JP4750940B2 - 板金加工システムに用いるブランク加工装置、ワーク板厚測定装置、スプリングバック測定装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、試し曲げを不要とする板金加工方法及び板金加工システム、並びに板金加工システムに用いるブランク加工装置、ワーク板厚測定装置、スプリングバック測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、切削加工や鋳造で製作されていた構造部品は、軽量かつ高剛性、素材歩留まりの向上などの理由から板金加工部品に置き換わる傾向にあり、これに伴い、板金加工には更なる高精度化が要求されている。
【0003】
板金加工精度には、穴明け寸法精度、切断幅寸法精度、および曲げ角度精度があり、このうち高い曲げ角度精度を得るためには最もレベルの高い熟練度が必要となっている。この熟練度の軽減を目的として既に種々の曲げ角度検出装置・機構等が開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の板金加工システムのいずれを用いた場合でも、前述したニーズに応える高精度曲げ加工を行う場合には、従来から行われている試し曲げ加工工程がそのまま必要であるという問題点があった。
【0005】
また、プレスブレーキに搭載されている曲げ加工制御装置においても、高度な演算を行うことにより最初の加工から目標とする角度が得られるような取り組みがなされている(高精度化アルゴリズム)が、現状では上記と同様に試し曲げ加工工程は不要となっていない。
【0006】
本発明は上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、予めブランキング工程にて、曲げ加工するブランク材の真の板厚あるいはスプリングバック量を検出しておくことにより、試し曲げを不要とし、あるいは試し曲げ回数を減少させ、効率的な曲げ加工を可能とする板金加工方法及び板金加工システムを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ワークに対してサンプル材とブランク材を微細連結部を残して加工形成可能で、前記ワークの任意の位置における板厚と、曲げ加工時のサンプル材による曲げ加工時のスプリングバック量を検出するワーク特性検出ユニットを備えてなり、前記ワーク特性検出ユニットが、ワークのサンプル材をダイと協働して曲げ加工可能かつ前記サンプル材を目標角度に曲げるために先端の角度が目標角度のプローブ部材を上下動自在に設け、前記プローブ部材の先端の角度よりも先端の角度が大きくかつ左右面角が曲げられたサンプル材の内面に当たるセンサプレートを、前記プローブ部材に対して相対的に上下動自在に設けると共にこのセンサプレートを前記プローブ部材の下端より所定長さ下方へ突出せしめるように常時下方へ付勢して設け、前記ワークの板厚を検出すべく前記プローブ部材を下降し、前記センサプレート及びプローブ部材の先端が共に前記ワーク上面に当接したときの前記センサプレートの上下方向の位置、前記プローブ部材とブランク加工位置に備えたダイによって前記サンプル材を目標角度に曲げたときの前記センサプレートの前記プローブ部材に対する相対的な上昇位置並びにスプリングバック量を検出すべく曲げ荷重を除荷したときの前記センサプレートの前記上昇位置からの下降位置を検出する位置検出手段を設け、基準板厚に対するサンプル材の板厚誤差を検出してワークの板厚を算出するために、ダイ上の既知の基準板厚測定時におけるプローブ部材の先端とセンサプレートの先端が基準板厚のワークの上面に当接して一致したときに前記位置検出手段に備えた位置センサによって検出した基準位置情報と、ダイ上の前記サンプル材の板厚測定時におけるプローブ部材の先端とセンサプレートの先端が前記サンプル材の上面に当接して一致したときに前記位置検出手段に備えた位置センサによって検出した測定位置情報とに基づきワークの板厚を算出する板厚演算装置を設けてなるワーク板厚測定装置であることを特徴とするものである。
【0014】
したがって、所定位置に位置決めされたワークに対してプローブ部材が下降をはじめるとまずセンサプレートが接触する。その後センサプレートはワークに接触を保持されたままプローブ部材がワークに接触し、プローブ部材の先端とセンサプレートの先端が一致した時の測定位置情報が位置検出手段により検出される。予め既知の基準板厚を測定した際にプローブ先端とセンサプレート先端が一致した時の基準位置情報が位置検出手段により検知されているので、この基準位置情報と前記測定位置情報との差に基づきサンプル材、ブランク材の板厚が算出される。
【0015】
