JP4726740B2 - 光学補償フィルム及び液晶表示装置 - Google Patents
光学補償フィルム及び液晶表示装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4726740B2 JP4726740B2 JP2006224923A JP2006224923A JP4726740B2 JP 4726740 B2 JP4726740 B2 JP 4726740B2 JP 2006224923 A JP2006224923 A JP 2006224923A JP 2006224923 A JP2006224923 A JP 2006224923A JP 4726740 B2 JP4726740 B2 JP 4726740B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid crystal
- film
- retardation
- layer
- retardation layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Polarising Elements (AREA)
- Liquid Crystal (AREA)
Description
また、負の固有複屈折を有するスチレン系ポリマーやディスコチック液晶性化合物からなる光学補償フィルムを使用した方法(特許文献2、3、4参照)や、光学補償フィルムとして複屈折が正で光学軸がフィルムの面内にある膜と複屈折が正で光学軸がフィルムの法線方向にある膜とを組み合わせる方法(特許文献5参照)、レターデーションが二分の一波長の二軸性の光学補償シートを使用する方法(特許文献6参照)、偏光板の保護膜として負のレターデーションを有する膜を使い、この表面に正のレターデーションを有する光学補償層を設ける方式(特許文献7参照)が提案されている。
[1] 光学異方性を示す第1位相差層と光学異方性を示す第2位相差層の少なくとも2層を有する光学補償フィルムであって、
第1及び第2位相差層の波長λにおける面内のレターデーションをRe(λ)、厚さ方向のレターデーションをRth(λ)とする場合、
第1位相差層の波長450nmにおけるReとRthの比Re/Rth(450nm)が、波長550nmにおけるRe/Rth(550nm)の0.4〜0.95倍であり、波長650nmにおけるRe/Rth(650nm)が、Re/Rth(550nm)の1.05〜1.93倍であり、Rth(550nm)が70nm〜400nmであり、且つRe(550nm)が20nm〜150nmであり、及び
第2位相差層のRe(550nm)が略0、且つRth(550nm)が−80nm〜−400nmである光学補償フィルム。
[2] 少なくとも、第1偏光膜と、第1位相差層と、第2位相差層と、液晶層及び該液晶層を挟持ずる一対の基板を有する液晶セルとを含み、黒表示時に液晶層中の液晶分子が前記一対の基板の表面に対して実質的に平行に配向する液晶表示装置であって、
第1及び第2位相差層の波長λにおける面内のレターデーションをRe(λ)、厚さ方向のレターデーションをRth(λ)とする場合、
第1位相差層の波長450nmにおけるReとRthの比Re/Rth(450nm)が、波長550nmにおけるRe/Rth(550nm)の0.4〜0.95倍であり、波長650nmにおけるRe/Rth(650nm)が、Re/Rth(550nm)の1.05〜1.93倍であり、Rth(550nm)が70nm〜400nmであり、且つRe(550nm)が20nm〜150nmであり、
第2位相差層のRe(550nm)が略0、且つRth(550nm)が−80nm〜−400nmであり、及び
第1偏光膜の透過軸が黒表示時の液晶層中の液晶分子の遅相軸方向に平行である液晶表示装置。
[3] 前記第1偏光膜、前記第1位相差層、前記第2位相差層及び前記液晶セルが、この順序で配置され、且つ前記第1位相差層の遅相軸が、前記第1偏光膜の透過軸に実質的に平行である[2]の液晶表示装置。
[4] 前記第1偏光膜、前記第2位相差層、前記第1位相差層及び前記液晶セルがこの順序で配置され、且つ前記第1位相差層の遅相軸が前記第1偏光膜の透過軸に実質的に直交である[2]の液晶表示装置。
[5] 前記第1偏光膜の透過軸と直交する透過軸を有する第2偏光膜をさらに有し、前記第1及び第2偏光膜との間に、前記第1位相差層、前記第2位相差層及び前記液晶セルが配置されている[2]〜[4]のいずれかの液晶表示装置。
[6] 前記第1偏光膜及び/又は第2偏光膜を挟んで配置された一対の保護膜を有し、該一対の保護膜のうち液晶層に近い側の保護膜の厚み方向のレターデーションRthが40nm以下である[2]〜[5]のいずれかの液晶表示装置。
[7] 前記第1偏光膜及び/又は第2偏光膜を挟んで配置された一対の保護膜を有し、該一対の保護膜のうち液晶層に近い側の保護膜がセルロースアシレートフィルム又はノルボルネン系フィルムである[2]〜[6]のいずれかの液晶表示装置。
[8] 前記第2位相差層が、棒状液晶化合物を含有する組成物から形成された層を含み、前記層中において棒状液晶化合物の分子が実質的に垂直配向した状態に固定されている[2]〜[7]のいずれかの液晶表示装置。
上記において、法線方向から面内の遅相軸を回転軸として、ある傾斜角度にレターデーションの値がゼロとなる方向をもつフィルムの場合には、その傾斜角度より大きい傾斜角度でのレターデーション値はその符号を負に変更した後、KOBRA 21ADHまたはWRが算出する。
尚、遅相軸を傾斜軸(回転軸)として(遅相軸がない場合にはフィルム面内の任意の方向を回転軸とする)、任意の傾斜した2方向からレターデーション値を測定し、その値と平均屈折率の仮定値及び入力された膜厚値(d)を基に、以下の式(1)及び式(2)よりRthを算出することもできる。
