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JP4826612B2 - 車両の排気浄化装置配設構造 - Google Patents

車両の排気浄化装置配設構造 Download PDF

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JP4826612B2
JP4826612B2 JP2008243997A JP2008243997A JP4826612B2 JP 4826612 B2 JP4826612 B2 JP 4826612B2 JP 2008243997 A JP2008243997 A JP 2008243997A JP 2008243997 A JP2008243997 A JP 2008243997A JP 4826612 B2 JP4826612 B2 JP 4826612B2
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
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Description

この発明は、車両の内燃機関からの排気ガスを還元物質を用いて浄化する排気浄化装置の車両への配設構造に関する。
自動車等の車両の内燃機関(ディーゼルエンジンやガソリンエンジン等)からの排気ガス中に含まれる窒素酸化物(所謂NO)を浄化する場合、排気ガスをエンジン排気管の途中部に介設したNO還元触媒を通過させることで無害化を図るのが、従来、一般的である。
また、近年では、NO還元触媒による浄化効率を高めるためにアンモニアを還元物質として用いることが提案されている。例えば、還元触媒上流側の排気管内に尿素水溶液を添加すると、この添加された尿素水溶液はエンジンの排気により加熱され分解されてアンモニアを発生させる。このアンモニアが還元物質として作用し、排気ガス中のNOの無害化がより促進されるのである。つまり、この場合、エンジン排気に含まれるNO成分を浄化するための還元物質(アンモニア)が、該還元物質よりも低毒性で且つ燃料よりも難燃性の還元剤(尿素水溶液)を熱分解して生成され、この生成した還元物質を用いて排気浄化が行われることになる。
このような排気浄化システムを採用する場合、還元剤である尿素水溶液を貯蔵するタンク(還元剤タンク)を設け、この還元剤タンクを車体に保持させる必要がある。例えば、特許文献1には、かかる還元剤タンクの配置構造(レイアウト)が種々提案されている。
この特許文献1に開示されたレイアウトでは、エンジンルームやサイドカウルの内部、車室内の前側シート下方、車両端部のバンパ内あるいは車体フレーム内などの空間を利用することで、タンクを複数設けることも含めて、還元剤タンクを大容量化し、還元剤の補給頻度を低く抑えることができる、とされている。
特開2006−242092号公報
周知のように、アンモニアは毒性を有し強い刺激臭があるので、還元剤タンクが万一破損したとしても、内部の還元剤(アンモニア又は尿素水溶液)が漏れ出て車室内に侵入することは確実に防止されなければならない。尚、尿素が分解されてアンモニアになり易い温度(尿素分解温度)は一般に約150℃程度であるが、常温程度の温度でも微量であれば分解アンモニアガスが発生し得ることが知られている。従って、アンモニアのみならず、尿素水溶液の車室内への侵入も確実に防止することが好ましい。
ところが、前記従来のレイアウトの殆どでは、還元剤タンクは車体フロアの上方に配置されており、タンク破損時には、貯蔵されていた尿素水溶液が漏れ出て車室内に侵入するおそれが多分にある。特に、エンジンルーム内には、表面温度が尿素分解温度を越える高温になる機器や部材が少なくないので、かかるエンジンルーム内に還元剤タンクが配置されていた場合には、漏れ出した尿素水溶液が容易に分解されてアンモニアになる傾向が強く、より悪影響を及ぼすことになる。
また、還元剤タンクは、還元剤の補給頻度を低く抑えるために大容量であることが望ましいが、このような大容量のタンクを車両に搭載する場合、操縦安定性への悪影響を抑制するためには、できるだけ車体の下部に配置することが好ましい。
しかしながら、車体下部(例えばフロアパネルの下方など)には、通常、燃料を貯蔵する燃料タンクや、車両前後方向に延びて後端に排気口を有する排気管などが配設されている。自動車の燃料は尿素水溶液よりも可燃性が強いので、車両衝突時の安全性の向上を図る際には、燃料タンクは還元剤タンクよりも一層の配慮が求められる。また、排気管は、その上流側に近づくほど高温になるので、所定温度以上で加熱分解して毒性のある還元物質を発生する還元剤のタンクをレイアウトする場合、排気管との位置関係にも配慮しなければならない。
また、上述のように、還元剤タンクは還元剤の補給頻度を低く抑えるために大容量であることが望ましいのであるが、大容量のタンクを車体下部(特にフロアパネルの下方)に配置した場合には、車両走行中の振動入力に伴うフロアパネルの振動を増大させる怖れもある。
以上のように、還元剤タンクの車体への配置構造を決定する際には、万一還元剤タンクが破損した場合における還元剤の車室内への侵入防止、車両の操縦安定性への影響、燃料タンクの安全性確保および排気管との位置関係、更には車両走行中におけるフロアパネルの振動特性への影響、などを総合的に配慮することが求められる。
この発明は、これら技術的課題を解決するためになされたもので、還元剤タンクを車両に配置するに際し、還元剤タンクが仮に破損したとしても還元剤が車室内に侵入することを防止でき、また、車両の操縦安定性への悪影響を回避でき、更に、燃料タンク及び排気管との位置関係を好適に設定できる、また更に、車両走行中におけるフロアパネルの振動特性への悪影響を抑制できる、ようにすることを、基本的な目的とする。
このため、本願の第の発明は、排気に含まれる成分を浄化するための還元物質を、該還元物質よりも低毒性で且つ燃料よりも難燃性の還元剤を熱分解して生成し、この生成した還元物質を用いて排気浄化を行う排気浄化装置を備えた車両において、フロアパネルの下方に、前記燃料を貯蔵する燃料タンクと、前記還元剤を貯蔵する還元剤タンクと、車両前後方向に延びて後端に排気口を有する排気管とが配設され、前記還元剤タンクは、前記燃料タンクよりも後方で、且つ、前記排気管に対し車幅方向に所定の隙間を隔てた部位に配置されており、前記還元剤タンクは車体後部に配設され、該還元剤タンク側方の排気管にはサイレンサが設けられ、前記還元剤タンクと前記排気管との車幅方向の隙間部は、前記フロアパネルに上方へ膨出するように形成され車両前後方向に延びるトンネル部の直後方に位置していることを特徴としたものである。
た、本願の第の発明は、排気に含まれる成分を浄化するための還元物質を、該還元物質よりも低毒性で且つ燃料よりも難燃性の還元剤を熱分解して生成し、この生成した還元物質を用いて排気浄化を行う排気浄化装置を備えた車両において、フロアパネルの下方に、前記燃料を貯蔵する燃料タンクと、前記還元剤を貯蔵する還元剤タンクと、車両前後方向に延びて後端に排気口を有する排気管とが配設され、前記還元剤タンクは、前記燃料タンクよりも後方で、且つ、前記排気管に対し車幅方向に所定の隙間を隔てた部位に配置されており、前記還元剤タンクは車体後部に配設され、該還元剤タンク側方の排気管にはサイレンサが設けられ、前記還元剤タンクと前記排気管との車幅方向の隙間部の前方に、車両後突時に前記還元剤タンクと前記サイレンサとが前動する際、少なくとも一方を他方に対して車幅方向へ離間する方向へ案内する形状を有するガイド部が設けられている、ことを特徴としたものである。
に、本願の第の発明は、前記第の発明において、前記ガイド部は、前記フロアパネル下方の走行風を前記隙間部を通るように整流する形状を有していることを特徴としたものである。
また更に、本願の第の発明は、排気に含まれる成分を浄化するための還元物質を、該還元物質よりも低毒性で且つ燃料よりも難燃性の還元剤を熱分解して生成し、この生成した還元物質を用いて排気浄化を行う排気浄化装置を備えた車両において、フロアパネルの下方に、前記燃料を貯蔵する燃料タンクと、前記還元剤を貯蔵する還元剤タンクと、車両前後方向に延びて後端に排気口を有する排気管とが配設され、前記還元剤タンクは、前記燃料タンクよりも後方で、且つ、前記排気管に対し車幅方向に所定の隙間を隔てた部位に配置されており、車体前後方向に延びる左右一対のリヤサイドフレームで支持された前記フロアパネルの下面において、左右のリヤサイドフレームの後端部に接続されるリヤエンドパネルと、該リヤエンドパネルよりも前方に位置し前記左右のリヤサイドフレームどうしを連結するクロスメンバとの間に、前記フロアパネルの振動を抑制可能な構造体が設けられ、前記還元剤タンクは、前記構造体と少なくとも何れか一方のリヤサイドフレームとの下方に跨るように設置されている、ことを特徴としたものである。
