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JP2002178037A - 板金加工方法及び板金加工システム、並びに板金加工システムに用いるブランク加工装置、ワーク板厚測定装置、スプリングバック測定装置 - Google Patents

板金加工方法及び板金加工システム、並びに板金加工システムに用いるブランク加工装置、ワーク板厚測定装置、スプリングバック測定装置

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JP2002178037A
JP2002178037A JP2000374838A JP2000374838A JP2002178037A JP 2002178037 A JP2002178037 A JP 2002178037A JP 2000374838 A JP2000374838 A JP 2000374838A JP 2000374838 A JP2000374838 A JP 2000374838A JP 2002178037 A JP2002178037 A JP 2002178037A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bending
probe member
work
thickness
sensor plate
Prior art date
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Application number
JP2000374838A
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English (en)
Other versions
JP4750940B2 (ja
Inventor
Norio Takehara
徳郎 竹原
Tetsuya Anzai
哲也 安西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Amada Co Ltd
Amada Engineering Center Co Ltd
Original Assignee
Amada Co Ltd
Amada Engineering Center Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Priority to JP2000374838A priority Critical patent/JP4750940B2/ja
Application filed by Amada Co Ltd, Amada Engineering Center Co Ltd filed Critical Amada Co Ltd
Priority to US10/169,743 priority patent/US7040129B2/en
Priority to PCT/JP2001/000220 priority patent/WO2001053017A1/ja
Priority to EP08004408A priority patent/EP1925375A3/en
Priority to EP01900781A priority patent/EP1258298B1/en
Priority to DE60133722T priority patent/DE60133722T2/de
Priority to TW090100907A priority patent/TW536432B/zh
Publication of JP2002178037A publication Critical patent/JP2002178037A/ja
Priority to US11/334,508 priority patent/US7249478B2/en
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  • Punching Or Piercing (AREA)
  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 予めブランキング工程にて、曲げ加工するブ
ランク材の真の板厚あるいはスプリングバック量を検出
しておくことにより、試し曲げを不要とし、あるいは試
し曲げ回数を減少させ、効率的な曲げ加工を可能とす
る。 【解決手段】 ブランキング工程において、ワークに対
してサンプル材とブランク材を微細連結部を残して加工
形成し、前記ワークの任意の位置における板厚と、サン
プル材による曲げ加工時のスプリングバック量のうちの
少なくとも一つを検出し、材料特性の定量的なデータが
計算され制御装置7へ格納される。前記板厚とスプリン
グバック量のうちの少なくとも一つの情報がブランキン
グ工程後の曲げ加工工程における曲げ加工装置5の制御
装置9へ送信され、曲げ加工の段階で制御パラメータと
して曲げ加工制御に組み込まれるので、試し曲げ加工を
行うことなく第1番目の加工から目標とする曲げ角度が
得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、試し曲げを不要
とする板金加工方法及び板金加工システム、並びに板金
加工システムに用いるブランク加工装置、ワーク板厚測
定装置、スプリングバック測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、切削加工や鋳造で製作されていた
構造部品は、軽量かつ高剛性、素材歩留まりの向上など
の理由から板金加工部品に置き換わる傾向にあり、これ
に伴い、板金加工には更なる高精度化が要求されてい
る。
【0003】板金加工精度には、穴明け寸法精度、切断
幅寸法精度、および曲げ角度精度があり、このうち高い
曲げ角度精度を得るためには最もレベルの高い熟練度が
必要となっている。この熟練度の軽減を目的として既に
種々の曲げ角度検出装置・機構等が開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の板金
