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JP4734204B2 - 携帯電話 - Google Patents

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JP4734204B2
JP4734204B2 JP2006249656A JP2006249656A JP4734204B2 JP 4734204 B2 JP4734204 B2 JP 4734204B2 JP 2006249656 A JP2006249656 A JP 2006249656A JP 2006249656 A JP2006249656 A JP 2006249656A JP 4734204 B2 JP4734204 B2 JP 4734204B2
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Description

本発明は、音声やデータ等を通信する携帯無線機に搭載される内蔵型の携帯無線機用アンテナ及び携帯無線機に関するものである。
近年、携帯型電話機が発生する電磁波が通話時に人体に与える影響として、単位質量の組織に単位時間に吸収される電磁波エネルギーの比吸収率SAR(Specific Absorption Rate)が評価されている。人体に許容される電磁波の基準を局所SARとして基準値を定めており、携帯無線機などの人体の近傍で電磁波を発生する機器はこの基準値以下に抑えることが法規制により義務付けられている。
因みに日本での局所SARは、任意の10g当たりの組織に6分間に吸収されるエネルギー量の平均値が2.0W/kg以下となるように定められている。
ところで昨今の携帯無線機は携帯性・デザイン性の観点からアンテナが内蔵される傾向にある。内蔵アンテナとしてはλ/4アンテナが使用される場合が多いが、このλ/4アンテナは筺体のグランド導体やシールドケースにも高周波電流をある程度流すことで携帯無線機全体がアンテナとして動作している。
特にストレート型の携帯無線機においては、アンテナエレメントが通話時等に手で被覆されてアンテナ特性の劣化を避けるため筺体上部に配置されることが多いが、通話時には人体の耳が筺体の受話部付近に密着するため、大きな電流が流れるアンテナの給電部付近が人体頭部にかなり近づくこととなる。このとき、筺体にも高周波電流が流れてアンテナの一部として動作しているため、耳付近の局所SARが高くなる場合が多い。
ここでSARを低減させる方法の一つとして特許文献1に示されるように、導電性平板の一端を接地導体と電気的に短絡すると共に、上記一端よりもアンテナ給電部に近い上記導電性平板の他端を上記接地導体から電気的に開放し、無線通信周波数に対して上記導電性平板における開放端の入力インピーダンスをそれぞれ無限大に近づけることにより、上記給電部から上記導電性平板及び上記接地導体へ流れる上記高周波電流を抑制することでSARを低減する方法がある。
特開2001−308622号公報
しかしながらこの方法は、SARを低減するものではあるが常時高周波電流を抑制しているためSARを考慮する必要の無いデータ通信時や待ち受け時にも利得を低下させており、通信品質が劣化する。
本発明は以上の点を鑑みなされたもので、データ通信時と待ち受け時には利得を高めることで高品質な通信を実現し、通話時には若干利得は下がるが電流分布を変化させることで人体に吸収される電磁波の量を大幅に低減することのできる携帯電話を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明の携帯電話は、上記課題を達成するため、同一の周波数帯を用いてデータ通信と音声通信とが可能な携帯電話であって、導電材料を使用して形成された部材と、前記部材に設けられた給電部と、前記給電部から給電されるアンテナエレメントと、前記部材に設けられた接地部と、前記接地部に接地し、前記部材を隔てて前記アンテナエレメントと対向して配置された導電性部材とを有し、前記給電部は前記アンテナエレメントの一端に給電し、前記アンテナエレメントは、前記一端とは異なる端が開放され、前記周波数帯における前記アンテナエレメントの使用周波数に対して略λ/4の長さであり、前記接地部は前記給電部の近傍に設けられ、前記導電性部材は前記略λ/4より短い長さであり、前記接地部とは異なる端が開放されていることを特徴としている。
なお、前記導電性部材の近傍に受話部を有するものとすることができる。
また、前記アンテナエレメント及び前記導電性部材は、前記部材の上端部に配置されるものとすることができる。
また、前記携帯無線機は第一の周波数帯域と、第一の周波数帯域とは異なる第二の周波数帯域とにおいて通信可能であり、前記携帯無線機は前記第一の周波数帯域の通信か前記第二の周波数帯域の通信かを判別した結果に基づいて、前記導電性部材から前記接地部への接続の有無を切り替えるものとすることができる。
また、前記導電性部材と前記接地部との間に、前記導電性部材と前記接地部の接続をON/OFFする切り替え手段を備えるものとすることができる。
また、前記導電性部材と前記接地部との間に、リアクタンスを可変にする可変リアクタンスを設けたものとすることができる。
