JP4867640B2 - フルカラートナーキット - Google Patents
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Description
『少なくとも黒色トナーと複数の有彩色トナーより構成されるフルカラートナーキットにおいて、
前記複数の有彩色トナーが、
イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナー、オレンジトナー、及び、グリーントナーより構成され、
前記イエロートナーは、C.I.ピグメントイエロー74を用いるものであり、
前記マゼンタトナーは、C.I.ピグメントレッド122を用いるものであり、
前記シアントナーは、C.I.ピグメントブルー15:3を用いるものであり、
前記オレンジトナーは、C.I.ピグメントオレンジ36、C.I.ピグメントオレンジ17、C.I.ピグメントオレンジ61のいずれかを用いるものであり、
前記グリーントナーは、C.I.ピグメントグリーン8、C.I.ピグメントグリーン36のいずれかを用いるものであることを特徴とするフルカラートナーキット。』というものである。
(1)トナーボトル
ボトル形状のトナー収納容器で、画像形成装置にそのまま装填して収納したトナーを供給するタイプと、装置に装填せずに収納されたトナーを取り出し、取り出したものを画像形成装置に供給するタイプの2つがある。
(2)トナーカートリッジ
トナーを収納する収納部の他に、現像ローラ等の現像剤担持体や現像層規制部材等の部品より構成される現像部を有し、画像形成装置への装填が可能なユニットタイプのもので、現像装置とも呼ばれる。
(3)プロセスカートリッジ
トナーを収納する収納部の他に、現像部や感光体ドラム、さらには、クリーニング手段等のトナー画像形成に必要な部品が搭載された一体型のユニットタイプのもので、イメージングカートリッジ等とも呼ばれる。画像形成装置にそのまま装填して使用される。
(1)白色度が80〜85%、坪量が80g/m2の転写紙上に、加熱定着前トナー付着量が5g/m2となるように単色画像を形成する。
(2)次に、加熱ローラ温度が180℃、定着速度220mm/sec、加熱ローラ径φ65mm、加圧ローラ径φ55mmの定着条件下で、前記単色画像を加熱定着し、形成された定着画像を測定試料とする。
上記イエロートナー用の着色剤を用いることにより、イエロー本来の色調を有するイエローのトナー画像を形成することが可能である。
上記マゼンタトナー用の着色剤は、従来技術で使用されるものに比べ、ブルーの色調が強い傾向にある。したがって、上記着色剤を使用することにより、マゼンタ本来の色調を有するマゼンタ色のトナー画像を形成することが可能である。
さらに、グリーントナー用の具体的な着色剤としては、たとえば、C.I.ピグメントグリーン8、C.I.ピグメントグリーン10、C.I.ピグメントグリーン36等が挙げられる。
(1)トナーを0.02g用意し、これに界面活性剤溶液20mlを添加する。これは、トナーの分散を目的とするもので、界面活性剤溶液は、たとえば、界面活性剤成分を含む中性洗剤を純水で10倍希釈して調製したもの等が挙げられる。
(2)トナーを界面活性剤溶液で十分なじませた後、超音波分散処理を1分間行ってトナー分散液を作製する。
(3)このトナー分散液を、サンプルスタンド内のISOTONII(ベックマン・コールター社製)の入ったビーカに、測定濃度5〜10%になるまでピペットで注入する。
(4)測定機カウントを2500個に設定して測定を開始する。なお、マルチサイザー3のアパチャー径は100μmのものを使用する。
トナーの平均円形度は、例えば「FPIA−2100(Sysmex社製)」に代表されるフロー式粒子像分析装置を用いて算出することができる。
(1)樹脂微粒子分散液の作製工程
(2)着色剤微粒子分散液の作製工程
(3)樹脂微粒子の凝集・融着工程
(4)熟成工程
(5)冷却工程
(6)洗浄工程
(7)乾燥工程
(8)外添剤処理工程
以下、各工程について説明する。
(1)樹脂微粒子分散液の作製工程
この工程は、樹脂微粒子を形成する重合性単量体を水系媒体中に投入して重合を行うことにより120nm程度の大きさの樹脂微粒子を形成する工程である。樹脂微粒子にワックスを含有させたものを形成することも可能で、この場合、ワックスを重合性単量体に溶解あるいは分散させておき、これを水系媒体中で重合させることにより、ワックスを含有してなる樹脂微粒子が形成される。
