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JP4738462B2 - 磁気ランダムアクセスメモリ - Google Patents

磁気ランダムアクセスメモリ Download PDF

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Description

本発明は、磁気ランダムアクセスメモリに関する。
これまで、様々のタイプの固体磁気メモリが提案されている。近年では、巨大磁気抵抗(GMR:Giant MagnetoResistive)効果を示す磁気抵抗効果素子を用いた磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM:Magnetoresistive Random Access Memory)が提案されている。その中でも、特に、トンネル磁気抵抗(TMR:Tunneling Magneto Resistive)効果を示す強磁性トンネル接合を用いた磁気ランダムアクセスメモリが注目されている。
強磁性トンネル接合のMTJ(Magnetic Tunnel Junction)素子の基本構造は、第1の強磁性層/絶縁層/第2の強磁性層の3層構造で構成されている。そして、MTJ素子からのデータの読み出し時には、電子が磁化により絶縁層をトンネルし、電流が流れる。この場合、接合抵抗値は、第1及び第2の強磁性層の磁化の相対角の余弦に応じて変化する。したがって、接合抵抗値は、例えば、第1及び第2の強磁性層の磁化が平行のときに極小値になり、反平行のときに極大値になる。これを、TMR効果と呼ぶ。このTMR効果による抵抗値の変化は、室温において300%を超える場合もある。
MTJ素子を磁気メモリに用いる場合、少なくとも1つの強磁性層を磁化不変層(基準層、参照層、固定層とも呼ばれる)とみなして、その磁化方向を固定し、他の強磁性層を磁化自由層(磁気記録層、記録層、可変層とも呼ばれる)とする。このようなMTJ素子において、磁化不変層と磁化自由層との磁化方向が平行であるかは反平行であるかに対し、2進情報の“0”、“1”を対応づけることで、MTJ素子に情報(データ)が記憶される。
データの書き込みの1つとしては、メモリセルとは別途に設けられた書き込み配線に電流を流し、それによって発生する磁場により磁化自由層の磁化を反転させる方式がある。このような書き込み方式は、電流磁場書き込み方式と呼ばれる。電流磁場書き込み方式とは異なる書き込み方式として、スピン注入磁化反転方式がある。スピン注入磁化反転方式は、素子に直接電流を流すことにより、磁化不変層から注入されるスピントルクにより磁化自由層の磁化を反転させる。
データの読み出しは、強磁性トンネル接合に電流を流し、TMR効果による抵抗変化を検出することで行われる。
磁気ランダムアクセスメモリのメモリセルアレイは、MTJ素子を備えるメモリセルを多数配置することで構成される。そのメモリセルの構成は、任意のMTJ素子を選択できるように、例えば、DRAMと同様に、各メモリセル内に選択トランジスタが設けられている。さらに、周辺回路がメモリセルアレイと同一のチップ内に組み込まれている。
記憶容量の大きいメモリを実現するには、素子を微細化し、チップ内におけるセル占有度を上昇させることが必要となる。スピン注入磁化反転方式は、電流磁場書き込み方式に比べて、素子を微細化できることを特徴としており、大記憶容量の磁気メモリを実現するのに適した書込み方式として期待されている。
しかしながら、スピン注入磁化反転方式を用いた磁気ランダムアクセスメモリでは、MTJ素子の素子特性のばらつきが生じる(例えば、非特許文献1参照)。このばらつきに起因して、反転しきい値電流以上の過大な書き込み電流がMTJ素子に供給された場合、書き込み電流が立ち下がるまでの間に、MTJ素子に書き込まれたデータが消失し、意図しないデータが書き込まれる誤書込み現象が存在することが問題となっている。
H. Tomita et al., Appl. Phys. Express 1 (2008) 061303
本発明は、誤書き込みの発生が少なく、安定したスピン注入磁化反転による書き込みが可能な技術を提案する。
本発明の例に係る磁気ランダムアクセスメモリは、磁化方向が不変な第1の磁性層と、磁化方向が可変な第2の磁性層と、前記第1の磁性層と前記第2の磁性層の間に設けられたトンネルバリア層とを有する磁気抵抗効果素子をそれぞれ備える複数のメモリセルと、前記第1の磁性層の磁化方向と前記第2の磁性層の磁化方向との関係を変化させる書き込み電流を生成する書き込み電流発生回路と前記書き込み電流発生回路の動作を制御する制御回路とを備え、前記書き込み電流を前記磁気抵抗効果素子の一端から他端又は他端から一端に流す書き込み回路と、を具備し、前記制御回路は、インバータ接続されたn型電界効果トランジスタと前記n型電界効果トランジスタよりも応答速度が遅いp型電界効果トランジスタとを含み、前記書き込み回路は、前記書き込み電流を、電流の立ち下がりの開始から電流の立ち下がりの終了までの立ち下がり期間が、電流の立ち上がりの開始から電流の立ち上がりの終了までの立ち上がり期間よりも長くなるように流し、前記立ち上がり期間は、前記n型電界効果トランジスタの応答速度に応じて制御され、前記立ち下がり期間は、前記p型電界効果トランジスタの応答速度に応じて制御される。
本発明によれば、誤書き込みの発生が少なく、安定したスピン注入磁化反転によるデータ書き込みを実現できる。
以下、図面を参照しながら、本発明の例を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
[概要]
本発明の実施形態は、磁気抵抗効果素子に対するデータの書き込み方法について、述べる。