また、前記導電性部材の開放端部と前記部材に設けられた第二の接地部との間に、前記開放端部と前記第二の接地部の接続をON/OFFする切り替え手段を備えるものとすることができる。
また、前記導電性部材は、前記導電性部材の開放端部と前記部材上に設けられた導電性パターンとの間に、前記開放端部と前記導電性パターンの接続をON/OFFする切り替え手段を備えるものとすることができる。
以上のような本発明によれば、データ通信時と待ち受け時には利得を高めることで高品質な通信を実現し、通話時には若干利得は下がるが電流分布を変化させることで人体に吸収される電磁波の量を大幅に低減することができる。
(第1の実施の形態)
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明する。本実施の形態における携帯無線機は、図1に示すように、略導電材料を使用して形成され、シールド、プリント基板、及びバッテリ等の構成要素を内蔵する無線部の筐体1と、筐体1の上に配置される板金等の導電性部材で形成された第一のアンテナエレメント10と、第一のアンテナエレメント10の給電部11付近で筺体1に設けられた接地部18に短絡され筺体1の側面または第一のアンテナエレメントと筺体1を隔てて裏面に配置される板金等の導電性部材で形成された第二のアンテナエレメント12と、第一のアンテナエレメント10に筐体1を隔てて対向する受話部14と、視認用の液晶15と、操作用のキー16と、送話部17とを備えている。
筐体1、第一、第二のアンテナエレメント10、12、受話部14、液晶15、キー16、及び送話部17は、図1に示すように保護用の樹脂筐体20で被覆されている。また、略L字形の第一のアンテナエレメント10は、使用周波数に対して略λ/4の電気的長さを有し、筐体1の上端部かつ側端部における第一の角部2で電源19から給電部11において給電されてλ/4アンテナとして動作する。また、略L字形の第二のアンテナエレメント12は、前記使用周波数に対して略λ/4よりやや短い電気的長さを有し、第一のアンテナエレメント10が給電される第一の角部2付近の筐体1上の接地部18に短絡部13を通じて短絡される。
次に、本実施の形態における携帯無線機の、基本的な動作について説明する。第一のアンテナエレメント10の給電部11付近で第二のアンテナエレメント12を短絡し、第一のアンテナエレメント10に依存する筐体上の高周波電流を第二のアンテナエレメント12にも流すことで、第一のアンテナエレメント10の共振周波数よりもやや高域側にある第二のアンテナエレメント12の共振周波数において、前記第一、第二のアンテナエレメント10、12が電気的に結合する。
第二のアンテナエレメント12の共振周波数よりもやや低い周波数では第二のアンテナエレメント12上に前記第一のアンテナエレメント10による電流と同相の電流が流れ、第二のアンテナエレメント12の共振周波数およびそれよりやや低い共振周波数では相互に電流を強め合い利得を高めることができる。この現象を有効共振と呼ぶ。また、第二のアンテナエレメント12の共振周波数からやや高域側の周波数では第二のアンテナエレメント12上に第一のアンテナエレメント10による電流と逆相の電流が流れ、相互に電流を打ち消しあうことで電流分布を変化させるとともに利得が低下する。この現象を不要共振と呼ぶ。第一のアンテナエレメント10はλ/4アンテナであるため筐体1上にも高周波電流が流れ、筺体1上にも定在波が立ち、一体となってアンテナとして動作して電波が放射される。このとき第一のアンテナエレメント10の給電部11がある筺体1の角部2には大きな電流が流れ、第二のアンテナエレメント12にも電流が流れることとなり第一、第二のアンテナエレメント10、12が電気的に結合する。使用周波数の略λ/4よりやや短い第二のアンテナエレメント12の共振周波数のやや低域側では有効共振が発生することで利得を高め、高域側では不要共振が発生することで利得が低下する。
次に、本実施の形態における携帯無線機を、データ通信に使用する場合の動作について説明する。このような携帯無線機を図4に示すようなデータ通信に使用する場合には、樹脂筺体20を手30で握り液晶15を視認する。この際、一般的には樹脂筺体20の下部付近を手30で握るのでアンテナを筺体1の上端部に設置するときには、人体が第一、第二のアンテナエレメント10、12に近接しないため、第二のアンテナエレメント12の有効共振により良好なアンテナ特性が得られ高品質なデータ通信が行える。ここで、図2は図4に示すようなデータ通信時での利得の周波数特性を示している。横軸Fは周波数、縦軸Gは利得、破線Aは第一のアンテナエレメント10単体の場合の特性(第二のアンテナエレメント12無し)、実線Bは第二のアンテナエレメント12が有る場合の特性を示す。第二のアンテナエレメント12が有る場合には、第一のアンテナエレメント10の共振周波数よりやや高い周波数で有効共振しており、第一のアンテナエレメント10単体の場合よりも良好な特性が得られているため高品質なデータ通信が行える。有効共振が発生している周波数のやや高域側では不要共振が発生しているが、使用帯域外であるため影響はない。
