JP2009241793A - 車体前部構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両前突時にエンジン後退が生じた場合でもダッシュパネルの車室内への侵入を助長することがないように、比較的大型の触媒容器をレイアウトできるようにする。
【解決手段】フロントサイドフレーム4よりも下方に位置し前輪サスペンション装置40のロアアーム45,46が取り付けられたサブフレーム50と、該サブフレームとフロントサイドフレームとに支持されたエンジンEとを備えた自動車の車体前部構造であって、エンジンの車体前方側の面に排気口70が設けられ、サブフレームは、車体前後方向に延る左右の縦メンバ51と、エンジンよりも前方部において左右の縦メンバを車幅方向に結合する横メンバ52とを備え、排気管を介してエンジンに接続された触媒容器74は、長手方向の両端部に排気管73,75が接続される細長状に形成されており、触媒容器が、横メンバとエンジンとの間の空間において車幅方向に延在するように配置されている。
【選択図】図8
【解決手段】フロントサイドフレーム4よりも下方に位置し前輪サスペンション装置40のロアアーム45,46が取り付けられたサブフレーム50と、該サブフレームとフロントサイドフレームとに支持されたエンジンEとを備えた自動車の車体前部構造であって、エンジンの車体前方側の面に排気口70が設けられ、サブフレームは、車体前後方向に延る左右の縦メンバ51と、エンジンよりも前方部において左右の縦メンバを車幅方向に結合する横メンバ52とを備え、排気管を介してエンジンに接続された触媒容器74は、長手方向の両端部に排気管73,75が接続される細長状に形成されており、触媒容器が、横メンバとエンジンとの間の空間において車幅方向に延在するように配置されている。
【選択図】図8
Description
この発明は、車体前部構造、特に、前輪サスペンション装置のロアアームが取り付けられたサブフレームとフロントサイドフレームとに支持されたパワートレインと、エンジンから延びる排気管に接続された触媒容器とを備えた自動車の車体前部構造に関する。
従来、自動車の車体前部構造として、車体前部の左右側部において前後方向に延びる一対のフロントサイドフレームよりも下方に、前輪サスペンション装置のロアアームが取り付けられるサブフレームを配置し、このサブフレームと前記フロントサイドフレームとに所謂パワートレイン(エンジンとトランスミッションとを一体化した構成)を載架して支持するように構成したものは、一般に良く知られている。
かかる車体前部にエンジン排気系の触媒装置を配設する場合、本来スペースの余裕に乏しいエンジンルーム内で如何にスペース効率良くレイアウトするかは重要である。特に、酸化触媒を用いた(通常、これに加えて所謂DPFを備えた)触媒ユニットの場合、温度によって反応度合が変化するので、エンジン排気系の比較的上流側に(従って、エンジンルーム内に)設けることが求められる。
例えば特許文献1には、縦置きタイプとされたエンジンの前方を経由する排気管に触媒ユニットを接続し、この触媒ユニットを、エンジン前方でサブフレームよりもかなり上方において、車幅方向に配設するようにしたレイアウトが開示されている。
周知のように、特に近年では、環境意識のより一層の高まりに伴って、触媒装置による排気ガスの浄化性能向上に対する要求も更に厳しくなって来ており、かかる要求に応えるために触媒ユニットを収容した触媒容器も大型化せざるを得ない状況にある。従って、かかる触媒容器のエンジンルーム内でのレイアウトに、より一層の工夫が求められることになる。
特開2003−326981号公報
大型化した触媒容器をエンジンルーム内に効率良くレイアウトする場合、エンジンを横置きタイプとし、この横置きエンジンの後方空間に前記触媒容器を配置することが考えられる。
図1〜図4は、横置きエンジンの後方空間を利用した触媒容器の配置例を示す説明図で、図1はエンジンルームの平面図、図2はエンジンルームの底面図、図3は図2のY3−Y3矢印方向から見て示したエンジンルームの側面矢視図、図4は図3のY4−Y4矢印方向から見て示したエンジンルームの後面矢視図である。
これらの図に示された触媒容器の配置例に係る車両では、例えば、フロントエンジン−フロントドライブ方式(FF方式)とされた自動車のエンジンルーム102内に、ターボ付きディーゼルエンジン10Eが横置きに配置され、このエンジン10Eとトランスミッション10Tmとが一体的に連結されて所謂パワートレイン10PTを構成している。
