JP4802084B2 - ディスク搬送装置およびディスク装置 - Google Patents
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Description
特許文献1に記載のディスクプレーヤは、筐体内の挿入口近傍に一対の搬送用ローラが配置されており、大径ディスクあるいは小径ディスクが挿入口から挿入されると、一対の搬送用ローラによりターンテーブル側に向けて搬入されるようになっている。そして、筐体内のクランパプレートには一対のセンタリングアームが回動自在に配設され、これらセンタリングアームの一端部には、ディスクが当接する当接ピンを備えた一対のロックアームが配設されている。このようなセンタリングアーム等により、搬送用ローラにて搬送されたディスクの中心をターンテーブルの中心に一致させるよう位置調整を行う構成が採られている。
読み込む読込処理、および前記記録媒体に情報を記録する記録処理のうち少なくともいずれか一方の処理を実施するディスク処理部と、前記筐体内部に設けられ、前記記録媒体を前記挿排口から前記ディスク処理部による処理位置まで搬入する請求項1または請求項2に記載のディスク搬送装置と、を具備したことを特徴としたディスク装置である。
図1において、100は、本発明の一実施形態に係るディスク装置であり、このディスク装置100は、ディスク状の記録媒体としての光ディスク1の少なくとも一面に設けられた図示しない記録面に記録された情報を読み出す読取処理や記録面へ各種情報を記録する記録処理を実施する。このディスク装置100は、例えばノート型パーソナルコンピュータなど、比較的厚み寸法に制限がある電気機器に装着されるいわゆる薄型スロットインタイプディスク装置である。なお、本実施形態では、ノート型パーソナルコンピュータに装着される薄型のディスク装置100を例示するが、これに限らず、例えばゲーム機や、映像データの録画再生処理を実施する、いわゆるビデオ装置などに装着されてもよい。また、読取処理および記録処理のうちいずれか一方のみを実施する構成としても対象とすることができる。
このベースプレート111の左右方向の両端側には、それぞれ前後方向(正面10Aから背面10Dに向かう方向)に長手となるリンク案内孔112,113が形成されている。また、ベースプレート111の左壁10Bの背面10D側には、プレートリンクピン案内孔114が前後方向に長手に設けられている。
さらに、ベースプレート111の左壁10B側には、右壁10C側の背面10D側から左壁10Bの正面10A側に向かって傾斜するガイドアーム案内溝115が設けられている。さらには、ベースプレート111のガイドアーム案内溝115の左壁10B側には、略三角形状のガイドアーム案内窓116が形成されている。
また、ベースプレート111の背面10D側の略中央部には、背面10D側から正面10A側に向かって円弧状のイジェクトアーム規制溝117が形成されている。
さらには、筐体10の正面10A側の段差壁部13の近傍には、挿排口14を閉塞可能な閉塞レバー16が設けられている。この閉塞レバー16は、図1に示すように、平面視で略コ字状に形成され、コ字両端部が筐体10の底面に設けられた支持部に回動可能に支持されている。そして、この閉塞レバー16は、例えば後述するディスククランプ部70の第一シフトカム71の移動状態に応じて回動し、光ディスク1が筐体10の内部に搬送されて、情報処理可能な演奏可能状態となった状態において、挿排口14を閉塞する状態に回動する。
また、化粧板10A1のディスク挿通孔10A2の下方の左壁10B側には、イジェクトボタン10A5および、アクセス確認窓10A6などが設けられている。イジェクトボタン10A5は、背面10D側に押下可能に設けられ、例えば利用者の操作により押下されることで、後述の制御回路部に光ディスク1を排出する旨の操作信号を出力する。アクセス確認窓10A6には、制御回路部に接続される図示しないアクセスランプが設けられる。このアクセスランプは、例えば光ディスク1がディスク装置100の内部に挿入されて光ディスク1に所定の情報処理が実施されている状態で点灯し、アクセス確認窓10A6からアクセスランプの点灯状態を確認することで、光ディスク1の状態を確認することが可能となる。
この駆動モータ41は、制御回路部に電気的に接続され、制御回路部からの制御信号に基づき、回転軸を回転駆動させる。また、回転軸の先端には、駆動伝達手段を構成するウォームギア411が設けられており、このウォームギア411は、駆動伝達ギア群42に回転駆動力を伝達する。
雌型ギア421Bは、雄型ギア421Aの天面側で、この雄型ギア421Aと同軸上に設けられている。そして、この雌型ギア421Bは、周縁に第一天面側小径伝達ギア421B1(図5および図6参照)を備えている。
また、雌型ギア421Bは、底面側の外周縁近傍に略円弧状のギアピン係合溝421B2が形成されている。さらに、このギアピン係合溝421B2において、時計回り方向端部(図5中左側の端部)には、第一ギアピン係止部421B3が設けられ、反時計回り方向端部(図5中右側の端部)には、第二ギアピン係止部421B4が設けられている。
そして、ギアピン係合溝421B2には、雄型ギア421Aのギアピン421A3が係合されている。すなわち、ギアピン421A3は、ギアピン係合溝421B2の第一および第二ギアピン係止部421B3,421B4間で移動可能に設けられている。これにより、雌型ギア421Bは、ギアピン421A3がギアピン係合溝421B2を移動可能な所定角度だけ、雄型ギア421Aに対して相対回転可能に設けられる。
一方、ギアピン421A3が第二ギアピン係止部421B4に当接して係止されている状態では、雄型ギア421Aが反時計回り方向に回転すると、雌型ギア421Bも駆動が伝達されて反時計回り方向に回転し、後述のローラ513が光ディスク1を搬出する搬出方向に回転される。また、駆動モータ41が駆動していない状態において、雌型ギア421Bが反時計回り方向に空周り可能となるため、後述のローラ513も光ディスク1を搬出する搬出方向に空周り可能となる。
また、前述したように、カバー部材43と第一伝達ギア421との間には、ギア付勢ばね421Cが設けられており、第一伝達ギア421を底面側に付勢している。
そして、ローディングアーム51は、搬送される光ディスク1の径寸法に応じて、光ディスク1を案内可能な位置まで右壁10C側に回動される。すなわち、例えば大径ディスク1Aを搬送する場合、ローディングアーム51は、右壁10Cの近傍まで回動される。一方、小径ディスク1Bを搬送する場合には、ローディングアーム51は、小径ディスク1Bを搬送可能な位置、すなわち、ターンテーブル23の回転中心から前後方向(正面10Aから背面10Dに向かう方向)に伸ばした中心線(センターライン)とローラ513までの距離が略4cmとなる位置まで回動される。また、ディスク処理部20が天面側に移動して、光ディスク1をターンテーブル23にクランプした演奏可能状態では、ローディングアーム51は右壁10C側に回動され、ローラ513が光ディスク1の周縁から離反する。
そして、このローディングアーム51は、長手状のローディングアーム本体511と、このローディングアーム本体511に設けられる駆動伝達部を構成するローラ駆動部512と、上記したローラ513と、を備えている。なお、ウォームギア411と、駆動伝達ギア群42と、ローラ駆動部512とにより、本発明の駆動伝達部が構成される。
また、このローディングアーム本体511は、長手先端側の挿排口14側の端縁に底面側に突出するストッパ片511Cを一体的に備えている。このストッパ片511Cは、上記したカバー部材43に対向して位置し、ローディングアーム51が挿排口14に最も近接する状態(初期状態)において、カバー部材43の段差部431に当接する。すなわち、ローディングアーム51は、ストッパ片511Cと段差部431とが当接する位置から挿排口14側への回動が規制される。
このローディングアーム本体511の基端側端面には、軸支部511Aを中心とした所定径寸法の円弧状の第一歯車511Bが一体的に設けられている。
