JP4775692B2 - 色変換フィルター基板及び色変換フィルターを具備した有機発光素子 - Google Patents
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なかでも、色変換方式は、高い色再現性・効率を実現でき、また、3色発光方式と異なり、電界発光素子は単色でよいことから大画面化の難易度が低いことが言われており、次世代ディスプレイの侯補として有望視されている。
しかし、無機系蛍光体ではこれまでEL用の赤色蛍光体として有用なものがなく、ましてシリカ系無機多孔質体の細孔内に内包できるものは報告されていない。
本発明者らは、シリカ系無機多孔質体の細孔内に、有機系蛍光体で適用できるローダミン系色素等を効果的に内包するためには、細孔の径をローダミン色素の寸法、数ナノメートル、にあわせることが重要であることを見出した。例えば、Merck Ltd.,Japanのシリカゲルでは、細孔のサイズは平均13ナノメートルあり、色素に対して大きく、場合によって色素の入り方がまちまちになったり、たくさん色素が入ると却って濃度消光がおきるなどの不都合が生じる。
本発明の課題は、径のそろったシリカ微粒子を用いて、有機系蛍光体、特に、ローダミン系のような赤色蛍光体を用いた色変換フィルターの耐光性を低下させる主要因である、励起状態の色素とマトリクスとの反応を高い確率で抑止し、耐久性に優れた色変換フィルター基板を提供することにある。
色素を担持したナノポーラスシリカを含む色変換フィルターのマトリクスは、好ましくは、シロキサン結合を有するストレート型または樹脂変性型のシリコーンポリマーである。
また、透明な支持基板に、それぞれ異なる波長域の光を透過でき、少なくとも2種類以上のフィルターを独立して配列したカラーフィルターを形成するステップと、該カラーフィルター上に、第1の波長の光を吸収し、吸収波長と異なる第2の波長を含む光を放出できる、少なくとも1種以上の色変換フィルターを形成するステップとを含む色変換フィルター基板の製造方法であって、上記色変換フィルターの形成ステップが、好ましくは、色素を平均孔径1〜10nmの中空構造を有するナノポーラスシリカに担持する段階と、該ナノポーラスシリカに担持された色素とマトリクス材料を含有する塗布液を作製する段階と、該塗布液を上記カラーフィルター上に塗布する段階と、乾燥段階とを含んでなる色変換フィルター基板の製造方法を提供する。
この色変換フィルター基板と、電界をかけることにより発光する有機発光体とを組み合わせることにより、高精彩で長寿命な多色発光デバイスが実現する。
また、色変換フィルター基板の色変換フィルター上面へ、色変換フィルターの保護層、ガスバリア層、有機発光体を順次配設する多色発光デバイスの製造方法を提供する。
図3は本発明の色変換フィルターを用いた多色発光デバイスの一実施例の断面概略図である。
<透明な支持基板1>
図1および図2において、透明な支持基板1は可視光透過率に優れ、また、色変換フィルターおよび多色発光デバイスの形成プロセスにおいて、色変換フィルター、あるいは多色発光デバイスヘ性能低下を引き起こさないものであれば良く、例としては、ガラス基板、各種プラスチック基板、若しくは各種フィルム等が挙げられる。
図1および図2において、カラーフィルター2,4,6は、お互いに異なる波長域に透過域を有するカラーフィルターであり、例えば、カラーフィルター2は赤色領域の光を透過するものとし、カラーフィルター4は緑色領域を透過するものとし、カラーフィルター6は青色領域を透過するものとすることができる。カラーフィルターは液晶ディスプレイをはじめとした、ディスプレイ用途のものが適用でき、一般的には顔料を高分子バインダー中へ分散したものである。
ここでいう色変換フィルターは、蛍光色素のように、ある波長域の光を吸収し、吸収した波長と異なる発光を行う物質をマトリクス中に分散させたものを指す。本発明においては、マトリクスが、シリコーンポリマー、またはシリコーンポリマーと有機高分子樹脂のハイブリッド材料(樹脂変性型シリコーンポリマー)であることが好ましい。