加工システムのいずれを用いた場合でも、前述したニー
ズに応える高精度曲げ加工を行う場合には、従来から行
われている試し曲げ加工工程がそのまま必要であるとい
う問題点があった。
【0005】また、プレスブレーキに搭載されている曲
げ加工制御装置においても、高度な演算を行うことによ
り最初の加工から目標とする角度が得られるような取り
組みがなされている(高精度化アルゴリズム)が、現状
では上記と同様に試し曲げ加工工程は不要となっていな
い。
【0006】本発明は上述の課題を解決するためになさ
れたもので、その目的は、予めブランキング工程にて、
曲げ加工するブランク材の真の板厚あるいはスプリング
バック量を検出しておくことにより、試し曲げを不要と
し、あるいは試し曲げ回数を減少させ、効率的な曲げ加
工を可能とする板金加工方法及び板金加工システムを提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1によるこの発明の板金加工方法は、ブランキ
ング工程において、ワークに対してサンプル材とブラン
ク材を微細連結部を残してブランク加工形成し、前記ワ
ークの任意の位置における板厚と、サンプル材による曲
げ加工時のスプリングバック量のうちの少なくとも一つ
を検出し、前記板厚とスプリングバック量のうちの少な
くとも一つの情報をブランキング工程後の曲げ加工工程
における曲げ加工装置の制御装置へ送信し、この送信さ
れた板厚とスプリングバック量のうちの少なくとも一つ
のデータと他の曲げデータとを用いて曲げ加工における
ラム制御値を算出して曲げ加工を行うことを特徴とする
ものである。
【0008】したがって、曲げ加工の前工程となるパン
チングやレーザ切断などのブランク加工工程では、ブラ
ンク加工と同時に曲げ加工に必要な材料特性の定量的な
データとしてワークの板厚とスプリングバック量のうち
の少なくとも一つが検出される。このワークの板厚とス
プリングバック量のうちの少なくとも一つがプレスブレ
ーキを用いた曲げ加工の段階で制御パラメータとして曲
げ加工制御に組み込まれるので、試し曲げ加工を行うこ
となく第1番目の加工から目標とする曲げ角度となる曲
げ製品が得られる。
【0009】請求項2によるこの発明の板金加工システ
ムは、ワークに対してサンプル材とブランク材を微細連
結部を残してブランク加工形成可能で、前記ワークの任
意の位置における板厚と、曲げ加工時のサンプル材によ
る曲げ加工時のスプリングバック量のうちの少なくとも
一つを検出可能なワーク特性検出ユニットを備えたブラ
ンク加工装置と、このブランク加工装置に備えられたワ
ーク特性検出ユニットで検出されたワークの板厚とスプ
リンバック量のうちの少なくとも一つのデータと他の曲
げデータとを用いて曲げ加工におけるラム制御値を算出
して曲げ加工を行う曲げ加工装置と、からなることを特
徴とするものである。
【0010】したがって、請求項1記載の作用と同様で
あり、曲げ加工の前工程となるパンチングやレーザ切断
などのブランク加工工程では、ブランク加工と同時に曲
げ加工に必要な材料特性の定量的なデータとしてワーク
の板厚とスプリングバック量のうちの一つが検出され
る。このワークの板厚とスプリングバック量のうちの少
なくとも一つがプレスブレーキを用いた曲げ加工の段階
で制御パラメータとして曲げ加工制御に組み込まれるの
で、試し曲げ加工を行うことなく第1番目の加工から目
標とする曲げ角度となる曲げ製品となる曲げ製品が得ら
れる。
【0011】請求項3によるこの発明のブランク加工装
置は、ワークに対してサンプル材とブランク材を微細連
結部を残してブランク加工形成可能で、前記ワークの任
意の位置における板厚と、曲げ加工時のサンプル材によ
る曲げ加工時のスプリングバック量のうちの少なくとも
一つを検出可能なワーク特性検出ユニットを備えてなる
ことを特徴とするものである。
【0012】したがって、ブランク加工装置では、曲げ
加工の前工程のブランク加工と同時に曲げ加工に必要な
材料特性の定量的なデータとしてワークの板厚やスプリ
ングバック量のうちの少なくとも一つが検出されるの
で、このワークの板厚やスプリングバック量のうちの少
なくとも一つが曲げ加工の段階で制御パラメータとして
用いられる。
【0013】請求項4によるこの発明のブランク加工装
置は、請求項3記載のブランク加工装置において、ワー
ク特性検出ユニットが、ワークのサンプル材をダイと協
働して曲げ加工可能なプローブ部材を上下動自在に設
け、このプローブ部材に対して相対的に上下動自在なセ
ンサプレートを設けると共にこのセンサプレートを前記
プローブ部材の下端より所定長さ下方へ突出せしめるよ
うに常時下方へ付勢して設け、前記プローブ部材とセン
サプレートとの上下方向の相対的位置の差を検出する位
置検出手段を設け、既知の基準板厚測定時におけるプロ
ーブ部材の先端とセンサプレートの先端が一致したとき
の前記位置検出手段による基準位置情報と、前記ワーク
の板厚測定時におけるプローブ部材の先端とセンサプレ
ートの先端が一致したときの前記位置検出手段による測
定位置情報とに基づきワークの板厚を算出する板厚演算
装置を設けてなるワーク板厚測定装置であることを特徴
とするものである。
【0014】したがって、所定位置に位置決めされたワ
ークに対してプローブ部材が下降をはじめるとまずセン
サプレートが接触する。その後センサプレートはワーク
に接触を保持されたままプローブ部材がワークに接触
し、プローブ部材の先端とセンサプレートの先端が一致
した時の測定位置情報が位置検出手段により検出され
る。予め既知の基準板厚を測定した際にプローブ先端と
センサプレート先端が一致した時の基準位置情報が位置
検出手段により検知されているので、この基準位置情報
と前記測定位置情報との差に基づきサンプル材、ブラン
ク材の板厚が算出される。
【0015】請求項5によるこの発明のブランク加工装
置は、請求項3記載のブランク加工装置において、ワー
ク特性検出ユニットが、ワークのサンプル材をダイと協
働して曲げ加工可能なプローブ部材を上下動自在に設
け、このプローブ部材に対して相対的に上下動自在なセ
ンサプレートを設けると共にこのセンサプレートを前記