次に、本実施の形態における携帯無線機を、音声通話に使用する場合の動作について説明する。係る携帯無線機を音声通話に使用する場合には、図5に示すように、樹脂筺体20を手で握り、人体の頭部31、具体的には耳が受話部14に密着することになる。第二のアンテナエレメント12は受話部14付近に配置されており、誘電率を有した人体頭部31が近接することにより電気的長さが長くなるため有効共振と不要共振の周波数が伴って低域側へと移動し、使用帯域内で不要共振を発生させることでSARを低減できる。ここで、図3は図5に示すような音声通話時での利得の周波数特性を示している。横軸Fは周波数、縦軸Gは利得、破線A’は第一のアンテナエレメント10単体の場合の特性(第二のアンテナエレメント12無し)、実線B’は第二のアンテナエレメント12が有る場合の特性を示す。第二のアンテナエレメント12が有る場合には、人体によりデータ通信時には使用帯域外にあった不要共振が使用帯域内へと移動し、第一のアンテナエレメント10単体の場合よりも利得が低下しているためSARを低減できる。また、本発明では電流を相互に打ち消しあい利得を低下させると共に電流分布が変化しており、特に、人体頭部が近接する第二のアンテナエレメント12付近では電流が流れにくくなっているため、単純に送信電力を抑えてSARを低減させる方法よりもSARの大幅な低減が期待できる。
以上のように、本実施の形態によれば筺体上にも高周波電流を流すλ/4アンテナを使用した場合において、第二のアンテナエレメント12の有効共振により、データ通信時には使用帯域内において利得を高めているので高品質な通信が行える。また、通話時には使用帯域内において不要共振を発生させて利得を若干低下させつつ電流分布を変化させているため、SARを大幅に低減できる。
なお、上記第1の実施形態において第一のアンテナエレメント10はλ/4アンテナを使用する場合について説明したが、本発明におけるアンテナはこれに限らず、筺体上に流れる電流を利用して使用周波数で励振されるアンテナであれば良い。また、第一、第二のアンテナエレメント10、12は筺体1の短手方向に示したが筺体長手方向に配置しても良い。また、第一、第二のアンテナエレメント10、12を筺体の上端部に配置したが、データ通信時には人体が近づかず、通話時には人体が近づく位置であれば上端部でなくても良い。また、第一のアンテナエレメント10の給電部は、筐体上に電流を効率的に流すため側端部にあることが好ましいが、多少内側でも筐体上に電流を流せれば良い。また、第一、第二のアンテナエレメント10、12は筺体1を隔てて略並行かつ同一方向としたが、なす角が±90度以内であれば第一、第二のアンテナエレメント10、12上に流れる電流の位相関係は上記第1の実施形態と同様であり本発明の効果が得られるため、第一、第二のアンテナエレメント10、12のなす角が±90度以内であれば並行でなくても良いし、同一方向でなくても良い。また、受話部14と反対側の面である樹脂筺体20の背面にアンテナを配置しても良いが、樹脂筺体20の上面にアンテナを配置しても良い。また、第一、第二のアンテナエレメント10、12は略L字型として示したが、スペースが不足している場合等には、例えばメアンダ状やヘリカル状等の他の小型化手法を用いても良い。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。図7は、本実施の形態によるアンテナ装置の構成例を示す図である。図7に示すように、本実施の形態によるアンテナ装置100は、板金等の導電性部材で形成された第一、第二のアンテナエレメント110、120を有する。第二のアンテナエレメント120は、第一のアンテナエレメント110の給電部111付近で接地される接地部124と第二のアンテナエレメント120とを接続するマイクロストリップライン122の途中に、接地部124と第二のアンテナエレメント120の接続をON/OFFする切り替え手段としてスイッチ123を設けることを特徴としている。
スイッチ123がON状態の場合には第二のアンテナエレメント120と接地部124は接続されており、第二のアンテナエレメント120にも電流が流れる。スイッチ123がOFF状態の場合には第二のアンテナエレメント120と接地部124は開放されており、第二のアンテナエレメント120には使用周波数付近で電流が流れない。即ち、第二のアンテナエレメント120が配置されていないことと同じことになる。
図6(a)は本実施の形態によるデータ通信時における利得の周波数特性を示した図であり、図6(b)は本実施の形態による通話時における利得の周波数特性を示した図である。各図の横軸Fは周波数、縦軸Gは利得、全て同一の破線Cは前記第一のアンテナエレメント単体の場合の特性(第二のアンテナエレメント無し)、実線D1、D2は前記第二のアンテナエレメントが有る場合の特性を示す。F1は第一の帯域における送信帯1、F2は第一の帯域における受信帯1、F3は第二の帯域における送信帯2、F4は第二の帯域における受信帯2を示す。例えば、GSM方式とW−CDMA方式を搭載した携帯電話において、第一の帯域としてDCS帯、第二の帯域としてW−CDMA帯を利用するケース等がこれに相当する。
