JP4689102B2 - 階段昇降機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、階段に設置する歩行障害者用の階段昇降機に係り、特に団地等の中低層集合住宅の共用階段に設置して好適な階段昇降機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、駅等の公共用の階段に用いる階段昇降機として、例えば、特許第2520216号公報及び特許第2527521号公報に示すものが提案されている。このものは、階段側壁に施設されたガイド装置と、該ガイド装置に沿って移動される移動体と、該移動体に牽引される搬送体と、を備え、移動体が、ガイド装置のチェーンラックに噛合して移動するとともに、搬送体が、ガイド装置の上ガイドレールと下ガイドレールとに案内されて水平状態を維持しつつ移動するものである。
【0003】
また、個人住宅用の階段昇降機として、例えば、特公平6−57587号公報に示すものが提案されている。このものは、階段に沿って施設されたレール及びチェーンと、案内ローラ及び電動モータを有する昇降体と、を備え、昇降体が、レールに案内ローラを抱持して水平状態を保持しつつ、電動モータにて駆動されるスプロケットをチェーンに噛合して移動するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記公共用の階段昇降機は、搬送体の移動前方に1対の案内ローラを設けて、これら案内ローラを上記搬送体の重力に基づくモーメントにより上ガイドレール及び下ガイドレールに転接して、水平状態を保持しており、ガイド装置の後方側(階段下方の床面上)に上記搬送体用のスペースを必要とするとともに、ガイド装置自体も、搬送体を階段下方の床面から階段に沿って移動するため、該階段下方に大きく延設する必要がある。
【0005】
また、上記個人住宅用階段昇降機は、レールが上フランジ部及び下フランジ部を有し、これらフランジ部にそれぞれ案内ローラを転接して、両フランジ部の間隔を変化することにより、水平状態を保持しており、かつ歩行障害者が乗る搬送体自体に電動モータを設けて移動部材を構成しているので、歩行障害者が搬送体に乗り降りするために、階段の上階及び下階の両床面にレールを所定量延長して設置する必要がある。
【0006】
さらに、上記公共用の階段昇降機は、電動車椅子等を載置する搬送体をレールにモーメント支持して、かつ移動体内に電動モータを内蔵しているため、階段の幅方向に対しても大掛かりな装置になっており、また上記個人住宅用の階段昇降機も、搬送体に電動モータを内装しかつ椅子を有するので、階段幅方向にも比較的大きなスペースを必要とする。
【0007】
したがって、狭い階段や、階段の上階、下階の床面にスペースが少ない場合、上述した階段昇降機の設置が困難になっている。特に、5階以下の多階室型集合住宅からなる団地等にあっては、住民の高齢化にともないその階段昇降が社会問題化しつつある。このような集合住宅にあっては、中間に踊り場を有する往復型の比較的狭い階段が共用スペースになっている。このため、階段は、その上階床面、下階床面及び中間床面にもガイドレールを延長して設置する程の広さが無く、共用スペースである以上、階段昇降機を健常者の階段利用に制限を与え無い構造にする必要がある。よって、上述した階段昇降機を含めて、従来の階段昇降機では、上記要求を満たすことは困難である。
【0008】
さらに、近時、上記多階室型集合住宅において、階段スペースに並設して、中間踊り場を乗り降り床面とするエレベータ(BL仕様)が設置されているが、この場合においても、中間踊り場から居室空間の入口ドアがある上階床面又は下階床面までの階段は、歩行障害者には大きな障害となっており、補機として階段昇降機を設置することが求められている。
【0009】
そこで、本発明は、階段の上階側床面及び下階側床面への延長部分が少なく、かつ階段幅方向の専有スペースも少なくして、上述した課題を解決し得る階段昇降機を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、階段(SD、SU)の側壁(W)に沿って施設されるガイド装置(11)と、該ガイド装置(11)に沿って移動される移動体(12)と、搭乗部(47)を有し前記移動体(12)とともに移動する搬送体(13)と、を備えてなる階段昇降機において、前記ガイド装置(11)は、前記移動体(12)を案内する移動体ガイド部(21,23)と、前記搬送体(13)を案内する搬送体ガイド部(22)と、を有し、前記移動体(12)と前記搬送体(13)とを、前記移動体(12)の移動方向に対して一体にかつ上下方向にスライド自在に連結し、前記搬送体ガイド部(22)を前記移動体ガイド部(21,23)に対して偏向(30)することにより、前記搬送体(13)を前記移動体(12)に対して上下方向に移動する、ことを特徴とする階段昇降機にある。
【0011】
請求項2に係る発明は、前記移動体(12)が階段(SD、SU)の上側になるように、前記移動体(12)と前記搬送体(13)とを連結し、前記移動体ガイド部(21,23)が直線状からなり、前記搬送体ガイド部(22)が、下方部分を除いて前記移動体ガイド部(21,23)に平行にかつ下方部分を下方に偏向(30)してなり、前記搬送体(13)は、下方部分を除いて前記移動体(12)と一体に移動し、該下方部分にて移動体(12)に対して下方に移動する、ことを特徴とする請求項1記載の階段昇降機にある。
【0012】
請求項3に係る発明は、前記搬送体(13)の搭乗部(47)は、搭乗者が搭乗し得る搭乗台(14)を有し、該搭乗台(14)が、階段(SD、SU)の最上段において該階段(SD、SU)の上側床面にほぼ面一になり、かつ階段(SD、SU)の下側床面上に僅かな高さで位置する、ことを特徴とする請求項2記載の階段昇降機にある。
【0013】
請求項4に係る発明は、前記階段(SD、SU)の側壁(W)に沿って、駆動スプロケット(62)及び遊動リターンガイド(63)に巻掛けてチェーン(64)を配設し、該チェーン(64)に前記移動体(12)を連結して、前記駆動スプロケット(62)に基づく前記チェーン(64)の走行により、前記移動体(12)を移動する構造とし、前記チェーン(64)の走行路(66)を規定するように案内板(67,68)を設け、該チェーン(64)が切断した場合も、前記走行路(66)に保持されるように構成した、ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか記載の階段昇降機にある。