(2)着色剤微粒子分散液の作製工程
水系媒体中に着色剤を分散させ、110nm程度の大きさの着色剤微粒子分散液を作製する工程である。
(3)樹脂微粒子の凝集・融着工程
この工程は、水系媒体中で樹脂微粒子と着色剤粒子を凝集させ、凝集させたこれらの粒子を融着させて粒子を得る工程である。この工程では、樹脂微粒子と着色剤粒子とが存在している水系媒体中に、アルカリ金属塩やアルカリ土類金属塩等を凝集剤として添加し、次いで、前記樹脂微粒子のガラス転移点以上であって、かつ前記混合物の融解ピーク温度(℃)以上の温度に加熱することで凝集を進行させると同時に樹脂微粒子同士の融着を行う。具体的には、前述の手順で作製した樹脂微粒子と着色剤粒子とを反応系に添加し、塩化マグネシウム等の凝集剤を添加することにより、樹脂微粒子と着色剤粒子とを凝集させると同時に微粒子同士を融着させて粒子形成を行う。そして、粒子の大きさが目標の大きさになった時に、食塩水等の塩を添加して凝集を停止させる。
(4)熟成工程
この工程は、上記凝集・融着工程に引き続き、反応系を加熱処理することにより粒子の形状が所望の平均円形度になるまで熟成を行う工程である。
(5)冷却工程
この工程は、前記粒子の分散液を冷却処理(急冷処理)する工程である。冷却処理条件としては、1〜20℃/minの冷却速度で冷却する。冷却処理方法としては特に限定されるものではなく、反応容器の外部より冷媒を導入して冷却する方法や、冷水を直接反応系に投入して冷却する方法を例示することができる。
(6)洗浄工程
この工程は、上記工程で所定温度まで冷却された粒子分散液から粒子を固液分離する工程と、固液分離されてウェットのケーキ状集合体にした粒子から界面活性剤や凝集剤等の付着物を除去するための洗浄工程からなる。
(7)乾燥工程
この工程は、洗浄処理された粒子を乾燥処理し、乾燥された粒子を得る工程である。この工程で使用される乾燥機としては、スプレードライヤー、真空凍結乾燥機、減圧乾燥機などを挙げることができ、静置棚乾燥機、移動式棚乾燥機、流動層乾燥機、回転式乾燥機、撹拌式乾燥機などを使用することが好ましい。
この工程は、乾燥された粒子に必要に応じ外添剤を混合し、トナーを作製する工程である。外添剤の混合装置としては、ヘンシェルミキサー、コーヒーミル等の機械式の混合装置を使用することができる。
(1)スチレンあるいはスチレン誘導体
スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、α−メチルスチレン、p−クロロスチレン、3,4−ジクロロスチレン、p−フェニルスチレン、p−エチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチレン等
(2)メタクリル酸エステル誘導体
メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル等
(3)アクリル酸エステル誘導体
アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸フェニル等。
(4)オレフィン類
エチレン、プロピレン、イソブチレン等
(5)ビニルエステル類
プロピオン酸ビニル、酢酸ビニル、ベンゾエ酸ビニル等
(6)ビニルエーテル類
ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル等
(7)ビニルケトン類
ビニルメチルケトン、ビニルエチルケトン、ビニルヘキシルケトン等
(8)N−ビニル化合物
N−ビニルカルバゾール、N−ビニルインドール、N−ビニルピロリドン等
(9)ビニル化合物類
ビニルナフタレン、ビニルピリジン等
(10)アクリル酸あるいはメタクリル酸誘導体
アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミド等。
(1)長鎖炭化水素系ワックス
ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス等のポリオレフィンワックス、パラフィンワックス、サゾールワックス等
(2)エステル系ワックス
