JP4662522B2 - 電磁形電気音響変換器および携帯端末装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話およびポケットベル等の携帯端末装置に搭載され、着信時におけるアラーム音、メロディ音および音声の再生等に使用される電磁形電気音響変換器と、この電磁形電気音響変換器を搭載する携帯端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図9(a)および図9(b)は、従来の電磁形電気音響変換器2000の平面図および断面図を示す。
【0003】
従来の電磁形電気音響変換器2000は、円筒形の筐体107と、この筐体107の底面を覆うように配置された円板状のヨーク106とを備え、ヨーク106の中央部にはヨークと一体成形されたセンターポール103が設けられている。センターポール103の周囲にはコイル104が巻かれている。コイル104の外周には環状のマグネット105が設けられており、コイル104とマグネット105の内周面とは全周に渡って適当な間隔が開けられている。マグネット105の外周面は筐体107の内周面に突き合わされている。筐体107の上端部には円板状をした振動板100が支持されており、振動板100と、マグネット105、コイル104およびセンターポール103との間には適当な間隔が設けられている。振動板100上に円板状の磁性体101が振動板100と同心状態で設けられている。
【0004】
電磁形電気音響変換器2000の動作を以下に説明する。
【0005】
コイル104に電流が流れない初期状態では、マグネット105、磁性体101、センターポール103、ヨーク106によって磁路が形成されており、磁性体101はマグネット105とセンターポール103側に吸引され、振動板100の弾性力と等しくなるところまで変位する。このような初期状態でコイル104に交流電流が流れると上記磁路に交流磁界が発生し、磁性体101に交流駆動力が発生する。そのような交流駆動力が磁性体101に発生すると、磁性体101は、マグネット105によって発生する静的吸引力と交流駆動力との相互作用によって、固定されている振動板100とともに初期状態から変位する。その変位による振動は音として放射される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、電磁形電気音響変換器の再生周波数帯域の下限は、振動系の最低共振周波数に依存する。ここで振動系とは、音を発生するために実際に振動する電磁形電気音響変換器の要素を指す。従来の電磁形電気音響変換器2000では、音声等の低域周波数が再生可能になるまで最低共振周波数を下げることが出来なかった。その理由を以下に説明する。
【0007】
電磁形電気音響変換器2000が有する最低共振周波数は、振動板100の弾性力とマグネット105によって磁性体101上に生じる静的吸引力との差分として得られる振動系全体のスティフネスに依存する。
【0008】
図10に、振動板100の力−変位曲線とマグネット105によって磁性体101に生じる静的吸引力との関係を示す。縦軸は力を、横軸は振動板100の変位を示す。振動板100の力−変位曲線とマグネット105によって磁性体101上に生じる静的吸引力を示す曲線との交点Aは、振動板100の弾性力と静的吸引力とが釣り合う点を示している。最低共振周波数は、釣り合った交点Aを原点とする振動板100の弾性力と静的吸引力との差分に依存する。
【0009】
最低共振周波数を下げるためには、振動板100の弾性定数を小さくする必要がある。しかし、振動板100の弾性定数を小さくしすぎる(つまり交点Aが存在しなくなる)と、磁性体101は振動板100とともにセンターポール103に吸着されてしまう。つまり、弾性定数は交点Aが存在する範囲内でなければならないので、自ずと設計可能な最低共振周波数が決定される。このような制約の結果、従来の電磁形電気音響変換器2000の最低共振周波数は約2.5kHz以上のものが多かった。このため、従来の電磁形電気音響変換器2000は、音声等の低域周波数の再生を行うことが出来なかった。
【0010】
本発明は上記課題を鑑みて、音声等の低域周波数が再生可能な良好な音響特性が得られる電磁形電気音響変換器およびそれを搭載する携帯端末機を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の電磁形電気音響変換器は、磁性体と、上記磁性体を中央に固定し支持する金属性のサスペンションと、上記サスペンションに接続された振動板と、上記磁性体に直流磁束を発生させるためのマグネットと、上記磁性体に交流磁束を発生させるためのコイルとを備え、そのことにより上記目的が達成される。
【0012】
上記特徴によれば、良好な音響特性を有し信頼性の高い電磁形電気音響変換器が得られる。
【0013】
上記サスペンションは上記振動板より振動方向のスティフネス値が大きくてもよい。
【0014】
上記マグネットは上記コイルを囲むように配置されてもよい。
【0015】
上記コイルの内周側に設けられたセンターポールと、上記コイルに対して上記振動板とは反対側に設けられたヨークとをさらに備えてもよい。
【0016】
上記振動板は樹脂であってもよい。
【0018】
上記サスペンションは非磁性体であってもよい。
【0019】
上記特徴によれば、振動板およびサスペンションを互に独立に設計可能なため設計の自由度が高くなる。
【0020】
上記マグネットと上記振動板との間に設けられた磁性体薄板をさらに備えてもよい。
【0021】
上記特徴によれば、磁性体上に効率的に交流磁束を流すことができるために、交流駆動力が大きくなり音圧を高くできる。
【0022】
上記磁性体の中心部に穴が形成されていてもよい。
【0023】
上記穴を覆うカバ−を更に備えてもよい。
【0024】
上記特徴によれば、筐体内での音の回り込みのよる音圧低下を避けることができる。
上記サスペンションと上記磁性体とが一体であってもよい。
上記振動板の外周部と上記サスペンションの外周部とが同一面上にあってもよい。
上記特徴によれば、部品点数の減少により組み立て工数を少なくでき、また組立精度を向上することができる。
【0025】
本発明の電磁形電気音響変換器は、磁性体と、上記磁性体を中央に固定し支持するサスペンションと、上記サスペンションに接続された振動板と、上記第1の振動板に対向して設けられたヨークと、上記ヨークに対して上記振動板側に設けられたセンターポールと、上記センターポールを囲むように配置されたコイルと、上記コイルを囲むように配置されたマグネットとを備え、上記磁性体および上記サスペンションにはそれぞれ穴が形成され、上記センターポールは上記穴に挿入可能な形状を有し、上記センターポールの上面の高さが上記磁性体の下面以上であり、そのことにより上記目的が達成される。
【0026】
上記特徴によれば、振幅時においてもセンターポールと振動板との距離をほぼ一定に保てるために、安定した交流駆動力を得ることができる。
【0030】
本発明の携帯端末装置は上記に記載の電磁形電気音響変換器を備える。
【0031】
上記特徴によれば、1つの電磁形電気音響変換器でアラーム音、メロディ音および音声の再生を行う携帯端末装置が実現できる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
【0033】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1における電磁形電気音響変換器1000について図1、図2および図3を参照して説明する。
【0034】
図1は電磁形電気音響変換器1000の断面図を示す。電磁形電気音響変換器1000は、円板状のヨーク6と、円板状のヨーク6を囲む円筒形の筐体7と、ヨーク6の中央部に設けられたセンターポール3と、センターポール3の周囲に巻かれたコイル4と、コイル4の外周に設けられた環状のマグネット5と、筐体7により振動可能に支持されたサスペンション1と、サスペンション1の中央部に設けられた磁性体2と、筐体7上に設けられた円筒形のスペーサ10と、スペーサ10によって振動可能に支持された振動板9とを備える。
【0035】
振動板9の中央部はサスペンション1に接続されている。コイル4とマグネット5の内周面とは全周に渡って適当な間隔が開けられている。また、マグネット5の外周面と筐体7の内周面とは全周に渡って適当な間隔が開けられている。コイル4、センターポール3およびマグネット5とサスペンション1との間には適当な間隔が設けられている。筐体7の底部には、振動板9に加わる音響負荷を小さくするために振動板9とヨーク6との間の空間の空気を外部に放出するための複数の空気穴8が形成されている。
【0036】
図2に平面図として示すように磁性体2は円盤形状である。図3に平面図として示すようにサスペンション1は、磁性体2が設けられる中央部31と、筐体7に支持される外周部32と、中央部31と外周部32とを接続する複数の放射形状部33とを含む。図1に示すように、振動板9は周囲にダウンロール形状を有するコーン型形状である。サスペンション1の振動方向30のスティフネスは振動板9の振動方向30のスティフネスより大きい。
【0037】
本実施の形態では、サスペンション1の材料としてはステンレス、磁性体2の材料としてはパーマロイ、振動板9の材料としてはPEN(Poly Ethylene Naphthalate)をそれぞれ用いている。
【0038】
上記のような電磁形電気音響変換器1000について、その動作を説明する。
【0039】
コイル4に電流が流れない初期状態では、マグネット5、磁性体2、センターポール3、ヨーク6によって磁路が形成される。この磁路により磁性体2上には下向きの静的吸引力が働き、サスペンション1は磁性体2とともに下方へ変位している。それに伴いサスペンション1に接続している振動板9も下方へ変位している。次にコイル4に交流電流が流れると交流磁界が発生し、磁性体2上に交流駆動力が発生する。この交流駆動力によって磁性体2はサスペンション1および振動板9とともに初期状態から変動する。この変動により生じる振動板9の振動は音として放射される。
【0040】
電磁形電気音響変換器1000において、サスペンション1の振動方向30のスティフネスは振動板9の振動方向30のスティフネスより大きい。例えば、サスペンション1の振動方向30のスティフネスは振動板9より7倍大きくなるように設計している。サスペンション1のスティフネスが大きいため、静的吸引力が常時働いている磁性体2は、実質的にサスペンション1によって支持される。従来の電磁形電気音響変換器2000と異なり、振動板9は磁性体2を支持する必要が無い。
【0041】
従って、振動板9は磁性体2の支持を考慮することなく、その形状を自由に設計することが出来る。その結果、大振幅時において従来と違いスティフネスが大きくなることが少ないために、最低共振周波数を低く(例えば700〜800Hz)設計することが可能であり、音声等の低域周波数を再生することが出来る。
【0042】
また、振動板9の直径が例えば15mmの場合、磁性体2の支持を考慮して設計した場合と比較して、振動板9が実際に振動する有効半径を10%以上大きくすることができるので再生音圧を向上させることが出来る。
【0043】
電磁形電気音響変換器1000において、サスペンション1は音を発生する機能を果たす必要が無く、磁性体2の支持のみ考慮して設計すればよい。このため、図3に示すように平板で実現することができ、従来のように振動板に磁性体を支持させるために振動板を成形加工した場合に比べて部品精度が向上し、製品の性能のばらつきを減少させることが出来る。サスペンション1の弾性力は静的吸引力よりも大きくなるように設計しているので、振動板9の弾性力が小さくても、磁性体2がセンターポール3に吸着されることは無い。
【0044】
サスペンション1の材料として用いられるステンレス等の金属材料は、磁性体2に常時働く静的吸引力による径時変化がほとんど無い。磁性体2を実質的に支持するサスペンション1の材料としてステンレス等の金属材料を用いることにより、径時変化がほとんど無い耐久力の有る電磁形電気音響変換器を実現することが出来る。
【0045】
また、サスペンション1の材料に非磁性または弱磁性体を用いることで、サスペンション1はマグネット5からの静的吸引力の影響を受けないためにサスペンション1の形状設計がさらに容易になる。
【0046】
振動板9は磁性体2の支持を考慮する必要が無いので、所望の音響特性を得るための振動板9の形状設計の自由度が高い。上述のように振幅によるスティフネスの変化を少なくして音声等の低域周波数を再生することが可能なことに加えて、振動板9の歪みが減少するように設計することも出来る。また、振動板9の入力電圧に対する振幅特性の平坦性を向上させるように設計することも出来る。このように、振動板9は良好な音響特性が得られるように自由に設計することが出来る。PEN等の樹脂材料は加工および成形が容易であるので、振動板9の材料としてPEN等の樹脂材料を用いることにより、良好な音響特性が得られる振動板9の設計が容易になる。
【0047】
なお本実施の形態では、サスペンション1にステンレス材料、振動板9にPENを用いたがそれに限定されない。例えば、耐熱性を考慮するならばサスペンション1および振動板9共に金属材料を用いても良いし、金属材料と耐熱樹脂材料とを用いてもよい。またサスペンション1の材料に非磁性体を用いたが、交流駆動力アップのために磁性体を用いてもよく、さらに接合面を考慮して磁性体2と同材料であるパーマロイを用いてもよい。
【0048】
なお本実施の形態では、サスペンション1を三方への放射形状としたが、蝶型など他の形状であってもよい。また、振動板9をコーン形状としたが、ドーム型など他の形状であってもよい。
【0049】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2における電磁形電気音響変換器1100について、図4および図5を参照して説明する。
【0050】
図4に電磁形電気音響変換器1100の断面図を示す。電磁形電気音響変換器1100において、コイル4、ヨーク6、筐体7、空気穴8およびスペーサ10は、図1に示す実施の形態1の電磁形電気音響変換器1000と同様である。
【0051】
電磁形電気音響変換器1100は、図5(a)、図5(b)および図5(c)に平面図として示すように中央部に穴が形成された環状である磁性体12、サスペンション11および振動板19と、その穴に挿入可能な形状を有するセンターポール13と、その穴をおおうカバー20と、凹部が形成されたマグネット25と、マグネット25に形成された凹部に設けられた磁性体薄板15とをさらに備える。センターポール13の上面の高さは磁性体12の下面以上である。
【0052】
振動板19の材料は実施の形態1と同様に非磁性体である樹脂材料PENを用い、サスペンション11の材料は磁性体であるパーマロイを用いた。
【0053】
上記のような電磁形電気音響変換器1100について、その動作を説明する。
【0054】
コイル4に電流が流れない初期状態では、マグネット25、磁性体薄板15、磁性体12、センターポール13およびヨーク6によって磁路が形成され、磁性体12上に静的吸引力が発生する。コイル4に交流電流が流れると、磁性体12上に静的吸引力に加えて交流駆動力が発生し、振動板19は振動する。
【0055】
本実施の形態では、マグネット25上に磁性体薄板15が設けられている。このことにより、磁路中の磁束を効率良く磁性体12に導くことが出来、磁路全体の磁気抵抗を低減することが出来る。磁性体12内の磁束密度が大きくなるので、磁性体12上に発生する交流駆動力が大きくなり、音圧を向上させることが出来る。
【0056】
さらに本実施の形態では、センターポール13の高さが高く、磁性体12とほぼ同一面にあり、センターポール13が磁性体12の中央を貫通した状態で磁性体12は振動する。センターポール13と磁性体12とがほぼ同一平面にあるため、振幅範囲が大きくなりマグネット25と磁性体12間の距離が大きくなっても、図9に示す従来の電磁形電気音響変換器1100と比較して磁性体12とセンターポール13間の磁気ギャップが狭く、磁路全体の磁気抵抗が小さい。このため、従来の電磁形電気音響変換器1100と比較して交流駆動力を向上させることが出来る。この結果、十分な音圧を得るための交流駆動力を確保することが可能である。また磁性体12、サスペンション11および振動板19を環状とすることで振動系質量が軽くなるために音圧を向上させることが出来る。
【0057】
なお、本実施の形態では、磁性体12、サスペンション11および振動板19の穴をカバー20がおおい、センターポール13と磁性体12との間の隙間から音が放射されることを完全に遮断したが、この隙間と空気穴8との関係から、隙間からの音の放射がほぼ遮断される場合にはカバー20は設けなくてもよい。また本実施の形態では、カバー20は独立した部品としたが、振動板19の一部として一体成形してもよい。
【0058】
なお、本実施の形態では、マグネット25上に磁性体薄板15を設けたが、マグネットのみで十分な交流駆動力が得られる場合、またスペース的に磁性体薄板15が設置困難な場合は設けなくてもよい。
【0059】
なお、本実施の形態では、図4に示されるようにセンターポール13の径は一定としたが、高さ方向でセンターポール13の径を変化させてもよい。例えば、ヨーク6に近づくにつれて径を小さくした場合、磁性体12が下方向に変位するにつれてセンターポール13との磁気ギャップが拡大するために、磁性体12の磁気飽和による交流駆動力の低下を緩和することができる。
【0060】
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3における電磁形電気音響変換器1200を図6および図7を参照して説明する。
【0061】
図6に電磁形電気音響変換器1200の断面図を示す。電磁形電気音響変換器1200において、コイル4、ヨーク6、空気穴8、センターポール13、磁性体薄板15およびマグネット25は、図4に示す実施の形態2の電磁形電気音響変換器1100と同様である。
【0062】
電磁形電気音響変換器1200は、図7に平面図として示すように磁性体12’と一体成形されたサスペンション21と、サスペンション21を周囲で支持する円筒形の筐体27と、カバー20’と一体成形された振動板29とをさらに備える。振動板29の外周部とサスペンション21の外周部とが一致し同一面上に位置する。
【0063】
振動板29の材料は実施の形態1と同様に樹脂材料PENを用い、磁性体12’と一体成形されたサスペンション21の材料はパーマロイを用いた。
【0064】
上記のような電磁形電気音響変換器1200について、その動作を説明する。
【0065】
コイル4に電流が流れない初期状態では、マグネット25、磁性体薄板15、サスペンション21、センターポール13、ヨーク6によって磁路が形成される点は、実施の形態2と同様である。振動動作も実施の形態2と同様である。
【0066】
電磁形電気音響変換器1200が実施の形態2の電磁形電気音響変換器1100と異なる点は、サスペンション21が磁性体12’と一体成形されていること、振動板29がカバー20’と一体成形されていることであり、それぞれ一体成形することで、部品点数および工程数が減るためにコストを削減することができる。さらに、一体成形することにより組立時のばらつきがなくなるために製品としての特性ばらつきも小さくすることができる。また、図7に示すように、サスペンション21と磁性体12’とが平板として一体成形されてもよい。
【0067】
また、電磁形電気音響変換器1200では、サスペンション21と振動板29の外周部とが一致し同一面上に位置するため、サスペンション21と振動板29との位置合わせが容易となり、組立時のばらつきがなくなるために製品としての特性ばらつきを小さくすることができる。
【0068】
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4として、本発明の電磁形電気音響変換器を備えた携帯端末機である携帯電話機61について図8Aおよび図8Bを参照して説明する。
【0069】
図8Aは、本発明の実施の形態4における携帯電話機61の一部破断斜視図を示す。図8Bは携帯電話機61内部のブロック図を示す。
【0070】
携帯電話機61は、携帯電話機の筐体62と、筐体62に設けられた音孔63と、電磁形電気音響変換器64とを備える。携帯電話機61に備えられる電磁形電気音響変換器64としては、本発明の実施の形態1、2および3で示した電磁形電気音響変換器1000、1100および1200の何れかが適用される。筐体62内部において電磁形電気音響変換器64は、振動板が音孔63に対向するように設けられている。
【0071】
図8Bに示すように、携帯電話機61は、アンテナ150と、送受信回路160と、呼出信号発生回路161と、マイクロホン152とを更に備える。また、送受信回路160は、復調部160a、変調部160b、信号切替部160cおよび留守録音部160dを備える。
【0072】
アンテナ150は最寄りの基地局より出力された電波を受信するおよび基地局へ電波を送信するために用いられる。復調部160aはアンテナ150から入力された変調波を復号して受信信号に変換し、受信信号を信号切替部160cに出力する。信号切替部160cは受信信号の内容に応じて信号処理を切り換える回路である。受信信号が着信信号である場合は呼出信号発生回路161に出力され、音声信号の場合は電磁形電気音響変換器64に出力され、留守録音の音声信号の場合は留守録音部160dに出力される。留守録音部160dは例えば半導体メモリである。電源オン時の留守録音メッセージは留守録音部160dに記憶されるが、携帯電話機61がサービスエリア外にあるときや電源がオフ時には、留守録音メッセージは基地局の記憶装置に記憶される。呼出信号発生回路161は呼出信号を生成し、電磁形電気音響変換器64に出力する。
【0073】
従来の携帯電話機と同様に、携帯電話機61には、電気音響変換器として小型のマイクロホン152が設けられている。変調部160bは、ダイヤル信号や、マイクロホン152で変換された音声信号を変調し、アンテナ150に出力する。
【0074】
このような携帯端末装置としての携帯電話機61の動作を説明する。
【0075】
基地局から出力された電波はアンテナ150で受信され、復調部160aでベースバンドの受信信号に復調される。信号切替回路160cは、受信信号が着信信号であることを検出すると、着信を携帯電話機61の使用者に知らせるため、着信信号を呼出信号発生回路161に出力する。
【0076】
呼出信号発生回路161は、このような着信信号を受けると、呼出信号を出力する。呼出信号は可聴帯域の純音又はそれらの複合音の信号を含み、呼出信号が電磁形電気音響変換器64に入力されると、電磁形電気音響変換器64は着信音を使用者に出力する。
【0077】
使用者が受話状態に入ると、信号切替部160cは受信信号のレベル調整を行った後、受信された音声信号を電気音響変換器64に直接に出力する。電磁形電気音響変換器64はレシーバ又はスピーカとして動作し、音声信号を再生する。
【0078】
使用者の音声はマイクロホン152で検知され、音声信号に変換されて変調部160bに入力される。変調部160bにおいて音声信号は変調され、所定の搬送波に変換されてアンテナ150から出力される。
【0079】
また、携帯電話機61の使用者が電源がオンの状態で留守録音状態にセットした場合、送話内容は留守録音部160dに記憶される。また携帯電話機61の使用者が電源をオフにしている場合、送話内容は基地局に一時記憶される。そして使用者がキー操作により留守録音の再生依頼を行うと、信号切替部160cはこの依頼を受けて、留守録音部160dまたは基地局から録音メッセージを取得する。そしてその音声信号を拡声レベルに調整し、電磁形電気音響変換器64に出力する。このとき、電磁形電気音響変換器64はレシーバ又はスピーカとして動作し、メッセージを出力する。
【0080】
従来の携帯電話に代表されるような携帯端末機に内蔵される電磁形電気音響変換器は最低共振周波数が高く、呼び出し音再生用のみとして用いられていた。
【0081】
しかし、本発明の電磁形電気音響変換器は最低共振周波数を下げることができるので、本発明の電磁形電気音響変換器を携帯端末機に用いれば、音声信号再生も可能となり、呼び出し音再生および音声信号再生の両方を1つの電磁形電気音響変換器で行うことができる。その結果、携帯端末機に複数個内蔵していた音響部品の数を減らすことが可能となる。
【0082】
なお、携帯電話機61では、電磁形電気音響変換器64を直接筐体62に取り付けたが、携帯電話機61に内蔵されている基板上に取り付けてもよい。また、呼び出し音の音圧を上げるために音響ポートを付加してもよい。
【0083】
また、電磁形電気音響変換器64は振動板が音孔に対向するように設けたが、ヨーク側を音孔に対向するように設けてもよい。
【0084】
また、図8Aおよび図8Bでは携帯端末機の一例として携帯電話機が示されるが、これに限定されず、ポケットベル、ノート型パソコン、PDAおよび腕時計等、電磁形電気音響変換器が搭載される携帯端末機に本発明は適用される。
【0085】
【発明の効果】
本発明の電磁形電気音響変換器は、磁性体と、磁性体を中央に固定し支持するサスペンションと、サスペンションに接続された振動板とを備える。従来と異なり、磁性体はサスペンションにより支持されるので、振動板は磁性体を支持する必要が無い。従って、振動板の形状を良好な音響特性が得られるように自由に設計することが出来る。さらに、振動板の弾性定数を小さくして音声等の低域周波数を再生することが可能なことに加えて、振動板の歪みを減少させるとともに、振動板の入力電圧に対する振幅特性の平坦性を向上させることが出来る。
【0086】
また、本発明の電磁形電気音響変換器によれば、磁性体を支持するサスペンションの材料としてステンレス等の金属材料を用いることにより、径時変化がほとんど無い耐久力の有る電磁形電気音響変換器を実現することが出来る。このように、サスペンションが磁性体を支持することにより、音響特性および信頼性を共に満足する電磁形電気音響変換器が提供される。
【0087】
また、本発明の電磁形電気音響変換器によれば、マグネットと振動板との間に磁性体薄板を設けることで、磁性体内に効率的に磁束を導くことができるために、交流駆動力が大きくなり音圧を高くできる。
【0088】
また、本発明の電磁型電気音響変換器によれば、磁性体およびサスペンションの中央部に穴が形成され、その穴を貫通するようにセンターポールが配置されることにより、磁路を形成する磁性体とセンターポールとの距離を小さくすることができる。その結果、振動板を大きく振幅させるのに十分な駆動力を得ることができ、高音圧再生が可能となる。
【0089】
また本発明の携帯端末装置によれば、本発明の電磁形電気音響変換器を搭載することで、アラーム音、メロディ音および音声の再生を1つの電磁形電気音響変換器で実現することができる。その結果、携帯端末機に複数個内蔵していた音響変換機の数を減らすことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における電磁形電気音響変換器を示す図
【図2】本発明の実施の形態1における磁性体を示す図
【図3】本発明の実施の形態1におけるサスペンションを示す図
【図4】本発明の実施の形態2における電磁形電気音響変換器を示す図
【図5】本発明の実施の形態2における磁性体、サスペンションおよび振動板を示す図
【図6】本発明の実施の形態3における電磁形電気音響変換器を示す図
【図7】本発明の実施の形態3におけるサスペンションを示す図
【図8A】本発明の実施の形態4における携帯端末機を示す図
【図8B】本発明の実施の形態4における携帯端末機内部のブロック図
【図9】従来の電磁形電気音響変換器を示す図
【図10】従来の電磁形電気音響変換器の振動板の力−変位曲線とマグネットによって振動板上に生じる静的吸引力を示した図
【符号の説明】
1、11、21 サスペンション
2、12 磁性体
3、13 センターポール
4 コイル
5 マグネット
6 ヨーク
7、27 筐体
9、19、29 振動板
10 スペーサ
15 磁性体薄板
20 カバー
Claims (12)
- 磁性体と、
前記磁性体を中央に固定し支持する金属性のサスペンションと、
前記サスペンションに接続された振動板と、
前記磁性体に直流磁束を発生させるためのマグネットと、
前記磁性体に交流磁束を発生させるためのコイルと
を備える電磁形電気音響変換器。 - 前記サスペンションは前記振動板より振動方向のスティフネス値が大きい、請求項1に記載の電磁形電気音響変換器。
- 前記マグネットは前記コイルを囲むように配置され、
前記コイルの内周側に設けられたセンターポールと、前記コイルに対して前記振動板とは反対側に設けられたヨークとをさらに備える、請求項1に記載の電磁形電気音響変換器。 - 前記振動板は樹脂である、請求項1に記載の電磁形電気音響変換器。
- 前記サスペンションは非磁性体である、請求項1に記載の電磁形電気音響変換器。
- 前記マグネットと前記振動板との間に設けられた磁性体薄板をさらに備える、請求項1に記載の電磁形電気音響変換器。
- 前記磁性体の中心部に穴が形成されている、請求項1に記載の電磁形電気音響変換器。
- 前記穴を覆うカバ−を更に備える、請求項7に記載の電磁形電気音響変換器。
- 前記サスペンションと前記磁性体とが一体である、請求項1に記載の電磁形電気音響変換器。
- 前記振動板の外周部と前記サスペンションの外周部とが同一面上にある、請求項1に記載の電磁形電気音響変換器。
- 磁性体と、
前記磁性体を中央に固定し支持するサスペンションと、
前記サスペンションに接続された振動板と、
前記振動板に対向して設けられたヨークと、
前記ヨークに対して前記振動板側に設けられたセンターポールと、
前記センターポールを囲むように配置されたコイルと、
前記コイルを囲むように配置されたマグネットと
を備え、
前記磁性体および前記サスペンションにはそれぞれ穴が形成され、前記センターポールは前記穴に挿入可能な形状を有し、前記センターポールの上面の高さが前記磁性体の下面以上である電磁形電気音響変換器。 - 請求項1または11に記載の電磁形電気音響変換器を備える携帯端末装置。
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