【0014】
請求項5に係る発明は、前記階段(SD、SU)は、上階側床面(E)又は下階側床面(F)で180度折れ曲がって連続する往復階段(S)であり、各階段(SD、SU)の直線部にそれぞれ本階段昇降機(1)を設置するとともに、前記ガイド装置(11)を折れ曲がり内側の側壁に沿って設置し、該側壁の上階側端部及び下階側端部に、前記各階段昇降機(1)のガイド装置(11)がほぼ同じ長さ延長して配置される、ことを特徴とする請求項4記載の階段昇降機にある。
【0015】
請求項6に係る発明は、前記側壁(W)の上階側端部又は下階側端部に、前記駆動スプロケット(62)を駆動する電動モータ(61)を配置した、ことを特徴とする請求項5記載の階段昇降機にある。
【0016】
請求項7に係る発明は、前記搬送体(13)の搭乗部(47)は、回動自在に支持されかつ搭乗者が立って乗る搭乗台(14)と、前記搬送体(13)の上部分に設けられた操作レバー(41,42)と、を有し、前記搭乗台(14)と操作レバー(41,42)を連動して、該操作レバー(41,42)の操作により、前記搭乗台(14)を立ち乗り位置と収納位置に切り換える、ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか記載の階段昇降機にある。
【0017】
請求項8に係る発明は、前記操作レバー(41,42)は、前記搬送体(13)の移動平面にほぼ平行する面にて回動し、かつ移動方向の前後にそれぞれ設けられた2個のレバー(41,42)からなる、ことを特徴とする請求項7記載の階段昇降機にある。
【0018】
請求項9に係る発明は、前記搬送体(13)の搭乗部(90)は、回動自在に支持される搭乗台(14)と、回動自在に支持されかつ搭乗者が中腰状態で腰掛け得る棒状部材(81)と、を有し、前記搭乗台(14)と棒状部材(81)とを連動して、該棒状部材(81)の腰掛け位置への操作により前記搭乗台(14)を搭乗位置に、かつ該棒状部材(81)の収納位置への移動により前記搭乗台(14)を収納位置へ移動する、ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか記載の階段昇降機にある。
【0019】
請求項10に係る発明は、前記棒状部材(81)の先端部に、水平方向に延びるレバー(84)を回転自在に設けた、ことを特徴とする請求項9記載の階段昇降機にある。
【0020】
作用
以上の構成において、請求項1の発明における、移動体(12)は、ガイド装置(11)の移動体ガイド部(21,23)に案内されて、階段(SD、SU)の側壁(W)に沿って移動(例えば、斜行昇降)する。移動体(12)及び搬送体(13)が、ガイド装置(11)の端部部分(例えば、下階側端部分)に至ると、移動体(12)は、移動体ガイド部(21,23)に沿ってそのままの状態で(階段の傾斜角に沿って)移動するが、搬送体(13)は、搬送体ガイド部(22)の偏向部(30)により、偏向(例えば、下方向に偏向)し、移動体(12)に対して相対的に上下方向(例えば、下方向)に移動する。
【0021】
したがって、偏向(30)させた分だけ、ガイド装置(11)の長さが短くなり、階段(SD、SU)の上階側床面(E)及び下階側床面(F)への該ガイド装置(11)の突出長さが短くなる。
【0022】
請求項2の発明において、移動体(12)が移動体ガイド部(21,23)の直線状の部分を移動し、搬送体(13)が搬送体ガイド部(22)の直線状の部分を移動する。移動体ガイド部(21,23)の直線状の部分と搬送体ガイド部(22)の直線状の部分とが平行であるため、移動体(12)と搬送体(13)は、平行移動する。搬送体(13)が搬送体ガイド部(22)の下方部分の下方に偏向(30)した部分に移動すると、搬送体(13)は、移動体(12)とは、別に下方に移動する。これにより、搬送体は、常時、水平状態に保持される。
【0023】
請求項3の発明において、搬送体(13)の搭乗部(47)は、搭乗者が搭乗し得る搭乗台(14)を有している。この搭乗台(14)は、階段(SD、SU)の最上段において該階段(SD、SU)の上側床面(E)にほぼ面一になったところで、走行限になる。このため、移動体ガイド部(21,23)と搬送体ガイド部(22)との上側床面(E)に対する突出長さを、短くすることができる。また、搭乗台(14)と上側床面(E)がほぼ面一になるので、搭乗台(14)への搭乗者の乗り降りが容易である。
【0024】
一方、搬送体(13)が搬送体ガイド部(22)の下方部分の下方に偏向(30)した部分に移動すると、搭乗台(14)は、階段(SD、SU)の下側床面(F)上の僅かな高さまで下降する。このため、移動体ガイド部(21,23)と搬送体ガイド部(22)との下側床面(F)に対する突出長さが短くなり、階段(SD、SU)の上階側床面(E)及び下階側床面(F)への移動体ガイド部(21,23)と搬送体ガイド部(22)との突出長さが短くなる。また、搭乗台(14)が階段(SD、SU)の下側床面(F)上に僅かな高さに位置するので、搭乗台(14)への搭乗者の乗り降りが容易になる。
【0025】
請求項4の発明において、移動体(12)は、移動するとき、移動体(12)に連結したチェーン(64)と、チェーン(64)に噛合した駆動プロケットとの駆動によって移動する。搬送体(13)は、移動体(12)とともに移動するようになっているので、チェーン(64)によって駆動される移動体(12)に追従して移動する。このように、チェーン(64)とスプロケットを使用すると、チェーン(64)は、階段(SD、SU)に沿って配設されることになるが、従来の階段昇降機のように電動モータや制御装置を移動体に内蔵する必要がないので、厚みを大幅に薄くすることができる。このため、階段昇降機(1)の厚みが薄く、階段(SD、SU)の幅に対する階段昇降機(1)の占める割合が少ない。
【0026】