上記式中のnxは面内における遅相軸方向の屈折率を表し、nyは面内においてnxに直交する方向の屈折率を表し、nzはnx及びnyに直交する方向の屈折率を表す。
ここで、本明細書においては、R、G、Bの波長として、Rは波長650nm、Gは波長550nm、Bは波長450nmを用いた。R、G、Bの波長は必ずしもこの波長で代表されるものではないが、本発明の効果を奏する光学特性を規定するのに適当な波長であると考えられる。
[液晶表示装置]
図1に示す液晶表示装置は、偏光膜8及び20と、第1位相差層10と、第2位相差層12と、基板13及び17と、該基板に挟持される液晶層15とを有する。偏光膜8及20は、それぞれ保護膜7aと7b及び19aと19bによって挟持されている。
図1に示す液晶表示装置では、偏光膜8が二枚の保護膜7a及び7bに挟持された構成を示しているが、保護膜7bはなくてもよい。また、偏光膜20も二枚の保護膜19a及び19bに挟持されているが、液晶層15に近い側の保護膜19aはなくてもよい。なお、図1の態様では、第1位相差層及び第2位相差層は、液晶セルの位置を基準にして、液晶セルと視認側の偏光膜との間に配置されていてもよいし、液晶セルと背面側の偏光膜との間に配置されていてもよい。
図4では、偏光膜20を通った光の偏光状態はA点に相当する。一方、偏光膜8の吸収軸方向すなわち偏光膜8で完全に吸収される偏光状態はB点に相当する。一般的に黒表示時に斜め方向におけるOFF AXISの光りぬけが生じるのは、このA点とB点がずれていることに起因する。光学補償フィルムの役割は、最初の偏光状態であるA点の偏光状態を、液晶層を通過することによる遷移も含めて、最終的にB点の偏光状態に変換することである。仮に、最終的に偏光状態がB点ではないB’点となった場合は、B’点のB点からの距離に比例した光り抜けが生じることになる。本態様では、所定の光学特性を示す第1及び第2位相差層を組み合わせて、所定の順番で配置することにより、最終的な偏光状態をB点として、黒表示時の斜め方向の光抜けを防止するとともに、視野角に依存した色ずれを抑制している。
図3の液晶表示装置は、第2位相差層12及び第1位相差層10の配置順序が逆転し、第2位相差層12が偏光膜8及び第1位相差層10の間に配置されている。図3に示す態様では、第1位相差層10は、その遅相軸11が、偏光膜8の透過軸9と黒表示時の液晶層15中の液晶分子の遅相軸方向16は直交に配置される。なお、図3の態様では、第1位相差層及び第2位相差層は、液晶セルの位置を基準にして、液晶セルと視認側の偏光膜との間に配置されていてもよいし、液晶セルと背面側の偏光膜との間に配置されていてもよい。
[第1位相差層]
本発明に利用される第1位相差層は、Rth(550nm)が70〜400nmであり、且つRe(550nm)が20〜150nmである。斜め方向の光漏れをより低減するためには、第1位相差層のRe(550nm)は、40nm〜115nmであるのがより好ましく、60nm〜95nmであるのがさらに好ましく、Rth(550nm)は、100〜400nmであるのが好ましく、200〜300nmであるのがより好ましい。さらに、前記第1位相差層は、波長450nmにおけるReとRthの比Re/Rth(450nm)が、波長550nmにおけるRe/Rth(550nm)の0.4〜0.95倍(好ましくは、0.5〜0.8倍)であり、波長650nmにおけるRe/Rth(650nm)が、Re/Rth(550nm)の1.05〜1.93倍(好ましくは1.2〜1.6倍)である。Re/Rth(550nm)は0.1〜0.6であるのが好ましく、0.15〜0.4であるのがより好ましく、0.18〜0.3であるのがさらに好ましい。
また、第1位相差層のNz=(nx−nz)/(nx−ny)で定義されるNzは、1.5〜7であるのが好ましく、2.0〜5.5であるのがより好ましく、2.5〜4.5であるのがさらに好ましい。
また、配向ムラや位相差ムラの少ないものが好ましい。その厚さは、位相差等により適宜に決定し得るが、一般的には、薄型化の点より1〜300μmであるのが好ましく、10〜200μmであるのがより好ましく、20〜150μmであるのがさらに好ましい。
上記シート又はフィルムの延伸は、該透明高分子のガラス転移温度をTgとするとき、好ましくはTg−30℃からTg+60℃の温度範囲、より好ましくはTg−10℃〜Tg+50℃の温度範囲にて、少なくとも一方向に好ましくは1.01〜2倍の延伸倍率で行う。延伸方向は少なくとも一方向であればよいが、その方向は、シートが押出成形で得られたものである場合には、樹脂の機械的流れ方向(押出方向)であることが好ましく、延伸方法は自由収縮一軸延伸法、幅固定一軸延伸法、二軸延伸法などが好ましい。光学特性の制御はこの延伸倍率と加熱温度を制御することによって行なうことができる。
セルロースアシレートの原料綿は、公知の原料を用いることができる(例えば、発明協会公開技法2001−1745参照)。また、セルロースアシレートの合成も公知の方法で行なうことができる(例えば、右田他、木材化学180〜190頁(共立出版、1968年)参照)。セルロースアシレートの粘度平均重合度は200〜700が好ましく250〜500が更に好ましく250〜350が最も好ましい。また、本発明に使用するセルロースエステルは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーによるMw/Mn(Mwは質量平均分子量、Mnは数平均分子量)の分子量分布が狭いことが好ましい。具体的なMw/Mnの値としては、1.5〜5.0であることが好ましく、2.0〜4.5であることがさらに好ましく、3.0〜4.0であることがよりさらに好ましい。