尚、前記エンジン10Eは、シリンダ(不図示)に対して車両前側からエアを供給して後方に排出する、所謂、前方吸気/後方排気方式のもので、シリンダヘッド10Ehの前側に吸気マニホールド167が、後側に排気マニホールド171がそれぞれ配設されている。また、シリンダヘッド10Ehの後側には、排気マニホールド171に接続された排気側タービン172に加えて、吸気マニホールド167に接続された吸気側タービン168も配置されている。
ボンネット103で上方が覆われたエンジンルーム102内には、その左右側部において車体前後方向に延びる一対のフロントサイドフレーム104と、該フロントサイドフレーム104よりも下方に位置し前輪10Wfのサスペンション装置140のロアアーム145,146が取り付けられたサブフレーム150とが配設されている。
このサブレーム150は、前後方向に延びる左右の縦メンバ151と、該左右の縦メンバ151を車幅方向に連結する前後の横メンバ152,154とで、平面視で略枠状に形成された所謂ペリメータフレームとして構成されている。パワートレイン10PTは、このサブフレーム150と前記フロントサイドフレーム104とに支持されている。この場合、パワートレイン10PTの後部は、エンジン10Eとトランスミッション10Tmの間に位置するクラッチ及び差動装置のケーシング10Cdの後部下側が、公知の弾性ブッシュを介して、連結部10Bでサブフレーム150の後部横メンバ154に支持されている。
また、前記フロントサイドフレーム104の前端には、クラッシュカン106を介してフロントバンパ107のバンパ・レインフォースメント108が支持され、該バンパ・レインフォースメント108とサイドフレーム150の前部横メンバ152との間に、ラジエータを収容したシュラウドパネル111が配置されている。
この例では、横置きエンジン10Eの後方空間を利用して、つまり、車室122とエンジンルーム102とを仕切るダッシュパネル125とエンジン10Eとの間に、前後に排気管173,175が接続された大型の触媒容器174が配置されている。該触媒容器の上流側排気管173は排気マニホールド171から延設され、下流側排気管175は、フレキシブルジョイント176を介してフロア下排気管177に接続されている。従って、触媒容器174は、ダッシュパネル125とエンジン10Eとの間において、その前部が上方に位置し後部が下方に位置するように斜めに傾斜した状態にレイアウトされている。
ところが、かかる配置構造では、車両が前突(正面衝突)した際に、前方からの衝撃荷重の入力に伴ってエンジン10Eの後退が生じると、このエンジン10Eに押し動かされて大型の触媒容器174も後退し、ダッシュパネル125に衝突することになる。つまり、車両前突時にエンジン後退が生じた場合にダッシュパネル125の車室122内への侵入を助長する恐れがあり、車室122内の乗員の保護を図る上で好ましくない、という難点があった。
この発明は、かかる技術的課題に鑑みてなされたもので、車両前突時にエンジン後退が生じた場合でもダッシュパネルの車室内への侵入を助長することがないように触媒容器をレイアウトできる車体前部構造を提供することを、基本的な目的とする。
上記課題を解決するため、本願の第1の発明(請求項1に係る発明)は、
車体前部の左右側部において車体前後方向に延びる一対のフロントサイドフレームと、該フロントサイドフレームよりも下方に位置し前輪サスペンション装置のロアアームが取り付けられたサブフレームと、該サブフレームと前記フロントサイドフレームとに支持されたエンジン及びトランスミッションが一体化されてなるパワートレインと、前記エンジンから延びる排気管に接続された触媒容器と、を備えた自動車の車体前部構造であって、
前記エンジンの車両前方側の面に排気口が設けられ、
前記サブフレームは、前記フロントサイドフレームの下方において車体前後方向に延び前記ロアアームの取付部を有する左右の縦メンバと、前記エンジンよりも前方部において前記左右の縦メンバを車幅方向に結合する横メンバと、を備え、
前記触媒容器は、長手方向の両端部に排気管が接続される細長状に形成されており、
前記触媒容器が、前記横メンバと前記エンジンとの間の空間において車幅方向に延在するように配置されている、ことを特徴とする。
車体前部の左右側部において車体前後方向に延びる一対のフロントサイドフレームと、該フロントサイドフレームよりも下方に位置し前輪サスペンション装置のロアアームが取り付けられたサブフレームと、該サブフレームと前記フロントサイドフレームとに支持されたエンジン及びトランスミッションが一体化されてなるパワートレインと、前記エンジンから延びる排気管に接続された触媒容器と、を備えた自動車の車体前部構造であって、