また、ローディングアーム本体511の先端部には、ローラ513を取り付ける図示しないローラ取付孔が形成されている。
さらに、ローディングアーム本体511の基端側には、底面側に突出するアームピン511Dが設けられている。このアームピン511Dは、ローディングアーム51が右壁10C側に所定角度回動した状態で、前記したローディングアーム付勢部12Aのアーム当接部12Bに当接する。そして、ローディングアーム51がさらに右壁10C側に回動すると、ローディングアーム51は、ローディングアーム付勢部12Aにより半時計回り方向に付勢される。
ローラ本体513Bは、ローディングアーム本体511の面に対して略直交する方向を軸とした略円筒状に形成されている。このローラ本体513Bは、軸方向の中心部の径寸法が天面側および底面側の径寸法よりも径小となる凹状部を有している。また、ローラ本体513Bの周面は、例えば合成樹脂などの弾性部材により形成されている。そして、ローラ本体513Bは、凹状部にて光ディスク1の周縁部を保持した状態で、回転駆動されることで光ディスク1を搬送経路に沿って進退させる。
をさらに背面10D側に挿通することで、緊急回動片521Cが背面10D側に押し込まれ、ローディングリンクアーム521が反時計回り方向に回動し、これに伴ってローディングアーム51が時計回り方向に回動する。
この第一ローディングリンク係合部522Aには、左右方向に長手となるローディング係合溝522Bが形成されており、このローディング係合溝522Bにローディングリンクアーム521のローディングリンクピン521Bが係合されている。そして、ローディングスライドプレート522は、ローディングアーム51の回動によりローディングリンクアーム521が回動すると、ローディングリンクピン521Bが前後方向に進退するため、このローディングリンクピン521Bの移動に応じて、前後方向にスライド移動する。
このサブローディングアーム53は、図7および図8に示すように、基端部から先端部に亘って、光ディスク1の搬送面に略直交する摺動壁531と、摺動壁531の底面側に連続形成され、摺動壁531から離隔する方向に延出する底面側案内部532と、摺動壁531の天面側に連続形成されて底面側案内部532に対向する天面側案内部533と、を備えた断面略コ字状に形成されている。
摺動壁531には、サブローディングアーム53の先端部から略中央部に亘って、グリップシート531Aが例えば貼付されるなどして設けられている。このグリップシート531Aは、例えば合成樹脂などにより形成され、所定の摩擦力を有している。そして、このグリップシート531Aに光ディスク1の周縁が当接した状態で、ローラ513が回転駆動すると、光ディスク1は、ローラ513の回転方向に応じた方向にグリップシート531A上を回転し、略転がるようにして所定搬送方向に搬送される。
また、底面側案内部532は、延出方向先端側から摺動壁531に向かうにしたがって、底面側から天面側に向かって傾斜するテーパ状に形成されている。さらに、天面側案内部533の延出方向先端縁は、延出方向先端側から摺動壁531に向かうにしたがって、天面側から底面側に向かって傾斜するテーパ状に形成されている。これにより、挿排口14から挿入された光ディスク1をテーパ面に沿わせて摺動壁531に案内することが可能となる。
また、サブアームスライドプレート541の略中央位置には、右壁10C側に突出して、ベースプレート111の天面側に位置する案内片541Cが設けられている。この案内片541Cには、ベースプレート111のリンク案内孔113に係合する一対のリンクピン541Dが正面10A側および背面10D側にそれぞれ設けられ、サブアームスライドプレート541の前後方向の移動を案内している。これらのリンクピン541Dには、それぞれ合成樹脂製のリング状の摺動部材が嵌合されている。そして、サブアームスライドプレート541が前後方向に移動することにより、サブアームガイドピン534が前後方向に移動され、サブローディングアーム53が回動する。
さらに、背面10D側に配置されるリンクピン541Dと、ベースプレート111の背面側に設けられる図示しないばね掛け部とには、ばねが掛け渡されており、サブアームスライドプレート541は、背面10D側に付勢されている。
さらに、サブアームスライドプレート541の天面側で、リンクピン541Dの正面10A側には、天面側に突出するリバースピン541Gが形成されている。
このスライドリンク溝552は、図9に示すように、左壁10B側に形成される非同期係合溝552Aと、非同期係合溝552Aから、正面10A側かつ右壁10C側に傾斜して延出する同期係合溝552Bと、を備えている。このスライドリンク溝552には、サブアームスライドプレート541のプレートリンクピン541Fが係合されている。
非同期係合溝552Aは、背面10D側に左右方向に形成される背面側規制部552A1と、背面側規制部552A1の右壁10C側端部から正面10A側に延びるローディング規制部552A2と、ローディング規制部552A2に対向して背面側規制部552A1の左壁10B側端部から正面10A側に延びる左壁側規制部552A3と、背面側規制部552A1に対向して左壁側規制部552A3の正面10A側端部から右壁10C側に延びるサブローディング規制部552A4と、を備えた略矩形状に形成されている。そして、背面側規制部552A1とサブローディング規制部552A4との隙間寸法、左壁側規制部552A3とローディング規制部552A2との隙間寸法は、それぞれプレートリンクピン541Fのピン径よりも大きい寸法に形成されている。そして、初期状態において、プレートリンクピン541Fは、非同期係合溝552Aの背面10D側で左壁10B側、すなわち背面側規制部552A1および左壁側規制部552A3の交差部位近傍に係合されている。
同期係合溝552Bは、非同期係合溝552Aのローディング規制部552A2とサブローディング規制部552A4との交差部から正面10A側でかつ右壁10C側に延びる長手状の溝である。この同期係合溝552Bは、幅寸法がプレートリンクピン541Fのピン径と略同一寸法、もしくは僅かに大きい寸法に形成されている。この同期係合溝552Bは、小径ディスク1Bがターンテーブル23にて保持可能なクランプ可能状態となる位置に搬入された状態においてプレートリンクピン541Fが係合される。なお、同期係合溝552Bにプレートリンクピン541Fが係合されるタイミングとしては、小径ディスク1Bがクランプ可能状態に搬送された状態で係合されていればよく、例えばクランプ可能状態となる前にプレートリンクピン541Fが同期係合溝552Bに係合される構成などとしてもよい。
すなわち、前記したように、初期状態において、プレートリンクピン541Fは、スライドリンク溝552の非同期係合溝552Aの背面側規制部552A1およびの左壁側規制部552A3の交差部位近傍に係合されている。
この状態から例えば小径ディスク1Bが左壁10B側から挿入された場合、小径ディスク1Bが当接したサブローディングアーム53は、反時計回り方向に回動する。この時、サブローディングアーム53の回動によりプレートリンクピン541Fが正面10A側に移動するが、リンクプレート55が変位しないため、ローディングアーム51は同期しない。小径ディスク1Bをさらに挿入すると、プレートリンクピン541Fがサブローディング規制部552A4に当接し、サブローディングアーム53の回動が規制される。なお、この時、サブローディングアーム53は、挿排口14の略中央から小径ディスク1Bを挿入した状態において、ローディングアーム51のローラ513と摺動壁531との間で小径ディスク1Bの最大径部を保持可能な位置で回動が規制されている。つまり、サブローディングアーム53は、ディスク装置100のセンターラインからサブローディングアーム53の摺動壁531の先端部までの距離寸法が小径ディスク1Bの半径寸法と略同一寸法となる位置で回動が規制される。
