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JP4807967B2 - 入浴器具 - Google Patents

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利彦 矢山
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Description

本発明は、入浴中の浴槽内に微細気泡を発生させたり、シャワー器具として使用したりすることのできる入浴器具に関する。
入浴中の浴槽内に気泡を発生させると、入浴者の皮膚に適度の刺激が与えられ、マッサージ効果や疲労回復効果などが得られることが広く知られている。このため、従来、様々な方式の気泡発生装置が開発されているが、本願に関連するものとして、浴槽の底部に配置された気泡発生手段に空気を圧送して湯中に気泡を発生させるもの(例えば、特許文献1,2参照。)、あるいは浴槽内に投入した気泡発生器具に空気を導入して湯中に気泡を発生させるもの(例えば、特許文献3,4参照。)などがある。
特開2004−89391号公報 特開2001−112662号公報 実開平7−39828号公報 特開平11−188070号公報
特許文献1〜4に記載された気泡発生装置によって形成される気泡の外径はmmオーダーの比較的大きなものであるため、湯中に送り込まれた気泡の殆どは湯中で急速に浮上した後、湯面で弾けて消失してしまう。従って、これらの気泡によって得られる効果は、入浴者に対するマッサージ効果あるいは浴槽内の湯を循環させる効果程度である。
本発明が解決しようとする課題は、優れた血行増進作用、鎮静作用、鎮痛作用および自律神経調整作用を得ることのできる入浴器具を提供することにある。
本発明の入浴器具は、仮想中心線を包囲して設けられた周壁と前記周壁の前記仮想中心線方向の両端に設けられた隔壁とで形成された流体旋回室と、前記仮想中心線に対してねじれの位置をなす方向に沿って前記流体旋回室内へ流体を導入するため前記流体旋回室に連通して設けられた液体導入経路と、前記流体旋回室内に気体を導入するため前記流体旋回室の一方の前記隔壁に開設された気体導入経路と、前記流体旋回室の他方の前記隔壁に開設された吐出口とを有する微細気泡発生器と、前記液体導入経路を介して前記流体旋回室内へ液体を送給する液体供給手段と、を備え、複数の前記微細気泡発生器を、それぞれの前記流体旋回室内の仮想中心線同士のなす角度が180±5度となるように前記吐出口を対向させ、且つ、それぞれの前記流体旋回室内に発生する気液旋回流の旋回方向が互いに同方向となるように鏡面対称構造に配置し、前記液体導入経路から導入される液体及び前記気体導入経路から導入される気体によりそれぞれの前記流体旋回室内に前記仮想中心線の周りで互いに同方向に回転する気液旋回流を発生させることによって、それぞれ前記仮想中心線に沿って負圧空洞部を出現させ、前記負圧空洞部の前記吐出口側の端部において前記気液旋回流によってねじ切られて発生する微細気泡混じりの流体をそれぞれの前記吐出口から互いに同方向に旋回させながら吐出させて前記微細気泡混じりの流体を互いに衝突させ、その旋回流を前記吐出口が対向する領域の周囲に拡散させるようにしたことを特徴とする。
このような構成において、液体供給手段により液体導入経路を介して流体旋回室内へ液体を送給すれば、液体は流体旋回室の仮想中心線に対してねじれの位置をなす方向に沿って流体旋回室内へ送り込まれるため、流体旋回室内には、仮想中心線の周りで回転する旋回流が発生し、その中心部分である仮想中心線に沿って負圧空洞部が形成される。このため、流体旋回室の一方の隔壁に開設された気体導入経路を経由して流体旋回室内へ気体(大気中の空気)が導入され、流体旋回室内には気液旋回流が形成される。
この負圧空洞部は渦キャビテーションとも呼ばれるが、成長した渦キャビテーションの先端部が気液旋回流によって引き千切られ、大量の微細気泡混じりの流体となって、流体旋回室の他方の隔壁に開設された吐出口から吐出される。従って、本発明の入浴器具を浴槽の湯中に浸漬させた状態で前記動作を行えば、湯中に向かって大量の微細気泡混じりの流体を吐出させることができ、入浴器具が大気中にある状態で前記動作を行えば、吐出口から人体の一部などの対象物に向かって大量の微細気泡混じりの流体を吐出させることができる。
このように吐出口から微細気泡混じりの流体を吐出させた場合、同時に、28kHz以上の超音波が可聴域から連続したバンドで発生するため、発生した超音波により、湯に浸かった人体あるいは微細気泡混じりの流体を浴びる人体に対する血行増進作用、鎮静作用、鎮痛作用および自律神経調整作用得ることができるものと推測される。
例えば、関節痛に対する鎮静作用、鎮痛作用は30kHz〜1MHzの周波数帯域における500mW/cm2程度の出力の超音波が有効であり、骨折部分の治癒促進のためには10kHz〜1MHzの周波数帯域における1W/cm2程度の出力の超音波が有効であるといわれている。
ここで、前記気体導入流路の一部に酸素富化器を設ければ、酸素富化器によって酸素濃度が高められた空気を流体旋回室内へ供給することが可能となるため、大気よりも酸素濃度の高い空気を内包する微細気泡の混じり液体を吐出口から浴槽内の湯中に向かってへ吐出させることができる。従って、浴槽内の湯から気化した酸素により、浴槽上部の酸素濃度が高まり、入浴者は爽快感を得ることができる。また、溶存酸素濃度の高い湯には、人体の疼痛症状を緩和する作用もあるため、このような症状がある部位を鎮静する効果も得ることができる。
また、前記流体旋回室内へ空気を圧送するため前記気体導入経路の一部にエアポンプを配置することもできる。このような構成とすれば、浴槽の底面付近などの水圧の高い位置に微細気泡発生器が配置された場合、あるいは空気が酸素富化器を通過する際の抵抗が大である場合においても、流体旋回室内へ確実に空気を供給することが可能となるため、微細気泡混じりの流体を吐出口から安定して吐出させることができる。
