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JP4765600B2 - アルミニウム合金部材の製造方法 - Google Patents

アルミニウム合金部材の製造方法 Download PDF

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本発明はアルミニウム合金部材の製造方法に関する。より詳しくは、熱処理を施した塑性加工が可能なアルミニウム合金ダイカスト部材に関する。
ダイカスト鋳造法によるアルミニウム合金部材は、寸法精度が高い、生産性が高い、形状自由度が高い、などの特徴により、自動車用のエンジン部品やトランスミッション部品などに広く使用されている。しかし、ダイカスト材はそのままでは伸びが小さいために、カシメや曲げ加工などの塑性加工を施すことができないという不具合があった。このため、ダイカスト材の機械的性質を改善する多くの方法が提案されている。
例えば、特許文献1には、Fe量を0.30%以下に抑えた(高純度化した)アルミニウム合金を用いて製品の靱性(塑性加工性)を向上させる車両用ホイールの製造方法が開示されている。また、特許文献2には、Fe量を0.15%以下に抑えたアルミニウム合金を用い、高真空ダイカスト法で鋳造した製品を熱処理して、製品の靱性を向上することを特徴とするダイカスト用アルミニウム合金が開示されている。
しかし、これらの従来技術では、靱性(塑性加工性)を向上させるためにFe量を抑えた高価なアルミニウム合金を使用している。このため、一般のダイカスト用アルミニウム合金に比べて製造コストが高くなり、昨今のコストダウンの要求に応えることができない。
また、特許文献3には、3〜12重量%Si、0.3〜2.0重量%Fe、0.1〜1.0重量%Mgおよび0.3〜1.0重量%Mnを含むアルミニウム合金を用いて、ダイカスト法で鋳造したドアパネル品に、所定の熱処理を施して機械的性質を向上させるアルミダイカスト製ドアパネルの製造方法が開示されており、特許文献4には、汎用合金であるADC12を用いてダイカスト法で鋳造し、加熱焼鈍することで靱性を向上させる断面一定のアルミニウム製品の製造方法が開示されている。
しかし、これらの従来技術で採用されている靱性(塑性加工性)の向上を目的とした熱処理は、アルミダイカスト製ドアパネルといった特定の部品、あるいは、後加工がサイジングに限定される熱処理条件であるので、これらとは形状、肉厚あるいは材質の異なる他のアルミニウム合金ダイカスト部材への適用とその効果の有無は未知のままである。従って、これらの従来技術を直ちに他のアルミニウム合金ダイカスト部材へ適用することはできない。
特許第2627741号公報 特開2002−206133号公報 特許第3269312号公報 特開2001−212644号公報
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、汎用材である安価なアルミニウム合金を用いて、塑性加工性に優れたダイカスト部材を得るアルミニウム合金部材の製造方法を提供することを課題とする。
本発明のアルミニウム合金部材の製造方法は、ダイカスト法により所定形状のアルミニウム合金部材を成型する鋳造工程と、アルミニウム合金部材に靱性を付与する熱処理を施す熱処理工程と、熱処理を施したアルミニウム合金部材に塑性加工を施す加工工程とを有するアルミニウム合金部材の製造方法であって、鋳造工程で使用されるアルミニウム合金は、ADC10、ADC10Z、ADC12およびADC12Zの群から選ばれる1種であり、熱処理工程は、アルミニウム合金部材を3〜70℃/minの昇温速度で室温から330〜390℃の第1温度まで昇温する第1ステップと、この第1温度で60分以上の等温保持を行う第2ステップと、第1温度から220〜280℃の第2温度まで0.1〜5℃/minの冷却速度で冷却する第3ステップと、第2温度に到達後室温まで冷却する第4ステップとで構成されること特徴とする。
