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JP4721237B2 - プラズマジェット点火プラグおよびその製造方法 - Google Patents

プラズマジェット点火プラグおよびその製造方法 Download PDF

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JP4721237B2
JP4721237B2 JP2008088295A JP2008088295A JP4721237B2 JP 4721237 B2 JP4721237 B2 JP 4721237B2 JP 2008088295 A JP2008088295 A JP 2008088295A JP 2008088295 A JP2008088295 A JP 2008088295A JP 4721237 B2 JP4721237 B2 JP 4721237B2
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Description

本発明は、プラズマを形成して混合気への点火を行う内燃機関用のプラズマジェット点火プラグおよびその製造方法に関するものである。
従来、例えば自動車用の内燃機関であるエンジンの点火プラグには、火花放電により混合気への着火を行うスパークプラグが使用されている。近年、内燃機関の高出力化や低燃費化が求められており、燃焼の広がりが速く、着火限界空燃比のより高い希薄混合気に対しても確実に着火できる着火性の高い点火プラグとして、プラズマジェット点火プラグが知られている。
このようなプラズマジェット点火プラグは、中心電極と、主体金具と一体になった接地電極との間の火花放電間隙の周囲をセラミックス等からなる絶縁碍子で包囲して、キャビティと称する小さな容積の放電空間を形成した構造を有している。そして、火花放電間隙に高電圧を印加して火花放電を行い、このときに生じた絶縁破壊によって比較的低電圧で電流を流すことができるようになるため、さらにエネルギーを供給することで放電状態を遷移させて、キャビティ内でプラズマを生じさせる。キャビティが形成された絶縁碍子よりも先端側には接地電極が配置されるため接地電極にはオリフィスと呼ばれる孔が設けられており、そしてこのオリフィスを介し、プラズマが外方へ噴出されて、混合気への着火が行われる。
ところで、プラズマがオリフィスから噴出される過程において、接地電極と絶縁碍子との間に間隙を有するとその間隙内にプラズマの持つエネルギーが漏出してしまい、オリフィスから噴出されるプラズマのエネルギー量が減少して着火性の低下を招く虞がある。そこで、絶縁碍子が接地電極に対し密着した状態で設けられ、絶縁碍子と接地電極との間に間隙のないプラズマジェット点火プラグが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、本出願人は接地電極の連通孔の内壁に貴金属部材を溶接することで、接地電極の耐火花消耗性を高めることができるということを見出している。
特開2006−294257号公報
しかしながら、貴金属部材を接地電極に溶接した際に形成される溶融部が、接地電極の燃焼室側の面にない場合、熱膨張率の違いから貴金属部材および電極母材と溶融部との境界部に熱サイクルによる熱応力が作用し、境界部から発生するクラックが進展しやすくなるというおそれがあった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、接地電極の電極母材と貴金属部材との溶融部の配置を規定することで、接地電極の耐久性を向上することができるプラズマジェット点火プラグおよびプラズマジェット点火プラグの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明のプラズマジェット点火プラグは、中心電極と、軸線方向に延びる軸孔を有し、前記中心電極の先端を前記軸孔内に収容すると共に、前記中心電極を保持する絶縁碍子と、当該絶縁碍子の先端部において、前記軸孔の内周面と前記中心電極の先端面とを壁面とする凹部状に形成されたキャビティと、前記絶縁碍子の径方向周囲を取り囲んで保持する主体金具と、前記絶縁碍子の前記先端部よりも前記軸線方向先端側で前記主体金具に接合され、外気と前記キャビティの内部とを連通する連通部を有する接地電極とを備えたプラズマジェット点火プラグであって、前記接地電極は、前記連通部を有する電極母材に、前記連通部の一部をなす貴金属部材がレーザ溶接により接合された複合部材からなり、自身の外縁部に前記主体金具との接合部を有し、自身の前記軸線方向先端側に前記電極母材と前記貴金属部材との溶融部を有することを特徴とする。
