JP4645696B2 - 被処理体の支持機構及びロードロック室 - Google Patents
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Description
一般的に、搬送アーム間でウエハを受け渡す場合には、搬送アーム間同士でウエハを直接的に受け渡すことはせず、ウエハを昇降する支持機構や、この支持機構を有するバッファ台に一時的にウエハを保持させ、この支持機構やバッファ台を介在させて、ウエハを順次搬送して行く。
このような支持機構やバッファ台としては、例えば特開平4−69917号公報、特開平9−223727号公報、特開2001−176947号公報等にて開示されている。
また、上記した各公報に開示されている装置例にあっては、ウエハを昇降させるために2つのリフタを有しているが、ウエハ搬送時には、これらの2つのリフタを同時に使用する構造となっているため、状況に応じた自由度の高い使用が困難であった。
本発明は、以上のような問題点に着目し、これを有効に解決すべく創案されたものである。本発明の目的は、状況に応じて択一的な使用が可能な被処理体の支持機構及びロードロック室を提供することにある。
これにより、複数の昇降アクチュエータに個別に昇降ベースを設けて、これらを独立的に昇降可能とすることにより、昇降ベースに設けたリフトピンで被処理体を支持させるようにしたので、状況に応じて昇降ベースを択一的に使用でき、例えば未処理の被処理体に対して専用に用いる昇降ベースと処理済みの被処理体に対して専用に用いる昇降ベースとを区別して使用することが可能となる。その結果、被処理体の取り扱いの自由度を大きくすることができる。
本発明の関連技術は、被処理体を移載するための前記被処理体の支持機構において、複数の昇降アクチュエータの昇降ロッドに個別に連結されて昇降可能になされると共に、その上面で前記被処理体を支持する複数の昇降ベースと、前記各昇降アクチュエータを独立して制御する昇降制御部とを備え、前記各昇降ベースは水平座標における実質的に同一領域にある前記被処理体を支持可能であり、前記昇降制御部は前記各昇降ベースが択一的に前記被処理体を支持するように前記昇降アクチュエータを制御することを特徴とする被処理体の支持機構である。 これにより、複数の昇降アクチュエータに個別に昇降ベースを設けて、これらを独立的に昇降可能とすることにより、昇降ベースで被処理体を支持させるようにしたので、状況に応じて昇降ベースを択一的に使用でき、例えば未処理の被処理体に対して専用に用いる昇降ベースと処理済みの被処理体に対して専用に用いる昇降ベースとを区別して使用することが可能となる。その結果、被処理体の取り扱いの自由度を大きくすることができる。
この場合には、各昇降ベースが平面的に重ならないように配置されているので上下方向のサイズを小さくでき、従って、真空引き可能な気密室に支持機構が配置された場合には、この気密室の上下方向のサイズを小さくでき、真空引きに要する時間を短縮できる。
また、例えば前記各昇降ベースは、真空引き可能になされた気密室内に設けられており、前記各昇降ロッドは、前記気密室の底部を貫通させて設けられると共に、前記底部の貫通部には前記気密室内の気密性を保持するために伸縮可能になされたベローズが介在される。
請求項2に係る発明は、被処理体を移載するための前記被処理体の支持機構において、第1昇降アクチュエータの第1昇降ロッドに連結されて昇降可能になされた第1昇降ベースと、前記第1昇降ベースより起立されてその先端が前記被処理体を支持する複数の第1のリフトピンと、前記第1昇降ベースの下方に配置され、第2昇降アクチュエータの第2昇降ロッドに連結されて昇降可能になされた第2昇降ベースと、前記第2昇降ベースより起立されてその先端が前記第1昇降ベースの上方まで延び、その先端で前記被処理体を支持する複数の第2のリフトピンと、前記第1及び第2昇降アクチュエータを独立して制御する昇降制御部とを備え、前記第1昇降ロッドと前記第2昇降ロッドとは同軸構造になされていると共に、前記第1及び第2のリフトピンはそれぞれ水平状態で前記被処理体を支持可能であり、前記昇降制御部は前記第1のリフトピン又は前記第2のリフトピンが択一的に前記被処理体を支持するように前記第1、第2昇降アクチュエータを制御することを特徴とする被処理体の支持機構である。
この場合、例えば請求項3に規定するように、前記同軸構造は、回転可能になされている。
