JP4820007B2 - 被処理体の搬送方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動搬送装置と検査装置等の半導体製造装置との間で被処理体を枚葉単位で搬送する際に半導体製造装置内に実際のロードポートが一つしかなくても仮想ロードポートを設定し、あたかも複数のロードポートがあるかのように取り扱うことができる被処理体の搬送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば半導体装置の検査工程では半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」と称す。)の検査装置としてプローバが広く用いられている。プローバは、通常、ローダ室とプローバ室とを備え、ウエハ状態でデバイスの電気的特性検査を行う。ローダ室は、複数(例えば、25枚)のウエハが収納されたキャリアを載置するキャリア載置部と、キャリア載置部からウエハを一枚ずつ搬送するウエハ搬送機構(以下、「アーム機構」と称す。)と、アーム機構を介して搬送されるウエハのプリアライメントを行うプリアライメント機構(以下、「サブチャック」と称す。)とを備えている。また、プローバ室は、ウエハを載置してX、Y、Z及びθ方向に移動する載置台(以下、「メインチャック」と称す。)と、メインチャックと協働してウエハのアライメントを行うアライメント機構と、メインチャックの上方に配置されたプローブカードと、プローブカードとテスタ間に介在するテストヘッドとを備えている。
【0003】
従って、ウエハの検査を行う場合には、まずオペレータがロット単位で複数のウエハが収納されたキャリアをローダ室のキャリア載置部に載置する。次いで、プローバが駆動すると、アーム機構がキャリア内のウエハを一枚ずつ取り出し、サブチャックを介してプリアライメントを行った後、アーム機構を介してプローバ室内のメインチャックへウエハを引き渡す。ローダ室ではメインチャックとアライメント機構が協働してウエハのアライメントを行う。アライメント後のウエハをメインチャックを介してインデックス送りしながらプローブカードと電気的に接触させて所定の電気的特性検査を行う。ウエハの検査が終了すれば、メインチャック上のウエハをローダ室のアーム機構で受け取ってキャリア内の元の場所に戻した後、次のウエハの検査を上述の要領で繰り返す。キャリア内の全てのウエハの検査が終了すれば、オペレータが次のキャリアと交換し、新たなウエハについて上述の検査を繰り返す。
【0004】
しかしながら、例えば300mmウエハのように大口径化すると、複数枚のウエハが収納されたキャリアは極めて重いため、オペレータがキャリアを持ち運ぶことが殆ど不可能に近くなって来ている。また、持ち運びできたとしても重量物であるため一人での持ち運びには危険を伴う。
【0005】
そこで、特開平10−303270号公報では自動搬送車(以下、「AGV」と称す。)を使ってキャリアを搬送し、工程設備との間で同一ロットのウエハをキャリア単位で受け渡すことができる搬送方法が提案されている。この搬送方法を用いれば、オペレータによるキャリアの搬送は自動化され、上述の問題は解決することができる。この場合には自動搬送装置から半導体製造装置等の工程設備へウエハを搬送する際に、通信インターフェースの信号線の搬送先ロードポート番号と半導体製造装置のロードポート番号を一致させ、指定されたキャリア載置部へウエハ等の被処理体をキャリア単位で搬送している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ロードポートが一つしかない場合には一つのキャリアが半導体製造装置内に存在すると、このキャリアを半導体製造装置内からアンロードしない限り、次のキャリアをロードすることができず、アンロード、ロードする間、被処理体の処理が止まり、スループットの向上が望めない。仮にロードポートを新たに増設すればフットプリントアップやコストアップを招くという課題があった。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、実際のロードポートが一つでも余分なスペースを割くことなく複数のロードポートがあるかの如く被処理体をロードすることができ、フットプリントアップやコストアップを防止することができる被処理体の搬送方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の被処理体の搬送方法は、被処理体を一枚ずつ受け渡すために、上記被処理体が複数収納されたキャリアの載置部に上記キャリアに代えて着脱可能に設けられ且つ上端が上記被処理体の外径より大径で下方が上記被処理体の外径と合うテーパ面を内面に有する本体とこの本体内で上記被処理体を保持する昇降可能な保持体とが協働して上記本体内で上記被処理体をセンタリングするアダプタと、上記半導体製造装置内で上記アダプタとの間で上記被処理体の受け渡しを行なう上下二段のアーム機構を有する被処理体搬送機構と、これらのアダプタ及び被処理体搬送機構をそれぞれ制御する第1の制御装置と、を有する半導体製造装置と、上記アダプタの保持体との間で上記被処理体を一枚ずつ受け渡すアーム機構と、このアーム機構を制御する第2の制御装置と、を有する自動搬送装置と、を備え、上記第1、第2の制御装置は、それぞれの制御信号を光信号として送受信する第1、第2の光通信手段を有し、上記第1、第2の制御装置の制御下で上記自動搬送装置から上記半導体製造装置へ上記被処理体を搬送する方法であって、上記第1の光通信手段は上記第2の光通信手からの光信号に基づいて、上記半導体製造装置の実際のロードポートである上記アダプタとは別に、上記被処理体搬送機構のアーム機構を仮想のロードポートとして少なくとも一つ上記半導体製造装置内に設定した後、上記被処理体を、上記半導体製造装置の上記実際のロードポートである上記アダプタと上記少なくとも一つの仮想ロードポートである上記被処理体搬送機構のアーム機構にロード可能にしたことを特徴とするものである。
【0009】
また、本発明の請求項2に記載の被処理体の搬送方法は、被処理体を一枚ずつ受け渡すために、上記被処理体が複数収納されたキャリアの載置部に上記キャリアに代えて着脱可能に設けられ且つ上端が上記被処理体の外径より大径で下方が上記被処理体の外径と合うテーパ面を内面に有する本体とこの本体内で上記被処理体を保持する昇降可能な保持体とが協働して上記本体内で上記被処理体をセンタリングするアダプタと、上記半導体製造装置内で上記アダプタとの間で上記被処理体の受け渡しを行なう上下二段のアーム機構を有する被処理体搬送機構と、これらアダプタ及び被処理体搬送機構をそれぞれ制御する第1の制御装置を有する半導体製造装置と、上記アダプタの保持体との間で上記被処理体を一枚ずつ受け渡すアーム機構及びこのアーム機構を制御する第2の制御装置を有する自動搬送装置と、を備え、上記第1、第2の制御装置は、それぞれの制御信号を光信号として送受信する第1、第2の光通信手段を有し、上記第1、第2の制御装置の制御下で上記自動搬送装置から上記半導体製造装置へ上記被処理体を搬送する方法であって、上記第1の光通信手段は上記第2の光通信手からの光信号に基づいて、上記半導体製造装置の実際のロードポートである上記アダプタとは別に、上記被処理体搬送機構のアーム機構を仮想のロードポートとして少なくとも一つ上記半導体製造装置内に設定した後、上記半導体製造装置の上記実際のロードポートである上記アダプタとは別の収納場所として上記仮想ロードポートである上記被処理体搬送機構のアーム機構を選択し、ここに上記被処理体を保管した後、上記被処理体を上記実際のロードポートである上記アダプタへ搬送することを特徴とするものである。