また、請求項2に係る発明のプラズマジェット点火プラグは、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記接地電極は、前記貴金属部材を前記絶縁碍子の前記先端部に接触させた状態で、前記外縁部が前記主体金具に接合されていることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明のプラズマジェット点火プラグは、請求項1または2に記載の発明の構成に加え、前記接地電極の前記電極母材は、前記軸線方向と直交する径方向において最も内側に位置する部位である内突部を有すると共に、前記接地電極の前記貴金属部材は、前記内突部よりも前記径方向の外側に位置する外突部を有し、前記外突部は、前記軸線方向において前記内突部と重ねられつつ、その内突部よりも前記軸線方向後端側に配置されていることを特徴とする。
また、請求項4に係る発明のプラズマジェット点火プラグの製造方法は、中心電極と、軸線方向に延びる軸孔を有し、前記中心電極の先端を前記軸孔内に収容すると共に、前記中心電極を保持する絶縁碍子と、当該絶縁碍子の先端部において、前記軸孔の内周面と前記中心電極の先端面とを壁面とする凹部状に形成されたキャビティと、前記絶縁碍子の径方向周囲を取り囲んで保持する主体金具と、前記絶縁碍子の前記先端部よりも前記軸線方向先端側で前記主体金具に接合され、外気と前記キャビティの内部とを連通する連通部を有する接地電極とを備えたプラズマジェット点火プラグの製造方法であって、前記中心電極を保持した前記絶縁碍子を前記主体金具に保持させる碍子保持工程と、前記接地電極を前記絶縁碍子の前記先端部よりも前記軸線方向先端側に配置する配置工程と、前記接地電極の外縁部を前記主体金具に接合する接地電極接合工程と、前記軸線方向先端側からレーザを照射して、前記連通部を有する接地電極の電極母材と、前記連通部の一部をなす貴金属部材とをレーザ溶接する貴金属部材接合工程と、を有することを特徴とする。
請求項1に係る発明のように、接地電極の電極母材の連通部に貴金属部材がレーザ溶接により接合され、接地電極の電極母材と貴金属部材との溶融部を接地電極の軸線方向先端側に有することで、プラズマの持つ高いエネルギーによる接地電極の消耗を低減することができ、かつ、接地電極の電極母材および貴金属部材と溶融部との境界部から発生するクラックの進展を防ぐことができる。
また、請求項2に係る発明のように、貴金属部材を絶縁碍子の先端部に接触させつつ接地電極の主体金具への接合を行えば、接地電極と絶縁碍子の先端部との間隙を貴金属部材で塞ぐことができ、キャビティから噴出されるプラズマのエネルギーの漏出を防止することができる。
更に、請求項3に係る発明のように、接地電極を構成する電極母材の内突部よりも貴金属部材の外突部を軸線方向後端側に配置させれば、貴金属部材の外突部を、絶縁碍子の先端部と電極母材の内突部との間に挟む構成とすることができる。つまり、電極母材によって貴金属部材の抜け落ちを防止することができる。
また、請求項4に係る発明のプラズマジェット点火プラグの製造方法では、軸線方向先端側からレーザを照射して、連通部を有する接地電極の電極母材と、連通部の一部をなす貴金属部材とをレーザ溶接するので、軸線方向先端側に電極母材と貴金属部材との溶融部を容易に形成することができる。
[第1の実施の形態]
以下、本発明を具体化したプラズマジェット点火プラグの第1の実施の形態について、図面を参照して説明する。まず、図1,図2を参照して、一例としてのプラズマジェット点火プラグ100の構造について説明する。図1は、第1の実施の形態のプラズマジェット点火プラグ100の部分断面図である。図2は、第1の実施の形態のプラズマジェット点火プラグ100の先端部分を拡大した断面図である。なお、図1において、プラズマジェット点火プラグ100の軸線O方向を図面における上下方向とし、下側をプラズマジェット点火プラグ100の先端側(前方)、上側を後端側(後方)として説明する。
図1に示す、第1の実施の形態のプラズマジェット点火プラグ100は、概略、絶縁碍子10と、この絶縁碍子10を保持する主体金具50と、絶縁碍子10内に軸線O方向に保持された中心電極20と、主体金具50の先端部65に溶接された接地電極30と、絶縁碍子10の後端部に設けられた端子金具40とから構成されている。
絶縁碍子10は、周知のようにアルミナ等を焼成して形成され、軸線O方向に軸孔12を有する筒状の絶縁部材である。軸線O方向の略中央には外径が最も大きな鍔部19が形成されており、これより後端側には後端側胴部18が形成されている。後端側胴部18の後端側外周面には、主体金具50と端子金具40との間の沿面距離を稼ぐためのコルゲーションとよばれる凹凸状の加工がなされている。また、鍔部19より先端側には後端側胴部18より外径の小さな先端側胴部17と、その先端側胴部17よりも先端側で先端側胴部17よりもさらに外径の小さな脚長部13とが形成されている。この脚長部13と先端側胴部17との間は段状をなす段部14として構成されている。
軸孔12の脚長部13の内周部分は、先端側胴部17、鍔部19および後端側胴部18の内周部分よりも縮径された電極収容部15として形成されている。この電極収容部15の内部には中心電極20が保持される。図2に示すように、軸孔12は、電極収容部15の先端側において内周が更に縮径されており、先端小径部61として形成されている。この先端小径部61は、絶縁碍子10の先端部16にて開口している。また、絶縁碍子10の先端部16には、先端小径部61の開口の周囲を取り巻く環状のチップ係合部62が凹部形成されており、後述する貴金属チップ36の外突部37が係合されている。
次に、中心電極20は、インコネル(商標名)600または601等のニッケル系合金等で形成された円柱状の電極棒で、内部に熱伝導性に優れる銅等からなる金属芯23を有している。中心電極20の先端部21には、貴金属やW(タングステン)を主成分とする合金からなる円盤状の電極チップ25が、中心電極20と一体となるように溶接されている。なお、第1の実施の形態では、中心電極20と一体になった電極チップ25も含め「中心電極」と称する。
また、図1に示すように、中心電極20の後端側は鍔状に拡径され、この鍔状の部分が軸孔12内において電極収容部15のうちの段状の部位に当接されており、電極収容部15内で中心電極20が位置決めされている。そして図2に示すように、中心電極20の先端部21の先端面26(より具体的には中心電極20の先端部21にて中心電極20と一体に接合された電極チップ25の先端面26)の周縁が、径の異なる電極収容部15と先端小径部61との間の段部に当接された状態となっている。この構成により、軸孔12の先端小径部61の内周面と、中心電極20の先端面26とで包囲された有底円筒状をなす容積の小さな放電空間が形成されている。プラズマジェット点火プラグ100では、接地電極30と中心電極20との間にて形成される火花放電間隙にて火花放電が行われるが、その火花放電の経路はこの放電空間内を通過することとなる。この放電空間はキャビティ60と称され、火花放電の際にはこのキャビティ60でプラズマが形成され、先端部16の開口より前方へ噴出される。なお、キャビティ60は、先端小径部61よりも後端側の先端小径部61の内径よりも拡径した電極収容部15の一部を含むように構成してもよい。
また図1に示すように、中心電極20は、軸孔12の内部に設けられた金属とガラスの混合物からなる導電性のシール体4を経由して、先端側胴部17内で端子金具40と電気的に接続されている。中心電極20と端子金具40は、このシール体4によって軸孔12内で導通されつつ軸孔12内に固定される。端子金具40は軸孔12内を後方へ延び、後端部41が絶縁碍子10の後端より外部に突出されている。この後端部41には、プラグキャップ(図示外)を介して高圧ケーブル(図示外)が接続され、点火装置(図示外)から高電圧が印加されるようになっている。
次に、主体金具50について説明する。主体金具50は、内燃機関のエンジンヘッド(図示外)にプラズマジェット点火プラグ100を固定するための筒状の金具であり、絶縁碍子10の脚長部13から後端側胴部18の先端側にかけての部位の周囲を取り囲むようにして、自身の筒孔59内に絶縁碍子10を保持している。主体金具50は低炭素鋼材より形成されており、略中央から先端側にかけて取付部52が形成されている。取付部52の外周面には雄ねじ状のねじ山が形成されており、エンジンヘッドの取付孔(図示外)に形成された雌ねじに螺合する。なお、主体金具50は耐熱性を重視し、ステンレスやインコネル(商標名)等を用いてもよい。
また、取付部52の後端側には鍔状のシール部54が形成されている。そしてシール部54と取付部52との間の部位には、板体を折り曲げて形成した環状のガスケット5が嵌挿されている。ガスケット5は、プラズマジェット点火プラグ100をエンジンヘッドの取付孔(図示外)に取り付けた際に、シール部54の先端向きの面である座面55と、取付孔の開口の周縁部位との間に挟まれ変形し、両者間を封止することで、取付孔を介した燃焼ガスの流出を防止するものである。
シール部54の後端側には、図示外のプラグレンチが嵌合する工具係合部51が形成されている。工具係合部51より後端側には薄肉の加締部53が設けられており、工具係合部51とシール部54との間にも薄肉の座屈部58が設けられている。そして、工具係合部51から加締部53にかけての内周面と絶縁碍子10の後端側胴部18の外周面との間には円環状のリング部材6,7が介在されており、更に両リング部材6,7間にタルク(滑石)9の粉末が充填されている。
また図2に示すように、取付部52の内周面には段状の段部56が形成されており、この段部56に環状のパッキン80を介して絶縁碍子10の段部14が支持されている。そして図1に示すように、加締部53の端部を内側に折り曲げるようにして加締めることにより、リング部材6,7およびタルク9を介し、絶縁碍子10が先端側に向け押圧される。この加締めの際に座屈部58は加熱され、圧縮力の付加に伴い膨らむように変形されることで、加締部53の圧縮ストロークを稼ぐ。これにより、主体金具50の加締部53と段部56との間に、絶縁碍子10の段部14と鍔部19との間の部位が挟まれ、主体金具50に絶縁碍子10が一体に保持される。そしてパッキン80により主体金具50と絶縁碍子10との間の気密性は保持され、筒孔59を介した燃焼ガスの流出が防止される。
次に、主体金具50の先端部65には接地電極30が配設されている。図2に示す、接地電極30は、ニッケル系合金からなる電極母材33と貴金属からなる貴金属チップ36とが一体に接合された電極であり、中央に開口(連通部31)が形成された円盤状をなしている。接地電極30の外縁部35(すなわち電極母材33の外縁部35)は、主体金具50の先端部65の内周面を段状に形成した係合段部57に係合され、その状態で両者の合わせ面がレーザ溶接されており、接地電極30と主体金具50とが一体に接合されている。接地電極30の連通部31は、絶縁碍子10よりも先端側に配置される接地電極30を介し、キャビティ60内を外気と連通するために開口されたものであり、開口の内周側に貴金属チップ36が接合され、連通部31の一部を構成している。なお、ここでいう「外縁部」とは、接地電極30が主体金具50と接合される部位を指し、第1の実施の形態では接地電極30は円盤状をなすため、径方向の外周側の縁部分が「外縁部」相当する。もっとも、接地電極30が円盤状でない場合でも、径方向でみたときに外側の縁部分が主体金具50との接合部位となるものである。
第1の実施の形態の貴金属チップ36は筒状をなしており、軸線O方向の後端側に、外周面を径方向外側に向けて鍔状に突出させた外突部37が形成されている。そして電極母材33にも同様に、開口の内周面を径方向内側に向けて突出させた内突部34が、軸線O方向の先端側に設けられている。そして、電極母材33の内突部34は、軸線O方向に貴金属チップ36の外突部37と重なる配置となっており、貴金属チップ36が軸線O方向前方へ抜けてしまうのを防止する抜け止めとして機能している。また、絶縁碍子10の先端部16には、貴金属チップ36の外突部37が係合するように先端面を凹部形成したチップ係合部62が設けられている。チップ係合部62は、貴金属チップ36の外突部37の形状にあわせ、キャビティ60の内周面を構成する絶縁碍子10の軸孔12の先端小径部61が絶縁碍子10の先端部16にて開口したその開口の周囲を取り巻く環状に形成されている。貴金属チップ36は、このチップ係合部62に係合しつつ接地電極30と絶縁碍子10の先端部16との間の間隙を塞いでおり、この状態で接地電極30の連通部31を構成し、キャビティ60の内部と外気とを連通している。この構成により、キャビティ60内で形成されたプラズマが外方に噴出される際に、プラズマのエネルギーが接地電極30と絶縁碍子10の先端部16との間の間隙に漏出してしまうことが防止されている。なお、貴金属チップ36が、本発明における「貴金属部材」に相当する。
このような構成の第1の実施の形態のプラズマジェット点火プラグ100を製造する過程では、上記のように、プラズマ噴出時のエネルギーの漏出を防止できるように接地電極30と絶縁碍子10の先端部16との間の間隙を塞ぐため、主体金具50に接地電極30を接合する前に絶縁碍子10を保持させている。以下、プラズマジェット点火プラグ100の製造方法について、図3を参照して説明する。図3は、第1の実施の形態のプラズマジェット点火プラグ100の製造過程の一部を示す図である。
プラズマジェット点火プラグ100の製造過程において、予め別の工程において作製された主体金具50の筒孔59内に、同様に別の工程において作製した中心電極20(電極チップ25が接合されている)および端子金具40を一体に組み付けた絶縁碍子10が挿入される。そして主体金具50の筒孔59の段部56上にパッキン80を介して絶縁碍子10の段部14が支持される。この状態で主体金具50の加締部53(図1参照)が加締められ、段部56との間に絶縁碍子10の段部14と鍔部19との間の部位を挟むことで、主体金具50に絶縁碍子10が一体に保持される(碍子保持工程)。
次に、外突部37を有する筒状に形成された貴金属チップ36が、外突部37側を絶縁碍子10側に向けつつ、絶縁碍子10の先端部16よりも軸線O方向先端側に配置される(配置工程における貴金属部材配置工程)。このとき、貴金属チップ36は、外突部37が絶縁碍子10の先端部16のチップ係合部62と向き合う位置に配置される。更に、内突部34が形成された開口を有する円盤状の電極母材33が、内突部34側を軸線O方向前方へ向け、内突部34と貴金属チップ36の外突部37とが軸線O方向に重なるように並べつつ、絶縁碍子10の先端部16より先端側に配置される(配置工程における電極母材配置工程)。そして、電極母材33の外縁部35を、段状をなす主体金具50の係合段部57に嵌め込むように係合させる。このとき、電極母材33は、絶縁碍子10の先端部16と接触した状態となってもよいし、非接触の状態に維持されてもよい。貴金属チップ36は電極母材33の開口とともに連通部31を構成し、外突部37が電極母材33の内突部34と絶縁碍子10のチップ係合部62との間に介在され、配置位置が規制される。
そして電極母材33の外縁部35と、主体金具50の係合段部57との合わせ面を狙ってレーザ光が照射され、周方向に一周して、主体金具50と接地電極30の電極母材33との溶接が行われる(接地電極接合工程)。このとき、貴金属チップ36は非固定の状態となっている。次の工程において、貴金属チップ36は軸線O方向後端側へ向けて押さえられ、外突部37が絶縁碍子10のチップ係合部62に係合されて位置決めされる。これにより、貴金属チップ36の軸ずれが防止される。更に、貴金属チップ36が押さえられることにより、貴金属チップ36とチップ係合部62とが密接状態となり、接地電極30を構成する電極母材33と、絶縁碍子10の先端部16との間の間隙が、塞がれる。そして貴金属チップ36が押さえられたまま、貴金属チップ36と電極母材33との合わせ面を狙ってレーザ光が照射され、周方向に一周して両者の溶接が行われる(貴金属部材接合工程)。貴金属チップ36は電極母材33と一体となって、連通部31を構成する。
このようにして、主体金具50の先端部65に接地電極30が接合されて、図1に示すプラズマジェット点火プラグ100が完成する。上記のように、主体金具50に接地電極30を接合する前に、絶縁碍子10を主体金具50に加締め保持させるため、加締めの際に絶縁碍子10の先端部16が当接するものがなく、絶縁碍子10の先端部16が外部から強い押圧力を受けることがない。また、主体金具50への加締めの際に絶縁碍子10の先端部16の位置が軸線O方向にずれを生じても、すなわち組み付け公差が大きくても、主体金具50への電極母材33の接合時に電極母材33の配置位置を任意に調整し、公差を吸収することができる。更に、接地電極30の電極母材33と絶縁碍子10の先端部16との間に生じ得る間隙は、連通部31を構成する貴金属チップ36を絶縁碍子10の先端部16に、接触させることによって塞ぐことができる。従って、プラズマのエネルギーが上記間隙に漏出することがなく、着火性の低下を防止することができる。また、貴金属チップ36は、外突部37が電極母材33の内突部34と軸線O方向に重なる位置にあるため、製造過程において電極母材33が配置されてから貴金属チップ36が接合されるまで、貴金属チップ36が抜け落ちることがない。そしてプラズマジェット点火プラグ100が長期間使用され、貴金属チップ36と電極母材33との間の接合状態に劣化を生じた場合でも、貴金属チップ36の脱落は防止される。更に、貴金属チップ36と電極母材33との合わせ面を狙ってレーザ光が照射され、周方向に一周して両者の溶接を行うことによって、貴金属チップ36と電極母材33の溶融部32を軸線O方向先端側へ形成することができる。従って、接地電極の電極母材および貴金属部材と溶融部32との境界部から発生するクラックの進展を防ぐことができる。
なお、第1の実施の形態のプラズマジェット点火プラグ100は各種の変形が可能である。例えば図4に示すプラズマジェット点火プラグ101のように、絶縁碍子110の先端部116にチップ係合部を形成しなくともよい。貴金属チップ191を電極母材33に接合する際に軸線O方向後端側へ押さえ、絶縁碍子110の先端部116に接触させつつレーザ溶接を行えば十分に、接地電極171(電極母材33)と絶縁碍子110の先端部116との間の間隙を塞ぐことができる。
更に、図5に示す、プラズマジェット点火プラグ102や、図6に示す、プラズマジェット点火プラグ103のように、貴金属チップ192,193の軸線方向の長さを長くしたり、短くしたりしてもよい。このようにすれば、貴金属チップ192,193と電極母材33との合わせ部分が段状になる。すると貴金属チップ192,193と電極母材33とのレーザ溶接時に、両者の合わせ面に対し、軸線Oと鋭角に交差する角度からレーザ光を照射しやすくなる。このようにすれば、貴金属チップ192,193と電極母材33との合わせ面の隙間にレーザ光か入り込むことが防止され、より確実な接合を行うことができる。
また、図7に示す、プラズマジェット点火プラグ104のように、貴金属チップ194の外突部131の形状を、軸線O方向の後端側へ向けて拡径するテーパ状としてもよい。この場合、電極母材184の開口に、外突部131と軸線O方向に重なるテーパ部132を設けることで、製造過程において電極母材184が配置されてから貴金属チップ194が接合されるまで、貴金属チップ194が抜け落ちることがない。そして第1の実施の形態と同様の工程で主体金具50への接地電極174の接合を行えば、絶縁碍子110の先端部116が外部から強い押圧力を受けないようにしながらも、その先端部116と接地電極174との間の間隙を、貴金属チップ194で塞ぐことができる。
このようなテーパ状の外突部を有する貴金属チップを用いた場合でも同様に、図8に示す、プラズマジェット点火プラグ105や、図9に示す、プラズマジェット点火プラグ106のように、貴金属チップ195,196の軸線方向の長さを長くしたり、短くしたりしてもよい。すなわち、貴金属チップ195,196と電極母材184との合わせ部分が段状となれば、両者それぞれの溶接時にレーザ光を照射する合わせ面に対し、軸線Oと鋭角に交差する角度からレーザ光を照射しやすくでき、より確実な接合を行うことができる。
また、図10に示す、プラズマジェット点火プラグ107のように、貴金属チップ197に外突部を形成しなくとも、その外周が、電極母材33の内突部34よりも径方向外側に突出した状態にあれば、第1の実施の形態と同様に、貴金属チップ197の脱落を防止することができる。もちろん、第1の実施の形態と同様に、電極母材33を主体金具150に接合してから貴金属チップ197を軸線O方向後端側へ押さえながら、電極母材33と貴金属チップ197との接合を行えばよい。あるいは、接地電極接合工程において、電極母材33を軸線O方向後端側に押さえ、貴金属チップ197を絶縁碍子110の先端部116に接触させつつ、電極母材33の外縁部35を主体金具150の係合段部157に接合してもよい。このようにすれば、電極母材33の配置位置をより絶縁碍子110側に近づけることができるので、主体金具150の係合段部157と電極母材33の外縁部35との合わせ部分を段状にすることができ、上記同様、より確実な接合を行うことができる。そして第1の実施の形態と同様の工程で主体金具50への接地電極177の接合を行えば、絶縁碍子110の先端部116が外部から強い押圧力を受けないようにしながらも、その先端部116と接地電極177との間の間隙を、貴金属チップ197で塞ぐことができる。
なお、第1の実施の形態において、外突部37は筒状をなす貴金属チップ36に鍔状に設けたが、必ずしも鍔状に連続していなくともよく、突部形状であってもよい。電極母材33の内突部34についても同様であり、貴金属チップ36と電極母材33とが一体となったときに、外突部37と内突部34とが軸線O方向に重なる配置となるように位置決めされれば足りる。
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態のプラズマジェット点火プラグ200について、図面を参照して説明する。まず、図11を参照して、プラズマジェット点火プラグ200の構造について説明する。図11は、第2の実施の形態のプラズマジェット点火プラグ200の先端部分を拡大した断面図である。
なお、第2の実施の形態のプラズマジェット点火プラグ200と、第1の実施の形態のプラズマジェット点火プラグ100とが構造上で異なる点は、接地電極230の形状が異なる点、および絶縁碍子210の先端部216にチップ係合部が形成されていない点である。従って、ここではプラズマジェット点火プラグ200の先端部分の構造について説明し、その他の部分については同一であるため説明を省略または簡略化する。
図11に示すように、主体金具50の先端部65に配設された接地電極230は、第1の実施の形態と同様に、電極母材233と貴金属チップ236とが一体に接合されたものであり、中央に開口(連通部231)を有する円盤状に形成されている。貴金属チップ236は円筒状をなし、その外周面を電極母材233の開口の内周面に対向させた状態で、両面の合わせ部分がレーザ溶接されており、その開口と共に、接地電極230の連通部231を構成している。連通部231は、絶縁碍子10よりも先端側に配置される接地電極230を介し、キャビティ60内を外気と連通するために開口されたものである。また、接地電極230は、その外縁部235(すなわち電極母材233の外縁部235)が主体金具50の先端部65に設けられた係合段部57に係合され、その状態でレーザ溶接され、主体金具50と一体に接合されている。そして貴金属チップ236は、絶縁碍子210の先端部216に接触されており、その先端部216と、接地電極230との間の間隙を塞いでいる。この構成により、第1の実施の形態と同様に、キャビティ60内で形成されたプラズマが外方に噴出される際に、プラズマのエネルギーが接地電極230と絶縁碍子210の先端部216との間の間隙に漏出してしまうことが防止されている。
次に、第2の実施の形態のプラズマジェット点火プラグ200の製造方法について、図12を参照して説明する。図12は、第2の実施の形態のプラズマジェット点火プラグ200の製造過程の一部を示す図である。
図12に示すように、第2の実施のプラズマジェット点火プラグ200においても、予め別の工程で作製された中心電極20および端子金具40(図1参照)が一体に組み付けられた絶縁碍子210が、同様に別の工程において作製された主体金具50に、加締めによって一体に保持される(碍子保持工程)。
次に、開口を有する円盤状の電極母材233が、絶縁碍子210の先端部216より先端側に配置される(電極母材配置工程)。この工程では、電極母材233の外縁部235が、段状をなす主体金具50の係合段部57に嵌め込むように係合される。このとき、電極母材233は、絶縁碍子210の先端部216と接触した状態となってもよいし、非接触の状態に維持されてもよい。この状態で、電極母材233の外縁部235と、主体金具50の係合段部57との合わせ面を狙ってレーザ光が照射され、周方向に一周して、主体金具50と接地電極330の電極母材333との溶接が行われる(接地電極接合工程)。
そして、筒状に形成された貴金属チップ236が電極母材233の開口に挿入され、連通部231に配置される(貴金属部材配置工程)。貴金属チップ236は非固定の状態であり、次の工程において軸線O方向後端側へ向けて押さえられ、接地電極230を構成する電極母材233と、絶縁碍子210の先端部216との間の間隙が塞がれる。そして貴金属チップ236が押さえられたまま、貴金属チップ236と電極母材233との合わせ面を狙ってレーザ光が照射され、周方向に一周して両者の溶接が行われる(貴金属部材接合工程)。貴金属チップ36は電極母材33と一体となって、連通部31を構成する。このようにして、主体金具50の先端部65に接地電極230が接合されて、第2の実施の形態のプラズマジェット点火プラグ200が完成する。
第2の実施の形態においても、主体金具50に絶縁碍子10を加締め保持させてから主体金具50に接地電極230を接合しており、製造過程において絶縁碍子210の破損が生じにくい。そして接地電極230の電極母材233と絶縁碍子210の先端部216との間に生じ得る間隙を、連通部231を構成する貴金属チップ236で塞ぐことができ、着火性の低下を防止することができる。
なお、第2の実施の形態のプラズマジェット点火プラグ200も各種の変形が可能である。例えば上記同様に、図13に示す、プラズマジェット点火プラグ201や、図14に示す、プラズマジェット点火プラグ202のように、貴金属チップ291,292の軸線方向の長さを長くしたり、短くしたりして、電極母材33との合わせ部分を段状にしてもよい。このようにすれば、レーザ溶接の際に、貴金属チップ291,292と電極母材33との合わせ面の隙間にレーザ光か入り込むことが防止され、より確実な接合を行うことができる。
また、図15に示す、プラズマジェット点火プラグ203のように、筒状の貴金属チップ293の軸線O方向先端側の外周に径方向外側へ突出する鍔状の外突部247を設け、電極母材283側にも、開口に、軸線O方向先端側を拡径した段状のチップ取付部244を設けてもよい。このようにすれば、上記同様に、軸線O方向に貴金属チップ293の配置位置を調整して電極母材283と絶縁碍子210の先端部216との間の間隙を塞ぎつつ、チップ取付部244によって軸ずれを防止することができる。また、このような外突部247を有する貴金属チップ293を用いた場合、貴金属チップ293による軸線O方向の配置位置の調整に制限を受ける(外突部247がチップ取付部244に当接するとそれより軸線O方向後端側へ移動できない。)ため、電極母材283による配置位置調整も行うとなおよい。すなわち、電極母材283を絶縁碍子210の先端部216に近接あるいは接触させた状態で主体金具250の係合段部257に接合すると共に、貴金属チップ293を絶縁碍子210の先端部216へ向けて押さえながら電極母材283に接合するとよい。また、主体金具250の係合段部257は、係合段部257に接地電極273を係合させたときの接地電極273の配置位置よりも軸線O方向先端側へ突出させるように設けるとよい。このようにすれば、係合段部257と電極母材283の外縁部245との接合の際に、レーザ光を軸線Oと鋭角に交差する角度から照射しやすくでき、より確実な接合を行うことができる。
また、図16に示す、プラズマジェット点火プラグ302や、図17に示す、プラズマジェット点火プラグ303のように、接地電極372の連通部341を構成する貴金属チップ392を筒状に形成し、軸線O方向先端側の外周に径方向外側へ突出する鍔状の外突部342を設けてもよい。そして電極母材382側にも、開口に、軸線O方向先端側を拡径した段状のチップ取付部344を設ける。つまり、電極母材382の開口と共に連通部341を構成する貴金属チップ392を電極母材382に対し位置決めできるようにする。このようにすれば、電極母材382と貴金属チップ392との接合を容易に行うことができる。
また、貴金属チップ392の構成を、電極母材382に接合された際に一部が電極母材382の盤面から突出する構成とし、主体金具351,350への接地電極372の接合時には、その突出部分を絶縁碍子310の先端部316と接触させるとよい。このようにすれば、接地電極372の盤面全面を絶縁碍子310の先端部316に接触させて両者の間隙を塞ぐ場合よりも両者の接触面積を小さくすることができ、間隙を塞ぐための接触面の平滑性の管理を容易とすることができる。
更に、図16に示した主体金具351の係合段部358や、図17に示した主体金具350の係合段部357のように、軸線O方向への突出量が、係合段部358,357に接地電極372を係合させたときの接地電極372の配置位置よりも小さくなるように、あるいは大きくなるようにするとよい。こうすれば、上記同様、係合段部358,357と接地電極372の外縁部345との接合の際にレーザ光を軸線Oと鋭角に交差する角度から照射しやすくでき、より確実な接合を行うことができる。
第1,第2の実施の形態のプラズマジェット点火プラグでは、貴金属チップを用いて接地電極と絶縁碍子の先端部との間の間隙を塞ぐ構成であるため、必ずしも電極母材が円環状でなくともよく、貴金属チップが筒状あるいは円環状をなせば足りる。すなわち、電極母材は貴金属チップを絶縁碍子の先端部に接触させた状態が維持されるように支持する部材であればよい。
第1の実施の形態のプラズマジェット点火プラグ100の部分断面図である 。 第1の実施の形態のプラズマジェット点火プラグ100の先端部分を拡大した断面図である。 第1の実施の形態のプラズマジェット点火プラグ100の製造過程の一部を示す図である。 変形例としてのプラズマジェット点火プラグ101の先端部分を拡大した断面図である。 変形例としてのプラズマジェット点火プラグ102の先端部分を拡大した断面図である。 変形例としてのプラズマジェット点火プラグ103の先端部分を拡大した断面図である。 変形例としてのプラズマジェット点火プラグ104の先端部分を拡大した断面図である。 変形例としてのプラズマジェット点火プラグ105の先端部分を拡大した断面図である。 変形例としてのプラズマジェット点火プラグ106の先端部分を拡大した断面図である。 変形例としてのプラズマジェット点火プラグ107の先端部分を拡大した断面図である。 第2の実施の形態のプラズマジェット点火プラグ200の先端部分を拡大した断面図である。 第2の実施の形態のプラズマジェット点火プラグ200の製造過程の一部を示す図である。 変形例としてのプラズマジェット点火プラグ201の先端部分を拡大した断面図である。 変形例としてのプラズマジェット点火プラグ202の先端部分を拡大した断面図である。 変形例としてのプラズマジェット点火プラグ203の先端部分を拡大した断面図である。 変形例としてのプラズマジェット点火プラグ302の先端部分を拡大した断面図である。 変形例としてのプラズマジェット点火プラグ303の先端部分を拡大した断面図である。
符号の説明
10 絶縁碍子
12 軸孔
20 中心電極
26 先端面
30 接地電極
31 連通部
32 溶融部
33 電極母材
34 内突部
35 外縁部
36 貴金属チップ
37 外突部
50 主体金具
60 キャビティ
61 先端小径部
100 プラズマジェット点火プラグ

Claims (4)

  1. 中心電極と、
    軸線方向に延びる軸孔を有し、前記中心電極の先端を前記軸孔内に収容すると共に、前記中心電極を保持する絶縁碍子と、
    当該絶縁碍子の先端部において、前記軸孔の内周面と前記中心電極の先端面とを壁面とする凹部状に形成されたキャビティと、
    前記絶縁碍子の径方向周囲を取り囲んで保持する主体金具と、
    前記絶縁碍子の前記先端部よりも前記軸線方向先端側で前記主体金具に接合され、外気と前記キャビティの内部とを連通する連通部を有する接地電極と
    を備えたプラズマジェット点火プラグであって、
    前記接地電極は、前記連通部を有する電極母材に、前記連通部の一部をなす貴金属部材がレーザ溶接により接合された複合部材からなり、
    自身の外縁部に前記主体金具との接合部を有し、自身の前記軸線方向先端側に前記電極母材と前記貴金属部材との溶融部を有する
    ことを特徴とするプラズマジェット点火プラグ。
  2. 前記接地電極は、前記貴金属部材を前記絶縁碍子の前記先端部に接触させた状態で、前記外縁部が前記主体金具に接合されていることを特徴とする請求項1に記載のプラズマジェット点火プラグ。
  3. 前記接地電極の前記電極母材は、前記軸線方向と直交する径方向において最も内側に位置する部位である内突部を有すると共に、前記接地電極の前記貴金属部材は、前記内突部よりも前記径方向の外側に位置する外突部を有し、
    前記外突部は、前記軸線方向において前記内突部と重ねられつつ、その内突部よりも前記軸線方向後端側に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載のプラズマジェット点火プラグ。
  4. 中心電極と、
    軸線方向に延びる軸孔を有し、前記中心電極の先端を前記軸孔内に収容すると共に、前記中心電極を保持する絶縁碍子と、
    当該絶縁碍子の先端部において、前記軸孔の内周面と前記中心電極の先端面とを壁面とする凹部状に形成されたキャビティと、
    前記絶縁碍子の径方向周囲を取り囲んで保持する主体金具と、
    前記絶縁碍子の前記先端部よりも前記軸線方向先端側で前記主体金具に接合され、外気と前記キャビティの内部とを連通する連通部を有する接地電極と
    を備えたプラズマジェット点火プラグの製造方法であって、
    前記中心電極を保持した前記絶縁碍子を前記主体金具に保持させる碍子保持工程と、
    前記接地電極を前記絶縁碍子の前記先端部よりも前記軸線方向先端側に配置する配置工程と、
    前記接地電極の外縁部を前記主体金具に接合する接地電極接合工程と、
    前記軸線方向先端側からレーザを照射して、前記連通部を有する接地電極の電極母材と、前記連通部の一部をなす貴金属部材とをレーザ溶接する貴金属部材接合工程と、
    を有することを特徴とするプラズマジェット点火プラグの製造方法。
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