前記エンジンの車両前方側の面に排気口が設けられ、
前記サブフレームは、前記フロントサイドフレームの下方において車体前後方向に延び前記ロアアームの取付部を有する左右の縦メンバと、前記エンジンよりも前方部において前記左右の縦メンバを車幅方向に結合する横メンバと、を備え、
前記触媒容器は、長手方向の両端部に排気管が接続される細長状に形成されており、
前記触媒容器が、前記横メンバと前記エンジンとの間の空間において車幅方向に延在するように配置されている、ことを特徴とする。
本願の第2の発明(請求項2に係る発明)は、前記第1の発明において、
前記エンジンの底面の車幅方向一端部に、凹部が車体前後方向に延びるように形成され、
前記触媒容器に接続された前記エンジン側の排気管は、前記触媒容器との接続部から上方へ延びるように配置され、
前記触媒容器に接続された他方の排気管は、前記触媒容器との接続部から車体後方側へ延びて前記凹部を通った後にさらに車体後方へ導かれるように配置されている、ことを特徴とする。
前記エンジンの底面の車幅方向一端部に、凹部が車体前後方向に延びるように形成され、
前記触媒容器に接続された前記エンジン側の排気管は、前記触媒容器との接続部から上方へ延びるように配置され、
前記触媒容器に接続された他方の排気管は、前記触媒容器との接続部から車体後方側へ延びて前記凹部を通った後にさらに車体後方へ導かれるように配置されている、ことを特徴とする。
本願の第3の発明(請求項3に係る発明)は、前記第1又は第2の発明において、
前記排気口に取り付けられた排気タービンが、前記エンジンの直前方に配置され、
前記触媒容器と前記排気タービンとが平面視で少なくとも一部が重なり合っている、ことを特徴とする。
前記排気口に取り付けられた排気タービンが、前記エンジンの直前方に配置され、
前記触媒容器と前記排気タービンとが平面視で少なくとも一部が重なり合っている、ことを特徴とする。
本願の第4の発明(請求項4に係る発明)は、前記第2又は第3の発明において、
前記触媒容器が、車体側面視で前記縦メンバよりも下側に突出しないように配置されている、ことを特徴とする。
前記触媒容器が、車体側面視で前記縦メンバよりも下側に突出しないように配置されている、ことを特徴とする。
本願の第1の発明によれば、長手方向の両端部に排気管が接続される細長状に形成された触媒容器を、フロントサイドフレームの下方において車幅方向に延びるサブフレームの横メンバの後方で且つエンジンの前方のスペースを利用して配置することができる。また、エンジンの車体前方側の面に排気口が設けられているため、排気管の短縮化を図りつつ、エンジンの前方に触媒容器を配置することができる。しかも、エンジンの前方に触媒容器が配置されるため、車両前突時にエンジンの後退が生じても、触媒容器がダッシュパネルに衝突することを防止することができる。さらに、エンジンの前方に触媒容器が配置されることにより、走行風により触媒を冷却することが可能になる。
本願の第2の発明によれば、車幅方向に沿って配置された細長状の触媒容器と、触媒容器の車幅方向一端部から上方に延びるように配置されたエンジン側(上流側)の排気管と、触媒容器の車幅方向他端部から後方へ延びてエンジン底面の凹部を通るように配置されたマフラー側(下流側)の排気管とで排気経路を形成することで、排気管のさらなる短縮化を図ることができる。
本願の第3の発明によれば、エンジンの直前方に配置された排気タービンと、触媒容器とが平面視で少なくとも一部が重なり合って配置されるため、排気タービンの下方の空間を利用して、触媒容器を配置することができる。
本願の第4の発明によれば、触媒容器が、車体側面視でサブフレームの縦メンバよりも下側に突出しないように配置されるため、車体底部の路面接触に関して、触媒容器よりも先に縦メンバが路面に当たるため、縦メンバにより触媒容器を保護することができる。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。図5は本発明の一実施形態に係る自動車のエンジンルームを斜め下方から見て示した斜視図、図6は前記エンジンルームの平面図、図7は前記エンジンルームの底面図、図8は図7のY8−Y8矢印方向から見て示したエンジンルームの側面矢視図、図9は図8のY9−Y9矢印方向から見て示したエンジンルームの後面矢視図である。
これらの図に示すように、本実施形態に係る自動車は、例えば、エンジンEを車両の前部に搭載して前輪を駆動する所謂フロントエンジン−フロントドライブ方式(FF方式)とされ、エンジンルーム2内には、例えば、横置きタイプでターボ付きとされたディーゼルエンジンEが配置されている。つまり、エンジンEは、シリンダ列(不図示)が略車幅方向に沿って延びるようにレイアウトされている。
