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JP4652613B2 - 偏波保持光ファイバの製造方法 - Google Patents

偏波保持光ファイバの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光通信分野において、特に波長分割多重伝送(WDM伝送)に適用される偏波保持光ファイバの製造方法に関するものである。
【0002】
【背景技術】
近年、光通信技術の発達により、エルビウム(Er3+)ドープ光ファイバを用いた波長1.55μm帯の光増幅装置が実用化されており、この光増幅器を用いた波長1.55μm帯の波長分割多重伝送が実用化されている。なお、本明細書において、波長1.55μm帯は、例えば1530nm〜1570nmのように、波長1550nmをほぼ中心とした波長帯をいう。
【0003】
波長分割多重伝送は、複数の波長の光を1本の光ファイバで伝送できるため、大容量高速通信に適した光伝送方式であり、波長分割多重伝送の発達により、大容量の光伝送が可能となっている。
【0004】
また、最近では、波長分割多重伝送において、上記エルビウムドープ光ファイバを用いた光増幅装置の代わりに、ラマン増幅を利用した伝送方法も注目されている。ラマン増幅は、光ファイバ線路に強い光(励起光)を入射したときに、誘導ラマン散乱により、励起光波長から約100nm程度長波長側に信号光の利得が現われ、このように励起された状態の光ファイバに、上記ゲインを有する波長域の信号光を入射すると、その信号光が増幅されるという現象を利用した光信号の増幅方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、波長分割多重伝送において、光伝送路として適用される光ファイバ内での非線形現象により伝送信号波形の劣化が生じ、加えて使用可能な波長域の幅にも限界があるため、信号波長数の増加による通信容量の拡大には限界がある。そこで、伝送容量拡大の別の手法として、1波あたり(1波長あたり)のビットレートを上げる、いわゆる伝送速度の高速化が挙げられる。
【0006】
しかしながら、一般の光ファイバは、その光軸(Z軸)に直交する面での断面方向で、直交する2つの方向に各々電界成分を持つ2つのモードの横波が伝搬しており、これらのモードの横波の伝搬速度の違いにより偏波モード分散が生じ、この偏波モード分散が伝送速度の高速化の妨げになるといった問題があった。
【0007】
また、上記偏波モード分散の影響を抑制するために、周知のパンダ型定偏波光ファイバの適用も考慮されているが、たとえこのパンダ型定偏波光ファイバによって上記偏波モード分散を抑制できても、パンダ型定偏波光ファイバは製造プロセスが複雑でコストが高いといった問題があり、波長分散による信号光歪みを抑制しようとし、従来の定偏波光ファイバの分散値や分散勾配を適宜の値に制御しようとした場合、より高コストとなってしまう。
【0008】
本発明は上記課題を解決するために成されたものであり、その目的は、例えば波長分割多重伝送に適用したときに、信号光の波長分散による歪みを抑制でき、かつ、偏波モード分散の悪影響を抑制できる、コストの安い偏波保持光ファイバの製造方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は次のような構成をもって課題を解決するための手段としている。すなわち、第1の発明の偏波保持光ファイバの製造方法は、コアの周りをクラッドで覆って形成され、前記コアは非真円柱形状である光ファイバの製造方法であって、略真円柱形状のコア部の全外周に第1次クラッド部を形成して第1プリフォームとし、該第1プリフォームの側部側の一部を光ファイバ長手方向に外削して第2プリフォームを形成し、該第2プリフォームの全外周に第2次クラッド部を形成して第3プリフォームとし、該第3プリフォームを加熱して非真円柱形状の第4プリフォームとし、該第4プリフォームを略真円柱形状になるようにコアを覆っているクラッドを外削した後、線引きして光ファイバとする構成をもって課題を解決する手段としている。
【0014】
さらに、第の発明の偏波保持光ファイバの製造方法は、上記第1の発明の構成に加え、前記コア部の少なくとも最外側部位の軟化温度をクラッド部の軟化温度よりも低くした構成をもって課題を解決する手段としている。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1には、本発明の製造方法によって製造される光ファイバ(偏波保持光ファイバ)の第1実施形態例の斜視構成が示されている。同図に示すように、本実施形態例の光ファイバは、第1コア層1と第2コア層2を有するコア3の周りをクラッド5で覆って形成される光ファイバである。