また、チェーン(64)とスプロケットは、スリップすることがない。このため、移動体(12)と搬送体(13)は、階段(SD、SU)の上階側床面(E)と下階側床面(F)とに対して正確に停止して、搭乗台(14)への搭乗者の乗り降りに支障を与えることがない。
【0027】
チェーン(64)は、駆動スプロケット(62)と遊動リターンガイド(63)とに巻掛けられて、案内板(67,68)に案内されて循環する。チェーン(64)は、移動体(12)と搬送体(13)とを移動させているとき、移動体(12)、搬送体(13)、及び搭乗者の荷重によって破断することがあっても、案内板(67,68)に保持されているため、前後左右上下に逃げることができないで、スプロケットに対する噛合が保持されている。このため、チェーン(64)が破断しても、移動体(12)、搬送体(13)、及び搭乗者の荷重によって、移動体(12)と搬送体(13)とが落下暴走することがなく、搭乗者の安全が確保される。
【0028】
請求項5の発明において、階段(SD、SU)は、上階側床面(E)又は下階側床面(F)で180度折れ曲がって連続する往復階段(S)であり、各階段(SD、SU)の直線部にそれぞれ本階段昇降機(1)を設置するとともに、ガイド装置(11)を折れ曲がり内側の側壁(W)に沿って設置し、側壁(W)の上階側端部及び下階側端部に、各階段昇降機(1)のガイド装置(11)がほぼ同じ長さ延長して配置されることによって、上階側床面(E)及び下階側床面(F)が均一の広さになる。
【0029】
請求項6の発明において、駆動スプロケット(62)を駆動する電動モータ(61)は、側壁(W)の上階側端部又は下階側端部に配置すると、移動体ガイド部(21,23)と搬送体ガイド部(22)の上階端の背面又は下階端の背面に置かれて、折れ曲がり階段(SD、SU)の角部に納められる。
【0030】
これによって、上階側床面(E)及び下階側床面(F)に専用の大きな設置スペースを必要とせず、電動モータ(61)も設けることができ、移動体ガイド部(21,23)と搬送体ガイド部(22)とを、階段(SD、SU)の側壁(W)に接近して設けることができ、階段(SD、SU)の幅に対する階段昇降機(1)の占める割合が少なくなる。
【0031】
請求項7の発明において、操作レバー(41,42)が搬送体(13)の上部分に設けられているので、搭乗者は上側床面(E)、下側床面(F)に立ったままで、操作レバー(41,42)を操作することができる。搭乗者が搭乗台(14)に搭乗する前に、操作レバー(41,42)を操作すると、操作レバー(41,42)に連動している搭乗台(14)が立ち乗り位置に切り換えられて、搭乗台(14)に搭乗者が搭乗することができるようになる。また、搭乗者が搭乗台(14)から降りて、操作レバー(41,42)を操作すると、搭乗台(14)が収納位置に切り換えられて、階段(SD、SU)を利用する人の邪魔にならないようになる。
【0032】
したがって、搭乗者は、立った姿勢で、搭乗台(14)を立ち乗り位置と収納位置に切り換えることができる。特に、歩行障害者が腰をかがめて搭乗台(14)を切り換える必要がなくなる。
【0033】
請求項8の発明において、操作レバー(41,42)は、移動方向の前後にそれぞれ設けられた2個のレバーを有している。搬送体(13)が下階に移動したとき、2個のレバーの内、下階側のレバーを回動させることによって、搭乗台(14)を操作することができ、搬送体(13)が上階に移動したとき上階側のレバーを回動させることによって、搭乗台(14)を操作することができる。すなわち、階段昇降機(1)は、搭乗者が上側床面(E)、下側床面(F)に立ったままで、下階側からでも、上階側からでも、搭乗台(14)を操作することができるようになっている。
【0034】
請求項9の発明において、搭乗者が搭乗台(14)に搭乗する前に、棒状部材(81)を腰掛け位置に操作すると、棒状部材(81)に連動している搭乗台(14)が立ち乗り位置に切り換えられて、搭乗台(14)に搭乗者が搭乗することができるようになる。搭乗台(14)に搭乗した搭乗者は、臀部を棒状部材(81)に預けて中腰状態で棒状部材(81)に腰掛けることができる、また、搭乗者が搭乗台(14)から降りて、棒状部材(81)を収納位置に操作すると、棒状部材(81)とともに搭乗台(14)が収納位置に切り換えられて、棒状部材(81)と搭乗台(14)とが階段(SD、SU)を利用する人の邪魔にならないようになる。
【0035】
したがって、搭乗者は、立った姿勢で、搭乗台(14)を立ち乗り位置と収納位置に切り換えることができる。特に、歩行障害者が腰をかがめて搭乗台(14)を切り換える必要がなくなる。
【0036】
請求項10の発明において、棒状部材(81)は、水平方向に延びるレバーの回動によって、上階側でも下階側でも腰掛け位置と収納位置とに切り換えられる。
【0037】
したがって、搭乗者は、階段(SD、SU)のどの場所にいても、階段昇降機(2)を操作することができる。また。万一、搭乗者が移動中に搬送体(13)から降りることがあることがあっても、搬送体(13)の操作部(46)の操作が中断されることにより、移動体(12)及び搬送体(13)の移動を直ちに停止する。
【0038】
なお、括弧内の符号は、図面を参照するものであるが、何ら構成を限定するものではない。
【0039】
【発明の効果】
請求項1に係る本発明によると、搬送体を上下方向にスライド自在に移動体に連結してあるため、搬送体を容易に偏向することができて、偏向させた分だけ、移動体ガイド部と搬送体ガイド部の長さが短くなり、階段の上階側床面及び下階側床面への移動体ガイド部と搬送体ガイド部との突出長さを短くすることができる。これにより、階段型集合住宅等のように、共用の階段であっても、本階段昇降機の占めるスペースは、少なくてすむ。
【0040】
請求項2に係る本発明によると、移動体ガイド部が直線状からなり、搬送体ガイド部が、下方部分を除いて移動体ガイド部に平行にかつ下方部分を下方に偏向しているので、搬送体が、下方部分を除いて移動体と一体に移動し、下方部分にて移動体に対して下方に移動しても、搬送体を、常時、水平状態に保持することができる。これにより、移動体が位置する上階側床面への及び搬送体が位置する下階側床面へのガイド装置の突出量を上階側及び下階側に振り分けることができ、階段の利用効率を向上させることができる。
【0041】