プローブ部材の下端より所定長さ下方へ突出せしめるよ
うに常時下方へ付勢し且つ曲げ加工時においてワーク内
側両側面に接触自在に設け、前記プローブ部材とセンサ
プレートとの上下方向の相対的位置の差を検出する位置
検出手段を設け、プローブ部材の所定ストローク時にお
けるプローブ部材とセンサプレートとの前記位置検出手
段による曲げ位置情報と、前記プローブ部材をサンプル
材から離反せしめてサンプル材がスプリンバックを起こ
した時におけるプローブ部材とセンサプレートとの前記
位置検出手段によるスプリングバック位置情報と、の差
に基づきサンプル材のスプリングバック量を算出するス
プリングバック演算装置を設けてなるスプリングバック
測定装置であることを特徴とするものである。
【0016】したがって、プローブ部材が所定ストロー
クだけ下降してサンプル材が折り曲げられた時の曲げ位
置情報が位置検出手段により検出される。次いで、プロ
ーブ部材をサンプル材から離反せしめてサンプル材がス
プリンバックを起こした時のスプリングバック位置情報
が位置検出手段により検出される。このスプリングバッ
ク位置情報と前記曲げ位置情報との差に基づきサンプル
材のスプリングバック量が算出される。
【0017】請求項6によるこの発明のワーク板厚測定
装置は、ワークのサンプル材をダイと協働して曲げ加工
可能なプローブ部材を上下動自在に設け、このプローブ
部材に対して相対的に上下動自在なセンサプレートを設
けると共にこのセンサプレートを前記プローブ部材の下
端より所定長さ下方へ突出せしめるように常時下方へ付
勢して設け、前記プローブ部材とセンサプレートとの上
下方向の相対的位置の差を検出する位置検出手段を設
け、既知の基準板厚測定時におけるプローブ部材の先端
とセンサプレートの先端が一致したときの前記位置検出
手段による基準位置情報と、前記ワークの板厚測定時に
おけるプローブ部材の先端とセンサプレートの先端が一
致したときの前記位置検出手段による測定位置情報とに
基づきワークの板厚を算出する板厚演算装置を設けてな
ることを特徴とするものである。
【0018】したがって、所定位置に位置決めされたワ
ークに対してプローブ部材が下降をはじめるとまずセン
サプレートが接触する。その後センサプレートはワーク
に接触を保持されたままプローブ部材がワークに接触
し、プローブ部材の先端とセンサプレートの先端が一致
した時の測定位置情報が位置検出手段により検出され
る。予め既知の基準板厚を測定した際にプローブ先端と
センサプレート先端が一致した時の基準位置情報が位置
検出手段により検知されているので、この基準位置情報
と前記測定位置情報との差に基づきサンプル材、ブラン
ク材の板厚が算出される。
【0019】請求項7によるこの発明のスプリングバッ
ク測定装置は、ワークのサンプル材をダイと協働して曲
げ加工可能なプローブ部材を上下動自在に設け、このプ
ローブ部材に対して相対的に上下動自在なセンサプレー
トを設けると共にこのセンサプレートを前記プローブ部
材の下端より所定長さ下方へ突出せしめるように常時下
方へ付勢し且つ曲げ加工時においてワーク内側両側面に
接触自在に設け、前記プローブ部材とセンサプレートと
の上下方向の相対的位置の差を検出する位置検出手段を
設け、プローブ部材の所定ストローク時におけるプロー
ブ部材とセンサプレートとの前記位置検出手段による曲
げ位置情報と、前記プローブ部材をサンプル材から離反
せしめてサンプル材がスプリンバックを起こした時にお
けるプローブ部材とセンサプレートとの前記位置検出手
段によるスプリングバック位置情報と、の差に基づきサ
ンプル材のスプリングバック量を算出するスプリングバ
ック演算装置を設けてなることを特徴とするものであ
る。
【0020】したがって、プローブ部材が所定ストロー
クだけ下降してサンプル材が折り曲げられた時の曲げ位
置情報が位置検出手段により検出される。次いで、プロ
ーブ部材をサンプル材から離反せしめてサンプル材がス
プリンバックを起こした時のスプリングバック位置情報
が位置検出手段により検出される。このスプリングバッ
ク位置情報と前記曲げ位置情報との差に基づきサンプル
材のスプリングバック量が算出される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の板金加工方法及び
板金加工システムの実施の形態について図面を参照して
説明する。
【0022】図1を参照するに、板金加工システム1に
おいては、一般に用いられるブランク加工装置にはタレ
ットパンチプレス3などのパンチプレスや、レーザ加工
機あるいはパンチレーザ複合加工機などがある。ブラン
ク加工装置にはワークWの板厚および曲げ加工時のスプ
リングバック量を検出できるワーク特性検出ユニットが
装着されている。
【0023】したがって、上記のブランク加工装置で
は、パンチングやレーザ切断が行われてブランク加工が
行われるのと同時にワーク特性検出ユニットにより板厚
測定及びスプリングバック量検出が行われる。そして、
次工程の曲げ加工機としての例えばプレスブレーキ5に
よる曲げ加工時には、上記の板厚及びスプリングバック
量のデータが制御パラメータとして用いられることによ
り、従来から行われている試し曲げ工程が不要となる。
つまり、板厚及びスプリングバック量のデータにより、
引張強さσ、加工硬化係数CなどのワークWの材料特性
が得られるので、この得られた材料特性が曲げ加工時に
用いられる。
【0024】本発明の基本的な考え方を説明すると、高
精度曲げ加工を行うためには、プレスブレーキ5を用い
た曲げ加工では、金型間でワークWを挟み込んだ状態
で、 制御目標曲げ角度α=図面指示角度θ+スプリングバッ
ク角度ε となるように可動テーブルの位置決め制御が行われる必
要がある。
【0025】しかも、図面指示角度θに高精度に到達せ
しめるには、ダイV溝幅寸法、ダイ肩半径、パンチ先端
半径からなる金型寸法と、板厚t、引張り強さσからな
る材料特性と、の条件が明確である必要がある。なお、
板厚tは二乗で関係があり、引張り強さσは相関が強い
ものである。
【0026】同様に、スプリングバック角度εを把握す