このエンジンEと例えばマニュアル式とされたトランスミッションTmとが一体的に連結されて所謂パワートレインPTを構成している。尚、エンジンEとトランスミッションTmとの間には、ケーシングCd内に収容されたクラッチ機構および差動歯車装置が位置している。また、エンジンEの下方にはオイルパンEp(図7参照)が付設されている。さらに、エンジンEの底面には、車幅方向におけるトランスミッションTmとは反対側に凹部80が形成されている。凹部80は、車体前後方向に延びるように形成されており、この凹部80に後述の排気管75を通すことにより、エンジンEの下側において、排気管75をエンジンEの前方側から後方側へ向かって配設することができる。
前記パワートレインPTでは、前側から順に、エンジンEの出力軸と軸線が一致するプライマリシャフトS1、このプライマリシャフトS1と噛合するセカンダリシャフトS2、前輪駆動軸と軸線が一致する差動歯車機構のデファレンシャルギヤ出力軸S3が配列されている(図8参照)。
前記エンジンEは、その車体前方側の面に排気口70を備えている。すなわち、エンジンEは、シリンダに対して車体後方側からエアを供給して前方に排出する、所謂、後方吸気/前方排気方式のもので、エンジンEの各シリンダに吸気エアを導入する吸気マニホールド67がシリンダヘッドEhの後側に配設され、各シリンダから排気ガスを排出させる排気マニホールド71がシリンダヘッドEhの前側に配設されている(図8参照)。排気マニホールド71を介して排気口70に連結された排気タービン72は、シリンダヘッドEhの直前方に配置されている。また、排気タービン72に加えて、吸気マニホールド67に接続された吸気タービン68も、シリンダヘッドEhの直前方に配置されている。排気タービン72と吸気タービン68は、その回転軸が車幅方向に沿うように配置されている。
尚、本明細書において、排気マニホールド71を含むエンジンEの排気系あるいはその各部について「上流側」若しくは「下流側」というときは、当該排気マニホールド71や各排気管内を流れる排気ガスの流れ方向と一致して、排気ガスが車体後端に位置するマフラー(不図示)に向う側を「下流側」と言うものとする。
エンジンルーム2内には、その左右側部において車体前後方向に延びる一対のフロントサイドフレーム4と、該フロントサイドフレーム4よりも下方に位置し前輪サスペンション装置40のロアアーム45,46(ラテラルリンク)が取り付けられたサブフレーム50とが配設されている。尚、このサブレーム50は、後で詳しく説明するように、平面視で略四辺形の枠状に形成された所謂ペリメータフレームとして構成されている。該ペリメータフレーム50は、連結ブラケット5(図8参照)を介してフロントサイドフレーム4に結合されている。
パワートレインPTは、公知の弾性ブッシュを介して、ペリメータフレーム50とフロントサイドフレーム4とに結合され、載架状態でこれらに支持されている。また、フロントサイドフレーム4の前端には、所謂クラッシュカン6を介してフロントバンパ7のバンパ・レインフォースメント8が支持され、このバンパ・レインフォースメント8の前側はバンパフェイス9で覆われている(図8参照)。
バンパ・レインフォースメント8とペリメータフレーム50の前辺部との間には、ラジエータを収容した例えば樹脂製のシュラウドパネル11が配置されている。また、エンジンルーム2の上方はボンネット3で覆われる一方、エンジンルーム2の少なくとも前部下方はアウタ・カバー12で覆われている。尚、図5においては、図面の明瞭化のためにシュラウドパネル11は、その図示が省略されている。
左右の前輪Wfを車体に対して懸下する前輪サスペンション装置40は、例えば、A型アッパアーム41と、ホイールハブ43と一体化されたナックルアーム42と、前側および後側のロアフロント・ラテラルリンク45及び46でなるロアアームと、緩衝スプリング(不図示)とを備え、該緩衝スプリングは所謂サスタワー13内に位置している。また、前側および後側のロアフロント・ラテラルリンク45及び46の内方端部は、それぞれ弾性ブッシュを介して前記ペリメータフレーム50に支持されている。
前記左右のホイールハブ43には、前輪Wfを操舵するステアリングロッド61の前端部が連結され、これらステアリングロッド61の後端部は、ペリメータフレーム50の後部上側に支持されて車幅方向へ延設されたステアリングロッド駆動ユニット62に連結されている。このステアリングロッド駆動ユニット62は、従来公知のもので、例えば、ステアリングシャフト(不図示)先端の歯車と噛合するステアリングラックを備え、ステアリングシャフト(不図示)の回動に応じてステアリングラックが車幅方向へ移動することで、左右の前輪Wfを操舵するものである。