アシル基がアセチル基であることが最も好ましく、アシル基がアセチル基であるセルロースアセテートを用いる場合には、酢化度が59.0〜62.5%が好ましく、59.0〜61.5%がさらに好ましい。酢化度がこの範囲にあると、流延時の搬送テンションによってReが所望の値より大きくなることもなく、面内ばらつきも少なく、温湿度によってレターデーション値の変化も少ない。
6位のアシル基の置換度は、Re、Rthのばらつきを抑制する観点から、0.9以上が好ましい。
本発明では、少なくとも二つの芳香族環を有する棒状化合物をレターデーション制御剤として用いるのが好ましい。該棒状化合物は、直線的な分子構造を有することが好ましい。直線的な分子構造とは、熱力学的に最も安定な構造において棒状化合物の分子構造が直線的であることを意味する。熱力学的に最も安定な構造は、結晶構造解析又は分子軌道計算によって求めることができる。例えば、分子軌道計算ソフト(例、WinMOPAC2000、富士通(株)製)を用いて分子軌道計算を行い、化合物の生成熱が最も小さくなるような分子の構造を求めることができる。分子構造が直線的であるとは、上記のように計算して求められる熱力学的に最も安定な構造において、分子構造で主鎖の構成する角度が140度以上であることを意味する。
一般式(I):Ar1−L1−Ar2
上記一般式(I)において、Ar1及びAr2は、それぞれ独立に、芳香族基である。
本明細書において、芳香族基は、アリール基(芳香族性炭化水素基)、置換アリール基、芳香族性ヘテロ環基及び置換芳香族性ヘテロ環基を含む。
アリール基及び置換アリール基の方が、芳香族性ヘテロ環基及び置換芳香族性ヘテロ環基よりも好ましい。芳香族性へテロ環基のヘテロ環は、一般には不飽和である。芳香族性ヘテロ環は、5員環、6員環又は7員環であることが好ましく、5員環又は6員環であることがさらに好ましい。芳香族性へテロ環は一般に最多の二重結合を有する。ヘテロ原子としては、窒素原子、酸素原子又は硫黄原子が好ましく、窒素原子又は硫黄原子がさらに好ましい。芳香族性へテロ環の例には、フラン環、チオフェン環、ピロール環、オキサゾール環、イソオキサゾール環、チアゾール環、イソチアゾール環、イミダゾール環、ピラゾール環、フラザン環、トリアゾール環、ピラン環、ピリジン環、ピリダジン環、ピリミジン環、ピラジン環、及び1,3,5−トリアジン環が含まれる。
芳香族基の芳香族環としては、ベンゼン環、フラン環、チオフェン環、ピロール環、オキサゾール環、チアゾール環、イミダゾール環、トリアゾール環、ピリジン環、ピリミジン環及びピラジン環が好ましく、ベンゼン環が特に好ましい。
アルキルアミノ基、アルコキシカルボニル基、アルコキシ基及びアルキルチオ基のアルキル部分とアルキル基とは、さらに置換基を有していてもよい。アルキル部分及びアルキル基の置換基の例には、ハロゲン原子、ヒドロキシル、カルボキシル、シアノ、アミノ、アルキルアミノ基、ニトロ、スルホ、カルバモイル、アルキルカルバモイル基、スルファモイル、アルキルスルファモイル基、ウレイド、アルキルウレイド基、アルケニル基、アルキニル基、アシル基、アシルオキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アルコキシカルボニルアミノ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルキルスルホニル基、アミド基及び非芳香族性複素環基が含まれる。アルキル部分及びアルキル基の置換基としては、ハロゲン原子、ヒドロキシル、アミノ、アルキルアミノ基、アシル基、アシルオキシ基、アシルアミノ基、アルコキシカルボニル基及びアルコキシ基が好ましい。
アルキレン基は、環状構造を有していてもよい。環状アルキレン基としては、シクロヘキシレンが好ましく、1,4−シクロへキシレンが特に好ましい。鎖状アルキレン基としては、直鎖状アルキレン基の方が分岐を有するアルキレン基よりも好ましい。
アルキレン基の炭素原子数は、1〜20であることが好ましく、より好ましくは1〜15であり、さらに好ましくは1〜10であり、さらに好ましくは1〜8であり、最も好ましくは1〜6である。
L−1:−O−CO−アルキレン基−CO−O−
L−2:−CO−O−アルキレン基−O−CO−
L−3:−O−CO−アルケニレン基−CO−O−
L−4:−CO−O−アルケニレン基−O−CO−
L−5:−O−CO−アルキニレン基−CO−O−
L−6:−CO−O−アルキニレン基−O−CO−
L−7:−O−CO−アリーレン基−CO−O−
L−8:−CO−O−アリーレン基−O−CO−
L−9:−O−CO−アリーレン基−CO−O−
L−10:−CO−O−アリーレン基−O−CO−
一般式(II):Ar1−L2−X−L3−Ar2
上記一般式(II)において、Ar1及びAr2は、それぞれ独立に、芳香族基である。芳香族基の定義及び例は、一般式(I)のAr1及びAr2と同様である。
アルキレン基の炭素原子数は、1〜10であることが好ましく、より好ましくは1〜8であり、さらに好ましくは1〜6であり、さらに好ましくは1〜4であり、1又は2(メチレン又はエチレン)であることが最も好ましい。L2及びL3は、−O−CO−又はCO−O−であることが特に好ましい。
その他、好ましい化合物を以下に示す。
ソルベントキャスト法により作製したセルロースアシレートフィルムを用いるのが好ましい。ソルベントキャスト法では、セルロースアシレートを有機溶媒に溶解して調製した溶液(ドープ)を用いてフィルムを製造する。有機溶媒は、炭素原子数が3〜12のエーテル、炭素原子数が3〜12のケトン、炭素原子数が3〜12のエステル及び炭素原子数が1〜6のハロゲン化炭化水素から選ばれる溶媒を含むことが好ましい。エーテル、ケトン及びエステルは、環状構造を有していてもよい。エーテル、ケトン及びエステルの官能基(すなわち、−O−、−CO−及びCOO−)のいずれかを二つ以上有する化合物も、有機溶媒として用いることができる。有機溶媒は、アルコール性水酸基のような他の官能基を有していてもよい。二種類以上の官能基を有する有機溶媒の場合、その炭素原子数は、いずれかの官能基を有する化合物の規定範囲内であればよい。
