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JP4788071B2 - 光ピックアップ及び記録/再生装置 - Google Patents

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JP4788071B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数層の記録層を多層化した光記録媒体に対して各種の信号記録や信号再生を行なう光ピックアップ及び記録/再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、高開口数(NA)の対物レンズを用いた光ディスクの記録/再生装置においては、光透過層の厚み誤差に起因する球面収差の発生が著しいことが知られている。
例えば、記録/再生用の光源波長λ=400nm、NA=0.85の記録再生系を例にとると、ディスク基板の厚みの精度は±4μm以下が要求される。
一方、同じ光学系を用いて光ディスク1枚当たりの記録容量を2倍にする技術として、2つの記録層を多層化した2層ディスクの開発が進められているが、この2層ディスクにおいては、2つの記録層の間の信号干渉を避けるために、各記録層の層間距離を少なくとも20μm程度は確保する必要があると思われる。
しかしながら、この20μmという値は、上述したディスク基板に要求される厚み精度(±4μm)よりも大きいため、同じ光学系を用いて、両方の記録層に対して品質の良い信号を記録再生することができないという問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、このような問題に対し、例えば、2枚のレンズ群よりなるエキスパンダーレンズ(例えば特開2000−131603号公報参照)や液晶素子(例えば特開平10−269611号公報参照)などの球面収差補正用の光学ユニットを用いることにより、光ピックアップのフォーカスサーボを引き込む際に、予め焦点を合わせようとする記録層に対し、球面収差が良好に補正されるように、光学ユニットの補正状態を制御することにより、引き込みの安定化を図るようにする方法を提案している。
【0004】
また、この提案では、光スポットが2つの記録層の間を移動する場合(フォーカスジャンプ)の動作として、次の2つの制御を採用している。
(1)フォーカス引き込みの時と同様に、予めフォーカスジャンプする先の記録層(以下、目標記録層という)に対して球面収差が良好に補正されるように、光学ユニットの状態を保持しておく。
(2)現在フォーカスしている記録層と目標記録層との中間層に対して球面収差が良好に補正されるように、光学ユニットの状態を保持しておく。
このような方法により、良好なフォーカスエラー信号が得られるようにして、フォーカスジャンプ動作を実現している。
【0005】
しかしながら、上記(1)の方法を用いると、予め目標記録層に対して球面収差が良好に補正されるように光学ユニットの状態を制御する際に、現在のフォーカスサーボが外れてしまうことがある。
また、上記(2)の方法を用いると、現在のフォーカスサーボが外れることはないが、目標記録層の反射率が低い時や、層間干渉等によって信号にノイズが多い時などは、光スポットが目標記録層上で引き込まないという現象が起きる。
【0006】
そこで本発明の目的は、複数の記録層を有する光記録媒体に対して光スポットのフォーカスジャンプを安定的に行なうことができる光ピックアップ及び記録/再生装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の発明は、前記目的を達成するため、複数の記録層を有する光記録媒体に対して記録及び再生の少なくとも一方を行なう記録/再生装置に設けられ、光学系内部に球面収差を補正する光学ユニットを備えた光ピックアップ、またはこの光ピックアップを有する記録/再生装置において、前記光学ユニットにおける球面収差の補正状態を制御する補正状態制御手段を有し、前記補正状態制御手段は、前記光記録媒体におけるある記録層に合わせたフォーカスから他の記録層に合わせたフォーカスにジャンプするフォーカスジャンプ動作を開始する前に、フォーカスサーボが外れていない状態で、前記光学ユニットの補正状態を、前記ある記録層に対応した球面収差補正の最適状態Scと前記他の記録層に対応した球面収差補正の最適状態Sdとの中間の状態であって、かつ、前記他の記録層に対応した球面収差補正の最適状態Sdの方により近い状態Sd’に予め保持するように制御することを特徴とする。
【0008】
また第2の発明は、複数の記録層を有する光記録媒体に対して記録及び再生の少なくとも一方を行なう記録/再生装置に設けられ、光学系内部に球面収差を補正する光学ユニットを備えた光ピックアップ、またはこの光ピックアップを有する記録/再生装置において、前記光学ユニットにおける球面収差の補正状態を制御する補正状態制御手段を有し、前記光記録媒体におけるある記録層に合わせたフォーカスから他の記録層に合わせたフォーカスにジャンプするフォーカスジャンプ動作にかかった時間を記憶する機能を有し、前記補正状態制御手段は、前記フォーカスジャンプ動作の開始と同時に前記光学ユニットにおける補正状態の変更制御を開始するとともに、前記フォーカスジャンプ動作の終了時に、前記光学ユニットの補正状態が前記他の記録層に対応した球面収差補正の最適状態Sdに対して予め決められた範囲Sd±△Sdに保持されるように制御することを特徴とする。