本発明のアルミニウム合金部材の製造方法において、熱処理工程は、アルミニウム合金部材のミクロ組織中に粗大化および球状化した共晶Si相を形成するように、また、アルミニウム合金部材のミクロ組織中に析出している析出物の大部分が実質的に安定相となるように行われる。この結果、熱処理工程後のアルミニウム合金部材の硬さはHv80以下になる。
本発明のアルミニウム合金部材の製造方法において、鋳造工程で使用されるアルミニウム合金は、ADC10、ADC10Z、ADC12およびADC12Zの群から選ばれる1種である
また、本発明のアルミニウム合金部材の製造方法において、塑性加工工程は、カシメおよび/またはつぶし加工とすることができる。
本発明のアルミニウム合金部材の製造方法の熱処理工程において、第4ステップは、第2温度到達後直ちに冷却するものであってもよく、また、第2温度到達後、所定時間等温保持した後に冷却するものであってもよい。
本発明のアルミニウム合金部材は、ダイカスト鋳造後に熱処理を施すことで延性または靱性が向上するので、その後の加工工程で、割れなどの不具合を生じることなく所望の形状に塑性加工することができる。本発明の熱処理工程を施すことで、アルミニウム合金部材のミクロ組織は、ダイカスト鋳造によって針状で微細に晶出した共晶Si相が球状に粗大化するとともに、アルミ素地(以下、α−Al相ともいう)中に析出するS(Al2CuMg)相、β(Mg2Si)相およびθ(CuAl2)の前駆構造物の大部分が十分に過時効析出した安定な平衡組織となる。このことにより、熱処理後のアルミニウム合金部材の硬さがHv80以下と十分に軟化した状態になるので、熱処理後の塑性加工において割れなどの不具合を生じない健全なアルミニウム合金部材を得ることができる。
また、本発明のアルミニウム合金部材の製造方法によれば、ADC10、ADC10Z、ADC12、ADC12Zなど、JIS規格に規定されている汎用のダイカスト用アルミニウム合金を用いることができるので、塑性加工性に優れた安価なアルミニウム合金部材として、コストダウンに寄与することができる。
アルミニウムダイカスト部材は、ダイカストのままでは図3に模式図で示すような網目状のミクロ組織を有している。図3はアルミニウム合金がADC12の場合であり、α−Al相1と粒界に晶出している針状で微細な共晶Si相2’とからなっている。このようなミクロ組織を有するアルミニウムダイカスト部材は硬くて延性が小さく塑性加工すると割れなどの不具合を生じる。ところが、図1に示すようなパターンの熱処理を施すことで、後述する比較例4(図4参照)のようにα−Al相1中に過飽和に固溶していたCuやMgなどを析出物3として析出する。そして、過飽和の固溶元素を析出することでα−Al相1の硬度は低下する。すなわち、このミクロ組織は、α−Al相1中に過飽和に固溶した溶質元素が十分に過時効析出した安定な平衡組織となっていることが分かる。しかし、粒界に晶出している共晶Si相2’が針状で微細であるので、この共晶Si相2’を基点とする割れが発生することがあるので、比較例4は十分な延性を得ることはできなかった。
図2に本発明の好適な熱処理条件により十分に軟化したアルミニウム合金部材のミクロ組織を示す。図2は後述する実施例5のミクロ組織をスケッチした模式図であるが、図3の比較例4と同様にα−Al相中に析出物3が過時効析出している。しかし、実施例5では、さらに粒界に晶出した共晶Si2が球状に粗大化している。アルミニウムダイカスト部材はこの図2のようなミクロ組織にすることでカシメなどの塑性加工に耐える優れた延性を示すことができる。
アルミダイカスト部材を上記のようなミクロ組織を有するアルミニウム合金部材とするために、本発明のアルミニウム合金部材の製造方法における熱処理工程は、アルミニウム合金部材を3〜70℃/minの昇温速度で室温から330〜390℃の第1温度まで昇温する第1ステップと、この第1温度で60分以上の等温保持を行う第2ステップと、第1温度から220〜280℃の第2温度まで0.1〜5℃/minの冷却速度で冷却する第3ステップと、第2温度に到達後室温まで冷却する第4ステップとで構成される。