さらに、本発明においては、複数の前記微細気泡発生器を、それぞれの前記吐出口を対向させて配置しているため、それぞれの吐出口から対向して吐出される微細気泡混じりの流体と、それぞれの吐出口から発生する超音波とが互いに衝突するようになり、このとき外径が数百μm程度の比較的大径の気泡が機械的に破壊され、破泡の際にも超音波が発生する。これによって、前述した微細気泡発生器から発生する超音波とともに複合合成された超音波がバンド状態で発生するようになるため、適応周波数の異なる様々な症状に対応することが可能となる。
また、本発明の入浴器具では、複数の前記微細気泡発生器を、それぞれの流体旋回室内の仮想中心線同士のなす角度が180±5度となるように対向させ、且つ、それぞれの前記流体旋回室内に発生する気液旋回流の旋回方向が互いに同方向となるように配置している。このような構成としたことにより、それぞれの微細気泡発生器の吐出口から対向して吐出される微細気泡混じりの流体の旋回方向が互いに一致するとともに、旋回流の仮想中心線同士が略同一直線上に並ぶため、相乗効果により、1つの微細気泡発生器の作用の2倍を超える作用を発揮し、前述した作用がさらに向上する。なお、前記流体旋回室の仮想中心線同士のなす角度が180±5度の範囲から外れると、前述した効果は大幅に低下するが、1つの微細気泡発生器によって得られる作用の2倍程度の作用を得ることができる。
この場合、対向配置された前記吐出口の間に複数の前記吐出口と連通する混合室を設け、前記混合室の一部に前記混合室内へ吐出された微細気泡混じりの流体を外部へ放出する放出口を開設することもできる。このような構成とすれば、それぞれの吐出口から吐出された微細気泡混じりの流体は、混合室内で互いに衝突しながら撹拌された後、放出口から放出されることとなる。従って、微細気泡混じりの流体を所望の部位に向けて放出させることが可能となり、マッサージ効果を得ることができるようになる。
本発明により、以下に示す効果を奏することができる。
(1)仮想中心線を包囲して設けられた周壁と前記周壁の前記仮想中心線方向の両端に設けられた隔壁とで形成された流体旋回室と、前記仮想中心線に対してねじれの位置をなす方向に沿って前記流体旋回室内へ流体を導入するため前記流体旋回室に連通して設けられた液体導入経路と、前記流体旋回室内に気体を導入するため前記流体旋回室の一方の前記隔壁に開設された気体導入経路と、前記流体旋回室の他方の前記隔壁に開設された吐出口とを有する微細気泡発生器と、前記液体導入経路を介して前記流体旋回室内へ液体を送給する液体供給手段と、を備えたことにより、血行増進作用、鎮静作用、鎮痛作用および自律神経調整作用を得ることができる。
(2)前記気体導入経路の一部に酸素富化器を設ければ、大気中の空気より酸素濃度の高い空気を内包した微細気泡混じりの流体を吐出口から吐出させることが可能となるため、流体中の溶存酸素濃度が高まり、鎮静作用、鎮痛作用、爽快感を得ることができる。
(3)前記流体旋回室内へ空気を圧送するため前記気体導入経路の一部にエアポンプを配置すれば、微細気泡発生器が液圧の高い領域に配置された場合、あるいは空気が酸素富化器を通過する際の抵抗が大である場合においても、流体旋回室内へ確実に空気を供給することが可能となるため、微細気泡混じりの流体を安定的に吐出させることができる。
(4)複数の前記微細気泡発生器を、それぞれの前記吐出口を対向させて配置したことにより、微細気泡混じりの流体が互いに衝突して気泡の破壊が促進され、超音波がバンド状態で発生するようになるため、適応周波数の異なる様々な症状に対応することが可能となる。
(5)複数の前記微細気泡発生器を、それぞれの流体旋回室内の仮想中心線同士のなす角度が180±5度となるように対向させ、且つ、それぞれの前記流体旋回室内に発生する気液旋回流の旋回方向が互いに同方向となるように配置したことにより、それぞれの微細気泡発生器の吐出口から対向して吐出される微細気泡混じりの流体の旋回方向が互いに一致するとともに、旋回流の仮想中心線同士が略同一直線上に並ぶため、相乗効果により、1つの微細気泡発生器の2倍を超える作用を発揮し、前述した作用がさらに向上する。
(6)対向配置された前記吐出口の間に複数の前記吐出口と連通する混合室を設け、前記混合室の一部に前記混合室内へ吐出された微細気泡混じりの流体を外部へ放出する放出口を開設すれば、微細気泡混じりの流体を所望の部位に向けて放出することが可能となり、マッサージ効果を得ることができる。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の実施形態である入浴器具の使用状態を示す図、図2は図1に示す入浴器具の側面図、図3は図1に示す入浴器具の正面図、図4は図1に示す入浴器具を構成する微細気泡発生器を示す斜視図、図5は図4におけるB−B線断面図、図6は図2におけるA−A断面図、図7は図4に示す入浴器具内における微細気泡発生状態を示す図、図8は図1に示す入浴器具のその他の使用状態を示す図である。
図1に示すように、本実施形態の入浴器具10は、浴室BR内の浴槽BTの湯HW中に浸漬したり、後述する図8に示すように、浴槽BT内において入浴者Mが手に持ったりして使用することのできる微細気泡発生部11と、微細気泡発生部11に湯HWおよび空気を供給するため浴槽BTの外に配置された気液供給装置24とを備えている。そして、図1に示すように、微細気泡発生部11から浴槽BT内の湯HW中へ微細気泡NB混じりの流体(湯HW)を放出させたり、図8に示すように、入浴者Mの身体の一部に向かって微細気泡NB混じりの流体(湯HW)を放出させたりすることができる。