【0009】
また第3の発明は、複数の記録層を有する光記録媒体に対して記録及び再生の少なくとも一方を行なう記録/再生装置に設けられ、光学系内部に球面収差を補正する光学ユニットを備えた光ピックアップ、またはこの光ピックアップを有する記録/再生装置において、前記光学ユニットにおける球面収差の補正状態を制御する補正状態制御手段を有し、前記光記録媒体におけるある記録層に合わせたフォーカスから他の記録層に合わせたフォーカスにジャンプするフォーカスジャンプ動作にかかった時間を記憶する機能を有し、前記補正状態制御手段は、前記フォーカスジャンプ動作を開始する前に前記光学ユニットにおける補正状態の変更制御を開始し、前記光学ユニットの状態が前記ある記録層に対応した球面収差補正の最適状態Scと前記他の記録層に対応した球面収差補正の最適状態Sdとの中間の予め決められた補正状態Smに達した時に前記フォーカスジャンプ動作を開始し、さらに、前記フォーカスジャンプ動作の終了時に、前記光学ユニットの補正状態が前記他の記録層に対応した球面収差補正の最適状態Sdに対して予め決められた範囲Sd±△Sdに保持されるように制御することを特徴とする。
【0011】
上述した第1の発明による光ピックアップ及び記録/再生装置において、光記録媒体の現在フォーカスしているある記録層に対応した球面収差補正の最適状態をScとし、フォーカスジャンプする他の記録層(目標記録層)に対応した球面収差補正の最適状態をSdとした場合、フォーカスジャンプ動作を開始する前に、フォーカスサーボが外れていない状態で、光学ユニットの補正状態を、現在の記録層に対応した球面収差補正の最適状態Scと目標記録層に対応した球面収差補正の最適状態Sdの中間の状態であって、かつ、前記他の記録層に対応した球面収差補正の最適状態Sdの方により近い状態Sd’に予め保持するように制御するようにした。
これにより、現在のフォーカスサーボが外れることなく、かつ、目標記録層に対するフォーカスの引き込み動作も確実に行なうことができ、フォーカスジャンプを安定的に行なうことができる。
【0012】
また、第2の発明による光ピックアップ及び記録/再生装置において、フォーカスジャンプ動作の開始同時に光学ユニットにおける補正状態の変更制御を開始するとともに、フォーカスジャンプ動作の終了時に、光学ユニットの補正状態が目標記録層に対応した球面収差補正の最適状態Sdに対して予め決められた範囲Sd±△Sdに保持されるように制御するようにした。
すなわち、フォーカスジャンプの開始と同時に光学ユニットの状態変化を開始させ、ジャンプ終了時には光学ユニットを目標記録層に対して球面収差が良好に補正されるような範囲の状態に制御することができるため、現在のフォーカスサーボが外れることなく、かつ、目標記録層に対するフォーカスの引き込み動作も確実に行なうことができ、フォーカスジャンプを安定的に行なうことができる。
なお、この方法は、球面収差補正用の光学ユニットが、フォーカスジャンプ動作と同じスピードで状態変化できる場合に採用することができる。
【0013】
また、第3の発明による光ピックアップ及び記録/再生装置において、フォーカスジャンプ動作を開始する前に光学ユニットにおける補正状態の変更制御を開始し、光学ユニットの状態が現在の記録層に対応した球面収差補正の最適状態Scと目標記録層に対応した球面収差補正の最適状態Sdとの中間の予め決められた補正状態Smに達した時にフォーカスジャンプ動作を開始し、さらに、フォーカスジャンプ動作の終了時に、光学ユニットの補正状態が目標記録層に対応した球面収差補正の最適状態Sdに対して予め決められた範囲Sd±△Sdに保持されるように制御するようにした。
【0014】
この第3の発明は、上述した第1、第2の発明を組み合わせることにより、球面収差補正用の光学ユニットの補正速度の遅さを補うものである。すなわち、先に球面収差補正用の光学ユニットの状態変化を開始させ、少し遅らせてフォーカスジャンプ動作を開始する。そして、ジャンプ終了時には、第2の発明と同様に球面収差補正用の光学ユニットを目標記録層に対して球面収差が良好に補正されるような範囲の状態に制御する。
これにより、球面収差補正用の光学ユニットが、フォーカスジャンプ動作と同じスピードで状態変化できない場合でも、現在のフォーカスサーボが外れることなく、かつ、目標記録層に対するフォーカスの引き込み動作も確実に行なうことができ、フォーカスジャンプを安定的に行なうことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による光ピックアップ及び記録/再生装置の実施の形態について説明する。
なお、以下に説明する実施の形態は、本発明の好適な具体例であり、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において、特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限定されないものとする。