るための必要な条件は、目標曲げ角度θと、板厚t、加
工硬化係数C、指数n、弾性係数からなる材料特性と、
パンチ先端半径からなる金型寸法が明確である必要があ
る。そして、加工硬化係数Cおよび指数nについてはσ
=Cεnの関係がある。
【0027】また、金型寸法は加工に用いる金型型番を
明確にすれば一義的に決まってくるものである。
【0028】以上のことから、図面指示角度θを精度良
く得るためには、それぞれの角度と相関の強いワークW
の板厚tと引張り強さ相当値(引張り強さを代表できる
数値)を把握できれば良いことになる。
【0029】したがって、スプリングバック角度εは引
張り強さσと強い相関があるので、スプリングバック角
度εの測定値は前述した高精度な図面指示角度θを得る
ための条件に適用できる。すなわち、本発明ではスプリ
ングバック角度εがワークWの引張り強さσを代表でき
る数値として扱われている。
【0030】また、周知のとおり、圧延方向に平行な曲
げ加工と直角方向の曲げ加工とでは、同じ制御を実施し
ても曲げ力除荷後の角度は異なる。これはそれぞれの方
向での引張り強さσの差が最も大きな要因と考えられ
る。従って、いずれの方向においても高精度な曲げ角度
を得るためには、圧延方向に平行な方向と、直角な方向
との個別の引張り強さσを代表できる数値(材料特性
値)を把握し、曲げ加工時にこれらを使い分けることが
必要になる。
【0031】以上の事柄を踏まえて、本発明の板金加工
システム1では、まずブランク材となる部材(後述のサ
ンプル材も含む)の板厚tが測定され、続いてパンチン
グあるいはレーザ切断などのブランク加工が行われ、そ
のまま同一クランプの状態でサンプル材の圧延方向に平
行な曲げ加工と直角な曲げ加工が例えば曲げ角度90°
で行われる。そして、それぞれの曲げ加工毎に90°に
曲げた時のスプリングバック量εを測定し、これらの測
定値を材料特性値としてブランク加工装置の制御装置7
内に格納する。以降プレスブレーキ5を用いた曲げ加工
時に、これらの材料特性値が参照される。
【0032】すなわち、プレスブレーキ5の制御装置9
では、ブランク加工装置の制御装置7の上記の材料特性
値を受け取り、この材料特性値を曲げ角度制御アルゴリ
ズムに組み込むことにより可動テーブルの位置決め制御
が実施される。例えば、実測した板厚tがそのまま用い
られ、かつ曲げ方向(圧延方向に対して平行/直角)毎
に引張り強さ相当値が使い分けられることにより、試し
曲げ加工を行うことなく、最初の加工から目標とする角
度を高精度に得ることができる。
【0033】図1を参照するに、本実施の形態ではブラ
ンク加工装置としての例えばタレットパンチプレス3を
用いて説明する。
【0034】なお、タレットパンチプレス3は公知なも
のであるので概略的に説明すると、ベース11の両側に
立設したサイドフレーム13に上部フレーム15の両側
が支持された態様のフレーム構造に構成されている。上
部フレーム15の下部には、多種類のパンチPを着脱交
換自在に備えた円盤状の上部タレット17が回転自在に
装着されている。ベース11の上面には、上部タレット
17に対向した下部タレット19が回転自在に装着され
ており、この下部タレット19には、多種類のパンチP
と対向した多数のダイDが円弧状に配置され且つ着脱交
換自在に装着されている。上部タレット17の軸心と下
部タレット19の軸心とは同一軸心に配置されており、
この上部タレット17と下部タレット19は、制御装置
7の制御によって、同方向へ同期して回転される。
【0035】前記上部タレット17および下部タレット
19の回転によって所望のパンチPとダイDが加工位置
にあるラム21(打圧部材)の下方へ割出し位置決めさ
れる。
【0036】また、タレットパンチプレス3には加工テ
ーブル23に載置された板状のワークWを前後左右方向
へ移動位置決めするためのワーク移動位置決め装置25
が設けられている。このワーク移動位置決め装置25
は、加工テーブル23の図1において右端にY軸方向へ
移動自在なキャレッジベース27が設けられており、こ
のキャレッジベース27にはワークWをクランプする複
数のワーククランプ29を備えたキャレッジ31がX軸
方向へ移動自在に設けられている。なお、ワーク移動位
置決め装置25は制御装置7によって制御される。
【0037】制御装置7は、中央処理装置としての例え
ばCPU33にキーボード等の入力装置35並びにCR
Tなどの表示装置37が接続され、この入力装置35と
表示装置37を操作して製品の立体姿図や展開図などを
作成し且つどのように加工するかを決めた加工プログラ
ムが作成され、メモリ39に記憶される。この加工プロ
グラムに基づいてタレットパンチプレス3のパンチング
加工が制御される。
【0038】上記構成により、制御装置7の加工プログ
ラムに基づいて、ワークWがワーク移動位置決め装置2
5により加工位置に位置決めされた後に、ラム21によ
ってパンチPが打圧されることにより、パンチPとダイ
Dとの協働によってワークWにパンチング加工が行わ
れ、例えば図2に示されているようなブランク材41が
得られる。
【0039】図2を参照するに、サンプル材としての例
えばサンプルAは図2中の圧延方向に平行な曲げ加工を
行う時のスプリングバック量εを求める場合に用いら
れ、サンプル材としての例えばサンプルBは圧延方向に
直角な曲げ加工を行う時のスプリングバック量εを求め
る場合に用いられる。
【0040】ブランクAとブランクBは製品の展開形状
であり、図中の点線部分(C、D)を折り曲げることに
より製品の最終形状(この例では箱)が得られる。サン
プルA、サンプルBとも図3で示されているようにミク
ロジョイント接合された状態となっており、この状態の
ままサンプル材の90°曲げ加工が行われることとな
る。なお、ブランクA、ブランクBも同様にミクロジョ
イント接合された状態である。
【0041】ミクロジョイントの幅は実際上0.2mm
以下であるため曲げ角度への影響は極めて少なく、接合
されていない場合とほぼ同等のスプリングバック量εが
得られる。サンプルAの曲げ加工で得られるスプリング
バック量εは、図2に示されているC部がプレスブレー