また更に、本願の第の発明は、前記第の発明において、前記構造体は、車体前後方向に延びる縦フレームと、該縦フレームの車体前後方向における途中部から前記一方のリヤサイドフレームに向かって延びる横メンバとで構成されている、ことを特徴としたものである。
また更に、本願の第の発明は、前記第の発明において、前記還元剤タンクは、前記構造体と前記一方のリヤサイドフレームとの間に掛け渡して配設された第1のバンド部材によって支持されている、ことを特徴としたものである。
また更に、本願の第の発明は、前記第の発明において、前記構造体は、車体前後方向に延びる縦フレームと、該縦フレームの車体前後方向における途中部から前記一方のリヤサイドフレームに向かって延びる横メンバとで構成され、前記第1のバンド部材は、その後端が前記一方のリヤサイドフレームの後部位置に固定される一方、前端は前記構造体の横メンバに固定されており、前記構造体の縦フレームの前部と後部とに前後の端部が固定された第2のバンド部材が更に設けられ、前記還元剤タンクは、前記第1のバンド部材と前記第2のバンド部材とによって支持されている、ことを特徴としたものである。
また更に、本願の第の発明は、前記第の発明において、前記構造体の横メンバは、縦断面が略コ字形に形成され、その開口側が前記フロアパネルの下面に接合されることによって閉断面部が構成されており、該閉断面部前記一方のリヤサイドフレーム側の先端部と当該リヤサイドフレームとの間に間隙が設けられている、ことを特徴としたものである。
また更に、本願の第の発明は、前記第の発明において、前記クロスメンバは前記フロアパネルの上面に配設されており、前記構造体の縦フレームの前端部は前記クロスメンバに結合されている、ことを特徴としたものである。
また更に、本願の第10の発明は、前記第の発明において、前記縦フレームは、縦断面が略コ字形に形成され、その開口側が前記フロアパネルの下面に接合されることによって閉断面部が構成されており、該閉断面部は縦フレームの前部において、縦断面の周縁形状の面積が漸減するように構成されている、ことを特徴としたものである。
また更に、本願の第11の発明は、前記第1から第10の発明の何れか一において、前記還元剤は尿素系化合物であることを特徴としたものである。
また更に、本願の第12の発明は、前記第1から第11の発明の何れか一において、前記還元剤タンクは、少なくとも前記排気管に対面する側の略全面と下面とがカバー体で覆われている、ことを特徴としたものである。
また更に、本願の第13の発明は、前記第12の発明において、前記還元剤タンクと前記カバー体は、車体に対して揺動を許容する支持部材を介して支持されている、ことを特徴としたものである。
願の第の発明によれば、還元剤タンクは、フロアパネルの下方に配設されているので、車室内とは前記フロアパネルによって確実に仕切られており、万一還元剤タンクが破損してタンク内の還元剤が漏れ出たとしても、この漏れ出た還元剤が車室内に侵入することが確実に防止される。また、容積および重量がある還元剤タンクをフロアパネル下方に配設することにより、従来、エンジンルームやサイドカウルの内部または車室内に配置していた場合に比して、車体の重心を低くすることができ、更に、従来、バンパ内に配置していた場合に比して、車体の重心を前後方向における中央側に寄せることができ、車両の操縦安定性の向上に寄与することができる。
また、還元剤タンクを燃料タンクよりも後方に配置することにより、尿素水溶液よりも可燃性が強い燃料を貯えた燃料タンクを、還元剤タンクに比して車両前後方向における中央側に位置させることができ、車両後突(後方からの衝突)時の安全性をより高めることができる。一方、還元剤タンクは、燃料タンクに比して後方で、比較的低温となる比較的下流側の排気管に対し車幅方向に所定の隙間を隔てた部位に配置されるので、還元剤タンクが万一破損してタンク内の還元剤が漏れ出たとしても、その周囲の温度はさほど高温ではないので、漏れ出た還元剤は加熱分解し難く、毒性のある還元物質を発生させることを抑制できる。
更に、還元剤タンクは、車体後部に配設されることで、上流側に比して大幅に低温となる車体後部で下流側の排気管に対し車幅方向に所定の隙間を隔てた部位に配置される。しかも、還元剤タンク側方の排気管には表面積が広く排気温度を更に低下せせるサイレンサが設けられているので、還元剤タンクが破損しタンク内の還元剤が漏れ出てサイレンサに飛散したとしても、サイレンサの表面温度は比較的低いので、漏れ出た還元剤は熱分解し難く、還元物質を発生させることをより効果的に抑制できる。
特に、還元剤タンクと排気管との車幅方向の隙間部は、フロアパネルに上方へ膨出するように形成され車両前後方向に延びるトンネル部の直後方に位置しているので、車両走行中、前記トンネル部を吹き抜ける床下走行風により、還元剤タンク側方の排気管をより効果的に冷却でき、また、両者間を有効に遮熱することができる。
願の第の発明によれば、還元剤タンクは、フロアパネルの下方に配設されているので、車室内とは前記フロアパネルによって確実に仕切られており、万一還元剤タンクが破損してタンク内の還元剤が漏れ出たとしても、この漏れ出た還元剤が車室内に侵入することが確実に防止される。また、容積および重量がある還元剤タンクをフロアパネル下方に配設することにより、従来、エンジンルームやサイドカウルの内部または車室内に配置していた場合に比して、車体の重心を低くすることができ、更に、従来、バンパ内に配置していた場合に比して、車体の重心を前後方向における中央側に寄せることができ、車両の操縦安定性の向上に寄与することができる。
また、還元剤タンクを燃料タンクよりも後方に配置することにより、尿素水溶液よりも可燃性が強い燃料を貯えた燃料タンクを、還元剤タンクに比して車両前後方向における中央側に位置させることができ、車両後突(後方からの衝突)時の安全性をより高めることができる。一方、還元剤タンクは、燃料タンクに比して後方で、比較的低温となる比較的下流側の排気管に対し車幅方向に所定の隙間を隔てた部位に配置されるので、還元剤タンクが万一破損してタンク内の還元剤が漏れ出たとしても、その周囲の温度はさほど高温ではないので、漏れ出た還元剤は加熱分解し難く、毒性のある還元物質を発生させることを抑制できる。
更に、還元剤タンクは、車体後部に配設されることで、上流側に比して大幅に低温となる車体後部で下流側の排気管に対し車幅方向に所定の隙間を隔てた部位に配置される。しかも、還元剤タンク側方の排気管には表面積が広く排気温度を更に低下せせるサイレンサが設けられているので、還元剤タンクが破損しタンク内の還元剤が漏れ出てサイレンサに飛散したとしても、サイレンサの表面温度は比較的低いので、漏れ出た還元剤は熱分解し難く、還元物質を発生させることをより効果的に抑制できる。
特に、車両後突時に還元剤タンクとサイレンサとが前動する際には、還元剤タンクと排気管との車幅方向の隙間部の前方に設けられたガイド部により、少なくとも一方が他方に対して車幅方向へ離間する方向へ案内されるので、後突により還元剤タンクが破損してタンク内の還元剤が漏れ出たとしても、この漏れ出た還元剤が排気管に降り掛かることを有効に抑制できる。
た、本願の第の発明によれば、基本的には前記第の発明と同様の作用効果を奏することができる。特に、前記ガイド部を利用して、フロアパネル下方の走行風を、還元剤タンクと排気管との車幅方向の隙間部を通るように整流することができ、還元剤タンク側方の排気管をより一層効果的に冷却でき、また、両者間をより有効に遮熱することができる。
願の第の発明によれば、還元剤タンクは、フロアパネルの下方に配設されているので、車室内とは前記フロアパネルによって確実に仕切られており、万一還元剤タンクが破損してタンク内の還元剤が漏れ出たとしても、この漏れ出た還元剤が車室内に侵入することが確実に防止される。また、容積および重量がある還元剤タンクをフロアパネル下方に配設することにより、従来、エンジンルームやサイドカウルの内部または車室内に配置していた場合に比して、車体の重心を低くすることができ、更に、従来、バンパ内に配置していた場合に比して、車体の重心を前後方向における中央側に寄せることができ、車両の操縦安定性の向上に寄与することができる。
また、還元剤タンクを燃料タンクよりも後方に配置することにより、尿素水溶液よりも可燃性が強い燃料を貯えた燃料タンクを、還元剤タンクに比して車両前後方向における中央側に位置させることができ、車両後突(後方からの衝突)時の安全性をより高めることができる。一方、還元剤タンクは、燃料タンクに比して後方で、比較的低温となる比較的下流側の排気管に対し車幅方向に所定の隙間を隔てた部位に配置されるので、還元剤タンクが万一破損してタンク内の還元剤が漏れ出たとしても、その周囲の温度はさほど高温ではないので、漏れ出た還元剤は加熱分解し難く、毒性のある還元物質を発生させることを抑制できる。