【0011】
また、本発明の請求項3に記載の被処理体の搬送方法は、請求項1または請求項2に記載の発明において、上記別の場所として上記被処理体搬送機構のアーム機構とは別に上記半導体製造装置内に設けられたアンロードテーブルを用いることを特徴とするものである。
【0012】
また、本発明の請求項4に記載の被処理体の搬送方法は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の発明において、上上記半導体製造装置が一つの上記アダプタを上記実際のロードポートとして有することを特徴とするものである。
【0013】
また、本発明の請求項5に記載の被処理体の搬送方法は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の発明において、上記半導体製造装置が検査装置であることを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図16に示す実施形態に基づいて本発明を説明する。
まず、本発明の被処理体の搬送方法に用いられる被処理体の搬送システムについて説明する。本発明に用いられる被処理体の搬送システム(Automated material handling system(AMHS))Eは、図1の(a)、(b)に示すように、被処理体であるウエハ(図示せず)の検査工程を含む工場全体を生産管理するホストコンピュータ1と、このホストコンピュータ1の管理下でウエハの電気的特性検査を行う複数の半導体製造装置例えば検査装置(例えば、プローバ)2と、これらのプローバ2に対してそれぞれの要求に応じてウエハを一枚ずつ自動搬送する複数の自動搬送装置(以下、「AGV」と称す。)3と、これらのAGV3を制御する搬送制御装置(以下、「AGVコントローラ」と称す。)4とを備えている。プローバ2とAGV3は、SEMI規格E23やE84に基づく光結合された並列I/O(以下、「PIO」と称す。)通信インターフェースを有し、両者間でPIO通信を行うことによりウエハWを一枚ずつ受け渡すようにしてある。このプローバ2はウエハWを一枚ずつ枚葉単位で受け取って検査を行うため、枚葉式プローバ2として構成されている。以下では枚葉式プローバ2を単にプローバ2として説明する。また、AGVコントローラ4はホストコンピュータ1とSECS(Semiconductor Equipment Communication Standard)通信回線を介して接続され、ホストコンピュータ1の管理下でAGV3を無線通信を介して制御すると共にウエハWをロット単位で管理している。
【0017】
また、図1に示すように、複数のプローバ2はグループコントローラ5を介してホストコンピュータ1とSECS通信回線を介して接続され、ホストコンピュータ1はグループコントローラ5を介して複数のプローバ2を管理している。グループコントローラ5は、プローバ2のレシピデータやログデータ等の検査に関する情報を管理している。また、各プローバ2にはそれぞれテスタ6がSECS通信回線を介して接続され、各プローバ2はそれぞれのテスタ6からの指令に従って所定の検査を個別に実行する。これらのテスタ6はテスタホストコンピュータ(以下、「テスタホスト」と称す。)7を介してホストコンピュータ1とSECS通信回線を介して接続され、ホストコンピュータ1はテスタホスト7を介して複数のテスタ6を管理している。また、ホストコンピュータ1にはウエハの検査結果に基づいて所定のマーキングを行うマーキング装置8がマーキング指示装置9を介して接続されている。マーキング指示装置9はテスタホスト7のデータに基づいてマーキング装置8に対してマーキングを指示する。更に、ホストコンピュータ1には複数のキャリアCを保管するストッカ10がSECS通信回線を介して接続され、ストッカ10はホストコンピュータ1の管理下で検査の前後のウエハをキャリア単位で保管、分類すると共にキャリア単位でウエハの出し入れを行う。
【0018】
而して、プローバ2は、図2の(a)に示すように、ローダ室21と、プローバ室22とを備えている。ローダ室21はアダプタ23、アーム機構24及びサブチャック25を有し、アダプタ23を除き従来のプローバに準じて構成されている。アーム機構24は、上下二段のアーム241を有し、それぞれのアーム241でウエハWを真空吸着して保持し、真空吸着を解除することでアダプタ23との間でウエハの受け渡しを行い、受け取ったウエハWをプローバ室22へ搬送する。サブチャック25はアーム機構24でウエハWを搬送する。また、プローバ室22はウエハチャック26、アライメント機構27及びプローブカード28を有している。メインチャック26はX、Yテーブル261を介してX、Y方向へ移動すると共に図示しない昇降機構及びθ回転機構を介してZ及びθ方向へ移動する。アライメント機構27は、従来公知のようにアライメントブリッジ271、CCDカメラ272等を有し、メインチャック26と協働してウエハWとプローブカード28とのアライメントを行う。プローブカード28は複数のプローブ281を有し、プローブ281とメインチャック26上のウエハが電気的に接触し、テストヘッド(図示せず)を介してテスタ6(図1の(a)参照)と接続される。尚、アーム機構24は上下二段のアーム241を有しているため、以下では必要に応じて上段のアームを上アーム241A、下段のアームを下アーム241Bとして説明する。
【0019】
アダプタ23は、図2の(b)に示すように、偏平な筒状に形成され且つテーパ面を有するアダプタ本体231と、アダプタ本体231の底面中央で昇降するサブチャック232とを備え、AGV3との間あるいはアーム機構24との間でウエハWを受け渡す際にサブチャック232が昇降すると共にウエハWを吸着保持する。このアダプタ23は、例えばキャリアテーブル(図示せず)に着脱可能に配設され、キャリアテーブルのインデクサ(図示せず)を介して昇降するようになっている。従って、ウエハWを受け渡す際に、アダプタ23がインデクサを介して上昇すると共に、図2の(b)に示すようにサブチャック232がウエハWの受け渡し位置まで上昇し、ウエハWを受け取った後、同図に二点鎖線で示す位置まで下降してアダプタ本体231を介してウエハWのセンタリングを行う。また、キャリアテーブルはキャリアも配置可能に構成され、キャリアあるいはアダプタ23を判別する判別センサ(図示せず)を有し、従来のプローバ2と同一に使用できるようになっている。
【0020】
