[go: up one dir, main page]

JP4780256B2 - ポリマー碍子用シール材及びポリマー碍子用補修材 - Google Patents

ポリマー碍子用シール材及びポリマー碍子用補修材 Download PDF

Info

Publication number
JP4780256B2
JP4780256B2 JP23115599A JP23115599A JP4780256B2 JP 4780256 B2 JP4780256 B2 JP 4780256B2 JP 23115599 A JP23115599 A JP 23115599A JP 23115599 A JP23115599 A JP 23115599A JP 4780256 B2 JP4780256 B2 JP 4780256B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
parts
component
weight
silicone rubber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP23115599A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000136307A (ja
Inventor
典行 廻谷
秀一 畔地
晋 関口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP23115599A priority Critical patent/JP4780256B2/ja
Priority to DE60044226T priority patent/DE60044226D1/de
Priority to EP20000300368 priority patent/EP1079398B1/en
Publication of JP2000136307A publication Critical patent/JP2000136307A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4780256B2 publication Critical patent/JP4780256B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Insulators (AREA)
  • Sealing Material Composition (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Organic Insulating Materials (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、室温又は加熱硬化により優れた高電圧電気絶縁体となるシリコーンゴムを与え、かつチキソトロピック性を持つことからシリコーンゴム被覆、EPDM被覆、磁器製、ガラス製等の碍子の補修や成形・組み立て時のシール材として使用される高電圧電気絶縁体用シリコーンゴム組成物からなるポリマー碍子用シール材及びポリマー碍子用補修材に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
送電線等に用いる碍子に使用される高電圧電気絶縁体は、一般に磁器又はガラス製である。しかし、これらの絶縁体は、耐衝撃性に欠け、破損しやすくかつ重いため、取扱いに注意を要し、作業性にも難点がある。更に、海岸沿いの地域や工業地帯のように汚染を受けやすい環境下では、高電圧電気絶縁体の表面を微粒子や塩類、霧等が通ることにより、漏れ電流が発生したり、フラッシュオーバーにつながるドライバンド放電等が起こるという問題があった。
【0003】
そこで、これらの磁器製又はガラス製の絶縁体の欠点を改良するために種々の解決法が提案されている。例えば、米国特許第3511698号公報には、硬化性樹脂からなる部材と白金触媒含有オルガノポリシロキサンエラストマーとからなる耐侯性に優れた高電圧電気絶縁体が提案されている。また、特開昭59−198604号公報には、一液性の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物をガラス製又は磁器製の電気絶縁体の外側表面に塗布することにより、湿気・大気汚染・紫外線等の野外におけるストレスの存在下においても前記電気絶縁体の有する高性能を維持させる技術が提案されている。
【0004】
更に、特開昭53−35982号公報には、加熱硬化によりシリコーンゴムとなるオルガノポリシロキサンと、水酸化アルミニウムとの混合物を100℃よりも高い温度で30分以上加熱することで電気絶縁性が改良されたシリコーンゴム組成物が得られること、また、特開平7−57574号公報には、シリコーンゴムにメチルアルキルシロキサン油を混合することによって経時での接触角回復特性を回復し、閃絡防止に効果があることがそれぞれ提案されている。
【0005】
しかしながら、これらの従来技術では、いずれも使用されているシリコーンゴム材料の高電圧電気特性能が未だ十分満足できるものではなく、また、電気絶縁性能を向上させるためには、多量の水酸化アルミニウムを使用しなければならないが、水酸化アルムニウムを多量充填することによりシリコーンゴムの強度が低下し、脆さが生じてしまうという問題があった。このため、成形物が、成形時、取り付け時、成形後の外的要因(気候条件、射撃などの人的被害、鳥などの動物による被害など)により損傷するケースが多いのが現状であった。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、室温又は加熱硬化により高強度で優れた電気絶縁特性を有する高電圧電気絶縁体となるシリコーンゴムを与える上、優れたチキソトロピック性を有し、各種のポリマー碍子の補修材やシール材として使用される高電圧電気絶縁体用シリコーンゴム組成物らなるポリマー碍子用補修材及びポリマー碍子用シール材を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、(A)下記平均組成式(1)で示される1分子中に少なくとも平均2個のアルケニル基を有し、重合度が1,200以下であるオルガノポリシロキサンと、(B)下記平均組成式(2)で示される1分子中に少なくとも2個の、ケイ素原子に結合した水素原子を有する常温で液体のオルガノハイドロジェンポリシロキサンと、(C)水酸化アルミニウム、(D)付加反応触媒と、(E)チキソトロピック性付与剤とを主成分としてなり、ボーイング・フロー・ジグ試験による1分後の垂れが1インチ以下のチキソトロピック性を有する高電圧電気絶縁体用シリコーンゴム組成物が、室温又は加熱硬化により高強度で優れた電気絶縁特性を有する高電圧電気絶縁体となり得るシリコーンゴムを与え、しかもこのシリコーンゴム組成物が優れたチキソトロピック性を持つことから、シリコーンゴム被覆、EPDM被覆、磁器製、ガラス製等の碍子の補修や成形・組み立て時のシール材などとして好適であることを見出した。
【0008】
即ち、本発明の高電圧電気絶縁体用シリコーンゴム組成物は、上記したように高強度で優れた高電圧電気絶縁性とチキソトロピック性とを併せ持つことから、碍子自体の電気絶縁性能を損なうことなく碍子笠の損傷部を埋めることができ、しかも室温による硬化、或いは必要に応じてドライヤーなどで加熱することにより、短時間で硬化して補修が可能となるものである。更には、例えばシリコーンゴム被覆による碍子は、ゴム自体の強度が不十分であるため、芯部にFRP、支持部に金属材料を使用するものが一般的であるが、従来、これら材料間に通常のシール材を使用すると、シール部分から碍子がダメージを受けてしまうものであった。これに対して、本発明組成物をこのような碍子用シール材として使用することにより、電気絶縁性能を損なうことなく、かつチキソトロピック性を有するため塗付等の作業も容易に行うことができる。
【0009】
従って、本発明は、
(A)下記平均組成式(1)
