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JP4805080B2 - 通信制御方法、無線基地局及び無線制御局 - Google Patents

通信制御方法、無線基地局及び無線制御局 Download PDF

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JP4805080B2 JP2006268213A JP2006268213A JP4805080B2 JP 4805080 B2 JP4805080 B2 JP 4805080B2 JP 2006268213 A JP2006268213 A JP 2006268213A JP 2006268213 A JP2006268213 A JP 2006268213A JP 4805080 B2 JP4805080 B2 JP 4805080B2
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Description

本発明は、通信制御方法、無線基地局及び無線制御局に関し、特に、無線基地局と複数の移動局との間の通信を制御する無線制御局を備える移動通信システムのための通信制御方法、無線基地局及び無線制御局に関する。
移動通信システムは有限のリソース(周波数や電力)を用いて通信を行うシステムであり、その通信容量には上限が存在する。したがって、移動通信システム内において通信を行うユーザ数(移動局数)の増加など様々な要因によって、すでに行われている通信の品質が劣化する、あるいは、新規に通信を開始することができないといった通信の混雑状態が発生する。このような状態は、一般に輻輳と呼ばれている。
輻輳の発生を回避するための方法として、無線制御局が無線チャネルの管理に影響を与える複数のパラメータを無線基地局から受信して、無線リソースの使用を調整する方法が知られている(特許文献1参照)。
また、回線状態が飽和している時に、移動局に割り当てられた優先度に基づいて、移動局と無線基地局との間における通信速度や回線接続を制御する方法が知られている(特許文献2参照)。他に、ハンドオーバーに際して、移動局の優先度に基づいて、移動先の無線ゾーン内で移動局に無線チャネルを設定する方法が知られている(特許文献3参照)。
特表2005−525743号公報 特許第3333471号公報 特開平1−238328号公報
特許文献1に記載の方法では、無線リソースの使用を調整するため、無線基地局は無線チャネルの管理に影響を与える複数のパラメータを測定して無線制御局に送信している。しかしながら、例えば、無線制御局が電力に関するパラメータを受信した場合に電力制御を実行するというように、1つのパラメータに対応させて各種の制御を行っているに過ぎなかった。そのため、複数の要因が組み合わさることで発生する輻輳を的確に推定して、無線制御局が輻輳の発生を回避する制御を行うことができなかった。
また、特許文献2に記載の方法では、通信中のユーザ数のみに基づいて回線状態の飽和を判断するため、ユーザ数の増加以外の原因による輻輳の発生を回避するために的確な制御を行うことができなかった。一方、特許文献3に記載の方法では、無線チャネルが空いているか否かのみに基づいて制御を行うため、空きの無線チャネルの有無以外の原因による輻輳の発生を回避するために的確な制御を行うことができなかった。
そこで、本発明は、移動通信システムの混雑状態を精度良く推定して輻輳の発生を回避することができる通信制御方法、無線基地局及び無線制御局を提供することを目的とする。
本発明の通信制御方法は、複数の移動局と、複数の移動局と通信可能な無線基地局と、無線基地局と通信可能である共に複数の移動局と無線基地局との間の通信を制御する無線制御局と、を備える移動通信システムにおける通信制御方法であって、移動通信システムにおいて、輻輳の発生要因に関する複数の混雑パラメータを測定する測定ステップと、無線制御局で、測定ステップで測定された複数の混雑パラメータのそれぞれに対応する混雑度を評価する評価ステップと、評価ステップで得られた複数の混雑度の少なくとも1つが所定レベル以上の場合に、無線制御局から無線基地局に送信される制御指示によって、複数の移動局の少なくとも1つと無線基地局との間の通信設定を制御する制御ステップと、を備える。
この通信制御方法によれば、輻輳の発生要因に関する複数の混雑パラメータのそれぞれについて混雑度が評価されて、移動局と無線基地局との間の通信設定が制御される。したがって、複数の輻輳の発生要因を考慮することで移動通信システムの混雑状態が精度良く推定されるため、輻輳の発生を的確に回避することができる。
上記通信制御方法の評価ステップにおいて、無線制御局が複数の混雑パラメータのいずれかに対応する混雑度を示す混雑レベルを記憶した後に混雑レベルを変更する場合に、混雑レベルを上昇させるための第1閾値は、混雑レベルを下降させるための第2閾値よりも高くしてもよい。このようにすることで、短時間に混雑パラメータが変動することにあわせて、混雑度が頻繁に変更されることが低減される。したがって、無線制御局からの制御指示によって移動局と無線基地局との間の通信設定が頻繁に制御されることを抑制できるため、移動通信システムの各構成要素に過分な負荷がかかることを低減できる。
また、上記通信制御方法において、混雑度は、3つ以上の混雑レベルに分かれており、上位の混雑レベルには、下位の混雑レベルよりも高い混雑度が設定されているようにしてもよい。このように混雑度を構成することで、柔軟に、かつ、きめ細やかな制御が可能となる。
さらに、上記通信制御方法において、複数の混雑パラメータの少なくとも1つは、無線基地局と複数の移動局との間の下りリンクに関するパラメータとすることができる。また、複数の混雑パラメータの少なくとも1つは、コード使用量、ベースバンドのリソース使用量又は送信電力とすることができる。これらのパラメータを混雑パラメータとすることで、きめ細やかな制御が可能となる。
また、上記の通信制御方法は、無線制御局で複数の移動局に設定されている優先度を判定する優先度判定ステップを更に備え、制御ステップにおける制御指示は、混雑度及び優先度に応じて、通信設定を制御する指示としてもよい。このような通信制御方法とすることで、複数の混雑パラメータだけでなく、移動局に設定されている優先度に基づいて移動局と無線基地局との間の通信設定が制御される。したがって、輻輳が発生する可能性がある通信の混雑状態において、輻輳の発生を回避しつつ、移動局のユーザに応じた的確な通信制御を行うことができる。
また、制御ステップにおける制御指示は、複数の移動局のうち、優先度が低く、かつ、通話時間が長い移動局と無線基地局との間の通信設定に関する指示としてもよい。このような制御指示とすることで、例えば、使用時間の長い移動局に対して使用を制限して、移動局のユーザに応じた通信制御をより的確に行うことができる。
さらに、制御ステップにおける制御指示によって制御される通信設定は、伝送速度の変更に関する設定としてもよい。また、制御ステップにおける制御指示によって制御される通信設定は、通信チャネルの変更に関する設定としてもよい。このような通信設定とすることで、混雑度に応じた通信制御をより的確に行うことができる。
また、制御ステップにおける制御指示によって制御される通信設定は、新規に通信を開始しようとする移動局からの通信を拒否する設定としてもよい。このような通信設定とすることで、混雑度が所定レベル以上の混雑状態では、無線基地局が移動局に通信を提供することのできるセル内に発生した通信を拒否することにより、セルにおいてすでに通信している移動局と無線基地局との間における通信の品質を保護することができる。
本発明は、上記のように通信制御方法に係る発明として記載できる他に、以下のように無線基地局及び無線制御局に係る発明として記述することができる。
本発明の無線基地局は、複数の移動局と、複数の移動局と通信可能な無線基地局と、無線基地局と通信可能である共に複数の移動局と無線基地局との間の通信を制御する無線制御局と、を備える移動通信システムにおける無線基地局であって、移動通信システムにおける輻輳の発生要因に関する複数の混雑パラメータを取得するパラメータ取得手段と、パラメータ取得手段で取得した複数の混雑パラメータを無線制御局に送信する送信手段と、複数の移動局と無線基地局との間の通信設定を制御する制御指示を無線制御局から受信する受信手段と、受信手段で受信した制御指示に基づいて、複数の移動局の少なくとも1つと無線基地局との間の通信設定を制御する制御手段と、を備え、パラメータ取得手段は、複数の混雑パラメータの1つとして、ベースバンドのリソース使用量に関するデータを取得することを特徴とする。
この無線基地局によれば、複数の混雑パラメータの1つとして、ベースバンドのリソース使用量に関するデータを含む複数の混雑パラメータを取得する。したがって、輻輳の発生要因としてベースバンドのリソース使用量等が考慮された制御指示を無線制御局から受信することができるため、移動局と無線基地局との間の通信設定をより的確に制御することができる。
また、本発明の無線制御局は、複数の移動局と、複数の移動局と通信可能な無線基地局と、無線基地局と通信可能である共に複数の移動局と無線基地局との間の通信を制御する無線制御局と、を備える移動通信システムにおける無線制御局であって、移動通信システムにおける輻輳の発生要因に関する複数の混雑パラメータを受信する受信手段と、受信手段で取得した複数の混雑パラメータのそれぞれに対応する混雑度を評価する評価手段と、評価手段で得られた複数の混雑度の少なくとも1つが所定レベル以上の場合に、複数の移動局の少なくとも1つと無線基地局との間の通信設定を制御する制御指示を生成する指示生成手段と、指示生成手段で生成された制御指示を複数の移動局の少なくとも1つ又は無線基地局に送信する送信手段と、を備える。
この無線制御局によれば、輻輳の発生要因に関する複数の混雑パラメータのそれぞれについて混雑度が評価されて、移動局と無線基地局との間の通信設定を制御する制御指示が生成される。したがって、複数の輻輳の発生要因を考慮することで移動通信システムの混雑状態が精度良く推定されるため、無線制御局は、輻輳の発生を的確に回避するための制御指示を無線基地局に送信することができる。