また、AGV3は、図1の(b)、図2の(a)、(b)に示すように、装置本体31と、装置本体31の一端部に配置され且つキャリアCを載置するキャリア載置部32と、キャリア内でのウエハの収納位置を検出するマッピングセンサ33と、キャリアC内のウエハを搬送するアーム機構34と、ウエハWのプリアライメントを行うサブチャック35と、光学式のプリアライメントセンサ36(図11参照)と、ウエハWのIDコード(図示せず)を読み取る光学式文字読取装置(OCR)37と、駆動源となるバッテリ(図示せず)とを備え、AGVコントローラ4との無線通信を介してストッカ10とプローバ2間や複数のプローバ2間を自走してキャリアCを搬送し、アーム機構34を介してキャリアCのウエハ2Wを複数のプローバ2に対して一枚ずつ配るようにしてある。
【0021】
アーム機構34はAGV3に搭載されたウエハ搬送機構である。このアーム機構34はウエハWの受け渡し時に回転及び昇降可能に構成されている。即ち、アーム機構34は、図2の(a)、(b)に示すように、ウエハWを真空吸着する上下二段のアーム341を有する真空保持装置38と、これらのアーム341を前後動可能に支持する正逆回転可能な基台342と、基台342内に収納された駆動機構(図示せず)とを備え、ウエハWを受け渡す際に後述のように上下のアーム341が駆動機構を介して基台342上で個別に前後へ移動し、ウエハWを受け渡す方向へ基台342が正逆回転する。尚、以下では、必要に応じて上段のアームを上アーム341A、下段のアームを下アーム341Bとして説明する。
【0022】
しかし、AGV3に搭載可能なコンプレッサは搭載バッテリを電源にしているが、前述したようにバッテリとしては例えばせいぜい25V程度の低容量ものしか搭載することができないため、アーム機構34の真空吸着機構としては利用するには空気流量が不足する。即ち、AGV3の搭載バッテリを電源とする小型のコンプレッサ344で空気をそのままエジェクタ347Aから排気してもコンプレッサ344の空気流量が小さいため、アーム341の排気路341C内の空気を十分に吸引排気することができず、アーム341上にウエハWを真空吸着することができない。そこで、真空保持装置38に以下のような特殊な工夫を施すことで流量不足を補っている。
【0023】
即ち、本実施形態の真空保持装置38は、図3、図4に示すように、ウエハWを吸着保持する上下二段のアーム341と、これらのアーム341内に形成された且つウエハWの吸着面で開口する排気路341Cと、この排気路341Cに配管344Aを介して連結された真空吸着機構343とを備え、AGVコントローラ4の制御下で駆動する。
【0024】
真空吸着機構343は、搭載バッテリで駆動するコンプレッサ344と、このコンプレッサ344から圧送される空気を所定の圧力(例えば、0.45MPa)で圧縮空気として貯留する空気タンク345と、この空気タンク345から流出する圧縮空気の圧力を調整する気体圧調整機構346と、この気体圧調整機構346から供給される圧力空気を噴出させるエジェクタ347Aとを備えている。更に、真空吸着機構343は、気体圧調整機構346とエジェクタ347Aの間に配設されて配管344Aを開閉する切換弁347と、アーム341とエジェクタ347Aの間に配設されて配管344Aを開閉するパイロット付き逆止弁348と、アーム341とパイロット付き逆止弁348の間に配設されて排気路341C内の圧力を検出する圧力センサ349とを備え、アーム341でウエハWを保持し解放するようにしてある。
【0025】
コンプレッサ344は空気を圧送して所定圧力で圧縮空気を空気タンク345内に一旦貯留する。AGV3の搭載バッテリを電源とする小型のコンプレッサ344の空気流量が小さくても所定量の圧縮空気で空気タンク345内に一旦貯留することによってウエハWの真空吸着に必要な空気流量を確保することができる。即ち、空気タンク345内に貯留された圧縮空気を利用することによりウエハWの真空吸着に必要な空気流量を確保することができる。気体圧調整機構346は、図4に示すように、エアフィルタ346A、減圧弁346B、及び圧力計346Cを有し、空気タンク345内の圧縮空気を貯留すると共にウエハWの真空吸着に必要な一定の流量で圧縮空気をエジェクタ347Aから外部へ排気する。尚、図3の配管344Aの斜線部分は減圧部分である。
【0026】
切替弁347は図4に示すようにソレノイドバルブによって構成され、ソレノイドが付勢されると気体圧調整機構346とアーム341とを連通し、それ以外の時は気体圧調整機構346をアーム341から遮断する。従って、切替弁347が付勢される気体圧調整機構346から一定圧の空気が流れ、エジェクタ347Aから空気を排気すると共にアーム341の排気路341Cから空気を吸引して排気する。この時、アーム341でウエハWを保持していると、アーム341の排気路341Cの開口部をウエハWで閉じているため、排気路341C(図4では配管344Aの減圧部分も排気路341Cとして示してある)内は減圧状態になってウエハWをアーム341上に真空吸着することになる。この時の真空度を圧力センサ349が検出し、この検出値に基づいてソレノイドバルブ347AのON、OFFを制御する。また、空気タンク345内の空気が消費されることで圧力計346Cの検出値に基づいてコンプレッサ344のON、OFFを制御する。また、パイロット付き逆止弁348はソレノイドが付勢されるとアーム341の排気路341Cをエジェクタ347A側に連通して排気路341Cから空気を吸引し、ソレノイドが付勢状態でなくなるとパイロット付き逆止弁348が排気路341Cを閉じて所定の減圧度を保持する。アーム341での真空吸着を解除する時にはパイロット付き逆止弁348のソレノイドを付勢して排気路341Cとエジェクタ347Aを連通させて排気路341Cを大気に開放すれば良い。
【0027】
また、圧力センサ349は、図4に示すように、第1圧力スイッチ349A及び第2圧力スイッチ349Bを有し、それぞれ異なった圧力を検出する。第1圧力スイッチ349Aはアーム341上のウエハWの有無を検出するセンサで、排気路341C内の圧力が例えば大気圧より25kPa低い圧力を検出し、この検出値に基づいてウエハWの存在の有無を知らせる。また、第2圧力スイッチ349Bは排気路341C内の圧力漏れを検出するセンサで、排気路341C内の圧力が例えば大気圧より40kPa低い圧力を検出し、内圧がこの検出値より高くなった時点で圧力漏れのあることを知らせる。第2圧力スイッチ349Bが圧力漏れを検出すると、即ち排気路341C内の圧力が高くなると(真空度が低下すると)、第2圧力スイッチ349Bの検出結果に基づいてソレノイドバルブ347を付勢してパイロット付き逆止弁348が開いて圧縮空気をエジェクタ347Aから排気することにより排気路341C内の減圧を行い、第2圧力スイッチ349Bの圧力が大気圧より40kPa以上低い圧力に達したらソレノイドバルブ347をOFFすると共にパイロット付き逆止弁348が閉じて減圧状態を保持する。また、圧力計346Cの値が所定の値を下回った場合には、コンプレッサ344が駆動して空気タンク345内に圧縮空気を補充する。
