JP4684444B2 - 人工光を用いたアブラナ科植物の花芽分化促進装置および花芽分化促進方法 - Google Patents
人工光を用いたアブラナ科植物の花芽分化促進装置および花芽分化促進方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主としてアブラナ科植物の苗に人工光を照射することにより開花を促進する人工光を用いたアブラナ科植物の花芽分化促進装置および花芽分化促進方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から植物苗に人工光を照射し、育苗を促す技術が植物栽培の分野に取り入れられている。この種の発明として例えば次の▲1▼〜▲4▼の公報に記載されたものがある。▲1▼特開平9−149729号公報に記載された植物の育苗方法は、植物の育苗段階において波長670〜950nmの赤色光または赤外光を補光するというものである。▲2▼特開平9−8715号公報に記載された育苗照射方法とその装置は、光源にランプを用いて補光しながら植物苗を生産し、苗の形質を良くするというものである。▲3▼特開平7−36811号公報に記載された短日性植物の電照栽培法は、長日条件で花芽分化が遅くなる短日性植物において半導体光源からの光を補光することにより花芽分化を制御するというものである。▲4▼特許3018148号公報に記載された花卉の栽培方法は、ペニチュアの栽培時に育苗期以降に異なる複数の波長を制御しながら照射するというものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の人工光を利用した育苗方法による植物栽培の分野で、今後需要が見込まれる利用方法の1つとして野菜や花卉の苗生産が挙げられる。花卉の中でもアブラナ科植物のシロイヌナズナは、植物ゲノム研究の中心となっている植物で、品種改良や遺伝子解析のための対象として価値があると共に、アブラナ科植物のナタネにおいては種子に食用油(菜種油)としての大きな産業的価値があり、菜種油の生産性向上のためには生育期間の短縮が必須である。このためアブラナ科植物の花芽分化を天候に左右されない人工光のみの照射で促進する苗生産技術があれば生育期間を短縮することができると考えられる。
【0004】
しかし、上記従来の▲1▼〜▲3▼の方法は、太陽光に対する人工光による補光であり全て人工光の照射により行うものではない。また▲4▼の方法は、ペチュニアの他にゼラニウムおよびポインセチアの栽培法に関するもので草丈や花に関する形および蕾の数などを制御することが目的であって、アブラナ科植物の花芽分化を促進する目的とは異なる。
【0005】
そこで本発明は、主にアブラナ科植物の花芽分化を促進することができる人工光を用いたアブラナ科植物の花芽分化促進装置および花芽分化促進方法を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の人工光を用いたアブラナ科植物の花芽分化促進装置は、アブラナ科植物の苗を生育する環境条件を整え、外部光を遮蔽して人工光のみを苗に照射可能な人工光を用いたアブラナ科植物の花芽分化促進装置において、苗に人工光として青色光および遠赤色光の双方のみを選択して照射することが可能な光源手段を備えたことを特徴としている。
【0007】
アブラナ科植物の苗に、青色光および遠赤色光の双方のみを同時に照射することによって、花芽形成が促進されることが実験で得られた。
【0008】
また、本発明の人工光を用いたアブラナ科植物の花芽分化促進装置においては、苗の生育状態を検知する検知手段と、検知された生育状態に応じて光源手段からの青色光および遠赤色光の照射期間を制御する制御手段とを備えたことを特徴とすることが好適である。
【0009】
アブラナ科植物苗の生育状態、一例として葉数が1〜3の間に青色光および遠赤色光の双方のみを照射すれば効果的に花芽形成が促進されることが実験で得られた。
【0010】
また、本発明の人工光を用いたアブラナ科植物の花芽分化促進装置においては、光源手段からの青色光および遠赤色光を苗に照射する際に、遠赤色光の照射は所定期間のみとすることを特徴とすることが好適である。
【0011】
アブラナ科植物苗に青色光および遠赤色光の双方のみを照射した場合と、その際に遠赤色光を暗期前に任意時間のみ(昼夜1サイクルの間で最も花芽分化の促進に効果のある時間のみ)照射した場合とで、花芽分化に至る日数が殆ど変わらないことが実験で得られた。このことから遠赤色光の照射を所定期間のみとすることができる。
【0012】
上記課題を解決するために、本発明の花芽分化促進方法は、植物苗を生育する環境条件を整え、植物苗に青色光および遠赤色光の双方のみを照射することを特徴としている。
【0013】
植物苗に青色光および遠赤色光を同時に照射することによって花芽形成が促進される。
