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JP4674985B2 - 液晶表示装置ならびにそれを備える携帯電話機および携帯情報端末機器 - Google Patents

液晶表示装置ならびにそれを備える携帯電話機および携帯情報端末機器 Download PDF

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JP4674985B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、液晶表示装置に関し、より特定的には、低消費電力動作が可能な液晶表示装置ならびにそれを備える携帯電話機および携帯情報端末機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、高精細表示、低消費電力動作および省スペース化を実現可能なフラットパネル型表示装置(FPD:Flat Panel Display)として、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)が盛んに開発されている。特に、携帯電話機や電子手帳などの携帯情報端末機器の表示装置としては、消費電力の面から液晶表示装置が一般的に搭載されている。
【0003】
図21は、従来の液晶表示装置の構成を説明する概略ブロック図である。
図21を参照して、従来の液晶表示装置2000は、画像信号処理回路200と、ドライバ制御回路201と、液晶表示部202と、行ドライバ回路207と、列ドライバ回路210とを備える。
【0004】
画像信号処理回路200は、入力された画像信号を受けて、所定のタイミングにおけるR(赤)表示データR[1..0]、G(緑)表示データG[1..0]およびB(青)表示データB[1..0]を、列ドライバ回路210に対して出力する。R(赤)表示データR[1..0]、G(緑)表示データG[1..0]およびB(青)表示データB[1..0]を、単に「RGB表示データ」とも総称する。
【0005】
ドライバ制御回路201は、入力される同期信号に基づいて、行ドライバ回路207および列ドライバ回路210を制御するための行ドライバ制御信号および列ドライバ制御信号を生成する。
【0006】
液晶表示部202は、マトリックス状に配された複数の画素203を有する。各画素203は、R(赤)、G(緑)およびB(青)をそれぞれ表示するための複数のドットに分割される。したがって、液晶表示部202においては、複数のドットがマトリックス状に配置されている。液晶表示部202においては、ドットの列ごとにデータ線204が配置され、ドットの行ごとに走査線205および共通電圧供給線206が配置される。
【0007】
データ線204は、各ドットにおける画像表示のためのアナログ信号である画像表示信号を供給する。走査線105は、画素203のライン走査に用いられる。共通電圧供給線206は、各画素203(各ドット)に対して、共通電圧VCOMを供給する。
【0008】
行ドライバ回路207は、シフトレジスタ回路208およびバッファ回路209を有する。シフトレジスタ回路208は、ドライバ制御回路201からの行ドライバ制御信号に基づいて、各走査線205を順次活性化するための制御信号を生成する。バッファ回路209は、シフトレジスタ回路によって生成された制御信号に応じて、ライン走査の対象となった走査線205の電圧を、たとえばハイレベルに駆動する。なお、以下本明細書においては、2値的に設定される、信号のレベルおよび信号線の電圧レベルのハイレベルおよびローレベルのそれぞれを、「Hレベル」および「Lレベル」と称することとする。
【0009】
列ドライバ回路210は、シフトレジスタ回路211と、ラッチ回路212および213と、D/A変換回路214と、バッファ回路215とを有する。列ドライバ回路210は、走査の対象となったラインに含まれる各ドットに対して、表示データに基づく画像表示信号をデータ線204を介して供給する。
【0010】
なお、RGB表示データの各々は2ビットのデジタルデータであり、データ線204に供給される画像表示信号は、2ビットのRGB表示データに応じて定められる4段階の電圧レベルを有するアナログ信号であるものとする。
【0011】
画像信号は、画像信号処理回路200に入力され、所定のタイミングにおける表示データR[1..0]、G[1..0]およびB[1..0]として、列ドライバ回路110へ出力される。ドライバ制御回路201は、入力される同期信号に基づいて、行ドライバ回路107および列ドライバ回路110を制御するための列ドライバ制御信号STH,CLKH,LPおよび行ドライバ制御信号STV,CLKVを生成する。
【0012】
列ドライバ回路210においては、まず、シフトレジスタ回路211が、ドライバ制御回路201から与えられる列ドライバ制御信号に応答して、シフトパルスを発生する。ラッチ回路212は、1ライン分のRGB表示データを、シフトレジスタ回路211からのシフトパルスに応答して順次ラッチする。これにより、1ライン分のRGB表示データが、ラッチ回路112によって展開される。
【0013】
ラッチ回路212でラッチされたRGB表示データは、ラッチ回路213において共通のラッチパルスLPに基づいてさらにラッチされる。D/A変換回路214は、ラッチ回路213にラッチされたRGB表示データをアナログ信号である画像表示信号に変換する。画像表示信号は、バッファ回路115を介して各データ線204に伝達される。
【0014】
一方、行ドライバ回路207においては、シフトレジスタ回路208が、ドライバ制御回路201から与えられる行ドライバ制御信号に応答して、順次シフトパルスを生成する。シフトレジスタ回路208によって生成されたシフトパルスは、バッファ回路209を介して走査線205のそれぞれに伝達される。これに基づいて、各走査線205は、一定間隔で順次走査の対象となって、Hレベル電圧へ活性化される。
【0015】
図22は、画素203を構成するRGBの各ドットごとに配置される液晶駆動回路を示す回路図である。
【0016】
図22を参照して、液晶表示素子221は、各ドットごとに配置される。液晶表示素子221は、図示しない反射電極および対向電極によって挟まれている。反射電極は画素電極ノードNlcと結合され、対向電極は、所定電圧と結合されている。一般的に、対向電極に印加される所定電圧は、共通電圧VCOMと同一の電圧に設定される。
【0017】
液晶駆動回路は、画素電極ノードNlcとデータ線204との間に設けられるTFT(Thin Film Transistor)220および画素電極ノードNlcの電圧を保持するためのコンデンサ222を含む。
【0018】
TFT220は、走査線205の活性化(Hレベル)に応答してオンして、データ線204と画素電極ノードNlcとを電気的に結合する。コンデンサ222は、画素電極ノードNlcと共通電圧供給線206との間に接続されて、画素電極ノードNlcの共通電圧VCOMに対する電圧差を保持する。
【0019】
対応する走査線205が行ドライバ回路207によって走査されると、TFT220が導通状態となる。一方、列ドライバ回路210によって、各データ線204に出力される当該ドットに対応する画像表示信号は、TFT220を介して、液晶表示素子221およびコンデンサ220に印加される。
【0020】
これに応じて、液晶表示素子221には、TFT220を介して印加された画素表示信号の電圧と、対向電極の電圧との電圧差に応じた電圧が印加される。液晶表示素子221は、この電圧差に応じた光学応答を示す。この結果、各画素のRGBドットの反射率が、画像信号処理回路200に入力された画像信号に基いたRGB表示データに応じて変化する。このようにして、液晶表示部102において、画像信号に基づく画像表示が実行される。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
液晶表示装置の消費電力は、次式により示される。
【0022】
Wt=(Wdc+Wac)
ここで、Wtは、液晶表示装置全体の消費電力を示し、Wdcは駆動周波数Fdに比例しない直流(静的な)消費電力を示し、Wacは、駆動周波数Fdに比例して交流(動的な)消費電力を示している。
【0023】
駆動周波数Fdは、液晶表示部の画素数が一定である場合には、表示フレーム周波数(表示フレームレート)にほぼ比例して増大する。このことから、消費電力を低減するためには、表示フレーム周波数を低下させることにより、等価的に駆動周波数を低下させて、交流分消費電力Wacを低減させることが有効である。
【0024】
しかしながら、従来の液晶表示装置においては、消費電力を低減するために、表示フレーム周波数を小さくすると、各液晶表示素子に電圧が印加されて画素表示信号が書込まれ、再び書込まれるまでの期間(すなわち1フレーム周期)が長くなる。このため、液晶表示素子の両極板間に存在する有限の抵抗率や、TFTのリーク等によって、液晶表示素子とコンデンサの有する静電容量によって、本来維持されるべき画素電極の電圧が、時間的に大きく変化するようになる。
【0025】
この結果、液晶表示素子が透過型の場合には透過率が、また反射型の場合には反射率が時間的に変化して、表示輝度のリップルが増大して、いわゆるフリッカが視認されてしまう。また、画素電極の平均電圧も低下するために、十分なコントラストが得られないなど、表示品位が低下するという問題点があった。
【0026】
一方、低消費電力化が要求される携帯機器用の表示装置においては、電源回路として、たとえば特開2000−333444公報に開示されるようなチャージポンプ回路が用いられていた。
【0027】
図23は、チャージポンプ回路の構成例を説明する回路図である。
図23を参照して、図23(a)においては、入力電圧Viに対して2倍の出力電圧2・Viを発生するチャージポンプ回路300aが示されており、図23(b)においては、入力電圧Viを極性反転して出力電圧−Viを発生するチャージポンプ回路300bが示される。
【0028】
図23(a)を参照して、チャージポンプ回路300aは、チャージポンプクロックPCLKおよびその反転クロック/PCLKを生成するスイッチング制御回路301と、pチャネルトランジスタ303〜305と、nチャネルトランジスタ306と、トランジスタ303〜306に対応してそれぞれ配置されるクロックドライバ307〜310と、コンデンサ302aおよび302bとを備える。
【0029】
pチャネルトランジスタ303および304は、出力ノードNo1と入力ノードNi1との間に直列に結合される。pチャネルトランジスタ305およびnチャネルトランジスタ306は、入力ノードNi1と接地ノードNgとの間に直列に結合される。
【0030】
クロックドライバ307、309および310は、スイッチング制御回路301からのチャージポンプクロックPCLKを、トランジスタ303、305および306のゲートにそれぞれ伝達する。クロックドライバ308は、反転クロック/PCLKを、トランジスタ304のゲートに伝達する。
【0031】
コンデンサ302aは、pチャネルトランジスタ304および305と並列に結合される。コンデンサ302bは、入力ノードNi1および出力ノードNo1との間に結合される。
【0032】
チャージポンプクロックPCLKがHレベルに設定され、反転クロック/PCLKがLレベルに設定されるスイッチング周期の前半においては、pチャネルトランジスタ304およびnチャネルトランジスタ306がオンし、pチャネルトランジスタ303および305がオフされる。これに応じて、コンデンサ302aは、接地ノードNgと入力ノードNi1との電圧差、すなわち入力電圧Viまで充電される。
【0033】
チャージポンプクロックPCLKがLレベルに設定され、反転クロック/PCLKがHレベルに設定されるスイッチング周期の後半においては、pチャネルトランジスタ304およびnチャネルトランジスタ306がオフされて、pチャネルトランジスタ303および305がオンされる。これに応じて、コンデンサ302aの充電電圧は、入力電圧Viだけシフトする。そして、コンデンサ302aに充電された電荷は、コンデンサ302bに移動する。
【0034】
このようなスイッチング動作を複数のスイッチング区間にわたって繰返すことにより、入力ノードNi1と接地ノードNgとの電圧差の概ね2倍の出力電圧2・Viが出力ノードNo1に出力される。
【0035】
このようなチャージポンプ回路を多段接続することによって、ドライバ回路等で必要とされる動作電源電圧を入力電圧Viから得ることができる。
【0036】
図23(b)を参照して、チャージポンプ回路300bは、チャージポンプクロックPCLKおよびその反転クロック/PCLKを生成するスイッチング制御回路320と、pチャネルトランジスタ323と、nチャネルトランジスタ324〜326と、クロックドライバ327〜330と、コンデンサ321a,321bとを有する。
【0037】
nチャネルトランジスタ323およびpチャネルトランジスタ324は、入力ノードNi2と接地ノードNgとの間に直列に結合される。pチャネルトランジスタ325および326は、接地ノードNgと出力ノードNo2との間に直列に結合される。クロックドライバ327、328および330は、スイッチング制御回路320からの反転クロック/PCLKを、トランジスタ323、324および326のゲートにそれぞれ伝達する。クロックドライバ329は、スイッチング制御回路320からのチャージポンプクロックPCLKをトランジスタ325のゲートに伝達する。
【0038】
コンデンサ321aは、nチャネルトランジスタ324および325と並列に接続される。コンデンサ321bは、出力ノードNo2と接地ノードNgとの間に結合される。