特に、前記還元剤タンクは、フロアパネルの振動を抑制可能な構造体と少なくとも何れか一方のリヤサイドフレームとの下方に跨るように設置されているので、リヤサイドフレームとの干渉を回避した上で十分なタンク容量を確保でき、しかも、フロアパネルの振動を抑制することができる。
また更に、本願の第の発明によれば、基本的には前記第の発明と同様の作用効果を奏することができる。特に、前記構造体は、具体的には、車体前後方向に延びる縦フレームと、該縦フレームの車体前後方向における途中部から一方のリヤサイドフレームに向かって延びる横メンバとで構成されていることにより、フロアパネルの車体前後方向のみならず車幅方向についてもフロアパネルを補強でき、より有効にフロアパネルの振動を抑制することができる。
また更に、本願の第の発明によれば、基本的には前記第の発明と同様の作用効果を奏することができる。特に、前記還元剤タンクは、前記構造体と前記一方のリヤサイドフレームとの間に掛け渡して配設された第1のバンド部材によって支持されているので、例えば、車両が後方からの衝突(いわゆる後突)を受けた際などにおいてリヤサイドフレームが変形した場合でも、バンド部材の前後が共にリヤサイドフレームに固定されている場合に比して、リヤサイドフレームの変形による第1のバンド部材の緩みを抑制することができ、リヤサイドフレームの変形に伴う還元剤タンクの脱落を有効に防止することができる。
また更に、本願の第の発明によれば、基本的には前記第の発明と同様の作用効果を奏することができる。特に、前記構造体は、具体的には、車体前後方向に延びる縦フレームと、該縦フレームの車体前後方向における途中部から一方のリヤサイドフレームに向かって延びる横メンバとで構成されていることにより、フロアパネルの車体前後方向と車幅方向の両方向についてフロアパネルを補強でき、より有効にフロアパネルの振動を抑制することができる。
また、第1のバンド部材は、具体的には、後端が一方のリヤサイドフレームの後部位置に後端が固定され、前端が構造体の横メンバに固定されていることにより、例えば後突時などにおいてリヤサイドフレームが変形した場合でも、バンド部材の前後が共にリヤサイドフレームに固定されている場合に比して、リヤサイドフレームの変形による第1のバンド部材の緩みをより有効に抑制できる。
しかも、構造体の縦フレームの前部と後部とに前後の端部が固定された第2のバンド部材が更に設けられ、還元剤タンクは、第1のバンド部材と第2のバンド部材とによって支持されているので、還元剤タンクをより安定して支持することができる。
また更に、本願の第の発明によれば、基本的には前記第の発明と同様の作用効果を奏することができる。特に、前記構造体の横メンバは、縦断面が略コ字形に形成され、その開口側が前記フロアパネルの下面に接合されることによって閉断面部が構成されているが、この閉断面部前記一方のリヤサイドフレーム側の先端部と当該リヤサイドフレームとの間に間隙が設けられている(つまり、横メンバの閉断面部とリヤサイドフレームとは結合されていない)ので、例えば、後突時などにおいてリヤサイドフレームが変形した場合でも、このリヤサイドフレームの変形は横メンバに伝わり難くなっている。従って、リヤサイドフレームの変形に伴う還元剤タンクの脱落を有効に抑制することができる。
また更に、本願の第の発明によれば、基本的には前記第の発明と同様の作用効果を奏することができる。特に、前記構造体の縦フレームの前端部は、フロアパネルの上面に配設されたクロスメンバに結合されているので、後突時には、前記縦フレームは、その前端部の前記クロスメンバとの結合部分を支点として、衝突荷重が入力される後端部が斜め下方に変位するように変形し易くなり、縦フレームの上側に位置する還元剤タンクと、その前方に位置する部材との干渉を抑制することができる。
また更に、本願の第10の発明によれば、基本的には前記第の発明と同様の作用効果を奏することができる。特に、前記縦フレームは、縦断面が略コ字形に形成され、その開口側が前記フロアパネルの下面に接合されることによって閉断面部が構成されており、該閉断面部は縦フレームの前部において、縦断面の周縁形状の面積が漸減するように構成されているので、後突持には、前記縦フレームは、その前端部のクロスメンバとの結合部分を支点として後端部が斜め下方に変位するようにより変形し易くなり、還元剤タンクとその前方に位置する部材との干渉をより有効に抑制できる。また、縦フレームの前部の下方スペースをより大きく確保し、下方に配設される部材との干渉を回避し易くすることができる。
また更に、本願の第11の発明によれば、基本的には前記第1から第10の発明の何れか一と同様の作用効果を奏することができる。特に、前記還元剤は、比較的毒性や刺激臭が低く常温時に液体である尿素系化合物であるので、取り扱いが比較的容易である。また、仮に還元剤タンクが破損してタンクから漏れ出たとしても、常温では熱分解によってアンモニアガスが生じることは殆どないので、大きな悪影響を及ぼさずに済む。
また更に、本願の第12の発明によれば、基本的には前記第1から第11の発明の何れか一と同様の作用効果を奏することができる。特に、還元剤タンクは、少なくとも排気管に対面する側の略全面と下面とがカバー体で覆われているので、還元剤タンクが破損してタンク内の還元剤が漏れ出たとしても、この漏れ出た還元剤はカバー体で受けられて排気管に飛散し難く、還元剤が排気管に飛散して熱分解し、還元物質を発生させることを防止できる。
また更に、本願の第13の発明によれば、基本的には前記第12の発明と同様の作用効果を奏することができる。特に、還元剤タンクと前記カバー体は、車体に対して揺動を許容する支持部材を介して支持されているので、仮に支持部材が破断した場合でも、還元剤タンクは前記カバー体と共に落下し、還元剤がカバー体の外側へ飛散することを防止できる。


以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本実施形態に係る排気浄化装置を備えた自動車の車体フロアの下面側を示す底面図(下方から見て示した図)、図2は図1における車体後部を拡大して示す部分拡大底面図、図3は車体後部における前記車体フロアの上面側を示す平面図である。また、図4は図1におけるA−A線に沿った断面図、図5は図3におけるB−B線に沿った部分断面図、図6は図1におけるC−C線に沿った部分断面図、図7は図1におけるD−D線に沿った部分断面図である。
図1から良く分かるように、本実施形態に係る自動車は、車体フロアパネル2の下側に、エンジンユニット20からリヤ・デファレンシャル装置26(所謂リヤデフ)に至る動力伝達系と、前記エンジンユニット20から車体後端にまで延びるエンジン排気系とが備えられている。
前記動力伝達系は、基本的には、従来公知のものと同様の構成を備えており、前記エンジンユニット20は、例えばディーゼルエンジンとされた内燃機関(エンジン)とトランスミッションとを一体的に連結して構成され、このトランスミッションの出力がプロペラシャフト25を介してリヤ・デファレンシャル装置26に伝達され、このリヤ・デファレンシャル装置26から、左右のドライブシャフト27(図2参照)をそれぞれ介して左右のホイールサポート28に伝達されることで左右の後輪29(後述する図8(a)〜図8(c)参照)が駆動される。
前記フロアパネル2には、車体前後方向に延びる閉断面状のフロアメンバ3が形成されている。これらフロアメンバ3はプロペラシャフト25及びエンジン排気系の左右両側に形成されている。そして、これらフロアメンバ3の間には、正面視で上方に膨出した形状が車体前後方向に延びるトンネル部4が形成されている。プロペラシャフト25及びエンジン排気系は、このトンネル部4が形成する空間部4S(トンネル空間)内を通されている。このトンネル空間4Sは、前記リヤ・デファレンシャル装置26の直後方まで延設されている。
車両走行中は、このトンネル空間4Sを吹き抜ける床下走行風(図7における破線矢印Wd参照)により、プロペラシャフト25,リヤ・デファレンシャル装置26などの動力伝達系の構成要素、及びエンジン排気系の構成要素を効果的に冷却することができる。
図1及び図2に示されるように、車体1の後部のフロアパネル2の下面側の左右両端の近傍は、車体前後方向に延びる左右一対のリヤサイドフレーム6(6L.6R)で支持されており、各リヤサイドフレーム6の後端部は、車体後端において車幅方向に延設された後端クロスメンバ8に結合されている。リヤバンパ16は、車体後端に立設されたリヤエンドパネル9を介して、この後端クロスメンバ8に取り付けられている。
左右のリヤサイドフレーム6(6L.6R)の間で、若干何れか一方に(例えば車体左方に)偏った箇所には、リヤサイドフレーム6と略平行に車体前後方向へ延びるセンタフレーム7が配設されている。このセンタフレーム7の後端も、前記リヤエンドパネル9を介してリヤバンパ16に結合されている。