【0014】
また、本発明の花芽分化促進方法においては、植物苗の生育状態に応じて青色光および遠赤色光のみを照射する期間を可変することを特徴とすることが好適である。
【0015】
植物苗の生育状態が所定の状態の場合に青色光および遠赤色光の双方のみを照射すれば効果的に花芽形成が促進される。
【0016】
また、本発明の花芽分化促進方法においては、青色光および遠赤色光を植物苗に照射する際に、遠赤色光の照射は一定期間のみとすることを特徴とすることが好適である。
【0017】
植物苗に青色光および遠赤色光の双方のみを照射した場合と、その際に遠赤色光を暗期前に任意時間のみ(昼夜1サイクルの間で最も花芽分化の促進に効果のある時間のみ)照射した場合とで、花芽分化に至る日数は殆ど変わらない。このことから遠赤色光の照射を所定期間のみとすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態にかかる人工光を用いたアブラナ科植物の花芽分化促進装置および花芽分化促進方法について図面を参照して説明する。
【0019】
図1は実施形態にかかる人工光を用いたアブラナ科植物の花芽分化促進装置としての育苗装置の構成図である。この図1に示す育苗装置10は、外部光を遮蔽する遮蔽容器11の内部に、アブラナ科植物12を栽培する植物栽培槽13と、光源パネル14と、植物観測装置15と、温度センサ16と、湿度センサ17と、炭酸ガスセンサ18とを備え、遮蔽容器11の外部に、養液成分分析装置20と、光源制御装置21と、温度制御装置22と、湿度制御装置23と、炭酸ガス濃度制御装置24とを備えて構成される。以下、各構成要素について詳細に説明する。
【0020】
植物栽培槽13は、アブラナ科植物栽培用の養液をアブラナ科植物12に供給し、その養液成分の制御が可能な機構となっており、例えば一般的にイネの育苗に用いられるロックウールなどに栽培養液潅水装置を組み合わせたものや、水耕栽培装置や、NFT(サンスイ式水耕)型養液栽培装置、噴霧式養液栽培装置など様々な栽培装置が適用される。
【0021】
養液成分分析装置20は、植物栽培槽13の養液成分を測定するものであり、例えばpH測定装置、EC測定装置や、イオンクロマトグラフィー、液体クロマトグラフィー、原子吸光測定装置なとが適用される。
【0022】
植物観測装置15は、アブラナ科植物12の生育状態を観測するものであり、カメラと画像処理装置を組み合わせた装置、蛍光測定装置、サーモグラフィーなどが適用される。また生育状態は、葉齢(葉数)、草丈、葉色(蛍光情報を含む)、葉面温度などから判断される。
【0023】
光源パネル14は、アブラナ科植物12の栽培の最小単位ごとに赤色光、青色光および遠赤色光の何れか、又はそれら光を組み合わせて照射するものである。この光源パネル14の光源には、単色性に優れた半導体レーザーや発光ダイオードの他に波長特性の異なるランプ、又は蛍光灯に所定波長の光を通過させるフィルタを取り付けたもの等が用いられる。また光源パネル14の上記各種光の照射および出力は個別に調整することができ、青色光の波長は430〜490nm、遠赤色光の波長は700〜780nmであるとする。これら波長はアブラナ科植物の光受容体に対応したものである。
【0024】
光源制御装置21は、養液成分分析装置20での養液成分測定結果および植物観測装置15での生育状態観測結果に応じて光源パネル14の照射および出力のレベルを制御するものである。
【0025】
温度制御装置22は、養液成分測定結果および生育状態観測結果に応じて遮蔽容器11内の温度を制御するものであり、この制御は温度センサ16で検出される温度が目標温度となるように遮蔽容器11内に配置された図示せぬ加熱/冷却器を制御することによって行われる。
【0026】
湿度制御装置23は、養液成分測定結果および生育状態観測結果に応じて遮蔽容器11内の湿度を制御するものであり、この制御は湿度センサ17で検出される湿度が目標湿度となるように遮蔽容器11内に配置された図示せぬ加湿器を制御することによって行われる。
【0027】
炭酸ガス濃度制御装置24は、養液成分測定結果および生育状態観測結果に応じて遮蔽容器11内の炭酸ガス濃度を制御するものであり、この制御は炭酸ガスセンサ18で検出される温度が目標温度となるように遮蔽容器11内に配置された図示せぬ炭酸ガス発生器を制御することによって行われる。
【0028】
このような構成の育苗装置10によるアブラナ科植物の育苗を、図2に示すフローチャートを参照して説明する。但し、アブラナ科植物12はシロイヌナズナであるとする。
【0029】
図2のステップS1において、シロイヌナズナの苗を通常の環境で栽培する。但し、通常の環境とは太陽光だけでなく、各種ランプおよび半導体光源、その他植物を生育できる環境であれば種類を問わない。この場合、遮蔽容器11を解放して太陽光を植物栽培槽13のシロイヌナズナに照射するか、外部光遮蔽状態で光源パネル14から一般的な蛍光灯と同様な光を照射する。
