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JP4784045B2 - タグラベル作成装置用カートリッジ、及びタグラベル作成装置 - Google Patents

タグラベル作成装置用カートリッジ、及びタグラベル作成装置 Download PDF

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Description

本発明は、タグラベルをテープ状に連続的に作成するタグラベル作成装置用ロール、無線タグ回路素子を備えた無線タグラベルを作成するタグラベル作成装置用カートリッジ、及びタグラベル作成装置に関する。
従来、被印字材となるテープをロール状にカートリッジ(カセット)内に収納し、ロールよりテープを繰り出しつつ所望の文字を印刷してラベル状に排出するテープ印字装置(ラベル作成装置)が既に提唱されている(例えば、特許文献1)。
この従来技術においては、基材テープ(粘着テープ)を巻回したロールと、この基材テープに貼り合わされる被印字テープ(フィルムテープ)を巻回したロールとを備え、これら2つのロールから上記基材テープ及び上記被印字テープをそれぞれ繰り出しつつ被印字テープに所定の印字を行い、印字後の被印字テープと上記基材テープとを貼り合わせ、ラベルを作成するようになっている。
特開平7−314831号公報(図1及び図2)
近年、無線タグ回路素子を備えた小型の無線タグとリーダ(読み取り装置)/ライタ(書き込み装置)との間で非接触で情報の読み取り/書き込みを行うRFID(Radio Frequency Identification)システムが注目されている。無線タグが汚れている場合や見えない位置に配置されている場合であっても、リーダ/ライタ側より無線タグに備えられた無線タグ回路素子にアクセス(情報の読み取り/書き込み)が可能である。無線タグ回路素子は、所定の無線タグ情報を記憶するIC回路部とこのIC回路部に接続されて情報の送受信を行うアンテナとを備えており、無線タグが汚れている場合や見えない位置に配置されている場合であっても、リーダ/ライタ側よりIC回路部の無線タグ情報に対してアクセス(情報の読み取り/書き込み)が可能であり、商品管理や検査工程等の様々な分野において実用が期待されている。
ここで、このようなタグについて、内部に記憶されたタグ情報とは別にその無線タグ情報に関連した情報をラベルに印字し、このラベルをタグに貼り合わせて使用するようにすれば、ユーザ側から上記関連情報を視認できて何かと便利である。
そこで、上記従来技術を応用し、その基材テープ側かあるいは被印字テープ側に上記無線タグ回路素子を配置して無線タグ回路素子入りの印字テープを作成し、これよりタグラベルを作成することが考えられる。この際、無線タグ回路素子入りであることを明確にする等の理由により、基材テープ側でなく被印字テープ側に無線タグ回路素子を配置する場合がある。この場合、被印字テープのうち無線タグ回路素子が設けられた部分はその分凹凸形状となるため、上記した印字ヘッドによる被印字テープへの印字が良好に行えなくなったり、印字が見ずらくなってしまうというおそれがある。
本発明の目的は、無線タグ回路素子を配置したテープ部材に対しても印字を良好に行うことができる、タグラベル作成装置用カートリッジ、及びタグラベル作成装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、情報を記憶するIC回路部及びこのIC回路部に接続され情報の送受信を行うアンテナ部を備えた複数の無線タグ回路素子がその幅方向一方側端部に配列されるとともに、それぞれの無線タグ回路素子の前記幅方向他方側に印字領域を備えたタグテープを巻回して構成したロールを収容し、前記ロールから前記タグテープを繰り出しつつ印字ヘッドで前記印字領域に所定の印字を行い、印字後の前記タグテープを用いてタグラベルを作成するタグラベル作成装置に着脱可能に取り付けられ、前記タグテープにおける前記無線タグ回路素子のテープ幅方向配置位置に対応し、カートリッジを前記タグラベル作成装置に対し装着した際に前記印字領域が印字ヘッドに正対するように可動印字ヘッドを移動させるための位置決めを行う印字ヘッド位置決め設定部を有することにより、前記タグラベル作成装置に装着された際に、前記ロールから繰り出された前記タグテープの前記印字領域が前記印字ヘッドに正対し、前記無線タグ回路素子が配置された領域が前記印字ヘッドに正対しないように構成されていることを特徴とする。
本願第1発明においては、ロールより繰り出されるタグテープに印字を行ってタグラベルを作成するとき、タグテープのテープ幅方向一方側に寄せるように複数の無線タグ回路素子を配列し、余った他方側を装置側の印字ヘッドにより印字される印字領域とする。これにより、印字ヘッドによる印字が無線タグ回路素子の配置部分の凹凸形状の影響を受けることがなくなるので、良好な印字を行うことができる。
また、単にカートリッジをタグラベル作成装置側に装着するだけで、印字ヘッド位置決め設定部によって可動印字ヘッドが移動し位置決めされ、印字ヘッドを印字領域に正対させることができる。
第2発明は、上記第1発明において、前記印字ヘッド位置決め設定部は、前記ロールを内設した筐体に設けた凸部又は凹部であることを特徴とする。
これにより、カートリッジをタグラベル作成装置側に装着すると、カートリッジ側の筐体の凸部又は凹部によって可動印字ヘッドが移動してタグテープ幅方向に位置決めされ、印字ヘッドを印字領域に正対させることができる。
上記目的を達成するために、第3の発明は、情報を記憶するIC回路部及びこのIC回路部に接続され情報の送受信を行うアンテナ部を備えた複数の無線タグ回路素子がその幅方向一方側端部に配列されるとともに、それぞれの無線タグ回路素子の前記幅方向他方側に印字領域を備えたタグテープを巻回して構成したロールを収容し、前記ロールから前記タグテープを繰り出しつつ前記印字領域に所定の印字を行い、印字後の前記タグテープを用いてタグラベルを作成するタグラベル作成装置に着脱可能に取り付けられるタグラベル作成装置用カートリッジであって、前記タグテープにおける前記無線タグ回路素子の有無に関する情報を含む被検出部を、当該被検出部の検出結果に基づき、前記タグラベル作成装置において前記無線タグ回路素子が配置された領域には印字を行わないように印字動作範囲を制限制御するモードと、この制限制御を行わない通常モードとを切り換え可能なように、前記ロールを内設した筐体に設けたことを特徴とする。
これにより、タグラベル作成装置側に被検出部の情報を検出する手段を設けることで、検出した無線タグ回路素子配置態様情報に応じて、装置側で種々の制御を行うことが可能となる。すなわち、タグカートリッジを取り付けて印字動作範囲の制限制御を行うモードで無線タグラベルを作成するのも、通常のカートリッジを取り付けて通常モードにて無線タグのない通常のラベルを作成するのも、1つの装置で行えるようになり、ユーザ側の使い勝手を向上できる。

上記目的を達成するために、第4の発明は、筐体と、この筐体に設けられ、情報を記憶するIC回路部及びこのIC回路部に接続され情報の送受信を行うアンテナ部を備えた複数の無線タグ回路素子がその幅方向一方側端部に配列されるとともに、それぞれの無線タグ回路素子の前記幅方向他方側に印字領域を備えたタグテープを巻回したロールを備えたタグカートリッジを着脱可能なカートリッジホルダ部と、前記タグテープを前記ロールから繰り出すための繰り出し駆動軸と、前記ロールから繰り出される前記タグテープの前記印字領域に正対し、前記無線タグ回路素子が配置された領域には正対しないように設けられ、前記印字領域に所定の印字を行う印字ヘッドとを有し、印字後の前記タグテープを用いてタグラベルを作成するタグラベル作成装置であって、前記印字ヘッドは、前記筐体に対し、前記タグカートリッジが装着された際に、前記印字領域が当該印字ヘッドに正対するように前記タグテープのテープ幅方向に変位可能に設けられており、かつ、前記タグテープにおける前記無線タグ回路素子のテープ幅方向配置位置に対応し前記タグカートリッジに設けられた印字ヘッド位置決め設定部に係合し、タグカートリッジを前記タグラベル作成装置に対し装着した際に前記印字領域が印字ヘッドに正対するように前記可動印字ヘッドを移動させる印字ヘッド移動機構を設けたことを特徴とする。
