JP4702716B2 - ピンチグリップ式ボトル型容器 - Google Patents
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Description
そして、このようなピンチグリップ式ボトル型容器では、ポリエチレンテレフタレート(以下PETと略記する。)樹脂製の試験管状のプリフォームを2軸延伸ブロー成形したボトル型容器が多く使用されている。
しかしながら、このように大型のものになると、PET樹脂製のプリフォームを2軸延伸ブロー成形した際、指当てのための凹部等の凹凸の影響、また高倍率延伸による樹脂の延伸硬化によって、金型の凹凸形状を再現良く賦形できない(所謂ひけの発生)という、賦形性の問題がある。
基体となる円筒状胴部の両側壁部分のそれぞれに、指当て用の凹部を対向させて形成し、この両凹部と、この両凹部の間の背壁部分と、この背壁部と両凹部を接続する左右の端側壁部で、グリップ部を形成する合成樹脂製のピンチグリップ式ボトル型容器において、
平断面で、グリップ部の周壁を、前記した基体となる円筒状胴部の周壁に係る仮想円の内側において胴部の中心軸に近付けて形成し、グリップ部を中心軸の方向に近付けて配置すること、にある。
2軸延伸ブロー成形においてグリップ部分における合成樹脂の延伸倍率を低くすることができ、グリップ部における賦形性を向上させることができる。
Lmax/(din/2)≦4.5・・・(1)
ここで、dinはボトル型容器の口筒部の内径である。
本発明の容器の2軸延伸ブロー成形では、試験管状のプリフォームを延伸ロッドで縦延伸すると共に、ブローエアを吹き込んで横方向に同軸心状に膨張変形させて進行する。しかしながら、特にグリップ部が形成されている容器の背部では、膨張変形した樹脂はまず凹部の底面に突き当り、その後グリップ部の形状が賦形されるので、合成樹脂の本来の延伸性が発揮されず、例えばグリップ部の凹部表面に形成される滑り止め突片等の形状が十分賦形されず、所謂ひけが発生してしまう。
なお、この比が4.5を超えると特に凹部に形成される滑り止め突片等の小さな凹凸の賦形が困難となる。
また、Lmax/(din/2)値を調整する要素として、本発明のようなグリップ部の中心軸に対する位置を調整する方法のほかにもグリップ部の形状を変えたり、口筒部の内径を変える等の要素があるが、このうち、グリップ部の形状は掴持性の点から略定まった形状とすることが必要であり、また口筒部の内径も自由に採用できるものではなくデファクトスタンダード(de facto standard)的に決められるのである。
M×Lb≦0.3(Kgf・m)・・・(1)
ここで、M×Lbの値は、容器を起立姿勢とした際の、グリップ部をグリップした指先に作用する回転モーメント状の力の大きさの程度を示すためのものであり、この値を0.3Kgf・m以下の範囲とすることにより、大重量であっても容器を起立姿勢で安定して掴持することができる。
なお、この値が0.3Kgf・mを超えるとグリップした指先に掛かる回転モーメント状の力の作用が大きくなり、容器を起立姿勢で安定して保持するのが困難となる。
また、この式から判るように荷重が大きくなれば、それだけ背壁部分の位置を中心軸に近付ける必要があり、容器製品によってその重量が決まれば、グリップ部をどの程度中心軸に近付ければよいかを算出することができる。
請求項1記載の発明にあっては、グリップ部を胴部の中心軸の方向に近付けて配置することにより、2軸延伸ブロー成形においてグリップ部分における合成樹脂の延伸倍率を低くして、グリップ部分における賦形性を向上させることができ、および/または容器を起立姿勢で掴持する際、より重心に近い位置で容器を掴持することができ大重量の容器でも、より安定して掴持することができる。
基体となる円筒状の胴部1を有し、この胴部1の下端に座機能を発揮する底部14を連設し、上方に縮径したテーパ−筒状の肩部15を介して、外周面に螺条を刻設した円筒状の口筒部17を連設した構造となっている。
図中、最外周に位置する二点鎖線の円は基体となる円筒状胴部1を示す直径134mmの仮想円Cである。グリップ部12の横幅Wgは82mm、一方の凹部3の底面5から他方の凹部3の底面5に至るグリップ周長Lgは155mm、中心軸Axと背壁部分10の左右中央位置10cの距離Lbは54mm、そしてグリップ部12の周壁において中心軸Axから最も離れて位置する部分は、背壁部分10と左右の端側壁部10sの境界近傍に位置し、その距離Lmaxは60mmである。なお口筒部17の内径は29mmである。
そこで、上記のようにグリップ部12を中心軸Ax方向に近付けることによりグリップ部12における延伸倍率を抑えることができ、小さな凹凸も高精度に賦形することができるようになった。
なお、プリフォームの胴部の内径dpinは口筒部17の内径dinと略同径である。
たとえば容量は4Lのものに限定されるものではなく、2.7Lを超える大型の容器、さらには5Lを超える超大型の容器にも有効である。また、PET樹脂の他にもたとえばポリプロピレン樹脂等の他の合成樹脂を使用することができる。
2 ; 側壁部分
3 ; 凹部
3a; 小凹部
4 ; 凹部側面
5 ; (凹部)底面
7 ; 滑り止め突片
8 ; 補強リブ
9 ; 小突部
10; 背壁部分
10s;端側壁部
11; 横リブ
12; グリップ部
13; 補強周リブ
14; 底部
15; 肩部
16; パネル壁部
17; 口筒部
Ax;中心軸
C ;(基体胴部)仮想円
P ;プリフォーム
P1;(膨張プフォーム)仮想円
dpin;(プリフォーム胴部)内径
din;(口筒部)内径
Lmax;(最長)距離
Lb;(背壁部分)距離
Lg;グリップ周長
Wg;(グリップ)横幅
Claims (5)
- 基体となる円筒状胴部(1)の両側壁部分(2)のそれぞれに、指当て用の凹部(3)を対向させて形成し、該両凹部(3)と、該両凹部(3)の間の背壁部分(10)と、該背壁部(10)と両凹部(3)を接続する左右の端側壁部(10s)で、グリップ部(12)を形成する、合成樹脂製のピンチグリップ式ボトル型容器において、平断面で、グリップ部(12)の周壁を、前記基体となる円筒状胴部(1)の周壁に係る仮想円の内側において胴部(1)の中心軸(Ax)に近付けて形成し、グリップ部(12)を前記中心軸(Ax)の方向に近付けて配置したことを特徴とするピンチグリップ式ボトル型容器。
- ボトル型容器が合成樹脂製の試験管状プリフォーム(P)を2軸延伸ブロー成形した成形品であり、平断面で、グリップ部(12)の周壁において中心軸(Ax)から最も離れて位置する部分の前記中心軸(Ax)からの距離をLmaxとし、該Lmaxが下記の式(1)を満たすように、グリップ部(12)を中心軸(Ax)に近付けて配置した請求項1記載のピンチグリップ式ボトル型容器。
Lmax/(din/2)≦4.5・・・(1)
ここで、dinはボトル型容器の口筒部(17)の内径である。 - 内容液を充満した際の重量をM(Kgf)とし、平断面で中心軸(Ax)と背壁部分(10)左右中央位置(10C)との距離をLb(m)とし、両者の積が下記の式(1)を満たすようにグリップ部(12)を中心軸(Ax)に近付けて配置した請求項1または2記載のピンチグリップ式ボトル型容器。
M×Lb≦0.3(Kgf・m)・・・(1) - グリップ部(12)の左右横幅(Wg)を70〜90mmの範囲とし、一方の凹部(3)の底面(5)から背壁部分(10)を経由して他方の凹部(3)の底面(5)に至るグリップ周長(Lg)を145〜165mmの範囲とした請求項1、2または3記載のピンチグリップ式ボトル型容器。
- 容量を2.7L以上の大型とした請求項1、2、3または4記載のピンチグリップ式ボトル型容器。
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