1 aSiO(4-a)/2 (1)
(式中、R1ハロゲン原子置換、シアノ基置換又は非置換の一価炭化水素基であるが、R1の0.01〜10モル%はアルケニル基であり、かつ90モル%以上はメチル基である。aは1.9〜2.4の正数である。)
で示される1分子中に少なくとも平均2個のアルケニル基を有し、重合度が1,200以下であるオルガノポリシロキサン 100重量部
(B)下記平均組成式(2)
2 bcSiO(4-b-c)/2 (2)
(式中、R2は炭素数1〜10のハロゲン原子置換、シアノ基置換又は非置換の一価炭化水素基である。また、bは0.7〜2.1の正数、cは0.001〜1.0の正数で、かつb+cは0.8〜3.0を満足する。)
で示される1分子中に少なくとも2個の、ケイ素原子結合水素原子を有する常温で液体のオルガノハイドロジェンポリシロキサン 0.1〜50重量部
(C)水酸化アルミニウム 40〜400重量部
(D)付加反応触媒 触媒量
(E)ヒュームドシリカ、ヒュームド酸化チタン、カーボンから選ばれる常温で固体状のチキソトロピック性付与剤、並びに多官能アルコール、ケトン、エステル、ポリエーテル及びこれらとシロキサン化合物とのブロックポリマー、芳香族環含有カルボン酸無水物、ジメチルシロキサンとジフェニルシロキサンとの共重合体、α,ω−ジヒドロキシジメチルポリシロキサンから選ばれる常温で液状のチキソトロピック性付与剤からなる群から選択される1種又は2種以上のチキソトロピック性付与剤 0.1〜50重量部、
又は上記配合量の(A)〜(E)成分とボーイング・フロー・ジグ試験による1分後の組成物の垂れが1インチ以下のチキソトロピック性を与える範囲の配合量の充填剤、顔料、耐熱剤、難燃剤、可塑剤、反応制御剤から選ばれる任意成分と
のみからなる高電圧電気絶縁体用シリコーンゴム組成物からなるポリマー碍子用補修材、及び、
(A)下記平均組成式(1)
1 aSiO(4-a)/2 (1)
(式中、R1ハロゲン原子置換、シアノ基置換又は非置換の一価炭化水素基であるが、R1の0.01〜10モル%はアルケニル基であり、かつ90モル%以上はメチル基である。aは1.9〜2.4の正数である。)
で示される1分子中に少なくとも平均2個のアルケニル基を有し、重合度が1,200以下であるオルガノポリシロキサン 100重量部
(B)下記平均組成式(2)
2 bcSiO(4-b-c)/2 (2)
(式中、R2は炭素数1〜10のハロゲン原子置換、シアノ基置換又は非置換の一価炭化水素基である。また、bは0.7〜2.1の正数、cは0.001〜1.0の正数で、かつb+cは0.8〜3.0を満足する。)
で示される1分子中に少なくとも2個の、ケイ素原子結合水素原子を有する常温で液体のオルガノハイドロジェンポリシロキサン 0.1〜50重量部
(C)水酸化アルミニウム 40〜400重量部
(D)付加反応触媒 触媒量
(E)ヒュームドシリカ、ヒュームド酸化チタン、カーボンから選ばれる常温で固体状のチキソトロピック性付与剤と、多官能アルコール、ケトン、エステル、ポリエーテル及びこれらとシロキサン化合物とのブロックポリマー、芳香族環含有カルボン酸無水物、ジメチルシロキサンとジフェニルシロキサンとの共重合体、α,ω−ジヒドロキシジメチルポリシロキサンから選ばれる常温で液状のチキソトロピック性付与剤とを組み合わせてなるチキソトロピック性付与剤 0.1〜50重量部、
又は上記配合量の(A)〜(E)成分とボーイング・フロー・ジグ試験による1分後の組成物の垂れが1インチ以下のチキソトロピック性を与える範囲の配合量の充填剤、顔料、耐熱剤、難燃剤、可塑剤、反応制御剤から選ばれる任意成分と
のみからなる高電圧電気絶縁体用シリコーンゴム組成物からなるポリマー碍子用シール材を提供する。
【0010】
以下、本発明につき更に詳細に説明すると、本発明の高電圧電気絶縁体用シリコーンゴム組成物は、上記(A)〜(E)成分並びに必要に応じて更に(F)成分とを主成分とする付加硬化型シリコーンゴム組成物で、室温下で放置するか加熱すると硬化してゴム状弾性体になるものである。
【0011】
ここで、(A)成分の1分子中に少なくとも平均2個のケイ素原子に結合したアルケニル基を有するオルガノポリシロキサンはシリコーンゴム組成物の主剤(ベースポリマー)であり、下記平均組成式(1)で示されるものを用いる。
1 aSiO(4-a)/2 (1)
式中、R1は互いに同一又は異種の、置換又は非置換の一価炭化水素基、好ましくは炭素数1〜10、より好ましくは1〜8の置換又は非置換の一価炭化水素基であり、aは1.9〜2.4、好ましくは1.98〜2.05の範囲の正数である。
【0012】
ここで、上記R1で示されるケイ素原子に結合した置換又は非置換の一価炭化水素基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、オクチル基、ノニル基、デシル基等のアルキル基、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基等のアリール基、ベンジル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル基等のアラルキル基、ビニル基、アリル基、プロペニル基、イソプロペニル基、ブテニル基、ヘキセニル基、シクロヘキセニル基、オクテニル基等のアルケニル基や、これらの基の炭素原子に結合した水素原子の一部又は全部をフッ素、臭素、塩素等のハロゲン原子、シアノ基等で置換したもの、例えばクロロメチル基、クロロプロピル基、ブロモエチル基、トリフロロプロピル基、シアノエチル基等のハロゲン置換アルキル基やシアノ置換アルキル基などが挙げられる。
【0013】
この場合、R1のうち少なくとも2個はアルケニル基(炭素数2〜8のものが好ましく、更に好ましくは2〜6である)であることが必要である。なお、アルケニル基の含有量は、前記した基R1中0.01〜10モル%、好ましくは0.1〜5モル%とする。このアルケニル基は、分子鎖末端のケイ素原子に結合していても、分子鎖途中のケイ素原子に結合していても、両者に結合していてもよいが、組成物の硬化速度、硬化物の物性等の点から、本発明で用いるオルガノポリシロキサンは、少なくとも分子鎖両末端のケイ素原子に結合したアルケニル基を含んだものであることが好ましい。また、R1の90モル%以上、特に95モル%以上がメチル基であることが好ましい。
【0014】
このオルガノポリシロキサンの構造は基本的には直鎖状構造を有する(即ち、R1 2SiO2/2で示されるジオルガノシロキサン単位の繰り返しからなり、分子鎖両末端がR1 3SiO1/2で示されるトリオルガノシロキシ基で封鎖されたジオルガノポリシロキサン骨格を主鎖として有する)が、部分的には分岐状の構造(R1SiO3/2単位やSiO2単位)を含んでいてもよく、また分子全体が、環状構造などであってもよい。重合度(又は分子中のケイ素原子の数)は1,200以下、好ましくは50〜1,000、より好ましくは100〜800である。重合度(又は分子中のケイ素原子の数)が50未満では、分子鎖が短いため硬化物に十分なゴム弾性を与えることが困難な場合があり、一方、1,200を超えるものでは粘度が高すぎて、補修、シール等の作業性に問題を生じてしまう。上記の重合度の範囲は、25℃での粘度が通常200〜100,000cP(センチポイズ)、特に500〜50,000cP程度のものに相当する。
【0015】
(B)成分は、下記平均組成式(2)
2 bcSiO(4-b-c)/2 (2)
(式中、R2は炭素数1〜10の置換又は非置換の一価炭化水素基である。また、bは0.7〜2.1の正数、cは0.001〜1.0の正数で、かつb+cは0.8〜3.0を満足する。)
で示される1分子中に少なくとも2個の、ケイ素原子に結合した水素原子を有する常温(例えば25℃)で液体のオルガノハイドロジェンポリシロキサンであり、この(B)成分中のケイ素原子結合水素原子(即ち、SiH基)が(A)成分中のケイ素原子結合アルケニル基と付加反応により架橋して組成物を硬化させるための、いわゆる架橋剤として作用するものである。