上記のような第1〜第4のステップを有する熱処理パターンを図1に概念図で示す。すなわち、第1ステップS1は、アルミニウムダイカスト部材をa℃/minの昇温速度で室温(RT)から所定の第1温度T1まで昇温するステップである。昇温速度aは、加熱されるアルミニウム合金部材の形状や大きさなどによって3〜70℃/minの範囲で適宜選択する。加熱速度aが3℃/min未満では、熱処理工程の時間が長くなるためコスト高となることがあり、また、70℃/minを超えて速い場合には、熱処理炉の設備能力を超えることがあるので適当ではない。より好ましくは、10〜40℃/minである。
第2ステップS2は、第1温度T1を一定としてt1分間等温保持するステップである。ここで第1温度T1はアルミニウム合金の種類(材質)などによって330〜390℃の温度範囲で選択することができる。このステップでは、共晶Si相2’が球状化および粗大化するとともに、鋳造工程で過飽和に固溶した溶質元素が、S(Al2CuMg)相、β(Mg2Si)相およびθ(CuAl2)安定相などの析出物3として析出する。第1温度T1が330℃未満では、共晶Si相2’が十分に粗大化、球状化できない場合があり、また、390℃を超えて高温にするとダイカスト鋳造時に巻き込まれた空気などがブリスターなどの表面欠陥を生じることがあるので適当ではない。第1温度T1のより好ましい温度範囲は、340〜370℃であり、さらに好ましくは345〜360℃である。
第2ステップS2では、このような第1温度T1での等温保持時間t1を60分以上とする。等温保持時間t1が60分未満では部分的に共晶Si相2’の粗大化・球状化が不十分な部位が生じるおそれがある。また、等温保持時間t1が長すぎても効果は飽和してしまい生産性を阻害することがあるので好ましくない。等温保持時間t1は、アルミニウム合金部材の大きさや形状によって異なるものの、その上限は概ね300分とするとよい。
第3ステップS3は、等温保持が終了後、b℃/minの冷却速度で第1温度T1から所定の第2温度T2まで冷却するステップである。この冷却中にも第2ステップと同様に析出物3の析出が継続している。従って、冷却は炉中冷却などにより冷却速度bが0.1〜5℃/minの徐冷とする。冷却速度が0.1℃/min未満では第2温度T2へ到達するまでの時間が長くなりすぎて生産性を阻害する。また、5℃/minを超えて速すぎると、析出物3の時効析出が不十分になるとともに、アルミニウム合金部材に歪みや割れを生じることがあるので好ましくない。より好ましくは、0.5〜3℃/minである。
第4ステップS4は、徐冷により部材の温度が第2温度T2に到達した後、部材を室温になるまで冷却するステップである。冷却の到達温度である第2温度T2は、220〜280℃である。第2温度T2が220℃未満では、時間が長くなりすぎて生産性を阻害するおそれがある。一方、280℃を超えて高いと、過飽和の固溶元素を十分に析出することができず、熱処理後のアルミニウム合金部材の硬さがHv80(試験荷重:100gf、負荷時間:5秒)を超え、カシメ加工性が悪くなることがあるので好ましくない。より好ましくは、230〜270℃であり、さらに好ましくは240〜260℃である。
冷却方法には特に限定はないが、放冷、炉冷、水冷などを挙げることができる。第4ステップS4では、図1の実線で示すように、部材温度が第2温度T2に到達したことを確認したら、直ちに室温まで冷却するようにしてもよい。また、アルミニウム部材の形状あるいは大きさなどによって組織安定化にバラツキがある場合には、図1の破線で示すように、第2温度T2を一定としてt2分間等温保持した後に冷却するようにしてもよい。この場合には第2温度T2で所定時間等温保持することで組織をより安定な状態にすることができるので、さらに安定した塑性加工性を得ることができる。具体的には、等温保持時間t2は1440分(24時間)以内であることが好ましい。これは、等温保持時間t2が24時間より長くしても効果が飽和してしまい、熱処理に多大なエネルギを要することで不必要なコスト増加を招くおそれがあるからである。
なお、本発明のアルミニウム合金部材の製造方法において、使用するアルミニウム合金は、コストや市場流動性などを考慮してJISに規定する汎用のダイカスト合金であり、自動車のエンジン部品やケース類などに広く使用されているADC10、ADC10Z、ADC12およびADC12Zの群から選ばれる1種である
また、本発明のアルミニウム合金部材の製造方法において、アルミニウム合金部材を成型する鋳造工程では、周知のダイカスト方法を用いることができる。コールドチャンバーダイカスト法でもホットチャンバーダイカスト法のいずれでもよい。
さらに、熱処理後の塑性加工についても特に制限はなく、通常用いられるカシメ加工や曲げ加工などを施すことができる。
以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明する。
アルミニウム合金としてADC12を用いて通常のコールドチャンバーダイカスト法で図5(a)に示す形状のアルミニウム合金部材12を成型した。アルミニウム合金部材12は、外径16mm×高さ25mmの円柱形状で、軸線Lに沿って貫通する直径5mmの中空部14と、一端側に直径12mm×深さ4mmの段差部16とが形成されている。このアルミニウム合金部材12は、図5(b)((a)のx−x部分断面)に示すように、段差部16に厚さ1.5mmの円板部材20を嵌挿して、段差部16の周壁部12aを円板部材20の中心O方向に90度折り曲げるカシメ加工を施すことで、図5(c)の部分断面図に示すような円板部材20を有するアルミニウム合金部品10とするものである。
本実施例では、ダイカスト成型されたアルミニウム合金部材12に、実施例として11水準、また、比較例として9水準の条件の異なる図1のパターンに沿った熱処理を施した。各熱処理条件を表1に示す。
Figure 0004765600
実施例1〜8と実施例11とは第4ステップS4で等温保持を行わずに、第2温度に到達後放冷することで室温まで冷却した。また、実施例9は、第2温度に到達後直ちに水冷し、実施例10では、250℃(第2温度)×24時間(1,440分)の等温保持を行った。また、比較例1は、ダイカスト鋳造したままの熱処理を施さないF材である。比較例2は、第1温度(250℃)で等温保持後直ちに炉出して室温まで放冷したものであり、比較例5、6、7は第2ステップS2までの条件は同一にして、第3ステップS3の冷却方法を変化させたものである。すなわち、その他の例では第2ステップS2終了後の冷却を冷却速度を制御した徐冷としたが、比較例5では水冷、比較例6では送風機による強制空冷、比較例7では炉出後放冷して室温まで冷却した。なお、比較例3、4、8、9、10は第4ステップS4で等温保持を行わずに、第2温度に到達後放冷することで室温まで冷却した。
表1の各熱処理条件で熱処理した各アルミニウム合金部材12に関して、カシメ加工性、外観、熱処理後のアルミニウム部材のビッカース硬さHv(試験荷重:100gf、負荷時間:5秒)、ミクロ組織における共晶Si相の形状、α−Al相中の析出物の有無の各項目について評価した。
カシメ加工性は、上記のように円板部材20をかしめてアルミニウム合金部品10を作製し、折り曲げ部12b(図5(c))に目視で割れの認められないものを「良好」、1個でも割れが認められるものは「不良」と評価した。
外観は目視観察し、特別な欠陥が認められないものは「良」、ブリスターや歪みなど欠陥の認められるものは「不良」とした。
ミクロ組織は、熱処理した各アルミニウム合金部材から適宜の大きさの試料片を切り出して、一面を耐水研磨紙にて#1200まで研磨後、バフ研磨を行い、金属顕微鏡(1000倍)で観察して評価した。共晶Si相は、図3あるいは図4に模式的に示すような形状の共晶Si相2’を呈するものを「針状・微細」と判定し、また、図2に模式的に示すような形状の共晶Si相2を呈するものを「球状・粗大」と判定した。また、析出物は、金属顕微鏡を用い倍率1000倍で任意のα−Al相内を観察して、析出物が認められた場合を「有」、認められない場合を「無」と判定した。結果を表2に示す。
Figure 0004765600
表1および2から以下のことが分かった。
1)第1温度T1が330℃未満では、共晶Si相を「球状・粗大」とすることができない。このため、カシメ加工により割れが発生する(比較例1〜4)。
2)また、第1ステップS1と第2ステップS2とが本発明の範囲内であれば共晶Si相が「球状・粗大」で、かつα−Al相中に析出物が認められる。しかし、第3ステップS3の冷却速度bが速すぎると、析出物が未だ安定相になっていないために熱処理後のアルミニウム合金部材のビッカース硬さがHv80を超えて高くなる。このため、上記と同様にカシメ加工により割れが発生する(比較例5〜7)。
3)第1温度T1が390℃を超えて高い場合には、カシメ加工性、硬さ、共晶Si相および析出物ともに良好である。しかし、ダイカスト鋳造工程で巻き込まれた空気などが「ブリスター」として部材表面に顕在化するので外観不良となる(比較例8〜10)。
以上の比較例1〜10に対して、実施例1〜11は全てのステップで本発明の範囲を満足しているので、カシメ加工性、外観、硬さ、共晶Si相および析出物の全ての判定項目について良好な結果を得ることができた。
本発明のアルミニウム合金部材の製造方法は、例えば、自動車の機能部品や構造部品などの成型後に塑性加工を要するダイカスト部材に好適に用いることができる。
本発明の熱処理工程における熱処理パターンの概念図である。 実施例5のミクロ組織をスケッチした模式図である。 比較例1(鋳造まま)のミクロ組織をスケッチした模式図である。 比較例4のミクロ組織をスケッチした模式図である。 カシメ加工性の評価方法を説明する図である。(a)は、アルミニウム合金部材の形状を説明する斜視図であり、(b)は、円板部材を嵌挿したx−x部分断面図、(c)は、カシメ加工後のx−x部分断面図である。
符号の説明
1:α−Al相 2、2’:共晶Si相 3:析出物 10:アルミニウム合金部品 12:アルミニウム合金部材 14:中空部 16:段差部 20:円板部材

Claims (5)

  1. ダイカスト法により所定形状のアルミニウム合金部材を成型する鋳造工程と、
    前記アルミニウム合金部材に靱性を付与する熱処理を施す熱処理工程と、
    前記熱処理を施したアルミニウム合金部材に塑性加工を施す加工工程とを有するアルミニウム合金部材の製造方法であって、
    前記鋳造工程で使用されるアルミニウム合金は、ADC10、ADC10Z、ADC12およびADC12Zの群から選ばれる1種であり、
    前記熱処理工程は、前記アルミニウム合金部材を3〜70℃/minの昇温速度で室温から330〜390℃の第1温度まで昇温する第1ステップと、
    該第1温度で60分以上の等温保持を行う第2ステップと、
    該第1温度から220〜280℃の第2温度まで0.1〜5℃/minの冷却速度で冷却する第3ステップと、
    該第2温度に到達後室温まで冷却する第4ステップと、で構成されること特徴とするアルミニウム合金部材の製造方法。
  2. 前記加工工程は、カシメおよび/またはつぶし加工である請求項1に記載のアルミニウム合金部材の製造方法。
  3. 前記ダイカスト法は、ホットチャンバーダイカスト法、あるいはコールドチャンバーダイカスト法のいずれかである請求項1又は2に記載のアルミニウム合金部材の製造方法。
  4. 前記第4ステップは、前記第2温度到達後、直ちに冷却するものである請求項1〜のいずれか一項に記載のアルミニウム合金部材の製造方法。
  5. 前記第4ステップは、前記第2温度到達後、所定時間等温保持した後に冷却するものである請求項1〜のいずれか一項に記載のアルミニウム合金部材の製造方法。
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