実施例1〜8は、担体上に形成された触媒層の0.1μm〜1μmの細孔の比率が種々に異なる例である。
(実施例1)
第1の化合物として平均粒径30nmのセリウムジルコニウム複合酸化物粒子を使用した。この粒子にジニトロジアミンPtを含浸して、Ptを0.85%担持したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子とした(これをセリウムジルコニウム複合酸化物粒子Aとする)。
針状ベーマイト(10nmφ×100 nm)118.42g(水分24%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸で解膠したところに、前に調製したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成してセリウムジルコニウム複合酸化物粒子Aをアルミナで被覆した粉末a-1を調製した。
この粉末a-1を168gとベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末9.21gをボールミルに加えた。その後、ボールミルに、水307.5gと10%硝酸水溶液17.5gとを加えて、粉末a-1を粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリa-1)。
次に、平均粒子径20nmのジルコニウムランタン複合酸化物粒子に硝酸ロジウムを含浸し、ロジウムを0.814%担持した粒子Bを調製した。針状ベーマイト118.42g(水分24%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸で解膠したところに、前に調製した粒子B:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成して粒子Bをアルミナで被覆した粉末b-1を調製した。
この粉末b-1を168gと、ベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末9.21gをボールミルに加えた後、さらに、水307.5gと、10%硝酸水溶液17.5gとを加えて粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリb-1)。
直径36φ、400セル6ミルのハニカム担体(容量0.04L)にスラリa-1をコーティングし、乾燥焼成して140g/Lコーティングした触媒層とした。この後、スラリb-1をコーティングして乾燥、焼成して60g/Lコーティングした触媒層とした。これを実施例1の試料とした。得られた実施例1の試料は、Pt:0.5712g/L、Rh:0.2344g/Lを各々担持した触媒である。
(実施例2)
第1の化合物として平均粒径30nmのセリウムジルコニウム複合酸化物粒子を使用した。この粒子にジニトロジアミンPtを含浸して、Ptを0.85%担持したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子とした(これをセリウムジルコニウム複合酸化物粒子Aとする)。
針状ベーマイト(10nmφ×100 nm)118.42g(水分24%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸で解膠したところに、前に調製したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成してセリウムジルコニウム複合酸化物粒子Aをアルミナで被覆した粉末a-1を調製した。
この粉末a-1を168gとベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末19.44gをボールミルに加えた。その後、ボールミルに、水307.5gと10%硝酸水溶液17.5gとを加えて、粉末a-1を粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリa-2)。
次に、平均粒子径20nmのジルコニウムランタン複合酸化物粒子に硝酸ロジウムを含浸し、ロジウムを0.814%担持した粒子Bを調製した。針状ベーマイト118.42g(水分24%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸で解膠したところに、前に調製した粒子B:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成して粒子Bをアルミナで被覆した粉末b-1を調製した。
この粉末b-1を168gと、ベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末19.44gをボールミルに加えた後、さらに、水307.5gと、10%硝酸水溶液17.5gとを加えて粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリb-2)。
直径36φ、400セル6ミルのハニカム担体(容量0.04L)にスラリa-2をコーティングし、乾燥焼成して140g/Lコーティングした触媒層とした。この後、スラリb-2をコーティングして乾燥、焼成して60g/Lコーティングした触媒層とした。これを実施例2の試料とした。得られた実施例2の試料は、Pt:0.5712g/L、Rh:0.2344g/Lを各々担持した触媒である。
(実施例3)
第1の化合物として平均粒径30nmのセリウムジルコニウム複合酸化物粒子を使用した。この粒子にジニトロジアミンPtを含浸して、Ptを0.85%担持したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子とした(これをセリウムジルコニウム複合酸化物粒子Aとする)。
針状ベーマイト(10nmφ×100 nm)118.42g(水分24%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸で解膠したところに、前に調製したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成してセリウムジルコニウム複合酸化物粒子Aをアルミナで被覆した粉末a-1を調製した。
この粉末a-1を168gとベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末33.33gをボールミルに加えた。その後、ボールミルに、水307.5gと10%硝酸水溶液17.5gとを加えて、粉末a-1を粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリa-3)。
次に、平均粒子径20nmのジルコニウムランタン複合酸化物粒子に硝酸ロジウムを含浸し、ロジウムを0.814%担持した粒子Bを調製した。針状ベーマイト118.42g(水分24%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸で解膠したところに、前に調製した粒子B:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成して粒子Bをアルミナで被覆した粉末b-1を調製した。
この粉末b-1を168gと、ベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末33.33gをボールミルに加えた後、さらに、水307.5gと、10%硝酸水溶液17.5gとを加えて粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリb-3)。
直径36φ、400セル6ミルのハニカム担体(容量0.04L)にスラリa-3をコーティングし、乾燥焼成して140g/Lコーティングした触媒層とした。この後、スラリb-3をコーティングして乾燥、焼成して60g/Lコーティングした触媒層とした。これを実施例3の試料とした。得られた実施例3の試料は、Pt:0.5712g/L、Rh:0.2344g/Lを各々担持した触媒である。
(実施例4)
第1の化合物として平均粒径30nmのセリウムジルコニウム複合酸化物粒子を使用した。この粒子にジニトロジアミンPtを含浸して、Ptを0.85%担持したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子とした(これをセリウムジルコニウム複合酸化物粒子Aとする)。
針状ベーマイト(10nmφ×100 nm)118.42g(水分24%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸で解膠したところに、前に調製したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成してセリウムジルコニウム複合酸化物粒子Aをアルミナで被覆した粉末a-1を調製した。
この粉末a-1を168gとベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末46.51gをボールミルに加えた。その後、ボールミルに、水307.5gと10%硝酸水溶液17.5gとを加えて、粉末a-1を粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリa-4)。
次に、平均粒子径20nmのジルコニウムランタン複合酸化物粒子に硝酸ロジウムを含浸し、ロジウムを0.814%担持した粒子Bを調製した。針状ベーマイト118.42g(水分24%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸で解膠したところに、前に調製した粒子B:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成して粒子Bをアルミナで被覆した粉末b-1を調製した。
この粉末b-1を168gと、ベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末46.51gをボールミルに加えた後、さらに、水307.5gと、10%硝酸水溶液17.5gとを加えて粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリb-4)。
直径36φ、400セル6ミルのハニカム担体(容量0.04L)にスラリa-4をコーティングし、乾燥焼成して140g/Lコーティングした触媒層とした。この後、スラリb-4をコーティングして乾燥、焼成して60g/Lコーティングした触媒層とした。これを実施例4の試料とした。得られた実施例4の試料は、Pt:0.5712g/L、Rh:0.2344g/Lを各々担持した触媒である。
(実施例5)
第1の化合物として平均粒径30nmのセリウムジルコニウム複合酸化物粒子を使用した。この粒子にジニトロジアミンPtを含浸して、Ptを0.85%担持したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子とした(これをセリウムジルコニウム複合酸化物粒子Aとする)。
針状ベーマイト(10nmφx100 nm)118.42g(水分24%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸で解膠したところに、前に調製したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成してセリウムジルコニウム複合酸化物粒子Aをアルミナで被覆した粉末a-1を調製した。
この粉末a-1を168gとベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末61.48gをボールミルに加えた。その後、ボールミルに、水307.5gと10%硝酸水溶液17.5gとを加えて、粉末a-1を粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリa-5)。
次に、平均粒子径20nmのジルコニウムランタン複合酸化物粒子に硝酸ロジウムを含浸し、ロジウムを0.814%担持した粒子Bを調製した。針状ベーマイト118.42g(水分24%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸で解膠したところに、前に調製した粒子B:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成して粒子Bをアルミナで被覆した粉末b-1を調製した。
この粉末b-1を168gと、ベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末61.48gをボールミルに加えた後、さらに、水307.5gと、10%硝酸水溶液17.5gとを加えて粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリb-5)。
直径36φ、400セル6ミルのハニカム担体(容量0.04L)にスラリa-5をコーティングし、乾燥焼成して140g/Lコーティングした触媒層とした。この後、スラリb-5をコーティングして乾燥、焼成して60g/Lコーティングした触媒層とした。これを実施例5の試料とした。得られた実施例5の試料は、Pt:0.5712g/L、Rh:0.2344g/Lを各々担持した触媒である。
(実施例6)
第1の化合物として平均粒径30nmのセリウムジルコニウム複合酸化物粒子を使用した。この粒子にジニトロジアミンPtを含浸して、Ptを0.85%担持したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子とした(これをセリウムジルコニウム複合酸化物粒子Aとする)。
針状ベーマイト(10nmφ×100 nm)118.42g(水分24%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸で解膠したところに、前に調製したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成してセリウムジルコニウム複合酸化物粒子Aをアルミナで被覆した粉末a-1を調製した。
この粉末a-1を168gとベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末75gをボールミルに加えた。その後、ボールミルに、水307.5gと10%硝酸水溶液17.5gとを加えて、粉末a-1を粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリa-6)。
次に、平均粒子径20nmのジルコニウムランタン複合酸化物粒子に硝酸ロジウムを含浸し、ロジウムを0.814%担持した粒子Bを調製した。針状ベーマイト118.42g(水分24%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸で解膠したところに、前に調製した粒子B:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成して粒子Bをアルミナで被覆した粉末b-1を調製した。
この粉末b-1を168gと、ベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末75gをボールミルに加えた後、さらに、水307.5gと、10%硝酸水溶液17.5gとを加えて粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリb-6)。
直径36φ、400セル6ミルのハニカム担体(容量0.04L)にスラリa-6をコーティングし、乾燥焼成して140g/Lコーティングした触媒層とした。この後、スラリb-6をコーティングして乾燥、焼成して60g/Lコーティングした触媒層とした。これを実施例6の試料とした。得られた実施例6の試料は、Pt:0.5712g/L、Rh:0.2344g/Lを各々担持した触媒である。
(実施例7)
第1の化合物として平均粒径30nmのセリウムジルコニウム複合酸化物粒子を使用した。この粒子にジニトロジアミンPdを含浸して、Pdを0.85%担持したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子とした(これをセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A2とする)。
針状ベーマイト(10nmφ×100 nm)118.42g(水分24%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸で解膠したところに、前に調製したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A2:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成してセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A2をアルミナで被覆した粉末a-2を調製した。
この粉末a-2を168gとベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末33.3gをボールミルに加えた。その後、ボールミルに、水307.5gと10%硝酸水溶液17.5gとを加えて、粉末a-2を粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリa-7)。
次に、平均粒子径20nmのジルコニウムランタン複合酸化物粒子に硝酸ロジウムを含浸し、ロジウムを0.814%担持した粒子Bを調製した。針状ベーマイト118.42g(水分24%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸で解膠したところに、前に調製した粒子B:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成して粒子Bをアルミナで被覆した粉末b-1を調製した。
この粉末b-1を168gと、ベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末33.3gをボールミルに加えた後、さらに、水307.5gと、10%硝酸水溶液17.5gとを加えて粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリb-7)。
直径36φ、400セル6ミルのハニカム担体(容量0.04L)にスラリa-7をコーティングし、乾燥焼成して140g/Lコーティングした触媒層とした。この後、スラリb-7をコーティングして乾燥、焼成して60g/Lコーティングした触媒層とした。これを実施例7の試料とした。得られた実施例7の試料は、Pd:0.5712g/L、Rh:0.2344g/Lを各々担持した触媒である。
(実施例8)
第1の化合物として平均粒径30nmのセリウムジルコニウム複合酸化物粒子を使用した。この粒子にジニトロジアミンPdを含浸して、Pdを0.85%担持したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子とした(これをセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A2とする)。
針状ベーマイト(10nmφ×100 nm)118.42g(水分24%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸で解膠したところに、前に調製したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A2:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成してセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A2をアルミナで被覆した粉末a-2を調製した。