本願第4発明においては、タグテープのテープ幅方向一方側に寄せるように複数の無線タグ回路素子を配列し余った他方側を印字ヘッドにより印字される印字領域としたタグカートリッジを、カートリッジホルダ部に装着してタグラベルを作成する。これにより、印字ヘッドによる印字が無線タグ回路素子の配置部分の凹凸形状の影響を受けることがなくなるので、良好な印字を行うことができる。
また、可動印字ヘッドをテープ幅方向に変位させることで、上述のようにタグテープの他方側に位置する印字領域に正対させることが可能となるので、無線タグ回路素子と別に設けた印字領域に対し確実に印字を行うことができる。
また、単にタグカートリッジを筐体に装着するだけで、印字ヘッド移動 機構によって可動印字ヘッドが移動し位置決めされ、印字ヘッドを印字領域に正対させて確実に印字を行うことができる。
上記目的を達成するために、第5の発明は、筐体と、この筐体に設けられ、情報を記憶するIC回路部及びこのIC回路部に接続され情報の送受信を行うアンテナ部を備えた複数の無線タグ回路素子がその幅方向一方側端部に配列したタグテープを巻回したロールを備えたタグカートリッジを着脱可能なカートリッジホルダ部と、前記タグテープを前記ロールから繰り出すための繰り出し駆動軸と、前記ロールから繰り出される前記タグテープに所定の印字を行う印字ヘッドと、この印字ヘッドを、前記タグテープの幅方向他方側の印字領域にのみ印字を行い、前記タグテープの幅方向一方側端部に設けた前記無線タグ回路素子には印字を行わないように印字動作範囲を制限制御するモードと、この制限制御を行わない通常モードとを切り換え可能な印字制御手段とを有し、印字後の前記タグテープを用いてタグラベルを作成することを特徴とする。
本願第5発明においては、タグテープのテープ幅方向一方側に寄せるように複数の無線タグ回路素子を配列したタグカートリッジを、カートリッジホルダ部に装着してタグラベルを作成する。このとき、印字制御手段で、タグテープの幅方向一方側端部の無線タグ回路素子には印字を行わず、幅方向他方側にのみ印字を行ってここを印字領域とするように印字動作範囲を制限制御する。これにより、印字ヘッドによる印字が無線タグ回路素子の配置部分の凹凸形状の影響を受けることがなくなるので、良好な印字を行うことができる。
また印字制御手段が、印字動作範囲の制限制御を行うモードと、この制限制御を行わない通常モードとを切り換え可能であるので、タグカートリッジを取り付けて印字動作範囲の制限制御を行うモードで無線タグラベルを作成するのも、通常のカートリッジを取り付けて通常モードにて無線タグのない通常のラベルを作成するのも、1つの装置で行えるようになり、ユーザ側の使い勝手を向上できる。
第6発明は、上記第5発明において、前記印字制御手段は、前記印字領域の大きさに応じて、印字文字の大きさを変化させることを特徴とする。
これにより、印字動作範囲が制限制御される態様に基づき種々生じうる印字領域の大小に応じ、適切な文字大きさを選択して印字を行うことが可能となる。
第7発明は、上記第5又は第6発明において、前記タグカートリッジの被検出部に形成された、前記タグテープでの前記無線タグ回路素子の有無に関する情報を検出する検出手段を有し、前記印字制御手段は、前記検出手段で前記無線タグ回路素子が有ると検出された場合には、印字動作範囲を制限制御するモードに切り換え、前記検出手段で前記無線タグ回路素子が無いと検出された場合には、前記通常モードに切り換えることを特徴とする。
これにより、検出手段で検出した無線タグ回路素子配置態様に関する情報に応じて、タグラベル作成装置側で種々の制御を行うことが可能となる。
上記目的を達成するために、第8の発明は、テープ幅方向寸法に沿った略全域にわたる印字領域を備えた通常テープを巻回したロールを備えた通常カートリッジと、前記通常テープの印字領域と略同一のテープ幅方向寸法を備えた印字領域、及び、当該印字領域の前記テープ幅方向の一方側に位置し、情報を記憶するIC回路部とこのIC回路部に接続されたタグ側アンテナとを備えた無線タグ回路素子の配置領域、を含み前記通常テープより前記テープ幅方向寸法が大きなタグテープを巻回したロールを備えたタグカートリッジとを、選択的に着脱可能に設置するカートリッジホルダと、前記無線タグ回路素子のIC回路部との間で無線通信により情報の送受信を行う装置側アンテナと、前記カートリッジホルダに前記タグカートリッジが装着されたときには前記タグテープを巻回したロールから当該タグテープを繰り出し、前記カートリッジホルダに前記通常カートリッジが装着されたときには前記通常テープを巻回したロールから当該通常テープを繰り出すための、繰り出し駆動軸と、前記通常テープと略同一の前記テープ幅方向寸法を備えるとともに、通電により発熱する複数の発熱素子を備え、前記繰り出し駆動軸によって搬送される前記タグテープ又は前記通常テープに印字を行うサーマルヘッドと、前記通常テープの前記印字領域又は前記タグテープの前記印字領域に正対する前記サーマルヘッドの、前記テープ幅方向寸法に沿った略全域に通電を実行するように、前記サーマルヘッドの通電領域を制御する印刷駆動回路と、を有し、前記タグカートリッジ及び前記通常カートリッジは、前記カートリッジホルダに装着されるときの位置決めを行うためのカートリッジ位置決め設定部をそれぞれ備え、前記カートリッジホルダは、前記タグカートリッジが装着されるときには、当該タグカートリッジから繰り出される前記タグテープのうち前記テープ幅方向一方側に位置する前記無線タグ回路素子の配置領域を前記サーマルヘッドの外方へはみ出させつつ、当該タグテープのうち残りの部分である前記印字領域を前記サーマルヘッドに正対させるように前記カートリッジ位置決め設定部と協働して前記タグカートリッジを位置決めして支持し、かつ、前記通常カートリッジが装着されるときには、当該通常カートリッジから繰り出される前記通常テープのうち前記テープ幅方向寸法に沿った略全領域に位置する前記印字領域を前記サーマルヘッドに正対させるように前記カートリッジ位置決め設定部と協働して前記通常カートリッジを位置決めして支持するための、位置決め支持部を有することを特徴とする。
本願第8発明においては、タグテープのテープ幅方向一方側に寄せるように複数の無線タグ回路素子を配列し余った他方側を印字領域としたタグカートリッジを、位置決め支持部によって複数の無線タグ回路素子をサーマルヘッドの外方へはみ出させつつ印字領域をサーマルヘッドに正対させるようにして、カートリッジホルダ部に装着し、タグラベルを作成する。これにより、サーマルヘッドによる印字が無線タグ回路素子の配置部分の凹凸形状の影響を受けることがなくなるので、良好な印字を行うことができる。
第9発明は、上記第8発明において、前記位置決め支持部は、カートリッジホルダに立設された凸部形状のカートリッジ位置決め部材であることを特徴とする。
これにより、単にタグカートリッジを筐体に装着するだけで、凸部形状のカートリッジ位置決め部材によってタグカートリッジが位置決めされ、印字領域をサーマルヘッドに正対させることができる。
第10発明は、上記第9発明において、前記カートリッジ位置決め設定部は、前記カートリッジ位置決め部材の凸部形状に係合するようにカートリッジケースに設けた位置決め凹部であることを特徴とする。
これにより、凸部形状のカートリッジ位置決め部材と、これに係合する位置決め凹部との協働により、単にタグカートリッジを筐体に装着するだけでタグカートリッジが位置決めされ、印字領域をサーマルヘッドに正対させることができる。
本発明によれば、印字ヘッドによる印字が無線タグ回路素子の配置部分の凹凸形状の影響を受けることがなくなるので、良好な印字を行うことができる。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態のタグラベル作成装置(但し後述するカートリッジ100を取り付け、さらに開閉蓋OCを開けた状態)の全体概略構造を表す斜視図である。