請求項3に係る本発明によると、搭乗台を、階段の最上段において該階段の上側床面にほぼ面一にし、かつ階段の下側床面上に僅かな高さに位置するようにしてあるので、搭乗台に対して、搭乗者の乗り降りが容易になる。
【0042】
請求項4に係る本発明によると、移動体を、チェーンによって移動するようにしてあるので、階段昇降機の厚みを薄くして、階段の幅に対する階段昇降機の占める割合を少なくすることができる。また、チェーンとスプロケットは、スリップすることがないため、移動体と搬送体を、階段の上階側床面と下階側床面とに対して正確に停止させて、搭乗台に対して、搭乗者の乗り降りが容易になる。
【0043】
また、チェーンが前後左右上下に逃げるのを防止する案内板を有しているので、移動体を移動させるチェーンが、移動体、搬送体、及び搭乗者の荷重によって破断することがあっても、スプロケットに対するチェーンの噛合が常時保持されて、移動体、搬送体、及び搭乗者の荷重によって、移動体と搬送体との落下暴走を防止して、搭乗者の安全を確保することができる。
【0044】
請求項5に係る本発明によると、階段が上階側床面又は下階側床面で180度折れ曲がって連続する往復階段において、ガイド装置を側壁の上階側端部及び下階側端部にほぼ同じ長さ延長して配置してあるので、搬送体が上階側床面、下階側床面で邪魔にならない。
【0045】
請求項6に係る本発明によると、駆動スプロケットを駆動する電動モータを折れ曲がり階段の角部に納めてあるので、移動体ガイド部と搬送体ガイド部とを、階段の側壁に接近して設けて、上階側床面及び下階側床面に専用の大きな設置スペースを必要とせず、電動モータも設けることができ、さらに、移動体ガイド部と搬送体ガイド部とを、階段の側壁に接近して設けることもでき、上階側床面及び下階側床面を広く使用することができるとともに、階段の幅に対する階段昇降機の占める割合が少なくすることができる。
【0046】
請求項7に係る本発明によると、操作レバーを搬送体の上部分に設けて、搭乗台に連結してあるので、搭乗者が立った姿勢で、操作レバーを操作して、搭乗台を立ち乗り位置と収納位置に切り換えることができ、歩行障害者が腰をかがめて搭乗台を切り換える必要がなくなる。また、歩行障害者が本階段昇降機を使用している状態であっても、搭乗者は、立ち姿勢であるため、その平面上の専用スペースは少なく、健常者の階段利用に大きな障害となることはない。
【0047】
請求項8に係る本発明によると、操作レバーが移動方向の前後にそれぞれ設けられた2個のレバーを有しているので、搬送体が下階に移動したとき下階側のレバーで階段昇降機を操作することができ、搬送体が上階に移動したとき上階側のレバーで階段昇降機を操作することができ、下階側、上階側いずれにいても、容易に操作することができるようになる。
【0048】
請求項9に係る本発明によると、搭乗者が中腰状態で腰掛ける棒状部材を昇降台に連結してあるので、搭乗者が立った姿勢で、棒状部材を操作して、搭乗台を立ち乗り位置と収納位置に切り換えることができ、歩行障害者が腰をかがめて搭乗台を切り換える必要がなくなる。また、歩行障害者が棒状部材に腰を掛けて搭乗できるので、搬送体の走行時に立った姿勢がつらい搭乗者も楽に利用することができる。そして、平面上の専用スペースが少ないので、健常者の階段利用に大きな支障となることはない。
【0049】
請求項10に係る本発明によると、棒状部材が水平方向に延びるレバーの回動によって、腰掛け位置と収納位置とに切り換えられるようにしてあるので、上階側床面及び下階側床面となることはない。また、棒状部材を腰掛け位置と収納位置とに容易に切り換えることができる。さらに、搭乗者は、腰掛け状態にあっては、レバーによって階段側を保護されて、安全に移動できる。
【0050】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態である階段昇降機を図に基づいて説明する。
【0051】
図1乃至図11に示す階段昇降機は、第1実施形態の階段昇降機1であり、搭乗台14に乗った搭乗者が、立ったままの状態で乗る立ち乗り型の階段昇降機である。図12乃至図15に示す階段昇降機は、第2実施形態の階段昇降機2であり、搭乗台14に乗った搭乗者が、腰掛けバー(棒状部材)81に中腰で腰掛けて中腰の状態で乗る中腰腰掛け型の階段昇降機である。
【0052】
第1、第2実施形態の階段昇降機1,2は、階段に設置されて、主として、歩行障害者によって使用されるようになっている。また、団地等のエレベータの設置義務のない中低層集合住宅の共用階段(往復階段)Sに設置されることが多い。
【0053】
共用階段Sの各階における、下階階段SD及び上側の上階階段SU(図6参照)は、各階の入口ドアDが両側にある上側床面(上階側床面)Eと、下階床面(下階側床面)Fを有している。
【0054】
階段昇降機1,2は、下段階段SDと上段階段SUとの境にある側壁Wに設けてある。
【0055】
なお、第1、第2実施形態において、各図の階段は、左側が右側よりも高くなっているので、左側を上階、右側を下階とする。
【0056】
(第1実施形態の階段昇降機)
図2において、階段昇降機1は、階段Sの側壁Wに沿って施設したガイド装置11と、搭乗台14を有してこのガイド装置11に沿って移動される移動体12と、この移動体12に移動体12の移動方向に対し一体にかつ上下方向にスライド自在に連結した搬送体13と、移動体12を移動させる駆動装置15(図6、図8参照)とを有している。移動体12は、搬送体13よりも階段の上側になるように、搬送体13と連結してある。
【0057】
(ガイド装置)
図6、図7、図9乃至図11に示すように、ガイド装置11(図4参照)は、階段に沿って斜めに、かつ互いに平行に配設された3本の直線状のガイドレール21,22,23を有している。図6において、ガイドレール21,22,23は、上側床面Eと下側床面Fとに立設したモータ収納ケース31,32に渡して設けてある。上下1対のガイドレール(移動体ガイド部)21,23は、移動体12を支持して案内するようになっている。中間のガイドレール(搬送体ガイド部)22は、搬送体13を案内するようになっている。
【0058】
