JP4774088B2 - 予定情報と位置情報を連動した広告配信方法 - Google Patents

Description

本発明は、予定情報と位置情報を連動した広告配信方法に関する。特に、ユーザの予定情報と位置情報と生活圏情報とに基づいて配信する広告情報を決定する広告配信方法に関する。

従来、カレンダーに連動して広告を表示できるカレンダー連動型サービス情報提供システムが開示されている（例えば、特許文献１）。このシステムでは、広告に関する情報を予めサーバに記憶しておき、端末においてユーザが操作することで、カレンダーに連動した広告を表示する。
特開２００２−４１９６４号公報

ところで、このカレンダー連動型サービス情報提供システムでは、カレンダーに連動した広告が端末に表示されるに過ぎず、ユーザの予定情報や位置情報といった情報に基づいた広告が表示されていなかった。したがって、ユーザの予定や所在位置によっては、端末に表示される広告が必ずしも適切であるとはいえなかった。

本発明は、ユーザの予定情報と位置情報とを連動させて、適切な広告をユーザに提供することを目的とする。

本発明では、以下のような解決手段を提供する。

（１） モバイル端末と通信可能に接続され、広告配信役務を提供する広告配信装置において、前記モバイル端末に広告を配信する方法であって、
前記モバイル端末から前記ユーザの予定情報を受信し、記憶するステップと、
前記モバイル端末から位置情報を受信するステップと、
受信した前記位置情報及び予め登録されているユーザの生活圏情報が一致する場合には、前記予定情報に基づいて配信する広告情報を決定し、受信した位置情報及び前記生活圏情報が一致しない場合には、受信した前記位置情報に基づいて配信する広告情報を決定するステップと、
決定された前記広告情報を、前記モバイル端末に配信するステップと、
を含む方法。

このような構成によれば、広告配信装置は、モバイル端末を所有するユーザの生活圏情報及び予定情報を記憶する。そして、モバイル端末から位置情報を受信し、受信した位置情報と記憶された生活圏情報が一致する場合には、予定情報に基づいて配信する広告情報を決定し、受信した位置情報と記憶された生活圏情報が一致しない場合には、受信した位置情報に基づいて配信する広告情報を決定する。そして、決定された広告情報をモバイル端末に配信する。

このようにすることによって、ユーザが生活圏に所在する場合には、予定情報に基づいた広告がモバイル端末に配信され、ユーザが生活圏から移動した場合には、予定情報に基づいて行動したと仮定して、位置情報に基づいた広告がモバイル端末に配信される。したがって、適切な広告をユーザに提供することができる。

（２） 前記配信する広告情報を決定するステップは、
受信した前記位置情報及び記憶された前記生活圏情報が一致する場合には、前記予定情報に基づいて前記配信する広告情報を決定し、受信した前記位置情報及び記憶された前記生活圏情報が一致しない場合に、受信した前記位置情報及び前記予定情報が一致する場合には、受信した前記位置情報に基づいて前記配信する広告情報を決定し、受信した前記位置情報及び記憶された前記生活圏情報が一致しない場合に、受信した前記位置情報及び前記予定情報が一致しない場合には、記憶された前記予定情報のうち、直近の予定情報の次の予定情報に基づいて、前記配信する広告情報を決定することを特徴とする（１）に記載の方法。

このような構成によれば、受信した位置情報と記憶された生活圏情報が一致する場合には、予定情報に基づいて配信する広告情報を決定し、受信した位置情報と記憶された生活圏情報が一致しない場合に、受信した位置情報及び予定情報が一致する場合には、受信した位置情報に基づいて配信する広告情報を決定し、受信した位置情報及び記憶された生活圏情報が一致しない場合に、受信した位置情報及び予定情報が一致しない場合には、記憶された予定情報のうち、直近の予定情報の次の予定情報に基づいて配信する広告情報を決定する。

このようにすることによって、ユーザが予定情報に対して予定どおりに行動した場合には、位置情報に基づいた広告がモバイル端末に配信され、ユーザが予定情報に対して実際に予定どおりに行動しなかった場合には、次の予定情報に基づいた広告がモバイル端末に配信される。したがって、ユーザの予定にしたがって適切な広告を提供することができ、さらに、ユーザが予定どおりに行動しなかったとしても適切な広告をユーザに提供することができる。

（３） 前記予定情報を受信し、記憶するステップは、
前記予定情報より位置に関するキーワードを抽出し、前記予定情報と共に記憶することを特徴とする（１）及び（２）に記載の方法。

このような構成によれば、予定情報より位置に関するキーワードを抽出することができる。

（４） 前記キーワードは、形態素解析により抽出することを特徴とした（３）に記載の方法。

このような構成によれば、形態素解析によりキーワードを抽出することができる。このようにすることによって、予定情報に含まれる位置情報を的確に取得できる。

（５） 前記配信する広告情報を決定するステップは、
前記予定情報として、前記位置に関するキーワードを用いることを特徴とする（３）又は（４）に記載の方法。

このような構成によれば、予定情報から抽出されたキーワードに応じて、的確な広告情報を決定することができる。

（６） 前記位置情報は、モバイル端末の基地局より取得した位置情報であることを特徴とした（１）から（５）のいずれかに記載の方法。

このような構成によれば、屋内基地局が設置されている地下や屋内においても位置情報を取得できる。

（７） 前記位置情報は、ＧＰＳ（Ｇｌｏｂａｌ Ｐｏｓｉｔｉｏｎｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）衛星を利用した３次元測位により取得した位置情報であることを特徴とした（１）から（５）のいずれかに記載の方法。