この粉末a-2を168gとベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末46.51gをボールミルに加えた。その後、ボールミルに、水307.5gと10%硝酸水溶液17.5gとを加えて、粉末a-2を粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリa-8)。
次に、平均粒子径20nmのジルコニウムランタン複合酸化物粒子に硝酸ロジウムを含浸し、ロジウムを0.814%担持した粒子Bを調製した。針状ベーマイト118.42g(水分24%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸で解膠したところに、前に調製した粒子B:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成して粒子Bをアルミナで被覆した粉末b-1を調製した。
この粉末b-1を168gと、ベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末46.51gをボールミルに加えた後、さらに、水307.5gと、10%硝酸水溶液17.5gとを加えて粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリb-8)。
直径36φ、400セル6ミルのハニカム担体(容量0.04L)にスラリa-8をコーティングし、乾燥焼成して140g/Lコーティングした触媒層とした。この後、スラリb-8をコーティングして乾燥、焼成して60g/Lコーティングした触媒層とした。これを実施例8の試料とした。得られた実施例8の試料は、Pd:0.5712g/L、Rh:0.2344g/Lを各々担持した触媒である。
実施例9〜14は、触媒粉末の細孔容積が種々に異なる例である。
(実施例9)
第1の化合物として平均粒径30nmのセリウムジルコニウム複合酸化物粒子を使用した。この粒子にジニトロジアミンPtを含浸して、Ptを0.85%担持したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子とした(これをセリウムジルコニウム複合酸化物粒子Aとする)。
針状ベーマイト(10nmφ×100 nm)118.42g(水分24%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸で解膠したところに、前に調製したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成してセリウムジルコニウム複合酸化物粒子Aをアルミナで被覆した粉末a-1を調製した。
この粉末a-1を168gとベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末52.27gをボールミルに加えた。その後、ボールミルに、水307.5gと10%硝酸水溶液17.5gとを加えて、粉末a-1を粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリa-11)。
次に、平均粒子径20nmのジルコニウムランタン複合酸化物粒子に硝酸ロジウムを含浸し、ロジウムを0.814%担持した粒子Bを調製した。針状ベーマイト118.42g(水分24%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸で解膠したところに、前に調製した粒子B:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成して粒子Bをアルミナで被覆した粉末b-1を調製した。
この粉末b-1を168gと、ベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末52.27gをボールミルに加えた後、さらに、水307.5gと、10%硝酸水溶液17.5gとを加えて粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリb-11)。
直径36φ、400セル6ミルのハニカム担体(容量0.04L)にスラリa-11をコーティングし、乾燥、焼成して140g/Lコーティングした触媒層とした。この後、スラリb-11をコーティングして乾燥、焼成して60g/Lコーティングした触媒層とした。これを実施例9の試料とした。得られた実施例9の試料は、Pt:0.5712g/L、Rh:0.2344g/Lを各々担持した触媒である。
(実施例10)
第1の化合物として平均粒径30nmのセリウムジルコニウム複合酸化物粒子を使用した。このセリアジルコニウム粒子にジニトロジアミンPtを含浸して、Ptを0.85%担持したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子とした(これをセリウムジルコニウム複合酸化物粒子Aとする)。
板状ベーマイト(20×20×10 nm)113.92g(水分21%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸で解膠したところに、前に調製したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成してセリウムジルコニウム複合酸化物粒子Aをアルミナで被覆した粉末a-4を調製した。
この粉末a-4を168gとベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末52.27gをボールミルに加えた。その後、ボールミルに、水307.5gと10%硝酸水溶液17.5gとを加えて、粉末a-4を粉砕し、平均粒径3μmのスラリーとした(スラリa-12)。
次に、平均粒子径20nmのジルコニウムランタン複合酸化物粒子に硝酸ロジウムを含浸し、ロジウムを0.814%担持した粒子Bを調製した。板状ベーマイト113.92g(水分21%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸で解膠したところに、前に調製した粒子B:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成して粒子Bをアルミナで被覆した粉末b-3を調製した。
この粉末b-3を168gと、ベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末52.27gをボールミルに加えた後、さらに、水307.5gと、10%硝酸水溶液17.5gとを加えて粉砕し、平均粒径3μmのスラリーとした(スラリb-12)。
直径36φ、400セル6ミルのハニカム担体(容量0.04L)にスラリa-12をコーティングし、乾燥、焼成して140g/Lコーティングした触媒層とした。この後、スラリb-12をコーティングして乾燥、焼成して60g/Lコーティングした触媒層とした。これを実施例10の試料とした。得られた実施例10の試料は、Pt:0.5712g/L、Rh:0.2344g/Lを各々担持した触媒である。
(実施例11)
第1の化合物として平均粒径30nmのセリウムジルコニウム複合酸化物粒子を使用した。このセリウムジルコニウム複合酸化物粒子にジニトロジアミンPtを含浸して、Ptを0.85%担持したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子とした(これをセリウムジルコニウム複合酸化物粒子Aとする)。
立方体状(20×20×20 nm)ベーマイト105.88g(水分15%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸で解膠したところに、前に調製したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成してセリウムジルコニウム複合酸化物粒子Aをアルミナで被覆した粉末a-5を調製した。
この粉末a-5を168gとベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末52.27gをボールミルに加えた。その後、ボールミルに、水307.5gと10%硝酸水溶液17.5gとを加えて、粉末a-5を粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした。(スラリa-13)。
次に、平均粒子径20nmのジルコニウランタン複合酸化物粒子に硝酸ロジウムを含浸し、ロジウムを0.814%担持した粒子Bを調製した。立方体状ベーマイト105.88g(水分15%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸で解膠したところに、前に調製した粒子B:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成して粒子Bをアルミナで被覆した粉末b-4を調製した。
この粉末b-4を168gと、ベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末52.27gをボールミルに加えた後、さらに、水307.5gと、10%硝酸水溶液17.5gとを加えて粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリb-13)。
直径36φ、400セル6ミルのハニカム担体(容量0.04L)にスラリa-13をコーティングし、乾燥、焼成して140g/Lコーティングした触媒層とした。この後、スラリb-13をコーティングして乾燥、焼成して60g/Lコーティングした触媒層とした。これを実施例11の試料とした。得られた実施例11の試料は、Pt:0.5712g/L、Rh:0.2344g/Lを各々担持した触媒である。
(実施例12)
第1の化合物として平均粒径30nmのセリウムジルコニウム複合酸化物粒子を使用した。このセリウムジルコニウム複合酸化物粒子にジニトロジアミンPtを含浸して、Ptを0.85%担持したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子とした(これをセリウムジルコニウム複合酸化物粒子Aとする)。
角柱状ベーマイト(20×20×60 nm)102.27g(水分12%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸で解膠したところに、前に調製したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成してセリウムジルコニウム複合酸化物粒子Aをアルミナで被覆した粉末a-6を調製した。
この粉末a-6を168gとベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末52.27gをボールミルに加えた。その後、ボールミルに、水307.5gと10%硝酸水溶液17.5gとを加えて、粉末a-6を粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリa-14)。
次に、平均粒子径20nmのジルコニウムランタン複合酸化物粒子に硝酸ロジウムを含浸し、ロジウムを0.814%担持した粒子Bを調製した。角柱状ベーマイト102.27g(水分12%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸で解膠したところに、前に調製した粒子B:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成して粒子Bをアルミナで被覆した粉末b-5を調製した。
この粉末b-5を168gと、ベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末52.27gをボールミルに加えた後、さらに、水307.5gと、10%硝酸水溶液17.5gとを加えて粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリb-14)。
直径36φ、400セル6ミルのハニカム担体(容量0.04L)にスラリa-14をコーティングし、乾燥、焼成して140g/Lコーティングした触媒層とした。この後、スラリb-14をコーティングして乾燥、焼成して60g/Lコーティングした触媒層とした。これを実施例12の試料とした。得られた実施例12の試料は、Pt:0.5712g/L、Rh:0.2344g/Lを各々担持した触媒である。
(実施例13)
第1の化合物として平均粒径30nmのセリウムジルコニウム複合酸化物粒子を使用した。このセリウムジルコニウム複合酸化物粒子にジニトロジアミンPdを含浸して、Pdを0.85%担持したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子とした(これをセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A2とする)。
板状ベーマイト(20×20×10 nm)113.92g(水分21%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸性にしたところに、前に調製したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A2:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成してセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A2をアルミナで被覆した粉末a-7を調製した。
この粉末a-7を168gとベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末52.27gをボールミルに加えた。その後、ボールミルに、水307.5gと10%硝酸水溶液17.5gとを加えて、粉末a-7を粉砕し、平均粒径3μmのスラリーとした(スラリa-15)。
次に、平均粒子径20nmのジルコニウムランタン複合酸化物粒子に硝酸ロジウムを含浸し、ロジウムを0.814%担持した粒子Bを調製した。板状ベーマイト(20×20×10 nm)113.92g(水分21%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸性にしたところに、前に調製した粒子B:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成して粒子Bをアルミナで被覆した粉末b-3を調製した。
この粉末b-3を168gと、ベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末52.27gをボールミルに加えた後、さらに、水307.5gと、10%硝酸水溶液17.5gとを加えて粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリb-12)。
直径36φ、400セル6ミルのハニカム担体(容量0.04L)にスラリa-15をコーティングし、乾燥、焼成して140g/Lコーティングした触媒層とした。この後、スラリb-12をコーティングして乾燥、焼成して60g/Lコーティングした触媒層とした。これを実施例13の試料とした。得られた実施例13の試料は、Pt:0.5712g/L、Rh:0.2344g/Lを各々担持した触媒である。
(実施例14)
第1の化合物として平均粒径30nmのセリウムジルコニウム複合酸化物粒子を使用した。この粒子にジニトロジアミンPdを含浸して、Pdを0.85%担持したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子とした(これを粒子A2とする)。
立方体状(20×20×20 nm)ベーマイト105.88g(水分15%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸で解膠したところに、前に調製した粒子A2:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成して粒子A2をアルミナで被覆した粉末a-8を調製した。
この粉末a-8を168gとベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末52.27gをボールミルに加えた。その後、ボールミルに、水307.5gと10%硝酸水溶液17.5gとを加えて、粉末a-8を粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリa-16)。
次に、平均粒子径20nmのジルコニウムランタン複合酸化物粒子に硝酸ロジウムを含浸し、ロジウムを0.814%担持した粒子Bを調製した。立方体状(20×20×20 nm)ベーマイト105.88g(水分15%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸で解膠したところに、前に調製した粒子B:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成して粒子Bをアルミナで被覆した粉末b-4を調製した。
この粉末b-4を168gと、ベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末52.27gをボールミルに加えた後、さらに、水307.5gと、10%硝酸水溶液17.5gとを加えて粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリb-13)。
直径36φ、400セル6ミルのハニカム担体(容量0.04L)にスラリa-16をコーティングし、乾燥、焼成して140g/Lコーティングした触媒層とした。この後、スラリb-13をコーティングして乾燥、焼成して60g/Lコーティングした触媒層とした。これを実施例14の試料とした。得られた実施例14の試料は、Pt:0.5712g/L、Rh:0.2344g/Lを各々担持した触媒である。
実施例15〜17は、第1の化合物がCeO2とZrO2とからなり、このCeO2とZrO2との複合化比が種々に異なるものである。
(実施例15)
第1の化合物としてセリウム70%、ジルコニウム30%のセリウムジルコニウム複合酸化物粒子を使用した。この粒子にジニトロジアミンPtを含浸して、Ptを0.85%担持したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子とした(これを粒子A3とする)。
立方体状(20×20×20 nm)ベーマイト105.88g(水分15%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸で解膠したところに、前に調製した粒子A3:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成して粒子A3をアルミナで被覆した粉末a-11を調製した。
この粉末a-11を168gとベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末52.27gをボールミルに加えた。その後、ボールミルに、水307.5gと10%硝酸水溶液17.5gとを加えて、粉末a-11を粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリa-19)。