ボンネット3の後方には、フロントウインドウガラス21の前端部を支持し車幅方向に延設された閉断面状のカウルメンバ23が位置し、このカウルメンバ23の下端に、エンジンルーム2と車室22とを仕切るダッシュパネル25の上端部が接合されている(図8参照)。このダッシュパネル25の下端側は車室22のフロアパネル26に一体的に結合されている。フロアパネル26の左右両端は車体前後方向に延びる一対のサイドシル27で支持され、それよりも内側がサイドシル27と平行に延びる左右一対のフロアフレーム28で支持されている(図6,図7参照)。尚、前記サイドシル27の前端には前輪Wfのホイールハウス14の後端部が位置している。
フロアパネル26の車幅方向における略中央部分には、フロアパネル26の一部で形成された車体前後方向へ延びる所謂トンネル部29が形成されている。このトンネル部29は、フロアパネル26の車幅方向における略中央部分を下方に開口する逆U字状にプレス加工して形成されており、その内部には、車体前後方向に延びるフロア下排気管77等が配置されている。
尚、車室前端の上部にはインストルメントパネル31が配設され、このインストルメントパネル31の内部に、ブレーキペダル32の上端が揺動可能に支持されている(図8参照)。
この自動車の排気系は、上流側から順に、前記排気マニホールド71と排気タービン72と触媒ユニット74とを備えており、該触媒ユニット74は、その容器の長手方向の両端部に排気管73,75が接続される細長状に形成されている。つまり、触媒容器74は、その上流側端部が上流排気管73を介して排気タービン72に接続され、下流側端部は下流排気管75および屈曲自在なフレキシブルジョイント76を介して、前記フロア下排気管77に接続されている。尚、このフロア下排気管77の途中部には、例えば、所謂SCR法によって排気ガス中の窒素酸化物(NOX)をアンモニア等の還元物質と触媒反応させて浄化する排ガス浄化装置(不図示)が介設されている。この浄化装置は、高温に曝すことはできないので、排気系のできるだけ下流側に配置される。
前記触媒ユニット74は、基本的には従来公知のものと同様のもので、酸化触媒と排気微粒子捕集器(所謂DPF)とを内蔵しており、酸化触媒によって排気ガス中の炭化水素(HC)や一酸化炭素(CO)を酸化し、多孔質のフィルタを備えたDPFを通過させることによって排気ガス中の粒子状物質(所謂PM)を捕集し、排気ガスの浄化を図るものである。
本実施形態では、排気ガスの浄化性能向上に対する更なる要求に応えるために、触媒ユニット74を収容した触媒容器も大型化したものとなっているが、この触媒ユニット74の場合、温度によって反応度合が変化し、エンジンEの排気ポートからの距離が短い方が触媒をより早期に活性化する上で有利であるので、エンジン排気系の比較的上流側に(従って、エンジンルーム2内に)配設される。そして、本来手狭でスペースの余裕に乏しいエンジンルーム内に、支障なく触媒ユニット74をレイアウトできるように、本実施形態では、ペリメータフレーム50の構成およびレイアウトを利用して、触媒ユニット74を配置するようにしている。
次に、前記ペリメータフレーム50の構成およびレイアウト並びに触媒ユニット74の配置について説明する。
図5乃至図7から良く分かるように、前輪サスペンション装置40を支持し得るサブフレームとしての前記ペリメータフレーム50は、フロントサイドフレーム4の下方において車体前後方向に延びる左右の縦メンバ51と、この左右の縦メンバ51を車幅方向に結合する複数の横メンバ52,54と、を備えている。左右の縦メンバ51と、これら縦メンバ51を車体前後位置においてそれぞれ車幅方向に結合する前部横メンバ52及び後部横メンバ54とで、平面視で略四辺形の枠状に形成されている。
より好ましくは、前記ペリメータフレーム50の少なくとも左右の縦メンバ51と前部横メンバ52とは、例えば液圧成形法を用いて一体成形されており、この一体成形品に、後部横メンバ54を接合して構成されている。ペリメータフレーム50の前側の左右角部には、車体のフロントサイドフレーム4への取付部56が形成され、後側の左右角部には、車体のフロアパネル26への取付部57が形成されている。
また、車幅方向へ延びるステアリングロッド駆動ユニット62は、ペリメータフレーム50の後部横メンバ54上に支持されている。