トリメチロールプロパントリベヘネート、ペンタエリスリトールテトラミリステート、ペンタエリスリトールテトラステアレート、ペンタエリスリトールテトラベヘネート、ペンタエリスリトールジアセテートジベヘネート、グリセリントリベヘネート、1,18−オクタデカンジオールジステアレート、トリメリット酸トリステアリル、ジステアリルマレエート等
(3)アミド系ワックス
エチレンジアミンジベヘニルアミド、トリメリット酸トリステアリルアミド等
(4)ジアルキルケトン系ワックス
ジステアリルケトン等
(5)その他
カルナウバワックス、モンタンワックス等。
1.「フルカラートナーキット1〜8」の作製
1−1.着色剤粒子分散液の調製
(1)「着色剤粒子分散液1Y」の調製
先ず、n−ドデシル硫酸ナトリウム9.2質量部をイオン交換水160質量部に撹拌溶解した。この溶液を撹拌しながら、着色剤として顔料「C.I.ピグメントイエロー74」20質量部を徐々に添加し、次いで、機械式分散機「クレアミックス」(エム・テクニック(株)製)を用いて分散処理を行って、「着色剤粒子分散液1Y」を調製した。「着色剤粒子分散液1Y」における着色剤粒子の粒子径を電気泳動光散乱光度計「ELS−800」(大塚電子社製)で測定したところ、重量平均粒子径で120nmであった。
(2)「着色剤粒子分散液2Y」の調製
「着色剤粒子分散液1Y」の調製において、顔料「C.I.ピグメントイエロー74」に代えて、顔料「C.I.ピグメントイエロー75」20質量部を添加し、他は同様の手順により「着色剤粒子分散液2Y」を調製した。「着色剤粒子分散液2Y」における着色剤粒子の粒子径を電気泳動光散乱光度計「ELS−800」(大塚電子社製)で測定したところ、重量平均粒子径で120nmであった。
(3)「着色剤粒子分散液1M」の調製
「着色剤粒子分散液1Y」の調製において、顔料「C.I.ピグメントイエロー74」に代えて、顔料「C.I.ピグメントレッド122」20質量部を用いた他は同様の手順により、「着色剤粒子分散液1M」を調製した。「着色剤粒子分散液1M」における着色剤粒子の粒子径を電気泳動光散乱光度計「ELS−800」(大塚電子社製)を用いて測定したところ、重量平均粒子径で118nmであった。
(4)「着色剤粒子分散液2M」の調製
「着色剤粒子分散液1M」の調製において、顔料「C.I.ピグメントレッド122」に代えて、顔料「C.I.ピグメントレッド48:1」20質量部を添加し、他は同様の手順により「着色剤粒子分散液2M」を調製した。「着色剤粒子分散液2M」における着色剤粒子の粒子径を電気泳動光散乱光度計「ELS−800」(大塚電子社製)で測定したところ、重量平均粒子径で120nmであった。
(5)「着色剤粒子分散液1C」の調製
「着色剤粒子分散液1Y」の調製において、顔料「C.I.ピグメントイエロー74」に代えて、顔料「C.I.ピグメントブルー15:3」20質量部を用いた他は同様の手順により、「着色剤粒子分散液1C」を調製した。「着色剤粒子分散液1M」における着色剤粒子の粒子径を電気泳動光散乱光度計「ELS−800」(大塚電子社製)を用いて測定したところ、重量平均粒子径で121nmであった。
(6)「着色剤粒子分散液1Or」の調製
「着色剤粒子分散液1Y」の調製において、顔料「C.I.ピグメントイエロー74」に代えて、顔料「C.I.ピグメントオレンジ36」20質量部を用いた他は同様の手順により、「着色剤粒子分散液1Or」を調製した。「着色剤粒子分散液1Or」における着色剤粒子の粒子径を電気泳動光散乱光度計「ELS−800」(大塚電子社製)を用いて測定したところ、重量平均粒子径で117nmであった。
(7)「着色剤粒子分散液2Or」の調製
「着色剤粒子分散液1Or」の調製において、顔料「C.I.ピグメントオレンジ36」に代えて、顔料「C.I.ピグメントオレンジ17」20質量部を用いた他は同様の手順により、「着色剤粒子分散液2Or」を調製した。「着色剤粒子分散液2Or」における着色剤粒子の粒子径を電気泳動光散乱光度計「ELS−800」(大塚電子社製)を用いて測定したところ、重量平均粒子径で121nmであった。
(8)「着色剤粒子分散液3Or」の調製
「着色剤粒子分散液1Or」の調製において、顔料「C.I.ピグメントオレンジ36」に代えて、顔料「C.I.ピグメントオレンジ61」20質量部を用いた他は同様の手順により、「着色剤粒子分散液3Or」を調製した。「着色剤粒子分散液3Or」における着色剤粒子の粒子径を電気泳動光散乱光度計「ELS−800」(大塚電子社製)を用いて測定したところ、重量平均粒子径で112nmであった。