キ5を用いて曲げられる場合に参照され、同様にサンプ
ルBはD部の曲げ加工を行う場合に参照される。
【0042】以上のように、ブランク部材の加工と同一
工程で、スプリングバック量εの検出を目的としたサン
プル材(平行/直角の2種類)を加工しておくことが本
発明の特徴の一つである。
【0043】次に、本発明の実施の形態の主要部を構成
するワーク特性検出ユニットとしての例えば測定ユニッ
ト43について説明する。この測定ユニット43はスプ
リングバック量εの検出および板厚測定が可能である。
【0044】図4及び図5を参照するに、測定ユニット
43はプローブモジュールとダイモジュールとの2つの
モジュールに区分できる。本実施の形態では、前者をタ
レットパンチプレス3の上部タレット17に組み込み、
後者を下部タレット19に組み込んでいるが、両者を組
み合わせて単独の装置として設けても構わない。この場
合、ワークWの位置決め制御が可能な範囲であればどの
位置に設けても良く、レーザ加工機やパンチレーザ複合
機へ設ける場合に有効である。
【0045】プローブユニット45はプローブ部材とし
ての例えばプローブ47とセンサプレート49で構成さ
れている。プローブ47は曲げ加工時のパンチ金型に相
当し、ラム21が下降するとストライカ51を経由して
プローブ47自体も下降する。このプローブ47とダイ
53との間でワークWを挟み込むことにより曲げ加工が
行われる。なお、ラム21の変位量は、図示省略の別の
部材に装着されている位置検出手段により検出できるよ
うに構成されている。
【0046】センサプレート49はプローブ47に対し
て相対的に上下方向に移動できる構造になっており、プ
ローブ47の下端より所定長さ(本実施の形態ではx
1)下方へ突出せしめるようにスプリング55により常
時下方へ付勢されている。また、センサプレート49の
上端は図示省略の別の部材に装着されているフォトスイ
ッチ57により検出でき、センサプレート49の変位量
は図4中の位置センサ59で検出できるようになってい
る。なお、フォトスイッチ57および位置センサ59
は、制御装置7のCPU33に接続されている。
【0047】次に、上述した測定ユニット43を用いて
一連の板厚検出とスプリングバック量検出の動作につい
て説明する。なお、板厚検出とスプリングバック量検出
はそれぞれ独立した動作として行われても構わない。
【0048】まず、本実施の形態における板厚検出の原
理を説明する。
【0049】図4及び図5を参照するに、プローブユニ
ット45を下降させて行くと、まずセンサプレート49
の先端がワークWとしての例えばサンプル材の表面に突
き当たり、続いてプローブ47の先端が突き当たる。こ
の間、センサプレート49は図7中のに示されている
ようにプローブ47に対して相対的に変位量x1だけ上
昇してプローブ47の先端が突き当たった状態、すなわ
ちプローブ47の先端とセンサプレート49の先端の上
下方向の位置が一致した状態でフォトスイッチ57がO
Nとなる(図7中のS点)。
【0050】予め、板厚が明確となっている基準板の基
準板厚t1にプローブユニット45を下降させて押し当
て、フォトスイッチ57がONになったときのプローブ
ユニット45の位置が位置センサ59で読み取られ、メ
モリ39に記憶される。
【0051】プローブユニット45がサンプル材の折曲
げ線に位置決めされ、サンプル材の折曲げ加工開始時、
上述したように図7中のを経過してプローブユニット
45がサンプル材に押し当てられて、図7中のS点にて
フォトスイッチ57がONになった時のラム21位置t
2が検出される。この時点で、ブランク材41の測定板
厚が、板厚演算装置61により測定版厚=基準板厚t1
+(t1−t2)の式で求められる。なお、(t1−t
2)は基準板厚に対する実際の板厚誤差である。なお、
上記の板厚演算装置61は図1に示されているように制
御装置7のCPU33に電気的に接続されている。
【0052】次に、本実施の形態におけるスプリングバ
ック量εの検出の原理を説明する。
【0053】ラム21の下降動作によりプローブ47が
下降を継続し曲げ加工が行われる。このとき、センサプ
レート49の変位量は図7中のからへ移行する。
【0054】そして、図6(A)に示されているように
サンプル材がプローブ47により目標とする曲げ角度θ
1(本実施の形態ではθ1=90°)の位置に到達した
時点でセンサプレート49の変位量が位置センサ59で
検出され、メモリ39に記憶される。この時、センサプ
レート49の左右面角a,b(図4のa,b)は曲げら
れたサンプル材の内面に当たっている。
【0055】続いて曲げ荷重を除荷するためにラム21
を上昇せしめてプローブ47も上昇させると、サンプル
材の曲げ角度θ2は図6(B)に示されているようにス
プリングバックにより広がるために、図7中ので示さ
れているようにセンサプレート49が下降した状態とな
る。この間、センサプレート49の左右角部(図6中の
a,b)は常にサンプル材の内面に接触している。
【0056】スプリングバックが終了してセンサプレー
ト49の下降も停止した時点でセンサプレート49の変
位量が位置センサ59で検出され、スプリングバック前
とスプリングバック後の位置センサ59による検出値の
差がスプリングバック演算装置63により計算され、こ
の変位量をx2とすると、この値がスプリングバック量
εと等価(スプリングバック相当値)となる。なお、上
記のスプリングバック演算装置63は図1に示されてい
るように制御装置7のCPU33に電気的に接続されて
いる。
【0057】また、プローブユニット45は変位量x2
の検出が終了した時点で図7中のに示されているよう
に上昇せしめられる。
【0058】次に、本実施の形態では曲げ加工装置とし
て例えばプレスブレーキ5を用いて説明する。
【0059】図1を参照するに、プレスブレーキ5は公
知なものであるので概略的に説明すると、本実施の形態
に係わるプレスブレーキ5は、下降式油圧プレスブレー
キを対象としているが、上昇式のプレスブレーキ或いは
油圧式でなくクランクなどの機械式のプレスブレーキで
あっても構わない。