【0016】
上記オルガノハイドロジェンポリシロキサンは、1分子中に少なくとも2個、好ましくは3個以上のケイ素原子結合水素原子(即ち、SiH基)を有するものであり、上限は特に制限されるものではないが、通常は200個以下、好ましくは100個以下程度であればよい。なお、このSiH基は、分子鎖末端或いは分子鎖途中のいずれに位置していてもよく、また両方に位置するものであってもよい。
【0017】
上記式(2)において、R2としては、前記R1で例示したものと同じものを挙げることができるが、アルケニル基等の脂肪族不飽和結合を含有しないものが好ましい。具体的には、R2はメチル基、エチル基、プロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、フェニル基等が好ましい。
【0018】
(B)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサンとして具体的には、1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、メチルハイドロジェンシロキサン・ジメチルシロキサン環状共重合体、メチルハイドロジェン環状ポリシロキサン、両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン、両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンシロキサン・ジフェニルシロキサン共重合体、両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンシロキサン・ジフェニルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンシロキサン・ジフェニルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、(CH32HSiO1/2単位とSiO4/2単位とからなる共重合体、(CH32HSiO1/2単位と(CH33SiO1/2単位とSiO4/2単位とからなる共重合体、(CH32HSiO1/2単位とSiO4/2単位と(C653SiO3/2単位とからなる共重合体などが挙げられ、その分子構造は、直鎖状、環状、分岐状、三次元網状(樹脂状)などいずれのものでもよく、また1分子中のケイ素原子数(重合度)は2〜200、好ましくは4〜100程度であればよい。上記(B)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサンは、通常、25℃における粘度が0.2〜1,000センチポイズ、好ましくは0.5〜500センチポイズ程度の、常温で液状のものである。
【0019】
上記(B)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサンの配合量は、(A)成分のオルガノポリシロキサン100部(重量部、以下同様)に対して0.1〜50部、特に0.3〜20部とすることが好ましい。
【0020】
また、この(B)成分の配合量は、(A)成分中のアルケニル基に対して(B)成分中のケイ素原子結合水素原子(SiH基)の量がモル比で0.5〜10、好ましくは0.8〜5程度になるように配合してもよい。
【0021】
(C)成分の水酸化アルミニウムは、シリコーンゴムの耐アーク性、耐トラッキング性等の電気絶縁性能を改善するために必須のものである。ここで、水酸化アルミニウムとしては、基本的に下記組成式(3)又は(3’)で表されるものを使用することができる。
Al23・3H2O (3)
Al(OH)3 (3’)
【0022】
上記水酸化アルミニウムは、平均粒子径が0.1〜20μm、特に0.5〜15μmで、BET比表面積が0.5〜15m2/g、特に1〜10m2/gであることが好ましい。なお、この平均粒子径は、例えばレーザー光回折法等の分析手段を使用した粒度分布計により重量平均値(メジアン径)等として求めることができる。
【0023】
これら水酸化アルミニウムは、表面処理して用いることができる。具体的には、ジビニルテトラメチルジシラザン、テトラビニルジメチルジシラザン、ヘキサメチルジシラザン、オクタメチルトリシラザン等のヘキサオルガノジシラザン、オクタオルガノトリシラザンなどのオルガノシラザン類、メチルトリエトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン等のオルガノトリアルコキシシラン、ジオルガノジアルコキシシランなどのオルガノアルコキシシラン類、メチルトリクロロシラン、エチルトリクロロシラン等のオルガノクロロシラン類、チタネート系のカップリング剤やこれらの部分加水分解物、ジメチルポリシロキサンオイル、メチルハイドロジェンポリシロキサン、ラウリン酸、ステアリン酸などの有機酸類、或いはこれらから選ばれる2種以上の混合物により通常の方法で表面処理することができ、これにより更に良好な電気特性を得ることができる。
【0024】
(C)成分の水酸化アルミニウムの配合量は、(A)成分のオルガノポリシロキサン100部に対して40〜400部、好ましくは60〜300部である。配合量が40部より少ないと、耐トラッキングなどの十分な電気特性が得られず、400部より多いと、配合が難しくかつ作業性にも問題が生じ、更に硬化物も硬くて脆いものとなってしまう。
【0025】
(D)成分の付加反応触媒としては、例えば白金黒、塩化第2白金、塩化白金酸、塩化白金酸と1価アルコールとの反応物、塩化白金酸とオレフィン類との錯体、塩化白金酸とビニルシロキサンとの錯体、白金ビスアセトアセテート等の白金系触媒、パラジウム系触媒、ロジウム系触媒などが挙げられる。
【0026】
なお、(D)成分の付加反応触媒の配合量は触媒量であり、通常(A)、(B)成分の合計重量に対して上記白金族金属原子量で1〜1,000ppm、好ましくは5〜200ppm程度とすることができる。
【0027】
(E)成分のチキソトロピック性付与剤は、材料の流れ性を抑え組成物にチキソトロピック性を付与するものであればいかなるものでも構わず、その形状にも特に制限はなく、常温(25℃)において固体材料でも液状材料でも使用できる。
【0028】
一般的には、固体材料としてヒュームドシリカ、ヒュームド酸化チタン、カーボンなどが例示される。これら固体材料は、通常、平均粒子径(例えばレーザー光回折法などの粒度分析計により重量平均値(メジアン径)等として求めることができる)が0.005〜200μm、好ましくは0.01〜100μm程度であるか、或いは比表面積(BET法などによる)が50m2/g以上、好ましくは50〜400m2/g程度の微粉末状材料であることが望ましい。これら固体材料は通常、その表面に多数の活性なヒドロキシ基を有しており、これがチキソトロピック性の発現に寄与するものであるため、これらの固体材料は表面処理せずにそのまま使用することが望ましいものであるが、ヘキサメチルジシラザン、テトラメチルジビニルジシラザン、テトラビニルジメチルジシラザン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、トリメチルクロロシラン、ジメチルポリシロキサン等のオルガノシラザン、オルガノシラン、オルガノポリシロキサンなどの有機ケイ素化合物で表面処理する場合には活性ヒドロキシ基がある程度表面に残存する程度に処理することが必要であり、表面のヒドロキシ基を完全に封鎖するまで処理するとチキソトロピック性を付与し得ない場合がある。
【0029】