本実施の形態によれば、スイッチ123がON状態では第一の実施の形態と同様に、データ通信時には利得の周波数特性D1、通話時には利得の周波数特性D2を示す。従って、第一の帯域使用時においては高品質なデータ通信とSARを低減した通話を行うことが可能である。また、本実施の形態によれば、スイッチ123がOFF状態では第二のアンテナエレメント120の両端が開放されることにより使用周波数付近でアンテナとして動作しないため、データ通信時・通話時ともに第二のアンテナエレメント120が無い場合の利得の周波数特性Cを示す。
即ち、本実施の形態のスイッチON状態ではデータ通信時に第二のアンテナエレメント120の不要共振が第二の帯域に含まれていたが、本実施の形態によればその不要共振を除去できる。第二の帯域において、送信電力が低い等の理由によりSARが問題ない場合には、本実施の形態により不要な劣化を除去できるという利点がある。
以下にDCS帯とW−CDMA帯を使用帯域として本実施の形態の具体例を示す。DCS帯は世界の都市部を中心に使用される周波数帯域であり、図6における第一の帯域に該当するものとすれば送信帯F1は1710〜1785MHz、受信帯F2は1805〜1880MHzである。W−CDMA帯は日本やヨーロッパの一部等で使用される周波数帯域であり、図6における第二の帯域に該当するものとすれば送信帯F3は1920〜1980MHz、受信帯F4は2110〜2170MHzである。ここで、本発明によればDCS帯でのデータ通信時には図6(a)のように利得を高め、通話時には図6(b)のようにSARを低減することが可能であるが、データ通信時には図6(a)に示すようにW−CDMA帯内に不要共振が含まれる場合がある。本実施の形態によればW−CDMA帯使用時にはスイッチ123をOFFに切り替えれば、図6の第二のアンテナエレメント120が無い場合の利得の周波数特性Cを示すため劣化を避けることができる。なお、スイッチ123のON/OFFを切り替えるためには、ユーザーが端末を操作することで切り替えても良いし、システムが切り替わると同時に端末が判別し自動的に切り替えても良い。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。図8は、本実施の形態によるアンテナ装置の構成例を示す図である。図8に示すように、本実施の形態によるアンテナ装置200は、板金等の導電性部材で形成された第一、第二のアンテナエレメント210、220を有する。第二のアンテナエレメント220は、第一のアンテナエレメント210の給電部211付近で短絡される短絡部221を有し、開放端を筺体201に接地するための接続ピン225と第二の接地部224とを接続するマイクロストリップライン222の途中に、接続ピン225と第二の接地部224の接続をON/OFFする切り替え手段としてスイッチ223を設けることを特徴としている。
スイッチ223がON状態の場合には接続ピン225と第二の接地部224は接続され、第二のアンテナエレメントの両端が短絡されるためアンテナとして動作しない。即ち第二のアンテナエレメント220が配置されていないことと同じことになるため、第2の実施の形態と同様に第二のアンテナエレメント220による有効共振と不要共振を除去することが可能となる。
本実施の形態では、スイッチ223をOFF状態とすれば第二の実施形態でのスイッチ123のON状態と同様である。また、本実施の形態ではスイッチ223をON状態とすれば第二のアンテナエレメント220の両端が短絡されることによりアンテナとして動作しないため、第二の実施形態でのスイッチ123のOFF状態と同様である。従って、第2の実施形態と同様、第一の帯域使用時には高品質なデータ通信とSARを低減した通話を行うことが可能であり、第二の帯域使用時には不要共振を除去できる。
なお、第2の実施形態においてスイッチ123をOFF状態として第二のアンテナエレメント120の両端を開放した場合には、使用周波数の略2倍の周波数にとってはλ/2開放素子のアンテナとして見えるため、略2倍の周波数も使用している場合には影響を及ぼす可能性がある。即ち、具体例を示すと、GSM帯の送信帯(880〜915MHz)で第二のアンテナエレメント120を共振させ、第2の実施形態により第二のアンテナエレメント120の両端を開放とした場合、前記GSM帯の送信帯域の略2倍の周波数1760〜1830MHzを送受信帯域に含むDCS帯や1850〜1910MHzの送信帯域を持つPCS帯に影響を及ぼす場合がある。
しかし、本実施の形態では第二のアンテナエレメント220の両端を短絡するため、有効共振と不要共振を全ての周波数で除去することが可能となり、他の使用帯域に影響を与えないことが可能になるという利点がある。
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。図9は、本実施の形態によるアンテナ装置の構成例を示す図である。図9に示すように、本実施の形態によるアンテナ装置300は、板金等の導電性部材で形成された第一、第二のアンテナエレメント310、320を有し、第二のアンテナエレメント320は第一のアンテナエレメント310の給電部311付近で接地される接地部324と第二のアンテナエレメント320とを接続するマイクロストリップライン322の途中に、周波数調整用の可変リアクタンスとしてバリキャップ323を設けることを特徴としている。