本実施形態は、電子がスピン偏極した書き込み電流を磁気抵抗効果素子に流して、磁気抵抗効果素子を構成する2つの磁性層の相対的な磁化方向を変化させる、いわゆる、スピン注入磁化反転方式のデータ書き込み方法に関する。
本発明の実施形態において用いられる書き込み電流は、書き込み電流の立ち下がり期間が、書き込み電流の立ち上がり期間よりも長いことを特徴とする。
通常のデータ書き込み時においては、磁気抵抗効果素子に過大な書き込み電流が流れると、熱擾乱が発生し、それに起因して、データの誤書き込みが生じる場合がある。
しかし、本実施形態のように、立ち下がり期間を長くすることで、その立ち下がり期間中に、正常なデータ書き込み状態・条件を補償でき、また、熱的に不安定な状態を抑制できる。
それゆえ、過大な書き込み電流に起因する誤書き込みの発生を低減できる。
複数の磁気抵抗効果素子をメモリセルアレイに含む磁気メモリ(例えば、磁気ランダムアクセスメモリ)は、反転しきい値電流にばらつきが存在するので、本発明の実施形態のようなデータ書き込み方法は、磁気メモリに適用することに有効である。
以下、本発明の実施形態の構成及び検証結果について、より具体的に説明する。
[実施形態]
(1) 基本例
図1乃至図3を参照して、本発明の実施形態の基本例について、説明する。
まず、図1及び図2を用いて、磁気抵抗効果素子の構造について説明する。
図1及び図2は、磁気抵抗効果素子1の断面構造を示している。図1及び図2に示される磁気抵抗効果素子1は、例えば、MTJ(Magnetic Tunnel Junction)素子1である。
図1に示される磁気抵抗効果素子1は、第1の磁性層(例えば、強磁性層又は積層フェリ磁性層)10Aと、第2の磁性層(例えば、強磁性層又は積層フェリ磁性層)14Aと、第1の磁性層10Aと第2の磁性層14Aとの間に挟まれたトンネルバリア層12Aとを有する積層構造である。図1に示されるMTJ素子1は、第1及び第2の磁性層10A,14Aの磁化方向が膜面に対して平行方向を向く、面内磁化型の磁気抵抗効果素子である。
面内磁化型の磁気抵抗効果素子1において、第1及び第2の磁性層10B,14Bを構成する材料には、次のような強磁性材料が用いられる。例えば、Fe、Co、Niのいずれか1つを含む単層膜、それらの積層膜、それらの積層フェリ磁性層、又はそれらの合金があげられる。また、スピン分極率の大きいマグネタイト、CrO、RXMnO−Y(R:希土類、X:Ca,Ba,Sr)などの酸化物、NiMnSb、PtMnSbなどのホイスラー合金などを用いてもよい。
また、面内磁化型の磁気抵抗効果素子1において、トンネルバリア層12Aの材料には、例えば、Al、SiO、MgO、AlN、BiO、MgF、SrTiOなどが用いられる。
図2に示される磁気抵抗効果素子1は、図1に示される構造と同様に、第1の磁性層(例えば、強磁性層)10Bと、第2の磁性層(例えば、強磁性層)14Bと、第1の磁性層10Bと第2の磁性層14Bとの間に挟まれたトンネルバリア層12Bとを有する積層構造である。但し、図2に示される磁気抵抗効果素子1は、第1及び第2の磁性層10B,14Bの磁化方向が膜面に対して垂直方向を向く、垂直磁化型のMTJ素子である。
垂直磁化型の磁気抵抗効果素子1において、第1及び第2の磁性層10B,14Bを構成する材料は、例えば、不規則合金、規則合金、金属間化合物、人工格子及びフェリ磁性体のうちいずれか1つが用いられる。より具体的な例としては、以下のとおりである。
不規則合金としては、CoCr合金、CoPt合金、CoCrPt合金、CoCrNb合金、CoCrPtTa合金など、Coを主成分とし、Cr、Ta、Nb、V、W、Hf、Ti、Zr、Pt、Pd、Fe、Niのうち1つ以上の元素を含む合金があげられる。規則合金又は金属化合物としては、例えば、Fe50Pt50、Fe50Pd50、Co50Pt50、Fe30Ni20Pt50などのように、Fe、Co、Niのうち1つ以上の元素とPt、Pdのうち1つ以上の元素とを含む合金もしくは化合物であり、この合金もしくは金属化合物の結晶構造がL10型の合金があげられる。人工格子としては、Fe、Co、Niのうち1つの元素のみを含む金属あるいは1つ以上の元素を含む合金とCr、Pt、Pd、Ir、Rh、Ru、Os、Re、Au、Cuのうちいずれか1つの元素のみを含む金属あるいは1つ以上の元素を含む合金とが交互に積層された構造があげられる。また、フェリ磁性体としては、例えば、TbFe、DyTb、GdTbCoなどのように、希土類金属と遷移金属との合金があげられる。
また、垂直磁化型の磁気抵抗効果素子1において、トンネルバリア層12Bの材料には、主に、酸化物、例えば、MgOやAlが用いられる。
尚、図1及び図2に示す例においては、トンネルバリア層を1層有するシングルジャンクション構造を一例として示しているが、トンネルバリア層を2層有するダブルジャンクション構造でもよい。又、図1に示される面内磁化型の磁気抵抗効果素子1の平面形状は形状磁気異方性を利用するため、例えば、正方形状、長方形状、楕円状、円状、六角形状、菱型状、平行四辺形状、十字型状、ビーンズ型(凹型)状などの形状を有する。
図1及び図2に示す磁気抵抗効果素子1を構成する第1及び第2の磁性層10A,10B,14A,14Bのうちの一方は、磁化方向が不変の磁化不変層であり、その他方は、磁化方向が可変の磁化自由層である。ここで、磁化不変層とは、書き込み電流を流す前後で磁化が不変の層を意味する。図1及び図2に示す例においては、第1の磁性層10A,10Bが磁化不変層10A,10Bとなり、第2の磁性層14A,14Bが磁化自由層14A,14Bとなっている。尚、磁化不変層10A,10Bの磁化が、磁化自由層の磁化よりも大きいことが好ましい。このため、面内磁化型の磁気抵抗効果素子1は、磁化不変層10Aの磁化方向を交換結合によって固定するための交換バイアス層(反強磁性層)をさらに具備し、磁化不変層10Aがその交換バイアス層とトンネルバリア層12Aとによって挟み込まれた構造となってもよい。第1の磁性層10A,10Bが磁化不変層である場合は、トップフリー型と呼ばれ、第2の磁性層14A,14Bが磁化不変層である場合は、ボトムフリー型と呼ばれる。