【0060】下降式の油圧式プレスブレーキ5はパンチ
Pが上下動自在な可動テーブルすなわち例えば上部テー
ブル65の下面に複数の中間板67を介して装着され固
定されている。ダイDは固定テーブルとしての例えば下
部テーブル69の上面に装着され固定されている。した
がって、上部テーブル67が下降し、パンチPとダイD
との協働によりパンチPとダイDの間で板材のワークW
の曲げ加工が行われる。
【0061】本体フレームを構成する図2において左右
のサイドフレーム71,73の上部には、左軸及び右軸
油圧シリンダ75,77が装備されており、これらの左
軸及び右軸油圧シリンダ75,77のピストンロッド7
9の下端にラムとしての上部テーブル67が連結されて
いる構造である。また、左右のサイドフレーム71,7
3の下部には下部テーブル69が固定されている。
【0062】また、上記のプレスブレーキ5にはNC制
御装置等の制御装置9が備えられており、制御装置9と
しては、中央処理装置としてのCPU81に、ワークW
の材質、板厚、加工形状、金型条件、曲げの目標角度、
加工プログラム等のデータを入力する曲げ加工条件入力
手段としての例えば入力装置83とCRTなどの表示装
置85と、この入力されたデータや、タレットパンチプ
レス3で得られた板厚やスプリングバック量などの材料
特性データを記憶するメモリ87が接続されている。
【0063】また、前記CPU81には、材料特性デー
タが曲げ制御アルゴリズムに取り入れられて作成された
曲げ加工プログラムファイル89が接続されている。
【0064】また、上記のCPU81には、材料特性デ
ータや金型情報等の他のデータに基づいてラム制御値
(D値)を作成するためのD値演算装置91が接続され
ている。なお、このD値演算装置91では、ブランク加
工装置側のパンチPとダイDに基づいて検出したスプリ
ングバック値を用いて、プレスブレーキ5に装着された
異なるパンチP、ダイDにより曲げ加工が行われると所
定角度にならない場合があるので、プレスブレーキ5側
ではブランク加工装置側と異なるパンチP、ダイDにて
加工が行われるときはD値に補正をかけるように構成さ
れている。
【0065】次に、本実施の形態の板金加工システム1
の標準的な手順について説明する。
【0066】ブランク加工装置としての例えばタレット
パンチプレス3において、ブランク加工開始となると、
まず、ワークWが測定ユニット43の取り付け位置に位
置決めされる。測定ユニット43を用いて板厚が測定さ
れる。図2ではサンプルA、サンプルB、およびブラン
クA、ブランクBの板厚が測定されることとなる。な
お、サンプルA、サンプルB、およびブランクA、ブラ
ンクBのすべての板厚を測定せず、これらを代表して1
つのサンプル又はブランクに対して板厚が測定されても
構わない。
【0067】続いて、サンプルA、サンプルB、ブラン
クA、ブランクBの各部材の外周の切断加工が行われ
る。この時、いずれの部材もミクロジョイントにて接合
される。
【0068】切断加工が終了した段階で、再度、サンプ
ル材が測定ユニット43の直下の位置になるように位置
決めされる。この状態で例えば90°曲げ加工が実施さ
れ、この時のスプリングバック量εの測定が行われる。
サンプルA、サンプルBの両者について同様の操作が行
われ、材料の圧延方向に平行な曲げ加工を行った場合の
スプリングバック量εと直角な方向でのスプリングバッ
ク量εの2種類が抽出される。
【0069】以上のように測定された板厚、スプリング
バック量ε、曲げ加工に用いた金型条件は、例えば図8
に示されているような配列で制御装置7内のメモリ39
に格納される。なお、製品の曲げ線には圧延方向に平行
な曲げ線あるいは垂直な曲げ線のいずれかしかない場合
は、該当する曲げ線を有するサンプルAあるいはサンプ
ルBに対してのみスプリングバック量εが測定される。
【0070】次に、穴明け・切断加工が終了した段階
で、図2におけるブランクA,ブランクBのように製品
となる部材がワークWから分離されて、プレスブレーキ
5を用いた曲げ加工に移行する。この曲げ加工において
試し曲げ加工が行われることなく、第一番目の曲げ加工
から目標とする角度を得るためには、既にタレットパン
チプレス3の制御装置7のメモリ39に記憶されている
図8に示されているような配列データが、プレスブレー
キ5の曲げ制御アルゴリズムに取り入れられる必要があ
る。この場合、前記配列データがプレスブレーキ5の制
御装置9に受け渡される方法として2種類が考えられ
る。
【0071】一つは、ブランク材41にマークを印字し
たり、あるいはバーコードラベルを貼り付けたりして、
直接マーキングを施す方法である。マーキングの種類と
しては既に多用されている二次元バーコード、あるいは
QRコードを利用できる。また、マーキング処理として
は一般市販品を利用できる。たとえば、印字の場合はイ
ンクジェットユニット、ラベル貼り付けの場合はラベル
プリンタ等がある。
【0072】この場合、当該のマークは前述した配列デ
ータとの連係付けを行っておき、プレスブレーキ5によ
る曲げ加工開始時に、例えば市販のバーコードリーダを
用いてコードを読み込むことにより、連係付けられてい
る配列データを抽出することができる。以降、この配列
データがタレットパンチプレス3の制御装置7のメモリ
39から送信されてプレスブレーキ5の制御装置9の曲
げ加工プログラムファイル89の曲げ制御アルゴリズム
に組み込まれ、曲げ加工制御を実施すれば良いこととな
る。
【0073】もう一つは、データ通信回線を用いる方法
である。前述した測定ユニット43を用いて収集した配
列データが通信回線を用いて制御装置7内に格納され、
プレスブレーキ5による曲げ加工開始時、通信回線を経
由して直接配列データがプレスブレーキ5の制御装置9
内に取り込まれることにより、以降前述と同様に曲げ加
工制御が実施される。
【0074】なお、タレットパンチプレス3にて得られ
たブランク材41は次工程のプレスブレーキ5により曲
げ加工が行われるので、前述したタレットパンチプレス
3の制御装置7では図1に示されているようにプレスブ
レーキ5の制御装置9へ送信されるように構成されてい