上部のガイドレール21は、断面U字状に形成されて、開口部を下向きにして設けてある。下部のガイドレール23も、断面U字状に形成されて、開口部を下向きにして設けてある。中間のガイドレール22は、平板状に形成され、下流端には、下方に傾斜(偏向)した急勾配部30を形成してある。
【0059】
(移動体)
図6、図7、図9乃至図11に示すように、移動体12は、平板状に形成されて、後述するローラが上下1対のガイドレール21,23を走行することによって、側壁Wに対向し、かつ階段に沿って斜めに移動するようになっている。
【0060】
移動体12の上部には、上部走行ローラ24と、1対の上部横規制ローラ26,26とを設けてある。上部走行ローラ24は上部のガイドレール21内の天井を走行するようになっている。1対の上部横規制ローラ26,26は、走行方向に間隔をあけて設けてあり、ガイドレール21のU字状内に入って走行するようになっている。
【0061】
移動体12の下部には、1対の下部走行ローラ27,27と、下部浮き上がり防止走行ローラ28と、1対の下部横規制ローラ29,29とを設けてある。1対の下部走行ローラ27,27は、走行方向に間隔をあけて設けてあり、下部のガイドレール23の背中(上面)を走行するようになっている。下部浮き上がり防止走行ローラ28は、1対の下部走行ローラ27,27とで、下部のガイドレール23を上下方向から挟んで、下部のガイドレール23内を走行するようになっている。1対の下部横規制ローラ29,29は、走行方向に間隔をあけて設けてあり、下部のガイドレール23のU字状内に入って走行するようになっている。
【0062】
上部横規制ローラ26,26が、上部のガイドレール21のU字状内入って走行し、下部横規制ローラ29,29が、下部のガイドレール23のU字状内に入って走行するようになっているので、移動体12は垂直状態を保持されて側壁Wに対して一定の間隔を保持して移動できるようになっている。
【0063】
(搬送体)
図6、図7、図9乃至図11に示すように、搬送体13は、本体40、搭乗台14、操作レバー41,42等を有している。搭乗台14と操作レバー41,42、後述するリンク機構49等は、搭乗部47を構成している。
【0064】
本体40は、平板状に形成されて、側壁Wに対向している。本体40は、移動体12に対して走行方向では一体化され、かつ移動体12に対して昇降自在に設けてある。図9(b)に示すように、本体40は、移動体12の両外側部48,48と本体40に形成した凹形部の両内側部33,33との間に取り付けた直動型ベアリング(クロスローラガイド)43,43で係合させ、移動体12に昇降自在に連結してある。また、本体40は、ガイドレール22を走行する走行ローラ44を中間部分に有している。
【0065】
本体40の上部には、搬送体13の走行方向に沿った持ち手45と、階段昇降機1を操作する操作部46と、搬送体13の走行方向に沿って回転可能な1対の操作レバー41,42を設けてある。
【0066】
本体40の下部には、搭乗台14を設けてある。搭乗台14は、下階側操作レバー41又は上階側操作レバー42を実線の位置から破線の位置に起立させると、リンク機構49を介して水平な状態の立ち乗り位置から起立した収納位置に切り換えられ、破線の位置から実線の位置に倒すと、リンク機構49を介して起立した収納位置から水平な状態の立ち乗り位置に切り換えられるようになっている。搭乗台14は、水平な立ち乗り位置に倒れているとき、人が搭乗することができるようになっている。また、搭乗台14は、階段昇降機1を使用しないとき、収納位置に起立させておくため、階段を通る人の邪魔になるようなことがない。
【0067】
図9、図10に示すように、下階側操作レバー41を破線で示す起立位置から実線で示す水平な位置に本体40に沿って倒すと、半月状の下階側回転体51が下階側操作レバー41と同じ方向に回転して、第1リンク52を押し下げる。すると、反転リンク53が図10において、右回転して、第2リンク54を引き上げる。この結果、搭乗台14は、回転中心軸55を中心にして引き上げ回転させられて、収納位置に起立する。
【0068】
上階側操作レバー42を破線で示す起立位置から実線で示す水平な位置に本体40に沿って倒すと、上階側回転体56が上階側操作レバー42と同じ方向に回転して、第3リンク57を図9(a)において、右方向に移動させる。第3リンク57は、下階側回転体51を左回転させる。以下、下階側操作レバー41を倒したときと同様にして、搭乗台14は、収納位置に起立する。
【0069】
収納位置に起立した搭乗台14は、実線の位置に倒した下階側操作レバー41、あるいは上階側操作レバー42を破線の位置に起こすと、リンク機構49が逆の動作をするため、立ち乗り位置に倒れる。
【0070】
このように、操作レバー41,42が搬送体13の上部分に設けてあるので、搭乗者は階段上で立ったままで、操作レバー41,42を操作して、搭乗台を立ち乗り位置と収納位置に切り換えることができる。特に、歩行障害者が腰をかがめて搭乗台を切り換える必要がなくなる。
【0071】
また、下階側操作レバー41と上階側操作レバー42は、第3リンク57によって連結しているため、一方を操作すると他方も同じ動作をするようになっている。したがって、2個の操作レバー41,42を有していることによって、搬送体13が下階に移動したとき下階側の操作レバー41を回動させて搭乗台14を操作することができ、搬送体13が上階に移動したとき上階側のレバー42を回動させて搭乗台14を操作することができる。すなわち、階段昇降機1は、上階側からでも、下階側からでも操作することができるようになっている。
【0072】
(駆動装置)
図6、図8に示すように、駆動装置15は、上階側モータ収納ケース31に収納された駆動モータ(電動モータ)61と、駆動モータ61に不図示の減速機構を介して連結した駆動スプロケット62、下階側モータ収納ケース32の側面に設けた遊動リターンガイド63、駆動スプロケット62と遊動リターンガイド63に巻き掛けたチェーン64、チェーン64を移動体12に連結するブラケット65、チェーン64(図8参照)の走行路66を規定する外側案内板67及び内側案内板68を有している。
【0073】