また、液状材料としては、本発明のシリコーンゴム組成物に対して(例えば、ジメチルシロキサンマトリックス中において)非相溶なものであるか、或いは分子中に水素結合性の官能性基(例えばヒドロキシ基、アルコキシ基、エポキシ基、アミノ基、イソシアネート基、カルボニル基、エステル基、カルボキシル基、エーテル酸素原子、カルボン酸無水物基など)を2個以上、特には分子中の異なった炭素原子或いは分子中の異なったケイ素原子に結合した上記官能性基を2個以上有するものであれば如何なるものでもよく、例えばグリシドール、エチレングリコール、グリセリン等の多官能アルコール類、アセト酢酸エステル、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートアルキルフタレートなどのケトン類、エステル類、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリエーテル類(ポリアルキレンオキサイド類、ポリアルキレングリコール類)、或いはそれらとシロキサン化合物とのブロックポリマー、ベンゼンテトラカルボン酸二無水物(ピロメリット酸二無水物)、ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エーテル二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)メタン二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)プロパン二無水物などの、芳香族環を含有するテトラカルボン酸二無水物等のカルボン酸無水物、ジメチルシロキサンとジフェニルシロキサンとの共重合体などが好適に用いられる。なお、液状材料としては、一分子中に水酸基を2個以上有するものであれば本発明のシリコーンゴム組成物に相溶するものも使用でき、具体的にはα,ω−ジヒドロキシジメチルポリシロキサン(即ち、分子鎖両末端がシラノール基で封鎖された直鎖状のジメチルポリシロキサン)などが使用できる。
【0030】
更に、後述する任意成分である(F)成分の接着助剤のうち、分子中の異なった炭素原子或いは異なったケイ素原子に結合した水素結合性官能性基(エポキシ基、アルコキシ基など)を2個以上有するオルガノ(ハイドロジェン)ポリシロキサン又はイソシアヌレート誘導体も、(E)成分のチキソトロピック性付与剤(液状材料)として使用することができる。
【0031】
本発明では、(E)成分のチキソトロピック性付与剤として特に上記固体形材料と液状材料とを組み合わせて使用することが望ましく、この組み合わせ使用によりより効果的なチキソトロピック性を得ることができる。この場合、固体材料と液状材料との組み合わせに特に制限はないが、特に微粉末状固体材料と本発明のシリコーンゴム組成物に対して非相溶の液状材料、中でもヒュームドシリカ等の微粉状固体材料と、ポリエーテル類(ポリアルキレンオキサイド類、ポリアルキレングリコール類)等の液状材料との併用がより好適である。
【0032】
なお、上記固体材料と液状材料との組み合わせ割合(配合比率)は、重量比で100:1〜1:100、特に50:1〜1:10が望ましく、比率が100:1未満でも1:100を超えても、いずれの場合にも十分なチキソトロピック性を得ることが困難になる場合がある。
【0033】
(E)成分の配合量は、(A)成分のオルガノポリシロキサン100部に対し、0.1〜50部、好ましくは0.2〜30部、より好ましくは0.5〜20部で、1種を単独で用いてもよいし、上述したように2種以上を併用して用いてもかまわない。配合量が0.01部より少ないと十分なチキソトロピック性が得られず、50部を超えると成形性、ゴム物性などに悪影響を与えてしまう。
【0034】
(F)成分の接着助剤は、本発明の組成物をシール材或いは補修用材料として使用する際に、基材との接着をより強固なものにするために必要に応じて使用されるものである。接着助剤としては、通常の付加反応硬化型オルガノポリシロキサン組成物に使用できる接着助剤であれば公知のものいかなるものでもよく、例えば、トリアリルイソシアヌレート及びそのアルコキシシリル変性体、アリルグリシジルエーテル、1分子中に3個以上のエポキシ官能性基を有するオルガノポリシロキサン、1分子中に2個以上のケイ素原子結合水素原子(SiH基)と少なくとも1個のエポキシ官能性基及び/又は少なくとも1個のアルコキシシリル基とを有するオルガノポリシロキサン等が挙げられるが、上記したシロキサン化合物としては、分子中のケイ素原子数が4〜20個程度の直鎖状又は環状のシロキサンオリゴマーであることが好ましい。この接着助剤としては具体的には下記で例示したものが挙げられる。
【0035】
【化1】
Figure 0004780256
【0036】
【化2】
Figure 0004780256
【0037】
【化3】
Figure 0004780256
【0038】
なお、これらの具体例のうち(c)、(e)、(f)、(g)、(j)は、分子中の異なった炭素原子或いは異なったケイ素原子に結合した水素結合性官能性基であるエポキシ基或いはアルコキシ基を2個以上有する、イソシアヌレート誘導体、オルガノポリシロキサン又はオルガノハイドロジェンポリシロキサンであり、前記した(E)成分のチキソトロピック性付与剤(液状材料)として使用することも可能である。
【0039】
接着助剤の配合量は、(A)成分100部に対して0〜30部、好ましくは0.1〜20部、より好ましくは0.5〜15部であり、30部を超えると硬化性が悪くなったり、硬化物の硬度、強度などのゴム物性が低下するなどの問題が生じる場合がある。
【0040】
本発明組成物には、上記(A)〜(E)成分以外に粘度を調節したり、成形品の耐候性を向上させるために本発明の効果を損なわない範囲で充填剤を配合してもよい。このような充填剤としては、例えば沈殿シリカ、粉砕石英(結晶性シリカ)、ケイ藻土、アスベスト、アミノケイ酸、酸化鉄、酸化亜鉛、炭酸カルシウム等の充填剤が例示される。なお、これら充填剤は、そのまま配合しても、ヘキサメチルシラザン、テトラメチルジビニルジシラザン、ビニルトリエトキシシラン、トリメチルクロロシラン、ポリジメチルシロキサン等の有機ケイ素化合物で表面処理したものを配合してもよい。また、その他必要に応じて顔料、耐熱剤、難燃剤、可塑剤などを本発明の効果を損なわない範囲で配合してもよい。
【0041】
本発明の高電圧電気絶縁体用シリコーンゴム組成物は、(A)〜(E)成分を主成分としてなり、かつ特定のチキソトロピック性を有するものである。
【0042】
ここで、チキソトロピック性は、下記に示されるボーイング・フロー・ジグ試験により、1分後の材料の垂れが1インチ以下、好ましくは0〜0.8インチ、より好ましくは0〜0.6インチであることが必要である。上記チキソトロピック性値が1インチを超えると、碍子の笠部分の修復やシール材の塗付などの作業時に材料が流れてしまい、所定の形状が得られなくなってしまう。
【0043】
*ボーイング・フロー・ジグ試験試験
組成物の垂れ落ち抑制の量を定めるためのテストで、組成物をボーイング・フロー・ジグのボウル部分に入れ、次いで水平試験ジグをとり、これを一端を下にして立てて、組成物がスケール上のボウルから鉛直下方に流れるようにする。重力の作用により下に流れる量を60秒後(通常35秒後であるが、本材料ではその差を明確にするため60秒後とした)に流れの長さ(インチ)として測定する。
【0044】
本発明に係るシリコーンゴム組成物は、上記した成分を二本ロール、バンバリーミキサー、ドウミキサー(ニーダー)などのゴム混練り機を用いて均一に混合して、必要に応じて加熱処理を施すことにより得ることができる。この場合、例えば(A)成分のオルガノポリシロキサンの一部量、充填剤等を予め混合してベースコンパウンドを調製しておき、これに(A)成分のオルガノポリシロキサンの残部量、(B)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサン、(C)成分の水酸化アルミニウム、(D)成分の付加反応触媒、(E)成分のチキソトロピック性付与剤、必要に応じて(F)接着剤、その他の任意成分等を混合して調製することが好適である。
【0045】