【0028】
而して、AGV3がプローバ2のウエハWの受け渡し位置に到達すると、AGV3においてアーム機構34が駆動してキャリアC内のウエハWを一枚ずつ取り出す。ところが、図5に示すようにキャリアCの内面には例えば上下方向に25段の溝C1が形成され、これらの溝C1にそれぞれウエハWを挿入して水平に収納している。そのため、ウエハWはキャリアC内の溝C1に左右にゆとりを持って挿入されウエハWの左右に隙間があるため、アーム機構34を用いてキャリアCからウエハWを取り出した後、例えば光学式のセンサを用いてセンタリングを行う必要がある。そこで、本実施形態ではキャリアCを利用してウエハWのセンタリングを行う。
【0029】
即ち、キャリアCは、図5に示すように、キャリアCの背面に向けて側面が徐々に狭くなる傾斜面C2が左右対称に形成されている。そこで、ウエハWのセンタリングを行う際にこの傾斜面C2を利用する。例えば、図5に示すようにアーム機構34を駆動し、真空吸着機構343をOFFの状態にしてアーム341を所定のウエハWの下側からカセットC内へ挿入する。この間にアーム機構34が僅かに上昇しアーム341上にウエハWを載せる。この状態でアーム341をキャリアC内の奥へ更に挿入すると、アーム341を介してウエハWが同図の破線で示す位置から奥に移動する間にキャリアCの左右の傾斜面C2と当接して止まる一方、アーム341は奥に進入する。この際、左右の傾斜面C2は左右対称になっているため、アーム機構341がウエハWをキャリアC内に押し込む間にアーム341上のウエハWを左右の傾斜面C2に接触させて自動的にセンタリングを行うことができる。センタリング後に真空吸着機構343が駆動してウエハWをアーム341で吸着保持する。この状態でアーム341がキャリアC内から後退し、ウエハWをキャリアCから取り出す。アーム機構34は上述のようにしてキャリアCから一枚のウエハWを取り出すと、90°回転してプローバ2のアダプタ23にウエハWを受け渡す。このようにAGV3においてウエハWのセンタリングを行うことができるため、AGV3からプローバ室22内のメインチャック26に対してウエハWを直に受け渡す際には改めてウエハWの位置合わせを行う必要がない。即ち、AGV3においてウエハWのセンタリングを行うことでAGV3からプローバ室22内のメインチャック26に対して直に引き渡す際の位置合わせを実施していることになる。
【0030】
AGV3のアーム機構34がプローバ2のアダプタ23との間でウエハWの受け渡しを行う際には、前述のようにプローバ2とAGV3間で光結合PIO通信を行う。そのため、AGV3とプローバ2はそれぞれPIO通信インターフェース11A、11B(図1、図7参照)を備え、互いにPIO通信を利用して一枚のウエハWの受け渡しを正確に行うようにしてある。AGV3はアーム機構34を備えているため、従来のSEMI規格で規定された通信回線に加えて、アーム機構34の真空吸着機構343を制御するための信号回線及びアーム341を制御するための信号回線を有している。
【0031】
また、プローバ2は前述のようにウエハWの受け渡しのためのロードポートとして一つのアダプタ(以下では、必要に応じて「ロードポート」とも称す。)23を備えている。ところが、ロードポート23が一つの場合にはプローバ2では検査済みのウエハWを取り出すまでは次のウエハWをロードすることができず、スループット向上に限界があった。そこで、本発明の搬送方法では図6に示すようにソフトウエアによって実際のロードポート(以下、「実ロードポート」と称す。)23とは別に仮想ロードポート23Vを少なくとも一つプローバ2に設定し、あたかも複数のロードポートがあるかのごとく取り扱うようにしてある。即ち、図6に示すようにプローバ2内に検査済みのウエハWが存在していると、この検査済みウエハWをAGV3でアンロードしない限り、次のAGV3’がアクセスしてもウエハWをロードすることができない。そこで、本発明の搬送方法では、次のAGV3’がプローバ2にアクセスし、光信号Lを介してPIO通信を行ってPIO通信インターフェース11A、11Bの信号回線のロードポート番号を切り換えることにより、プローバ2内に検査済みのウエハWが存在していても新たにウエハWをロードすることができるようにしてある。
【0032】
即ち、AGV3の通信インターフェース11Aを介してプローバ2の通信インターフェース11Bのロードポート番号を切り換えると、プローバ2ではこの切換信号に基づいてコントローラが作動し、仮想ロードポート23Vを自動的に設定する。つまり、コントローラは、切換信号に基づいて複数の収納場所、例えばアンロード用の下アーム241Bやアンロードテーブル(図示せず)の一つを検索する検索手段と、この検索手段の検索結果に基づいてアーム機構24を制御する制御手段とを有している。各ウエハ収納場所にはウエハWの有無を検出するセンサが取り付けられ、センサの検出信号に基づいて検索手段がウエハWの収納場所を検索し、センサのウエハ無しを示す信号に基づいて収納場所を設定する。検索手段を介して収納場所を検索されると、アーム機構24が制御手段を介して駆動し、検索された収納場所へ検査済みのウエハWを収納し、実ロードポートであるアダプタ23を空けておき、次のウエハWを待機する。このように仮想ロードポート23Vを設定することで、アンロード用の下アーム241Bやアンロードテーブル(図示せず)をフルに活用することができ、スループットの向上を図ることができ、余分なロードポートを設ける必要がなく、フットプリントアップやコストアップを防止することができる。
【0033】
ところで、本実施形態の搬送システムEは、図7に示すようにAGV3のアーム機構34とプローバ2のアダプタ23との間でウエハWを正確に受け渡すために独自のPIO通信インターフェース11A、11Bを備えている。これらのPIO通信インターフェース11A、11Bは図7に示すようにそれぞれ8つのポートを有する8ビットのインターフェースとして構成され、第1ビットポートから第8ビットポートには同図に示す信号が割り振られ、一部のビットポートがアダプタ23のサブチャック232及びAGV3のアーム機構34を制御する光信号(後述のAENB信号、PENB信号等)のために割り当てられている。
【0034】
そこで、PIO通信インターフェース11A、11Bを介してのPIO通信を利用したAGV3とプローバ2間のウエハWの搬送方法について図8〜図16を参照しながら説明する。図8〜図12はAGV3からプローバ3へウエハWをロードする方法を示し、図13はプローバ2内のウエハWの流れを示し、図14から図16はプローバ2からAGV3へウエハWをアンロードする方法を示す。
【0035】