【0030】
次にステップS2において、シロイヌナズナの苗が照射開始条件に達したか否かを判断する。照射開始条件に達したか否かは、播種後日数や、前述した植物観測装置15で観測される生育状態、又は養液成分分析装置20の測定で得られる養液成分中の養分吸収量の変化などにより判断される。ここでは生育状態の葉数から判断されるものとする。但し、葉数は、子葉も本葉と同様に計数し、子葉半展開状態を葉数1、子葉完全展開状態を葉数2として定義する。
【0031】
従って照射開始条件に達していなければステップS1に戻り、達した場合、ステップS3において本育苗装置10による光照射を行う。この照射は遮蔽容器11で外部光を完全に遮蔽し、また温度制御装置22、湿度制御装置23および炭酸ガス濃度制御装置24で遮蔽容器11内の温度、湿度および炭酸ガス濃度を目標値に制御する状態で、光源パネル14から青色光および遠赤色光の双方のみを照射する。
【0032】
このように照射を行う根拠を、図3〜図6を参照して説明する。図3は、青色光および遠赤色光照射、青色光のみ照射、一般的な蛍光灯光のみ照射の各条件において生育したシロイヌナズナの花芽分化に至るまでの日数の違いを示す図である。但し、照射の条件は、12時間日長、光量120μmol/m2sで、青色光および遠赤色光の出力比(青色光1200μW/cm2:遠赤色光600μW/cm2)とした。
【0033】
この図3に示すように、(a)の青色光および遠赤色光を照射した場合はシロイヌナズナの花芽分化に至る日数が16日、(b)の青色光のみを照射した場合が25日、(c)の一般的な蛍光灯光のみを照射した場合が41日となる。このことから青色光および遠赤色光を同時に照射することが花芽形成の促進に有効であることがわかる。
【0034】
図4は、一般的な蛍光灯光(12時間日長、光量120μmol/m2s)での生育を標準とし、シロイヌナズナの葉数に応じて青色光および遠赤色光の照射期間を変化させた条件において生育したシロイヌナズナの花芽分化に至るまでの日数の違いを示す図である。
【0035】
この図4に示すように青色光および遠赤色光の照射は、(d)の場合は葉数2〜6の間に行われ、(e)の場合は葉数2〜9の間に行われ、(f)の場合は葉数0〜2の間に行われ、(g)の場合は葉数1〜3の間に行われ、(h)の場合は葉数2〜3の間に行われている。また青色光および遠赤色光の照射なしの場合を(i)に示した。
【0036】
この図4に示す結果からシロイヌナズナにおいては葉数が1〜3の間に青色光および遠赤色光を同時に照射することが花芽分化の促進に最も効果的であることがわかる。このことから図2のステップS2の照射開始条件を葉数1とし、ステップS4の照射終了条件を葉数3とすることによって少ない照射期間で効果が得られることがわかる。従って、本実施形態でのステップS2の照射開始条件は葉数1とし、ステップS4の照射終了条件は葉数3とする。
【0037】
但し、照射開始および終了条件は、各植物種によって最適の値を設定することができ、この場合もその条件を葉数だけでなく、例えば生育日数や草丈、葉色(蛍光情報を含む)、葉面温度、養液成分の変化などを基準として行うことができる。
【0038】
図5は、青色光および遠赤色光に更に赤色光を加えた条件において生育したシロイヌナズナの花芽分化に至るまでの日数の違いを示す図である。この図5に示すように、(j)の青色光および遠赤色光のみを照射した場合はシロイヌナズナの花芽分化に至る日数が20日、(k)の青色光および遠赤色光に赤色光を加えて照射した場合は26日となる。このことから赤色光を照射した場合、花芽分化の誘導への効果が弱くなることがわかる。言い換えれば、青色光および遠赤色光のみを照射することが花芽分化の促進に有効であることがわかる。
【0039】
これらのことから図2のステップS3において、光源パネル14から青色光および遠赤色光の双方のみを照射し、ステップS4において、上記した照射終了条件に達したか否かを判断する。この判断結果、達していなければステップS3に戻って照射を続け、達していればシロイヌナズナの育苗が完了となる。
【0040】
以上説明した本実施形態の育苗装置10によれば、温度制御装置22、湿度制御装置23および炭酸ガス濃度制御装置24で、アブラナ科植物の苗を生育する環境条件を整え、外部光を遮蔽して光源パネル14からの人工光を苗に照射する際に、青色光および遠赤色光の双方のみを照射するようにした。アブラナ科植物の苗に、青色光および遠赤色光を同時に照射することによって、花芽形成が促進されることが実験で得られた。従って、青色光および遠赤色光の双方のみを照射することによってアブラナ科植物の花芽分化を促進することが可能となる。