磁気抵抗効果素子1は、2つの定常状態をとることができ、そのうちの1つを“0”データ、他の1つを“1”データに対応させることによって2値データを記憶する。2つの定常状態の1つは、磁化不変層10A,10Bの磁化方向と磁化自由層14A,14Bの磁化方向とが同じ方向を向く平行(P:Parallel)状態であり、他の1つは、磁化不変層層10A,10Bの磁化方向と磁化自由層14A,14Bの磁化方向とが逆の方向を向く反平行(AP:Anti Parallel)状態である。
磁気抵抗効果素子1は、電子がスピン偏極している電流を書き込み電流Iwに用い、その電流Iwを素子(トンネル接合)に流すことによって、磁気抵抗効果素子1の定常状態が変えられる。尚、スピン偏極した電子(以下、スピン偏極電子と呼ぶ)は、書き込み電流とは逆向きに流れる。
書き込み電流Iwが、磁化自由層14A,14Bから磁化不変層10A,10Bへ流された場合、スピン偏極電子は磁化不変層10A,10Bから磁化自由層14A,14Bへ注入され、磁化不変層10A,10Bの磁化方向と磁化自由層14A,14Bの磁化方向が、平行状態になる。
これに対して、書き込み電流Iwが、磁化不変層10A,10Bから磁化自由層14A,14Bへ流された場合、スピン偏極電子が磁化自由層14A,14Bから磁化不変層10A,10Bへ流れ、磁化不変層10A,10Bと平行なスピンを持つスピン偏極電子は磁化不変層10A,10B内を透過し、反平行のスピンを持つ電子は反射される。この結果として、磁化自由層14A,14Bの磁化方向と磁化不変層10A,10Bの磁化方向は、反平行状態になる。
尚、ある1つの磁気抵抗効果素子に対して、磁化不変層及び磁化自由層の磁化方向の関係を平行(P)状態から反平行(AP)状態にする、又は、磁化不変層及び磁化自由層の磁化方向の関係を反平行(AP)状態から平行(P)状態にする、ために要する電流のことを、反転しきい値電流と呼ぶ。
図3は、本実施形態において、磁気抵抗効果素子に対するデータの書き込みに用いる書き込み電流の波形を示している。図3において、書き込み電流Iwは、絶対値で示しいている。尚、書き込み電流の極性は、例えば、書き込み電流Iwを磁化自由層14A,14Bから磁化不変層10A,10Bへ流す場合をプラスとしている。
図3に示されるように、書き込み電流Iwは、書き込み電流Iwはパルス幅Wを有するパルス電流であって、パルス電流の立ち上がり期間Trの長さとパルス電流の立ち下がり期間Tfの長さとが異なっている。
ここで、本実施形態においては、書き込み電流としてのパルス電流の立ち上がり期間Trは、パルス電流の電流値が、0A(0J/cm)から所定の電流値(ここでは、電流値i1)に達するまでの期間を示す。図3において、パルス電流は、時間t(以下、立ち上がり開始時間と呼ぶ)で0Aから立ち上がりを始め、時間t(以下、立ち上がり終了時間と呼ぶ)で、所定の電流値i1に達し、書き込み電流の立ち上がりが終了する。
また、本実施形態においては、書き込み電流としてのパルス電流の立ち下がり期間Tfは、パルス電流の電流値が、所定の電流値i1から0A(0J/cm)になるまでの期間を示す。図3において、パルス電流は、時間t(以下、立ち下がり開始時間と呼ぶ)で、立ち上がり終了時間tから一定に出力されていた電流値i1から降下し始め、時間t(以下、立ち下がり終了時間と呼ぶ)で、パルス電流が0Aになり、電流の立ち下がりが終了する。
本発明の実施形態においては、磁気抵抗効果素子のデータ書き込みに用いられる書き込み電流Iwは、その立ち下がり期間Tfが、立ち上がり期間Trよりも長いことを特徴としている。
図4は、ある磁気抵抗効果素子のスピン注入磁化反転方式によるデータ書き込みにおける磁気相図を示している。尚、図4は、外部磁場Hとデータ書き込み時に磁気抵抗素子に流すスピン偏極電流との関係を示している。
図4において、磁気抵抗効果素子は、外部磁場が0の状態で、マイナス方向に流れる書き込み電流を用いて、磁化自由層の磁化方向が磁化不変層の磁化方向と反平行状態となるように反転される。また、磁気抵抗効果素子は、外部磁場が0の状態で、プラス方向に流れる書き込み電流を用いて、磁化自由層の磁化方向が、磁化不変層の磁化方向と平行状態となるように、反転される。通常、磁気抵抗効果素子のデータ書き込みは、書き込み領域内の書き込み電流を用いて行われる。
ここで、データ書き込み時において問題となるのは、電流Iを大きくしていくと、誤書き込み領域が存在することである。誤書き込み領域は、磁気抵抗効果素子の誤書き込みの発生確率が高い領域であって、図4中において、斜線で示された領域である。
書き込み電流の電流値が大きくなり、電流(電流値)が誤書き込み領域内に入ると、磁気抵抗効果素子の磁化は、記憶すべきデータに応じた角度を向くが、磁気抵抗効果素子の磁性層(磁化自由層14A,14B)は熱的に不安定な状態になる。この熱的に不安定な状態下で、書き込み電流が急峻に立ち下がり、スピン偏極した電流(反転しきい値電流)が存在しない状態になると、磁性層は熱擾乱の影響を大きく受けて、誤書き込みが発生する。
複数の磁気抵抗効果素子を含むメモリセルアレイを有する磁気メモリ回路を考慮した場合、磁気抵抗効果素子の特性にばらつきが存在するため、反転しきい値電流が大きい素子と、反転しきい値電流が小さい素子とが存在する。この場合、磁気抵抗効果素子毎に電流値を調整した書き込み電流を、メモリセルアレイ内に流すのは、実質的に不可能である。
それゆえ、反転しきい値電流が小さい素子に、過大な書き込み電流が流れる場合に、誤書き込みの発生確率が大きくなる。これは、磁気メモリ回路(例えば、磁気ランダムアクセスメモリ)の書き込み不良の原因となる。
