回と決定する(ステップS507)。一方、印刷中でないと判断された場合には(ステップS503:No)、判断処理部31は、現在の時点が、印刷ジョブデータを受信した直後である印刷直前の時点か否かを調べる(ステップS504)。そして、印刷直前である場合には(ステップS504:Yes)、判断処理部31は、印刷処理を迅速に開始するために補正回数Nを1回と決定する(ステップS507)。
一方、印刷直前でないと判断された場合には(ステップS504:No)、判断処理部31は、補正処理の第2の条件として、前回の補正処理時からの経過時間がA2より長いか、または前回の補正処理時の温度から現在の温度の変化がB2より大きいか、あるいは、前回の色ずれ補正終了時からの印刷枚数がC2より多いかを判断する(ステップS505)。ここで、例えば、A2は600分、B2は10℃とする。
そして、第2の条件が満たされていない場合、すなわち前回の補正処理時からの経過時間がA2以下で、かつ前回の補正処理時の温度から現在の温度の変化がB2以下、かつ、印刷枚数がC2以下の場合には(ステップS505:No)、判断処理部31は、補正回数Nを1回と決定する(ステップS507)。
一方、ステップS505において、第2の条件が満たされている場合、すなわち前回の補正処理時からの経過時間がA2より長い、または前回の補正処理時の温度から現在の温度の変化がB2より大きい、あるいは印刷枚数がC2より多い場合には(ステップS505:Yes)、判断処理部31は、大きな色ずれが発生している可能性が高いと判断して補正回数Nを2回と決定する(ステップS506)。
次いで、判断処理部31は、検知センサ15,16、パターン検知部19、補正量算出部20、書き込み制御部22およびスキュー補正モータ制御部23を制御して、ステップS506またはS507で決定された回数N分、色ずれ補正処理を実行する(ステップS508)。これにより、電源投入時には2回、印刷直前および印刷中は1回、第2の条件具備時には2回、色ずれ補正処理が実行されることになる。その後、印刷処理を実行し(ステップS509)、このときの印刷枚数をカウントしてメモリ21に記憶しておく(ステップS510)。以上により、複合機の動作条件や環境条件によって1回または2回の色ずれ補正処理が行われることになる。
次に、ステップS508における色ずれ補正の具体的処理について説明する。図6は、色ずれ補正の具体的処理の手順を示すフローチャートである。まず、書き込み制御部22からの指令によって書き込みユニット9により転写ベルト3上に補正パターンを形成する(ステップS601)。
次いで、転写ベルト3を駆動させて、検知センサ15,16により補正パターンの検知およびパターン検知部19による検知信号の取得という補正パターン検知の実行を行う(ステップS602)。これにより、メモリ21に補正パターン14の検知信号のサンプリングされたデジタルデータが保存されるので、補正量算出部20によってメモリ21からかかるデジタルデータを読み出して、主走査倍率誤差量、主走査方向レジストレーションずれ量および副走査方向レジストレーションずれ量、スキューずれ量を算出し、さらにかかる各色ずれ量から主走査倍率補正量、主走査方向レジストレーション補正量および副走査方向レジストレーション補正量(主副レジスト補正量)、スキューずれ量をそれぞれ算出する(ステップS603)。
ここで、算出された主走査倍率補正量によって主走査倍率を補正すると主走査方向レジストレーションにも若干のずれが生じてしまう。このため、主走査方向レジストレーション補正量の算出処理では、主走査倍率補正により主走査倍率を変更したときに生じる主走査方向レジストレーションずれ量を予測し、かかる予測量と補正パターン14からの検知結果から算出される実際の主走査方向レジストレーションずれ量とをあわせて主走査方向レジストレーション補正量を算出している。
そして、書き込み制御部22と書き込みユニット9のLD制御部24〜27によって主走査倍率補正量に基づいた主走査倍率補正を実行する(ステップS604)。次いで、書き込み制御部22と書き込みユニット9のLD制御部24〜27によって主副レジスト補正量に基づいた主走査方向レジストレーション補正および副走査方向レジストレーション補正(主副レジスト補正)を実行する(ステップS605)。
次いで、スキュー補正モータ制御部23と書き込みユニット9のスキュー補正モータ28,29,30によってスキュー補正を実行する(ステップS606)。以上により、1回分の色ずれ補正処理が完了する。