また、本発明は、ワークに対してサンプル材とブランク材を微細連結部を残して加工形成可能で、前記ワークの任意の位置における板厚と、曲げ加工時のサンプル材による曲げ加工時のスプリングバック量を検出するワーク特性検出ユニットを備えてなり、前記ワーク特性検出ユニットが、ワークのサンプル材をダイと協働して曲げ加工可能かつ前記サンプル材を目標角度に曲げるために先端の角度が目標角度のプローブ部材を上下動自在に設け、前記プローブ部材の先端の角度よりも先端の角度が大きくかつ左右面角が曲げられたサンプル材の内面に当たるセンサプレートを、前記プローブ部材に対して相対的に上下動自在に設けると共にこのセンサプレートを前記プローブ部材の下端より所定長さ下方へ突出せしめるように常時下方へ付勢し且つ曲げ加工時においてワーク内側両側面に接触自在に設け、前記ワークの板厚を検出すべく前記プローブ部材を下降し、前記センサプレート及びプローブ部材の先端が共に前記ワーク上面に当接したときの前記センサプレートの上下方向の位置、前記プローブ部材とブランク加工位置に備えたダイによって前記サンプル材を目標角度に曲げたときの前記センサプレートの前記プローブ部材に対する相対的な上昇位置並びにスプリングバック量を検出すべく曲げ荷重を除荷したときの前記センサプレートの前記上昇位置からの下降位置を検出する位置検出手段を設け、サンプル材を目標角度に曲げたときの前記センサプレートの前記位置検出手段による曲げ位置情報と、曲げ荷重を除荷して前記サンプル材がスプリンバックを起こした時におけるセンサプレートの前記位置検出手段によるスプリングバック位置情報と、の差に基づきサンプル材のスプリングバック量を算出するスプリングバック演算装置を設けてなるスプリングバック測定装置であることを特徴とするものである。
【0016】
したがって、プローブ部材が所定ストロークだけ下降してサンプル材が折り曲げられた時の曲げ位置情報が位置検出手段により検出される。次いで、プローブ部材をサンプル材から離反せしめてサンプル材がスプリンバックを起こした時のスプリングバック位置情報が位置検出手段により検出される。このスプリングバック位置情報と前記曲げ位置情報との差に基づきサンプル材のスプリングバック量が算出される。
【0017】
また、本発明のワーク板厚測定装置は、ワークのサンプル材をダイと協働して曲げ加工可能かつ前記サンプル材を目標角度に曲げるために先端の角度が目標角度のプローブ部材を上下動自在に設け、前記プローブ部材の先端の角度よりも先端の角度が大きくかつ左右面角が曲げられたサンプル材の内面に当たるセンサプレートを、前記プローブ部材に対して相対的に上下動自在に設けると共にこのセンサプレートを前記プローブ部材の下端より所定長さ下方へ突出せしめるように常時下方へ付勢して設け、前記ワークの板厚を検出すべく前記プローブ部材を下降し、前記センサプレート及びプローブ部材の先端が共に前記ワーク上面に当接したときの前記センサプレートの上下方向の位置、前記プローブ部材とブランク加工位置に備えたダイによって前記サンプル材を目標角度に曲げたときの前記センサプレートの前記プローブ部材に対する相対的な上昇位置並びにスプリングバック量を検出すべく曲げ荷重を除荷したときの前記センサプレートの前記上昇位置からの下降位置を検出する位置検出手段を設け、基準板厚に対するサンプル材の板厚誤差を検出してワークの板厚を算出するために、ダイ上の既知の基準板厚測定時におけるプローブ部材の先端とセンサプレートの先端が基準板厚のワークの上面に当接して一致したときに前記位置検出手段に備えた位置センサによって検出した基準位置情報と、ダイ上の前記サンプル材の板厚測定時におけるプローブ部材の先端とセンサプレートの先端が前記サンプル材の上面に当接して一致したときに前記位置検出手段に備えた位置センサによって検出した測定位置情報とに基づきワークの板厚を算出する板厚演算装置を設けてなることを特徴とするものである。
【0018】
したがって、所定位置に位置決めされたワークに対してプローブ部材が下降をはじめるとまずセンサプレートが接触する。その後センサプレートはワークに接触を保持されたままプローブ部材がワークに接触し、プローブ部材の先端とセンサプレートの先端が一致した時の測定位置情報が位置検出手段により検出される。予め既知の基準板厚を測定した際にプローブ先端とセンサプレート先端が一致した時の基準位置情報が位置検出手段により検知されているので、この基準位置情報と前記測定位置情報との差に基づきサンプル材、ブランク材の板厚が算出される。
【0019】
また、本発明のスプリングバック測定装置は、ワークのサンプル材をダイと協働して曲げ加工可能かつ前記サンプル材を目標角度に曲げるために先端の角度が目標角度のプローブ部材を上下動自在に設け、前記プローブ部材の先端の角度よりも先端の角度が大きくかつ左右面角が曲げられたサンプル材の内面に当たるセンサプレートを、前記プローブ部材に対して相対的に上下動自在に設けると共にこのセンサプレートを前記プローブ部材の下端より所定長さ下方へ突出せしめるように常時下方へ付勢し且つ曲げ加工時においてワーク内側両側面に接触自在に設け、前記ワークの板厚を検出すべく前記プローブ部材を下降し、前記センサプレート及びプローブ部材の先端が共に前記ワーク上面に当接したときの前記センサプレートの上下方向の位置、前記プローブ部材とブランク加工位置に備えたダイによって前記サンプル材を目標角度に曲げたときの前記センサプレートの前記プローブ部材に対する相対的な上昇位置並びにスプリングバック量を検出すべく曲げ荷重を除荷したときの前記センサプレートの前記上昇位置からの下降位置を検出する位置検出手段を設け、サンプル材を目標角度に曲げたときの前記センサプレートの前記位置検出手段による曲げ位置情報と、曲げ荷重を除荷して前記サンプル材がスプリンバックを起こした時におけるセンサプレートの前記位置検出手段によるスプリングバック位置情報と、の差に基づきサンプル材のスプリングバック量を算出するスプリングバック演算装置を設けてなることを特徴とするものである。