本発明によれば、輻輳の発生要因に関する複数の混雑パラメータのそれぞれについて混雑度が評価されることで、移動通信システムの混雑状態が精度良く推定される。したがって、複数の発生要因を考慮することで移動通信システムの混雑状態が推定されるため、輻輳の発生を的確に回避することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る通信制御方法、無線基地局及び無線制御局の実施形態を説明する。
まず、本発明の実施形態に係る通信制御方法が適用される移動通信システムを説明する。
図1のシステム構成図に示されるように、本実施形態に係る移動通信システム1は、複数の移動局10,11,12,20と、無線基地局30と、移動局10,11,12,20及び無線基地局30を制御する無線制御局40とを備えている。無線基地局30は、複数の移動局10,11,12,20と通信可能である。また、無線制御局40は、無線基地局30と通信可能である共に複数の移動局10,11,12,20と無線基地局30との間の通信を制御する。なお、移動通信システム1を構成する無線基地局30及び無線制御局40は、本発明の実施形態に係る無線基地局及び無線制御局でもある。
セル50は、無線基地局30が移動局10,11,12,20に通信を提供することができるエリアを示す。図1では、移動局10,11,12はセル50において無線基地局30とすでに通信を行っている状態を示しており、移動局20は、セル50において無線基地局30と新規に通信を開始しようとしている状態にあることを示している。
以下、無線基地局30と通信を行っている移動局10,11,12,20は、同一の構成及び機能を備えるため、特段の断りがない限り、無線基地局30と通信を行っている移動局の例として、移動局10を用いて説明する。また、新規に通信を開始しようとしている状態にある移動局の例として、移動局20を用いて説明する。
このような構成を備える移動通信システムとしては、いわゆる第3世代移動通信システムがあり、IMT−2000と呼ばれる移動通信システムの標準化仕様では、地域標準化機関等により組織された3GPP/3GPP2(Third-Generation Partnership Project/Third-Generation Partnership Project 2)において、前者ではW−CDMA方式、後者ではcdma2000方式に係る仕様が規定されている。
例えば、W−CDMA方式のRelease99システムでは、無線基地局と移動局との間に個別チャネルと呼ばれる1対1の通信チャネルが設定され、その個別チャネルにより通信が行われる。
このような移動通信システムでは、有限のリソースとして、例えば、下りリンクにおける無線基地局の送信電力やチャネライゼーションコード使用量(以下、コード使用量という)、ベースバンドリソースの使用量などがある。ここで、ベースバンドリソースの使用量とは、物理的なメモリの量やCPUの演算処理能力等といった無線基地局の内部で行われる処理に関わるハードウェアのリソースに対する使用量を意味する。
また、このような移動通信システムでは、これらの電力や使用量に基づいて通信の混雑状態を判断することが可能である。例えば、送信電力に基づいて通信の混雑状態を判断するには、無線基地局の最大送信電力(上限値)が20Wである場合、無線基地局の送信電力が20Wに近づくと、当該無線基地局が通信を提供するエリアにおいて、通信が混雑していると判断することができる。また、コード使用量、ベースバンド使用量に関しても同様の上限値が存在するため、それらの使用量が上限値に近づいた場合、当該エリアは混雑していると判断することができる。
次に、図2から図8を参照しつつ、移動通信システム1を構成する要素及びその機能を説明する。
まず、移動局10を構成する要素及びその機能を説明する。なお、上述のように移動局10,11,12,20は、同一の構成及び機能を備えるため、移動局10を説明することで、重複する説明を省略する。
図2は、移動局10の機能的構成を示すブロック図である。移動局10は、機能的には、図2に示すように、送受信アンテナ101と、アンプ部102と、送受信部103と、制御部104と、出力部105と、入力部106と、を備える。
図3は、移動局10のハードウェア構成例を示す図である。移動局10は、物理的には、図3に示すように、CPU151と、記憶デバイスであるRAM152及びROM153と、通信ネットワークNを介した通信を行うための送受信デバイスである通信モジュール154、液晶ディスプレイ等の表示装置155と、テンキー及び十字キー等の入力装置156などを含む通信端末として構成されている。図2において説明した各機能は、図3に示すCPU151、RAM152等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPU151の制御のもとで通信モジュール154、表示装置155及び入力装置156を動作させると共に、RAM152やROM153におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
以下、図2を用いて、移動局10の各機能要素について説明する。
送受信アンテナ101は、無線基地局30との間でデータの送受信を行う部分であり、無線基地局30から受信した無線周波数信号をアンプ部102に出力する。アンプ部102は入力された信号を増幅した後、送受信部103に出力し、送受信部103は増幅された信号に対して必要な周波数変換処理を施した後、制御部104に出力する。制御部104は、送受信部103から入力された信号に応じた処理を行い、出力部105を介して音声、画像等のデータを出力する。また、移動局10と無線基地局30との間の通信設定を変更するための制御指示は、無線制御局40から送信された後、無線基地局30を経由して送受信アンテナ101によって受信され、音声、画像等のデータの場合と同様に、アンプ部102、送受信部103及び制御部104によって処理される。これにより、移動局10と無線基地局30との間の通信設定が無線制御局40からの制御指示によって制御される。なお、この制御指示の詳細については、後述する。一方、入力部106は、移動局のユーザ等によって入力された音声、画像等のデータを制御部104に出力し、制御部104は、入力部106から入力されたデータに応じた処理を施すことで得られた信号を送受信部103に出力する。送受信部103は送受信部103から入力された信号に対して必要な周波数変換処理を施した後、アンプ部102に出力する。アンプ部102が送受信部103から入力された信号を増幅した後、増幅された信号は送受信アンテナ101を介して無線基地局30に送信される。
次に、無線基地局30を構成する要素及びその機能を説明する。
図4及び図5は、無線基地局30の機能的構成を示すブロック図である。無線基地局30は、機能的には、図4に示すように、送受信アンテナ301と、アンプ部302と、送受信部303と、ベースバンド信号処理部304(パラメータ取得手段)と、アプリケーション部305(制御手段)と、伝送路インターフェース306(送信手段、受信手段)と、を備える。また、図5に示すように、ベースバンド信号処理部304はレイヤー1処理部311を備え、アプリケーション部305は呼処理部312と、リソース監視部313と、を備える。ベースバンド信号処理部304のレイヤー1処理部311(パラメータ取得手段)は、アプリケーション部305の呼処理部312(制御手段)及びリソース監視部313と接続されている。
図6は、無線基地局30のハードウェア構成例を示す図である。無線基地局30は、物理的には、図6に示すように、CPU351と、記憶デバイスであるRAM352及びROM353と、通信ネットワークNを介した通信を行うための送受信デバイスである通信モジュール354、CPU351における処理に関する入出力を行うための入力装置356及び出力装置357などを含む通信装置として構成されている。図4及び図5において説明した各機能は、図6に示すCPU351、RAM352等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPU351の制御のもとで通信モジュール354等を動作させると共に、RAM352やROM353におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
以下、図4及び図5を用いて、無線基地局30の各機能要素について説明する。
移動通信システム1において無線基地局30の上位に位置する無線制御局40からの送信データ、いわゆる下りリンクのデータは、無線制御局40から無線基地局30への伝送路インターフェース306を介してベースバンド信号処理部304に入力される。ベースバンド信号処理部304は、チャネル符号化及び拡散処理を行い、処理後のベースバンド信号を送受信部303に出力する。送受信部303は、ベースバンド信号処理部304から出力されたベースバンド信号を無線周波数帯に変換する周波数変換処理を施し、アンプ部302に出力する。アンプ部302が周波数変換処理された信号を増幅した後、増幅された信号は送受信アンテナ301を介して、セル50内の移動局10,11,12,20に向けて送信される。
一方、無線制御局40への送信データ、いわゆる上りリンクのデータは、送受信アンテナ301を介して、無線周波数信号としてアンプ部302に入力される。アンプ部302は、入力された無線周波数信号を増幅した後、送受信部303に出力する。そして、送受信部303は、増幅された信号を周波数変換することでベースバンド信号に変換して、ベースバンド信号処理部304に出力する。ベースバンド信号処理部304は、入力されたベースバンド信号に逆拡散やRAKE合成、誤り訂正復号等の処理を施した後、伝送路インターフェース306を介して処理後の信号を無線制御局40に送信する。