炭素原子数が3〜12のエステル類の例には、エチルホルメート、プロピルホルメート、ペンチルホルメート、メチルアセテート、エチルアセテート及びペンチルアセテートが含まれる。二種類以上の官能基を有する有機溶媒の例には、2−エトキシエチルアセテート、2−メトキシエタノール及び2−ブトキシエタノールが含まれる。ハロゲン化炭化水素の炭素原子数は、1又は2であることが好ましく、1であることが最も好ましい。ハロゲン化炭化水素のハロゲンは、塩素であることが好ましい。ハロゲン化炭化水素の水素原子が、ハロゲンに置換されている割合は、25〜75モル%であることが好ましく、30〜70モル%であることがより好ましく、35〜65モル%であることがさらに好ましく、40〜60モル%であることが最も好ましい。メチレンクロリドが、代表的なハロゲン化炭化水素である。二種類以上の有機溶媒を混合して用いてもよい。
セルロースアシレートの量は、得られる溶液中に10〜40質量%含まれるように調整する。セルロースアシレートの量は、10〜30質量%であることがさらに好ましい。有機溶媒(主溶媒)中には、後述する任意の添加剤を添加しておいてもよい。溶液は、常温(0〜40℃)でセルロースアシレートと有機溶媒とを攪拌することにより調製することができる。高濃度の溶液は、加圧及び加熱条件下で攪拌してもよい。具体的には、セルロースアシレートと有機溶媒とを加圧容器に入れて密閉し、加圧下で溶媒の常温における沸点以上、かつ溶媒が沸騰しない範囲の温度に加熱しながら攪拌する。加熱温度は、通常は40℃以上であり、好ましくは60〜200℃であり、さらに好ましくは80〜110℃である。
冷却速度は、4℃/分以上であることが好ましく、8℃/分以上であることがさらに好ましく、12℃/分以上であることが最も好ましい。冷却速度は、速いほど好ましいが、10000℃/秒が理論的な上限であり、1000℃/秒が技術的な上限であり、そして100℃/秒が実用的な上限である。なお、冷却速度は、冷却を開始する時の温度と最終的な冷却温度との差を冷却を開始してから最終的な冷却温度に達するまでの時間で割った値である。
加温速度は、4℃/分以上であることが好ましく、8℃/分以上であることがさらに好ましく、12℃/分以上であることが最も好ましい。加温速度は、速いほど好ましいが、10000℃/秒が理論的な上限であり、1000℃/秒が技術的な上限であり、そして100℃/秒が実用的な上限である。なお、加温速度は、加温を開始する時の温度と最終的な加温温度との差を加温を開始してから最終的な加温温度に達するまでの時間で割った値である。
以上のようにして、均一な溶液が得られる。なお、溶解が不充分である場合は冷却、加温の操作を繰り返してもよい。溶解が充分であるかどうかは、目視により溶液の外観を観察するだけで判断することができる。
なお、セルロースアシレート(酢化度:60.9%、粘度平均重合度:299)を冷却溶解法によりメチルアセテート中に溶解した20質量%の溶液は、示差走査熱量測定(DSC)によると、33℃近傍にゾル状態とゲル状態との疑似相転移点が存在し、この温度以下では均一なゲル状態となる。従って、この溶液は疑似相転移温度以上、好ましくはゲル相転移温度プラス10℃程度の温度で保存する必要がある。ただし、この疑似相転移温度は、セルロースアシレートの酢化度、粘度平均重合度、溶液濃度や使用する有機溶媒により異なる。
ドープは、ドラム又はバンド上に流延し、溶媒を蒸発させてフィルムを形成する。流延前のドープは、固形分量が18〜35%となるように濃度を調整することが好ましい。ドラム又はバンドの表面は、鏡面状態に仕上げておくことが好ましい。ソルベントキャスト法における流延及び乾燥方法については、米国特許2336310号、同2367603号、同2492078号、同2492977号、同2492978号、同2607704号、同2739069号、同2739070号、英国特許640731号、同736892号の各明細書、特公昭45−4554号、同49−5614号、特開昭60−176834号、同60−203430号、同62−115035号の各公報に記載がある。
ドープは、表面温度が10℃以下のドラム又はバンド上に流延することが好ましい。流延してから2秒以上風に当てて乾燥することが好ましい。得られたフィルムをドラム又はバンドから剥ぎ取り、さらに100から160℃まで逐次温度を変えた高温風で乾燥して残留溶剤を蒸発させることもできる。以上の方法は、特公平5−17844号公報に記載がある。この方法によると、流延から剥ぎ取りまでの時間を短縮することが可能である。この方法を実施するためには、流延時のドラム又はバンドの表面温度においてドープがゲル化することが必要である。
可塑剤の添加量は、セルロースアシレートの量の0.1〜25質量%であることが好ましく、1〜20質量%であることがさらに好ましく、3〜15質量%であることが最も好ましい。
セルロースアシレートフィルムは、延伸処理によりレターデーションを調整することができる。延伸倍率は、3〜100%であることが好ましい。
延伸方法としては、特に制限されず、既存の方法を用いることができるが、面内の均一性の観点から特にテンター延伸が好ましく用いられる。前記セルロースアシレートフィルムは少なくとも100cm以上の幅であることが好ましく、全幅のRe値のばらつきが±5nmであることが好ましく、±3nmであることが更に好ましい。また、Rth値のバラツキは±10nmが好ましく、±5nmであることが更に好ましい。また、長さ方向のRe値、及びRth値のバラツキも幅方向のバラツキの範囲内であることが好ましい。
