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JP4708230B2 - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

定着装置および画像形成装置 Download PDF

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JP4708230B2 JP2006069982A JP2006069982A JP4708230B2 JP 4708230 B2 JP4708230 B2 JP 4708230B2 JP 2006069982 A JP2006069982 A JP 2006069982A JP 2006069982 A JP2006069982 A JP 2006069982A JP 4708230 B2 JP4708230 B2 JP 4708230B2
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Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置に備えられている定着装置、およびそれを用いた電子写真方式の画像形成装置に関するものである。
複写機、プリンタ等の電子写真方式の画像形成装置に用いられる定着装置は、一般的に、互いに圧接されたローラ対(定着ローラ及び加圧ローラ)からなる。このローラ対の両方或いはいずれか一方の内部に配置されたハロゲンヒータによりローラ対を所定の温度(定着温度)に加熱した後、未定着トナー画像が形成された記録紙Pを圧接部(定着ニップ部)に通過させて、熱と圧力によりトナー画像の定着を行う構成のもの(熱ローラ定着方式)が多用されている。
特に、カラー用の定着装置においては、定着ローラ表層にシリコンゴム等からなる弾性層を設けた弾性ローラを用いることが一般的である。
定着ローラを弾性ローラとすることで、定着ローラ表面が、未定着トナー画像の凹凸に対応して弾性変形し、トナー画像面を覆い包むように接触するため、モノクロに比べてトナー量の多いカラーの未定着トナー画像に対して良好に加熱定着を行うことが可能となる。また、定着ニップ部N1での弾性層の歪み解放効果により、モノクロに比べてオフセットしやすいカラートナーに対し離型性を向上することができる。さらに、定着ニップ部N1のニップ形状が上に凸(所謂、逆ニップ形状)となることから、記録紙Pの剥離性能が向上し、剥離爪等の剥離手段を用いずとも記録紙Pの剥離が可能となり(セルフストリップ)、剥離手段に起因する画像欠陥を解消することができる。
しかし、弾性層を具備させた定着ローラは、弾性層自体の熱伝導性が非常に劣るために、定着ローラ内部に加熱手段を設けた場合、熱伝達効率が低下し、ウオームアップ時間が長くなったり、高速化した場合に定着ローラ温度が追従しないといった問題がある。
このような問題を解決するものとして、定着ローラ表面に外部加熱装置を当接し、定着ローラを外部から加熱する構成のもの(外部加熱定着方式)が知られており、特に、近年、外部加熱装置として、無端ベルトを用いたもの(外部ベルト加熱定着方式)が提案されている(特許文献1、2参照)。
特開2004−198659号公報(公開日:平成16年07月15日) 特開2005−189427号公報(公開日:平成17年07月14日)
しかしながら、上記従来の外部ベルト加熱定着方式の構成においては、定着ローラへの熱供給能力が高く、且つ、熱源から定着ローラ表面まで複数の部材(無端ベルトおよび該無端ベルトを懸架するための支持ローラ)を介して熱が伝わる。そのため、熱源と定着ローラ表面との間の温度勾配が大きくなる。すなわち、熱源>支持ローラ>無端ベルト>定着ローラ表面という温度勾配が形成されている。
そして、定着ローラの回転が停止すると、熱源からの熱供給を停止しても、熱源の持つ熱量によって、支持ローラが昇温する。さらに、支持ローラに接している部分の無端ベルトは、熱容量が小さいので、瞬時に支持ローラと同じ温度に達する。従って、無端ベルトの温度は定着動作中よりもさらに上昇し、熱損傷を受ける可能性が生じる。
また、無端ベルトを介して支持ローラと接している部分の定着ローラ表面の温度も上昇するので、定着ローラ表面に、熱損傷あるいは温度ムラが生じる。この状態で定着動作を再開すると、画像ムラが生じてしまう。
すなわち、無端ベルトを定着部材に当接する外部ベルト加熱定着方式は、ローラを当接する外部加熱方式に比べ、加熱ニップ部の幅を広くとることができるため、より小さな熱容量であっても、定着部材表面に供給できる熱量が多く、高速定着における温度追従性に優れている。しかしながら、定着終了後に定着部材を停止させると、無端ベルトの支持ローラに掛け渡された部分の温度が急激に上昇し、無端ベルト及び定着部材が局所的に熱せられ、劣化が促進するという現象が生じる(以下、当該現象をオーバーシュートという)。
本発明は、上記従来の課題に鑑みなされたものであり、無端ベルト及び定着部材表面の熱損傷や画像ムラを抑えた外部ベルト加熱方式の定着装置およびそれを用いた画像形成装置を提供することにある。
本発明に係る定着装置は、上記課題を解決するために、記録材を挟持しながら搬送し、上記記録材上の未定着トナーを熱および圧力によって当該記録材に定着させる定着部材と、複数の支持ローラと、上記複数の支持ローラに懸架されるとともに、上記定着部材の表面に接触する無端ベルトと、上記支持ローラの内部に設けられた加熱手段とを備えた定着装置において、上記加熱手段の熱容量をC1、上記支持ローラの熱容量をC2、上記支持ローラに接している部分の上記無端ベルトの熱容量をC3としたとき、以下の式(1)
(C2+C3)/C1≧2・・・式(1)
の関係を満たすことを特徴とする。
ここで、上記オーバーシュートが発生する理由について説明する。
外部ベルト加熱定着方式では、定着部材への熱供給能力が高く、且つ、加熱手段から定着部材表面まで複数の部材(つまり、支持ローラ、無端ベルト)を介して熱が伝わる。そのため、加熱手段と定着部材の表面との間の温度勾配が大きくなる。すなわち、温度が高い順に、加熱手段>支持ローラ>無端ベルト>定着部材の表面という温度勾配が形成される。
そして、定着部材の回転が停止し、定着部材への熱伝達が瞬時に遮断されると、その温度勾配によって支持ローラおよび無端ベルトが昇温する。
特に、従来の外部ベルト加熱定着方式では、支持ローラや無端ベルトの熱容量が小さいため、温度勾配によるオーバーシュートが顕著に現れる。したがって、このようなオーバーシュートは、ジャム時のように急に動作が停止する場合に特に顕著となる。
次に、加熱手段の温度とオーバーシュートとの関係について説明する。
定着部材の回転が停止したときに加熱手段の熱供給を停止しても、加熱手段は、しばらく高温を保つ。これによって、支持ローラの温度が高まり、オーバーシュートが助長されてしまう。加熱手段として一般的なハロゲンランプの場合、ガラス管の内部にタングステン等の熱線を有しており、ハロゲンランプの電源をOFFしたとき、ハロゲンランプのガラス管は、支持ローラに比べて100℃以上の高温となっている。このガラス管の熱量が輻射及び空気を介した熱伝導によって支持ローラに移り、支持ローラが加熱される。支持ローラの温度上昇は、支持ローラの熱容量が小さく、かつハロゲンランプのガラス管の熱容量が大きいほど高くなる。
従って、定着動作中に温度勾配が形成されて高温となっている支持ローラの温度は、定着完了後(定着部材の回転停止)やジャム時において、加熱手段が持つ熱量によってさらに高くなってしまう。そして、支持ローラに接している無端ベルトは、熱容量が小さいので支持ローラとほぼ同じ温度にまで昇温してしまう。
しかしながら、本発明の上記の構成によれば、加熱手段の熱容量C1と、支持ローラの熱容量C2と、支持ローラに接している部分の無端ベルトの熱容量C3と、の関係を、上記式(1)としている。すなわち、従来よりも、加熱手段に比べて、支持ローラ及び無端ベルトの熱容量を大きくしている。
上記式(1)を満足するときに、定着完了後(定着部材の回転停止)やジャム時において、加熱手段の熱量が、支持ローラに移動しても、支持ローラの温度上昇が抑えられ、その結果として無端ベルト、定着部材の局所的な温度上昇を抑えることができる。そのため、無端ベルトおよび定着部材表面の温度による劣化が防止でき、画像ムラを低減させることができる。
また、本発明に係る定着装置は、上記課題を解決するために、記録材を挟持しながら搬送し、上記記録材上の未定着トナーを当該記録材に熱によって定着させる定着部材と、複数の支持ローラと、上記複数の支持ローラに懸架されるとともに、上記定着部材の表面に接触する無端ベルトと、上記支持ローラの内部に設けられた加熱手段とを備えた定着装置において、上記無端ベルトの厚みをt、上記無端ベルトの熱伝導率をλとしたとき、以下の式(2)
t/λ≦0.001[mK/W]・・・式(2)
の関係を満たすことを特徴とする。
上述したように、定着動作中において、温度の高い順に、加熱手段>支持ローラ>無端ベルト>定着部材の表面、という温度勾配が形成される。その中で支持ローラと無端ベルトとの温度差は、無端ベルトの熱伝導が支配的であることが実験から分かっている。そのため、無端ベルトの厚みをt、熱伝導率をλとすると、t/λの値が小さいほど熱伝導性が良く、前記温度差を小さくすることができる。
定着完了後やジャム時において、定着部材の回転及び加熱手段の加熱が停止した後、支持ローラに接している部分の無端ベルトは、支持ローラとほぼ同じ温度に昇温する。そして、支持ローラは、加熱手段がもつ熱量によって昇温するので、無端ベルトの温度は、さらに昇温する。従って、上記温度勾配において支持ローラと無端ベルトとの温度差を小さくすることは、無端ベルトの温度上昇を抑えることに繋がる。
式(2)を満たすことによって、ベルト懸架ローラと無端ベルトの温度差を約20度以下に抑えることができる。そして、上記式(2)を満足するときに、定着完了後(定着部材の回転停止)やジャム時において、加熱手段の熱量が、支持ローラに移動しても、無端ベルトの温度上昇が抑えられ、その結果として、定着部材の局所的な温度上昇を抑えることができる。そして、上記式(2)を満足するとき、無端ベルトおよび定着部材表面の温度による劣化が見られず、画像ムラを低減させることができることが確認された。
なお、無端ベルトの厚みを薄くすると、支持ローラと無端ベルトとの温度差が小さくなり好ましいが、一方で、支持ローラおよび無端ベルトの熱容量の合計が小さくなる可能性があるため、無端ベルトの厚みを薄くする分、支持ローラの厚みを増やして、支持ローラおよび無端ベルトの熱容量の合計が小さくならないようにすることが好ましい。
また、本発明に係る定着装置は、上記課題を解決するために、記録材を挟持しながら搬送し、上記記録材上の未定着トナーを当該記録材に熱によって定着させる定着部材と、複数の支持ローラと、上記複数の支持ローラに懸架されるとともに、上記定着部材の表面に接触する無端ベルトと、上記支持ローラの内部に設けられた加熱手段とを備えた定着装置において、上記無端ベルトと上記定着部材の表面との接触部分の、上記無端ベルトの移動方向の長さが、上記定着部材の周長の0.1以上であることを特徴とする。
上述したように、定着動作中において、温度の高い順に、加熱手段>支持ローラ>無端ベルト>定着部材の表面、という温度勾配が形成される。その中で無端ベルトと定着部材の表面との温度差は、上記無端ベルトと上記定着部材の表面との接触部分の、上記無端ベルトの移動方向の長さ(加熱ニップ幅)が支配的であることが、実験から分かっている。
特に、加熱ニップ幅が、定着部材の周長に対して0.1以上であると、無端ベルトと定着部材の表面との温度差を30〜40度以下に抑えられることが実験から分かっている。無端ベルトと定着部材の表面との温度差が小さくできると、定着動作中の無端ベルト、支持ローラの温度を低く抑えることができ、その結果、定着完了後またはジャムなどで定着部材の回転及び加熱手段の加熱が停止した後において、上記の構成によって、無端ベルトおよび定着部材表面の温度による劣化が防止でき、画像ムラを低減させることができることが確認された。
さらに、本発明に係る定着装置は、上記の構成に加えて、上記無端ベルトのガラス転移点および融点の低い方の温度が250℃以上であることが好ましい。
定着中の温度勾配によって、支持ローラ及び無端ベルトは定着部材の温度よりも高温となるが、上記の構成によれば、無端ベルトの耐熱性がよいため、無端ベルトがフィルム状形態であっても、熱損傷が低減される。
さらに、本発明に係る定着装置は、上記の構成に加えて、上記加熱手段は、封入ガスの熱伝導率が110×10−4[W/m・K]以下のハロゲンランプであることが好ましい。
封入ガスの熱伝導率が177×10−4[W/m・K]のハロゲンランプに比べて、フィラメントの熱が不必要に封入ガスやバルブ(ガラス管)に伝わることを抑制することができ、その結果、ハロゲンランプのバルブ温度を100℃以上低くすることができることが実験からわかった。