【0020】
したがって、プローブ部材が所定ストロークだけ下降してサンプル材が折り曲げられた時の曲げ位置情報が位置検出手段により検出される。次いで、プローブ部材をサンプル材から離反せしめてサンプル材がスプリンバックを起こした時のスプリングバック位置情報が位置検出手段により検出される。このスプリングバック位置情報と前記曲げ位置情報との差に基づきサンプル材のスプリングバック量が算出される。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の板金加工方法及び板金加工システムの実施の形態について図面を参照して説明する。
【0022】
図1を参照するに、板金加工システム1においては、一般に用いられるブランク加工装置にはタレットパンチプレス3などのパンチプレスや、レーザ加工機あるいはパンチレーザ複合加工機などがある。ブランク加工装置にはワークWの板厚および曲げ加工時のスプリングバック量を検出できるワーク特性検出ユニットが装着されている。
【0023】
したがって、上記のブランク加工装置では、パンチングやレーザ切断が行われてブランク加工が行われるのと同時にワーク特性検出ユニットにより板厚測定及びスプリングバック量検出が行われる。そして、次工程の曲げ加工機としての例えばプレスブレーキ5による曲げ加工時には、上記の板厚及びスプリングバック量のデータが制御パラメータとして用いられることにより、従来から行われている試し曲げ工程が不要となる。つまり、板厚及びスプリングバック量のデータにより、引張強さσ、加工硬化係数CなどのワークWの材料特性が得られるので、この得られた材料特性が曲げ加工時に用いられる。
【0024】
本発明の基本的な考え方を説明すると、高精度曲げ加工を行うためには、プレスブレーキ5を用いた曲げ加工では、金型間でワークWを挟み込んだ状態で、
制御目標曲げ角度α=図面指示角度θ+スプリングバック角度ε
となるように可動テーブルの位置決め制御が行われる必要がある。
【0025】
しかも、図面指示角度θに高精度に到達せしめるには、ダイV溝幅寸法、ダイ肩半径、パンチ先端半径からなる金型寸法と、板厚t、引張り強さσからなる材料特性と、の条件が明確である必要がある。なお、板厚tは二乗で関係があり、引張り強さσは相関が強いものである。
【0026】
同様に、スプリングバック角度εを把握するための必要な条件は、目標曲げ角度θと、板厚t、加工硬化係数C、指数n、弾性係数からなる材料特性と、パンチ先端半径からなる金型寸法が明確である必要がある。そして、加工硬化係数Cおよび指数nについてはσ=Cεnの関係がある。
【0027】
また、金型寸法は加工に用いる金型型番を明確にすれば一義的に決まってくるものである。
【0028】
以上のことから、図面指示角度θを精度良く得るためには、それぞれの角度と相関の強いワークWの板厚tと引張り強さ相当値(引張り強さを代表できる数値)を把握できれば良いことになる。
【0029】
したがって、スプリングバック角度εは引張り強さσと強い相関があるので、スプリングバック角度εの測定値は前述した高精度な図面指示角度θを得るための条件に適用できる。すなわち、本発明ではスプリングバック角度εがワークWの引張り強さσを代表できる数値として扱われている。
【0030】
また、周知のとおり、圧延方向に平行な曲げ加工と直角方向の曲げ加工とでは、同じ制御を実施しても曲げ力除荷後の角度は異なる。これはそれぞれの方向での引張り強さσの差が最も大きな要因と考えられる。従って、いずれの方向においても高精度な曲げ角度を得るためには、圧延方向に平行な方向と、直角な方向との個別の引張り強さσを代表できる数値(材料特性値)を把握し、曲げ加工時にこれらを使い分けることが必要になる。
【0031】
以上の事柄を踏まえて、本発明の板金加工システム1では、まずブランク材となる部材(後述のサンプル材も含む)の板厚tが測定され、続いてパンチングあるいはレーザ切断などのブランク加工が行われ、そのまま同一クランプの状態でサンプル材の圧延方向に平行な曲げ加工と直角な曲げ加工が例えば曲げ角度90°で行われる。そして、それぞれの曲げ加工毎に90°に曲げた時のスプリングバック量εを測定し、これらの測定値を材料特性値としてブランク加工装置の制御装置7内に格納する。以降プレスブレーキ5を用いた曲げ加工時に、これらの材料特性値が参照される。
【0032】
すなわち、プレスブレーキ5の制御装置9では、ブランク加工装置の制御装置7の上記の材料特性値を受け取り、この材料特性値を曲げ角度制御アルゴリズムに組み込むことにより可動テーブルの位置決め制御が実施される。例えば、実測した板厚tがそのまま用いられ、かつ曲げ方向(圧延方向に対して平行/直角)毎に引張り強さ相当値が使い分けられることにより、試し曲げ加工を行うことなく、最初の加工から目標とする角度を高精度に得ることができる。
【0033】
図1を参照するに、本実施の形態ではブランク加工装置としての例えばタレットパンチプレス3を用いて説明する。
【0034】