本発明の実施形態では、書き込み電流Iwの電流値の立ち下がり期間Tfが、立ち上がり期間Trよりも長い。
このように、立ち下がり期間Tfが長い期間を有することで、過大な書き込み電流が実質的な書き込み期間(W−Tr−Tf)中に磁気抵抗効果素子に流れ、磁化の状態が誤書き込み領域の状態となっても、その書き込み電流が立ち下がる際に、正常な書き込み状態・条件を保証する書き込み領域を通過する時間を長く確保できる。
つまり、本実施形態では、反転しきい値電流が小さい磁気抵抗効果素子において、過大な電流により熱擾乱が発生しても、立ち下がり期間Tf中に、正常にデータを書き込める電流値を磁気抵抗効果素子1に長い期間にわたって与えることができる。また、その立ち下がり期間Tf中に、磁気抵抗効果素子の熱的に不安定な状態を抑制できる。
この結果として、正常に書き込みが終了する確率を上昇でき、安定なスピン注入磁化反転による書き込み動作を実現することができる。
したがって、本実施形態によれば、誤書き込みの発生が少ない、安定したスピン注入磁化反転によるデータ書き込みを実現できる。
このような書き込み電流を用いた磁気抵抗効果素子のデータ書き込みは、特に、複数の磁気抵抗効果素子を備える磁気メモリ、例えば、磁気ランダムアクセスメモリに、有効である。
(2) 検証
図5を用いて、本発明の実施形態の検証結果について、説明する。
図5は、本実施形態における、ある磁気抵抗効果素子に対するデータ書き込みの実験結果を示している。
図5(a)は、立ち下がり期間Tfが立ち上がり期間Trより長い書き込み電流を用いて、磁気抵抗効果素子にデータを書き込んだ場合の実験結果を示している。尚、この例では、立ち下がり期間Tfと立ち上がり期間Trの比率Tf/Trは、Tf/Tr=4となっている。また、図5(b)は、立ち下がり期間Tfと立ち上がり期間Trが同じになっている、つまり、Tf/Tr=1の関係を有する書き込み電流を用いて、磁気抵抗効果素子にデータを書き込んだ場合の実験結果を示している。図5(a)においては、例えば、立ち上がり期間Trは2.5ナノ秒、立ち下がり期間Tfは10ナノ秒に設定されている。図5(b)においては、例えば、立ち上がり期間Tr及び立ち下がり期間Tfは2.5ナノ秒に設定されている。但し、これらの値は一例であって、本発明の実施形態は、これらの値に限定されるものではない。
図5(a)及び図5(b)の横軸は、書き込み電流Iwを発生するための電圧値に対応し、図5(a)及び図5(b)の縦軸は、ある磁気抵抗効果素子の抵抗値の変化に対応している。検証に用いた磁気抵抗効果素子の抵抗値は、例えば、4900Ωから5500Ωの範囲内で変化する。但し、検証に用いた磁気抵抗効果素子は一例であって、本発明の実施形態は、このような抵抗値の範囲を有する磁気抵抗効果素子に限定されるものではない。
図5(a)及び図5(b)示すように、本発明の実施形態のように、立ち下がり期間Tfが立ち上がり期間Trよりも長い書き込み電流を用いることによって、−1V〜―1.5V程度で生じる誤書込みの頻度が、明らかに減少することが実証された。
図6は、立ち下がり期間Tfと立ち上がり期間Trとの比率を変化させた場合における、期間比率Tf/Trに対する誤書き込み発生率の依存性を示している。尚、ここでは、立ち上がり期間Tr及び立ち下がり期間Tfを除いた書き込み電流の出力期間(パルス幅)内において、磁気抵抗効果素子に流す電流値(電流密度)は一定である。また、図6においては、立ち上がり期間Tfと立ち下がり期間Trの長さが同じ、つまり、期間比率Tf/Tr=1のときの誤書き込み発生率を、“1”としている。
図6に示すように、期間比率Tf/Trが“1.5”以上になると、誤書き込み発生率が急激に減少し、立ち下がり期間Tfを立ち上がり期間Trよりも長くすることで、誤書き込みが低減する傾向が示される。
期間比率Tf/Trが2.5程度になると、誤書き込み発生率が1/2程度になる。さらに、期間比率Tf/Trが、“4”以上になると誤書き込み発生率がほぼ0になる。
このように、書き込み電流Iwの立ち下がり期間Tfが立ち上がり期間Trよりも長くなることで、誤書き込みの発生を低減できる。
また、立ち下がり期間Tfと立ち上がり期間Trとの比率Tf/Trが、2.5以上であれば、誤書き込みの発生をより効果的に低減できる。さらに、素子の微細化が進み、素子特性のばらつきが多く存在する場合には、期間比率Tf/Trが4以上であることが、さらに好ましい。
したがって、本発明の実施形態によれば、誤書き込みの発生を低減でき、安定したスピン注入磁化反転によるデータ書き込みを実現できる。
(3) 変形例
図7を用いて、本発明の実施形態の変形例について、説明する。
上述では、立ち下がり期間Tfは、ある1つの電流値i1から0Aまで降下する期間で設定されていた。但し、本発明の実施形態は、それに限定されず、所定の電流値からの立ち下がり期間Tfが、立ち上がり期間Trよりも長ければよい。
例えば、図7に示すパルス波形の書き込み電流Iw’を用いても、図3に示される波形の書き込み電流Iwと同様の効果が得られる。
図7に示される書き込み電流Iw’では、立ち下がり期間Tf内において、立ち下がり開始時間tで、電流値(第1の電流値)i1からの立ち下がりが開始する。尚、電流値i1は、立ち上がり終了時間tから立ち下がり開始時間tまでの期間(第1の期間)に一定に出力されている。
書き込み電流Iw’の電流値は、時間tまでの間に、第1の電流値i1から第2の電流値i2まで降下され、その電流値i2は、時間(第1の時間)tから所定の時間(第2の時間)tまでの期間t〜t(第2の期間)内に一定に出力される。そして、書き込み電流Iw’の電流値は、時間tで電流値i2から再度降下し始め、時間tで0Aになる。尚、書き込み電流i2は、図4の書き込み領域内に対応する電流値であることが好ましい。
このように、本変形例においては、立ち下がり期間Tf内における書き込み電流Iw’の電流値は、第2の電流値i2が一定に出力される期間t〜tを経て、第1の電流値i1から、0Aになる。