また延伸処理は製膜工程の途中で行ってもよいし、製膜して巻き取った原反を延伸処理してもよい。前者の場合には残留溶剤量を含んだ状態で延伸を行ってもよく、残留溶剤量が2〜30%で好ましく延伸することができる。この際、フィルムを長手方向に搬送しながら長手方向と直交する方向に延伸して該フィルムの遅相軸が該フィルムの長尺方向に対して直交するようにすることが好ましい。
延伸温度は延伸時の残留溶剤量と膜厚によって適当な条件を選ぶことができる。残留溶剤を含む状態で延伸した場合には、延伸後に乾燥させることが好ましい。乾燥方法は前記フィルムの製膜に記載の方法に準じて行うことができる。
延伸後のセルロースアシレートフィルムの厚さは、110μm以下、好ましくは40〜110μmであり、より好ましくは60〜110μmであり、80〜110μmであることが好ましい。
前記第1位相差層がセルロースアシレートフィルムからなる場合は、該セルロースアシレートフィルムを偏光板の透明保護膜として利用してもよい。かかる場合は、セルロースアシレートフィルムを表面処理することが好ましい。
表面処理としては、コロナ放電処理、グロー放電処理、火炎処理、酸処理、アルカリ処理又は紫外線照射処理を実施する。酸処理又はアルカリ処理、すなわちセルロースアシレートに対するケン化処理を実施することが特に好ましい。
なお、第1位相差層としてセルロースアシレートフィルムを用いる場合は、該セルロースアシレートフィルムは、第2位相差層の支持体を兼ねていてもよい。
本発明の液晶表示装置が有する第2位相差層は、Re(550nm)が略0、Rth(550nm)が−80nm〜−400nmである。前記第2位相差層のRth(550nm)のより好ましい範囲は、他の光学部材の光学特性に応じて変動し、特に、より近くに位置する偏光膜の保護膜(例えば、トリアセチルセルロースフィルム)のRthに応じて、大きく変動する。斜め方向の光漏れを効果的に低減するためには、第2位相差層のRth(550nm)は、−100nm〜−340nmであるのがより好ましく、−120nm〜−270nmであるのがさらに好ましい。一方、第2位相差層のRe(550nm)は、0近傍の値になる。具体的には、面内レターデーションRe(550nm)は、0〜50nmであるのが好ましく、0〜20nmであるのがより好ましい。
また、上記光学特性を満足する、液晶性組成物から形成された光学異方性層としては、キラル構造単位を含んだコレステリックディスコチック液晶化合物を含有する組成物を基板表面に塗布し、コレステリックディスコチック液晶化合物の分子を配向させて、その螺旋軸を基板に略垂直とした後、その配向状態に固定して形成した層;及び屈折率異方性が正の棒状液晶化合物を含有する組成物を、基板表面に塗布し、棒状液晶化合物の分子の長軸を基板表面に略垂直に配向させた後、固定して形成した層;などを例示することができる(例えば、特開平6−331826号公報や特許第2853064号等参照)。棒状液晶化合物は低分子化合物であってもよく、高分子化合物であってもよい。さらに、一の光学異方性層のみならず複数の光学異方性層を積層して、上記光学特性を示す第2位相差層を構成することもできる。また、支持体と光学異方性層との積層体全体で上記光学特性を満たすようにして、第2位相差層を構成してもよい。用いる棒状液晶化合物としては、配向固定させる温度範囲で、ネマチック液晶相、スメクチック液晶相、リオトロピック液晶相状態をとるものが好適に用いられる。揺らぎの無い均一な垂直配向が得られるスメクチックA相、B相を示す液晶が好ましい。特にまた、添加剤の存在下において、適切な配向温度範囲で、上記液晶状態となる棒状液晶性化合物については、該添加剤と棒状液晶性化合物を含有する組成物を用いて層を形成するのも好ましい。
本発明において、前記第2位相差層は、棒状液晶性化合物を含む組成物から形成してもよい。前記棒状液晶性化合物としては、アゾメチン類、アゾキシ類、シアノビフェニル類、シアノフェニルエステル類、安息香酸エステル類、シクロヘキサンカルボン酸フェニルエステル類、シアノフェニルシクロヘキサン類、シアノ置換フェニルピリミジン類、アルコキシ置換フェニルピリミジン類、フェニルジオキサン類、トラン類及びアルケニルシクロヘキシルベンゾニトリル類が好ましく用いられる。以上のような低分子液晶性分子だけではなく、高分子液晶性分子も用いることができる。液晶分子には活性光線や電子線、熱などによって重合や架橋反応を起こしうる部分構造を有するものが好適に用いられる。その部分構造の個数は1〜6個、好ましくは1〜3個である。
液晶性化合物の分子を配向膜側で垂直に配向させるためには、配向膜の表面エネルギーを低下させることが重要である。具体的には、ポリマーの官能基により配向膜の表面エネルギーを低下させ、これにより液晶性化合物を立てた状態にする。配向膜の表面エネルギーを低下させる官能基としては、フッ素原子及び炭素原子数が10以上の炭化水素基が有効である。フッ素原子又は炭化水素基を配向膜の表面に存在させるために、ポリマーの主鎖よりも側鎖にフッ素原子又は炭化水素基を導入することが好ましい。含フッ素ポリマーは、フッ素原子を0.05〜80質量%の割合で含むことが好ましく、0.1〜70質量%の割合で含むことがより好ましく、0.5〜65質量%の割合で含むことがさらに好ましく、1〜60質量%の割合で含むことが最も好ましい。炭化水素基は、脂肪族基、芳香族基又はそれらの組み合わせである。脂肪族基は、環状、分岐状あるいは直鎖状のいずれでもよい。脂肪族基は、アルキル基(シクロアルキル基であってもよい)又はアルケニル基(シクロアルケニル基であってもよい)であることが好ましい。炭化水素基は、ハロゲン原子のような強い親水性を示さない置換基を有していてもよい。炭化水素基の炭素原子数は、10〜100であることが好ましく、10〜60であることがさらに好ましく、10〜40であることが最も好ましい。ポリマーの主鎖は、ポリイミド構造又はポリビニルアルコール構造を有することが好ましい。