このような構成によれば、ＧＰＳ衛星を利用した３次元測位により、正確な位置情報を取得することができる。

（８） モバイル端末と通信可能に接続され、広告配信役務を提供する広告配信装置を含む広告配信システムであって、
前記モバイル端末は、
ユーザの生活する地域である生活圏情報を登録する生活圏情報登録手段と、
登録された前記生活圏情報を前記広告配信装置に送信する生活圏情報送信手段と、
ユーザの予定情報を受付する予定情報受付手段と、
受付された前記予定情報を前記広告配信装置に送信する予定情報送信手段と、
前記モバイル端末の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記位置情報を前記広告配信装置に送信する位置情報送信手段と、を含み、
前記広告配信装置は、
前記モバイル端末に配信する広告情報を記憶する広告情報記憶手段と、
前記生活圏情報送信手段より送信された前記生活圏情報を受信し、記憶する生活圏情報記憶手段と、
前記予定情報送信手段より送信された前記予定情報を受信し、記憶する予定情報記憶手段と、
前記位置情報送信手段より送信された前記位置情報を受信する位置情報受信手段と、
受信した前記位置情報及び記憶された前記生活圏情報が一致する場合には、記憶された前記予定情報に基づいて、前記広告情報記憶手段に記憶された前記広告情報より配信する広告を決定し、受信した前記位置情報及び記憶された前記生活圏情報が一致しない場合には、前記位置情報に基づいて、前記広告情報記憶手段に記憶された前記広告情報より配信する広告情報を決定する広告情報決定手段と、
前記広告情報決定手段より決定した前記配信する広告情報をモバイル端末に配信する広告情報配信手段と、を有し、
前記モバイル端末は
前記広告情報配信手段より配信された前記配信する広告情報を受信し、表示する広告情報表示手段と、
を備える広告配信システム。

このような構成によれば、当該システムを実現することにより、（１）と同様の効果が期待できる。

（９） モバイル端末と通信可能に接続され、広告配信役務を提供するサーバであって、
当該モバイル端末を所有するユーザの生活圏情報を受信し、記憶する生活圏情報記憶手段と、
前記モバイル端末から前記ユーザの予定情報を受信し、記憶する予定情報記憶手段と、
前記モバイル端末から位置情報を受信する位置情報受信手段と、
受信した前記位置情報及び記憶された前記生活圏情報が一致する場合には、前記予定情報に基づいて配信する広告情報を決定し、受信した位置情報及び前記生活圏情報が一致しない場合には、受信した前記位置情報に基づいて配信する広告情報を決定する広告情報決定手段と、
決定された前記広告情報を、前記モバイル端末に配信する広告情報配信手段と、を備えるサーバ。

このような構成によれば、当該サーバを構築することにより、（１）と同様の効果が期待できる。

本発明によれば、ユーザの予定情報や位置情報といった情報に基づいた広告が配信される。したがって、適切な広告をユーザに提供することができる。

以下、本発明の実施形態について図を参照しながら説明する。なお、本実施形態では、ユーザは、所定のサイトよりサービスの提供を受けることを目的として、所定のサイトに対してユーザ登録を行っているものとする。ユーザ登録を行ったユーザには、ユーザを一意に特定するためのものであるユーザＩＤが付与される。また、ユーザは、所定のサイトにログインすることによりサービスを受けることができる。本発明の実施形態では、ユーザが所定のサイトにログインしているものとする。また、所定のサイトが提供するサービスには、広告配信サービス及び予定情報登録サービスが含まれているものとする。なお、本実施形態では、所定のサイトがサービスの提供を行うこととしたが、これに限らない。例えば、広告配信サービス及び予定情報登録サービスを含むＡＳＰ（Ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ Ｓｅｒｖｉｃｅ Ｐｒｏｖｉｄｅｒ）サービスでもよい。

（第１実施形態）
［システム全体構成］
図１は、第１実施形態に係る広告配信サーバ１０と関連要素との全体構成を示す図である。モバイル端末２０は、基地局４０を介して通信ネットワーク５０と接続される。これにより、モバイル端末２０は、通信ネットワーク５０により広告配信サーバ１０と通信可能となる。ユーザは、広告配信サーバ１０により提供されている予定情報入力サービスにおけるユーザの生活圏情報及び予定情報と、モバイル端末２０の位置情報と、に基づいて広告配信サービスの提供を受ける。

広告配信サーバ１０は、ユーザの生活圏情報と、予定情報と、を記憶する。そして、モバイル端末２０よりモバイル端末２０の位置情報を受信すると、モバイル端末２０を所有するユーザの生活圏情報及び予定情報と、受信した位置情報に基づいて配信する広告情報を決定し、モバイル端末２０に配信する。