図5に示されるレイヤー1処理部311は、下りデータのチャネル符号化や上りデータのチャネル復号化、上下の個別チャネルの送信電力制御や、RAKE合成、拡散・逆拡散処理を行う。このレイヤー1処理部311は、混雑パラメータである下りリンクにおけるベースバンドリソースの使用量及び上りリンクにおけるベースバンドリソースの使用量を測定して、リソース監視部313に通知する。ここで、ベースバンドリソースの使用量とは、上述したように、例えば、物理的なメモリの量やCPUの演算処理能力等のハードウェアのリソースに対する使用量を意味する。
さらに、レイヤー1処理部311は、混雑パラメータである下りリンクにおける送信電力を測定して、リソース監視部313に通知する。ここで、送信電力とは、無線基地局30の全送信電力のことである。すなわち、無線基地局30が送信を行っている全チャネルの送信電力の和である。
なお、ここでは、下りリンクにおける送信電力をベースバンド信号処理部304で測定する場合を説明したが、送信電力の測定は、その他の機能部、例えば、アンプ部302や送受信部303で行ってもよい。
また、レイヤー1処理部311における処理は、移動局10と無線基地局30との間の通信設定に基づいて行われる。この通信設定は、呼処理部312において設定されており、無線制御局40から無線基地局30に送信される制御指示によって制御される。
呼処理部312は、無線制御局40と呼処理制御信号の送受信を行い、複数の移動局10,11,12,20と無線基地局30との間の通信設定を含む無線基地局30の状態管理やリソース割り当てを行う。
例えば、無線制御局40から、下りリンクと上りリンクの両方においてDPCH(Dedicated Physical Channel;個別物理チャネル)を用いた64kbpsの通信を行っている移動局10の通信設定を、下りリンクと上りリンクの両方においてDPCHを用いた32kbpsの通信に変更するように通知された場合に、呼処理部312は、移動局10と無線基地局30との間の通信設定を、下りリンクと上りリンクの両方においてDPCHを用いた32kbpsの通信に変更する。
また、例えば、無線制御局40から、下りリンクと上りリンクの両方においてDPCHを用いた64kbpsの通信を行っている移動局10の通信設定を、下りリンクに関してはFACH(Forward Access Channel;下りアクセスチャネル)を、上りリンクに関してはRACH(Random Access Channel;ランダムアクセスチャネル)を用いたCELL_FACH状態の通信に変更するように通知された場合には、呼処理部312は、移動局10と無線基地局30との間の通信設定を、下りリンクと上りリンクの両方においてDPCHを用いた64kbpsの通信を行っている状態から、下りリンクに関してはFACHを、上りリンクに関してはRACHを用いたCELL_FACH状態の通信に変更する。
リソース監視部313は、レイヤー1処理部311より、複数の混雑パラメータ(すなわち、下りリンクと上りリンクにおけるベースバンドリソースの使用量と、下りリンクにおける送信電力等)を受信し、伝送路インターフェース306を介して無線制御局40に通知する。
上述のように構成することで、無線基地局30は、移動通信システム1における輻輳の発生要因に関する複数の混雑パラメータを取得し、無線制御局40に送信することができる。また、無線基地局30は、複数の移動局10,11,12,20と無線基地局30との間の通信設定を制御する制御指示を無線制御局40から受信し、その制御指示に基づいて、当該複数の移動局10,11,12,20の少なくとも1つと無線基地局30との間の通信設定を制御することができる。また、上述の通り、無線基地局30のレイヤー1処理部311が取得する複数の混雑パラメータには、ベースバンドリソースの使用量、送信電力等がある。
次に、無線制御局40を構成する要素及びその機能を説明する。
図7は、無線制御局40の機能的構成を示すブロック図である。無線制御局40は、機能的には、図7に示すように、コードリソース管理部401と、混雑レベル評価部402(受信手段、評価手段)と、呼処理部403(指示生成手段)と、呼受付制御部404(指示生成手段)と、伝送路インターフェース405(受信手段、送信手段)と、を備える。なお、図7では、無線制御局40の機能のうち、本発明に係る通信制御方法に関係する機能を中心に記載しており、その他の機能は省略している。
図8は、無線制御局40のハードウェア構成例を示す図である。無線制御局40は、物理的には、図8に示すように、CPU451と、記憶デバイスであるRAM452及びROM453と、通信ネットワークNを介した通信を行うための送受信デバイスである通信モジュール454、ハードディスク等の補助記憶装置455、CPU451における処理に関する入出力を行うための入力装置456及び出力装置457などを含む通信装置として構成されている。図7において説明した各機能は、図8に示すCPU451、RAM452等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPU451の制御のもとで通信モジュール454等を動作させると共に、RAM452やROM453におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
以下、図8を用いて、無線制御局40の各機能要素について説明する。
コードリソース管理部401と、混雑レベル評価部402と、呼処理部403と、呼受付制御部404とは、互いに接続されている。また、これらの構成要素は、伝送路インターフェース405を介して無線基地局30とも接続されている。具体的には、コードリソース管理部401と、混雑レベル評価部402と、呼処理部403と、呼受付制御部404は、伝送路インターフェース405を介して、無線基地局30における呼処理部312と、リソース監視部313とに接続されている。
コードリソース管理部401(パラメータ取得手段)は、混雑パラメータである下りリンクにおけるコード使用量を測定して、混雑レベル評価部402に通知する。ここで、コード使用量とは、チャネライゼーションコードの使用量であり、各コードの拡散率を考慮して計算される値である。
混雑レベル評価部402は、伝送路インターフェース405を介して無線基地局30のリソース監視部313から取得した複数の混雑パラメータ、及び、コードリソース管理部401から取得した混雑パラメータのそれぞれに対応する混雑度を評価する。ここで、混雑度とは、混雑パラメータに基づいて推定される輻輳レベル(すなわち、輻輳の度合)に相当するものであり、移動通信システム1における通信の混雑状態を示すものである。この混雑度は、混雑パラメータに応じて段階的に設定される複数の混雑レベルによって示される。具体的には、混雑レベルは3つ以上の段階に分けることが可能であり、上位の混雑レベルには、下位の混雑レベルよりも高い混雑度を設定する。例えば、混雑度を3つの混雑レベルで示す場合には、第1混雑レベルと、第1混雑レベルよりも低い混雑度を示す第2混雑レベルと、第2混雑レベルよりも低い混雑度を示す第3混雑レベルと3つの段階に分けて設定する。すなわち、混雑度を複数の混雑レベルで示す場合には、任意の自然数をnとしたとき、第n+1混雑レベルは、第n混雑レベルよりも低い混雑度を示すようにすればよい。
この混雑レベル評価部402は、コードリソース管理部401から下りリンクにおけるコード使用量に関する通知を取得する。また、混雑レベル評価部402は、伝送路インターフェース405を介して、無線基地局30のリソース監視部313より、下りリンクと上りリンクにおけるベースバンドリソースの使用量と、下りリンクにおける送信電力とに関する通知を取得する。そして、混雑レベル評価部402は、取得した複数の混雑パラメータのそれぞれに対応する混雑度を評価する。すなわち、混雑レベル評価部402は、下りリンクにおけるコード使用量、下りリンクと上りリンクにおけるベースバンドリソースの使用量及び下りリンクにおける送信電力のそれぞれに対応する混雑度を評価する。さらに、混雑レベル評価部402は、評価した混雑度を記憶する。
以下、混雑レベル評価部402による混雑度の評価について、具体的に説明する。なお、本実施形態では、混雑レベルAと、混雑レベルAよりも低い混雑度を示す混雑レベルBと、混雑レベルBよりも低い混雑度を示す混雑レベルCの3つの段階に分けた場合を例示する。
まず、下りリンクにおけるコード使用量に関して、混雑レベル評価部402は、図9に示すようなテーブルを保持し、下りリンクにおけるコード使用量と、当該テーブルを参照することにより、混雑度を評価する。具体的には、混雑レベル評価部402は、下りリンクにおけるコード使用量が70%〜100%の時は混雑レベルAとし、当該コード使用量が30%〜70%の時は混雑レベルBとし、当該コード使用量が0%〜30%の時は混雑レベルCと評価する。なお、図9では、下りリンクにおけるコード使用量を相対値で示しているが、絶対値を用いてもよい。
また、下りリンクにおけるベースバンドリソースの使用量に関して、混雑レベル評価部402は、図10に示すようなテーブルを保持し、下りリンクにおけるベースバンドリソースの使用量と、当該テーブルを参照することにより、混雑度を評価する。具体的には、混雑レベル評価部402は、下りリンクにおけるベースバンドリソースの使用量が70%〜100%の時は混雑レベルAとし、当該ベースバンドリソースの使用量が30%〜70%の時は混雑レベルBとし、当該ベースバンドリソースの使用量が0%〜30%の時は混雑レベルCと評価する。なお、図10では、下りリンクにおけるベースバンドリソースの使用量を相対値で示しているが、絶対値を用いてもよい。
図10は、下りリンクにおけるベースバンドリソースの使用量を用いて混雑レベルを評価する場合のテーブルを示しているが、下りリンクにおけるベースバンドリソースの使用量の代わりに、上りリンクにおけるベースバンドリソースの使用量を用いて混雑レベルを同様に評価してもよい。また、下りリンクと上りリンクの両方のベースバンドリソースの使用量を用いて混雑レベルを評価してもよい。両方のベースバンドリソースの使用量を用いる場合、2つのベースバンドリソースの使用量のうち、大きい方のベースバンドリソースの使用量を、テーブルを参照するためのベースバンド使用量とすることができる。また、下りリンクのベースバンドリソースの使用量と上りリンクのベースバンドリソースの使用量の平均値を、テーブルを参照するためのベースバンド使用量としてもよいし、あるいは、下りリンクのベースバンドリソースの使用量と上りリンクのベースバンドリソースの使用量の小さい方のベースバンドリソースの使用量を、テーブルを参照するためのベースバンド使用量としてもよい。