これにより、小径ディスク1Bは左壁10B側から右壁10C側に案内され、これに伴ってローディングアーム51が小径ディスク1Bに押されて時計回り方向に回動される。そして、小径ディスク1Bが略中央部に案内されると、ローディングアーム51の回動によりリンクプレート55も左壁10B側に移動し、プレートリンクピン541Fが同期係合溝552Bに係合される。したがって、ローディングアーム51とサブローディングアーム53とが同期して動作可能となる。
これにより、小径ディスク1Bは右壁10C側から左壁10B側に案内され、これに伴ってサブローディングアーム53が小径ディスク1Bに押されて反時計回り方向に回動される。そして、小径ディスク1Bが略中央部に案内されると、サブローディングアーム53の回動によりプレートリンクピン541Fが正面10A側に移動し、同期係合溝552Bに係合される。したがって、ローディングアーム51とサブローディングアーム53とが同期して動作可能となる。
また、小径ディスク1Bを挿排口14の略中央部から挿入した場合、小径ディスク1Bの周縁に押し出されてローディングアーム51およびサブローディングアーム53が回動する。したがって、プレートリンクピン541Fが正面10A側に移動するとともに、リンクプレート55も左壁10B側に移動する。したがって、プレートリンクピン541Fは、相対的にみて背面側規制部552A1および左壁側規制部552A3の交差部位から、ローディング規制部552A2およびサブローディング規制部552A4の交差部位に向かって略直線状に移動し、ローディング規制部552A2やサブローディング規制部552A4により規制されることなく、同期係合溝552Bに係合される。
このガイドプレート561の底辺の右壁10C側に位置する頂点近傍には、底面側に突出するガイド案内ピン561Aが突出形成され、ベースプレート111のガイドアーム案内溝115に係合されている。
また、ガイドプレート561の底辺の左壁10B側に位置する頂点近傍には、底面側に突出するばね掛けピン561Bが突出形成され、ベースプレート111のガイドアーム案内窓116に挿通されている。
さらに、ガイドプレート561の底辺に対向する正面10A側の頂点には、孔部が設けられ、ガイドアーム562が回動自在に連結されている。
また、ガイドアーム562の一端側で、ガイド回動軸562Aよりも長手他端側となる位置には、ガイドプレート561に向かって突出するガイド連結軸562Bが設けられている。このガイド連結軸562Bは、ガイドプレート561の正面10A側の頂点に設けられる孔部に回動自在に挿通されている。
さらに、ガイドアーム562の他端側には、天面側に突出するディスクガイド部562Cが設けられている。このディスクガイド部562Cは、略円錐状のディスク受部562Dと、ディスク受部562Dの底面側に設けられるフランジ部562Eとを備えている。このディスクガイド部562Cは、フランジ部562Eにて光ディスク1の周縁をディスク受部562Dに案内し、ディスク受部562Dに光ディスク1の周縁が当接された状態で、光ディスク1の姿勢を保持して搬送を案内する。
さらに、ガイドアーム562の反時計回りへの回動により、ガイド連結軸562Bが移動して右側位置状態から基準線分上に位置する状態(線分上位置状態)に近づくにしたがって、ガイドプレート561が背面10Dに移動して、ガイドばね563のばね力が大きくなり、ばね対応付勢方向への力も大きくなる。しかし、ばね対応付勢方向と、回動時移動方向とのなす角度は、鋭角から直角に近づく。このため、右側位置状態から線分上位置状態に近づくにしたがって、ガイド連結軸562Bで発生したばね対応付勢方向へ力が回動時移動方向への力に変換される割合が減少して、ガイドアーム562が受ける時計回り方向への付勢力は小さくなる。つまり、ガイドアーム562が受ける光ディスク1を排出する方向への付勢力は、光ディスク1が挿入されるにしたがって小さくなる。
また、第一および第二イジェクトアーム61,62の回動中心軸61A,62Aは、背面10Dから所定寸法だけ正面10A側で、かつターンテーブル23の中心を通過するセンターラインおよび右壁10C、センターラインおよび左壁10Bとの間にそれぞれ設けられている。この構成により、回動中心軸61A,62Aを、第一シフトカム71およびコネクタ部15に干渉しない位置に取り付けることが可能であり、大径ディスク1Aの挿入時に第一および第二イジェクトアーム61,62の先端部を背面10D近傍まで回動させることが可能となる。
また、第二イジェクトアーム62の先端部には、光ディスク1を当接可能な第二ディスク当接部622が設けられている。この第二ディスク当接部622は、第一ディスク当接部612に対して常にセンターラインに対して略対称となる位置に配置される。すなわち、第一および第二イジェクトアーム61,62が回動すると、第一ディスク当接部612および第二ディスク当接部622は、センターラインに対して常に略線対称となるように回動する。これら第一および第二イジェクトアーム61,62の第一ディスク当接部612および第二ディスク当接部622と、ローディングアーム51のローラ513およびサブローディングアーム53の摺動壁531と、ガイドアーム562のディスクガイド部562Cとにより、光ディスク1(1A,1B)の周縁が保持され、搬送される。
具体的には、第一シフトカム71は、カム本体部711と、スライドプレート712と、セレクトアーム713と、などを備えている。
カム本体部711は、第一シフトカム71の正面10A側に配置される長手状の部材である。このカム本体部711の正面10A側で、左壁10Bに対向する側面には、ラック711Aが形成されている。このラック711Aは、カムシフトギア425のピニオンギア425Bに係合可能に設けられている。また、上述したように、初期状態において、ラック711Aとピニオンギア425Bとの間には、所定寸法のクリアランスが設けられている。そして、光ディスク1の搬入により第一シフトカム71が正面10A側に移動することでクリアランスが小さくなり、光ディスク1の搬入終端縁が挿排口14よりも背面10D側に搬入された状態で、ラック711Aとピニオンギア425Bとが係合する。
退避部714Aは、クランプ昇降溝714の正面10A側で、筐体10の底面に最も近接した高さ位置に前後方向に延びて形成されている。
待機部714Bは、退避部714Aの背面10D側に、ディスク処理部20にて光ディスク1の情報処理が可能な高さ位置と略同一の高さに形成されている。この待機部714Bでは、光ディスク1のセンターホールとターンテーブル23との位置補正が実施されるとともに、光ディスク1のセンターホールがターンテーブル23のディスク係合部23Aに挿通され、光ディスク1がターンテーブル23に位置決めされる。
クランプ部714Cは、天面側に突出する山形状の溝である。このクランプ部714Cにクランプ昇降ピン21Cが係合されると、台座部21を天面側に移動させて、ターンテーブル23を天面に設けられる図示しないクランプ部材に当接若しくは近接させる。このとき、光ディスク1がターンテーブル23に押し付けられる。これにより、クランプ部材とターンテーブル23との間に光ディスク1が挟み込まれ、ターンテーブル23のディスク係合部23Aに光ディスク1のセンターホールが係合される。さらに、センターホールに爪部材が係合して、光ディスク1がターンテーブル23にチャッキングされる。
演奏可能部714Dは、クランプ部714Cの背面10D側に形成されている。そして、この演奏可能部714Dにクランプ昇降ピン21Cが係合されると、情報処理部24にて光ディスク1の情報が処理される演奏可能状態となる。
これらの第一および第二押出壁部713C,713Dは、第一イジェクトアーム61のカム押出ピン613と当接可能で、第一イジェクトアーム61の回動により、カム押出ピン613により正面10A側に押し出される。
ここで、ディスク装置100内に大径ディスク1Aが挿入されると、リンクプレート55の移動量が大きくなるためセレクトアーム713の回動量も大きくなり、第二押出壁部713Dがカム押出ピン613により正面10A側に押し出される。また、ディスク装置100内に小径ディスク1Bが挿入されると、リンクプレート55の移動量が小さいため、セレクトアーム713の回動量も小さくなり、第一押出壁部713Cがカム押出ピン613により正面10A側に押し出される。