このようにして得られたシリコーンゴム組成物は、ポリマー碍子用シール材、ポリマー碍子用補修剤等として好適に使用され、注型成形、コーティング、金型加圧成形、押し出し成形などの種々の成形法によってシリコーンゴム被覆、EPDM被覆、磁器、ガラス等からなる碍子の破損部などに充填・成形してシール、補修することができる。なお、硬化条件は適宜調整することができるが、例えば補修剤としては室温(5〜35℃程度)で硬化することが好ましく、また金型加圧成形の場合は120〜220℃で5分〜1時間程度とすることが好適である。また、本発明組成物を碍子の破損部などに充填・成形する際は、予めかかる破損部に例えば、プライマーNo.4、プライマーNo.101A/B、X−33−144(いずれも信越化学工業社製)等のカーボンファンクショナルシラン系プライマー、オルガノハイドロジェンポリシロキサン系プライマーなどのプライマー等を塗布しておくことが好適である。
【0046】
【発明の効果】
本発明の高電圧電気絶縁体用シリコーンゴム組成物は、室温又は加熱硬化により高強度で優れた電気絶縁特性を有する高電圧電気絶縁体となるシリコーンゴムを与え、かつ良好なチキソトロピック性を持つもので、これにより碍子等の電気絶縁性能を損なうことなく破損の修理を行うことができ、また、碍子の成形・組み立て時の芯部、支持部用金属材料を電気絶縁性能を損なうことなく強固にシールすることが可能である。従って、本発明組成物は、シリコーンゴム被覆、EPDM被覆、磁器製、ガラス製等の碍子の補修材や成形・組み立て時のシール材などとして好適に使用することができる。
【0047】
【実施例】
以下、実施例及び比較例を示して、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。なお、各例中の部はいずれも重量部である。なお、下記のシリコーンゴムベース(I)〜(III)の調製の際に配合しているヒュームドシリカは、ゴムベース調製過程において、表面が完全にヘキサメチルジシラザンによって処理されるため、チキソトロピック性を付与しないものである。即ち、シリコーンゴムベース(I)〜(III)中に配合されているヒュームドシリカは本発明の(A)成分には該当しない。
【0048】
〔実施例1〕
粘度10,000cP(25℃)で重合度が約500の両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン80部、ヒュームドシリカ(日本アエロジル社製、アエロジル200)40部、ヘキサメチルジシラザン6部、水2部をニーダーミキサーに入れ、1時間室温(25℃)で撹拌を続けた後、内部温度が150℃になるまで加熱し、更に撹拌を3時間続け、液状シリコーンゴムベース(I)を得た。
【0049】
この液状シリコーンゴムベース(I)40部に粘度1,000cP(25℃)で重合度が約200の両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン60部、平均粒子径1μmの水酸化アルミニウムH42M(昭和電工(株)製)140部、(E)成分のチキソトロピック性付与剤としてヒュームドシリカ(日本エアロジル社製、アエロジル300)2部と、ポリエチレングリコール0.5部とを添加して30分撹拌した後、下記式(4)で示されるメチルハイドロジェンポリシロキサン2.2部と塩化白金酸の1%イソプロピルアルコール溶液を0.3部、反応制御剤としてエチニルシクロヘキサノール0.05部を添加し、室温で均一に混合し、シリコーンゴム組成物を得た。このシリコーンゴム組成物のボーイング・フロー・ジグ試験による1分後の垂れの長さを測定すると0.1インチ未満であった。
【0050】
更に、シリコーンゴム組成物を120℃で10分間プレス成形し、6mm及び2mmののゴムシートを得た。2mmシートについてJISK 6301に準じてゴム物性を測定した。結果を表1に示す。6mmシートについて下記の通りトラッキング試験及び侵食損失試験を行なった。結果を表2に示す。
【0051】
また、図1のように上下が固定具1で固定された笠部がシリコーンゴムからなる碍子2、2’、2’’の破損部3,3’にプライマーNo.4(信越化学工業社製)を塗付して乾燥後、上記シリコーンゴム組成物を充填し、1日放置したところ、笠部とシリコーンゴムとの接着も十分で破損部を補修することが可能であった。
【0052】
【化4】
Figure 0004780256
【0053】
<トラッキング試験方法>
ASTMD−2303−64Tの規格に準じて行なった。即ち、荷電圧4kVで電極間距離50mmの間に汚染液(0.1%NH4Clと0.02%非イオン界面活性剤の水溶液)を0.6ml/minの速さで上部電極から滴下して、トラックが発生して導電するまでの時間と、それによって起こる侵食損失重量(重量%)を測定した。
【0054】
<侵食損失重量>
ゴムシートの一部を上記試験する間、熱やアークにより劣化し、侵食される侵食量を次式に従って算出した。
侵食量=(侵食により失った重量/試験前のシート全体の重量)×100
【0055】
〔実施例2〕
粘度10,000cP(25℃)で重合度が約500の両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン80部、ヒュームドシリカ(日本アエロジル社製、アエロジル300)40部、ヘキサメチルジシラザン5部、(E)成分のチキソトロピック性付与剤として両末端がジメチルヒドロキシシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン(平均重合度10)3部、水2部をニーダーミキサーに入れ、1時間室温(25℃)で撹拌を続けた後、内部温度が150℃になるまで加熱し、更に撹拌を3時間続け、液状シリコーンゴムベース(II)を得た。
【0056】
この液状シリコーンゴムベース(II)40部に粘度1,000cP(25℃)で重合度が約200の両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン60部、水酸化アルミニウムH42M(昭和電工(株)製)140部、(E)成分のチキソトロピック性付与剤としてヒュームドシリカ(日本アエロジル社製、アエロジル300)1部を添加して30分撹拌をした後、式(4)のメチルハイドロジェンポリシロキサン2.2部と塩化白金酸の1%イソプロピルアルコール溶液を0.3部、反応制御剤としてエチニルシクロヘキサノール0.05部を添加し、室温で均一に混合し、シリコーンゴム組成物を得た。このシリコーンゴム組成物のボーイング・フロー・ジグ試験による1分後の垂れの長さを測定すると0.25インチであった。
【0057】
更に、このシリコーンゴム組成物を実施例1と同様に成形してゴムシートを得、ゴム物性の測定、トラッキング試験及び侵食損失試験を行った。結果を表1,2に示す。
【0058】
また、図1に示す碍子の破損部(3,3’)を実施例1と同様にしてシリコーンゴム組成物で充填したところ、1日放置することで笠部との接着も十分で補修することが可能であった。なお、3’で示される部分については、形状を保持するため充填後ドライヤーで表面を一部硬化させた後、一日放置した。
【0059】
〔実施例3〕
実施例1のシリコーンゴムベース(I)40部に粘度1,000cP(25℃)で重合度が約200の両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン60部、平均粒子径8μmの水酸化アルミニウムH32(昭和電工(株)製)120部、(E)成分のチキソトロピック性付与剤としてベンゼンテトラカルボン酸二無水物2部と、下記式(5)で示されるエポキシ基及びトリメトキシシリル基を含有するオルガノハイドロジェンシロキサン3部とを加え、室温で1時間混合を続けた後、式(4)のメチルハイドロジェンポリシロキサン2.0部と塩化白金酸の1%イソプロピルアルコール溶液を0.3部、反応制御剤としてエチニルシクロヘキサノール0.05部を添加し、室温で均一に混合し、シリコーンゴム組成物を得た。このシリコーンゴム組成物のボーイング・フロー・ジグ試験による1分後の垂れの長さを測定すると0.3インチであった。
【0060】
更に、このシリコーンゴム組成物を実施例1と同様に成形してゴムシートを得、ゴム物性の測定、トラッキング試験及び侵食損失試験を行った。結果を表1,2に示す。
【0061】