また、下りリンクにおける送信電力に関して、混雑レベル評価部402は、図11に示すようなテーブルを保持し、下りリンクにおける送信電力と、当該テーブルを参照することにより、混雑度を評価する。具体的には、混雑レベル評価部402は、下りリンクにおける送信電力が41dBm以上の時は混雑レベルAとし、当該送信電力が39dBm以上41dBm未満の時は混雑レベルBとし、当該送信電力が39dBm未満の時は混雑レベルCと評価する。なお、図11では、下りリンクにおける送信電力を絶対値で示しているが、相対値を用いてもよい。この場合、基準として設定した送信電力に対する相対値を用いて、混雑レベルを評価すればよい。
また、上述した図9から11に示されるテーブルを用いた混雑レベルの評価において、所定のヒステリシスを持たせてもよい。具体的には、無線制御局40の混雑レベル評価部402が、上述のコード使用量、ベースバンドリソースの使用量及び送信電力等の複数の混雑パラメータのいずれかに対応する混雑度を示す混雑レベルを記憶した後に当該混雑レベルを変更する場合に、当該混雑レベルを上昇させるための第1閾値は、当該混雑レベルを下降させるための第2閾値よりも高くするようにしてもよい。
図12は、下りリンクにおけるベースバンドリソースの使用量に関して、第1閾値である上げ閾値と第2閾値である下げ閾値を設定したテーブルを示している。具体的には、混雑レベル評価部402は、混雑レベルBを記憶している状態で、下りリンクにおけるベースバンドリソースの使用量が80%以上であることを示す通知を取得した場合、混雑レベルAと評価することで混雑レベルを上昇させる。また、混雑レベル評価部402は、混雑レベルAを記憶している状態で、下りリンクにおけるベースバンドリソースの使用量が30%〜70%であることを示す通知を取得した場合、混雑レベルBと評価することで混雑レベルを下降させる。同様に、混雑レベル評価部402は、混雑レベルCを記憶している状態で、下りリンクにおけるベースバンドリソースの使用量が40%〜80%であることを示す通知を取得した場合、混雑レベルBと評価することで混雑レベルを上昇させる。また、混雑レベル評価部402は、混雑レベルBを記憶している状態で、下りリンクにおけるベースバンドリソースの使用量が30%以下であることを示す通知を取得した場合、混雑レベルCと評価することで混雑レベルを下降させる。
このように、混雑レベルを上昇させるための第1閾値を、混雑レベルを下降させるための第2閾値よりも高くすることで、短時間に混雑パラメータが変動することにあわせて、混雑度が頻繁に変更されることが低減される。したがって、無線制御局からの制御指示によって移動局と無線基地局との間の通信設定が頻繁に制御されることを抑制できるため、移動通信システムの各構成要素に過分な負荷がかかることを低減できる。
なお、混雑レベルの評価における所定のヒステリシスとしては、上述のような閾値の設定によるヒステリシスではなく、混雑レベル評価部402が記憶している混雑レベルに応じて、混雑レベルの上昇又は下降を所定時間だけ禁止するヒステリシスでもよい。
混雑レベル評価部402は、上述のように混雑度を評価し、呼処理部403と呼受付制御部404に、複数の混雑パラメータのそれぞれに対応する混雑度を通知する。
呼処理部403は、混雑レベル評価部402より、複数の混雑パラメータのそれぞれに対応する混雑度を取得する。そして、呼処理部403は、混雑レベル評価部402で得られた複数の混雑度の少なくとも1つが所定レベル以上の場合に、複数の移動局10,11,12,20の少なくとも1つと無線基地局30との間の通信設定を制御する制御指示を生成する。
具体的には、制御指示を生成するための所定レベルを混雑レベルBとした場合、混雑レベル評価部402で評価された複数の混雑度の少なくとも1つが混雑レベルB以上(すなわち、混雑レベルA又は混雑レベルB)である場合に、呼処理部403は、複数の移動局10,11,12,20の少なくとも1つと無線基地局30との間の通信設定を制御する制御指示を生成する。例えば、混雑レベル評価部402によって評価された混雑度が、下りリンクにおけるコード使用量については混雑レベルC、下りリンクにおけるベースバンドリソースの使用量については混雑レベルB、下りリンクにおける送信電力については混雑レベルAである場合、呼処理部403は、混雑レベルA又は混雑レベルBに応じた通信設定とするための制御指示を生成する。
なお、複数の混雑度が所定レベル以上である場合、呼処理部403が生成する制御指示は、最も高い混雑度に応じた通信設定とするための制御指示とすることが好ましい。上述した例のように、下りリンクにおけるベースバンドリソースの使用量については混雑レベルB、下りリンクにおける送信電力については混雑レベルAと評価されている場合、呼処理部403は、混雑レベルAに応じた通信設定とするための制御指示を生成することが好ましい。
次に、呼処理部403が生成する制御指示について説明する。この制御指示は、混雑度に応じて呼処理部403が生成するものであり、混雑レベル評価部402で評価された複数の混雑度の少なくとも1つが所定レベル以上の場合(例えば、混雑レベルA又は混雑レベルBの場合)には複数の移動局10,11,12,20の少なくとも1つと無線基地局30との間の通信を制限するように通信設定を変更するものである。
例えば、呼処理部403は、混雑レベルBに応じた制御指示を生成する場合に、下りリンクと上りリンクの両方に関してDPCHを用いた64kbpsの通信を行っている移動局10に関して、下りリンクと上りリンクの両方においてDPCHを用いた32kbpsの通信に変更すると決定し、移動局10と無線基地局30との間の通信設定を変更するための制御指示を、移動局10と無線基地局30の呼処理部312に通知するように構成される。
また、例えば、呼処理部403は、混雑レベルAに応じた制御指示を生成する場合に、下りリンクと上りリンクの両方においてDPCHを用いた64bpsの通信を行っている移動局10に関して、下りリンクにはFACHを、上りリンクにはRACHを用いたCELL_FACH状態の通信に変更すると決定し、移動局10と無線基地局30との間の通信設定を変更するための制御指示を、移動局10と無線基地局30の呼処理部312に通知するように構成される。
ここまで、呼処理部403が混雑度のみに応じて制御指示を生成する場合について説明したが、混雑度及び優先度に応じて、呼処理部403が制御指示を生成するように構成してもよい。
ここでいう優先度とは、移動通信システムにおいて、ユーザに応じて異なる通信サービスを提供するために移動局に対して設定されるパラメータである。この優先度の例としては、優先度クラス(Priority Class;所定のユーザに優先的なサービスを提供するために移動局に付与される階級)、サービス種別及び契約種別等に応じて設定されるパラメータがある。各移動局に対して設定される優先度は、無線制御局の混雑レベル評価部402に記憶され、複数の混雑パラメータのそれぞれに対応する混雑度とあわせて、制御指示を生成するために呼処理部403及び呼受付制御部404に通知されるように構成することができる。
混雑度及び優先度に応じて呼処理部403が制御指示を生成する場合、具体的には次のように呼処理部403を構成することができる。
例えば、移動局11に第1優先度が設定され、移動局12に第2優先度が設定され、かつ、第1優先度の方が、第2優先度よりも優先度が高い場合に、移動局12と無線基地局30との間における通信を制限するために通信設定を変更する制御指示を呼処理部403が生成するように構成することができる。
また、例えば、複数の移動局に第2優先度が設定されている場合に、通信時間が長い移動局に対してのみ、上述のような通信設定を変更する制御指示を呼処理部403が生成するように構成してもよい。具体的には、移動局10,11,12のいずれについても第2優先度が設定されており、かつ、通信時間がそれぞれ3分,5分,10分である場合に、通信時間の長い2台の移動局のそれぞれと無線基地局30との間における通信を制限するため、通信設定を変更する制御指示を呼処理部403が生成するように構成することができる。なお、この場合、移動局11及び移動局12のそれぞれと無線基地局30との間の通信設定の変更が行われることとなる。
また、例えば、優先度の高い契約を行っている移動局と、優先度の低い契約を行っている移動局が存在する場合に、優先度の低い契約を行っている移動局に対してのみ、上述のような通信設定を変更する制御指示を呼処理部403が生成するように構成することができる。また、優先度の低い契約を行っている移動局のうち、通信時間が長い移動局に対してのみ、上述のような通信設定を変更する制御指示を呼処理部403が生成するように構成することができる。具体的には、移動局10,11,12が優先度の低い契約を行っており、かつ、その通信時間がそれぞれ3分,5分,10分である場合に、通信時間の長い1台の移動局と無線基地局30との間における通信を制限するため、通信設定を変更する制御指示を呼処理部403が生成するように構成することができる。なお、この場合、移動局12と無線基地局30との間の通信設定の変更が行われることとなる。
また、例えば、セル50において通信を行っている移動局10,11,12のサービス種別毎に基づいて、上述のような通信設定を変更する制御指示を呼処理部403が生成するように構成することができる。例えば、VoIP(Voice over IP)のサービスが提供されている移動局と、ベストエフォート(Best effort)のパケット通信サービスが提供されている移動局が存在する場合に、ベストエフォートのパケット通信サービスを提供されている移動局に対してのみ、上述のような通信設定を変更する制御指示を呼処理部403が生成するように構成することができる。また、ベストエフォートのパケット通信サービスを提供されている移動局のうち、通信時間が長い移動局に対してのみ、上述のような通信設定を変更する制御指示を呼処理部403が生成するように構成してもよい。例えば、移動局10,11,12がベストエフォートのパケット通信サービスの契約を行っており、かつ、その通信時間がそれぞれ3分,5分,10分である場合に、通信時間の長い1台の移動局と無線基地局30との間における通信を制限するため、通信設定を変更する制御指示を呼処理部403が生成するように構成することができる。この場合、移動局12に対して、上述した通信設定の変更が行われる。