また、第二シフトカム72の左壁10B側端部には、ピン当接部721が設けられている。このピン当接部721は、第二シフトカム72が最も左壁10B側に移動した状態で、ガイド機構56のガイド案内ピン561Aを左壁10B側に押し出し、ガイドアーム562を左壁10B側に回動させる。
このエマージェンシーレバー81は、駆動部40の第一伝達ギア421の近傍で、段差壁部13近傍に設けられている。このエマージェンシーレバー81は、図12に示すように、回動支持部811と、ギア移動部812と、ピン当接部813と、を備えている。
回動支持部811は、筐体10の底面に設けられ、前記した閉塞レバー16を回動可能に支持する支持部に回動可能に支持されている。
ギア移動部812は、回動支持部811から第一伝達ギア421の底面側に延出する長手状に形成され、先端部に第一伝達ギア421の底面に当接可能なギア当接部812Aが設けられている。
ピン当接部813は、段差壁部13に略沿って長手に形成されるとともに、第一シフトカム71の移動経路の延長上に配設されている。このピン当接部813の背面10D側端部が回動支持部811に連結されている。また、このピン当接部813の正面10A側には、背面10D側に向かうにしたがって底面側から天面側に傾斜する傾斜片813Aが形成されている。
次に、上記ディスク装置の動作について、図面を参照して説明する。
図13は、大径ディスクのモータ駆動開始状態におけるディスク装置の内部を示す平面図である。図14は、大径ディスクの搬入途中におけるディスク装置の内部を示す平面図である。図15は、大径ディスクのカム押出開始状態におけるディスク装置の内部を示す平面図である。図16は、大径ディスクの搬入完了状態におけるディスク装置の内部を示す平面図である。図17は、大径ディスクの搬入完了状態における第一シフトカム、リンクプレート、およびローディングスライドプレートの係合状態の概略を示す平面図である。図18は、大径ディスクの演奏可能状態時におけるディスク装置の内部を示す平面図である。図19は、エマージェンシー操作具の概略を示す平面図である。図20は、エマージェンシー動作におけるエマージェンシーレバーの側面図である。図21は、小径ディスクのモータ駆動開始状態におけるディスク装置の内部を示す平面図である。図22は、小径ディスクのカム押出開始状態におけるディスク装置の内部を示す平面図である。図23は、小径ディスクの搬入完了状態におけるディスク装置の内部を示す平面図である。図24は、小径ディスクの搬入完了状態における第一シフトカム、リンクプレート、およびローディングスライドプレートの係合状態の概略を示す平面図である。図25は、小径ディスクの演奏可能状態時におけるディスク装置の内部を示す平面図である。図26は、小径ディスクを左壁側から挿入した場合における小径ディスクの搬送経路を模式的に示す図である。図27は、小径ディスクを右壁側から挿入した場合における小径ディスクの搬送経路を模式的に示す図である。
先ず、ディスク装置100に大径ディスク1Aを挿入した場合の搬入動作を説明する。
大径ディスク1Aをさらに背面10D側に挿入すると、大径ディスク1Aの周縁に当接したローラ513が押し込まれて、ローディングアーム51が右壁10C側に回動する。ローディングアーム51の回動により、リンクプレート55が連動して左壁10B側に移動する。サブローディングアーム53もローディングアーム51と同様に左壁10B側に回動する。
この駆動モータ41の駆動により第一伝達ギア421の雄型ギア421Aが時計回り方向に回転し、ギアピン421A3がギアピン係合溝421B2内を移動して、再び第一ギアピン係止部421B3に当接する。これにより、駆動モータ41の駆動力が雄型ギア421Aから雌型ギア421Bに伝達可能となり、駆動伝達ギア群42からローディングアーム51のローラ513に伝達して、ローラ513が大径ディスク1Aを搬入する方向、すなわち時計回り方向に回転駆動する。
この時、大径ディスク1Aの周縁がサブローディングアーム53のグリップシート531Aに当接していると、ローラ513の駆動力により大径ディスク1Aが回転されてグリップシート531A上を略転動してディスク装置100の内部に引き込まれる。
また、このモータ駆動開始状態では、ローディングアーム51は、アームピン511Dがローディングアーム付勢部12Aのアーム当接部12Bに当接する状態まで回動される。
この状態では、ガイドアーム562のガイド連結軸562Bが右側位置状態のため、ガイドアーム562は、時計回り方向の付勢力を受ける。
また、第一イジェクトアーム61のイジェクトピン611は、リンクプレート55のイジェクト規制窓の大径対応溝553Eに移動する。
また、この最大径挟持状態近傍において、図14に示すように、ガイドアーム562のディスクガイド部562Cが大径ディスク1Aの周縁部に押されて、左壁10B側に回動すると、ガイドアーム562のガイド連結軸562Bが、線分上位置状態となる。すなわち、ガイドアーム562は、時計回り方向または反時計回り方向の付勢力を受けない状態となる。
そして、さらに大径ディスク1Aが搬入されて、第一イジェクトアーム61が回動すると、図15に示すように、第一イジェクトアーム61のカム押出ピン613がセレクトアーム713の第二押出壁部713Dに当接し、セレクトアーム713を正面10A側に押し出す。(カム押出開始状態)。
また、リンクプレート55の移動により、カム制御ピン556がスライドプレート712のカム溝716内の大径ディスク用クランプ開始部716C1に移動する。
クランプ動作は、第一シフトカム71の移動により、台座部21のクランプ昇降ピン21Cが、第一シフトカム71のクランプ昇降溝714内を移動することで実施される。具体的には、第一シフトカム71の移動開始時から搬入完了状態までは、クランプ昇降ピン21Cは、退避部714Aに配置されており、台座部21は退避部714Aの高さ位置に対応して筐体10の底面側に位置している。
そして、クランプ昇降ピン21Cが待機部714Bの背面10D側に移動する間に、カム制御ピン556は、大径ディスク用ホールド部716C3内を背面10D側に移動する。これにより、リンクプレート55が左壁10B側に移動する。そして、クランプ昇降ピン21Cが待機部714Bおよびクランプ部714Cの連結位置まで移動すると、カム制御ピン556は、図17に示すように、大径ディスク用ホールド部716C3および大径ディスク用チャッキング部716C4との連結位置まで移動する。この時、スライドリンクピン551が、第二ローディング係合溝522Dのスライド移動区間522D1のもっとも背面10D側に移動し、さらに、空走区間522D2を左壁10B側に移動する。これにより、ローディングスライドプレート522が正面10A側に移動し、ローディングアーム51が最も右壁10C側に回動した状態となる。よって、ローディングアーム51のローラ513が大径ディスク1Aの周縁から離隔する。さらに、プレートリンクピン541Fが同期係合溝552Bに沿って正面10A側に移動するため、サブローディングアーム53も左壁10B側に回動し、摺動壁531が大径ディスク1Aの周縁から離隔する。さらには、第一イジェクトアーム61のイジェクトピン611が大径離隔係合部553Dに移動し、第一および第二イジェクトアーム61,62が大径ディスク1Aの周縁から離隔する。
この時、大径ディスク1Aは、ターンテーブル23に位置決めされているため、ディスク装置100内で脱離することがない。
この時、カム制御ピン556は、大径ディスク用チャッキング部716C4に係合されているため、リンクプレート55も最も左壁10B側に移動した状態で維持され、各アーム51,53,61,62が大径ディスク1Aから離隔した状態が維持される。
また、制御回路部は、ターンテーブル23の回転トルクを検出することにより、挿入された光ディスク1が大径ディスク1Aであることを認識する。
次に、大径ディスク1Aの搬出動作について説明する。