また、図1に示す碍子の破損部(3,3’)を実施例1と同様にしてこのシリコーンゴム組成物で充填し、1日放置することで笠部との接着も十分で補修することが可能であった。なお、3’で示される部分については、形状を保持するため充填後ドライヤーで表面を一部硬化させた後、一日放置した。
【0062】
【化5】
Figure 0004780256
【0063】
〔実施例4〕
実施例1のシリコーンゴムベース(I)40部に粘度1,000cP(25℃)で重合度が約200の両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン40部、水酸化アルミニウムH32(昭和電工(株)製)120部、(E)成分のチキソトロピック性付与剤として粘度1,000cP(25℃)の両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン・ジフェニルシロキサン共重合体(主鎖中のジメチルシロキサン単位とジフェニルシロキサン単位との合計に対するジフェニルシロキサン単位の比率;20モル%)10部を加え、室温で1時間混合を続けた後、(E)成分のチキソトロピック性付与剤としてヒュームドシリカ(日本アエロジル社製、アエロジル300)1部、式(4)のメチルハイドロジェンポリシロキサン2.5部と塩化白金酸の1%イソプロピルアルコール溶液を0.1部、反応制御剤としてエチニルシクロヘキサノール0.05部を添加し、室温で均一に混合し、シリコーンゴム組成物を得た。このシリコーンゴム組成物のボーイングーフロー・ジグ試験による1分後の垂れの長さを測定すると0.5インチであった。
【0064】
更に、このシリコーンゴム組成物を実施例1と同様に成形してゴムシートを得、ゴム物性の測定、トラッキング試験及び侵食損失試験を行った。結果を表1,2に示す。
【0065】
また、図1に示す碍子の破損部(3,3’)を実施例1と同様にしてこのシリコーンゴム組成物で充填し、1日放置することで笠部との接着も十分で補修することが可能であった。なお、3’で示される部分については、形状を保持するため充填後ドライヤーで表面を一部硬化させた後、一日放置した。
【0066】
〔実施例5〕
実施例1のシリコーンゴムベース(I)40部に粘度1,000cP(25℃)で重合度が約200の両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン40部、水酸化アルミニウムH32(昭和電工(株)製)120部、(E)成分のチキソトロピック性付与剤としてヒュームドシリカ(日本アエロジル社製、アエロジル300)5部を加え、室温で1時間混合を続けた後、式(4)のメチルハイドロジェンポリシロキサン2.5部と塩化白金酸の1%イソプロビルアルコール溶液を0.3部、反応制御剤としてエチニルシクロヘキサノール0.05部を添加し、室温で均一に混合し、シリコーンゴム組成物を得た。このシリコーンゴム組成物のボーイング・フロー・ジグ試験による1分後の垂れの長さを測定すると0.6インチであった。
【0067】
更に、このシリコーンゴム組成物を実施例1と同様に成形してゴムシートを得、ゴム物性の測定、トラッキング試験及び侵食損失試験を行った。結果を表1,2に示す。
【0068】
また、図1に示す碍子の破損部を実施例1と同様にしてこのシリコーンゴム組成物で充填し、1日放置することで笠部との接着も十分で補修することが可能であった。なお、3’で示される部分については、形状を保持するため充填後ドライヤーで表面を一部硬化させた後、一日放置した。
【0069】
〔比較例1〕
実施例1のシリコーンゴムベース(I)40部に粘度1,000cP(25℃)で重合度が約200の両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン40部、水酸化アルミニウムH42M(昭和電工(株)製)120部を加え、室温で1時間混合を続けた後、式(4)のメチルハイドロジェンポリシロキサン2.5部と塩化白金酸の1%イソプロピルアルコール溶液を0.3部、反応制御剤としてエチニルシクロヘキサノール0.05部を添加し、室温で均一に混合し、シリコーンゴム組成物を得た。このシリコーンゴム組成物のボーイング・フロー・ジグ試験による1分後の垂れの長さを測定すると3インチ以上であった。
【0070】
更に、このシリコーンゴム組成物を実施例1と同様に成形してゴムシートを得、ゴム物性の測定、トラッキング試験及び侵食損失試験を行った。結果を表1,2に示す。
【0071】
また、実施例1と同様に図1に示す碍子の破損個所を上記シリコーンゴム組成物で補修を試みたが、材料が流れ落ちてしまい、うまく補修することができなかった。ドライヤーにより表面を硬化させようとしても硬化前に流れ出てしまいうまくいかなかった。
【0072】
〔比較例2〕
粘度10,000cP(25℃)で重合度が約500の両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン80部に沈殿シリカ(日本シリカ工業社製、ニプシルLP)40部、ヘキサメチルジシラザン2部、水1部をニーダーミキサーに入れ、1時間室温(25℃)で撹拌を続けた後、内部温度が150℃になるまで加熱し、更に撹拌を3時間続け、液状シリコーンゴムベース(III)を得た。このシリコーンゴムベース(III)40部に粘度1,000cP(25℃)で重合度が約200の両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン40部、水酸化アルミニウムH42M(昭和電工(株)製)120部加え、室温で1時間混合を続けた後、式(4)のメチルハイドロジェンポリシロキサン2.5部と塩化白金酸の1%イソプロビルアルコール溶液を0.3部、反応制御剤としてエチニルシクロヘキサノール0.05部を添加し、室温で均一に混合し、シリコーンゴム組成物を得た。このシリコーンゴム組成物のボーイング・フロー・ジグ試験による1分後の垂れの長さを測定すると3インチ以上であった。
【0073】
更に、このシリコーンゴム組成物を実施例1と同様にして成形してゴムシートを得、ゴム物性の測定、トラッキング試験及び侵食損失試験を行った。結果を表1,2に示す。
【0074】
また、実施例1と同様に図1に示す笠部の破損個所を上記シリコーンゴム組成物で補修を試みたが、材料が流れ落ちてしまいうまく補修することができなかった。ドライヤーにより表面を硬化させようとしても硬化前に流れ出てしまいうまくいかなかった。
【0075】
〔比較例3〕
実施例1のシリコーンゴムベース(I)40部に粘度1,000cP(25℃)で重合度が約200の両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン40部、水酸化アルミニウムH42M(昭和電工(株)製)20部加え、室温で1時間混合を続けた後、(E)成分のチキソトロピック性付与剤としてヒュームドシリカ(日本アエロジル社製、アエロジル300)2部と、ポリエチレングリコール0.5部とを添加して30分撹拌をした後、式(4)のメチルハイドロジェンポリシロキサン2.5部と塩化白金酸の1%イソプロピルアルコール溶液を0.3部、反応制御剤としてエチニルシクロヘキサノール0.05部を添加し、室温で均一に混合し、シリコーンゴム組成物を得た。このシリコーンゴム組成物のボーイング・フロー・ジグ試験による1分後の垂れの長さを測定すると0.5インチであった。
【0076】
更に、このシリコーンゴム組成物を実施例1と同様に成形してゴムシートを得、ゴム物性の測定、トラッキング試験及び侵食損失試験を行った。結果を表1,2に示す。
【0077】
また、図1に示す碍子の破損部を実施例1と同様に上記シリコーンゴム組成物で充填し、1日放置することで笠部との接着も十分で補修することが可能であった。なお、3’で示される部分については、形状を保持するため充填後ドライヤーで表面を一部硬化させた後、一日放置した。
【0078】
【表1】
Figure 0004780256
【0079】
【表2】
Figure 0004780256