左右のリヤサイドフレーム6(6L.6R)の前後方向における途中部は、車幅方向に延びるクロスメンバ11(ロアクロスメンバ)によって掛け渡すようにして連結されている。また、フロアパネル2の上面側には、前記ロアクロスメンバ11よりも若干後方に、車幅方向へ延びるアッパクロスメンバ12(図3参照)が配設されている。前記センタフレーム7の前端は、このアッパクロスメンバ12に結合されている。
前記ロアクロスメンバ11よりも所定距離だけ隔てた前方には、車幅方向へ延びる中間クロスメンバ13が左右のリヤサイドフレーム6間を掛け渡すようにして配設されている。この中間クロスメンバ13と前記ロアクロスメンバ11の間に燃料タンク51が配置されている。
この燃料タンク51は、例えば合成樹脂製で、図5及び図6に示されるように、その下面側を(好ましくは、タンク51の略下半分を)例えばアルミニウム製の板材で形成されたカバー体52(インシュレータ)で覆われており、該インシュレータ52の下面を掛け渡して張設された複数(例えば左右2本)の支持バンド53により、中間クロスメンバ13とロアクロスメンバ11の間に吊り下げ支持されている。前記支持バンド53は、例えば金属製で帯状に形成された公知のものである。尚、この支持バンド53を、所要の機械的特性を有する樹脂製のものとしてもよい。
燃料タンク51に燃料を給油する給油管54(図2参照)は、燃料タンク51の後部から導出され、車体1の後部の左側面に設けられて車室外に開口する給油口56を有する給油部55(図3参照)に至るまで延設されている。この給油部55は、車室後端を車室外に開放する(つまり、車室内と車室外とを連通させる)リヤ開口部10の近傍に位置している。このリヤ開口部10は、リヤゲート17(図5,図6参照)によって開閉可能に覆われている。
前記リヤサイドフレーム6の前後方向における途中部に対応する箇所には、後輪サスペンション装置30を支持するサブフレーム31が配設されている。図2から分かるように、このサブフレーム31は、車幅方向に延びる前後一対のクロスメンバ(フロントクロスメンバ32,リヤクロスメンバ33)と、車体前後方向に延びてこれらフロント及びリヤのクロスメンバ32,33の左右両端の近傍どうしを前後方向に連結する左右一対のサイドクロスメンバ34,35とで、平面視で略矩形枠状に形成されている。
より好ましくは、前記リヤクロスメンバ33の車幅方向における中央には、平面視で、その中心が後方へ膨出するように湾曲した後方湾曲部33bが形成されている。この後方湾曲部の作用については、後述する。
後輪サスペンション装置30を構成するロアアーム41,各種リンク部材42A〜42D,スプリング43,ダイナミックダンパ44等の各構成要素を前記サブフレーム31に組み付けてサスペンション・アッセンブリを構成し、このサスペンション・アッセンブリが、弾性マウント部材をそれぞれ介して複数箇所で車体1に対して取り付けられるようになっている。
次に、前記エンジン排気系について説明する。
エンジン排気系は、図1に示されるように、動力伝達系のプロペラシャフト25に略沿うようにして車体前後方向に延設されており、基本的には、尿素水溶液を還元剤に用いる排気浄化装置を設けた従来公知のものと同様に構成され、エンジンの排気ポートから下流側へ順番に、第1排気管61、上流側触媒ユニット62、第2排気管63、下流側触媒ユニット64、第3排気管65、サイレンサ66、第4排気管67を備えている。
前記第1排気管61は、その上流端部がエンジンの排気ポートに連通し、下流端部は上流側触媒ユニット62に接続されている。第2排気管63は、上流側触媒ユニット62と下流側触媒ユニット64の間に位置しており、後述するように、還元剤としての尿素水溶液はこの第2排気管63内に注入される。前記第3排気管65は、その上流端部が下流側触媒ユニット64に連通し、下流端部はサイレンサ66に接続されている。また、第4排気管67は、その上流端部がサイレンサ66に連通し、下流端部には排気口68が形成されている。前記サイレンサ66は、表面積が非常に大きいので、この部分で排気ガスの温度が大幅に低下する。尚、第4排気管67および前記第1排気管61は、その少なくとも一部を、屈曲自在なフレキシブルチューブで構成してもよい。
前記上流側触媒ユニット62は、従来公知のものと同様のもので、酸化触媒と排気微粒子捕集器(所謂DPF)とを内蔵しており、酸化触媒によって排気ガス中の炭化水素(HC)や一酸化炭素(CO)を酸化し、多孔質のフィルタを備えたDPFを通過させることによって排気ガス中の粒子状物質(所謂PM)を捕集し、排気ガスの浄化を図るものである。
前記上流側触媒ユニット62の下流側において排気系に組み込まれた排気浄化装置70は、所謂SCR法によって排気ガス中の窒素酸化物(NO)を浄化するものである。前記下流側触媒ユニット64も、それ自体は従来公知のものと同様のもので、上流触媒と下流触媒とを内蔵している。上流触媒は、排気ガス中のNOをアンモニア等の還元物質と触媒反応させて浄化するもので、いわゆる選択接触還元触媒である。一方、下流触媒は、余剰アンモニアを分解し、所謂アンモニアスリップ(アンモニアが大気に放出される現象)を防止するための、余剰還元剤酸化触媒である。
本実施形態に係る排気浄化装置70では、NO還元触媒による浄化効率を高めるためにアンモニアを還元物質として用いるに際して、下流側触媒ユニット64の上流触媒の上流側に位置する第2排気管63内に尿素水溶液を還元剤として添加するようにしている。
このため、フロアパネル2の下方に保持された還元剤タンク71(尿素タンク)から尿素配管72が導かれ、その端末が第2排気管63の分岐管63bに繋ぎ込まれている。この尿素配管63の接続端末は、より好ましくは、前記分岐管63b内に備えられた噴射ノズル(不図示)に接続されている。具体的には図示しなかったが、前記尿素タンク71内にはポンプが内蔵されており、このポンプの吐出作用により、尿素水溶液が尿素配管72を通じて送給され、第2排気管63内の下流部分に噴射供給される。
このようにして、下流側触媒ユニット64の上流に添加された尿素水溶液は、エンジンの排気により加熱され分解されてアンモニアを発生させる。このアンモニアが還元物質として作用し、排気ガス中のNOの無害化がより促進されるのである。
尿素水溶液は、アンモニアに比して、比較的毒性や刺激臭が低く、また、常温時に液体であるので、取り扱いが比較的容易である。つまり、この場合、エンジン排気に含まれるNO成分を浄化するための還元物質(アンモニア)が、該還元物質よりも低毒性で且つ燃料よりも難燃性の還元剤(尿素水溶液)を熱分解して生成され、この生成した還元物質を用いて排気浄化が行われることになる。
また、この場合、仮に還元剤タンク(尿素タンク71)が破損してタンクから漏れ出たとしても、常温では熱分解によってアンモニアガスが生じることは殆どないので、大きな悪影響を及ぼさずに済む。
前記尿素タンク71及び尿素配管72を含む尿素供給系と、尿素水溶液が供給される第2排気管63と、前記下流側触媒ユニット64とで、本実施形態に係る排気浄化装置70が構成されている。
本実施形態では、前記尿素タンク71をレイアウトするに際して、該尿素タンク71を、前述のようにフロアパネル2の下方に配置し、また、燃料タンク51よりも後方で、且つ、排気系に対して車幅方向に所定の隙間Gを隔てた箇所に配置するようにしている。
すなわち、尿素タンク71は、フロアパネル2の下方において車体後部のサスペンション・アッセンブリのサブフレーム31と後端クロスメンバ8の間で、排気系のサイレンサ66と車幅方向に所定の隙間Gを隔てて配置されている。従って、中間クロスメンバ13とロアクロスメンバ11の間に配置された燃料タンク51よりも、かなり後方に位置している。
このように、尿素タンク71をフロアパネル2の下方に配置したことにより、尿素タンク71は、車室内とはフロアパネル2によって確実に仕切られることになり、万一尿素タンク71が破損してタンク71内の尿素水溶液が漏れ出たとしても、この漏れ出た尿素水溶液が車室内に侵入することが確実に防止される。また、容積および重量がある尿素タンク71をフロアパネル2の下方に配設することにより、従来、エンジンルームやサイドカウルの内部または車室内に配置していた場合に比して、車体の重心を低くすることができ、更に、従来、バンパ内に配置していた場合に比して、車体の重心を前後方向における中央側に寄せることができ、車両の操縦安定性の向上に寄与することができる。
また、尿素タンク71を燃料タンク51よりも後方に配置したことにより、尿素水溶液よりも可燃性が強い燃料を貯えた燃料タンク51を、尿素タンク71に比して車両前後方向における中央側に位置させることができ、車両後突(後方からの衝突)時の安全性をより高めることができる。一方、尿素タンク71は、燃料タンク51に比して後方で、比較的低温となる比較的下流側の排気系(具体的にはサイレンサ66)に対し車幅方向に所定の隙間Gを隔てた部位に配置されるので、尿素タンク71が万一破損してタンク71内の尿素水溶液が漏れ出たとしても、その周囲の温度はさほど高温ではないので、漏れ出た尿素水溶液は加熱分解し難く、若干の毒性と刺激臭のあるアンモニアを発生させることを抑制できるのである。
