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JP4726091B2 - スピーカ装置 - Google Patents

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JP4726091B2
JP4726091B2 JP2008530778A JP2008530778A JP4726091B2 JP 4726091 B2 JP4726091 B2 JP 4726091B2 JP 2008530778 A JP2008530778 A JP 2008530778A JP 2008530778 A JP2008530778 A JP 2008530778A JP 4726091 B2 JP4726091 B2 JP 4726091B2
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Pioneer Corp
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R7/00Diaphragms for electromechanical transducers; Cones
    • H04R7/16Mounting or tensioning of diaphragms or cones
    • H04R7/18Mounting or tensioning of diaphragms or cones at the periphery
    • H04R7/20Securing diaphragm or cone resiliently to support by flexible material, springs, cords, or strands

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  • Audible-Bandwidth Dynamoelectric Transducers Other Than Pickups (AREA)
  • Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)

Description

【技術分野】
【0001】
この発明は、ボイスコイルボビンと振動板との連結部において、十分な機械的な強度を持たせることで耐久性を向上させた動電型のスピーカ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
動電型のスピーカは基本的にはコーン型振動板の内周縁にボイスコイルを巻回したボイスコイルボビンが取り付けられ、前記振動板の外周縁がエッジ部を介して、またボイスコイルボビンがダンパーを介してフレームに取り付けられた構成にされている。すなわち、前記エッジ部およびダンパーは、振動板やボイスコイルボビンなどの振動体のサスペンションを構成している。
【0003】
ところで、例えば車載用のオーディオシステムに利用されるウーファーもしくはサブウーファーと称される重低音再生用のスピーカにおいては、振動板の口径に限りがあるために、振動板の振幅ストロークを大きくとり、これにより低音域の十分な音圧レベルが確保できるように構成されている。
【0004】
そして、前記した振動体のサスペンションを構成する特にダンパーについては、磁気キャップを構成するポールピースやヨークに対してボイスコイルが接触することなく、前記エッジ部と同等の振幅ストロークを確保するという機能を持たせなければならない。
【0005】
したがって、前記ダンパーに対して大きなコンプライアンスを持たせることは難しく、大きな振幅ストロークを確保する前記したスピーカのダンパーおいては、可動負荷の非直線性をもたらしてパワーリニアリティーを悪化させるという問題が発生する。またこれに加えて、ダンパーの機械疲労がエッジ部よりも早期に発生するという問題も抱えている。
【0006】
一方、前記ダンパーとしては、そのコンプライアンスを確保するために、断面形状が蛇腹状になされたコルゲーションダンパーが多用されるが、振幅運動に伴う隣接する蛇腹間の変形によって、特異の振動や擦れ音等が発生するという問題も発生し、これは前記したように振動板の振幅ストロークを大きくとるスピーカにおいて顕著に発生する。
【0007】
そこで、前記したダンパーに代えて前記したエッジ部と同様の機能を有する例えばロール型のエッジを採用し、かつ振動板の振動方向の剛性を高めることができるスピーカ装置について出願人においてすでに出願しており、これは特許文献1として示す公開公報に開示されている。
【0008】