【0021】
本実施形態例の光ファイバは、図1に示すように、前記コア3を非真円柱形状としての楕円柱形状としており、コア3を光ファイバの光軸(Z軸)に直交するXY平面で切断した場合に、コアの断面形状がXY平面内でX軸とY軸の両方に線対称と成している。また、本実施形態例において、コア3のXY断面の最大直径部(楕円の長軸、ここではX軸方向)は最小直径部(楕円の短軸、ここではY軸方向)の2倍以上としている。
【0022】
また、本実施形態例の光ファイバにおいてクラッド5は純石英により形成されており、第1コア層1は石英にGe(ゲルマニウム)がドープされて形成されており、第2コア層2は石英にF(フッ素)がドープされて形成されている。
【0023】
本実施形態例の光ファイバは、例えば、以下のようにして製造されている。すなわち、まず、図2の(a)に示すように、略真円柱形状(ここでは長軸:短軸がほぼ1:1の真円柱形状)のコア部3aの全外周に第1次クラッド部5aを形成し、第1プリフォームを形成する。なお、このとき、第1次クラッド部5aは例えば第2コア層2の厚みの2.5倍の厚み分形成する。
【0024】
次に、図2の(b)に示すように、第1プリフォームのクラッド部5aの側部側の一部を光ファイバ長手方向に外削し、第2プリフォームを形成する。この外削は、例えば厚みBが第1プリフォームにおける径Aの2分の1になるまで行なう。その後、第2プリフォームの前記クラッド部5aの全外周に第2次クラッド部(図示せず)のスートを形成して第3プリフォームとし、この第3プリフォーム(スートロッド)を脱水雰囲気で焼結により加熱し、第4プリフォームを形成する。
【0025】
そうすると、第4プリフォーム形成の際、すなわち、ここでは焼結による加熱の際に空孔部が消滅するに伴い体積収縮が起こり、この際、コア部3aはクラッド部5aに比較して軟らかい状態にあるので、この部分(コア部3a)が楕円化する(X軸方向に長い楕円となる)ことになる。この第4プリフォームを線引きして光ファイバとすると、図1に示したような構成(コア3のXY断面の長軸であるX軸方向の長さが短軸の2倍以上の楕円柱形状の構成)が得られる。
【0026】
なお、第4プリフォーム形成の際に、クラッド部5aのXY断面外形は真円に近づくが、真円とはならずに楕円である(直径、短径が残る)ので、本実施形態例では第4プリフォームを外削によりXY断面外形が真円になるように(第4プリフォームが真円柱形状になるように)加工し、その後、線引きを行うことにより、光ファイバが真円柱形状になるようにした。
【0027】
図3には、本実施形態例の屈折率プロファイルとコア3の断面構成が示されており、同図に示すように、本実施形態例において、第1コア層1の屈折率はクラッド5の屈折率よりも大きく、第2コア層2の屈折率はクラッド5の屈折率よりも小さく、光ファイバをXY平面で切断したときの断面におけるX方向とY方向の屈折率プロファイルをW型屈折率プロファイルとしている。
【0028】
また、同図に示すように、本実施形態例の光ファイバは、コア3が楕円化しているので、XY平面における屈折率プロファイルがX軸方向とY軸方向で異なっている。なお、同図におけるそれぞれの長さa、b、c、は、aは7.75μm、bは5.96μm、cは19.87μm、dは14.9μmであった。
【0029】
さらに、本実施形態例の光ファイバは、図4の特性線aに示すように、使用波長帯(例えば波長1.55μm帯)における分散値を特有な設定分散値としている。具体的には、本実施形態例の光ファイバの波長分散値は、波長1.55μm帯において約−35ps/nm/km〜−13ps/nm/kmの範囲内(波長1.55μmにおいては約−22ps/nm/km)であり、波長1.55μm帯における分散スロープは約−0.55ps/nm/kmである。
【0030】
この分散特性は、図4の特性線bに示す特性を有する接続相手側光ファイバに本実施形態例の光ファイバを9分の1の長さで接続することにより、接続相手側光ファイバの波長分散および分散スロープを補償する特性と成している。
【0031】
以上のように、本実施形態例の光ファイバの特徴は、コア3を長軸と短軸の比が大きい楕円柱形状とし、かつ、使用波長帯における分散値と分散スロープを予め設定した設定範囲内の値としたことであり、それにより、本実施形態例の光ファイバは、偏波保持特性が良好で、所望の分散特性を有する光ファイバと成している。実際に、長さ10kmの本実施形態例の光ファイバを胴径60mmφのコイルに巻いたときの偏波クロストーク特性が−12.5dBであり、良好な直線偏波保持特性を得ることができた。