【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例で各シリコーンゴム組成物のポリマー碍子の破損部の補修性能の評価に使用した碍子の概略図である。
【符号の説明】
1 固定具
2、2’、2’’ 碍子
3 破損部

Claims (9)

  1. (A)下記平均組成式(1)
    1 aSiO(4-a)/2 (1)
    (式中、R1ハロゲン原子置換、シアノ基置換又は非置換の一価炭化水素基であるが、R1の0.01〜10モル%はアルケニル基であり、かつ90モル%以上はメチル基である。aは1.9〜2.4の正数である。)
    で示される1分子中に少なくとも平均2個のアルケニル基を有し、重合度が1,200以下であるオルガノポリシロキサン 100重量部
    (B)下記平均組成式(2)
    2 bcSiO(4-b-c)/2 (2)
    (式中、R2は炭素数1〜10のハロゲン原子置換、シアノ基置換又は非置換の一価炭化水素基である。また、bは0.7〜2.1の正数、cは0.001〜1.0の正数で、かつb+cは0.8〜3.0を満足する。)
    で示される1分子中に少なくとも2個の、ケイ素原子結合水素原子を有する常温で液体のオルガノハイドロジェンポリシロキサン 0.1〜50重量部
    (C)水酸化アルミニウム 40〜400重量部
    (D)付加反応触媒 触媒量
    (E)ヒュームドシリカ、ヒュームド酸化チタン、カーボンから選ばれる常温で固体状のチキソトロピック性付与剤、並びに多官能アルコール、ケトン、エステル、ポリエーテル及びこれらとシロキサン化合物とのブロックポリマー、芳香族環含有カルボン酸無水物、ジメチルシロキサンとジフェニルシロキサンとの共重合体、α,ω−ジヒドロキシジメチルポリシロキサンから選ばれる常温で液状のチキソトロピック性付与剤からなる群から選択される1種又は2種以上のチキソトロピック性付与剤 0.1〜50重量部、
    又は上記配合量の(A)〜(E)成分とボーイング・フロー・ジグ試験による1分後の組成物の垂れが1インチ以下のチキソトロピック性を与える範囲の配合量の充填剤、顔料、耐熱剤、難燃剤、可塑剤、反応制御剤から選ばれる任意成分と
    のみからなる高電圧電気絶縁体用シリコーンゴム組成物からなるポリマー碍子用補修材。
  2. 更に、(F)トリアリルイソシアヌレート及びそのアルコキシシリル変性体、アリルグリシジルエーテル、1分子中に3個以上のエポキシ官能性基を有するオルガノポリシロキサン、1分子中に2個以上のケイ素原子結合水素原子(SiH基)と少なくとも1個のエポキシ官能性基及び/又は少なくとも1個のアルコキシシリル基とを有するオルガノポリシロキサンからなる群から選ばれる1種又は2種以上の接着助剤を(A)成分100重量部に対し0.1〜30重量部を含有する請求項1記載のポリマー碍子用補修材。
  3. (C)成分の水酸化アルミニウムが、オルガノシラザン、オルガノアルコキシシラン、オルガノクロロシラン、チタネート系のカップリング剤及びこれらの部分加水分解物並びに有機酸から選ばれる1種又は2種以上の混合物で表面処理されたものである請求項1又は2記載のポリマー碍子用補修材。
  4. (C)成分の水酸化アルミニウムの平均粒子径が0.1〜20μmである請求項1乃至3のいずれか1項記載のポリマー碍子用補修材。
  5. (E)成分のチキソトロピック性付与剤が常温で液状のものである請求項1乃至4のいずれか1項記載のポリマー碍子用補修材。
  6. (A)下記平均組成式(1)
    1 aSiO(4-a)/2 (1)
    (式中、R1ハロゲン原子置換、シアノ基置換又は非置換の一価炭化水素基であるが、R1の0.01〜10モル%はアルケニル基であり、かつ90モル%以上はメチル基である。aは1.9〜2.4の正数である。)
    で示される1分子中に少なくとも平均2個のアルケニル基を有し、重合度が1,200以下であるオルガノポリシロキサン 100重量部
    (B)下記平均組成式(2)
    2 bcSiO(4-b-c)/2 (2)
    (式中、R2は炭素数1〜10のハロゲン原子置換、シアノ基置換又は非置換の一価炭化水素基である。また、bは0.7〜2.1の正数、cは0.001〜1.0の正数で、かつb+cは0.8〜3.0を満足する。)
    で示される1分子中に少なくとも2個の、ケイ素原子結合水素原子を有する常温で液体のオルガノハイドロジェンポリシロキサン 0.1〜50重量部
    (C)水酸化アルミニウム 40〜400重量部
    (D)付加反応触媒 触媒量
    (E)ヒュームドシリカ、ヒュームド酸化チタン、カーボンから選ばれる常温で固体状のチキソトロピック性付与剤と、多官能アルコール、ケトン、エステル、ポリエーテル及びこれらとシロキサン化合物とのブロックポリマー、芳香族環含有カルボン酸無水物、ジメチルシロキサンとジフェニルシロキサンとの共重合体、α,ω−ジヒドロキシジメチルポリシロキサンから選ばれる常温で液状のチキソトロピック性付与剤とを組み合わせてなるチキソトロピック性付与剤 0.1〜50重量部、
    又は上記配合量の(A)〜(E)成分とボーイング・フロー・ジグ試験による1分後の組成物の垂れが1インチ以下のチキソトロピック性を与える範囲の配合量の充填剤、顔料、耐熱剤、難燃剤、可塑剤、反応制御剤から選ばれる任意成分と
    のみからなる高電圧電気絶縁体用シリコーンゴム組成物からなるポリマー碍子用シール材。
  7. 更に、(F)トリアリルイソシアヌレート及びそのアルコキシシリル変性体、アリルグリシジルエーテル、1分子中に3個以上のエポキシ官能性基を有するオルガノポリシロキサン、1分子中に2個以上のケイ素原子結合水素原子(SiH基)と少なくとも1個のエポキシ官能性基及び/又は少なくとも1個のアルコキシシリル基とを有するオルガノポリシロキサンからなる群から選ばれる1種又は2種以上の接着助剤を(A)成分100重量部に対し0.1〜30重量部を含有する請求項6記載のポリマー碍子用シール材。
  8. (C)成分の水酸化アルミニウムが、オルガノシラザン、オルガノアルコキシシラン、オルガノクロロシラン、チタネート系のカップリング剤及びこれらの部分加水分解物並びに有機酸から選ばれる1種又は2種以上の混合物で表面処理されたものである請求項6又は7記載のポリマー碍子用シール材。
  9. (C)成分の水酸化アルミニウムの平均粒子径が0.1〜20μmである請求項6乃至8のいずれか1項記載のポリマー碍子用シール材。
JP23115599A 1998-08-24 1999-08-18 ポリマー碍子用シール材及びポリマー碍子用補修材 Expired - Fee Related JP4780256B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23115599A JP4780256B2 (ja) 1998-08-24 1999-08-18 ポリマー碍子用シール材及びポリマー碍子用補修材
DE60044226T DE60044226D1 (de) 1999-08-18 2000-01-19 Silikongummi-Zusammensetzungen, ihrer Herstellung und Verwendung als Hochspannungsisolierstoff
EP20000300368 EP1079398B1 (en) 1999-08-18 2000-01-19 Silicone rubber compositions, their preparation and use in high-voltage electrical insulation contexts