このように実施の形態1にかかる複合機では、判断処理部31によって、複合機の動作条件や環境条件によって色ずれ補正処理の回数を決定し、決定された回数の色ずれ補正処理を実行しているので、スキュー補正による他の色ずれ補正への影響をなくして、短時間で高精度な色ずれ補正を行うことができる。
また、印刷処理の直前や印刷処理中は1回のみ色ずれ補正処理を実行するので、微少なスキューずれに対して補正を行いつつ印刷処理時間に影響を与えることが少ないので、短時間で高精度な色ずれ補正を行うことができる。
(実施の形態2)
実施の形態1にかかる複合機は、複合機の動作条件や環境条件に応じて色ずれ補正の回数を決定していたが、この実施の形態2にかかる複合機は、前回の色ずれ補正の結果に応じて色ずれ補正の回数を決定するものである。
実施の形態2にかかる複合機の作像部、書き込みユニット及び転写ベルトの構成、補正パターンが形成された転写ベルトの状態および複合機の色ずれ補正を行う機構の構成については、図1、2および3で説明した実施の形態1にかかる複合機と同様である。
実施の形態2にかかる複合機では、判断処理部31は、さらに、前回の色ずれ補正処理の結果に基づいて色ずれ補正の回数を決定している。具体的には、判断処理部31は、前回の色ずれ補正処理において、スキュー補正量が所定量Dより大きい場合に、さらに1回色ずれ補正処理を実行するように、検知センサ15,16、パターン検知部19、補正量算出部20、書き込み制御部22およびスキュー補正モータ制御部23を制御する。すなわち、前回の色ずれ補正処理において、スキュー補正量が所定量D以下の場合には、他の色ずれ補正に対するスキュー補正の影響が微少であると考えられるため、1回の色ずれ補正処理で十分に高精度な補正を行うことができ、2回以上の不要な色ずれ補正処理を省略して、色ずれ補正処理の時間の短縮化を図っている。
次に、実施の形態2にかかるの複合機による色ずれ補正の全体処理について説明する。図7は、実施の形態2にかかる複合機による色ずれ補正の全体処理の手順を示すフローチャートである。まず、判断処理部31は、補正処理の第1の条件として、前回の補正処理時からの経過時間がA1より長いか、または前回の補正処理時の温度から現在の温度の変化がB1より大きいか、あるいは、前回の色ずれ補正終了時からの印刷枚数がC1より多いかを判断する(ステップS701)。ここで、ステップS701の処理に先立って、実施の形態1と同様に現時点が電源投入時か否かを判断して補正回数を決定するように構成してもよい。
そして、第1の条件が満たされていない場合、すなわち前回の補正処理時からの経過時間がA1以下で、かつ前回の補正処理時の温度から現在の温度の変化がB1以下、かつ前回の色ずれ補正終了時からの印刷枚数がC1以下の場合には(ステップS701:No)、補正処理を行わずに印刷処理を実行する(ステップS708)。
一方、ステップS701において、第1の条件が満たされている場合、すなわち前回の補正処理時からの経過時間がA1より長い、または前回の補正処理時の温度から現在の温度の変化がB1より大きい、あるいは前回の色ずれ補正終了時からの印刷枚数がC1より多い場合には(ステップS701:Yes)、さらに判断処理部31は、現在印刷処理中であるか否かを調べる(ステップS702)。
そして、印刷中であった場合には(ステップS702:Yes)、判断処理部31は、印刷処理を迅速に完了するために、補正回数を1回と決定する。そして、検知センサ15,16、パターン検知部19、補正量算出部20、書き込み制御部22およびスキュー補正モータ制御部23を制御して、色ずれ補正処理を1回だけ実行させ(ステップS707)、印刷処理を実行する(ステップS708)。
一方、ステップS702において、印刷中でないと判断された場合には(ステップS702:No)、判断処理部31は、現在の時点が、印刷ジョブデータを受信した直後である印刷直前の時点か否かを調べる(ステップS703)。そして、印刷直前である場合には(ステップS703:Yes)、判断処理部31は、印刷処理を迅速に開始するために、補正回数を1回と決定する。そして、検知センサ15,16、パターン検知部19、補正量算出部20、書き込み制御部22およびスキュー補正モータ制御部23を制御して、色ずれ補正処理を1回だけ実行させ(ステップS707)、印刷処理を実行する(ステップS708)。