次に、ジルコニウム90%、ランタン10%のジルコニウムランタン複合酸化物粒子に硝酸ロジウムを含浸し、ロジウムを0.814%担持した粒子B2を調製した。立方体状(20×20×20 nm)ベーマイト105.88g(水分15%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸で解膠したところに、前に調製した粒子B2:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成して粒子B2アルミナで被覆した粉末b-8を調製した。
この粉末b-8を168gと、ベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末52.27gをボールミルに加えた後、さらに、水307.5gと、10%硝酸水溶液17.5gとを加えて粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリb-17)。
直径36φ、400セル6ミルのハニカム担体(容量0.04L)にスラリa-19をコーティングし、乾燥、焼成して140g/Lコーティングした触媒層とした。この後、スラリb-17をコーティングして乾燥、焼成して60g/Lコーティングした触媒層とした。これを実施例15の試料とした。得られた実施例15の試料は、Pt:0.5712g/L、Rh:0.2344g/Lを各々担持した触媒である。
(実施例16)
第1の化合物としてセリウム78%、ジルコニウム22%のセリウムジルコニウム複合酸化物粒子を使用した。この粒子にジニトロジアミンPtを含浸して、Ptを0.85%担持したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子とした(これを粒子A4とする)。
立方体状(20×20×20 nm)ベーマイト105.88g(水分15%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸で解膠したところに、前に調製した粒子A4:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成して粒子A4をアルミナで被覆した粉末a-12を調製した。
この粉末a-12を168gとベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末52.27gをボールミルに加えた。その後、ボールミルに、水307.5gと10%硝酸水溶液17.5gとを加えて、粉末a-12を粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリa-20)。
次に、ジルコニウム95%、ランタン5%のジルコニウムランタン複合酸化物粒子に硝酸ロジウムを含浸し、ロジウムを0.814%担持した粒子B3を調製した。立方体状(20×20×20 nm)ベーマイト105.88g(水分15%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸で解膠したところに、前に調製した粒子B3:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成して粒子B3アルミナで被覆した粉末b-9を調製した。
この粉末b-9を168gと、ベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末52.27gをボールミルに加えた後、さらに、水307.5gと、10%硝酸水溶液17.5gとを加えて粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリb-18)。
直径36φ、400セル6ミルのハニカム担体(容量0.04L)にスラリa-20をコーティングし、乾燥、焼成して140g/Lコーティングした触媒層とした。この後、スラリb-18をコーティングして乾燥、焼成して60g/Lコーティングした触媒層とした。これを実施例16の試料とした。得られた実施例16の試料は、Pt:0.5712g/L、Rh:0.2344g/Lを各々担持した触媒である。
(実施例17)
第1の化合物としてセリウム85%、ジルコニウム15%のセリウムジルコニウム複合酸化物粒子を使用した。この粒子にジニトロジアミンPtを含浸して、Ptを0.85%担持したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子とした(これを粒子A5とする)。
立方体状(20×20×20 nm)ベーマイト105.88g(水分15%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸で解膠したところに、前に調製した粒子A5:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成して粒子A5をアルミナで被覆した粉末a-13を調製した。
この粉末a-13を168gとベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末52.27gをボールミルに加えた。その後、ボールミルに、水307.5gと10%硝酸水溶液17.5gとを加えて、粉末a-13を粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリa-21)。
次に、ジルコニウム99%、ランタン1%のジルコニウムランタン複合酸化物粒子に硝酸ロジウムを含浸し、ロジウムを0.814%担持した粒子B4を調製した。立方体状(20×20×20 nm)ベーマイト105.88g(水分15%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸で解膠したところに、前に調製した粒子B4:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成して粒子B4アルミナで被覆した粉末b-10を調製した。
この粉末b-10を168gと、ベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末52.27gをボールミルに加えた後、さらに、水307.5gと、10%硝酸水溶液17.5gとを加えて粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリb-19)。
直径36φ、400セル6ミルのハニカム担体(容量0.04L)にスラリa-21をコーティングし、乾燥、焼成して140g/Lコーティングした触媒層とした。この後、スラリb-19をコーティングして乾燥、焼成して60g/Lコーティングした触媒層とした。これを実施例17の試料とした。得られた実施例17の試料は、Pt:0.5712g/L、Rh:0.2344g/Lを各々担持した触媒である。
実施例18〜20は、第2の化合物がCeO2とZrO2とを含むアルミナであり、このCeO2とZrO2との含有量が種々に異なるものである。
(実施例18)
第1の化合物として平均粒径30nmのセリウムジルコニウム複合酸化物粒子を使用した。この粒子にジニトロジアミンPtを含浸して、Ptを0.85%担持したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子とした(これをセリウムジルコニウム複合酸化物粒子Aとする)。
針状ベーマイト(10nmφ×100 nm)101.46g(水分24.6%含有)を、水を入れたビーカーに入れ、これに硝酸セリウムを酸化セリウムをとして4.5gとなるように加え、また、硝酸ジルコニルを酸化ジルコニウムとして9gとなるよう水に分散させたところに、前に調製したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成してセリウムジルコニウム複合酸化物粒子Aをアルミナで被覆した粉末a-16を調製した。
この粉末a-16を168gとベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末52.27gをボールミルに加えた。その後、ボールミルに、水307.5gと10%硝酸水溶液17.5gとを加えて、粉末a-16を粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリa-24)。
次に、平均粒子径20nmのジルコニウムランタン複合酸化物粒子に硝酸ロジウムを含浸し、ロジウムを0.814%担持した粒子Bを調製した。針状ベーマイト118.42g(水分24%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸で解膠したところに、前に調製した粒子B:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成して粒子Bをアルミナで被覆した粉末b-1を調製した。
この粉末b-1を168gと、ベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末52.27gをボールミルに加えた後、さらに、水307.5gと、10%硝酸水溶液17.5gとを加えて粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリb-11)。
直径36φ、400セル6ミルのハニカム担体(容量0.04L)にスラリa-24をコーティングし、乾燥、焼成して140g/Lコーティングした触媒層とした。この後、スラリb-11をコーティングして乾燥、焼成して60g/Lコーティングした触媒層とした。これを実施例18の試料とした。得られた実施例18の試料は、Pt:0.5712g/L、Rh:0.2344g/Lを各々担持した触媒である。
(実施例19)
第1の化合物として平均粒径30nmのセリウムジルコニウム複合酸化物粒子を使用した。この粒子にジニトロジアミンPtを含浸して、Ptを0.85%担持したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子とした(これをセリウムジルコニウム複合酸化物粒子Aとする)。
針状ベーマイト(10nmφ×100 nm)101.46g(水分24.6%含有)を、水を入れたビーカーに入れ、これに硝酸セリウムを酸化セリウムをとして9gとなるように加え、また、硝酸ジルコニルを酸化ジルコニウムとして4.5gとなるよう水に分散させたところに、前に調製したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成してセリウムジルコニウム複合酸化物粒子Aをアルミナで被覆した粉末a-17を調製した。
この粉末a-17を168gとベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末52.27gをボールミルに加えた。その後、ボールミルに、水307.5gと10%硝酸水溶液17.5gとを加えて、粉末a-17を粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリa-25)。
次に、平均粒子径20nmのジルコニウムランタン複合酸化物粒子に硝酸ロジウムを含浸し、ロジウムを0.814%担持した粒子Bを調製した。針状ベーマイト118.42g(水分24%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸で解膠したところに、前に調製した粒子B:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成して粒子Bをアルミナで被覆した粉末b-1を調製した。
この粉末b-1を168gと、ベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末52.27gをボールミルに加えた後、さらに、水307.5gと、10%硝酸水溶液17.5gとを加えて粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリb-11)。
直径36φ、400セル6ミルのハニカム担体(容量0.04L)にスラリa-25をコーティングし、乾燥、焼成して140g/Lコーティングした触媒層とした。この後、スラリb-11をコーティングして乾燥、焼成して60g/Lコーティングした触媒層とした。これを実施例19の試料とした。得られた実施例19の試料は、Pt:0.5712g/L、Rh:0.2344g/Lを各々担持した触媒である。
(実施例20)
第1の化合物として平均粒径30nmのセリウムジルコニウム複合酸化物粒子を使用した。この粒子にジニトロジアミンPtを含浸して、Ptを0.85%担持したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子とした(これをセリウムジルコニウム複合酸化物粒子Aとする)。
針状ベーマイト(10nmφ×100 nm)111.14g(水分24.6%含有)を、水を入れたビーカーに入れ、これに硝酸セリウムを酸化セリウムをとして13.5gとなるように加え、また、硝酸ジルコニルを酸化ジルコニウムとして2.7gとなるよう水に分散させたところに、前に調製したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成してセリウムジルコニウム複合酸化物粒子Aをアルミナで被覆した粉末a-18を調製した。
この粉末a-18を168gとベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末52.27gをボールミルに加えた。その後、ボールミルに、水307.5gと10%硝酸水溶液17.5gとを加えて、粉末a-18を粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリa-26)。
次に、平均粒子径20nmのジルコニウムランタン複合酸化物粒子に硝酸ロジウムを含浸し、ロジウムを0.814%担持した粒子Bを調製した。針状ベーマイト118.42g(水分24%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸で解膠したところに、前に調製した粒子B:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成して粒子Bをアルミナで被覆した粉末b-1を調製した。
この粉末b-1を168gと、ベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末52.27gをボールミルに加えた後、さらに、水307.5gと、10%硝酸水溶液17.5gとを加えて粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリb-11)。
直径36φ、400セル6ミルのハニカム担体(容量0.04L)にスラリa-26をコーティングし、乾燥、焼成して140g/Lコーティングした触媒層とした。この後、スラリb-11をコーティングして乾燥、焼成して60g/Lコーティングした触媒層とした。これを実施例20の試料とした。得られた実施例20の試料は、Pt:0.5712g/L、Rh:0.2344g/Lを各々担持した触媒である。
実施例21〜23は、第2の化合物が、La2O3を含むアルミナであり、この、La2O3の含有量が種々に異なる例である。
(実施例21)
第1の化合物として平均粒径30nmのセリウムジルコニウム複合酸化物粒子を使用した。この粒子にジニトロジアミンPtを含浸して、Ptを0.85%担持したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子とした(これをセリウムジルコニウム複合酸化物粒子Aとする)。
針状ベーマイト(10nmφ×100 nm)115.78g(水分24.6%含有)を、水を入れたビーカーに入れ、これに硝酸ランタンを酸化ランタンをとして2.7gとなるように加え、水に分散させたところに、前に調製したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成してセリウムジルコニウム複合酸化物粒子Aをアルミナで被覆した粉末a-21を調製した。
この粉末a-21を168gとベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末52.27gをボールミルに加えた。その後、ボールミルに、水307.5gと10%硝酸水溶液17.5gとを加えて、粉末a-21を粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリa-29)。
次に、平均粒子径20nmのジルコニウムランタン複合酸化物粒子に硝酸ロジウムを含浸し、ロジウムを0.814%担持した粒子Bを調製した。針状ベーマイト118.42g(水分24%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸で解膠したところに、前に調製した粒子B:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成して粒子Bをアルミナで被覆した粉末b-1を調製した。
この粉末b-1を168gと、ベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末52.27gをボールミルに加えた後、さらに、水307.5gと、10%硝酸水溶液17.5gとを加えて粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリb-11)。
直径36φ、400セル6ミルのハニカム担体(容量0.04L)にスラリa-29をコーティングし、乾燥、焼成して140g/Lコーティングした触媒層とした。この後、スラリb-11をコーティングして乾燥、焼成して60g/Lコーティングした触媒層とした。これを実施例21の試料とした。得られた実施例21の試料は、Pt:0.5712g/L、Rh:0.2344g/Lを各々担持した触媒である。
(実施例22)
第1の化合物として平均粒径30nmのセリウムジルコニウム複合酸化物粒子を使用した。この粒子にジニトロジアミンPtを含浸して、Ptを0.85%担持したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子とした(これをセリウムジルコニウム複合酸化物粒子Aとする)。
針状ベーマイト(10nmφ×100 nm)113.40g(水分24.6%含有)を、水を入れたビーカーに入れ、これに硝酸ランタンを酸化ランタンをとして4.5gとなるように加え、水に分散させたところに、前に調製したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成してセリウムジルコニウム複合酸化物粒子Aをアルミナで被覆した粉末a-22を調製した。
この粉末a-22を168gとベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末52.27gをボールミルに加えた。その後、ボールミルに、水307.5gと10%硝酸水溶液17.5gとを加えて、粉末a-22を粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリa-30)。
次に、平均粒子径20nmのジルコニウムランタン複合酸化物粒子に硝酸ロジウムを含浸し、ロジウムを0.814%担持した粒子Bを調製した。針状ベーマイト118.42g(水分24%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸で解膠したところに、前に調製した粒子B:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成して粒子Bをアルミナで被覆した粉末b-1を調製した。
この粉末b-1を168gと、ベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末52.27gをボールミルに加えた後、さらに、水307.5gと、10%硝酸水溶液17.5gとを加えて粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリb-11)。