【0039】
したがって、スイッチング周期の前半においては、pチャネルトランジスタ323およびnチャネルトランジスタ325がオンされ、nチャネルトランジスタ324および326がオフされる。これに応じて、コンデンサ321aは、接地ノードNgと入力ノードNi2との電圧差、すなわち入力電圧Viまで充電される。
【0040】
また、スイッチング周期の後半においては、pチャネルトランジスタ323およびnチャネルトランジスタ325がオフされ、nチャネルトランジスタ324および326がオンされる。これに応じて、コンデンサ321aの充電電圧は、−Viだけシフトされる。そして、コンデンサ321aに充電された電荷は、コンデンサ321bに移動する。
【0041】
このような動作を複数のスイッチング区間にわたって繰返すことにより、入力電圧Viの概ね−1倍の出力電圧−Viが出力ノードNo2に生成される。このようなチャージポンプ回路300bと、直列に結合されたチャージポンプ回路300aとを組合せることによって、負の動作電源電圧についても入力電圧Viから得ることができる。
【0042】
ここで、チャージポンプ回路の自己消費電力について考える。たとえば、特開2000−333444公報に記載されるように、電源の負荷電流が大きいときには、電源の出力インピーダンスを下げるために、トランジスタのオン抵抗をできるだけ小さくする場合がある。MOSトランジスタのゲート幅をW、ゲート長さをLとすると、オン抵抗は、トランジスタサイズと呼ばれる定数(W/L)に比例して小さくなる。
【0043】
しかしながら、オン抵抗を下げるためにゲート幅Wを大きく設計すると、ゲート電極層と下層のチャネル層との間の容量であるゲート容量が大きくなってしまう。このため、各トランジスタにおいて、スイッチング動作に応答したゲート容量での充放電量が増大するので、チャージポンプ回路の自己消費電力が増大してしまう。
【0044】
したがって、チャージポンプ回路の設計については、負荷電流を十分考慮しないとチャージポンプ回路の自己消費電力の増大による電源効率の低下を招き、装置の消費電力が増大してしまうおそれがある。特に、携帯電話機等の低消費電力機器に用いられる液晶表示装置の電源回路においては、供給電力がミリワットオーダーであるので、電源回路中のチャージポンプ回路の自己消費電力が、電源効率に与える影響が大きい。
【0045】
この発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、この発明の目的は、表示品位を損なうことなく低消費電力化が可能な液晶表示装置ならびにそれを用いた携帯電話機および携帯情報端末機器を提供することである。
【0046】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の液晶表示装置は、表示フレームごとに画面の表示を更新可能な液晶表示装置であって、マトリクス状に配置される複数の単位表示ドット画素を有する液晶表示部を備え、複数の単位表示ドットの各々は、印加される電圧に応じて光学応答が変化する液晶表示素子を有し、複数の単位表示ドットを走査するための第1のドライブ回路と、複数の単位表示ドットのうちの、第1のドライブ回路によって走査の対象となった少なくとも1つの単位表示ドットに対して、画面に対応する表示データを供給するための第2のドライブ回路と、複数の単位表示ドットにそれぞれ対応して設けられ、各々が、第1の表示モードにおいて、対応する単位表示ドットが走査の対象となった場合に、第2のドライブ回路から供給される表示データを受けて保持するための複数のデータ保持回路と、複数の単位表示ドットにそれぞれ対応して設けられ、各々が、少なくとも第2の表示モードにおいて、対応する単位表示ドットが走査の対象となった場合に、データ保持回路に保持された表示データに応じて、第1および第2の所定電圧のいずれか一方を対応する液晶表示素子に印加するための複数の電圧印加回路と、第1および第2のドライブ回路に動作電圧を供給するための、電流供給能力がそれぞれ異なる複数のチャージポンプユニットを含む電源回路と、表示モードに応じて、複数のチャージポンプユニットを選択的に動作させるための電源制御回路とをさらに備える。表示フレームは、第1の表示モードで画面表示を実行する第1のサブフレームと、第2の表示モードで画面表示を実行する第2のサブフレームとから構成され、各チャージポンプユニットの自己消費電力は、電流供給能力の増加に応じて増大する。
【0047】
請求項2記載の液晶表示装置は、請求項1記載の液晶表示装置であって、電源制御回路は、表示モードが第1および第2の表示モードのいずれであるかに基づいて、複数のチャージポンプユニットのうちの動作対象となる少なくとも1つに対して、所定周波数の動作クロックを供給する。
【0048】
請求項3記載の液晶表示装置は、請求項1記載の液晶表示装置であって、電源回路は、第1の表示モードにおける消費電流に対応する電流供給能力を有する第1のチャージポンプユニットと、第2の表示モードにおける消費電流に対応する電流供給能力を有する第2のチャージポンプユニットと、電源制御回路に指示されて、第1および第2のチャージポンプユニットの一方と動作電圧を供給するノードとを結合するためのスイッチ回路とを有し、電源制御回路は、第1および第2の表示モードのそれぞれにおいて、第1および第2のチャージポンプユニットのそれぞれを相補的に動作させる。
【0049】
請求項4記載の液晶表示装置は、請求項1記載の液晶表示装置であって、電源回路は、第1および第2の表示モードのそれぞれにおける消費電流の差に対応した電流供給能力を有する第1のチャージポンプユニットと、第2の表示モードにおける消費電流に対応する電流供給能力を有する第2のチャージポンプユニットと、第1および第2のチャージポンプユニットの出力を受けて、動作電圧を供給する出力ノードとを有し、電源制御回路は、第1の表示モードにおいて第1および第2のチャージポンプユニットの両方を動作させるとともに、第2の表示モードにおいて第2のチャージポンプユニットのみを動作させる。
【0050】
請求項5記載の液晶表示装置は、請求項1記載の液晶表示装置であって、電源回路が出力する動作電圧を検出するための検出部をさらに備える。電源制御回路は、検出部による検出結果に基づいて、複数のチャージポンプユニットのうちの動作対象となる少なくとも1つに対して、所定周波数を有する動作クロックを供給する。
【0051】
請求項6記載の液晶表示装置は、請求項1記載の液晶表示装置であって、電源回路から供給される動作電流を検出するための検出部をさらに備える。電源制御回路は、検出部による検出結果に基づいて、複数のチャージポンプユニットのうちの動作対象となる少なくとも1つに対して、所定周波数を有する動作クロックを供給する。
【0052】
請求項7記載の液晶表示装置は、請求項5または6記載の液晶表示装置であって、電源回路は、第1の表示モードにおける消費電流に対応する電流供給能力を有する第1のチャージポンプユニットと、第2の表示モードにおける消費電流に対応する電流供給能力を有する第2のチャージポンプユニットと、電源制御回路に指示されて、第1および第2のチャージポンプユニットの一方と動作電圧を供給するノードとを結合するためのスイッチ回路とを有し、電源制御回路は、第1および第2のチャージポンプユニットのうちの検出結果に応じた一方に対して動作クロックを供給する。
【0053】
請求項8記載の液晶表示装置は、請求項5または6記載の液晶表示装置であって、電源回路は、第1および第2の表示モードのそれぞれにおける消費電流の差に対応した電流供給能力を有する第1のチャージポンプユニットと、第2の表示モードにおける消費電流に対応する電流供給能力を有する第2のチャージポンプユニットと、第1および第2のチャージポンプユニットの出力を受けて、動作電圧を供給する出力ノードとを有し、電源制御回路は、検出結果に応じて、第1および第2のチャージポンプユニットの両方もしくは、第2のチャージポンプユニットのみに対して、動作クロックを供給する。
【0054】
請求項9記載の液晶表示装置は、請求項1記載の液晶表示装置であって、液晶表示素子は、第1および第2の所定電圧がそれぞれ印加された場合において、最大輝度および最小輝度をそれぞれ表示する。
【0055】
請求項10記載の液晶表示装置は、請求項1記載の液晶表示装置であって、液晶表示部は、行列状に配置される、各々が所定数の単位表示ドットによって構成される複数の画素を含み、複数の画素の各々は、3原色のぞれぞれを階調表示するための3つの原色ドットを有し、各原色ドットは、同数ずつの単位表示ドットによって構成される。
【0056】
請求項11記載の液晶表示装置は、請求項10記載の液晶表示装置であって、同数ずつの単位表示ドットのそれぞれは、異なる表示面積を有する。
【0057】
請求項12記載の携帯電話機は、液晶表示画面を備える携帯電話機であって、表示フレームごとに液晶表示画面の表示を更新可能な液晶表示装置を備える。液晶表示装置は、マトリクス状に配置されて液晶表示画面を構成する複数の単位表示ドット有する液晶表示部を含み、複数の単位表示ドットの各々は、印加される電圧に応じて光学応答が変化する液晶表示素子を有する。液晶表示装置は、さらに、複数の単位表示ドットを走査するための第1のドライブ回路と、複数の単位表示ドットのうちの、第1のドライブ回路によって走査の対象となった少なくとも1つの単位表示ドットに対して、画面に対応する表示データを供給するための第2のドライブ回路と、複数の単位表示ドットにそれぞれ対応して設けられ、各々が、第1の表示モードにおいて、対応する単位表示ドットが走査の対象となった場合に、第2のドライブ回路から供給される表示データを受けて保持するための複数のデータ保持回路と、複数の単位表示ドットにそれぞれ対応して設けられ、各々が、第2の表示モードにおいて、対応する単位表示ドットが走査の対象となった場合に、データ保持回路に保持された表示データに応じて、第1および第2の所定電圧のいずれか一方を対応する液晶表示素子に印加するための複数の電圧印加回路と、第1および第2のドライブ回路に動作電圧を供給するための、電流供給能力がそれぞれ異なる複数のチャージポンプユニットを含む電源回路と、表示モードに応じて、複数のチャージポンプユニットを選択的に動作させるための電源制御回路とを含む。表示フレームは、第1の表示モードで画面表示を実行する第1のサブフレームと、第2の表示モードで画面表示を実行する第2のサブフレームとから構成される。各チャージポンプユニットの自己消費電力は、電流供給能力の増加に応じて増大する。
【0058】
請求項13記載の携帯情報端末機器は、液晶表示画面を備える携帯情報端末機器であって、表示フレームごとに液晶表示画面の表示を更新可能な液晶表示装置を備える。液晶表示装置は、マトリクス状に配置されて液晶表示画面を構成する複数の単位表示ドット有する液晶表示部を含み、複数の単位表示ドットの各々は、印加される電圧に応じて光学応答が変化する液晶表示素子を有する。液晶表示装置は、さらに、複数の単位表示ドットを走査するための第1のドライブ回路と、複数の単位表示ドットのうちの、第1のドライブ回路によって走査の対象となった少なくとも1つの単位表示ドットに対して、画面に対応する表示データを供給するための第2のドライブ回路と、複数の単位表示ドットにそれぞれ対応して設けられ、各々が、第1の表示モードにおいて、対応する単位表示ドットが走査の対象となった場合に、第2のドライブ回路から供給される表示データを受けて保持するための複数のデータ保持回路と、複数の単位表示ドットにそれぞれ対応して設けられ、各々が、第2の表示モードにおいて、対応する単位表示ドットが走査の対象となった場合に、データ保持回路に保持された表示データに応じて、第1および第2の所定電圧のいずれか一方を対応する液晶表示素子に印加するための複数の電圧印加回路と、第1および第2のドライブ回路に動作電圧を供給するための、電流供給能力がそれぞれ異なる複数のチャージポンプユニットを含む電源回路と、表示モードに応じて、複数のチャージポンプユニットを選択的に動作させるための電源制御回路とを含む。表示フレームは、第1の表示モードで画面表示を実行する第1のサブフレームと、第2の表示モードで画面表示を実行する第2のサブフレームとから構成される。各チャージポンプユニットの自己消費電力は、電流供給能力の増加に応じて増大する。
【0059】
【発明の実施の形態】
以下において、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一または相当部分については同一の参照符号を付すものとする。
【0060】
[実施の形態1]
[低消費電力で画像表示を実行するための構成]
図1は、本発明の実施の形態1に従う液晶表示装置の全体構成を示す概略ブロック図である。
【0061】
図1を参照して、実施の形態1に従う液晶表示装置1aは、画像信号処理回路2と、表示モード切替回路3aと、ドライバ制御回路3bと、基準電圧発生回路4と、液晶表示部5とを備える。
【0062】
画像信号処理回路2は、液晶表示装置1aに入力される画像信号を受けて、所定のタイミングにおける3原色のそれぞれの表示データである、R表示データR[1..0]、G表示データG[1..0]およびB表示データB[1..0]を生成する。
【0063】
表示モード切替回路3aは、入力される同期信号に基づいて、液晶表示部5における表示モードを切替えるためのモード識別信号SRHを生成する。表示モードの切替については、後程詳細に説明する。ドライバ制御回路3bは、同期信号に基づいて、行ドライバ回路13および列ドライバ回路17を制御するための列ドライバ制御信号および行ドライバ制御信号を生成する。行ドライバ制御信号は、行ドライバ回路13に供給されるスタートパルスSTVおよびシフトクロックCLKVを含む。列ドライバ制御信号は、列ドライバ回路17に供給されるスタートパルスSTHおよびシフトクロックCLKHを含む。ドライバ制御回路3bは、さらに、内部クロックCLKを生成する。