色変換フィルター3と色変換フィルター5は、それぞれ、バックライト光を吸収し、異なる波長の光を発光する機能を有したものであり、例えば、色変換フィルター3は赤色発光をするものであり、色変換フィルター5は緑色発光をするものとすることができる。
発光体から発する青色から青縁色領域の光を吸収して、赤色領域の蛍光を発する蛍光色素としては、例えばローダミンB、ローダミン6G、ローダミン3B、ローダミン101、ローダミン110、スルホローダミン、ベーシックバイオレット11、ベーシックレッド2などのローダミン系色素、シアニン系色素、1−エチル2−〔4−(P−ジメチルアミノフェニル)−13−ブタジエニル〕−ビリジウム−パークロレート(ピリジン1)などのピリジン系色素、あるいはオキサジン系色素などが挙げられる。さらに、各種染料(直接染料、酸性染料、塩基性染料、分散染料など)も蛍光性があれば使用することができる。
ナノポーラスシリカとは、例えば特開平06−024897号公報に開示されている、シリカ多孔体である。当該耐熱性層状シリカ多孔体は、結晶性層状ケイ酸塩の板状のシート層が複数積層し、隣接する上記シート層の層間がシロキサン結合による結合点において縮幅し、該結合点の間においては拡幅して微孔を形成しているハニカム状多孔構造の層状シリカ多孔体である。孔径は数nm〜数10nmと微細であり、比表面積は1000m2/g以上であるという特徴を有する。これらの物質はメソ多孔体と呼ばれ、タンパク質などの大きな生体分子を収めるのに適当な大きさの孔を有する。そのハニカムの壁の部分はシリカで出来ており、孔は空洞である。このハニカム構造は、製造過程の途中で混在させている界面活性剤の自己組織化の性質により形成できるもので、界面活性剤の分子長を調整することで孔の大きさを2nm〜10nm程度まで制御できる。最終的には界面活性剤は取り除かれ、シリカの壁だけが残る。既にいくつかの酵素タンパク質、葉緑素などを孔の中に閉じ込めることにより、機能を保ったまま安定化出来ることが報告されているが、ローダミン系色素を含む有機ELの色変換フィルターに応用した例はない。
なお、平均孔径は、窒素吸着測定によって得ることができる。
マトリクスとしては、シロキサン結合を有するシリコーンポリマーが好ましい。シリコーンポリマーとしては、ストレート型シリコーンポリマーと樹脂変性型シリコーンポリマーが好ましい。これは、マトリクス内に色素を担持したナノポーラスシリカを分散させると、シリコーンポリマーが有機高分子樹脂に比べ、化学的に不活性なため、担持された色素との相互作用が起こりにくく、色素の劣化が抑制されるものと考えられる。
ストレート型シリコーンポリマーは、有効成分がシリコーンのみからなるもので、他のシリコーン製品と同様に−Si−O−Si−結合を主鎖とし、メチル基などのアルキル基、フェニル基などの芳香族基を側鎖に持つ。硬化後は非常に架橋密度の高い、三次元架橋構造を形成し、固い皮膜を形成する等の利点を有する。
ストレート型シリコーンポリマーは、構成単位として3官能単位、4官能単位を多く取り入れたシラン化合物やシラノール化合物を脱水縮重合させたもので、分岐状構造をとる。このシラン化合物の例として下記一般式(1)で表されるものが挙げられる。
XmSi(OR1)4-m (1)
上式中、Xは、独立してメチル基またはフェニル基を表し、R1は、独立して水素原子、アルキル基、アリール基、または置換基を有してもよいアリール基を表す。mは、1〜3の整数、好ましくは2または3である。一般的にnが大きくなれば、架橋部位が増え、硬度も増す。
メチルシリコーン系は、CH3Si(OR)3シランを加水分解した、シラノール基を多量にもった水−アルコールに親水性のあるポリシロキサンとシリカゾル、アルミナゾルを組み合わせた溶液で、極めて硬い皮膜を形成し、ハードコート剤としてプラスチックの表面硬質化に使用されている。フェニル系シリコーン系の場合は、メチル系にくらべて皮膜強度に優れる。
