JP4834631B2 - 吊構造物用アンカーの埋設装置 - Google Patents
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Description
こうした吊構造物用ロープの一部を固定するアンカーは、従来では一般に、パイプの先端部をテーパー状にすぼめた形状とし、打ち込み機械によって地中に直接打ち込むことで埋設していた。しかし、この方式は打ち込みの際に表土内に転石、礫、岩盤部など硬質なものがあった場合に施工不可能となり、その場合には、地表から削岩機などによって掘削孔を形成し,この掘削孔にアンカーを挿入するとともにモルタル,セメント等の凝固剤を流し込んで埋込むことにより定着させるほかなく、多大な手間と時間とコストがかかっていた。
所要長さ打ち込み後、パイロットビットを逆方向に回転させることによりリングビットとパイロットビットが離間するから、パイロットビットだけをスムーズに抜き取り、アンカー埋設施工を迅速に行うことができ、ビットが拡縮することによる異物付着とそれによる抜き取り不能のトラブルが生じず、また異物付着の有無の確認作業を廃止できるので、作業時間の短縮が可能である。
とくにパイプには、これと外径がほぼ同じ鋼製のリングからなっていて、内側下端部領域にのみねじを刻設しそれよりも上位の部分は無ねじ面としたシューを固定し、リングビットは、端面に超硬合金などからなるチップを配設した環状部1aとこれの内径側から立ち上がる筒部1bを備え、前記筒部1bの外周上端部領域にのみねじ部が刻設され、それ以外は無ねじ面となっているので、ねじ部はパイプPの下端部のねじと螺合するが、更なる回動によりねじを過ぎるので、リングビット1は軸方向で抜け止めがなされた状態でパイプPに対して相対回転自由に保持される。
したがって簡単な構造で確実に連結を図ることができ、リングビットの脱落を皆無にすることができる。
これによれば、パイロットビットとリングビットは回転と打撃により推進するので、礫、岩盤部があってもこれらを破砕して効率よく穿孔することができる。
図1は本発明にかかる吊構造物用アンカーの埋設方法を適用して法面に直角方向に吊用アンカーを埋設する場合を例にとって示している。
Pは埋設すべきアンカーとしてのパイプ、1は前記パイプの先端部に回転自由に取り付けられたリングビット、2は前記パイプPに対して挿脱され、前記リングビット1と協働して穿孔を行なうパイロットビット、3はパイロットビット2に軸方向の打撃力と回転運動を与えるためのハンマー部3Aと回転軸部(ロッド部)3Bを直列状に備えた掘削駆動機構である。
前記駆動モータ5はこの例では油圧モータが用いられており、圧縮エア送給ヘッダー50を同軸に備えている。
パイプPは、上端部に吊持用のボルトを取り付ける孔を有し、埋め込み後はキャップが冠着されるようになっている。一方、パイプ先端部には、リングビット1を連結するためのねじpを比較的短い範囲にだけ設けている。
前記ねじ部10は前記パイプPの下端部のねじpと螺合するが、更なる回動によりねじpを過ぎるので、リングビット1は図2(b)のように軸方向で抜け止めがなされた状態でパイプPに対して相対回転自由に保持されている。
ハウジング2Bには、前記リングビット1の内鍔11に激突可能な張出し量を持った段部200が設けられている。ビットヘッド2Aとハウジング2Bは外周にスライムの誘導のための軸線方向溝203が設けられており、内部にはビットヘッド端面に開孔したエア噴出通路202が穿設されている。
圧縮エア送給ヘッダー50に供給された圧縮エアは回転軸部3Bを通してハンマー部3Aに送られ、パイロットビット2の軸状部にあるピストン部に作用するようになっている。
なお、前記のような掘削で生じたスライムはハウジング2Bの軸線方向溝を経てハンマー部外周のパイプアンカー空間に排出され、回転軸部外周の空間を経て後送され、パイプアンカー後端部から排出される。
したがって、施工地質に制限がなく、迅速、円滑に打ち込みを行うことができる。また、パイプPは回転しないので、粘度質以外のほとんどの地盤において水を使用せずに施工が可能であり、掘削時の水の使用を低減できる。
そこで、ウインチ6Aを操作して掘削機構3を吊り上げれば、図5(b)のようにパイロットビット2とハンマー部3Aおよび回転軸部3BがパイプP内を通って引抜かれ、先端にリングビット1を取り付けたパイプPだけが地中に残された状態になる。
すなわち掘削・打ち込み完了と同時にパイプPの埋設が完了する。そして、引抜かれたパイロットビット2を含む掘削駆動機構3は繰り返し使用できるので経済的である。
また、パイプPは回転しないので、内外面に耐食メッキを施しておくことができ、埋設後はキャップを施せば腐食の心配がなく、したがって、モルタルの注入をあえて行わなくてもよくなるので、施工がより簡易なものとなる。
また、パイプPは回転しないので、60度程度の斜面まで、斜面と直角方向のアンカー埋設が可能であり、斜面の段取りが不要であるため工事も簡易化できる。
1 リングビット
2 パイロットビット
2A ビットヘッド
3 掘削駆動機構
3A ハンマー部
3B 回転軸部
4 架台
5 駆動モータ
11 鍔部
200 段部
Claims (2)
- 先端部にリングビット1を回転自由に連結したパイプPと、前記リングビット1中を挿脱可能であり、正回転時にリングビット1と一体化し同期回転され、逆回転時にリングビット1と離間してアンロックされるパイロットビット2と、前記パイロットビッド2に推進力を与えるハンマー部3Aとビッドに回転力を伝達する回転軸部3Bを直列状に連結した掘削駆動機構3と、回転軸部およびハンマー部の駆動手段と、前記掘削駆動機構を施工場所で支える架台4とを備えたアンカーの埋設施工装置であって、前記リングビット1が後端部にパイロットビット2の段部と衝突可能な内鍔部11を有し、パイプPには、これと外径がほぼ同じ鋼製のリングからなっていて、内側下端部領域にのみねじpを刻設しそれよりも上位の部分は無ねじ面としたシューP1を固定しており、リングビット1は、下面に端面に超硬合金などからなるチップ100を配設したて半部を埋め込んだ厚肉の環状部1aとこれの内径側から立ち上がる筒部1bを備えており、筒部1bの外周上端部領域にのみねじ部10が刻設され、それ以外は無ねじ面となっており、 前記パイロットビット2と前記リングビット1が同期回転している際に、前記パイプPと前記シューP1は回転せず、 前記パイロットビット2が前記リングビット1の中に挿入されているセット状態において、前記シューP1の下端部と前記リングビット1の前記厚肉の環状部1aの上端部との間に隙間が形成されていることを特徴とするアンカーの埋設施工装置。
- 埋め込み用のパイプが亜鉛あるいはアルミ亜鉛合金メッキが施されている請求項1に記載の吊構造物用アンカーの埋設装置。
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