なお、上述した優先度クラス、契約種別及びサービス種別だけでなく、端末種別や、ユーザ識別子を優先度として設定することで、上述のような通信設定を変更する制御指示を呼処理部403が生成するように構成してもよい。ここで、端末種別とは、下りデータの送り先である移動局の性能をクラス分けするものであり、移動局の識別情報に基づくクラスや、RAKE受信機能や等化器や受信ダイバーシチや干渉キャンセラ等の有無又は種別や、受信可能な変調方式やコード数やビット数等の端末能力等を含む。また、ユーザ識別子は、例えば、移動局の識別情報や、ユーザの契約IDに基づく識別子を指す。
このように混雑度及び優先度に応じて、呼処理部403が制御指示を生成するように構成することで、移動通信システム1の輻輳状態において、各移動局10,11,12,20に設定されている優先度に応じた通信品質の管理を行うことができる。移動通信システム1においては、一般に、複数の契約タイプが存在し、優先度の高い契約タイプと優先度の低い契約タイプが存在する。このような場合、優先度の高い契約タイプのユーザを優先度の低い契約タイプのユーザに比べて、優遇することができる。
呼処理部403による複数の移動局10,11,12,20の少なくとも1つと無線基地局30との間の通信設定を制御するための制御指示の生成は、所定の時間毎に行わせることができる。例えば、1分毎に2台ずつを対象として、通信設定を変更する制御指示を呼処理部403が生成するように構成することができる。
さらに、呼処理部403による制御指示の生成は、伝送速度の大きさに基づいて処理の優先順位をつけて行われてもよい。例えば、上述した通信設定の変更を行う際に、下りリンクと上りリンクの両方に関してDPCHを用いた384kbpsの通信を行っている移動局と、下りリンクと上りリンクの両方に関してDPCHを用いた64kbpsの通信を行っている移動局とが混在する場合には、まず下りリンクと上りリンクの両方に関してDPCHを用いた384kbpsの通信を行っている移動局に関して、優先的に通信設定を変更する制御指示、例えば、384kbpsの通信を行う状態から64kbpsの通信を行う状態に変更する制御指示を呼処理部403が生成するように構成してもよい。
なお、上述した例では、上りリンクの伝送速度と、下りリンクの伝送速度が同じである場合について説明しているが、上りリンクの伝送速度と、下りリンクの伝送速度が異なっていてもよい。また、上述したように、伝送速度の大きさに基づいて処理の優先順位をつける場合には、例えば、下りリンクの伝送速度の大きさのみに基づいて処理の優先順位をつけてもよい。
一般に、無線制御局40は、上りリンク、あるいは下りリンクにおいて通信すべきデータが発生した場合に、CELL_FACH状態にある移動局を、CELL_DCH状態に変更(遷移)させる。ここで、CELL_FACH状態とは、下りリンクに関してはFACHを、上りリンクに関してはRACHを用いて通信を行う状態であり、CELL_DCH状態とは、下りリンクと上りリンクに関してDCH(Dedicated Channel;個別チャネル)を用いて通信を行う状態である。そこで、例えば、呼処理部403は、混雑レベル評価部402によって評価されたいずれかの混雑度が混雑レベルAである場合に、上述したようなCELL_FACH状態からCELL_DCH状態への変更(遷移)を行わないと決定してもよい。
また、一般に、無線制御局は、各移動局の送信バッファ内のデータ量や上りリンクの伝送速度等に基づき、上りリンクの伝送速度を変更することがある。例えば、移動局10の送信バッファ内のデータ量が所定の閾値を超えた場合に、移動局10の上りリンクの伝送速度を32kbpsから64kbpsに変更するといった変更処理を行う。そこで、例えば、呼処理部403は、混雑度が混雑レベルAである場合に、上述したような上りリンクにおける伝送速度の変更を行わないとする制御指示を生成してもよい。
また、一般に、無線制御局は、無線制御局の送信バッファ内のデータ量や下りリンクの伝送速度等に基づき、下りリンクの伝送速度を変更することがある。例えば、無線制御局40から移動局10宛ての送信バッファ内のデータ量が所定の閾値を超えた場合に、移動局10の下りリンクの伝送速度を64kbpsから384kbpsに変更するといった変更処理を行う。そこで、例えば、呼処理部312は、混雑度が混雑レベルAである場合に、上述したような下りリンクにおける伝送速度の変更を行わないとする制御指示を生成してもよい。
なお、上述の場合と同様に、優先度に基づいて、上述したCELL_FACH状態からCELL_DCH状態への変更を行わないという決定、上りリンクにおける伝送速度の変更を行わないという決定又は下りリンクにおける伝送速度の変更を行わないという決定を行ってもよい。例えば、第1優先度が設定された移動局と第2優先度が設定され移動局が存在し、かつ、第1優先度の方が、第2優先度よりも優先度が高い場合、第2優先度が設定された移動局に対してのみ、上述したCELL_FACH状態からCELL_DCH状態への変更を行わないという決定や、上りリンクにおける伝送速度の変更を行わないという決定、下りリンクにおける伝送速度の変更を行わないという決定に基づいて、複数の移動局10,11,12,20の少なくとも1つと無線基地局30との間の通信設定を制御する制御指示を呼処理部403が生成するように構成してもよい。
つづいて、呼受付制御部404について説明する。
呼受付制御部404は、混雑レベル評価部402より、複数の混雑パラメータのそれぞれに対応する混雑度を取得する。そして、呼受付制御部404は、混雑レベル評価部402で得られた複数の混雑度の少なくとも1つが所定レベル以上の場合に、複数の移動局10,11,12,20のうち、新規に通信を開始しようとする移動局20からの通信を拒否するか否かの判定を行う。
具体的には、呼受付制御部404は、混雑度が所定レベル以上(例えば、混雑レベルA)である場合に、移動局20が新規に通信を開始することができない、すなわち、移動局20からの通信を拒否すると判定するように構成することができる。
なお、呼受付制御部404による移動局20からの新規の通信を拒否するか否かの判定を、移動局20の優先度に基づいて行ってもよい。例えば、セル50内において、第1優先度が設定された移動局と、第2優先度が設定された移動局が存在し、かつ、第1優先度の方が、第2優先度よりも優先度が高い場合に、移動局20が第2優先度に属する場合にのみ、呼受付制御部404が移動局20からの通信を拒否するように構成してもよい。
また、呼受付制御部404による移動局20からの新規の通信を拒否するか否かの判定を、移動局20の契約種別毎に基づいて行ってもよい。例えば、優先度の低い契約を行っている移動局と、優先度の高い契約を行っている移動局が存在する場合に、移動局20が優先度の低い契約を行っている移動局である場合にのみ、呼受付制御部404が移動局20からの通信を拒否するように構成してもよい。
また、呼受付制御部404による移動局20からの新規の通信を拒否するか否かの判定を、移動局20のサービス種別毎に基づいて行ってもよい。例えば、VoIPのサービスを提供されている移動局と、ベストエフォートのパケット通信サービスを提供されている移動局が存在する場合に、移動局20に提供されるサービスがベストエフォートのパケット通信サービスである場合にのみ、呼受付制御部404が移動局20からの通信を拒否するように構成してもよい。
また、優先度の例として上述した優先度クラスや、契約種別、サービス種別だけでなく、端末種別や、ユーザ識別子に基づいて、呼受付制御部404が移動局20からの新規の通信を拒否するか否かの判定を行うように構成してもよい。ここで、端末種別とは、下りパケットの送り先である移動局の性能をクラス分けするものであり、移動局の識別情報に基づくクラスや、RAKE受信機能や等化器や受信ダイバーシチや干渉キャンセラ等の有無又は種別や、受信可能な変調方式やコード数やビット数等の端末能力等を含む。また、ユーザ識別子は、例えば、移動局の識別情報や、ユーザの契約IDに基づく識別子を指す。
なお、呼受付制御部404は、移動局20からの通信を拒否せずに受け付けると判定した場合には、移動局20がセル50において通信を開始するための処理を実行する。すなわち、通信を開始するための制御指示を無線基地局30及び移動局20に通知することで、移動局20と無線基地局30との間の通信設定を制御する。一方、呼受付制御部404は、移動局20からの通信を拒否すると判定した場合には、移動局20がセル50において新規に通信を開始するための処理を実行しない。この場合、移動局20が開始しようとした通信は呼損となる。
上述のように構成することで、無線制御局40は、移動通信システム1における輻輳の発生要因に関する複数の混雑パラメータのそれぞれに対応する混雑度を評価し、得られた複数の混雑度の少なくとも1つが所定レベル以上の場合に、複数の移動局10,11,12,20の少なくとも1つと無線基地局30との間の通信設定を制御するための制御指示を生成して複数の移動局10,11,12,20の少なくとも1つと無線基地局30に送信することができる。
引き続き、図13から図18を参照しつつ、本発明の実施形態に係る通信制御方法を説明する。なお、特段の断りがない限り、無線基地局30と通信を行っている移動局の例として、移動局10を用いて説明する。また、新規に通信を開始しようとしている状態にある移動局の例として、移動局20を用いて説明する。
まず、本発明に係る通信制御方法のうち、混雑度に応じて移動局10と無線基地局30との間の通信設定を制御する場合の一例について、図13に示すフローチャートを用いて説明する。