［ハードウェア構成］
図２は、第１実施形態に係る広告配信サーバ１０のハードウェア構成を示す図である。広告配信サーバ１０は、制御部３００を構成するＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）３１０（マルチプロセッサ構成ではＣＰＵ３２０等複数のＣＰＵが追加されてもよい）、バスライン２００、通信Ｉ／Ｆ（Ｉ／Ｆ：インタフェース）３３０、メインメモリ３４０、ＢＩＯＳ（Ｂａｓｉｃ Ｉｎｐｕｔ Ｏｕｔｐｕｔ Ｓｙｓｔｅｍ）３５０、Ｉ／Ｏコントローラ３６０、ハードディスク３７０、光ディスクドライブ３８０、並びに半導体メモリ３９０を備える。尚、ハードディスク３７０、光ディスクドライブ３８０、並びに、半導体メモリ３９０はまとめて記憶装置４１０と呼ばれる。

制御部３００は、広告配信サーバ１０を統括的に制御する部分であり、ハードディスク３７０（後述）に記憶された各種プログラムを適宜読み出して実行することにより、上述したハードウェアと協働し、本発明に係る各種機能を実現している。

通信Ｉ／Ｆ３３０は、広告配信サーバ１０が、通信ネットワーク５０を介してユーザ端末１１等（図１）の他の装置と情報を送受信する場合のネットワーク・アダプタである。通信Ｉ／Ｆ３３０は、モデム、ケーブル・モデム及びイーサネット（登録商標）・アダプタを含んでよい。

ＢＩＯＳ３５０は、広告配信サーバ１０の起動時にＣＰＵ３１０が実行するブートプログラムや、広告配信サーバ１０のハードウェアに依存するプログラム等を記録する。

Ｉ／Ｏコントローラ３６０には、ハードディスク３７０、光ディスクドライブ３８０、及び半導体メモリ３９０等の記憶装置４１０を接続することができる。

ハードディスク３７０は、本ハードウェアを広告配信サーバ１０として機能させるための各種プログラム、本発明の機能を実行するプログラム及び後述するテーブル等を記憶する。なお、広告配信サーバ１０は、外部に別途設けたハードディスク（図示せず）を外部記憶装置として利用することもできる。

光ディスクドライブ３８０としては、例えば、ＤＶＤ−ＲＯＭドライブ、ＣＤ−ＲＯＭドライブ、ＤＶＤ−ＲＡＭドライブ、ＣＤ−ＲＡＭドライブを使用することができる。この場合は各ドライブに対応した光ディスク４００を使用する。光ディスクドライブ３８０により、光ディスク４００からプログラム又はデータを読み取り、Ｉ／Ｏコントローラ３６０を介してメインメモリ３４０又はハードディスク３７０に提供することもできる。

なお、本発明でいうコンピュータとは、記憶装置、制御部等を備えた情報処理装置をいい、広告配信サーバ１０は、記憶装置４１０、制御部３００等を備えた情報処理装置により構成され、この情報処理装置は、本発明のコンピュータの概念に含まれる。

［機能構成］
図３は、第１実施形態に係るモバイル端末２０及び広告配信サーバ１０の機能構成を示す図である。

モバイル端末２０は、制御部２１と、表示部２９と、操作部３０と、を備える。また、モバイル端末２０の制御部２１は、生活圏情報登録部２２と、生活圏情報送信部２３と、予定情報登録部２４と、予定情報送信部２５と、位置情報取得部２６と、位置情報送信部２７と、広告情報受信部２８と、を備える。

広告配信サーバ１０の制御部３００は、生活圏情報受信部１０１と、予定情報受信部１０２と、キーワード抽出部１０３と、位置情報受信部１０４と、広告情報決定部１０５と、広告情報配信部１０６と、広告情報登録部１０７と、を備える。また、広告配信サーバ１０の記憶装置４１０は、ユーザ管理ＤＢ１１１と、広告ＤＢ１１２と、を備える。

生活圏情報登録部２２は、所定のサイトのユーザ情報に対して、ユーザが主に活動する地域を示す生活圏に関する情報の登録を行う。具体的には、モバイル端末２０の表示部２９に表示される生活圏情報登録画面に対して、ユーザが操作部３０により生活圏情報の入力を完了すると、登録が行われる。生活圏に関する情報には、ユーザＩＤ、生活する地域を示す生活圏情報といった情報が含まれる。なお、生活圏に関する情報の登録は、モバイル端末２０より行うこととしたが、これに限らない。例えば、ＰＣ端末のように、所定のサイトに対してユーザのログインが可能であって、情報を入力することが可能なものであればよい。

生活圏情報送信部２３は、生活圏情報登録部２２により登録された生活圏に関する情報を広告配信サーバ１０に送信する。送信する生活圏情報には、ユーザＩＤ及び生活圏情報が含まれる。