この特許文献1に示されたスピーカの構成によると、前記したダンパーを用いることの問題点を解消することができると共に、振動板の振動方向の剛性を高めることができるので、低音再生用のスピーカとして優れた音響特性を得ることが可能となる。
【特許文献1】
特開2005−191746号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1に示された低音再生用スピーカにおいては、磁気ギャップに可動可能に配置されたボイスコイルによる振動を第1の振動板に伝達し、この第1の振動板を介して音響放射側の第2の振動板が駆動されるように構成されている。このような構成においては、ボイスコイルが巻回されたボビンを第1の振動板に対して接着剤により結合し、前記第1の振動板に対して第2の振動板を同じく接着剤により結合する手段が採用される。
【0010】
ところで、前記したスピーカにおいては、ボイスコイルボビンの外周側面に、第1の振動板の内周縁を接触させた状態で、接着剤により両者を結合させた構成にされており、したがってボイスコイルボビンと第1の振動板との間の接着強度を十分に確保することができないという問題が残される。
【0011】
特に特許文献1に示された低音再生用スピーカのように振動板に大きな振幅を伴うものにおいては、ボイスコイルボビンからの振幅の大きな駆動力を第1の振動板に伝達させることになるために、ボイスコイルボビンと前記振動板との結合部において大きな駆動力が繰り返して加わることになる。
【0012】
この結果、ボイスコイルボビンと振動板との前記結合部において剥離が発生し易く、耐久性に乏しいという問題を抱えている。前記したようにボイスコイルボビンと振動板との結合部において剥離が発生した場合においては、この種のスピーカ装置としては高品質な音を再生できないという致命的な結果をもたらすことになる。
[0013]
この発明は、前記したように特に振動板に大振幅を伴うスピーカ装置に好適に採用することができること、ボイスコイルボビンと振動板との結合部において剥離が発生する度合いを大幅に低減させることができる耐久性を向上させたスピーカ装置を提供すること、等を課題の一例とするものである。
課題を解決するための手段
[0014]
前記した課題を解決するためになされたこの発明にかかるスピーカ装置の好ましい基本形態は、請求項1に記載のとおり、外周縁が第1のエッジ部を介してフレームに連結されるとともに、内周縁がボイスコイルボビンに連結された第1の振動板を具備したスピーカ装置であって、前記ボイスコイルボビンの周側面に配置された接着剤受け部内に前記第1の振動板の内周縁が収容され、当該接着剤受け部内に充填された接着剤により、前記第1の振動板、接着剤受け部およびボイスコイルボビンが互いに連結されると共に、前記接着剤受け部には、環状の底面部と当該底面部の周側縁から円筒状に立ち上がる周壁部が形成され、前記ボイスコイルボビンの外周側面に配置した状態において、ボイスコイルボビンの外周側面との間で断面U字状の接着剤溜まり部が形成されるように構成され、かつ前記接着剤受け部には、接着剤溜まり部内において前記底面部から音響放射方向に向かって立ち上がる段部が形成され、前記段部の上面に前記第1の振動板の内周縁が当接された状態で、前記接着剤により埋設されている点に特徴を有する。
[0015]
前記した構成によると、接着剤受け部内に充填された接着剤により、振動板の内周縁が埋設され、前記動板、接着剤受け部およびボイスコイルボビンが互いに強固に連結される。特にボイスコイルボビンの長手方向に沿った接着剤受け部の寸法を大きく取ることにより、ボイスコイルボビンに対する接着面積を増大させることができるので、ボイスコイルボビンと振動板との結合部において、剥離が発生する度合いを大幅に低減させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
[0016]
[図1]この発明にかかるスピーカ装置の実施の形態を示した部分断面図である。
[図2]図1に示すスピーカ装置における特に第1の振動板を中心にした拡大断面図である。
[図3]図1に示すスピーカ装置において用いられる接着剤受け部の上面図および断面図である。
[図4]接着剤受け部の他の構成例を示した上面図および断面図である。
[図5]第1の振動板に対するリブの配置例を示した平面図である。
【図6】同じくリブの他の配置例を示した平面図である。
【図7】同じくリブのさらに他の配置例を示した平面図である。
【符号の説明】
【0017】
1 ポールヨーク
2a,2b マグネット
3 プレート
4 サブプレート
5 磁気ギャップ
6 ボイスコイル
7 ボイスコイルボビン
8 接着剤受け部
8a 内径部
8b 底面部
8c 周壁部
8d 段部
11 ドライブコーン(第1振動板)
11a 内周縁(折り曲げ部)
11b 立ち上がり部
11c 立ち下がり部
11d 第1リブ
11e 第2リブ
12 フレーム
13 第1エッジ部
14 振動板(第2振動板)
15 第2エッジ部
16 ガスケット
17 センターキャップ
A 密閉空間
S 接着剤(接着剤溜まり部)
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、この発明にかかるスピーカ装置について、図に示す実施の形態に基づいて説明する。また、これより以降に記載する表面と裏面について、表面を音響放射側とし、裏面を音響放射側に対し逆側と定義する。図1はその第1の実施の形態を示したものであり、これはスピーカ装置の中心線から右半部を断面図により示したものである。符号1はその中心部が中空状に形成されたポールヨークであり、このポールヨーク1の底部に一体に形成された円盤状の鍔部1a上に載置されるようにしてリング状のマグネット2a,2bがポールヨークの円筒部1bと同軸状に装着されている。
【0019】
前記マグネット2a、2bの上面にはリング状のプレート3が装着されており、このプレート3の内周面に嵌合するようにしてリング状のサブプレート4が装着されている。前記した構成により、リング状のサブプレート4の内周面と、前記ポールヨーク1の外周面(円筒部1bの外周面)との間で磁気ギャップ5が形成されている。
【0020】
前記磁気ギャップ5には、ボイスコイル6が巻回された円筒状のボイスコイルボビン7が、ポールヨーク1の長手方向(図の上下方向)に沿って可動可能となるように取り付けられている。また、前記ボイスコイルボビン7の上端部付近の外周面には、環状に形成された接着剤受け部8が取り付けられており、この接着剤受け部8は、前記ボイスコイルボビン7との間でU字状の接着剤溜まりを形成すべく、上方に向かって周側壁を形成した断面がL字状を構成している。
【0021】
前記接着剤受け部8とボイスコイルボビン7との間で形成されたU字状部には、第1の振動板としてのドライブコーン11の内周縁11aが入りこみ、U字状部に注入された後述する接着剤によって、ドライブコーン11の前記内周縁がボイスコイルボビン7の外周面に結合されている。なお、接着剤受け部8の詳細な構成およびこの接着剤受け部を利用したボイスコイルボビン7に対するドライブコーン11の取り付け例については、図2および図3に基づいて後で詳細に説明する。
【0022】
前記ドライブコーン11は、例えば合成樹脂素材により全体としてほぼ円筒状に成形されており、その内周縁から音響放射方向(後述する振動板の前面に向かう方向、すなわち図1における上方向)に向かって鋭角に立ち上がる円錐形状の立ち上がり部11bと、そのさらに外側に音響放射方向に対して逆に向かって円錐形状に立ち下がる立ち下がり部11cが形成されている。
【0023】
そして、前記ドライブコーン11の立ち下がり部11cにおける上面には、その内側と外側においてリブ11d,11eが音響放射方向に向かって一体に成形されている。なお、この実施の形態においては、ドライブコーン11の立ち上がり部11aの近くに形成されたリブを第1リブ11d、エッジ部13の近くに形成されたリブを第2リブ11eと称呼する。
【0024】
前記ドライブコーン11の最外周縁は鍔状に形成されており、この鍔部11fとフレーム12との間にはロール状の第1のエッジ部13が介在されている。すなわち、前記ドライブコーン11はロール状のエッジ部13を介して、前記音響放射方向に往復駆動が可能となるように前記フレーム12に支持されている。
【0025】
一方、前記ドライブコーン11の立ち上がり部11bと立下がり部11cとの境界部において形成される円環状の頂部と、前記第1リブ11d、第2リブ11eの先端部に沿って、それぞれ溝部が形成されている。そして、前記各溝部に注入された図示せぬ接着剤により、第2振動板14(以下、これを単に振動板と称呼する。)がドライブコーン11の前面に取り付けられている。なお、前記ドライブコーン11に対する振動板14の取り付け構成については、後で図2に基づいて詳しく説明する。
【0026】
また、前記振動板14の外周縁は、山形の第2のエッジ部15を介して、前記フレーム12の開口縁において支持されている。なお、符号16は前記フレーム12の開口縁において前記エッジ部15の外周縁を挟持するガスケット16である。
【0027】
この実施の形態に示す前記振動板14は、スピーカ口径内の外側領域を占めるように円環状に形成されており、この振動板14の中央部には比較的大きな面積を占めるセンターキャップ17が取り付けられている。すなわち、前記センターキャップ17は、その外周縁が音響放射方向に対し逆向きに(図面上では下方向)側に折り曲げられ、前記振動板14に形成された溝部に入り込み、この溝部において図示せぬ接着剤により、振動板14に取り付けられている。なお、センターキャップ17の前記振動板14への取り付け構成についても、図2に基づいて後で詳しく説明する。
【0028】
前記振動板14の外周縁において、振動板14を振動可能に支持する山形のエッジ部15は、山の高さが高く、しかも幅広に形成された第1領域15aと、第1領域に15aに対しフレーム12側に、高さが低く、しかも幅が狭く形成された第2領域15bより構成されている。この構成により、特に前記第1領域15aを構成するエッジ部15は、より大きなコンプライアンスを確保することができ、振動板14の大振幅な駆動にも良好に追従するように動作する。
【0029】
そして、前記した構成のスピーカ装置においては、前記エッジ部15、振動板14、ドライブコーン11、エッジ部13およびフレーム12によって囲まれた符号Aで示す空間は、密閉状態に形成されていることが望ましく、この密閉空間A内の気体が空気バネとして作用し、前記ドライブコーン11を介した前記振動板14が、ドライブコーン11と一体的に駆動されるように作用する。
【0030】
図2は図1に示すスピーカ装置における特にドライブコーン11を中心にした拡大断面図であり、前記ボイスコイルボビン7に対するドライブコーン11の取り付け構造、および前記ドライブコーン11に対する振動板14の取り付け構造を主に説明するものである。
【0031】
図2に示す接着剤受け部8は、図1に基づいてすでに説明したように環状に形成され、ボイスコイルボビン7の外周側面に配置されている。そして、ボイスコイルボビン7との間で形成されたU字状の接着剤溜まり部に充填された接着剤Sにより、ボイスコイルボビン7に対してドライブコーン11の内周縁11aが取り付けられている。なお、図3は前記接着剤受け部8の構成を示したものであり、(A)は接着剤受け部を上面図で示し、(B)は(A)に示すa−a線より矢印方向にみた断面図で示している。
【0032】
図3に示したように前記接着剤受け部8の内径部8aは、前記したボイスコイルボビン7の円筒状の外周側面の径よりもわずかに大きく形成されている。そして、接着剤受け部には、環状の底面部8bと当該底面部の周側縁から円筒状に立ち上がる周壁部8cが形成されている。これにより、図2に示したようにボイスコイルボビン7の外周側面と接着剤受け部の前記底面部8bおよび周壁部8cとにより、接着剤Sが充填することができるU字状の接着剤溜まり部(前記接着剤と同じ符号Sで示す。)が形成される。
【0033】
そして、前記接着剤受け部8には、接着剤溜まり部S内で前記底面部8bから前記音響放射方向に向かって立ち上がる段部8dが形成されている。この段部8dは図3に示すように、周方向に沿って3か所形成されており、前記段部8dの上面に前記ドライブコーン11の内周縁11aが当接され、この状態で前記接着剤Sにより、ドライブコーン11の内周縁11aが埋設されている。
これまでは段部8dは3つあるものとして説明してきたが、段部8dの個数は特に制限されることなく、例えば、図4に示されるように、段部8dを8つ配置しても構わない。
【0034】
そして、前記ドライブコーン11の内周縁には、ドライブコーンの振動方向に直交する方向に延出する折り曲げ部(符号は内周縁と同一の11aで示す)が形成され、前記折り曲げ部11aが前記したとおり接着剤受け部8内に充填された接着剤Sにより埋設されている。この構成により、前記ドライブコーン11、接着剤受け部8およびボイスボイスコイルボビン7が、接着剤Sにより互いに連結されている。
【0035】
また、前記ドライブコーン11の内周縁には振動方向に直交するように折り曲げ部11aが形成されているので、ドライブコーン11の内周縁がボイスコイルボビン7の駆動力を受けて振動方向に剥離して抜け出るという問題を解消することができる。
【0036】
また、前記接着剤溜まり部S内には、接着剤受け部8の底面部8bから音響放射方向に向かって立ち上がる段部8dが形成されているので、ドライブコーン11の内周縁を安定して固定することができ、ドライブコーン11が全体として傾くことなく、所望の位置にてドライブコーンの内周縁11aを接着剤受け部8を介してボイスコイルボビン7に取り付けることができる。
【0037】
さらに、段部8dは接着剤受け部8内に点在させていることから、例えば、接着剤受け部8内が接着剤で十分満たされることで、底面部8bに直接ドライブコーン11の内周縁11aが接することなく埋設される。よって接着面積を多く確保することができ、振動方向への接着力を向上させることができる。
【0038】
一方、前記ドライブコーン11の立ち上がり部11aは、ドライブコーン11の内周縁から音響放射方向に向かって円錐状に立ち上がる第1立ち上がり部11b1と、屈曲部11b2を介してさらにセンターキャップ17に向かって外側に円錐状に立ち上がる第2立ち上がり部11b3が形成されている。
【0039】
そして、前記ドライブコーン11の立ち上がり部11aと立下がり部11bの境界部において形成された円環状の頂部には、図2に示されたようにドライブコーンの振動方向に直交する面と平行に、振動板の取り付け面11gが形成されている。そして当該取り付け面11gに対して振動板14の内周縁14dが、その図示せぬ接着剤により取り付けられている。
【0040】
また、前記取り付け面11gの外周縁、すなわち取り付け面11gと立下がり部11cとの間には、取り付け面11gに沿って円環状の溝部11h(以下、これを第1の溝部とも言う。)がさらに形成されており、前記振動板14の内周縁の裏面に突出するようにして形成された円環状の凸部(以下、これを第1の凸部とも言う。)14aが、前記溝部11hに挿入された状態で、接着剤によりドライブコーン11に取り付けられている。
【0041】
さらに、前記ドライブコーン11に形成された第1リブ11dおよび第2リブ11eの各先端部には、当該先端部に沿ってそれぞれ溝部11iおよび11j(以下、これを第2の溝部および第3の溝部とも言う。)が形成されている。
【0042】
そして、前記振動板14の裏面に突出するようにして形成された円環状の凸部(以下、これを第2の凸部とも言う。)14bが前記第1リブに形成された溝部11iに挿入された状態で、また前記第2の凸部14bの外側に形成された凸部(以下、これを第3の凸部とも言う。)14cが前記第2リブに形成された溝部11jに挿入された状態で、それぞれ図示せぬ接着剤により取り付けられている。
【0043】
以上説明したように、図1および図2に示した実施の形態においては、振動板14の裏面に突出するようにして第1、第2、第3の凸部14a,14b,14cがそれぞれ形成され、前記第1〜第3の各凸部は、ドライブコーン11の頂部に形成された第1の溝部11h、およびリブ11c,11dの先端部に形成された第2および第3の溝部11i,11jに挿入された状態で、それぞれ図示せぬ接着剤により取り付けられている。
【0044】
一方、前記した振動板14の中央部には、前記したとおりセンターキャップ17が、振動板14に取り付けられている。すなわち、前記振動板14の表面には、溝部14eが形成されており、センターキャップ17の外周縁における音響放射方向に対し逆向き(図面上では下方向)への折り曲げ部17aが、前記溝部14eに沿って挿入された状態で振動板14に取り付けられている。
【0045】
ドライブコーン11と振動板14とは、特に接着剤により接着されることに限定されず、熱融着などの公知の方法にて接着されても構わない。
ドライブコーン11の表面上のリブ11d、11eは一体成形されることに限定されず、ドライブコーン11の表面にて接着剤などで貼り付ける、熱融着するなどして接着して形成しても構わない。
リブ11e、溝部11jは弧状に配置しているが、振動板14を支持できるのであれば特に限定されず、例えば、周状、多角形状に配置されても良く、周状に点在するように配置しても構わない。
【0046】
なお、前記振動板14に形成された溝部14eには、好ましくは図示せぬ接着剤が充填され、これによりセンターキャップ17は振動板14に対して十分な機械的な強度をもって取り付けることができる。
【0047】
そして、センターキャップの折り曲げ部17aが取り付けられた前記振動板14の直下(裏面側)の位置において、前記振動板14に形成された第2の凸部14bが、ドライブコーン11の前記第1リブ11cに形成された円環状の溝部11iにおいて取り付けられている。これにより、前記センターキャップ17は、前記振動板14と共に音響放射方向に往復振動し、これにより低音域の十分な音圧レベルを確保することができる。
【0048】
したがって、前記した構成によると振動板14は、その裏面における複数の周方向に沿った各部においてドライブコーン11に取り付けられ、しかも振動板14を支持する第1リブ11dおよび第2リブ11eは、それぞれ音響放射方向に向かってドライブコーン11に一体に成形されているので、ドライブコーン11と振動板14の相互において、振動方向の剛性を一層高めることができる。したがって、前記振動板14は特に大振幅の駆動を受けても前記ドライブコーン11を介して、ドライブコーンと共に一体に駆動されるように作用する。
【0049】
また、前記振動板14は、その裏面に形成された第1〜第3の凸部14a,14b,14cが、ドライブコーン11に形成された第1〜第3の溝部11h,11i,11jに挿入された状態で接着されているので、振動板14がドライブコーン11から剥離する等の不具合の発生度合いを著しく低減させることができる。これにより耐久性に優れたスピーカ装置を提供することが可能となる。
【0050】
さらに、音響放射方向に略平行に立ち上がる第1立ち上がり部11b1をドライブコーン11が有することで、ボイスコイル6bからの振動を効率的にドライブコーン11へ、さらには振動板14へ伝えることができ、さらに安定して高品質な再生音を提供することができる。
【0051】
また、図1、2に図示される第1、2リブについて、ドライブコーン11の表面への配置はドライブコーン11の内周縁を囲むような、円環状、楕円状、多角形状に配置されていてもよい。また上記の実施形態では第1、2のリブは共に異なるリブとして記載されているが、連結されていても構わない。
【0052】
例えば、図5に示すような音響放射方向に対し垂直な方向でリブを切って得られる、そのリブ断面がほぼ弧の形状であり、複数の前記リブがドライブコーンの内周縁を取り囲むように周状に配置しても構わなく、図6,図7に示すような配置などが挙げられ、これらの配置に限定されない。
【0053】
ドライブコーン11の形状について、第1立ち上がり部11bとボイスコイルボビン7の外周側面とが成す角に対し、前記第2立ち上がり部11cと前記ボイスコイルボビン7の外周側面との成す角より鋭角となるような形状であるので、ドライブコーン11の内周端から屈曲部にかけて大きい傾きを有す立ち上がり部11aを形成でき、屈曲部を備えないようなドライブコーンと振動板を備えるスピーカ装置よりも、ボイスコイルからドライブコーンへ、さらに振動板へ振動を効率良く伝えることができる。
【0054】
ドライブコーン11について、第1リブおよび第2リブが一体成形されていても構わなく特に限定はされないが、特にドライブコーン11に第1リブ、第2リブが一体成形されている場合には、ドライブコーン11、振動板14を大きな振動となるような駆動をさせても、第1リブ、第2リブが一体成形されていることでドライブコーン11との接合が壊れることを抑制でき、音を再生することができなくなるという致命的な問題を生じさせることを防止することができる。
前記の一体成形とは公知の方法を用いることができ、例えば、射出成形によりドライブコーン11と第1リブ、第2リブを一体成形することができる。

Claims (7)

  1. 外周縁が第1のエッジ部を介してフレームに連結されるとともに、内周縁がボイスコイルボビンに連結された第1の振動板を具備したスピーカ装置であって、
    前記ボイスコイルボビンの外周側面に配置された接着剤受け部内に前記第1の振動板の内周縁が収容され、当該接着剤受け部内に充填された接着剤により、前記第1の振動板、接着剤受け部およびボイスコイルボビンが互いに連結されると共に、
    前記接着剤受け部には、環状の底面部と当該底面部の周側縁から円筒状に立ち上がる周壁部が形成され、前記ボイスコイルボビンの外周側面に配置した状態において、ボイスコイルボビンの外周側面との間で断面U字状の接着剤溜まり部が形成されるように構成され、
    かつ、前記接着剤受け部には、接着剤溜まり部内において前記底面部から音響放射方向に向かって立ち上がる段部が形成され、前記段部の上面に前記第1の振動板の内周縁が当接された状態で、前記接着剤により埋設されていることを特徴とするスピーカ装置。
  2. 前記第1の振動板の内周縁には、振動板の振動方向に直交する方向に延出する折り曲げ部が形成され、前記折り曲げ部が接着剤受け部内に充填された接着剤により埋設されていることを特徴とする請求項1に記載されたスピーカ装置。
  3. 前記振動板に対して音響放射側に第2の振動板が備えられ、前記第2の振動板の内周縁は前記振動板に連結され、前記第2の振動板の外周縁が第2のエッジ部を介して前記フレームに連結されていることを特徴とする請求項1または請求項4に記載されたスピーカ装置。
  4. 前記第1の振動板には、音響放射方向に向かって一体に円環状に立ち上がるようにして形成されたリブ部材が形成され、前記リブ部材の先端部において、前記第2の振動板の裏面が支持されていることを特徴とする請求項5に記載されたスピーカ装置。
  5. 前記第1振動板には、振動板の内周縁から音響放射方向に向かって円錐状に立ち上がる第1立ち上がり部と、屈曲部を介してさらに外側に円錐状に立ち上がる第2立ち上がり部が形成されていることを特徴とする請求項5に記載されたスピーカ装置。
  6. 前記第1立ち上がり部と前記ボイスコイルボビンの外周側面とが成す角は、前記第2立ち上がり部と前記ボイスコイルボビンの外周側面との成す角より鋭角であることを特徴とする請求項7記載のスピーカ装置。
  7. 前記第1の振動板と第1のエッジ部、前記第2の振動板と第2のエッジ部、および前記フレームとで囲まれた空間が、密閉空間を形成していることを特徴とする請求項5に記載されたスピーカ装置。
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