図13に示すように、まずステップS1において、移動通信システム1における輻輳の発生要因に関する複数の混雑パラメータを測定する。具体的には、無線基地局30のレイヤー1処理部311は、下りリンクにおけるベースバンドリソースの使用量と、下りリンクにおける送信電力とを測定する。また、無線制御局40のコードリソース管理部401は、下りリンクにおけるコード使用量を測定する。レイヤー1処理部311とコードリソース管理部401によって測定された複数の混雑パラメータは、無線制御局40の混雑レベル評価部402に通知される。
ステップS2において、混雑レベル評価部402は、通知された下りリンクにおけるコード使用量と、下りリンクにおけるベースバンドリソースの使用量と、下りリンクにおける送信電力のそれぞれに対応する混雑度を評価する。混雑度の評価は、上述したように図9〜12に示されるテーブルに基づいて行うことができる。混雑レベル評価部402によって評価された複数の混雑度は、無線制御局40の呼処理部403に通知される。
ステップS3及びS5において、呼処理部403は、混雑レベル評価部402から取得した複数の混雑度の少なくとも1つが所定レベル以上であるか否かを判定する。具体的には、ステップS3において、呼処理部403は、複数の混雑度の少なくとも1つが混雑レベルAであるか否かを判定し、複数の混雑度の少なくとも1つは混雑レベルAであると判定した場合はステップS4に進み、複数の混雑度のいずれも混雑レベルAではないと判定した場合はステップS5に進む。
ステップS4において、呼処理部403は、移動局10と無線基地局30との間における通信チャネルに関する設定を変更する制御指示を生成し、伝送路インターフェース405を介して無線基地局30に送信する。伝送路インターフェース306を介して無線制御局40からの制御指示を受信した無線基地局30は、移動局10と無線基地局30との間における通信チャネルに関する設定を変更して、処理を終了する。また、移動局10と無線基地局30との間における通信チャネルに関する設定を変更する制御指示は、移動局10にも通知される。このような制御指示を生成する場合、呼処理部403は、例えば、下りリンクと上りリンクにおいて、DPCHを用いた64kbpsの通信を行っている移動局10と無線基地局30との間の通信設定を、下りリンクに関してはFACHを、上りリンクに関してはRACHを用いたCELL_FACH状態の通信に変更する制御指示を生成し、移動局10と無線基地局30に送信する。
ステップS5において、ステップS3と同様に、呼処理部403は、混雑レベル評価部402から取得した複数の混雑度の少なくとも1つが所定レベル以上であるか否かを判定する。具体的には、ステップS5では、呼処理部403は、複数の混雑度の少なくとも1つが混雑レベルBであるか否かを判定し、複数の混雑度の少なくとも1つは混雑レベルBであると判定した場合はステップS6に進み、複数の混雑度のいずれも混雑レベルBではないと判定した場合は、処理を終了する。
ステップS6において、呼処理部403は、移動局10と無線基地局30との間における伝送速度に関する設定を変更する制御指示を生成し、伝送路インターフェース405を介して無線基地局30に送信する。伝送路インターフェース306を介して無線制御局40からの制御指示を受信した無線基地局30は、移動局10と無線基地局30との間における伝送速度に関する設定を変更して、処理を終了する。また、移動局10と無線基地局30との間における伝送速度に関する設定を変更する制御指示は、移動局10にも通知される。このような制御指示を生成する場合、呼処理部403は、例えば、下りリンクと上りリンクにおいて、DPCHを用いた64kbpsの通信を行っている移動局10と無線基地局30との間の通信設定を、下りリンクと上りリンクに関してDPCHを用いた32kbpsの通信に変更する制御指示を生成し、移動局10と無線基地局30に送信する。
なお、ここでは、移動局10と無線基地局30との間の通信設定を制御する場合について説明したが、図13に示されるような上述の処理は、セル50内において通信を行っている全ての移動局10,11,12を対象に行ってもよいことは言うまでもない。また、移動局10,11,12のうち、通信時間の長い移動局に対してのみを対象に行ってもよい。例えば、1番目に通信時間の長い移動局と2番目に通信時間の長い移動局に対してのみ、通信設定を制御するための処理を行ってもよい。
次に、混雑度及び前記優先度に応じて、移動局10と無線基地局30との間の通信設定を制御する場合の一例について、図14に示すフローチャートを用いて説明する。なお、移動通信システム1には、第1優先度が設定された移動局と、第2優先度が設定された移動局が存在し、第1優先度の方が、第2優先度よりも優先度が高く、第2優先度が設定された移動局に対してのみ通信設定を制御する場合を説明する。
図14に示すように、まずステップS11において、ステップS1と同様に、移動通信システム1における輻輳の発生要因に関する複数の混雑パラメータを測定する。レイヤー1処理部311とコードリソース管理部401によって測定された複数の混雑パラメータ(すなわち、下りリンクにおけるベースバンドリソースの使用量、送信電力及びコード使用量)は、無線制御局40の混雑レベル評価部402に通知される。
ステップS12において、混雑レベル評価部402は、通知された下りリンクにおけるコード使用量と、下りリンクにおけるベースバンドリソースの使用量と、下りリンクにおける送信電力のそれぞれに対応する混雑度を評価する。ステップS2と同様に、混雑度の評価は、上述したように図9〜12に示されるテーブルに基づいて行うことができる。混雑レベル評価部402によって評価された複数の混雑度は、移動局に設定されている優先度とあわせて、無線制御局40の呼処理部403に通知される。
ステップS13において、呼処理部403は、移動局10に第2優先度が設定されているか否かを判定し、第2優先度が設定されていると判定した場合はステップS14に進み、第2優先度が設定されていないと判定した場合は、処理を終了する。
以下、ステップS14,S15,S16,S17は、図13に示されるステップS3,S4,S5,S6にそれぞれ対応するため、重複する説明を省略する。
なお、図14に示されるような上述の処理は、セル50内において通信を行っており、かつ、第2優先度が設定されている全ての移動局を対象に行ってもよいことは言うまでもない。また、第2優先度が設定されている移動局のうち、通信時間の長い移動局に対してのみ、通信設定を制御するための処理を行ってもよい点も、図13に示される例と同様である。
また、優先度としては、優先度クラス、サービス種別、契約種別、端末種別、端末識別子等の上述した例のいずれを考慮して上記の処理を行ってもよい。
次に、混雑度に応じて移動局10と無線基地局30との間の通信設定を制御する場合の他の例について、図15に示すフローチャートを用いて説明する。図15に示される例では、ステップS23及びS25において、呼処理部403が、混雑レベル評価部402から取得した複数の混雑度の少なくとも1つが所定レベル以上であると判定した場合における処理(すなわち、ステップS24,S26)が、図13に示される例と異なっている。
具体的には、ステップS24では、呼処理部403は、移動局10と無線基地局30との間における通信チャネルに関する設定を変更する制御指示を生成することなく、処理を終了する。すなわち、呼処理部403は、当該通信チャネルに関する設定を変更することなく保持する。この場合、呼処理部403は、移動局10に関して、通常の状態であれば(輻輳状態でなければ)、CELL_FACH状態からCELL_DCH状態への変更を行う場合でも、CELL_FACH状態からCELL_DCH状態への変更を行わないと決定することとなる。
また、ステップS26では、呼処理部403は、移動局10と無線基地局30との間における伝送速度に関する設定を変更する制御指示を生成することなく、処理を終了する。すなわち、呼処理部403は、当該伝送速度に関する設定を変更することなく保持する。この場合、呼処理部403は、移動局10に関して、通常の状態であれば(輻輳状態でなければ)、上りリンクと下りリンクの伝送速度の変更を行う場合でも、上りリンクと下りリンクの伝送速度の変更を行わないと決定することとなる。ここで、上りリンクと下りリンクの伝送速度の変更とは、例えば、32kbpsから64kbpsへ伝送速度を変更する場合がある。
その他、ステップS21,S22,S23,S25は、図13に示されるステップS1,S2,S3,S5にそれぞれ対応するため、重複する説明を省略する。
なお、ここでは、移動局10と無線基地局30との間の通信設定を制御する場合について説明したが、図15に示されるような上述の処理は、図13の場合と同様に、セル50内において通信を行っている全ての移動局10,11,12を対象としたり、通信時間の長い移動局に対してのみを対象としたりすることができるのは言うまでもない。
次に、混雑度及び優先度に応じて、移動局10と無線基地局30との間の通信設定を制御する場合の他の例について、図16に示すフローチャートを用いて説明する。図16に示される例では、ステップS34及びS36において、呼処理部403が、混雑レベル評価部402から取得した複数の混雑度の少なくとも1つが所定レベル以上であると判定した場合における処理(すなわち、ステップS35,S37)が、図14に示される例と異なっている。
具体的には、ステップS35として、図15に示されるステップS24と同一の処理を行う。このステップS35では、呼処理部403は、移動局10と無線基地局30との間における通信チャネルに関する設定を変更する制御指示を生成することなく、処理を終了する。すなわち、呼処理部403は、当該通信チャネルに関する設定を変更することなく保持する。
また、ステップS37は、図15に示されるステップS26と同一の処理を行う。このステップS37では、呼処理部403は、移動局10と無線基地局30との間における伝送速度に関する設定を変更する制御指示を生成することなく、処理を終了する。すなわち、呼処理部403は、当該伝送速度に関する設定を変更することなく保持する。
その他、ステップS31,S32,S33,S34,S36は、図14に示されるステップS11,S12,S13,S14,S16にそれぞれ対応するため、重複する説明を省略する。