また、本発明に係る記録/再生装置は、光記録媒体に対して情報の記録及び再生の少なくとも一方を行なうディスクドライブ等の装置を意味するものであり、記録専用の装置である場合と再生専用の装置である場合と記録及び再生の双方を行なう装置である場合を含むものとする。
【0017】
本発明の実施の形態による光ピックアップ及び記録/再生装置は、複数の記録層を有する多層ディスクに対して情報を記録や再生を行なうものであり、2枚のレンズ群よりなるエキスパンダーレンズ(例えば特開2000−131603号公報参照)や液晶素子(例えば特開平10−269611号公報参照)などの球面収差補正用の光学ユニットを用いることにより、光ピックアップのフォーカスサーボを引き込む際に、予め焦点を合わせようとする記録層に対し、球面収差が良好に補正されるように、光学ユニットの補正状態を制御し、引き込みの安定化を図るように構成したものである。
そして、多層ディスクのある記録層に対してフォーカスを合わせた状態から、他の記録層(目標記録層)に移動してフォーカスの引き込みを行なうフォーカスジャンプ動作において、以下のような方法によって球面収差補正用の光学ユニットを制御することにより、フォーカスジャンプを安定的に行なうようにしたものである。
【0018】
(1)フォーカスジャンプ開始前に、球面収差補正用の光学ユニットを、現在のフォーカスサーボが外れない範囲で、なるべく目標記録層に対して球面収差が補正されるような状態に保持する(第1の発明)。
(2)フォーカスジャンプの開始と同時に球面収差補正用の光学ユニットの状態変化を開始し、ジャンプ終了時には、球面収差補正用の光学ユニットを目標記録層に対して球面収差が良好に補正されるような範囲の状態に保持する(第2の発明)。ただし、この方法は、球面収差補正用の光学ユニットが、フォーカスジャンプ動作と同じスピードで状態変化できる場合にのみ採用することができる。
【0019】
(3)上記(1)と(2)を組み合わせた方法により、球面収差補正用の光学ユニットの補正速度の遅さを補う。すなわち、フォーカスジャンプ動作より先に球面収差補正用の光学ユニットの状態変化を開始し、少し遅らせてフォーカスジャンプ動作を開始する。そして、フォーカスジャンプ動作の終了時には、上記(2)と同様に球面収差補正用の光学ユニットを目標記録層に対して球面収差が良好に補正されるような範囲の状態に保持する(第3の発明)。
【0020】
以下、このような本実施の形態を適用した具体的な実施例について図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本実施の形態による記録/再生装置の全体構成を示すブロック図であり、図2は、図1に示す記録/再生装置に含まれる光ピックアップの光学系の構成を示す断面図である。
図1に示すように、この記録/再生装置は、光ディスク30を回転駆動するディスク駆動系40と、光ディスク30に対して信号の記録動作や再生動作を行なう光ピックアップ50と、ディスク駆動系40及び光ピックアップ50の制御を行なうサーボ制御系60とを有している。
ディスク駆動系40は、光ディスク30を回転駆動するためのスピンドルモータ41と、このスピンドルモータ41のスピンドルに設けられたディスククランプ42とを有し、サーボ制御系60に設けられたスピンドルドライバ61によって制御され、所定の回転速度で光ディスクを回転駆動する。
【0021】
また、光ピックアップ50は、光ディスク30に対する対物レンズ51を保持し、光スポットのフォーカスサーボやトラッキングサーボを行なう2軸アクチュエータ52と、レーザ光を出射するレーザダイオード(LD)53と、光ディスクからの反射光を検出する光検出器(PD)54と、レーザ光を光ディスク30に導き、光ディスクからの反射光を光検出器(PD)54に導くための光学系ブロック55と、この光学系ブロック55を移動するスライドモータ56を含む移動機構57と、レーザダイオード(LD)53を駆動するLDドライバ58と、球面収差補正用の光学ユニットであるエキスパンダー59とを有する。
また、エキスパンダー59の状態は、エキスパンダー位置センサ59Aによって検出される。
【0022】
また、サーボ制御系60は、スピンドルモータ41の駆動信号を出力するスピンドルドライバ61と、エキスパンダー59の状態を制御する制御信号を出力するエキスパンダードライバ62と、2軸アクチュエータ52におけるフォーカシングコイルを駆動する駆動信号を出力するフォーカスドライバ63と、トラッキングコイルを駆動する駆動信号を出力するトラッキングドライバ64と、スライドモータ56の駆動信号を出力するスライドモータドライバ65と、LD53の出力を制御するためのLDドライバ58と、光検出器(PD)54からの検出信号に基づいて光ディスク30に記録された情報信号であるRF信号の振幅を検出する包絡線検波回路67と、光検出器(PD)54からの検出信号に基づいて各種のサーボ信号を生成するサーボマトリクス基板68と、各種データのA/D変換等を行う変換部69と、制御系全体の動作を制御する制御用マイコン66及びDSP70とを有する。
なお、本例において、RF振幅信号、フォーカスエラー信号、和信号、トラッキングエラー信号の各信号とともに、エキスパンダー位置センサ59Aから出力されるエキスパンダーポジション信号がA/D変換され、これらの信号を用いてDSP70が各サーボ制御を司るようになっている。