予定情報登録部２４は、所定のサイトのサービスとして提供されている予定情報サービスに対して、予定情報の登録を行う。具体的には、モバイル端末２０の表示部２９に表示される予定情報登録画面に対して、ユーザが操作部３０により予定情報の入力を完了すると、登録が行われる。予定情報には、ユーザＩＤ、予定情報ＩＤ、予定内容、予定日時といった情報が含まれる。予定情報ＩＤは、ユーザの予定情報を一意に特定するためのものである。なお、予定情報の登録は、モバイル端末２０より行うこととしたが、これに限らない。例えば、ＰＣ端末のように所定のサイトに対してユーザのログインが可能であって、情報を入力することが可能なものであればよい。

予定情報送信部２５は、予定情報登録部２４により登録された予定情報を広告配信サーバ１０に送信する。送信する予定情報には、ユーザＩＤ、予定情報ＩＤ、予定内容、及び予定日時が含まれる。

位置情報取得部２６は、モバイル端末２０の位置情報を基地局４０より取得する。具体的には、基地局４０は、モバイル端末２０が発する電波を受信できる基地局４０の位置情報と、基地局４０がモバイル端末２０より受信するモバイル端末２０の電波の強さと、に基づいて、モバイル端末２０の位置情報を算出し、モバイル端末２０に送信する。そして、モバイル端末２０は、基地局４０より送信された位置情報を受信して、位置情報を取得する。

なお、位置情報は、基地局４０より取得することとしたが、これに限らない。例えば、ＧＰＳ（Ｇｌｏｂａｌ Ｐｏｓｉｔｉｏｎｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）衛星を利用した３次元測位を利用して位置情報を取得してもよい。具体的には、複数のＧＰＳ衛星からそれぞれの位置情報及び時刻情報を受信して、それぞれの衛星と、モバイル端末２０との距離を算出し、それぞれの衛星との距離を満たす地点、すなわち、モバイル端末２０の位置を算出することにより、モバイル端末２０の位置情報を取得する。

位置情報送信部２７は、位置情報取得部２６により取得したモバイル端末２０の位置情報を広告配信サーバ１０に送信する。送信する位置情報には、モバイル端末の位置情報を数値で示す経度・緯度情報及びユーザＩＤが含まれる。

広告情報受信部２８は、広告配信サーバ１０の広告情報配信部１０６より配信された広告情報を受信する。

表示部２９は、モバイル端末２０の機能に関する表示を行う。他に、通信ネットワーク５０により通信可能となる各種サーバから提供されるコンテンツ情報を表示する。例えば、広告配信サーバ１０より受信した生活圏情報の入力するフォームや、予定情報を入力するフォームや、広告配信サーバ１０の広告情報受信部２８より配信された広告情報を表示する。

操作部３０は、ユーザがモバイル端末２０の操作を行うために設けられ、例えば、ボタン等を指す。

生活圏情報受信部１０１は、モバイル端末２０の生活圏情報送信部２３より送信された生活圏情報を受信する。そして、受信した生活圏情報をユーザ管理ＤＢ１１１に記憶する。

図４は、第１実施形態に係る生活圏情報を記憶したユーザテーブルを示す図である。ユーザテーブルは、ユーザ管理ＤＢ１１１に記憶される。また、生活圏情報は、ユーザＩＤと関連付けて記憶される。

予定情報受信部１０２は、モバイル端末２０の予定情報送信部２５より送信された予定情報を受信する。

キーワード抽出部１０３は、受信した予定情報に含まれる予定内容を形態素解析して、位置に関するキーワードを抽出する。具体的には、モバイル端末２０より受信した予定内容に含まれる文を意味のある単語に区切り、辞書を利用して品詞や内容を判別し、判別結果の中から位置情報に関するキーワードを抽出する。そして、この抽出したキーワードを、受信した予定情報と共にユーザ管理ＤＢ１１１に記憶する。

図５は、第１実施形態に係る予定情報を記憶した予定情報テーブルを示す図である。予定情報テーブルは、ユーザ管理ＤＢ１１１に記憶される。予定情報テーブルは、ユーザＩＤと、予定情報ＩＤと、予定内容と、予定情報内のキーワードと、予定日時と、を含んで構成される。予定情報内のキーワードは、ユーザの予定情報の中から、形態素解析を利用して、位置に関する情報を抽出することにより得たキーワードであり、配信する広告を決定する際に利用される。予定日時は、予定内容の実施予定日時である。

位置情報受信部１０４は、モバイル端末２０の位置情報送信部２７より送信された位置情報を受信する。

広告情報決定部１０５は、配信する広告情報を決定する。具体的には、位置情報受信部１０４により受信した位置情報と、ユーザ管理ＤＢ１１１に記憶された生活圏情報のうち、受信した位置情報に含まれるユーザＩＤに対応する生活圏情報と、を比較する。一致する場合には、ユーザ管理ＤＢ１１１に記憶された予定情報であって、受信した位置情報に含まれるユーザＩＤに対応する予定情報のうち、直近の予定情報における予定情報内のキーワードに基づいて配信する広告情報を決定する。一致しない場合には、受信した位置情報に基づいて配信する広告情報を決定する。配信する広告情報は、広告ＤＢ１１２に記憶されている複数の広告情報の中から選択される。

