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JP4654589B2 - 電池パック - Google Patents

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JP4654589B2
JP4654589B2 JP2004100287A JP2004100287A JP4654589B2 JP 4654589 B2 JP4654589 B2 JP 4654589B2 JP 2004100287 A JP2004100287 A JP 2004100287A JP 2004100287 A JP2004100287 A JP 2004100287A JP 4654589 B2 JP4654589 B2 JP 4654589B2
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Description

本発明は電池パック、詳しくはリチウムイオン二次電池を備えた電池パックに関する。
繰り返し充放電可能なリチウムイオン二次電池を備えた電池パックが、携帯端末等の電源に広く利用されている。この電池パックを利用する際に、リチウムイオン二次電池に対して過充電をすると、リチウムイオン二次電池が激しく発熱したり内圧が上昇したりする等、種々の不具合が起こることがある。したがって、リチウムイオン二次電池に対して過充電を行わないようにすることが重要である。
そして、従来は、充電履歴や電池特性等に応じて充電電圧を制御する過充電防止保護回路を有する充電器で電池パックのリチウムイオン二次電池を充電して過充電を防止している(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−150730号公報
しかしながら、上述のような方法は充電履歴を取得する必要があって煩雑であり、より簡便にリチウムイオン二次電池の過充電を防止できる電池パックが求められている。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、リチウムイオン二次電池の過充電を簡易に防止することが可能な電池パックを提供することを目的とする。
本発明に係る電池パックは、リチウムイオンを含む電解質、正極活物質及び前記リチウムイオンをインターカレートかつデインターカレートする負極活物質を有し、正極活物質を含む正極層、セパレータ層及び負極活物質を含む負極層をこの順に積層した積層構造体を有するリチウムイオン二次電池と、リチウムイオン二次電池を積層構造体の積層方向の両側から挟み、積層構造体に対向する面の面積が、当該面に対向する負極層の面の面積以上である一対のプレートと、リチウムイオン二次電池の正極活物質又は負極活物質に電気的に接続された導電路と、を備えている。そして、この導電路は一方のプレート及び他方のプレートにそれぞれ固定されることにより一方のプレートと他方のプレートとを連結し、所定の引張力がかかると導電を遮断する。
本発明の電池パックによれば、充電時にリチウムイオンが負極活物質にインターカレートして負極活物質が膨張し、これによってリチウムイオン二次電池の体積が膨張する。そして、このリチウムイオン二次電池の体積膨張量は、負極活物質にインターカレートしたリチウムイオンの量、すなわち、電池の残存容量と相関関係がある。そして、リチウムイオン二次電池の充電が進んで残存容量が増え、これに応じてリチウムイオン二次電池の体積が大きくなると、一対のプレートの間隔が広がる。これによって、一対のプレートを連結する導電路に引張力が働くこととなる。そして、この引張力が所定の引張力である閾値を超えると、導電路の導通が遮断される。したがって、導電路の引張力の閾値をあらかじめ適切に設定しておき、この導電路を介して電池パックのリチウムイオン二次電池を充電すれば、リチウムイオン二次電池への過充電を未然に防止できる。そして、負極活物質を含む負極層の厚み方向の膨張により起こる積層構造体の膨張が、一対のプレート間の間隔の広がりとして顕れるので、リチウムイオン二次電池の充電状態に応じて精度良く導電路の遮断が可能となる。また、負極層が面内で不均一に膨張する、例えば、負極層の中央部分が特に膨張する場合でも、一対のプレートによって負極層の膨張を感度よく検出して、導電路の遮断を好適に起こさせることができる。
ここで、リチウムイオン二次電池は、正極層を表面に有する正極集電体及び、負極層を表面に有する負極集電体をさらに備え、導電路のうちプレートへ固定された部分は、導電路と正極集電体又は負極集電体との接続部側から、接続部側の反対側に向かって設けられていることが好ましい。また、リチウムイオン二次電池が、正極層を表面に有する正極集電体及び、負極層を表面に有する負極集電体をさらに備え、導電路が、導電路と正極集電体又は負極集電体との接続部側から、積層構造体の積層方向上方に向かい、一方のプレートの上面に沿って、上記接続部側と反対側に向かって進み、上記接続部側と反対側の積層構造体の端面に沿って積層方向下方に伸び、他方のプレートの下面に沿って、上記接続部側に向かって延びていることが好ましい。
ここで、導電路はリード線を有し、このリード線が一方のプレート及び他方のプレートにそれぞれ固定されて一方のプレートと他方のプレートとを連結することが好ましい。
これによれば、リチウムイオン二次電池が充電されて残存容量が増加し、一対のプレート間の間隔が長くなと、一対のプレートにそれぞれ固定されたリード線に引張力が働いて、所定の引張力、例えば、リード線の引張強度に達するとリード線が破断する。これによって、導電路の導通が遮断され、過充電を未然に防ぐことが可能となる。
また、引張力によってリード線が破断すると、リード線を介した放電は不可能となり、積層構造体の厚みは通常維持される。したがって、プレート間の間隔は広がったままでリード線は再び導通しない。したがって、このようにして所定の閾値を超えるような充電がなされた電池パックの再利用を防止する効果もある。
ここで、リード線に切り込みが入れられていると、リード線の切り込みに応力が集中するので、導電路の導通を所望の引張力の閾値、すなわち、所望の残存容量において精度よく遮断しやすくなる。
一方、導電路は、互いに結合可能なプラグ及びジャックを有し、プラグは一方のプレートに固定され、ジャックは他方のプレートに固定され、ジャック及びプラグが結合することにより一方のプレートと他方のプレートとが連結されていてもよい。また、本発明に係る電池パックは、リチウムイオンを含む電解質、正極活物質及びリチウムイオンをインターカレートかつデインターカレートする負極活物質を有するリチウムイオン二次電池と、リチウムイオン二次電池を挟む一対のプレートと、リチウムイオン二次電池の正極活物質又は負極活物質に電気的に接続された導電路と、を備えている。この導電路は互いに結合可能なプラグ及びジャックを有し、プラグは一方のプレートに固定され、ジャックは他方のプレートに固定され、ジャック及びプラグが結合することにより一方のプレートと他方のプレートとが連結され、所定の引張力がかかると導電を遮断する。
これによれば、リチウムイオン二次電池が充電されて残存容量が増加し、一対のプレート間の間隔が長くなると、各プレートに固定されたプラグとジャックとが反対方向に引っ張られてこれらの結合が解除されるので、導電路の導通が遮断される。また、引張り力によってプラグとジャックとの結合が解除されたのち、放電がされない限りプレート間の間隔は広がったままで積層構造体の厚みは維持されるので、導電路は再び導通しない。したがって、このような導電路遮断の閾値を超えた充電状態の電池パックの再利用を防止する効果もある。
また、上述のいずれの電池パックにおいては、リチウムイオン二次電池及びこれを挟む一対のプレートを収容する外ケースと、一対のプレートの少なくとも一方のプレートと外ケースとの間に設けられたクッションと、をさらに有すると好ましい。また、本発明に係る電池パックは、リチウムイオンを含む電解質、正極活物質及びリチウムイオンをインターカレートかつデインターカレートする負極活物質を有するリチウムイオン二次電池と、リチウムイオン二次電池を挟む一対のプレートと、リチウムイオン二次電池の正極活物質又は負極活物質に電気的に接続された導電路と、リチウムイオン二次電池及び一対のプレートを収容する外ケースと、一対のプレートの少なくとも一方のプレートと外ケースとの間に設けられたクッションと、を備えている。そして、この導電路は一方のプレート及び他方のプレートにそれぞれ固定されて一方のプレートと他方のプレートとを連結し、所定の引張力がかかると導電を遮断する。
この場合、リチウムイオン二次電池及び一対のプレートが外ケース内に収容されるので電池パックの取り扱い性が向上する。また、外ケースとプレートとの間にクッションがあるので外ケース内でリチウムイオン二次電池が十分に膨張でき、したがって、プレート間の間隔が十分広くなるので、過充電防止機能を十分に発揮できる。
さらに、リチウムイオン二次電池の負極活物質はSiを含むことが好ましい。このようにSiを含む負極活物質は、リチウムイオンのインターカレート及びデインターカレートに伴う体積の膨張収縮が著しく大きい。したがって、残存容量の多寡に応じたリチウムイオン二次電池の体積の変化が大きくなり、極めて精度の良い過充電防止動作が可能となる。
本発明によれば、リチウムイオン二次電池を備えた電池パックの過充電を簡易に防止することができる。
(第一実施形態)
次に、本発明の具体的な第一実施形態について図1〜図3を参照して説明する。図1は電池パックの一部破断斜視図、図2は図1のII−II矢視図、図3は図1のIII−III矢視図である。
本実施形態に係る電池パック1は、主として、リチウムイオン二次電池5と、リチウムイオン二次電池5を挟む一対のプレート70,72と、リチウムイオン二次電池5内と外部とを電気的に接続するための正極リード41及び負極リード(導電路)46と、クッション80と、これらを収容するケース90とを備える。
(リチウムイオン二次電池)
リチウムイオン二次電池5は、図1及び図2に示すように、主として、積層構造体50と、積層構造体50を密閉した状態で収容するパック(電池容器)55とを有している。
(積層構造体)
積層構造体50は、上から順に、正極集電体40、二次電池要素35、負極集電体45、二次電池要素35、及び、正極集電体40を有し、それぞれ板状を呈している。
二次電池要素35は、カソード層(正極層)10、セパレータ層30、アノード層(負極層)20が、この順に積層されてなる。
ここで、各二次電池要素35は、アノード層20が負極集電体45の表面に接し、カソード層10が正極集電体40の表面に接する向きに、正極集電体40及び負極集電体45間に配置されている。ここでアノード及びカソードは説明の便宜上、リチウムイオン二次電池5の放電時の極性を基準に決定したものである。リチウムイオン二次電池5の充電時においては電荷の流れる方向が放電時の逆になるため、アノード及びカソードが互いに入れ替わる。
(アノード層)
アノード層20は、負極活物質、導電助剤、結着剤等を含む層である。以下アノード層20について説明する。
負極活物質は、リチウムイオンの脱離(デインターカレーション)及び挿入(インターカレーション)を可逆的に進行させることが可能な物質であれば特に限定されず、公知の負極活物質を使用できる。このような活物質としては、例えば、天然黒鉛、人造黒鉛、難黒鉛化炭素、易黒鉛化炭素、低温度焼成炭素等の炭素材料、Al、Si、Sn等のリチウムと化合することのできる金属又はその合金、SiO2、SnO2等の酸化物を主体とする非晶質の化合物、チタン酸リチウム(Li4Ti512)が挙げられる。中でも、インターカレートやデインターカレートに伴う膨張収縮率を大きくすべく、Siやその合金を用いることが好ましい。Siの合金としては、例えば、LiSiが挙げられる。
導電助剤は、アノード層20の導電性を良好にするものであれば特に限定されず、公知の導電助剤を使用できる。例えば、カーボンブラック類、炭素材料、銅、ニッケル、ステンレス、鉄等の金属微粉、炭素材料及び金属微粉の混合物、ITO等の導電性酸化物が挙げら
れる。
結着剤は、上記の負極活物質の粒子と導電助剤の粒子とを負極集電体45に結着することができれば特に限定されず、公知の結着剤を使用できる。例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PEA)、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、エチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体(ECTFE)、ポリフッ化ビニル(PVF)等のフッ素樹脂及びスチレン−ブタジエンゴム(SBR)等が挙げられる。
(カソード層)
カソード層10は、正極活物質、導電助剤、結着剤等を含む層である。以下カソード層10について説明する。
正極活物質には、公知の電極活物質を使用でき、リチウムイオンのデインターカレーション及びインターカレーションを可逆的に進行させることができる物質が好ましい。例えば、コバルト酸リチウム(LiCoO2)、ニッケル酸リチウム(LiNiO2)、リチウムマンガンスピネル(LiMn24)、及び、一般式:LiNixCoyMn2(x+y+z=1)で表される複合金属酸化物、リチウムバナジウム化合物(LiV25)、オリビン型LiMPO4(ただし、Mは、Co、Ni、Mn又はFeを示す)、チタン酸リチウム(Li4Ti512)等の複合金属酸化物が挙げられる。
カソード層10に含まれる正極活物質以外の各構成要素は、アノード層20を構成するものと同様の物質を使用することができる。また、カソード層10においても、アノード層20と同様の電子伝導性の粒子を含有させることが好ましい。
(セパレータ層)
アノード層20とカソード層10との間に配置されるセパレータ層30は、電気絶縁性の多孔体から形成されている。セパレータ層30の材料は特に限定されず、公知のセパレータ材料を使用することができる。例えば、電気絶縁性の多孔体としては、ポリエチレン、ポリプロピレン又はポリオレフィンからなるフィルムの積層体や上記樹脂の混合物の延伸膜、或いは、セルロース、ポリエステル及びポリプロピレンからなる群より選択される少なくとも1種の構成材料からなる繊維不織布が挙げられる。
ここで、図2に示すように、各二次電池要素35について、セパレータ層30、アノード層20、カソード層10の順に面積が小さくなっており、アノード層20の端面はカソード層10の端面よりも外側に突出し、セパレータ層30の端面はアノード層20及びカソード層10の端面よりも外側に突出するようになっている。
これによって、製造時の誤差等によって、各層が積層方向と交差する方向に多少位置ずれを起こした場合でも、各二次電池要素35において、カソード層10の全面をアノード層20に対向させることが容易となる。従って、カソード層10から放出されたリチウムイオンがセパレータ層30を介してアノード層20に十分に取り込まれる。さらに、セパレータ層30がカソード層10やアノード層20より大きく、カソード層10やアノード層20の端面から突出しているので、カソード層10とアノード層20とが接触することによる短絡も低減されている。
(負極集電体)
アノード層20と結着する負極集電体45の材料はリチウムイオン二次電池のアノード用集電体として通常用いられる金属材料であれば特に限定されず、例えば、銅やニッケル等が挙げられる。負極集電体45の端部は、図2に示すように、外側にリボン状に延びて舌状部45aを形成している。
(正極集電体)
カソード層10と結着する正極集電体40はリチウムイオン二次電池のカソード用集電体として通常用いられる金属材料であれば特に限定されず、例えばアルミニウム等が挙げられる。正極集電体40の端部は、図3に示すように、それぞれ外側にリボン状に延びて舌状部40aを形成している。
(電解質溶液)
電解質溶液は、アノード層20及びカソード層10、及びセパレータ層30の孔の内部に含有されている。電解質溶液は、特に限定されず、公知のリチウムイオン二次電池要素に用いられている、リチウム塩を含む電解質溶液(電解質水溶液、有機溶媒を使用する電解質溶液)を使用することができる。ただし、電解質水溶液は電気化学的に分解電圧が低いことにより、充電時の耐用電圧が低く制限されるので、有機溶媒を使用する電解質溶液(非水電解質溶液)であることが好ましい。二次電池要素の電解質溶液としては、リチウム塩を非水溶媒(有機溶媒)に溶解したものが好適に使用される。リチウムイオンの源となるリチウム塩としては、例えば、LiPF6、LiClO4、LiBF4、LiAsF6、LiCF3SO3、LiCF3、CF2SO3、LiC(CF3SO23、LiN(CF3SO22、LiN(CF3CF2SO22、LiN(CF3SO2)(C49SO2)、LiN(CF3CF2CO)2等の塩が使用される。なお、これらの塩は1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
また、有機溶媒としては、公知の二次電池要素に使用されている溶媒を使用することができる。例えば、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、及び、ジエチルカーボネート等が好ましく挙げられる。これらは単独で使用してもよく、2種以上を任意の割合で混合して使用してもよい。
なお、本実施形態において、電解質溶液は液状以外にゲル化剤を添加することにより得られるゲル状電解質であってもよい。また、電解質溶液に代えて、固体電解質(固体高分子電解質又はイオン伝導性無機材料からなる電解質)が含有されていてもよい。
(パック)
パック55は、図1〜図3に示すように、矩形状の可撓性のシートを長手方向の略中央部で2つ折りにして形成したものであり、積層構造体50を積層方向(上下方向)の両側から挟み込んでいる。具体的には、図1に示すように、2つ折りにされたシート55sの端部のうち、折り返し部55aを除く3辺のシール部55bがヒートシール又は接着剤により接着されており、図2及び図3に示すように、積層構造体50が内部に密封されている。このパック55は、パック55内部へ空気や水分が進入することや、パック55内から電解質溶液が漏れることを防止する。特に、3層構造のシート55sにより形成されたパック55を用いることが好ましい。具体的には、シート55sにおける最内層55hは無延伸ポリプロピレン(CPP)等の合成樹脂から形成された樹脂層、中間層55iはアルミニウム等から形成された金属層、最外層55jは無延伸ポリプロピレン(CPP)等の合成樹脂から形成された樹脂層である。
なお、パック55は、このような3層構造のものに限定されず、公知の二次電池要素に用いられている1層(樹脂層)又は2層(樹脂層+金属層)等のパックを使用することができる。
(プレート)
プレート70,72は、図1〜図3に示すように、板状形状をなしてリチウムイオン二次電池5の上下にそれぞれ重ねられており、リチウムイオン二次電池5を積層構造体50の積層方向の両側から挟み込んでいる。
具体的には、プレート70は、リチウムイオン二次電池5のパック55と、ケース90の上板90aとの間に重ねられ、プレート72は、リチウムイオン二次電池5のパック55と、クッション80との間に重ねられている。プレート70とプレート72とは互いに対向している。
また、プレート70、72の面積は、図2及び図3に示すように、積層構造体50の面積と同等以上とされ、これらプレート70,72は、積層構造体50の全面と対向している。
プレート70の材料は特に限定されず、ポリプロピレン等の樹脂材料や、ステンレス、アルミニウム等の金属材料を使用できる。特に、リチウムイオン二次電池5の膨張収縮を吸収しないように、硬質材料を用いることがよく、金属材料や硬質樹脂等が好ましい。
(負極リード及び正極リード)
負極リード(導電路)46は、リボン状に延びる帯状のリード線であり、その一端は、図2に示すように、リチウムイオン二次電池5のパック55内において、負極集電体45の舌状部45aに接続されている。負極リード46の材料は、負極集電体45と同等の材料を利用できる。負極リード46の他端は、図1及び図2に示すように、パック55のシール部55bを介してのパック55の外へ突出している。
正極リード41も、リボン状に延びる導電路であり、図3に示すように、その一端はリチウムイオン二次電池5のパック55内において、各正極集電体40の舌状部40aに接続されている。正極リード41の材料は正極集電体40と同等の材料を利用できる。正極リード41の他端は、図1〜図3に示すように、パック55のシール部55bを介してパック55の外へ突出している。
負極リード46及び正極リード41において、パック55のシール部55bに挟まれた部分は、図1〜図3に示すように、シール性を高めるべく、樹脂等の絶縁体14によって被覆されている。絶縁体14の材質は特に限定されないが、例えば、それぞれ合成樹脂から形成されていることが好ましい。
そして、本実施形態では、特に、リチウムイオン二次電池5から外に出た負極リード46は、図1及び図2に示すように、リチウムイオン二次電池5を挟んだ状態のプレート70,72をほぼ一周取り囲むように配線されて、プレート70,72を連結している。
具体的には、負極リード46は、図1及び図2に示すように、リチウムイオン二次電池5のパック55から出た後、積層構造体50の積層方向上方にすすんでプレート70の端面70c上に達し、その後プレート70の上面70aに沿って折れ曲がる。そして、負極リード46は、この上面70aに沿って、パック55の折り返し部55aに向かって進み、プレート70の反対側の端面70dに沿って折れ曲がる。続いて、負極リード46は、プレート70の端面70dから離れて、パック55の折り返し部55aに沿って積層構造体50の積層方向下方に伸び、プレート72の端面72d上に達する。その後、負極リード46は、プレート72の下面72bにそって折れ曲がり、プレート72の下面72bに沿って、再び、リチウムイオン二次電池5において負極リード46がパック55から突出した側に向かって延び、さらに、プレート72から突出している。
さらに、このように引き回された負極リード46は、プレート70及びプレート72に対して接着剤等により固定されており、プレート70とプレート72とを連結している。
加えて、負極リード46において、プレート70からプレート72まで掛け渡されている部分、すなわち、積層構造体50の側面と対向する部分の縁には、図1に示すように、V字状の切り込み46cが形成されている。具体的には、切り込み46cは、リボン状の負極リード46の両縁に互いに向かい合う位置に一対ずつ設けられている。
(クッション)
クッション80は、図1〜図3に示すように板状部材であり、ゴム、発泡樹脂製等の弾力性を有する材料から形成されている。このクッション80は、プレート72とケース90の下板90bとの間に配置されている。このクッション80は、ケース90内においてリチウムイオン二次電池5の積層方向への膨張収縮を可能としつつ、リチウムイオン二次電池5をケース90内に固定させるものである。なお、クッション80を、プレート72とケース90との間ではなく、プレート70とケース90との間に挿入してもよく、また、クッション80を、プレート72とケース90との間及びプレート70とケース90との間に両方挿入してもよい。
(ケース)
ケース(外ケース)90は、一側面が開放された箱形容器であり、上板90a、この上板90aと対向する下板90b、及び、上板90aと下板90bとの間隔を保つべく上板90aと下板90bとを連結する3つの側板90cとを有している。
上板90aと、下板90bとの間には、スペーサ70、リチウムイオン二次電池5、プレート72及びクッション80が互いに密着して重ねられて収容されており、上板90a及び下板90bは、スペーサ70、リチウムイオン二次電池5、プレート72及びクッション80を、これらを重ねた方向(図示上下方向)の両側から挟みこんでいる。
ケース90の材料は特に限定されないが、ポリプロピレン等の樹脂材料や、ステンレス、アルミニウム等の金属材料を使用できる。
(製造方法)
次に、上述した電池パック1の作製方法の一例について図4及び図5を参照して簡単に説明する。
最初に、リチウムイオン二次電池5を作成する。まず、図4に示すように、舌状部40aが設けられた正極集電体40の片面にカソード層10を形成して2層積層体120を2つ得る。カソード層10は、前述の正極活物質、導電助剤、結着剤等を有する溶剤を正極集電体40に塗布することにより形成できる。
また、舌状部45aが設けられた負極集電体45の両面にアノード層20を形成し3層積層体140を得る。アノード層20は、前述の負極活物質、導電助剤、結着剤等を有する溶剤を負極集電体45に塗布することにより形成できる。
続いて、絶縁性の多孔質材料からなるセパレータ層30を2つ用意する。そして、2層積層体120/セパレータ層30/3層積層体140/セパレータ層30/2層積層体120のように積層し、これらの積層方向の両側の面内中央部分を挟んで加熱して図2及び図3に示す積層構造体50を作成する。さらに、正極リード41及び負極リード46を用意し、図2に示すように、負極集電体45の舌状部45aに負極リード46を接続すると共に、図3に示すように、正極集電体40の各舌状部40aを正極リード41に接続する。
次に、図5(a)に示すように、アルミニウム箔を熱接着性樹脂層でラミネートした矩形状のシート55sを折り曲げて重ね合わせ、2辺のシール部55b、55bを、例えばシール機等でヒートシールし、積層構造体50を導入するための開口部55cが形成された袋状のパック55を得る。
そして、開口部55cを有した状態のパック55の内部に、積層構造体50を挿入し、真空容器内でパック55内を減圧しつつパック55内に電解質溶液を注入して積層構造体50を電解質溶液に浸漬させる。その後、正極リード41、負極リード46の端部をそれぞれパック55内から外部に突出させ、ヒートシール機を用いて、パック55の開口部55cをシールする。これにより、図1に示すようなリチウムイオン二次電池5の作製が完了する。
続いて、図5(b)に示すように、所定の厚みのプレート70及びプレート72を用意思、このプレート70,72でリチウムイオン二次電池5を挟むと共に、負極リード46を、プレート70/リチウムイオン二次電池5/プレート72からなる積層体Lの外周に約一周巻きまわすと共に、この正極リード46をプレート70,72に接着して固定する。そして、プレート72の下面にクッション80を重ねた上で、プレート70/リチウムイオン二次電池5/プレート72からなる積層体Mを、所定の大きさのケース90中に格納する。ここで、積層体Mの厚みの総和は、ケース90の上板90aと下板90bとの間隔とほぼ同じかそれ以下とされている。これにより、図1に示すような本実施形態の電池パック1が完成する。
本実施形態の電池パック1によれば、正極リード41及び負極リード46を介して電池パック1の充電を行うと、リチウムイオンがアノード層20の負極活物質にインターカレートして負極活物質、すなわちアノード層20が膨張し、これによってリチウムイオン二次電池5の積層構造体50の体積が膨張する。そして、この積層構造体50の体積膨張量は、負極活物質にインターカレートしたリチウムイオンの量、すなわち、電池の残存容量と相関関係がある。そして、リチウムイオン二次電池5の充電が進んで残存容量が増えると、これに応じて積層構造体5の体積が増加して一対のプレート70,72間の間隔が長くなり、負極リード46に引張力が働く。そして、さらに充電がなされて残存容量が増加し、積層構造体50の体積が所定の値まで増加すると、一対のプレート70,72にそれぞれ固定されてこれらを連結する負極リード46に引張強度よりも大きな引張力が働いて、負極リード46が切り込み46cに沿って破断する。これによって、負極リード46の導通が遮断され、リチウムイオン二次電池5へのこれ以上の過充電を未然に防ぐことが可能となる。
ここでは、所定の最大過充電率(例えば、過充電率5%)に対応する積層構造体50の厚みを予め求め、積層構造体50がこの厚みまで膨張したときに負極リード46にかかる力と、負極リード46の引張強度と、が同等となるように負極リード46の形態等を設定すればよい。具体的には、例えば、負極リード46の厚みや幅、さらには、切り込み46cの深さ、位置、幅、個数等を調節することにより、引張強度を任意好適に設定できる。
また、本実施形態では、閾値を超える引張力が働いて負極リード46が一回破断すると、負極リード46を介した放電は不可能となり、積層構造体50の厚みは通常維持される。したがって、プレート70,72間の間隔は広がったままであり負極リード46は再び導通することはない。したがって、このようにして所定の閾値を超えるような充電がなされた電池パック1の再利用を防止する効果がある。
また、一対のプレート70,72で積層構造体50を積層方向の両側から挟んでいるので、積層構造体50においてアノード層20が面内で不均一に、例えば、中央部分が特に膨張する場合でも、効率よくプレート70,72間の間隔が開くため、負極リード46の破断を効率よく起こさせることができる。
また、負極リード46においてプレート70とプレート72とを連結する部分に、切り込み46cが形成されている。これにより、一対のプレート70,72の間隔が広がって負極リード46に引張力がかかったときに、切り込み36cへの応力集中により負極リード46がより確実に破断する。したがって、所望の引張力の閾値、すなわち、所望の残存容量や過充電率となったときに精度よく負極リード46の導通を遮断できる。
また、リチウムイオン二次電池5及びこれを挟む一対のプレート70,72を収容するケース90と、一対のプレート70,72の少なくとも一方のプレートとケース90との間にクッション80を有している。
これにより、リチウムイオン二次電池5及び一対のプレート70,72がケース90内に収容されるので電池パック1の取り扱い性が向上する。また、ケース90とプレート70,72との間にクッション80があるのでケース90内でリチウムイオン二次電池5の積層構造体50が十分に膨張でき、したがって、プレート70,72間の間隔が十分広くなるので、過充電防止機能を十分に発揮できる。
さらに、リチウムイオン二次電池の負極活物質がSiを含むと、リチウムイオンのインターカレート及びデインターカレートに伴う負極活物質、すなわち、アノード層20の体積の膨張収縮が著しく大きい。したがって、残存容量の多寡に応じたリチウムイオン二次電池5の体積の変化が大きくなり、極めて精度の良い過充電防止のための導通遮断動作が可能となる。
加えて、リチウムイオン二次電池5は、リチウムイオンを含む電解質溶液、正極活物質を含むカソード層10及び負極活物質を含むアノード層20を密閉するパック55をさらに有しているので、電解質溶液がリチウムイオン二次電池5から漏れ出しにくくなり好適である。
(第二実施形態)
続いて、図6を参照して、第二実施形態にかかる電池パック2について説明する。本実施形態に係る電池パック2が、第一実施形態に係る電池パック1と異なる点は、負極リード46の途中に互いに結合可能なプラグ47及びジャック48が接続されている点である。そして、プラグ47は一方のプレート70に固定され、ジャック48は他方のプレート72に固定されている。また、プラグ47及びジャック48が結合することにより、プレート70及びプレート72が連結されている。
なお、プラグ47やジャック48の形態は特に限定されず、プラグ47をジャック48に挿入することによりこれらが導通し、プラグ47からジャック48を引き抜くことによりこれらの導通が遮断される物であればよい。
これによれば、第一実施形態と同様にしてリチウムイオン二次電池5が充電されてリチウムイオン二次電池5の残存容量が増加すると、リチウムイオン二次電池5の積層構造体50が膨張し、一対のプレート70,72間の間隔が長くなる。そうすると、各プレート70,72に固定されたプラグ47とジャック48とが互いに反対方向に引っ張られてこれらの結合が解除されるので、負極リード46の導通が遮断される。したがって、第一実施形態と同様にリチウムイオン二次電池5の過充電を未然に防止できる。これ以外の作用効果は第一実施形態と同様である。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されずさまざまな変形態様を取ることが可能である。
例えば、上記実施形態では、一対のプレート70,72間を負極リード46やプラグ47及びジャック48により連結しているが、所定の引張力によって導通が遮断される物であればよい。
また、上記実施形態では、負極リード46によってプレート70,72を連結し、負極リード46の導通が遮断されるように構成しているが、正極リード41によってプレート70,72を連結してこの正極リード41の導通を遮断させるように構成してもよい。
また、第一実施形態では、プレート70とプレート72とを1本の負極リード46で連結しているが、複数本の負極リードや、正極リード及び負極リードの両方で連結するようにしても良い。この場合、プレート70及びプレート72の一方側の端部同士を複数のリードで連結しても良いが、プレート70及びプレート72の一方側の端部同士及び他方側の端部同士をそれぞれリードで連結してもよく、さらに、プレート70及びプレート72の4辺同士をそれぞれリードで連結しても良い。
また、上記実施形態においては、積層構造体50は単セルとしての二次電池要素35を2つ有するものであったが、二次電池要素を2つより多く有していてもよく、又、1つでもよい。
以下、本実施形態に係る電池パックの実施例を挙げて本発明についてさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
まず、カソード積層体を以下の手順により作製した。まず、正極活物質としてLiCoO、導電助剤としてカーボンブラック及びグラファイト、結着剤としてポリフッ化ビニリデン(PVdF;アトフィナ社製PVdFホモポリマー粒子 Kynar741, 重量平均分子量Mw5.5×10、平均粒径0.2μm、NMPに可溶)を用意し、これらの重量比が正極活物質:カーボンブラック:グラファイト:結着剤=90:3:3:4となるようにプラネタリーミキサで混合分散した後、これに溶媒としてのNMPを、NMP:結着剤の重量比が94:6となるように室温下で混合し、スラリー状のカソード用塗布液(スラリー)を調整した。続いて、厚さ60μmのアルミニウム箔の片面にカソード用塗布液をドクターブレード法により塗布して乾燥させ両端用のカソード積層体とし、また、厚さ20μmのアルミニウム箔の両面にカソード用塗布液をドクターブレード用により塗布して乾燥させ中間層用のカソード積層体とした。
続いて、アノード積層体を以下の手順により作製した。まず、負極活物質としてシリコン粉末、導電助剤としてカーボンブラックとグラファイト、結着剤としてカソードに用いたのと同じPVdFを用意し、これらの重量比が負極活物質:カーボンブラック:グラファイト:結着剤=75:3:12:10となるように配合してプラネタリーミキサで混合分散した後、これに溶媒としてのNMPを、NMP:結着剤の重量比が93:7となるように室温下で混合し、スラリー状のアノード用塗布液を調整した。次に、集電体としての銅箔(厚さ:10μm)を用意し、アノード用塗布液をドクターブレード法により銅箔の両面に塗布して乾燥させてアノード積層体を得た。
次に、セパレータとしてポリオレフィン製の多孔膜を用意し、両端用カソード積層体/セパレータ/アノード積層体/セパレータ/中間層用カソード積層体/・・・・・・/セパレータ/アノード積層体/セパレータ/両端用カソード積層体のように積層して積層構造体とし、両端面から熱圧着して固定した。ここでは、積層構造体の最外層に、片面にカソードが担持されたカソード積層体が配置されるように積層した。
つぎに、エチレンカーボネート(EC)及びジエチルカーボネート(DEC)を混合した溶媒に、LiPFを濃度が1mol/dmとなるように溶媒に溶かして非水電解質溶液とした。
次に、アルミラミネートフィルムを袋状に形成したパックを用意し、積層構造体を挿入し、真空槽中で非水電解質溶液を注入して積層構造体を非水電解質溶液に含浸させた。その後、減圧状態のままで、リードの一部が外装体から突き出るようにしてパックの入り口部をシールし、初期充放電を行うことにより積層型リチウムイオン二次電池を得た。
このようなリチウムイオン二次電池に対して、充放電サイクルを繰り返したところ、リチウムイオン二次電池の厚みは、図7の線Aに示すように、放電すると大きく膨張し、放電すると大きく収縮することが確認された。なお、負極活物質として黒鉛を用いたリチウムイオン二次電池も制作したが、この場合でも図7の線Bに示すように充電放電に応じて厚みの変動は起こった。
続いて、所定の厚みのステンレス製の一対のプレート、クッション、及び、所定の開口幅の絞り出し成形されたアルミニウム箱形ケースを用意し、リチウムイオン二次電池を一対のプレートで挟み、負極リードをこれらの積層体の周りに巻きまわして一対のプレートを連結し、さらに、下側にクッションを重ねてケース内に挿入し、電池パックを完成させた。クッションの厚みは、ケース内で厚み方向に隙間ができないように設定した。また、負極リードは過充電率が5%に対応すると破断するように設定した。
そして、このような電池パックに正極リード及び負極リードを介して定電流充電を行った場合の、リチウムイオン二次電池の厚さ及び電流値の経時変化を図8に示す。充電が進むにつれて、リチウムイオン二次電池の厚さが増えるが、過充電率が5%となる厚さになると負極リードが破断して、それ以後の充電はなされなかった。
第一実施形態に係る電池パックの一部破断斜視図である。 図1の電池パックのII−II矢視図である。 図1の電池パックのIII−III矢視図である。 電池パックを製造する方法を説明する断面図である。 図4(a)及び図4(b)は、電池パックを製造する方法を説明する図3に続く斜視図である。 第二実施形態に係る電池パックの一部破断斜視図である。 実施例に係る電池パックに用いたリチウムイオン二次電池の充放電に伴う厚みの変化を示すグラフである。 実施例に係る電池パックに定電流充電をした時の、厚み及び電流の経時変化を示すグラフである。
符号の説明
1…電池パック、5…リチウムイオン二次電池、10…カソード層(正極層)、20…アノード層(負極層)、30…セパレータ層、46…負極リード(導電路、リード線)、47…プラグ、48…ジャック、46c…切り込み、50…積層構造体、55…パック(電池容器)、70,72…プレート、80…クッション、90…ケース(外ケース)。

Claims (11)

  1. リチウムイオンを含む電解質、正極活物質及び前記リチウムイオンをインターカレートかつデインターカレートする負極活物質を有し、前記正極活物質を含む正極層、セパレータ層及び前記負極活物質を含む負極層をこの順に積層した積層構造体を有するリチウムイオン二次電池と、
    前記リチウムイオン二次電池を前記積層構造体の積層方向の両側から挟み、前記積層構造体に対向する面の面積が、当該面に対向する前記負極層の面の面積以上である一対のプレートと、
    前記リチウムイオン二次電池の前記正極活物質又は前記負極活物質に電気的に接続された導電路と、を備え、
    前記導電路は一方の前記プレート及び他方の前記プレートにそれぞれ固定されて前記一方のプレートと前記他方のプレートとを連結し、所定の引張力がかかると導電を遮断する電池パック。
  2. 前記リチウムイオン二次電池は、前記正極層を表面に有する正極集電体及び、前記負極層を表面に有する負極集電体をさらに備え、
    前記導電路のうち前記プレートへ固定された部分は、前記導電路と前記正極集電体又は前記負極集電体との接続部側から、前記接続部側の反対側に向かって設けられている、請求項1に記載の電池パック。
  3. 前記リチウムイオン二次電池は、前記正極層を表面に有する正極集電体及び、前記負極層を表面に有する負極集電体をさらに備え、
    前記導電路が、前記導電路と前記正極集電体又は前記負極集電体との接続部側から、前記積層構造体の積層方向上方に向かい、一方の前記プレートの上面に沿って、前記接続部側と反対側に向かって進み、前記接続部側と反対側の前記積層構造体の端面に沿って積層方向下方に伸び、他方の前記プレートの下面に沿って、前記接続部側に向かって延びている、請求項1に記載の電池パック。
  4. リチウムイオンを含む電解質、正極活物質及び前記リチウムイオンをインターカレートかつデインターカレートする負極活物質を有するリチウムイオン二次電池と、
    前記リチウムイオン二次電池を挟む一対のプレートと、
    前記リチウムイオン二次電池の前記正極活物質又は前記負極活物質に電気的に接続された導電路と、を備え、
    前記導電路は、互いに結合可能なプラグ及びジャックを有し、
    前記プラグは一方の前記プレートに固定され、前記ジャックは他方の前記プレートに固定され、前記ジャック及び前記プラグが結合することにより一方の前記プレートと他方の前記プレートとが連結され、所定の引張力がかかると導電を遮断する電池パック。
  5. リチウムイオンを含む電解質、正極活物質及び前記リチウムイオンをインターカレートかつデインターカレートする負極活物質を有するリチウムイオン二次電池と、
    前記リチウムイオン二次電池を挟む一対のプレートと、
    前記リチウムイオン二次電池の前記正極活物質又は前記負極活物質に電気的に接続された導電路と、
    前記リチウムイオン二次電池及び前記一対のプレートを収容する外ケースと、前記一対のプレートの少なくとも一方のプレートと前記外ケースとの間に設けられたクッションと、を備え、
    前記導電路は一方の前記プレート及び他方の前記プレートにそれぞれ固定されて前記一方のプレートと前記他方のプレートとを連結し、所定の引張力がかかると導電を遮断する電池パック。
  6. 前記リチウムイオン二次電池は、前記正極活物質を含む正極層、セパレータ層及び前記負極活物質を含む負極層をこの順に積層した積層構造体を有し、
    前記一対のプレートは、前記リチウムイオン二次電池を前記積層構造体の積層方向の両側から挟む請求項4又は5に記載の電池パック。
  7. 前記導電路はリード線を有し、前記リード線が一方の前記プレート及び他方の前記プレートにそれぞれ固定されて前記一方のプレートと前記他方のプレートとを連結する請求項1〜3、5、6のいずれか一項に記載の電池パック。
  8. 前記リード線には切り込みが形成されている請求項に記載の電池パック。
  9. 前記導電路は、互いに結合可能なプラグ及びジャックを有し、
    前記プラグは一方の前記プレートに固定され、前記ジャックは他方の前記プレートに固定され、前記ジャック及び前記プラグが結合することにより一方の前記プレートと他方の前記プレートとが連結された請求項1〜3、5、6のいずれか一項に記載の電池パック。
  10. 前記リチウムイオン二次電池及び前記一対のプレートを収容する外ケースと、前記一対のプレートの少なくとも一方のプレートと前記外ケースとの間に設けられたクッションと、をさらに有する請求項1〜4、6〜9の何れかに記載の電池パック。
  11. 前記リチウムイオン二次電池の前記負極活物質はSiを含む請求項1〜10の何れかに記載の電池パック。
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