【0023】
また、光学系ブロック55は、図2に示すように、グレーティングレンズ551、偏光ビームスプリッタ552、コリメータレンズ553、1/4波長板554、及びマルチレンズ555を有する。
また、本例において、対物レンズ51は、集光レンズ(第1対物レンズ)511とSIL(Solid Immersion Lens=第2対物レンズ)512からなる2群レンズによって構成され、高NA対物レンズを用いた信号の記録や再生を行なう構成となっている。
また、エキスパンダー59は、第1補正レンズ591と第2補正レンズ592よりなる2群レンズと、第2補正レンズ592を駆動して補正状態を変更するエキスパンダー駆動アクチュエータ593とを有している。
すなわち、この光学系では、対物レンズ51の前段に、エキスパンダーレンズ群を配置し、第1補正レンズ591は固定し、第2補正レンズ592をエキスパンダー駆動アクチュエータ593によって光軸方向に変位させることにより、球面収差補正を実現している。
【0024】
レーザダイオード(LD)53から出射したレーザ光は、グレーティングレンズ551、偏光ビームスプリッタ552、コリメータレンズ553、1/4波長板554、エキスパンダー59、及び対物レンズ51を通して光ディスク30に供給される。
また、光ディスク30からの戻り光は、対物レンズ51、エキスパンダー59、1/4波長板554、コリメータレンズ553、偏光ビームスプリッタ552、及びマルチレンズ555を通して光検出器(PD)54に導かれる。
そして、この光検出器(PD)54において検出された信号は、サーボマトリックス基板68に送られ、フォーカスエラー信号、和信号、トラッキングエラー信号が生成され、A/D変換された後、DSP70に入力される。
また、メインスポットの信号は包絡線検波回路67で処理され、RF振幅信号として出力され、A/D変換された後、DSP70に入力される。
【0025】
図3は、DSP70の内部処理の構成を示すブロック図である。なお、条件判定などの分岐処理等は省略してある。
上述したフォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号は、DSP70の内部で位相補償(71A、71B)され、それぞれフォーカスドライバ63、トラッキングドライバ64に出力される。なお、フォーカスドライバ63には、フォーカスエラー信号と和信号とに基づいて、フォーカスオン判定(74)されたタイミングで、位相補償されたフォーカスエラー信号が出力される。
また、スライドモータドライバ65には、低域強調フィルタ(72)によってトラッキングエラー信号の低域が強調された信号が出力される。
また、エキスパンダー59については、通常の信号再生時には、RF振幅値が最大になるようにエキスパンダー位置目標値が決定され、その値と現在位置との差分を位相補償(71C)し、エキスパンダードライバ62に出力する。
ただし、フォーカス引き込み時やフォーカスジャンプ時には、後述するようにメモリ75から呼び出されたエキスパンダーの位置目標値(73)に対して追従するように制御される。
【0026】
図4は、本例で用いるエキスパンダー駆動アクチュエータ593の構成を示す断面図である。
第2補正レンズ592は、レンズホルダ81に取り付けられ、2枚の平行に配置された渦巻きばね82を介して、光ピックアップ50の本体50Aに取り付けられている。
レンズホルダ81の側面には駆動コイル83が取り付けられており、固定部(光ピックアップ本体50A)側に設けられた磁気回路(ヨーク84及びマグネット85)中に配置され、この駆動コイル83に電流を印加することにより、光軸方向(図中上下方向)にレンズ592を駆動する推進力を生み出す。
レンズホルダ81の光軸方向の両端部には、第2補正レンズ592の光軸方向の過度の動きを規制するためのストッパ861、862が光ピックアップ本体50Aから光軸に向かって突き出すように設けられている。
【0027】
また、ストッパ862の円周上の一部に切り欠き部862Aが設けられており、その切り欠き部862Aには位置検出用センサ59Aから出射されたLED光を反射させるための反射板87がレンズホルダ81に取り付けられて配置されている。
一方、光ピックアップ本体50A側には、反射板87と対向する位置に位置検出用センサ59Aが設けられている。この位置検出用センサ59Aは、発光素子(LED)と受光素子との組み合わせによる反射型の光距離センサが内蔵されており、反射板87によって反射したLED光を検出することにより、レンズホルダ81の光軸方向の位置を検出するようになっている。
【0028】
図5(a)は、本発明の第1実施例による対物レンズと球面収差補正用レンズユニット(エキスパンダーレンズ)の動作を示す説明図であり、縦軸が対物レンズの焦点位置(実線)及びエキスパンダーレンズの位置(破線)を示し、横軸が時間を示している。この第1実施例は、上述した第1の発明の内容に対応している。
本実施例においては、フォーカスジャンプが開始される前に、エキスパンダー59の第2補正レンズ592は、現在の記録層に対応した最適位置Pcと目標記録層に対応した最適位置Pdの中間の位置であり、かつ最適位置Pdの方により近い位置Pd’に予め位置決めさせる。