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1998253263 1998-08-24
JP25326398 1998-08-24
JP10-253263 1998-08-24
JP23115599A JP4780256B2 (ja) 1998-08-24 1999-08-18 ポリマー碍子用シール材及びポリマー碍子用補修材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000136307A JP2000136307A (ja) 2000-05-16
JP4780256B2 true JP4780256B2 (ja) 2011-09-28

Family

ID=26529722

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23115599A Expired - Fee Related JP4780256B2 (ja) 1998-08-24 1999-08-18 ポリマー碍子用シール材及びポリマー碍子用補修材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4780256B2 (ja)

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6448329B1 (en) * 2001-02-28 2002-09-10 Dow Corning Corporation Silicone composition and thermally conductive cured silicone product
JP2002294075A (ja) * 2001-03-30 2002-10-09 Ge Toshiba Silicones Co Ltd 高電圧電気絶縁体用シリコーンゴム組成物
DE102004050129A1 (de) * 2004-10-14 2006-04-20 Wacker Chemie Ag Siliconkautschuk Zusammensetzung enthaltend unbehandeltes Aluminiumhydroxid als Füllstoff
DE102004050128A1 (de) * 2004-10-14 2006-04-20 Wacker Chemie Ag Siliconkautschuk Zusammensetzung mit verbesserter Haltbarkeit
JP4801941B2 (ja) * 2005-06-27 2011-10-26 株式会社ブリヂストン タイヤ製造用シリコーンゴム組成物およびその製造方法
WO2007091303A1 (ja) * 2006-02-07 2007-08-16 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. 押出成型用シリコーンゴム組成物
JP5000566B2 (ja) * 2008-03-27 2012-08-15 信越化学工業株式会社 硬化性シリコーンゴム組成物、およびそれを封止材料として用いた光半導体装置
JP5507059B2 (ja) * 2008-05-27 2014-05-28 東レ・ダウコーニング株式会社 熱伝導性シリコーン組成物および電子装置
JP5747640B2 (ja) * 2011-04-28 2015-07-15 大日本印刷株式会社 太陽電池モジュール用封止材組成物及びそれを用いた封止材
JP5485945B2 (ja) * 2011-06-03 2014-05-07 信越化学工業株式会社 接着性オルガノポリシロキサン組成物
JP5940325B2 (ja) * 2012-03-12 2016-06-29 東レ・ダウコーニング株式会社 熱伝導性シリコーン組成物
JP5998639B2 (ja) * 2012-04-09 2016-09-28 信越化学工業株式会社 高電圧電気絶縁体ポリマー碍子用シリコーンゴム組成物及びポリマー碍子
JP2015101601A (ja) * 2013-11-21 2015-06-04 日本碍子株式会社 ポリマー碍子用外被ゴム
JP6956656B2 (ja) * 2018-03-06 2021-11-02 三菱電機株式会社 耐汚損劣化性樹脂絶縁物
US20210395525A1 (en) * 2018-10-26 2021-12-23 Elkem Silicones Shanghai Co., Ltd. Silicone composition and a method for additive manufacturing a silicone elastomer article
CN111500253A (zh) * 2020-03-30 2020-08-07 广州回天新材料有限公司 一种手机充电器用有机硅相变灌封胶及其制备方法
CN112979963B (zh) * 2020-12-30 2022-04-15 北京康美特科技股份有限公司 反应性有机硅触变剂、有机硅封装胶和led元件
JP7548861B2 (ja) 2021-04-05 2024-09-10 信越化学工業株式会社 高耐湿性シリコーン樹脂接着剤組成物
JP2024122742A (ja) * 2023-02-28 2024-09-09 イビデン株式会社 バスバー及びその製造方法、並びに蓄電装置
JP2024155552A (ja) * 2023-04-21 2024-10-31 イビデン株式会社 バスバー及びその製造方法、並びに蓄電装置
CN117683357A (zh) * 2023-12-28 2024-03-12 极天羽技术股份有限公司 一种高回弹的阻燃硅橡胶泡棉及其制备方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE69313204T2 (de) * 1992-06-30 1998-03-19 Dow Corning Hochfestes, elastomeres Trockungsmittel
JP3360264B2 (ja) * 1995-07-27 2002-12-24 信越化学工業株式会社 高電圧電気絶縁体用シリコーンゴム組成物
JP3669387B2 (ja) * 1995-11-24 2005-07-06 信越化学工業株式会社 高電圧電気絶縁体用シリコーンゴム組成物
JP3910660B2 (ja) * 1996-05-24 2007-04-25 古河電気工業株式会社 送電線用高電圧機器部品
JPH09316335A (ja) * 1996-05-24 1997-12-09 Toray Dow Corning Silicone Co Ltd 液状シリコーンゴム組成物およびその製造方法
JP3385895B2 (ja) * 1997-02-28 2003-03-10 信越化学工業株式会社 高電圧電気絶縁体用シリコーンゴム組成物及びその製造方法
JP3246385B2 (ja) * 1997-03-04 2002-01-15 信越化学工業株式会社 高電圧電気絶縁体用シリコーンゴム組成物
JP4386981B2 (ja) * 1998-01-07 2009-12-16 信越化学工業株式会社 高電圧電気絶縁体用シリコーンゴム組成物及びポリマー碍子
JP2000044804A (ja) * 1998-08-03 2000-02-15 Ge Toshiba Silicones Co Ltd 電気絶縁性シリコーンゴム組成物およびシリコーンゴム碍子

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000136307A (ja) 2000-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4780256B2 (ja) ポリマー碍子用シール材及びポリマー碍子用補修材
US6251990B1 (en) Silicone rubber compositions having high-voltage electrical insulation, sealing and repairing compounds for polymeric insulators
EP3666828B1 (en) Addition-curable silicone composition and cured silicone rubber
JP3104568B2 (ja) 高電圧電気絶縁体用シリコーンゴム組成物
JP5998639B2 (ja) 高電圧電気絶縁体ポリマー碍子用シリコーンゴム組成物及びポリマー碍子
JP3453017B2 (ja) ポリマー碍子
JP3436141B2 (ja) 高電圧電気絶縁体用シリコーンゴム組成物及びポリマー碍子
JP5322689B2 (ja) 高電圧電気絶縁体用シリコーンゴム組成物
US6106954A (en) Silicone rubber compositions for high-voltage electrical insulators and polymeric bushings
EP1392773B1 (en) Room-temperature-curable silicone rubber composition
EP1079398B1 (en) Silicone rubber compositions, their preparation and use in high-voltage electrical insulation contexts
KR20210091754A (ko) 접착성 폴리오르가노실록산 조성물
JP3385895B2 (ja) 高電圧電気絶縁体用シリコーンゴム組成物及びその製造方法
JP2711621B2 (ja) 耐熱性シリコーンゴム組成物
JP2004256589A (ja) オイルブリード性シリコーンゴム組成物
JP2007180044A (ja) ポリマー碍子の高電圧電気絶縁特性を改善する方法
JP3395456B2 (ja) 高電圧電気絶縁体用シリコーンゴム組成物
JP4386981B2 (ja) 高電圧電気絶縁体用シリコーンゴム組成物及びポリマー碍子
JP4334632B2 (ja) ポリマー碍子用シリコーンゴム組成物及びポリマー碍子
JP2000044804A (ja) 電気絶縁性シリコーンゴム組成物およびシリコーンゴム碍子
JP3014242B2 (ja) 液状シリコーンゴム組成物及びその製造方法
JP3360264B2 (ja) 高電圧電気絶縁体用シリコーンゴム組成物
JP2003292782A (ja) 高電圧電気絶縁体用シリコーンゴム組成物及びポリマー碍子
JP3669387B2 (ja) 高電圧電気絶縁体用シリコーンゴム組成物
EP1052655B1 (en) Silicone rubber compositions for high-voltage electrical insulators

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060616

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080804

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080910

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081014

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090909

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091023

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100825

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100928

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110608

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110621

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140715

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4780256

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees