JP4777618B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
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Description
VCOの中には、可変容量ダイオードと発振回路と振動子とで構成されるものがある。このようなVCOは、可変容量ダイオードに制御電圧を印加することでその容量を変化させ、容量変化に応じて振動子の発振周波数を変化させるものがある。そのため、可変容量ダイオードには、容量可変幅の広さと制御電圧に対する容量変化のリニアリティとの2つの性能が要求される。
35は半導体基板、37は第1の領域、39は第2の領域、31は可変容量ダイオード、41は第1の高濃度拡散層、43は第2の高濃度拡散層、45は第1の低濃度拡散層、33はCMOSインバータ、53はNチャネルMOSトランジスタ(以下、NMOSFET)、55はPチャネルMOSトランジスタ(以下、PMOSFET)、47aと47bとはゲート電極、49aと49bとはゲート酸化膜、51aと51bとは高濃度拡散層、29は素子分離絶縁膜である。
さらに、第1の高濃度拡散層41の下面には、これと接して半導体基板35と同一導電型で半導体基板35よりも不純物濃度の低い第1の低濃度拡散層45を設けている。
されている。
つまり、このように構成した可変容量ダイオード31の空乏層は、電荷が空間的に分離しているので、コンデンサのような働きをする。すなわち、可変容量ダイオード31に逆バイアスを印加すると、それに伴い空乏層の幅も広がるから、あたかもコンデンサの2枚の並行平板電極の距離が広がったようになり、容量が低下するのである。
まい、充分な広さの容量可変幅や制御電圧に対する容量変化のリニアリティが得られなくなってしまう。
第1の低濃度拡散層を形成する製造工程は、
シリコン能動層の所定領域に、半導体基板に対して縦方向にイオン注入し、熱処理を行なうことにより、横方向の不純物濃度が、第1の高濃度拡散層から第2の低濃度拡散層へ向かって漸次低くなるようにしたことを特徴とする。
シリコン能動層の所定領域に行なうイオン注入を1回だけ行なうようにしてもよい。
シリコン能動層の所定領域に行なうイオン注入を、横方向に領域を変えて複数回行なうようにしてもよい。
容量変化のリニアリティや容量可変幅に対し、自由度の高い設計を行うことができる。
図1は、本発明の実施の形態における半導体装置の構造を示す模式的な断面図である。13は半導体基板、15は酸化膜、17はシリコン能動層、31は可変容量ダイオード、1はP型の高濃度拡散層、9はP型の低濃度拡散層、27はP型の不純物濃度変化層、3はN型の高濃度拡散層、19は層間絶縁膜、7aと7bとはコンタクトホール、5aと5bとは金属電極である。
本発明の実施の形態では、第1の高濃度拡散層の導電型はN型、第1の低濃度拡散層の導電型はP型、第2の低濃度拡散層の導電型はP型、第2の高濃度拡散層の導電型はP型を想定して説明する。
また、第1の高濃度拡散層はN型の高濃度拡散層3、第1の低濃度拡散層はP型の不純物濃度変化層27、第2の低濃度拡散層はP型の低濃度拡散層9、第2の高濃度拡散層はP型の高濃度拡散層1として説明する。
ている。層間絶縁膜19は、ボロン原子とリン原子とを含むシリコン酸化膜からなり、膜厚は0.5μm程度である。層間絶縁膜19には、コンタクトホール7a、7bを設ける。
P型の第1の低濃度拡散層である不純物濃度変化層27の不純物プロファイルについて、図2を用いて説明する。図2は、図1に示す可変容量ダイオード31における位置Aから位置A’の横方向の不純物プロファイルを模式的に示したグラフである。縦軸は不純物濃度を示し横軸はAからA‘までを示しており、A、B1、B2、A’の位置(座標)を表している。
図2に示すP型の第1の低濃度拡散層である不純物濃度変化層27がP型の低濃度拡散層9と接している位置B1における不純物濃度変化層27の不純物濃度は1×1016atoms/cc程度である。また、不純物濃度変化層27がN型の第1の高濃度拡散層3と接している位置B2における不純物濃度変化層27の不純物濃度は1×1018atoms/cc程度である。
図2に示すように、位置B1と位置B2との間のP型の第1の低濃度拡散層である不純物濃度変化層27の不純物濃度は、位置B2をピークとして位置B1に向かって漸次なだらかに減少している。
すなわち、特許文献1に示した従来技術の可変容量ダイオードでは、深さ方向の不純物プロファイルを調整することで可変容量ダイオードの特性を調整するのに対し、本発明の半導体装置の可変容量ダイオード31では横方向の不純物プロファルを調整することで、その特性を調整する点である。
これによって、表面のシリコン層が薄いSOI構造を有する半導体装置においても、可変容量ダイオードを構成することが可能になり、さらに、不純物プロファイルを調整し、制御電圧に対する所望の容量変化のリニアリティと充分な広さの容量可変幅を得ることができた。
以上で説明したP型の第1の低濃度拡散層である不純物濃度変化層27の不純物プロファイルは、漸次なだらかに変化するものであったが、図3に示すように、図1の位置B2から位置B1に向かって直線状に不純物濃度が減少する不純物プロファイルを形成しても
よい。このような不純物プロファイルとすることによって、制御電圧に対する容量変化のリニアリティがさらに向上するのである。
上記で説明したP型の第1の低濃度拡散層である不純物濃度変化層27を形成する製造方法の一例を図を用いて説明する。図5は、図1に示すP型の第1の低濃度拡散層である不純物濃度変化層27の一部を示したものであり、59a、59b、59c、59dはマスクである。
図5(a)に示すように、フォトレジストからなるマスク59aを用いて、イオン注入を行い、P型の第1の低濃度拡散層である不純物濃度変化層27にイオン注入層61を形成する。不純物原子にはボロン原子を用いる。その後、マスク59aを除去し、熱処理を行うことでイオン注入層61を拡散させ、不純物プロファイルが漸次なだらかに変化するP型の第1の低濃度拡散層である不純物濃度変化層27が完成する。