この位置Pd’の選び方については、現在のフォーカスサーボが外れない範囲で、なるべく目標記録層に対して球面収差が良好に補正されるような位置を選ぶのが良い。
【0029】
図5(b)から分かるように、一度フォーカスサーボがかかってしまえば、多少球面収差があってもサーボが外れることは少ない一方、フォーカス引き込み時には、良好なS字カーブが得られないと、安定した引き込みが難しいことから、位置Pd’は位置Pcと位置Pdの中間位置で、しかも位置Pdにより近い位置が適当である。
なお、フォーカスジャンプ終了後は、エキスパンダーの第2補正レンズ592が位置Pdに達するまで位置決めされる(後工程)。
この実施例では、エキスパンダーレンズと対物レンズの動作が完全に独立しているので、エキスパンダーレンズの移動速度を任意に選ぶことができる。
【0030】
図6は、本発明の第2実施例による対物レンズと球面収差補正用レンズユニット(エキスパンダーレンズ)の動作を示す説明図であり、縦軸が対物レンズの焦点位置(実線)及びエキスパンダーレンズの位置(破線)を示し、横軸が時間を示している。この第2実施例は、上述した第2の発明の内容に対応している。
本実施例においては、フォーカスジャンプ動作の開始とほぼ同時にエキスパンダーの第2補正レンズ592の移動が開始され、フォーカスジャンプ終了時には、第2補正レンズ592が位置Pd±△Pdの範囲に位置決めされる。
ここで、△Pdは、エキスパンダー59の制御性能や、フォーカスジャンプの時間安定性などからマージンを見込んで決められる値であり、目標記録層上でフォーカスを十分に安定に引き込むためには、なるべく小さな値であることが望ましい。
この方法では、フォーカスジャンプ後も、第2補正レンズ592の移動が引き続き行なわれ、Pdに達するまで位置決めされる。
この方法は、常に球面収差が良好に補正された状態でフォーカスジャンプを行なうので最も理想的な形態であるが、エキスパンダー59の第2補正レンズ592が、フォーカスジャンプ動作と同じ時間内で球面収差補正できる場合にのみ採用することができる。
【0031】
図7は、本発明の第3実施例による対物レンズと球面収差補正用レンズユニット(エキスパンダーレンズ)の動作を示す説明図であり、縦軸が対物レンズの焦点位置(実線)及びエキスパンダーレンズの位置(破線)を示し、横軸が時間を示している。この第3実施例は、上述した第3の発明の内容に対応している。
本実施例においては、上述した第1実施例と第2実施例とを組み合わせたものであり、フォーカスジャンプ動作と比較して、第2補正レンズ592による球面収差補正の速度が遅い場合の対策である。
まず、第2補正レンズ592は、予め決められた位置Pmまで駆動され、その時点でフォーカスジャンプが開始される。
後は第2実施例と同様に、フォーカスジャンプ終了時には、第2補正レンズ592がPd±△Pdの範囲に位置決めされる。ここでPmは、Pc〜Pd’の任意の位置が選ばれるが、Pcに近いほどジャンプ前のフォーカスが外れにくく、Pd’に近いほど第2補正レンズ592の移動速度は遅くても良い。
【0032】
なお、図7の例では、第2補正レンズ592はPmで一旦停止させているが、そのままPmを通過してPdに向かっても良い。
また、3層以上の記録層をもつ多層ディスクにおいては、隣接しない記録層へジャンプする際には、上述した第1、第2、第3実施例のいずれかの動作を隣接する記録層に対して繰り返して行なうことにより、離れた記録層へのジャンプを行なうようにする。このようにした方が、一度にジャンプするより安定なジャンプ動作が実現できる。
また、第2、第3実施例においては、前回までのフォーカスジャンプ動作にかかった時間を記憶する機能が設けることにより、次回以降のフォーカスジャンプ動作では、その記憶されている値に基づき、第2補正レンズ592の移動速度を再計算するように構成してもよい。
【0033】
図8は、このような制御例を第2実施例に適用した場合のエキスパンダー59の制御動作の様子を示す説明図であり、縦軸がエキスパンダーレンズの速度(実線)及びエキスパンダーレンズの位置(破線)を示し、横軸が時間を示している。
最初のフォーカスジャンプの際は、予めメモリに記憶されているジャンプ時間△tfjが用いられ、2回目以降のジャンプでは、△tfjまたは過去の平均値△tfj-aveが用いられて、エキスパンダの移動速度が決定される。
また、速度目標値から各時間における位置目標値が計算され、エキスパンダー制御ループの目標値として設定される。
なお、この例ではbang−bang制御を用いているが、台形制御などを用いても良い。また、本実施例では位置制御系を構成しているが、位置制御の代わりに速度制御を行なっても良い。
【0034】
図9は、本発明に対する参考例による対物レンズと球面収差補正用レンズユニット(エキスパンダーレンズ)の動作を示す説明図であり、縦軸が対物レンズの焦点位置(実線)及びエキスパンダーレンズの位置(破線)を示し、横軸が時間を示している。この第4実施例は、上述した第4の発明の内容に対応している。
本例では、焦点位置移動動作が開始されると、第2補正レンズ592は目標記録層に対応した最適位置Pdに向かって移動し始める。