まず、AGV3からプローバ2へウエハWを受け渡すウエハのロード方法について説明する。ホストコンピュータ1がSECS通信を介してAGVコントローラ4へウエハWの搬送指令を送信すると、図8のフローチャートに示すように、AGV3はAGVコントローラ4の制御下でプローバ2の前(ウエハ受け渡し位置)へ移動する(ステップS1)。AGV3が図10の(a)に示すようにプローバ2に到達すると、図10の(b)に示すようにマッピングセンサ33がキャリアC側へ進出すると共にアーム機構34が昇降し、アーム機構34が昇降する間にマッピングセンサ33を介してキャリアC内のウエハWをマッピングした後、図10の(c)に示すようにアーム機構34の上アーム341Aが前進して所定のウエハWの僅か下方からキャリアC内に進入する。この間に図8のフローチャートに示すように上アーム341AとキャリアCを介してウエハWのセンタリングを行う(ステップS2)。即ち、図10の(c)に示すように上アーム341AがキャリアCの最奥部へ進入する間に、アーム機構34が僅かに上昇して上アーム341A上にウエハWを載せ、そのまま上アーム341Aが最奥部に到達する。この間に上アーム341AはウエハWをキャリアCの左右対称の傾斜面C2に接触させてウエハWのセンタリングを行う。次いで、アーム機構34の真空吸着機構343が駆動して上アーム341AでウエハWを真空吸着した後、上アーム341AがキャリアCから後退してセンタリング後のウエハWをキャリアCから取り出す(ステップS2)。このセンタリング処理によってメインチャック26に対するウエハWの位置合わせも自動的に行われるため、AGV3からメインチャック26に対して直にウエハWを引き渡すこともできる。
【0036】
上アーム341AでウエハWをキャリアCから取り出すと、図10の(d)に示すようにサブチャック35が上昇してアーム341からウエハWを受け取った後、サブチャック35が回転する間にプリアライメントセンサ36を介してウエハWのプリアライメントを行う。引き続き、図10の(e)に示すようにサブチャック35が回転を停止した後下降し、ウエハWを上アーム341Aへ戻す間にアーム機構34が上昇しOCR37でウエハWに附されたIDコードを読み取ってウエハWのロットを識別した後、図10の(f)に示すようにアーム機構34が90°回転してプローバ2のアダプタ23にアーム341の向きを合わせ、図11の(a)に示す状態になる。OCR37で識別されたウエハWのIDコードはAGV3からAGVコントローラ4を経由してホストコンピュータに通知し、更に、ホストコンピュータ1からプローバ2へ通知する。
【0037】
次いで、図8、図9に示すようにAGV3とプローバ2間でPIO通信インターフェース11A、11Bを介してPIO通信を開始する。まず、図8、図9に示すようにAGV3はプローバ2に対してHigh状態のCS_0信号を送信した後、High状態のVALID信号を送信する。CS_0信号がHigh状態でであればVALID信号はHigh状態を維持し、プローバ2のアダプタ(ロードポート)23がウエハWの受け取り可能な状態であるかを確認する(ステップS3)。プローバ2はVALID信号を受信すると図9に示すようにプローバ2のL_REQ信号をHigh状態にしてAGV3へ送信してウエハロード可能であることを通知する。
【0038】
AGV3は図8に示すようにL_REQ信号を受信したか否かを判断し(ステップS4)、AGV3がL_REQ信号を受信していないと判断すると、プローバ2はAGV3へL_REQ信号を送信する(ステップS5)。AGV3がL_REQ信号を受信した旨判断すると、ウエハWのロードを開始するためにAGV3ではTR_REQ信号をHigh状態にしてプローバ3へTR_REQ信号を送信し(ステップS6)、AGV3はプローバ2に対してウエハWの搬送態勢になった旨通知する。プローバ2は図9に示すようにTR_REQ信号を受信するとREADY信号をHigh状態にしてAGV3に対してREADY信号を送信し、ロードポート23がアクセス可能であることをAGV3に通知する。
【0039】
AGV3はプローバ2からREADY信号を受信したか否かを判断し(ステップS7)、AGV3がREADY信号を受信していないと判断すると、プローバ2はAGV3へREADY信号を送信し(ステップS8)、アクセス可能である旨通知する。AGV3がREADY信号を受信した旨判断すると、図9に示すようにAGV3ではBUSY信号をHigh状態にしてプローバ3へその信号を送信し(ステップS9)、プローバ2に対してウエハWの搬送を開始する旨通知する。
【0040】
次いで、AGV3は図8に示すようにプローバ2からAENB信号を受信したか否かを判断し(ステップS10)、AGV3がAENB信号を受信していないと判断すると、図9に示すようにプローバ2はAENB信号をHigh状態にしてAGV3へ送信し(ステップS11)、上アーム341Aがアクセス可能なことを通知する。AENB信号は、プローバ2がAGV3からBUSY信号をHigh状態で受信した時にAGV3へ送信される、本発明においてウエハWの受け渡しのために定義された信号である。即ち、AENB信号は、ウエハWのロード時にはアダプタ23のサブチャック232が下降位置にあってウエハWを保持せず、ウエハWをロードできる状態(上アーム341Aのアクセス可能な状態)でHigh状態になり、アンロード時にはサブチャック232が上昇位置にあってウエハWを保持し、ウエハWをアンロードできる状態(上アーム341Aのアクセス可能な状態)でHigh状態になる。また、ロード時にアダプタ23のサブチャック232でウエハWを検出してウエハWのロードを確認した状態でAENB信号はLow状態になり、アンロード時にサブチャック232でウエハWを検出せずウエハWのアンロードを確認した状態でAENB信号はLow状態になる。
【0041】
而して、ステップS10においてAGV3がHigh状態のAENB信号を受信した旨判断すると、AGV3からのウエハWの搬送(ロード)を開始し(ステップS11)、図11の(a)に示す状態からアーム機構34の上アーム341Aがプローバ2のアダプタ23に向けて進出し、同図の(b)に示すようにウエハWをロードポート23の真上まで搬送する。
【0042】
次いで、AGV3はプローバ2へPENB信号を送信し(ステップS12)、プローバ2でウエハWを検出してAENB信号がLow状態で且つL_REQ信号がLow状態であるか否かを判断し(ステップS13)、プローバ2がいずれの信号もHigh状態でサブチャック232が下降位置でウエハWを保持せず、アクセス可能である判断すると、図11の(c)に示すようにサブチャック232が上昇すると共にアーム機構34の真空吸着機構343が真空吸着を解除する。PENB信号は、本発明において定義された信号で、ロード時には真空吸着機構343をOFFにしてウエハWを上アーム341Aから解放した時にHigh状態になり、上アーム341AがAGV3側に戻ってウエハWのロードが完了した時にLow状態になる。また、PENB信号は、アンロード時には真空吸着機構343をONにしてウエハWを下アーム341Bで吸着した時にHigh状態になり、下アーム341BがAGV3側に戻ってウエハWのアンロードが完了した時にLow状態になる。
【0043】