る。
【0075】なお、この発明は前述した実施の形態に限
定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他
の態様で実施し得るものである。前述した実施の形態で
は測定ユニット43を用いた場合の検出動作を説明して
いるが、公知の曲げ角度検出装置および板厚検出装置を
組み合わせても可能である。
【0076】
【発明の効果】以上のごとき発明の実施の形態の説明か
ら理解されるように、請求項1の発明によれば、曲げ加
工の前工程となるパンチングやレーザ切断などのブラン
ク加工工程では、ブランク加工と同時に曲げ加工に必要
な材料特性の定量的なデータとしてワークの板厚とスプ
リングバック量の少なくとも一つが検出される。このワ
ークの板厚とスプリングバック量の少なくとも一つがプ
レスブレーキを用いた曲げ加工の段階で制御パラメータ
として曲げ加工制御に組み込まれるので、試し曲げ加工
を行うことなく第1番目の加工から目標とする曲げ角度
となる曲げ製品を得ることができる。
【0077】請求項2の発明によれば、請求項1記載の
効果と同様であり、曲げ加工の前工程となるパンチング
やレーザ切断などのブランク加工装置では、ブランク加
工と同時に曲げ加工に必要な材料特性の定量的なデータ
としてワークの板厚とスプリングバック量の少なくとも
一つが検出される。このワークの板厚とスプリングバッ
ク量の少なくとも一つがプレスブレーキを用いた曲げ加
工の段階で制御パラメータとして曲げ加工制御に組み込
まれるので、試し曲げ加工を行うことなく第1番目の加
工から目標とする曲げ角度となる製品を得ることができ
る。
【0078】請求項3の発明によれば、ブランク加工装
置では、曲げ加工の前工程のブランク加工と同時に曲げ
加工に必要な材料特性の定量的なデータとしてワークの
板厚とスプリングバック量の少なくとも一つを検出でき
るので、このワークの板厚とスプリングバック量の少な
くとも一つを曲げ加工の段階で制御パラメータとして用
いることができる。
【0079】請求項4の発明によれば、所定位置に位置
決めされたワークに対してプローブ部材を下降せしめて
センサプレートを接触せしめる。その後センサプレート
をワークに接触せしめたままプローブ部材がワークに接
触した時点で、プローブ部材の先端とセンサプレートの
先端が一致する。この時位置検出手段により検出される
測定位置情報と、予め既知の基準板厚を測定した際にプ
ローブ先端とセンサプレート先端を一致せしめた時に位
置検出手段により検出された基準位置情報との差に基づ
き、サンプル材、ブランク材の板厚を容易に且つ正確に
算出できる。
【0080】請求項5の発明によれば、プローブ部材を
所定ストロークだけ下降せしめてサンプル材を折り曲げ
た時に位置検出手段により検出される曲げ位置情報と、
プローブ部材をサンプル材から離反せしめてサンプル材
がスプリンバックを起こした時に位置検出手段により検
出されるスプリングバック位置情報との差に基づき、サ
ンプル材のスプリングバック量を容易に且つ正確に算出
できる。
【0081】請求項6の発明によれば、ワーク板厚測定
装置では、所定位置に位置決めされたワークに対してプ
ローブ部材を下降せしめてセンサプレートを接触せしめ
る。その後センサプレートをワークに接触せしめたまま
プローブ部材がワークに接触した時点で、プローブ部材
の先端とセンサプレートの先端が一致する。この時位置
検出手段により検出される測定位置情報と、予め既知の
基準板厚を測定した際にプローブ先端とセンサプレート
先端を一致せしめた時に位置検出手段により検出された
基準位置情報との差に基づき、サンプル材、ブランク材
の板厚を容易に且つ正確に算出できる。
【0082】請求項7の発明によれば、スプリングバッ
ク測定装置では、プローブ部材を所定ストロークだけ下
降せしめてサンプル材を折り曲げた時に位置検出手段に
より検出される曲げ位置情報と、プローブ部材をサンプ
ル材から離反せしめてサンプル材がスプリンバックを起
こした時に位置検出手段により検出されるスプリングバ
ック位置情報との差に基づき、サンプル材のスプリング
バック量を容易に且つ正確に算出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すもので、板金加工シ
ステムの概略説明図である。
【図2】本発明の実施の形態のブランク材の一例を示す
平面図である。
【図3】図2におけるサンプル材の詳細説明図である。
【図4】本発明の実施の形態のワーク特性検出ユニット
の概略説明図である。
【図5】図4の右側面図である。
【図6】(A)はサンプル材を曲げ加工状態の正面図
で、(B)はサンプル材をスプリングバック状態の正面
図である。
【図7】板厚測定及びスプリングバック量測定時のセン
サプレートの変位量を示すグラフである。
【図8】本発明の実施の形態を示すもので、測定された
板厚、スプリングバック量ε、曲げ加工に用いた金型条
件などの配列データの表である。
【符号の説明】
1 板金加工システム 3 タレットパンチプレス(ブランク装置) 5 プレスブレーキ(曲げ加工装置) 7 制御装置(タレットパンチプレスの) 9 制御装置(プレスブレーキの) 21 ラム 39 メモリ 41 ブランク材 43 測定ユニット(ワーク特性検出ユニット) 45 プローブユニット 47 プローブ 49 センサプレート 53 ダイ 59 位置センサ(位置検出手段) 57 フォトスイッチ 61 板厚演算装置 63 スプリングバック演算装置 87 メモリ 89 曲げ加工プログラムファイル 91 D値演算装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4E048 EA04 MA08 MA09 MA11 MA12 4E063 AA01 BA07 JA01 LA02 LA03 LA10 LA15 LA19 LA20

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブランキング工程において、ワークに対
    してサンプル材とブランク材を微細連結部を残して加工