一方、対物レンズ51側ではフォーカスサーボが中止され、一度、ディスク30から遠ざかる方向に退避された後、再度、ディスク30に近づき、目標記録層上に光スポットが選択的にフォーカスされる。なお、このフォーカス引き込み動作が行なわれる時には、第2補正レンズ592は既に最適位置Pdに位置決めされた状態である。
【0035】
また、目標記録層上に光スポットを選択的にフォーカスさせるために、対物レンズ51がディスクに近づいている時の和信号のピーク回数を検出し、所定回数のピークを検出し終った後の和信号レベルとフォーカスエラーゼロクロスにより引き込みを行なっている。
図10は、その一例として、3層ディスクの最も奥の記録層に選択的にフォーカスさせる時のフォーカスドライブ信号、和信号、フォーカスエラー信号、及び光スポットの位置を示す説明図である。
【0036】
なお、上述したいずれの実施例の場合にも、フォーカスジャンプが完了し、エキスパンダーが最適位置Pdに達した後に、トラッキングエラー信号の振幅や再生RF信号の振幅が最大となるようにエキスパンダー位置を微調整して、球面収差補正をさらに最適化するものとする。
また、上述した各実施例においては、球面収差補正を行なうために、エキスパンダーレンズを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば液晶素子やコリメーターレンズ等を駆動することにより補正を行なうようにしても良い。
例えば、球面収差補正用の光学ユニットに液晶素子を用いる場合、特開平10−269611号公報に開示されるような構成を適用することが可能である。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の光ピックアップ及び記録/再生装置では、光記録媒体の現在フォーカスしているある記録層に対応した球面収差補正の最適状態をScとし、フォーカスジャンプする他の記録層(目標記録層)に対応した球面収差補正の最適状態をSdとした場合、フォーカスジャンプ動作を開始する前に、フォーカスサーボが外れていない状態で、光学ユニットの補正状態を、現在の記録層に対応した球面収差補正の最適状態Scと目標記録層に対応した球面収差補正の最適状態Sdの中間の状態であって、かつ、前記他の記録層に対応した球面収差補正の最適状態Sdの方により近い状態Sd’に予め保持するように制御するようにした。
これにより、現在のフォーカスサーボが外れることなく、かつ、目標記録層に対するフォーカスの引き込み動作も確実に行なうことができ、フォーカスジャンプを安定的に行なうことができる。
特に高NA対物レンズを用いた記録/再生装置において、球面収差補正を行ないつつ、フォーカスジャンプさせることにより、ジャンプ後に確実にフォーカスサーボを引き込むことができる効果がある。
【0038】
また、本発明の光ピックアップ及び記録/再生装置では、フォーカスジャンプ動作の開始と同時に光学ユニットにおける補正状態の変更制御を開始するとともに、フォーカスジャンプ動作の終了時に、光学ユニットの補正状態が目標記録層に対応した球面収差補正の最適状態Sdに対して予め決められた範囲Sd±△Sdに保持されるように制御するようにした。
これにより、現在のフォーカスサーボが外れることなく、かつ、目標記録層に対するフォーカスの引き込み動作も確実に行なうことができ、フォーカスジャンプを安定的に行なうことができる。
特に高NA対物レンズを用いた記録/再生装置において、球面収差補正を行ないつつ、フォーカスジャンプさせることにより、ジャンプ後に確実にフォーカスサーボを引き込むことができる効果がある。
なお、この方法は、球面収差補正用の光学ユニットが、フォーカスジャンプ動作と同じスピードで状態変化できる場合に採用することができる。
【0039】
また、本発明の光ピックアップ及び記録/再生装置では、フォーカスジャンプ動作を開始する前に光学ユニットにおける補正状態の変更制御を開始し、光学ユニットの状態が現在の記録層に対応した球面収差補正の最適状態Scと目標記録層に対応した球面収差補正の最適状態Sdとの中間の予め決められた補正状態Smに達した時にフォーカスジャンプ動作を開始し、さらに、フォーカスジャンプ動作の終了時に、光学ユニットの補正状態が目標記録層に対応した球面収差補正の最適状態Sdに対して予め決められた範囲Sd±△Sdに保持されるように制御するようにした。
これにより、球面収差補正用の光学ユニットが、フォーカスジャンプ動作と同じスピードで状態変化できない場合でも、現在のフォーカスサーボが外れることなく、かつ、目標記録層に対するフォーカスの引き込み動作も確実に行なうことができ、フォーカスジャンプを安定的に行なうことができる。
特に高NA対物レンズを用いた記録/再生装置において、球面収差補正を行ないつつ、フォーカスジャンプさせることにより、ジャンプ後に確実にフォーカスサーボを引き込むことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による記録/再生装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す記録/再生装置に含まれる光ピックアップの光学系の構成を示す断面図である。