上述のように上アーム341AがウエハWを解放すると、ロードポート23内のサブチャック232は図9に示すように真空吸着を行ってウエハWを受け取る(ステップS14)。引き続き、図9に示すようにプローバ2がAENB信号をLow状態にしてAGV3へその信号を送信し、サブチャック323でウエハWを保持している旨通知する(ステップS15)。また、これと同時にプローバ2はL_REQ信号をLow状態にしてその信号をAGV3へ送信し(ステップS16)、AGV3へロード終了を通知する。これによりAGV3はこのプローバ2では現在のところ次のウエハWをロードできないことを認識する。
【0044】
その後、ステップS13へ戻り、再度プローバ2でウエハWを検出してAENB信号がLow状態で且つL_REQ信号がLow状態であるか否かを判断し、いずれの信号もLow状態であり、ロードを終了した旨判断すると、上アーム341Aをロードポート23からAGV3へ戻す(ステップS17)。AGV3では上アーム341Aが戻るとTR_REQ信号、BUSY信号、PENB信号をいずれもLow状態にしてそれぞれの信号をプローバ2へ送信し、ウエハWのロードを終了した旨通知する(ステップS18)。
【0045】
次いで、AGV3では図9に示すようにCOMPT信号をHigh状態にしてプローバ2へ送信してウエハWの搬送作業を完了した旨通知した後(ステップS19)、AGV3ではプローバ2からREADY信号をLow状態で受信したか否かを判断し(ステップS20)、AGV3においてREADY信号を受信していないと判断すると、図9に示すようにプローバ2ではREADY信号をLow状態してAGV3へ送信し、一連の搬送作業が完了したことを通知する(ステップS21)。AGV3がREADY信号をLow状態で受信した旨判断すると、図9に示すようにAGV3ではCS_0信号、VALID信号をLow状態にしてプローバ3へそれぞれの信号を送信し(ステップS22)、ウエハWの搬送作業を終了すると共に図11の(d)に示すようにアーム機構34を逆方向に90°回転させ、ホストコンピュータ1の指示を待って次のウエハWの受け渡し態勢に入る。
【0046】
プローバ2では図11の(e)に示すようにアダプタ23内でウエハWを受け取ったサブチャック232が一旦下降してアダプタ23内でウエハWのセンタリングを行った後、同図の(f)に示すようにアダプタ23がアーム機構24とのウエハWの受け渡し位置まで下降すると共にサブチャック232が上昇してアダプタ本体231の上方まで上昇する。この状態でアーム機構24の上アーム241Aが同図の(g)に示すようにアダプタ23側へ進出し、アダプタ23のサブチャック231が下降すると共に上アーム241AでウエハWを真空吸着して受け取る。
【0047】
上アーム241AでウエハWを受け取ると、アーム241は図12の(a)に示すように向きをプローバ室22内のメインチャック26の方向に向ける。後は従来のプローバと同様に、同図の(b)に示すようにアーム機構24とサブチャック25が協働してウエハWのプリアライメントを行った後、同図の(c)に示すようにメインチャック26へウエハWを引き渡す。更に、同図の(d)に示すようにアライメント機構27を介してアライメントを行った後、同図の(e)に示すようにメインチャック26をインデックス送りを行いながらウエハWとプローブカード28のプローブ281と電気的に接触させてウエハWの電気的特性検査を行う。尚、図12の(b)、(c)において26AはウエハWの昇降ピンである。
【0048】
ウエハWを受け取ったプローバ2が検査を実施している間に、ウエハWの受け渡しを終了した上述のAGV3はホストコンピュータ1の制御下で同一ロットのウエハWを他の複数のプローバ2の要求に応じて、上述の要領で他の複数のプローバ2との間でウエハWの受け渡しを行った後、それぞれのプローバ2において同一の検査を並行して実施することができる。
【0049】
また、本実施形態では図6に示すようにウエハWの検査を行っている間にこのプローバ2に検査中のウエハWとは別のロットのウエハを搬送する他のAGV3’がアクセスした場合には、他のAGV3’とプローバ2間でPIO通信インターフェース11A、11Bを介してPIO通信を行い、ロードポート番号を切り換えて仮想ロードポート23Vを設定する。これによりプローバ2ではコントローラの検索手段が作動して検査後のウエハWを収納する場所を検索する。収納場所として例えばアーム機構24の下アーム241Bやアンロードテーブル(図示せず)を使用することができる。アンロードテーブルは例えばアダプタ23と一体にすることができる。収納場所として下アーム241Bを指定した場合には、検査終了後、アーム機構24が下アーム241Bで検査済みのウエハWをメインチャック26から受け取り、検査済みのウエハWをアダプタ23に戻すことなく下アーム241Bで保持し、アダプタ23を空けたままにしておき、次のウエハWのロードを待機する。次いで、上述と同一要領で他のAGV3’のアーム機構34からアダプタ23へウエハWをロードする。引き続き、アーム機構24の上アーム241Aを用いて新たなウエハWをメインチャック26へ引き渡し、その検査を実施する。また、ウエハWの検査中に新たなウエハWをロードする場合にはアダプタ23は空いているため、そのまま他のAGV3’からアダプタ23へ新たなウエハWをロードし、検査中のウエハWの検査の終了を待つ。
【0050】
プローバ2でのウエハWの電気的特性検査を終了すると、検査済みのウエハWをメインチャック26からアダプタ23へ搬送する。検査済みのウエハWを搬送する場合、アダプタ23が空の場合と次のウエハWが待機している場合がある。空の場合には、図13の(a)に示すようにメインチャック26の昇降ピン26Aが上昇してウエハWをメインチャック26から持ち上げる。引き続き、同図の(b)に示すようにアーム機構24の下アーム241Bがメインチャック26へ進出してウエハWを受け取り、同図の(c)に示すようにアーム機構24を90°回転させ、先端をアダプタ23に向けた後、同図の(d)に示すようにアーム機構24がアダプタ23へ進出すると、同図の(e)に示すようにアダプタ23内のサブチャック232が上昇してウエハWを下アーム241Bから受け取る。その後、図13の(f)に示すようにAGVコントローラ4の制御下でAGV3がプローバ2の前に移動する。AGV3がプローバ2と対峙すると、アダプタ23が図13の(f)に示すように二点鎖線で示す位置からウエハWを受け渡す実線位置まで上昇し、検査済みウエハWのアンロードを待機する。
【0051】
また、既に次のウエハWが待機している場合には、下アーム251Bで保持した検査済みウエハWをアダプタ23へ引き渡すことができない。従って、まず、下アーム241Bで検査済みウエハWを保持したまま、上アーム241Aが駆動してアダプタ23内の新たなウエハWを図11の(e)〜(g)及び図12の(a)、(b)に示す要領でメインチャック26へ搬送した後、下アーム241Bで保持した検査済みウエハWを図13の(d)〜(f)で示す要領でアダプタ23へ引き渡して検査済みウエハWのアンロードを待機する。
【0052】