これにより、複数の昇降アクチュエータに個別にリフトピンを設けて、このリフトピンをグループ毎に独立して動作可能とすると共に、グループ内では同時させて昇降するようにしたので、状況に応じてグループ毎にリフトピンを択一的に使用でき、例えば未処理の被処理体に対して用いるリフトピングループと処理済みの被処理体に対して用いるリフトピングループとを区別して使用することが可能となる。
また、例えば前記各リフトピンは、各グループ毎に実質的に同一円周上に実質的に等ピッチ間隔で配置される。
また、例えば前記各リフトピンは、真空引き可能になされた気密室内に設けられており、前記各昇降ロッドは、前記気密室の底部を貫通させて設けられると共に、前記底部の貫通部には前記気密室内の気密性を保持するために伸縮可能になされたベローズが介在される。
また、例えば請求項4に規定するように、前記各昇降ベース及び前記各リフトピンは、真空引き可能になされた気密室内に設けられており、前記各昇降ロッドは、前記気密室の底部を貫通させて設けられると共に、前記底部の貫通部には前記気密室内の気密性を保持するために伸縮可能になされたベローズが介在される。
また、例えば請求項5に規定するように、前記被処理体の昇降領域の外側に配置されて、昇降可能になされた一対の補助昇降ロッドと、前記各補助昇降ロッドにそれぞれ連結されて、これより水平方向へ延在されてその上面が被処理体の裏面と直接的に接して保持する一対の補助被処理体支持板と、を備える。
これによれば、一対の補助被処理体支持板により、更に他の被処理体を支持させることが可能となり、被処理体の取り扱いの自由度を更に向上させることができる。
請求項6に係る発明は、外部の搬送室との間で、その両端に気密に開閉可能になされたゲートバルブを介して接合され且つ大気圧雰囲気と真空雰囲気とに必要に応じて択一的に設定できる中間搬送室と、前記中間搬送室内に設けられた請求項1乃至5のいずれか一項に記載の被処理体の支持機構と、を備えたことを特徴とするロードロック室である。
本発明の関連技術は、上記被処理体の支持機構を用いた被処理体の支持方法であって、前記被処理体の状態に応じて被処理体を支持する前記各昇降ベースまたは前記各リフトピンが使い分けられることを特徴とする被処理体の支持方法である。
本発明によれば、複数の昇降アクチュエータに個別に第1と第2昇降ベースを設けて、これらを独立的に昇降可能とすることにより、昇降ベース自体で、或いは昇降ベースに設けたリフトピンで被処理体を支持させるようにしたので、状況に応じて昇降ベースを択一的に使用でき、例えば未処理の被処理体に対して専用に用いる昇降ベースと処理済みの被処理体に対して専用に用いる昇降ベースとを区別して使用することが可能となる。その結果、被処理体の取り扱いの自由度を大きくすることができる。
特に請求項6に係る発明によれば、一対の補助被処理体支持板により、更に他の被処理体を支持させることが可能となり、被処理体の取り扱いの自由度を更に向上させることができる。
本発明の関連技術明によれば、複数の昇降アクチュエータに個別に昇降ベースを設けて、これらを独立的に昇降可能とすることにより、昇降ベースで被処理体を支持させるようにしたので、状況に応じて昇降ベースを択一的に使用でき、例えば未処理の被処理体に対して専用に用いる昇降ベースと処理済みの被処理体に対して専用に用いる昇降ベースとを区別して使用することが可能となる。その結果、被処理体の取り扱いの自由度を大きくすることができる。
本発明の関連技術によれば、複数のアクチュエータに個別にリフトピンを設けて、このリフトピンをグループ毎に独立して動作可能とすると共に、グループ内では同時させて昇降するようにしたので、状況に応じてグループ毎にリフトピンを択一的に使用でき、例えば未処理の被処理体に対して用いるリフトピングループと処理済みの被処理体に対して用いるリフトピングループとを区別して使用することができる。
<第1の実施例>
まず、本発明の第1の実施例について説明する。
図1は本発明に係る被処理体の支持機構を有する処理システムの一例を示す概略平面図、図2は支持機構が取り付けられたロードロック機能を有する搬送室を示す断面図、図3は支持機構を示す斜視図、図4は支持機構を示す平面図、図5は支持機構の昇降ロッドの取付部を示す部分拡大図である。
図示するように、この処理システム2は、複数、例えば4つの処理装置4A、4B、4C、4Dと、略六角形状の共通搬送室6と、ロードロック機能を有する第1及び第2の中間搬送室(ロードロック室)8A、8Bと、細長い導入側搬送室10と、上記各中間搬送室8A、8B内に設けられた本発明の第1の実施例である支持機構12A、12Bとを主に有している。尚、上記共通搬送室6や第1及び第2の中間搬送室8A、8Bは、真空引き可能な気密室となっている。