なお、図16に示されるような上述の処理は、図14の場合と同様に、セル50内において通信を行っており、かつ、第2優先度が設定されている全ての移動局を対象に行ってもよいことは言うまでもない。また、第2優先度が設定されている移動局のうち、通信時間の長い移動局に対してのみ、通信設定を制御するための処理を行ってもよい点も、図14に示される例と同様である。
また、優先度としては、優先度クラス、サービス種別、契約種別、端末種別、端末識別子等の上述した例のいずれを考慮して上記の処理を行ってもよい点も、図14に示される場合と同様である。
次に、混雑度に応じてセル50において無線基地局30と新規に通信を開始しようとしている移動局20と無線基地局30との間の通信設定を制御する場合の例について、図17に示すフローチャートを用いて説明する。図17に示される例では、ステップS43において、呼処理部403が、混雑レベル評価部402から取得した複数の混雑度の少なくとも1つが所定レベル以上であると判定した場合における処理(すなわち、ステップS44)が、図13に示される例と異なっている。
具体的には、ステップS42において、混雑レベル評価部402は、通知された下りリンクにおけるコード使用量と、下りリンクにおけるベースバンドリソースの使用量と、下りリンクにおける送信電力のそれぞれに対応する混雑度を評価する。ステップS2と同様に、混雑度の評価は、上述したように図9〜12に示されるテーブルに基づいて行うことができる。混雑レベル評価部402によって評価された複数の混雑度は、図13に示される例と異なり、無線制御局40の呼受付制御部404に通知される。
また、ステップS44において、呼受付制御部404は、移動局20と無線基地局30との間で新規に通信を開始するための制御指示を生成することなく、処理を終了する。すなわち、新規に通信を開始しようとする移動局20からの通信を拒否する。この場合、呼受付制御部404は、移動局20の新規の通信を受け付けないと判定したこととなり、移動局20が開始しようとした通信は呼損となる。
その他、ステップS41,S43は、図13に示されるステップS1,S13にそれぞれ対応するため、重複する説明を省略する。なお、この例では、図13に示される例におけるS5及びS6に対応する処理は省略されている。
次に、混雑度及び前記優先度に応じて、セル50において無線基地局30と新規に通信を開始しようとしている移動局20と無線基地局30との間の通信設定を制御する場合の他の例について、図18に示すフローチャートを用いて説明する。図18に示される例では、ステップS54において、呼処理部403が、混雑レベル評価部402から取得した複数の混雑度の少なくとも1つが所定レベル以上であると判定した場合における処理(すなわち、ステップS55)が、図14に示される例と異なっている。
具体的には、ステップS55として、図17に示されるステップS44と同一の処理を行う。このステップS55において、呼受付制御部404は、移動局20と無線基地局30との間で新規に通信を開始するための制御指示を生成することなく、処理を終了する。すなわち、新規に通信を開始しようとする移動局20からの通信を拒否する。この場合、呼受付制御部404は、移動局20の新規の通信を受け付けないと判定したこととなり、移動局20が開始しようとした通信は呼損となる。
その他、ステップS51,S53,S54は、図14に示されるステップS11,S13、S14にそれぞれ対応すると共に、ステップS52は、図17に示されるステップS42に対応するため、重複する説明を省略する。なお、この例では、図14に示される例におけるS16及びS17に対応する処理は省略されている。
なお、優先度としては、優先度クラス、サービス種別、契約種別、端末種別、端末識別子等の上述した例のいずれを考慮して上記の処理を行ってもよい点も、図14に示される例と同様である。
以上説明した本実施形態に係る通信制御方法の作用及び効果について説明する。
本実施形態に係る通信制御方法によれば、輻輳の発生要因に関する複数の混雑パラメータのそれぞれについて混雑度(輻輳レベル)が評価されて、移動局10,11,12,20と無線基地局30との間の通信設定が制御される。したがって、複数の輻輳の発生要因を考慮することで移動通信システム1の混雑状態が精度良く推定されるため、輻輳の発生を的確に回避することができる。具体的には、複数の移動局10,11,12,20の少なくとも1つと無線基地局30との間における通信を制限するための通信設定の変更や、新規の通信の受付を制限する制御を行うことで、適切に移動通信サービスを提供することが可能となる。
また、無線制御局40が複数の混雑パラメータのいずれかに対応する混雑度を示す混雑レベルを記憶した後に混雑レベルを変更する場合に、混雑レベルを上昇させるための第1閾値は、混雑レベルを下降させるための第2閾値よりも高くしてもよい。このようにすることで、短時間に混雑パラメータが変動することにあわせて、混雑度が頻繁に変更されることが低減される。したがって、無線制御局40からの制御指示によって移動局10,11,12,20と無線基地局30との間の通信設定が頻繁に制御されることを抑制できるため、移動通信システム1の各構成要素に過分な負荷がかかることを低減できる。
また、混雑度は、3つ以上の混雑レベルに分かれ、第1混雑レベルと、第1混雑レベルよりも低い混雑度を示す第2混雑レベルと、第2混雑レベルよりも低い混雑度を示す第3混雑レベルと、が設定されているようにしてもよい。このように混雑度を構成することで、柔軟に、かつ、きめ細やかな制御が可能となる。
さらに、複数の混雑パラメータの少なくとも1つは、無線基地局30と複数の移動局10,11,12,20との間の下りリンクに関するパラメータとすることができる。また、複数の混雑パラメータの少なくとも1つは、コード使用量、ベースバンドのリソース使用量又は送信電力とすることができる。これらのパラメータを混雑パラメータとすることで、きめ細やかな制御が可能となる。
また、無線制御局40で複数の移動局10,11,12,20に設定されている優先度を判定し、複数の移動局10,11,12,20の少なくとも1つと無線基地局30との間の通信設定を制御する制御指示は、混雑度及び優先度に応じて、通信設定を制御する指示としてもよい。このような通信制御方法とすることで、複数の混雑パラメータだけでなく、移動局10,11,12,20に設定されている優先度に基づいて移動局10,11,12,20と無線基地局30との間の通信設定が制御される。したがって、輻輳が発生する可能性がある通信の混雑状態において、輻輳の発生を回避しつつ、移動局10,11,12,20のユーザに応じた的確な通信制御を行うことができる。具体的には、優先度クラスや、サービス種別、契約種別等の優先度に基づいて移動局10,11,12,20と無線基地局30との間の通信設定をすることで、優先度毎に通信の品質を管理することが可能となり、より適切な移動通信サービスを提供することが可能となる。
また、上記制御指示は、複数の移動局10,11,12,20のうち、優先度が低く、かつ、通話時間が長い移動局と無線基地局30との間の通信設定に関する指示としてもよい。このような制御指示とすることで、例えば、使用時間の長い移動局に対して使用を制限して、移動局のユーザに応じた通信制御をより的確に行うことができる。
さらに、上記制御指示によって制御される通信設定は、伝送速度の変更に関する設定としてもよい。また、上記制御指示によって制御される通信設定は、通信チャネルの変更に関する設定としてもよい。このような通信設定とすることで、混雑度に応じた通信制御をより的確に行うことができる。
また、上記制御指示によって制御される通信設定は、新規に通信を開始しようとする移動局20からの通信を拒否する設定としてもよい。このような通信設定とすることで、混雑度が所定レベル以上の混雑状態では、無線基地局30がセル50内に発生した通信を拒否することにより、セル50内においてすでに通信している移動局10,11,12と無線基地局30との間における通信の品質を保護することができる。
本実施形態に係る無線基地局30及び無線制御局40も、上記の通信制御方法に対応する技術的特徴を有し、同様の作用及び効果を奏する。
具体的には、本実施形態に係る無線基地局30によれば、複数の混雑パラメータの1つとして、ベースバンドのリソース使用量に関するデータを含む複数の混雑パラメータを取得する。したがって、輻輳の発生要因としてベースバンドのリソース使用量等が考慮された制御指示を無線制御局40から受信することができるため、移動局10,11,12,20と無線基地局30との間の通信設定をより的確に制御することができる。
また、本実施形態に係る無線制御局40によれば、輻輳の発生要因に関する複数の混雑パラメータのそれぞれについて混雑度が評価されて、移動局10,11,12,20と無線基地局30との間の通信設定を制御する制御指示が生成される。したがって、複数の輻輳の発生要因を考慮することで移動通信システム1の混雑状態が精度良く推定されるため、無線制御局40は、輻輳の発生を的確に回避するための制御指示を移動局10,11,12,20又は無線基地局30に送信することができる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が可能であることは勿論である。
例えば、図13〜図18を用いて説明した本実施形態に係る通信制御方法では、下りリンクおけるベースバンドリソースの使用量に基づいて制御を行っているが、代わりに、上りリンクにおけるベースバンドリソースの使用量に基づいて制御を行ってもよい。また、上りリンクにおけるベースバンドリソースの使用量と、下りリンクにおけるベースバンド使用量の両方に基づいて制御を行ってもよい。一般に、下りリンクと上りリンクの伝送速度が同じであれば,上りリンクのベースバンドリソース使用量と下りリンクのベースバンド使用量は同じとなるため、下りリンクおけるベースバンドリソースの使用量に基づいて制御を行えばよい。また、下りリンクと上りリンクの伝送速度が異なる場合であっても、例えば一般のW−CDMA方式のシステムにおいては、上りリンクのリソース不足よりも、下りリンクのリソース不足が輻輳の発生要因となる場合が多い。すなわち、一般に、W−CDMA方式のシステムにおいては、上りリンクの混雑度よりも下りリンクの混雑度の方が大きいため、下りリンクに関する混雑パラメータに基づいた制御とすることによって十分に輻輳の発生を回避することができる。しかしながら、上りリンクのリソース不足が輻輳の発生要因となる場合もあるため、上りリンクと下りリンクの両方のベースバンドリソースの使用量に基づいた制御とすることがより好ましい。