特に、尿素タンク71を、車体1の後部に配設することで、上流側に比して大幅に低温となる下流側の排気系に対し車幅方向に所定の隙間Gを隔てた部位に配置することができる。しかも、尿素タンク71の側方の排気系には表面積が広く排気温度を更に低下せせるサイレンサ66が位置しているので、尿素タンク71が万一破損しタンク71内の尿素水溶液が漏れ出てサイレンサ66に飛散したとしても、サイレンサ66の表面温度は比較的低いので、尿素水溶液は熱分解し難く、アンモニアを発生させることをより効果的に抑制できる。
次に、尿素タンク71の具体的な配設構造等について説明する。
前記尿素タンク71は、例えば合成樹脂製で、少なくとも排気系(この場合サイレンサ66)に対面する右側の略全面と下面とがカバー体73(インシュレータ)で覆われている。該カバー体73は、例えばアルミニウム製の板材を用いて、図4〜図6に示すように、より好ましくは、下方に凹んだ所謂「たらい」状に形成され、尿素タンク71の下側全面と側面の大部分が前記カバー体73で覆われている。
従って、尿素タンク71が万一破損してタンク71内の尿素水溶液が漏れ出たとしても、この漏れ出た尿素水溶液が直接に排気系に飛散することが防止され、尿素素溶液の熱分解によりアンモニアを発生させることが抑制される。
そして、尿素タンク71は、その下面を掛け渡して張設された複数(例えば左右2本)の支持バンド74(74L,74R)により、サスペンション・アッセンブリのサブフレーム31と後端クロスメンバ8の間に吊り下げ支持されている。尚、図2においては、支持バンド74による尿素タンク71の支持構造を明示するために、尿素タンク71はカバー体73を取り外した状態で示されている。
より詳しく説明すれば、図1,図2及び図6から分かるように、尿素タンク71の右端近傍部分は、センタフレーム7の下側に位置し、好ましくは弾性を有するクッション材75(図6参照)を介して、該センタフレーム7の下面に当接している。そして、右側の支持バンド74Rの前後の端部は、このセンタフレーム7の下面にネジ部材76を用いて固定されている。
一方、図1,図2,図4及び図5から分かるように、尿素タンク71の左端近傍部分は、左側のリヤサイドフレーム6Lの下側に位置し、弾性を有するクッション材(不図示)を介して、該リヤサイドフレーム6Lの下面に当接している。また、尿素タンク71の中央の前端部分は、センタフレーム7の途中部からリヤサイドフレーム6Lに向かって延びる横メンバ14の下方に位置している。そして、左側の支持バンド74Lの後端はリヤサイドフレーム6Lの下面に固定され、前端は前記横メンバ14の下面にネジ部材77(図5参照)を用いて固定されている。
尿素タンク71のこの配設位置は、図3に示すように、車室後部の左側に対応しており、尿素タンク71に尿素水溶液を補給するための注入口81は、タイヤパン5の側方で車室後部左隅の近傍に配置されている。
支持バンド74(74L,74R)と尿素タンク71の下面との間には、右側の支持バンド74Rを例にとって説明すれば、図6に示されるように、より好ましくは、バンドカバー78が介装されており、前記カバー体73は、上方に膨出した複数の取付部73mで、支持バンド74及びバンドカバー78に対して、両者74,78を挟み込んだ状態でボルト79b及びナット79nを用いて固定されている。そして、前記支持バンド74を尿素タンク71の下面に掛け渡して張設することにより、尿素タンク71の下側全面と側面の大部分とがカバー体73で覆われる。前記取付部73m以外の領域では、カバー体73と尿素タンク71の表面との間には、空間部80が形成されており、この空間部80のエア層により、カバー体73で覆うことによる遮熱効果が高められる。尚、前記支持バンド74及びバンドカバー78は、燃料タンク51の支持バンド53と同じく、例えば金属製で帯状に形成された公知のものである。これら支持バンド74,バンドカバー78を、所要の機械的特性を有する樹脂製のものとしてもよい。
前記支持バンド74(74L,74R)は、尿素タンク71と車体(図6の例ではセンタフレーム7)との間に介装されたクッション材75,75が、尿素タンク71の揺動や振動を吸収する微小なストロークを微小な伸縮や弾性変形によって吸収するために、ごく僅かながら伸び縮みするものであるので、車両走行中に車体へ(特にフロアパネル2及びその下方の構成要素へ)振動が入力されると、これに伴って、尿素タンク71及びカバー体73は、支持バンド74の伸縮範囲内でごく僅かながら揺動する。すなわち、尿素タンク71は、更に、これに加えて前記カバー体73は、車体1に対して揺動を許容する支持部材(支持バンド74)を介して支持されていることになる。
これにより、車両の走行等によりフロアパネル2の下方に生じた振動が、尿素タンク71から車室へ伝達されることが有効に抑制される。
また、特に、尿素タンク71とカバー体73とは共に、車体1に対して揺動を許容する前記支持バンド74を介して支持されているので、仮に支持バンド74が破断した場合でも、尿素タンク71はカバー体73と一緒に落下し、尿素水溶液がカバー体73の外側へ飛散することが防止される。
前述のように、尿素タンク71はサイレンサ66との間に車幅方向に所定の隙間Gを隔てて配置されているが(図1参照)、この両者71,66間の隙間部Gは前記トンネル部4の直後方に位置している。このトンネル部4は、前述のように、正面視で上方へ膨出するように形成され車体前後方向に延びるもので、プロペラシャフト25及びエンジン排気系がトンネル空間4S内を通されおり、このトンネル空間4Sは前記リヤ・デファレンシャル装置26の直後方まで延設されている。つまり、尿素タンク71はサイレンサ66との間の前記隙間部Gは、リヤ・デファレンシャル装置26の直後方に位置している。
かかるレイアウトを採用することで、車両走行中、前記トンネル部4Sを吹き抜ける床下走行風Wd(図7参照)により、尿素タンク71の側方の排気系(この場合、サイレンサ66)をより効果的に冷却でき、また、尿素タンク71とサイレンサ66の間を有効に遮熱することができる。
また、尿素タンク71とサイレンサ66との間の車幅方向の前記隙間部Gの直前方で、前記リヤ・デファレンシャル装置26の直後方には、後突(後方からの衝突)時における尿素タンク71の安全性を高めるためのガイド部材91が配設されている(図2,図7参照)。
このガイド部材91は、例えば、前記サスペンション・アッセンブリのサブフレーム31に取り付けられるダイナミックダンパ44のケース体を利用して構成され、平面視において、前方へ向かうに連れて拡開するテーパを形成する左右の斜面部91aと、これら斜面部91aの基点から後方へ所定長さだけ伸びる平板状の後端片91bとを有している。
このようなガイド部材91を尿素タンク71とサイレンサ66との間の車幅方向の前記隙間部Gの直前方に設けたことにより、車両後突時に尿素タンク71とサイレンサ66とが前動する際には、前記ガイド部材91の左右の斜面部91aにより、少なくとも一方が他方に対して車幅方向へ離間する方向へ案内される。
従って、後突により尿素タンク71が万一破損してタンク71内の尿素水溶液が漏れ出たとしても、この漏れ出た尿素水溶液がサイレンサ66に降り掛かることが有効に抑制される。
前記ガイド部材91は、前方へ向かうに連れて拡開する(つまり、後方へ向かうに連れて先尖りとなる)テーパを形成する左右の斜面部91aと、これら斜面部91aの基点から後方へ所定長さだけ伸びる平板状の後端片91bとを有しているので、フロアパネル2の下方を(特に前記トンネル空間4Sを)走行風Wdが流れる場合には、この走行風Wdを、尿素タンク71とサイレンサ66との間の車幅方向の前記隙間部Gを通るように整流することができる。これにより、尿素タンク71側方のサイレンサ66をより一層効果的に冷却でき、また、両者71,66間をより有効に遮熱することができる。
尚、サスペンション・アッセンブリのサブフレーム31の形状を利用して、前記ガイド部材91の後突時における作用と類似した作用を行わせることができる。
図8(a),(b),(c)は、前記サブフレーム31の形状を利用した尿素タンク71の潰れモード制御を説明する一連の説明図で、図8(a)は通常状態における尿素タンク71を示す底面図、図8(b)は大衝突時の尿素タンク71の潰れモードを示す底面図、また、図8(c)は軽衝突時の尿素タンク71の潰れモードを示す底面図ある。
前述のように、サスペンション・アッセンブリのサブフレーム31のリヤクロスメンバ33には、車幅方向における中央に、平面視で、その車幅方向の中心が後方へ膨出するように湾曲した後方湾曲部33bが形成されている。この後方湾曲部33bの平面形状は、前記ガイド部材91における「前方へ向かうに連れて拡開するテーパ」と類似の作用をなすものである。