この場合においても、書き込み電流Iw’の立ち下がり期間Tfは、立ち上がり期間Trよりも長くなっており、図3に示す例と同様の効果が得られる。
また、本変形例のように、一定の電流値i2を出力する期間t〜tを立ち下がり期間Tf内に設けることで、磁気抵抗効果素子に対してより安定な状態・条件を立ち下がり期間Tf中に確保できる。
尚、本変形例においては、書き込み電流の電流値を、電流値i1から一定に出力する電流値i2に低下させる例について述べたが、これに限定されず、立ち下がり期間Tf中に、複数の段階にわたって電流値を低下させて、一定の電流値を出力する期間を複数設けても良い。
(4) 適用例
本発明の実施形態の適用例について説明する。
本発明の実施形態は、例えば、磁気抵抗効果素子の一端から他端、又は、他端から一端に、書き込み電流を流す書き込み回路を備え、書き込み電流により第1の磁性層の磁化方向と第2の磁性層の磁化方向との関係を変化させるスピン注入型磁気ランダムアクセスメモリに用いられる。
(a) 全体構成
図8は、磁気ランダムアクセスメモリのメモリセルを示している。
磁気抵抗効果素子1の上端は、上部電極31を介して上部ビット線32に接続される。また、磁気抵抗効果素子1の下端は、下部電極33、引き出し電極34及びプラグ35を介して、選択トランジスタSTのドレイン拡散層37aに接続される。
選択トランジスタSTのソース拡散層37bは、プラグ41を介して下部ビット線42に接続される。
ドレイン拡散層37a及びソース拡散層37b間の半導体基板(チャネル領域)36上には、ゲート絶縁膜38を介してゲート電極(ワード線)39が形成される。
尚、下部電極33及び引き出し電極34の少なくとも1つを省略してもよい。例えば、下部電極33を省略する場合には、磁気抵抗効果素子1は、引き出し電極34上に形成される。また、引き出し電極34を省略する場合には、下部電極33は、プラグ35上に形成される。さらに、下部電極33及び引き出し電極34を省略する場合には、磁気抵抗効果素子1は、プラグ35上に形成される。
図9は、図8のメモリセルMCを含むメモリセルアレイを示している。同図において、図8と同じ要素には同じ符号を付してある。
メモリセルMCは、例えば、図8の構造を有し、アレイ状に配置される。
ワード線39は、X方向に延び、メモリセルMCを構成する選択トランジスタSTのゲート電極に接続される。ワード線39の一端は、ロウデコーダ51に接続される。ロウデコーダ51は、ワード線39に対する選択動作を行う。
ビット線32の一端は、トランジスタなどのスイッチ回路54を介して書き込み回路55に接続される。書き込み回路55は、書き込み電流を生成するための書き込み電流発生回路(書き込みソース)2と、書き込み電流を吸収するためのシンク回路3とを備える。また、書き込み回路55は、制御回路4をさらに備え、制御回路4は書き込み電流発生回路2及びシンク回路3の動作を制御する。
同様に、ビット線42の一端は、トランジスタなどのスイッチ回路56を介して書き込み回路57に接続される。書き込み回路57は、書き込み電流を生成するための書き込み電流発生回路(書き込みソース)2と、書き込み電流を吸収するためのシンク回路とを備える。書き込み回路57は、書き込み電流発生回路2とシンク回路3の動作を制御する制御回路4を備える。
書き込み電流発生回路2は、図3又は図7に示す波形の書き込み電流Iw,Iw’を、出力する。
また、ビット線42の他端は、読み出し回路52に接続される。読み出し回路52は、読み出し電流を発生する定電流源や、センスアンプなどを含んでいる。
書き込み時には、書き込み対象となる選択されたメモリセルMCに接続されるスイッチ回路54,56がオンになり、その他のスイッチ回路がオフになる。また、選択されたメモリセルMC内の選択トランジスタSTがオンになる。
そして、書き込みデータに応じた向きの書き込み電流を選択されたメモリセルMCに供給する。例えば、“1”書き込みのときは、書き込み回路(ソース側)55から書き込み回路(シンク側)57に向かって書き込み電流を流し、“0”書き込みのときは、書き込み回路(ソース側)57から書き込み回路(シンク側)55に向かって書き込み電流を流す。
本例においては、例えば、図3に示されるように、書き込み電流Iwは、立ち下がり期間Tfが立ち上がり期間Trよりも長いパルス形状を有し、この書き込み電流Iwが、選択されたメモリセルMC内の磁気抵抗効果素子1に流される。この書き込み電流Iwは、所定の期間t〜t内に第1の電流値i1を一定に出力する。尚、書き込み電流Iwは、磁気ランダムアクセスメモリの書き込み動作サイクルに対応して、例えば、数ナノ秒から数マイクロ秒までの範囲内のパルス幅Wを有する。
読み出し時には、読み出し対象となる選択されたメモリセルMCに接続されるスイッチ回路54がオンになり、その他のスイッチ回路がオフになる。また、選択されたメモリセルMC内の選択トランジスタSTがオンになる。
そして、読み出し電流を選択されたメモリセルMCに供給する。読み出し電流Irは、図10に示すように、書き込み電流Iwとは異なって、矩形状のパルス電流が用いられる。尚、図10において、読み出し電流Irは、絶対値で示されている。
読み出し電流Irは、読み出し電流Irによって磁化反転(スイッチング)が生じないように、書き込み電流Iwで用いる電流値i1よりも十分に小さな値i3とする。尚、例えば、図7に示す波形を有する書き込み電流Iw’を用いる場合には、電流値i3は電流値i2よりも小さいことが好ましい。また、読み出し電流のパルス幅W’は、書き込み電流のパルス幅Wよりも短いことが好ましい。