図1において、タグラベル作成装置(テープ作成装置)Mは、装置本体1と、この装置本体1に着脱可能に取り付けられるカートリッジ(タグカートリッジ)100を収容するためのカートリッジホルダ部2と、装置本体1の外郭を構成する筐体3と、UHF帯等の高周波を用いて無線通信により信号の授受を行うアンテナ4と、閉じ状態で上記カートリッジホルダ部2を覆うように装置本体1に回動可能に接続された開閉蓋OCとを有している。
図2は、上記装置本体1のうち上記カートリッジ100周辺の部分を、カートリッジ100とともに表す図1中II方向からみた(一部透視)上面図である。
図2において、カートリッジ100は筐体3内の凹所である上記カートリッジホルダ部2に嵌合され、タグテープ103が巻回されたタグテープロール101と、印字用のインクリボン104を繰り出すリボン供給側ロール106と、印字後のインクリボン104を巻き取るリボン巻き取りローラ105と、上記タグテープロール101をカートリッジ100外部方向にテープ送りをするテープ送りローラ102とを有している。
タグテープロール101は、リール部材101Aの周りに、長手方向に複数の上記無線タグ回路素子Toが順次形成された帯状の透明な上記タグテープ103を巻回している。
タグテープロール101に巻き回されるタグテープ103はこの例では3層構造となっており(図2中部分拡大図参照)、外側に巻かれる側(図2中左側)よりその反対側(図2中右側)へ向かって、剥離紙103a、粘着層103b、PET(ポリエチレンテレフタラート)等から成るカバーフィルム(被印字層)103cの順序で積層され構成されている。
カバーフィルム103cの裏側(図2中左側)には、情報を記憶するIC回路部150が一体的に設けられており、カバーフィルム103cの裏側の表面には上記IC回路部150に接続され情報の送受信を行うアンテナ151が形成されており、これらIC回路部150及びアンテナ151によって無線タグ回路素子Toが構成されている。カバーフィルム103cの裏側(図2中左側)には、上記粘着層103bによって上記剥離紙103aがカバーフィルム103cに接着されている。この剥離紙103aは、最終的に完成した無線タグラベルTが所定の商品等に貼り付けられる際に、これを剥がすことで粘着層103bにより当該商品等に接着できるようにしたものである。
また、カートリッジ100のケース120には、テープ送りローラ102と反対側の隅部には被検出部ISが形成されている。この被検出部ISには所定のパターンにより複数個のスイッチ孔hが孔設されており、各パターンは、パラメータ情報、例えば、カートリッジ100内の上記無線タグ回路素子Toに最適な通信パラメータ(無線通信に使用する電波の周波数、通信プロトコル等)やタグ属性パラメータ(無線タグ回路素子Toのアンテナ151の感度、IC回路部150のメモリ容量、素子Toを貼り付けるテープ103の幅、テープ103上の素子Toの配置間隔等)等により特定されるカートリッジ100の種類を表している。各カートリッジ100の種類に従って異なるこのパターンが、装置本体1側に配設された複数個のカートリッジセンサ(又はカートリッジ検出スイッチ)132(検出手段;後述の図15参照)のにより検出されるようになっている。
一方、上記タグラベル作成装置Mのカートリッジホルダ部2には、上記タグテープロール101から繰り出されたタグテープ103に所定の印字(印刷)を行う印字ヘッド(サーマルヘッド)8と、タグテープ103への印字が終了したインクリボン104を巻き取るリボン巻き取りローラ105を駆動するリボン巻き取りローラ駆動軸107と、テープ送りローラ102を駆動するテープ送りローラ駆動軸(繰り出し駆動軸)109と、印字ヘッド8に対向する位置に当接離反可能に配置されプラテンローラ110とサブローラ111を保持するローラーホルダ112とを備えている。
カートリッジ100が上記タグラベル作成装置Mのカートリッジホルダ部2に装着されると、上記ローラホルダ112が離反位置から当接位置に移動され、タグテープ103及びインクリボン104が印字ヘッド8とプラテンローラ110との間に狭持されるとともに、またタグテープ103がテープ送りローラ102とサブローラ111との間に狭持される。前述のテープ送りローラ駆動軸109とサブローラ111及びプラテンローラ110はギヤにて連結されており、テープ送りローラ駆動軸109の駆動に伴いテープ送りローラ102、サブローラ111及びプラテンローラ110が回転するようになっている。そして、この第2ロール102より巻き出されるタグテープ103は、その表面側に配置された上記リボン供給側ロール106及び上記リボン巻き取りローラ105で駆動されるインクリボン104が、上記印字ヘッド8に押圧されることで当該タグテープ103の表面に当接させられるようになっている。
上記構成において、テープ送りローラ102及びリボン巻き取りローラ105がカートリッジ用モータ203(後述)の駆動力によって矢印A及び矢印Bで示す方向にそれぞれ同期して自転され、この駆動力によってタグテープロール101からタグテープ103が繰り出される。これとともに、印刷駆動回路205(後述)により印字ヘッド8の複数の発熱素子が通電される。この結果、タグテープ103の裏面(=カバーフィルム103c側の面、後述の図参照)に所定の文字、記号、バーコード等の印字Rが印刷され、印字済タグラベル用テープ108として形成され、カートリッジ100外へと搬出される。タグテープ103への印字が終了したインクリボン104は、リボン巻き取りローラ駆動軸107の駆動によりリボン巻き取りローラ105に巻き取られる。
図3は、上記カートリッジ100を取り付けた状態の装置本体1の詳細を表す概念的構成図である。
図3において、タグテープロール101に巻回された上記タグテープ103は、上記複数の無線タグ回路素子Toがその幅方向一方側(図3中下側)端部に配列されるとともに、それぞれの無線タグ回路素子Toの幅方向他方側(図3中上側)が印字ヘッド8により各無線タグ回路素子Toに対応する印字が行われる印字領域Sとなっている。
また装置本体1は、前述の構成の他に、上記した印刷動作に伴い印字済タグラベル用テープ108に備えられる無線タグ回路素子Toとの間でUHF帯等の高周波を用いて無線通信により信号の授受を行う上記アンテナ4と、上記印字済タグラベル用テープ108を所定のタイミングで所定の長さに切断しラベル状の無線タグラベルT(後述)を生成するカッタ5と、上記無線通信による信号授受時において無線タグ回路素子Toをアンテナ4に対向する所定のアクセスエリアに設定保持するとともに切断後の各無線タグラベルTを案内するための一対の搬送ガイド6と、その案内された無線タグラベルTを搬出口Eへと搬送し送出する送出ローラ7と、搬出口Eにおける無線タグラベルTの有無を検出するセンサ9と、上記アンテナ4を介し上記無線タグ回路素子ToのIC回路部150の情報(無線タグ情報)へアクセスする(読み取り又は書き込みを行う)ための高周波回路201と、無線タグ回路素子ToのIC回路部150から読み出された信号を処理して情報を読み出すとともに無線タグ回路素子ToのIC回路部150へアクセスする信号処理回路202と、上記カートリッジ用モータ203の駆動を制御するカートリッジ駆動回路204と、上記印字ヘッド8への通電を制御する印刷駆動回路205と、上記カッタ5を駆動して切断動作を行わせるソレノイド206と、そのソレノイド206を制御するソレノイド駆動回路207と、上記送出ローラを駆動する送出ローラ用モータ208を制御する送出ローラ駆動回路209と、上記高周波回路201、信号処理回路202、カートリッジ駆動回路204、印刷駆動回路205、ソレノイド駆動回路207、送出ローラ駆動回路209等を介し、タグラベル作成装置M全体の動作を制御するための制御回路210とを有する。
