JP4654333B2 - 熱硬化性樹脂の分解処理方法 - Google Patents
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Description
この特許文献1に開示された発明において、不飽和ポリエステル樹脂廃棄物の再利用法は、不飽和ポリエステル樹脂廃棄物を圧力下においてグリコールを用いて分解してグリコール類原料を得る工程と、得られるグリコール原料を二塩基酸と反応させて不飽和ポリエステル樹脂を合成する工程又は得られるグリコール原料をジイソシアネート化合物と反応させてポリウレタン樹脂を合成する工程を備えるものである。
詳細には、不飽和ポリエステル樹脂廃棄物は、分解をより促進させるために細かく粉砕した後、エチレングリコールやプロピレングリコール等のグリコールを添加し、さらに、ナトリウムメチラートやナトリウムエチラート等の触媒を添加して、150℃から250℃の温度に加熱するとともに加圧して窒素雰囲気下で分解するとグリコール類原料を生成する。そして、得られるグリコール類原料は、二塩基酸又はジイソシアネート化合物と通常法によって合成することにより再生樹脂として有効に利用することができる。
この特許文献2に開示された発明は、廃プラスチック100重量部に対して、沸点が180℃以上でベンゼン核を少なくとも1個含む炭化水素と沸点が180℃以上で1分子中に少なくとも2個のヒドロキシル基を含む多価アルコールとの混合物30〜500重量部を配合して180℃以上に加熱する工程を具備している。
なお、沸点が180℃以上でベンゼン核を少なくとも1個含む炭化水素には、コストや作用の有効性からナフタレンやメチルナフタレン混合物が好ましく、また、沸点が180℃以上で1分子中に少なくとも2個のヒドロキシル基を含む多価アルコールには、コストや沸点を考慮するとジエチレングリコールが好ましいとされている。そして、これらの混合物からなる分解剤を、廃プラスチック100重量部に対して30〜500重量部配合して、特に好ましくは250℃以上300℃以下の温度範囲で加熱すると、廃プラスチックを構成している硬化樹脂が完全に液状化するので、この液状化した樹脂部分は、さらに回収可能な成分をリサイクルしたり、そのまま燃料として利用したりすることができる。また、廃プラスチックにフィラーや補強材が含まれる場合には、これらを分離して乾燥及び粉砕すると再利用することができるようになっている。
この特許文献3に開示された発明は、少なくとも不飽和ポリエステル樹脂を含む熱硬化性組成物をリン酸の水和物又はリン酸塩の水和物を含む処理液を用いて処理する工程を具備している。
さらに、この処理液には、沸点が170℃以上300℃以下のアルコール系溶媒を混合することが可能で、大気圧下において20℃以上200℃以下の温度で処理すると、速い反応速度で不飽和ポリエステル樹脂を含む熱硬化性組成物が溶解するので、溶解した樹脂成分において不純物を沈殿法等で分離したり、溶媒を蒸留法等で分離したりすると、樹脂原料として再利用することができる。また、固形の充填材を含む場合は、溶解した樹脂成分を濾過やデカンテーションを行うとこの充填材は容易に回収することができる。
上記構成の熱硬化性樹脂の分解処理方法では、熱硬化性樹脂はそのエステル結合部分が亜臨界状態から超臨界状態の1価の低級アルコールによって分解されて溶解するという作用を有する。
上記構成の熱硬化性樹脂の分解処理方法では、請求項1に記載の発明の作用に加えて、熱硬化性樹脂はその樹脂部分が有機溶剤によって破砕し、表面積が増大するという作用を有する。
上記構成の熱硬化性樹脂の分解処理方法では、熱硬化性樹脂のエステル結合部分が亜臨界状態から超臨界状態の1価の低級アルコールによって分解されて溶解し、そして、溶解した分解生成物と不溶物を分離するという作用を有する。
また、低沸点の1価の低級アルコールを使用するので、簡単な蒸留によってアルコールを分離することができる。
したがって、分解反応を促進させるために原料の熱硬化性樹脂を細かく粉砕する必要がないので、一般的に高価となる粉砕に要するコストが抑えられ、しかも作業が簡便化されるという利点がある。
また、1価の低級アルコールを使用するので、反応溶液の粘度が低くなり、溶解した熱硬化性樹脂の分解生成物とガラス繊維等の強化材の分離が濾過等によって容易に行うことができる。
図1は、本発明の本実施の形態に係る熱硬化性樹脂を母材とした繊維強化プラスチック廃材の分解処理方法の工程を示す概念図である。
図1において、本実施の形態に係る熱硬化性樹脂を母材とした繊維強化プラスチック廃材の分解処理方法は、ステップS1の粗破砕工程、ステップS2の樹脂部分の破砕工程、ステップS3の分解工程、ステップSS4の合成工程及びステップS5の選別工程から構成される。
以下、各工程について詳細に説明する。
まず、ステップS1の粗破砕工程では、原料であるFRP廃材を数cmから数十cm程度に粗破砕する。なお、FRPとは、繊維強化プラスチックであり、本実施の形態においては、不飽和ポリエステル樹脂等のエステル結合を含む熱硬化性樹脂を母体とし、ガラス繊維等の強化材と一体化させた複合材料である。また、FRPのような複合材料でなくても、不飽和ポリエステル樹脂等のエステル結合を含む熱硬化性樹脂又はその廃材を用いることもできる。
そして、ステップS2−2においてFRP廃材を有機溶剤に浸漬する。このステップS2−2では、有機溶剤によってFRPの母材である熱硬化性樹脂が浸食され、ソルベントクラック効果により樹脂部分が破砕する。したがって、樹脂部分の表面積が大きくなるので、後述する分解工程における分解反応が促進されるという効果がある。また、ガラス繊維等の強化材には影響を及ぼさないので、強化材の繊維長や強度を変えることもない。
続いて、ステップS2−3では、樹脂部分が破砕されたFRP廃材と有機溶剤を固液分離する。この固液分離は、濾過や遠心分離器によって行われ、回収された有機溶剤は再びステップS2−1において使用することができる。
なお、ステップS2の樹脂部分の破砕工程は、次工程であるステップS3の分解工程に十分に時間をとることが可能であれば省略することができる。
次に、ステップS3−2では、さらに触媒を添加する。使用できる触媒は二通りあり、一つは、ジメチルアミノピリジン又はその誘導体で金属を含まない有機物であり、もう一つは、ナトリウムよりも原理番号が大きいカリウム、セシウム及びルビジウム等のアルカリ金属の炭酸塩やリン酸塩等の塩基性塩である。また、添加量は、原料のFRP廃材に対して1〜20重量%、好ましくは5〜10重量%である。
なお、ステップS3−1のアルコールの添加とステップS3−2の触媒の添加はどちらの工程を先に行ってもよい。
続いて、ステップS3−3では、FRP廃材とアルコールと触媒の混合物を密閉状態で加熱及び加圧する。加熱及び加圧の条件は、アルコールが亜臨界状態から超臨界状態になればよく、亜臨界温度の200℃から超臨界温度の350℃の範囲に設定すると、圧力は5MPa〜15MPaの範囲になる。このステップS3−3では、亜臨界状態から超臨界状態のアルコールによって、熱硬化性樹脂のエステル結合が選択的に分解反応して主にフタル酸エステルと架橋剤由来のポリスチレンを生成する。なお、フタル酸エステルはアルコールに溶解するが、ポリスチレンは溶解せず、アルコール中に不溶物として残存する。
また、亜臨界状態から超臨界状態のアルコールはエステル結合の分解において効率が高く速い速度で反応が進むが、触媒を使用すると、さらに反応が促進され、例えば、スチレン架橋部分の位置関係等で立体的にアルコールのみでは反応しにくい部位についても速やかに反応するので分解を短時間で完全に行うことが可能になる。
そして、ステップS3−4では、ステップS3−3において分解されてアルコールに溶解する成分と不溶物とを濾過や遠心分離器を用いて固液分離する。このステップS3−3の固液分離では、液体としては、主に、アルコールとこのアルコールに可溶な分解生成物であるフタル酸エステルが得られ、一方、固体としては、アルコールに不溶な分解生成物であるポリスチレンの他に、FRP廃材を構成する強化材や炭酸カルシウム等の増量剤があり、また、用途によっては顔料が含まれることがある。
次に、ステップS4−2において、これらの混合物を加熱し、エステル交換反応を行う。このステップS4−2の加熱によって、溶媒である1価の低級アルコールが留出してくるので回収する。また、エステル交換反応によりフタル酸グリコールエステルが生成する際にフタル酸から分離するアルコールが生じるのでこのアルコールについても併せて回収する。なお、回収される1価の低級アルコール及び生成するアルコールは再利用が可能である。
続いて、ステップS4−3では、ステップS4−2において生成したフタル酸グリコールエステルにさらに無水マレイン酸等の不飽和酸を添加し、エステル化反応させる。このエステル化反応によって不飽和ポリエステル樹脂が生成する。
最後に、ステップS4−4では、ステップS4−3において生成した不飽和ポリエステル樹脂をスチレン中に滴下して撹拌溶解させると、硬化剤等を使用する一般的な熱硬化性樹脂の使用方法にしたがって再利用することができる。
次に、ステップS5−2において篩分けを行う。このステップS5−2の篩い分けによって、FRP廃材の強化材と増量剤等の無機粉体が容易に分離することが可能であり、これらは各々再利用が可能である。
なお、原料にFRP廃材のような強化材を含む複合材料でない熱硬化性樹脂又はその廃材を用いる場合は、ステップS5の選別工程を行う必要はない。
図2は、本実施の形態に係る熱硬化性樹脂を母材とした繊維強化プラスチック廃材の分解処理を行うための装置の概念図である。
図2において、FRP廃材分解処理装置1は、大まかには、FRP廃材の樹脂部分を破砕する樹脂破砕部1aと、同じくFRP廃材の樹脂部分を分解する分解部1bと、分解生成物を用いて再合成する合成部1cから構成されている。
まず、樹脂破砕部1aは、樹脂破砕槽2、樹脂搬出ポンプ4及び遠心分離器5を有しており、樹脂破砕槽2に注入されたTHF溶液3に原料となる粗破砕したFRP廃材を浸漬すると、THF溶液3のソルベントクラック効果により、FRP廃材の母材である熱硬化性樹脂部分が侵食されて細かく破砕されるようになっている。
そして、破砕されたFRP廃材はTHF溶液3とともに樹脂搬出ポンプ4によって遠心分離器5に送られ、この遠心分離器5において固体であるFRP廃材と液体であるTHF溶液3に固液分離される。
続いて、破砕されたFRP廃材は次工程の分解部1bに送られ、一方、THF溶液3は再び樹脂破砕槽2に戻されて繰り返し使用することができるようになっている。
そして、図示していないが、加熱及び加圧装置を用いて、1価の低級アルコールが亜臨界状態から超臨界状態になるように加熱及び加圧すると、FRP廃材の母材である熱硬化性樹脂はこのアルコールと触媒の作用により分解していく。したがって、高温高圧反応容器6は耐熱性及び耐圧性のある容器でなければならない。
そして、分解反応が終了すると、高温高圧反応容器6内の混合物は遠心分離器7に送られて、アルコールに溶解している液体と、不溶の固体に分離され、液体は送液ポンプ8によって合成部1cに送液される。
なお、ここで、不溶の固体は遠心分離器7から取り出してTHF溶液等の有機溶剤で洗浄後篩分けすることによってFRP廃材中の強化材と無機粉体とに選別することができる。
なお、この分解生成物は主にフタル酸エステルであるので、まず、グリコールを添加して加熱しエステル交換反応を進め、続いて、不飽和酸を添加してエステル化反応を進めると、分解生成物を再利用した不飽和ポリエステル樹脂を合成することができる。
そして、得られる不飽和ポリエステル樹脂をスチレン溶液12が注入されたスチレン溶解槽11に滴下して撹拌機13で撹拌してスチレン溶液12に溶解させると再生樹脂として使用することができるのである。
但し、図示していないが、合成部1cには、樹脂合成反応槽9を加熱する加熱装置と、樹脂合成反応槽9内に注入される1価の低級アルコールとエステル交換反応の際に生成するアルコールを回収する装置を具備している。
図3は、本実施の形態に係る熱硬化性樹脂を母材とした繊維強化プラスチック廃材の分解処理方法による分解生成物から合成した再生樹脂の硬化物の実物写真であり、また、図4は、本実施の形態に係る熱硬化性樹脂を母材とした繊維強化プラスチック廃材の分解処理方法によって回収されたガラス繊維の実物写真である。
図3において、再生樹脂の硬化物は、本実施の形態に係る熱硬化性樹脂を母材とした繊維強化プラスチック廃材の分解処理方法により生成したフタル酸エステルを用いて、グリコールとエステル交換し、さらに無水マレイン酸とエステル化して再生樹脂となる不飽和ポリエステル樹脂を合成し、これをスチレンに溶解して硬化促進剤及び硬化剤と混合して硬化させたものである。
再生樹脂の硬化物は、バージン樹脂のものに比べても遜色ないものであり、本実施の形態において得られる分解生成物は、再び、工業製品等の原料として使用することが可能である。
また、図4において、回収されたガラス繊維をみると、粉砕されることなく繊維長が確保されており、また、機械的強度も保持していることが確認されており、十分に再利用可能なものであることがわかる。
そして、生成したフタル酸エステルが溶解した1価の低級アルコールを用いて、一般的な方法により合成すると、バージン樹脂と同等の性能を有する再生樹脂となる不飽和ポリエステル樹脂を得ることができる。しかも、合成過程における加熱によって、1価の低級アルコールが蒸留されるので回収して再利用することができる。
また、不飽和ポリエステル樹脂等のエステル結合を含む熱硬化性樹脂を母材とするFRP廃材においては、この分解反応により熱硬化性樹脂の主要部分がアルコールに溶解するので、FRP廃材に含まれるガラス繊維等の強化材や無機粉体は濾過等の簡単な方法によって分離することができ、再利用が可能となる。
特に、有機溶剤に浸漬して樹脂部分を破砕する前処理工程を行うと、表面積の増大により熱硬化性樹脂の分解反応が促進されるとともに、FRP廃材においては、この有機溶剤は強化材に影響をほとんど及ぼさないので繊維長や機械的強度を保持することができ、強化材として再利用が可能となる。
以下、本実施の形態に係る熱硬化性樹脂を母材とした繊維強化プラスチック廃材の分解処理方法について実施例を挙げて説明する。
表1において、触媒を使用していないものでは、メタノールが超臨界状態であっても分解率が19%と低く、分解反応があまり進行していないことがわかる。一方、触媒としてジメチルアミノピリジンを添加すると、いずれの場合においても、分解率が向上しており、触媒によって分解反応が促進されていることがわかる。
また、触媒の添加量についてみると、反応条件を同条件にして、触媒の添加量を、0.15g、0.5g、1.0gと変えると、触媒の添加量が多い方が分解率が高くなっている。さらに、残渣の性状によると、触媒の添加量が少ないとTHF溶液に不溶なものが生じ、逆に、触媒の添加量が多いとTHF溶液に溶解しやすくなっている。すなわち、触媒の添加量が少ないと、分解反応の進行が遅くTHF溶液に不溶の不飽和ポリエステル樹脂のエステル結合部分が残っており、一方、触媒の添加量が多いと分解反応が進行して不飽和ポリエステル樹脂はそのエステル結合部分が分解してアルコールに溶解し残渣とならず、ほぼ全ての残渣はポリスチレンであることを示している。
そして、触媒の添加量を0.15gにして反応時間を3時間、6時間と変えると、反応時間が3時間のものは分解率が24%であるのに対して、反応時間が6時間のものは分解率が44%と高くなっており、少ない触媒でも反応時間を確保すれば十分に反応が進行することがわかる。
さらに、1価の低級アルコールにエタノールを選定しても、メタノールと同様の反応条件において、同値の分解率が得られており、エタノールが有用であることがわかる。したがって、低い圧力での反応が可能となり、また、劇物を使用しないので、作業が安全性の高いものとなる。
Claims (3)
- エステル結合を含む不飽和ポリエステル樹脂からなる熱硬化性樹脂を、ジメチルアミノピリジン又は金属を含まないジメチルアミノピリジン誘導体の触媒の存在下において、温度が200℃〜350℃で圧力が5MPa〜15MPaの、亜臨界状態から超臨界状態の1価の低級アルコールに接触させてエステル結合部分のみを分解し、該分解生成物を前記低級アルコールに溶解させることを特徴とする熱硬化性樹脂の分解処理方法。
- 前記エステル結合を含む不飽和ポリエステル樹脂からなる熱硬化性樹脂を有機溶剤に浸漬して破砕する前処理工程を有することを特徴とする請求項1に記載の熱硬化性樹脂の分解処理方法。
- 前記エステル結合を含む不飽和ポリエステル樹脂からなる熱硬化性樹脂がガラス繊維を含む繊維強化プラスチック廃材であり、前記触媒は、ジメチルアミノピリジン又は金属を含まないジメチルアミノピリジン誘導体又は炭酸セシウムの触媒の中から選ばれるいずれか1種の触媒であり、前記低級アルコールに溶解した分解生成物と不溶物たる前記ガラス繊維とを分離する工程を有することを特徴とする請求項1または2に記載の熱硬化性樹脂の分解処理方法。
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