    形成し、前記ワークの任意の位置における板厚と、サン
    プル材による曲げ加工時のスプリングバック量のうちの
    少なくとも一つを検出し、 前記板厚とスプリングバック量のうちの少なくとも一つ
    の情報をブランキング工程後の曲げ加工工程における曲
    げ加工装置の制御装置へ送信し、この送信された板厚と
    スプリングバック量のうちの少なくとも一つのデータと
    他の曲げデータとを用いて曲げ加工におけるラム制御値
    を算出して曲げ加工を行うことを特徴とする板金加工方
    法。
  2. 【請求項2】 ワークに対してサンプル材とブランク材
    を微細連結部を残して加工形成可能で、前記ワークの任
    意の位置における板厚と、曲げ加工時のサンプル材によ
    る曲げ加工時のスプリングバック量のうちの少なくとも
    一つを検出するワーク特性検出ユニットを備えたブラン
    ク加工装置と、 このブランク加工装置に備えられたワーク特性検出ユニ
    ットで検出されたワークの板厚とスプリンバック量のう
    ちの少なくとも一つのデータと他の曲げデータとを用い
    て曲げ加工におけるラム制御値を算出して曲げ加工を行
    う曲げ加工装置と、からなることを特徴とする板金加工
    システム。
  3. 【請求項3】 ワークに対してサンプル材とブランク材
    を微細連結部を残して加工形成可能で、前記ワークの任
    意の位置における板厚と、曲げ加工時のサンプル材によ
    る曲げ加工時のスプリングバック量のうちの少なくとも
    一つを検出するワーク特性検出ユニットを備えてなるこ
    とを特徴とするブランク加工装置。
  4. 【請求項4】 ワーク特性検出ユニットが、ワークのサ
    ンプル材をダイと協働して曲げ加工可能なプローブ部材
    を上下動自在に設け、このプローブ部材に対して相対的
    に上下動自在なセンサプレートを設けると共にこのセン
    サプレートを前記プローブ部材の下端より所定長さ下方
    へ突出せしめるように常時下方へ付勢して設け、前記プ
    ローブ部材とセンサプレートとの上下方向の相対的位置
    の差を検出する位置検出手段を設け、既知の基準板厚測
    定時におけるプローブ部材の先端とセンサプレートの先
    端が一致したときの前記位置検出手段による基準位置情
    報と、前記ワークの板厚測定時におけるプローブ部材の
    先端とセンサプレートの先端が一致したときの前記位置
    検出手段による測定位置情報とに基づきワークの板厚を
    算出する板厚演算装置を設けてなるワーク板厚測定装置
    であることを特徴とする請求項3記載のブランク加工装
    置。
  5. 【請求項5】 ワーク特性検出ユニットが、ワークのサ
    ンプル材をダイと協働して曲げ加工可能なプローブ部材
    を上下動自在に設け、このプローブ部材に対して相対的
    に上下動自在なセンサプレートを設けると共にこのセン
    サプレートを前記プローブ部材の下端より所定長さ下方
    へ突出せしめるように常時下方へ付勢し且つ曲げ加工時
    においてワーク内側両側面に接触自在に設け、前記プロ
    ーブ部材とセンサプレートとの上下方向の相対的位置の
    差を検出する位置検出手段を設け、プローブ部材の所定
    ストローク時におけるプローブ部材とセンサプレートと
    の前記位置検出手段による曲げ位置情報と、前記プロー
    ブ部材をサンプル材から離反せしめてサンプル材がスプ
    リンバックを起こした時におけるプローブ部材とセンサ
    プレートとの前記位置検出手段によるスプリングバック
    位置情報と、の差に基づきサンプル材のスプリングバッ
    ク量を算出するスプリングバック演算装置を設けてなる
    スプリングバック測定装置であることを特徴とする請求
    項3記載のブランク加工装置。
  6. 【請求項6】 ワークのサンプル材をダイと協働して曲
    げ加工可能なプローブ部材を上下動自在に設け、このプ
    ローブ部材に対して相対的に上下動自在なセンサプレー
    トを設けると共にこのセンサプレートを前記プローブ部
    材の下端より所定長さ下方へ突出せしめるように常時下
    方へ付勢して設け、前記プローブ部材とセンサプレート
    との上下方向の相対的位置の差を検出する位置検出手段
    を設け、既知の基準板厚測定時におけるプローブ部材の
    先端とセンサプレートの先端が一致したときの前記位置
    検出手段による基準位置情報と、前記ワークの板厚測定
    時におけるプローブ部材の先端とセンサプレートの先端
    が一致したときの前記位置検出手段による測定位置情報
    とに基づきワークの板厚を算出する板厚演算装置を設け
    てなることを特徴とするワーク板厚測定装置。
  7. 【請求項7】 ワークのサンプル材をダイと協働して曲
    げ加工可能なプローブ部材を上下動自在に設け、このプ
    ローブ部材に対して相対的に上下動自在なセンサプレー
    トを設けると共にこのセンサプレートを前記プローブ部
    材の下端より所定長さ下方へ突出せしめるように常時下
    方へ付勢し且つ曲げ加工時においてワーク内側両側面に
    接触自在に設け、前記プローブ部材とセンサプレートと
    の上下方向の相対的位置の差を検出する位置検出手段を
    設け、プローブ部材の所定ストローク時におけるプロー
    ブ部材とセンサプレートとの前記位置検出手段による曲
    げ位置情報と、前記プローブ部材をサンプル材から離反
    せしめてサンプル材がスプリンバックを起こした時にお
    けるプローブ部材とセンサプレートとの前記位置検出手
    段によるスプリングバック位置情報と、の差に基づきサ
    ンプル材のスプリングバック量を算出するスプリングバ
    ック演算装置を設けてなることを特徴とするスプリング
    バック測定装置。
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