また、上述したように、無線基地局30と無線制御局40による機能の分担は、上述した実施形態に限定されるものではない。すなわち、上述した無線基地局30の機能の一部が、無線制御局40において実現されてもよく、あるいは、上述した無線制御局40の機能の一部が、無線基地局30において実現されてもよい。例えば、無線基地局30のリソース監視部313が、上述した図10〜12に示すテーブルを保持し、無線基地局30において、下りリンクと上りリンクにおけるベースバンドリソースの使用量に基づく混雑レベルや下りリンクの送信電力に基づく混雑レベルを決定し、当該混雑レベルを無線制御局40の混雑レベル評価部402に報告してもよい。また、コードリソース管理部401が、上述した図9に示すテーブルを保持し、下りリンクのコード使用量に基づく混雑レベルを決定し、当該混雑レベルを混雑レベル評価部402に報告してもよい。これらの例のように機能を分担した場合、無線制御局40の混雑レベル評価部402は、無線基地局30又はコードリソース管理部401から報告された混雑レベルを呼処理部403及び呼受付制御部404に通知する。
また、上述した例では、通信設定の変更及び保持、新規に通信を開始しようとする移動局からの通信拒否等の通信設定の制御を、同じ混雑レベルに基づいて行ったが、処理毎に、異なる混雑レベルを用いてもよい。例えば、通信設定の変更に関しては、無線基地局30から報告された下りリンクと上りリンクにおけるベースバンドリソースの使用量と、下りリンクの送信電力とに基づいて決定される混雑度に基づいて処理が行われ、通信設定の変更以外の処理に関しては、下りリンクと上りリンクにおけるベースバンドリソースの使用量と、下りリンクの送信電力と、下りリンクのコード使用量とに基づいて決定される混雑度に基づいて処理が行われてもよい。
また、上述した実施形態では、3GPPにおけるW−CDMA方式が適用されている場合について説明したが、本発明の実施形態はW−CDMA方式に限定されるものではなく、その他の移動通信システムに適用することができる。
本発明の実施形態に係る通信制御方法が適用される移動通信システムの構成例を示す概念図である。 移動通信システムを構成する移動局の機能ブロック図である。 移動通信システムを構成する移動局についてハードウェアの構成を示す図である。 移動通信システムを構成する無線基地局の機能ブロック図である。 無線基地局を構成するベースバンド信号処理部及びアプリケーション部の機能ブロック図である。 移動通信システムを構成する無線基地局についてハードウェアの構成を示す図である。 移動通信システムを構成する無線制御局の機能ブロック図である。 移動通信システムを構成する無線制御局についてハードウェアの構成を示す図である。 下りリンクにおけるコード使用量に関して混雑度を評価するためのテーブルを示す図である。 下りリンクにおけるベースバンドリソースの使用量に関して混雑度を評価するためのテーブルを示す図である。 下りリンクにおける送信電力に関して混雑度を評価するためのテーブルを示す図である。 上げ閾値と下げ閾値を設定した場合において、下りリンクにおけるベースバンドリソースの使用量に関して混雑度を評価するためのテーブルを示す図である。 混雑度に応じて、移動局と無線基地局との間の通信設定を制御する場合の一例を示すフローチャートである。 混雑度及び前記優先度に応じて、移動局と無線基地局との間の通信設定を制御する場合の一例を示すフローチャートである。 混雑度に応じて、移動局と無線基地局との間の通信設定を制御する場合の他の例を示すフローチャートである。 混雑度及び前記優先度に応じて、移動局と無線基地局との間の通信設定を制御する場合の他の例を示すフローチャートである。 混雑度に応じて、移動局と無線基地局との間の通信設定を制御する場合の他の例を示すフローチャートである。 混雑度及び前記優先度に応じて、移動局と無線基地局との間の通信設定を制御する場合の他の例を示すフローチャートである。
符号の説明
1…移動通信システム、10,11,12,20…移動局、30…無線基地局、40…無線制御局、50…セル、101…送受信アンテナ、102…アンプ部、103…送受信部、104…制御部、105…出力部、106…入力部、301…送受信アンテナ、302…アンプ部、303…送受信部、304…ベースバンド信号処理部、305…アプリケーション部、306…伝送路インターフェース、311 レイヤー1処理部、312…呼処理部、313…リソース監視部、401…コードリソース管理部、402…混雑レベル評価部、403…呼処理部、404…呼受付制御部、405…伝送路インターフェース。

Claims (10)

  1. 複数の移動局と、前記複数の移動局と通信可能な無線基地局と、前記無線基地局と通信可能である共に前記複数の移動局と前記無線基地局との間の通信を制御する無線制御局と、を備える移動通信システムにおける通信制御方法であって、
    前記移動通信システムにおいて、輻輳の発生要因に関する複数の混雑パラメータを測定する測定ステップと、
    前記無線制御局で、前記測定ステップで測定された前記複数の混雑パラメータのそれぞれに対応する混雑度を評価する評価ステップと、
    前記評価ステップで得られた複数の混雑度の少なくとも1つが所定レベル以上の場合に、前記無線制御局から前記無線基地局に送信される制御指示によって、前記複数の移動局の少なくとも1つと前記無線基地局との間の通信設定を制御する制御ステップと、を備え、
    前記測定ステップで、前記複数の混雑パラメータとして、コード使用量とベースバンドリソース使用量と送信電力とを測定し、
    前記評価ステップで、前記コード使用量に対応する第1混雑度と、前記ベースバンドリソース使用量に対応する第2混雑度と、前記送信電力に対応する第3混雑度とを評価することを特徴とする通信制御方法。
  2. 前記評価ステップにおいて、前記無線制御局が前記複数の混雑パラメータのいずれかに対応する混雑度を示す混雑レベルを記憶した後に前記混雑レベルを変更する場合に、前記混雑レベルを第1のレベルから第2のレベルへ上昇させるための第1閾値は、前記混雑レベルを前記第2のレベルから前記第1のレベルへ下降させるための第2閾値よりも高いことを特徴とする請求項1に記載の通信制御方法。
  3. 前記混雑度は、3つ以上の混雑レベルに分かれており、上位の混雑レベルには、下位の混雑レベルよりも高い混雑度が設定されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の通信制御方法。
  4. 前記複数の混雑パラメータの少なくとも1つは、前記無線基地局と前記複数の移動局との間の下りリンクに関するパラメータであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の通信制御方法。
  5. 前記無線制御局で前記複数の移動局に設定されている優先度を判定する優先度判定ステップを更に備え、
    前記制御ステップにおける前記制御指示は、前記混雑度及び前記優先度に応じて、前記通信設定を制御する指示であることを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載の通信制御方法。
  6. 前記制御ステップにおける前記制御指示は、前記複数の移動局のうち、前記優先度が低く、かつ、通話時間が長い移動局と前記無線基地局との間の通信設定に関する指示であることを特徴とする請求項に記載の通信制御方法。
  7. 前記制御ステップにおける前記制御指示によって制御される前記通信設定は、伝送速度の変更に関する設定であることを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載の通信制御方法。
  8. 前記制御ステップにおける前記制御指示によって制御される前記通信設定は、通信チャネルの変更に関する設定であることを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載の通信制御方法。
  9. 前記制御ステップにおける前記制御指示によって制御される前記通信設定は、新規に通信を開始しようとする移動局からの通信を拒否する設定であることを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載の通信制御方法。
  10. 複数の移動局と、前記複数の移動局と通信可能な無線基地局と、前記無線基地局と通信可能である共に前記複数の移動局と前記無線基地局との間の通信を制御する無線制御局と、を備える移動通信システムにおける無線制御局であって、
    前記移動通信システムにおける輻輳の発生要因に関する複数の混雑パラメータを受信する受信手段と、
    前記受信手段で取得した前記複数の混雑パラメータのそれぞれに対応する混雑度を評価する評価手段と、
    前記評価手段で得られた複数の混雑度の少なくとも1つが所定レベル以上の場合に、前記複数の移動局の少なくとも1つと前記無線基地局との間の通信設定を制御する制御指示を生成する指示生成手段と、
    前記指示生成手段で生成された制御指示を前記複数の移動局の少なくとも1つ又は前記無線基地局に送信する送信手段と、を備え、
    前記受信手段は、前記複数の混雑パラメータとして、コード使用量とベースバンドリソース使用量と送信電力とを受信し、
    前記評価手段は、前記コード使用量に対応する第1混雑度と、前記ベースバンドリソース使用量に対応する第2混雑度と、前記送信電力に対応する第3混雑度とを評価することを特徴とする無線制御局。
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