上記共通搬送室6と上記4つの各処理装置4A〜4Dとの間及び上記共通搬送室6と上記第1及び第2の中間搬送室8A、8Bとの間は、それぞれ気密に開閉可能になされたゲートバルブG1〜G4及びG5、G6が介在して接合されて、クラスタツール化されており、必要に応じて共通搬送室6内と連通可能になされている。また、上記第1及び第2の各中間搬送室8A、8Bと上記導入側搬送室10との間にも、それぞれ気密に開閉可能になされたゲートバルブG7、G8が介在されている。
また、導入側搬送室10の他端には、ウエハの位置合わせを行なう位置合わせ装置としてのオリエンタ26が設けられ、更に、導入側搬送室10の長手方向の途中には、前記2つの中間搬送室8A、8Bがそれぞれ開閉可能になされた前記ゲートバルブG7、G8を介して設けられる。
また、上記導入側搬送手段22は、上下2段に配置された多関節形状になされた2つの搬送アーム32、34を有している。この各搬送アーム32、34の先端にはそれぞれ2股状になされたピック32A、34Aを取り付けており、このピック32A、34A上にそれぞれウエハWを直接的に保持するようになっている。従って、各搬送アーム32、34は、この中心より半径方向へ向かうR方向へ屈伸自在になされており、また、各搬送アーム32、34の屈伸動作は個別に制御可能になされている。上記搬送アーム32、34の各回転軸は、それぞれ基台36に対して同軸状に回転可能に連結されており、例えば基台36に対する旋回方向であるθ方向へ一体的に回転できるようになっている。
これらの両支持機構12A、12Bは、全く同様に形成されているので、ここでは一方の支持機構、例えば支持機構12Aを例にとって説明する。
図2乃至図4に示すように、この支持機構12Aは、数字の”7”のように屈曲して成形された薄い、例えばアルミニウム製、或いはセラミック製の複数、図示例では2つの昇降ベース38、40を有している。これらの両昇降ベース38、40は、これらが上下方向へ移動した際に互いに衝突して干渉しないように、平面的に見て互いに重なり合わないような状態で相互に屈曲部に組み込ませて配置されている。
そして、上記各昇降ロッド50、52の底部44に対する貫通部には、例えば金属製の伸縮可能な蛇腹管よりなるベローズ58、60が設けられる。具体的には、図5にも示すように、上記各昇降ロッド50、52をそれぞれベローズ58、60内に挿通させた状態で、各ベローズ58、60の上端は上記昇降ベース38、40の下面にそれぞれ気密状態で取り付け、その下端は、底部44の下面に、シール部材62と取り付けリング64を介して、ネジ66により気密性を維持して取り付け固定されている。
また、各中間搬送室8A、8Bの例えば底部には、N2 ガス等の不活性ガス導入口70と、図示しない真空系に接続された排気口72が設けられており、室内を真空雰囲気と大気圧雰囲気とに必要に応じて択一的に設定できるようになっている。
まず、半導体ウエハWの概略的な流れについて説明する。3つのカセット台16A〜16Cの内のいずれか1つのカセット台、例えばカセット台16C上のカセット容器18C内から未処理の半導体ウエハWを、導入側搬送手段22のいずれか一方の搬送アーム、例えば搬送アーム32を駆動することによってこのピック32Aで取り上げて保持し、この導入側搬送手段22をX方向へ移動することによってこのウエハWをオリエンタ26まで搬送する。
次に、搬送アーム32のピック32Aに保持していた未処理のウエハを、先に空状態になった回転台26上に載置する。尚、このウエハは次に別の未処理のウエハが搬送されてくるまでに位置合わせされることになる。
次に、上述のように他方の搬送アーム34で保持された未処理のウエハは、導入側搬送手段22をX方向へ移動させることにより、2つの中間搬送室8A、8Bの内のいずれか一方の中間搬送室、例えば8Aまで移動される。
この場合、2つある中間搬送室8A、8Bの内、何れを通ってもよいし、また、各中間搬送室8A、8B内にて処理済みのウエハWを保持する場合には、未処理のウエハWを保持したグループとは異なったグループのリフトピン40A〜40Cで保持するようにし、未処理のウエハWが薄膜等の汚染物により汚染されることをできるだけ抑制する。
ここで、具体的に中間搬送室8A内におけるウエハWの受け渡しについて説明する。尚、他方の中間搬送室8B内においても同様にウエハの受け渡しが行われる。
ここでは、例えば一方の昇降ベース38に設けた3本のリフトピン38A〜38Cで未処理のウエハWを専用に支持し、他方の昇降ベース40に設けた3本のリフトピン40A〜40Cで処理済みのウエハWを専用に支持するようになっている。具体的には、導入側搬送室10側より未処理のウエハWを導入して処理済みのウエハWと未処理のウエハとを差し替える場合を例にとって説明する。まず、処理済みのウエハWを支持している一方の昇降ベース40のリフトピン40A〜40Cを上昇させ、他方の昇降ベース38の空のリフトピン38A〜38Cを降下させておく。