尿素タンク71が前記サブフレーム31のリヤクロスメンバ33に大荷重を及ぼさない程度の軽衝突時(衝突荷重F2)にあっては、図8(c)に示すように、尿素タンク71及びサイレンサ66は前方移動するのみで、尿素タンク71は殆どダメージを受けない。
一方、尿素タンク71が前記リヤクロスメンバ33に大荷重を及ぼす大衝突時(衝突荷重F1)にあっては、図8(b)に示すように、尿素タンク71は大きなダメージを受けることになるが、この場合には、前記リヤクロスメンバ33の車幅方向における中央部分の前側がリヤ・デファレンシャル装置26の後端部に当接し、リヤクロスメンバ33の左右両端側が前方へ移動するようにリヤクロスメンバ33が折れ曲がるので、前動する尿素タンク71とサイレンサ66とは、少なくとも一方が他方に対して車幅方向へ離間する方向へ案内されることになる。従って、尿素タンク71とサイレンサ66との間の車幅方向の前記隙間部Gの直前方に前記ガイド部材91を設けた場合と類似の作用効果を奏することができる。
次に、尿素タンク71に尿素水溶液を補給するための注入口81と、燃料タンク51の給油口56との位置関係等について説明する。
図3に示すように、燃料タンク51の給油口56を有する給油部55は、前述のように、車体1の後部の左側面に設けられており、この給油部55は、給油口56を開閉するキャップ57を有し、車室後端において車室内と車室外とを連通させるリヤ開口部10の近傍に位置している。
一方、尿素タンク71は、前述のように、フロアパネル2の下方において、サスペンション・アッセンブリのサブフレーム31と後端クロスメンバ8との間で、車室後部の左側に対応した箇所に吊り下げ支持されており、尿素タンク71に尿素水溶液を補給するための注入口81は、フロアパネル2のタイヤパン5の側方で車室後部左隅の近傍に配置されている。
このように、本実施形態では、尿素タンク71を車室外(フロアパネル2の下方)に配設したにも拘わらず、尿素タンク71の注入口81は車室内に設けられている。従って、万一尿素タンク71が破損してタンク71内の尿素水溶液が漏れ出たとしても、この漏れ出た尿素水溶液が車室内に侵入することを確実に防止すると共に、車室外に開口する燃料タンク51の給油口56や、通常エンジンルーム内に開口するウォッシャタンクの注入口(不図示)と混同されることが防止される。これにより、尿素タンク71に燃料やウォッシャ液を誤注入したり、その逆の誤注入が生じることを確実に防止できる。
また、図4及び図5に示されるように、尿素タンク71の注入口81は、車室内外方向において、車室内壁(フロアパネル2)の尿素タンク71に対面する位置に配設されている。これにより、注入口81を尿素タンク71の近傍に設けることができ、注入口81から尿素タンク71に至る注入経路が、より短くされ、より簡素化されている。
前記注入口81は、フロア側開口部85と、該フロア側開口部85から離間したタンク側開口部83とを備えている。タンク側開口部83は、尿素タンク71の上面から突き出した例えば合成樹脂製の注入筒82の上端に形成され、これを開閉するキャップ84(タンク側キャップ)が備えられている。フロア側開口部85は、フロアパネル2に設けた穴部で形成され、このフロア側開口部85にも、これを開閉するキャップ86(フロア側キャップ)が備えられている。このフロア側キャップ86は、複数のネジ部材89(図3参照)を用いて、取り外し可能にフロアパネル2の穴部(フロア側開口部85)を覆って取り付けられる。尿素タンク71の車体1への組付状態において、前記タンク側キャップ84の上面はフロア側キャップ86の下面から所定距離以上離間している。
このように、タンク側開口部83はキャップ84を備えているので、車両衝突時などに、尿素タンク71と車体1との間に相対移動が生じたとしても、タンク側開口部83はキャップ84で密閉されており、注入口81から尿素水溶液が漏れ出ることを防止できる。
更に、フロア側開口部85にもキャップ86が備えられることにより、注入口81から尿素水溶液が漏れ出て車室内へ侵入することを更に確実に防止できる。また、フロアパネル2の下方から車室内へ外気や泥水が侵入することも防止できる。
前述のように、尿素タンク71は、車体1に対して揺動を許容する支持部材(支持バンド74)を介して支持されており、車両の走行等によりフロアパネル2の下方に生じた振動が、尿素タンク71から車室へ伝達されることが有効に抑制されているが、尿素タンク71の注入口81は、互いに上下に離間したフロア側開口部85とタンク側開口部83とで構成され、両者85,83間には(より具体的には、タンク側キャップ84の上面とフロア側キャップ86の下面との間には)、所定距離以上の間隙Kが設けられている。従って、車両走行中などにおいて尿素タンク71が車体1に対して(フロアパネル2に対して)揺動したとしても、タンク側キャップ83の上面とフロア側キャップ86の下面とが干渉することはなく、何ら支障なく尿素タンク71の揺動動作に追従することができる。
また、フロア側開口部85とタンク側開口部83の間の空間部87は、例えばゴム或いは布または軟質樹脂で製作されたフレキシブルな被覆カバー88で覆われている。この被覆カバー88は、その下端部がタンク71側の注入筒82の外周部に取り付けられ、上端部は、フロア側開口部85の周縁の近傍に取り付けられている。前記被覆カバー88は、フロア側開口部85を形成する部材(フロアパネル2)及びタンク側開口部83を形成する部材(注入筒82)よりも脆弱に(つまり、破損し易く)構成されている。
このように、フロア側開口部85とタンク側開口部83の間の空間部87が被覆カバー88で覆われることにより、フロア側開口部85を介して外気や泥水が車室内へ侵入することをより確実に防止できる。この場合において、前記被覆カバー88は、その柔軟性の範囲内で、尿素タンク71の車体1に対する微小な揺動動作を支障なく吸収することができる。しかも、被覆カバー88は各開口部85,83をそれぞれ形成する各部材2,82よりも脆弱に構成されているので、被覆カバー88の柔軟性により吸収できる範囲を越える尿素タンク71の車体1に対する揺動動作が生じた場合には、被覆カバー88が真っ先に破損することで、各開口部85,83をそれぞれ形成する各部材2,82に過大な力が作用することを回避できる。
前述のように、燃料タンク51の給油口56は車体1の後部の左側面に設けられ、車室後端において車室内と車室外とを連通させるリヤ開口部10の近傍(従って、リヤゲート17の近傍)に位置している。一方、尿素タンク71に注入口81は、タイヤパン5の側方で車室後部左隅の近傍に配置されており、やはりリヤゲート17の近傍に位置している。つまり、尿素タンク71の注入口81と燃料タンク51の給油口56とは共に、車体後部の左側部分に配置されている。
このように、尿素タンク71の注入口81と燃料タンク51の給油口56とが同一の開閉体(リヤゲート17)の近くで互いに近傍に配置されているので、尿素水溶液を補給する場合と燃料を補給する場合とで、補給施設に対して停車位置を変える必要がない。すなわち、尿素タンク71の注入口81と燃料タンク51の給油口56とが、例えば、車両の左側と右側とに分かれて設けられている場合や、同じ側であっても前後に大きく離間している場合のように、補給対象応じて車両の停車位置を変える必要はなく、利便性が向上する。また、停車位置を間違えることによる誤注入の発生を心配する必要もない。この場合、車体1の後部の左側部分が尿素水溶液または燃料の補給設備に面するように、停車位置を選べばよい。
ところで、前記尿素タンク71は、尿素の補給頻度を低く抑えるために大容量であることが望ましいのであるが、大容量のタンク71を車体下部(特にフロアパネル2の下方)に配置した場合には、車両走行中の振動入力に伴うフロアパネル2の振動を増大させる怖れがある。従って、尿素タンク71をフロアパネル2の下方に配設するに際しては、車両走行中におけるフロアパネル2の振動特性への悪影響を抑制できるように配慮することが求められる。
以下に、尿素タンクのフロアパネル下方への配設構造をより詳しく示すための実施形態(以下、これを「第2の実施形態」という)について説明する。尚、以下の説明において、図1から図8を用いて説明した前述の実施形態(以下、これを「第1の実施形態」という)における場合と同様の構成を備え同様の作用をなすものについては、同一の符号を付し、それ以上の説明は省略する。