図1〜図4に示すように、微細気泡発生部11内には2つの微細気泡発生器12,13が配置され、気液供給装置24は、微細気泡発生器12,13に対し液体導入経路18を経由して浴槽BT内の湯HWを循環供給するポンプPと、微細気泡発生器12,13に対し気体導入経路15,14a,14bを経由して大気中の空気を供給するエアポンプAPと、微細気泡発生器12,13へ供給する空気中の酸素濃度を高めるための酸素富化器16と、大気中の空気を吸い込む際に塵埃などの不純物を除去するためのエアクリーナ17とを備え、液体導入経路18の吸込口にはフィルタ19が設けられている。気液供給装置24は、商用電源から供給されるAC100Vの電流を電源アダプタADで降圧、整流して得られた直流電流で作動する。
気体導入経路15は分器具23によって2つの気体導入経路14a,14bに分流され、エアポンプAPにより、大気中の空気をエアクリーナ17を通して吸い込み、酸素富化器16を通過することによって酸素富化された空気をそれぞれ気体導入経路14a,14bを経由して、微細気泡発生部11内の微細気泡発生器12,13へ供給する。また、気液供給装置24に設けられたポンプPにより、フィルタ19を通して吸い込んだ浴槽BT内の湯HWを液体導入経路18およびこれから分岐した液体導入経路18a,18bを通して微細気泡発生器12,13へ供給する。
浴槽BT内の湯HW中に浸漬された微細気泡発生部11は、2つの微細気泡発生器12,13を略直方体形状のケーシング11a内に配置することによって形成されている。また、これらの微細気泡発生器12,13は、後述するように、それぞれの吐出口28を同一直線上で互いに対向させた状態でケーシング11c内に配置されている。
ここで、図4〜図7を参照しながら、微細気泡発生器12,13の構造、機能などについて説明する。なお、微細気泡発生器12,13は、図6に示すように、ケーシング11a内に配置された状態で互いに鏡面対な構造であり、構成部分も同じであるため、以下、微細気泡発生器13について説明し、微細気泡発生器12については、微細気泡発生器13の構成部分と同じ符号を付して説明を省略する。
微細気泡発生器13は、仮想中心線25cを包囲して設けられた周壁25dと周壁25dの仮想中心線25c方向の両端に設けられた隔壁25a,25bとで形成された流体旋回室25と、仮想中心線25cに対してねじれの位置をなす方向に沿って流体旋回室25内へ流体(湯HW)を導入するため流体旋回室25に連通して設けられた液体導入経路18b(18a)と、流体旋回室25内に気体(空気)を導入するため流体旋回室25の一方の隔壁25aに開設された気体導入経路14b(14a)と、流体旋回室25の他方の隔壁25bに開設された吐出口28と、を備えている。液体導入経路18b(18a)は液体導入口27により流体旋回室25に連通し、気体導入経路14b(14a)は気体導入口26により流体旋回室25に連通している。
図1に示すように、浴槽BT内の湯HW中に微細気泡発生部11および液体導入経路18のフィルタ19を浸漬した状態で気液供給装置24のポンプPおよびエアポンプAPを作動させると、浴槽BT内からフィルタ19および液体導入経路18を経由して吸い込まれた湯HWが、液体導入経路18bを経由して液体導入口27から流体旋回室25内へ流入し、図7に示すように、流体旋回室25内に旋回流Rが発生する。そして、この旋回流Rのほぼ仮想中心線に沿って略円筒状の負圧空洞部Vが出現し、この負圧空洞部Vの一方の端部は流体旋回室25の隔壁25aに開設された気体導入口26付近に位置するとともに、負圧空洞部Vの他方の端部は流体旋回室25の隔壁25bに開設された吐出口28付近に位置し、吐出口28付近に位置する負圧空洞部Vの端部は括れた状態となる。
このように流体旋回室25内に出現する負圧空洞部Vの負圧により、気体導入口26付近にも負圧が生じるため、この負圧に起因する吸引力およびエアポンプAPの圧送力により、気体導入経路15,14bを経由して大気中から吸引された空気が気体導入口26から流体旋回室25内の負圧空洞部V内へ連続的に流入し、流体旋回室25内に導入された湯HWとともに旋回流Rを形成する。
負圧空洞部V内へ流入した空気は、流体旋回室25内に発生している旋回流Rに連行され吐出口28から吐出される。このとき、負圧空洞部Vの吐出口28側の端部において旋回流Rによってねじ切られて微細気泡NBとなり、旋回流Rを形成する流体(湯HW)とともに、微細気泡NB混じりの流体(湯HWH)となって吐出口28から混合室29内へ吐出される。混合室29は、対向配置された微細気泡発生器12,13の間に設けられ、それぞれの吐出口28と連通している。
このように微細気泡発生器12,13の吐出口28からそれぞれ混合室29内へ吐出された微細気泡NB混じりの流体(湯HW)は、混合室29内を循環した後、ケーシング11aに開設された放出口29aから浴槽BT内の湯HW中へ放出される。このように、放出口29aから湯HW中へ微細気泡NB混じりの流体(湯HW)を放出することにより、浴槽BT内の湯HW中へ酸素や窒素などを供給、溶解させることができる。このため、酸素などの溶存濃度の高い微細気泡NB混じりの流体(湯HW)が、浴槽BT内をムラなく循環することとなり、湯HW中に浸漬された入浴者Mの身体に対する、血行増進作用、温熱作用、鎮静作用、鎮痛作用および自律神経調整作用を得ることができる。
このような血行増進作用、温熱作用、鎮静作用、鎮痛作用および自律神経調整作用は、微細気泡NB混じりの流体(湯HW)が直接当たっている部分に限らず、その他の部分まで及ぶので、関節痛、筋肉痛などの手、足、腰の痛みなども軽減または解消することができる。また、入浴者Mが浴槽BT内の湯HW中に身体を浸漬している状態で、微細気泡発生部11を湯HW中に投入し、気液供給装置24のポンプPおよびエアポンプAPを作動させるだけで使用できるため、使い方も極めて簡単である。