触媒容器74は、前部横メンバ52とエンジンEとの間の空間において車幅方向に延在するように配置されている。これにより、長手方向の両端部に排気管73,75が接続される細長状に形成された触媒容器74を、フロントサイドフレーム4の下方において車幅方向に延びる横メンバ52の後方で且つエンジンEの前方のスペースを利用して配置することができる。ここで、エンジンEの排気口70はエンジンEの車体前方側の面に設けられているため、排気管73の短縮化を図りつつ、エンジンEの前方に触媒容器74を配置することができる。このように触媒容器74はエンジンEの前方に配置されるため、車両前突時にエンジンEの後退が生じても、触媒容器74がダッシュパネル25に衝突することを防止することができる。しかも、エンジンEの前方に触媒容器74が配置されることにより、走行風により触媒を冷却することが可能になる。
また、触媒容器74は、図6と図7に示すように、排気タービン72と平面視で少なくとも一部が重なり合うように配置されている。さらに、触媒容器74は、その長さ方向が排気タービン74の回転軸に一致するように配置されている。これにより、排気タービン72、及びこれに接続された吸気タービン68の下方の空間を利用して、触媒容器74を配置することができる。
さらに、触媒容器74は、図8に示すように、車体側面視でサブフレーム50の縦メンバ51よりも下側に突出しないように配置されている。これにより、車体底部の路面接触に関して、触媒容器74よりも先に縦メンバ51が路面に当たるため、縦メンバ51により触媒容器74を保護することができる。
触媒容器74に接続されたエンジンE側(上流側)の排気管73は、触媒容器74との接続部から上方へ延び、その上端部が排気タービン72に接続可能なように屈曲されるように配置されている。これにより、排気管73を迂回させることなく配置でき、排気管73の長さを一層短縮できる。触媒容器74に接続された他方(下流側)の排気管75は、触媒容器74との接続部から車体後方側へ延びてエンジンE底面の前述の凹部80を通った後にさらに車体後方へ導かれるように配置されている。これにより、排気管75を迂回させることなく最短距離で車体後方側へ導くことができる。このように、車幅方向に沿って配置された細長状の触媒容器74と、触媒容器74の車幅方向一端部から上方に延びるように配置されたエンジンE側(上流側)の排気管73と、触媒容器74の車幅方向他端部から後方へ延びてエンジンE底面の凹部80を通るように配置されたマフラー側(下流側)の排気管75とで排気経路を形成することで、排気管73,75の一層の短縮化を図ることができる。
尚、本発明は、以上の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、変更および改良等がなされるものであることは、いうまでもない。
本発明は、前輪サスペンション装置のロアアームが取り付けられたサブフレームとフロントサイドフレームとに支持されたパワートレインと、エンジンから延びる排気管に接続された触媒容器とを備えた自動車の車体前部構造に関し、例えば、エンジン横置きタイプのディーゼルエンジン車などの車体前部構造として、有効に利用することができる。
2 エンジンルーム
4 フロントサイドフレーム
22 車室
25 ダッシュパネル
40 前輪サスペンション装置
45 前側ロアフロント・ラテラルリンク
46 後側ロアフロント・ラテラルリンク
50,80 ペリメータフレーム(サブフレーム)
51,81 縦メンバ
52,82 前部横メンバ
53,83 中間横メンバ
54,84 後部横メンバ
70 エンジンの排気口
72 排気タービン
73,93 上流排気管
74,94 触媒容器(触媒ユニット)
75,95 下流排気管
80 エンジン底面の凹部
E エンジン
PT パワートレイン
Tm トランスミッション
Wf 前輪
4 フロントサイドフレーム
22 車室
25 ダッシュパネル
40 前輪サスペンション装置
45 前側ロアフロント・ラテラルリンク
46 後側ロアフロント・ラテラルリンク
50,80 ペリメータフレーム(サブフレーム)
51,81 縦メンバ
52,82 前部横メンバ
53,83 中間横メンバ
54,84 後部横メンバ
70 エンジンの排気口
72 排気タービン
73,93 上流排気管
74,94 触媒容器(触媒ユニット)
75,95 下流排気管
80 エンジン底面の凹部
E エンジン
PT パワートレイン
Tm トランスミッション
Wf 前輪
Claims (4)