次に、図14〜図16を参照しながらプローバ2からAGV3へウエハWを引き渡すウエハのアンロード方法について説明する。図14、図15に示すようにAGV3がAGVコントローラ4からの指示に基づいて所定のプローバ2の前に移動すると(ステップ31)、AGV3とプローバ2間のPIO通信を開始する。AGV3はプローバ2に対してCS_0信号を送信した後、VALID信号を送信する(ステップS32)。プローバ2はVALID信号を受信すると図15に示すようにプローバ2ではU_REQ信号をHigh状態にしてAGV3へ送信してウエハWをアンロードするための搬送を指示する。
【0053】
AGV3は図14に示すようにU_REQ信号を受信したか否かを判断し(ステップS33)、AGV3がU_REQ信号を受信していないと判断すると、プローバ2はAGV3へU_REQ信号を送信する(ステップS34)。これによりステップS33においてAGV3がU_REQ信号を受信した旨判断すると、ウエハWの搬送を開始するためにAGV3はTR_REQ信号をHigh状態にしてプローバ3へその信号を送信し(ステップS35)、プローバ2に対してウエハWの搬送態勢になったことを通知する。
【0054】
次いで、AGV3ではプローバ2からREADY信号を受信したか否かを判断し(ステップS36)、AGV3においてREADY信号を受信していないと判断すると、プローバ2ではAGV3へREADY信号をHigh状態にして送信する(ステップS37)。AGV3がREADY信号を受信し、プローバ2へのアクセス可能と判断すると、図15に示すようにAGV3ではBUSY信号をHigh状態にしてプローバ3へその信号を送信し(ステップS38)、プローバ2に対してウエハWの搬送を開始する。
【0055】
次いで、AGV3は図14に示すようにプローバ2からAENB信号をHigh状態で受信したか否かを判断し(ステップS39)、AGV3ではAENB信号を受信していないと判断すると、図15に示すようにプローバ2はAENB信号をHigh状態にして送信する(ステップS40)。ステップS39においてAGV3ではAENB信号をHigh状態で受信し、プローバ2におけるウエハWを検出しロードポート23内のサブチャック232が上昇状態でアンロード可能であると判断すると、図16の(a)に示すように下アーム341BがAGV3からアダプタ23の真上まで移動する(ステップS41)。
【0056】
次いで、AGV3は真空吸着機構343をONしてプローバ2へPENB信号をHigh状態で送信した後(ステップS42)、プローバ2ではウエハWがアンロードされて無いことを検出してプローバ2のAENB信号がLow状態で且つU_REQ信号がLow状態であるか否かを判断し(ステップS43)、プローバ2においていずれの信号もHigh状態でサブチャック232がアクセス可能状態である判断すると、図16の(a)に示すようにアダプタ23が上昇すると共にサブチャック232が下降した後、アーム機構34の下アーム341BでウエハWを真空吸着してウエハWをアダプタ23からアーム機構34へ引き渡す(ステップS44)。プローバ2ではウエハWが取り除かれたことを検出すると図15に示すようにU_REQ信号をLow状態にしてその信号をAGV3へ送信し、ウエハWが取り除かれたことをAGV3に通知する(ステップS45)。引き続き、プローバ2ではAENB信号をLow状態にしてAGV3へ送信し、アダプタ23にウエハWがない旨通知する(ステップS46)。
【0057】
その後、ステップS43へ戻り、プローバ2ではアダプタ23のサブチャック232にウエハWの無くAENB信号がLow状態で且つU_REQ信号がLow状態であるか否かを判断し、いずれの信号もLow状態でアダプタ23でのウエハWのアンロードが終了したと判断すると、下アーム341Bがロードポート23からAGV3へ戻る(ステップS47)。AGV3は下アーム341Bが戻るとTR_REQ信号、BUSY信号、PENB信号をいずれもLow状態にしてそれぞれの信号をプローバ2へ送信し、アンロード作業が終了したことをプローバ2に通知した後(ステップS48)、AGV3は図15に示すようにCOMPT信号をHigh状態にしてプローバ2へ送信し、アンロード作業の完了を通知する(ステップS49)。
【0058】
次いで、AGV3がプローバ2からLow状態のREADY信号を受信したか否かを判断し(ステップS50)、AGV3がREADY信号を受信していないと判断すると、図14に示すようにプローバ2がREADY信号をLow状態して送信する(ステップS51)。AGV3がLow状態のREADY信号を受信した旨判断すると、図15に示すようにAGV3ではCS_0信号、VALID信号をLow状態にしてプローバ3へそれぞれの信号を送信し(ステップS52)、ウエハWの搬送を終了すると共に図16の(b)に示すようにアーム機構34を逆方向に90°回転させた後、図16の(c)に示すようにサブチャック35が上昇してウエハWを下アーム341Bから受け取り、プリアライメントセンサ36でオリフラを検出する。引き続き、同図の(d)に示すようにサブチャック35が下降して下アーム341BへウエハWを戻し、アーム機構34が上昇してOCR37でウエハWのIDコードを読み取った後、同図の(e)に示すように下アーム341BをキャリアC内の元の場所へ収納する。
【0059】
以上説明したように本実施形態によれば、光結合PIO通信を用いてプローバ2の現実のロードポート(アダプタ23)とは別に仮想のロードポート23Vを設定した後、アダプタ23とは別の場所としてアーム機構23の下アーム241Bを選択し、この下アーム241Bで検査済みウエハWを保持した後、次のウエハWをアダプタ23へ搬送するようにしたため、プローバ2の遊びを極力無くしてフル稼働でき、検査のスループットを高めることができると共に、フットプリントアップやコストアップを防止することができる。
【0060】
また、本実施形態によれば、ウエハWを一枚ずつ搬送して枚葉処理を行うようにしたため、最近のウエハの大口径化及び超微細化により一枚のウエハに形成されるデバイスの数が飛躍的に増え、一枚のウエハの処理時間が飛躍的に長くなっても検査終了後にはそのウエハWをアンロードして直接次の工程へ廻すことができ、TAT(Turn-Around-Time)の短縮を実現することができる。
【0061】
また、本実施形態によれば、プローバ2が現実のロードポート(アダプタ23)を一つ有するようにしたため、現実のロードポートが一つの場合であっても仮想ロードポート23Vを利用することによりTAT(Turn-Around-Time)の短縮を実現することができる。
【0062】
尚、本発明は上記実施形態に何等制限されるものではなく、必要に応じて適宜設計変更することができる。例えば、上記実施形態では光結合PIO通信を用いてプローバ2とAGV3と間でウエハWを一枚ずつ搬送する場合について説明したが、両者間でキャリアを搬送する場合にも適用することができ、また、光結合PIO通信以外の通信媒体(例えば無線通信等)を用いることもできる。また、本実施形態のプローバ2はローダ室に簡単な変更を加えるだけで従来と同様にキャリア単位でも検査を実施することができるようにすることができる。更に、上記実施形態では半導体製造装置としてプローバ2を例に挙げて説明したが、本発明はウエハ等の被処理体に所定の処理を施す半導体製造装置について広く適用することができる。
【0063】
【発明の効果】
本発明によれば、半導体製造装置(検査装置を含む)のキャリア載置部にアダプタを着脱可能に設けるだけで、半導体製造装置と自動搬送装置との間で被処理体の搬送を行う際に、半導体製造装置内では実際のロードポートがアダプタ一つでも余分なスペースを割くことなく少なくとも被処理体搬送機構のアーム機構を仮想ロードポートとして利用することにより、複数のロードポートがあるかの如く被処理体をロードすることができ、半導体製造装置のフットプリントアップやコストアップを防止することができ、しかも実際のロードポートにおいて被処理体の受け渡しを正確且つ確実に行うことができる被処理体の搬送方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明に用いられる被処理体の搬送システムの一例を示す概念図、(b)はAGVの構成を概念図である。
【図2】(a)はプローバとAGV間のウエハを受け渡す状態を概念的に示す平面図、(b)は(a)の要部を示す断面図である。
【図3】AGVに用いられるアーム機構の真空吸着機構を示す概念図である。
【図4】図3に示す真空吸着機構を示す回路図である。
【図5】キャリアを利用したウエハのセンタリング方法を説明するための説明図である。
【図6】本発明の被処理体の搬送方法を概念的に示す図で、プローバに仮想ロードポートを設定してウエハをロードする状態を説明するための説明図である。
【図7】図1に示す搬送システムのPIO通信に用いられるPIO通信インターフェースを示す構成図である。
【図8】図1に示す搬送システムを用いたウエハの搬送方法に適用されるウエハのロード方法を示すフローチャートである。
【図9】図8に示すロード方法に適用される光通信のタイミングチャートである。
【図10】(a)〜(f)は図8に示すフローチャートに対応するロード工程を示す工程図である。
【図11】(a)〜(g)は図8に示すフローチャートに対応するロード工程を示す工程図である。
【図12】(a)〜(e)はプローバ内におけるウエハのフローを示す工程図である。
【図13】(a)〜(f)は図8に示すフローチャートに対応するロード工程を示す工程図である。
【図14】図1に示す搬送システムを用いたウエハの搬送方法におけるウエハのアンロード方法を示すフローチャートである。
【図15】図14に示すアンロード方法に適用される光通信のタイミングチャートである。
【図16】(a)〜(e)は図14に示すフローチャートに対応するアンロード工程を示す工程図である。
【符号の説明】
C キャリア
W ウエハ(被処理体)
2 プローバ(検査装置、半導体製造装置)
3 AGV
4 AGVコントローラ(制御装置)
11A、11B PIO通信インターフェース
23 アダプタ(実際のロードポート)
23V 仮想ロードポート
24 アーム機構(搬送機構)
241B 下アーム
Claims (5)
- 被処理体を一枚ずつ受け渡すために、上記被処理体が複数収納されたキャリアの載置部に上記キャリアに代えて着脱可能に設けられ且つ上端が上記被処理体の外径より大径で下方が上記被処理体の外径と合うテーパ面を内面に有する本体とこの本体内で上記被処理体を保持する昇降可能な保持体とが協働して上記本体内で上記被処理体をセンタリングするアダプタと、上記半導体製造装置内で上記アダプタとの間で上記被処理体の受け渡しを行なう上下二段のアーム機構を有する被処理体搬送機構と、これらのアダプタ及び被処理体搬送機構をそれぞれ制御する第1の制御装置と、を有する半導体製造装置と、上記アダプタの保持体との間で上記被処理体を一枚ずつ受け渡すアーム機構と、このアーム機構を制御する第2の制御装置と、を有する自動搬送装置と、を備え、上記第1、第2の制御装置は、それぞれの制御信号を光信号として送受信する第1、第2の光通信手段を有し、上記第1、第2の制御装置の制御下で上記自動搬送装置から上記半導体製造装置へ上記被処理体を搬送する方法であって、上記第1の光通信手段は上記第2の光通信手からの光信号に基づいて、上記半導体製造装置の実際のロードポートである上記アダプタとは別に、上記被処理体搬送機構のアーム機構を仮想のロードポートとして少なくとも一つ上記半導体製造装置内に設定した後、上記被処理体を、上記半導体製造装置の上記実際のロードポートである上記アダプタと上記少なくとも一つの仮想ロードポートである上記被処理体搬送機構のアーム機構にロード可能にしたことを特徴とする被処理体の搬送方法。
- 被処理体を一枚ずつ受け渡すために、上記被処理体が複数収納されたキャリアの載置部に上記キャリアに代えて着脱可能に設けられ且つ上端が上記被処理体の外径より大径で下方が上記被処理体の外径と合うテーパ面を内面に有する本体とこの本体内で上記被処理体を保持する昇降可能な保持体とが協働して上記本体内で上記被処理体をセンタリングするアダプタと、上記半導体製造装置内で上記アダプタとの間で上記被処理体の受け渡しを行なう上下二段のアーム機構を有する被処理体搬送機構と、これらアダプタ及び被処理体搬送機構をそれぞれ制御する第1の制御装置を有する半導体製造装置と、上記アダプタの保持体との間で上記被処理体を一枚ずつ受け渡すアーム機構及びこのアーム機構を制御する第2の制御装置を有する自動搬送装置と、を備え、上記第1、第2の制御装置は、それぞれの制御信号を光信号として送受信する第1、第2の光通信手段を有し、上記第1、第2の制御装置の制御下で上記自動搬送装置から上記半導体製造装置へ上記被処理体を搬送する方法であって、上記第1の光通信手段は上記第2の光通信手からの光信号に基づいて、上記半導体製造装置の実際のロードポートである上記アダプタとは別に、上記被処理体搬送機構のアーム機構を仮想のロードポートとして少なくとも一つ上記半導体製造装置内に設定した後、上記半導体製造装置の上記実際のロードポートである上記アダプタとは別の収納場所として上記仮想ロードポートである上記被処理体搬送機構のアーム機構を選択し、ここに上記被処理体を保管した後、上記被処理体を上記実際のロードポートである上記アダプタへ搬送することを特徴とする被処理体の搬送方法。
- 上記別の場所として上記被処理体搬送機構のアーム機構とは別に上記半導体製造装置内に設けられたアンロードテーブルを用いることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の被処理体の搬送方法。
- 上記半導体製造装置が一つの上記アダプタを上記実際のロードポートとして有することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の被処理体の搬送方法。
- 上記半導体製造装置が検査装置であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の被処理体の搬送方法。
Priority Applications (9)
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