カッタ5は、カートリッジ100の出口部近傍に設けられており、カートリッジ100より搬出されさらに無線タグ回路素子ToのIC回路部150に対する無線タグ情報読み取り/書き込みが終了した印字済タグラベル用テープ108を、所定のタイミングで所定の長さに切断し、無線タグ回路素子Toを備えた無線タグ(タグラベル)Tに分割生成する。
制御回路210は、いわゆるマイクロコンピュータであり、詳細な図示を省略するが、中央演算処理装置であるCPU、ROM、及びRAM等から構成され、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行うようになっている。またこの制御回路210は、電源回路211Aにより給電されるとともに、通信回路211Bを介し例えば通信回線に接続され、この通信回線に接続された図示しないルートサーバ、他の端末、汎用コンピュータ、及び情報サーバ等との間で情報のやりとりが可能となっている。
図4は、上記高周波回路201の詳細機能を表す機能ブロック図である。この図4において、高周波回路201は、アンテナ4を介し無線タグ回路素子Toに対して信号を送信する送信部212と、アンテナ4により受信された無線タグ回路素子Toからの反射波を入力する受信部213と、送受分離器214とから構成される。
送信部212は、無線タグ回路素子ToのIC回路部150の無線タグ情報にアクセスする(読み取り/書き込みを行う)ための搬送波を発生させる水晶発振回路215と、上記信号処理回路212から供給される信号に基づいて上記発生させられた搬送波を変調(この例では信号処理回路212からの「TX_ASK」信号に基づく振幅変調)する第1乗算回路216(但し振幅変調の場合は増幅率可変アンプ等を用いてもよい)と、その第1乗算回路216により変調された変調波を増幅(この例では制御回路210からの「TX_PWR」信号によって増幅率を決定される増幅)する第1アンプ217とを備えている。そして、上記第1アンプ217の出力は、送受分離器214を介してアンテナ4に伝達されて無線タグ回路素子ToのIC回路部150に供給される。
受信部213は、アンテナ4により受信された無線タグ回路素子Toからの反射波と上記発生させられた搬送波とを掛け合わせる第2乗算回路218と、その第2乗算回路218の出力から必要な帯域の信号のみを取り出すためのバンドパスフィルタ219と、このバンドパスフィルタ219の出力を増幅して第1リミッタ220に供給する第2アンプ221と、上記アンテナ4により受信された無線タグ回路素子Toからの反射波と上記発生された後に位相が90°ずらされた搬送波とを掛け合わせる第3乗算回路222と、その第3乗算回路222の出力から必要な帯域の信号のみを取り出すためのバンドパスフィルタ223と、このバンドパスフィルタ223の出力を入力するとともに増幅して第2リミッタ224に供給する第3アンプ225とを備えている。そして、上記第1リミッタ220から出力される信号「RXS−I」及び第2リミッタ224から出力される信号「RXS−Q」は、上記信号処理回路202に入力されて処理される。
また、第2アンプ221及び第3アンプ225の出力は、RSSI(Received Signal Strength Indicator)回路226にも入力され、それらの信号の強度を示す信号「RSSI」が信号処理回路202に入力されるようになっている。このようにして、本実施形態のタグラベル作成装置Mでは、I−Q直交復調によって無線タグ回路素子Toからの反射波の復調が行われる。
図5は、上記した印字済タグラベル用テープ108に備えられた無線タグ回路素子Toの機能的構成を表す機能ブロック図である。
この図5において、無線タグ回路素子Toは、タグラベル作成装置M側のアンテナ4とUHF帯等の高周波を用いて非接触で信号の送受信を行う上記アンテナ151と、このアンテナ151に接続されたIC回路部150とを有している。
IC回路部150は、アンテナ151により受信された搬送波を整流する整流部152と、この整流部152により整流された搬送波のエネルギを蓄積し駆動電源とするための電源部153と、上記アンテナ151により受信された搬送波からクロック信号を抽出して制御部157に供給するクロック抽出部154と、所定の情報信号を記憶し得る情報記憶部として機能するメモリ部155と、上記アンテナ151に接続された変復調部156と、上記整流部152、クロック抽出部154、及び変復調部156等を介して上記無線タグ回路素子Toの作動を制御するための上記制御部157とを備えている。
変復調部156は、アンテナ151により受信された上記タグラベル作成装置Mのアンテナ4からの通信信号の復調を行うと共に、上記制御部157からの応答信号に基づき、アンテナ4より受信された搬送波を変調反射する。
制御部157は、上記変復調部156により復調された受信信号を解釈し、上記メモリ部155において記憶された情報信号に基づいて返信信号を生成し、上記変復調部156により返信する制御等の基本的な制御を実行する。
図6(a)及び図6(b)は、上記のようにして無線タグ回路素子Toの情報読み取り(又は書き込み)及び印字済タグラベル用テープ108の切断が完了し形成された無線タグラベルTの外観の一例を表す図であり、図6(a)は上面図、図6(b)は下面図である。また図7は、図6中VII‐VII′断面による横断面図である。
これら図6(a)、図6(b)、及び図7において、無線タグラベルTは、前述のように3層構造となっており、表面側(図7中上側)よりその反対側(図7中下側)へ向かって、カバーフィルム103c、粘着層103b、剥離紙103aの順で積層している。そして、前述のように カバーフィルム103cの裏側に、IC回路部150及びアンテナ151からなる無線タグ回路素子Toが備えられるとともに、カバーフィルム103cの表面に印字R(この例では「AA−AA」の文字)が印刷されている。
以上の基本構成において、本発明の要部は、カートリッジ100内の厚さ方向寸法(後述の図11のt参照)を装着時のカートリッジ下方側(装着方向の前方側)へと増大させるとともに、カートリッジ100のタグテープロール101に巻回されたタグテープ103の幅寸法もその増大した下方側へと増大させる。そして、タグテープ103のうち印字ヘッド8に正対する領域を印字領域とする一方、その下方領域を上記無線タグ回路素子Toが配列される領域とすることにある。以下、その詳細を図8〜図12により説明する。
図8は、カートリッジ100の詳細構造をその周辺部とともに示す斜視図である。
この図8において、カートリッジ100は、その外郭を構成する筐体としてのケース120を備えており、このケース120には、上記タグテープロール101を回動可能に支持する支持孔121と、上記リボン巻き取りローラ105を回動可能に支持する支持孔122と、上記テープ送りローラ102を回動可能に支持する支持孔123とが設けられている。
またケース120の一方側(図8中右前方側)には、上記タグテープロール101より繰り出された上記タグテープ103、及び上記リボン供給側ロール106から繰り出されたインクリボン104を案内し、突出端部の開口(図示せず)から送出するアーム部(ガイド部)124が設けられている。また、このアーム部124の図8中左手前側には上記印字ヘッド8が貫入され装着されるヘッド装着部125が形成されている。このヘッド装着部125の上記アーム部124と対向する壁部にテープ排出方向に向かって入り込むように第1嵌合部126Aが形成され、また上記第1嵌合部126Aと直交する方向に入り込むように第2嵌合部126Bが形成されている。
またカートリッジホルダ部2には、装置本体1に立設した支持軸112Aの周りに回動可能に支持された上記ローラホルダ112がカートリッジ100に対向するように配設されており、このローラホルダ112に、上記サブローラ111及びプラテンローラ110が回動可能に支持されている。タグテープ103は、上記したように上記テープ送りローラ102とサブローラ111との協働により、タグテープロール101から引き出され、上記アーム部124の開口からヘッド装着部125へ導出された後、印字ヘッド8とプラテンローラ110との間に狭持され、さらにテープ送りローラ102とサブローラ111との間に狭持される。またインクリボン104は、リボン巻き取りローラ105によりリボン供給側ロール106から引き出され、アーム部124の開口からヘッド装着部125へ導出された後、リボン巻き取りローラ105の周囲に巻き取られる。
