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JP4671515B2 - 給電装置 - Google Patents

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JP4671515B2
JP4671515B2 JP2001064036A JP2001064036A JP4671515B2 JP 4671515 B2 JP4671515 B2 JP 4671515B2 JP 2001064036 A JP2001064036 A JP 2001064036A JP 2001064036 A JP2001064036 A JP 2001064036A JP 4671515 B2 JP4671515 B2 JP 4671515B2
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眞 植平
聡 ▲高▼繁
晴芳 北吉
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Tsubakimoto Chain Co
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Tsubakimoto Chain Co
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インバータを備え、該インバータが生成した交流電流を給電線に供給する給電装置、特に、物理的に非接触の状態で電磁誘導により負荷に給電を行う非接触給電用の給電線に、高周波電流(商用周波数を超える周波数の交流電流)を供給する給電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、案内レールに沿って移動する搬送車によって物資の搬送を行うために数々の搬送システムが実現されており、工場内、倉庫内等において物資搬送の効率化が図られている。一般にこのような搬送車の走行にはモータが使用されており、このモータには、案内レールに沿って取り付けられた給電線を介して電力が供給される。
【0003】
給電装置としては、トロリー式と非接触式とがある。非接触式の給電方式は、搬送車側に設けたピックアップを給電線の近傍に配置し、ピックアップと給電線との間の電磁気結合により、ピックアップに備えられたコイルに誘導起電力を発生させて電力を供給するものであり、前記トロリー式と比較してメンテナンスの必要性が低く、塵芥及び火花の発生がないため多用されている。
【0004】
図4は、従来の非接触給電方式を説明するためのブロック図である。図中1は、給電装置であり、整流平滑回路3、直流電圧制御回路4、インバータ5及び共振回路6を備え、三相交流の商用電源2から電力が入力される。電源2から給電装置1に入力された電力は、整流平滑回路3へ入力され、直流に整流、平滑化され、直流電圧制御回路4を通じて更にインバータ5へ入力されて方形波をなす交流に変換される。インバータ5にて生成された方形波交流は、共振回路6において共振され、給電装置1の出力電力として図示しない案内レールに沿って配置された給電線7に出力される。また、出力電力における電流値が検出されて前記直流電圧制御回路4へ入力され、インバータ5へ入力される直流電圧が制御される。
【0005】
給電装置1から給電線7に出力された電力は、前記案内レールに沿って移動可能に懸架された複数の搬送車8,8,…に供給される。該搬送車8,8,…は、供給された電力に基づき走行用のモータを駆動し、案内レールに沿って搬送物を搬送する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述した構成をなす従来の給電装置の場合、インバータ5において高調波が発生し、該高調波を含む電力が給電線7に供給される。高調波を含む電力は搬送車8,8,…に供給されるため、該搬送車8,8,…に備えられた回路素子に加え、搬送車8,8,…に備えられた電気機器及び給電線7の周辺に位置する電気機器に誘導障害などの悪影響を及ぼす可能性がある。
【0007】
本発明は、前述したような事情に鑑みてなされたものであり、インバータの入力側の電圧値を検出する電圧検出器、又は、給電線の電流値を検出する電流検出器、及び、インバータの駆動を制御する制御回路を備えることにより、回路定数の誤差及び変動、又は、電源電圧の変動に拘わらず、所定の電流を給電線に供給することができる給電装置を提供することを目的とする。
【0008】
また、高調波を抑制することができるパルス信号のパルス幅と、給電線に出力する交流電流の電流値とに基づき決定されるリアクタンス及びキャパシタンスを有するリアクタ及びキャパシタを用い、高調波を抑制するインピーダンス変換器を構成し、インバータの出力側に設けることにより、給電線から電力を供給される搬送車が備える回路素子に加え、搬送車に備えられた電気機器及び給電線の周辺に位置する電気機器に、高調波が及ぼす誘導障害などの影響を抑制することができ、更に、直流制御回路が不要であり、部品点数を削減することができ、安価で信頼性も高い給電装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
第1発明に係る給電装置は、インバータを備え、該インバータの駆動により生成した交流電流を給電線へ出力する給電装置において、前記インバータの入力側の電圧値を検出する電圧検出器と、該電圧検出器が検出した電圧値及び予め定められた電圧値の基準値に基づき前記インバータが具備するスイッチング素子をオン/オフするパルス信号のパルス幅を制御する制御回路とを備え、該制御回路は、前記給電線へ出力する電流値が、定められた目標電流値となるようにパルス幅を増減制御し、前記パルス信号は、パルス幅が電気角360°/nを中心に増減し、前記インバータが出力する基本波に対する第n次高調波を抑制するパルス幅を有すると共に、前記第n次高調波を抑制するパルス幅及び前記目標電流値に基づき定められたリアクタンス及びキャパシタンスを有するリアクタ及びキャパシタを具備するインピーダンス変換器を、前記インバータの出力側に備えることを特徴とする。
【0010】
第2発明に係る給電装置は、インバータを備え、該インバータの駆動により生成した交流電流を給電線へ出力する給電装置において、前記給電線の電流値を検出する電流検出器と、該電流検出器が検出した電流値及び給電線へ出力すべき予め定められた目標電流値に基づき前記インバータが具備するスイッチング素子をオン/オフするパルス信号のパルス幅を制御する制御回路とを備え、該制御回路は、前記電流検出器が検出した電流値が前記目標電流値となるようにパルス幅を増減制御し、前記パルス信号は、パルス幅が電気角360°/nを中心に増減し、前記インバータが出力する基本波に対する第n次高調波を抑制するパルス幅を有していると共に、前記第n次高調波を抑制するパルス幅及び前記目標電流値に基づき定められたリアクタンス及びキャパシタンスを有するリアクタ及びキャパシタを具備するインピーダンス変換器を、前記インバータの出力側に備えることを特徴とする。
【0011】
第3発明に係る給電装置は、第1又は第2発明に係る給電装置において、前記インピーダンス変換器は、T型LCL回路であり、前記給電線が有するリアクタンスをその一部となしてあり、入力側のリアクタのリアクタンスと、出力側のリアクタ及び前記給電線のリアクタンスの和とは等しくなしてあり、前記給電線のリアクタンスが入力側のリアクタのリアクタンスより大きい場合は、その差分を打ち消すために、前記出力側のリアクタに替えてコンダクタを挿入してあることを特徴とする。
【0012】
第1発明に係る給電装置によれば、インバータの入力側の電圧値を検出する電圧検出器と、該電圧値及び予め定められた電圧値の基準値に基づきインバータが具備するスイッチング素子をオン/オフするパルス信号のパルス幅を制御する制御回路とを備えることにより、電源電圧の変動に基づくインバータの入力側電圧の変動に応じ、パルス信号のパルス幅を制御し、電源電圧の変動に拘わらず所定の電流を給電線に供給することができる。
【0013】
また、インバータへ入力するパルス信号が、第n次高調波を抑制するパルス幅を有することにより、給電線に出力される第n次高調波を抑制し、給電線から電力を供給される搬送車が備える回路素子に加え、搬送車に備えられた電気機器及び給電線の周辺に位置する電気機器に、第n次高調波が及ぼす誘導障害などの影響を抑制することができ、更に、直流制御回路が不要であり、部品点数を削減でき、安価で信頼性が高い給電装置を実現することができる。
また、第n次高調波を抑制するパルス幅及び目標電流値に基づき定められたリアクタンス及びキャパシタンスを有するリアクタ及びキャパシタを具備するインピーダンス変換器を、インバータの出力側に備えることにより、給電線に出力される第n次高調波を抑制し、給電線から電力を供給される搬送車が備える回路素子に加え、搬送車が備える電気機器及び給電線の周辺に位置する電気機器に、第n次高調波が及ぼす誘導障害などの影響を抑制することができる給電装置を実現することができる。
【0014】
第2発明に係る給電装置によれば、第1発明において電圧検出器に代わり電流検出器を用いる場合であっても、第1発明と同様の効果を奏する給電装置を実現することができる。
【0015】
第3発明に係る給電装置によれば、T型LCL回路であり、給電線が有するリアクタンスをその一部となしてあり、入力側のリアクタのリアクタンスと、出力側のリアクタ及び給電線のリアクタンスの和とは等しくなしてあり、給電線のリアクタンスが入力側のリアクタのリアクタンスより大きい場合は、その差分を打ち消すために、出力側のリアクタに替えてコンダクタを挿入してあるインピーダンス変換器を構成し、インバータの出力側に設けることにより、給電線に出力される第n次高調波を抑制し、給電線から電力を供給される搬送車が備える回路素子に加え、搬送車が備える電気機器及び給電線の周辺に位置する電気機器に、第n次高調波が及ぼす誘導障害などの影響を抑制することができる給電装置を実現することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
以下に、本発明をその実施の形態を示す図面に基づき説明する。図1は、本発明に係る給電装置の実施の形態を示すブロック図である。図中10は給電装置であり、整流回路12、インバータ13及びインピーダンス変換器14を備えている。
【0017】
整流回路12は、順接続された2個のダイオードからなる直列回路が3個並列接続されて構成されており、各直列回路におけるダイオードの接続節点には、三相交流であり電圧実効値Eの商用電源11の各相が接続されている。各直列回路におけるカソード側の共通接続節点は整流回路12の正側出力端子に、アノード側の共通接続節点は整流回路12の負側出力端子になっており、正側出力端子及び負側出力端子の間には平滑コンデンサC1が接続されている。
【0018】
インバータ13は、4個のトランジスタT1,T2,T3,T4を備え、トランジスタT1,T3のコレクタはヒューズFを介して整流回路12の正側出力端子に接続され、トランジスタT2,T4のエミッタは整流回路12の負側出力端子に接続されている。また、トランジスタT1のエミッタとトランジスタT2のコレクタとは共通接続され、トランジスタT3のエミッタとトランジスタT4のコレクタとは共通接続されており、トランジスタT1,T2の共通接続節点及びトランジスタT3,T4の共通接続節点は、インピーダンス変換器14の入力端子との共通接続節点にもなっている。
【0019】
インピーダンス変換器(T型LCL)14は、前記インバータ13が備えるトランジスタT1,T2の共通接続節点に直列接続されたリアクタL1,L2と、該リアクタL1,L2の共通接続節点及び前記インバータ13が備えるトランジスタT3,T4の共通接続節点の間にて並列接続されたキャパシタC2とから構成されている。トランジスタT3,T4の共通接続節点とキャパシタC2との接続節点は、インピーダンス変換器14の出力端子をなしており、給電線17と接続されている。また、給電線17が有するリアクタLfは、インピーダンス変換器14のリアクタンス成分の一部をなすものであり、リアクタL2,LfによるリアクタンスはリアクタL1が有するリアクタンスと等しくなしてある。リアクタLfのリアクタンスがリアクタL1のリアクタンスより大きい場合は、その差分を打ち消すために、リアクタL2に替えてコンダクタを挿入する。
【0020】
インピーダンス変換器14における入力側の電圧,電流,角周波数をそれぞれ、ex ,ix ,ω、出力側の電圧,電流をそれぞれ、Ey ,Iy 、また、リアクタL1のリアクタンスをL1 、キャパシタC2のキャパシタンスをC2 とした場合、インピーダンス変換器14の特性式は下記(1)式により示される。従って、入力電圧ex が定電圧であれば、出力側の負荷によらずに出力電流Iy は定電流となる。
【0021】
【数1】
Figure 0004671515
【0022】
また、出力側の負荷をRとし、リアクタL2のリアクタンスをL2 、給電線17が有するリアクタLfのリアクタンスをLf とした場合、電源側からみた全インピーダンスZT は下記(2)式により示される。
【0023】
【数2】
Figure 0004671515
【0024】
従って、インピーダンスZT は虚数項を含まず無効電流が無くなるため、インバータ13の電流容量を小さくすることができる。また、インバータ13及びリアクタL1での損失も小さくなる。
【0025】
また、リアクタL1,L2及びキャパシタC2は下記(3)式に示す共振条件を満たしている。
ωL1 =1/ωC2 =ω(L2 +Lf )・・・(3)
【0026】
また、インピーダンス変換器14の入力電圧の実効値をeとした場合における給電線17に出力される電流Iは下記(4)式により与えられる。
I=e/ωL1 ・・・(4)
【0027】
インピーダンス変換器14の出力側には、給電線17に供給される電流を検出するための電流検出器15が設けられており、該電流検出器15が出力した検出値はパルス幅制御器16へ入力される。図2はパルス幅制御器16の構成を示すブロック図である。発信回路31が出力した信号は三角波発生回路32へ入力される。三角波発生回路32は三角波を生成し、ゲート信号作成回路36へ出力する。
【0028】
一方、電流検出器15が検出した検出値に基づき電流検出回路33にて生成された供給電流値及び電流指令値(目標電流値)は演算回路34へ入力されて差分が演算され、制御信号作成回路35は差分値に基づく制御信号をゲート信号作成回路36へ出力する。ゲート信号作成回路36は、前記三角波及び前記制御信号に基づいてパルス幅θのゲート信号を作成し、インバータ13へ出力する。インバータ13に入力した前記ゲート信号は、トランジスタT1〜T4のスイッチングを担う。なお、パルス幅制御器16と同機能を有する装置が特願平11-350876 号に記載されているため、ここでの詳述は省略する。また、前記電流検出器15に代わり、整流回路12の正側出力端子及び負側出力端子間に電圧検出器を備え、該電圧検出器が検出した電圧値に基づき、パルス幅制御器16を動作させるようにしてもよい。
【0029】
次に、インバータ13において発生する高調波のうち第3高調波を抑制するため、インピーダンス変換器14を構成するリアクタL1,L2のリアクタンスL1 ,L2 及びキャパシタC2のキャパシタンスC2 の設定について説明する。電源11が出力する電圧(実効値E)が、整流回路12及び平滑コンデンサC1にて整流平滑化されることにより下記(5)式に示す直流の電圧Ed となる。
d =√2・E・・・(5)
【0030】
直流の電圧Ed は、インバータ13が備えるトランジスタT1〜T4に入力されるゲート信号に基づき、パルス幅θを有する方形波電圧となりインバータ13より出力される。該方形波電圧の第n次高調波電圧の実効値をEn (n=1,3,5…)とした場合、実効値En は下記(6)式により決定されることが知られている。
【0031】
【数3】
Figure 0004671515
【0032】
従って、インバータ13より出力される電圧のうち第3高調波電圧の実効値は、(6)式においてn=3を代入することにより得られ、この場合、θ=120゜のときE3 =0となり第3高調波電圧を抑制することができる。
【0033】
上記(4)〜(6)式より、給電線17に出力される電流Iは下記(7)式により表すことができる。
【0034】
【数4】
Figure 0004671515
【0035】
従って、第3高調波を抑制し、給電線17に所望の電流Iを出力するには、上記(7)式でn=1(基本波)においてθ=120゜を満たすようにリアクタンスL1 を決定すればよい。また、該リアクタンスL1 及び(3)式に基づき、リアクタンスL2 及びキャパシタンスC2 を決定する。
【0036】
次に、上述したような構成をなす給電装置の動作について説明する。電源11から給電装置10へ供給された三相交流は、整流回路12へ入力され、該整流回路12において直流電圧に整流される。整流回路12から出力された直流電圧は平滑コンデンサC1により平滑化され、インバータ13へ入力される。
【0037】
インバータ13を構成する各トランジスタT1〜T4には、パルス幅制御器16からゲート信号が入力され、該ゲート信号に基づいて駆動することにより方形波をなす交流電圧を出力する。インバータ13から出力された第3高調波成分が抑制された方形波交流電圧は、インピーダンス変換器14において更に高調波成分が除去され、略正弦波交流電流として給電線17に出力される。
【0038】
本実施に係る給電装置によれば、インピーダンス変換器14を備え、インバータ13へ入力するゲート信号のパルス幅θが120゜となるように前記インピーダンス変換器14が具備するリアクタL1,L2及びキャパシタC2を決定するため、給電線17に設けられる負荷によらず定電流を供給し、また、給電線17に供給する電流の第3高調波成分及びその他の高調波成分を除去することができる。
【0039】
なお、商用電源11の電圧実効値Eは、一般に−15〜+10パーセントの変動を有する。従って、インピーダンス変換器14を構成するリアクタL1,L2のリアクタンス及びキャパシタC2のキャパシタンスを算出する場合は、電圧実効値Eの基準値に応じて算出し、電圧実効値Eが変動した場合は、インバータ13へ入力するゲート信号のパルス幅を調整すればよい。
【0040】
また、本実施の形態では、インピーダンス変換器14としてT型LCLのものを示したが、π型CLCのインピーダンス変換器であっても同様の効果を奏することができる。また、第3高調波の他、第5高調波、第7高調波についても同様にしてパルス幅θ、リアクタンスL1 ,L2 及びキャパシタンスC2 を決定することにより抑制することができる。
【0041】
(実施の形態2)
図3は、本発明に係る給電装置の実施の形態2を示すブロック図である。図中20は給電装置であり、実施の形態1に示したものと同様の整流回路12及びインバータ13と、インピーダンス変換器19とを備えている。
【0042】
整流回路12の入力端子は電源11に接続され、三相交流が入力される。また、整流回路12の正側出力端子及び負側出力端子の間には、平滑コンデンサC1及び電圧検出器18が接続されており、前記正側出力端子はヒューズFを介してインバータ13を構成するトランジスタT1,T3のコレクタに接続され、前記負側出力端子はインバータ13を構成するトランジスタT2,T4のエミッタに接続されている。
【0043】
前記電圧検出器18が検出する整流回路12の両出力端子間の直流電圧値及び電流指令値はパルス幅制御器16に入力される。該パルス幅制御器16は、前記直流電圧値及び電流指令値に基づき、実施の形態1と同様にインバータ13を構成するトランジスタT1〜T4に入力するのゲート信号を生成する。なお、前記電圧検出器18に代わり、給電線17の電流値を検出する電流検出器を用い、該電流検出器が検出した電流値に基づき、前記パルス幅制御器16を動作させるようにしてもよい。
【0044】
トランジスタT1,T2の共通接続節点と、トランジスタT3,T4の共通接続節点とは、入力側及び出力側のインピーダンスを整合する整合変圧器(マッチングトランス)Tmの2つの入力端子に接続され、また、整合変圧器Tmの2つの出力端子にはインピーダンス変換器19の2つの入力端子が接続されている。
【0045】
インピーダンス変換器19の一方の入出力端子間には、直列接続されたリアクタL11,L2が接続され、他方の入出力端子間にはリアクタL12が接続されている。リアクタL11及びリアクタL2の共通接続節点とリアクタL12の出力側端子との間に、直列接続されたキャパシタC21,C22が接続されることにより、リアクタL11及びキャパシタC21と、リアクタL12及びキャパシタC22とは平衡回路をなしており、その中点であるキャパシタC21及びキャパシタC22の共通接続節点は接地されている。また、インピーダンス変換器19の出力端子はリアクタンスLf を有する給電線17に接続されており、前記リアクタンスLf は、インピーダンス変換器19のリアクタンス成分の一部をなしている。
【0046】
次に、上述したような構成をなす給電装置の動作について説明する。電源11から給電装置20へ供給された三相交流は、整流回路12及び平滑コンデンサC1を経て直流電圧に変換され、インバータ13へ入力される。インバータを構成するトランジスタT1〜T4には、電圧検出器18が検出した電圧値及び電流指令値に基づきパルス幅制御器16からゲート信号が入力され、該ゲート信号に基づいて方形波をなす交流電圧を出力する。インバータ13から出力された方形波交流電圧は、整合変圧器Tmを経てインピーダンス変換器19に入力される。更に該インピーダンス変換器19にて高調波成分が除去され、正弦波交流電流として給電線17に出力される。
【0047】
本実施に係る給電装置によれば、実施の形態1と同様の効果を奏する他、整流回路12の出力端子間に電圧検出器18を備えるため、電源電圧の変動に応じてインバータ13を制御するゲート信号を調整することができる。また、インバータ13とインピーダンス変換器19とを整合変圧器Tmを介して接続するため、インピーダンス変換器19を構成するリアクタL11,L12,L2及びキャパシタC21,C22の選択することができる範囲が広くなる。更に、インピーダンス変換器19は中点を接地した平衡回路をなしているため、高調波が給電装置の外部へ及ぼす影響を抑制し、また、給電線の対地電圧が上昇するのを防止することができる。
【0048】
【発明の効果】
第1及び第2発明に係る給電装置によれば、電源電圧の変動に拘わらず所定の電力を給電線に供給することができる給電装置を実現することができる。
第3発明に係る給電装置によれば、給電線から電力を供給される搬送車が備える回路素子に、高調波が及ぼす過負荷、過熱及び誘導障害などの影響を抑制することができる給電装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る給電装置の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る給電装置が備えるパルス幅制御器の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る給電装置の他の実施の形態を示すブロック図である。
【図4】従来の非接触給電方式を説明するためのブロック図である。
【符号の説明】
10 給電装置
11 電源
12 整流回路
13 インバータ
14 インピーダンス変換器
15 電流検出器
16 パルス幅制御器
31 発振回路
32 三角波発生回路
33 電流検出回路
34 演算回路
35 制御信号作成回路
36 ゲート信号作成回路
C1 平滑コンデンサ
C2 キャパシタ
F ヒューズ
L1,L2,Lf リアクタ
T1,T2,T3,T4 トランジスタ

Claims (3)

  1. インバータを備え、該インバータの駆動により生成した交流電流を給電線へ出力する給電装置において、
    前記インバータの入力側の電圧値を検出する電圧検出器と、該電圧検出器が検出した電圧値及び予め定められた電圧値の基準値に基づき前記インバータが具備するスイッチング素子をオン/オフするパルス信号のパルス幅を制御する制御回路とを備え、該制御回路は、前記給電線へ出力する電流値が、定められた目標電流値となるようにパルス幅を増減制御し、前記パルス信号は、パルス幅が電気角360°/nを中心に増減し、前記インバータが出力する基本波に対する第n次高調波を抑制するパルス幅を有すると共に、前記第n次高調波を抑制するパルス幅及び前記目標電流値に基づき定められたリアクタンス及びキャパシタンスを有するリアクタ及びキャパシタを具備するインピーダンス変換器を、前記インバータの出力側に備えることを特徴とする給電装置。
  2. インバータを備え、該インバータの駆動により生成した交流電流を給電線へ出力する給電装置において、
    前記給電線の電流値を検出する電流検出器と、該電流検出器が検出した電流値及び給電線へ出力すべき予め定められた目標電流値に基づき前記インバータが具備するスイッチング素子をオン/オフするパルス信号のパルス幅を制御する制御回路とを備え、該制御回路は、前記電流検出器が検出した電流値が前記目標電流値となるようにパルス幅を増減制御し、前記パルス信号は、パルス幅が電気角360°/nを中心に増減し、前記インバータが出力する基本波に対する第n次高調波を抑制するパルス幅を有していると共に、前記第n次高調波を抑制するパルス幅及び前記目標電流値に基づき定められたリアクタンス及びキャパシタンスを有するリアクタ及びキャパシタを具備するインピーダンス変換器を、前記インバータの出力側に備えることを特徴とする給電装置。
  3. 前記インピーダンス変換器は、T型LCL回路であり、前記給電線が有するリアクタンスをその一部となしてあり、入力側のリアクタのリアクタンスと、出力側のリアクタ及び前記給電線のリアクタンスの和とは等しくなしてあり、前記給電線のリアクタンスが入力側のリアクタのリアクタンスより大きい場合は、その差分を打ち消すために、前記出力側のリアクタに替えてコンダクタを挿入してあることを特徴とする請求項1又は2に記載の給電装置。
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