受信した位置情報及び生活圏情報の比較は、文字情報により行われる。すなわち、受信した位置情報の経度・緯度情報に基づいて、位置情報の地名を取得し、生活圏情報と比較する。そして、完全一致又は部分一致した場合に位置情報と生活圏情報の比較結果が一致するとみなす。なお、文字情報により位置情報及び生活圏情報の比較を行うとしたが、数値情報である経度・緯度情報により、比較を行うこととしてもよい。この場合、生活圏情報を経度・緯度情報に変換して比較を行う。具体的には、生活圏情報の経度・緯度情報より、位置情報の経度・緯度情報を減算して、減算した結果が所定の数値内であれば、生活圏情報と位置情報とが一致したものとする。

図６は、第１実施形態に係る広告情報を記憶した予定対応広告テーブルを示す図である。予定対応広告テーブルは、広告ＤＢ１１２に格納され、広告情報決定部１０５において、予定情報内のキーワードに基づいて配信する広告情報を決定する場合に参照される。予定対応広告テーブルは、広告ＩＤと、予定情報内のキーワードと、広告画像と、広告内容と、を含んで構成され、予定情報内のキーワードと、広告ＩＤとが関連付けて記憶している。ここで、広告ＩＤは、広告情報、すなわち配信する広告を一意に特定するためのものである。

図７は、第１実施形態に係る広告情報を記憶した位置対応広告テーブルを示す図である。位置対応広告テーブルは、広告ＤＢ１１２に格納され、広告情報決定部１０５において、受信した位置情報に基づいて配信する広告情報を決定する場合に参照される。位置対応広告テーブルは、広告ＩＤと、適用開始位置と、適用終了位置と、広告画像と、広告内容と、を含んで構成され、広告ＩＤと、適用開始位置及び適用終了位置と、を関連付けて記憶している。適用開始位置及び適用終了位置は、それぞれ、経度・緯度情報が格納されており、受信した位置情報の経度・緯度情報が、適用開始位置と適用終了位置との間に含まれると判定される場合には、当該広告を配信する広告に決定する。

広告情報配信部１０６は、広告情報決定部１０５により決定された広告情報をモバイル端末２０に配信する。配信する広告情報として、広告ＤＢ１１２に記憶されている広告画像、すなわち、画像ファイルを配信する。なお、配信する広告情報を画像ファイルとしたが、これに限らない。例えば、広告情報として、文字列情報や映像を配信してもよい。

広告情報登録部１０７は、モバイル端末２０に対して配信する広告情報を広告ＤＢ１１２に記憶する。広告情報は、上述のように、予定対応広告テーブル及び位置対応広告テーブルの２つのテーブルに記憶されている。なお、この広告情報を記憶するために、例えば、広告配信サーバ１０を通信ネットワーク５０を介して、広告主の端末と接続して、広告主の端末から広告情報を直接登録できるようにしてもよい。

［処理フロー］
図８及び９は、第１実施形態に係る広告情報を配信する処理の流れを示す図である。

ステップＳ１００では、生活圏情報登録部２２は、操作部３０により入力された生活圏情報の登録を行う。

ステップＳ１１０では、生活圏情報送信部２３は、生活圏情報登録部２２により登録された生活圏情報を広告配信サーバ１０に送信する。

ステップＳ１２０では、生活圏情報受信部１０１は、モバイル端末２０により送信された生活圏情報を受信する。そして、受信した生活圏情報をユーザ管理ＤＢ１１１に記憶する。

ステップＳ１３０では、予定情報登録部２４は、操作部３０により入力された予定情報の登録を行う。

ステップＳ１４０では、予定情報送信部２５は、予定情報登録部２４により登録された予定情報を広告配信サーバ１０に送信する。

ステップＳ１５０では、予定情報受信部１０２は、モバイル端末２０の予定情報送信部２５により送信された予定情報を受信する。そして、受信した予定情報をユーザ管理ＤＢ１１１に記憶する。

ステップＳ１６０では、キーワード抽出部１０３は、予定情報受信部１０２により受信した予定情報に含まれる予定内容を形態素解析して、位置に関する情報を抽出する。そして、抽出した情報を、受信した予定情報と共にユーザ管理ＤＢ１１１に記憶する。

ステップＳ１７０では、位置情報取得部２６は、モバイル端末２０の位置情報を基地局４０より取得する。

ステップＳ１８０では、位置情報送信部２７は、位置情報取得部２６により取得した位置情報を広告配信サーバ１０に送信する。

ステップＳ１９０では、位置情報受信部１０４は、モバイル端末２０の位置情報送信部２７により送信された位置情報を受信する。

図９に移り、ステップＳ２００では、広告情報決定部１０５は、受信した位置情報と、ユーザ管理ＤＢ１１１に記憶された生活圏情報のうち、受信した位置情報に含まれるユーザＩＤに対応する生活圏情報と、が一致するか否かを判定する。この判定がＹＥＳの場合はステップＳ２１０に移り、判定がＮＯの場合はステップＳ２２０に移る。

ステップＳ２１０では、広告情報決定部１０５は、ユーザ管理ＤＢ１１１に記憶された予定情報であって、受信した位置情報に含まれるユーザＩＤに対応する予定情報のうち、直近の予定情報における予定情報内のキーワードに基づいて配信する広告情報を決定する。

ステップＳ２２０では、広告情報決定部１０５は、受信した位置情報に基づいて配信する広告情報を決定する。

ステップＳ２３０では、広告情報配信部１０６は、広告情報決定部１０５により決定された広告情報をモバイル端末２０に配信する。

ステップＳ２４０では、広告情報受信部２８は、広告配信サーバ１０の広告情報配信部１０６により配信された広告情報を受信する。

ステップＳ２５０では、表示部２９は、広告情報受信部２８により受信した広告情報を表示する。

［広告情報の表示例］
図１０は、第１実施形態に係るモバイル端末２０における広告情報の表示例を示す図である。以下に、表示例における画像が表示される流れを説明する。

図１０の表示例では、ユーザの生活圏情報は「東京都港区六本木」であり、ユーザの直近の予定情報における予定情報内のキーワードは、「福岡」であることとする。

例えば、位置情報を地名に変換したものが「東京都港区六本木」である場合には、位置情報と生活圏情報が「一致する」と判定される。そうすると、予定情報内のキーワード「福岡」に基づいて配信する広告が決定されて、モバイル端末２０の表示部２９の上部に広告情報２９Ａが表示される。例えば、予定対応表示広告テーブル（図６）のように予定情報内のキーワード「福岡」に対して広告ＩＤ「００１」の広告で、広告内容が「○○ビジネスホテル」の情報が格納されている場合には、図１０（ａ）のように、広告ＩＤ「００１」の広告が表示される。

また、位置情報を地名に変換したものが「福岡県福岡市博多区中州」である場合には、位置情報と生活圏情報が「一致しない」と判定される。そうすると、位置情報に基づいて配信する広告情報が決定されて、モバイル端末２０の表示部２９の上部に広告情報２９Ａが表示される。例えば、位置対応表示広告テーブル（図７）のように「福岡県福岡市博多区中州」に応じた広告として広告ＩＤ「１０１」の広告で、広告内容が「中州の居酒屋△△」の広告が格納されている場合には、図１０（ｂ）のように、広告ＩＤ「１０１」の広告が表示される。

（第２実施形態）
第１実施形態では、広告情報決定部１０５において、位置情報受信部１０４により受信した位置情報と、ユーザ管理ＤＢ１１１に記憶された生活圏情報と、を比較して、一致する場合には、ユーザ管理ＤＢ１１１に記憶された予定情報であって、受信した位置情報に含まれるユーザＩＤに対応する予定情報のうち、直近の予定情報における予定情報内のキーワードに基づいて配信する広告情報を決定し、一致しない場合には、受信した位置情報に基づいて配信する広告情報を決定することを説明した。第２実施形態では、位置情報と生活圏情報とが一致しない場合に、さらに、予定情報と位置情報とを比較して、この比較結果に基づいて配信する広告情報を決定するものである。

第２実施形態のシステムの概要、広告配信サーバ１０のハードウェア構成は、第１実施形態と同一であるため、説明を省略する。また、第２実施形態のモバイル端末２０及び広告配信サーバ１０の機能構成についても、広告情報決定部１０５の機能を除いて第１実施形態と同一の機能を有する。以下に、広告情報決定部１０５の機能について説明する。

広告情報決定部１０５は、位置情報受信部１０４により受信した位置情報と、ユーザ管理ＤＢ１１１に記憶された生活圏情報のうち、受信した位置情報に含まれるユーザＩＤに対応する生活圏情報と、を比較する。この結果が一致する場合には、ユーザ管理ＤＢ１１１に記憶された予定情報であって、受信した位置情報に含まれるユーザＩＤに対応する予定情報のうち、直近の予定情報における予定情報内のキーワードに基づいて配信する広告情報を決定する。この結果が一致しない場合には、さらに、受信した位置情報と、ユーザ管理ＤＢ１１１に記憶された予定情報であって、受信した位置情報に含まれるユーザＩＤに対応する予定情報のうち、直近の予定情報と、を比較する。この結果が一致する場合には、受信した位置情報に基づいて配信する広告情報を決定する。この結果が一致しない場合には、前記直近の予定情報の次の予定情報に基づいて、配信する広告情報を決定する。

［処理フロー］
図１１及び１２は、第２実施形態に係る広告情報を配信する処理の流れを示す図である。図１１に示されるステップＳ１００からステップＳ１９０の処理は、第１実施形態と同一であるので説明を省略する。

図１２のステップＳ２００では、広告情報決定部１０５は、受信した位置情報と、ユーザ管理ＤＢ１１１に記憶された生活圏情報のうち、受信した位置情報に含まれるユーザＩＤに対応する生活圏情報と、が一致するか否かを判定する。この判定がＹＥＳの場合はステップＳ２１０に移り、判定がＮＯの場合はステップＳ２２０に移る。

ステップＳ２１０では、広告情報決定部１０５は、ユーザ管理ＤＢ１１１に記憶された予定情報であって、受信した位置情報に含まれるユーザＩＤに対応する予定情報のうち、直近の予定情報における予定情報内のキーワードに基づいて配信する広告情報を決定する。

ステップＳ２２０では、広告情報決定部１０５は、受信した位置情報と、ユーザ管理ＤＢ１１１に記憶された予定情報であって、受信した位置情報に含まれるユーザＩＤに対応する予定情報のうち、直近の予定情報における予定情報内のキーワードと、が一致するか否かを判定する。この判定がＹＥＳの場合はステップＳ２２１に移り、判定がＮＯの場合にはステップＳ２２２に移る。

ステップＳ２２１では、広告情報決定部１０５は、受信した位置情報に基づいて配信する広告情報を決定する。この処理が終了すると、ステップＳ２３０に移る。

ステップＳ２２２では、広告情報決定部１０５は、ユーザ管理ＤＢ１１１に記憶された予定情報であって、受信した位置情報に含まれるユーザＩＤに対応する予定情報のうち、直近の予定情報の次の予定情報に基づいて配信する広告情報を決定する。

ステップＳ２３０では、広告情報配信部１０６は、広告情報決定部１０５により決定された広告情報をモバイル端末２０に配信する。

ステップＳ２４０では、広告情報受信部２８は、広告配信サーバ１０の広告情報配信部１０６により配信された広告情報を受信する。

ステップＳ２５０では、表示部２９は、広告情報受信部２８により受信した広告情報を表示する。

［広告情報の表示例］
図１３は、第２実施形態に係るモバイル端末２０における広告情報の表示例を示す図である。以下に、表示例における画像が表示される流れを説明する。

図１３の表示例では、ユーザの生活圏情報は「東京都港区六本木」であり、直近の予定情報内のキーワードは、「福岡」であることとする。

例えば、位置情報を地名に変換したものが「福岡県福岡市博多区中州」である場合には、位置情報と生活圏情報が「一致しない」と判定される。そして、位置情報と予定情報内のキーワードが「一致する」と判定される。そうすると、位置情報に基づいて配信する広告情報が決定されて、モバイル端末２０の表示部２９の上部に広告情報２９Ａが表示される。例えば、位置対応表示広告テーブル（図７）のように「福岡県福岡市博多区中州」に応じた広告として広告ＩＤ「１０１」の広告で、広告内容が「中州の居酒屋△△」の広告が格納されている場合には、図１３（ａ）のように、広告ＩＤ「１０１」の広告が表示される。

また、位置情報を地名に変換したものが「大阪府大阪市淀川区西中島」である場合には、位置情報と生活圏情報が「一致しない」と判定される。そして、位置情報と予定情報内のキーワードが「一致しない」と判定される。そうすると、直近の予定情報の次の予定情報に基づいて、配信する広告情報を決定されて、モバイル端末２０の表示部２９の上部に広告情報２９Ａが表示される。例えば、ユーザの直近の予定情報の次の予定情報における予定情報内のキーワードが「大阪」であって、予定対応表示広告テーブル（図６）のように予定情報内のキーワード「大阪」に対して広告ＩＤ「００２」の広告で、広告内容が「大阪交通」の情報が格納されている場合には、図１０（ｃ）のように、広告ＩＤ「００２」の広告が表示される。

以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施例に記載されたものに限定されるものではない。

第１実施形態に係る広告配信サーバ１０と関連要素との全体構成を示す図である。 第１実施形態に係る広告配信サーバ１０のハードウェア構成を示す図である。 第１実施形態に係るモバイル端末２０及び広告配信サーバ１０の機能構成を示す図である。 第１実施形態に係る生活圏情報を記憶したユーザテーブルを示す図である。 第１実施形態に係る予定情報を記憶した予定情報テーブルを示す図である。 第１実施形態に係る広告情報を記憶した予定対応広告テーブルを示す図である。 第１実施形態に係る広告情報を記憶した位置対応広告テーブルを示す図である。 第１実施形態に係る広告情報を配信する処理の流れを示す図である。 第１実施形態に係る広告情報を配信する処理の流れを示す図である。 第１実施形態に係るモバイル端末２０における広告情報の表示例を示す図である。 第２実施形態に係る広告情報を配信する処理の流れを示す図である。 第２実施形態に係る広告情報を配信する処理の流れを示す図である。 第２実施形態に係るモバイル端末２０における広告情報の表示例を示す図である。

符号の説明

１０ 広告配信サーバ
２０ モバイル端末
２１ 制御部
２２ 生活圏情報登録部
２３ 生活圏情報送信部
２４ 予定情報登録部
２５ 予定情報送信部
２６ 位置情報取得部
２７ 位置情報送信部
２８ 広告情報受信部
２９ 表示部
３０ 操作部
４０ 基地局
５０ 通信ネットワーク
１０１ 生活圏情報受信部
１０２ 予定情報受信部
１０３ キーワード抽出部
１０４ 位置情報受信部
１０５ 広告情報決定部
１０６ 広告情報配信部
１０７ 広告情報登録部
１１１ ユーザ管理ＤＢ
１１２ 広告ＤＢ
３００ 制御部
４１０ 記憶装置

Claims (9)

1. モバイル端末と通信可能に接続され、広告配信役務を提供する広告配信装置において、前記モバイル端末に広告を配信する方法であって、
   前記モバイル端末から前記ユーザの予定情報を受信し、記憶するステップと、
   前記モバイル端末から位置情報を受信するステップと、
   受信した前記位置情報及び予め登録されているユーザの生活圏情報が一致する場合には、前記予定情報に基づいて配信する広告情報を決定し、受信した位置情報及び前記生活圏情報が一致しない場合には、受信した前記位置情報に基づいて配信する広告情報を決定するステップと、
   決定された前記広告情報を、前記モバイル端末に配信するステップと、
   を含む方法。
2. 前記配信する広告情報を決定するステップは、
   受信した前記位置情報及び記憶された前記生活圏情報が一致する場合には、前記予定情報に基づいて前記配信する広告情報を決定し、受信した前記位置情報及び記憶された前記生活圏情報が一致しない場合に、受信した前記位置情報及び前記予定情報が一致する場合には、受信した前記位置情報に基づいて前記配信する広告情報を決定し、受信した前記位置情報及び記憶された前記生活圏情報が一致しない場合に、受信した前記位置情報及び前記予定情報が一致しない場合には、記憶された前記予定情報のうち、直近の予定情報の次の予定情報に基づいて、前記配信する広告情報を決定することを特徴とする請求項１に記載の方法。
3. 前記予定情報を受信し、記憶するステップは、
   前記予定情報より位置に関するキーワードを抽出し、前記予定情報と共に記憶することを特徴とする請求項１及び２に記載の方法。
4. 前記キーワードは、形態素解析により抽出することを特徴とした請求項３に記載の方法。
5. 前記配信する広告情報を決定するステップは、
   前記予定情報として、前記位置に関するキーワードを用いることを特徴とする請求項３又は４に記載の方法。
6. 前記位置情報は、モバイル端末の基地局より取得した位置情報であることを特徴とした請求項１から５のいずれかに記載の方法。
7. 前記位置情報は、ＧＰＳ（Ｇｌｏｂａｌ Ｐｏｓｉｔｉｏｎｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）衛星を利用した３次元測位により取得した位置情報であることを特徴とした請求項１から５のいずれかに記載の方法。
8. モバイル端末と通信可能に接続され、広告配信役務を提供する広告配信装置を含む広告配信システムであって、
   前記モバイル端末は、
   ユーザの生活する地域である生活圏情報を登録する生活圏情報登録手段と、
   登録された前記生活圏情報を前記広告配信装置に送信する生活圏情報送信手段と、
   ユーザの予定情報を受付する予定情報受付手段と、
   受付された前記予定情報を前記広告配信装置に送信する予定情報送信手段と、
   前記モバイル端末の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
   前記位置情報を前記広告配信装置に送信する位置情報送信手段と、を含み、
   前記広告配信装置は、
   前記モバイル端末に配信する広告情報を記憶する広告情報記憶手段と、
   前記生活圏情報送信手段より送信された前記生活圏情報を受信し、記憶する生活圏情報記憶手段と、
   前記予定情報送信手段より送信された前記予定情報を受信し、記憶する予定情報記憶手段と、
   前記位置情報送信手段より送信された前記位置情報を受信する位置情報受信手段と、
   受信した前記位置情報及び記憶された前記生活圏情報が一致する場合には、記憶された前記予定情報に基づいて、前記広告情報記憶手段に記憶された前記広告情報より配信する広告を決定し、受信した前記位置情報及び記憶された前記生活圏情報が一致しない場合には、前記位置情報に基づいて、前記広告情報記憶手段に記憶された前記広告情報より配信する広告情報を決定する広告情報決定手段と、
   前記広告情報決定手段より決定した前記配信する広告情報をモバイル端末に配信する広告情報配信手段と、を有し、
   前記モバイル端末は
   前記広告情報配信手段より配信された前記配信する広告情報を受信し、表示する広告情報表示手段と、
   を備える広告配信システム。
9. モバイル端末と通信可能に接続され、広告配信役務を提供するサーバであって、
   当該モバイル端末を所有するユーザの生活圏情報を受信し、記憶する生活圏情報記憶手段と、
   前記モバイル端末から前記ユーザの予定情報を受信し、記憶する予定情報記憶手段と、
   前記モバイル端末から位置情報を受信する位置情報受信手段と、
   受信した前記位置情報及び記憶された前記生活圏情報が一致する場合には、前記予定情報に基づいて配信する広告情報を決定し、受信した位置情報及び前記生活圏情報が一致しない場合には、受信した前記位置情報に基づいて配信する広告情報を決定する広告情報決定手段と、
   決定された前記広告情報を、前記モバイル端末に配信する広告情報配信手段と、を備えるサーバ。

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