JP4657913B2 - 粉砕トナー及びその製造方法、並びに現像剤、プロセスカートリッジ、画像形成方法、及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
このようなチャージアップ現象が発生すると、現像スリーブ上に形成されたトナー層の上層のトナーは、帯電を持ちにくくなるのでトナーの帯電量が低下する。その結果、非画像部への地汚れ、トナー漏れ、トナー飛散を生じ易い。
このような現象をなくすためには、現像スリーブ上に形成されるトナー層中のトナーの帯電量をできる限り均一に制御し得る構成とすることが必要となる。
一方、現像ローラが樹脂であり、規制ブレードが金属である場合には、現像部材、特に現像ローラ部材、現像設定を個々に変更しなければならなくなり、複雑になると同時にコストアップにつながるという課題がある。
また、特許文献2には、カラートナーにベンジルホウ素系の荷電制御剤が使用されているが、荷電制御剤の存在状態を制御していないため、仮に表面近傍に荷電制御剤が多く存在する場合、内部抵抗は高いままでチャージアップは抑制されず、また、表面近傍に少ない場合もやはり表面抵抗が高くなりチャージアップ、もしくは荷電制御剤の機能が発現できず帯電低下を引き起こす。
また、特許文献1に記載されているサリチル酸系の荷電制御剤は、無色又は略無色であるため、カラートナーに好ましく用いられる。ただし、これらは電荷を発生させる効果はあるが、電荷をリークさせることはないため、チャージアップ現象が生じやすい。トナーのチャージアップ現象が生じると現像ローラ上のトナーの帯電量分布が広くなり、地汚れ、濃度低下を引き起こしてしまうという問題がある。
<1> 少なくとも結着樹脂、着色剤、及びカウンターイオンとしてK+を含む分子構造を有する荷電制御剤として下記構造式で表されるベンジルホウ素系化合物を含有するトナー材料を、トナー表面の蛍光X線で検出されるK+強度Aと、トナー全体の蛍光X線で検出されるK+強度Bとの比(A/B)が0.1〜0.3となるように、ヘンシェルミキサーを用いて周速20m/sで3〜10分間混合し、混練して、得られた混練物を粉砕することを特徴とする粉砕トナーの製造方法である。
<3> 前記<1>から<2>のいずれかに記載の粉砕トナーの製造方法により製造されたことを特徴とする粉砕トナーである。
<4> 前記<3>に記載の粉砕トナーからなる非磁性一成分現像剤であることを特徴とする現像剤である。
<5> 静電潜像担持体と、該静電潜像担持体上に形成した静電潜像を前記<4>に記載の現像剤を用いて現像し可視像を形成する現像手段とを少なくとも有することを特徴とするプロセスカートリッジである。
<6> 静電潜像担持体と、該静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、前記静電潜像を前記<4>に記載の現像剤を用いて現像して可視像を形成する現像手段と、前記可視像を記録媒体に転写する転写手段と、記録媒体に転写された転写像を定着させる定着手段とを少なくとも有することを特徴とする画像形成装置である。
<7> 現像手段が、周面に現像剤を担持し、静電潜像担持体に接して回転し、かつ該静電潜像担持体上に形成された静電潜像に前記現像剤を供給して現像を行う現像ローラと、該現像ローラの周面に接し、該現像ローラ上の該現像剤を薄層化する薄層形成部材とを有する前記<6>に記載の画像形成装置である。
<8> 静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成工程と、前記静電潜像を前記<4>に記載の現像剤を用いて現像して可視像を形成する現像工程と、前記可視像を記録媒体に転写する転写工程と、記録媒体に転写された転写像を定着させる定着工程とを少なくとも含むことを特徴とする画像形成方法である。
前記トナー表面の蛍光X線で検出されるK+強度Aと、前記トナー全体のK+強度Bとの比(A/B)が0.1〜0.3である。本発明の粉砕トナーにおいては、トナー内部及びトナー表面に存在する荷電制御剤量をコントロールすることによって、チャージアップ、帯電低下を抑制し、地汚れ、画像濃度低下などの帯電による不具合のない良好な画像を形成することができる。
本発明の粉砕トナーは、少なくとも結着樹脂、着色剤、カウンターイオンとしてK+を含む分子構造を有する荷電制御剤を含有してなり、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
本発明の粉砕トナーの製造方法は、少なくとも結着樹脂、着色剤、及びカウンターイオンとしてK+を含む分子構造を有する荷電制御剤を含有するトナー材料を、トナー表面の蛍光X線で検出されるK+強度Aと、トナー全体の蛍光X線で検出されるK+強度Bとの比(A/B)が0.1〜0.3となるように混合し、混練して、得られた混練物を粉砕する工程を含んでなり、更に必要に応じてその他の工程を含んでなる。
以下、本発明の粉砕トナーの製造方法の説明を通じて、本発明の粉体トナーの詳細についても明らかにする。
少なくとも結着樹脂、イエロー着色剤、マゼンタ着色剤、及びシアン着色剤の少なくともいずれかの着色剤、並びにカウンターイオンとしてK+を含む分子構造を有する荷電制御剤を含有するトナー材料を混合し、混練して、得られた混練物を粉砕してカラートナーを作製するカラートナー作製工程とを含んでなり、
前記黒トナー表面の蛍光X線で検出されるK+強度をKk、前記カラートナー表面の蛍光X線で検出されるK+強度をKcとすると、次式、Kk<Kcを満たすことが好ましい。この場合、前記KkとKcとの比(Kk/Kc)は、0.3〜0.6が好ましい。前記比の値が0.3未満であると、黒トナーが他の3色より帯電が高くなりすぎ濃度低下の要因となることがあり、0.6を超えると、黒トナーが他の3色より帯電が低くなり、地汚れ、画像ムラを引き起こす要因となることがある。
ここで、トナー全体のカリウム強度とは、トナー表面及びトナー内部を合わせたトナー全体に含まれるカリウム量を意味する。
前記荷電制御剤は、カウンターイオンとしてK+を含む分子構造を有していれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、下記構造式で表されるベンジルホウ素系化合物が、カウンターイオンにK+を有しており、このK+イオン強度を測定することで、荷電制御剤のトナー表面及びトナー内部における存在状態を容易に測定できるので特に好ましい。
具体的には、ニグロシン系染料のボントロン03、4級アンモニウム塩のボントロンP−51、含金属アゾ染料のボントロンS−34、オキシナフトエ酸系金属錯体のE−82、サリチル酸系金属錯体のE−81、E−84、フェノール系縮合物のE−89(以上、オリエント化学工業株式会社製)、4級アンモニウム塩モリブデン錯体のTP−302、TP−415(以上、保土谷化学工業株式会社製)、4級アンモニウム塩のコピーチャージPSY VP2038、トリフェニルメタン誘導体のコピーブルーPR、4級アンモニウム塩のコピーチャージ NEG VP2036、コピーチャージ NX VP434(以上、ヘキスト社製)、LRA−901、銅フタロシアニン、ペリレン、キナクリドン、アゾ系顔料、その他スルホン酸基、カルボキシル基、4級アンモニウム塩等の官能基を有する高分子系の化合物が挙げられる。これらの中でも、特にトナーを負極性に制御する物質が好ましく使用される。
前記粉砕及び分級が終了した後に、粉砕物を遠心力などにより気流中で分級し、所定の粒径のトナーを製造する。
前記結着樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、フルカラートナーの分野で公知の結着樹脂、例えば、ポリエステル系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、スチレン−(メタ)アクリル系共重合体樹脂、エポキシ系樹脂、COC(環状オレフィン樹脂(例えば、TOPAS−COC、Ticona社製))などが挙げられるが、現像器内での耐ストレス性の観点から、ポリエステル系樹脂を使用することが好ましい。これらは、必要に応じて2種類以上を組み合わせて使用してもよい。
前記多価アルコール成分のうち、2価アルコール成分としては、例えば、ポリオキシプロピレン(2,2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(3,3)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(6)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシエチレン(2,0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン等のビスフェノールAアルキレンオキサイド付加物;エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブテンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA等が挙げられる。
前記多価アルコール成分のうち、3価以上のアルコール成分としては、例えば、ソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタントリオール、グリセロール、2−メチルプロパントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、1,3,5−トリヒドロキシメチルベンゼン等が挙げられる。
前記多価カルボン酸成分のうち、3価以上のカルボン酸成分としては、例えば、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸(トリメリット酸)、1,2,5−ベンゼントリカルボン酸、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ブタントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチル−2−メチレンカルボキシプロパン、1,2,4−シクロヘキサントリカルボン酸、テトラ(メチレンカルボキシル)メタン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボン酸、ピロメリット酸、エンポール三量体酸、又はこれらの酸の無水物や低級アルキルエステル等が挙げられる。
前記第1結着樹脂としては、上述した多価アルコール成分と多価カルボン酸成分とを重縮合させて得られたポリエステル樹脂、特に、多価アルコール成分としてビスフェノールAアルキレンオキサイド付加物を用い、多価カルボン酸成分としてテレフタル酸及びフマル酸を用いて得られたポリエステル樹脂が好適に用いられる。
前記第2結着樹脂としては、ビニル系ポリエステル樹脂、特に、ポリエステル樹脂の原料モノマーとしてビスフェノールAアルキレンオキサイド付加物、テレフタル酸、トリメリット酸、コハク酸を用い、ビニル系樹脂の原料モノマーとしてスチレン及びブチルアクリレートを用い、両反応性モノマーとしてフマル酸を用いて得られたビニル系ポリエステル樹脂が好適に用いられる。
一般に、ワックスの極性が低いほうが定着部材ローラとの離型性に優れているので、極性の低い炭化水素系ワックスが好適に用いられる。
前記炭化水素系ワックスは、炭素原子と水素原子のみからなるワックスであり、エステル基、アルコール基、アミド基などを含まないワックスであり、該炭化水素系ワックスとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンとプロピレンの共重合体等のポリオレフィンワックス;パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス等の石油ワックス;フィッシャートロプシュワックス等の合成ワックス、などが挙げられる。これらの中でも、ポリエチレンワックス、パラフィンワックス、フィッシャートロプシュワックスが好ましく、ポリエチレンワックス、パラフィンワックスが特に好ましい。
また、上記のような質量比で使用された第1結着樹脂及び第2結着樹脂からなる結着樹脂の軟化点は100〜125℃が好ましく、105〜125℃がより好ましい。本発明においては、ワックスが内添された第1結着樹脂と第2結着樹脂とからなる結着樹脂の軟化点が上記範囲内であればよい。
前記第2結着樹脂の酸価は、0〜10KOHmg/gが好ましく、1〜5KOHmg/gがより好ましい。
特に、ポリエステル系樹脂を用いる場合には、このような酸価を有する樹脂を用いることによって、各種着色剤等の分散性を向上させるとともに、十分な帯電量を有するトナーとすることができる。
前記第1結着樹脂は、テトラヒドロフラン(THF)に不溶な成分を含有していることが、耐高温オフセット性の観点から好ましい。ワックス内添第1結着樹脂中でのTHF不溶成分の含有量は、0.1〜15質量部が好ましく、0.2〜10質量部がより好ましく、0.3〜5質量部が更に好ましい。
前記着色剤としては、特に制限はなく、従来からフルカラートナーの着色剤として使用されている公知の顔料及び染料が使用可能である。前記着色剤としては、例えば、カーボンブラック、ニグロシン染料、鉄黒、ナフトールイエローS、ハンザイエロー(10G、5G、G)、カドミュウムイエロー、黄色酸化鉄、黄土、黄鉛、チタン黄、ポリアゾイエロー、オイルイエロー、ハンザイエロー(GR、A、RN、R)、ピグメントイエローL、ベンジジンイエロー(G、GR)、パーマネントイエロー(NCG)、バルカンファストイエロー(5G、R)、タートラジンレーキ、キノリンイエローレーキ、アンスラザンイエローBGL、イソインドリノンイエロー、ベンガラ、鉛丹、鉛朱、カドミュウムレッド、カドミュウムマーキュリレッド、アンチモン朱、パーマネントレッド4R、パラレッド、ファイセーレッド、パラクロルオルトニトロアニリンレッド、リソールファストスカーレットG、ブリリアントファストスカーレット、ブリリアントカーンミンBS、パーマネントレッド(F2R、F4R、FRL、FRLL、F4RH)、ファストスカーレットVD、ベルカンファストルビンB、ブリリアントスカーレットG、リソールルビンGX、パーマネントレッドF5R、ブリリアントカーミン6B、ポグメントスカーレット3B、ボルドー5B、トルイジンマルーン、パーマネントボルドーF2K、ヘリオボルドーBL、ボルドー10B、ボンマルーンライト、ボンマルーンメジアム、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、ローダミンレーキY、アリザリンレーキ、チオインジゴレッドB、チオインジゴマルーン、オイルレッド、キナクリドンレッド、ピラゾロンレッド、ポリアゾレッド、クロームバーミリオン、ベンジジンオレンジ、ペリノンオレンジ、オイルオレンジ、コバルトブルー、セルリアンブルー、アルカリブルーレーキ、ピーコックブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー、ファストスカイブルー、インダンスレンブルー(RS、BC)、インジゴ、群青、紺青、アントラキノンブルー、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ、コバルト紫、マンガン紫、ジオキサンバイオレット、アントラキノンバイオレット、クロムグリーン、ジンクグリーン、酸化クロム、ピリジアン、エメラルドグリーン、ピグメントグリーンB、ナフトールグリーンB、グリーンゴールド、アシッドグリーンレーキ、マラカイトグリーンレーキ、フタロシアニングリーン、アントラキノングリーン、酸化チタン、亜鉛華、リトボン、等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。黒色トナーの着色剤としては、カーボンブラック及び磁性粉のいずれかが用いられる。
前記着色剤は、使用される第1結着樹脂と第2結着樹脂との混合結着樹脂中に分散されたマスターバッチの形態で使用されることが分散性の観点から好ましい。マスターバッチの添加量は含有される着色剤の量が上記範囲内となるような量であればよい。なお、マスターバッチ中の着色剤含有率は20〜40質量%が好適である。
本発明では、流動性や現像性、帯電性を補助するための外添剤として他の無機微粒子が用いることができる。
前記無機微粒子としては、例えば、酸化ケイ素、酸化亜鉛、酸化スズ、ケイ砂、酸化チタン、クレー、雲母、ケイ灰石、ケイソウ土、酸化クロム、酸化セリウム、ベンガラ、三酸化アンチモン、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素、珪酸マグネシウムなどが挙げられる。
前記外添剤の総添加量は、前記トナー母体粒子100質量部に対して1.0〜5.0質量部であることが好ましい。前記外添剤の総添加量が、上記の範囲より多い場合、カブリ、現像性、定着分離性が悪化することがあり、外添剤の総添加量が上記の範囲より少ない場合には、流動性、転写性、及び耐熱保管性が悪化することがある。
前記質量平均粒径、及び、前記質量平均粒径と個数平均粒径との比(質量平均粒径/個数平均粒径)は、例えば、コールターエレクトロニクス社製の粒度測定器「「コールターカウンターTAII」」を用いて測定することができる。
本発明の現像剤は、本発明の粉砕トナーからなる非磁性一成分現像剤である。
前記一成分現像剤においては、現像剤担持体上へトナーを搬送した後、層厚規制部材にてトナーを薄層化させて現像するが、トナーと現像剤担持体、層厚規制部材などの摩擦帯電部材との接触・摩擦帯電時間が非常に短い。そのため、所望の帯電量のトナーを得るために、トナーの帯電制御が重要になる。その結果、トナーが現像ローラ上に支持されず飛散トナーとなって画像形成装置の機内を汚染する、感光体の非画像領域にトナーが現像され、カブリが生じる等の不具合が起こるが、本発明は、トナー帯電を適正に制御することを目的としているため、一成分現像方式において、十分に有効である。
本発明の現像剤は、非磁性一成分現像方法による画像形成に好適に用いることができ、以下の本発明のトナー入り容器、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法に特に好適に用いることができる。
前記トナー入り容器は、本発明の前記トナー乃至前記現像剤を容器中に収容してなる。
前記容器としては、特に制限はなく、公知のものの中から適宜選択することができ、例えば、トナー容器本体とキャップとを有してなるもの、などが好適に挙げられる。
前記トナー容器本体としては、その大きさ、形状、構造、材質などについては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記形状としては、円筒状などが好ましく、内周面にスパイラル状の凹凸が形成され、回転させることにより内容物であるトナーが排出口側に移行可能であり、かつ該スパイラル部の一部又は全部が蛇腹機能を有しているもの、などが特に好ましい。
前記トナー容器本体の材質としては、特に制限はなく、寸法精度がよいものが好ましく、例えば、樹脂が好適に挙げられ、その中でも、例えば、ポリエステル樹脂,ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアクリル酸、ポリカーボネート樹脂、ABS樹脂、ポリアセタール樹脂、などが好適に挙げられる。
本発明のトナー入り容器は、保存、搬送等が容易であり、取扱性に優れ、後述する本発明のプロセスカートリッジ、画像形成装置等に、着脱可能に取り付けてトナーの補給に好適に使用することができる。
本発明のプロセスカートリッジは、静電潜像を担持する静電潜像担持体と、該静電潜像担持体上に担持された静電潜像を、本発明の現像剤を用いて現像し可視像を形成する現像手段とを、少なくとも有してなり、更に必要に応じて適宜選択した、帯電手段、現像手段、転写手段、クリーニング手段、除電手段などのその他の手段を有してなる。
前記現像手段としては、本発明の前記トナー乃至前記現像剤を収容する現像剤収容器と、該現像剤収容器内に収容されたトナー乃至現像剤を担持しかつ搬送する現像剤担持体とを、少なくとも有してなり、更に、担持させるトナー層厚を規制するための層厚規制部材等を有していてもよい。
本発明のプロセスカートリッジは、各種電子写真装置、ファクシミリ、プリンターに着脱自在に備えさせることができ、後述する本発明の画像形成装置に着脱自在に備えさせるのが好ましい。
前記感光体201としては、後述する画像形成装置と同様なものを用いることができる。前記帯電手段202には、任意の帯電部材が用いられる。
次に、図1に示すプロセスカートリッジによる画像形成プロセスについて示すと、感光体201は、矢印方向に回転しながら、帯電手段202による帯電、露光手段(図示せず)による露光203により、その表面に露光像に対応する静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像手段204でトナー現像され、該トナー現像は転写手段208により、記録媒体205に転写され、プリントアウトされる。次いで、像転写後の感光体表面は、クリーニング手段207によりクリーニングされ、更に除電手段(図示せず)により除電されて、再び、以上の操作を繰り返すものである。
本発明の画像形成装置は、静電潜像担持体と、静電潜像形成手段と、現像手段と、転写手段と、定着手段とを少なくとも有してなり、更に必要に応じて適宜選択したその他の手段、例えば、除電手段、クリーニング手段、リサイクル手段、制御手段等を有してなる。
本発明の画像形成方法は、静電潜像形成工程と、現像工程と、転写工程と、定着工程とを少なくとも含み、更に必要に応じて適宜選択したその他の工程、例えば、除電工程、クリーニング工程、リサイクル工程、制御工程等を含んでなる。
前記静電潜像形成工程は、静電潜像担持体上に静電潜像を形成する工程である。
前記静電潜像担持体(感光体)としては、その材質、形状、構造、大きさ、等について特に制限はなく、公知のものの中から適宜選択することができるが、その形状としてはドラム状、ベルト状が好適に挙げられ、その材質としては、例えばアモルファスシリコン、セレン等の無機感光体、ポリシラン、フタロポリメチン等の有機感光体、などが挙げられる。これらの中でも、長寿命性の点でアモルファスシリコン等が好ましい。
前記静電潜像形成手段は、例えば、前記静電潜像担持体の表面を帯電させる帯電器と、前記静電潜像担持体の表面を像様に露光する露光器とを少なくとも備える。
前記帯電器としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、導電性又は半導電性のローラ、ブラシ、フィルム、ゴムブレード等を備えた、それ自体公知の接触帯電器、コロトロン、スコロトロン等のコロナ放電を利用した非接触帯電器、などが挙げられる。
前記帯電器は、上記のような接触式の帯電器に限定されるものではないが、帯電器から発生するオゾンが低減された画像形成装置が得られるので、接触式の帯電器を用いることが好ましい。
前記露光器としては、前記帯電器により帯電された前記静電潜像担持体の表面に、形成すべき像様に露光を行うことができる限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、複写光学系、ロッドレンズアレイ系、レーザ光学系、液晶シャッタ光学系、などの各種露光器が挙げられる。
なお、本発明においては、前記静電潜像担持体の裏面側から像様に露光を行う光背面方式を採用してもよい。
前記現像工程は、前記静電潜像を、本発明の前記トナー乃至前記現像剤を用いて現像して可視像を形成する工程である。
前記可視像の形成は、例えば、前記静電潜像を本発明の前記トナー乃至前記現像剤を用いて現像することにより行うことができ、前記現像手段により行うことができる。
前記現像手段は、例えば、本発明の前記トナー乃至前記現像剤を用いて現像することができる限り、特に制限はなく、公知のものの中から適宜選択することができ、例えば、本発明の前記トナー乃至現像剤を収容し、前記静電潜像に該トナー乃至該現像剤を接触又は非接触的に付与可能な現像器を少なくとも有するものが好適に挙げられ、本発明の前記トナー入り容器を備えた現像器などがより好ましい。
前記現像手段としては、周面にトナーを担持し、静電潜像担持体に接して回転し、かつ該静電潜像担持体上に形成された静電潜像に該トナーを供給して現像を行う現像ローラと、該現像ローラの周面に接し、該現像ローラ上の該トナーを薄層化する薄層形成部材とを有する態様が好ましい。
前記金属ローラとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えばアルミニウムローラなどが挙げられる。前記金属ローラではブラスト処理を施すことで、比較的容易に任意の表面摩擦係数を有する現像ローラを作製することができる。具体的には、アルミニウムローラにガラスビーズブラストで処理することにより、ローラ表面を粗面化でき、現像ローラ上に適正なトナー付着量が得られる。
前記現像ローラは、例えば導電性シャフトの外周にゴム弾性体を被覆することにより製造される。該導電性シャフトは、例えばステンレス(SUS)などの金属で構成される。
前記転写工程は、前記可視像を記録媒体に転写する工程であるが、中間転写体を用い、該中間転写体上に可視像を一次転写した後、該可視像を前記記録媒体上に二次転写する態様が好ましく、前記トナーとして二色以上、好ましくはフルカラートナーを用い、可視像を中間転写体上に転写して複合転写像を形成する第一次転写工程と、該複合転写像を記録媒体上に転写する第二次転写工程とを含む態様がより好ましい。
前記転写は、例えば、前記可視像を転写帯電器を用いて前記静電潜像担持体(感光体)を帯電することにより行うことができ、前記転写手段により行うことができる。前記転写手段としては、可視像を中間転写体上に転写して複合転写像を形成する第一次転写手段と、該複合転写像を記録媒体上に転写する第二次転写手段とを有する態様が好ましい。
なお、前記中間転写体としては、特に制限はなく、目的に応じて公知の転写体の中から適宜選択することができ、例えば、転写ベルト等が好適に挙げられる。
前記転写器としては、コロナ放電によるコロナ転写器、転写ベルト、転写ローラ、圧力転写ローラ、粘着転写器、などが挙げられる。
なお、記録媒体としては、代表的には普通紙であるが、現像後の未定着像を転写可能なものなら、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、OHP用のPETベース等も用いることができる。
前記定着工程は、記録媒体に転写された可視像を定着装置を用いて定着させる工程であり、各色のトナーに対し前記記録媒体に転写する毎に行ってもよいし、各色のトナーに対しこれを積層した状態で一度に同時に行ってもよい。
前記定着装置としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、公知の加熱加圧手段が好適である。前記加熱加圧手段としては、加熱ローラと加圧ローラとの組み合わせ、加熱ローラと加圧ローラと無端ベルトとの組み合わせ、などが挙げられる。
前記加熱加圧手段における加熱は、通常、80〜200℃が好ましい。
なお、本発明においては、目的に応じて、前記定着工程及び定着手段と共にあるいはこれらに代えて、例えば、公知の光定着器を用いてもよい。
前記除電手段としては、特に制限はなく、前記静電潜像担持体に対し除電バイアスを印加することができればよく、公知の除電器の中から適宜選択することができ、例えば、除電ランプ等が好適に挙げられる。
前記クリーニング手段としては、特に制限はなく、前記静電潜像担持体上に残留する前記電子写真トナーを除去することができればよく、公知のクリーナの中から適宜選択することができ、例えば、磁気ブラシクリーナ、静電ブラシクリーナ、磁気ローラクリーナ、ブレードクリーナ、ブラシクリーナ、ウエブクリーナ等が好適に挙げられる。
前記リサイクル手段としては、特に制限はなく、公知の搬送手段等が挙げられる。
前記制御手段としては、前記各手段の動きを制御することができる限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、シークエンサー、コンピュータ等の機器が挙げられる。
この図4において、画像形成装置は、図示しない本体筐体内に、図4中時計方向に回転駆動される静電潜像担持体2が収納されており、静電潜像担持体2の周囲に、帯電部3、書込部4、現像部5、中間転写部6、紙転写部7等が配置されている。
画像形成装置は、図示しないが複数枚の記録紙を収納する給紙カセットを備えており、給紙カセット内の記録紙Pは、図示しない給紙ローラにより1枚ずつ図示しないレジストローラ対でタイミング調整された後、中間転写部6と静電潜像担持体2の間に送り出される。
画像形成装置は、静電潜像担持体2を図4中時計方向に回転駆動して、静電潜像担持体2を帯電部3で一様に帯電した後、書き込み部4により画像データで変調されたレーザを照射して静電潜像担持体2に静電潜像を形成し、静電潜像の形成された静電潜像担持体2に現像部5でトナーを付着させて現像する。画像形成装置は、現像部5でトナーを付着してトナー画像を、中間転写部6で静電潜像担持体2から中間転写体に転写させる。これをシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、及びブラック(K)の4色それぞれ行い、フルカラーのトナー画像を形成する。
<シアントナー1の作製>
−第1結着樹脂H1の合成−
まず、ビニル系モノマーとして、スチレン600g、アクリル酸ブチル110g、アクリル酸30g、及び重合開始剤としてジクミルパーオキサイド30gを滴下ロートに投入した。
次に、温度計、ステンレス製攪拌機、流下式コンデンサー、及び窒素導入管を備えた5リットル四つ口フラスコ内に、ポリエステルの単量体のうち、ポリオールとして、ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン1230g、ポリオキシエチレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン290g、イソドデセニル無水コハク酸250g、テレフタル酸310g、無水1,2,4−ベンゼントリカルボン酸180g、エステル化触媒としてジブチル錫オキシド7g、及びワックスとしてパラフィンワックス(融点73.3℃、示差走査型熱量計で測定される昇温時の吸熱ピークの半値幅は4℃)を340g(仕込モノマー100質量部に対して11.0質量部)仕込んだ。
次に、マントルヒーター中で窒素雰囲気下、160℃の温度で撹拌しつつ、上記滴下ロートより、ビニル系モノマー樹脂と重合開始剤の混合液を1時間かけて滴下した。次いで、160℃に保持したまま2時間付加重合反応を熟成させた後、230℃に昇温して縮重合反応を行った。重合度は、定荷重押出し形細管式レオメータを用いて測定した軟化点により追跡を行い、所望の軟化点に達したときに反応を終了させて、第1結着樹脂H1を合成した。得られた第1結着樹脂H1について、以下のようにして測定した軟化点は130℃であった。
温度計、ステンレス製攪拌機、流下式コンデンサー、及び窒素導入管を備えた5リットル四つ口フラスコ内に、ポリオールとしてポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン2210g、テレフタル酸850g、無水1,2,4−ベンゼントリカルボン酸120g、及びエステル化触媒としてジブチル錫オキシド0.5gを仕込んだ。次いで、マントルヒーター中で窒素雰囲気下230℃に昇温して縮重合反応を行った。重合度は、定荷重押出し形細管式レオメータを用いて測定した軟化点により追跡を行い、所望の軟化点に達したときに反応を終了させて、第2結着樹脂L1を合成した。得られた第2結着樹脂L1の、以下のようにして測定した軟化点は115℃であった。
フローテスター(CFT−500、島津製作所製)を用い、測定試料1.5gを秤量し、高さ1.0mm×直径1.0mmのダイを用いて、昇温速度3.0℃/min、予熱時間180秒、荷重30kg、測定温度範囲80〜140℃の条件で測定を行い、上記の試料が1/2流出した時の温度を軟化点(Tm)とした。
得られた第1結着樹脂H1及び第2結着樹脂L1を混合質量比(H1:L1=5:5)からなる結着樹脂100質量部(内添ワックスの質量を含む)に対して、顔料C.I.ピグメント・ブルー15:3を4質量部含有相当のマスターバッチ、及び荷電制御剤としてベンジルホウ素系化合物(LR−147、日本カーリット社製)2質量部を添加し、総量3kgとした。次いで、20リットルのヘンシェルミキサーで周速20m/sで5分間混合した後、二軸押し出し混練機(PCM−30、池貝鉄工株式会社製)の排出部を取り外したものを使用して、溶融混練した。
得られた混練物を冷却プレスローラーで厚み2mmに圧延し、冷却ベルトで冷却した後、フェザーミルで粗粉砕した。その後、機械式粉砕機(KTM、川崎重工業株式会社製)で平均粒径10〜12μmになるまで粉砕した。次いで、ジェット粉砕機(IDS、日本ニューマチック工業株式会社製)で粗粉分級しながら粉砕した後、微粉分級をロータ型分級機(ティープレックス型分級機タイプ、100ATP、ホソカワミクロン株式会社製)を用いて分級を行い、着色樹脂粒子を得た。得られた着色樹脂粒子の質量平均粒径は、以下のようにして測定したところ、7.9μmであった。
得られた着色樹脂粒子100質量部に対して、シリカ(RX200、日本アエロジル社製)1質量部を添加し、ヘンシェルミキサーにて、周速40m/sec、60秒間の条件で混合処理して、シアントナー1を作製した。
トナー粒子の粒度分布は、コールターカウンター法により、コールターカウンターTA−IIやコールターマルチサイザーII(いずれもコールター社製)を用いて、以下のようにして、粒度分布を測定した。
まず、電解水溶液100〜150ml中に分散剤として界面活性剤(アルキルベンゼンスルフォン酸塩)を0.1〜5ml加える。ここで、電解液とは1級塩化ナトリウムを用いて約1%NaCl水溶液を調製したISOTON−II(コールター社製)が使用できる。ここで、更に測定試料を固形分にして2〜20mg加える。試料を懸濁した電解液は、超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行い、前記測定装置により、アパーチャーとして100μmアパーチャーを用いて、トナー粒子又はトナーの体積、個数を測定して、体積分布と個数分布を算出する。
得られた分布から、トナーの質量平均粒径(Dv)、及び個数平均粒径(Dp)を求めることができる。チャンネルとしては、2.00μm以上2.52μm未満;2.52μm以上3.17μm未満;3.17μm以上4.00μm未満;4.00μm以上5.04μm未満;5.04μm以上6.35μm未満;6.35μm以上8.00μm未満;8.00μm以上10.08μm未満;10.08μm以上12.70μm未満;12.70μm以上16.00μm未満;16.00μm以上20.20μm未満;20.20μm以上25.40μm未満;25.40μm以上32.00μm未満;32.00μm以上40.30μm未満の13チャンネルを使用し、粒径2.00μm以上乃至40.30μm未満の粒子を対象とする。
−シアントナー2〜8の作製−
実施例1において、表1に示すヘンシェルミキサー混合条件、荷電制御剤の種類、及び量の条件に変えた以外は、実施例1と同様にして、シアントナー2〜8を作製した。
−黒トナー1の作製−
実施例1において、顔料C.I.ピグメント・ブルー15:3を4質量部含有相当のマスターバッチを、カーボンブラック6質量部とし、荷電制御剤としてベンジルホウ素系化合物(LR−147、日本カーリット社製)1質量部を使用した以外は、実施例1と同様にして、黒トナー1を作製した。
−黒トナー2の作製−
実施例6において、荷電制御剤としてベンジルホウ素系化合物(LR−147、日本カーリット社製)1.5質量部を使用した以外は、実施例2と同様にして、黒トナー2を作製した。
トナー0.5gをエタノール20mlに溶解した。この溶液を外径32mm、内径25mm、高さ23mmのポリエチレン容器に5ml入れ、これを下面照射型蛍光X線測定装置(株式会社リガク製)を用いて真空で50kV、60mA、40sの条件でカリウムのX線強度を測定し、バックグラウンド分を差し引いたネット強度をトナー表面に存在するカリウム強度Aとした。
トナー0.5gをジメチルホルムアミド(DMF)20mlに溶解した。この溶液を外径32mm、内径25mm、高さ23mmのポリエチレン容器に5ml入れ、これを下面照射型蛍光X線測定装置(株式会社リガク製)を用いて真空で50kV、60mA、40sの条件でカリウムのX線強度を測定し、バックグラウンド分を差し引いたネット強度をトナー全体に存在するカリウム強度Bとした。
各トナーを用い、画像形成装置(株式会社リコー製、IPSiO CX2500)を使用して、印字率6%の所定のプリントパターンを、N/N環境下(温度23℃、45%RH)において、2,000枚連続複写した後の画像濃度及び地汚れを以下のようにして評価した。
−地汚れ−
2,000枚連続複写した後、白紙通紙時の感光体上のトナーをテープ剥離し、目視により観察して、下記基準で評価した。
〔評価基準〕
○:良好
△:普通(実使用上問題ないレベル)
×:実使用不能なレベル
−画像濃度−
2,000枚連続複写した後、得られた画像プリントを、目視により観察して、下記基準で評価した。
〔評価基準〕
○:良好
△:普通(実使用上問題ないレベル)
×:実使用不能なレベル
トレック・ジャパン社製の吸引式小型帯電量測定装置 MODEL 210HSを用いて帯電量Qを測定し、下記基準で判定した結果とともに評価した。
〔判定基準〕
○:−20μC/g≦Q≦−30μC/g
△:−30μC/g<Q≦−35μC/g、−15μC/g≦Q<−20μC/g
×:−35μC/g<Q、Q<−15
3 帯電部
4 書込部
5 現像部
6 中間転写部
7 転写部
8 除電部
10 定着部
13 クリーニング部
15 制御装置
16 電圧印加部
100 現像装置
101 感光体
102 トナーホッパ
103 供給ローラ
104 現像ローラ
105 アジテータ
106 クリーニング手段
201 感光体
202 帯電手段
203 露光手段
204 現像手段
205 記録媒体
207 クリーニング手段
208 転写手段
P 記録紙
Claims (8)
- 少なくとも結着樹脂、着色剤、及びカウンターイオンとしてK+を含む分子構造を有する荷電制御剤として下記構造式で表されるベンジルホウ素系化合物を含有するトナー材料を、トナー表面の蛍光X線で検出されるK+強度Aと、トナー全体の蛍光X線で検出されるK+強度Bとの比(A/B)が0.1〜0.3となるように、ヘンシェルミキサーを用いて周速20m/sで3〜10分間混合し、混練して、得られた混練物を粉砕することを特徴とする粉砕トナーの製造方法。
- 結着樹脂としてワックス内添樹脂を含むことを特徴とする請求項1に記載の粉砕トナーの製造方法。
- 請求項1から2のいずれかに記載の粉砕トナーの製造方法により製造されたことを特徴とする粉砕トナー。
- 請求項3に記載の粉砕トナーからなる非磁性一成分現像剤であることを特徴とする現像剤。
- 静電潜像担持体と、該静電潜像担持体上に形成した静電潜像を請求項4に記載の現像剤を用いて現像し可視像を形成する現像手段とを少なくとも有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
- 静電潜像担持体と、該静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、前記静電潜像を請求項4に記載の現像剤を用いて現像して可視像を形成する現像手段と、前記可視像を記録媒体に転写する転写手段と、記録媒体に転写された転写像を定着させる定着手段とを少なくとも有することを特徴とする画像形成装置。
- 現像手段が、周面に現像剤を担持し、静電潜像担持体に接して回転し、かつ該静電潜像担持体上に形成された静電潜像に前記現像剤を供給して現像を行う現像ローラと、該現像ローラの周面に接し、該現像ローラ上の該現像剤を薄層化する薄層形成部材とを有する請求項6に記載の画像形成装置。
- 静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成工程と、前記静電潜像を請求項4に記載の現像剤を用いて現像して可視像を形成する現像工程と、前記可視像を記録媒体に転写する転写工程と、記録媒体に転写された転写像を定着させる定着工程とを少なくとも含むことを特徴とする画像形成方法。
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