【図3】図1に示す記録/再生装置に含まれるDSPの内部処理の構成を示すブロック図である。
【図4】図1に示す記録/再生装置に含まれるエキスパンダー駆動アクチュエータの構成を示す断面図である。
【図5】本発明の第1実施例による対物レンズと球面収差補正用レンズユニットの動作を示す説明図である。
【図6】本発明の第2実施例による対物レンズと球面収差補正用レンズユニットの動作を示す説明図である。
【図7】本発明の第3実施例による対物レンズと球面収差補正用レンズユニットの動作を示す説明図である。
【図8】本発明の第2実施例における球面収差補正用レンズユニットの位置制御動作を示す説明図である。
【図9】 本発明に対する参考例による焦点位置移動動作を示す説明図である。
【図10】 本発明に対する参考例において3層ディスクの最も奥の記録層に選択的にフォーカスさせる時のフォーカスドライブ信号、和信号、フォーカスエラー信号、及び光スポットの位置を示す説明図である。
【符号の説明】
30……光ディスク、40……ディスク駆動系、41……スピンドルモータ、42……ディスククランプ、50……光ピックアップ、51……対物レンズ、52……2軸アクチュエータ、53……レーザダイオード(LD)、54……光検出器(PD)、55……光学系ブロック、56……スライドモータ、57……移動機構、58……LDドライバ、59……エキスパンダー、59A……エキスパンダー位置センサ、60……サーボ制御系、61……スピンドルドライバ、62……エキスパンダードライバ、63……フォーカスドライバ、64……トラッキングドライバ、65……スライドモータドライバ、66……制御用マイコン、67……包絡線検波回路、68……サーボマトリクス基板、69……メモリ、70……DSP。

Claims (18)

  1. 複数の記録層を有する光記録媒体に対して記録及び再生の少なくとも一方を行なう記録/再生装置に設けられ、光学系内部に球面収差を補正する光学ユニットを備えた光ピックアップにおいて、
    前記光学ユニットにおける球面収差の補正状態を制御する補正状態制御手段を有し、
    前記補正状態制御手段は、前記光記録媒体におけるある記録層に合わせたフォーカスから他の記録層に合わせたフォーカスにジャンプするフォーカスジャンプ動作を開始する前に、フォーカスサーボが外れていない状態で、
    前記光学ユニットの補正状態を、前記ある記録層に対応した球面収差補正の最適状態Scと前記他の記録層に対応した球面収差補正の最適状態Sdとの中間の状態であって、かつ、前記他の記録層に対応した球面収差補正の最適状態Sdの方により近い状態Sd’に予め保持するように制御する、
    光ピックアップ。
  2. 前記フォーカスジャンプ動作が行なわれた後に、前記光学ユニットの補正状態が前記他の記録層に対応した球面収差補正ユニット最適状態Sdに制御する請求項1記載の光ピックアップ。
  3. 前記光記録媒体は3層以上の記録層を有し、隣接しない記録層の間のフォーカスジャンプ動作時に、前記補正状態制御手段の動作を隣接する記録層に対して繰り返し行なうことにより、前記光学ユニットの補正状態を最適化するようにした請求項1記載の光ピックアップ。
  4. 前記補正状態制御手段が光学ユニットの制御に用いる各データは予めメモリに記憶されたデータを読み出して用いる請求項1記載の光ピックアップ。
  5. 前記フォーカスジャンプ動作終了後、前記光記録媒体からの反射光を受光素子によって検出し、その検出信号を観測しながら球面収差補正をさらに最適化する機能を有している請求項1記載の光ピックアップ。
  6. 複数の記録層を有する光記録媒体に対して記録及び再生の少なくとも一方を行なう記録/再生装置に設けられ、光学系内部に球面収差を補正する光学ユニットを備えた光ピックアップにおいて、
    前記光学ユニットにおける球面収差の補正状態を制御する補正状態制御手段を有し、
    前記光記録媒体におけるある記録層に合わせたフォーカスから他の記録層に合わせたフォーカスにジャンプするフォーカスジャンプ動作にかかった時間を記憶する機能を有し、
    前記補正状態制御手段は、前記フォーカスジャンプ動作の開始と同時に前記光学ユニットにおける補正状態の変更制御を開始するとともに、
    前記フォーカスジャンプ動作の終了時に、前記光学ユニットの補正状態が前記他の記録層に対応した球面収差補正の最適状態Sdに対して予め決められた範囲Sd±△Sdに保持されるように制御する、
    光ピックアップ。
  7. 予め決められている基準時間値、または前回までにメモリに記憶したフォーカスジャンプ動作時間値に基づいて、前記補正状態制御手段による補正状態の変更速度を制御する請求項6記載の光ピックアップ。
  8. 複数の記録層を有する光記録媒体に対して記録及び再生の少なくとも一方を行なう記録/再生装置に設けられ、光学系内部に球面収差を補正する光学ユニットを備えた光ピックアップにおいて、
    前記光学ユニットにおける球面収差の補正状態を制御する補正状態制御手段を有し、
    前記光記録媒体におけるある記録層に合わせたフォーカスから他の記録層に合わせたフォーカスにジャンプするフォーカスジャンプ動作にかかった時間を記憶する機能を有し、
    前記補正状態制御手段は、前記フォーカスジャンプ動作を開始する前に前記光学ユニットにおける補正状態の変更制御を開始し、