【0041】
また、植物観測装置15および養液成分分析装置20によって生育状態を検知し、この検知された生育状態に応じて光源パネル14からの青色光および遠赤色光の照射期間を光源制御装置21で制御するようにした。アブラナ科植物苗の生育状態、一例として葉数が1〜3の間に青色光および遠赤色光を照射すれば効果的に花芽形成が促進されることが実験で得られた。従って、アブラナ科植物苗の生育状態に応じて青色光および遠赤色光を照射すれば、効率よく花芽分化を促進させることができ、照射期間を抑えることができるので、その分、電力コストを低減することが可能となる。
【0042】
更に、青色光および遠赤色光を照射する場合、遠赤色光は一定期間照射するのみでもシロイヌナズナの花芽分化を促進する効果がある。この効果を図6に示す。図6は、青色光および遠赤色光を照射する際に遠赤色光の照射を一定期間のみ行う条件において生育したシロイヌナズナの花芽分化に至るまでの日数の違いを示す図である。この図6に示すように、(l)の青色光および遠赤色光を照射した場合はシロイヌナズナの花芽分化に至る日数が16日、(m)の青色光および遠赤色光を照射する際に遠赤色光を暗期前に30分程度照射した場合が17日、(n)の青色光のみを照射した場合が28日となる。このことから遠赤色光は必ずしも青色光と同一時間に照射されている必要はなく、昼夜1サイクルの間で最も花芽分化の促進に効果のある時間だけ照射することが、栽培効果、コストの面からも有効である。
【0043】
【発明の効果】
本発明の人工光を用いたアブラナ科植物の花芽分化促進装置および花芽分化促進方法は、植物苗(主としてアブラナ科植物の苗)を生育する環境条件を整え、外部光を遮蔽して人工光のみを苗に照射する際に、その人工光として青色光および遠赤色光の双方のみを照射するようにした。アブラナ科植物の苗に、青色光および遠赤色光を同時に照射することによって花芽形成が促進されるので、アブラナ科植物の花芽分化を促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】育苗装置の構成図である。
【図2】育苗装置によるアブラナ科植物の育苗を説明するためのフローチャートである。
【図3】青色光および遠赤色光照射、青色光のみ照射、一般的な蛍光灯光のみ照射の各条件において生育したシロイヌナズナの花芽分化に至るまでの日数の違いを示す図である。
【図4】一般的な蛍光灯光での生育を標準とし、シロイヌナズナの葉数に応じて青色光および遠赤色光の照射期間を変化させた条件において生育したシロイヌナズナの花芽分化に至るまでの日数の違いを示す図である。
【図5】青色光および遠赤色光に更に赤色光を加えた条件において生育したシロイヌナズナの花芽分化に至るまでの日数の違いを示す図である。
【図6】青色光および遠赤色光を照射する際に遠赤色光の照射を一定期間のみ行う条件において生育したシロイヌナズナの花芽分化に至るまでの日数の違いを示す図である。
【符号の説明】
10…育苗装置、11…遮蔽容器、12…アブラナ科植物、13…植物栽培槽、14…光源パネル、15…植物観測装置、16…温度センサ、17…湿度センサ、18…炭酸ガスセンサ、20…養液成分分析装置、21…光源制御装置、22…温度制御装置、23…湿度制御装置、24…炭酸ガス濃度制御装置
Claims (6)
- アブラナ科植物の苗を生育する環境条件を整え、外部光を遮蔽して人工光のみを前記苗に照射可能な人工光を用いたアブラナ科植物の花芽分化促進装置において、
前記苗に前記人工光として青色光および遠赤色光の双方のみを選択して照射することが可能な光源手段を備えたことを特徴とする人工光を用いたアブラナ科植物の花芽分化促進装置。 - 前記苗の生育状態を検知する検知手段と、
前記検知された生育状態に応じて前記光源手段からの青色光および遠赤色光の照射期間を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の人工光を用いたアブラナ科植物の花芽分化促進装置。 - 前記光源手段からの青色光および遠赤色光を前記苗に照射する際に、前記遠赤色光の照射は所定期間のみとすることを特徴とする請求項1又は2に記載の人工光を用いたアブラナ科植物の花芽分化促進装置。
- 植物苗を生育する環境条件を整え、植物苗に青色光および遠赤色光の双方のみを照射することを特徴とする花芽分化促進方法。
- 前記植物苗の生育状態に応じて前記青色光および遠赤色光のみを照射する期間を可変することを特徴とする請求項4に記載の花芽分化促進方法。
- 前記青色光および遠赤色光を前記植物苗に照射する際に、前記遠赤色光の照射は一定期間のみとすることを特徴とする請求項4又は5に記載の花芽分化促進方法。
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