また、一般的には下記一般式(2)で表されるシランカップリング剤と称される構造をとるシラン化合物を用いることで、有機と無機のハイブリッド化が簡便に行うこともできる。
YnSi(OR2)4-n (2)
上式中、Yは、独立してアクリル基、メルカプト基、アジド基、アミノ基、エポキシ基、メタクリロキシ基など有機系樹脂と反応可能な基であり、Si−OR基によってシリコーン樹脂と結合可能となる。R2は、独立して水素原子、アルキル基、アリール基、または置換基を有してもよいアリール基を表す。nは1〜3の整数を示し、好ましくは2または3である。
上記の変性シリコーン樹脂の具体例としては、SR2107、SR2115、SR2145(東レ・ダウ・コーニング・シリコーン社製)等があるが、これらに限定されるものではない。
これらの配合割合は、色素の濃度消光を起こさない範囲であれば特に限定しないが、好ましくは、マトリクス100重量部に対して色素が0.1〜5重量部である。
色素を担持したナノポーラスシリカとマトリクス材料を含有する塗布液は、例えば、色素を担持したナノポーラスシリカを溶媒に溶解または分散し、マトリクス材料を溶解または分散した溶媒を加えることで得られる。溶媒としては、ジクロロエタン、エタノール、アセトン、プロピレングリコールモノエチルアセテート(PGMEA)等が挙げられる。色素を担持したナノポーラスシリカとマトリクス材料の合計の濃度は、好ましくは塗布液中に0.1〜5重量%である。
得られた塗布液をカラーフィルター上に塗布する方法は、特に限定されず、スピンコーティング、スクリーン印刷等の公知の方法を用いることができる。
カラーフィルターに塗布後は、熱風乾燥炉、ホットプレート等の通常の方法により乾燥することができる。これにより、色変換フィルター基板を得ることができる。
色変換フィルターの厚さは、特に限定されないが、好ましくは5〜20μmである。
<保護層7>
保護層7は、その名の通り、色変換フィルターを保護する目的、および、膜面の平滑化を目的に配設されるものであり、光透過性に富み、且つ、色変換フィルターを劣化させることなく配設できる材料およびプロセスを選択する必要がある。また、保護層の上面に、無機ガスバリア膜や透明導電膜等を形成する場合、更に、スパッタ耐性も要求されることとなる。
前述の通り、保護層は平滑化の目的も併せ持つため、一般的には塗布法で形成される。その際、適用可能な材料としては、光硬化性または光熱併用型硬化性樹脂を、光および/または熱処理して、ラジカル種やイオン種を発生させて重合または架橋させ、不溶不融化させたものが一般的である。また、該光硬化性または光熱併用型硬化性樹脂は、蛍光色変換膜のパターニングを行うために硬化をする前は有機溶媒またはアルカリ溶液に可溶性であることが望ましい。
その他、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルサルホン、ポリビニルブチラール、ポリフェニレンエーテル、ポリアミド、ポリエーテルイミド、ノルボルネン系樹脂、メタクリル樹脂、イソブチレン無水マレイン酸共重合樹脂、環状オレフィン系等の熱可塑性樹脂や、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ビニルエステル樹脂、イミド系樹脂、ウレタン系樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂等の熱硬化性樹脂、あるいは本願の色変換フィルターのマトリクスにも適用している、シリコーンポリマー、或いはポリスチレン、ポリアクリロニトリル、ポリカーボネート等と3官能性、あるいは4官能性のアルコキシシランを含む樹脂変性型シリコーンポリマー等も利用することができる。
保護層の厚さは、色変換フィルター間の段差を平滑化でき、さらに、色変換フィルターと有機発光体の間のギャップによる有機発光体の発光漏れを限りなく低減できる厚さであれば特に限定されないが、好ましくは2〜10μmである。