(9)「着色剤粒子分散液1G」の調製
「着色剤粒子分散液1Y」の調製において、顔料「C.I.ピグメントイエロー74」に代えて、顔料「C.I.ピグメントグリーン8」20質量部を用いた他は同様の手順により、「着色剤粒子分散液1G」を調製した。「着色剤粒子分散液1G」における着色剤粒子の粒子径を電気泳動光散乱光度計「ELS−800」(大塚電子社製)を用いて測定したところ、重量平均粒子径で120nmであった。
(10)「着色剤粒子分散液2G」の調製
「着色剤粒子分散液1G」の調製において、顔料「C.I.ピグメントグリーン8」に代えて、顔料「C.I.ピグメントグリーン36」20質量部を用いた他は同様の手順により、「着色剤粒子分散液2G」を調製した。「着色剤粒子分散液2G」における着色剤粒子の粒子径を電気泳動光散乱光度計「ELS−800」(大塚電子社製)を用いて測定したところ、重量平均粒子径で115nmであった。
(11)「着色剤粒子分散液1R」の調製
「着色剤粒子分散液1Y」の調製において、顔料「C.I.ピグメントイエロー74」に代えて、顔料「C.I.ピグメントレッド57:1」20質量部を用いた他は同様の手順により、「着色剤粒子分散液1R」を調製した。「着色剤粒子分散液1R」における着色剤粒子の粒子径を電気泳動光散乱光度計「ELS−800」(大塚電子社製)を用いて測定したところ、重量平均粒子径で119nmであった。
(12)「着色剤粒子分散液1B」の調製
「着色剤粒子分散液1Y」の調製において、顔料「C.I.ピグメントイエロー74」に代えて、「アントラキノン誘導体(チバカイギー社製オラセット ブルー2R)」20質量部を用いた他は同様の手順により、「着色剤粒子分散液1B」を調製した。「着色剤粒子分散液1B」における着色剤粒子の粒子径を電気泳動光散乱光度計「ELS−800」(大塚電子社製)を用いて測定したところ、重量平均粒子径で118nmであった。
(13)「着色剤分散液1K」の調製
「着色剤粒子分散液1Y」の調製において、顔料「C.I.ピグメントイエロー74」に代えて、カーボンブラック「モーガルL」(キャボット社製)20gを用いた他は同様の手順により、「着色剤粒子分散液1K」を調製した。「着色剤粒子分散液1K」における着色剤粒子の粒子径を電気泳動光散乱光度計「ELS−800」(大塚電子社製)を用いて測定したところ、重量平均粒子径で120nmであった。
1−2.着色粒子の作製
(1)樹脂粒子分散液1の作製
撹拌装置、温度センサ、冷却管、窒素導入装置を取り付けたセパラブルフラスコに、ドデシル硫酸ナトリウム7.08質量部とイオン交換水3000質量部を添加し、窒素気流下230rpmの撹拌速度で撹拌しながら内温を80℃に昇温した。
スチレン 112.8質量部
n−ブチルアクリレート 41.0質量部
メタクリル酸 10.7質量部
循環経路を有する機械式分散機「CLEAMIX(エム・テクニック(株)製)」を用いて1時間混合分散させて乳化粒子(油滴)を含有する分散液を調製した。
n−ブチルアクリレート 137.2質量部
メタクリル酸 35.7質量部
滴下終了後80℃で60分間加熱、撹拌して、重合を継続した後、40℃まで冷却して「樹脂粒子分散液1」を作製した。作製した「樹脂粒子分散液1」における樹脂粒子の粒径を電気泳動光散乱光度計「ELS−800(大塚電子社製)」を用いて測定したところ、120nmであった。
(2)「着色粒子1Y」の作製
撹拌装置、温度センサ、冷却管、窒素導入装置を取り付けたセパラブルフラスコに、
樹脂粒子分散液1 1250質量部(固形分換算)
イオン交換水 2000質量部
着色剤粒子分散液1Y 165質量部(固形分換算)
を投入し、撹拌を行い、反応液を調製した。
(3)「着色粒子2Y」の作製
「着色粒子1Y」の作製において、「着色剤粒子分散液1Y」を「着色剤粒子分散液2Y」に変更した他は同様の手順により、赤みがかったイエローの着色粒子である「着色粒子2Y」を作製した。なお、「着色粒子2Y」の体積基準メディアン径は6.5μmであった。
(4)「着色粒子1M」の作製
「着色粒子1Y」の作製において、「着色剤粒子分散液1Y」を「着色剤粒子分散液1M」に変更し、かつ、凝集時の粒子径が6.3μmになった時に前記塩化ナトリウム水溶液を添加して凝集を停止させた他は同様の手順で「着色粒子1M」を作製した。