直径36φ、400セル6ミルのハニカム担体(容量0.04L)にスラリa-30をコーティングし、乾燥、焼成して140g/Lコーティングした触媒層とした。この後、スラリb-11をコーティングして乾燥、焼成して60g/Lコーティングした触媒層とした。これを実施例22の試料とした。得られた実施例22の試料は、Pt:0.5712g/L、Rh:0.2344g/Lを各々担持した触媒である。
(実施例23)
第1の化合物として平均粒径30nmのセリウムジルコニウム複合酸化物粒子を使用した。この粒子にジニトロジアミンPtを含浸して、Ptを0.85%担持したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子とした(これをセリウムジルコニウム複合酸化物粒子Aとする)。
針状ベーマイト(10nmφ×100 nm)107.43g(水分24.6%含有)を、水を入れたビーカーに入れ、これに硝酸ランタンを酸化ランタンをとして9gとなるように加え、水に分散させたところに、前に調製したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成してセリウムジルコニウム複合酸化物粒子Aをアルミナで被覆した粉末a-23を調製した。
この粉末a-23を168gとベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末52.27gをボールミルに加えた。その後、ボールミルに、水307.5gと10%硝酸水溶液17.5gとを加えて、粉末a-23を粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリa-31)。
次に、平均粒子径20nmのジルコニウムランタン複合酸化物粒子に硝酸ロジウムを含浸し、ロジウムを0.814%担持した粒子Bを調製した。針状ベーマイト118.42g(水分24%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸で解膠したところに、前に調製した粒子B:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成して粒子Bをアルミナで被覆した粉末b-1を調製した。
この粉末b-1を168gと、ベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末52.27gをボールミルに加えた後、さらに、水307.5gと、10%硝酸水溶液17.5gとを加えて粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリb-11)。
直径36φ、400セル6ミルのハニカム担体(容量0.04L)にスラリa-31をコーティングし、乾燥、焼成して140g/Lコーティングした触媒層とした。この後、スラリb-11をコーティングして乾燥、焼成して60g/Lコーティングした触媒層とした。これを実施例23の試料とした。得られた実施例23の試料は、Pt:0.5712g/L、Rh:0.2344g/Lを各々担持した触媒である。
実施例24〜27は、下地層を備え、中間層の触媒の第2の化合物がCeO2とZrO2とを含むアルミナである例である。
(実施例24)
γアルミナ粉末180gとベーマイトアルミナ20gをボールミルに加えた後、水282.5gと10%硝酸17.5gとを加え、粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリーc-1)。
第1の化合物としてセリウム78%、ジルコニウム22%のセリウムジルコニウム複合酸化物粒子を使用した。この粒子にジニトロジアミンPtを含浸して、Ptを0.85%担持したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子とした(これを粒子A4とする)。
針状ベーマイト(10nmφ×100 nm)101.46g(水分24.6%含有)を、水を入れたビーカーに入れ、これに硝酸セリウムを酸化セリウムをとして9gとなるように加え、また、硝酸ジルコニルを酸化ジルコニウムとして4.5gとなるよう水に分散させたところに、前に調製したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A4:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成してセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A4をアルミナで被覆した粉末a-26を調製した。
この粉末a-26を168gとベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末38.41gをボールミルに加えた。その後、ボールミルに、水307.5gと10%硝酸水溶液17.5gとを加えて、粉末a-26を粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリa-34)。
次に、平均粒子径20nmのジルコニウムランタン複合酸化物粒子に硝酸ロジウムを含浸し、ロジウムを0.814%担持した粒子Bを調製した。針状ベーマイト118.42g(水分24%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸で解膠したところに、前に調製した粒子B:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成して粒子Bをアルミナで被覆した粉末b-1を調製した。
この粉末b-1を168gと、ベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末38.41gをボールミルに加えた後、さらに、水307.5gと、10%硝酸水溶液17.5gとを加えて粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリb-31)。
直径36φ、400セル6ミルのハニカム担体(容量0.04L)にスラリーc-1をコーティングし、乾燥、焼成して、アルミナ層として50g/Lとした。次に、スラリa-34をコーティングし、乾燥、焼成して140g/Lコーティングした触媒層とした。この後、スラリb-31をコーティングして乾燥、焼成して60g/Lコーティングした触媒層とした。これを実施例24の試料とした。得られた実施例24の試料は、Pt:0.5712g/L、Rh:0.2344g/Lを各々担持した触媒である。
(実施例25)
βゼオライト180gと、シリカゾル(SiO2:15%)288g、及び水32gをボールミルに加えた後粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリーd-1)。
第1の化合物としてセリウム78%、ジルコニウム22%のセリウムジルコニウム複合酸化物粒子を使用した。この粒子にジニトロジアミンPtを含浸して、Ptを0.85%担持したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子とした(これを粒子A4とする)。
針状ベーマイト(10nmφ×100 nm)101.46g(水分24.6%含有)を、水を入れたビーカーに入れ、これに硝酸セリウムを酸化セリウムをとして9gとなるように加え、また、硝酸ジルコニルを酸化ジルコニウムとして4.5gとなるよう水に分散させたところに、前に調製したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A4:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成してセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A4をアルミナで被覆した粉末a-26を調製した。
この粉末a-26を168gとベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末38.41gをボールミルに加えた。その後、ボールミルに、水307.5gと10%硝酸水溶液17.5gとを加えて、粉末a-26を粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリa-34)。
次に、平均粒子径20nmのジルコニウムランタン複合酸化物粒子に硝酸ロジウムを含浸し、ロジウムを0.814%担持した粒子Bを調製した。針状ベーマイト118.42g(水分24%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸で解膠したところに、前に調製した粒子B:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成して粒子Bをアルミナで被覆した粉末b-1を調製した。
この粉末b-1を168gと、ベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末38.41gをボールミルに加えた後、さらに、水307.5gと、10%硝酸水溶液17.5gとを加えて粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリb-31)。
直径36φ、400セル6ミルのハニカム担体(容量0.04L)にスラリーd-1をコーティングし、乾燥、焼成して、βゼオライト層として50g/Lとした。次に、スラリa-34をコーティングし、乾燥、焼成して140g/Lコーティングした触媒層とした。この後、スラリb-31をコーティングして乾燥、焼成して60g/Lコーティングした触媒層とした。これを実施例25の試料とした。得られた実施例25の試料は、Pt:0.5712g/L、Rh:0.2344g/Lを各々担持した触媒である。
(実施例26)
γアルミナ粉末180gとベーマイトアルミナ20gをボールミルに加えた後、水282.5gと10%硝酸17.5gとを加え、粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリーc-1)。
第1の化合物としてセリウム78%、ジルコニウム22%のセリウムジルコニウム複合酸化物粒子を使用した。この粒子にジニトロジアミンPdを含浸して、Pdを0.85%担持したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子とした(これを粒子A8とする)。
針状ベーマイト(10nmφ×100 nm)101.46g(水分24.6%含有)を、水を入れたビーカーに入れ、これに硝酸セリウムを酸化セリウムをとして9gとなるように加え、また、硝酸ジルコニルを酸化ジルコニウムとして4.5gとなるよう水に分散させたところに、前に調製したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A5:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成してセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A8をアルミナで被覆した粉末a-27を調製した。
この粉末a-27を168gとベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末38.41gをボールミルに加えた。その後、ボールミルに、水307.5gと10%硝酸水溶液17.5gとを加えて、粉末a-27を粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリa-35)。
次に、平均粒子径20nmのジルコニウムランタン複合酸化物粒子に硝酸ロジウムを含浸し、ロジウムを0.814%担持した粒子Bを調製した。針状ベーマイト118.42g(水分24%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸で解膠したところに、前に調製した粒子B:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成して粒子Bをアルミナで被覆した粉末b-1を調製した。
この粉末b-1を168gと、ベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末38.41gをボールミルに加えた後、さらに、水307.5gと、10%硝酸水溶液17.5gとを加えて粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリb-31)。
直径36φ、400セル6ミルのハニカム担体(容量0.04L)にスラリーc-1をコーティングし、乾燥、焼成して、アルミナ層として50g/Lとした。次に、スラリa-35をコーティングし、乾燥、焼成して140g/Lコーティングした触媒層とした。この後、スラリb-31をコーティングして乾燥、焼成して60g/Lコーティングした触媒層とした。これを実施例26の試料とした。得られた実施例26の試料は、Pt:0.5712g/L、Rh:0.2344g/Lを各々担持した触媒である。
(実施例27)
βゼオライト180gと、シリカゾル(SiO2:15%)288g、及び水32gをボールミルに加えた後粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリーd-1)。
第1の化合物としてセリウム78%、ジルコニウム22%のセリウムジルコニウム複合酸化物粒子を使用した。この粒子にジニトロジアミンPdを含浸して、Pdを0.85%担持したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子とした(これを粒子A8とする)。
針状ベーマイト(10nmφ×100 nm)101.46g(水分24.6%含有)を、水を入れたビーカーに入れ、これに硝酸セリウムを酸化セリウムをとして9gとなるように加え、また、硝酸ジルコニルを酸化ジルコニウムとして4.5gとなるよう水に分散させたところに、前に調製したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A8:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成してセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A8をアルミナで被覆した粉末a-27を調製した。
この粉末a-27を168gとベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末38.41gをボールミルに加えた。その後、ボールミルに、水307.5gと10%硝酸水溶液17.5gとを加えて、粉末a-27を粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリa-35)。
次に、平均粒子径20nmのジルコニウムランタン複合酸化物粒子に硝酸ロジウムを含浸し、ロジウムを0.814%担持した粒子Bを調製した。針状ベーマイト118.42g(水分24%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸で解膠したところに、前に調製した粒子B:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成して粒子Bをアルミナで被覆した粉末b-1を調製した。
この粉末b-1を168gと、ベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末38.41gをボールミルに加えた後、さらに、水307.5gと、10%硝酸水溶液17.5gとを加えて粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリb-31)。
直径36φ、400セル6ミルのハニカム担体(容量0.04L)にスラリーd-1をコーティングし、乾燥、焼成して、βゼオライト層として50g/Lとした。次に、スラリa-35をコーティングし、乾燥、焼成して140g/Lコーティングした触媒層とした。この後、スラリb-31をコーティングして乾燥、焼成して60g/Lコーティングした触媒層とした。これを実施例27の試料とした。得られた実施例27の試料は、Pt:0.5712g/L、Rh:0.2344g/Lを各々担持した触媒である。
実施例28〜31は、下地層を備え、中間層の触媒の第2の化合物がLa2O3を含むアルミナである例である。
(実施例28)
γアルミナ粉末180gとベーマイトアルミナ20gをボールミルに加えた後、水282.5gと10%硝酸17.5gとを加え、粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリーc-1)。
第1の化合物としてセリウム78%、ジルコニウム22%のセリウムジルコニウム複合酸化物粒子を使用した。この粒子にジニトロジアミンPtを含浸して、Ptを0.85%担持したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子とした(これを粒子A4とする)。
針状ベーマイト(10nmφ×100 nm)113.40g(水分24.6%含有)を、水を入れたビーカーに入れ、これに硝酸ランタンを酸化ランタンをとして4.5gとなるように加え、水に分散させたところに、前に調製したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A4:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成してセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A4をアルミナで被覆した粉末a-30を調製した。
この粉末a-30を168gとベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末38.41gをボールミルに加えた。その後、ボールミルに、水307.5gと10%硝酸水溶液17.5gとを加えて、粉末a-30を粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリa-38)。
次に、平均粒子径20nmのジルコニウムランタン複合酸化物粒子に硝酸ロジウムを含浸し、ロジウムを0.814%担持した粒子Bを調製した。針状ベーマイト118.42g(水分24%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸で解膠したところに、前に調製した粒子B:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成して粒子Bをアルミナで被覆した粉末b-1を調製した。
この粉末b-1を168gと、ベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末38.41gをボールミルに加えた後、さらに、水307.5gと、10%硝酸水溶液17.5gとを加えて粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリb-31)。
直径36φ、400セル6ミルのハニカム担体(容量0.04L)に、スラリーc-1をコーティングし、乾燥、焼成して、アルミナ層として50g/Lとした。次に、スラリa-38をコーティングし、乾燥、焼成して140g/Lコーティングした触媒層とした。この後、スラリb-31をコーティングして乾燥、焼成して60g/Lコーティングした触媒層とした。これを実施例28の試料とした。得られた実施例28の試料は、Pt:0.5712g/L、Rh:0.2344g/Lを各々担持した触媒である。