一方、ステップS703において、印刷直前でないと判断された場合には(ステップS703:No)、色ずれ補正処理を1回実行する(ステップS704)。
判断処理部31は、補正処理の第2の条件として、前回の補正処理時からの経過時間がA2より長いか、または前回の補正処理時の温度から現在の温度の変化がB2より大きいか、あるいは前回の色ずれ補正終了時からの印刷枚数がC2より多いかを判断する(ステップS705)。
そして、第2の条件が満たされていない場合、すなわち前回の補正処理時からの経過時間がA2以下で、かつ前回の補正処理時の温度から現在の温度の変化がB2以下、かつ前回の色ずれ補正終了時からの印刷枚数がC2以下の場合には(ステップS705:No)、既に1回色ずれ補正処理を実行済みなので、さらなる色ずれ補正処理を行わずに、印刷処理を実行する(ステップS708)。
一方、ステップS705において、第2の条件が満たされている場合、すなわち前回の補正処理時からの経過時間がA2より長い、または前回の補正処理時の温度から現在の温度の変化がB2より大きい、あるいは前回の色ずれ補正終了時からの印刷枚数がC2より多い場合には(ステップS705:Yes)、判断処理部31は、前回の色ずれ補正処理(ステップS704)の結果のスキュー補正量が所定量Dより大きいか否かを調べる(ステップS706)。
そして、前回の色ずれ補正処理におけるスキュー補正量が所定量D以下である場合には(ステップS706:No)、前回の色ずれ補正処理でほぼ色ずれ補正が完璧に行われていると判断して、さらなる色ずれ補正を行わずに、印刷処理を実行する(ステップS708)。
一方、ステップS706において、前回の色ずれ補正処理におけるスキュー補正量が所定量Dより大きい場合には(ステップS706:Yes)、判断処理部31は、前回の色ずれ補正処理によってもまだ色ずれが完全に補正されていないと判断し、さらに1回色ずれ補正を行うと決定して、色ずれ補正処理を実行する(ステップS708)。その後、印刷処理を実行し(ステップS708)、このときの印刷枚数をカウントしてメモリ21に記憶しておく(ステップS709)。以上により、複合機の動作条件、環境条件の他、前回の1回目の色ずれ補正処理の結果によって1回または2回の色ずれ補正処理が行われることになる。
なお、ステップS704およびステップS707の色ずれ補正の具体的処理については、図6で説明した実施の形態1の複合機による色ずれ補正処理と同様に行われる。
このように実施の形態2にかかる複合機では、1回目の色ずれ補正処理の結果によってさらなる色ずれ補正処理を行うか否かを決定して、必要な場合にのみさらなる色ずれ補正処理を実行しているので、不要な色ずれ補正処理を行わずに済み、色ずれ補正処理を短時間で行うことができる。
なお、実施の形態1および2の複合機で実行される色ずれ補正プログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。
実施の形態1および2の複合機で実行される色ずれ補正プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
さらに、実施の形態1および2の複合機で実行される色ずれ補正プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、実施の形態1および2の複合機で実行される色ずれ補正プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
実施の形態1および2の複合機で実行される色ずれ補正プログラムは、上述した補正量算出部20、判断処理部31、パターン検知部19、書き込み制御部22およびスキュー補正モータ制御部23を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記ROMから色ずれ補正プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、補正量算出部20、判断処理部31、パターン検知部19、書き込み制御部22およびスキュー補正モータ制御部23が主記憶装置上に生成されるようになっている。なお、補正量算出部20、判断処理部31、パターン検知部19、書き込み制御部22およびスキュー補正モータ制御部23をハードウェアで構成することも可能である。