外側案内板67は、チェーン64を外側から案内するため、楕円形の孔70を有している。内側案内板68は、チェーン64を内側から案内するため、楕円形に形成してある。外側案内板67と内側案内板68は、チェーン64のリンクプレート69の間に入っている。したがって、チェーン64は、走行路66を循環中、破断するようなことがあっても、外側案内板67と内側案内板68から外れないようになっている。
【0074】
下階側モータ収納ケース32には、下階の階段昇降機の駆動モータを収納してある。上階側モータ収納ケース31には、上階側操作部(操作部)71を設けてある。下階側モータ収納ケース32には、下階側操作部(操作部)72を設けてある。上階側操作部71と下階側操作部72は、搭乗者の操作によって、階段昇降機1を搭乗者側に呼び寄せるか、或いは階段の中央の待機位置に待機させることができるようになっている。
【0075】
搬送体13に設けてある操作部46と駆動モータ61とを結ぶケーブルは、屈曲自在なケーブガイド73に収納してある。
【0076】
このようにして、駆動装置15に、チェーン64と駆動スプロケット62、遊動リターンガイド63を使用しているので、チェーン64は、階段に沿って配設することができる。しかも、チェーン64の使用は、ガイド装置11の厚みを薄くすることができる。このため、階段昇降機1の厚みが薄くなり、階段の幅に対する階段昇降機1の占める割合を少なくすることができる。
【0077】
また、チェーン64と駆動スプロケット62は、スリップすることがない。このため、移動体12と搬送体13が、後述する動作において、階段の上側床面Eと下側床面Fとに対して正確に停止して、搭乗台14への搭乗者の乗り降りに支障を与えることがない。
【0078】
さらに、チェーン64は、駆動スプロケット62と遊動リターンガイド63とに巻掛けられて、外側案内板67と内側案内板68に案内されて循環して、移動体12と搬送体13とを移動させているとき、移動体12、搬送体13、及び搭乗者の荷重によって破断することがあっても、外側案内板67と内側案内板68とに保持されているため、前後左右上下に逃げることができないで、駆動スプロケット62に対する噛合が保持される。このように、外側案内板67と内側案内板68を設けることによって、チェーン64が破断しても、移動体12、搬送体13、及び搭乗者の荷重によって、移動体12と搬送体13とが落下暴走することがなく、搭乗者の安全が、確保される。
【0079】
(階段昇降機の動作説明)
階段昇降機1の移動体12と搬送体13は、図2に示すように待機位置である下段階段SDの中央に待機している。このとき、搭乗台14は、収納位置に起こされている。したがって、図2に示す状態において、搭乗台14は、階段を通る人の邪魔になるようなことがない。
【0080】
図3に示すように、仮に、搭乗者が上側床面Eにいて上階操作部71を操作すると、駆動装置15の駆動モータ61が作動して、図8(a)において、チェーン64が右回転する。すると、チェーン64のブラケット65が図8(a)において左に移動する。ブラケット65は、移動体12に接続してあるので、移動体12は、チェーン64に牽引されて、かつガイドレール21,23に案内されて、上側床面Eに接近して停止する。このとき、搬送体13は、移動体12に牽引されて、かつガイドレール22に案内されて上側床面Eに接近して停止する。停止は、不図示のセンサが作動することによって行われる。
【0081】
搭乗者は、階段昇降機1に搭乗するため、収納位置に起立している搭乗台14を立ち乗り位置に水平に倒す必要がある。そこで、搭乗者は、上階側操作レバー42を立っている状態から手前側に倒す。このとき、下階側操作レバー41も、上階側操作レバーに連動して立っている状態から水平な状態に倒れる。
【0082】
すると、搭乗台14は、立ち乗り位置に水平に倒れて、上側床面Eと略面一になり、搭乗者が搭乗できる状態になる。この結果、搭乗者は、搭乗台14に容易に搭乗することができる。
【0083】
搭乗者は、搭乗台14に搭乗した後、持ち手45に掴まり、搬送体13上の操作部46の電源入切のキースイッチ76にキーを差し込んでON方向に回してから下降釦74を押す。すると、駆動モータ61が逆転作動する。このとき誤って上昇釦75を押しても不図示の上昇限スイッチが作動しているので駆動モータ61は作動しない。下降釦74は、離すと、移動体12と搬送体13の下降が停止する。このため、移動体12と搬送体13は、いつでも緊急停止できるようになっている。上昇釦75も下降釦74と同様に、離すと、いつでも、移動体12と搬送体13を緊急停止できるようになっている。
【0084】
駆動モータ61が逆転駆動することによって、図8(a)において、チェーン64が左回転して、ブラケット65は右に移動する。移動体12は、チェーン64に牽引されて、搬送体13は、移動体12とともに、それぞれガイドレール21,22,23に案内されて、下側床面Fの方へ移動する(図4参照)。
【0085】
ガイドレール21,23は、図6に示すように一直線に形成してある。しかし、ガイドレール22の下流端には、下方に傾斜(偏向)した急勾配部(偏向部)30を形成してある。このため、ガイドレール21,23に案内される移動体12は、同一勾配で斜行下降する。
【0086】
しかし、ガイドレール22に案内される搬送体13は、途中まで移動体12と平行移動して斜行下降するが、急勾配部30に到達すると、移動体12とは、別に、急勾配で斜行下降する。搬送体13は、図9(b)に示すように、直動型ベアリング(クロスローラガイド)43を介して、移動体13に対して下降が許容されているので、急勾配で斜行下降する。そして、搬送体13は、搭乗台14が下側床面Fに接近して停止する。
【0087】
したがって、搭乗台14と下側床面Fとの高低差は、搭乗台14の厚み程度であり、搭乗者が、歩行障害者であっても、搭乗者は容易に下側床面Fに降りることができる(図5参照)。
【0088】
下側床面Fに降りた搭乗者は、立ち乗り位置に水平に倒れている搭乗台14を起立した収納位置に切り換えて、搭乗台14が階段を通る人の邪魔にならないようにする必要がある。そこで、搭乗者は、水平に倒れている下階側操作レバー41を起こして、立ち乗り位置に水平に倒れている搭乗台14を起立した収納位置に切り換える。下階側操作レバー41を起こしたとき、下階側操作レバー41に連動している上階側操作レバー42も起立状態になる。
【0089】