ディスク装置100の制御回路部は、例えば図示しないイジェクトボタンが押されるなどして、大径ディスク1Aを搬出する旨の入力信号を認識すると、光ディスク1の情報処理動作を停止し、大径ディスク1Aを筐体10の外部に搬出させる動作を実施する。
その後、駆動部40の駆動モータ41を駆動させて第一シフトカム71を背面10D側に移動させる。
また、この駆動モータ41の駆動開始時において、第一伝達ギア421は、雄型ギア421Aに設けられるギアピン421A3が雌型ギア421Bのギアピン係合溝421B2内の第一ギアピン係止部421B3に当接している。この状態から駆動モータ41を駆動させて雄型ギア421Aを反時計回り方向に回転させると、ギアピン421A3はギアピン係合溝421B2に沿って反時計回り方向に移動し、第二ギアピン係止部421B4に当接する。この状態で、雌型ギア421Bは雄型ギア421Aから駆動力が伝達される状態となり、駆動モータ41の駆動力により反時計回り方向に回転駆動する。
さらに、第一シフトカム71の背面10D側への移動により、カム制御ピン556が大径ディスク用カム溝716Cを正面10A側に移動する。そして、カム制御ピン556が大径ディスク用ホールド昇降部716C3に沿って正面10A側に移動すると、リンクプレート55も右壁10C側に移動する。したがって、リンクプレート55に連動してローディングアーム51、サブローディングアーム53、第一および第二イジェクトアーム61,62が回動し、大径ディスク1Aがローラ513、摺動壁531、第一および第二ディスク当接部612,622により保持される。
そして、大径ディスク1Aが図13に示すように、モータ駆動開始状態と略同一位置まで搬出されると、リンクプレート55のスイッチ片557が第一スイッチSW1から離隔する。
この状態で、制御回路部は、駆動モータ41を所定時間反転駆動させた後、駆動を停止させる。すなわち、駆動モータ41の反転駆動により、雄型ギア421Aが時計回り方向に回転し、ギアピン421A3もギアピン係合溝421B2に沿って時計回り方向に移動する。そして、ギアピン421A3が第一ギアピン係止部421B3に当接すると、第一伝達ギア421が初期状態となる。ここで、駆動モータ41を反転駆動させる所定時間としては、少なくともギアピン421A3がギアピン係合溝421B2内の第二ギアピン係止部421B4から第一ギアピン係止部421B3に移動可能な時間であればよい。
この状態において、大径ディスク1Aは、センターホールの背面10D側端縁が挿排口14から排出された状態となる。
次に、ディスク装置100の内部に大径ディスク1Aが挿入されて演奏可能状態となっている場合における、大径ディスク1Aの緊急強制排出動作(エマージェンシー動作)について説明する。
ハンドル部910は、利用者が手で持つことが可能なグリップ部911を備えている。また、ハンドル部910の一端面には、上記した第一エマージェンシーピン920および第二エマージェンシーピン930が略平行に突出形成されている。
第一エマージェンシーピン920は、化粧板10A1の第一エマージェンシーピン挿通孔10A3に挿通して、第一シフトカム71の正面10A側端部に当接可能に設けられている。また、この第一エマージェンシーピン920は、第一エマージェンシーピン挿通孔10A3から挿入した際に、先端部にて第一シフトカム71を最も背面10D側に位置する状態に押し出し可能な長さ寸法に形成されている。
第二エマージェンシーピン930は、化粧板10A1の第二エマージェンシーピン挿通孔10A4に挿通して、緊急回動片521Cに当接可能に設けられている。この第二エマージェンシーピン930の長さ寸法は、少なくともローディングアーム51のローラ513およびサブローディングアーム53の摺動壁531の間で小径ディスク1Bの最大径部が挿通可能な状態に、緊急回動片521Cを押し出してローディングアーム51を回動させる寸法に形成されている。
なお、第一エマージェンシーピン920および第二エマージェンシーピン930の挿入位置の誤操作を防止するために、これら第一および第二エマージェンシーピン920,930が異なる径寸法に形成されているものであってもよい。また、第一および第二エマージェンシーピン挿通孔10A3,10A4の孔形状がそれぞれ異なっており、第一および第二エマージェンシーピン920,930の断面形状がそれぞれ第一および第二エマージェンシーピン挿通孔10A3,10A4の孔形状に対応して異形に形成されていてもよい。
さらには、本実施の形態では、上記のようなエマージェンシー操作具900を用いるが、それぞれ別体の第一および第二エマージェンシーピン920,930を用いてもよい。特に大径ディスク1Aのエマージェンシー動作においては、第一エマージェンシーピン920のみを挿入するだけで、エマージェンシー動作を実施することができる。
これにより、第一エマージェンシーピン920の先端部が、エマージェンシーレバー81のピン当接部813に当接して、図20に示すように、ピン当接部813を底面側に押し下げる。これにより、エマージェンシーレバー81が回動支持部811を中心として回動し、ギア移動部812が天面側に移動して第一伝達ギア421を天面側に押し上げる。これにより、第一伝達ギア421の第一大径伝達ギア421A1がウォームギア411から離隔する。したがって、駆動伝達ギア群42の各ギアが駆動モータ41によりロックされていない状態となり、僅かな力で容易に回転可能な回転フリー状態となる。
次に、ディスク装置100に小径ディスク1Bを挿入した場合の搬入動作を説明する。
小径ディスク1Bの搬入動作では、小径ディスク1Bの挿入位置により異なる搬送経路でディスク装置100内に搬入される。
小径ディスク1Bをさらに背面10D側に挿入すると、小径ディスク1Bの周縁がローディングアーム51およびサブローディングアーム53の双方に当接して押し込まれるため、当該両アームがそれぞれ右壁10C側および左壁10B側に回動する。
この駆動モータ41の駆動により第一伝達ギア421の雄型ギア421Aが時計回り方向に回転し、ギアピン421A3がギアピン係合溝421B2内を移動して、再び第一ギアピン係止部421B3に当接する。これにより、駆動モータ41の駆動力が雄型ギア421Aから雌型ギア421Bに伝達可能となり、駆動伝達ギア群42からローディングアーム51のローラ513に伝達して、ローラ513が小径ディスク1Bを搬入する方向、すなわち時計回り方向に回転駆動する。
また、このモータ駆動開始状態では、大径ディスク1Aの搬入動作時と同様に、ローディングアーム51は、アームピン511Dがローディングアーム付勢部12Aのアーム当接部12Bに当接する状態まで回動される。
この状態では、ガイドアーム562のガイド連結軸562Bが右側位置状態のため、ガイドアーム562は、時計回り方向の付勢力を受ける。
このリンクプレート55の移動によりセレクト片554も左壁10B側に移動し、セレクトアーム713のアーム位置規制ピン713Bがセレクト片554に追従して左壁10B側に移動する。この時、小径ディスク1Bの搬入時では、大径ディスク1Aの搬入動作時に比べてローディングアーム51の回動量も小さく、セレクトアーム713の回動量も小さくなる。このため、小径ディスク1Bの周縁部により押し出されて回動した第一イジェクトアーム61のカム押出ピン613は、図22に示すように、セレクトアーム713の第一押出壁部713Cに当接する(カム押出開始状態)。また、リンクプレート55の移動により、カム制御ピン556がスライドプレート712のカム溝716内の小径ディスク用クランプ開始部716B1まで移動する。
この時、駆動伝達ギア群42のカムシフトギア425は、時計回り方向に回転駆動しているため、ロックアーム426も摩擦力により時計回り方向に付勢され、ロックピン426Dがロック係合溝711Bの長手係合部711B1に係合している状態、すなわちカムロック解除状態となっている。また、リンクプレート55のカム制御ピン556が、小径ディスク用カム溝716Bに移動可能な位置に位置している。
このため、第一シフトカム71は、カム押出ピン613により押し出されると、正面10A側に移動する。