図9は第2の実施形態に係る排気浄化装置を備えた自動車の車体フロアの下面側における車体後部を拡大して示す部分拡大底面図、図10は図9からプロペラシャフト及びリヤ・ディファレンシャル装置を含む動力伝達系並びにドライブシャフト及び後輪サスペンション装置を含む後輪サスペンション系などを削除して示した車体フロア後部の部分拡大底面図、図11は図10から更に燃料パイプ及び尿素タンクなどを削除して示した車体フロア後部の部分拡大底面図、図12は図10の左側面図、図13は図10におけるE−E線に沿った部分断面図、図14は図10におけるF−F線に沿った部分断面に後輪サスペンション装置の一部を加えて示した説明図である。
尚、第1の実施形態と第2の実施形態とで異なる点は、基本的には、排気系に設けられるサイレンサ66,96が、第1の実施形態(サイレンサ66)では大型であるのに対して第2の実施形態(サイレンサ96)では小型化されている点のみである。尿素タンク71のフロアパネル1の下方への配設構造については、両実施形態で実質的に同様であるが、第2の実施形態は、この尿素タンク71の配設構造をより詳しく説明するものである。
図9から図11に示されるように、本実施形態に係る自動車では、車体前後方向に延びる左右一対のリヤサイドフレーム6(6L,6R)で支持されたフロアパネル2の下面において、左右のリヤサイドフレーム6L,6Rの後端部にリヤエンドパネル9が接続され、該リヤエンドパネル9よりも所定距離前方に前記左右のリヤサイドフレーム6L,6Rどうしを掛け渡すようにして連結するクロスメンバ12(アッパクロスメンバ)が配設されている。このアッパクロスメンバ12は、図13及び図14からよく分かるように、フロアパネル2の上面側に配設されている。また、アッパクロスメンバ12よりも若干前方に、フロアパネル2の下面側においてアッパクロスメンバ12と平行に配設されたロアクロスメンバ11が位置している。
図10及び図11からよく分かるように、前記リヤエンドパネル9とアッパクロスメンバ12との間には、フロアパネル2の振動を抑制可能な構造体として、一方の(本実施形態では左方の)リヤサイドフレーム6Lと共に尿素タンク71を支持するタンク支持構造体15が配置されている。該タンク支持構造体15は、左右のリヤサイドフレーム6L,6Rの間でこれらフレームと略平行に車体前後方向へ延びる縦フレームとしてのセンタフレーム7と、該センタフレーム7の車体前後方向における途中部から一方の(本実施形態では左方の)リヤサイドフレーム6Lに向かって延びる横メンバ14とで構成されている。この横メンバ14と前記センタフレーム7とは一体に製作されてもよいし、別体のものを接合して一体化してもよい。
前記センタフレーム7は、その前端がアッパクロスメンバ12に結合され、後端はリヤエンドパネル9に接合されている。センタフレーム7は、前記図4に示されるように、縦断面が略コ字形に形成され、その開口側がフランジ部を介してフロアパネル2の下面に接合されることにより、閉断面を構成している。また、図13に示されるように、横メンバ14も縦断面が略コ字形に形成され、その開口側がフランジ部を介してフロアパネル2の下面に接合されることにより、閉断面を構成している。
このようなセンタフレーム7と横メンバ14とで構成されたタンク支持構造体15をフロアパネル2の下面側に接合して配置したことにより、フロアパネル2の車体前後方向と車幅方向の両方向について当該フロアパネル2を補強することができ、より有効にフロアパネル2の振動を抑制することができる。
尿素タンク71は、このようにフロアパネル2の振動を抑制し得る前記タンク支持構造体15と左方のリヤサイドフレーム6Lとの下方に跨るように設置されている。従って、リヤサイドフレーム6Lとの干渉を回避した上で十分なタンク容量を確保でき、しかも、フロアパネル2の振動を抑制することができるのである。
タンク支持構造体15と左方のリヤサイドフレーム6Lとの間には、両者の間を掛け渡すようにして、尿素タンク71の左側部分を吊り下げ支持するための左側バンド部材74L(第1支持バンド)が張設されている。この第1支持バンド74Lの取付構造をより具体的に説明すれば、第1支持バンド74Lの後端は左方のリヤサイドフレーム6Lの後部位置に締結固定される一方、前端はタンク支持構造体15の横メンバ14に締結固定されている。
このように、尿素タンク71が、タンク支持構造体15(の横メンバ14)と左方のリヤサイドフレーム6L(の後部位置)との間に掛け渡して張設された第1支持バンド74Lで支持されていることにより、例えば、車両が後方からの衝突(いわゆる後突)を受け、バンパビーム16Bが後端に結合されたリヤサイドフレーム6Lに後方から衝突荷重が入力された際などにおいて、当該リヤサイドフレーム6Lが変形した場合でも、支持バンド74Lの前後が共にリヤサイドフレーム6Lに固定されている場合に比して、リヤサイドフレーム6Lの変形による第1支持バンド74Lの緩みを抑制し、リヤサイドフレーム6Lの変形に伴う尿素タンク71の脱落を有効に防止することができる。
更に、タンク支持構造体15のセンタフレーム7には、尿素タンク71の右側部分を吊り下げ支持するための右側バンド部材74R(第2支持バンド)が張設されている。この第2支持バンド74Rの取付構造をより具体的に説明すれば、第2支持バンド74Rの前端はセンタフレーム7の前部位置に締結固定される一方、前端は同じくセンタフレーム7の後部位置に締結固定されている。
そして、尿素タンク71は、その左側部分が第1支持バンド74Lで支持され、右側部分は第2支持バンド74Rで支持されている。
このように、第1支持バンド74Lと第2支持バンド74Rとで尿素タンク71を支持することにより、尿素タンク71をより安定して支持することができる。
尚、第1支持バンド74L,第2支持バンド74Rの弾性特性や両端部を締結固定する構造、及びこれら支持バンド74L,74Rを用いて尿素タンク71を車体側に支持する構造などは、前述の第1の実施形態における場合と同様である。
前述のように、タンク支持構造体15の横メンバ14は、フロアパネル2の下面に接合されて閉断面構造を有しているが、この閉断面部と左方のリヤサイドフレーム6Lとの間には所定の間隙が設けられている。換言すれば、横メンバ14の閉断面部と左方のリヤサイドフレーム6Lとは結合されていない。従って、例えば、後突時などにおいてリヤサイドフレーム6Lが変形した場合でも、このリヤサイドフレーム6Lの変形は横メンバ14に伝わり難くなっており、リヤサイドフレーム6Lの変形に伴う尿素タンク71の脱落を有効に抑制することができるように構成されている。
尚、横メンバ14の閉断面部は、強度及び剛性が高く荷重伝達能力が高い部分であるが、この閉断面部よりも先端側に、例えば単なる平板状などの強度及び剛性が低く荷重伝達能力が低い縁部を設けておき、車体組立時などには、この縁部を左方のリヤサイドフレーム6Lに結合して、仮組付などに利用するようにしてもよい。このような縁部は強度及び剛性が低いので、後突時などにおいてリヤサイドフレーム6Lが変形するような大荷重が入力された際には、リヤサイドフレーム6Lとの結合が容易に外れ、リヤサイドフレーム6Lの変形が横メンバ14に伝わることが回避される。
また、図12からよく分かるように、左右のリヤサイドフレーム6L,6Rは、ロアクロスメンバ11に結合された箇所よりも後方に位置するフレーム後部6aの長手方向中心線Maが、ロアクロスメンバ11に結合された箇所よりも前方に位置するフレーム前部6bの長手方向中心線Mbよりも、所定量だけ上方に位置している。
リヤサイドフレーム6L,6Rをこのように構成したことにより、車両後突時、リヤサイドフレーム6L,6Rの後端から衝突荷重が入力された際には、ロアクロスメンバ11との結合部分を支点として、衝突荷重が入力される後端部が斜め下方に変位するように変形させることができ、衝突エネルギを効果的に吸収し、且つ、尿素タンク71及び燃料タンク51の前方移動を極力抑制して、これらタンク71,51がその前方に位置する部材と干渉することを、できるだけ抑制し得るようになっている。
前述のように、タンク支持構造体15のセンタフレーム7の前端部は、フロアパネル2の下面に配設されたロアクロスメンバ11ではなく、フロアパネル2の上面に配設されたアッパクロスメンバ12に結合されている。従って、車両後突時には、前記センタフレーム7は、ロアクロスメンバ11に結合されている場合のように前後方向に突っ張ることなく、その前端部のアッパクロスメンバ12との結合部分を支点として、衝突荷重が入力される後端部が斜め下方に変位するように変形し易くなる。これにより、センタフレーム7の上側に位置する尿素タンク71と、その前方に位置する部材(例えば燃料給油管54)との干渉を抑制することができる。
特に、タンク支持構造体15のセンタフレーム7は、前述のようにフロアパネル2の下面に接合されて閉断面構造を有しているが、このセンタフレーム7の閉断面部は、図13及び図14からよく分かるように、センタフレーム7の前部において断面積が漸減するように構成されている。