なお、タレットパンチプレス3は公知なものであるので概略的に説明すると、ベース11の両側に立設したサイドフレーム13に上部フレーム15の両側が支持された態様のフレーム構造に構成されている。上部フレーム15の下部には、多種類のパンチPを着脱交換自在に備えた円盤状の上部タレット17が回転自在に装着されている。ベース11の上面には、上部タレット17に対向した下部タレット19が回転自在に装着されており、この下部タレット19には、多種類のパンチPと対向した多数のダイDが円弧状に配置され且つ着脱交換自在に装着されている。上部タレット17の軸心と下部タレット19の軸心とは同一軸心に配置されており、この上部タレット17と下部タレット19は、制御装置7の制御によって、同方向へ同期して回転される。
【0035】
前記上部タレット17および下部タレット19の回転によって所望のパンチPとダイDが加工位置にあるラム21(打圧部材)の下方へ割出し位置決めされる。
【0036】
また、タレットパンチプレス3には加工テーブル23に載置された板状のワークWを前後左右方向へ移動位置決めするためのワーク移動位置決め装置25が設けられている。このワーク移動位置決め装置25は、加工テーブル23の図1において右端にY軸方向へ移動自在なキャレッジベース27が設けられており、このキャレッジベース27にはワークWをクランプする複数のワーククランプ29を備えたキャレッジ31がX軸方向へ移動自在に設けられている。なお、ワーク移動位置決め装置25は制御装置7によって制御される。
【0037】
制御装置7は、中央処理装置としての例えばCPU33にキーボード等の入力装置35並びにCRTなどの表示装置37が接続され、この入力装置35と表示装置37を操作して製品の立体姿図や展開図などを作成し且つどのように加工するかを決めた加工プログラムが作成され、メモリ39に記憶される。この加工プログラムに基づいてタレットパンチプレス3のパンチング加工が制御される。
【0038】
上記構成により、制御装置7の加工プログラムに基づいて、ワークWがワーク移動位置決め装置25により加工位置に位置決めされた後に、ラム21によってパンチPが打圧されることにより、パンチPとダイDとの協働によってワークWにパンチング加工が行われ、例えば図2に示されているようなブランク材41が得られる。
【0039】
図2を参照するに、サンプル材としての例えばサンプルAは図2中の圧延方向に平行な曲げ加工を行う時のスプリングバック量εを求める場合に用いられ、サンプル材としての例えばサンプルBは圧延方向に直角な曲げ加工を行う時のスプリングバック量εを求める場合に用いられる。
【0040】
ブランクAとブランクBは製品の展開形状であり、図中の点線部分(C、D)を折り曲げることにより製品の最終形状(この例では箱)が得られる。サンプルA、サンプルBとも図3で示されているようにミクロジョイント接合された状態となっており、この状態のままサンプル材の90°曲げ加工が行われることとなる。なお、ブランクA、ブランクBも同様にミクロジョイント接合された状態である。
【0041】
ミクロジョイントの幅は実際上0.2mm以下であるため曲げ角度への影響は極めて少なく、接合されていない場合とほぼ同等のスプリングバック量εが得られる。サンプルAの曲げ加工で得られるスプリングバック量εは、図2に示されているC部がプレスブレーキ5を用いて曲げられる場合に参照され、同様にサンプルBはD部の曲げ加工を行う場合に参照される。
【0042】
以上のように、ブランク部材の加工と同一工程で、スプリングバック量εの検出を目的としたサンプル材(平行/直角の2種類)を加工しておくことが本発明の特徴の一つである。
【0043】
次に、本発明の実施の形態の主要部を構成するワーク特性検出ユニットとしての例えば測定ユニット43について説明する。この測定ユニット43はスプリングバック量εの検出および板厚測定が可能である。
【0044】
図4及び図5を参照するに、測定ユニット43はプローブモジュールとダイモジュールとの2つのモジュールに区分できる。本実施の形態では、前者をタレットパンチプレス3の上部タレット17に組み込み、後者を下部タレット19に組み込んでいるが、両者を組み合わせて単独の装置として設けても構わない。この場合、ワークWの位置決め制御が可能な範囲であればどの位置に設けても良く、レーザ加工機やパンチレーザ複合機へ設ける場合に有効である。
【0045】
プローブユニット45はプローブ部材としての例えばプローブ47とセンサプレート49で構成されている。プローブ47は曲げ加工時のパンチ金型に相当し、ラム21が下降するとストライカ51を経由してプローブ47自体も下降する。このプローブ47とダイ53との間でワークWを挟み込むことにより曲げ加工が行われる。なお、ラム21の変位量は、図示省略の別の部材に装着されている位置検出手段により検出できるように構成されている。
【0046】
センサプレート49はプローブ47に対して相対的に上下方向に移動できる構造になっており、プローブ47の下端より所定長さ(本実施の形態ではx1)下方へ突出せしめるようにスプリング55により常時下方へ付勢されている。また、センサプレート49の上端は図示省略の別の部材に装着されているフォトスイッチ57により検出でき、センサプレート49の変位量は図4中の位置センサ59で検出できるようになっている。なお、フォトスイッチ57および位置センサ59は、制御装置7のCPU33に接続されている。