【0032】
また、本実施形態例の光ファイバは、図4の特性線aに示す分散特性を有しているので、同図の特性線bに示した接続相手側光ファイバを光伝送路とし、この光伝送路に本実施形態例の光ファイバを9分の1の長さで接続することにより、同図の特性線cに示すように、波長1530nm〜1580nmにおける波長分散を完全に補償することができる。
【0033】
このように、本実施形態例の光ファイバは、偏波モード分散の影響を回避しながら、波長1.55μm帯を含む波長1530nm〜1580nmの波長分散の補償ができる。
【0034】
そのため、本実施形態例の光ファイバを例えば図4の特性線bに示したような特性を有する接続相手側光ファイバに接続し、光ファイバのコア3のXY断面における最大直径方向と最小直径方向のいずれか一方の径方向を直線偏波方向として光ファイバに光を入射させることにより、波長1530nm〜1580nmにおける高品質の高速の波長分割多重伝送が可能な光通信システム用の波長分散補償器を提供することができる。なお、上記光通信システムにおいて、通常は、入射側の直線偏波と同方向の直線偏波を光ファイバの出力側から取り出す。
【0035】
また、上記光通信システムは、本実施形態例の光ファイバが高い偏波保持特性を有していることから、ラマン増幅を行なう際に励起光と信号光とを同一方向の直線偏波で上記の如く本実施形態例の光ファイバに入力することにより、偏光状態を維持し、偏波変動による増幅率変動を回避できる。したがって、上記光通信システムは、偏波変動を補償するための構成を別に設ける必要が無く、経済的な光通信システムとすることができる。
【0036】
図5には、本発明の製造方法によって製造される光ファイバの第2実施形態例の斜視構成が示されている。なお、本第2実施形態例の光ファイバについて上記第1実施形態例と同一名称部分には同一符号を付し、その説明は省略又は簡略化する。
【0037】
同図に示すように、本第2実施形態例の光ファイバは、上記第1実施形態例と同様に、楕円柱形状のコア3の周りをクラッド5で覆って形成される光ファイバであり、コア3のXY断面の最大直径部(楕円の長軸、ここではX軸方向)は最小直径部(楕円の短軸、ここではY軸方向)の2倍以上としている。
【0038】
本第2実施形態例が上記第1実施形態例と異なる特徴的なことは、コア3をクラッド5よりも屈折率が高い単一層として、光ファイバの屈折率プロファイルを単峰構造としたことであり、コア層3は石英にGe(ゲルマニウム)がドープされて形成されている。
【0039】
本第2実施形態例の光ファイバは、略円柱形状(ここでは長軸:短軸が1:1に近い楕円柱形状)のコア部3aの全外周に第1次クラッド部5aをコア部3aの2.5倍の厚みとなるまで形成して第1プリフォームとし、その後、上記第1実施形態例と同様にして製造し、図5に示す構造としている。なお、図6には、本第2実施形態例における屈折率プロファイルとコア3の断面構成が示されており、同図に示すaは12.6μm、bは6.1μmである。
【0040】
また、本第2実施形態例の光ファイバは、図7の特性線aに示すように、使用波長帯(例えば波長1.55μm帯)における分散値を約18ps/nm/kmとし、波長1.55μm帯における分散スロープは約0.12ps/nm/kmとしている。
【0041】
本第2実施形態例も上記第1実施形態例と同様に、偏波保持特性が良好で、所望の分散特性を有する光ファイバとすることができる。実際に、本第2実施形態例の光ファイバを用いた長さ2.5kmの光ファイバケーブルにおいて偏波クロストーク特性が−25.0dBであり、良好な偏波保持特性を得ることができた。
【0042】
また、本第2実施形態例の光ファイバは、図7の特性線aに示すように、波長1.55μm帯における分散スロープが小さいので、本第2実施形態例の光ファイバを上記波長帯における波長分割多重伝送路用の光ファイバとし、適宜の分散補償手段を講じることにより、良好な高速波長分割多重伝送システムを構築しやすい。
【0043】
図8には、本発明の製造方法によって製造される光ファイバの第3実施形態例の斜視構成が示されている。なお、本第3実施形態例の光ファイバについて上記第1実施形態例と同一名称部分には同一符号を付し、その説明は省略又は簡略化する。
【0044】
同図に示すように、本第3実施形態例の光ファイバは、図1に示した上記第1実施形態例の光ファイバの第2コア層2とクラッド5との間に、第1コア層1より屈折率が小さくクラッド5より屈折率が大きい第3コア層4を形成したものであり、第3コア層4は石英にゲルマニウムをドープして形成されている。
【0045】
本第3実施形態例の光ファイバを製造するには、略真円柱形状(ここでは長軸:短軸が1:1に近い楕円柱形状)のコア部3aの全外周に第1次クラッド部5aを形成して第1プリフォームとする。ここで、第1クラッド部5aは、第3コア層4の形成部の2.5倍の厚みとなるまで形成する。その後、上記第1、第2実施形態例と同様にして本第3実施形態例の光ファイバを製造する。
【0046】
なお、図9には、本第3実施形態例にける光ファイバの断面構成と屈折率プロファイルが示されており、同図に示すaは2.4μm、bは1.82μm、cは6.85μm、dは6.07μm、eは8.22μm、fは7.28μmである。
【0047】
本第3実施形態例の光ファイバは、図7の特性線bに示すように、使用波長帯(例えば波長1.55μm帯)における分散値を約−86ps/nm/km〜−112ps/nm/kmの範囲内(波長1.55μmにおいては約−98ps/nm/km)であり、波長1.55μmにおける分散スロープは約−0.65ps/nm/kmとしている。
【0048】
本第3実施形態例は以上のように構成されており、本第3実施形態例も偏波保持特性が良好な光ファイバとすることができる。実際に、長さ27kmの本実施形態例の光ファイバを胴径60mmφのコイルに巻いたときの偏波クロストーク特性が−17.5dBであり、良好な偏波保持特性を得ることができた。
【0049】
また、本第3実施形態例の光ファイバは、図7の特性線bに示す分散特性を有しているので、例えば同図の特性線aに示した光伝送路として上記第2実施形態例の光ファイバを適用し、この光ファイバに本第3実施形態例の光ファイバを11分の2の長さで接続することにより、同図の特性線cに示すように、波長1530nm〜1580nmにおける波長分散を完全に補償することができる。
【0050】
そして、本第3実施形態例および上記第2実施形態例の光ファイバは、いずれも、偏波保持特性が良好であることから、本第3実施形態例の光ファイバと上記第2実施形態例の光ファイバとを接続し伝送する直線偏波を制御することによる光通信システムは、波長1.55μm帯における高品質な高速の波長分割多重伝送が可能なシステムとすることができる。
【0051】
次に、本発明の製造方法によって製造される光ファイバの第4実施形態例について説明する。なお、本第4実施形態例の光ファイバについて上記第1実施形態例と同一名称部分には同一符号を付し、その説明は省略又は簡略化する。本第4実施形態例の光ファイバは上記第1実施形態例の光ファイバとほぼ同様に構成されており、本第4実施形態例が上記第1実施形態例と異なる特徴的なことは、第2コア層2の屈折率をクラッド5の屈折率より大きくしたことである。
【0052】
図10には、本第4実施形態例の光ファイバの屈折率プロファイルコアの断面構成とが示されており、同図に示すように、本第4実施形態例では、DSC型構造と呼ばれる階段型の屈折率プロファイルを有している。第1コア層1と第2コア層2には共にゲルマニウムがドープされており、第1コア層1にドープするゲルマニウムの割合を第2コア層2にドープするゲルマニウムの割合よりも多くし、上記屈折率プロファイルを形成している。
【0053】
本第4実施形態例も上記第1実施形態例と同様にして製造されており、本第4実施形態例も、上記第1実施形態例と同様の効果を奏することができる。すなわち、本第4実施形態例も偏波保持特性が良好で、所望の分散特性を有する光ファイバと成しており、実際に、本第4実施形態例を用いた長さ2kmの光ファイバケーブルにおいて、偏波クロストーク特性が−27.0dBであり、良好な偏波保持特性を得ることができた。
【0054】
なお、本発明は上記実施形態例に限定されることはなく、様々な実施の態様を採り得る。参考例としては、例えば、図11に示すような断面形状と屈折率プロファイルを有する第2プリフォームを用いて本発明の光ファイバを形成することもできる。
【0055】
なお、図11に示す第2プリフォームは、上記第3実施形態例と同様の3層構造のコア部3aの外周側にクラッド層5aを形成せずに第1プリフォームを形成し(コア部3aを第1プリフォームとし)、コア部3aの側部側の一部を光ファイバ長手方向に外削して形成されており、その後にクラッド部5aを設けることにより第3プリフォームが形成される。上記コア部3aは、第1コア層1を形成する第1コア部1aと、第2コア層2を形成する第2コア部2aと、第3コア層4を形成する第3コア部4aとを有している。
【0056】