その後、搭乗者は、さらに、下階に行くため、下階操作部72を操作して、下階の階段昇降機の移動体と搬送体を下側床面Fに呼ぶ。搭乗者が下階操作部72を操作するとき、今まで、搭乗していた階段昇降機の移動体と搬送体を、下段階段SDの中央の待機位置に戻す操作も同時に行う(図2参照)。
【0090】
以上の説明では、搭乗者が上階から下階に移動する場合の説明をしたが、下階から上階に移動する場合も同様にして行われる。
【0091】
ところで、以上の構成の説明、或いは動作の説明において、仮に、ガイドレール22に急勾配部30を設けないで、ガイドレール22を真っ直ぐにしておいて、搭乗台14を下側床面Fに接近させると、下段階段SDの一番下の段SDaから離れた位置に搬送体13が下降することになる。
【0092】
しかし、本実施形態の階段昇降機1は、ガイドレール22に急勾配部30を形成してあるため、搬送体13は、一番下の段SDaの垂直面に沿って下降することになる。したがって、急勾配部30で屈曲した分だけ、ガイドレール21,22,23の長さを短くして、下側床面Fへの突出長さ(L1、図2参照)を短くすることができる。
【0093】
同様にして、上階階段SUの階段昇降機のガイドレールの下階側の突出長さ(L2、図2参照)も同様に短くすることができる。したがって、上側床面E、下側床面Fのスペースを殆んど狭めることなく、階段に階段昇降機を設置することができる。
【0094】
また、駆動スプロケット62を駆動する駆動モータ61は、側壁の上階側端部(又は下階側端部)のモータ収納ケース31(又は32)内に配置して、ガイドレール21,22,23の上階端の突出長さL1(又はL2)の背面(又は下階端の背面)に置かれて、折れ曲がり階段の角部に納められてあるので、ガイドレール21,22,23を、階段の側壁Wに接近して設けることができ、階段の幅に対する階段昇降機の占める割合を少なくすることができる。
【0095】
(第2実施形態の階段昇降機)
第2実施形態の階段昇降機2は、第1実施形態の階段昇降機1における操作レバー41,42の代わりに、搭乗者が軽く臀部を預けた姿勢になれる腰掛けバー81を設けた点において、第1実施形態の階段昇降機1とは構成を異にしている。したがって、構成が同一な部分には、第1実施形態の階段昇降機1と同一の符号を付してその部分の説明を省略し、異なる部分について説明する。
【0096】
第2実施形態の階段昇降機2は、階段Sの側壁Wに沿って施設したガイド装置11と、搭乗台14を有してこのガイド装置11に沿って移動される移動体12と、この移動体12に移動体12の移動方向に対し一体にかつ上下方向にスライド自在に連結した搬送体13と、移動体12を移動させる駆動装置(図示省略)と、搭乗者が軽く臀部を預けた姿勢になれる腰掛けバー81を有している。搭乗台14、腰掛けバー81、後述するリンク機構85は、搭乗部90を構成している。
【0097】
搬送体13の本体82も、平板状に形成されて、移動体12に対して走行方向では一体化され、かつ移動体12に対して昇降自在に設けてある。
【0098】
本体82の中間部には、腰掛けバー81を設けてある。腰掛けバー81は、図15に示すように、実線で示した、倒れた腰掛け位置と、破線で示した、起立した収納位置とに回転中心軸83を中心に回転するようになっている。腰掛けバー81の先端には、搬送体13の移動方向と平行で、かつ上階側に伸びるレバー84をロック機構を介して回転自在に設けてある。腰掛けバー81とレバー84は、L字状の連結関係になっている。腰掛けバー81を起立したとき、レバー84は、持ち手45の上方に位置するようになっている。
【0099】
図14、図15に示すように、腰掛けバー81を、破線の位置から実線の位置に倒すと、リンク機構85を介して搭乗台14が起立した収納位置から水平な立ち乗り位置に切り換えることができるようになっている。逆に、腰掛けバー81を、実線の位置から破線の位置に起こすと、リンク機構85を介して搭乗台14が水平な立ち乗り位置から起立した収納位置に切り換えることができるようになっている。
【0100】
すなわち、図14、図15に示すように、腰掛けバー81を破線で示す起立した収納位置から実線で示す水平な腰掛け位置に倒すと、半月状の回転体86が腰掛けバー81と同じ方向に回転して、第1リンク87を引き上げる。すると、反転リンク88が図15において、左回転して、第2リンク89を押し下げる。この結果、搭乗台14は、回転中心軸55を中心にして押し下げて回転させられて、水平な立ち乗り位置に倒れる。腰掛けバー81を破線で示す起立した収納位置から実線で示す水平な腰掛け位置に倒したとき、腰掛けバ−81の先端を回転中心として該先端にロック機構を介して設けられたレバーを、本体82と平行な位置でロックされている状態から、該レバー84の先端を本体82から離す方向に押してロックを解除し、その後、縦方向に上げると、搭乗台14に搭乗者を受け入れることができるようになる。
【0101】
この結果、搭乗者は、搭乗台14に搭乗して、腰掛けバー81に軽く臀部を預けた中腰姿勢で腰掛けることができる。そのとき、搭乗者は、レバー84と本体82との間にいて、持ち手45に掴まりながら搭乗することができ、搭乗台14が昇降しても、危険性を感じることなく安心して搭乗台14に搭乗していることができる。
【0102】
腰掛けバー81を実線で示す水平な腰掛け位置から破線で示す起立した収納位置に起立させると、搭乗台14は、リンク機構85の逆の動作によって、立ち乗り位置の水平な状態から収納位置に起立する。
【0103】
以上、説明したように、第2実施形態の階段昇降機2は、搭乗者を中腰の腰掛け状態で搭乗させることできる。その他、第2実施形態の階段昇降機2は、搭乗者は、立った姿勢で、腰掛けバー81を倒したり起こしたりして、搭乗台を立ち乗り位置と収納位置に切り換えることができる。特に、歩行障害者が腰をかがめて搭乗台を切り換える必要がなくなる等、第1実施形態の階段昇降機1と同様な特徴を備えている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の階段昇降機を中低層集合住宅の階段に備え付けた場合の、階段昇降機と中低層集合住宅の階段との斜視図である。
【図2】第1実施形態の階段昇降機の外観斜視図である。
【図3】図2に示す階段昇降機に上階から搭乗者が搭乗するときの階段昇降機の状態図である。