【0064】
同期信号は、画像信号の水平および垂直タイミングをそれぞれ示すための水平同期信号および垂直同期信号、ならびに画像信号の有効期間を表わす画像信号イネーブル信号等の総称である。さらに、液晶表示部の表示階調数をたとえば各色4階調とし、入力される画像信号のデータ、すなわちRGB表示データの各々のビット幅を上記階調数に対応して、各色2ビットずつとする。
【0065】
基準電圧発生回路4は、同期信号に基づいたタイミングに従って、書込基準電圧VREFを生成する。
【0066】
液晶表示部5は、マトリックス状に配置された画素6を有する。液晶表示部5全体においては、行方向にm個(m:自然数)および列方向にn個(n:自然数)の画素が配置されているものとする。
【0067】
図2は、各画素の構成を説明する概念図である。
図2を参照して、画素6の各々は、R(赤)、G(緑)およびB(青)をそれぞれ表示するための複数のドットから構成される。各ドットは、さらに複数のサブドットに分割される。すなわち、R(赤)を表示するためのドットは、サブドット40および41から構成され、G(緑)を表示するためのドットは、サブドット42および43から構成され、B(青)を表示するためのドットは、サブドット44および45から構成される。
【0068】
以降においては、液晶表示部5中の第x行−第y列に位置する画素6中のサブドットを、R(x,y)a、R(x,y)b、G(x,y)a、G(x,y)b、B(x,y)a、B(x,y)bとも称することとする。ここでxは、1以上n以下の自然数であり、yは、1以上m以下の自然数である。
【0069】
このように、1つの画素6は、2×3=6個のサブドットから構成される。さらに、各ドットを構成する2個のサブドットの面積比は、概ね2:1となるように分割されているものとする。たとえば、サブドットR(x,y)aとR(x,y)bとの面積比は、概ね2:1に設定される。このように、添字aが付されたサブドットR(x,y)a、G(x,y)aおよびB(x,y)aの各々の面積は、添字bが付されたサブドットR(x,y)b、G(x,y)bおよびB(x,y)bの各々の面積の2倍である。また、以下においては、サブドットR(x,y)a、G(x,y)aおよびB(x,y)aを総称する場合にはサブドットaと表記し、サブドットR(x,y)b、G(x,y)bおよびB(x,y)bを総称する場合にはサブドットbと表記するものとする。
【0070】
なお、各ドットにおけるサブドット数を2個ずつとしたのは例示に過ぎない。すなわち、各ドットをRGB表示データのビット幅に対応した任意の数のサブドットに分割して、画像表示を行なうことが可能である。
【0071】
再び図1を参照して、液晶表示部5においては、このようなサブドットが(2×m)行−(3×n)列にマトリクス状に配置されることになる。後程詳細に説明するが、液晶表示素子は、各ドットごとに配置される。
【0072】
液晶表示部5においては、各サブドットにデータを供給するためのデータ線7と、各サブドット中の液晶表示素子に印加するための書込基準電圧VREFを伝達するための基準電圧供給線8と、各画素(サブドット)をライン走査するための第1および第2の走査線9および10と、各サブドットに共通電圧VCOMを供給するための共通電圧供給線11とが配置される。
【0073】
データ線7は、サブドットの列ごとに配置され、液晶表示部5全体では、3×n本配置される。
【0074】
基準電圧供給線8は、サブドットの行ごとに配置される。したがって、液晶表示部5全体においては、電圧供給線LVR1a,LVR1b〜LVRma,LVRmbの2×m本が配置される。なお、以下においては、電圧供給線LVR1a,LVR1b〜LVRma,LVRmbを総称する場合に、符号8を用いることとする。
【0075】
第1の走査線9および第2の走査線10は、サブドットの行ごとに配置される。したがって、液晶表示部5全体においては、第1の走査線LA1a,LA1b〜LAma,LAmbの2×m本が配置される。なお、以下においては、第1の走査線LA1a,LA1b〜LAma,LAmbを総称する場合に、符号9を用いることとする。
【0076】
同様に、液晶表示部5全体においては、第2の走査線LB1a,LB1b〜LBma,LBmbの2×m本が配置される。なお、以下においては、第2の走査線LB1a,LB1b〜LBma,LBmbを総称する場合に、符号10を用いることとする。
【0077】
書込基準電圧VREFを発生する基準電圧発生回路4と、電圧供給線LVR1a,LVR1b〜LVRma,LVRmbの各々との間には、スイッチ12が配置される。
【0078】
行ドライバ回路13は、サブドット、すなわち画素のライン走査するために、第1および第2の走査線9,10の電圧およびスイッチ12のオン・オフを制御する。行ドライバ回路13は、シフトレジスタ回路14と、制御信号発生回路15と、バッファ回路16とを含む。
【0079】
シフトレジスタ回路14は、スタートパルスSTVおよびシフトクロックCLKVに基づいて、順次シフトパルスを生成する。制御信号発生回路15は、シフトレジスタ回路14が出力するシフトパルスに基づいて、第1の走査線9、第2の走査線10およびスイッチ12のそれぞれを制御するための制御信号を生成する。バッファ回路16は、制御信号発生回路15が発生する制御信号に基づいて、第1および第2の走査線9,10と、スイッチ12のオン・オフを制御する信号とを駆動する。
【0080】
この結果、行ドライバ回路13によるライン走査に対応して、第1の走査線9、第2の走査線10が選択的にHレベルに活性化されるとともに、スイッチ12がオンされる。これにより、選択的にオンされたスイッチ12に対応する基準電圧供給線8に対して、書込基準電圧VREFが供給される。スイッチ12は、対応する第2の走査線10の活性化期間中においてオンされる。
【0081】
列ドライバ回路17は、液晶表示部5に配置されたデータ線7を駆動して、行ドライバ回路13によって走査されたサブドットに対して、RGB表示データを供給する。列ドライバ回路17は、シフトレジスタ回路18と、ラッチ回路19および20と、パラレル/シリアル変換回路21と、バッファ回路22とを有する。
【0082】
シフトレジスタ回路18は、スタートパルスSTHおよびシフトクロックCLKHに基づいてシフトパルスを発生する。ラッチ回路19は、1ライン分のRGB表示データR[1..0]、G[1..0]およびB[1..0]をシフトレジスタ回路18からのシフトパルスに基づいて順次ラッチすることによって、1ライン分の表示データを展開する。
【0083】
ラッチ回路20は、共通のラッチパルスLPによって、ラッチ回路19によってラッチされたRGB表示データをさらにラッチする。パラレル−シリアル変換回路21は、ラッチ回路20によってラッチされた2ビットのRGB表示データの各々を、1ビットずつのシリアルデータに変換する。バッファ回路22は、パラレル/シリアル変換回路によって1ビットずつのシリアルデータに変換されたRGB表示データDR1,DG1,DB1〜DRn,DGn,DBnを、対応するデータ線7に駆動する。
【0084】
なお、本実施の形態においては、ラインごとに走査されて、1ライン分のRGB表示データが一括してデータ線7のそれぞれに駆動される構成を示したが、いわゆる点順次駆動方式に従って、行ドライバ回路13および列ドライバ回路17を構成することも可能である。
【0085】
図3は、各サブドットに対応して設けられる液晶駆動回路の構成を示す回路図である。
【0086】
図3を参照して、液晶駆動回路30は、データ保持回路31aと、電圧印加回路31bと、コンデンサ38とを有する。また、液晶表示素子37は、各サブドットごとに配置される。液晶表示部5が反射光により表示を行なう反射型の液晶表示装置である場合には、液晶駆動回路は、液晶表示素子37を一旦透過した光を反射するための反射電極(図示せず)の背面に設けることができる。また、液晶表示素子37は、メモリセルを有しないたとえばTN(Twisted Nematic)液晶を用いることとする。
【0087】
データ保持回路31aは、データ線7とデータ保持ノードN1との間に電気的に結合されるn型TFT32と、共通電圧VCOMを供給する共通電圧供給線11とデータ保持ノードN1の間に接続されるコンデンサ33とを有する。n型TFT32のゲートは第1の走査線9と結合される。
【0088】
電圧印加回路31bは、書込基準電圧VREFを供給する基準電圧供給線8とノードN2との間に電気的に結合されるn型TFT34と、共通電圧供給線11とノードN2との間に電気的に結合されるp型TFT35と、ノードN2と画素電極ノードNlcとの間に電気的に結合されるn型TFT36とを有する。
【0089】
n型TFT34およびp型TFT35のゲートは、データ保持ノードN1と結合される。n型TFT36のゲートは第2の走査線10と結合される。
【0090】
コンデンサ38は、画素電極ノードNlcの電圧を保持するために、画素電極ノードNlcと共通電圧供給線11との間に接続される。
【0091】
液晶表示素子37は、対向電極と結合される対向電極ノードNpと画素電極ノードNlcとの間の電圧差Vlc(以下、液晶電圧Vlcとも称する)に応じた光学応答を示す。したがって、液晶表示素子37が反射型の場合には、液晶電圧Vlcに応じて反射率が変化する。また、液晶表示素子37が透過型の場合には、液晶電圧Vlcに応じて透過率が変化する。
【0092】
データ線7は、同一の列に属するサブドットにそれぞれ対応する複数の液晶駆動回路に共通に接続される。また、第1の走査線9、第2の走査線10、基準電圧供給線8および共通電圧供給線11は、同一の行(ライン)に属するサブドットに対応してそれぞれ設けられる複数の液晶駆動回路に共通に接続される。
【0093】
行ドライバ回路13によって、第1の走査線9が走査されてHレベル電圧に活性化されると、n型TFT32はオンする。反対に、対応する第1の走査線9は、走査の対象でない場合にはLレベル電圧に非活性化されるので、n型TFT32はオフする。したがって、n型TFT32は、第1の走査線9の活性化に応じてオンするスイッチング素子として機能する。
【0094】
n型TFT32がオンすると、列ドライバ回路17によってデータ線7に供給された表示データのレベルに応じてコンデンサ33が充放電される。一方、n型TFT32がオフされると、データ保持ノードN1の電圧レベルが保持される。
【0095】
この結果、データ保持回路31aは、データ保持ノードN1の電圧を、第1の走査線9が活性化された場合にはデータ線7の電圧に応じて設定し、第1の走査線9が非活性化された場合にはコンデンサ33によって保持された電圧に設定する。このように、データ保持回路31aは、データ線7に供給される表示データのデータレベルを保持する一種のDRAM(Dynamic Random Access Memory)として動作する。
【0096】
n型TFT34およびp型TFT35は、データ保持回路31aが設定するデータ保持ノードN1の電圧に応じて、相補的にオン・オフするスイッチング素子として動作する。この結果、ノードN2は、データ保持ノードN1の電圧に応じて、基準電圧供給線8および共通電圧供給線11のいずれか一方と電気的に結合される。
【0097】
n型TFT36のゲートは第2の走査線10に接続されており、第2の走査線10が行ドライバ回路13によって走査されて、Hレベル電圧に活性化された場合にオンする。反対に、第2の走査線10が走査されておらず、Lレベル電圧に非活性化される場合には、n型TFT36はオフする。したがって、n型TFT36は、第2の走査線10の活性化に応答してオンするスイッチング素子として動作する。
【0098】
第2の走査線10が活性化されると、データ保持ノードN1の電圧が、表示データ“1”に対応するHレベルであるときには、n型TFT34および36を介して、画素電極ノードNlcは、基準電圧供給線8と結合されて書込基準電圧VREFが印加される。一方、データ保持ノードN1の電圧が、表示データ“0”に対応するLレベルであるときには、画素電極ノードNlcは、共通電圧供給線11と結合されて、共通電圧VCOMが印加される。
【0099】
液晶表示素子37の対向電極(図示せず)には、所定の対向電極電圧Vcが印加される。一般的に、対向電極電圧Vcは、共通電圧VCOMに相当する。したがって、液晶表示素子37に印加される液晶電圧Vlcは、データ保持ノードの電圧レベルに応じて、Vlc=(VREF−Vc)あるいはVlc=(VCOM−Vc)のいずれかに設定される。
【0100】
このように、n型TFT34,36およびp型TFT35から構成される電圧印加回路31bは、データ保持回路31aに保持されるデータレベルに応じた液晶電圧Vlcを液晶表示素子37に印加する。
【0101】
図4は、液晶表示素子に印加される液晶電圧と反射光強度との関係を示す概念図である。
【0102】
図4を参照して、液晶表示素子37は、ノーマリ・ブラック・モードの液晶表示を実行するものとする。また、表示コントラストが大きくなるように、液晶電圧VlcがVmax=|(VREF−Vc)|のときに概ね最大輝度Lmaxを表示し、Vmin=|(VCOM−Vc)|のときに概ね最小輝度Lminが得られるように各電圧を設定しておく。
【0103】
図2に示したように、各色を表示するためのドットを、面積比が概ね2:1に設定された2個のサブドットを用いて構成することにより、各ドットにおける反射輝度は2個のサブドットの反射輝度の組合せとなり、2ビットの画像信号による2ビットの階調表現に対応して、Lmin、(1/3)Lmax、(2/3)LmaxおよびLmaxの4段階のいずれかに設定することができる。
【0104】
さらに、列ドライバ回路17に入力される2ビットの画像信号の上位ビット(R1、G1、B1)のデータを、面積が広い方のサブドットに対応させ、下位ビット(R0、G0、B0)のデータを面積が狭い方のサブドットにそれぞれ対応することにより、各色において2ビット=4段階の階調表示を行なって、各画素ごとに64色表示が可能となる。
【0105】
ここでは、各色の表示単位であるドットを面積比が概ね2:1である2個のサブドットによって構成するため、2ビットの画像信号が表現する4段階の階調レベルに対して、表示輝度のレベルがほぼ直線で対応付けられる。しかし、各ドットを構成するサブドットの面積比を適切に設定することにより、画像信号によって指定される階調レベルに対する表示輝度レベルの特性、すなわちγ特性を所望の特性に設定することも可能である。
【0106】
このように、液晶表示素子37に液晶電圧を印加して表示を行なう場合において、各画面の表示フレームを2つの表示モードから構成することができる。第1の表示モードは、第1の走査線9および第2の走査線10によってデータ保持回路31aおよび電圧印加回路31bを走査して、液晶表示素子37の表示状態を更新する表示モード(以降、リフレッシュ・モードとも称する)である。
【0107】
第2の表示モードは、第2の走査線10によってサブドットの電圧印加回路31bのみを走査して、データ保持回路31aの保持するデータ電圧を更新することなく、リフレッシュ・モードにおいてデータ保持回路31aに伝達された表示データのレベルに基づいた電圧を、電圧印加回路31bを介して電圧を画素電極ノードNlcに印加して、リフレッシュ・モードで指定された液晶表示素子37の表示状態を更新することなく保持するモード(以降、ホールド・モードとも称する)である。
【0108】
次に、図5および図6を用いて本実施の形態に従う液晶表示装置1aの全体動作について説明する。
【0109】
図5は、リフレッシュ・モードにおける液晶表示装置1aの全体動作を説明するタイミングチャートである。
【0110】
図5を参照して、入力されたR、GおよびBの画像信号は、画像信号処理回路2に送られる。第i番目(i=自然数)入力画像フレーム(i)に入力された画像信号は、画像信号処理回路2で時間軸が圧縮されて、入力画像フレーム(i)に対応する表示フレーム(i)のリフレッシュ・サブフレーム(i)の期間に所定のタイミングで、列ドライバ回路17に対して入力される。
【0111】
このように、液晶表示部5の1画面分の表示に対応する表示フレーム(1画面表示の単位期間)と、入力画像信号の1画面分に対応する入力画像フレーム(1画面入力の単位期間)とは同じ長さとする。そして、入力画像信号は、その入力画像フレームより1フレーム分遅れた表示フレームで、液晶表示部5に表示される。
【0112】
さらに、1表示フレームは、入力画像信号に応じて液晶表示部5の表示をリフレッシュ(更新)するためのリフレッシュ・サブフレームと、液晶表示部5の表示をホールド(保持)するためのホールド・サブフレームとによって構成される。リフレッシュ・サブフレームにおいては、画素6の各サブドットに対応して設けられた液晶駆動回路が、上述のリフレッシュ・モードで動作し、ホールド・サブフレームにおいては、上述のホールド・モードで動作する。
【0113】
図5に示されるように、1つの表示フレームは、1つのリフレッシュ・サブフレームと、1つ以上のホールド・サブフレームによって構成される。ここでは、1つの表示フレーム内に3つのホールド・サブフレームが含まれるものとする。
【0114】
そして、表示モード切替回路3aは、入力される同期信号から、入力画像フレーム期間を4つのサブフレーム期間に分割し、先頭のサブフレームをリフレッシュ・サブフレームに、残りの3つのサブフレームをホールド・サブフレームに設定し、リフレッシュ・サブフレームかホールド・サブフレームかを示すモード識別信号SRHを出力する。
【0115】
画像信号処理回路2は、モード識別信号SRHがリフレッシュ・サブフレームを示す場合には、時間軸方向に圧縮された入力画像フレーム(i)の画像信号は、表示フレーム(i)のリフレッシュ・サブフレーム(i)において、所定のタイミングで列ドライバ回路17中のラッチ回路19へ入力される。
【0116】
また、ドライバ制御回路3bはモード識別信号SRHがリフレッシュ・サブフレームを示す場合において、列ドライバ制御信号を列ドライバ回路17に対して出力する。すなわち、列ドライバ回路17のシフトレジスタ回路18には、ドライバ制御回路3bから図5(f),(g)に示すタイミングでスタートパルスSTHおよびシフトクロックCLKHが入力される。
【0117】
シフトクロックCLKHが入力されるごとに、順次シフトパルスがラッチパルスとしてラッチ回路19に対して出力される。ラッチ回路19においては、シフトレジスタ回路18からのラッチパルスに基づいて、画像信号処理回路2から出力される表示データR[1..0]、G[1..0]およびB[1..0]をラッチすることにより、1ライン分のデータを、ライン方向(表示の横方向)に展開する。ライン方向に展開されたデータは、さらに後段のラッチ回路20において、ドライバ制御回路3bから出力されるラッチパルスLP(図5(h))によって、共通のタイミングでラッチされる。
【0118】
ラッチ回路20にラッチされた表示データは、パラレル/シリアル変換回路21によって、上位ビットおよび下位ビットの順番でシリアル信号に変換される。変換されたシリアル信号は、バッファ回路22を介して、液晶表示部5の各データ線7に入力される。このようにして、各データ線の信号DR1,DG1,DB1〜DRn,DGn,DBnは、図5(i)に示すように、ラッチ回路20でラッチされた信号をライン期間の前半で上位ビット(R1,G1,B1)、後半で下位ビット(R0,G0,B0)の順に時間分割したデータとなる。
【0119】
ドライバ制御回路3bからは、モード識別信号SRHの内容にかかわらず、行ドライバ信号が行ドライバ回路13に対して出力される。すなわち、行ドライバ回路13中のシフトレジスタ回路14に対しては、図5(d),(e)に示されるようなタイミングで、スタートパルスSTVおよびシフトクロックCLKVが入力される。
【0120】
制御信号発生回路15は、表示モード切替回路3aからのモード識別信号SRHがリフレッシュ・サブフレームを示す場合には、シフトレジスタ回路14の出力するシフトパルスに基づいて、以下に説明するような、スイッチ12、第1の走査線9および第2の走査線10を駆動するための制御信号を発生する。これらの制御信号は、バッファ回路16を介して、スイッチ12、第1の走査線9、第2の走査線10を駆動する。
【0121】
たとえば、第1ライン期間の前半においては、図5(m)に示すように、バッファ回路16は、第1ラインのサブドットaに対応する第1の走査線LA1aおよび第2の走査線LB1aに対して、Hレベル電圧の駆動パルスを出力する。同様に、第1ライン期間の後半においては、図5(n)に示すように、第1ラインのサブドットbに対応する第1の走査線LA1bおよび第2の走査線LB1bに対して、Hレベル電圧の駆動パルスがバッファ回路16から出力される。
【0122】
さらに、リフレッシュ・サブフレームにおいては、既に説明したように、ライン期間の前半においては上位ビットに対応したデータが、ライン期間の後半においては下位ビットに対応したデータが、列ドライバ回路17からそれぞれ出力されている。
【0123】
このように、第1ライン期間の前半においては、第1ラインのサブドットaに設けられた液晶駆動回路が、図3をもとに説明したリフレッシュ・モードで動作する。すなわち、サブドットaに対応するデータ保持回路31aおよび電圧発生回路31bが、第1の走査線LA1aおよび第2の走査線LB1aによってそれぞれ走査され、第1ラインに対応する画像信号の上位ビットに応じた電圧が、データ保持回路31aによって保持される。さらに、電圧印加回路31bは、データ保持回路31aによってデータ保持ノードN1に保持される電圧(すなわち表示データのHレベル/Lレベル)に応じて、電圧供給線LVR1aに供給される書込基準電圧VREFもしくは共通電圧供給線11に供給される共通電圧VCOMを、サブドットaの液晶表示素子に印加する。
【0124】
同様に、第1ライン期間の後半においては、第1ラインのサブドットbに設けられた液晶駆動回路がリフレッシュ・モードで動作して、第1ラインに対応する下位ビットのデータレベルに応じた電圧が、サブドットbの液晶表示素子に印加される。
【0125】
第2ライン以降も同様にして、各ライン期間の前半において、画像信号の上位ビットに応じたデータがデータ線7に伝達される。さらに、サブドットaに設けられたデータ保持回路31aおよび電圧印加回路31bが、第1の走査線9および第2の走査線10によってそれぞれ走査されて、データ線7に伝達されたデータがデータ保持回路31aに保持されるとともに、当該データのHレベル/Lレベルに応じて、書込基準電圧VREFもしくは共通電圧VCOMが、電圧印加回路31bによって、サブドットaに対応する液晶表示素子37に印加される。
【0126】
また、各ライン期間の後半において、画像信号の下位ビットに応じたデータがデータ線7に伝達される。さらに、サブドットbに設けられたデータ保持回路31aおよび電圧印加回路31bが、第1の走査線9および第2の走査線10によってそれぞれ走査されて、データ線7に伝達されたデータがデータ保持回路31aに保持されるとともに、当該データのHレベル/Lレベルに応じて、書込基準電圧VREFもしくは共通電圧VCOMが、電圧印加回路31bによって、サブドットbに対応する液晶表示素子37に印加される。
【0127】
このようにして、液晶表示部5を構成するすべてのサブドットに対応する液晶表示素子に対して、画像信号に応じた電圧が書込まれる。
【0128】
すなわち、リフレッシュ・サブフレームにおいては、第1の走査線9および第2の走査線10を順に活性化して、データ保持回路31aおよび電圧印加回路31bを順次走査して、データ保持を行なうとともに、保持されたデータ(データ電圧)に基づいて液晶表示素子に電圧を印加できるので、1回のサブドット走査によって表示画像を更新することができ、表示画像データが別の画像に変化したときにも、表示画像を即座に切替えることができる。
【0129】
次に、ホールド・サブフレームの動作について説明する。
図6は、ホールド・モードにおける液晶表示装置1aの全体動作を説明するタイミングチャートである。
【0130】
図6を参照して、ホールド・サブフレームにおいて、モード識別信号SRHがホールド・サブフレームを示し、これに基づいて列ドライバ回路17に対しては、画像信号処理回路2からのRGB表示データおよびドライバ制御回路3bからの列ドライバ制御信号の供給が、図6に示すように停止される。すなわち、列ドライバ回路17は停止状態となり、各データ線7には、常時Lレベル電圧が出力される。
【0131】
一方、行ドライバ回路13に対しては、リフレッシュ・サブフレームと同様に、スタートパルスSTVおよびシフトクロックCLKVが入力される。制御信号発生回路15は、シフトレジスタ回路14が出力するシフトパルスに基づいて、スイッチ12、第1の走査線9および第2の走査線10を駆動するための制御信号を発生し、バッファ回路16を介してスイッチ12、第1の走査線9および第2の走査線10に対してそれぞれ伝達する。
【0132】
ホールド・サブフレームにおいては、第1ラインのサブドットaの走査線LB1a、サブドットbの走査線LB1b、…、と、第2の走査線10が順に活性化されて、サブドットの各ラインが順次走査される。一方、それぞれのラインに対応する第1の走査線9の各々は、Lレベル電圧に設定される。さらに、第2の走査線10の各々の活性化期間において、対応するスイッチ12が導通して、走査されたラインに対応する基準電圧供給線8に書込基準電圧VREFが順次供給される。
【0133】
このように、第1ライン期間の前半において、第1ラインのサブドットaに設けられた液晶駆動回路がホールド・モードで動作する。すなわち、データ保持回路31aは、第1の走査線9によって走査されることはない。一方、電圧印加回路31bは、第2の走査線10によって走査され、データ保持回路31aによって保持されたデータ電圧、すなわち第1ラインの画像信号の上位ビットに応じた表示データのHレベル/Lレベルに応じて、基準電圧供給線8に供給される書込基準電圧VREFもしくは共通電圧供給線11に供給される共通電圧VCOMを、サブドットaの液晶表示素子37に再度印加して、再書込を実行する。
【0134】
同様に、第1ライン期間の後半においては、第1ラインのサブドットbに対応して設けられた液晶駆動回路がホールド・モードで動作して、サブドットbの液晶表示素子に対して再書込を実行する。
【0135】
第2ライン以降に対しても同様にして、各ライン期間の前半において、サブドットaに設けられた回路がホールド・モードで動作する。すなわち、データ保持回路31aは、第1の走査線9によって走査されることなく、電圧印加回路31bが第2の走査線10によって走査される。電圧印加回路31bは、データ保持回路31aに保持されたデータ電圧、すなわち画像信号の上位ビットのレベルに応じて書込基準電圧VREFもしくは共通電圧VCOMをサブドットaの液晶表示装置38に再度印加して、再書込を実行する。
【0136】
また、各ライン期間の後半において、サブドットbに対応して設けられた液晶駆動回路が、ホールド・モードで動作して、サブドットbの液晶表示素子に対して再書込を実行する。
【0137】
このようにして、ホールド・サブフレームにおいては、リフレッシュ・サブフレームにおいて、データ保持回路31aに取り込まれ、かつ保持されたデータ電圧に基づいて、液晶表示素子に対して再書込が実行される。これにより、リフレッシュ・サブフレームに書込まれた液晶表示素子の光学状態は、各ホールド・サブフレームにおいて保持される。後続のホールド・サブフレームにおいても、同様に以上述べたホールド・サブフレームにおける動作が繰返し実行される。
【0138】
図7は、書込基準電圧VREFの極性を説明する概念図である。
図7を参照して、基準電圧発生回路4が生成する書込基準電圧VREFの極性は、各サブフレーム内の各表示ラインごとに反転され、さらに、同一サブフレーム内において各ラインの極性は反転される。これにより、ラインごとに液晶表示素子の電圧の極性を分散することができる。
【0139】
したがって、サブフレームの切替わりに起因する表示輝度のリップル、すなわちフリッカがさらに低減される。図7においては、対向電極の電圧Vcに対して、書込基準電圧VREFを正にとる場合をプラス(+)、負にとる場合をマイナス(−)と表記している。なお、プラス(+)で表示された期間とマイナス(−)で表示された期間の各々において、書込基準電圧VREFと対向電極電圧Vcとの電圧差は常に等しい。
【0140】
このように、書込基準電圧VREFの対向電極電圧Vcに対する極性を各サブフレーム内における各表示ラインごとに反転させるとともに、サブフレーム間で各ライン間の極性を反転させる場合であっても、各基準電圧供給線8に対応して設けられたスイッチ12が、各ラインにおける画素電圧の書込を行なう期間、すなわち第2の走査線10の活性化期間を含む前後期間に導通して、書込基準電圧VREFを基準電圧供給線8に供給する。
【0141】
このように、書込基準電圧VREFをスイッチ12を介して各基準電圧供給線8に供給することにより、スイッチ12を設けずに基準電圧発生回路4から基準電圧供給線8の各々に書込基準電圧VREFを供給する場合に比べて、基準電圧発生回路4の容量性負荷が小さくなり、基準電圧発生回路4の回路規模を小さくすることができる。さらに、書込基準電圧VREFの極性を反転する際における、基準電圧供給線8の有する容量性負荷の充放電による消費電力を低減することができる。
【0142】
図8は、実施の形態1に従う液晶表示装置1aの表示輝度の変動を説明するための概念図である。
【0143】
図8(a)には、本発明の実施の形態に従う液晶表示装置1aにおける表示輝度の変動が、図8(b)においては、従来の液晶表示装置における表示輝度の変動が示される。
【0144】
図8(a)を参照して、本実施の形態に従う液晶表示装置1aにおいては、表示フレームレートが低い場合であっても、リフレッシュ・サブフレームにおいてリフレッシュ(更新)された画像を、ホールド・サブフレームにおいて繰返し再書込するので、表示輝度のリップル(フリッカ)周波数を、従来の液晶表示装置よりも高くすることが可能である。これにより、表示輝度のリップルΔLaが抑制される。特に、人間の視覚的特性を考慮すれば、サブフレームの周波数をおよそ60Hz程度またはそれ以上に設定するのが望ましい。また、表示フレームレートを下げた場合においても、各表示フレーム内における液晶表示素子の平均電圧は低下することがないので、表示コントラストも低下することがない。
【0145】
これに比べて、図8(b)に示す従来の液晶表示装置においては、低消費電力化を図るために表示フレーム期間を長くとって、表示フレームレートを低くすると、表示輝度のリップルΔLbは、大きくなってしまう。また、各表示フレーム期間内において、液晶表示素子の平均電圧が低下するので、表示コントラストも低下してしまう。
【0146】
図9は、液晶表示装置1aにおける列ドライバ回路17の消費電力を示す概念図である。
【0147】
既に説明したように、ホールド・サブフレームにおける液晶電圧の再書込は、各サブドットに設けられたデータ保持回路31aの保持するデータ電圧に基づいて実行されるので、各ホールド・サブフレームにおいては、列ドライバ回路17を停止させることができる。
【0148】
図9を参照して、このように列ドライバ回路17をリフレッシュ・サブフレームのみ動作するような間欠駆動を行って、ホールド・サブフレームにおいては、列ドライバ回路17の動的に電力を消費する部分の動作を停止させることができる。
【0149】
すなわち、1つの表示フレームを、N個(N:自然数)のサブフレームから構成する場合において、列ドライバ回路の消費電力Warは、下式で示される。
【0150】
War=(1/N)×Wr+((N−1)/N)×Wh
ここで、Wrは、リフレッシュ・サブフレーム期間における平均消費電力、すなわち動的消費電力と静的消費電力の和の平均を示し、Whは、ホールド・サブフレームにおける平均消費電力、すなわち静的消費電力の平均値を示すものとする。
【0151】
列ドライバ回路17をCMOS回路で構成すれば、静的消費電力は極めて小さくすることができるので、War≒(1/N)×Wrとなる。すなわち、列ドライバ回路17の間欠駆動を行なわない従来の液晶表示装置に比べて、列ドライバ回路の消費電力を、ほぼ1/Nに低減することができる。
【0152】
列ドライバ回路17の駆動周波数は、行ドライバ回路13の駆動周波数に比べるとはるかに高く、たとえば液晶表示部の水平画素数を100程度としても、前者が後者の約100倍に達する。このため、列ドライバ回路17の消費電力も、行ドライバ回路13に比べてはるかに高くなる。我々の実験によれば、縦横各100画素程度の場合において、液晶表示装置全体の消費電力の約50%程度が列ドライバ回路で消費されていることがわかっている。
【0153】
したがって、液晶表示装置1aのように、列ドライバ回路17を間欠駆動してその消費電力を低減することは、液晶表示装置全体の低消費電力化に大きな効果をもたらす。なお、実施の形態1においては、各表示フレームを1つのリフレッシュ・サブフレームと3つのホールド・サブフレームから構成して、合計4個(N=4)のサブフレームから構成するようにしたが、1つの表示フレームに含まれるホールド・サブフレームの個数は、各データ保持回路31aにおいてデータ保持ノードN1の保持電圧が、電圧印加回路31b内のn型TFT34もしくはp型TFT35のしきい値電圧を超えないように維持可能な範囲で任意に設定することが可能である。
【0154】
[液晶表示装置内における電源供給]
図10は、実施の形態1に従う液晶表示装置1aにおける行ドライバ回路13および列ドライバ回路17の消費電流を示す概念図である。
【0155】
上述したように、リフレッシュ・サブフレームにおいては、行ドライバ回路13および列ドライバ回路17の両方が動的な、すなわち周期的な動作を実行するのに対し、ホールド・サブフレームにおいては、液晶表示素子に対して画素電圧の再書込を実行するにも関わらず、列ドライバ回路17の動的な動作を停止することができる。
【0156】
リフレッシュ・サブフレームにおける消費電流ir+icは、行ドライバ回路13の動的および静的消費電流の和と、列ドライバ回路17の動的消費電流および静的消費電流の和との総和に相当する。一方、ホールド・サブフレームにおいては、列ドライバ回路17の動的な動作部分は停止するので、消費電流irは、行ドライバ回路13における動的諸費電流および静的消費電流の和と、列ドライバ回路17の静的消費電流の和との総和に相当する。列ドライバ回路17の動作周波数は、行ドライバ回路13の動作周波数よりも高く、さらに列ドライバ回路17の素子数は、行ドライバ回路13よりも多いため、列ドライバ回路の動的消費電流は、行ドライバの動的消費電流の数十倍程度となる。また、すでに説明したように、それぞれのドライバ回路をCMOS回路で構成すれば、静的消費電流は、動的消費電流に比較して、極めて小さな値に抑制される。
【0157】
このように、行ドライバ回路13および列ドライバ回路17の消費電流の合計は、表示フレーム期間内で大きく変動する。したがって、これらのドライバ回路に対する動作電源、すなわち動作電流を供給するための電源回路の設計が、液晶表示装置全体の低消費電力化において重要となる。
【0158】
従来の技術で説明したように、低消費電力化が要求される携帯機器用の電源として用いられるチャージポンプ回路について、リフレッシュ・サブフレームにおけるドライバ回路の消費電流に合せて能力設計を行うと、消費電流の小さいホールド・サブフレームにおいても自己消費電力の大きなチャージポンプ回路によって電源供給が実行されるため、電源効率の低下を招いて、液晶表示装置の消費電力が増大してしまう。
【0159】
一方、ホールド・サブフレームにおけるドライバ回路の消費電流または表示フレーム期間内におけるドライバ回路の平均消費電流に基づいてチャージポンプ回路の能力設定を行なうと、チャージポンプ回路の自己消費電力を抑制することができるものの、リフレッシュ・サブフレームにおける消費電流を十分に供給しきれず、動作電源電圧の低下や変動が生じてドライバ回路の動作が不安定になってしまうおそれがある。
【0160】
したがって、実施の形態1に従う液晶表示装置1aにおける電源供給は、各表示フレーム期間内において、ドライバ回路の消費電流が大きく変化することに対応して設計される。
【0161】
再び図1を参照して、液晶表示装置1aは、電源制御回路23と、電源回路24とをさらに備える。電源制御回路23は、表示モード切替回路3aからモード識別信号SRHを受けて、電源回路24の動作を制御する。電源回路24は、外部電源から入力電源電圧Viを受けて、行ドライバ回路13および列ドライバ回路17の動作電源電圧Vopを電源ノード25に生成する。行ドライバ回路13および列ドライバ回路17は、電源ノード25に供給される動作電源電圧Vopの供給を受けて動作する。行ドライバ回路13および列ドライバ回路17における消費電流、すなわちそれぞれの動作電流は、ivおよびihで示される。
【0162】
図11は、電源回路24の構成を示すブロック図である。
図11を参照して、電源回路24は、スイッチング制御回路50と、正電圧を生成するためのk個(k:自然数)のチャージポンプ回路51−1〜51−kおよびレギュレータ回路52−1〜52−kと、負電圧を出力するための(k+1)個のチャージポンプ回路53−0〜53−kおよびレギュレータ回路54−0〜54−kとを有する。
【0163】
チャージポンプ回路51−1〜51−kは、k段縦続接続されている。以降においては、正電圧を生成するためのチャージポンプ回路51−1〜51−kを総称して、単にチャージポンプ回路51とも称する。各チャージポンプ回路51は、入力電圧の約2倍の電圧を出力する。
【0164】
初段のチャージポンプ回路51−1は、入力電源電圧Viを受けて、約2倍の出力電圧+2・Viを生成する。2段目のチャージポンプ回路51−2は、チャージポンプ回路51−1が出力する出力電圧+2・Viを受けて、+4・Viを出力する。以降のチャージポンプ回路も同様に動作し、k段目のチャージポンプ回路51−kが出力する出力電圧は2k・Viになる。
【0165】
レギュレータ回路52−1〜52−kは、チャージポンプ回路51−1〜51−kに対応してそれぞれ配置される。レギュレータ回路52−1〜52−kは、対応するチャージポンプ回路の出力電圧を必要に応じて降圧し、安定した動作電源電圧として出力する。レギュレータ回路52−1〜52−kがそれぞれ出力する動作電源電圧は、+Vo1〜+Vokでそれぞれ示される。
【0166】
各チャージポンプ回路51には、スイッチング制御回路50からスイッチングパルスPa,Pbと、それぞれの反転パルス/Paおよび/Pbが与えられる。
【0167】
図12は、正電圧を出力するためのチャージポンプ回路51の構成を示す回路図である。
【0168】
図12を参照して、チャージポンプ回路51は2つのチャージポンプユニット60aおよび60bと、スイッチ71とを有する。
【0169】
チャージポンプ60aは、図23(a)において説明したチャージポンプ回路300aと同様の構成を有し、コンデンサ61a,62aと、pチャネルトランジスタ63a,64a,65aと、nチャネルトランジスタ66aと、パルスドライバ67a,68a,69a,70aとを有する。チャージポンプ回路51への入力電圧Vniは、初段のチャージポンプ回路51−1においては入力電源電圧Viであり、以降のチャージポンプ回路においては、前段のチャージポンプ回路の出力電圧に相当する。
【0170】
pチャネルトランジスタ63aおよび64aは、入力電圧Vniが入力されるノードN3と、チャージポンプユニット60aの出力ノードに相当するノードN4との間に直列に接続される。
【0171】
pチャネルトランジスタ65aおよびnチャネルトランジスタ66aは、ノードN3と接地電圧GNDを供給する接地ノードN5との間に直列に結合される。パルスドライバ67a、69aおよび70aは、スイッチング制御回路50からのスイッチングパルスPaを、pチャネルトランジスタ63a、64aおよびnチャネルトランジスタ66aのゲートにそれぞれ伝達する。
【0172】
パルスドライバ68aは、スイッチングパルスPaの位相を反転させたスイッチングパルス/Paをpチャネルトランジスタ64aのゲートに伝達する。コンデンサ61aは、pチャネルトランジスタ64aおよび65aと並列に接続される。コンデンサ62aは、ノードN3とノードN4との間に結合される。
【0173】
チャージポンプユニット60aにおいては、スイッチングパルスPaおよびその反転パルス/Paに基づいて、スイッチングパルスPaがHレベルに設定される、スイッチング周期の前半期間においては、パルスドライバ67a〜70aを介して、pチャネルトランジスタ64aおよびnチャネルトランジスタ66aがオンし、pチャネルトランジスタ63aおよび55aがオフされる。これに伴い、コンデンサ61aは、入力電圧Vniまで充電される。また、スイッチングパルスPaがLレベルに設定される、スイッチング周期の後半期間においては、pチャネルトランジスタ64aおよびnチャネルトランジスタ66aがオフされて、pチャネルトランジスタ63aおよび65aがオンする。これに応じて、コンデンサ61aに充電された電圧は、入力電圧Vniだけシフトし、コンデンサ61aに充電された電荷がコンデンサ62aに移動する。
【0174】
このようなスイッチング動作を繰返すことによって、ノードN4には、ノードN3に入力される入力電圧Vniの概ね2倍の出力電圧2・Vniが生成される。
【0175】
チャージポンプユニット60bは、チャージポンプユニット60aと同様の構成を有し、トランジスタ63a〜66aにそれぞれ相当するトランジスタ63b〜66bと、コンデンサ61aおよび62aにそれぞれ相当するコンデンサ61bおよび62bと、パルスドライバ67a〜70aにそれぞれ相当するパルスドライバ67b〜70bとを有する。
【0176】
チャージポンプユニット60bは、スイッチング制御回路50からのスイッチングパルスPbおよびその反転パルス/Pbに基いてチャージポンプユニット60aと同様のスイッチング動作を実行して、入力電圧Vniの概ね2倍の出力電圧2・VniをノードN6に生成出力する。
【0177】
チャージポンプユニット60aにおいては、リフレッシュ・サブフレームにおける大きな消費電流(ir+ic)に対応した電流供給能力を考慮して、十分低いオン抵抗となるように、トランジスタ63a〜66aのトランジスタサイズを比較的大きく設計する。一方、チャージポンプユニット60bにおいては、ホールド・サブフレームにおける小さな消費電流icを供給するのに十分な程度の比較的高いオン抵抗となるように、トランジスタ63b〜66bのトランジスタサイズは、トランジスタ63a〜66aと比較して、小さく設計される。この結果、チャージポンプユニット60aは、十分な電流供給能力をもつ一方で自己消費電力がこれに応じて比較的大きくなる。一方、チャージポンプユニット60bは、電流供給能力は小さいものの自己消費電力もこれに応じて抑制される。
【0178】
スイッチング制御回路50は、モード識別信号SRHに基づいて、表示モードがリフレッシュ・モードおよびホールド・モードのいずれであるかを判断して、スイッチングパルスPaおよびPbとそれぞれの反転パルス/Paおよび/Pbを生成する。
【0179】
スイッチ71は、スイッチ切替信号SCPのレベルに応じて、ノードN4およびN6のいずれか一方を、チャージポンプ回路51の出力ノードNp1と選択的に結合する。
【0180】
図13は、スイッチング制御回路によるスイッチングパルスの生成を説明するタイミングチャートである。
【0181】
スイッチング制御回路50は、モード識別信号SRHに基づいて、リフレッシュ・サブフレームにおいては、液晶パネルの表示タイミングと同期した100kHz程度の内部クロックCLKに基づいて、スイッチングパルスPaおよび/Paを生成する。一方、スイッチングパルスPbおよびその反転パルス/Pbの生成は停止されて、これらのクロックの信号レベルは、HレベルおよびLレベルにそれぞれ固定される。この結果、チャージポンプユニット60aにおけるスイッチング動作が実行されて、ノードN4に出力電圧2・Vniが生成される一方で、チャージポンプユニット60bの動作は停止される。
【0182】
一方、ホールド・サブフレームにおいては、スイッチング制御回路50は、内部クロックCLKに基づいて、スイッチングパルスPbおよび/Pbを生成する。一方、スイッチングパルスPaおよびその反転パルス/Paの生成は停止されて、これらのクロックの信号レベルは、HレベルおよびLレベルにそれぞれ固定される。この結果、チャージポンプユニット60bにおけるスイッチング動作が実行されて、ノードN6に出力電圧2・Vniが生成される一方で、チャージポンプユニット60aの動作は停止される。
【0183】
また、電源制御回路23によって出力されるスイッチ切替信号SCPは、リフレッシュ・サブフレームにおいてはHレベルに設定され、ホールド・サブフレームにおいては、Lレベルに設定される。
【0184】
再び図12を参照して、スイッチ71は、スイッチ切替信号SCPがHレベルに設定されるリフレッシュ・サブフレームにおいては、ノードN4を出力ノードNp1と接続し、ホールド・サブフレームにおいては、ノードN6と出力ノードNp1とを接続する。
【0185】
リフレッシュ・サブフレームにおいては、チャージポンプユニット60a中の低いオン抵抗を有するトランジスタ63a〜66aのスイッチング動作によって、出力ノードNp1に出力電圧2・Vniが生成される。したがって、リフレッシュ・サブフレームにおける比較的大きな消費電流を高い電源効率で供給できる。
【0186】
これに対して、ホールド・サブフレームにおいては、チャージポンプユニット60b中のトランジスタサイズが小さくゲート容量が抑制されたトランジスタ63b〜66bのスイッチング動作によって、出力ノードNp1に出力電圧2・Vniが生成される。したがって、チャージポンプユニット60aの自己消費電力はほとんど無視できるレベルとなる。
【0187】
このように、必要な動作電流が異なるリフレッシュ・サブフレームとホールド・サブフレームのそれぞれにおいて、動作電流に応じたオン抵抗を有するトランジスタのスイッチング動作によって、動作電源を供給する構成とするので、それぞれのサブフレームにおいて必要な動作電流を十分に供給して動作電源電圧Vopの変動を防止するとともに、チャージポンプ回路51全体でのにおける自己消費電力を抑制することができる。これにより、液晶表示装置全体の消費電力の低減が可能となる。
【0188】
再び図11を参照して、電源回路24は、外部電源から入力された入力電源電圧Viを反転するためのチャージポンプ回路53−0と、チャージポンプ回路51−1〜51−kの出力電圧をそれぞれ反転して負電圧を生成するためのチャージポンプ回路53−1〜53−kと、チャージポンプ回路53−0〜53−kにそれぞれ対応して設けられるレギュレータ回路54−0〜54−kをさらに含む。以降においては、負電圧を生成するためのチャージポンプ回路53−0〜53−kを総称して、単にチャージポンプ回路53とも称する。各チャージポンプ回路51は、入力電圧の約−1倍の電圧を出力する。
【0189】
チャージポンプ回路53−1は、チャージポンプ回路51−1の出力電圧+2・Viを反転して、−2・Viを生成する。また、チャージポンプ回路53−kは、チャージポンプ回路51−kの出力電圧である2k・Viを反転して、−2k・Viを出力する。
【0190】
レギュレータ回路54−0〜54−kは、チャージポンプ回路53−0〜53−kに対応してそれぞれ設けられ、対応するチャージポンプ回路53が出力する負電圧に基づいて、安定的な負電圧の動作電源電圧−Vo0〜−Vokをそれぞれ出力する。すなわち、レギュレータ回路52−1〜52−kおよび54−0〜54−kのそれぞれが出力する動作電源電圧のうちのいずれかを、行ドライバ回路13および列ドライバ回路17の動作電源電圧Vopとして、図1に示した電源ノード25に供給する。
【0191】
図14は、負電圧を供給するチャージポンプ回路53の構成を示す回路図である。
【0192】
図14を参照して、チャージポンプ回路53は、チャージポンプユニット80aおよび80bと、スイッチ91とを有する。
【0193】
チャージポンプユニット80aは、図23(b)において説明したチャージポンプ回路300bと同様の構成を有し、コンデンサ81a,82aと、pチャネルトランジスタ83aと、nチャネルトランジスタ84a,85a,86と、パルスドライバ87a,88a,89a,90aとを有する。チャージポンプ回路53への入力電圧Vniは、初段のチャージポンプ回路53−0においては入力電源電圧Viであり、以降のチャージポンプ回路53−1〜53−kにおいては、チャージポンプ回路51−1〜53−kのそれぞれの出力電圧に相当する。
【0194】
pチャネルトランジスタ83aおよびnチャネルトランジスタ84aは、入力電圧Vniが入力されるノードN7と、接地ノードN8との間に直列に接続される。nチャネルトランジスタ85aおよび86aは、接地ノードN8とチャージポンプユニット80aの出力ノードに相当するノードN9との間に直列に結合される。
【0195】
パルスドライバ87aおよび89aは、スイッチング制御回路50からのスイッチングパルスPaを、pチャネルトランジスタ83aおよびnチャネルトランジスタ85aのゲートにそれぞれ伝達する。パルスドライバ88aおよび90aは、スイッチングパルスPaの位相を反転させたスイッチングパルス/Paをnチャネルトランジスタ84aおよび86aのゲートにそれぞれ伝達する。コンデンサ81aは、nチャネルトランジスタ84aおよび85aと並列に接続される。コンデンサ62aは、接地ノードN8とノードN9との間に結合される。
【0196】
チャージポンプユニット80aにおいては、スイッチングパルスPaおよびその反転パルス/Paに基づいて、スイッチングパルスPaがHレベルに設定される、スイッチング周期の前半期間においては、パルスドライバ87a〜90aを介して、pチャネルトランジスタ83aおよびnチャネルトランジスタ85aがオンし、nチャネルトランジスタ84aおよび86aがオフされる。これに伴い、コンデンサ81aは、入力電圧Vniまで充電される。
【0197】
また、スイッチングパルスPaがLレベルに設定される、スイッチング周期の後半期間においては、pチャネルトランジスタ83aおよびnチャネルトランジスタ85aがオフされて、nチャネルトランジスタ84aおよび86aがオンする。これに応じて、コンデンサ61aに充電された電圧は、−Vniだけシフトし、コンデンサ81aに充電された電荷がコンデンサ82aに移動する。
【0198】
このようなスイッチング動作を繰り返すことによって、入力電圧Vniの概ね−1倍の出力電圧−VniがノードN9に生成される。
【0199】
チャージポンプユニット80bは、チャージポンプユニット80aと同様の構成を有し、トランジスタ83a〜86aにそれぞれ相当するトランジスタ83b〜86bと、コンデンサ81aおよび82aにそれぞれ相当するコンデンサ81bおよび82bと、パルスドライバ87a〜90aにそれぞれ相当するパルスドライバ87b〜90bとを有する。
【0200】
チャージポンプユニット80bは、スイッチングパルスPbおよびその反転パルス/Pbに基いてチャージポンプユニット80aと同様のスイッチング動作を実行して、入力電圧Vniの概ね−1倍の出力電圧−VniをノードN10に生成出力する。
【0201】
スイッチ91は、スイッチ71と同様に動作して、スイッチ切替信号SCPのレベルに応じて、ノードN9およびN10いずれか一方を、チャージポンプ回路53の出力ノードNp2と選択的に結合する。
【0202】
スイッチングパルスPa,Pb、反転パルス/Pa,/Pbおよびスイッチ切替信号SCPは、チャージポンプユニット60aおよび60bと共通であるので、詳細な説明は繰り返さない。
【0203】
チャージポンプユニット80aにおいては、チャージポンプユニット60aと同様に、トランジスタ83a〜86aのトランジスタサイズは比較的大きく設計される。一方、チャージポンプユニット80bにおいては、チャージポンプユニット60bと同様に、トランジスタ83b〜86bのトランジスタサイズは、トランジスタ83a〜86aと比較して小さく設計される。この結果、チャージポンプユニット80aは、十分な電流供給能力をもつ一方で自己消費電力がこれに応じて比較的大きくなる。一方、チャージポンプユニット60bは、電流供給能力は小さいものの自己消費電力もこれに応じて抑制される。
【0204】
このような構成とすることにより、必要な動作電流が異なるリフレッシュ・サブフレームとホールド・サブフレームのそれぞれにおいて、動作電流に応じたオン抵抗を有するトランジスタのスイッチング動作によって動作電源を供給することができる。したがって、負電圧の供給についても、それぞれのサブフレームにおいて必要な動作電流を十分に供給して動作電源電圧Vopの変動を防止するとともに、チャージポンプ回路53全体での自己消費電力を抑制することができる。
【0205】
このようにして、単一の入力電源電圧Viに基づいて、さまざまなレベルの動作電圧を生成することができる。さらに、動作電流の大きいリフレッシュ・サブフレームと、動作電流の小さいホールド・サブフレームとのそれぞれにおいて、電流供給能力は高いが自己消費電力も大きいチャージポンプユニット60aおよび80aと、電流供給能力は低いが自己消費電力は小さいチャージポンプユニット60bおよび80bとを切替えて動作させることによって、電源回路24の自己消費電力を抑制することができ、液晶表示装置全体の低消費電力化を図ることができる。
【0206】
なお、図11においては、k段に縦続接続されたチャージポンプ回路51−1〜51−kのそれぞれに対応して、レギュレータ回路52−1〜52−kを配する構成を示したが、液晶表示装置1aの内部回路に対して、動作電圧として供給する必要がない範囲の電圧レベルに対応する部分については、レギュレータ回路を設けることは不要である。
【0207】
また、動作電源電圧の安定性がそれほど要求されない内部回路に対しては、レギュレータ回路の設置を省略して、チャージポンプ回路の出力を直接供給することもできる。同様に、チャージポンプ回路53−0〜53−kおよび対応するレギュレータ回路54−0〜54−kの配置についても、液晶表示装置内で必要とされる動作電源電圧のレベルに応じて、適宜その配置を省略することが可能である。
【0208】
さらに、サブフレームの種類に応じて、スイッチング動作が停止されるチャージポンプユニット中のトランジスタを強制的に押させて、これらによるリーク電流が極めて低く設定できる場合には、スイッチ71の構成を削除することができる。図14に示した負電圧を発生するためのチャージポンプ回路53の構成においても同様である。
【0209】
また、電源回路24において、各レギュレータ回路を、チャージポンプ回路の後段に接続する構成を示したが、レギュレータ回路をチャージポンプ回路の前段に接続する構成とすることも可能である。
【0210】
[実施の形態1の変形例]
図15は、実施の形態1の変形例に従うチャージポンプ回路の構成を示す回路図である。図15においては、正電圧を発生するためのチャージポンプ回路の構成が代表的に示される。
【0211】
図15を参照して、実施の形態1の変形例に従うチャージポンプ回路51´は、図12に示した実施の形態1に従うチャージポンプ回路51の構成と比較して、スイッチ71の配置が省略される点で異なる。したがって、出力ノードNp1は、チャージポンプユニット60aの出力ノードN4およびチャージポンプユニット60bの出力ノードN6の両方と直接接続される。チャージポンプ回路51´のその他の部分の構成は、実施の形態1に従うチャージポンプ回路51と同様である。さらに、実施の形態1の変形例においては、スイッチング制御回路50によるスイッチングパルスの生成が、実施の形態1と異なる。
【0212】
図16は、実施の形態1の変形例に従うスイッチングパルスの生成を示すタイミングチャートである。
【0213】
図16を参照して、リフレッシュ・サブフレームにおいては、スイッチング制御回路50は、スイッチングパルスPaおよびPbの両方を、内部クロックCLKに基づく一定周期で生成する。
【0214】
一方、ホールド・サブフレームにおいては、スイッチング制御回路50は、チャージポンプユニット60bに供給されるスイッチングパルスPbのみを生成して、チャージポンプユニット60aに供給されるスイッチングパルスPaの生成を停止する。
【0215】
したがって、リフレッシュ・サブフレームにおいては、チャージポンプユニット60aおよび60bの両方がスイッチング動作を実行して、出力電圧2・Vniを生成する。一方、ホールド・サブフレームにおいては、チャージポンプユニット60bのみが出力電圧2・Vniを生成して、チャージポンプユニット60aにおけるスイッチング動作は停止される。
【0216】
チャージポンプユニット60bを構成するトランジスタ63b〜66bのオン抵抗、すなわちトランジスタサイズは、ホールド・サブフレームにおける消費電流(図10におけるドライバ回路の消費電流ic)に対応して設計される。一方、チャージポンプユニット60aを構成するトランジスタ63a〜66aのオン抵抗、すなわちトランジスタサイズは、リフレッシュ・サブフレームにおける消費電流とホールド・サブフレームにおける消費電流との差、すなわち図10における消費電流irに対応して設計される。
【0217】
負電圧を出力するためのチャージポンプ回路の各々についても、図14の構成において、スイッチ91を省略するとともに、図16に示されるスイッチングパルスPaおよびPbを用いて、チャージポンプユニット80aおよび80bをそれぞれ動作させる構成とすることにより、図15に示される正電圧を生成するためのチャージポンプ回路の各々と同様の動作を実行することができる。
【0218】
このような構成とすることにより、実施の形態1と同様に、消費電流が異なるリフレッシュ・サブフレームとホールド・サブフレームとのそれぞれにおいて、消費電流に応じた適正な量の動作電流を供給するとともに、チャージポンプ回路における自己消費電力を、必要とされる動作電流レベルに合せて抑制することができる。したがって、実施の形態1の場合と同様に、電源回路24の自己消費電力を抑制して、液晶表示装置1a全体の消費電力の低消費電力化が可能となる。
【0219】
[実施の形態2]
実施の形態1およびその変形においては、リフレッシュ・サブフレームとホールド・サブフレームとのいずれであるかを指定するモード識別信号SRHに基づいて、電源回路24中における各チャージポンプ回路の動作をフィードフォワード的に制御した。
【0220】
実施の形態2においては、電源回路24によって生成される動作電源電圧の変動や、動作電流の変動に応じて、電源回路24の動作をフィードバック制御する構成について説明する。
【0221】
図17は、実施の形態2に従うチャージポンプ回路の構成を示す回路図である。図17には、正電圧を発生するためのチャージポンプ回路の構成が代表的に示される。
【0222】
図17を参照して、実施の形態2に従うチャージポンプ回路51″は、図12に示される実施の形態1に従うチャージポンプ回路51の構成と比較して、出力ノードNp1の電圧を検出するための検出部95をさらに備える点で異なる。
【0223】
検出部95は、出力ノードNp1の電圧について、基準(2・Vni)からの所定レベル以上の上昇および所定レベル以上の下降を検出する。たとえば、検出部95は、出力ノードNp1の電圧レベルが所定レベル以上上昇した場合には検出信号Drを活性化し、出力ノードNp1の電圧レベルが所定レベル以上下降した場合には検出信号Ddを活性化する。チャージポンプ回路51″のその他の部分の構成は、実施の形態1に従うチャージポンプ回路51と同様である。
【0224】
電源制御回路23は、検出部95の検出結果、すなわち検出信号DrおよびDdに基づいて、スイッチ切替信号SCPを設定するとともに、スイッチング制御回路50におけるスイッチングパルスPaおよびPbの生成パターンの切替を指示する。
【0225】
具体的には、電源制御回路23は、検出部95によって、出力ノードNp1の電圧レベルが所定レベルを超えて上昇したことを示す検出信号Drが活性化された場合には、切替信号SCPの生成およびスイッチングパルスPaおよびPbの生成の指示を、図13におけるホールド・サブフレームに対応するパターンに強制的に設定する。これは、チャージポンプ回路の供給電流に比較して消費電流が小さいため、出力電圧が上昇している現象を回避するためである。
【0226】
一方、検出部95によって、出力ノードNp1の電圧レベルが所定レベルを超えて下降したことを示す検出信号Ddが活性化された場合には、切替信号SCPの生成およびスイッチングパルスPaおよびPbの生成の指示を、図13におけるリフレッシュ・サブフレームに対応するパターンに強制的に設定する。これは、消費電流に比較してチャージポンプ回路の供給電流が不足しているため、出力電圧が下降している現象を回避するためである。
【0227】
検出信号DrおよびDdが活性化されていない状態、すなわち出力電圧が所定範囲内に収まっている場合には、検出部95は、現状における、切替信号SCPおよびスイッチングパルスPaおよびPbの生成パターンを維持する。
【0228】
このような構成とすることにより、各チャージポンプ回路の供給電流が、ドライバ回路の消費電流と比較して過大もしくは過小となっていないかを検出することによって、適正な供給電流量を設定するとともに、自己消費電力を抑制することができる。
【0229】
なお、検出部95においては出力電圧の検出のみを実行して、検出信号Dr,Ddの活性化を判断する機能部分は、スイッチング制御回路50および電源制御回路23に配置する構成とすることも可能である。
【0230】
図17においては、正電圧を生成するためのチャージポンプ回路の構成について説明したが、図14に示される負電圧を発生するためのチャージポンプ回路に対しても、同様の検出部95を、出力ノードNp2に対応して配置し、電源制御回路23の動作を同様に設定することによって、負電圧の供給に関しても、同様の電流供給を実行することが可能である。
【0231】
また、図16に示した実施の形態1の変形例に従うチャージポンプ回路の構成に対しても、同様の検出部95を設けることにより、各チャージポンプ回路の出力電圧をフィードバックして、チャージポンプユニットの動作切替を実行する構成とすることもできる。
【0232】
[実施の形態2の変形例]
図18は、実施の形態2の変形例に従う液晶表示装置1bの全体構成を示す概略ブロック図である。
【0233】
図18を参照して、実施の形態2の変形例に従う液晶表示装置1bは、図1に示される実施の形態1に従う液晶表示装置1aの構成と比較して、行ドライバ回路13および列ドライバ回路17に対して、動作電源電圧Vopを供給するための電源ノード25の電圧もしくは電流を検出するための検出部97をさらに備える点で異なる。検出部97は、図17に示した検出部95と同様の機能を有する。その他の部分の構成については、液晶表示装置1aと同様であるので詳細な説明は繰返さない。
【0234】
このように、電源ノード25に対して検出部97を設けることにより、ドライバ回路の動作電流に相当する消費電流(ih+iv)、もしくは消費電流による動作電源電圧Vopの変動を直接検出して、検出結果に応じて電源回路24の電流供給能力および自己消費電力を、実施の形態1もしくはその変形例に従って、消費電流の大・小に対応して適切に設定することができる。
【0235】
[実施の形態3]
以上述べたように、実施の形態1、2およびこれらの変形例に従う液晶表示装置は、表示品位を低下させることなく低消費電力動作が可能である。したがって、このような液晶表示装置は、携帯電話機や携帯情報端末機器等のバッテリ駆動機器に適している。
【0236】
図19は、本発明の実施の形態3に従う携帯電話機100の構成を示す概念図である。
【0237】
図19を参照して、携帯電話機100は、実施の形態1に従う液晶表示装置1aの液晶表示部5を表示画面として備える。液晶表示装置1aの構成の詳細については既に説明したとおりであるので繰返さない。これにより、表示品位の低下を防止して、低消費電力動作が可能な液晶表示装置を、電源回路の自己消費電力を抑制して駆動することができるので、携帯電話機に要求される高品位表示化と低消費電力化とにマッチした構成とすることができる。
【0238】
図20は、本発明の実施の形態3に従う携帯情報端末機器110の構成を示す概念図である。
【0239】
図20を参照して、携帯情報端末機器110は、実施の形態1に従う液晶表示装置1aの液晶表示部5を表示画面として備える。これにより、携帯情報端末機器110は、携帯電話機100と同様に、高品位表示化と低消費電力化とを図ることが可能となる。
【0240】
また、これらの携帯電話機100および携帯情報端末機器110の液晶表示部として、実施の形態1の変形例、実施の形態2および実施の形態2の変形例に従う構成の液晶表示装置を適用することも可能である。
【0241】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0242】
【発明の効果】
請求項1、2および9に記載の液晶表示装置は、第2の表示モードにおいて、一旦データ保持回路に取込まれて保持された表示データに基づいて、電位印加回路によって書込基準電位もしくは共通電位のいずれを画素電極に対して再書込みできるので、表示品位を低下させることなく、第2のドライブ回路を間欠駆動して低消費電力化を図ることができる。さらに、第1および第2の表示モードのそれぞれにおいて、第1および第2のドライバ回路で必要な動作電流に応じた適正な電流供給能力および自己消費電力のチャージポンプユニットを選択的に動作させて電源供給を実行できるので、電源回路の自己消費電力を抑制して、液晶表示装置全体の消費電力をさらに抑制できる。
【0243】
請求項3および4に記載の液晶表示装置は、第1および第2の表示モードの切替に応じてフィードフォワード的にチャージポンプユニットの選択を制御して、請求項1記載の液晶表示装置が奏する効果を享受することができる。
【0244】
請求項5から8に記載の液晶表示装置は、電源回路から供給される動作電源電圧もしくは動作電流をフィードバックしてチャージポンプユニットの選択を制御することによって、請求項1記載の液晶表示装置が奏する効果を享受することができる。
【0245】
請求項10および11記載の液晶表示装置は、請求項1記載の液晶表示装置が奏する効果に加えて、階調表示に基づいてカラー画像を表示することができる。
【0246】
請求項12記載の携帯電話機は、第2の表示モードにおいて、一旦データ保持回路に取込まれて保持された表示データに基づいて、電位印加回路によって書込基準電位もしくは共通電位のいずれを画素電極に対して再書込みを実行することにより、第2のドライブ回路を間欠駆動が可能な液晶表示装置によって画面表示を実行する。また、第1および第2の表示モードのそれぞれにおいて、第1および第2のドライバ回路で必要な動作電流に応じた適正な電流供給能力および自己消費電力のチャージポンプユニットを選択的に動作させて電源供給を実行できるので、電源回路の自己消費電力を抑制して、液晶表示装置の消費電力をさらに抑制できるので、高品位表示化と低消費電力化とを図ることができる。
【0247】
請求項13記載の携帯情報端末機器は、第2の表示モードにおいて、一旦データ保持回路に取込まれて保持された表示データに基づいて、電位印加回路によって書込基準電位もしくは共通電位のいずれを画素電極に対して再書込みを実行することにより、第2のドライブ回路を間欠駆動が可能な液晶表示装置によって画面表示を実行する。また、第1および第2の表示モードのそれぞれにおいて、第1および第2のドライバ回路で必要な動作電流に応じた適正な電流供給能力および自己消費電力のチャージポンプユニットを選択的に動作させて電源供給を実行できるので、電源回路の自己消費電力を抑制して、液晶表示装置の消費電力をさらに抑制できるので、高品位表示化と低消費電力化とを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に従う液晶表示装置の全体構成を示す概略ブロック図である。
【図2】 各画素の構成を説明する概念図である。
【図3】 各サブドットに対応して設けられる液晶駆動回路の構成を示す回路図である。
【図4】 液晶表示素子に印加される液晶電圧と反射光強度との関係を示す概念図である。
【図5】 実施の形態1に従う液晶表示装置のリフレッシュ・モードにおける全体動作を説明するタイミングチャートである。
【図6】 実施の形態1に従う液晶表示装置のホールド・モードにおける全体動作を説明するタイミングチャートである。
【図7】 書込基準電圧VREFの極性を説明する概念図である。
【図8】 実施の形態1に従う液晶表示装置における表示輝度の変動を説明するための概念図である。
【図9】 実施の形態1に従う液晶表示装置における列ドライバ回路の消費電力を示す概念図である。
【図10】 実施の形態1に従う液晶表示装置における行ドライバ回路および列ドライバ回路の消費電流を示す概念図である。
【図11】 図1に示される電源回路の構成を示すブロック図である。
【図12】 正電圧を出力するためのチャージポンプ回路の構成を示す回路図である。
【図13】 スイッチング制御回路によるスイッチングパルスの生成を説明するタイミングチャートである。
【図14】 負電圧を出力するチャージポンプ回路53の構成を示す回路図である。
【図15】 実施の形態1の変形例に従うチャージポンプ回路の構成を示す回路図である。
【図16】 実施の形態1の変形例に従うスイッチングパルスの生成を示すタイミングチャートである。
【図17】 実施の形態2に従うチャージポンプ回路の構成を示す回路図である。
【図18】 実施の形態2の変形例に従う液晶表示装置の全体構成を示す概略ブロック図である。
【図19】 本発明の実施の形態3に従う携帯電話機の構成を示す概念図である。
【図20】 本発明の実施の形態3に従う携帯情報端末機器の構成を示す概念図である。
【図21】 従来の液晶表示装置の構成を説明する概略ブロック図である。
【図22】 図21に示される各ドットごとに配置される液晶駆動回路の構成を示す回路図である。
【図23】 チャージポンプ回路の構成例を説明する回路図である。
【符号の説明】
3a 表示モード切替回路、3b ドライバ制御回路、4 基準電圧発生回路、5 液晶表示部、6 画素、7 データ線、8 基準電圧供給線、9 第1の走査線、10 第2の走査線、11 共通電圧供給線、12,71,91 スイッチ、13 行ドライバ回路、17 列ドライバ回路、23 電源制御回路、24 電源回路、25 電源ノード、30 液晶駆動回路、31a データ保持回路、31b 電圧印加回路、37 液晶表示素子、50 スイッチング制御回路、51,51´,51″,53 チャージポンプ回路、52,54 レギュレータ回路、60a,60b,80a,80b チャージポンプユニット、95,97 検出部、Pa,Pb スイッチングパルス、Nlc 画素電極ノード、Np対向電極ノード、SRH モード識別信号、VCOM 共通電圧、VREF 書込基準電圧、Vc 対向電極電圧。

Claims (13)

  1. 表示フレームごとに画面の表示を更新可能な液晶表示装置であって、
    マトリクス状に配置される複数の単位表示ドット画素を有する液晶表示部を備え、
    前記複数の単位表示ドットの各々は、印加される電圧に応じて光学応答が変化する液晶表示素子を有し、
    前記複数の単位表示ドットを走査するための第1のドライブ回路と、
    前記複数の単位表示ドットのうちの、前記第1のドライブ回路によって走査の対象となった少なくとも1つの単位表示ドットに対して、前記画面に対応する表示データを供給するための第2のドライブ回路と、
    前記複数の単位表示ドットにそれぞれ対応して設けられ、各々が、第1の表示モードにおいて、対応する単位表示ドットが走査の対象となった場合に、前記第2のドライブ回路から供給される前記表示データを受けて保持するための複数のデータ保持回路と、
    前記複数の単位表示ドットにそれぞれ対応して設けられ、各々が、前記第1の表示モードおよび第2の表示モードにおいて、対応する単位表示ドットが走査の対象となった場合に、前記データ保持回路に保持された前記表示データに応じて、第1および第2の所定電圧のいずれか一方を対応する液晶表示素子に印加するための複数の電圧印加回路と、
    前記第1および第2のドライブ回路に動作電圧を供給するための、電流供給能力がそれぞれ異なる複数のチャージポンプユニットを含む電源回路と、
    表示モードに応じて、前記複数のチャージポンプユニットを選択的に動作させるための電源制御回路とをさらに備え、
    前記表示フレームは、前記第1の表示モードで画面表示を実行する第1のサブフレームと、前記第2の表示モードで画面表示を実行する第2のサブフレームとから構成され、
    各前記チャージポンプユニットの自己消費電力は、前記電流供給能力の増加に応じて増大する、液晶表示装置。
  2. 前記電源制御回路は、前記表示モードが前記第1および第2の表示モードのいずれであるかに基づいて、前記複数のチャージポンプユニットのうちの動作対象となる少なくとも1つに対して、所定周波数の動作クロックを供給する、請求項1記載の液晶表示装置。
  3. 前記電源回路は、
    前記第1の表示モードにおける消費電流に対応する電流供給能力を有する第1のチャージポンプユニットと、
    前記第2の表示モードにおける消費電流に対応する電流供給能力を有する第2のチャージポンプユニットと、
    前記電源制御回路に指示されて、前記第1および第2のチャージポンプユニットの一方と前記動作電圧を供給するノードとを結合するためのスイッチ回路とを有し、
    前記電源制御回路は、前記第1および第2の表示モードのそれぞれにおいて、前記第1および第2のチャージポンプユニットのそれぞれを相補的に動作させる、請求項1記載の液晶表示装置。
  4. 前記電源回路は、
    前記第1および第2の表示モードのそれぞれにおける消費電流の差に対応した電流供給能力を有する第1のチャージポンプユニットと、
    前記第2の表示モードにおける消費電流に対応する電流供給能力を有する第2のチャージポンプユニットと、
    前記第1および第2のチャージポンプユニットの出力を受けて、動作電圧を供給する出力ノードとを有し、
    前記電源制御回路は、前記第1の表示モードにおいて前記第1および第2のチャージポンプユニットの両方を動作させるとともに、前記第2の表示モードにおいて前記第2のチャージポンプユニットのみを動作させる、請求項1記載の液晶表示装置。
  5. 前記電源回路が出力する前記動作電圧を検出するための検出部をさらに備え、
    前記電源制御回路は、前記検出部による検出結果に基づいて、前記複数のチャージポンプユニットのうちの動作対象となる少なくとも1つに対して、所定周波数を有する動作クロックを供給する、請求項1記載の液晶表示装置。
  6. 前記電源回路から供給される動作電流を検出するための検出部をさらに備え、
    前記電源制御回路は、前記検出部による検出結果に基づいて、前記複数のチャージポンプユニットのうちの動作対象となる少なくとも1つに対して、所定周波数を有する動作クロックを供給する、請求項1記載の液晶表示装置。
  7. 前記電源回路は、
    前記第1の表示モードにおける消費電流に対応する電流供給能力を有する第1のチャージポンプユニットと、
    前記第2の表示モードにおける消費電流に対応する電流供給能力を有する第2のチャージポンプユニットと、
    前記電源制御回路に指示されて、前記第1および第2のチャージポンプユニットの一方と前記動作電圧を供給するノードとを結合するためのスイッチ回路とを有し、
    前記電源制御回路は、前記第1および第2のチャージポンプユニットのうちの前記検出結果に応じた一方に対して前記動作クロックを供給する、請求項5または6記載の液晶表示装置。
  8. 前記電源回路は、
    前記第1および第2の表示モードのそれぞれにおける消費電流の差に対応した電流供給能力を有する第1のチャージポンプユニットと、
    前記第2の表示モードにおける消費電流に対応する電流供給能力を有する第2のチャージポンプユニットと、
    前記第1および第2のチャージポンプユニットの出力を受けて、動作電圧を供給する出力ノードとを有し、
    前記電源制御回路は、前記検出結果に応じて、前記第1および第2のチャージポンプユニットの両方もしくは、前記第2のチャージポンプユニットのみに対して、前記動作クロックを供給する、請求項5または6記載の液晶表示装置。
  9. 前記液晶表示素子は、前記第1および第2の所定電圧がそれぞれ印加された場合において、最大輝度および最小輝度をそれぞれ表示する、請求項1記載の液晶表示装置。
  10. 前記液晶表示部は、行列状に配置される、各々が所定数の単位表示ドットによって構成される複数の画素を含み、
    前記複数の画素の各々は、3原色のぞれぞれを階調表示するための3つの原色ドットを有し、
    各前記原色ドットは、同数ずつの単位表示ドットによって構成される、請求項1記載の液晶表示装置。
  11. 前記同数ずつの単位表示ドットのそれぞれは、異なる表示面積を有する、請求項10記載の液晶表示装置。
  12. 液晶表示画面を備える携帯電話機であって、
    表示フレームごとに前記液晶表示画面の表示を更新可能な液晶表示装置を備え、
    前記液晶表示装置は、
    マトリクス状に配置されて前記液晶表示画面を構成する複数の単位表示ドット有する液晶表示部を含み、
    前記複数の単位表示ドットの各々は、印加される電圧に応じて光学応答が変化する液晶表示素子を有し、
    前記液晶表示装置は、さらに、
    前記複数の単位表示ドットを走査するための第1のドライブ回路と、
    前記複数の単位表示ドットのうちの、前記第1のドライブ回路によって走査の対象となった少なくとも1つの単位表示ドットに対して、前記画面に対応する表示データを供給するための第2のドライブ回路と、
    前記複数の単位表示ドットにそれぞれ対応して設けられ、各々が、第1の表示モードにおいて、対応する単位表示ドットが走査の対象となった場合に、前記第2のドライブ回路から供給される前記表示データを受けて保持するための複数のデータ保持回路と、
    前記複数の単位表示ドットにそれぞれ対応して設けられ、各々が、前記第1の表示モードおよび第2の表示モードにおいて、対応する単位表示ドットが走査の対象となった場合に、前記データ保持回路に保持された前記表示データに応じて、第1および第2の所定電圧のいずれか一方を対応する液晶表示素子に印加するための複数の電圧印加回路と、
    前記第1および第2のドライブ回路に動作電圧を供給するための、電流供給能力がそれぞれ異なる複数のチャージポンプユニットを含む電源回路と、
    表示モードに応じて、前記複数のチャージポンプユニットを選択的に動作させるための電源制御回路とを含み、
    前記表示フレームは、前記第1の表示モードで画面表示を実行する第1のサブフレームと、前記第2の表示モードで画面表示を実行する第2のサブフレームとから構成され、
    各前記チャージポンプユニットの自己消費電力は、前記電流供給能力の増加に応じて増大する、携帯電話機。
  13. 液晶表示画面を備える携帯情報端末機器であって、
    表示フレームごとに前記液晶表示画面の表示を更新可能な液晶表示装置を備え、
    前記液晶表示装置は、
    マトリクス状に配置されて前記液晶表示画面を構成する複数の単位表示ドット有する液晶表示部を含み、
    前記複数の単位表示ドットの各々は、印加される電圧に応じて光学応答が変化する液晶表示素子を有し、
    前記液晶表示装置は、さらに、
    前記複数の単位表示ドットを走査するための第1のドライブ回路と、
    前記複数の単位表示ドットのうちの、前記第1のドライブ回路によって走査の対象となった少なくとも1つの単位表示ドットに対して、前記画面に対応する表示データを供給するための第2のドライブ回路と、
    前記複数の単位表示ドットにそれぞれ対応して設けられ、各々が、第1の表示モードにおいて、対応する単位表示ドットが走査の対象となった場合に、前記第2のドライブ回路から供給される前記表示データを受けて保持するための複数のデータ保持回路と、
    前記複数の単位表示ドットにそれぞれ対応して設けられ、各々が、前記第1の表示モードおよび第2の表示モードにおいて、対応する単位表示ドットが走査の対象となった場合に、前記データ保持回路に保持された前記表示データに応じて、第1および第2の所定電圧のいずれか一方を対応する液晶表示素子に印加するための複数の電圧印加回路と、
    前記第1および第2のドライブ回路に動作電圧を供給するための、電流供給能力がそれぞれ異なる複数のチャージポンプユニットを含む電源回路と、
    表示モードに応じて、前記複数のチャージポンプユニットを選択的に動作させるための電源制御回路とを含み、
    前記表示フレームは、前記第1の表示モードで画面表示を実行する第1のサブフレームと、前記第2の表示モードで画面表示を実行する第2のサブフレームとから構成され、
    各前記チャージポンプユニットの自己消費電力は、前記電流供給能力の増加に応じて増大する、携帯情報端末機器。
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