バリキャップとはバラクタダイオードのことであり、印加電圧の大小によってキャパシタンスが変化するコンデンサとして動作する。従ってバリキャップ323の印加電圧を変えることによって第二のアンテナエレメント320の電気的長さを変化させることができる。例えば、バリキャップ323の印加電圧を大きくすればキャパシタンスは小さくなるため第二のアンテナエレメント320の電気的長さは短くなり、共振周波数は高域側へと移動する。
なお、上記実施形態では可変リアクタンスとして可変キャパシタンスであるバリキャップ323を設けたが、バリキャップ323の代わりに可変インダクタンスを用いて周波数調整を行っても良い。
このような携帯無線機を用いて図6における第一の帯域の送信帯1と、第二の帯域の送信帯2でのSARを低減する。本実施の形態による第一の帯域を使用したデータ通信時における利得の周波数特性は、第2の実施の形態の説明に用いたものと同一の図6(a)に示し、本実施の形態による第一の帯域を使用した通話時における利得の周波数特性は、第3の実施の形態の説明に用いたものと同一の図6(b)に示す。図6(c)は本実施の形態による第二の帯域を使用したデータ通信時における利得の周波数特性を示した図であり、図6(d)は本実施の形態による第二の帯域を使用した通話時における利得の周波数特性を示した図である。各図の横軸Fは周波数、縦軸Gは利得、全て同一の破線Cは前記第一のアンテナエレメント単体の場合の特性(第二のアンテナエレメント無し)、実線D1、D2と同様に実線D3、D4は前記第二のアンテナエレメントが有る場合の特性を示す。図6(a)、図6(b)と同様に、F1は第一の帯域における送信帯1、F2は第一の帯域における受信帯1、F3は第二の帯域における送信帯2、F4は第二の帯域における受信帯2を示す。例えば、GSM方式とW−CDMA方式を搭載した携帯電話において、第一の帯域としてDCS帯、第二の帯域としてW−CDMA帯を利用するケース等がこれに相当する。
本実施の形態では、バリキャップ323の印加電圧が0Vのときに、第一の帯域を使用したデータ通信時には利得の周波数特性D1を示し、通話時には利得の周波数特性D2を示す。従って、上記実施の形態と同様、第一の帯域使用時には高品質なデータ通信・SARを低減した通話を行うことができる。
次に、バリキャップ323に印加電圧を与えることで第二のアンテナエレメント320の共振周波数を高域側に移動させると、データ通信時に利得の周波数特性D3を示し、通話時には利得の周波数特性D4を示す。従って、第二の帯域使用時においても高品質なデータ通信・SARを低減した通話を行うことができる。
以上より、本実施の形態によればマルチバンドで高品質なデータ通信が可能であるだけでなく、マルチバンドでSARを低減した通話が可能であるという利点がある。
(第5の実施の形態)
次に、本発明の第5の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。図10は、本実施の形態によるアンテナ装置の構成例を示す図である。第2、第4の実施の形態の説明に用いたものと同一の図6(a)から図6(d)までは、本実施の形態による利得の周波数特性を示している。
図10に示すように、本実施の形態によるアンテナ装置400は、板金等の導電性部材で形成された第一、第二のアンテナエレメント410、420を有し、第二のアンテナエレメント420は第一のアンテナエレメント410の給電部411付近で短絡される短絡部421を有し、開放端を筺体401上に設けられた導電性パターン426と接続するための接続ピン425と導電性パターン426の間に、第二のアンテナエレメント420の電気的長さを可変にするために導電性パターン426との接続をON/OFFする切り替え手段としてスイッチ423を設けることを特徴としている。
スイッチ423がON状態の場合には導電性パターン426と第二のアンテナエレメント420が接続されるため第二のアンテナエレメント420の電気的長さが長くなり、スイッチ423がOFF状態の場合よりも第二のアンテナエレメント420の共振周波数が低域側に移動する。
本実施の形態では、スイッチ423がON状態の場合は第4の実施の形態におけるバリキャップ323の印加電圧が0Vの状態と同様である(図6(a)のD1、図6(b)のD2)。また、本実施の形態ではスイッチ423がOFF状態の場合は第4の実施の形態におけるバリキャップ323の印加電圧を与えた状態と同様である(図6(c)のD3、図6(d)のD4)。従って、第4の実施形態と同様、本実施の形態によればマルチバンドで高品質なデータ通信が可能であるだけでなく、マルチバンドでSARを低減した通話が可能であるという利点がある。
以上のように、第2から第5の実施の形態では第二のアンテナエレメントの電気的長さを可変にすることのメリット等について示したが、前記第二のアンテナエレメントの不要共振による特性劣化が使用帯域内に存在する場合でも、特性劣化を許容できる特性であれば電気的長さを可変にする必要は無い。また、マルチバンドアンテナを想定して説明したが、必要であればシングルバンドアンテナに使用しても良い。
(第6の実施の形態)
次に、本発明の第6の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。図11は、本実施の形態によるアンテナ装置の構成例を示す図である。図11に示すように、本実施の形態によるアンテナ装置500は、板金等の導電性部材で形成された第一、第二のアンテナエレメント510、520を有する。
ここで、携帯無線機では、液晶を静電気から保護する観点から、液晶の周りに接地部531により筺体501に接地された銅箔等の導電性部材530を配置する場合が多い。本実施の形態では、接地部531を第一のアンテナエレメント510の給電部511付近で筺体501に短絡し、接地部531付近で第二のアンテナエレメント520の短絡部521を接続するような構成を取ることで、第一、第二のアンテナエレメント510,520が結合する。
使用周波数の略λ/4よりやや短い第二のアンテナエレメント520により、人体が近接しないデータ通信時には良好な特性が得られるため高品質な通信を行うことができ、人体が第二のアンテナエレメント520に近接する通話時には不要共振が使用帯域内に移動することで利得が低下し電流分布を変化させているためSARを大幅に低減できる。
従って、本実施の形態によれば第二のアンテナエレメント520を構成する上で、液晶の静電気対策用である銅箔等の導電性部材と一体設計することにより、第二のアンテナエレメント520を接地するための接続ピン等の部品を新規に必要とせずコストの削減が実現できるという利点がある。
変形例の携帯無線機用アンテナは、無線部を内蔵する筺体に、第一、第二のアンテナエレメントを有するものであって、前記第一のアンテナエレメントは前記筺体上に流れる電流を利用して使用周波数で励振し、前記筺体の側端部に該第一のアンテナエレメントを励振するための給電部を有し、前記第二のアンテナエレメントは、通話時に前記第一のアンテナエレメントより人体頭部に近接する位置に前記第一のアンテナエレメントと対向して配置され、前記第一のアンテナエレメントの給電点付近に短絡部を有し、前記第一のアンテナエレメントより短い電気的長さを有することを特徴としている。
なお、前記第一のアンテナエレメントは前記筺体上に流れる電流を利用して使用周波数で励振するため、使用周波数に対して略λ/4の電気的長さを持つλ/4アンテナであるものとすることができる。
また、人体頭部に近接する位置とは受話部の近くであることとすることができる。また、前記第一、第二のアンテナエレメントは、データ通信時には手で被覆されることを避けるため前記筺体の上端部に配置されるものとすることができる。
また、前記第二のアンテナエレメントは、電気的長さを可変にするための手段を備えることが好ましく、その一つとして前記短絡部と前記筺体に設けられた前記接地部との間に、前記短絡部と前記接地部の接続をON/OFFする切り替え手段を備えるものとすることができる。
また、前記第二のアンテナエレメントの電気的長さを可変にするための手段として、前記短絡部と前記筺体に設けられた前記接地部との間に、リアクタンスを可変にする可変リアクタンスを備えるものとすることができる。
また、前記第二のアンテナエレメントの電気的長さを可変にするための手段として、前記第二のアンテナエレメントの開放端部と前記筺体に設けられた第二の接地部との間に、前記開放端部と前記第二の接地部の接続をON/OFFする切り替え手段を備えるものとすることができる。
また、前記第二のアンテナエレメントの電気的長さを可変にするための手段として、前記第二のアンテナエレメントの開放端部と前記筺体上に設けられた導電性パターンとの接続をON/OFFする切り替え手段を備えるものとすることができる。
さらに、変形例の携帯無線機は、上記課題を達成するために、上記いずれかの携帯無線機用アンテナを含んでなることを特徴としている。
以上のような変形例によれば、筺体上に高周波電流を流すことで動作するアンテナにおいて、人体頭部が近接しないデータ通信時には高品質な通信を提供し、人体頭部が近接する通話時にはSARを低減できるという効果がある。即ち、第一のアンテナエレメントと第二のアンテナエレメントを電気的に結合させることにより、人体が近接しない場合には使用帯域において電流が同相で加わることで利得を高めることができる。また、人体が近接する場合には使用帯域において電流が逆相で打ち消しあうことで電流分布を変化させつつ利得が低下しているためSARを大幅に低減できる。また、第二のアンテナエレメントの電気的長さを可変にすることで、他帯域への影響を除去することや、マルチバンドで高品質なデータ通信・SARを低減した通話を行うことが可能である。
第1の変形例によれば、第一のアンテナエレメントの給電部付近で第二のアンテナエレメントを短絡し、前記第一のアンテナエレメントに依存する筐体上の高周波電流を前記第二のアンテナエレメントにも流すことで、前記第一のアンテナエレメントの共振周波数よりもやや高域側にある第二のアンテナエレメントの共振周波数において、前記第一、第二のアンテナエレメントが電気的に結合する。前記第二のアンテナエレメントの共振周波数よりもやや低い周波数では前記第二のアンテナエレメント上に前記第一のアンテナエレメントによる電流と同相の電流が流れ、前記第二のアンテナエレメントの共振周波数およびそれよりやや低い共振周波数では相互に電流を強め合い利得を高めることができる。この現象を有効共振と呼ぶ。即ち、前記第二のアンテナエレメントに人体が近接しないデータ通信時には、有効共振により利得を高めている周波数を使用帯域内とすることで、高品質なデータ通信を行うことができる。
また、係る構成によると、前記第二のアンテナエレメントの共振周波数からやや高域側の周波数では前記第二のアンテナエレメント上に前記第一のアンテナエレメントによる電流と逆相の電流が流れ、相互に電流を打ち消しあうことで電流分布を変化させるとともに利得が低下する。この現象を不要共振と呼ぶ。即ち、人体が第二のアンテナエレメントに近接する音声通話時には人体の誘電率による波長短縮効果により使用帯域外にあった不要共振が使用帯域内へと移動することで、若干利得が低下しつつ電流分布を変化させているためSARを大幅に低減した音声通話を行うことができる。
第2の変形例によれば、前記第一のアンテナエレメントを使用周波数に対して略λ/4の電気的長さにすることで前記第一のアンテナエレメントの給電部付近での電流が最大となるため、前記第一のアンテナエレメントによる筐体上に流れる電流を前記第二のアンテナエレメントに大きく流すことができ、前記第一、第二のアンテナエレメントを電気的に強く結合させることができるため大きな効果が得られる。
第3の変形例によれば、前記第二のアンテナエレメントを受話部付近に配置することで、通話時に人体頭部を前記第二のアンテナエレメントに確実に近づかせることができるため、SARを大幅に低減した音声通話を行うことができる。
第4の変形例によれば、前記第一、第二のアンテナエレメントを前記筺体の上端部に配置することで、データ通信時には人体が近づかず高品質なデータ通信を行うことができる。
第5の変形例によれば、前記第二のアンテナエレメントの電気的長さを可変にしているため第二のアンテナエレメントの共振周波数を調整でき、前記不要共振が他の使用周波数帯域に含まれる場合でも通信品質の劣化を回避することができる。
第6の変形例によれば、前記第二のアンテナエレメントの前記短絡部と前記筺体の前記接地部との間に接続をON/OFFする切り替え手段により、前記不要共振が他の使用周波数帯域に含まれる場合でも通信品質の劣化を回避することができる。即ち、前記短絡部と前記筺体の前記接地部との接続をOFFに切り替えて前記短絡部を開放とすることで、使用周波数付近では前記第二のアンテナエレメントには電流が流れなくなり、前記第二のアンテナエレメントを配置していない場合と同じこととなる。従って、他の使用周波数帯域において利得が低下する前記不要共振を除去することができる。
第7の変形例によれば、前記第二のアンテナエレメントの前記短絡部と前記筺体の前記接地部との間に設けた可変リアクタンスにより、前記第二のアンテナエレメントの電気的長さを可変にすることができるため、前記第二のアンテナエレメントの有効共振と不要共振の周波数を伴って移動させることができる。従って、前記不要共振が他の使用周波数帯域に含まれる場合に、可変リアクタンスによって前記第二のアンテナエレメントによる前記不要共振を使用帯域外に移動させることで通信品質の劣化を回避することができる。また、有効共振を他の使用帯域内に移動させることによりマルチバンドで高品質なデータ通信を行うことが可能であり、通話時には不要共振を他の使用送信帯域内に移動させることによりマルチバンドでSARを低減した通話を行うことができる。また、係る構成によると、前記第二のアンテナエレメントを配置可能なスペースが使用周波数に対して小さい場合、前記可変リアクタンスにより前記第二のアンテナエレメントの電気的長さを可変にすることができるため、スペース不足を補うことができる。
第8の変形例によれば、前記第二のアンテナエレメントの開放端部と前記筺体の前記開放端部付近に設けられた第二の接地部との接続をON/OFFする切り替え手段により、前記不要共振が他の使用周波数帯域に含まれる場合でも通信品質の劣化を回避することができる。即ち、前記開放端を前記切り替え手段により前記第二の接地部との接続をONに切り替えて短絡とすることで、前記第二のアンテナエレメントはアンテナとして動作しなくなり、前記第二のアンテナエレメントを配置していない場合と同じこととなる。従って、他の使用周波数帯域において利得が低下する前記不要共振を除去することができる。
第9の変形例によれば、前記第二のアンテナエレメントの前記開放端と前記筺体上に設けられた導電性パターンとの接続をON/OFFする切り替え手段により、前記第二のアンテナエレメントを複数の周波数で共振させることができるため、前記不要共振が他の使用周波数帯域に含まれる場合でも通信品質の劣化を回避することができる。即ち、前記開放端を前記切り替え手段により前記導電性パターンとの接続をONに切り替えて接続することで、前記第二のアンテナエレメントの電気的長さが長くなるため共振周波数が低域側に移動することとなる。従って、他の使用周波数帯域において利得が低下する前記不要共振を除去することや、他の使用周波数帯域において利得を高めることができる。
第10の変形例によれば、第1から第9までのいずれかの変形例による携帯無線機用アンテナを使用するため、データ通信時には高品質な通信を行うことが可能であり、且つ、通話時にはSARを大幅に低減した音声通話を行うことが可能な携帯無線機を得ることができる。