【図4】図2示す階段昇降機に搭乗者が搭乗して上階から下階に移動しているときの階段昇降機の状態図である。
【図5】図2の階段昇降機に搭乗者が搭乗して上階から下階に移動して階段昇降機から降りたときの階段昇降機の状態図である。
【図6】図2の階段昇降機のガイド装置の正面図である。
【図7】図2の階段昇降機のガイド装置の部分図である。
(a) 図6のガイド装置を左側から見た図である。
(b) 図6中、A−A矢視図である。
(c) 図6中、B−B矢視図である。
【図8】図2の階段昇降機の駆動装置の図である。
(a) 駆動装置の正面図である。
(b) 図8(a)中、C−C矢視断面図である。
【図9】図2の階段昇降機の移動体と搬送体の図である。
(a) 移動体と搬送体の正面図である。
(b) 図9(a)中、G−G矢視断面図である。
【図10】図9(a)の移動体と搬送体を右側から見た図である。
【図11】図9(a)のガイドレールの部分を左側から見た図である。
【図12】第2実施形態の階段昇降機の外観斜視図である。
【図13】図12の第2実施形態の階段昇降機において、搭乗台を立ち乗り位置に切り換えたときの階段昇降機の外観斜視図である。
【図14】第2実施形態の階段昇降機の移動体と搬送体の正面図である。
【図15】図12の階段昇降機の移動体と搬送体を右側から見た図である。
【符号の説明】
D 入口ドア
E 上側床面、上階側床面
S 共用階段(往復階段)
SD 下段階段(階段)
SU 上段階段(階段)
F 下側床面、下階側床面
W 側壁
1 階段昇降機
2 階段昇降機
11 ガイド装置
12 移動体
13 搬送体
14 搭乗台
15 駆動装置
21 ガイドレール(移動体ガイド部)
22 ガイドレール(搬送体ガイド部)
23 ガイドレール(移動体ガイド部)
30 急勾配部(偏向部)
31 モータ収納ケース
32 モータ収納ケース
33 移動体両内側部
40 本体
41 下階側操作レバー(操作レバー)
42 上階側操作レバー(操作レバー)
43 直動型ベアリング(クロスローラガイド)
46 操作部
47 搭乗部
48 凹形部の両外側部
49 リンク機構
61 駆動モータ(電動モータ)
62 駆動スプロケット
63 遊動リターンガイド
64 チェーン
66 走行路
67 外側案内板
68 内側案内板
71 上階操作部(操作部)
72 下階操作部(操作部)
73 ケーブガイド
74 下降釦
75 上昇釦
76 異状状態報知釦
81 腰掛けバー(棒状部材)
84 レバー
85 リンク機構
90 搭乗部
Claims (10)
- 階段の側壁に沿って施設されるガイド装置と、該ガイド装置に沿って移動される移動体と、搭乗部を有し前記移動体と共に移動する搬送体と、を備えてなる階段昇降機において、
前記ガイド装置は、前記移動体を案内する移動体ガイド部と、前記搬送体を案内する搬送体ガイド部と、を有し、
前記移動体と前記搬送体とを、前記移動体の移動方向に対して一体にかつ上下方向にスライド自在に連結し、
前記搬送体ガイド部を前記移動体ガイド部に対して偏向することにより、前記搬送体を前記移動体に対して上下方向に移動する、
ことを特徴とする階段昇降機。 - 前記移動体が階段の上側になるように、前記移動体と前記搬送体とを連結し、
前記移動体ガイド部が直線状からなり、前記搬送体ガイド部が、下方部分を除いて前記移動体ガイド部に平行にかつ下方部分を下方に偏向してなり、
前記搬送体は、下方部分を除いて前記移動体と一体に移動し、該下方部分にて移動体に対して下方に移動する、
ことを特徴とする請求項1記載の階段昇降機。 - 前記搬送体の搭乗部は、搭乗者が搭乗し得る搭乗台を有し、
該搭乗台が、階段の最上段において該階段の上側床面にほぼ面一になり、かつ階段の下側床面上に僅かな高さで位置する、
ことを特徴とする請求項2記載の階段昇降機。 - 前記階段の側壁に沿って、駆動スプロケット及び遊動リターンガイドに巻掛けてチェーンを配設し、
該チェーンに前記移動体を連結して、前記駆動スプロケットに基づく前記チェーンの走行により、前記移動体を移動し、
前記チェーンの走行路を規定するように案内板を設け、該チェーンが切断した場合も、前記走行路に保持されるように構成した、
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の階段昇降機。 - 前記階段は、上階側床面又は下階側床面で180度折れ曲がって連続する往復階段であり、
各階段の直線部にそれぞれ本階段昇降機を設置するとともに、前記ガイド装置を折れ曲がり内側の側壁に沿って設置し、
該側壁の上階側端部及び下階側端部に、前記各階段昇降機のガイド装置がほぼ同じ長さ延長して配置される、
ことを特徴とする請求項4記載の階段昇降機。 - 前記側壁の上階側端部又は下階側端部に、前記駆動スプロケットを駆動する電動モータを配置した、
ことを特徴とする請求項5記載の階段昇降機。 - 前記搬送体の搭乗部は、回動自在に支持されかつ搭乗者が立って乗る搭乗台と、前記搬送体の上部分に設けられた操作レバーと、を有し、
前記搭乗台と操作レバーを連動して、該操作レバーの操作により、前記搭乗台を立ち乗り位置と収納位置に切り換える、
ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか記載の階段昇降機。 - 前記操作レバーは、前記搬送体の移動平面にほぼ平行する面にて回動し、かつ移動方向の前後にそれぞれ設けられた2個のレバーからなる、
ことを特徴とする請求項7記載の階段昇降機。 - 前記搬送体の搭乗部は、回動自在に支持される搭乗台と、回動自在に支持されかつ搭乗者が中腰状態で腰掛け得る棒状部材と、を有し、
前記搭乗台と棒状部材とを連動して、該棒状部材の腰掛け位置への操作により前記搭乗台を搭乗位置に、かつ該棒状部材の収納位置への移動により前記搭乗台を収納位置へ移動する、
ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか記載の階段昇降機。 - 前記棒状部材の先端部に、水平方向に延びるレバーを回転自在に設けた、
ことを特徴とする請求項9記載の階段昇降機。
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