- 車体前部の左右側部において車体前後方向に延びる一対のフロントサイドフレームと、該フロントサイドフレームよりも下方に位置し前輪サスペンション装置のロアアームが取り付けられたサブフレームと、該サブフレームと前記フロントサイドフレームとに支持されたエンジン及びトランスミッションが一体化されてなるパワートレインと、前記エンジンから延びる排気管に接続された触媒容器と、を備えた自動車の車体前部構造であって、
前記エンジンの車体前方側の面に排気口が設けられ、
前記サブフレームは、前記フロントサイドフレームの下方において車体前後方向に延び前記ロアアームの取付部を有する左右の縦メンバと、前記エンジンよりも前方部において前記左右の縦メンバを車幅方向に結合する横メンバと、を備え、
前記触媒容器は、長手方向の両端部に排気管が接続される細長状に形成されており、
前記触媒容器が、前記横メンバと前記エンジンとの間の空間において車幅方向に延在するように配置されている、
ことを特徴とする車体前部構造。 - 前記エンジンの底面の車幅方向一端部に、凹部が車体前後方向に延びるように形成され、
前記触媒容器に接続された前記エンジン側の排気管は、前記触媒容器との接続部から上方へ延びるように配置され、
前記触媒容器に接続された他方の排気管は、前記触媒容器との接続部から車体後方側へ延びて前記凹部を通った後にさらに車体後方へ導かれるように配置されている、ことを特徴とする請求項1に記載の車体前部構造。 - 前記排気口に連結された排気タービンが、前記エンジンの直前方に配置され、
前記触媒容器と前記排気タービンとが平面視で少なくとも一部が重なり合っている、ことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の車体前部構造。 - 前記触媒容器が、車体側面視で前記縦メンバよりも下側に突出しないように配置されている、ことを特徴とする請求項2または3のいずれかに記載の車体前部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008091822A JP2009241793A (ja) | 2008-03-31 | 2008-03-31 | 車体前部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008091822A JP2009241793A (ja) | 2008-03-31 | 2008-03-31 | 車体前部構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009241793A true JP2009241793A (ja) | 2009-10-22 |
Family
ID=41304213
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008091822A Pending JP2009241793A (ja) | 2008-03-31 | 2008-03-31 | 車体前部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009241793A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6265250B1 (ja) * | 2016-11-22 | 2018-01-24 | マツダ株式会社 | フロントサブフレーム構造 |
US11401853B2 (en) | 2019-12-05 | 2022-08-02 | Ford Global Technologies, Llc | Systems for a fastening device of an exhaust-gas aftertreatment system |
US12054196B2 (en) | 2019-12-05 | 2024-08-06 | Ford Global Technologies, Llc | Systems for a fastening device of an exhaust-gas aftertreatment system |
-
2008
- 2008-03-31 JP JP2008091822A patent/JP2009241793A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6265250B1 (ja) * | 2016-11-22 | 2018-01-24 | マツダ株式会社 | フロントサブフレーム構造 |
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