後述の空気界面配向剤の内、酸性を示すものを使用してもよい。また、4級アンモニウム塩類も好適に用いることができる。その混合量は高分子に対して、0.1質量%〜20質量%であることが好ましく、0.5質量%〜10質量%であることがさらに好ましい。
通常、液晶性化合物は、空気界面側では傾斜して配向する性質を有するので、均一に垂直配向した状態を得るために、空気界面側において液晶性化合物を垂直に配向制御することが必要である。この目的のために、空気界面側に偏在して、その排除体積効果や静電気的な効果によって液晶性化合物を垂直に配向させる作用を及ぼす化合物を前記組成物中に含有させて、位相差膜を形成するのが好ましい。
上記の液晶性化合物と共に、可塑剤、界面活性剤、重合性モノマー等を併用して、塗工膜の均一性、膜の強度、液晶性化合物の配向性等を向上させることができる。これらの素材は液晶性化合物と相溶性を有し、配向を阻害しないことが好ましい。
本発明では、液晶性化合物を含有する組成物から形成された光学異方性層を、支持体上に形成し、支持体と光学異方性層との積層体を第2位相差層または第1位相差層として用いてもよい。
支持体は透明であるのが好ましく、具体的には、光透過率が80%以上であるのが好ましい。支持体は、波長分散が小さいのが好ましく、具体的には、Re400/Re700の比が1.2未満であることが好ましい。中でも、ポリマーフィルムが好ましい。透明支持体は第1位相差層、第2位相差層又は偏光板保護膜を兼ねることもできる。また、透明支持体と液晶組成物から形成された光学異方性層全体で、第1位相差層又は第2位相差層を構成していてもよい。支持体の光学異方性は小さいのが好ましく、面内レターデーション(Re)が20nm以下であることが好ましく、10nm以下であることがさらに好ましく、5nm以下であることが最も好ましい。
本発明の液晶表示装置では、第1及び第2偏光膜用保護膜としては、可視光領域に吸収が無く、光透過率が80%以上であり、複屈折性に基づくレターデーションが小さいものが好ましい。具体的には、面内のReが0〜30nmが好ましく、0〜15nmがより好ましく、0〜5nmがよりさらに好ましい。さらに、厚み方向のレターデーションRthは0〜40nmであることが好ましく、0〜20nmがより好ましく、0〜10nmであることがよりさらに好ましい。この特性を有するフィルムであれば好適に用いることができるが、偏光膜の耐久性の観点からはセルロースアシレートやノルボルネン系のフィルムがより好ましい。セルロースアシレートフィルムのRthを小さくする方法として、特開平11−246704号公報、特開2001−247717号公報、特願2003−379975号明細書に記載の方法などが挙げられる。また、セルロースアシレートフィルムの厚みを小さくすることによっても、Rthを小さくすることができる。第1及び第2偏光膜用保護膜としてのセルロースシレートフィルムの厚みは10〜100μmであることが好ましく、10〜60μmであるのがより好ましく、20〜45μmであることがさらに好ましい。
本発明は、前記第1位相差層と第2位相差層とを有する光学補償フィルムにも関する。例えば、本発明の光学補償フィルムの一態様は、第1位相差層の光学特性を満足するポリマーフィルム(好ましくはセルロースアシレートフィルム)と、該フィルム上に、第2位相差層の光学特性を満足する、液晶組成物から形成された光学異方性層とを有する光学補償フィルムである。前記液晶組成物は、棒状液晶性化合物を含有しているのが好ましく、層中において棒状液晶性化合物の分子が垂直配向状態に固定されているのが好ましい。
[実施例1]
図1に示した構成の液晶表示装置について光学シミュレーションを実施し、効果の確認を行った。光学計算には、シンテック社製のLCD Master Ver6.08を用いた。液晶セルや電極、基板、偏光板等は、液晶ディスプレイ用に従来から用いられているものがそのまま使用できる。液晶材料にはLCD Masterに付属のZLI−4792を用いた。液晶セルの配向はプレチルト角0度でパラレル配向の水平配向とし、基板のセルギャップを3.04ミクロンとし、正の誘電率異方性を有する液晶材料で液晶のレターデーション(即ち、記液晶層の厚さd(ミクロン)と屈折率異方性Δnとの積Δn・d)を、300nmとした。偏光膜にはLCD Masterに付属のG1220DUを用いた。
第1位相差層のRe及びRthは、以下の表1に示す光学特性になるよう設定した。第2位相差層のRthは300nm、及びReは0nmに設定した。また下側偏光板の保護膜19aのRth及びReは、0nmとした。光源にはLCD Masterに付属のBacklight光源を用いた。
このようにして、図1と同一の構成で、且つ記表1に示す諸特性の液晶表示装置No.1〜6を構成した。
液晶表示装置No.1〜6のそれぞれについて、正面における透過率が最も小さくなる電圧、すなわち黒電圧を印加した時の、方位角0°且つ極角60°の視野角方向における黒表示透過率(%)、及び方位角0°且つ極角60°と、方位角180°且つ極角60°との色ずれΔxを求めた。結果は表1に示す。
液晶表示装置No.1は、第1位相差層の波長分散性が本発明の範囲外であり、これと比較すると、第1位相差層のλ=450nmにおけるReとRthの比であるRe/Rthが、λ=550nmにおけるRe/Rthの値の0.5〜0.9倍であり、且つλ=650nmにおけるRe/Rthが、λ=550nmにおけるRe/Rthの値の1.1〜1.6倍である液晶表示装置No.2〜6は、黒表示時の光漏れ及び視野角に依存した色ズレが軽減されていることが理解できる。
2 画素電極
3 表示電極
4 ラビング方向
5a、5b 黒表示時の液晶化合物のダイレクター
6a、6b 白表示時の液晶化合物のダイレクター