これにより、定着部材の回転及び加熱手段の加熱を停止した後において、加熱手段から支持ローラに移動する熱量が少なくなり、支持ローラの温度上昇が抑えられ、その結果として、無端ベルト、定着部材の局所的な温度上昇を抑えることができる。そして、無端ベルト、定着部材の表面の温度劣化が抑えられ、画像ムラが低減することができる。
さらに、本発明に係る定着装置は、上記の構成に加えて、上記定着部材は、上記記録材を挟持する定着ローラおよび加圧ローラを備え、上記定着ローラは、上記記録材上の未定着トナーを接するものであり、上記無端ベルトは、上記定着ローラの表面と接触する。
上記の構成によれば、未定着トナーを効率的に加熱することができ、定着時の消費電力の削減および、ウォームアップ時間の短縮を図ることができる。
また、本発明に係る定着装置は、上記課題を解決するために、上記記録材を挟持しながら搬送する定着ローラおよび加圧ローラと、複数の支持ローラと、上記複数の支持ローラに懸架されるとともに、上記定着ローラの表面に接触する無端ベルトと、上記支持ローラの内部に設けられた加熱手段とを備え、上記定着ローラが、上記記録材上の未定着トナーを熱および圧力によって当該記録材に定着させる定着装置において、上記加圧ローラの表面に接しており、当該加圧ローラを表面から加熱する加熱ローラを備えたことを特徴とする。
上記の構成によれば、定着ローラに対向する加圧ローラに加熱ローラを設けることで、ウォームアップ時間の短縮や、定着処理中の加圧ローラの温度低下に素早くかつ効率的に対応することができる。ただし、定着ローラの温度に比べ、加圧ローラの温度は低くても構わないので、内部に熱源を備えた加熱ローラを用いることができ、無端ベルトを用いた外部加熱装置に比べて、定着装置が小型化できる。
さらに、加圧ローラを素早く加熱することで、加圧ローラから記録材に供給できる熱量が増し、その結果として定着ローラから供給すべき熱量が抑えられる。この効果によって、定着ローラ表面に熱を供給するための加熱手段、支持ローラおよび無端ベルトの温度勾配が減少し、定着ローラに接する無端ベルトの昇温を抑えることができる。これにより、無端ベルトおよび定着部材表面の温度による劣化が防止でき、画像ムラを低減させることができる。
また、本発明に係る画像形成装置は、記録材上にトナー画像を形成するトナー画像形成手段と、上記定着装置とを備えることを特徴とする。これにより、無端ベルトおよび定着部材表面の温度による劣化が防止でき、画像ムラを低減させることができる。
本発明の構成によれば、無端ベルトおよび定着部材表面の温度による劣化が防止でき、画像ムラを低減させることができる。
本発明の一実施形態について図に基づいて説明すると以下の通りである。まず、図2を参照して本実施形態の定着装置が備えられている画像形成装置について説明する。図2は、画像形成装置1の内部構造を示した模式図である。
(画像形成装置の構成)
図2に示す画像形成装置1は、ネットワークを介して接続されている各端末装置から送信される画像データまたはスキャナによって読み取られた画像データに基づいて、記録紙(記録材)Pに対してカラー画像またはモノクロ画像を形成するプリンタである。
画像形成装置1は、乾式電子写真方式かつ4連タンデム方式のカラープリンタであって、可視像転写部10、供給トレイ20、記録紙搬送部30、定着装置40を備えている。
可視像転写部10は、黄色画像転写部10Y、マゼンタ画像転写部10M、シアン画像転写部10C、黒画像転写部10Bから構成される。具体的な配置としては、供給トレイ20と定着装置40との間において、供給トレイ20側から、黄色画像転写部10Y、マゼンタ画像転写部10M、シアン画像転写部10C、黒画像転写部10Bがこの順に併設されている。
これら転写部10Y、10M、10C、10Bは、各々、実質的に同一の構成を有しており、画像データに基づいて、記録紙Pに対してそれぞれ黄色画像、マゼンタ画像、シアン画像、黒画像を転写するものである。
各転写部10Y、10M、10C、10Bは、感光体ドラム11を備えており、さらに、帯電ローラ12、LSU13、現像ユニット14、転写ローラ15およびクリーニング装置16を、感光体ドラム11の周囲に、感光体ドラム11の回転方向(図2のF方向)に沿って配置している。
各転写部10Y、10M、10C、10Bの感光体ドラム11は、感光性材料を表面に有するドラム形状のローラであり、矢印F方向に回転駆動する。帯電ローラ12は、感光体ドラム11の表面を一様(均一)に帯電するためのものである。
転写部10Y、10M、10C、10BのLSU(レーザビームスキャナユニット)13には、それぞれ画像データにおける黄色成分、マゼンタ成分、シアン成分および黒色成分に対応する画素信号が入力されるようになっている。そして、各LSU13は、これらの画像信号に基づいて、帯電された感光体ドラム11を露光し、静電潜像を生成するようになっている。
転写部10Y、10M、10C、10Bの現像ユニット14は、それぞれ黄色、マゼンタ、シアン、黒色のトナーを有している。そして、これらのトナーによって、感光体ドラム11上に生成された静電潜像を現像し、トナー像(顕像)を生成する機能を有している。
転写部10Y、10M、10C、10Bの転写ローラ15は、トナーとは逆極性のバイアス電圧が印加されており、このバイアス電圧を記録紙Pに与えることによって感光体ドラム11上のトナー像を記録紙Pに転写するためのものである。転写部10Y、10M、10C、10Bのクリーニング装置16は、記録紙Pへの画像転写後に感光体ドラム11上に残留しているトナーを除去するものである。以上のような、記録紙Pに対するトナー像の転写は、4色について4回繰り返される。
記録紙搬送部30は、駆動ローラ31、アイドリングローラ32、搬送ベルト33からなり、各転写部10Y、10M、10C、10Bによって順に記録紙Pにトナー像が形成されるように、記録紙Pを搬送するものである。
駆動ローラ31およびアイドリングローラ32は、搬送ベルト33を張架するものであり、駆動ローラ31が所定の周速度に制御されて回転することで搬送ベルト33が回転するようになっている。
搬送ベルト33は、各転写部10Y、10M、10C、10Bの感光体ドラム11に接触するように、駆動ローラ31とアイドリングローラ32との間にかけられたベルトであり、ローラ31・32によって矢印Z方向に摩擦駆動されるようになっている。そして、搬送ベルト33は、供給トレイ20から送り込まれた記録紙Pを静電吸着させ、各転写部10Y、10M、10C、10Bに順に記録紙Pを搬送する。
さらに、各転写部10Y、10M、10C、10Bによってトナー像が転写された記録紙Pは、駆動ローラ31の曲率によって搬送ベルト33から剥離され、定着装置40に搬送される(図2の2点鎖線は搬送経路を示す)。なお、各転写部10Y、10M、10C、10Bによって記録紙Pに転写された後のトナー像は、記録紙Pに対して未定着の状態である。
なお、未定着のトナー画像は、非磁性一成分現像剤(非磁性トナー)、非磁性ニ成分現像剤(非磁性トナーおよびキャリア)、磁性現像剤(磁性トナー)等の現像剤(トナー)によって形成される。
定着装置40は、記録紙Pに転写された未定着のトナー画像を、当該記録紙Pに対し、熱および圧力により圧着させるものである。具体的に、定着装置40には、定着ローラ(定着部材)60と加圧ローラ(定着部材)70とが備えられている。そして、可視像転写部10から搬送されてきた記録紙Pは、定着ローラ60と加圧ローラ70との間に形成されている定着ニップ部に送り込まれる。さらに、定着ローラ60と加圧ローラ70とが記録紙Pを挟持しながら搬送する。このとき、記録紙P上のトナー像(未定着画像)は定着ローラ60の周面の熱によって記録紙Pに定着する。
そして、定着装置40によってトナー像の定着処理が行われた後の記録紙Pは、画像形成装置1の外部の排紙トレイ(不図示)に排出される。これにより、画像形成処理が終了する。
(定着装置の構成)
つぎに、上述した定着装置40について、図1を用いて具体的に説明する。図1は、本実施形態の定着装置40の概略構成を示す模式図である。定着装置40は、上述した定着ローラ60および加圧ローラ70の他、ウェブクリーニング装置90および外部加熱装置80を含む構成である。
定着ローラ60は、図1に示されるG方向に回転するローラであり、金属製の中空円筒形状の芯金61、この芯金61の外周面を覆う弾性層62、弾性層62を被覆して形成される離型層63、から構成される3層構造である。
芯金61は、外径46mmであり、アルミニウムからなるものである。但し、芯金61は、アルミニウムに限定されるものではなく、鉄やステンレス、銅等の金属あるいはこれらの合金等からなるものであってもよい。弾性層62は、厚さ3mmであって、耐熱性を有するシリコンゴムからなる。離型層63は、厚み約30μmのPFA(テトラフルオロエチレンとパーフルオロアルキルビニルエーテルとの共重合体)チューブからなる。なお、離型層63の材料としては、耐熱性、耐久性に優れ、トナーとの離型性が優れているものであればよく、PFAの他、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素系材料を使用してもよい。こうして構成された定着ローラ60の表面硬度は68度(アスカーC硬度)である。
なお、定着ローラ60の周面には当該周面の温度を検出するサーミスタ65が接触している。また、芯金61の内部には、制御回路(図示せず)から通電されることによって、赤外線を放射する(熱輻射を行う)ヒータランプ64が設置されている。ヒータランプ64は定着ローラ60の熱源である。ヒータランプ64に通電されるとヒータランプ64によって定着ローラ60の内周面が赤外線を吸収し、定着ローラ60全体が加熱されるようになっている。本実施形態では、ヒータランプ64として、1000Wのハロゲンランプを用いる。
加圧ローラ70は、図1に示すH方向に回転するローラであり、金属製の中空円筒形状の芯金71、この芯金71の外周面を覆う弾性層72、弾性層72を被覆して形成される離型層73、から構成される。
芯金71は、外径46mmであり、アルミニウムからなるものである。但し、芯金61は、アルミニウムに限定されるものではなく、鉄やステンレス、銅等の金属あるいはこれらの合金等からなるものであってもよい。弾性層72は、厚さ2mmであって、耐熱性を有するシリコンゴムからなる。離型層73は、厚み約30μmのPFAチューブからなる。なお、離型層73の材料としては、耐熱性、耐久性に優れ、トナーとの離型性が優れるものであればよく、PFAの他、PTFE等のフッ素系材料を使用してもよい。こうして構成された加圧ローラ70の表面硬度は75度(アスカーC硬度)である。
また、加圧ローラ70の周面には当該周面の温度を検出するサーミスタ75が接触しており、芯金71の内部には、制御回路(図示せず)から通電されることによって、赤外線を放射する(熱輻射を行う)ヒータランプ74が設置されている。ヒータランプ74は加圧ローラ70の熱源である。ヒータランプ74に通電されるとヒータランプ74によって加圧ローラ70の内周面が赤外線を吸収し、加圧ローラ70全体が加熱されるようになっている。本実施形態では、ヒータランプ74として、800Wのハロゲンランプを用いる。
そして、定着ローラ60および加圧ローラ70は、外径50mmであり、図示していない弾性部材(バネ)によって、所定の荷重(ここでは、600N)で互いに圧接される。これにより、定着ローラ60周面と加圧ローラ70周面との間に定着ニップ部N1が形成される。当該定着ニップ部N1は、定着ローラ60と加圧ローラ70とが互いに当接する部分であり、本実施形態では、9mmであった。定着ローラ60が所定の温度(ここでは、180℃)に加熱され、記録紙Pは、この定着ニップ部N1を通過することで、トナー画像が定着されるようになっている。記録紙Pが定着ニップ部N1を通過するときには、定着ローラ60は記録紙Pのトナー画像形成面に当接する一方、加圧ローラ70は記録紙Pにおけるトナー画像形成面とは反対の面に当接するようになっている。
なお、図示していないが、定着ニップ部N1を記録紙Pが通過するように、定着ローラ60を回転駆動する駆動モータ(駆動手段)が設けられている。また、加圧ローラ70は、定着ローラ60の回転(G方向)に従動して回転する(H方向)。すなわち、定着ローラ60および加圧ローラ70は、互いに逆方向に回転する。
そして、駆動モータによる定着ローラ60の回転速度に応じて、所定の定着速度および複写速度で、定着ニップ部N1に記録紙Pが搬送され、未定着トナーが記録紙Pに熱および圧力により定着される。ここで、定着速度とは、いわゆるプロセス速度のことで、例えば、355mm/secであり、複写速度とは、1分あたりのコピー枚数のことで、例えば、70枚/分である。
ウェブクリーニング装置90は、定着ローラ60をクリーニングするためのものである。
外部加熱装置80は、第1支持ローラ81a、第2支持ローラ81b、無端ベルト83から構成されている。
無端ベルト83は、所定の温度(ここでは、例えば210℃)に加熱された状態で、表面側が定着ローラ60の表面に当接して、定着ローラ60の表面を加熱するものである。無端ベルト83は、裏面側が各支持ローラ81a・81bの周面に当接するように各支持ローラ81a・81bに懸架されている。