磁気ランダムアクセスメモリは、複数の磁気抵抗効果素子(MTJ素子)1から構成されており、それらのMTJ素子毎の特性のばらつきが生じる。素子特性のばらつきの1つとして、反転しきい値電流のばらつきが、1つのメモリセルアレイ内に存在する。つまり、反転しきい値電流が小さい磁気抵抗効果素子1と反転しきい値電流が大きい磁気抵抗効果素子1とが、メモリセルアレイ内に含まれている。電流値が小さいためにデータが書き込めない状況が生じるのを避けるため、書き込み電流Iwの電流値は、反転しきい値電流が大きい磁気抵抗効果素子の存在を考慮して、例えば、反転しきい値電流のばらつきの分布内の最大値に設定される。
このため、反転しきい値電流の小さい磁気抵抗効果素子1に対して、書き込み電流Iwは、過大な電流値となってしまい、その磁気抵抗効果素子1に対して書き込み電流が、誤書き込み領域(図4参照)内に入り込んでしまう。
しかし、本例のように、立ち下がり期間Tfが立ち上がり期間Trよりも長い書き込み電流Iwを用いることで、書き込み領域(正常平行/反平行状態)を長い期間Tfにわたって通過する、換言すると、書き込みに適した電流値を供給できる時間(期間)が立ち下がり期間Tf中に存在することになるので、熱擾乱の悪影響を抑制できる。この結果として、正常に書き込みが終了する確率が上昇する。
したがって、本実施形態によれば、誤書き込みの発生が少ない、安定したスピン注入磁化反転によるデータ書き込みを実現できる。
以上のように、本実施形態の適用例としての磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)において、データの書き込みのための書き込み電流Iwは、例えば、図3に示すように、立ち下がり期間Tfが立ち上がり期間Trよりも長い。
これによれば、本適用例のMRAMは、過大な書き込み電流による誤書き込みを抑制でき、誤書き込みの発生が少ない、安定したスピン注入磁化反転によるデータ書き込みを実現できる。
(b) 書き込み回路の構成例
以下、図11乃至図16を用いて、立ち下がり期間が立ち上がり期間よりも長い書き込み電流を出力する書き込み回路の構成例について述べる。
(b−1) 回路例1
図11乃至図14を用いて、図3に示す書き込み電流Iwを出力する回路構成について、説明する。
図11は、書き込み回路55,57内に設けられる書き込み電流発生回路2の回路構成の一例を示している。図12は、書き込み回路55,57内に設けられるシンク回路3の回路構成の一例を示している。また、図13は、書き込み回路55,57内に設けられる制御回路4の回路構成の一例を示している。
図11に示すように、書き込み電流Iwを発生する書き込み電流発生回路2は、1つの定電流源20と1つのスイッチ素子DSWとを備えている。
定電流源20の一端(出力側)はスイッチ素子DSWの一端に接続され、他端は、例えば、一定の電圧値を出力する電源にされている。
スイッチ素子DSWは、スイッチ回路54,56を経由して、ビット線32,42に接続されている。スイッチ素子DSWの動作は、制御信号bENBL_Dによって制御される。スイッチ素子DSWは、例えば、電界効果トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)であって、ここでは、pチャネルMOSトランジスタが用いられている。
図12に示すように、書き込み電流Iwを吸収するシンク回路3は、1つのスイッチ素子SSWを有し、このスイッチ素子SSWはスイッチ回路54,56を経由して、ビット線32,42に接続される。
スイッチ素子SSWの動作は、制御信号bENBL_Dとは別途の信号によって制御される。スイッチ素子SSWは、例えば、電界効果トランジスタであって、ここでは、nチャネルMOSトランジスタが用いられている。
図13に示す制御回路4は、書き込み電流発生回路2の動作を制御する。図12に示すように、制御回路4は、制御素子として、例えば、インバータ4aを有する。インバータ4aは、制御回路4内に入力される信号SIG_INに基づいて、制御信号bENBL_Dを出力する。
このインバータ4aは、例えば、pチャネルMOSトランジスタPTrとnチャネルMOSトランジスタNTrとから構成された、CMOSインバータである。通常は、CMOSインバータを構成するpチャネル/nチャネルMOSトランジスタは同じ応答速度となるように、電流駆動能力が設計される。しかし、本実施形態においては、pチャネルMOSトランジスタPTrとnチャネルMOSトランジスタNTrは、それぞれ異なった応答速度となるように、各トランジスタNTr,PTrの電流駆動力W<NTr>,W<PTr>が設定される。例えば、nチャネルMOSトランジスタNTrは電流駆動力W<NTr>=Nで駆動され、pチャネルMOSトランジスタPTrは電流駆動力W<PTr>=N/4で駆動される。尚、通常のCMOSインバータでは、nチャネルMOSトランジスタは電流駆動力W<NTr>=Nで駆動され、pチャネルMOSトランジスタは電流駆動力W<PTr>=2Nで駆動される。
上記のように、データの書き込み時、ソース側の書き込み電流発生回路2は、シンク側のシンク回路3に向かって、書き込み電流Iwを流す。図11乃至図13に示す構成の回路2,3,4によって出力される書き込み電流Iwは、図3に示すパルス形状の書き込み電流Iwとなる。以下、図14を用いて、本例におけるデータ書き込み時の書き込み回路55,57の動作について説明する。
図14は、書き込み回路55,57の動作を制御する制御信号SIG_IN,bENBL_Dのタイミングチャート(電圧波形)を示している。また、図14には、書き込み電流Iwの出力波形(電流波形)も示されている。
選択されたメモリセル内の磁気抵抗効果素子1に対してデータを書き込む際、制御信号SIG_INによって、書き込み回路55,57が駆動される。
制御信号SIG_INは制御回路4に入力され、その信号SIG_INが、“L(low)”レベルから“H(high)”レベルになると、書き込み電流発生回路2を制御する制御信号bENBL_Dは、“H”レベルから“L”レベルになる。制御信号bENBL_Dの立ち上がりは、インバータ4aを構成しているnチャネルMOSトランジスタNTrの電流駆動力W<NTr>に応じた応答時間で、“H”レベルから“L”レベルになる。