本発明の色変換フィルター基板を、有機発光素子と組み合わせる場合、色変換フィルターから発生する水分から有機発光素子を守る目的で、保護層上面にガスバリア層(図示せず)を積層しても良い。ガスバリア層は透明且つピンホールのない緻密な膜が求められ、例えばSiOx,SiNx,SiNxOy,A1Ox,TiOx,TaOx,ZnOx等の無機酸化物、無機窒化物等が使用できる。
ガスバリア層の形成方法としては、特に制約はなく、スパッタ法、CVD法、真空蒸着法、ディップ法等の慣用の手法により形成できる。
ガスバリア層の厚さは、特に限定されないが、好ましくは0.05〜5μmである。
有機発光体は、一対の電極の間に有機発光素子層9を扶持し、必要に応じ、正孔注入層や電子注入層を介在させた構造を有している。具体的には、下記のような層構成からなるものが採用される。
(1)陽極/有機発光層/陰極
(2)陽極/正孔注入層/有機発光層/陰極
(3)陽極/有機発光層/電子注入層/陰極
(4)陽極/正孔注入層/正孔輸送層/有機発光層/陰極
(5)陽極/正孔注入層/正孔輸送層/有機発光層/電子輸送層/陰極
(6)陽極/正孔注入層/正孔輸送層/有機発光層/電子輸送層/電子注入層/陰極
また、陽極8をストライプパターンを持たない一様な平面電極とし、および陰極9を各画素に対応するようパターニングしてもよい。その場合には、各画素に対応するスイッチング素子を設けて、いわゆるアクティブマトリクス駆動を行うことが可能になる。
実施例1
<カラーフィルター>
コーニング社製1737ガラス上に、富士フィルムARCH製CR7001、CG7001、CB7001を用い、フォトリソグラフ法にて、それぞれが重ならないように、幅0.10mm、ピッチ0.33mmのR、G、Bストライプパターンを形成した。各カラーフィルターの膜厚は1.0μmであつた。更に、青色カラーフィルターであるCB7001の上面にのみ、アクリレート系樹脂(新日鐵化学社製V259PAP5)を用い、フォトリソグラフ法にて、厚み10μm、幅0.10mm、ピッチ0.33mmの透明なストライプパターンを形成した。これは、赤色・緑色の色変換フィルターが形成された際に、色ごとの膜厚差を生じないように形成するものである。
蛍光色素としてクマリン6(0.7重量部)を溶剤のプロピレングリコールモノエチルアセテート(PGMEA)120重量部へ溶解させた。アクリレート系樹脂(新日鉄化学社製V259PAP5)100重量部を加えて溶解させ、塗布液を得た。この塗布溶液を用い、フォトリソグラフ法にて、緑色カラーフィルターの上面へ、幅0.1mm、ピッチ0.33mm、膜厚10μmのパターンを得た。
蛍光色素として、ローダミン6G(0.3重量部)、ベーシックバイオレット11(0.3重量部)を、t−ブタノールを用いて平均孔径4nmのポーラスシリコンに担持させ、これを粒子径300nmに粉砕したものを、信越化学工業製シリコーンポリマーKP854,100重量部加えて分散させ、塗布液を得た。この塗布溶液を用い、スクリーン印刷法により、幅0.1mm、ピッチ0.33mm、膜厚10μmのパターンを得た。
アクリレート系樹脂(新日鉄化学製V259PAP5)を用い、前記色変換フィルターおよびカラーフィルター上面へ保護層を形成した。保護層の膜厚は5μmとした。
スパッタ法にて、0.5μmのSiOx膜(xは、0.8〜2.0を表す。)からなるガスバリア層を得た。スパッタ装置はRF−プレーナマグネトロン、ターゲットはSiO2を用いた。製膜時のスパッタガスはArを使用した。形成時の基板温度は80℃で行った。
図3に示すように、上記のようにして製造したフィルター部の上に、陽極8/有機EL層9(正孔注入層/正孔輸送層/有機発光層/電子注入層の4層)/電極10を順次形成した。なお、番号11は、層間絶縁膜を表す。