なお、本発明は、上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施の形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
カラー複合機の作像原理を説明するための作像部、書き込みユニット及び転写ベルトの正面図である。 転写ベルト3上に補正パターン14が形成された状態を示す転写ベルト3の斜視図である。 実施の形態1にかかる複合機の色ずれ補正を行う機構の構成を示すブロック図である。 補正の回数と補正の精度との関係を示す説明図である。 実施の形態1にかかる複合機による色ずれ補正の全体処理の手順を示すフローチャートである。 色ずれ補正の具体的処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態2にかかる複合機による色ずれ補正の全体処理の手順を示すフローチャートである。 書き込みユニットにスキューずれが生じている状態を示す模式図である。 スキューずれが生じている場合の補正パターンの状態を示す模式図である。
符号の説明
1Y,1M,1C,1K 作像ユニット
3 転写ベルト
4 駆動ローラ
7Y,7M,7C,7K 感光体ドラム
8Y,8M,8C,8K 帯電器
9 書き込みユニット
13 定着器
14 補正パターン
15,16 検知センサ
19 パターン検知部
20 補正量算出部
21 メモリ
22 書き込み制御部
23 スキュー補正モータ制御部
24,25,26,27 LD制御部
28,29,30 スキュー補正モータ
31 判断処理部

Claims (10)

  1. 複数色の画像を像担持体上に重ね合わせて形成する画像形成部を備え、前記像担持体に形成された画像を紙媒体に転写して画像形成を行う画像形成装置であって、
    前記像担持体上に各色の位置ずれ補正用の補正パターンを形成するパターン形成手段と、
    前記像担持体上に形成された前記補正パターンを検知する検知手段と、
    前記検知手段によって検知された前記補正パターンに基づいて、前記画像形成部の走査線傾きによる色ずれ量と前記走査線傾き以外による色ずれ量を求め、求めた各色ずれ量を補正するための補正量を算出する補正量算出手段と、
    前記補正量算出手段によって算出された前記補正量に基づいて前記画像形成部の制御を行う制御手段と、
    現在時刻が前回の補正処理実行時から所定の第1時間経過後であって、前記第1時間より長い第2時間経過前には、前記パターン形成手段と前記検知手段と前記補正量算出手段と前記制御手段の一連の処理である色ずれ補正処理の回数を1回と決定し、現在時刻が前回の補正処理実行時から前記第2時間経過後の場合には、前記回数を複数回と決定し、決定された回数だけ前記色ずれ補正処理を実行するように前記パターン形成手段と前記検知手段と前記補正量算出手段と前記制御手段とを制御する判断処理手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記判断処理手段は、さらに、現在の温度が前回の補正処理実行時における温度から所定の第1温度より大きく変化しており、かつ前記第1温度より高い第2温度以下の変化である場合には、前記回数を1回と決定し、現在の温度が補正処理実行時における温度から前記第2温度より大きく変化している場合には、前記回数を複数回と決定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記判断処理手段は、さらに、現在の画像形成枚数が前回の補正処理実行終了時から第1所定量より大きく、かつ前記第1所定量より大きい第2所定量以下である場合には、前記回数を1回と決定し、現在の画像形成枚数が前回の補正処理実行終了時から前記第2所定量より大きい場合には、前記回数を複数回と決定することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記判断処理手段は、前記画像形成装置の電源投入時には、前記回数を複数回と決定し、決定された回数だけ前記色ずれ補正処理を実行するように、前記パターン形成手段と前記検知手段と前記補正量算出手段と前記制御手段とを制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記判断処理手段は、現在の時刻が前記第1時間経過後で前記第2時間経過前の画像形成処理中には、前記回数を1回と決定し、決定された回数だけ前記色ずれ補正処理を実行するように、前記パターン形成手段と前記検知手段と前記補正量算出手段と前記制御手段とを制御することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  6. 前記判断処理手段は、現在の時刻が前記第1時間経過後で前記第2時間経過前の画像形成処理の直前には、前記回数を1回と決定し、決定された回数だけ前記色ずれ補正処理を実行するように、前記パターン形成手段と前記検知手段と前記補正量算出手段と前記制御手段とを制御することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  7. 前記判断処理手段は、前回の前記色ずれ補正処理の結果に基づいて、前記回数を決定し、決定された回数だけ前記色ずれ補正処理を実行するように、前記パターン形成手段と前記検知手段と前記補正量算出手段と前記制御手段とを制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  8. 前記判断処理手段は、前回の補正量算出手段による走査線傾き量が、所定量以上である場合には、前記回数を1回増加し、前記回数だけ前記色ずれ補正処理を実行するように、前記パターン形成手段と前記検知手段と前記補正量算出手段と前記制御手段とを制御することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  9. 複数色の画像を像担持体上に重ね合わせて形成する画像形成部を備え、前記像担持体に形成された画像を紙媒体に転写して画像形成を行う画像形成装置で実行される色ずれ補正方法であって、
    パターン形成手段が、前記像担持体上に各色の位置ずれ補正用の補正パターンを形成するパターン形成工程と、
    検知手段が、前記像担持体上に形成された前記補正パターンを検知する検知工程と、
    補正量算出手段が、前記検知工程によって検知された前記補正パターンに基づいて、前記画像形成部の走査線傾きによる色ずれ量と前記走査線傾き以外による色ずれ量を求め、求めた各色ずれ量を補正するための補正量を算出する補正量算出工程と、
    制御手段が、前記補正量算出工程によって算出された前記補正量に基づいて前記画像形成部の制御を行う制御工程と、
    判断処理手段が、現在時刻が前回の補正処理実行時から所定の第1時間経過後であって、前記第1時間より長い第2時間経過前には、前記パターン形成手段と前記検知手段と前記補正量算出手段と前記制御手段の一連の処理である色ずれ補正処理の回数を1回と決定し、現在時刻が前回の補正処理実行時から前記第2時間経過後の場合には、前記回数を複数回と決定し、決定された回数だけ前記色ずれ補正処理を実行するように前記パターン形成手段と前記検知手段と前記補正量算出手段と前記制御手段とを制御する判断処理工程と、
    を含むことを特徴とする色ずれ補正方法。
  10. 複数色の画像を像担持体上に重ね合わせて形成する画像形成部を備え、前記像担持体に形成された画像を紙媒体に転写して画像形成を行うコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記像担持体上に各色の位置ずれ補正用の補正パターンを形成するパターン形成工程と、
    前記像担持体上に形成された前記補正パターンを検知する検知工程と、
    前記検知工程によって検知された前記補正パターンに基づいて、前記画像形成部の走査線傾きによる色ずれ量と前記走査線傾き以外による色ずれ量を求め、求めた各色ずれ量を補正するための補正量を算出する補正量算出工程と、
    前記補正量算出工程によって算出された前記補正量に基づいて前記画像形成部の制御を行う制御工程と、
    現在時刻が前回の補正処理実行時から所定の第1時間経過後であって、前記第1時間より長い第2時間経過前には、前記パターン形成工程と前記検知工程と前記補正量算出工程と前記制御工程の一連の処理である色ずれ補正処理の回数を1回と決定し、現在時刻が前回の補正処理実行時から前記第2時間経過後の場合には、前記回数を複数回と決定し、決定された回数だけ前記色ずれ補正処理を実行するように前記パターン形成工程と前記検知工程と前記補正量算出工程と前記制御工程とを制御する判断処理工程と、
    を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
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