この制御信号bENBL_Dによって、書き込み電流発生回路2内のスイッチ素子(pチャネルMOSトランジスタ)DSWは、オンになる。これと同時に、シンク回路3内のスイッチ素子(nチャネルMOSトランジスタ)もオンになる。
これによって、書き込み電流が定電流源20から磁気抵抗素子1に出力され、磁気抵抗効果素子を通過した電流は、シンク回路3に吸収される。
書き込み電流Iwは、立ち上がり期間Tr(t〜t)で所定の電流値i1になる。そして、磁気抵抗効果素子1に対してデータの書き込みが完了する所定の時間(立ち下がり開始時間)tになると、制御信号SIG_INは“H”レベルから“L”レベルになる。
これに伴って、制御信号bENBL_Dも“L”レベルから“H”レベルへと遷移を始める。この際、インバータ4aは、制御信号bENBL_Dが“H”レベルから“L”レベルへと遷移する時には、nチャネルMOSトランジスタNTrの電流駆動力W<NTr>が作用し、その電流駆動力W<NTr>に応じた応答速度で、制御信号bENBL_Dが立ち上がる。また、インバータ4aは、制御信号bENBL_Dが“L”レベルから“H”レベルへと遷移する時には、pチャネルMOSトランジスタPTrの電流駆動能力W<PTr>が作用し、その電流駆動力W<PTr>に応じた応答速度で、制御信号bENBL_Dが“L”レベルから“H”レベルになる。
上記のように、本例では、pチャネルMOSトランジスタの電流駆動力が通常よりも小さくされ、nチャネルMOSトランジスタNTrとpチャネルMOSトランジスタPTrとの間で応答速度が異なるため、制御信号bENBL_Dが“L”レベルから“H”レベルになるときには、制御信号bEMBL_Dが“H”レベルから“L”レベルになるときに対して遅延が生じる。
この場合、書き込み電流発生回路2(スイッチ素子DSW)は、制御信号bENBL_Dに追従して動作するため、書き込み電流Iwの立ち下がり期間Tf(t〜t)も立ち上がり期間Trよりも遅延して、電流値i1から0へとなる。それゆえ、書き込み電流Iwは、立ち下がり期間Tfが立ち上がり期間Trよりも長くなる。
以上のように、図3に示される書き込み電流Iwが、書き込み電流発生回路2及び制御回路4によって生成され、書き込み回路55,57から出力される。
したがって、誤書き込みの発生が少ない、安定したスピン注入磁化反転によるデータ書き込みを実現できる磁気ランダムアクセスメモリを提供できる。
尚、電流駆動力を設定する方法としては、例えば、MOSトランジスタPTrの電流経路の一端に与えられる電位Vddの調整などが用いられる。それゆえ、本発明の実施形態の書き込み電流を適用した場合においても、書き込み回路55,57の回路規模が増大することはない。
また、図3に示される書き込み電流Iwを発生する構成は、上記の構成に限定されない。例えば、シンク回路3に遅延回路を付加してもよい。尚、制御回路4(インバータ4a)の構成は、通常の構成となる。
この場合においては、時間tから時間tまでの間においては、シンク回路3内の遅延回路はオフにする。そして、制御信号SIG_INを“H”レベルから“L”レベルにする際(時間t)に、遅延回路をオンにする。遅延回路によって、書き込み電流Iwの立ち下がりは遅延し、立ち下がり期間Tfが立ち上がり期間Trよりも長くなる。この場合においても、図3に示される書き込み電流Iwが、書き込み回路55,57より出力される。
(b−2) 回路例2
図15及び図16を用いて、図7に示す書き込み電流Iw’を出力する回路構成について、説明する。
図15に示す書き込み電流発生回路2は、例えば、図7に示す書き込み電流Iw’を出力する。
図15に示す例の書き込み電流発生回路2は、2つの定電流源21,22と、複数のスイッチ素子DSW1,DSW2(本例では、2個)から構成されている。
第1の定電流源21は、電流Iaを一定に出力し、第2の定電流源22は、電流Ibを一定に出力する。
第1の定電流源21の一端(出力側)は、第1のスイッチ素子DSW1に接続され、第2の定電流源22の一端(出力側)は、第2のスイッチ素子DSW2に接続されている。第1及び第2の定電流源21,22の他端は、例えば、一点の電圧を供給する電源に接続されている。
スイッチ素子DSW1,DSW2は、例えば、電界効果トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)であって、ここでは、pチャネルMOS(Metal-Oxide-Insulator)トランジスタが用いられる。スイッチ素子DSW1,DSW2の動作は、制御信号bENBL<0>,bENBL<1>によって、それぞれ制御される。
書き込み電流発生回路2によって生成された書き込み電流Iw’は、書き込み回路55,57から出力される。以下、図16を用いて、本例におけるデータ書き込み時の書き込み回路55,57の動作について説明する。
図16は、制御信号bENBL<0>,bENBL<1>のタイミングチャート(電圧波形)を示している。また、図16には、書き込み電流Iw’の出力波形(電流波形)も示されている。
選択されたメモリセル内の磁気抵抗効果素子に対してデータを書き込む際に、図16に示すように、時間tにおいて、制御信号bENBL<0>,bENBL<1>は、“H”レベルから“L”レベルになる。これによって、2つのスイッチ素子DSW1,DSW2がオンになり、2つの定電流源21,22から電流Ia,Ibが磁気抵抗効果素子1に対して、それぞれ出力される。
そして、立ち上がり期間Tr(t〜t)を経て、書き込み電流Iw’の電流値は、第1の電流値i1になる。この電流値i1は、2つの電流Ia,Ibの和に対応した電流値である。第1の電流値i1は、立ち上がり終了時間tから立ち下がり開始時間tまで期間、一定に出力されている。