    前記光学ユニットの状態が前記ある記録層に対応した球面収差補正の最適状態Scと前記他の記録層に対応した球面収差補正の最適状態Sdとの中間の予め決められた補正状態Smに達した時に前記フォーカスジャンプ動作を開始し、
    さらに、前記フォーカスジャンプ動作の終了時に、前記光学ユニットの補正状態が前記他の記録層に対応した球面収差補正の最適状態Sdに対して予め決められた範囲Sd±△Sdに保持されるように制御する、
    光ピックアップ。
  9. 予め決められている基準時間値、または前回までにメモリに記憶したフォーカスジャンプ動作時間値に基づいて、前記補正状態制御手段による補正状態の変更速度を制御する請求項8記載の光ピックアップ。
  10. 光学系内部に球面収差を補正する光学ユニットを備えた光ピックアップを有し、複数の記録層を有する光記録媒体に対して記録及び再生の少なくとも一方を行なう記録/再生装置において、
    前記光学ユニットにおける球面収差の補正状態を制御する補正状態制御手段を有し、
    前記補正状態制御手段は、前記光記録媒体におけるある記録層に合わせたフォーカスから他の記録層に合わせたフォーカスにジャンプするフォーカスジャンプ動作を開始する前に、フォーカスサーボが外れていない状態で、
    前記光学ユニットの補正状態を、前記ある記録層に対応した球面収差補正の最適状態Scと前記他の記録層に対応した球面収差補正の最適状態Sdとの中間の状態であって、かつ、前記他の記録層に対応した球面収差補正の最適状態Sdの方により近い状態Sd’に予め保持するように制御する、
    記録/再生装置。
  11. 前記フォーカスジャンプ動作が行なわれた後に、前記光学ユニットの補正状態が前記他の記録層に対応した球面収差補正ユニット最適状態Sdに制御する請求項10記載の記録/再生装置。
  12. 前記光記録媒体は3層以上の記録層を有し、隣接しない記録層の間のフォーカスジャンプ動作時に、前記補正状態制御手段の動作を隣接する記録層に対して繰り返し行なうことにより、前記光学ユニットの補正状態を最適化するようにした請求項10記載の記録/再生装置。
  13. 前記補正状態制御手段が光学ユニットの制御に用いる各データは予めメモリに記憶されたデータを読み出して用いる請求項10記載の記録/再生装置。
  14. 前記フォーカスジャンプ動作終了後、前記光記録媒体からの反射光を受光素子によって検出し、その検出信号を観測しながら球面収差補正をさらに最適化する機能を有している請求項10記載の記録/再生装置。
  15. 光学系内部に球面収差を補正する光学ユニットを備えた光ピックアップを有し、複数の記録層を有する光記録媒体に対して記録及び再生の少なくとも一方を行なう記録/再生装置において、
    前記光学ユニットにおける球面収差の補正状態を制御する補正状態制御手段を有し、
    前記光記録媒体におけるある記録層に合わせたフォーカスから他の記録層に合わせたフォーカスにジャンプするフォーカスジャンプ動作にかかった時間を記憶する機能を有し、
    前記補正状態制御手段は、前記フォーカスジャンプ動作の開始と同時に前記光学ユニットにおける補正状態の変更制御を開始するとともに、
    前記フォーカスジャンプ動作の終了時に、前記光学ユニットの補正状態が前記他の記録層に対応した球面収差補正の最適状態Sdに対して予め決められた範囲Sd±△Sdに保持されるように制御する、
    記録/再生装置。
  16. 予め決められている基準時間値、または前回までにメモリに記憶したフォーカスジャンプ動作時間値に基づいて、前記補正状態制御手段による補正状態の変更速度を制御する請求項15記載の記録/再生装置。
  17. 光学系内部に球面収差を補正する光学ユニットを備えた光ピックアップを有し、複数の記録層を有する光記録媒体に対して記録及び再生の少なくとも一方を行なう記録/再生装置において、
    前記光学ユニットにおける球面収差の補正状態を制御する補正状態制御手段を有し、
    前記光記録媒体におけるある記録層に合わせたフォーカスから他の記録層に合わせたフォーカスにジャンプするフォーカスジャンプ動作にかかった時間を記憶する機能を有し、
    前記補正状態制御手段は、前記フォーカスジャンプ動作を開始する前に前記光学ユニットにおける補正状態の変更制御を開始し、
    前記光学ユニットの状態が前記ある記録層に対応した球面収差補正の最適状態Scと前記他の記録層に対応した球面収差補正の最適状態Sdとの中間の予め決められた補正状態Smに達した時に前記フォーカスジャンプ動作を開始し、
    さらに、前記フォーカスジャンプ動作の終了時に、前記光学ユニットの補正状態が前記他の記録層に対応した球面収差補正の最適状態Sdに対して予め決められた範囲Sd±△Sdに保持されるように制御する、
    記録/再生装置。
  18. 予め決められている基準時間値、または前回までにメモリに記憶したフォーカスジャンプ動作時間値に基づいて、前記補正状態制御手段による補正状態の変更速度を制御する請求項17記載の記録/再生装置。
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