図9は、上記ローラホルダ112及び印字ヘッド8付近の詳細構造を表す図2中IX−IX′断面による横断面図であり、図10は図9中X部を抽出して示す部分拡大図である。
これら図9及び図10において、カートリッジホルダ部2の一方側(図9中右側)においてヘッドホルダ127が装置本体1に固設され、このヘッドホルダ127に印字ヘッド8が搭載されている。
このヘッドホルダ127には上記第1嵌合部126Aに挿嵌される第1突起部(図示せず)と第2嵌合部126Bに挿嵌される第2突起部(図示せず)とが設けられている。これらの嵌合による位置決め機能によって、ヘッド装着部125でアーム部124より露出されたタグテープ103及びインクリボン104が印字ヘッド8やヘッドホルダ127に接触されることなく、カートリッジ100が確実かつ容易にカートリッジホルダ部2に装着できるようになっている。
図11は、図8中XI方向から見た矢視側面図である。前述のようなタグテープ103の構成に対応し、印字済みタグラベル用テープ108には、複数の無線タグ回路素子Toがその幅方向一方側(図11中下側)端部に配列されるとともに、各無線タグ回路素子Toの幅方向他方側(図11中上側)は、対応する印字(この例では「AA−AA」)が行われた印字領域Sとなっている。
ここで、このようなタグテープ103及び印字済みタグラベル用テープ108の配置構成を実現するために、本実施形態の最も大きな特徴として、カートリッジ100の厚さ方向寸法tを、通常(例えば前述した従来技術のタグラベル装置)の寸法t′よりもカートリッジ100装着時の下方側(図11中下方側)へと△tだけ増大させるとともに、タグテープ103及び印字済みタグラベル用テープ108の幅方向寸法Wも、通常の寸法W′よりも下方側へ△Wだけ増大させ、その増大した△W分の領域に無線タグ回路素子Toを配置している。この結果、印字ヘッド8に正対する領域には通常通りの大きさの印字領域Sを確保できるようになっている。
そして、上記印字領域Sに印字ヘッド8を正対させるようなカートリッジ100の上下方向の位置決めは、カートリッジホルダ部2に(例えばカートリッジ100の四隅位置近傍に対応した4箇所に)立設された凸部形状のカートリッジ位置決め部材(位置決め支持部)128と、これに係合するようにカートリッジ100のケース120下部に設けた位置決め凹部(カートリッジ位置決め設定部)129とにより行われる。
特にこの例では、このカートリッジホルダ部2の位置決め部材128とカートリッジ100の位置決め凹部129とで位置決めを行う構成とすることにより、図12(a)に示すような本実施形態のカートリッジ100のみならず、図12(b)に示す従来(無線タグ回路素子のない被印字テープに印字を行うもの)のカートリッジ100′にも適用可能となっている。
すなわち、図12(a)に示すカートリッジ100では、印字ヘッド8のテープ幅方向中心線kHと印字済タグラベル用テープ108のテープ幅方向中心線kTとが偏心する構造となっているのに対し、図12(b)に示すカートリッジ100′では、印字ヘッド8のテープ幅方向中心線kHと印字済タグラベル用テープ108のテープ幅方向中心線kTとが一致する構造となっており、またテープの幅方向寸法が印字ヘッドの同方向寸法と略等しくなっている。このカートリッジ100′では、例えば図示のように位置決め凹部129を設けずカートリッジ100′の下面に直接位置決め部材128を当接させることにより、上記構造の差異に関係なく、同一の装置構造で共通に適用可能となっている。
以上のように構成した本実施形態のタグラベル作成装置Mにおいては、タグテープロール101からタグテープ103を繰り出しつつ印字ヘッド8でタグテープ103に所定の印字を行って印字済タグラベル用テープ108を作成し、さらにタグテープ103に備えられた無線タグ回路素子Toにアンテナ4を介して無線タグ情報の読み取り/書き込みを行った後、カッタ5により無線タグ回路素子Toを含む所定の大きさに切断し、印字情報Rつきの無線タグラベルTを完成させる。
ここで、本実施形態においては、タグテープロール101のタグテープ103において、図11や図3に示すように、複数の無線タグ回路素子Toをそのテープ幅方向一方側(この例ではカートリッジ100装着時における下方側)に寄せるように配列するとともに、余った他方側(カートリッジ100装着時における上方側)を印字ヘッド8により印字される印字領域Sとしている。これにより、無線タグ回路素子Toを含むタグテープ103が印字のためにアーム部124から印字ヘッド8側へと導入されて印字ヘッド8とプラテンローラ110との間に狭持され印字が開始されたときでも、印字ヘッド8による印字Rが無線タグ回路素子Toの配置部分の凹凸形状の影響を受けず、良好な印字を行うことができる。
またこのとき、前述したカートリッジ位置決め部材128と位置決め凹部129との位置決め構造により、単にカートリッジ100をタグラベル作成装置Mのカートリッジホルダ部2に装着するだけで、カートリッジ100が位置決めされ、印字領域Sを印字ヘッド8に正対させることができる。
また、上記のように無線タグ回路素子Toをタグテープ103のうちカートリッジ装着時下方側に配置することは、以下のような意義もある。すなわち、印字領域Sのテープ幅方向寸法を従来と同等に確保しつつ無線タグ回路素子Toの配置領域を印字領域と別に確保しようとする場合、タグテープ103の幅を通常よりカートリッジ100装着時の装着方向の後方側(又は装着方向の前方側)へ広げ、カートリッジ100自体の寸法も上記装着時装着方向の後方側(又は装着方向の前方側)へと広げる必要がある。
ここで、通常、タグラベル作成装置においてカートリッジ100を取り付けるカートリッジホルダ部2は、その構造上、カートリッジ装着時の装着方向の前方側が空きスペースとなっている場合が多い(例えば図11の高さ寸法△tの部分に相当)。本実施形態では、無線タグ回路素子Toをタグテープ103のうち上記カートリッジ100装着時装着方向の前方側に配置しカートリッジ100寸法を装着方向の前方側へ広げることにより、前述した装着方向の前方側空きスペースを有効活用することができる。
さらに、本実施形態においては、図12(a)及び図12(b)を用いて説明したように、無線タグ回路素子Toを備えたカートリッジ100を取り付けて無線タグラベルTを作成するのも、無線タグ回路素子Toを備えない通常の(従来の)カートリッジ100′を取り付け無線タグのない通常のラベルを作成するのも、1つの装置Mで行えるので、ユーザ側の使い勝手を向上できる。
なお、本発明は上記の実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。なお、各変形例において、上記実施形態と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
(1)カートリッジ100の厚さ方向寸法を装着時のカートリッジ上方側(装着方向の後方側)へと増大させる構造
図13は、この変形例におけるカートリッジ100Aの矢視側面図であり、前述の図11に対応する図である。
図13において、この変形例では、タグテープ103及び印字済タグラベル用テープ108は、上記複数の無線タグ回路素子Toが上記実施形態とは逆の幅方向他方側(図13中上側に相当)端部に配列されるとともに、それぞれの無線タグ回路素子Toの幅方向一方側(図13中下側に相当)が印字ヘッド8により各無線タグ回路素子Toに対応する印字が行われる印字領域Sとなっている。