無端ベルト83は、定着ローラ60において、定着ニップ部N1の上流側に設けられている。そして、無端ベルト83は、後述するように、所定の押圧力(ここでは40N)により、定着ローラ60の周面に圧接されるようになっている。これにより、無端ベルト83の表面と定着ローラ60周面との間にニップ部(以下、加熱ニップ部という)N2が形成され、無端ベルト83の表面は、定着ローラ60周面に接触することになる。なお、無端ベルト83の表面と定着ローラ60周面との間の加熱ニップ部N2のニップ幅は20mm(定着ローラ60周方向に沿った幅)である。そして、無端ベルト83は、定着ローラ60の回転時には、定着ローラ60に従動して循環移動するようになっており、該無端ベルト83の循環移動に従動して、各支持ローラ81a・81bも回転するように構成されている。
無端ベルト83は、厚さ90μmのカーボンブラックが分散されたポリイミドからなる中空円筒状の基材の表面に、離型層として、PTFEとPFAとが混合されたフッ素樹脂が厚さ10μmでコーティングされた2層構造である。なお、該2層構造を構成する基材としては、ポリイミド以外にも、耐熱樹脂或いはステンレスやニッケル、鉄等の金属材料でもよい。また、離型層としては、耐熱性およびトナーとの離型性に優れた合成樹脂材料(例えば、PFAやPTFE等のフッ素樹脂)であればよい。また、無端ベルト83の寄り力を低減するために、無端ベルト83の上記基材の内面に、フッ素樹脂等のコーティングを施してもよい。
各支持ローラ81a・81bは、外径15mm、肉厚1mmのアルミニウム製の中空円筒状の芯金から構成されるローラである。但し、当該芯金は、アルミニウムに限定されるものではなく、鉄系材料であってもよい。なお、必要に応じて(例えば、無端ベルト83の裏面と支持ローラ81a・81bの周面との摩擦力を低減させ、蛇行による寄り力を低減させたい場合)、支持ローラ81a・81bを、芯金の上に離型層を設けた構成としてもよい。この離型層の材料としては、耐熱性、耐久性に優れ、トナーとの離型性に優れていればよく、PFAやPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素系材料が使用される。
なお、外部加熱装置80において、無端ベルト83の表面には、この表面の温度を検出するサーミスタ84a・84bが接触している。
また、第1支持ローラ81a内部には、電力供給によって発熱するヒータランプ(加熱手段)82aが設けられている。ヒータランプ82aは、無端ベルト83の熱源である。ヒータランプ82aに通電されると、ヒータランプ82aが発光し赤外線が放射される。同様に、第2支持ローラ81b内部には、電力供給によって発熱するヒータランプ(加熱手段)82bが設けられている。ヒータランプ82bは無端ベルト83の熱源であり、ヒータランプ82bに通電されると、ヒータランプ82bが発光し赤外線が放射される。これにより、支持ローラ81a・81bの内周面が加熱され、該支持ローラ81a・81bを介して間接的に無端ベルト83が加熱される。
なお、本実施形態において、無端ベルト83は、2本の支持ローラ81a・81bにかけられているが、必要に応じて別途テンションローラを設けて3本以上のローラにかけられる構成であってもよい(例えば、定着ローラ60と無端ベルト83との間の加熱ニップ幅を広く確保する場合、2本の支持ローラ81a・81bだけで無端ベルト83を架橋するのには限界がある)。
温度制御手段としての制御回路(図示しない)は、各サーミスタ65・75・84a・84bにより検出された温度データに基づいて、定着ローラ60、加圧ローラ70および外部加熱装置80が所定の温度になるように、ヒータランプ64・74・82a・82bへの通電を制御する。
(外部加熱装置の構造)
次に、本実施形態に係る外部加熱装置80の構成について、図3及び図4に基づいて詳細に説明する。ここで、図2は外部加熱装置80の構成を示す断面図、図3は上面図である。
支持ローラ81a・81bは、サイドフレーム85およびアーム86を介して、画像形成装置1本体に取り付けられている。
アーム86は、画像形成装置1本体に対して、支点Bを中心に回転自在に軸支されている。
サイドフレーム85は、アーム86に対して、支点Aを中心に回転自在に軸支されており、支持ローラ81a・81bを回転自在に支持するための軸受89a・89bを備えている。。
そして、無端ベルト83を懸架している支持ローラ81a・81bは、それぞれ、サイドフレーム85に取り付けられた軸受89a・89bによって、回転自在に支持されている。
尚、軸受89a・89bは、サイドフレーム85に対し、所定の軸間(ここでは、23.0mm)で固定されている。このとき、無端ベルト83の周長(内径)は、室温で94.24mmであった。また、軸受89a・89bがサイドフレーム85に対し固定されているめ、支持ローラ81a・81b間の平行度が確保され、本実施形態においては、支持ローラ81a・81bの平行度公差としては100μm以下となっている。
また、支点Aあるいは支点A近傍にコイルバネ87が取り付けられており、コイルバネ87によってアーム86に所定の荷重が付与されることによって、アーム86に取り付けられたサイドフレーム85が定着ローラ60の方向に付勢され、その結果、図2のようにサイドフレーム85に軸支された支持ローラ81a・81bが、等しい荷重(ここでは40N)で定着ローラ60に圧接するようになる。
また、支持ローラ81a・81bに対し軸受89a・89bの内側には、無端ベルト83の蛇行を防止するための寄り規制部材88a・88bが挿入されている。この寄り規制部材88a・88bは、無端ベルト83が蛇行してきた際に、無端ベルト83の端部と従動して回転することでベルトの寄りを規制すると同時に、無端ベルト83の端部の摺動による磨耗や割れを防止する目的で設けられている。
なお、図1では、定着ローラ60に対してのみ外部加熱装置80を設けた構成としたが、図5に示されるように、定着ローラ60および加圧ローラ70のいずれについても外部加熱装置を設けた構成としてもよい。すなわち、加圧ローラ70の周面と加熱ニップ部N3を形成する外部加熱装置180を設けてもよい。外部加熱装置180は、外部加熱装置80と同様の構造を有する。
以上のように、本実施形態の定着装置40では、外部加熱装置80において、ヒータランプ82a・82bで発生した熱は、支持ローラ81a・81b、無端ベルト83を介して、定着ローラ60に伝導される。一方、支持ローラ81a・81bは、無端ベルト83の循環移動に従動して回転するため、定着ローラ60の回転が停止すると、無端ベルト83および支持ローラ81a・81bの回転も停止する。このとき、支持ローラ81a・81b内のヒータランプ82a・82bへの通電を停止しても、ヒータランプ82a・82bが持つ熱量によって、無端ベルト83、および、定着ローラ60の加熱ニップ部N2の温度が上昇する。しかしながら、本実施形態では、以下でしめされるような構成を備えるため、従来のような、定着ローラ60の回転停止時における、無端ベルト83、および、定着ローラ60の加熱ニップ部N2の温度劣化を防止することができる。
(実施例について)
本実施例では、支持ローラ81a・81bの内部に設けられているヒータランプ82a・82bとして、500Wのハロゲンランプを用いた。当該ヒータランプ82a・82bのガラス管は、外径6mm、厚み1mmである。また、該ガラス管の封入ガスは、熱伝導率110×10−4W/mKの45%アルゴン、54%キセノン、1%臭化物の混合ガスである。
そして、ヒータランプ82a・82bは、長さ320mmで、その熱容量C1は、10.5J/K(ジュール/ケルビン)である。この熱容量は、ほとんどガラス管の熱容量である。
次に、支持ローラ81a・81bとして、ともに外径15mm、長さ320mmのアルミニウム製の中空パイプを用いた。支持ローラ81a・81bは、厚み1mmであり、このときの支持ローラ81a・81bの熱容量C2は、35.8J/Kである。
さらに、無端ベルト83として、周長94.24mm、厚み0.1mm、支持ローラ81a・81bの長軸方向の長さ320mm、熱容量5.3J/K、熱伝導率0.5W/(m・K)、ガラス転移点Tgが310℃、連続使用温度(所定時間連続して使用可能な最高温度)240℃のカーボンブラックが分散されたポリイミド製のものを用いた。なお、支持ローラ81a・81bに接している部分の無端ベルト83の熱容量C3は、支持ローラ81a・81b1本あたり1.3J/Kである。また、定着ローラ60の表面に接している無端ベルト83の周方向の長さである加熱ニップ部N2の幅は、20mmであった。
本実施例において、定着動作中の各部材の温度は、定着温度180℃を得るために、支持ローラ81a・81bが230℃、無端ベルト83が210℃、定着ニップ通過前の定着ローラ60の表面が180℃という、温度勾配となる。
ここで、ジャム等で、定着ローラ60の回転が停止し、同時にヒータランプ64・74・82a・82bへの通電が停止したとき、ヒータランプ82a・82bのガラス管の温度は約330℃となっている。このガラス管のもつ熱量が輻射によって支持ローラ81a・81bに移り、支持ローラ81a・81bの温度を上昇させる。支持ローラ81a・81bは、停止から十数秒後に最高250℃程度まで温度が上昇し、支持ローラ81a・81bに接している部分の無端ベルト83の温度も250℃程度まで上昇する。そして、無端ベルト83を介して支持ローラ81a・81bに接している定着ローラ60の表面の温度は、190〜200度程度まで上昇する。
このとき、ポリイミド製の無端ベルト83は、熱損傷を受けなかった。また直後に定着を行った画像には、目視レベルでの画像ムラは殆ど見られなかった。
(熱容量比について)
上記実施例では、支持ローラ81a・81bに接している部分の無端ベルト83の熱容量C3は、支持ローラ81a・81b1本あたり1.3J/Kである。
このとき、支持ローラ81a・81bの熱容量C2および該支持ローラ81a・81bに当接している部分の無端ベルト83の熱容量C3の合計と、ヒータランプ82a・82bの熱容量C1との熱容量比は、
(C2+C3)/C1=(35.8+1.3)/10.5=3.4
となる。
一方、支持ローラ81a・81bの肉厚を1mmから0.5mmに変更した以外は、上記実施例と同じ条件で行った比較例1についての実験結果について説明する。比較例1における支持ローラ81a・81bの熱容量C2は、18.5J/Kである。そして、支持ローラ81a・81bの熱容量C2および該支持ローラ81a・81bに当接している部分の無端ベルト83の熱容量C3の合計と、ヒータランプ82a・82bの熱容量C1との熱容量比(C2+C3)/C1は、
(C2+C3)/C1=1.6
となる。
比較例1において、支持ローラ81a・81bは、停止から十数秒後に最高280℃程度まで温度が上昇し、支持ローラ81a・81bに接している部分の無端ベルト83の温度も280℃程度まで上昇する。そして、無端ベルト83を介して支持ローラ81a・81bに接している定着ローラ60の表面の温度は200℃を超えることがわかった。
この状態を経たポリイミド製の無端ベルト83は、定着動作時に定着ローラ60に従動できずに停止してしまう回転不良を生じた。また、無端ベルト83が定着ローラ60に接している部分に浮きが見られた。この浮きのために、無端ベルト83の熱が定着ローラ60に効率よく伝わることができずに、定着動作中に定着温度を維持できなくなった。また直後に定着を行った画像には、目視レベルでの画像ムラが見られた。
そこで、支持ローラ81a・81bの肉厚を変化させて、図7に示すように熱容量比(C2+C3)/C1を変化させ、定着ローラ60および支持ローラ81a・81bの回転が停止した後、無端ベルト83が到達する最高温度を測定した。熱容量比が小さくなるほど、無端ベルト83の到達温度は急激に高くなっている。
また、熱容量比(C2+C3)/C1を1〜4に振って(変化させ)、定着ローラ60の回転停止後の無端ベルト83の熱損傷の比較を行った。表1に、厚み/熱伝導率の代表的な4点における結果を示す。なお、無端ベルト83の熱損傷の評価は、定着動作時に定着ローラ60に従動できずに無端ベルト83が停止してしまう回転不良の有無で行っている。表1において、「○」は、回転不良が無いことを示し、「×」は、回転不良が有ることを示している。
Figure 0004708230
表1に示されるように、熱容量比(C2+C3)/C1が1.6以下のとき回転不良が発生し、熱容量比(C2+C3)/C1が2以上で回転不良が生じないことがわかった。従って、熱容量比(C2+C3)/C1は2以上であることが好ましい。
(無端ベルトの厚み/熱伝導率について)
上記実施例では、無端ベルト83の厚み/熱伝導率は、0.0002mK/Wである。
一方、無端ベルト83の厚みを、0.1mmから0.6mmに変更した以外は、上記実施例と同じ条件の比較例2についての実験結果について説明する。比較例2における無端ベルト83の厚み/熱伝導率は、0.0012mK/Wとなる。
比較例2において、定着温度180℃を維持するために必要な各部材の温度は、支持ローラ81a・81bが250℃、無端ベルト83が210℃となる。
すなわち、無端ベルト83の厚みを0.6mmにすると定着動作中の支持ローラ81a・81bの温度は、無端ベルト83の厚みが0.1mmのときの定着動作中の支持ローラ81a・81bの温度と比べて、約30℃ほど高温になる。比較例2において、定着ローラ60の回転とヒータランプ64・74・82a・82bの加熱を停止すると、支持ローラ81a・81bの温度は270〜280℃に達し、支持ローラ81a・81bに接している部分の無端ベルト83の温度も270〜280℃に達した。そして、無端ベルト83を介して支持ローラ81a・81bに接している定着ローラ60の表面の温度は200℃を超えていた。
この状態を経たポリイミド製の無端ベルト83は、定着動作時に定着ローラ60に従動できずに停止してしまう回転不良を生じた。また、無端ベルト83が定着ローラ60に接している部分に浮きが見られた。この浮きのために、無端ベルト83の熱が定着ローラ60に効率よく伝わることができずに、定着動作中に定着温度を維持できなくなった。また直後に定着を行った画像には、目視レベルでの画像ムラが見られた。
そこで、カーボンブラックを分散したポリイミド製の無端ベルト83(熱伝導率0.5W/m・K)と、ポリイミド製の無端ベルト83(熱伝導率0.3W/m・K)とについて、それぞれの厚みを変化させ、無端ベルト83の厚み/熱伝導率を0.002〜0.0002mK/Wに変化させ、定着ローラ60の回転停止後の無端ベルト83の熱損傷の比較を行った。表2に、厚み/熱伝導率の代表的な4点における結果を示す。なお、無端ベルト83の熱損傷の評価は、上記(熱容量比について)で説明した表1のときと同様である。
Figure 0004708230
表2に示されるように、無端ベルト83の厚み/熱伝導率が0.0012mK/W以上から回転不良が発生し始めた。一方、厚み/熱伝導率が0.001mK/W以下では回転不良が生じないことがわかった。従って、厚み/熱伝導率は0.001mK/W以下であることが好ましい。
((加熱ニップ部の幅)/(定着ローラ60の周長)について)
上記実施例において、定着ローラ60の周長は、π×50mm=157mmである。一方、定着ローラ60表面に接している無端ベルト83の周方向の長さである加熱ニップ部N2の幅は20mmである。そのため、(加熱ニップ部N2の幅)/(定着ローラ60の周長)は、0.13となる。
一方、無端ベルト83として、周長60mm、厚み0.1mm、支持ローラ81a・81bの長軸方向の長さ320mmのものを用い、支持ローラ81a・81bとして、ともに外径10mm、長さ320mm、厚み1mmのアルミニウム製の中空パイプを用いた比較例3では、加熱ニップ部N2の幅は12mmとなる。この場合、(加熱ニップ部N2の幅)/(定着ローラ60の周長)は、0.08となる。
このとき、定着温度180℃を維持するために必要な各部材の温度は、支持ローラ81a・81bが250℃、無端ベルト83が230℃、定着ニップ通過前の定着ローラ60の表面が180℃という、温度勾配となる。すなわち、加熱ニップ部N2の幅を12mmにすると、定着動作中の無端ベルト83の温度は、加熱ニップ部N2の幅20mmのときに比べ約20℃ほど高温になる。
加熱ニップ部N2の幅が12mmである比較例3において、ジャム等で、定着ローラ60および支持ローラ81a・81bが停止し、同時にヒータランプ64・74・82a・82bへの通電が停止したとき、支持ローラ81a・81bの温度は270〜280℃に達し、支持ローラ81a・81bに接している部分の無端ベルト83の温度も270〜280℃に達した。そして、無端ベルト83を介して支持ローラ81a・81bに接している定着ローラ60の表面の温度は200℃を超えていた。
この状態を経たポリイミド製の無端ベルト83は、定着動作時に定着ローラ60に従動できずに停止してしまう回転不良を生じた。また、無端ベルト83が定着ローラ60に接している部分に浮きが見られた。この浮きのために、無端ベルト83の熱が定着ローラ60に効率よく伝わることができずに、定着動作中に定着温度を維持できなくなった。また直後に定着を行った画像には、目視レベルでの画像ムラが見られた。
そこで、定着ローラ60の外径が40mm、50mm、60mmの定着装置40において、(加熱ニップ部N2の幅)/(定着ローラ60の周長)を、0.08〜0.16に変化させ、定着ローラ60の回転停止後の無端ベルト83の熱損傷の比較を行った。表3に、(加熱ニップ部N2の幅)/(定着ローラ60の周長)の代表的な4点における結果を示す。無端ベルト83の熱損傷の評価方法は、上記(熱容量比について)で説明した表1のときと同様である。
なお、加圧ローラ70の外径は、定着ローラ60の外径と同じにした。また、定着温度180℃となるように、定着速度および複写速度を調整した。複写速度は、定着ローラ60の外径が40mmのとき50枚/分、定着ローラ60の外径が50mmのとき70枚/分、定着ローラ60の外径が60mmのとき80枚/分とした。
Figure 0004708230
表3に示されるように、(加熱ニップ部N2の幅)/(定着ローラ60の周長)が0.08から回転不良が発生し始め、(加熱ニップ部N2の幅)/(定着ローラ60の周長)が0.1以上では回転不良が生じないことがわかった。従って、(加熱ニップ部N2の幅)/(定着ローラ60の周長)は0.1以上であることが好ましい。
(無端ベルトのガラス転移温度または融点について)
上記実施例では、無端ベルト83は、ガラス転移点Tgが310℃、連続使用温度(所定時間連続して使用可能な最高温度)240℃であった。
一方、無端ベルト83として、PET製でTgが110℃、連続使用温度105℃を用いた比較例4において、ジャム等で、定着ローラ60および支持ローラ81a・81bが停止し、同時にヒータランプ64・74・82a・82bへの通電が停止したとき、無端ベルト83が変形し、さらに支持ローラ81a・81bへの部分的な固着が見られた。
そこで、無端ベルト83のTgを200〜400℃に変化させ、定着ローラ60の回転停止後の無端ベルト83の熱損傷の比較を行った。
その結果、無端ベルト83のTgが250℃以上あれば、無端ベルト83は、大きな熱損傷を受けないことが分かった。従って、無端ベルト83のTgは250℃以上であることが望ましい。Tgが300℃以上あれば、より熱損傷をうけることがなく、回転不良が生じにくくなるため、さらに好ましい。
また、無端ベルト83にステンレスやニッケル等の金属材料からなる金属ベルトを用いても良い。金属ベルトを用いる場合には、当該金属ベルトの融点が250℃以上であることが好ましい。なお、上記ステンレスやニッケル等の金属の融点は、通常300℃以上あるため、熱損傷を受けにくい。
(ヒータランプの封入ガスについて)
上記実施例では、支持ローラ81a・81bの内部のヒータランプ82a・82bとして、封入ガスの熱伝導率が110×10−4W/mKのハロゲンランプを用いた。
そこで、ヒータランプ82a・82bとして、封入ガスの熱伝導率が異なる4種のハロゲンランプを用いて、上記と同様の熱損傷の評価実験を行った。結果を表4に示す。なお、表4において「△」は回転不良が常時ではないが発生していることを示す。
Figure 0004708230
表4より、封入ガスの熱伝導率が110×10−4W/m・K以下であれば、ハロゲンランプのフィラメントの熱が不必要に封入ガスやガラス管(バルブ)に伝わることを抑制することができ、その結果、ヒータランプ82a・82bのガラス管の温度の上昇を抑制することができる。
これにより、ジャム等で、定着ローラ60および支持ローラ81a・81bが停止し、同時にヒータランプ64・74・82a・82bへの通電が停止した後、ヒータランプ82a・82bから支持ローラ81a・81bに伝導する熱量が少なくなり、支持ローラ81a・81bの温度上昇が抑えられ、その結果として無端ベルト83、定着ローラ60の局所的な温度上昇を抑えることができる。そして無端ベルト83、定着ローラ60の表面の熱損傷(温度劣化)が抑えられ、さらに定着ローラ60の表面の一部が高温になることによって生じる画像ムラが低減する。
(加圧ローラの外部加熱装置について)
図1に示した構成に加えて、加圧ローラ70にも、外部加熱装置を設けてもよい。図4は、本実施例の定着装置40の構成を示す図である。図示されるように、加圧ローラ70の周面に当接するように、外部加熱装置として加熱ローラ280を設けた。
加熱ローラ280として、外形20mm、厚み1mmのSUSローラの表層に20umのフッ素樹脂をコーティングしたものを用いた。
また、加熱ローラ280の内部にヒータランプ281を設け、加熱ローラ280の周面の温度を検出するためにサーミスタ282を設けている。本実施例では、ヒータランプ281として、500Wのハロゲンランプを用いた。
そして、定着動作中は加圧ローラ70の温度低下を防ぐために、加圧ローラ70内部のヒータランプ74は用いずに、加熱ローラ280から加圧ローラ70の表面に熱を供給している。また、ウォームアップ時には、加圧ローラ70の温度を素早く昇温させるために、ヒータランプ74・281の両方に通電させ、点灯させる。
このように、未定着トナーを加熱するための定着ローラ60に対向する加圧ローラ70に加熱ローラ280を設けることで、ウォームアップ時間の短縮や、通紙中の加圧ローラ70の温度低下に素早くかつ効率的に対応することができる。ただし、定着ローラ60の温度に比べ、加圧ローラ70の温度は低くても構わないので、内部に熱源を備えた加熱ローラ280を外部加熱手段として用いることができる。これによれば、無端ベルト83を用いた外部加熱装置180(図5参照)よりも構成が簡略化できるので、装置が小型化できる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明の定着装置および画像形成装置は、プリンタ、複写機、ファクシミリ、MFP(Multi Function Printer)等の電子写真方式の画像形成装置に適用可能である。
本発明の一実施形態に係る定着装置の概略構成を示す模式図である。 図1に示した定着装置が備えられる画像形成装置の内部構造を示した模式図である。 図1に示した定着装置に備えられる外部加熱装置の構成を示す断面図である。 図1に示した定着装置に備えられる外部加熱装置の構成を示す上面図である。 本発明の一実施形態に係る定着装置の変形例の概略構成を示す模式図である。 外部加熱装置における熱容量比と、無端ベルトの温度との関係を示すグラフである。 本発明の一実施形態に係る定着装置のさらなる変形例の概略構成を示す模式図である。
符号の説明
1 画像形成装置
40 定着装置
60 定着ローラ(定着部材)
64 ヒータランプ
70 加圧ローラ(定着部材)
74 ヒータランプ
80 外部加熱装置
81a 第1支持ローラ(支持ローラ)
81b 第2支持ローラ(支持ローラ)
82a ヒータランプ(加熱手段)
82b ヒータランプ(加熱手段)
83 無端ベルト
280 加熱ローラ
P 記録紙
N1 定着ニップ部
N2 加熱ニップ部

Claims (5)

  1. 記録材を挟持しながら搬送する定着ローラおよび加圧ローラと、
    複数の支持ローラと、
    上記複数の支持ローラに懸架されるとともに、上記定着ローラの表面に接触する無端ベルトと、
    上記支持ローラの内部に設けられた加熱手段とを備え、
    上記定着ローラが、上記記録材上の未定着トナーを熱および圧力によって当該記録材に定着させる定着装置において、
    上記加熱手段の熱容量をC1、上記支持ローラの熱容量をC2、上記支持ローラに接している部分の上記無端ベルトの熱容量をC3としたとき、以下の式(1)
    (C2+C3)/C1≧2・・・式(1)
    の関係を満たし、
    上記無端ベルトの厚みをt、上記無端ベルトの熱伝導率をλとしたとき、以下の式(2)
    t/λ≦0.001[mK/W]・・・式(2)
    の関係を満たし、
    上記無端ベルトと上記定着ローラの表面との接触部分の、上記無端ベルトの移動方向の長さが、上記定着ローラの周長の0.1以上であり、
    上記加圧ローラの表面に接しており、当該加圧ローラを表面から加熱する加熱ローラを備え
    上記無端ベルトの基材がポリイミドであり、
    上記ポリイミドは、カーボンブラックが分散されたポリイミドであることを特徴とする定着装置。
  2. 上記無端ベルトのガラス転移点および融点の低い方の温度が250℃以上であることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 上記加熱手段は、封入ガスの熱伝導率が110×10−4[W/m・K]以下のハロゲンランプであることを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
  4. 上記定着ローラは、上記記録材上の未定着トナーを接するものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 記録材上にトナー画像を形成するトナー画像形成手段と、請求項1〜4のいずれか1項に記載の定着装置とを備えることを特徴とする画像形成装置。
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