(実施例29)
βゼオライト180gと、シリカゾル(SiO2:15%)288g、及び水32gをボールミルに加えた後粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリーd-1)。
第1の化合物としてセリウム78%、ジルコニウム22%のセリウムジルコニウム複合酸化物粒子を使用した。この粒子にジニトロジアミンPtを含浸して、Ptを0.85%担持したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子とした(これを粒子A4とする)。
針状ベーマイト(10nmφ×100 nm)113.40g(水分24.6%含有)を、水を入れたビーカーに入れ、これに硝酸ランタンを酸化ランタンをとして4.5gとなるように加え、水に分散させたところに、前に調製したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A4:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成してセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A4をアルミナで被覆した粉末a-30を調製した。
この粉末a-30を168gとベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末38.41gをボールミルに加えた。その後、ボールミルに、水307.5gと10%硝酸水溶液17.5gとを加えて、粉末a-30を粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリa-38)。
次に、平均粒子径20nmのジルコニウムランタン複合酸化物粒子に硝酸ロジウムを含浸し、ロジウムを0.814%担持した粒子Bを調製した。針状ベーマイト118.42g(水分24%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸で解膠したところに、前に調製した粒子B:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成して粒子Bをアルミナで被覆した粉末b-1を調製した。
この粉末b-1を168gと、ベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末38.41gをボールミルに加えた後、さらに、水307.5gと、10%硝酸水溶液17.5gとを加えて粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリb-31)。
直径36φ、400セル6ミルのハニカム担体(容量0.04L)に、スラリーd-1をコーティングし、乾燥、焼成して、βゼオライト層として50g/Lとした。次に、スラリa-38をコーティングし、乾燥、焼成して140g/Lコーティングした触媒層とした。この後、スラリb-31をコーティングして乾燥、焼成して60g/Lコーティングした触媒層とした。これを実施例29の試料とした。得られた実施例29の試料は、Pt:0.5712g/L、Rh:0.2344g/Lを各々担持した触媒である。
(実施例30)
γアルミナ粉末180gとベーマイトアルミナ20gをボールミルに加えた後、水282.5gと10%硝酸17.5gとを加え、粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリーc-1)。
第1の化合物としてセリウム78%、ジルコニウム22%のセリウムジルコニウム複合酸化物粒子を使用した。この粒子にジニトロジアミンPdを含浸して、Pdを0.85%担持したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子とした(これを粒子A8とする)。
針状ベーマイト(10nmφ×100 nm)113.40g(水分24.6%含有)を、水を入れたビーカーに入れ、これに硝酸ランタンを酸化ランタンをとして4.5gとなるように加え、水に分散させたところに、前に調製したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A8:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成してセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A8をアルミナで被覆した粉末a-31を調製した。
この粉末a-31を168gとベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末38.41gをボールミルに加えた。その後、ボールミルに、水307.5gと10%硝酸水溶液17.5gとを加えて、粉末a-31を粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリa-39)。
次に、平均粒子径20nmのジルコニウムランタン複合酸化物粒子に硝酸ロジウムを含浸し、ロジウムを0.814%担持した粒子Bを調製した。針状ベーマイト118.42g(水分24%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸で解膠したところに、前に調製した粒子B:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成して粒子Bをアルミナで被覆した粉末b-1を調製した。
この粉末b-1を168gと、ベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末38.41gをボールミルに加えた後、さらに、水307.5gと、10%硝酸水溶液17.5gとを加えて粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリb-31)。
直径36φ、400セル6ミルのハニカム担体(容量0.04L)に、スラリーc-1をコーティングし、乾燥、焼成して、アルミナ層として50g/Lとした。次に、スラリa-39をコーティングし、乾燥、焼成して140g/Lコーティングした触媒層とした。この後、スラリb-31をコーティングして乾燥、焼成して60g/Lコーティングした触媒層とした。これを実施例30の試料とした。得られた実施例30の試料は、Pt:0.5712g/L、Rh:0.2344g/Lを各々担持した触媒である。
(実施例31)
βゼオライト180gと、シリカゾル(SiO2:15%)288g、及び水32gをボールミルに加えた後粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリーd-1)。
第1の化合物としてセリウム78%、ジルコニウム22%のセリウムジルコニウム複合酸化物粒子を使用した。この粒子にジニトロジアミンPdを含浸して、Pdを0.85%担持したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子とした(これを粒子A8とする)。
針状ベーマイト(10nmφ×100 nm)113.40g(水分24.6%含有)を、水を入れたビーカーに入れ、これに硝酸ランタンを酸化ランタンをとして4.5gとなるように加え、水に分散させたところに、前に調製したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A8:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成してセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A8をアルミナで被覆した粉末a-31を調製した。
この粉末a-31を168gとベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末38.41gをボールミルに加えた。その後、ボールミルに、水307.5gと10%硝酸水溶液17.5gとを加えて、粉末a-31を粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリa-39)。
次に、平均粒子径20nmのジルコニウムランタン複合酸化物粒子に硝酸ロジウムを含浸し、ロジウムを0.814%担持した粒子Bを調製した。針状ベーマイト118.42g(水分24%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸で解膠したところに、前に調製した粒子B:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成して粒子Bをアルミナで被覆した粉末b-1を調製した。
この粉末b-1を168gと、ベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末38.41gをボールミルに加えた後、さらに、水307.5gと、10%硝酸水溶液17.5gとを加えて粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリb-31)。
直径36φ、400セル6ミルのハニカム担体(容量0.04L)に、スラリーc-1をコーティングし、乾燥、焼成して、アルミナ層として50g/Lとした。次に、スラリa-39をコーティングし、乾燥、焼成して140g/Lコーティングした触媒層とした。この後、スラリb-31をコーティングして乾燥、焼成して60g/Lコーティングした触媒層とした。これを実施例31の試料とした。得られた実施例31の試料は、Pd:0.5712g/L、Rh:0.2344g/Lを各々担持した触媒である。
実施例28〜31は、下地層を備え、中間層の触媒の第2の化合物がLa2O3を含むアルミナである例である。
実施例32〜37は、下地層を備え、表層の触媒の第1の化合物と第2の化合物との割合が種々に異なる例である。
(実施例32)
γアルミナ粉末180gとベーマイトアルミナ20gをボールミルに加えた後、水282.5gと10%硝酸17.5gとを加え、粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリーc-1)。
第1の化合物としてセリウム78%、ジルコニウム22%のセリウムジルコニウム複合酸化物粒子を使用した。この粒子にジニトロジアミンPtを含浸して、Ptを0.85%担持したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子とした(これを粒子A4とする)。
針状ベーマイト(10nmφ×100 nm)113.40g(水分24.6%含有)を、水を入れたビーカーに入れ、これに硝酸ランタンを酸化ランタンをとして4.5gとなるように加え、水に分散させたところに、前に調製したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A4:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成してセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A4をアルミナで被覆した粉末a-30を調製した。
この粉末a-30を168gとベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末38.41gをボールミルに加えた。その後、ボールミルに、水307.5gと10%硝酸水溶液17.5gとを加えて、粉末a-30を粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリa-38)。
次に、平均粒子径20nmのジルコニウムランタン(99:1)複合酸化物粒子に硝酸ロジウムを含浸し、ロジウムを1.0175%担持した粒子B13を調製した。針状ベーマイト142.1g(水分24%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸で解膠したところに、前に調製した粒子B13:72gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成して粒子Bをアルミナで被覆した粉末b-13を調製した。
この粉末b-13を168gと、ベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末38.41gをボールミルに加えた後、さらに、水307.5gと、10%硝酸水溶液17.5gとを加えて粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリb-41)。
直径36φ、400セル6ミルのハニカム担体(容量0.04L)に、スラリーc-1をコーティングし、乾燥、焼成して、アルミナ層として50g/Lとした。次に、スラリa-38をコーティングし、乾燥、焼成して140g/Lコーティングした触媒層とした。この後、スラリb-41をコーティングして乾燥、焼成して60g/Lコーティングした触媒層とした。これを実施例32の試料とした。得られた実施例32の試料は、Pt:0.5712g/L、Rh:0.2344g/Lを各々担持した触媒である。
(実施例33)
γアルミナ粉末180gとベーマイトアルミナ20gをボールミルに加えた後、水282.5gと10%硝酸17.5gとを加え、粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリーc-1)。
第1の化合物としてセリウム78%、ジルコニウム22%のセリウムジルコニウム複合酸化物粒子を使用した。この粒子にジニトロジアミンPtを含浸して、Ptを0.85%担持したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子とした(これを粒子A4とする)。
針状ベーマイト(10nmφ×100 nm)113.40g(水分24.6%含有)を、水を入れたビーカーに入れ、これに硝酸ランタンを酸化ランタンをとして4.5gとなるように加え、水に分散させたところに、前に調製したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A4:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成してセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A4をアルミナで被覆した粉末a-30を調製した。
この粉末a-30を168gとベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末38.41gをボールミルに加えた。その後、ボールミルに、水307.5gと10%硝酸水溶液17.5gとを加えて、粉末a-30を粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリa-38)。
次に、平均粒子径20nmのジルコニウムランタン(99:1)複合酸化物粒子に硝酸ロジウムを含浸し、ロジウムを0.5814%担持した粒子B14を調製した。針状ベーマイト71.1g(水分24%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸で解膠したところに、前に調製した粒子B14:126gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成して粒子B14をアルミナで被覆した粉末b-14を調製した。
この粉末b-14を168gと、ベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末38.41gをボールミルに加えた後、さらに、水307.5gと、10%硝酸水溶液17.5gとを加えて粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリb-42)。
直径36φ、400セル6ミルのハニカム担体(容量0.04L)に、スラリーc-1をコーティングし、乾燥、焼成して、アルミナ層として50g/Lとした。次に、スラリa-38をコーティングし、乾燥、焼成して140g/Lコーティングした触媒層とした。この後、スラリb-42をコーティングして乾燥、焼成して60g/Lコーティングした触媒層とした。これを実施例33の試料とした。得られた実施例33の試料は、Pt:0.5712g/L、Rh:0.2344g/Lを各々担持した触媒である。
(実施例34)
γアルミナ粉末180gとベーマイトアルミナ20gをボールミルに加えた後、水282.5gと10%硝酸17.5gとを加え、粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリーc-1)。
第1の化合物としてセリウム78%、ジルコニウム22%のセリウムジルコニウム複合酸化物粒子を使用した。この粒子にジニトロジアミンPtを含浸して、Ptを0.85%担持したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子とした(これを粒子A4とする)。
針状ベーマイト(10nmφ×100 nm)113.40g(水分24.6%含有)を、水を入れたビーカーに入れ、これに硝酸ランタンを酸化ランタンをとして4.5gとなるように加え、水に分散させたところに、前に調製したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A4:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成してセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A4をアルミナで被覆した粉末a-30を調製した。
この粉末a-30を168gとベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末38.41gをボールミルに加えた。その後、ボールミルに、水307.5gと10%硝酸水溶液17.5gとを加えて、粉末a-30を粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリa-38)。
次に、平均粒子径20nmのジルコニウムランタン(99:1)複合酸化物粒子に硝酸ロジウムを含浸し、ロジウムを0.5426%担持した粒子B15を調製した。針状ベーマイト59.21g(水分24%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸で解膠したところに、前に調製した粒子B15:135gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成して粒子B15をアルミナで被覆した粉末b-15を調製した。
この粉末b-15を168gと、ベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末38.41gをボールミルに加えた後、さらに、水307.5gと、10%硝酸水溶液17.5gとを加えて粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリb-43)。
直径36φ、400セル6ミルのハニカム担体(容量0.04L)に、スラリーc-1をコーティングし、乾燥、焼成して、アルミナ層として50g/Lとした。次に、スラリa-38をコーティングし、乾燥、焼成して140g/Lコーティングした触媒層とした。この後、スラリb-43をコーティングして乾燥、焼成して60g/Lコーティングした触媒層とした。これを実施例34の試料とした。得られた実施例34の試料は、Pt:0.5712g/L、Rh:0.2344g/Lを各々担持した触媒である。
(実施例35)
γアルミナ粉末180gとベーマイトアルミナ20gをボールミルに加えた後、水282.5gと10%硝酸17.5gとを加え、粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリーc-1)。
第1の化合物としてセリウム78%、ジルコニウム22%のセリウムジルコニウム複合酸化物粒子を使用した。この粒子にジニトロジアミンPdを含浸して、Pdを0.85%担持したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子とした(これを粒子A8とする)。
針状ベーマイト(10nmφ×100 nm)113.40g(水分24.6%含有)を、水を入れたビーカーに入れ、これに硝酸ランタンを酸化ランタンをとして4.5gとなるように加え、水に分散させたところに、前に調製したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A8:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成してセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A8をアルミナで被覆した粉末a-31を調製した。
この粉末a-31を168gとベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末38.41gをボールミルに加えた。その後、ボールミルに、水307.5gと10%硝酸水溶液17.5gとを加えて、粉末a-31を粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリa-39)。
次に、平均粒子径20nmのジルコニウムランタン(99:1)複合酸化物粒子に硝酸ロジウムを含浸し、ロジウムを0.5814%担持した粒子B14を調製した。針状ベーマイト71.1g(水分24%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸で解膠したところに、前に調製した粒子B14:126gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成して粒子B14をアルミナで被覆した粉末b-14を調製した。
この粉末b-14を168gと、ベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末38.41gをボールミルに加えた後、さらに、水307.5gと、10%硝酸水溶液17.5gとを加えて粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリb-42)。
直径36φ、400セル6ミルのハニカム担体(容量0.04L)に、スラリーc-1をコーティングし、乾燥、焼成して、アルミナ層として50g/Lとした。次に、スラリa-39をコーティングし、乾燥、焼成して140g/Lコーティングした触媒層とした。この後、スラリb-42をコーティングして乾燥、焼成して60g/Lコーティングした触媒層とした。これを実施例35の試料とした。得られた実施例35の試料は、Pd:0.5712g/L、Rh:0.2344g/Lを各々担持した触媒である。
(実施例36)
βゼオライト180gと、シリカゾル(SiO2:15%)288g、及び水32gをボールミルに加えた後粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリーd-1)。
第1の化合物としてセリウム78%、ジルコニウム22%のセリウムジルコニウム複合酸化物粒子を使用した。この粒子にジニトロジアミンPtを含浸して、Ptを0.85%担持したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子とした(これを粒子A4とする)。
針状ベーマイト(10nmφ×100 nm)113.40g(水分24.6%含有)を、水を入れたビーカーに入れ、これに硝酸ランタンを酸化ランタンをとして4.5gとなるように加え、水に分散させたところに、前に調製したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A4:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成してセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A4をアルミナで被覆した粉末a-30を調製した。
この粉末a-30を168gとベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末38.41gをボールミルに加えた。その後、ボールミルに、水307.5gと10%硝酸水溶液17.5gとを加えて、粉末a-30を粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリa-38)。
次に、平均粒子径20nmのジルコニウムランタン(99:1)複合酸化物粒子に硝酸ロジウムを含浸し、ロジウムを0.5814%担持した粒子B14を調製した。針状ベーマイト71.1g(水分24%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸で解膠したところに、前に調製した粒子B14:126gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成して粒子B14をアルミナで被覆した粉末b-14を調製した。
この粉末b-14を168gと、ベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末38.41gをボールミルに加えた後、さらに、水307.5gと、10%硝酸水溶液17.5gとを加えて粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリb-42)。
直径36φ、400セル6ミルのハニカム担体(容量0.04L)に、スラリーd-1をコーティングし、乾燥、焼成して、βゼオライト層として50g/Lとした。次に、スラリa-38をコーティングし、乾燥、焼成して140g/Lコーティングした触媒層とした。この後、スラリb-42をコーティングして乾燥、焼成して60g/Lコーティングした触媒層とした。これを実施例36の試料とした。得られた実施例36の試料は、Pt:0.5712g/L、Rh:0.2344g/Lを各々担持した触媒である。
(実施例37)
βゼオライト180gと、シリカゾル(SiO2:15%)288g、及び水32gをボールミルに加えた後粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリーd-1)
第1の化合物としてセリウム78%、ジルコニウム22%のセリウムジルコニウム複合酸化物粒子を使用した。この粒子にジニトロジアミンPdを含浸して、Pdを0.85%担持したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子とした(これを粒子A8とする)。
針状ベーマイト(10nmφ×100 nm)113.40g(水分24.6%含有)を、水を入れたビーカーに入れ、これに硝酸ランタンを酸化ランタンをとして4.5gとなるように加え、水に分散させたところに、前に調製したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A8:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成してセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A8をアルミナで被覆した粉末a-31を調製した。
この粉末a-31を168gとベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末38.41gをボールミルに加えた。その後、ボールミルに、水307.5gと10%硝酸水溶液17.5gとを加えて、粉末a-31を粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリa-39)。
次に、平均粒子径20nmのジルコニウムランタン(99:1)複合酸化物粒子に硝酸ロジウムを含浸し、ロジウムを0.5814%担持した粒子B14を調製した。針状ベーマイト71.1g(水分24%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸で解膠したところに、前に調製した粒子B14:126gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成して粒子B14をアルミナで被覆した粉末b-14を調製した。
この粉末b-14を168gと、ベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末38.41gをボールミルに加えた後、さらに、水307.5gと、10%硝酸水溶液17.5gとを加えて粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリb-42)。
直径36φ、400セル6ミルのハニカム担体(容量0.04L)に、スラリーd-1をコーティングし、乾燥、焼成して、βゼオライト層として50g/Lとした。次に、スラリa-39をコーティングし、乾燥、焼成して140g/Lコーティングした触媒層とした。この後、スラリb-42をコーティングして乾燥、焼成して60g/Lコーティングした触媒層とした。これを実施例37の試料とした。得られた実施例37の試料は、Pt:0.5712g/L、Rh:0.2344g/Lを各々担持した触媒である。
比較例1、2は、実施例1〜8と対比される例である。
(比較例1)
第1の化合物として平均粒径30nmのセリウムジルコニウム複合酸化物粒子を使用した。このセリウムジルコニウム複合酸化物粒子にジニトロジアミンPtを含浸して、Ptを0.85%担持したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子とした(これをセリウムジルコニウム複合酸化物粒子Aとする)。
Al2O3として90g相当のアルミニウムイソプロポキシドを2-メチル2,4ペンタンジオールに溶解し、これにセリウムジルコニウム複合酸化物粒子Aを90g加え、水を加えて、加水分解した。水、2-メチル2,4ペンタンジオール等の有機物を蒸発乾燥させた後、焼成して、粒子Aをアルミナで被覆した粉末a-3を調製した。このアルミナの粒子径は7〜8nmであった。
この粉末a-3を168gとベーマイトアルミナ7gと、をボールミルに加えた。その後、ボールミルに、水307.5gと10%硝酸水溶液17.5gとを加えて、粉末a-3を粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリa-9)。
次に、平均粒子径20nmのジルコニウムランタン複合酸化物粒子に硝酸ロジウムを含浸し、ロジウムを0.814%担持した粒子Bを調製した。Al2O3として90g相当のアルミニウムイソプロポキシドを2-メチル2,4ペンタンジオールに溶解し、粒子B:90gを加え、水を加えて、加水分解した。水、2-メチル2,4ペンタンジオール等の有機物を蒸発乾燥させた後、焼成して、粒子Bをアルミナで被覆した粉末b-2を調製した。
この粉末b-2を168gと、ベーマイトアルミナ7gと、をボールミルに加えた後、さらに、水307.5gと、10%硝酸水溶液17.5gとを加えて粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリb-9)。
直径36φ、400セル6ミルのハニカム担体(容量0.04L)にスラリa-9を140g/Lコーティングして乾燥した後、スラリb-9を60g/Lコーティングして乾燥し、その後、400℃で焼成して比較例1の試料とした。得られた比較例1の試料は、Pt:0.5712g/L、Rh:0.2344g/Lを各々担持した触媒である。
(比較例2)
第1の化合物として平均粒径30nmのセリウムジルコニウム複合酸化物粒子を使用した。このセリウムジルコニウム複合酸化物粒子にジニトロジアミンPtを含浸して、Ptを0.85%担持したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子とした(これをセリウムジルコニウム複合酸化物粒子Aとする)。
Al2O3として90g相当のアルミニウムイソプロポキシドを2-メチル2,4ペンタンジオールに溶解し、これにセリウムジルコニウム複合酸化物粒子Aを90g加え、水を加えて、加水分解した。水、2-メチル2,4ペンタンジオール等の有機物を蒸発乾燥させた後、焼成して、粒子Aをアルミナで被覆した粉末a-3を調製した。このアルミナの粒子径は7〜8nmであった。
この粉末a-3を168gとベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末94.23gをボールミルに加えた。その後、ボールミルに、水307.5gと10%硝酸水溶液17.5gとを加えて、粉末a-3を粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリa-10)。
次に、平均粒子径20nmのジルコニウムランタン複合酸化物粒子に硝酸ロジウムを含浸し、ロジウムを0.814%担持した粒子Bを調製した。Al2O3として90g相当のアルミニウムイソプロポキシドを2-メチル2,4ペンタンジオールに溶解し、粒子B:90gを加え、水を加えて、加水分解した。水、2-メチル2,4ペンタンジオール等の有機物を蒸発乾燥させた後、焼成して、粒子Bをアルミナで被覆した粉末b-2を調製した。
この粉末b-2を168gと、ベーマイトアルミナ7gと、活性炭粉末94.23gをボールミルに加えた後、さらに、水307.5gと、10%硝酸水溶液17.5gとを加えて粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリb-10)。
直径36φ、400セル6ミルのハニカム担体(容量0.04L)にスラリa-10をコーティングし、乾燥、焼成して140g/Lコーティングした触媒層とした。この後、スラリb-10をコーティングして乾燥、焼成して60g/Lコーティングした触媒層とした。これを比較例2の試料とした。得られた比較例2の試料は、Pd:0.5712g/L、Rh:0.2344g/Lを各々担持した触媒である。
比較例3、4は、実施例9〜14と対比される例である。
(比較例3)
第1の化合物として細孔容積0.15cm3/gのセリウムジルコニウム複合酸化物粒子を使用した。この粒子にジニトロジアミンPtを含浸して、Ptを0.85%担持したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子とした(これを粒子Aaとする)。
Al2O3として90g相当のアルミニウムイソプロポキシドを2-メチル2,4ペンタンジオールに溶解し、これに前記粒子Aaを90g加え、水を加えて、加水分解した。水、2-メチル2,4ペンタンジオール等の有機物を蒸発乾燥させた後、焼成して、粒子Aaをアルミナで被覆した粉末a-9を調製した。
この粉末a-9を168gとベーマイトアルミナ7g、をボールミルに加えた。その後、ボールミルに、水307.5gと10%硝酸水溶液17.5gとを加えて、粉末a-9を粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリa-17)。
次に、細孔容積0.16 cm3/gのジルコニウムランタン複合酸化物粒子に硝酸ロジウムを含浸し、ロジウムを0.814%担持した粒子Bbを調製した。Al2O3として90g相当のアルミニウムイソプロポキシドを2-メチル2,4ペンタンジオールに溶解し、これに前記粒子Bbを90g加え、水を加えて、加水分解した。水、2-メチル2,4ペンタンジオール等の有機物を蒸発乾燥させた後、焼成して、粒子をアルミナで被覆した粉末b-6を調製した。
この粉末b-6を168gと、ベーマイトアルミナ7gとをボールミルに加えた後、さらに、水307.5gと、10%硝酸水溶液17.5gとを加えて粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリb-15)。
直径36φ、400セル6ミルのハニカム担体(容量0.04L)にスラリa-17をコーティングし、乾燥、焼成して140g/Lコーティングした触媒層とした。この後、スラリb-15をコーティングして乾燥、焼成して60g/Lコーティングした触媒層とした。これを比較例3の試料とした。得られた比較例3の試料は、Pd:0.5712g/L、Rh:0.2344g/Lを各々担持した触媒である。
(比較例4)
第1の化合物として平均粒径30nmのセリウムジルコニウム複合酸化物粒子を使用した。このセリウムジルコニウム複合酸化物粒子にジニトロジアミンPtを含浸して、Ptを0.85%担持したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子とした(これをセリウムジルコニウム複合酸化物粒子Aとする)。
平均粒子径130nm のアルミナナノ粒子90.9g(水分1%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸性にしたところに、前に調製したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子A:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成してセリウムジルコニウム複合酸化物粒子Aをアルミナで被覆した粉末a-10を調製した。
この粉末a-10を168gとベーマイトアルミナ7gと、をボールミルに加えた。その後、ボールミルに、水307.5gと10%硝酸水溶液17.5gとを加えて、粉末a-10を粉砕し、平均粒径3μmのスラリーとした(スラリa-18)。
次に、平均粒子径20nmのジルコニウムランタン複合酸化物粒子に硝酸ロジウムを含浸し、ロジウムを0.814%担持した粒子Bを調製した。平均粒子径130nm のアルミナナノ粒子90.9g(水分1%含有)をビーカーに入れ、水に分散させ酸性にしたところに、前に調製した粒子B:90gを加え高速攪拌により分散させた。この後このスラリーを乾燥、焼成して粒子Bをアルミナで被覆した粉末b-7を調製した。
この粉末b-7を168gと、ベーマイトアルミナ7gと、をボールミルに加えた後、さらに、水307.5gと、10%硝酸水溶液17.5gとを加えて粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリb-16)。
直径36φ、400セル6ミルのハニカム担体(容量0.04L)にスラリa-18をコーティングし、乾燥、焼成して140g/Lコーティングした触媒層とした。この後、スラリb-16をコーティングして乾燥、焼成して60g/Lコーティングした触媒層とした。これを比較例4の試料とした。得られた比較例4の試料は、Pd:0.5712g/L、Rh:0.2344g/Lを各々担持した触媒である。
比較例5、6は、実施例15〜17と対比される例である。
(比較例5)
第1の化合物としてセリウム60%、ジルコニウム40%のセリウムジルコニウム複合酸化物粒子を使用した。この粒子にジニトロジアミンPtを含浸して、Ptを0.85%担持したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子とした(これを粒子A6とする)。
Al2O3として90g相当のアルミニウムイソプロポキシドを2-メチル2,4ペンタンジオールに溶解し、これに前記粒子A6を90g加え、水を加えて、加水分解した。水、2-メチル2,4ペンタンジオール等の有機物を蒸発乾燥させた後、焼成して、粒子A6をアルミナで被覆した粉末a-14を調製した。
この粉末a-14を168gとベーマイトアルミナ7gとをボールミルに加えた。その後、ボールミルに、水307.5gと10%硝酸水溶液17.5gとを加えて、粉末a-14を粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリa-22)。
次に、ジルコニウム80%、ランタン20%のジルコニウムランタン複合酸化物粒子に硝酸ロジウムを含浸し、ロジウムを0.814%担持した粒子B5を調製した。Al2O3として90g相当のアルミニウムイソプロポキシドを2-メチル2,4ペンタンジオールに溶解し、これに前記粒子B5を90g加え、水を加えて、加水分解した。水、2-メチル2,4ペンタンジオール等の有機物を蒸発乾燥させた後、焼成して、粒子B5をアルミナで被覆した粉末b-11を調製した。
この粉末b-11を168gと、ベーマイトアルミナ7gとをボールミルに加えた後、さらに、水307.5gと、10%硝酸水溶液17.5gとを加えて粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリb-20)。
直径36φ、400セル6ミルのハニカム担体(容量0.04L)にスラリa-22をコーティングし、乾燥、焼成して140g/L触媒層とした。この後、スラリb-20をコーティングして乾燥、焼成して60g/L触媒層とした。これを比較例5の試料とした。得られた比較例5の試料は、Pt:0.5712g/L、Rh:0.2344g/Lを各々担持した触媒である。
(比較例6)
第1の化合物としてセリウム90%、ジルコニウム10%のセリウムジルコニウム複合酸化物粒子を使用した。この粒子にジニトロジアミンPtを含浸して、Ptを0.85%担持したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子とした(これを粒子A7とする)。
Al2O3として90g相当のアルミニウムイソプロポキシドを2-メチル2,4ペンタンジオールに溶解し、これに前記粒子A7を90g加え、水を加えて、加水分解した。水、2-メチル2,4ペンタンジオール等の有機物を蒸発乾燥させた後、焼成して、粒子A7をアルミナで被覆した粉末a-15を調製した。
この粉末a-15を168gとベーマイトアルミナ7gとをボールミルに加えた。その後、ボールミルに、水307.5gと10%硝酸水溶液17.5gとを加えて、粉末a-15を粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリa-23)。
次に、ジルコニウム100%の粒子に硝酸ロジウムを含浸し、ロジウムを0.814%担持した粒子B6を調製した。Al2O3として90g相当のアルミニウムイソプロポキシドを2-メチル2,4ペンタンジオールに溶解し、これに前記粒子B6を90g加え、水を加えて、加水分解した。水、2-メチル2,4ペンタンジオール等の有機物を蒸発乾燥させた後、焼成して、粒子B6をアルミナで被覆した粉末b-12を調製した。
この粉末b-12を168gと、ベーマイトアルミナ7gとをボールミルに加えた後、さらに、水307.5gと、10%硝酸水溶液17.5gとを加えて粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリb-21)。
直径36φ、400セル6ミルのハニカム担体(容量0.04L)にスラリa-23をコーティングし、乾燥、焼成して140g/L触媒層とした。この後、スラリb-21をコーティングして乾燥、焼成して60g/L触媒層とした。これを比較例6の試料とした。得られた比較例6の試料は、Pt:0.5712g/L、Rh:0.2344g/Lを各々担持した触媒である。
比較例7、8は、実施例18〜20と対比される例である。
(比較例7)
第1の化合物として平均粒径30nmのセリウムジルコニウム複合酸化物粒子を使用した。この粒子にジニトロジアミンPtを含浸して、Ptを0.85%担持したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子とした(これをセリウムジルコニウム複合酸化物粒子Aとする)。
Al2O3として87.3g相当のアルミニウムイソプロポキシドを2-メチル2,4ペンタンジオールに溶解し、これにセリウムアセチルアセトナートを酸化セリウムをとして1.8gとなるように加え、また、ジルコニウムアセチルアセトナートを酸化ジルコニウムとして0.9gとなるよう加え、これに前記粒子Aを90g加え、水を加えて、加水分解した。水、2-メチル2,4ペンタンジオール等の有機物を蒸発乾燥させた後、焼成して、粒子Aをアルミナで被覆した粉末a-19を調製した。
この粉末a-19を168gとベーマイトアルミナ7gと、をボールミルに加えた。その後、ボールミルに、水307.5gと10%硝酸水溶液17.5gとを加えて、粉末a-19を粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリa-27)。
次に、平均粒子径20nmのジルコニウムランタン複合酸化物粒子に硝酸ロジウムを含浸し、ロジウムを0.814%担持した粒子Bを調製した。Al2O3として90g相当のアルミニウムイソプロポキシドを2-メチル2,4ペンタンジオールに溶解し、粒子B:90gを加え、水を加えて、加水分解した。水、2-メチル2,4ペンタンジオール等の有機物を蒸発乾燥させた後、焼成して、粒子Bをアルミナで被覆した粉末b-2を調製した。
この粉末b-2を168gと、ベーマイトアルミナ7gと、をボールミルに加えた後、さらに、水307.5gと、10%硝酸水溶液17.5gとを加えて粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリb-9)。
直径36φ、400セル6ミルのハニカム担体(容量0.04L)にスラリa-27を140g/Lコーティングして乾燥した後、スラリb-9を60g/Lコーティングして乾燥し、その後、400℃で焼成して比較例7の試料とした。得られた比較例7の試料は、Pt:0.5712g/L、Rh:0.2344g/Lを各々担持した触媒である。
(比較例8)
第1の化合物として平均粒径30nmのセリウムジルコニウム複合酸化物粒子を使用した。この粒子にジニトロジアミンPtを含浸して、Ptを0.85%担持したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子とした(これをセリウムジルコニウム複合酸化物粒子Aとする)。
Al2O3として58.5g相当のアルミニウムイソプロポキシドを2-メチル2,4ペンタンジオールに溶解し、これにセリウムアセチルアセトナートを酸化セリウムをとして18gとなるように加え、また、ジルコニウムアセチルアセトナートを酸化ジルコニウムとして13.5gとなるよう加え、これに前記粒子Aを90g加え、水を加えて、加水分解した。水、2-メチル2,4ペンタンジオール等の有機物を蒸発乾燥させた後、焼成して、粒子Aをアルミナで被覆した粉末a-20を調製した。
この粉末a-20を168gとベーマイトアルミナ7gと、をボールミルに加えた。その後、ボールミルに、水307.5gと10%硝酸水溶液17.5gとを加えて、粉末a-20を粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリa-28)
次に、平均粒子径20nmのジルコニウムランタン複合酸化物粒子に硝酸ロジウムを含浸し、ロジウムを0.814%担持した粒子Bを調製した。Al2O3として90g相当のアルミニウムイソプロポキシドを2-メチル2,4ペンタンジオールに溶解し、粒子B:90gを加え、水を加えて、加水分解した。水、2-メチル2,4ペンタンジオール等の有機物を蒸発乾燥させた後、焼成して、粒子Bをアルミナで被覆した粉末b-2を調製した。
この粉末b-2を168gと、ベーマイトアルミナ7gと、をボールミルに加えた後、さらに、水307.5gと、10%硝酸水溶液17.5gとを加えて粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリb-9)。
直径36φ、400セル6ミルのハニカム担体(容量0.04L)にスラリa-28を140g/Lコーティングして乾燥した後、スラリb-9を60g/Lコーティングして乾燥し、その後、400℃で焼成して比較例8の試料とした。得られた比較例8の試料は、Pt:0.5712g/L、Rh:0.2344g/Lを各々担持した触媒である。
比較例9、10は、実施例21〜23と対比される例である。
(比較例9)
第1の化合物として平均粒径30nmのセリウムジルコニウム複合酸化物粒子を使用した。この粒子にジニトロジアミンPtを含浸して、Ptを0.85%担持したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子とした(これをセリウムジルコニウム複合酸化物粒子Aとする)。
Al2O3として89.1g相当のアルミニウムイソプロポキシドを2-メチル2,4ペンタンジオールに溶解し、これに酢酸ランタンを酸化ランタンとして0.9gとなるよう加え、これに前記粒子Aを90g加え、水を加えて、加水分解した。水、2-メチル2,4ペンタンジオール等の有機物を蒸発乾燥させた後、焼成して、粒子Aをアルミナで被覆した粉末a-24を調製した。
この粉末a-24を168gとベーマイトアルミナ7gと、をボールミルに加えた。その後、ボールミルに、水307.5gと10%硝酸水溶液17.5gとを加えて、粉末a-24を粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリa-32)
次に、平均粒子径20nmのジルコニウムランタン複合酸化物粒子に硝酸ロジウムを含浸し、ロジウムを0.814%担持した粒子Bを調製した。Al2O3として90g相当のアルミニウムイソプロポキシドを2-メチル2,4ペンタンジオールに溶解し、粒子B:90gを加え、水を加えて、加水分解した。水、2-メチル2,4ペンタンジオール等の有機物を蒸発乾燥させた後、焼成して、粒子Bをアルミナで被覆した粉末b-2を調製した。
この粉末b-2を168gと、ベーマイトアルミナ7gと、をボールミルに加えた後、さらに、水307.5gと、10%硝酸水溶液17.5gとを加えて粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリb-9)。
直径36φ、400セル6ミルのハニカム担体(容量0.04L)にスラリa-32を140g/Lコーティングして乾燥した後、スラリb-9を60g/Lコーティングして乾燥し、その後、400℃で焼成して比較例9の試料とした。得られた比較例9の試料は、Pt:0.5712g/L、Rh:0.2344g/Lを各々担持した触媒である。
(比較例10)
第1の化合物として平均粒径30nmのセリウムジルコニウム複合酸化物粒子を使用した。この粒子にジニトロジアミンPtを含浸して、Ptを0.85%担持したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子とした(これをセリウムジルコニウム複合酸化物粒子Aとする)。
Al2O3として76.5g相当のアルミニウムイソプロポキシドを2-メチル2,4ペンタンジオールに溶解し、これに酢酸ランタンを酸化ランタンとして13.5gとなるよう加え、これに前記粒子Aを90g加え、水を加えて、加水分解した。水、2-メチル2,4ペンタンジオール等の有機物を蒸発乾燥させた後、焼成して、粒子Aをアルミナで被覆した粉末a-25を調製した。
この粉末a-25を168gとベーマイトアルミナ7gと、をボールミルに加えた。その後、ボールミルに、水307.5gと10%硝酸水溶液17.5gとを加えて、粉末a-25を粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリa-33)
次に、平均粒子径20nmのジルコニウムランタン複合酸化物粒子に硝酸ロジウムを含浸し、ロジウムを0.814%担持した粒子Bを調製した。Al2O3として90g相当のアルミニウムイソプロポキシドを2-メチル2,4ペンタンジオールに溶解し、粒子B:90gを加え、水を加えて、加水分解した。水、2-メチル2,4ペンタンジオール等の有機物を蒸発乾燥させた後、焼成して、粒子Bをアルミナで被覆した粉末b-2を調製した。
この粉末b-2を168gと、ベーマイトアルミナ7gと、をボールミルに加えた後、さらに、水307.5gと、10%硝酸水溶液17.5gとを加えて粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリb-9)。
直径36φ、400セル6ミルのハニカム担体(容量0.04L)にスラリa-33を140g/Lコーティングして乾燥した後、スラリb-9を60g/Lコーティングして乾燥し、その後、400℃で焼成して比較例10の試料とした。得られた比較例10の試料は、Pt:0.5712g/L、Rh:0.2344g/Lを各々担持した触媒である。
比較例11、12は、実施例24〜27と対比される例である。
(比較例11)
第1の化合物としてセリウム60%、ジルコニウム40%のセリウムジルコニウム複合酸化物粒子を使用した。この粒子にジニトロジアミンPtを含浸して、Ptを0.85%担持したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子とした(これを粒子A6とする)。
Al2O3として87.3g相当のアルミニウムイソプロポキシドを2-メチル2,4ペンタンジオールに溶解し、これにセリウムアセチルアセトナートを酸化セリウムをとして1.8gとなるように加え、また、ジルコニウムアセチルアセトナートを酸化ジルコニウムとして0.9gとなるよう加え、これに前記粒子A6を90g加え、水を加えて、加水分解した。水、2-メチル2,4ペンタンジオール等の有機物を蒸発乾燥させた後、焼成して、粒子A6をアルミナで被覆した粉末a-28を調製した。
この粉末a-28を168gとベーマイトアルミナ7gと、をボールミルに加えた。その後、ボールミルに、水307.5gと10%硝酸水溶液17.5gとを加えて、粉末a-28を粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリa-36)
次に、平均粒子径20nmのジルコニウムランタン複合酸化物粒子に硝酸ロジウムを含浸し、ロジウムを0.814%担持した粒子Bを調製した。Al2O3として90g相当のアルミニウムイソプロポキシドを2-メチル2,4ペンタンジオールに溶解し、粒子B:90gを加え、水を加えて、加水分解した。水、2-メチル2,4ペンタンジオール等の有機物を蒸発乾燥させた後、焼成して、粒子Bをアルミナで被覆した粉末b-2を調製した。
この粉末b-2を168gと、ベーマイトアルミナ7gと、をボールミルに加えた後、さらに、水307.5gと、10%硝酸水溶液17.5gとを加えて粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリb-9)。
直径36φ、400セル6ミルのハニカム担体(容量0.04L)にスラリa-36を140g/Lコーティングして乾燥した後、スラリb-9を60g/Lコーティングして乾燥し、その後、400℃で焼成して比較例11の試料とした。得られた比較例11の試料は、Pt:0.5712g/L、Rh:0.2344g/Lを各々担持した触媒である。
(比較例12)
第1の化合物としてセリウム90%、ジルコニウム10%のセリウムジルコニウム複合酸化物粒子を使用した。この粒子にジニトロジアミンPtを含浸して、Ptを0.85%担持したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子とした(これを粒子A7とする)。
Al2O3として58.5g相当のアルミニウムイソプロポキシドを2-メチル2,4ペンタンジオールに溶解し、これにセリウムアセチルアセトナートを酸化セリウムをとして18gとなるように加え、また、ジルコニウムアセチルアセトナートを酸化ジルコニウムとして13.5gとなるよう加え、これに前記粒子A7を90g加え、水を加えて、加水分解した。水、2-メチル2,4ペンタンジオール等の有機物を蒸発乾燥させた後、焼成して、粒子A7をアルミナで被覆した粉末a-29を調製した。
この粉末a-29を168gとベーマイトアルミナ7gと、をボールミルに加えた。その後、ボールミルに、水307.5gと10%硝酸水溶液17.5gとを加えて、粉末a-29を粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリa-37)
次に、平均粒子径20nmのジルコニウムランタン複合酸化物粒子に硝酸ロジウムを含浸し、ロジウムを0.814%担持した粒子Bを調製した。Al2O3として90g相当のアルミニウムイソプロポキシドを2-メチル2,4ペンタンジオールに溶解し、粒子B:90gを加え、水を加えて、加水分解した。水、2-メチル2,4ペンタンジオール等の有機物を蒸発乾燥させた後、焼成して、粒子Bをアルミナで被覆した粉末b-2を調製した。
この粉末b-2を168gと、ベーマイトアルミナ7gと、をボールミルに加えた後、さらに、水307.5gと、10%硝酸水溶液17.5gとを加えて粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリb-9)。
直径36φ、400セル6ミルのハニカム担体(容量0.04L)にスラリa-37を140g/Lコーティングして乾燥した後、スラリb-9を60g/Lコーティングして乾燥し、その後、400℃で焼成して比較例12の試料とした。得られた比較例12の試料は、Pt:0.5712g/L、Rh:0.2344g/Lを各々担持した触媒である。
比較例13、14は、実施例28〜31と対比される例である。
(比較例13)
第1の化合物としてセリウム60%、ジルコニウム40%のセリウムジルコニウム複合酸化物粒子を使用した。この粒子にジニトロジアミンPtを含浸して、Ptを0.85%担持したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子とした(これを粒子A6とする)。
Al2O3として89.1g相当のアルミニウムイソプロポキシドを2-メチル2,4ペンタンジオールに溶解し、これに酢酸ランタンを酸化ランタンとして0.9gとなるよう加え、これに前記粒子Aを90g加え、水を加えて、加水分解した。水、2-メチル2,4ペンタンジオール等の有機物を蒸発乾燥させた後、焼成して、粒子A6をアルミナで被覆した粉末a-32を調製した。
この粉末a-32を168gとベーマイトアルミナ7gと、をボールミルに加えた。その後、ボールミルに、水307.5gと10%硝酸水溶液17.5gとを加えて、粉末a-32を粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリa-40)
次に、平均粒子径20nmのジルコニウムランタン複合酸化物粒子に硝酸ロジウムを含浸し、ロジウムを0.814%担持した粒子Bを調製した。Al2O3として90g相当のアルミニウムイソプロポキシドを2-メチル2,4ペンタンジオールに溶解し、粒子B:90gを加え、水を加えて、加水分解した。水、2-メチル2,4ペンタンジオール等の有機物を蒸発乾燥させた後、焼成して、粒子Bをアルミナで被覆した粉末b-2を調製した。
この粉末b-2を168gと、ベーマイトアルミナ7gと、をボールミルに加えた後、さらに、水307.5gと、10%硝酸水溶液17.5gとを加えて粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリb-9)。