そして、このようなタグテープ103及び印字済みタグラベル用テープ108の配置構成を実現するために、この変形例では、カートリッジ100Aの厚さ方向寸法tを、通常(例えば前述した従来技術のタグラベル装置)の寸法t′よりもカートリッジ100装着時の上方側(図13中下方側)へと△tだけ増大させるとともに、タグテープ103及び印字済タグラベル用テープ108の幅方向寸法Wも、通常の寸法W′よりも上方側(カートリッジ装着方向の後方側)へ△Wだけ増大させ、その増大した△W分の領域に無線タグ回路素子Toを配置している。この結果、印字ヘッド8に正対する領域には通常通りの大きさの印字領域Sを確保できるようになっている。
そして、上記印字領域Sに印字ヘッド8を正対させるようなカートリッジ100Aの上下方向の位置決めは、カートリッジホルダ部2に(例えばカートリッジ100Aの四隅位置近傍に対応した4箇所に)立設された凸部形状のカートリッジ位置決め部材(位置決め支持部)128と、これに係合するようにカートリッジ100Aのケース120A下部に設けた位置決め凹部(カートリッジ位置決め設定部)129Aとにより行われる。
このとき、図13と図11とを比較してわかるように、カートリッジ100Aの位置決め凹部129Aの凹み深さdは図11よりも小さくなっている。このような凹部129Aが図11のカートリッジ位置決め部材128とほぼ同等の図13に示す位置決め部材128Aに支持される結果、カートリッジ100A全体として支持高さが上方へシフトし、印字ヘッド8の位置が相対的に下方へ下がる構成を実現している。
本変形例においても、上記実施形態と同様、無線タグ回路素子Toを含むタグテープ103が印字のためにアーム部124から印字ヘッド8側へと導入されたときでも、印字ヘッド8による印字Rが無線タグ回路素子Toの配置部分の凹凸形状の影響を受けず、良好な印字を行うことができる。またこのとき、上記カートリッジ位置決め部材128Aと位置決め凹部129Aとの位置決め構造により、単にカートリッジ100Aをカートリッジホルダ部2に装着するだけで、印字領域Sを印字ヘッド8に正対させることができる。
また、上記のように無線タグ回路素子Toをタグテープ103のうちカートリッジ装着時上方側に配置することは、以下のような意義もある。
すなわち、上記タグラベル作成装置Mのように、カートリッジホルダ部2は、通常、カートリッジ100を装着した後にその上方から開閉蓋OCをかぶせ、蓋OCを開けるとカートリッジホルダ部2上方は開放状態となる場合が多い(前述の図1はまさにこの状態を表している)。本変形例のカートリッジ100Aでは、無線タグ回路素子Toをタグテープ103のうち上記カートリッジ装着時上方側に配置しており、カートリッジ100Aの寸法が上方側(カートリッジ装着方向の後方側)へ広がることとなるため、そのカートリッジ100Aを、無線タグ回路素子Toを含まないテープを用いる従来装置のカートリッジホルダ部2にそのまま装着すると、上部へはみ出して出っ張ることとなる。しかしながら、前述したように開閉蓋OCを開放させて使用するようにすれば、このはみ出しを許容したまま使用することが可能となるので、結果として従来装置と同等のカートリッジホルダ部2の凹部寸法のままタグラベル作成装置Mの機能を実現することが可能となる。
なお、本変形例や前述の実施形態の上記カートリッジ位置決め部材128,128Aとカートリッジ100,100Aの位置決め凹部129,129Aの構造において、凸部と凹部の関係を逆にしても良い。すなわち、カートリッジ100,100A側から凸部を下方(カートリッジ装着方向の前方側)に向けて突出させ、カートリッジホルダ部2又は装置本体1側にこれに係合(嵌合)する凹部を設けてもよい。この場合も、凹部の凹み深さ(あるいは凸部の突出高さ)を適宜設定することで、上記図13と図11のカートリッジ支持高さの差異による無線タグ回路素子Toのテープ幅方向の配置領域の設定や、図12(a)と図12(b)とを対比させて説明したように通常(従来)のカートリッジとの兼用を実現することが可能である。
(2)印字ヘッドを可動とする構造
図14は、この変形例におけるカートリッジ100Bと印字ヘッド(可動印字ヘッド)8との位置関係を概略的に表す概念的構成図であり、前述の図12に相当する図である。
図14(a)において、カートリッジ100Bは、例えばその下部に、レバー駆動用の凸部(印字ヘッド位置決め設定部)130を有している。そして、印字ヘッド8を含むヘッドホルダ127は、詳細な図示及び説明を省略するが、適宜のスライド機構又は回動機構又はリンク機構等を介し、ケース120に対し高さ方向(図中上下方向、言いかえればテープ幅方向)に変位可能に接続されている。そして、カートリッジ100Bが装着された際には、装置本体1又はカートリッジホルダ部2に接続固定されたレバー機構(印字ヘッド移動機構)131に(あるいはこれに形成した凹部に)上記凸部130が係合(あるいは当接)することによって、上記ヘッドホルダ127ごと押し上げられ、結果として、上記印字ヘッド8がテープ幅方向に位置決めされ上記印字領域Sに正対するようになっている。これにより、無線タグ回路素子Toと別に設けた印字領域Sに対し確実に印字を行うことができる。
そして、この変形例においても、上記実施形態において図12(b)を用いて説明したのと同様、図14(b)に示されるように、凸部130のない通常のカートリッジ100′ではレバー機構131が駆動されず可動印字ヘッド8は通常の位置に静止されることから、カートリッジ100′から排出される通常のテープ(幅方向寸法が印字ヘッド8の幅方向寸法とほぼ同様)の印字領域Sに印字ヘッド8を正対させることが可能である。すなわち、本変形例にあっても、無線タグ回路素子Toを備えたカートリッジ100Bを取り付けて無線タグラベルTを作成するのと、無線タグ回路素子Toを備えない通常の(従来の)カートリッジ100′を取り付け無線タグのない通常のラベルを作成するのとを、1つの装置Mを兼用して行え、ユーザ側の使い勝手を向上できる。
なお、この変形例においても、上記(2)同様、凹凸を逆にしても良いことはいうまでもない。すなわち、レバー機構131側に凸部を設け、カートリッジ100B側にレバーを駆動するための係合用(又は当接用)の凹部(又は平坦部)を設けてもよい。この場合も同様の効果を得る。
(3)印字領域制限制御
すなわち、以上説明してきたように、テープ側に対する印字ヘッド8の相対位置を変化させることで無線タグ回路素子Toへの印字ヘッド8の正対そのものを回避して印字良好性を確保するのではなく、印字ヘッド8の位置は通常通りのままで、その印字動作領域をテープ幅方向に制限制御し、これによって無線タグ回路素子Toに対応する部分の印字動作を禁止するものである。この場合、前述の実施形態のようにカートリッジ100の厚さ方向寸法はカートリッジ100装着時の装着方向前方側又は後方側へと△tだけ増大させることなく、通常(例えば前述した従来技術のタグラベル装置)の寸法t′と同一で足り、またタグテープ103及び印字済みタグラベル用テープ108の幅方向寸法Wもカートリッジ装着方向前方側又は後方側へ△Wだけ増大させることなく、通常の寸法W′で足りる。
図15は、この変形例における装置本体1の詳細を表す概念的構成図であり、前述の図3に相当する図である。図示のように、この変形例では、制御回路210に、上記印字動作領域の制限制御を行う印字領域制限制御部(印字制御手段)210Aが備えられている。
図16は、この印字領域制限制御部210Aの実行する制御手順を表すフローチャートである。
図16において、まず、ステップS10で、装置本体Mの操作キー等の操作部(図示省略)より指示入力された印字すべき文字情報(印字情報)を入力する。
その後、ステップS20に移り、前述のカートリッジセンサ132からの各パラメータ情報を含む検出信号を入力する。
そして、ステップS30において、上記ステップS20で入力した検出信号に基づき、そのときに装着されたカートリッジが無線タグ回路素子Toを備えたカートリッジ(例えば上記カートリッジ100,100A,100B)であるかどうかを判定する。