7a,7b、19a,19b 偏光膜用保護膜
8、20 偏光膜
9、21 偏光膜の偏光透過軸
10 第1位相差層
11 第1位相差層の遅相軸
12 第2位相差層
13、17 セル基板
14、18 セル基板ラビング方向
15 液晶層
16 液晶層の遅相軸方向
Claims (7)
- 少なくとも、第1偏光膜と、第1位相差層と、第2位相差層と、液晶層及び該液晶層を挟持する一対の基板を有する液晶セルとを含み、黒表示時に液晶層中の液晶分子が前記一対の基板の表面に対して実質的に平行に配向する液晶表示装置であって、
第1及び第2位相差層の波長λにおける面内のレターデーションをRe(λ)、厚さ方向のレターデーションをRth(λ)とする場合、
第1位相差層の波長450nmにおけるReとRthの比Re/Rth(450nm)が、波長550nmにおけるRe/Rth(550nm)の0.4〜0.95倍であり、波長650nmにおけるRe/Rth(650nm)が、Re/Rth(550nm)の1.05〜1.93倍であり、Rth(550nm)が70nm〜400nmであり、且つRe(550nm)が20nm〜150nmであり、
第2位相差層のRe(550nm)が略0、且つRth(550nm)が−80nm〜−400nmであり、及び
第1偏光膜の透過軸が、黒表示時の液晶層中の液晶分子の遅相軸方向に平行であり、
第1位相差層がセルロースアシレートフィルムからなり、
第1位相差層と第2位相差層とが積層されているIPSモード液晶表示装置。 - 前記第1偏光膜、前記第1位相差層、前記第2位相差層及び前記液晶セルが、この順序で配置され、且つ前記第1位相差層の遅相軸が、前記第1偏光膜の透過軸に実質的に平行である請求項1に記載の液晶表示装置。
- 前記第1偏光膜、前記第2位相差層、前記第1位相差層及び前記液晶セルがこの順序で配置され、且つ前記第1位相差層の遅相軸が前記第1偏光膜の透過軸に実質的に直交である請求項1に記載の液晶表示装置。
- 前記第1偏光膜の透過軸と直交する透過軸を有する第2偏光膜をさらに有し、前記第1及び第2偏光膜との間に、前記第1位相差層、前記第2位相差層及び前記液晶セルが配置されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
- 前記第1偏光膜及び/又は第2偏光膜を挟んで配置された一対の保護膜を有し、該一対の保護膜のうち液晶層に近い側の保護膜の厚み方向のレターデーションRthが40nm以下である請求項1〜4のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
- 前記第1偏光膜及び/又は第2偏光膜を挟んで配置された一対の保護膜を有し、該一対の保護膜のうち液晶層に近い側の保護膜がセルロースアシレートフィルム又はノルボルネン系フィルムである請求項1〜5のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
- 前記第2位相差層が、棒状液晶化合物を含有する組成物から形成された層を含み、前記層中において棒状液晶化合物の分子が実質的に垂直配向した状態に固定されている請求項1〜6のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006224923A JP4726740B2 (ja) | 2006-08-22 | 2006-08-22 | 光学補償フィルム及び液晶表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006224923A JP4726740B2 (ja) | 2006-08-22 | 2006-08-22 | 光学補償フィルム及び液晶表示装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008051838A JP2008051838A (ja) | 2008-03-06 |
JP4726740B2 true JP4726740B2 (ja) | 2011-07-20 |
Family
ID=39235986
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006224923A Expired - Fee Related JP4726740B2 (ja) | 2006-08-22 | 2006-08-22 | 光学補償フィルム及び液晶表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4726740B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5363022B2 (ja) * | 2007-04-11 | 2013-12-11 | 富士フイルム株式会社 | 光学異方性膜及び液晶表示装置 |
JP5463020B2 (ja) * | 2008-10-23 | 2014-04-09 | 日東電工株式会社 | 液晶パネル及び液晶表示装置 |
JP2016106241A (ja) * | 2013-03-28 | 2016-06-16 | Jxエネルギー株式会社 | 積層偏光板及び水平配向型液晶表示装置 |
JP2016106240A (ja) * | 2013-03-28 | 2016-06-16 | Jxエネルギー株式会社 | 水平配向型液晶表示装置用積層偏光板及び水平配向型液晶表示装置 |
CN114661179A (zh) * | 2020-12-23 | 2022-06-24 | 京东方科技集团股份有限公司 | 柔性触控显示模组和具有其的触控显示装置 |