本発明は、音声やデータ等を通信する携帯無線機に搭載される内蔵型の携帯無線機用アンテナ及び携帯無線機に利用可能である。
本発明に係る携帯無線機用アンテナ及び携帯無線機の実施形態を示す斜視説明図である。 本発明に係る携帯無線機用アンテナ及び携帯無線機のデータ通信時における利得の周波数特性図である。 本発明に係る携帯無線機用アンテナ及び携帯無線機の通話時における利得の周波数特性図である。 本発明に係る携帯無線機用アンテナ及び携帯無線機の実施形態におけるデータ通信時の使用状態を示す説明図である。 本発明に係る携帯無線機用アンテナ及び携帯無線機の実施形態における通話時の使用状態を示す説明図である。 本発明に係る携帯無線機用アンテナ及び携帯無線機の実施形態における利得の周波数特性を示す説明図である。 本発明に係る携帯無線機用アンテナ及び携帯無線機の第2の実施形態を示す斜視説明図である。 本発明に係る携帯無線機用アンテナ及び携帯無線機の第3の実施形態を示す斜視説明図である。 本発明に係る携帯無線機用アンテナ及び携帯無線機の第4の実施形態を示す斜視説明図である。 本発明に係る携帯無線機用アンテナ及び携帯無線機の第5の実施形態を示す斜視説明図である。 本発明に係る携帯無線機用アンテナ及び携帯無線機の第6の実施形態を示す斜視説明図である。
符号の説明
1、101、201、301、401、501 筺体
2 角部
10、110、210、310、410、510 第一のアンテナエレメント
11、111、211、311、411、511 給電部
12、120、220、320、420、520 第二のアンテナエレメント
13、121、221、321、421 短絡部
14 受話部
15 液晶
16 操作用キー
17 送話部
18、124、324、521、531 接地部
20 樹脂筺体
30 手
31 人体頭部
100、200、300、400、500 アンテナ装置
122、222、322 マイクロストリップライン
123、223、423 スイッチ
224 第二の接地部
225、425 接続ピン
323 バリキャップ
426 導電性パターン
530 導電性部材

Claims (8)

  1. 同一の周波数帯を用いてデータ通信と音声通信とが可能な携帯電話であって、
    導電材料を使用して形成された部材と、
    前記部材に設けられた給電部と、
    前記給電部から給電されるアンテナエレメントと、
    前記部材に設けられた接地部と、
    前記接地部に接地し、前記部材を隔てて前記アンテナエレメントと対向して配置された導電性部材と
    を有し、
    前記給電部は前記アンテナエレメントの一端に給電し、
    前記アンテナエレメントは、前記一端とは異なる端が開放され、前記周波数帯における前記アンテナエレメントの使用周波数に対して略λ/4の長さであり、
    前記接地部は前記給電部の近傍に設けられ、
    前記導電性部材は前記略λ/4より短い長さであり、前記接地部とは異なる端が開放されていることを特徴とする携帯電話
  2. 前記導電性部材の近傍に受話部を有することを特徴とする、請求項1に記載の携帯電話
  3. 前記アンテナエレメント及び前記導電性部材は、前記部材の上端部に配置されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の携帯電話
  4. 前記携帯電話は第一の周波数帯域と、第一の周波数帯域とは異なる第二の周波数帯域とにおいて通信可能であり、
    前記携帯電話は前記第一の周波数帯域の通信か前記第二の周波数帯域の通信かを判別した結果に基づいて、前記導電性部材から前記接地部への接続の有無を切り替えることを特徴とする、請求項1から3までのいずれか1項に記載の携帯電話
  5. 前記導電性部材と前記接地部との間に、前記導電性部材と前記接地部の接続をON/OFFする切り替え手段を備えることを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項に記載の携帯電話
  6. 前記導電性部材と前記接地部との間に、リアクタンスを可変にする可変リアクタンスを設けたことを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項に記載の携帯電話
  7. 前記導電性部材の開放端部と前記部材に設けられた第二の接地部との間に、前記開放端部と前記第二の接地部の接続をON/OFFする切り替え手段を備えることを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項に記載の携帯電話
  8. 前記導電性部材は、前記導電性部材の開放端部と前記部材上に設けられた導電性パターンとの間に、前記開放端部と前記導電性パターンの接続をON/OFFする切り替え手段を備えることを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項に記載の携帯電話
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