直径36φ、400セル6ミルのハニカム担体(容量0.04L)にスラリa-40を140g/Lコーティングして乾燥した後、スラリb-9を60g/Lコーティングして乾燥し、その後、400℃で焼成して比較例9の試料とした。得られた比較例9の試料は、Pt:0.5712g/L、Rh:0.2344g/Lを各々担持した触媒である。
(比較例14)
第1の化合物としてセリウム90%、ジルコニウム10%のセリウムジルコニウム複合酸化物粒子を使用した。この粒子にジニトロジアミンPtを含浸して、Ptを0.85%担持したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子とした(これを粒子A7とする)。
Al2O3として76.5g相当のアルミニウムイソプロポキシドを2-メチル2,4ペンタンジオールに溶解し、これに酢酸ランタンを酸化ランタンとして13.5gとなるよう加え、これに前記粒子A7を90g加え、水を加えて、加水分解した。水、2-メチル2,4ペンタンジオール等の有機物を蒸発乾燥させた後、焼成して、粒子A7をアルミナで被覆した粉末a-33を調製した。
この粉末a-33を168gとベーマイトアルミナ7gと、をボールミルに加えた。その後、ボールミルに、水307.5gと10%硝酸水溶液17.5gとを加えて、粉末a-33を粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリa-41)
次に、平均粒子径20nmのジルコニウムランタン複合酸化物粒子に硝酸ロジウムを含浸し、ロジウムを0.814%担持した粒子Bを調製した。Al2O3として90g相当のアルミニウムイソプロポキシドを2-メチル2,4ペンタンジオールに溶解し、粒子B:90gを加え、水を加えて、加水分解した。水、2-メチル2,4ペンタンジオール等の有機物を蒸発乾燥させた後、焼成して、粒子Bをアルミナで被覆した粉末b-2を調製した。
この粉末b-2を168gと、ベーマイトアルミナ7gと、をボールミルに加えた後、さらに、水307.5gと、10%硝酸水溶液17.5gとを加えて粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリb-9)。
直径36φ、400セル6ミルのハニカム担体(容量0.04L)にスラリa-41を140g/Lコーティングして乾燥した後、スラリb-9を60g/Lコーティングして乾燥し、その後、400℃で焼成して比較例14の試料とした。得られた比較例14の試料は、Pt:0.5712g/L、Rh:0.2344g/Lを各々担持した触媒である。
比較例15、16は、実施例32〜37と対比される例である。
(比較例15)
第1の化合物としてセリウム60%、ジルコニウム40%のセリウムジルコニウム複合酸化物粒子を使用した。この粒子にジニトロジアミンPtを含浸して、Ptを0.85%担持したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子とした(これを粒子A6とする)。
Al2O3として89.1g相当のアルミニウムイソプロポキシドを2-メチル2,4ペンタンジオールに溶解し、これに酢酸ランタンを酸化ランタンとして0.9gとなるよう加え、これに前記粒子Aを90g加え、水を加えて、加水分解した。水、2-メチル2,4ペンタンジオール等の有機物を蒸発乾燥させた後、焼成して、粒子A6をアルミナで被覆した粉末a-32を調製した。
この粉末a-32を168gとベーマイトアルミナ7gと、をボールミルに加えた。その後、ボールミルに、水307.5gと10%硝酸水溶液17.5gとを加えて、粉末a-32を粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリa-40)
次に、平均粒子径20nmのジルコニウムランタン(99:1)複合酸化物粒子に硝酸ロジウムを含浸し、ロジウムを0.50875%担持した粒子B16を調製した。
Al2O3として36g相当のアルミニウムイソプロポキシドを2-メチル2,4ペンタンジオールに溶解し、これに粒子B16を144g加え、水を加えて、加水分解した。水、2-メチル2,4ペンタンジオール等の有機物を蒸発乾燥させた後、焼成して、粒子B16をアルミナで被覆した粉末b-16を調製した。
この粉末b-16を168gと、ベーマイトアルミナ7gとをボールミルに加えた後、さらに、水307.5gと、10%硝酸水溶液17.5gとを加えて粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリb-44)。
直径36φ、400セル6ミルのハニカム担体(容量0.04L)にスラリa-40を140g/Lコーティングして乾燥した後、スラリb-44を60g/Lコーティングして乾燥し、その後、400℃で焼成して比較例15の試料とした。得られた比較例15の試料は、Pt:0.5712g/L、Rh:0.2344g/Lを各々担持した触媒である。
(比較例16)
第1の化合物としてセリウム90%、ジルコニウム10%のセリウムジルコニウム複合酸化物粒子を使用した。この粒子にジニトロジアミンPtを含浸して、Ptを0.85%担持したセリウムジルコニウム複合酸化物粒子とした(これを粒子A7とする)。
Al2O3として76.5g相当のアルミニウムイソプロポキシドを2-メチル2,4ペンタンジオールに溶解し、これに酢酸ランタンを酸化ランタンとして13.5gとなるよう加え、これに前記粒子A7を90g加え、水を加えて、加水分解した。水、2-メチル2,4ペンタンジオール等の有機物を蒸発乾燥させた後、焼成して、粒子A7をアルミナで被覆した粉末a-33を調製した。
この粉末a-33を168gとベーマイトアルミナ7gと、をボールミルに加えた。その後、ボールミルに、水307.5gと10%硝酸水溶液17.5gとを加えて、粉末a-33を粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリa-41)
次に、平均粒子径20nmのジルコニウムランタン(99:1)複合酸化物粒子に硝酸ロジウムを含浸し、ロジウムを1.356%担持した粒子B17を調製した。
Al2O3として126g相当のアルミニウムイソプロポキシドを2-メチル2,4ペンタンジオールに溶解し、これに粒子B17を54g加え、水を加えて、加水分解した。水、2-メチル2,4ペンタンジオール等の有機物を蒸発乾燥させた後、焼成して、粒子B17をアルミナで被覆した粉末b-17を調製した。
この粉末b-17を168gと、ベーマイトアルミナ7gとをボールミルに加えた後、さらに、水307.5gと、10%硝酸水溶液17.5gとを加えて粉砕し、平均粒径3μmのスラリとした(スラリb-45)。
直径36φ、400セル6ミルのハニカム担体(容量0.04L)にスラリa-41を140g/Lコーティングして乾燥した後、スラリb-45を60g/Lコーティングして乾燥し、その後、400℃で焼成して比較例16の試料とした。得られた比較例16の試料は、Pt:0.5712g/L、Rh:0.2344g/Lを各々担持した触媒である。
上記した実施例1〜実施例37及び比較例1〜比較例16により調製した触媒を用いて、排気量3500ccのV型エンジンの排気系に、片バンクあたり触媒を各5個ずつ装着した。国内レギュラーガソリンを使用して、触媒入口温度を650℃とし、30時間運転して耐久により熱履歴を施した。
さらに、耐久後の各触媒を模擬排ガス流通装置に組み込み、表1に示す組成の模擬排ガスを模擬排ガス流通装置に流通させて、触媒温度を30℃/分の速度で昇温させながら、NOx、CO、HC(C
3H
6)の浄化率が50%となる温度(T50)を調べた。
表2〜9に、実施例1〜実施例37及び比較例1〜比較例16の各触媒で使用した触媒粉末の、ガス吸着法による細孔容積を示すと共に、ハニカム担体に触媒層をコーティングした試料から、試験片を切り出し、水銀圧入法による細孔容積により求められる、細孔径が1μm以下の細孔のうち、細孔径が0.1μm以下の細孔の細孔容積(A)、細孔径が0.1μ〜1μの細孔の細孔容積(B)の比率も記載した。併せて評価結果を示した。
また、図4〜図11に、実施例1〜実施例37及び比較例1〜比較例16の各触媒について、HC(C
3H
6)浄化率が50%となる温度の関係を示した。
表2及び図4に示される比較例1は、第一層の触媒における第2の化合物にアルミニウムイソプロポキシドからのアルミナを使用し、また、第二層の触媒における第2の化合物にアルミニウムイソプロポキシドを使用した触媒であるが、いずれも第一層、第二層の触媒粉末の細孔容積が最も小さく、コーティングした触媒層の0.1μm〜1μmの細孔の比率も9.3%と小さい。耐久後のPt粒子をTEMで観察したところ、Pt粒径は10nm程度であり、Pt粒子の凝集は少なかった。また、Rhの凝集も少なかった。しかしながら触媒活性としては低いものとなっている。これは、Pt粒子径は小さいものの、細孔容積が小さく、排気ガスが通りにくくなっており、Ptまで排気ガスが到達しにくいことによると考えられる。
表2及び図4に示される比較例2は、比較例1と同様な粉末を用い、コーティング層の0.1μm〜1μmの細孔の比率を65%と大きくしたものであるが、耐久後にコート層を調べてみると、コート層が崩れてしまっており、評価はできなかった。これは、コート層の空隙が多すぎて、コート層の強度が低下したためと考えられる。
これに対して、第一層の貴金属がPtである実施例1〜実施例6、実施例9〜実施例12、実施例15〜実施例25、実施例28、29、実施例32〜実施例34、実施例36の各触媒では、耐久後のPt粒子径は10nm程度であり、Pt粒子の凝集は少なかった。また、Rh粒子も6nm程度と凝集は少なかった。
また、第一層の貴金属がPdである実施例7、実施例8、実施例13、実施例14、実施例26、実施例27、実施例30、実施例31、実施例35、実施例37、において、耐久後のPd粒子径は7nm〜8nm程度と小さくPd粒子の凝集は少なかった。Rh粒子についても6nm程度と凝集は少なかった。
これら、実施例の触媒活性は、比較例にくらべ非常に良好で、高い活性が得られている。
表3及び図5に示される比較例3は、第一層の触媒における第1の化合物であるセリウムジルコニウム複合酸化物の細孔容積が0.15 cm3/g、第二層の触媒における第1の化合物であるジルコニウムランタン複合酸化物の細孔容積が0.16 cm3/gのものを使用したものであるが、触媒活性としては低いものとなっている。
表3及び図5に示される比較例4においては、第一層及び第二層の触媒における第2の化合物に130nmと大きいアルミナ粒子を使用している。このため細孔容積も大きい値をとっている。耐久後の触媒について、Pt粒子をTEMで観察したところ、Pt粒径が約20nm以上と大きくなっており、Pt粒子の凝集が確認され、また、セリウムジルコニウム複合酸化物粒子の凝集も観測された。これは、アルミナ粒子が大きいため、アルミナ粒子間の空隙が大きくPt付きセリウムジルコニウム複合酸化物粒子が耐久中にこの空隙から移動してしまい、セリウムジルコニウム複合酸化物粒子同士の凝集を生じたものと考えられる。Ptもまた、セリウムジルコニウム複合酸化物粒子の凝集に伴い凝集し、Pt粒子径が大きくなったものと考えられる。また。第二層のRh粒子についても同様に15nmと粒子径の増大が見られた。このため、細孔容積は大きいが、触媒の活性としては低いものとなったと考えられる。
表4及び図6に示される比較例5、比較例6では、第一層及び第二層の第1の化合物として、酸化セリウムと酸化ジルコニウム等の複合化比を変えたものである。比較例5では第一層の酸化セリウムと酸化ジルコニウムの複合化比が、60%と40%であり、第二層の酸化ジルコニウムと酸化ランタンの複合化比率が80%と20%であるが、実施例15、16、17に比べ、触媒の活性としては低いものとなっている。第一層のPt粒子径はTEMによる観察で10nm程度であった。第二層のRh粒子は6nm程度と小さかったが、ジルコニウムランタン複合酸化物粒子同士が凝集した中に埋もれている様子が見られた。
また、比較例6では第一層の酸化セリウムと酸化ジルコニウムの複合化比が、90%と10%で、第二層の酸化ジルコニウム100%であるが、実施例15、16、17に比べ、触媒の活性としては低いものとなっている。第一層のPt粒子径はTEMによる観察で10nm程度であった。第二層のRh粒子は6nm程度と小さかったが、酸化ジルコニウム粒子同士が凝集した中に埋もれている様子が見られた。
これは、比較例6の触媒の細孔容積が小さいことの他に、酸化セリウムと酸化ジルコニウムの複合酸化物の酸素放出能が劣ることによるものと考えられる。また、酸化ジルコニウムと酸化ランタンの複合化比率の関係で、ジルコニウムランタン複合酸化物が凝集しやすくなり、Rh粒子がジルコニウムランタン複合酸化物粒子や、酸化ジルコニウム粒子に埋もれて、排気ガスとの接触が困難になったためと考えられる。
また、触媒層の細孔も小さいため、排気ガスが到達しにくくなり、触媒活性が低いものとなったことが考えられる。
表5及び図7に示される比較例7、比較例8では実施例18、19、20に比べ触媒活性としては低いものとなっている。この比較例7、比較例8では、耐久後のPt粒子をTEMで観察したところ、Pt粒径は10nm程度であり、Pt粒子の凝集は少なかった。また、Rhの凝集も少なかった。しかしながら触媒活性としては低いものとなっている。
実施例18、19、20では、アルミナ前駆体にセリウム化合物やジルコニウム化合物を加えることにより、焼成後のアルミナの耐熱性が向上し、耐久後の細孔容積が大きく保持される。また、触媒層の0.1μm〜1μmの細孔が確保されているため、排気ガスの拡散性が良く、触媒活性が保たれているものと考えられる。
これに対して比較例7、比較例8では、セリウム化合物やジルコニウム化合物の添加効果が無く、耐久後の細孔容積が確保できず、触媒層の細孔も小さいため、排気ガスが到達しにくくなり、触媒活性が低いものとなったことが考えられる。
表6及び図8に示される比較例9、10では実施例21、22、23に比べ、触媒活性としては低いものとなっている。この比較例9、10耐久後のPt粒子をTEMで観察したところ、Pt粒径は10nm程度であり、Pt粒子の凝集は少なかった。また、Rhの凝集も少なかった。しかしながら触媒活性としては低いものとなっている。
実施例21、22、23では、アルミナ前駆体にランタン化合物を加えることにより、焼成後のアルミナの耐熱性が向上し、耐久後の細孔容積が大きく保持される。また、触媒層の0.1μm〜1μmの細孔が確保されているため、排気ガスの拡散性が良いため、触媒活性が保たれているものと考えられる。
これに対して、比較例9、10では、ランタン化合物の添加効果が無く、細孔容積も小さいため、耐久後の細孔容積が確保できず、また、触媒層の細孔も小さいため、排気ガスが到達しにくくなり、触媒活性が低いものとなったことが考えられる。
表7及び図9に示される比較例11、比較例12では、実施例24、25、26、27に比べ、触媒活性としては低いものとなっている。この比較例11、比較例12の耐久後のPt粒子をTEMで観察したところ、Pt粒径は10nm程度であり、Pt粒子の凝集は少なかった。また、Rhの凝集も少なかった。しかしながら触媒活性としては低いものとなっている。
実施例24、25、26、27では、触媒層を三層とし、最下層にアンダーコートを行い、中間層、表層の触媒層をコーティングしている。このため、中間層の触媒はコート厚さが均一化され、触媒が有効に働くこととなる。表層も同様である。また、酸化セリウムと酸化ジルコニウム等の複合化比、及び、アルミナ前駆体にセリウム化合物やジルコニウム化合物を加えることにより、焼成後のアルミナの耐熱性が向上し、耐久後の細孔容積が大きく保持される。また、触媒層の0.1μm〜1μmの細孔が確保されているため、排気ガスの拡散性が良く、触媒活性が保たれているものと考えられる。
これに対して比較例11、比較例12では、酸化セリウムと酸化ジルコニウムの複合酸化物の酸素放出能が劣ることによること、また、アルミナ前駆体へのセリウム化合物やジルコニウム化合物の添加効果が無く、耐久後の細孔容積が確保できず、触媒層の細孔も小さいため、排気ガスが到達しにくくなり、触媒活性が低いものとなったことが考えられる。
表8及び図10に示される比較例13、比較例14では、実施例28、29、30、31に比べ、触媒活性としては低いものとなっている。この比較例13、比較例14の耐久後のPt粒子をTEMで観察したところ、Pt粒径は10nm程度であり、Pt粒子の凝集は少なかった。また、Rhの凝集も少なかった。しかしながら触媒活性としては低いものとなっている。
実施例28、29、30、31では、触媒層を三層とし、最下層にアンダーコートを行い、中間層、表層の触媒層をコーティングしている。このため、中間層の触媒はコート厚さが均一化され、触媒が有効に働くこととなる。表層も同様である。また、酸化セリウムと酸化ジルコニウム等の複合化比、及び、アルミナ前駆体にランタン化合物を加えることにより、焼成後のアルミナの耐熱性が向上し、耐久後の細孔容積が大きく保持される。また、触媒層の0.1μ〜1μの細孔が確保されているため、排気ガスの拡散性が良く、触媒活性が保たれているものと考えられる。
これに対して比較例13、比較例14では、酸化セリウムと酸化ジルコニウムの複合酸化物の酸素放出能が劣ることによること、また、アルミナ前駆体へのランタン化合物の添加効果が無く、耐久後の細孔容積が確保できず、触媒層の細孔も小さいため、排気ガスが到達しにくくなり、触媒活性が低いものとなったことが考えられる。
表9及び図11に示される比較例15、比較例16では、実施例32、33、34、35、36、37に比べ、触媒活性としては低いものとなっている。
耐久後の比較例15についてPt粒子をTEMで観察したところ、Pt粒径は10nm程度であり、Rh粒子は6nm程度と小さかったが、ジルコニウムランタン複合酸化物粒子同士が凝集した中に埋もれている様子が見られた。しかしながら触媒活性としては低いものとなっている。
また、耐久後の比較例16についてPt粒子をTEMで観察したところ、Pt粒径は10nm程度であり、Rh粒子は6nm程度と小さかったが、触媒活性としては低いものとなっている。
実施例32、33、34、35、36、37では、触媒層を三層とし、最下層にアンダーコートを行い、中間層、表層の触媒層をコーティングしている。このため、中間層の触媒はコート厚さが均一化され、触媒が有効に働くこととなる。表層も同様である。また、中間層の酸化セリウムと酸化ジルコニウム等の複合化比、及び、アルミナ前駆体にランタン化合物を加えることにより、焼成後のアルミナの耐熱性が向上し、耐久後の細孔容積が大きく保持される。また、表層のジルコニウム複合酸化物とアルミナの配合比率も良好である。触媒層の0.1μm〜1μmの細孔が確保されているため、排気ガスの拡散性が良く、触媒活性が保たれているものと考えられる。
これに対して、比較例15では、中間層における酸化セリウムと酸化ジルコニウムの複合酸化物の酸素放出能が劣ることによること、また、アルミナ前駆体へのランタン化合物の添加効果が無く、耐久後の細孔容積が確保できないこと、また、表層では、耐久後の細孔容積を確保できないこと、アルミナの量が少なくジルコニウム複合酸化物の凝集を抑えられず、Rhがジルコニウム複合酸化物に埋もれてしまい、排気ガスが到達できなくなり、触媒層の細孔も小さいため、排気ガスが到達しにくくなり、触媒活性が低いものとなったことが考えられる。
また、比較例16では、中間層における酸化セリウムと酸化ジルコニウムの複合酸化物の酸素放出能が劣ることによること、また、アルミナ前駆体へのランタン化合物の添加効果が無く、耐久後の細孔容積が確保できないこと、また、表層では、耐久後の細孔容積を確保できないこと、アルミナの量が多いのでジルコニウム複合酸化物の凝集を押さえられ、Rhの凝集を抑えられたが、アルミナが多いため、排気ガスが到達しにくくなり、かつ、触媒層の細孔も小さいため、排気ガスが到達しにくくなり、触媒活性が低いものとなったことが考えられる。