このように構成したことにより、車両後突持には、センタフレーム7が、その前端部のアッパクロスメンバ12との結合部分を支点として後端部が斜め下方に変位するようにより変形し易くなり、尿素タンク71とその前方に位置する部材との干渉をより有効に抑制できるのである。また、センタフレーム7の前部の下方スペースをより大きく確保し、下方に配設される部材(例えば後輪サスペンション装置30の上部の構成部品)との干渉を回避し易くすることができる。
尚、本発明は、以上の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、変更および改良等がなされるものであることは、いうまでもない。
本発明は、車両の内燃機関からの排気ガスを還元物質を用いて浄化する排気浄化装置の車両への配設構造に関し、還元剤タンクを車両に配置するに際し、還元剤タンクが仮に破損したとしても還元剤が車室内に侵入することを防止でき、また、車両の操縦安定性への悪影響を回避でき、更に、燃料タンク及び排気管との位置関係を好適に設定することができ、自動車等の車両に排気浄化装置を配設する際の配設構造として、有効に利用することができる。
本発明の第1の実施形態に係る排気浄化装置を備えた自動車の車室フロアの下面側を示す底面図である。 図1における車体後部を拡大して示す部分拡大底面図である。 前記車体後部における前記車体フロアの上面側を示す平面図である。 図1におけるA−A線に沿った断面図である。 図3におけるB−B線に沿った部分断面図である。 図1におけるC−C線に沿った部分断面図である。 図1におけるD−D線に沿った部分断面図である。 サブフレームの形状を利用した尿素タンクの潰れモード制御を説明する一連の説明図で、図8(a)は通常状態における尿素タンクを示す底面図、図8(b)は大衝突時の尿素タンクの潰れモードを示す底面図、図8(c)は軽衝突時の尿素タンクの潰れモードを示す底面図ある。 本発明の第2の実施形態に係る排気浄化装置を備えた自動車の車体フロアの下面側における車体後部を拡大して示す部分拡大底面図である。 図9から動力伝達系および後輪サスペンション系などを削除して示した車体フロア後部の部分拡大底面図である。 図10から更に燃料パイプ及び尿素タンクなどを削除して示した車体フロア後部の部分拡大底面図である。 図10の左側面図である。 図10におけるE−E線に沿った部分断面図である。 図10におけるF−F線に沿った部分断面に後輪サスペンション装置の一部を加えて示した説明図である。
符号の説明
1 車体
2 フロアパネル
4 トンネル部
4S トンネル空間
6,6L,6R リヤサイドフレーム
7 センタフレーム
9 リヤエンドパネル
12 アッパクロスメンバ
14 横メンバ
15 タンク支持構造体
33 (サブフレームの)リヤクロスメンバ
33b 後方湾曲部
66 サイレンサ
68 排気口
70 排気浄化装置
71 尿素タンク
73 カバー体
74,74L,74R 支持バンド
91 ガイド部材

Claims (13)

  1. 排気に含まれる成分を浄化するための還元物質を、該還元物質よりも低毒性で且つ燃料よりも難燃性の還元剤を熱分解して生成し、この生成した還元物質を用いて排気浄化を行う排気浄化装置を備えた車両において、
    フロアパネルの下方に、前記燃料を貯蔵する燃料タンクと、前記還元剤を貯蔵する還元剤タンクと、車両前後方向に延びて後端に排気口を有する排気管とが配設され、
    前記還元剤タンクは、前記燃料タンクよりも後方で、且つ、前記排気管に対し車幅方向に所定の隙間を隔てた部位に配置されており、
    前記還元剤タンクは車体後部に配設され、該還元剤タンク側方の排気管にはサイレンサが設けられ、
    前記還元剤タンクと前記排気管との車幅方向の隙間部は、前記フロアパネルに上方へ膨出するように形成され車両前後方向に延びるトンネル部の直後方に位置している、
    ことを特徴とする車両の排気浄化装置の配設構造。
  2. 排気に含まれる成分を浄化するための還元物質を、該還元物質よりも低毒性で且つ燃料よりも難燃性の還元剤を熱分解して生成し、この生成した還元物質を用いて排気浄化を行う排気浄化装置を備えた車両において、
    フロアパネルの下方に、前記燃料を貯蔵する燃料タンクと、前記還元剤を貯蔵する還元剤タンクと、車両前後方向に延びて後端に排気口を有する排気管とが配設され、
    前記還元剤タンクは、前記燃料タンクよりも後方で、且つ、前記排気管に対し車幅方向に所定の隙間を隔てた部位に配置されており、
    前記還元剤タンクは車体後部に配設され、該還元剤タンク側方の排気管にはサイレンサが設けられ、
    前記還元剤タンクと前記排気管との車幅方向の隙間部の前方に、車両後突時に前記還元剤タンクと前記サイレンサとが前動する際、少なくとも一方を他方に対して車幅方向へ離間する方向へ案内する形状を有するガイド部が設けられている、
    ことを特徴とする車両の排気浄化装置の配設構造。
  3. 前記ガイド部は、前記フロアパネル下方の走行風を前記隙間部を通るように整流する形状を有している、ことを特徴とする請求項に記載の車両の排気浄化装置の配設構造。
  4. 排気に含まれる成分を浄化するための還元物質を、該還元物質よりも低毒性で且つ燃料よりも難燃性の還元剤を熱分解して生成し、この生成した還元物質を用いて排気浄化を行う排気浄化装置を備えた車両において、
    フロアパネルの下方に、前記燃料を貯蔵する燃料タンクと、前記還元剤を貯蔵する還元剤タンクと、車両前後方向に延びて後端に排気口を有する排気管とが配設され、
    前記還元剤タンクは、前記燃料タンクよりも後方で、且つ、前記排気管に対し車幅方向に所定の隙間を隔てた部位に配置されており、
    車体前後方向に延びる左右一対のリヤサイドフレームで支持された前記フロアパネルの下面において、左右のリヤサイドフレームの後端部に接続されるリヤエンドパネルと、該リヤエンドパネルよりも前方に位置し前記左右のリヤサイドフレームどうしを連結するクロスメンバとの間に、前記フロアパネルの振動を抑制可能な構造体が設けられ、
    前記還元剤タンクは、前記構造体と少なくとも何れか一方のリヤサイドフレームとの下方に跨るように設置されている、
    ことを特徴とする車両の排気浄化装置の配設構造。
  5. 前記構造体は、車体前後方向に延びる縦フレームと、該縦フレームの車体前後方向における途中部から前記一方のリヤサイドフレームに向かって延びる横メンバとで構成されている、ことを特徴とする請求項に記載の車両の排気浄化装置の配設構造。
  6. 前記還元剤タンクは、前記構造体と前記一方のリヤサイドフレームとの間に掛け渡して配設された第1のバンド部材によって支持されている、ことを特徴とする請求項に記載の車両の排気浄化装置の配設構造。
  7. 前記構造体は、車体前後方向に延びる縦フレームと、該縦フレームの車体前後方向における途中部から前記一方のリヤサイドフレームに向かって延びる横メンバとで構成され、
    前記第1のバンド部材は、その後端が前記一方のリヤサイドフレームの後部位置に固定される一方、前端は前記構造体の横メンバに固定されており、
    前記構造体の縦フレームの前部と後部とに前後の端部が固定された第2のバンド部材が更に設けられ、
    前記還元剤タンクは、前記第1のバンド部材と前記第2のバンド部材とによって支持されている、
    ことを特徴とする請求項に記載の車両の排気浄化装置の配設構造。
  8. 前記構造体の横メンバは、縦断面が略コ字形に形成され、その開口側が前記フロアパネルの下面に接合されることによって閉断面部が構成されており、該閉断面部前記一方のリヤサイドフレーム側の先端部と当該リヤサイドフレームとの間に間隙が設けられている、ことを特徴とする請求項に記載の車両の排気浄化装置の配設構造。
  9. 前記クロスメンバは前記フロアパネルの上面に配設されており、前記構造体の縦フレームの前端部は前記クロスメンバに結合されている、ことを特徴とする請求項に記載の車両の排気浄化装置の配設構造。
  10. 前記縦フレームは、縦断面が略コ字形に形成され、その開口側が前記フロアパネルの下面に接合されることによって閉断面部が構成されており、該閉断面部は縦フレームの前部において、縦断面の周縁形状の面積が漸減するように構成されている、ことを特徴とする請求項に記載の車両の排気浄化装置の配設構造。
  11. 前記還元剤は尿素系化合物であることを特徴とする請求項1から10の何れか一に記載の車両の排気浄化装置の配設構造。
  12. 前記還元剤タンクは、少なくとも前記排気管に対面する側の略全面と下面とがカバー体で覆われている、ことを特徴とする請求項1から11の何れか一に記載の車両の排気浄化装置の配設構造。
  13. 前記還元剤タンクと前記カバー体は、車体に対して揺動を許容する支持部材を介して支持されている、ことを特徴とする請求項12に記載の車両の排気浄化装置の配設構造。
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