【0047】
次に、上述した測定ユニット43を用いて一連の板厚検出とスプリングバック量検出の動作について説明する。なお、板厚検出とスプリングバック量検出はそれぞれ独立した動作として行われても構わない。
【0048】
まず、本実施の形態における板厚検出の原理を説明する。
【0049】
図4及び図5を参照するに、プローブユニット45を下降させて行くと、まずセンサプレート49の先端がワークWとしての例えばサンプル材の表面に突き当たり、続いてプローブ47の先端が突き当たる。この間、センサプレート49は図7中の▲1▼に示されているようにプローブ47に対して相対的に変位量x1だけ上昇してプローブ47の先端が突き当たった状態、すなわちプローブ47の先端とセンサプレート49の先端の上下方向の位置が一致した状態でフォトスイッチ57がONとなる(図7中のS点)。
【0050】
予め、板厚が明確となっている基準板の基準板厚t1にプローブユニット45を下降させて押し当て、フォトスイッチ57がONになったときのプローブユニット45の位置が位置センサ59で読み取られ、メモリ39に記憶される。
【0051】
プローブユニット45がサンプル材の折曲げ線に位置決めされ、サンプル材の折曲げ加工開始時、上述したように図7中の▲1▼を経過してプローブユニット45がサンプル材に押し当てられて、図7中のS点にてフォトスイッチ57がONになった時のラム21位置t2が検出される。この時点で、ブランク材41の測定板厚が、板厚演算装置61により測定版厚=基準板厚t1+(t1−t2)の式で求められる。なお、(t1−t2)は基準板厚に対する実際の板厚誤差である。なお、上記の板厚演算装置61は図1に示されているように制御装置7のCPU33に電気的に接続されている。
【0052】
次に、本実施の形態におけるスプリングバック量εの検出の原理を説明する。
【0053】
ラム21の下降動作によりプローブ47が下降を継続し曲げ加工が行われる。このとき、センサプレート49の変位量は図7中の▲2▼から▲3▼へ移行する。
【0054】
そして、図6(A)に示されているようにサンプル材がプローブ47により目標とする曲げ角度θ1(本実施の形態ではθ1=90°)の位置に到達した時点でセンサプレート49の変位量が位置センサ59で検出され、メモリ39に記憶される。この時、センサプレート49の左右面角a,b(図4のa,b)は曲げられたサンプル材の内面に当たっている。
【0055】
続いて曲げ荷重を除荷するためにラム21を上昇せしめてプローブ47も上昇させると、サンプル材の曲げ角度θ2は図6(B)に示されているようにスプリングバックにより広がるために、図7中の▲5▼で示されているようにセンサプレート49が下降した状態となる。この間、センサプレート49の左右角部(図6中のa,b)は常にサンプル材の内面に接触している。
【0056】
スプリングバックが終了してセンサプレート49の下降も停止した時点でセンサプレート49の変位量が位置センサ59で検出され、スプリングバック前とスプリングバック後の位置センサ59による検出値の差がスプリングバック演算装置63により計算され、この変位量をx2とすると、この値がスプリングバック量εと等価(スプリングバック相当値)となる。なお、上記のスプリングバック演算装置63は図1に示されているように制御装置7のCPU33に電気的に接続されている。
【0057】
また、プローブユニット45は変位量x2の検出が終了した時点で、ラム21を上昇することにより初期状態に上昇され、図7中の6に示されているように、初期状態に上昇復帰される。
【0058】
次に、本実施の形態では曲げ加工装置として例えばプレスブレーキ5を用いて説明する。
【0059】
図1を参照するに、プレスブレーキ5は公知なものであるので概略的に説明すると、本実施の形態に係わるプレスブレーキ5は、下降式油圧プレスブレーキを対象としているが、上昇式のプレスブレーキ或いは油圧式でなくクランクなどの機械式のプレスブレーキであっても構わない。
【0060】
下降式の油圧式プレスブレーキ5はパンチPが上下動自在な可動テーブルすなわち例えば上部テーブル65の下面に複数の中間板67を介して装着され固定されている。ダイDは固定テーブルとしての例えば下部テーブル69の上面に装着され固定されている。したがって、上部テーブル67が下降し、パンチPとダイDとの協働によりパンチPとダイDの間で板材のワークWの曲げ加工が行われる。
【0061】
本体フレームを構成する図2において左右のサイドフレーム71,73の上部には、左軸及び右軸油圧シリンダ75,77が装備されており、これらの左軸及び右軸油圧シリンダ75,77のピストンロッド79の下端にラムとしての上部テーブル67が連結されている構造である。また、左右のサイドフレーム71,73の下部には下部テーブル69が固定されている。
【0062】
また、上記のプレスブレーキ5にはNC制御装置等の制御装置9が備えられており、制御装置9としては、中央処理装置としてのCPU81に、ワークWの材質、板厚、加工形状、金型条件、曲げの目標角度、加工プログラム等のデータを入力する曲げ加工条件入力手段としての例えば入力装置83とCRTなどの表示装置85と、この入力されたデータや、タレットパンチプレス3で得られた板厚やスプリングバック量などの材料特性データを記憶するメモリ87が接続されている。