(5)「着色粒子2M」の作製
「着色粒子1Y」の作製において、「着色剤粒子分散液1Y」を「着色剤粒子分散液2M」に変更した他は同様の手順により、赤みの強いマゼンタの着色粒子である「着色粒子2M」を作製した。なお、「着色粒子2M」の体積基準メディアン径は6.5μmであった。
(6)「着色粒子1C」の作製
「着色粒子1Y」の作製において、「着色剤粒子分散液1Y」を「着色剤粒子分散液1C」に変更した他は同様の手順により、「着色粒子1C」を作製した。なお、「着色粒子1C」の体積基準メディアン径は6.5μmであった
(7)「着色粒子1Or」の作製
「着色粒子1Y」の作製において、「着色剤粒子分散液1Y」を「着色剤粒子分散液1Or」に変更し、かつ、凝集時の粒子径が5.9μmになった時に前記塩化ナトリウム水溶液を添加して凝集を停止させた他は同様の手順で、「着色粒子1Or」を作製した。
(8)「着色粒子2Or」の作製
「着色粒子1Y」の作製において、「着色剤粒子分散液1Y」を「着色剤粒子分散液2Or」に変更し、かつ、凝集時の粒子径が6.1μmになった時に前記塩化ナトリウム水溶液を添加して凝集を停止させた他は同様の手順で、「着色粒子2Or」を作製した。
(9)「着色粒子3Or」の作製
「着色粒子1Or」の作製において、「着色剤粒子分散液1Or」を「着色剤粒子分散液3Or」に変更した他は同様の手順により、「着色粒子3Or」を作製した。なお、「着色粒子3Or」の体積基準メディアン径は5.9μmであった。
(10)「着色粒子1G」の作製
「着色粒子1Y」の作製において、「着色剤粒子分散液1Y」を「着色剤粒子分散液1G」に変更し、かつ、凝集時の粒子径が6.8μmになった時に前記塩化ナトリウム水溶液を添加して凝集を停止させた他は同様の手順で、「着色粒子1G」を作製した。
(11)「着色粒子2G」の作製
「着色粒子1Y」の作製において、「着色剤粒子分散液1Y」を「着色剤粒子分散液2G」に変更し、かつ、凝集時の粒子径が6.3μmになった時に前記塩化ナトリウム水溶液を添加して凝集を停止させた他は同様の手順で、「着色粒子2G」を作製した。
(12)「着色粒子1R」の作製
「着色粒子1Y」の作製において、「着色剤粒子分散液1Y」を「着色剤粒子分散液1R」に変更した他は同様の手順により、「着色粒子1R」を作製した。なお、「着色粒子1R」の体積基準メディアン径は6.5μmであった。
(13)「着色粒子1B」の作製
「着色粒子1Y」の作製において、「着色剤粒子分散液1Y」を「着色剤粒子分散液1B」に変更し、かつ、凝集時の粒子径が6.3μmになった時に前記塩化ナトリウム水溶液を添加して凝集を停止させた他は同様の手順で、「着色粒子1B」を作製した。
(14)「着色粒子1K」の作製
「着色粒子1Y」の作製において、「着色剤粒子分散液1Y」を「着色剤粒子分散液1K」に変更した他は同様の手順により、「着色粒子1K」を作製した。なお、「着色粒子1K」の体積基準メディアン径は6.5μmであった。
1−3.トナー調製
上記13種類の各着色粒子に対し、以下の外添処理を行ってトナーにした。すなわち、疎水性シリカ(数平均一次粒子径=12nm、疎水化度=68)1質量%、及び、疎水性酸化チタン(数平均一次粒子径=20nm、疎水化度=63)1質量%を添加し、「ヘンシェルミキサー」(三井三池化工社製)で混合した。その後、目開きが45μmの篩を用いて粗大粒子を除去する工程を経て、「トナー1Y、2Y、1M、2M、1C、1Or、2Or、3Or、1G、2G、1B、1R、及び、1K」を調製した。
1−4.現像剤調製
作製した各トナーに、シリコーン樹脂を被覆した体積平均粒径60μmのフェライトキャリアを混合し、トナー濃度が6%となる様にして二成分系現像剤を調製した。作製した二成分系現像剤を「現像剤1Y、2Y、1M、2M、1C、1Or、2Or、3Or、1G、2G、1B、1R、及び、1K」とした。
1−5.「フルカラートナーキット1〜8」の作製
上記二成分系現像剤「現像剤1Y、2Y、1M、2M、1C、1Or、2Or、3Or、1G、2G、1B、1R、及び、1K」を、表1に示す様に組み合わせ、8種類の「フルカラートナーキット1〜8」を作製した。そして、「フルカラートナーキット1〜5」を「実施例1〜5」、「フルカラートナーキット6〜8」を「比較例1〜3」とした。