WO2022160280A1 (zh) | 2021-01-29 | 2022-08-04 | 京东方科技集团股份有限公司 | 液晶显示面板及其制作方法、显示装置 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005189632A (ja) * | 2003-12-26 | 2005-07-14 | Teijin Ltd | 広視野角偏光フィルム |
JP2005221962A (ja) * | 2004-02-09 | 2005-08-18 | Fuji Photo Film Co Ltd | 光学補償フィルムおよび液晶表示装置 |
JP2005321528A (ja) * | 2004-05-07 | 2005-11-17 | Fuji Photo Film Co Ltd | 液晶表示装置 |
JP2006083357A (ja) * | 2004-09-17 | 2006-03-30 | Fuji Photo Film Co Ltd | セルロースアシレートフイルム、光学補償フイルム、偏光板および液晶表示装置 |
-
2006
- 2006-08-22 JP JP2006224923A patent/JP4726740B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005189632A (ja) * | 2003-12-26 | 2005-07-14 | Teijin Ltd | 広視野角偏光フィルム |
JP2005221962A (ja) * | 2004-02-09 | 2005-08-18 | Fuji Photo Film Co Ltd | 光学補償フィルムおよび液晶表示装置 |
JP2005321528A (ja) * | 2004-05-07 | 2005-11-17 | Fuji Photo Film Co Ltd | 液晶表示装置 |
JP2006083357A (ja) * | 2004-09-17 | 2006-03-30 | Fuji Photo Film Co Ltd | セルロースアシレートフイルム、光学補償フイルム、偏光板および液晶表示装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008051838A (ja) | 2008-03-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5989859B2 (ja) | 液晶表示装置 | |
JP4076454B2 (ja) | 光学補償シート、偏光板および画像表示装置 | |
JP4900963B2 (ja) | 光学補償フィルム、偏光板および液晶表示装置 | |
JP4328243B2 (ja) | 液晶表示装置 | |
JP4440817B2 (ja) | 光学異方性膜、輝度向上フィルムおよび積層光学フィルムならびにこれらを用いた画像表示装置。 | |
JP4726740B2 (ja) | 光学補償フィルム及び液晶表示装置 | |
JP2005321528A (ja) | 液晶表示装置 | |
JP4860333B2 (ja) | 液晶表示装置 | |
JP2007286330A (ja) | 光学補償フィルム、偏光板及び液晶表示装置 | |
JP2005309379A (ja) | 液晶表示装置 | |
JP2005331909A (ja) | 偏光板および液晶表示装置 | |
JP2007155972A (ja) | 光学補償フィルム、偏光板及び液晶表示装置 | |
JP2002022942A (ja) | 光学補償シート、偏光板および液晶表示装置 | |
JP2005321527A (ja) | 液晶表示装置 | |
JP5036209B2 (ja) | 液晶表示装置 | |
JP2007058165A (ja) | 光学補償フィルム、偏光板及び液晶表示装置 | |
JP2007034107A (ja) | 光学補償フィルム、偏光板及び液晶表示装置 | |
JP4067722B2 (ja) | 楕円偏光板の製造方法 | |
JP2005037938A (ja) | 液晶表示装置 | |
JP2005275083A (ja) | 配向膜、位相差膜及び液晶表示装置 | |
WO2013061965A1 (ja) | 液晶表示装置 | |
JP2006071966A (ja) | 偏光板一体型光学補償フイルム及び液晶表示装置 | |
KR101196270B1 (ko) | 액정 디스플레이 디바이스 | |
JP2007272101A (ja) | 光学補償フィルム、偏光板及び液晶表示装置 | |
JP2005275104A (ja) | 光学補償フィルム及び液晶表示装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090216 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20101027 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101102 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101122 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110322 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110412 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4726740 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140422 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |