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JP4692610B2 - 信号伝送システム、インターフェース装置、及び信号伝送方法 - Google Patents

信号伝送システム、インターフェース装置、及び信号伝送方法 Download PDF

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JP4692610B2 JP2008301445A JP2008301445A JP4692610B2 JP 4692610 B2 JP4692610 B2 JP 4692610B2 JP 2008301445 A JP2008301445 A JP 2008301445A JP 2008301445 A JP2008301445 A JP 2008301445A JP 4692610 B2 JP4692610 B2 JP 4692610B2
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Description

本発明は、信号伝送システム、インターフェース装置、及び信号伝送方法に関する。
ノート型のパーソナルコンピュータ(以下、ノートPC)等の情報処理装置は、内蔵バッテリー又はACアダプタからDC電源の供給を受けて動作する。また、ノートPCは小型化のためにインターフェースを削除したり、インターフェースの数を減らしたりしている。こうしたノートPCには、拡張ポートを搭載したインターフェース装置を外部接続することで、インターフェースを拡張出来るようになっているものがある。こうしたインターフェース装置とノートPCとの間では、シリアル伝送方式による信号伝送が行われる。
シリアル伝送方式の場合、データは符号化されてから伝送される。その際、符号化方式としては、例えば、マンチェスタ符号方式、或いは、AMI(Alternate Mark Inversion)符号方式等が用いられる。例えば、下記の特許文献1には、バイポーラ符号の代表例であるAMI符号を利用してデータ伝送する技術が開示されている。また、同文献には、データクロックを信号レベルの中間値で表現して伝送し、受信側で信号レベルに基づいてデータクロックを再生する技術が開示されている。
特開平3−109843号公報
しかし、ユーザは、オフィスや自宅に戻った時にノートPCにACアダプタとインターフェース装置の両方を接続する必要があり煩わしいという問題がある。また、インターフェース装置の種類によっては、配線数が多くなり、PCのコネクタの信号線数が増加し、コネクタが大きくなったり、高価になったりする。ドッキングステーションの場合、その上にノートPCを置くだけで良く、インターフェース装置のような煩わしさがないが、配線数が多くなりPCのコネクタの信号線数が増加し、コネクタが大きくなったり高価になったりするという問題がある。例えば、USB、LAN、Displayといった各種インターフェースごとに配線が存在し、インターフェース装置とACアダプタの双方の機能有した一つの装置を安易に製造しようとしてもサイズの大きさや、コストの高さが問題となることが多い。なお、USBとは、Universal Serial Busの略である。LANとは、Local Area Networkの略である。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、インターフェース装置と情報処理装置との間を伝送する信号を電源に重畳させて伝送することで、データ信号線の本数を削減することで、ユーザーからみて利便性が高く、かつ低価格の信号伝送システム、インターフェース装置、及び信号伝送方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、直流成分を含まない第1の送信データに符号化するデータ符号化部と、上記データ符号化部による符号化処理で生成された上記第1の送信データの信号を直流電流に重畳して所定の信号線を介してインターフェース装置に送信する信号送信部と、直流電流が重畳された第2の送信データの信号を上記所定の信号線を介して受信し、当該受信信号から上記第2の送信データの信号と上記直流電流とを分離する信号分離部と、を有する、情報処理装置と;データの入出力に用いられるデータ入出力端子と、直流電流が重畳された第1の送信データの信号を上記所定の信号線を介して受信し、当該受信信号から上記第1の送信データの信号と上記直流電流とを分離する信号分離部と、上記第1の送信データの信号を受信する信号受信部と、上記信号受信部で受信された第1の送信データの信号からクロックを再生するクロック再生部と、上記クロック再生部で再生されたクロックを用いて上記第1の送信データを復号し、復号後の上記第1の送信データを上記データ入出力端子に出力するデータ復号部と、上記データ入出力端子から入力される第2の送信データを上記クロック再生部で再生されたクロックを用いて直流成分を含まない符号形状に符号化するデータ符号化部と、上記データ符号化部による符号化処理で生成された上記第2の送信データの信号を直流電流に重畳して上記所定の信号線を介して送信する信号送信部と、を有する、上記インターフェース装置と;を含む、信号伝送システムが提供される。また、上記の信号伝送システムは、上記情報処理装置の上記データ符号化部が、クロックの半周期毎に極性が反転する符号形状に送信データを符号化していてもよい。また、上記の信号伝送システムは、上記クロック再生部がデータ信号が有する極性反転周期を検出し、当該検出結果に基づいてクロックを再生してもよい。また、上記の信号伝送システムは、上記情報処理装置が直流電流を供給する内部2次電池と、上記信号分離部で分離される直流電流の電圧を検知する電圧検知部と、をさらに有し、上記信号送信部は、上記電圧検知部で検知される電圧が所定値以下の場合に、上記内部2次電池を充電する充電回路を停止させてもよい。また、上記の信号伝送システムは、上記情報処理装置が上記インターフェースから直流電流が供給される場合には該直流電流を用いて動作し、上記インターフェースから直流電流が供給されない場合には内部2次電池が供給する直流電流で動作するとともに、当該2次電池が供給する直流電流に送信データを重畳してもよい。また、上記の信号伝送システムは、上記インターフェース装置が上記情報処理装置から直流電流が供給される場合には当該直流電流を用いて動作してもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、データの入出力に用いられるデータ入出力端子と、直流電流が重畳された第1の送信データの信号を上記所定の信号線を介して受信し、当該受信信号から上記第1の送信データの信号と上記直流電流とを分離する信号分離部と、直流成分を含まない符号に符号化された第1の送信データの信号を所定の信号線を介して受信する信号受信部と、上記信号受信部で受信された第1の送信データからクロックを再生するクロック再生部と、上記クロック再生部で再生されたクロックを用いて上記第1の送信データを復号し、復号後の上記第1の送信データを上記データ入出力端子に出力するデータ復号部と、上記データ入出力端子から入力される第2の送信データを上記クロック再生部で再生されたクロックを用いて直流成分を含まない符号形状に符号化するデータ符号化部と、上記データ符号化部による符号化処理で生成された上記第2の送信データの信号に直流電流を重畳して上記所定の信号線を介して送信する信号送信部と、備える、インターフェース装置が提供される。また、上記のインターフェース装置は、上記信号受信部がクロックの半周期毎に極性が反転する符号形状に符号化された第1の送信データの信号を所定の信号線を介して受信してもよい。また、上記のインターフェース装置は、上記クロック再生部がデータ信号が有する極性反転周期を検出し、当該検出結果に基づいてクロックを再生してもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、直流成分を含まない第1の送信データに符号化するデータ符号化部と、上記データ符号化部による符号化処理で生成された上記第1の送信データの信号を直流電流に重畳して所定の信号線を介してインターフェース装置に送信する信号送信部と、直流電流が重畳された第2の送信データの信号を上記所定の信号線を介して受信し、当該受信信号から上記第2の送信データの信号と上記直流電流とを分離する信号分離部と、を有する、情報処理装置が提供される。また、上記の情報処理装置は、データ符号化部がクロックの半周期毎に極性が反転する符号形状に送信データを符号化していてもよい。また、上記のインターフェース装置は、外部電源から交流電流が供給される電流供給端子と、上記電流供給端子に供給される交流電流を直流電流に変換する変換回路と、をさらに備え、上記信号送信部は、上記変換回路から出力される直流電流に上記第2の送信データの信号を重畳して送信してもよい。また、上記のインターフェース装置は、直流電流が供給される電流供給端子をさらに備え、上記信号送信部は、上記電流供給端子から出力される直流電流に上記第2の送信データの信号を重畳して送信してもよい。また、上記のインターフェース装置は、上記データ符号化部が少なくともAMI(Alternate Mark Inversion)符号、CMI(coded mark inversion)符号、パーシャルレスポンス符号、マンチェスター符号、及びAM(Amplitude Modulation)変調を含むバイフェーズ符号の群の中から選択される符号形状に上記第2の送信データを符号化していてもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、データの入出力に用いられるデータ入出力端子と、直流成分を含まない符号に符号化された第1の送信データの信号と直流電流とが重畳された重畳信号を所定の信号線を介して受信する信号受信部と、上記信号受信部で受信された重畳信号を上記第1の送信データの信号と直流電流とに分離する信号分離部と、上記信号分離部で分離された上記第1の送信データの信号からクロックを再生するクロック再生部と、上記クロック再生部で再生されたクロックを用いて上記第1の送信データを復号し、復号後の上記第1の送信データを上記データ入出力端子に出力するデータ復号部と、上記データ入出力端子から入力される第2の送信データを上記クロック再生部で再生されたクロックを用いて直流成分を含まない符号形状に符号化するデータ符号化部と、上記データ符号化部による符号化処理で生成された上記第2の送信データの信号を直流電流に重畳して所定の信号線を介してインターフェース装置に送信する信号送信部と、備える、インターフェース装置が提供される。また、上記のインターフェース装置は、上記信号受信部がクロックの半周期毎に極性が反転する符号形状に符号化された第1の送信データの信号を所定の信号線を介して受信してもよい。また、上記のインターフェース装置は、上記クロック再生部がデータ信号が有する極性反転周期を検出し、当該検出結果に基づいてクロックを再生してもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、情報処理装置による、直流成分を含まない符号に符号化するデータ符号化ステップと、上記データ符号化方法による符号化処理で生成された上記第1の送信データの信号を直流電流に重畳して、所定の信号線を介してインターフェース装置に送信する信号送信ステップと、直流電流が重畳された第2の送信データの信号を上記所定の信号線を介して受信し、当該受信信号から上記第2の送信データの信号と上記直流電流とを分離する信号分離ステップと、上記インターフェース装置による、データの入出力に用いられるデータ入出力端子によるデータの入出力ステップと、直流電流が重畳された第1の送信データの信号を上記所定の信号線を介して受信し、当該受信信号から上記第1の送信データの信号と上記直流電流とを分離する信号分離ステップと、上記所定の信号線を介して上記第1の送信データの信号を受信する信号受信ステップと、上記信号受信ステップで受信された第1の送信データの信号からクロックを再生するクロック再生ステップと、上記クロック再生ステップで再生されたクロックを用いて上記第1の送信データを復号し、復号後の上記第1の送信データを上記データ入出力端子に出力するデータ復号ステップと、上記データ入出力端子から入力される第2の送信データを上記クロック再生ステップで再生されたクロックを用いて直流成分を含まない符号形状に符号化するデータ符号化ステップと、上記データ符号化ステップによる符号化処理で生成された上記第2の送信データの信号に直流電流を重畳して上記所定の信号線を介して送信する信号送信ステップと、を含む、信号伝送方法が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、データの入出力に用いられるデータ入出力端子によるデータの入出力ステップと、直流電流が重畳された第1の送信データの信号を上記所定の信号線を介して受信し、当該受信信号から上記第1の送信データの信号と上記直流電流とを分離する信号分離ステップと、直流成分を含まない符号に符号化された第1の送信データの信号を所定の信号線を介して受信する信号受信ステップと、上記信号受信ステップで受信された第1の送信データの信号からクロックを再生するクロック再生ステップと、上記クロック再生ステップで再生されたクロックを用いて上記第1の送信データを復号し、復号後の上記第1の送信データを上記データ入出力端子に出力するデータ復号ステップと、上記データ入出力端子から入力される第2の送信データを上記クロック再生部で再生されたクロックを用いて直流成分を含まない符号形状に符号化するデータ符号化ステップと、上記データ符号化ステップによる符号化処理で生成された上記第2の送信データの信号に直流電流を重畳して上記所定の信号線を介して送信する信号送信ステップと、を備える、信号伝送方法が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、データの入出力に用いられるデータ入出力端子によるデータの入出力ステップと、直流成分を含まない符号に符号化された第1の送信データの信号と直流電流とが重畳された重畳信号を所定の信号線を介して受信する信号受信ステップと、上記信号受信部で受信された重畳信号を上記第1の送信データの信号と直流電流とに分離する信号分離ステップと、上記信号分離部で分離された上記第1の送信データの信号からクロックを再生するクロック再生ステップと、上記クロック再生部で再生されたクロックを用いて上記第1の送信データを復号し、復号後の上記第1の送信データを上記データ入出力端子に出力するデータ復号ステップと、上記データ入出力端子から入力される第2の送信データを上記クロック再生部で再生されたクロックを用いて直流成分を含まない符号形状に符号化するデータ符号化ステップと、上記データ符号化部による符号化処理で生成された上記第2の送信データの信号を直流電流に重畳して所定の信号線を介してインターフェース装置に送信する信号送信ステップと、を備える、信号伝送方法が提供される。
以上説明したように本発明によれば、インターフェース装置と情報処理装置との間を伝送する信号を電源に重畳させて伝送することで、インターフェース装置と情報処理装置の間のデータ信号線の本数を劇的に削減でき、インターフェースのコスト削減、およびユーザの煩わしさの低減が可能となる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
[説明の流れについて]
本稿における説明の流れは次の通りである。まず、図1〜図4を参照しながら、信号伝送システムの様々な形態について簡単に述べる。
次いで、図5〜図17を参照しながら、本発明の実施形態に係る信号伝送システムについて説明する。最後に、同実施形態の技術的思想について纏め、当該技術的思想から得られる作用効果について簡単に説明する。
(説明項目)
1:課題の整理
1−1:信号伝送システム10のシステム構成
1−2:信号伝送システム30のシステム構成
1−3:信号伝送システム10、30が抱える課題
2:実施形態
2−1:本発明の第1の実施形態;信号伝送システム100のシステム構成
2−2:本発明の第2の実施形態;信号伝送システム200のシステム構成
2−3:本発明の第3の実施形態;信号伝送システム300のシステム構成
2−4:本発明の第4の実施形態;信号伝送システム400のシステム構成
2−5:符号化方式について
2−6:重畳回路について
2−7:信号処理部について
2−8:まとめ
<1:課題の整理>
まず、本発明の一実施形態に係る技術について詳細な説明をするに先立ち、同実施形態が解決しようとする課題について簡単に纏める。
[1−1:信号伝送システム10のシステム構成]
図1は信号伝送システム10についての説明図である。信号伝送システム10は、ノートPC1と、ACアダプタ2と、インターフェースBOX3とを有する。ノートPC1は、ACアダプタ2からDC電源の供給を受けて動作させる。ノートPC1は、小型化のためにインターフェースを削除したり、その数を減らしたりしており、インターフェースBOX3を接続することによって、インターフェースを拡張出来る。
図2は図1に示す信号伝送システム10についての機能構成図である。電源11はノートPC1のデバイス12に電源を供給する。また、電源11は、インターフェースBOX3にも電源11を供給する。インターフェースBOX3は、ノートPC1からDC電源の供給を受ける。またインターフェースBOX3は、内蔵するインターフェース用の信号線がノートPC1との間に配線されている。インターフェースBOXにUSB7、LAN8、Display9の端子を設けるために、インターフェースBOX内にUSB回路4、Ethernet(登録商標)回路5、Display回路6が設けられている。更にUSB回路4、Ethernet(登録商標)回路5、Display回路6とノートPC1の間にそれぞれ信号線が配線される。
[1−2:信号伝送システム30のシステム構成]
図3は信号伝送システム30についての説明図である。信号伝送システム30は、ノートPC1と、ACアダプタ22と、ドッキングステーション23とを有する。図3に示すように、ユーザは、ドッキングステーション23にノートPC1を置くことでインターフェースを拡張することが可能である。この場合、ACアダプタ22はドッキングステーション23に接続される。また、ノートPC1は、ドッキングステーション23から電源の供給を受ける。なお、ノートPC1に接続可能なドッキングステーション23には複数のインターフェースが内蔵されている。
図4は図3に示す信号伝送システムの機能構成図である。ドッキングステーション23にはACアダプタ22が接続され、DC電源が供給されている。ドッキングステーション23内のDC電源33は入力されたDC電源を分岐し、1つはPC1に供給され、もう1つはドッキングステーション23内の各回路の電源として利用される。ドッキングステーション23とノートPC1との間には内蔵するインターフェースに応じて配線がなされる。ドッキングステーション23にUSB27、LAN28、Display29の端子を設けるためには、USB回路24、Ethernet(登録商標)回路25、Display回路26を内蔵する必要がある。更にUSB回路24、Ethernet(登録商標)回路25、Display回路26とノートPC1との間にそれぞれ信号線を配線する必要がある。
[1−3:信号伝送システム10、30が抱える課題]
図1〜図4を参照しながら説明した信号伝送システム10、30では、ノートPC1にACアダプタ2、22とインターフェースBOX3、もしくはドッキングステーション23を接続しなければならなかった。ノートPC1を使用しようとする場合に、ノートPC1にACアダプタ2とインターフェースBOXの両方を接続しなければならないことは煩わしいものである。一方、ドッキングステーション23をノートPC1と共に用いても、インターフェースBOX3ほどの煩わしさはないものの、配線数は多く、PCのコネクタの信号線数も多く、コネクタが大きくなったり、高価になってしまっていた。そこで、後述する実施形態においては、これらの課題を解決する技術が提案される。
<2:実施形態>
本発明の一実施形態について説明する。本実施形態は、ACアダプタにインターフェースBOXの機能を内蔵することで、ノートPCの使用時にACアダプタとインターフェースBOXの双方を接続することの煩わしさを解消する技術を提案するものである。
[2−1:本発明の第1の実施形態;信号伝送システム100のシステム構成]
まず、図5、図6を参照しながら、本実施形態に係る信号伝送システム100のシステム構成について説明する。図5は、本実施形態に係る信号伝送システム100のシステム構成例を示す説明図である。なお、図5には、信号伝送システム100の情報処理装置101の一例としてノートPCが模式的に描画されているが、以下で説明される技術の適用範囲はノートPCに限定されない。
図5に示すように、信号伝送システム100は、情報処理装置101と、インターフェース装置103とを有する。まず、インターフェース内蔵のACアダプタである、インターフェース装置103は、AC電源からDC電源を生成し、一部を自身の回路動作に供給し、残りを情報処理装置101に供給する。インターフェース装置103は、各種インターフェースを内蔵する。図5に示すように、例えば、USB端子124、LAN端子125、Display端子126が設けられている。これらのインターフェース装置103と情報処理装置101は、信号的に接続されなければならないが、本実施形態ではDC電源にインターフェースデータ信号を重畳させることによって、簡易な接続を提供する。
図6は、本実施形態に係る信号伝送システム100についての機能構成図である。インターフェース装置103と情報処理装置101の間は一対の配線で接続されている。EMIを低減させるために、配線はシールド構造の配線(同軸線)あるいはツイストペア線が望ましい。
情報処理装置101について説明する。情報処理装置101は、電源回路111と、信号処理部112と、重畳・分離部113とを有する。重畳・分離部113は、直流電流に送信データの信号を重畳させ、受信データの信号を抽出する機能を有する。信号処理部112は、プロセッサ等からの各種インターフェースへの送信データを多重し、直流電源に重畳させるために適した符号化を行い、重畳・分離部113に出力する。また、重畳・分離部113から入力された受信データから各種インターフェースのデータが多重された多重データに復号し、さらに各種インターフェースのデータに分離し、プロセッサ等に出力される。また、電源回路111は、情報処理装置101が有する内部電源である。
次に、インターフェース装置103について説明する。インターフェース装置103は、電源回路121と、信号処理部122と、重畳・分離部123と、各種インターフェース(USB端子124、LAN端子125、Display端子126)を有する。電源回路121は交流電流から直流電流を生成する。生成された直流電流は信号処理部122、USB端子124、LAN端子125、Display端子126に供給される。また、直流電流は、重畳・分離部123でインターフェースのデータ信号と重畳され、ケーブルを介して情報処理装置101に供給される。重畳・分離部123は、直流電流に送信データの信号を重畳させ、直流電流に重畳された信号から受信データの信号を抽出する機能を有する。信号処理部122は、データ入出力端子としての各種インターフェースからの送信データを多重し、直流電流に重畳させるために適した符号化を行い、重畳・分離部123に出力する。また、信号処理部122は、重畳・分離部123から入力された受信データから各種インターフェースのデータが多重された多重データに復号する。さらに信号処理部122は、各種インターフェースのデータに分離し、各インターフェースに出力される。
[2−2:本発明の第2の実施形態;信号伝送システム200のシステム構成]
次に、図7〜図9を参照しながら、本実施形態に係る信号伝送システム200のシステム構成について説明する。信号伝送システム200では、図8に示すように、インターフェース装置203をACアダプタ202と情報処理装置101の間に挿入する。図7は、インターフェース装置203の説明図である。インターフェース装置203は、USB端子124、LAN端子125、Display端子126の各種インターフェースを内蔵する。インターフェース装置203は、ACアダプタ202からの直流電流を情報処理装置101に中継する。インターフェース装置203と情報処理装置101との間では各種インターフェースのデータ信号が重畳され、情報処理装置101の直流電源入力に接続するだけの簡易な接続で各種インターフェースが利用可能となる。
図8は、本実施形態に係る信号伝送システム200のシステム構成例を示す説明図である。但し、上記の信号伝送システム100と実質的に同一の機能を有する構成要素については同一の符号を付することにより重複説明を省略することにする。本実施形態に係る信号伝送システム200では、インターフェースを拡張するために、インターフェース装置203がACアダプタ202と情報処理装置101の間に挿入される。インターフェース装置203の直流電流入力は、情報処理装置101の直流電流入力端子と同形状になっている。インターフェース装置203と情報処理装置101の間では、インターフェースのデータ信号が直流電流に重畳される。
図9は、本実施形態に係る信号伝送システム200についての機能構成図である。但し、上記の信号伝送システム100と実質的に同一の機能を有する構成要素については同一の符号を付することにより重複説明を省略することにする。信号伝送システム200は、情報処理装置101と、インターフェース装置203と、ACアダプタ202とを有する。インターフェース装置203は、電源回路221を有する。本実施形態に係る信号伝送システム200では、インターフェースを拡張するために、インターフェース装置203がACアダプタ202と情報処理装置101の間に挿入される。電源回路221は、ACアダプタ202から供給される直流電流からインターフェース装置203の諸回路に必要な直流電源を生成する。生成された直流電源は信号処理部122、及び各種インターフェース回路に供給される。また、ACアダプタ202から供給される直流電流は、重畳・分離部123に供給され、重畳・分離部123でインターフェースデータ信号が重畳され、ケーブルを介して情報処理装置101に供給される。
[2−3:本発明の第3の実施形態;信号伝送システム300のシステム構成]
次に、図10〜図12を参照しながら、本実施形態に係る信号伝送システム300のシステム構成について説明する。図10は、本実施形態に係る信号伝送システム300のシステム構成例を示す説明図である。本実施形態に係る信号伝送システム300は、上記第2の実施形態に係る信号伝送システム200の構成からACアダプタを取り外したものである。ノートPCなどの情報処理装置301は、AC電源を使わず、バッテリー動作する場合もある。この場合、情報処理装置301からインターフェース装置303にDC電源が供給されなければならない。
図11は、本実施形態に係る信号伝送システム300についての機能構成図である。但し、上記の信号伝送システム100と実質的に同一の機能を有する構成要素については同一の符号を付することにより重複説明を省略することにする。情報処理装置301は、重畳・分離部313とダイオード328とを有する。インターフェース装置303は、電源回路321を有する。電源回路321は、重畳・分離部123を介して情報処理装置301からDC電源の供給を受け、インターフェース装置303内に必要な電源を生成する。重畳・分離部313は、直流電源にデータ送信信号を重畳させ、データ受信信号を抽出する機能を有する。情報処理装置301がダイオード328を有することによる機能については、図12を参照しながら後に詳述する。信号処理部112は、プロセッサ等からの各種インターフェースの送信データを多重し、直流電源に重畳させるために適した符号化を行い、重畳・分離部313に出力する。また、重畳・分離部313から入力された受信データから各種インターフェースデータが多重された多重データに復号し、さらに各種インターフェースのデータに分離し、プロセッサ等に出力される。
図11に示すような本実施形態に係る信号伝送システム300の構成の場合、直流電源は情報処理装置301からインターフェース装置303に供給される。また、第2の実施形態に係る信号伝送システム200のようにACアダプタがインターフェース装置303に接続される場合、直流電源が、インターフェース装置303と、情報処理装置301に供給される。つまり、情報処理装置301では、場合によって直流電源を供給したり受給したりするため、それに対応した機構が必要である。その機構について図12を参照しながら説明する。
図12は、情報処理装置301が直流電源を供給したり受給したりする場合に2次電池(バッテリー)の充電機能を制御する機構を実現するための回路の説明図である。まず、電源端子1207から供給されるDC電源の電圧(High)が、情報処理装置301のバッテリー1203の出力電圧(Low)より高い場合について説明する。電源端子1207から入力された直流電源は、スイッチ(SW)1206と、電圧検出回路1205(電圧検出)と、電源回路1201とに供給される。電源回路1201に直流電源が供給され、情報処理装置301の諸回路への電源供給が行われる。電圧検出回路1205がHighを検出する。電圧検出回路1205は、スイッチ(SW)1206に対してONを意味する制御信号を出力する。その結果、スイッチ(SW)1206はON状態となり、充電回路1202への電源供給が行われる。バッテリー1203の出力電圧が電源端子1207の電圧より低いため、ダイオード1204がOFF状態となり、バッテリー1203と電源端子1207は、電気的に切り離された状態となる。
次に、情報処理装置301から直流電源の供給を行う場合について説明する。電源端子1207から電源が供給されないため、ダイオード1204がON状態となり、バッテリー1203と電源端子1207は電気的に接続状態となる。電圧検出回路1205はLowを検出する。電圧検出回路1205からスイッチ1206へはOFFを意味する制御信号が出力されるため、充電回路1202は動作しない。電源回路1201には直流電源が供給され、情報処理装置301の諸回路への電源供給が行われる。また、電源端子1207から外部(インターフェース装置303)に対して直流電源の供給が行われる。
[2−4:本発明の第4の実施形態;信号伝送システム400のシステム構成]
次に、図13、図14を参照しながら、本実施形態に係る信号伝送システム400のシステム構成について説明する。図13は、本実施形態に係る信号伝送システム400のシステム構成例を示す説明図である。本実施形態に係る信号伝送システム400は、情報処理装置401と、ACアダプタ402と、ドッキングステーション403とを有する。また、図14は、本実施形態に係る信号伝送システム400についての機能構成図である。但し、上記の信号伝送システム100と実質的に同一の機能を有する構成要素については同一の符号を付することにより重複説明を省略することにする。ドッキングステーション403は、情報処理装置401と、インターフェースのデータ信号が重畳される直流電源線で接続されている。
信号伝送システム400は、情報処理装置401と、ドッキングステーション403と、ACアダプタ402とを有する。情報処理装置401は、電源回路411と、信号処理部412と、重畳・分離部413とを有する。ドッキングステーション403は、電源回路221と、信号処理部122と、重畳・分離部123と、各種インターフェース(USB端子124、LAN端子125、Display端子126)とを有する。
電源回路221はAC電源から直流電源を生成する。生成された直流電源は信号処理部122、各種インターフェース回路(USB端子124、LAN端子125、Display端子126)に供給される。また、直流電源は、重畳・分離部123に供給される。直流電源は、重畳・分離部123でインターフェースのデータ信号が重畳され、ケーブルを介して情報処理装置401に供給される。重畳・分離部123は、直流電源に送信データの信号を重畳させ、受信データの信号を抽出する機能を有する。信号処理部122は、各種インターフェースからの送信データを多重し、直流電源に重畳させるために適した符号化を行い、重畳・分離部123に出力する。また、重畳・分離部123から入力された受信データから各種インターフェースデータが多重された多重データに復号し、さらに各種インターフェースのデータに分離し、各インターフェースに出力する。
情報処理装置401の重畳・分離部413は、直流電源に送信データの信号を重畳させ、直流電流に重畳された信号から受信データの信号を抽出する機能を有する。信号処理部412は、プロセッサ等からの各種インターフェースの送信データを多重し、直流電源に重畳させるために適した符号化を行い、重畳・分離部413に出力する。また、重畳・分離部413から入力された受信データから各種インターフェースのデータが多重された多重データに復号し、さらに各種インターフェースのデータに分離し、プロセッサ等に出力される。情報処理装置401は、ACアダプタを接続する直流電源端子と、ドッキングステーションとの接続端子の双方から直流電源の供給を受けることが可能である。どちらに接続されても情報処理装置401内に電源が供給されるように、例えば、ダイオード415、416を配することで双方の端子間に影響を与えないよう仕組まれている。
[2−5:符号化方式について]
ここで、図15〜図17を参照しながら、本実施形態に係る符号化方式について説明する。図15は、本実施形態に係る符号化方法及び符号形状の一例を示す説明図である。図16は、本実施形態に係る符号の周波数スペクトラムの一例を示す説明図である。図17は、本実施形態に係る符号を伝送した場合に観測される実際的な信号波形の一例である。これまで説明した本実施形態に係る情報処理装置においては、信号処理部112、412(以下、信号処理部112で説明する。)において、当該信号波形に送信データが符号化される。
まず、図15を参照する。上記の通り、信号処理部122は、直流成分を含まず、かつ、クロックの半周期毎に極性が反転する符号形状に各分割データ信号を符号化する。このような符号形状を生成するため、信号処理部122は、まず、直流成分を含まない符号に各分割データ信号を符号化する。直流成分を含まない符号としては、例えば、マンチェスタ符号、AMI符号、CMI符号(Code Mark Inversion code)、AM変調のようなバイフェーズ符号、パーシャルレスポンス符号、バイポーラ符号等が用いられる。なお、AMIとは、Alternate Mark Inversionの略である。例えば、100%デューティのAMI符号を用いる場合、図15の(A)で示されるような符号(以下、符号(A))が生成される。
符号(A)は、入力されるデータが1の場合、トグルで電位1又は電位−1となる。一方、入力されるデータが0の場合、電位0となる。また、図15の例では、符号(A)の伝送速度がFb、ビット間隔が1/Fbである。符号(A)を生成した後、信号処理部122は、加算器ADDを用いて符号(A)にクロック(B)を同期加算する。図5に示すように、符号(A)に加算されるクロック(B)としては、符号(A)が持つ伝送速度Fbの半分の周波数を持つものが用いられる。従って、クロック(B)の周期は2/Fbである。さらに、クロック(B)の振幅は、符号(A)が持つ振幅の2倍に設定される。上記のように加算器ADDで符号(A)にクロック(B)が加算されると、加算器ADDから出力される符号(以下、符号(C))は、図15の(C)に示すような符号形状になる。なお、クロック(B)の振幅は、符号(A)が持つ振幅の2倍としているが、符号(A)の振幅より大きければよい。
なお、加算器ADDにおいて符号(A)とクロック(B)とが加算される際、両者はエッジを揃えて同期加算する必要がある。そのため、クロック(B)の周波数は符号(A)の伝送速度Fbの半分となるが、符号(C)の立ち上がり、立ち下がりの両エッジを検出することで符号(C)からクロック(B)を再生することが可能になる。図15に示すように、符号(C)の振幅は、−3、−2、−1、1、2、3の6値をとる。符号(A)と対比すると、符号(C)の振幅−2及び2にデータ0が対応し、それ以外の振幅にデータ1が対応することが分かる。従って、閾値L1、L2、L3、L4を用いることで、データを復号することができる。また、閾値L0を用いることで、符号(C)の極性反転を検出することができるため、検出した極性反転周期に基づいてクロック(B)を再生することが可能である。
なお、データ1、0を判定するために4つの閾値L1、L2、L3、L4が必要になるが、符号(C)を絶対値回路に通してマイナス側をプラス側に折り返せば、データの判定に用いる閾値の数を2つに減らすこともできる。データ判定に用いる閾値の数を減らす工夫については、絶対値回路を用いる方法の他にも種々の方法が考えられる。例えば、符号(C)からクロック(B)を差し引いた上でデータ判定を行う方法も、その一例である。このように、符号(C)からデータ判定を行う方法について種々の変形が可能である。上記の通り、符号(C)からクロック(B)を容易に検出することができる。そのため、受信側にPLLを用いずに済み、省電力化に寄与する。また、符号(C)には直流成分が含まれない。そのため、直流成分を含むドライブ信号に重畳して伝送することができる。
次に、図16及び図17を参照する。図17は、実際に測定される符号(C)のアイパタンの一例である。伝送する際に高域遮断が伴うので、符号(C)の信号波形は丸みを帯びた形状になる。図16は、符号(C)の周波数スペクトラムを示したものである。この周波数スペクトラムのピークは周波数Fb/2の位置に現れる。また、周波数Fb/2の位置には線スペクトラムが存在する。さらに、この周波数スペクトラムには、Fb,2Fb、3Fb、…にヌル点が存在する。この周波数スペクトラムからも、符号(C)に直流成分が含まれないことを確認することができる。
このように、直流成分を含まない符号を用いることで、上記のように直流電源に重畳して伝送しても、容易に分離することが可能である。また、クロック成分を加算して伝送することで、受信信号の極性反転周期を検出し、その検出結果に基づいてクロックを再生することが可能になる。その結果、信号の受信側にPLLを設けずに済む分だけ回路規模を低減させることが可能になる。このような利点が得られることは、ACアダプタ、ドッキングステーション、インターフェースBOXのように小型化、薄型化が求められる機器において非常に重要である。
[2−6:重畳回路について]
図18は重畳回路の一例を示す説明図である。直流電源回路1601にはインダクタンス(L)1602が接続される。また、符号化回路1603にはキャパシタ(C)1604が接続される。また、復号回路1605は、BPF(Band pass filter)1606を介してキャパシタ(C)1607が接続される。図18に示すように、インダクタンス(L)1602と、キャパシタ(C)1604と、キャパシタ(C)1607のもう一方で端子は互いに結線され、接続端子1608に接続される。インダクタンス(L)1602は、高周波成分を通さないためデータ信号が電源回路に侵入することを防止すると同時に、接続端子1608における高周波帯域におけるインピーダンスを高くする効果を持つ。直流電源回路1601とインダクタンス(L)1602の間には必要に応じてLPF(Low pass filter)を挿入することで、データ信号の侵入防止効果を高めることができる。一方、キャパシタ(C)は低周波成分を通さないため、データの送受信(符号化回路1603、復号回路1605)に直流電源の影響を防止することが出来る。BPF1606はデータ信号が占有する周波数帯域外の雑音を低減し、データの受信・復号性能を高めるためのフィルタである。
[2−7:信号処理部について]
図19は、信号処理部122、412のブロック図である。ここでは3種類のインターフェースを想定している。データ多重部1901と、データ分離部1902と、各種インターフェースに対応したプロトコル変換部1910、1920、1930から構成される。データ多重部1901は、各インターフェースから入力される送信データのシリアルデータを時分割多重して出力する回路である。データ分離部1902は、時分割多重された受信データからインターフェースごとにデータを分離し、シリアルデータとして出力する回路である。
プロトコル変換部1910は、送信データ変換部1911、受信データ変換部1912から構成され、各種インターフェースから入力された送信データは、送信データ変換部1911でデータ重畳用に変換・シリアル化され、データ多重部1901に出力される。データ分離部1902から入力されたシリアルデータは、受信データ変換部1912で必要に応じてパラレル化され、インターフェースに合わせたデータに変換され、受信データ変換部1912からインターフェース回路にデータ出力される。インターフェースによっては、送信のみ、あるいは受信のみの場合もある。
同様に、プロトコル変換部1920は、送信データ変換部1921、受信データ変換部1922から構成され、各種インターフェースから入力された送信データは、送信データ変換部1921でデータ重畳用に変換・シリアル化され、データ多重部1901に出力される。データ分離部1902から入力されたシリアルデータは、受信データ変換部1922で必要に応じてパラレル化され、インターフェースに合わせたデータに変換され、受信データ変換部1922からインターフェース回路にデータ出力される。インターフェースによっては、送信のみ、あるいは受信のみの場合もある。
同様に、プロトコル変換部1930は、送信データ変換部1931、受信データ変換部1932から構成され、各種インターフェースから入力された送信データは、送信データ変換部1931でデータ重畳用に変換・シリアル化され、データ多重部1901に出力される。データ分離部1902から入力されたシリアルデータは、受信データ変換部1932で必要に応じてパラレル化され、インターフェースに合わせたデータに変換され、受信データ変換部1932からインターフェース回路にデータ出力される。インターフェースによっては、送信のみ、あるいは受信のみの場合もある。
[2−8:まとめ]
最後に、本実施形態の情報処理装置が有する機能構成と、当該機能構成により得られる作用効果について簡単に纏める。
まず、本実施形態に係る信号伝送システムの機能構成は次のように表現することができる。当該信号伝送システムは、情報処理装置とインターフェース装置とを有する。
上記の情報処理装置は、直流成分を含まず、かつ、クロックの半周期毎に極性が反転する波形に第1の送信データを符号化するデータ符号化部を有する。上記の通り、第1の送信データは、直流成分を含まないため、直流電源から供給される電力信号に重畳して伝送することができる。また、第1の送信データには、極性反転の形でクロック成分が含まれている。そのため、第1の送信データに含まれる極性反転周期を検出することにより、PLLを用いずともクロックを再生することが可能になる。また、上記の情報処理装置は、上記のデータ符号化部による符号化処理で生成された上記第1の送信データの信号を直流電流に重畳して所定の信号線を介してインターフェース装置に送信する信号送信部を有する。上記の信号送信部は、例えば、1本の同軸ケーブルで接続されたインターフェース装置に対して第1の送信データを送信することができる。
また、上記の情報処理装置は、直流電流が重畳された第2の送信データの信号を上記所定の信号線を介して受信し、当該受信信号から上記第2の送信データの信号と上記直流電流とを分離する信号分離部を有する。上記の通り、第1の送信データに直流成分が含まれないため、第2の送信データが容易に分離される。
上記のインターフェース装置は、データの入出力に用いられるデータ入出力端子と、直流電流が重畳された第1の送信データの信号を前記所定の信号線を介して受信し、当該受信信号から前記第1の送信データの信号と前記直流電流とを分離する信号分離部と、上記第1の送信データの信号を受信する信号受信部とを有する。上記のインターフェース装置は、上記クロック再生部で再生されたクロックを用いて上記第1の送信データを復号し、復号後の上記第1の送信データを上記データ入出力端子に出力するデータ復号部を有する。上記のインターフェース装置は、上記データ入出力端子から入力される第2の送信データを上記クロック再生部で再生されたクロックを用いて直流成分を含まない符号形状に符号化するデータ符号化部を有する。
上記のデータ符号化部は、第1のビット値が複数の第1の振幅値で表現され、第2のビット値が前記第1の振幅値とは異なる第2の振幅値で表現される直流成分を含まない伝送速度Fbの符号に前記第1の送信データを符号化して符号化信号を生成する。このように、直流成分を含まない符号にクロックを同期加算することで、上記のような波形を有する第1のデータ信号が生成される。その結果、直流電流に第2の送信データ信号を重畳して伝送することが可能になると共に、インターフェース装置においてPLLを用いずにクロックを再生することが可能になる。
また、上記データ符号化部による符号化処理で生成された上記第2の送信データの信号に直流電流を重畳して上記所定の信号線を介して送信する信号送信部を有する。上記のインターフェース装置は、上記信号受信部で受信された第1の送信データの信号が有する極性反転周期を検出し、当該検出結果に基づいて上記クロックを再生するクロック再生部を有する。上記の通り、第1の送信データの信号が有する極性反転周期を検出することで、その検出結果に基づいてクロックを容易に再生することができる。そのため、データ復号部は、前記クロック再生部で再生されたクロックを用いて前記第1の送信データの信号からクロック以外のデータを復号することができる。このような構成にすることで、インターフェース装置と情報処理装置間でデータ伝送に用いる信号ラインの数を大きく低減させることができる。また、ACアダプタにインターフェース装置を内蔵することができる。
また、上記情報処理装置は、次のような構成が含まれていてもよい。上記情報処理装置は、更に内部電源と、電圧検知部とを有することができる。上記の内部電源は、直流電流を供給する。内部電源(2次電池)の出力がダイオードを介して電源線に接続されていて、外部電源を使用することができない状況で情報処理装置を使用する際に、内部電源を使用することができる。
上記の電圧検知部は、上記信号分離部で分離される直流電流の電圧を検知する。そして、上記信号送信部は、上記電圧検知部で検知される電圧が所定値以下の場合に、内部の2次電池の充電機能を停止させる。所定以上の場合には外部から電源が供給されていると判断し、2次電池の充電機能を動作状態にする。
また、上記インターフェース装置は、次のような構成が含まれていてもよい。上記インターフェース装置は、電流供給端子と、変換回路とを有することができる。上記の電源供給端子は、外部電源から交流電流が供給されうる。上記の変換回路は、上記電流供給端子に供給される交流電流を直流電流に変換することができる。そして、上記信号送信部は、上記変換回路から出力される直流電流に上記第2の送信データの信号を重畳して送信することができる。
また、上記インターフェース装置は、以下のような構成であってもよい。上記インターフェース装置は、電流供給端子を有することができる。上記の電流供給端子は、直流電流が供給されることができる。上記信号送信部は、上記電流供給端子から出力される直流電流に上記第2の送信データの信号を重畳して送信することができる。つまり、ACアダプタ内にインターフェース回路が内蔵されることが可能になる。そのため、ノートPC等の情報処理装置における配線の煩わしさが解消される。
また、上記データ符号化部は、少なくともAMI符号、CMI符号、パーシャルレスポンス符号、マンチェスター符号、及びAM変調を含むバイフェーズ符号の群の中から選択される符号形状に上記第2の送信データを符号される。かかる符号の何れかから選択されることで、直流成分を含まず、直流電源の影響を避けることが出来る。
また、本実施形態に係るインターフェース装置は次のように表現することもできる。当該インターフェース装置は、データ入出力端子と、重畳・分離部と、信号受信部と、クロック再生部と、データ復号部と、データ符号化部と、信号送信部とを有する。上記の信号受信部は、直流成分を含まず、かつ、クロックの半周期毎に極性が反転する符号形状に符号化された第1の送信データの信号と直流電流とが重畳された重畳信号を所定の信号線を介して受信する。また、上記の信号送信部は、上記データ符号化部による符号化処理で生成された上記第2の送信データの信号を、重畳・分離部で直流電流に重畳し、上記所定の信号線を介して送信する。つまり、上記インターフェース装置は、電力を供給することもできるし、電力を受給することもできる。
また、上記の信号伝送システムによる信号伝送方法を纏めると、次のようになる。まず、
情報処理装置による、データ符号化ステップと、重畳・分離ステップと、信号送信ステップとが実行される。データ符号化ステップは、直流成分を含まず、かつ、クロックの半周期毎に極性が反転する符号形状に第1の送信データを符号化するステップである。信号送信ステップは、上記データ符号化方法による符号化処理で生成された上記第1の送信データの信号を所定の信号線を介してインターフェース装置に送信するステップである。重畳・分離ステップは、上記データ符号化方法による符号化処理で生成された上記第1の送信データの信号を直流電流に重畳、および当該受信信号から上記第2の送信データの信号と上記直流電流とを分離するステップである。
また、上記インターフェース装置による、入出力ステップと、信号受信ステップと、クロック再生ステップと、データ復号ステップと、データ符号化ステップと、信号送信ステップとが実行される。入出力ステップは、データの入出力に用いられるデータ入出力端子によるデータの入出力を行うステップである。信号受信ステップは、上記所定の信号線を介して受信した直流電流が重畳された信号から上記第1の送信データの信号を受信するステップである。クロック再生ステップは、上記信号受信ステップで受信された第1の送信データの信号が有する極性反転周期を検出し、当該検出結果に基づいて上記クロックを再生するステップである。データ復号ステップは、上記クロック再生ステップで再生されたクロックを用いて上記第1の送信データを復号し、復号後の上記第1の送信データを上記データ入出力端子に出力するステップである。データ符号化ステップは、上記データ入出力端子から入力される第2の送信データを上記クロック再生ステップで再生されたクロックを用いて直流成分を含まない符号形状に符号化するステップである。信号送信ステップは、上記データ符号化ステップによる符号化処理で生成された上記第2の送信データの信号に直流電流を重畳して上記所定の信号線を介して送信するステップである。このような信号伝送方法を用いることで、ACアダプタにインターフェース装置が内蔵することが可能となる。
また、上記の信号伝送システムによる信号伝送方法を纏めると、次のような構成も可能となる。信号受信ステップと、信号分離ステップと、クロック再生ステップと、データ復号ステップと、データ符号化ステップと、信号送信ステップとが実行される。特に信号受信ステップは、直流成分を含まず、かつ、クロックの半周期毎に極性が反転する符号形状に符号化された第1の送信データの信号と直流電流とが重畳された重畳信号を所定の信号線を介して受信するステップである。また、信号送信ステップは、上記データ符号化部による符号化処理で生成された上記第2の送信データの信号を直流電流に重畳し、上記所定の信号線を介して送信するステップである。このような信号伝送方法では、インターフェース装置に電力を供給することもできるし、電力を受給することもできる。
上述してきたように、本実施形態によるインターフェースを含む信号伝送システムによると、ACアダプタにインターフェース装置を内蔵し、PCにインターフェース装置専用の端子を設ける必要が無くなる。また、諸インターフェース内蔵ACアダプタとPC間、インターフェース装置と情報処理装置をDC電源ケーブルと同様の単純な接続ケーブルで接続することも出来る。
(備考)
上記の信号処理部122は、データ符号化部、クロック再生部、データ復号部の一例である。また、上記の重畳・分離部113、123、313、123、413は、信号重畳・分離部の一例である。また、上記の信号処理部112、412は、データ符号化部の一例である。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
従来の信号伝送システムを示す説明図である。 従来の信号伝送システムを示す機能構成図である。 従来の信号伝送システムを示す説明図である。 従来の信号伝送システムを示す機能構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る信号伝送システムを示す説明図である。 同実施形態に係る信号伝送システムを示す機能構成図である。 本発明の第2の実施形態に係るインターフェース装置を示す説明図である。 同実施形態に係る信号伝送システムを示す機能構成図である。 同実施形態に係るインターフェース装置を示す説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る信号伝送システムを示す説明図である。 同実施形態に係る信号伝送システムを示す機能構成図である。 同実施形態に係るインターフェース装置に関する電源供給状態を示す説明図である。 本発明の第4の実施形態に係る信号伝送システムを示す機能構成図である。 同実施形態に係るインターフェース装置を示す説明図である。 同実施形態に係る信号伝送システムの符号化方法の一例を示す説明図である。 同実施形態に係る信号伝送システムの符号の周波数スペクトラムを模式的に示す説明図である。 同実施形態に係る信号伝送システムの信号波形を模式的に示す説明図である。 同実施形態に係る信号伝送システムの重畳回路を示す説明図である。 同実施形態に係る信号伝送システムの信号処理部を示す説明図である。
符号の説明
100、200、300、400 信号伝送システム
101、301、401 情報処理装置
102、202、402 ACアダプタ
103、203、303 インターフェース装置
111、411 電源回路
112、412 信号処理部
113、123、313、413 重畳・分離部
121、221、321 電源回路
122 信号処理部
124 USB端子
125 LAN端子
126 Display端子
403 ドッキングステーション
415、416、328 ダイオード
1201 電源回路
1202 充電回路
1203 バッテリー
1205 電圧検出回路
1206 スイッチ
1207 電源端子
1601 電源回路
1602 インダクタンス
1603 符号化回路
1604、1607 コンデンサ
1605 復号回路
1606 BPF
1608 接続端子
1901 データ多重部
1902 データ分離部
1910、1920、1930 プロトコル変換部
1911、1921、1931 送信データ変換部
1912、1922、1932 受信データ変換部

Claims (13)

  1. 互いに異なる第1及び第2のビット値を含む入力データを、前記第1のビット値が振幅値0で表現され、かつ、前記第2のビット値が振幅値A及び−A(Aは任意の実数)の繰り返しで表現される伝送速度Fbの符号化信号Xに符号化し、当該符号化により得られた符号化信号Xに対し、振幅値n*A(n>1)及び周波数Fb/2を有するクロックを加算して第1の送信データの信号を生成するデータ符号化部と、
    前記データ符号化部により生成された前記第1の送信データの信号を直流電流に重畳して所定の信号線を介してインターフェース装置に送信する信号送信部と、
    直流電流が重畳された第2の送信データの信号を前記所定の信号線を介して受信し、当該受信信号から前記第2の送信データの信号と前記直流電流とを分離する信号分離部と、
    を有する、情報処理装置と;
    データの入出力に用いられるデータ入出力端子と、
    直流電流が重畳された第1の送信データの信号を前記所定の信号線を介して受信し、当該受信信号から前記第1の送信データの信号と前記直流電流とを分離する信号分離部と、
    前記信号分離部により分離された第1の送信データの信号が有する極性反転周期を検出し、当該検出結果に基づいてクロックを再生するクロック再生部と、
    前記クロック再生部で再生されたクロックを用いて前記第1の送信データを復号し、復号後の前記第1の送信データを前記データ入出力端子に出力するデータ復号部と、
    前記データ入出力端子から入力される第2の送信データを前記クロック再生部で再生されたクロックを用いて直流成分を含まない符号形状に符号化するデータ符号化部と、
    前記データ符号化部による符号化処理で生成された前記第2の送信データの信号を直流電流に重畳して前記所定の信号線を介して送信する信号送信部と、
    を有する、前記インターフェース装置と;
    を含む、
    信号伝送システム。
  2. 前記情報処理装置は、
    直流電流を供給する内部2次電池と、
    前記信号分離部で分離される直流電流の電圧を検知する電圧検知部と、
    をさらに有し、
    前記信号送信部は、前記電圧検知部で検知される電圧が所定値以下の場合に、前記内部2次電池を充電する充電回路を停止させる、
    請求項1に記載の信号伝送システム。
  3. 前記情報処理装置は、前記インターフェースから直流電流が供給される場合には該直流電流を用いて動作し、前記インターフェースから直流電流が供給されない場合には内部2次電池が供給する直流電流で動作するとともに、当該2次電池が供給する直流電流に送信データを重畳する、
    請求項に記載の信号伝送システム。
  4. 前記インターフェース装置は、前記情報処理装置から直流電流が供給される場合には当該直流電流を用いて動作する、
    請求項1に記載の信号伝送システム。
  5. データの入出力に用いられるデータ入出力端子と、
    互いに異なる第1及び第2のビット値を含む入力データを、前記第1のビット値が振幅値0で表現され、かつ、前記第2のビット値が振幅値A及び−A(Aは任意の実数)の繰り返しで表現される伝送速度Fbの符号化信号Xに符号化し、当該符号化により得られた符号化信号Xに対し、振幅値n*A(n>1)及び周波数Fb/2を有するクロックを加算して得られる、第1の送信データの信号に、直流電流が重畳された信号を前記所定の信号線を介して受信し、当該受信信号から前記第1の送信データの信号と前記直流電流とを分離する信号分離部と、
    前記信号分離部により分離された第1の送信データの信号が有する極性反転周期を検出し、当該検出結果に基づいてクロックを再生するクロック再生部と、
    前記クロック再生部で再生されたクロックを用いて前記第1の送信データを復号し、復号後の前記第1の送信データを前記データ入出力端子に出力するデータ復号部と、
    前記データ入出力端子から入力される第2の送信データを前記クロック再生部で再生されたクロックを用いて直流成分を含まない符号形状に符号化するデータ符号化部と、
    前記データ符号化部による符号化処理で生成された前記第2の送信データの信号に直流電流を重畳して前記所定の信号線を介して送信する信号送信部と、
    を備える、
    インターフェース装置。
  6. 互いに異なる第1及び第2のビット値を含む入力データを、前記第1のビット値が振幅値0で表現され、かつ、前記第2のビット値が振幅値A及び−A(Aは任意の実数)の繰り返しで表現される伝送速度Fbの符号化信号Xに符号化し、当該符号化により得られた符号化信号Xに対し、振幅値n*A(n>1)及び周波数Fb/2を有するクロックを加算して第1の送信データの信号を生成するデータ符号化部と、
    前記データ符号化部により生成された前記第1の送信データの信号を直流電流に重畳して所定の信号線を介してインターフェース装置に送信する信号送信部と、
    直流電流が重畳された第2の送信データの信号を前記所定の信号線を介して受信し、当該受信信号から前記第2の送信データの信号と前記直流電流とを分離する信号分離部と、
    を有する、
    情報処理装置。
  7. 外部電源から交流電流が供給される電流供給端子と、
    前記電流供給端子に供給される交流電流を直流電流に変換する変換回路と、
    をさらに備え、
    前記信号送信部は、前記変換回路から出力される直流電流に前記第2の送信データの信号を重畳して送信する、
    請求項に記載のインターフェース装置。
  8. 直流電流が供給される電流供給端子をさらに備え、
    前記信号送信部は、前記電流供給端子から出力される直流電流に前記第2の送信データの信号を重畳して送信する、
    請求項に記載のインターフェース装置。
  9. 前記データ符号化部は、少なくともAMI(Alternate Mark Inversion)符号、CMI(coded mark inversion)符号、パーシャルレスポンス符号、マンチェスター符号、及びAM(Amplitude Modulation)変調を含むバイフェーズ符号の群の中から選択される符号形状に前記第2の送信データを符号化する、
    請求項に記載のインターフェース装置。
  10. データの入出力に用いられるデータ入出力端子と、
    互いに異なる第1及び第2のビット値を含む入力データを、前記第1のビット値が振幅値0で表現され、かつ、前記第2のビット値が振幅値A及び−A(Aは任意の実数)の繰り返しで表現される伝送速度Fbの符号化信号Xに符号化し、当該符号化により得られた符号化信号Xに対し、振幅値n*A(n>1)及び周波数Fb/2を有するクロックを加算して得られる、第1の送信データの信号と直流電流とが重畳された重畳信号を所定の信号線を介して受信する信号受信部と、
    前記信号受信部で受信された重畳信号を前記第1の送信データの信号と直流電流とに分離する信号分離部と、
    前記信号分離部で分離された前記第1の送信データの信号が有する極性反転周期を検出し、当該検出結果に基づいてクロックを再生するクロック再生部と、
    前記クロック再生部で再生されたクロックを用いて前記第1の送信データを復号し、復号後の前記第1の送信データを前記データ入出力端子に出力するデータ復号部と、
    前記データ入出力端子から入力される第2の送信データを前記クロック再生部で再生されたクロックを用いて直流成分を含まない符号形状に符号化するデータ符号化部と、
    前記データ符号化部による符号化処理で生成された前記第2の送信データの信号を直流電流に重畳して所定の信号線を介してインターフェース装置に送信する信号送信部と、
    を備える、
    インターフェース装置。
  11. 情報処理装置
    互いに異なる第1及び第2のビット値を含む入力データを、前記第1のビット値が振幅値0で表現され、かつ、前記第2のビット値が振幅値A及び−A(Aは任意の実数)の繰り返しで表現される伝送速度Fbの符号化信号Xに符号化し、当該符号化により得られた符号化信号Xに対し、振幅値n*A(n>1)及び周波数Fb/2を有するクロックを加算して第1の送信データの信号を生成するデータ符号化ステップと、
    前記データ符号化ステップで生成された前記第1の送信データの信号を直流電流に重畳して所定の信号線を介してインターフェース装置に送信する信号送信ステップと、
    直流電流が重畳された第2の送信データの信号を前記所定の信号線を介して受信し、当該受信信号から前記第2の送信データの信号と前記直流電流とを分離する信号分離ステップと、
    前記インターフェース装置
    データの入出力に用いられるデータ入出力端子によるデータの入出力ステップと、
    直流電流が重畳された第1の送信データの信号を前記所定の信号線を介して受信し、当該受信信号から前記第1の送信データの信号と前記直流電流とを分離する信号分離ステップと、
    前記信号分離ステップで分離された第1の送信データの信号が有する極性反転周期を検出し、当該検出結果に基づいてクロックを再生するクロック再生ステップと、
    前記クロック再生ステップで再生されたクロックを用いて前記第1の送信データを復号し、復号後の前記第1の送信データを前記データ入出力端子に出力するデータ復号ステップと、
    前記データ入出力端子から入力される第2の送信データを前記クロック再生ステップで再生されたクロックを用いて直流成分を含まない符号形状に符号化するデータ符号化ステップと、
    前記データ符号化ステップによる符号化処理で生成された前記第2の送信データの信号に直流電流を重畳して前記所定の信号線を介して送信する信号送信ステップと、
    を含む、
    信号伝送方法。
  12. インターフェース装置が、
    データの入出力に用いられるデータ入出力端子によるデータの入出力ステップと、
    互いに異なる第1及び第2のビット値を含む入力データを、前記第1のビット値が振幅値0で表現され、かつ、前記第2のビット値が振幅値A及び−A(Aは任意の実数)の繰り返しで表現される伝送速度Fbの符号化信号Xに符号化し、当該符号化により得られた符号化信号Xに対し、振幅値n*A(n>1)及び周波数Fb/2を有するクロックを加算して得られる、第1の送信データの信号に、直流電流が重畳された信号を前記所定の信号線を介して受信し、当該受信信号から前記第1の送信データの信号と前記直流電流とを分離する信号分離ステップと、
    前記信号分離ステップで分離された第1の送信データの信号が有する極性反転周期を検出し、当該検出結果に基づいてクロックを再生するクロック再生ステップと、
    前記クロック再生ステップで再生されたクロックを用いて前記第1の送信データを復号し、復号後の前記第1の送信データを前記データ入出力端子に出力するデータ復号ステップと、
    前記データ入出力端子から入力される第2の送信データを前記クロック再生部で再生されたクロックを用いて直流成分を含まない符号形状に符号化するデータ符号化ステップと、
    前記データ符号化ステップによる符号化処理で生成された前記第2の送信データの信号に直流電流を重畳して前記所定の信号線を介して送信する信号送信ステップと、
    含む
    信号伝送方法。
  13. 情報処理装置が、
    互いに異なる第1及び第2のビット値を含む入力データを、前記第1のビット値が振幅値0で表現され、かつ、前記第2のビット値が振幅値A及び−A(Aは任意の実数)の繰り返しで表現される伝送速度Fbの符号化信号Xに符号化し、当該符号化により得られた符号化信号Xに対し、振幅値n*A(n>1)及び周波数Fb/2を有するクロックを加算して第1の送信データの信号を生成するデータ符号化ステップと、
    前記データ符号化ステップで生成された前記第1の送信データの信号を直流電流に重畳して所定の信号線を介してインターフェース装置に送信する信号送信ステップと、
    直流電流が重畳された第2の送信データの信号を前記所定の信号線を介して受信し、当該受信信号から前記第2の送信データの信号と前記直流電流とを分離する信号分離ステップと、
    を含む、
    信号伝送方法。
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