一方、微細気泡発生器12,13の内部においては、その流体旋回室25内に出現する負圧空洞部Vの一方の端部から空気を導入しながら他方の端部の延長方向に向かって微細気泡NB混じりの流体を放出する。このため、この負圧空洞部Vは流体旋回室25の仮想中心線25c付近に安定的に存在し続け、その両端もそれぞれ気体導入口26付近および吐出口28付近に安定的に位置する。従って、負圧空洞部Vが流体旋回室25の内面などに接触することがなく、微細気泡発生器12,13内にキャビテーション・エロージョンが発生しなくなるため、耐久性向上に有効である。
また、微細気泡発生器12,13は、略円筒形状をした流体旋回室25に液体導入口27、気体導入口26および吐出口28を開設した簡素な構造であるため、取り扱いは容易であり、湯HWや空気に伴って流入した異物が詰まりやすい細かな流路もないので、定期的なメンテナンスも不要である。
また、図6に示すように、流体旋回室25の隔壁25aに開設された気体導入口26を、流体旋回室25の仮想中心線25cに沿って内側へ突出させて配置するとともに、流体旋回室25の周壁25dと気体導入口26との間に、滑らかに連続した凹曲面21を設けている。このため、図7に示すように、流体旋回室25内に形成される負圧空洞部Vの隔壁25a側の端部から空気が導入され、隔壁25b側の端部の延長方向に向かって微細気泡NB混じりの流体(湯HW)を吐出する。したがって、負圧空洞部Vは流体旋回室25の仮想中心線25c付近に安定的に存在し続け、その両端部も吐出口28付近および気体導入口26付近に安定的に位置する。
このように、気体導入口26を流体旋回室25の内側へ突出させて配置するとともに凹曲面21を設けたことによって負圧空洞部Vの気体導入口26側の端部が不規則に移動するのを防止することができる。このため、流体旋回室25の隔壁25a,25bにキャビテーション・エロージョンなどが生じることもなくなり、優れた耐久性が得られる。また、図5,図6に示すように、流体旋回室25の隔壁25b寄りの領域には、他の領域より内径の大きい予備旋回部25pを設けている。このため、液体導入口27から導入された湯HWを予備旋回部25pにおいて一旦整流した後、流体旋回室25全体へ導入することができる。これによって、液体導入口27から導入される湯HWの圧力変動が緩衝され、圧力変動に起因する負圧空洞部Vの移動を防止することができるため、キャビテーション・エロージョンの発生を防止することができる。
また、図6に示すように、微細気泡発生器12,13においては、液体導入口27の開口面積を吐出口28の開口面積より大としているため、流体旋回室25内へ送給される湯HWの入り口よりも微細気泡NB混じりの流体の出口の方が小さくなっている。従って、ポンプPによって送給される湯HWの圧力によって流体旋回室25内の液圧が高まり、吐出口28から放出される微細気泡NB混じりの流体の流勢が増大するため、混合室29内に強い循環流が形成された上で、放出口29aから微細気泡NB混じりの流体(湯HW)が放出される。このため、浴槽BT内の湯HWの循環が良好となり、湯HWに浸漬された入浴者Mの身体に対するマッサージ作用が高まり、血行増進作用も良好となる。
このように、流体旋回室25内に発生する旋回流Rで形成された大量の微細気泡NB混じりの流体(湯HW)を2つの吐出口28から放出口29aを経て浴槽BT内の湯HW中へ吐出させることができるため、HW湯中に浸漬された身体に対する血行増進作用、温熱作用、鎮静作用、鎮痛作用および自律神経調整作用が高まり、従来の泡風呂よりも優れた疲労回復作用、健康増進作用を得ることができる。
また、微細気泡発生器12,13内で旋回している微細気泡NB混じりの流体とキャビテーションに起因するものと考えられる超音波が、微細気泡発生器12,13の吐出口28から発生していることを、吐出口28付近で観測することができたが、このような超音波によって血行増進作用が高まり、前述した鎮静作用、鎮痛作用、自律神経調整作用に寄与しているのではないかと推測される。さらに、微細気泡発生器12,13をステンレスなどの金属材料で形成した場合より、合成樹脂材料で形成した場合の方が、超音波が透過しやすく、吐出口28付近で強い超音波が発生する傾向があることも確認している。従って、微細気泡発生器12,13を合成樹脂材料で形成すれば、微細気泡発生器12,13内で発生した超音波を浴槽BT内の湯HW中へ効率良く放射することができる。
本実施形態では、気体導入経路15に酸素富化器16を設けているため、この酸素富化器16を通過することによって酸素濃度が高められた空気を流体旋回室25へ供給することができる。従って、大気中の空気より酸素濃度より高い空気を内包した大量の微細気泡NB混じりの流体(湯HW)が吐出口28から放出口29aを経由して湯HW中へ吐出することとなる。このため、浴槽BT内の湯HW中の溶存酸素濃度および浴槽BT上部の酸素濃度が高まり、鎮静作用、鎮痛作用および爽快感を得ることができる。
本実施形態では、酸素富化器16として、有機高分子化合物で形成された複数の酸素富化膜16aを内蔵したものを用いている。このような酸素富化膜16aを通過する窒素分子の通過速度は、酸素の通過速度よりも遅いため、大気中から吸い込んだ空気が酸素富化膜16aを通過することにより、大気よりも酸素含有比率の高い空気が形成される。一般に大気中の空気の酸素と窒素の存在比は、酸素約21%、窒素約79%であるが、酸素富化器16を通過した後の空気においては、酸素約30%、窒素約70%となり、酸素含有率が高くなる。
また、気体導入経路15には、流体旋回室25内へ空気を圧送するためのエアポンプAPを配置しているため、浴槽BTが深いなどの理由により、微細気泡発生部11が水圧の高い領域に配置された場合、あるいは空気が酸素富化器16を通過する際の抵抗が大である場合においても、流体旋回室25内へ確実に空気を供給することができる。このため、微細気泡NB混じりの流体を、浴槽BT内の湯HW中へ、安定的に吐出させることができる。
一方、複数の微細気泡発生器12,13を、それぞれの流体旋回室25の仮想中心線25cが同一直線上にあり、且つ、それぞれの吐出口28が対向する状態に配置している。従って、それぞれの吐出口28付近および微細気泡発生器12,13から発生する超音波と、微細気泡NBと流体(湯HW)とが衝突して破泡することによって発生した超音波とが重なり合い、周波数帯域の広いバンド状の超音波となって、湯HW中に浸漬された入浴者Mの身体に照射されることとなる。これにより、湯HW中に浸漬された身体に対し、優れた血行増進作用、温熱効果、鎮静作用、鎮痛作用および自律神経調整作用を得ることができる。
また、対向配置された複数の吐出口28の間に、これらの吐出口28と連通する混合室29を設け、混合室29の一部に、混合室29内へ吐出された微細気泡NB混じりの流体を外部へ放出する放出口29aを設けている。従って、微細気泡NB混じりの流体(湯HW)を所望の部位に向かって放出することが可能であり、これによって優れたマッサージ効果が得られるため、血行増進作用、温熱効果、鎮静作用、鎮痛作用および自律神経調整作用をさらに向上させることができる。
なお、本実施形態では、図7に示すように、複数の微細気泡発生器12,13のそれぞれの流体旋回室25内で発生する旋回流Rの旋回方向が互いに同方向となるように液体導入経路18a,18bを配管している。浴槽BT内に収容する液体は湯HWに限定するものではないので、水あるいはその他の液体を収容して、図1に示すような状態で入浴に供することもできる。
なお、浴槽BTの形状は特に限定するものではないので、使用条件に応じて、浅くしたり、深くしたりすることができる。また、本実施形態では、浴槽BT内を湯HWで満たして、微細気泡発生器12,13の流体旋回室25の仮想中心線25cが水平状態となるような姿勢で微細気泡発生部11を湯HW中に浸漬しているが、このような配置に限定するものではないので、浴槽BTの形状あるいは入浴者Mの希望に応じて、仮想中心線25cが垂直状態あるいは斜め状態となるように微細気泡発生部11を配置することもできる。
例えば、図8に示すように、浴槽BT内に浅く湯HWを入れ、その湯HW中に下半身部分を浸漬した入浴者Mが微細気泡発生部11を手Hで持って身体に近づけ、微細気泡発生部11から放出される微細気泡NB混じりの流体(湯HW)を身体に吹き付けるような使い方をすることもできる。このような使い方をすれば、入浴者Mは、微細気泡発生部11から発生する超音波を至近距離で身体に浴びることができるため、優れた血行増進作用、温熱効果、鎮静作用、鎮痛作用および自律神経調整作用を得ることができる。
次に、図9,図10を参照して、参考例について説明する。図9は参考例である入浴器具の使用状態を示す斜視図、図10は図9に示す入浴器具のその他の使用状態を示す図である。なお、入浴器具30の構成部分において、前述した入浴器具10の構成部分と同じ機能を発揮する部分については、図1〜図8と同じ符号を付して説明を省略する。
図9に示すように、入浴器具30は、浴槽BT内の湯HW中に浸漬された微細気泡発生部31と、液体導入経路18を経由して吸い込んだ浴槽BT内の湯HWを液体導入経路18bを経由して微細気泡発生部31へ供給するポンプPと、大気中の空気を吸い込んで微細気泡発生部31へ供給する気体導入経路15とを備えている。微細気泡発生部31は、図4,図5で示した1台の微細気泡発生器13を備えている。
図9に示すような状態でポンプPを作動させると、浴槽BT内から吸い込まれた湯HWが液体導入経路18bを経由して微細気泡発生器13内へ供給され、自然吸気により空気中から吸い込まれた空気が気体導入経路15を経由して微細気泡発生器13内へ供給される。これにより、図7で示したように、微細気泡発生器13内に旋回流Rおよび負圧空洞部Vが形成され、これによって発生した微細気泡NB混じりの流体(湯HW)が、吐出口28から浴槽BT内の湯HW中へ吐出される。
従って、入浴器具10の場合と同様、浴槽BT内の湯HW中に浸かった入浴者Wは、血行増進作用、温熱効果、鎮静作用、鎮痛作用および自律神経調整作用を得ることができる。入浴器具30の場合、微細気泡発生部31は1台の微細気泡発生器13を備えるとともに、微細気泡発生器13に対する空気の供給を自然吸気で行い、エアポンプや酸素富化器などを無くしているため、構造が簡素であり、小型軽量である。従って、浴室BRや浴槽BTなどが狭い場合でも比較的容易に使用することができる。
また、入浴器具30は、図10に示すように、微細気泡発生部31を湯HW中から取り出し、グリップ部32を手で握れば、シャワー器具として使用することもできる。この場合、気体供給経路15に設けられた開閉弁15aを開いておけば、吐出口28からは微細気泡NB混じりの流体(湯HW)が放出されるので、これを身体に向かって吹き付けることにより、血行増進作用、温熱効果、鎮静作用、鎮痛作用および自律神経調整作用を得ることができる。この場合、図8で示したように、微細気泡発生部31の吐出口28を身体に近づけた使い方をすることも可能であり、このときも図8の場合と同様の効果を得ることができる。
一方、気体導入経路15に設けられた開閉弁15bを閉じれば空気の供給が停止され、吐出口28から吐出される湯HWは、図10に示すように、矢線S方向に回転しながらスカート状の湯膜33となって吐出された後、スカート状の湯膜33が分裂して形成された大量の湯滴34が回転しながら拡散するようになる。このため、このような湯滴34を身体に吹き付けることにより、優れたマッサージ効果を得ることができる。また、吐出口28から放出される湯滴34を、シャンプーの付いた髪や石けんの付いた身体に吹き付ければ、従来のシャワーよりも優れた消泡作用を得ることができる。
次に、図11〜図13を参照して、入浴器具を構成する微細気泡発生部に関するその他の参考例について説明する。図11は微細気泡発生部に関するその他の参考例を示す斜視図、図12は図11に示す微細気泡発生部を備えた入浴器具の使用状態を示す図、図13は微細気泡発生部に関するその他の参考例を示す斜視図である。なお、図11〜図13に示す参考例の構成部分において、前述した入浴器具10の構成部分と同じ機能を発揮する部分については、図1〜図8と同じ符号を付して説明を省略する。
図11に示す微細気泡発生部41においては、2台の微細気泡発生器12,13を、それぞれの吐出口28a,28bが同じ方向を向くとともに仮想中心線(図6参照)同士が互いに平行をなし、且つ液体導入経路18a,18bがいずれも2台の微細気泡発生器12,13の間に位置するような状態でケーシング41a内に配置されている。
このような構造の微細気泡発生部41を、図1に示す入浴器具10の微細気泡発生部11の代わりに配置して、図12に示すような入浴器具40を形成すれば、吐出口28a,28bに対向する位置から見て、左側の吐出口28aから微細気泡NB混じりの流体が右回りに旋回しながら吐出され、右側の吐出口28bから微細気泡NB混じりの流体が左回りに旋回しながら吐出される。これによって、浴槽BT内の湯HWに対し、互いに旋回方向の異なる2種類の微細気泡NB混じりの流体(湯HW)を供給することが可能となるため、前述した、血行増進作用、温熱効果、鎮静作用、鎮痛作用および自律神経調整作用を得ることができる。
一方、図13に示す微細気泡発生部51においては、2台の微細気泡発生器12,13を、それぞれの吐出口28a,28bが同じ方向を向くとともに仮想中心線(図6参照)同士が互いに平行をなし、且つ、2本の液体導入経路18a,18bがいずれも2台の微細気泡発生器12,13を挟んで外側に位置するような状態でケーシング51a内に配置している。
このような構造の微細気泡発生部51を、図1に示す入浴器具10の微細気泡発生部11の代わりに配置して入浴器具(図示せず)を形成すれば、吐出口28a,28bに対向する位置から見て、左側の吐出口28bから微細気泡NB混じりの流体が左回りに旋回しながら吐出され、右側の吐出口28aから微細気泡NB混じりの流体が右回りに旋回しながら吐出される。これによって、浴槽の湯に対して、互いに旋回方向の異なる2種類の微細気泡NB混じりの流体を供給することが可能となるため、前述と同様、血行増進作用、温熱効果、鎮静作用、鎮痛作用および自律神経調整作用を得ることができる。
なお、図11〜図13に示す微細気泡発生部41,51においても、液体導入経路18と、液体導入経路18a,18bとの分岐部分に切替弁(図示せず)を設けることにより、微細気泡発生器12,13の両方に湯HWを供給したり、いずれか一方のみに湯HWを供給したりできる構成とすることができる。
前述したように、図1に示す入浴器具10を構成する微細気泡発生部11においては、図6,図7に示すように、複数の微細気泡発生器12,13が、それぞれの流体旋回室25の仮想中心線25c同士のなす角度が180度をなすように対向配置され、且つ、複数の微細気泡発生器12,13の各流体旋回室25内で発生する旋回流Rの旋回方向が互いに同方向となるように液体導入経路18a,18bが配管されている。即ち、それぞれの仮想中心線25c同士が同一直線上に位置し、且つ、それぞれの流体旋回室25内で発生する旋回流Rの旋回方向が一致するように構成されている。従って、微細気泡発生器12の流体旋回室25内には左回りの旋回流Rが発生し、微細気泡発生器13の流体旋回室25内には右回りの旋回流Rが発生する。なお、「右回り」、「左回り」の表現は、微細気泡発生器12,13の内部からそれぞれの吐出口28を見た状態を基準にして、時計回りを「右回り」とし、反時計回りを「左回り」としている(以下、同様に表現する。)。
このような構造を備えた微細気泡発生部11を浴槽BT内の湯HW中に浸漬して作動させると、図7に示すように、微細気泡発生器12の吐出口28から微細気泡NB混じりの湯が左回りに旋回しながら吐出され、微細気泡発生器13の吐出口28から微細気泡NB混じりの湯が右回りに旋回しながら吐出される。これによって、入浴者Mは、優れた血行増進作用、温熱効果、鎮静作用、鎮痛作用および自律神経調整作用を得ることができる。
そこで、このような構造を有する微細気泡発生部11と比較するため、1台の微細気泡発生器12を浴槽BTの湯HWに浸漬した構造の入浴器具(図示せず)について同じ条件で入浴を行ったところ、入浴者Mが感じる血行増進作用、温熱効果、鎮静作用、鎮痛作用および自律神経調整作用は微細気泡発生部11よりもやや低くなった。従って、1台の微細気泡発生器12のみを使用した場合より、2台の微細気泡発生器12,13を対向配置した微細気泡発生部11の方が、前述した血行増進作用などが優れていることが判った。
次に、図14〜図22を参照しながら、2つの微細気泡発生器12,13の配置形態を変えたときに、血行増進作用などについて、どのような違いが生じるかについて検証したので、その結果について説明する。図14〜図22はそれぞれ2つの微細気泡発生器12,13の配置状態に関するその他の参考例を示す平面図であり、これらの図中に記載している微細気泡発生器12,13は、図1〜図7に示す微細気泡発生器12,13と同じ構造を有するものである。
図14に示す参考例においては、2つの微細気泡発生器12がそれぞれの流体旋回室25(図6,図7参照)の仮想中心線25cが互いに平行をなすように配置され、2つの微細気泡発生器12の吐出口28から、微細気泡NB混じりの湯が左回りに旋回しながら吐出される。このよう配置形態の2つの微細気泡発生部12を備えた入浴器具について入浴者Mが同じ条件で入浴を行ったところ、ある程度の血行増進作用などは得られるが、図1〜図7に示す入浴器具10には及ばないことが判った。
次に、図15に示す参考例においては、2つの微細気泡発生器12がそれぞれの流体旋回室25(図6,図7参照)の仮想中心線25cが互いに直交するように配置され、2つの微細気泡発生器12の吐出口28から、微細気泡NB混じりの湯が左回りに旋回しながら吐出される。このような配置形態の2つの微細気泡発生部12を備えた入浴器具について入浴者Mが同じ条件で入浴を行ったところ、前述と同様、血行増進作用などは得られるが、図1〜図7に示す入浴器具10を使用した場合に比べると低いことが判った。
次に、図16に示す参考例においては、2つの微細気泡発生器12がそれぞれの流体旋回室25(図6,図7参照)の仮想中心線25cが互いに180度をなすように、即ち、同一直線上に位置するように配置され、2つの微細気泡発生器12の吐出口28から、微細気泡NB混じりの流体が左回りに旋回しながら吐出される。このような配置形態の2つの微細気泡発生部12を備えた入浴器具について入浴者Mが同じ条件で入浴を行ったところ、前述と同様、ある程度の血行増進作用などは得られるが、図1〜図7に示す入浴器具10を使用した場合に比べると低いことが判った。
参考例の場合、2つの微細気泡発生器12をそれぞれの流体旋回室25(図6,図7参照)の仮想中心線25cが互いに180度をなすように配置しているが、2つの微細気泡発生器12内の旋回流R(図7参照)の旋回方向が一致していないため、このような結果が得られないのではないかと推測される。
次に、図17に示す参考例においては、2つの微細気泡発生器13がそれぞれの流体旋回室25(図6,図7参照)の仮想中心線25cが互いに平行をなすように配置され、2つの微細気泡発生器13の吐出口28から、微細気泡NB混じりの湯が右回りに旋回しながら吐出される。2つの微細気泡発生部13がこのように配置された入浴器具について入浴者Mが同じ条件で入浴を行ったところ、ある程度の血行増進作用などは得られるが、図1〜図7に示す入浴器具10には及ばないことが判った。
次に、図18に示す参考例においては、2つの微細気泡発生器13がそれぞれの流体旋回室25(図6,図7参照)の仮想中心線25cが互いに直交するように配置され、2つの微細気泡発生器13の吐出口28から、微細気泡NB混じりの湯が右回りに旋回しながら吐出される。2つの微細気泡発生部13がこのように配置された入浴器具について入浴者Mが同じ条件で入浴を行ったところ、血行増進作用などは得られるが、図1〜図7に示す入浴器具10において得られる血行増進作用などには達しないことが判った。
次に、図19に示す参考例においては、2つの微細気泡発生器13がそれぞれの流体旋回室25(図6,図7参照)の仮想中心線25cが互いに180度をなすように、即ち、同一直線上に位置するように配置され、2つの微細気泡発生器13の吐出口28から、微細気泡NB混じりの湯が右回りに旋回しながら吐出される。2つの微細気泡発生部13がこのように配置された入浴器具について入浴者Mが同じ条件で入浴を行ったところ、前述と同様の血行増進作用などは得られるが、図1〜図7に示す入浴器具10を使用した場合には及ばないことが判った。本参考例の場合、微細気泡発生器13をそれぞれの流体旋回室25(図6,図7参照)の仮想中心線25cが互いに180度をなすように配置しているが、図16で示した実施の形態と同様、2つの微細気泡発生器13内の旋回流R(図7参照)の旋回方向が一致していないため、充分な血行増進作用などが得られないのではないかと推測される。
次に、図20に示す参考例においては、2つの微細気泡発生器12,13を、それぞれの流体旋回室25(図6,図7参照)の仮想中心線25cが互いに平行をなすように配置され、微細気泡発生器12の吐出口28から微細気泡NB混じりの湯が左回りに旋回しながら吐出され、微細気泡発生器13の吐出口28から微細気泡NB混じりの湯が右回りに旋回しながら吐出される。このような配置形態の微細気泡発生部12,13を備えた入浴器具について入浴者Mが同じ条件で入浴を行ったところ、ある程度の血行増進作用などは得られるものの、図1〜図7に示す入浴器具10には及ばないことが判った。
次に、図21に示す参考例においては、2つの微細気泡発生器12,13を、それぞれの流体旋回室25(図6,図7参照)の仮想中心線25cが互いに直交するように配置され、微細気泡発生器12の吐出口28から微細気泡NB混じりの湯が左回りに旋回しながら吐出され、微細気泡発生器13の吐出口28から微細気泡NB混じりの湯が右回りに旋回しながら吐出される。このような配置形態の微細気泡発生部12,13を備えた入浴器具について入浴者Mが同じ条件で入浴を行ったところ、血行増進作用などは得られるものの、図1〜図7に示す入浴器具10には及ばないことが判った。
最後に、図22に示す参考例においては、2つの微細気泡発生器12,13が、それぞれの流体旋回室25(図6,図7参照)の仮想中心線25cが互いに170度の角度をなすように配置されている。微細気泡発生器12の吐出口28から微細気泡NB混じりの湯が左回りに旋回しながら吐出され、微細気泡発生器13の吐出口28から微細気泡NB混じりの湯が右回りに旋回しながら吐出される。このような配置形態の微細気泡発生部12,13を備えた入浴器具について入浴者Mが同じ条件で入浴を行ったところ、血行増進作用などは得られるが、前述した実施形態と同様、図1〜図7に示す入浴器具10には及ばないことが判った。
参考例の場合、2つの微細気泡発生器12,13をそれぞれの流体旋回室25(図6参照)の仮想中心線25cが互いに170度の角度をなすように配置しているため、図1〜図7に示す入浴器具10における配置形態に最も近いにもかかわらず、実際に得られる血行増進作用などは入浴器具10より低い結果となった。このような結果から判断すると、図6,図7に示すように、2つの微細気泡発生器12,13を、それぞれの流体旋回室25(図6参照)の仮想中心線25cが互いに180度をなすように、即ち、同一直線上に位置するように配置するとともに、微細気泡発生器12,13内の旋回流Rの旋回方向が一致する場合に最も優れた血行増進作用などが得られることが判る。
なお、入浴器具10と同程度の血行増進作用などが得られるのは、微細気泡発生器12,13が、それぞれの流体旋回室25(図6,図7参照)の仮想中心線25c同士のなす角度が180±5度の範囲内に配置されたときに限られ、この範囲から外れると、血行増進作用などは約60%程度まで低下する。従って、微細気泡発生器12,13の流体旋回室25(図6,図7参照)の仮想中心線25c同士のなす角度は、180±5度の範囲内が好適であり、特に、180度が最適であり、このときに最も優れた血行増進作用などが得られることが判明した。
このような配置をすることによって最も優れた血行増進作用などが得られる理由については不明な点が多いが、それぞれの微細気泡発生器12,13の吐出口28から対向して吐出される微細気泡NB混じりの流体の旋回方向が互いに一致するとともに、旋回流Rの仮想中心線でもある仮想中心線25c同士が同一直線上に並ぶため、これらの相乗効果により、前述した作用がさらに向上するのではないかと予測される。
本発明の入浴器具は、一般家庭の浴室、公衆浴場あるいは温泉などにおいて広く利用することができる。
本発明の実施形態である入浴器具の使用状態を示す図である。 図1に示す入浴器具の側面図である。 図1に示す入浴器具の正面図である。 図1に示す入浴器具を構成する微細気泡発生器を示す斜視図である。 図4におけるB−B線断面図である。 図2におけるA−A断面図である。 図4に示す入浴器具内における微細気泡発生状態を示す図である。 図1に示す入浴器具のその他の使用状態を示す図である。 参考例である入浴器具の使用状態を示す斜視図である。 図9に示す入浴器具のその他の使用状態を示す図である。 微細気泡発生部に関するその他の参考例を示す斜視図である。 図11に示す微細気泡発生部を備えた入浴器具の使用状態を示す図である。 微細気泡発生部に関するその他の参考例を示す斜視図である。 2つの微細気泡発生器の配置に関するその他の参考例を示す平面図である。 2つの微細気泡発生器の配置に関するその他の参考例を示す平面図である。 2つの微細気泡発生器の配置に関するその他の参考例を示す平面図である。 2つの微細気泡発生器の配置に関するその他の参考例を示す平面図である。 2つの微細気泡発生器の配置に関するその他の参考例を示す平面図である。 2つの微細気泡発生器の配置に関するその他の参考例を示す平面図である。 2つの微細気泡発生器の配置に関するその他の参考例を示す平面図である。 2つの微細気泡発生器の配置に関するその他の参考例を示す平面図である。 2つの微細気泡発生器の配置に関するその他の参考例を示す平面図である。
符号の説明
10,30,40 入浴器具
11,31,41,51 微細気泡発生部
11a,31a,41a,51a ケーシング
12,13 微細気泡発生器
14a,14b,15 気体導入経路
15a,15b 開閉弁
16 酸素富化器
16a 酸素富化膜
17 エアクリーナ
18 液体導入経路
18a,18b 液体導入経路
19 フィルタ
21 凹曲面
23 分岐具
24 気液供給装置
25 流体旋回室
25a,25b 隔壁
25c 仮想中心線
25d 周壁
25p 予備旋回部
26 気体導入口
27 液体導入口
28,28a,28b 吐出口
29 混合室
29a 放出口
32 グリップ部
33 湯膜
34 湯滴
AD 電源アダプタ
AP エアポンプ
BT 浴槽
BR 浴室
H 手
HW 湯
M 入浴者
NB 微細気泡
P ポンプ
R 旋回流
S 矢線
V 負圧空洞部

Claims (4)

  1. 仮想中心線を包囲して設けられた周壁と前記周壁の前記仮想中心線方向の両端に設けられた隔壁とで形成された流体旋回室と、前記仮想中心線に対してねじれの位置をなす方向に沿って前記流体旋回室内へ流体を導入するため前記流体旋回室に連通して設けられた液体導入経路と、前記流体旋回室内に気体を導入するため前記流体旋回室の一方の前記隔壁に開設された気体導入経路と、前記流体旋回室の他方の前記隔壁に開設された吐出口とを有する微細気泡発生器と、前記液体導入経路を介して前記流体旋回室内へ液体を送給する液体供給手段と、を備え、複数の前記微細気泡発生器を、それぞれの前記流体旋回室内の仮想中心線同士のなす角度が180±5度となるように前記吐出口を対向させ、且つ、それぞれの前記流体旋回室内に発生する気液旋回流の旋回方向が互いに同方向となるように鏡面対称構造に配置し、前記液体導入経路から導入される液体及び前記気体導入経路から導入される気体によりそれぞれの前記流体旋回室内に前記仮想中心線の周りで互いに同方向に回転する気液旋回流を発生させることによって、それぞれ前記仮想中心線に沿って負圧空洞部を出現させ、前記負圧空洞部の前記吐出口側の端部において前記気液旋回流によってねじ切られて発生する微細気泡混じりの流体をそれぞれの前記吐出口から互いに同方向に旋回させながら吐出させて前記微細気泡混じりの流体を互いに衝突させ、その旋回流を前記吐出口が対向する領域の周囲に拡散させるようにしたことを特徴とする入浴器具。
  2. 前記気体導入経路の一部に酸素富化器を設けた請求項1記載の入浴器具。
  3. 前記流体旋回室内へ空気を圧送するため前記気体導入経路の一部にエアポンプを配置した請求項1または2記載の入浴器具。
  4. 対向配置された前記吐出口の間に複数の前記吐出口と連通する混合室を設け、前記混合室の一部に前記混合室内へ吐出された微細気泡混じりの流体を外部へ放出する放出口を開設した請求項1〜3のいずれかに記載の入浴器具。
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