まず、フィルター部の最外層をなすガスバリア層の上面にスパッタ法にて透明電極(ITO)を全面成膜した。ITO上にレジスト剤「OFRP−800」(商品名、東京応化社製)を塗布した後、フォトリソグラフィー法にてパターニングを行い、それぞれの色の発光部(赤色、緑色、および青色)に位置する、幅0.094mm、ピッチ0.10mm、膜厚100nmのストライプパターンからなる陽極8を得た。
色素担持の溶媒を、水と1−プロパノールの体積比1:8の混合液とした以外は実施例1と同じとした。
実施例1において、ローダミン6Gを担持した色変換層とベーシックバイオレット11を担持した色変換層を積層した以外は、実施例1と同じとした。
蛍光色素として、ローダミン6G(0.3重量部)、ベーシックバイオレット11(0.3重量部)を、アクリレート系樹脂(新日鉄化学製V259PAP5)100重量部へ加えて溶解させたものを塗布液とし、赤色変換フィルターをフォトリソグラフ法で形成した以外は、実施例1と同一の形成方法にて素子を形成した。
実施例1〜3および比較例1にて形成した多色発光デバイスを電流量一定にして駆動し、各色輝度の駆動時間依存性を評価した。有機発光層の発光輝度100cd/m2相当の光を1000時間(室温)照射した結果、本発明の色変換フィルター基板を用いた実施例1〜3の赤色輝度の保持率は80〜90%であったのに対し、比較例1の保持率は30%であり、大幅に保持率が向上していることがわかる。これは、駆動による赤色色素の劣化が効果的に抑制された結果である。
2 赤色カラーフィルター
3 赤色変換フィルター
4 緑色カラーフィルター
5 緑色変換フィルター
6 青色カラーフィルター
7 保護層(補色層)
8 陽極
9 有機発光体
10 陰極
11 層間絶縁膜
Claims (6)
- 透明な支持基板と、それぞれ異なる波長域の光を透過でき、少なくとも2種類以上のフィルターを独立して配列したカラーフィルターと、第1の波長の光を吸収し、吸収波長と異なる第2の波長を含む光を放出できる、少なくとも1種以上の色変換フィルターとをこの順序で含む色変換フィルター基板であって、
上記色変換フィルターが、第1の波長の光を吸収し、吸収した波長と異なる第2の波長を含む光を放出できる色素をマトリクスに分散してなり、該色素が平均孔径1〜10nmの中空構造を有するナノポーラスシリカ内に担持されている色変換フィルター基板。 - 上記マトリクスが、シロキサン結合を有するストレート型または樹脂変性型のシリコーンポリマーである請求項1に記載の色変換フィルター基板。
- 上記色素が、少なくとも1種以上のローダミン染料を含む請求項1または請求項2に記載の色変換フィルター基板。
- 透明な支持基板に、それぞれ異なる波長域の光を透過でき、少なくとも2種類以上のフィルターを独立して配列したカラーフィルターを形成するステップと、該カラーフィルター上に、第1の波長の光を吸収し、吸収波長と異なる第2の波長を含む光を放出できる、少なくとも1種以上の色変換フィルターを形成するステップとを含む色変換フィルター基板の製造方法であって、上記色変換フィルターの形成ステップが、好ましくは、色素を平均孔径1〜10nmの中空構造を有するナノポーラスシリカに担持する段階と、該ナノポーラスシリカに担持された色素とマトリクス材料を含有する塗布液を作製する段階と、該塗布液を上記カラーフィルター上に塗布する段階と、乾燥段階とを含んでなる色変換フィルター基板の製造方法。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の色変換フィルター基板と、電界をかけることにより発光する有機発光体とを備えてなる多色発光デバイス。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の色変換フィルター基板の色変換フィルター上面へ、色変換フィルターの保護層、ガスバリア層、有機発光体を順次配設する多色発光デバイスの製造方法。
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