この熱処理の仕方(例えば、熱の昇温の方法など)によって、図2や図3に示した不純物プロファイルを作り出すことができる。
図5(b)に示すように、まず、フォトレジストからなるマスク59bを用いて、イオン注入を行い第1のイオン注入層63を形成する。不純物原子にはボロン原子を用いる。
その後、マスク59bを除去し、新たにマスク59cを形成する。このマスク59cを用いて、再びイオン注入を行い第2のイオン注入層65を形成する。不純物原子にはボロン原子を用い、不純物濃度は、第1のイオン注入層63より第2のイオン注入層65が高くなるように形成する。その後、マスク59cを除去する。
さらに、マスク59dを形成し、このマスク59dを用いて、イオン注入を行い第3のイオン注入層67を形成する。不純物原子にはボロン原子を用い、不純物濃度は、第2のイオン注入層65より第3のイオン注入層67が高くなるように形成する。その後、マスク59dを除去する。
このようにマスク形成とイオン注入とを繰り返すことによって、第3のイオン注入層67から第1のイオン注入層63に向かって、一定の不純物濃度の領域が並び、図4に示すように、段階的に不純物濃度が減少する不純物プロファイルを有するP型の第1の低濃度拡散層である不純物濃度変化層27を形成することができる。
もちろん、イオン注入後にその都度熱処理を行ってもよい。熱処理の仕方によって、このようにマスク形成とイオン注入とを繰り返しても図2や図3に示した不純物プロファイルを作り出すことができる。これらの製造方法は、導入した不純物原子や半導体基板上の他の領域の半導体素子の製造状況とを鑑みて、自由に変えることができる。
ない表面のシリコン層と離間して設けている例を示した。このシリコン能動層の形成に関しては、表面のシリコン層を所望の形状で除去し、そこにCVD法などの知られている技術を用いてシリコン能動層を形成してもよい。もちろん、この構造に限定されるものではなく、成膜とレーザーアニールなどとを組み合わせてシリコン能動層を形成してもよい。
シリコン能動層とシリコン層とは同一とすることもできる。つまり、SOI構造の半導体装置上に設けた他の素子は表面のシリコン層に設けているため、これと同様に、可変容量ダイオード31もこのシリコン層に設けることができるのである。このような構成とすることによって、別途シリコン能動層を設ける場合に比べて、半導体装置の製造プロセスを削減しコストを低減することができる。
また、シリコン能動層とシリコン層とを同一とする場合であっても、これらを分離して設けることもできる。あらかじめシリコン層のうちシリコン能動層を形成する領域をメサ分離などの知られている技術を用いて分離するなどすればよいのである。
次に、本発明の半導体装置の可変容量ダイオードを使ったVCOの回路例を図6に示す。図6に示したVCO25は、発振回路23と、この発振回路23に外部接続した水晶振動子21とを有する。
31は可変容量ダイオード、33はCMOSインバータ、57は接地電位である。C1とC2とC3とC4はコンデンサ、R1とR2とR3とは抵抗、T1は入力端子、T2は出力端子である。
望の容量変化のリニアリティと充分に広い容量可変幅を得ることができる。
これによって、例えば、VCOにおける制御電圧に対する発振周波数の制御性を高めるなどの、半導体装置の動作の信頼性を高めることが可能となる。
3 第1の高濃度拡散層
5 金属電極
7 コンタクトホール
9 第2の低濃度拡散層
13 半導体基板
15 酸化膜
17 シリコン能動層
19 層間絶縁膜
21 水晶振動子
23 発振回路
25 VCO
27 第1の低濃度拡散層である不純物濃度変化層
29 素子分離絶縁膜
31 可変容量ダイオード
33 CMOSインバータ
35 半導体基板
37 第1の領域
39 第2の領域
41 第1の高濃度拡散層
43 第2の高濃度拡散層
45 第1の低濃度拡散層
47a、47b ゲート電極
49a、49b ゲート酸化膜
51a、51b 高濃度拡散層
53 NMOSFET
55 PMOSFET
57 接地電位
59a、59b、59c、59d マスク
61 イオン注入層
63 第1のイオン注入層
65 第2のイオン注入層
67 第3のイオン注入層
C1、C2、C3、C4 コンデンサ
R1、R2、R3 抵抗
T1 入力端子
T2 出力端子
Claims (4)
- 半導体基板と該半導体基板の上部に設ける酸化膜と該酸化膜の上部にシリコン能動層を設け、前記シリコン能動層に第1導電型の第1の高濃度拡散層と、第2導電型の第2の高濃度拡散層と第1の低濃度拡散層と第2の低濃度拡散層とを前記半導体基板に対して横方向に並べて設ける半導体装置の製造方法であって、
前記第1の低濃度拡散層を形成する製造工程は、
前記シリコン能動層の所定領域に、前記半導体基板に対して縦方向にイオン注入し、熱処理を行なうことにより、前記横方向の不純物濃度が、前記第1の高濃度拡散層から前記第2の低濃度拡散層へ向かって漸次低くなる
ようにしたことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 前記第1の低濃度拡散層を形成する製造工程は、
前記シリコン能動層の所定領域に行なうイオン注入を1回だけ行なうことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。 - 前記第1の低濃度拡散層を形成する製造工程は、
前記シリコン能動層の所定領域に行なうイオン注入を、前記横方向に領域を変えて複数回行なうことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。 - 前記熱処理は、前記イオン注入後にその都度行なうことを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
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