この状態では、ガイドアーム562は、ディスクガイド部562Cが小径ディスク1Bの周縁部に押されて、左壁10B側に回動し、ガイドアーム562のガイド連結軸562Bが、線分上位置状態となる。すなわち、ガイドアーム562は、時計回り方向または反時計回り方向の付勢力を受けない状態となる。
クランプ動作は、第一シフトカム71の移動により、台座部21のクランプ昇降ピン21Cが、第一シフトカム71のクランプ昇降溝714内を移動することで実施される。具体的には、第一シフトカム71の移動開始時から搬入完了状態までは、クランプ昇降ピン21Cは、退避部714Aに配置されており、台座部21は退避部714Aの高さ位置に対応して筐体10の底面側に位置している。
そして、クランプ昇降ピン21Cが待機部714Bを背面10D側に移動する間に、カム制御ピン556は、小径ディスク用ホールド部716B3内を背面10D側に移動する。これにより、リンクプレート55が左壁10B側に移動する。そして、クランプ昇降ピン21Cが待機部714Bおよびクランプ部714Cの連結位置まで移動すると、カム制御ピン556は、図24に示すように、小径ディスク用ホールド部716B3および小径ディスク用チャッキング部716B4との連結位置まで移動する。この時、スライドリンクピン551が、第二ローディング係合溝522Dのスライド移動区間522D1の最も背面10D側に移動する。これにより、ローディングスライドプレート522が正面10A側に移動し、大径ディスク1Aの搬入時と同様に、ローディングアーム51が最も右壁10C側に回動した状態となる。よって、ローディングアーム51のローラ513が小径ディスク1Bの周縁から離隔する。さらに、リンクプレート55の左壁10B側への移動により、プレートリンクピン541Fが同期係合溝552Bに沿って正面10A側に移動するため、サブローディングアーム53も左壁10B側に回動し、小径ディスク1Bの周縁から離隔する。さらには、第一イジェクトアーム61のイジェクトピン611が小径離隔係合部553Cに移動し、第一および第二イジェクトアーム61,62が小径ディスク1Bの周縁から離隔する。
この時、小径ディスク1Bは、ターンテーブル23に位置決めされているため、ディスク装置100内で脱離することがない。
この時、カム制御ピン556は、小径ディスク用チャッキング部716B4に係合される。これにより、各アーム51,53,61,62が小径ディスク1Bから離隔した状態に維持される。また、ローディングアーム51が大径ディスク1Aの搬入動作時と略同一位置まで回動されるため、ディスク処理部20の揺動動作に影響を与えない。
また、制御回路部は、ターンテーブル23の回転トルクを検出することにより、挿入された光ディスク1が小径ディスク1Bであることを認識する。
小径ディスク1Bが左壁10B側から挿入された場合、図26に示すような搬送経路により、小径ディスク1Bがディスク装置100内に搬入される。
すなわち、小径ディスク1Bの周縁部がサブローディングアーム53の底面側案内部532および天面側案内部533に案内されて、サブローディングアーム53の摺動壁531に当接する。
この時、サブローディングアーム53と連動して、サブアームスライドプレート541が前面側に移動する。これにより、サブアームスライドプレート541のプレートリンクピン541Fがスライドリンク溝552の非同期係合溝552A内を正面10A側に移動するが、リンクプレート55が左右方向に移動しないためローディングアーム51は同期せず、回動しない。そして、プレートリンクピン541Fがサブローディング規制部552A4に当接すると、プレートリンクピン541Fの正面10A側への移動が規制されるため、サブローディングアーム53の回動も規制される。この状態では、小径ディスク1Bは完全にディスク装置100の内部に挿入されておらず、すなわち一部が挿排口14の外部に突出して、操作者によりつまみ出せる状態となっている。
この時、挿排口14の略中央部から小径ディスク1Bを挿入した場合と同様に、ローラ513が搬入方向に空周りし、小径ディスク1Bの挿入感が向上する。
そして、さらにリンクプレート55が左壁10B側に移動すると、プレートリンクピン541Fもローディング規制部552A2とサブローディング規制部552A4との交差部に移動し、同期係合溝552Bに係合される。これにより、リンクプレート55の左壁10B側への移動により、ローディングアーム51とサブローディングアーム53とが同期して回動可能となる。
この後、駆動モータ41の駆動力により、小径ディスク1Bがさらに背面10D側に移動されると、前記した挿排口14から小径ディスク1Bを挿入した場合における動作を実施し、すなわち、第一シフトカム71を正面10A側に押し出して、小径ディスク1Bをクランプする動作を実施する。
小径ディスク1Bが右壁10C側から挿入された場合、図27に示すような搬送経路により、小径ディスク1Bがディスク装置100内に搬入される。
すなわち、小径ディスク1Bの周縁部がローディングアーム51のローラ513に当接する。
また、この時、ローディングアーム51と連動して、リンクプレート55が左壁10B側に移動する。これにより、サブアームスライドプレート541のプレートリンクピン541Fがスライドリンク溝552の非同期係合溝552A内の右壁10C側に移動するが、サブアームスライドプレート541が前後方向に移動しないためサブローディングアーム53は同期せず、回動しない。そして、プレートリンクピン541Fがローディング規制部552A2に当接すると、リンクプレート55の左壁10B側への移動が規制されるため、ローディングアーム51の回動も規制される。この状態では、小径ディスク1Bは完全にディスク装置100の内部に挿入されておらず、すなわち一部が挿排口14の外部に突出して、操作者によりつまみ出せる状態となっている。
この状態で、さらに小径ディスク1Bを挿入すると、ローディングアーム51の回動が規制されているため、小径ディスク1Bは、ディスク装置100のセンターラインに向かって左壁10B側に移動する。
そして、小径ディスク1Bの周縁がサブローディングアーム53に当接され、さらに小径ディスク1Bが背面10D側に押し込まれると、サブローディングアーム53も左壁10B側に回動される。
この後、駆動モータ41の駆動力により、小径ディスク1Bがさらに背面10D側に移動されると、前記した挿排口14から小径ディスク1Bを挿入した場合における動作と同様の動作を実施し、すなわち、第一シフトカム71を正面10A側に押し出して、小径ディスク1Bをクランプする動作を実施する。
次に、小径ディスク1Bの搬出動作について説明する。
ディスク装置100の制御回路部は、例えば図示しないイジェクトボタンが押されるなどして、小径ディスク1Bを搬出する旨の入力信号を認識すると、光ディスク1の情報処理動作を停止し、小径ディスク1Bを筐体10の外部に搬出させる動作を実施する。
その後、駆動部40の駆動モータ41を駆動させて第一シフトカム71を背面10D側に移動させる。
また、この駆動モータ41の駆動開始時おいて、第一伝達ギア421は、雄型ギア421Aに設けられるギアピン421A3が雌型ギア421Bのギアピン係合溝421B2内の第一ギアピン係止部421B3に当接している。この状態から駆動モータ41を駆動させて雄型ギア421Aを反時計回り方向に回転させると、ギアピン421A3はギアピン係合溝421B2に沿って反時計回り方向に移動し、第二ギアピン係止部421B4に当接する。この状態で、雌型ギア421Bは雄型ギア421Aから駆動力が伝達される状態となり、駆動モータ41の駆動力により反時計回り方向に回転駆動する。
さらに、第一シフトカム71の背面10D側への移動により、カム制御ピン556が小径ディスク用カム溝716Bを正面10A側に移動する。そして、カム制御ピン556が小径ディスク用ホールド部716B3に沿って正面10A側に移動すると、リンクプレート55が右壁10C側に移動する。したがって、リンクプレート55に連動してローディングアーム51、サブローディングアーム53、第一および第二イジェクトアーム61,62が回動し、小径ディスク1Bがローラ513、摺動壁531、第一および第二ディスク当接部612,622により保持される。
そして、小径ディスク1Bが図21に示すように、モータ駆動開始状態と略同一位置まで搬出されると、リンクプレート55のスイッチ片557が第一スイッチSW1から離隔する。この状態から、さらに小径ディスク1Bを排出すると、リンクプレート55がさらに右壁10C側に移動するため、スイッチ片558が第二スイッチSW2から離隔し、オフ状態となる。
そして、制御回路部は、ディレイ駆動の実施から所定時間の後、駆動モータ41を所定時間反転駆動させた後、駆動を停止させる。すなわち、駆動モータ41の反転駆動により、雄型ギア421Aが時計回り方向に回転し、ギアピン421A3もギアピン係合溝421B2に沿って時計回り方向に移動する。そして、ギアピン421A3が第一ギアピン係止部421B3に当接すると、第一伝達ギア421が初期状態となる。ここで、駆動モータ41を反転駆動させる所定時間としては、少なくともギアピン421A3がギアピン係合溝B2内の第二ギアピン係止部421B4から第一ギアピン係止部421B3に移動可能な時間であればよい。
次に、ディスク装置100の内部に小径ディスク1Bが挿入されて演奏可能状態となっている場合における、小径ディスク1Bの緊急強制排出動作(エマージェンシー動作)について説明する。
これにより、第一エマージェンシーピン920の先端部が、エマージェンシーレバー81のピン当接部813に当接して、このピン当接部813を底面側に押し下げる。これにより、図20に示すように、エマージェンシーレバー81が回動支持部811を中心として回動し、ギア移動部812が天面側に移動して第一伝達ギア421を天面側に押し上げる。これにより、第一伝達ギア421の第一大径伝達ギア421A1がウォームギア411から離隔する。したがって、駆動伝達ギア群42の各ギアが駆動モータ41によりロックされていない状態となり、僅かな力で容易に回転可能な回転フリー状態となる。
これにより、第二エマージェンシーピン930の先端部が、緊急回動片521Cに当接し、ローディングリンクアーム521を反時計回り方向に回転させる。これにより、ローディングアーム51が時計回り方向、すなわち左壁10B側に回動する。
ここで、第二エマージェンシーピン930は、上述したように、少なくともローディングアーム51のローラ513およびサブローディングアーム53の摺動壁531の間で小径ディスク1Bの最大径部が挿通可能な状態に、緊急回動片521Cを押し出してローディングアーム51を回動させる寸法に形成されている。したがって、第二エマージェンシーピン930を押し込むことにより、ローディングアーム51のローラ513およびサブローディングアーム53の摺動壁531との間を小径ディスク1Bが挿通可能となり、第一および第二イジェクトアーム61,62およびガイドアーム562の付勢力により小径ディスク1Bが挿排口14から外部に排出される。
上述したように、上記実施の形態における搬送手段30は、光ディスク1が挿排可能な挿排口14を有した筐体10内部に設けられ、光ディスク1を挿排口14から筐体10内部に搬入する。この搬送手段30は、駆動力を発生する駆動モータ41と、ローディングアーム51と、ローラ513と、サブローディングアーム53とを具備している。ローディングアーム51は、筐体10内部の挿排口14近傍において、基端側が筐体10内部に回動可能に軸支され、先端側が光ディスク1の搬送経路内に進退可能に設けられている。ローラ513は、ローディングアーム51の先端部に回転可能に設けられ、挿排口14から挿入された光ディスク1の周縁部に当接し、駆動モータ41からの駆動力により時計回り方向に回転することにより、当該光ディスク1を搬送経路に沿って搬入可能とされている。サブローディングアーム53は、筐体10内部の挿排口14近傍におけるローディングアーム51と対向する位置に設けられ、基端側が筐体10内部に回動可能に軸支され、先端側が光ディスク1の搬送経路内に進退可能とされ、ローディングアーム51と共に回動することにより光ディスク1の搬入を案内する。そして、このサブローディングアーム53は、長手状の摺接壁部531と、長手板状の底面側案内部532および天面側案内部533とを備えている。摺接壁部531は、サブローディングアーム53の基端部から先端部までに亘って、光ディスク1の搬送面に略直交する状態に設けられ、光ディスク1の周縁部が摺接可能とされている。案内部532,533は、摺接壁部531の長手方向両側縁部(底面側,天面側)のそれぞれに沿って設けられ、摺接壁部531から離隔する方向に延出している。そして、この案内部532,533の長手方向の略中央部は、摺接壁部531から離隔する方向に延出して幅広となる幅広部532A,533Aを構成する。
このような搬送手段30によれば、光ディスク1を挿排口14から挿入した際、この光ディスク1の周縁部が幅広部532A,533Aにより案内されて、摺動壁部531に良好に当接させることができる。そして、ローラ513の回転駆動により光ディスク1が搬送されている間は、案内部532,533が摺接壁部531から離隔する方向に延出する状態に設けられているので、光ディスク1を一定の軌道で安定的に搬送することができる。
したがって、光ディスク1が装置内の他部に接触する等の不具合の発生を防止でき、光ディスク1を好適に搬入できる。
このような構成によれば、挿排口14から挿入された光ディスク1をテーパ面に沿わせて摺動壁部531にスムーズに案内させることができ、良好なディスクの挿入感が得られると共に、光ディスク1を確実に搬入させることができる。
このような構成によれば、ディスク処理部20にて光ディスク1への書込処理あるいは読取処理が実施される際に、案内部532,533がディスク処理部20の駆動を妨げてしまうことを防ぐことができ、ディスク処理部20の良好な動作を確保することができる。
これにより、例えば光ディスク1を挿排口14の左壁10B側から挿入した場合、光ディスク1の周縁はグリップシート531Aが設けられていない摺動壁部531の基端側に当接するため、光ディスク1の周縁はこの摺動壁部531上を滑るようにして挿入される。このため、利用者による光ディスク1の挿入力が小さくて済み、ディスクの挿入感を良好にすることができる。
そして、光ディスク1の挿入に伴って、光ディスク1の周縁がグリップシート531Aおよびローラ513に当接し、この状態でローラ513が回転駆動すると、光ディスク1は、ローラ513の回転方向に応じた方向にグリップシート531A上を回転する。この際、グリップシート531Aは所定の摩擦抵抗を有しているので、グリップシート531Aおよびローラ513にて光ディスク1を確実に保持しつつ、光ディスク1をグリップシート531A上を略転がすようにしてディスク処理部20へ向けて搬送することができる。
したがって、光ディスク1の良好な挿入感と確実な搬送動作の双方を得ることができる。
これにより、小径ディスク1Bを挿排口14のいずれの位置から挿入した場合でも、小径ディスク1Bを装置内に良好に搬入することができる。
すなわち、例えば小径ディスク1Bを挿排口14の右壁10C側から挿入した場合、ローディングアーム51とサブローディングアーム53は同期して回動せずに、ローディングアーム51のみが右壁10C側に回動するようになる。そして、ローラ513が搬入方向に回転駆動された後、プレートリンクピン541Fがローディング規制部552A2に当接したところで、ローディングアーム51の回動が規制されて、小径ディスク1Bはセンターラインに向かって左壁10B側に移動するようになる。この際、左壁10B側に移動した当該小径ディスク1Bは、サブローディングアーム53の底面側案内部532および天面側案内部533により案内されて、摺動壁部531に確実に当接させることができる。これにより、小径ディスク1Bが右壁10C側から挿入された場合でも、小径ディスク1Bをセンターライン上に確実に移動させることができ、小径ディスク1Bを装置内に良好に搬入することができる。
また、例えば小径ディスク1Bが左壁10B側から挿入された場合、ローディングアーム51とサブローディングアーム53は同期して回動せずに、サブローディングアーム53のみが左壁10B側に回動するようになる。そして、プレートリンクピン541Fがサブローディング規制部552A4に当接したところで、サブローディングアーム53の回動が規制されて、小径ディスク1Bは、摺動壁部531に沿ってセンターラインに向かって右壁10C側に移動する。この際、右壁10C側に移動した当該小径ディスク1Bは、底面側案内部532および天面側案内部533により案内されて、ローラ513に確実に当接させることができる。これにより、小径ディスク1Bが左壁10B側から挿入された場合でも、小径ディスク1Bをセンターライン上に確実に移動させることができ、小径ディスク1Bを装置内に良好に搬入することができる。
このようなディスク装置100によれば、上記の搬送手段30が奏する作用効果と同様に、光ディスク1が装置内の他部に接触する等の不具合の発生を防止でき、光ディスク1を好適に搬入できる。
なお、本発明は、上述した一実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で以下に示される変形をも含むものである。
すなわち、例えば、グリップシート531Aを短めに設ける構成、すなわちグリップシート531Aを摺動壁部531におけるサブローディングアーム53の先端部から略中央部よりも先端部寄りまで設ける構成としてもよい。この場合、摺動壁部531におけるグリップシート531Aが設けられていない領域が長くなるので、光ディスク1の挿入感をより軽くすることができる。なお、この場合、ローラ513による光ディスク1の引込位置が背面10D側にシフトしてしまうので、利用者は光ディスク1を奥まで押し込む必要がある。
また、例えば、グリップシート531Aを長めに設ける構成、すなわちグリップシート531Aを摺動壁部531におけるサブローディングアーム53の先端部から略中央部よりも基端部寄りまで設ける構成としてもよい。この場合、ローラ513による光ディスク1の引込位置が正面10A側にシフトするため、例えば第二スイッチSW2で駆動モータ41を駆動開始する構成等とすれば、利用者は光ディスク1を挿排口14内に少しだけ挿入するだけで、光ディスク1を装置内に搬入させることができる。なお、この場合、摺動壁部531におけるグリップシート531Aが設けられていない領域が短くなるので、光ディスク1の挿入感が重くなってしまう。
上述したように、上記実施の形態における搬送手段30は、駆動モータ41と、ローディングアーム51と、ローラ513と、サブローディングアーム53とを具備している。サブローディングアーム53は、長手状の摺接壁部531と、長手板状の底面側案内部532および天面側案内部533とを備えている。摺接壁部531は、サブローディングアーム53の基端部から先端部までに亘って、光ディスク1の搬送面に略直交する状態に設けられ、光ディスク1の周縁部が摺接可能とされている。案内部532,533は、摺接壁部531の長手方向両側縁部(底面側,天面側)のそれぞれに沿って設けられ、摺接壁部531から離隔する方向に延出している。そして、この案内部532,533の長手方向の略中央部は、摺接壁部531から離隔する方向に延出して幅広となる幅広部532A,533Aを構成する。
このような搬送手段30によれば、光ディスク1を挿排口14から挿入した際、この光ディスク1の周縁部が幅広部532A,533Aにより案内されて、摺動壁部531に良好に当接させることができる。そして、ローラ513の回転駆動により光ディスク1が搬送されている間は、案内部532,533が摺接壁部531から離隔する方向に延出する状態に設けられているので、光ディスク1を一定の軌道で安定的に搬送することができる。
したがって、光ディスク1が装置内の他部に接触する等の不具合の発生を防止でき、光ディスク1を好適に搬入できる。
このようなディスク装置100によれば、上記の搬送手段30が奏する作用効果と同様に、光ディスク1が装置内の他部に接触する等の不具合の発生を防止でき、光ディスク1を好適に搬入できる。
10 …筐体
14 …挿排口
20 …ディスク処理部
30 …ディスク搬送装置としての搬送手段
41 …駆動手段としての駆動モータ
51 …ローディングアーム
513 …搬送ローラとしてのローラ
53 …サブローディングアーム
531 …摺接壁部
532 …底面側案内部
532A…幅広部
532B…傾斜辺部
533 …天面側案内部
533A…幅広部
533B…傾斜辺部
100 …ディスク装置
Claims (3)
- ディスク状の記録媒体が挿排可能な長手状の挿排口を有するとともに、前記記録媒体を保持して、当該記録媒体に記録された情報を読み込む読込処理、および前記記録媒体に情報を記録する記録処理のうち少なくともいずれか一方の処理を実施するディスク処理部が収納された筐体の内部に設けられ、前記記録媒体を前記挿排口から前記筐体内部に搬入するディスク搬送装置であって、
駆動力を発生する駆動手段と、
前記筐体内部の前記挿排口の長手方向の一端側近傍において、基端側が前記筐体内部に回動可能に軸支され、先端側が前記記録媒体の搬送経路内に進退可能に設けられたローディングアームと、
このローディングアームの先端部に回転可能に設けられ、前記挿排口から挿入された前記記録媒体の周縁部に当接し、前記駆動手段からの駆動力により所定方向に回転することにより、当該記録媒体を前記搬送経路に沿って搬入可能な搬送ローラと、
前記ローディングアームと前記搬送経路を挟んで対向する位置に設けられるとともに、前記筐体内部の前記挿排口の長手方向の他端側近傍に基端側が前記筐体内部に回動可能に軸支され、先端側が前記記録媒体の搬送経路内に進退可能とされ、前記ローディングアームと共に回動することにより前記記録媒体の搬入を案内するサブローディングアームと、
を具備しており、
前記サブローディングアームは、
当該サブローディングアームの基端部から先端部までに亘って長手状に形成され、前記記録媒体の搬送面に略直交し、かつ前記記録媒体の周縁部が摺接可能な摺接壁部と、
この摺接壁部の長手方向に沿った一対の縁部からそれぞれ連続して設けられ、前記摺接壁部の前記記録媒体に摺接可能な面から延出する長手板状の一対の案内部と、を備えて、断面略コ字状に形成されており、
当該一対の案内部は、当該案内部の長手方向の略中央部において前記摺接壁部から離隔する方向に延出して幅広となる幅広部と、前記幅広部の延出方向先端側から前記サブローディングアームの先端部に向かうにしたがって、前記摺接壁部からの寸法が小さくなる傾斜辺部と、を備え、
当該サブローディングアームは、
前記記録媒体が前記筐体内部に挿入されていない初期状態において、先端側が前記記録媒体の搬送経路内に回動され、前記幅広部が前記挿排口に近接しており、
前記記録媒体が前記ディスク処理部にて処理可能な位置まで搬送された後、前記摺接壁部が前記記録媒体の周縁部から離れるとともに、前記記録媒体の搬送面と略直交する方向から見て、前記案内部が当該記録媒体と重ならない位置に回動され、
前記サブローディングアームの前記摺接壁部の略中央から先端部に亘る位置には、前記記録媒体の周縁部が当接した際に生じる摩擦抵抗が、前記摺接壁部に前記記録媒体の周縁部が当接した際に生じる摩擦抵抗よりも大きいグリップシートが設けられた
ことを特徴としたディスク搬送装置。 - 請求項1に記載のディスク搬送装置において、
前記案内部は、延出方向先端側から前記摺接壁部に向かうにしたがって、前記摺接壁部の長手方向一側縁側から他側縁側に向かって傾斜するテーパ状に形成されている
ことを特徴としたディスク搬送装置。 - ディスク状の記録媒体が挿排可能な挿排口を有した筐体と、
この筐体内部に設けられ、前記記録媒体を保持して、当該記録媒体に記録された情報を
読み込む読込処理、および前記記録媒体に情報を記録する記録処理のうち少なくともいずれか一方の処理を実施するディスク処理部と、
前記筐体内部に設けられ、前記記録媒体を前記挿排口から前記ディスク処理部による処理位置まで搬入する請求項1または請求項2に記載のディスク搬送装置と、を具備した
ことを特徴としたディスク装置。
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