(1)評価装置
評価装置としては、図2に示すタンデム方式のフルカラー画像形成装置を用いた。なお、定着速度は245mm/sec(約50枚/分(A4版、横送り))で、定着ベルトの表面温度を130℃とした。
(2)評価用紙
評価用の用紙(記録紙)としては、下記手順で作製した非光沢紙(64g/m2)を用いた。
(3)評価項目
〈色域評価〉
20℃、50%RHの環境下で、イエロー/マゼンタ/シアンの単色、及び、R/G/Bのそれぞれのベタ画像(2cm×2cm)を形成し、その色域を測定して面積を比較した。印刷用Japanカラーの色域を100として面積を比較したものである。
〈定着強度〉
前記3000枚のプリントを出力後、反射画像濃度が0.7となる肌色画像と、反射画像濃度が1.0となるグリーン画像を出力する。この画像上に「メンディングテープ(住友3M社製)」を貼り付けた後、これを剥離して剥離部分の反射画像濃度を測定し、剥離前の反射画像濃度との比率を算出して定着強度を評価した。なお、反射画像濃度の測定は、反射濃度計「RD−918(マクベス社製)」を使用した。
(1)前記肌色画像とグリーン画像の大きさを5mm角四方とし、絶対反射濃度をD0とする。
(2)前述の「メンディングテープ」を画像面に軽く貼り付ける。
(3)1kPaの圧力でテープを3.5回往復で擦りつける。
(4)剥離角度を180°、剥離強度を200gとしてテープを剥離する。
(5)剥離後の反射画像濃度D1を測定する。
(6)下記式より定着強度を算出する
定着強度(%)=(D1/D0)×100
定着強度が90%以上となるものを合格とした。さらに、定着強度が95%以上のものは特に優れているものとして評価した。
〈透明性〉
前述の3000枚の連続プリントを実施後、市販のOHPシート(厚さ75μmのポリエステルフィルム製)上にグリーン色の透過画像を形成し、「330型自記分光光度計(日立製作所(株)製)」を用い、可視分光透過率の測定による評価を行った。すなわち、トナー非担持のOHPシートをリファレンスとし、定着画像の可視分光透過率を測定して、550nmにおける分光透過率の差を求めて、OHP画像の透過性を評価した。透過率が80%以上のものを合格とした。なお、OHPシート上のトナー付着量が、0.7±0.05mg/cm2となる様に設定して、評価を行った。
11、917、921、925、929、990、991 感光ドラム
21、930 イエロー現像装置
22、931 オレンジ現像装置
23、932 マゼンタ現像装置
24、933 シアン現像装置
25、980 グリーン現像装置
26、981 黒色現像装置
12、938、905、906、907、908、973、974 転写手段
15、940 定着装置
Claims (2)
- 少なくとも黒色トナーと複数の有彩色トナーより構成されるフルカラートナーキットにおいて、
前記複数の有彩色トナーが、
イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナー、オレンジトナー、及び、グリーントナーより構成され、
前記イエロートナーは、C.I.ピグメントイエロー74を用いるものであり、
前記マゼンタトナーは、C.I.ピグメントレッド122を用いるものであり、
前記シアントナーは、C.I.ピグメントブルー15:3を用いるものであり、
前記オレンジトナーは、C.I.ピグメントオレンジ36、C.I.ピグメントオレンジ17、C.I.ピグメントオレンジ61のいずれかを用いるものであり、
前記グリーントナーは、C.I.ピグメントグリーン8、C.I.ピグメントグリーン36のいずれかを用いるものであることを特徴とするフルカラートナーキット。 - 前記イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナー、オレンジトナー、グリーントナー、及び、黒色トナーの体積基準メディアン径を、D(Y50)、D(M50)、D(C50)、D(O50)、D(G50)、D(K50)としたときに、
これらの体積基準メディアン径の最大値と最小値の差が0.5μm以下であることを特徴とする請求項1に記載のフルカラートナーキット。
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