【0063】
また、前記CPU81には、材料特性データが曲げ制御アルゴリズムに取り入れられて作成された曲げ加工プログラムファイル89が接続されている。
【0064】
また、上記のCPU81には、材料特性データや金型情報等の他のデータに基づいてラム制御値(D値)を作成するためのD値演算装置91が接続されている。なお、このD値演算装置91では、ブランク加工装置側のパンチPとダイDに基づいて検出したスプリングバック値を用いて、プレスブレーキ5に装着された異なるパンチP、ダイDにより曲げ加工が行われると所定角度にならない場合があるので、プレスブレーキ5側ではブランク加工装置側と異なるパンチP、ダイDにて加工が行われるときはD値に補正をかけるように構成されている。
【0065】
次に、本実施の形態の板金加工システム1の標準的な手順について説明する。
【0066】
ブランク加工装置としての例えばタレットパンチプレス3において、ブランク加工開始となると、まず、ワークWが測定ユニット43の取り付け位置に位置決めされる。測定ユニット43を用いて板厚が測定される。図2ではサンプルA、サンプルB、およびブランクA、ブランクBの板厚が測定されることとなる。なお、サンプルA、サンプルB、およびブランクA、ブランクBのすべての板厚を測定せず、これらを代表して1つのサンプル又はブランクに対して板厚が測定されても構わない。
【0067】
続いて、サンプルA、サンプルB、ブランクA、ブランクBの各部材の外周の切断加工が行われる。この時、いずれの部材もミクロジョイントにて接合される。
【0068】
切断加工が終了した段階で、再度、サンプル材が測定ユニット43の直下の位置になるように位置決めされる。この状態で例えば90°曲げ加工が実施され、この時のスプリングバック量εの測定が行われる。サンプルA、サンプルBの両者について同様の操作が行われ、材料の圧延方向に平行な曲げ加工を行った場合のスプリングバック量εと直角な方向でのスプリングバック量εの2種類が抽出される。
【0069】
以上のように測定された板厚、スプリングバック量ε、曲げ加工に用いた金型条件は、例えば図8に示されているような配列で制御装置7内のメモリ39に格納される。なお、製品の曲げ線には圧延方向に平行な曲げ線あるいは垂直な曲げ線のいずれかしかない場合は、該当する曲げ線を有するサンプルAあるいはサンプルBに対してのみスプリングバック量εが測定される。
【0070】
次に、穴明け・切断加工が終了した段階で、図2におけるブランクA,ブランクBのように製品となる部材がワークWから分離されて、プレスブレーキ5を用いた曲げ加工に移行する。この曲げ加工において試し曲げ加工が行われることなく、第一番目の曲げ加工から目標とする角度を得るためには、既にタレットパンチプレス3の制御装置7のメモリ39に記憶されている図8に示されているような配列データが、プレスブレーキ5の曲げ制御アルゴリズムに取り入れられる必要がある。この場合、前記配列データがプレスブレーキ5の制御装置9に受け渡される方法として2種類が考えられる。
【0071】
一つは、ブランク材41にマークを印字したり、あるいはバーコードラベルを貼り付けたりして、直接マーキングを施す方法である。マーキングの種類としては既に多用されている二次元バーコード、あるいはQRコードを利用できる。また、マーキング処理としては一般市販品を利用できる。たとえば、印字の場合はインクジェットユニット、ラベル貼り付けの場合はラベルプリンタ等がある。
【0072】
この場合、当該のマークは前述した配列データとの連係付けを行っておき、プレスブレーキ5による曲げ加工開始時に、例えば市販のバーコードリーダを用いてコードを読み込むことにより、連係付けられている配列データを抽出することができる。以降、この配列データがタレットパンチプレス3の制御装置7のメモリ39から送信されてプレスブレーキ5の制御装置9の曲げ加工プログラムファイル89の曲げ制御アルゴリズムに組み込まれ、曲げ加工制御を実施すれば良いこととなる。
【0073】
もう一つは、データ通信回線を用いる方法である。前述した測定ユニット43を用いて収集した配列データが通信回線を用いて制御装置7内に格納され、プレスブレーキ5による曲げ加工開始時、通信回線を経由して直接配列データがプレスブレーキ5の制御装置9内に取り込まれることにより、以降前述と同様に曲げ加工制御が実施される。
【0074】
なお、タレットパンチプレス3にて得られたブランク材41は次工程のプレスブレーキ5により曲げ加工が行われるので、前述したタレットパンチプレス3の制御装置7では図1に示されているようにプレスブレーキ5の制御装置9へ送信されるように構成されている。
【0075】
なお、この発明は前述した実施の形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他の態様で実施し得るものである。前述した実施の形態では測定ユニット43を用いた場合の検出動作を説明しているが、公知の曲げ角度検出装置および板厚検出装置を組み合わせても可能である。
【0079】
【発明の効果】
以上のごとき実施例の説明から理解されるように、本発明によれば、所定位置に位置決めされたワークに対してプローブ部材を下降せしめてセンサプレートを接触せしめる。その後センサプレートをワークに接触せしめたままプローブ部材がワークに接触した時点で、プローブ部材の先端とセンサプレートの先端が一致する。この時位置検出手段により検出される測定位置情報と、予め既知の基準板厚を測定した際にプローブ先端とセンサプレート先端を一致せしめた時に位置検出手段により検出された基準位置情報との差に基づき、サンプル材、ブランク材の板厚を容易に且つ正確に算出できる。
【0080】
また、本発明によれば、プローブ部材を所定ストロークだけ下降せしめてサンプル材を折り曲げた時に位置検出手段により検出される曲げ位置情報と、プローブ部材をサンプル材から離反せしめてサンプル材がスプリンバックを起こした時に位置検出手段により検出されるスプリングバック位置情報との差に基づき、サンプル材のスプリングバック量を容易に且つ正確に算出できる。
【0081】
また、本発明によれば、ワーク板厚測定装置では、所定位置に位置決めされたワークに対してプローブ部材を下降せしめてセンサプレートを接触せしめる。その後センサプレートをワークに接触せしめたままプローブ部材がワークに接触した時点で、プローブ部材の先端とセンサプレートの先端が一致する。この時位置検出手段により検出される測定位置情報と、予め既知の基準板厚を測定した際にプローブ先端とセンサプレート先端を一致せしめた時に位置検出手段により検出された基準位置情報との差に基づき、サンプル材、ブランク材の板厚を容易に且つ正確に算出できる。
【0082】
また、本発明によれば、スプリングバック測定装置では、プローブ部材を所定ストロークだけ下降せしめてサンプル材を折り曲げた時に位置検出手段により検出される曲げ位置情報と、プローブ部材をサンプル材から離反せしめてサンプル材がスプリンバックを起こした時に位置検出手段により検出されるスプリングバック位置情報との差に基づき、サンプル材のスプリングバック量を容易に且つ正確に算出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すもので、板金加工システムの概略説明図である。
【図2】本発明の実施の形態のブランク材の一例を示す平面図である。
【図3】図2におけるサンプル材の詳細説明図である。
【図4】本発明の実施の形態のワーク特性検出ユニットの概略説明図である。
【図5】図4の右側面図である。
【図6】(A)はサンプル材を曲げ加工状態の正面図で、(B)はサンプル材をスプリングバック状態の正面図である。
【図7】板厚測定及びスプリングバック量測定時のセンサプレートの変位量を示すグラフである。
【図8】本発明の実施の形態を示すもので、測定された板厚、スプリングバック量ε、曲げ加工に用いた金型条件などの配列データの表である。
【符号の説明】
1 板金加工システム
3 タレットパンチプレス(ブランク装置)
5 プレスブレーキ(曲げ加工装置)
7 制御装置(タレットパンチプレスの)
9 制御装置(プレスブレーキの)
21 ラム
39 メモリ
41 ブランク材
43 測定ユニット(ワーク特性検出ユニット)
45 プローブユニット
47 プローブ
49 センサプレート
53 ダイ
59 位置センサ(位置検出手段)
57 フォトスイッチ
61 板厚演算装置
63 スプリングバック演算装置
87 メモリ
89 曲げ加工プログラムファイル
91 D値演算装置
Claims (4)
- ワークに対してサンプル材とブランク材を微細連結部を残して加工形成可能で、前記ワークの任意の位置における板厚と、曲げ加工時のサンプル材による曲げ加工時のスプリングバック量を検出するワーク特性検出ユニットを備えてなり、前記ワーク特性検出ユニットが、ワークのサンプル材をダイと協働して曲げ加工可能かつ前記サンプル材を目標角度に曲げるために先端の角度が目標角度のプローブ部材を上下動自在に設け、前記プローブ部材の先端の角度よりも先端の角度が大きくかつ左右面角が曲げられたサンプル材の内面に当たるセンサプレートを、前記プローブ部材に対して相対的に上下動自在に設けると共にこのセンサプレートを前記プローブ部材の下端より所定長さ下方へ突出せしめるように常時下方へ付勢して設け、前記ワークの板厚を検出すべく前記プローブ部材を下降し、前記センサプレート及びプローブ部材の先端が共に前記ワーク上面に当接したときの前記センサプレートの上下方向の位置、前記プローブ部材とブランク加工位置に備えたダイによって前記サンプル材を目標角度に曲げたときの前記センサプレートの前記プローブ部材に対する相対的な上昇位置並びにスプリングバック量を検出すべく曲げ荷重を除荷したときの前記センサプレートの前記上昇位置からの下降位置を検出する位置検出手段を設け、基準板厚に対するサンプル材の板厚誤差を検出してワークの板厚を算出するために、ダイ上の既知の基準板厚測定時におけるプローブ部材の先端とセンサプレートの先端が基準板厚のワークの上面に当接して一致したときに前記位置検出手段に備えた位置センサによって検出した基準位置情報と、ダイ上の前記サンプル材の板厚測定時におけるプローブ部材の先端とセンサプレートの先端が前記サンプル材の上面に当接して一致したときに前記位置検出手段に備えた位置センサによって検出した測定位置情報とに基づきワークの板厚を算出する板厚演算装置を設けてなるワーク板厚測定装置であることを特徴とするブランク加工装置。
- ワークに対してサンプル材とブランク材を微細連結部を残して加工形成可能で、前記ワークの任意の位置における板厚と、曲げ加工時のサンプル材による曲げ加工時のスプリングバック量を検出するワーク特性検出ユニットを備えてなり、前記ワーク特性検出ユニットが、ワークのサンプル材をダイと協働して曲げ加工可能かつ前記サンプル材を目標角度に曲げるために先端の角度が目標角度のプローブ部材を上下動自在に設け、前記プローブ部材の先端の角度よりも先端の角度が大きくかつ左右面角が曲げられたサンプル材の内面に当たるセンサプレートを、前記プローブ部材に対して相対的に上下動自在に設けると共にこのセンサプレートを前記プローブ部材の下端より所定長さ下方へ突出せしめるように常時下方へ付勢し且つ曲げ加工時においてワーク内側両側面に接触自在に設け、前記ワークの板厚を検出すべく前記プローブ部材を下降し、前記センサプレート及びプローブ部材の先端が共に前記ワーク上面に当接したときの前記センサプレートの上下方向の位置、前記プローブ部材とブランク加工位置に備えたダイによって前記サンプル材を目標角度に曲げたときの前記センサプレートの前記プローブ部材に対する相対的な上昇位置並びにスプリングバック量を検出すべく曲げ荷重を除荷したときの前記センサプレートの前記上昇位置からの下降位置を検出する位置検出手段を設け、サンプル材を目標角度に曲げたときの前記センサプレートの前記位置検出手段による曲げ位置情報と、曲げ荷重を除荷して前記サンプル材がスプリンバックを起こした時におけるセンサプレートの前記位置検出手段によるスプリングバック位置情報と、の差に基づきサンプル材のスプリングバック量を算出するスプリングバック演算装置を設けてなるスプリングバック測定装置であることを特徴とするブランク加工装置。
- ワークのサンプル材をダイと協働して曲げ加工可能かつ前記サンプル材を目標角度に曲げるために先端の角度が目標角度のプローブ部材を上下動自在に設け、前記プローブ部材の先端の角度よりも先端の角度が大きくかつ左右面角が曲げられたサンプル材の内面に当たるセンサプレートを、前記プローブ部材に対して相対的に上下動自在に設けると共にこのセンサプレートを前記プローブ部材の下端より所定長さ下方へ突出せしめるように常時下方へ付勢して設け、前記ワークの板厚を検出すべく前記プローブ部材を下降し、前記センサプレート及びプローブ部材の先端が共に前記ワーク上面に当接したときの前記センサプレートの上下方向の位置、前記プローブ部材とブランク加工位置に備えたダイによって前記サンプル材を目標角度に曲げたときの前記センサプレートの前記プローブ部材に対する相対的な上昇位置並びにスプリングバック量を検出すべく曲げ荷重を除荷したときの前記センサプレートの前記上昇位置からの下降位置を検出する位置検出手段を設け、基準板厚に対するサンプル材の板厚誤差を検出してワークの板厚を算出するために、ダイ上の既知の基準板厚測定時におけるプローブ部材の先端とセンサプレートの先端が基準板厚のワークの上面に当接して一致したときに前記位置検出手段に備えた位置センサによって検出した基準位置情報と、ダイ上の前記サンプル材の板厚測定時におけるプローブ部材の先端とセンサプレートの先端が前記サンプル材の上面に当接して一致したときに前記位置検出手段に備えた位置センサによって検出した測定位置情報とに基づきワークの板厚を算出する板厚演算装置を設けてなることを特徴とするワーク板厚測定装置。
- ワークのサンプル材をダイと協働して曲げ加工可能かつ前記サンプル材を目標角度に曲げるために先端の角度が目標角度のプローブ部材を上下動自在に設け、前記プローブ部材の先端の角度よりも先端の角度が大きくかつ左右面角が曲げられたサンプル材の内面に当たるセンサプレートを、前記プローブ部材に対して相対的に上下動自在に設けると共にこのセンサプレートを前記プローブ部材の下端より所定長さ下方へ突出せしめるように常時下方へ付勢し且つ曲げ加工時においてワーク内側両側面に接触自在に設け、前記ワークの板厚を検出すべく前記プローブ部材を下降し、前記センサプレート及びプローブ部材の先端が共に前記ワーク上面に当接したときの前記センサプレートの上下方向の位置、前記プローブ部材とブランク加工位置に備えたダイによって前記サンプル材を目標角度に曲げたときの前記センサプレートの前記プローブ部材に対する相対的な上昇位置並びにスプリングバック量を検出すべく曲げ荷重を除荷したときの前記センサプレートの前記上昇位置からの下降位置を検出する位置検出手段を設け、サンプル材を目標角度に曲げたときの前記センサプレートの前記位置検出手段による曲げ位置情報と、曲げ荷重を除荷して前記サンプル材がスプリンバックを起こした時におけるセンサプレートの前記位置検出手段によるスプリングバック位置情報と、の差に基づきサンプル材のスプリングバック量を算出するスプリングバック演算装置を設けてなることを特徴とするスプリングバック測定装置。
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