無線タグ回路素子Toを備えない通常(従来)のカートリッジ(例えば上記カートリッジ100′)であった場合にはこの判定が満たされず、ステップS40に移り、特に印字領域制限のない通常の印字動作制御(テープ103の幅方向寸法の大部分にわたって印字を行う)を前提に、通常の印字文字フォント設定を行う。
このステップS40が終了すると、ステップS50に移り、ステップS40で設定した印字フォントに対応した印字制御信号を上記印刷駆動回路205に出力し、対応する通常印字動作を印字ヘッド8に行わせ、このフローを終了する。
一方、無線タグ回路素子Toを備えたカートリッジ(タグカートリッジ)であった場合は、前述のステップS30の判定が満たされ、ステップS60に移る。
ステップS60では、上記ステップS20で入力した検出信号に含まれる、例えばテープ103の幅情報、無線タグ回路素子Toの幅情報等をもとに、印字制限領域(=無線タグ回路素子Toの配置領域以外の印字領域S)を設定する。なお、これとは逆に、タグテープ103の幅方向寸法のうち無線タグ回路素子Toの位置に対応した印字ヘッド8による印字を行わない領域を設定しても良い。
その後、ステップS70に移り、上記ステップS60で設定した制限領域に対応した印字文字フォント設定を行う。この場合、上記ステップS40で設定する通常のフォント設定よりは小さなフォント(あるいはテープ幅方向寸法のみが圧縮されたフォント等でも良い)となる。
このステップS70が終了すると、上記ステップS50に移り、ステップS70で設定した印字フォントに対応した印字制御信号を上記印刷駆動回路205に出力し、対応する領域制限印字動作を印字ヘッド8に行わせ、このフローを終了 する。
本変形例においては、図16のフローを用いて上述したように、印字領域制限制御部210Aが、タグテープ103の幅方向一方側(図15中下側)端部に位置する無線タグ回路素子Toには印字を行わず、これを避けて幅方向他方側にのみ印字を行ってここを印字領域Sとするように印字ヘッド8の印字動作範囲を制限制御する。これにより、印字ヘッド8による印字が無線タグ回路素子Toの配置部分の凹凸形状の影響を受けることがなくなるので、上記実施形態同様、良好な印字を行うことができる。
なお、前述の(1)の変形例同様、印字領域制限制御部210Aが、上記とは逆に、タグテープ103の図15中上側端部に位置する無線タグ回路素子Toに印字を行わず、これを避けて図15中下方側の印字領域Sに印字を行うようにしてもよい。この場合も同様の効果を得る。
また、上記において、印字領域制限制御部210Aは制御モードとして上記印字動作範囲の制限制御を行うモードと、この制限制御を行わない通常モードとを備え、上記操作手段からの選択指示入力等によりそのモードを切り換え可能に構成されていてもよい。この場合、制限制御モードにされた場合のみ上記図16のフローが実行されるようにしても良いし、制限制御モードにされた場合には上記フローのステップS10→ステップS20→ステップS60→ステップS70→ステップS50の手順を実行し、通常モードにされた場合にはステップS10→ステップS20→ステップS30→ステップS40→ステップS50の手順を実行するようにしてもよい。この場合には、無線タグ回路素子Toを備えたカートリッジを取り付けて印字動作範囲の制限制御を行うモードで無線タグラベルTを作成するのも、通常のカートリッジを取り付けて通常モードにて無線タグのない通常のラベルを作成するのも1つの装置で行えるようになり、ユーザ側の使い勝手を向上できる効果がある。
(4)印字方式のバリエーション
以上は、インクリボン104を用いて印字ヘッド8でタグテープ103に印字を行う印字方式に本発明を適用した場合を例にとって説明したが、これに限られず、インクリボンを用いない感熱紙タイプの印字方式に本発明を適用してもよい。
図17は、この変形例における装置本体1の詳細を表す概念的構成図であり、前述の図3や図15に相当する図である。
図17において、この変形例は、図1〜図12に示した上記本発明の一実施形態の構成を上記感熱紙タイプの印字方式に適用した場合の例である。この変形例のカートリッジ100Cにおいては、感熱紙よりなるタグテープ103Aを備えたタグテープロール101Aが備えられており、このタグテープ103Aのロール巻き方向外周側(図17中手前側)に配置された印字ヘッド8によってインクリボン104を用いることなく上記外周側の面に印字が行われるようになっている。
このとき、印字ヘッド8は、タグテープ103Aの幅方向一方側(図17中下側)に配置された無線タグ回路素子Toを回避しつつ他方側(図17中上側)に配置された印字領域Sのみに正対し印字を行うようになっている点は、上記実施形態と同様である。
本変形例によっても、上記実施形態と同様の効果を得る。
なお、上記実施形態のみならず、その他の上記(1)〜(3)等の変形例についてもこの感熱紙タイプの印字方式に適用でき、同様の効果を得られることは言うまでもない。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
本発明の一実施形態のタグラベル作成装置の全体概略構造を表す斜視図である。 図1中II方向からみた一部透視上面図である。 カートリッジを取り付けた状態の装置本体の詳細を表す概念的構成図である。 高周波回路の詳細機能を表す機能ブロック図である。 印字済タグラベル用テープに備えられた無線タグ回路素子の機能的構成を表す機能ブロック図である。 無線タグラベルの外観の一例を表す上面図、及び下面図である。 図6中VII‐VII′断面による横断面図である。 カートリッジの詳細構造をその周辺部とともに示す斜視図である。 ローラホルダ及び印字ヘッド付近の詳細構造を表す図2中IX−IX′断面による横断面図である。 図9中X部を抽出して示す部分拡大図である。 図8中XI方向から見た矢視側面図である。 本発明の一実施形態のカートリッジと無線タグ回路素子のない通常のカートリッジとを対比させて示す図である。 カートリッジの厚さ方向寸法を装着時のカートリッジ上方側へと増大させる変形例におけるカートリッジの矢視側面図である。 印字ヘッドを可動とする変形例におけるカートリッジと印字ヘッドとの位置関係を概略的に表す概念的構成図である。 印字動作領域を制限制御する変形例における装置本体の詳細を表す概念的構成図である。 印字領域制限制御部の実行する制御手順を表すフローチャートである。 インクリボンを用いない感熱紙タイプの印字方式に本発明を適用した変形例における装置本体の詳細を表す概念的構成図である。
符号の説明
1 装置本体(筐体)
2 カートリッジホルダ部
8 印字ヘッド
100 カートリッジ(タグカートリッジ)
100A〜C カートリッジ(タグカートリッジ)
100′ 通常カートリッジ
101 タグテープロール
103 タグテープ
109 テープ送りローラ駆動軸(繰り出し駆動軸)
120 ケース(筐体)
128 カートリッジ位置決め部材(位置決め支持部)
129 位置決め凹部(凹部、カートリッジ位置決め設定部)
129A 位置決め凹部(凹部、カートリッジ位置決め設定部)
130 凸部(印字ヘッド位置決め設定部)
131 レバー機構(印字ヘッド移動機構)
132 カートリッジセンサ(検出手段)
150 IC回路部
151 アンテナ(アンテナ部)
210A 印字領域制限制御部(印字制御手段)
IS 被検出部
M タグラベル作成装置
S 印字領域
T タグラベル
To 無線タグ回路素子

Claims (10)

  1. 情報を記憶するIC回路部及びこのIC回路部に接続され情報の送受信を行うアンテナ部を備えた複数の無線タグ回路素子がその幅方向一方側端部に配列されるとともに、それぞれの無線タグ回路素子の前記幅方向他方側に印字領域を備えたタグテープを巻回して構成したロールを収容し、
    前記ロールから前記タグテープを繰り出しつつ印字ヘッドで前記印字領域に所定の印字を行い、印字後の前記タグテープを用いてタグラベルを作成するタグラベル作成装置に着脱可能に取り付けられ、
    前記タグテープにおける前記無線タグ回路素子のテープ幅方向配置位置に対応し、カートリッジを前記タグラベル作成装置に対し装着した際に前記印字領域が印字ヘッドに正対するように可動印字ヘッドを移動させるための位置決めを行う印字ヘッド位置決め設定部を有することにより、
    前記タグラベル作成装置に装着された際に、前記ロールから繰り出された前記タグテープの前記印字領域が前記印字ヘッドに正対し、前記無線タグ回路素子が配置された領域が前記印字ヘッドに正対しないように構成されている
    ことを特徴とするタグラベル作成装置用カートリッジ。
  2. 請求項1記載のタグラベル作成装置用カートリッジにおいて、
    前記印字ヘッド位置決め設定部は、
    前記ロールを内設した筐体に設けた凸部又は凹部であることを特徴とするタグラベル作成装置用カートリッジ。
  3. 情報を記憶するIC回路部及びこのIC回路部に接続され情報の送受信を行うアンテナ部を備えた複数の無線タグ回路素子がその幅方向一方側端部に配列されるとともに、それぞれの無線タグ回路素子の前記幅方向他方側に印字領域を備えたタグテープを巻回して構成したロールを収容し、
    前記ロールから前記タグテープを繰り出しつつ前記印字領域に所定の印字を行い、印字後の前記タグテープを用いてタグラベルを作成するタグラベル作成装置に着脱可能に取り付けられるタグラベル作成装置用カートリッジであって、
    前記タグテープにおける前記無線タグ回路素子の有無に関する情報を含む被検出部を、当該被検出部の検出結果に基づき、前記タグラベル作成装置において前記無線タグ回路素子が配置された領域には印字を行わないように印字動作範囲を制限制御するモードと、この制限制御を行わない通常モードとを切り換え可能なように、前記ロールを内設した筐体に設けたことを特徴とするタグラベル作成装置用カートリッジ。
  4. 筐体と、
    この筐体に設けられ、情報を記憶するIC回路部及びこのIC回路部に接続され情報の送受信を行うアンテナ部を備えた複数の無線タグ回路素子がその幅方向一方側端部に配列されるとともに、それぞれの無線タグ回路素子の前記幅方向他方側に印字領域を備えたタグテープを巻回したロールを備えたタグカートリッジを着脱可能なカートリッジホルダ部と、
    前記タグテープを前記ロールから繰り出すための繰り出し駆動軸と、
    前記ロールから繰り出される前記タグテープの前記印字領域に正対し、前記無線タグ回路素子が配置された領域には正対しないように設けられ、前記印字領域に所定の印字を行う印字ヘッドとを有し、
    印字後の前記タグテープを用いてタグラベルを作成するタグラベル作成装置であって、
    前記印字ヘッドは、
    前記筐体に対し、前記タグカートリッジが装着された際に、前記印字領域が当該印字ヘッドに正対するように前記タグテープのテープ幅方向に変位可能に設けられており、
    かつ、
    前記タグテープにおける前記無線タグ回路素子のテープ幅方向配置位置に対応し前記タグカートリッジに設けられた印字ヘッド位置決め設定部に係合し、タグカートリッジを前記タグラベル作成装置に対し装着した際に前記印字領域が印字ヘッドに正対するように前記可動印字ヘッドを移動させる印字ヘッド移動機構を設けた
    ことを特徴とするタグラベル作成装置
  5. 筐体と、
    この筐体に設けられ、情報を記憶するIC回路部及びこのIC回路部に接続され情報の送受信を行うアンテナ部を備えた複数の無線タグ回路素子がその幅方向一方側端部に配列したタグテープを巻回したロールを備えたタグカートリッジを着脱可能なカートリッジホルダ部と、
    前記タグテープを前記ロールから繰り出すための繰り出し駆動軸と、
    前記ロールから繰り出される前記タグテープに所定の印字を行う印字ヘッドと、
    この印字ヘッドを、前記タグテープの幅方向他方側の印字領域にのみ印字を行い、前記タグテープの幅方向一方側端部に設けた前記無線タグ回路素子には印字を行わないように印字動作範囲を制限制御するモードと、この制限制御を行わない通常モードとを切り換え可能な印字制御手段とを有し、
    印字後の前記タグテープを用いてタグラベルを作成することを特徴とするタグラベル作成装置。
  6. 請求項5記載のタグラベル作成装置において、
    前記印字制御手段は、前記印字領域の大きさに応じて、印字文字の大きさを変化させることを特徴とするタグラベル作成装置。
  7. 請求項5又は6記載のタグラベル作成装置において、
    前記タグカートリッジの被検出部より、前記タグテープでの前記無線タグ回路素子の有無に関する情報を検出する検出手段を有し、
    前記印字制御手段は、
    前記検出手段で前記無線タグ回路素子が有ると検出された場合には、印字動作範囲を制限制御するモードに切り換え、
    前記検出手段で前記無線タグ回路素子が無いと検出された場合には、前記通常モードに切り換える
    ことを特徴とするタグラベル作成装置。
  8. テープ幅方向寸法に沿った略全域にわたる印字領域を備えた通常テープを巻回したロールを備えた通常カートリッジと、前記通常テープの印字領域と略同一のテープ幅方向寸法を備えた印字領域、及び、当該印字領域の前記テープ幅方向の一方側に位置し、情報を記憶するIC回路部とこのIC回路部に接続されたタグ側アンテナとを備えた無線タグ回路素子の配置領域、を含み前記通常テープより前記テープ幅方向寸法が大きなタグテープを巻回したロールを備えたタグカートリッジとを、選択的に着脱可能に設置するカートリッジホルダと、
    前記無線タグ回路素子のIC回路部との間で無線通信により情報の送受信を行う装置側アンテナと、
    前記カートリッジホルダに前記タグカートリッジが装着されたときには前記タグテープを巻回したロールから当該タグテープを繰り出し、前記カートリッジホルダに前記通常カートリッジが装着されたときには前記通常テープを巻回したロールから当該通常テープを繰り出すための、繰り出し駆動軸と、
    前記通常テープと略同一の前記テープ幅方向寸法を備えるとともに、通電により発熱する複数の発熱素子を備え、前記繰り出し駆動軸によって搬送される前記タグテープ又は前記通常テープに印字を行うサーマルヘッドと、
    前記通常テープの前記印字領域又は前記タグテープの前記印字領域に正対する前記サーマルヘッドの、前記テープ幅方向寸法に沿った略全域に通電を実行するように、前記サーマルヘッドの通電領域を制御する印刷駆動回路と、
    を有し、
    前記タグカートリッジ及び前記通常カートリッジは、前記カートリッジホルダに装着されるときの位置決めを行うためのカートリッジ位置決め設定部をそれぞれ備え、
    前記カートリッジホルダは、
    前記タグカートリッジが装着されるときには、当該タグカートリッジから繰り出される前記タグテープのうち前記テープ幅方向一方側に位置する前記無線タグ回路素子の配置領域を前記サーマルヘッドの外方へはみ出させつつ、当該タグテープのうち残りの部分である前記印字領域を前記サーマルヘッドに正対させるように前記カートリッジ位置決め設定部と協働して前記タグカートリッジを位置決めして支持し、かつ、前記通常カートリッジが装着されるときには、当該通常カートリッジから繰り出される前記通常テープのうち前記テープ幅方向寸法に沿った略全領域に位置する前記印字領域を前記サーマルヘッドに正対させるように前記カートリッジ位置決め設定部と協働して前記通常カートリッジを位置決めして支持するための、位置決め支持部を有する
    ことを特徴とするタグラベル作成装置。
  9. 請求項8記載のタグラベル作成装置において、
    前記位置決め支持部は、
    カートリッジホルダに立設された凸部形状のカートリッジ位置決め部材である
    ことを特徴とするタグラベル作成装置。
  10. 請求項9記載のタグラベル作成装置において、
    前記カートリッジ位置決め設定部は、
    前記カートリッジ位置決め部材の凸部形状に係合するようにカートリッジケースに設けた位置決め凹部である
    ことを特徴とするタグラベル作成装置。
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