JP4677999B2 - 液晶表示装置の製造方法 - Google Patents
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Description
(1) ノーマリーブラック型のバーティカルアライアメント型液晶表示装置の製造方法において、下記(1)式で定義するレタデーション値(Rt値)が90〜175nmであり、その材料が、ポリカーボネートまたはセルロースの低級脂肪酸エステルを主成分としたものである偏光板保護フィルムを偏光子の少なくとも片面に貼り合わせて偏光板としたのち、別の光学補償シートを介することなく、該偏光板を液晶セルの両側に設けることを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
Rt値=((nx+ny)/2−nz)×d (式1)
(nxはフィルムの製膜方向に平行な方向でのフィルムの屈折率、nyは製膜方向に垂直な方向でのフィルムの屈折率、nzは厚み方向でのフィルムの屈折率、dはフィルムの厚み(nm)をそれぞれ表す)
(2)前記偏光板保護フィルムのレタデーション値が110〜175nmであることを特徴とする(1)に記載の液晶表示装置の製造方法。
(3)前記偏光板保護フィルムの材料がセルローストリアセテート、セルロースジアセテート、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセテートプロピオネートセルロースから選択されるセルロース低級脂肪酸エステルを主成分としたものであることを特徴とする(1)または(3)に記載の液晶表示装置の製造方法。
(4)前記偏光板保護フィルムの材料がセルローストリアセテートを主成分としたものであり、前記セルローストリアセテートは綿花リンターから合成されたセルローストリアセテートの比率が60%以上であることを特徴とする(3)に記載の液晶表示装置の製造方法。
(5)前記セルローストリアセテートは結合酢酸量が58〜62.5%の範囲であることを特徴とする(3)又は(4)に記載の液晶表示装置の製造方法。
(6)前記セルロース低級脂肪酸エステルはアセチルセルロースであり、有機溶媒に溶解してドープを形成し、ベルトまたはドラム支持体上に流延伸し、該支持体からフィルムを剥離し、乾燥する製膜法により前記偏光板保護フィルムを製造することを特徴とする(3)〜(5)のいずれか1項に記載の液晶表示装置の製造方法。
(7)前記支持体からフィルムを剥離する時のフィルム中の残留溶媒量は5〜80%であることを特徴とする(6)に記載の液晶表示装置の製造方法。
(8)前記支持体からフィルムを剥離する時の剥離張力は10〜30kg/mの範囲であることを特徴とする(6)又は(7)に記載の液晶表示装置の製造方法。
(9)前記支持体からフィルムを剥離した後の乾燥ゾーン内の搬送張力は、5〜20kg/mの範囲であることを特徴とする(6)〜(8)のいずれか1項に記載の液晶表示装置の製造方法。
(1)フィルムをベルト又はドラムから剥離するまでの工程においては、剥離時の残留溶媒量を少なくするとレタデーション値(Rt値)は増加し、多くすると減少する。この場合、好ましい剥離時の残留溶媒量としては、5%〜100%、より好ましくは、5%〜80%、更に好ましくは、10%〜45%である。
残留溶媒量=残存揮発分質量/加熱処理後フィルム質量×100%
なお残存揮発分質量はフィルムを115℃で1時間加熱処理したとき、加熱処理前のフィルム質量から加熱処理後のフィルム質量を引いた値である。
(2)剥離する際の張力ならびに、乾燥ゾーン内を搬送する際の張力は、大きくくるとレタデーション値(Rt値)は減少し、小さくすると増加する。好ましい剥離張力としては、5〜40kg/m、より好ましくは、10〜30kg/m、更に好ましくは、10〜25kg/mである。また、乾燥ゾーン内の搬送張力として、好ましくは5〜20kg/m、より好ましくは、8〜15kg/m、更に好ましくは、8〜12kg/mである。
(3)又は、フィルムをベルト又はドラムから剥離後の乾燥工程で、ピンテンター方式または、クリップテンター方式でフィルムを延伸しながら乾燥する方式が挙げられる。この場合、延伸倍率が大きくなると、レタデーション値(Rt値)は増加し、小さくすると減少する。
実施例1
〈試料1の作製〉
(ドープ組成物A)
綿花リンターから合成されたセルローストリアセテート
(酢化度61.0%) 85質量部
木材パルプから合成されたセルローストリアセテート
(酢化度61.0%) 15質量部
2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)ベゾトリアゾール
(紫外線吸収剤I) 1質量部
トリフェニルホスフェート(可塑剤A) 10質量部
メチレンクロライド 475質量部
エタノール 50質量部
上記組成物を密閉容器に投入し、加圧下で80℃に保温・撹拝しながら完全に溶解させた。
(試料2〜11の作製)実施例1において、剥離残留溶媒量とフィルムの膜厚を表1に示すように変化させた以外は、同様にしてフィルムを作製し、液晶装置試料2〜11を作製した。
(評価方法)
(1)リタデーション値(Rt値)
自動複屈折計KOBRA−21ADH(王子計測機器(株)製)を用いて、23℃−55%RHの環境下で、波長が590nmにおいて、3次元屈折率測定を行い、屈折率nx、ny、nzを求めた。下記(式1)に従って、リタデーション値(Rt値)を算出した。
(nxはフィルムの製膜方向に平行な方向でのフィルムの屈折率、nyは製膜方向に垂直な方向でのフィルムの屈折率、nzは厚み方向でのフィルムの屈折率、dはフィルムの厚み(nm)をそれぞれ表す)
(2)視野角特性の評価
得られた液晶表示装置に、(株)エーエムティ製VG365Nビデオパターンジェネレーターにて、白色表示、黒色表示およびグレー8階調表示を行い、白色/黒色表示時のコントラスト比を大塚電子(株)製LCD−7000にて、上下左右角度60度の範囲で測定した。コントラスト比≧10を示す角度を視野角とした。
2 偏光板保護フィルム
Claims (9)
- ノーマリーブラック型のバーティカルアライアメント型液晶表示装置の製造方法において、下記(1)式で定義するレタデーション値(Rt値)が90〜175nmであり、その材料が、ポリカーボネートまたはセルロースの低級脂肪酸エステルを主成分としたものである偏光板保護フィルムを偏光子の少なくとも片面に貼り合わせて偏光板としたのち、別の光学補償シートを介することなく、該偏光板を液晶セルの両側に設けることを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
Rt値=((nx+ny)/2−nz)×d (式1)
(nxはフィルムの製膜方向に平行な方向でのフィルムの屈折率、nyは製膜方向に垂直な方向でのフィルムの屈折率、nzは厚み方向でのフィルムの屈折率、dはフィルムの厚み(nm)をそれぞれ表す) - 前記偏光板保護フィルムのレタデーション値が110〜175nmであることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置の製造方法。
- 前記偏光板保護フィルムの材料がセルローストリアセテート、セルロースジアセテート、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセテートプロピオネートセルロースから選択されるセルロース低級脂肪酸エステルを主成分としたものであることを特徴とする請求項1または2に記載の液晶表示装置の製造方法。
- 前記偏光板保護フィルムの材料がセルローストリアセテートを主成分としたものであり、前記セルローストリアセテートは綿花リンターから合成されたセルローストリアセテートの比率が60%以上であることを特徴とする請求項3に記載の液晶表示装置の製造方法。
- 前記セルローストリアセテートは結合酢酸量が58〜62.5%の範囲であることを特徴とする請求項3又は4に記載の液晶表示装置の製造方法。
- 前記セルロース低級脂肪酸エステルはアセチルセルロースであり、有機溶媒に溶解してドープを形成し、ベルトまたはドラム支持体上に流延し、該支持体からフィルムを剥離し、乾燥する製膜法により前記偏光板保護フィルムを製造することを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の液晶表示装置の製造方法。
- 前記支持体からフィルムを剥離する時のフィルム中の残留溶媒量は5〜80%であることを特徴とする請求項6に記載の液晶表示装置の製造方法。
- 前記支持体からフィルムを剥離する時の剥離張力は10〜30kg/mの範囲であることを特徴とする請求項6又は7に記載の液晶表示装置の製造方法。
- 前記支持体からフィルムを剥離した後の乾燥ゾーン内の搬送張力は、5〜20kg/mの範囲であることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の液晶表示装置の製造方法。
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