また、本発明の光ファイバの屈折率プロファイルは特に限定されるものではなく適宜設定されるものであり、この屈折率プロファイルを適宜設定し、使用する直線偏波の方向を選択して分散特性を設定範囲内の値とし、さらに、コア3の形状を例えば楕円柱形状などの非真円柱形状とすることにより偏波保持特性とすることにより、上記各実施形態例と同様の効果を奏する優れた光ファイバを構成することができる。
【0057】
さらに、上記各実施形態例では、コア3の長軸方向の長さを短軸方向の長さの2倍以上としたが、コアのXY断面の最大直径部を最小直径部の1.1倍以上とすることにより、偏波保持特性が良好な光ファイバを構成することができる。特にコア部へのGe等の熱膨張係数を高めるドーパントが少ない場合には、コアのXY断面の最大直径部を最小直径部の2倍以上とすると、より一層偏波保持特性が良好となり、好ましい。
【0058】
さらに、上記各実施形態例では、コア3を楕円柱形状としたが、コア3の形状は楕円柱形状に限定されるものでなく、XY断面形状が半円形状のもの等、適宜の非真円柱形状に形成されるものである。また、複数回の第2プリフォーム、第3プリフォームの行程を繰り返すことにより、最大最小の径の比を高めることができる。
【0059】
さらに、上記各実施形態例では、第3プリフォームを焼結により加熱して第4プリフォームを形成したが、焼結以外の加熱方法(例えば第3プリフォームをガラスのパイプ内に収容して加熱するなどの方法を適用すること)によって第3プリフォームを加熱して第4プリフォームを形成してもよい。
【0062】
【発明の効果】
本発明の偏波保持光ファイバの製造方法によれば、光ファイバ光軸(Z軸)に直交するコアのXY断面の最大直径部と最小直径部の大きさが大きく異なる光ファイバを非常に容易に製造することができるので、本発明の偏波保持光ファイバを容易に製造することができる。
【0063】
特に、本発明の偏波保持光ファイバの製造方法において、コア部の少なくとも最外側部位の軟化温度をクラッド部の軟化温度よりも低くすると、第3プリフォーム形成時にコア部の変形を容易にし、上記偏波保持光ファイバを容易に製造することができる。また、第3プリフォームを加熱して第4プリフォームとし、該第4プリフォームに線引き等の加熱を施す際にクラッド非円が大きい(クラッドのXY断面外形がほぼ真円形状でない)ときは、第4プリフォームのXY断面外形を真円形状に外削すると好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の製造方法によって製造される偏波保持光ファイバの第1実施形態例を示す要部構成図である。
【図2】 上記偏波保持光ファイバの製造工程図である。
【図3】 上記偏波保持光ファイバの屈折率プロファイルの説明図である。
【図4】 上記偏波保持光ファイバの分散特性を示すグラフである。
【図5】 本発明の製造方法によって製造される偏波保持光ファイバの第2実施形態例を示す要部構成図である。
【図6】 上記第2実施形態例の偏波保持光ファイバの屈折率プロファイルの説明図である。
【図7】 上記第2実施形態例の偏波保持光ファイバおよび本発明の製造方法によって製造される第3実施形態例の偏波保持光ファイバの分散特性を示すグラフである。
【図8】 本発明の製造方法によって製造される偏波保持光ファイバの第3実施形態例を示す要部構成図である。
【図9】 上記第3実施形態例の偏波保持光ファイバの屈折率プロファイルを示す説明図である。
【図10】 本発明の製造方法によって製造される偏波保持光ファイバの第4実施形態例の屈折率プロファイルを示す説明図である。
【図11】 参考例の第2次プリフォームの断面構成と、第2プリフォームの周りにクラッド部5aを設けた場合の屈折率プロファイルを示す説明図である。
【符号の説明】
1 第1コア層
2 第2コア層
3 コア
3a コア部
5 クラッド
5a クラッド部

Claims (2)

  1. コアの周りをクラッドで覆って形成され、前記コアは非真円柱形状である光ファイバの製造方法であって、略真円柱形状のコア部の全外周に第1次クラッド部を形成して第1プリフォームとし、該第1プリフォームの側部側の一部を光ファイバ長手方向に外削して第2プリフォームを形成し、該第2プリフォームの全外周に第2次クラッド部を形成して第3プリフォームとし、該第3プリフォームを加熱して非真円柱形状の第4プリフォームとし、該第4プリフォームを略真円柱形状になるようにコアを覆っているクラッドを外削した後、線引きして光ファイバとすることを特徴とする偏波保持光ファイバの製造方法。
  2. コア部の少なくとも最外側部位の軟化温度をクラッド部の軟化温度よりも低くしたことを特徴とする請求項1記載の偏波保持光ファイバの製造方法。
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