所定の期間t〜t内に電流値i1を有する電流が出力された後、磁気抵抗効果素子1に対してデータの書き込みが完了する時間(立ち下がり開始時間)tになると、制御信号bENBL<1>が“L”レベルから“H”レベルにされる。第2のスイッチ素子DSW2はオフされ、第1のスイッチ素子DSW1のみがオン状態を持続される。
これによって、第2の定電流源22からの電流の供給が停止され、書き込み電流Iw’の電流値は、第1の定電流源21から出力される電流Iaに対応した電流値i2になる。
そして、時間tから時間tまでの間に、電流値i2を有する電流が、磁気抵抗効果素子に一定に供給される。所定の期間t〜t内に電流値i2を出力した後、制御信号bENBL<0>が“H”レベルから“L”レベルになり、第1のスイッチ素子DSW1が時間tでオフされる。これによって、第1の定電流源21からの電流の供給がなくなり、期間t〜tを経過した後に、書き込み電流Iw’の電流値は0になる。
尚、定電流源21,22がそれぞれ出力する電流Ia,Ibと電流値i1,i2との関係において、2つの電流Ia,Ibの和が電流値i1を示すのではなく、例えば、電流Iaが電流値i2を示し、電流Ibが電流値i1を示してもよい。
この場合、期間t〜tの間には、第2のスイッチ素子DSW2のみがオンされて、電流値i1を有する電流Ibが第2の定電流源22から磁気抵抗効果素子1に出力される。そして、期間t〜tには、第1のスイッチ素子SW1のみがオンされ、電流値i2を有する電流Iaが、第1の定電流源21から磁気抵抗効果素子1に出力される。
以上のように、図15に示す書き込み電流発生回路によって、立ち下がり期間Tfが、立ち上がり期間Trよりも長い書き込み電流Iw’を生成できる。
したがって、誤書き込みの発生が少ない、安定したスピン注入磁化反転によるデータ書き込みを実現できる磁気ランダムアクセスメモリを提供できる。
[むすび]
本発明の例によれば、誤書き込みの発生が少ない、安定したスピン注入磁化反転によるデータ書き込みを実現できる。
本発明の例は、磁気ランダムアクセスメモリへの適用例について説明したが、それ以外にも、TMR効果を利用するメモリ全般に適用できる。
本発明の例は、上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、各構成要素を変形して具体化できる。また、上述の実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を構成できる。例えば、上述の実施形態に開示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよいし、異なる実施形態の構成要素を適宜組み合わせてもよい。
磁気抵抗効果素子の基本構造を示す図。 磁気抵抗効果素子の基本構造を示す図。 本発明の実施形態に用いられる書き込み電流の波形を示す図。 データ書き込み時における磁気抵抗効果素子の磁気相図。 本発明の実施形態の検証結果を示す図。 本発明の実施形態の検証結果を示す図。 本発明の実施形態に用いられる書き込み電流の波形を示す図。 磁気ランダムアクセスメモリのメモリセルを示す図。 磁気ランダムアクセスメモリを示す図。 読み出し電流の波形を示す図。 書き込み回路の内部構成の一例を示す図。 書き込み回路の内部構成の一例を示す図。 書き込み回路の内部構成の一例を示す図。 書き込み回路の動作の一例を示すタイミングチャート。 書き込み回路の内部構成の一例を示す図。 書き込み回路の動作の一例を示すタイミングチャート。
符号の説明
1:磁気抵抗効果素子、10A,10B:第1の磁性層、12A,12B:トンネルバリア層、14A,14B:第2の磁性層、2:書き込み電流発生回路、21,22:定電流源、Iw:書き込み電流。

Claims (3)

  1. 磁化方向が不変な第1の磁性層と、磁化方向が可変な第2の磁性層と、前記第1の磁性層と前記第2の磁性層の間に設けられたトンネルバリア層とを有する磁気抵抗効果素子をそれぞれ備える複数のメモリセルと、
    前記第1の磁性層の磁化方向と前記第2の磁性層の磁化方向との関係を変化させる書き込み電流を生成する書き込み電流発生回路と前記書き込み電流発生回路の動作を制御する制御回路とを備え、前記書き込み電流を前記磁気抵抗効果素子の一端から他端又は他端から一端に流す書き込み回路と、
    を具備し、
    前記制御回路は、インバータ接続されたn型電界効果トランジスタと前記n型電界効果トランジスタよりも応答速度が遅いp型電界効果トランジスタとを含み、
    前記書き込み回路は、前記書き込み電流を、電流の立ち下がりの開始から電流の立ち下がりの終了までの立ち下がり期間が、電流の立ち上がりの開始から電流の立ち上がりの終了までの立ち上がり期間よりも長くなるように流し、
    前記立ち上がり期間は、前記n型電界効果トランジスタの応答速度に応じて制御され、前記立ち下がり期間は、前記p型電界効果トランジスタの応答速度に応じて制御される、
    ことを特徴とする磁気ランダムアクセスメモリ。
  2. 選択されたメモリセルが含む磁気抵抗効果素子からデータを読み出すための読み出し電流を生成する読み出し回路を、さらに具備し、
    前記読み出し電流は、立ち上がり期間と立ち下がり期間の長さが同じであって、前記第2の電流値よりも小さい電流値を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の磁気ランダムアクセスメモリ。
  3. 前記立ち下がり期間と前記立ち上がり期間の比率は、2.5以上である、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気ランダムアクセスメモリ。
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