このように、第1の搬送手段14又は導入側搬送手段22からリフトピン38A〜38C又はリフトピン40A〜40Cのいずれか一方に移載されたウエハWは、その後に第1の搬送手段14又は導入側搬送手段22に移載されるまでは,そのリフトピンによって継続的に支持される。つまり、この間、他方のリフトピンはウエハWを支持することはない。この点に関しては、後述する各実施例も同様である。
このように、複数、例えば2つの昇降ベース38、40を設けて、各昇降ベース38、40に複数、例えば3本のリフトピン38A〜38C、40A〜40Cをそれぞれ設け、一方のグループのリフトピン38A〜38Cを未処理のウエハWに対して専用に用いるようにし、他方のグループのリフトピン40A〜40Cを処理済みのウエハWに対して専用に用いるようにしたので、未処理のウエハWが薄膜の物質やパーティクルによって汚染されることを防止することが可能となる。
この第1の実施例では2つの昇降ベース38、40を設けたが、両昇降ベース38、40と干渉しないように更に第3番目、或いはそれ以上の昇降ベースを設置して、それらに、同様なリフトピンを設けて使用するようにしてもよい。
また、前述した各公報に開示されている装置例にあっては、ウエハを昇降させるために2つのリフタを有しているが、ウエハ搬送時には、これらの2つのリフタを同時に使用する構造となっているため、状況に応じた自由度の高い使用が困難であった。具体的には、例えば特開平9−223727号公報等においては、独立に動作する2組の被処理体の支持手段(支持ピン)を有しており、そして、それらの2組の支持手段は、協働して同時に1枚の被処理体を支持したり、又は一方の支持手段が処理前の被処理体を支持すると同時に他方の支持手段が処理後の被処理体を支持するようになっている。
上記した第1の実施例にあっては、昇降アクチュエータ46、48にそれぞれが連結された2つの昇降ベース38、40を設けて、それぞれに3本ずつのリフトピン38A〜38C及び40A〜40Cを設けるようにしたが、これに限定されず、各リフトピン38A〜38C及び40A〜40Cに対して1対1で昇降アクチュエータを設けるようにしてもよい。
図6はこのような第2の実施例の昇降アクチュエータの配列を模式的に示す図、図7はこの第2の実施例のリフトピンの配列を示す平面図である。尚、図1〜図5を参照して先に説明した部分と同一構成部分については、同一参照符号を付してその説明を省略する。
図示するように、各リフトピン38A〜38C及び40A〜40Cは2つのグループ、すなわち第1のグループのリフトピン38A〜38Cと第2のグループのリフトピン40A〜40Cとに分けられ、各リフトピンの下方、すなわちこれらの昇降領域の下方には、各リフトピンに対応させて昇降アクチュエータ80A〜80C及び82A〜82Cが配置されている。
この場合にも、リフトピンを1グループ毎に、すなわちリフトピン38A〜38C毎、或いはリフトピン40A〜40C毎にその昇降動作を同期させて制御することにより、先の第1の実施例の場合と同様な作用効果を発揮することができ、例えば一方のグループのリフトピン38A〜38Cを、未処理のウエハWの移載時専用に用い、他方のグループのリフトピン40A〜40Cを処理済みのウエハWの移載時専用に用いるようにすればよい。
また、前述した第1の実施例にあっては、昇降アクチュエータ46、48にそれぞれが連結された2つの昇降ベース38、40を設けて、それぞれに3本ずつのリフトピン38A〜38C及び40A〜40Cを設けるようにしたが、これに限定されず、全てのリフトピン38A〜38C及び40A〜40Cを設けないでおき、この昇降ベース38、40の上面を、ウエハWの裏面に直接的に接するようにして、このウエハWを支持するようにしてもよい。
図8はこのような第3の実施例の昇降ベースを示す平面図である。尚、図4を参照して先に説明した部分と同一構成部分については、同一参照符号を付してその説明を省略する。
また、先の第2の実施例では昇降ベースを設けずに、リフトピンを直接的に昇降ロッドに接合し、先の第3の実施例ではリフトピンを設けずに昇降ベースで直接的にウエハを支持させるようにしたが、これらの両者を組み合わせてもよい。
図9はこのような第4の実施例の昇降アクチュエータの配列を示す図、図10はこの第4の実施例の平面図である。
図示するように、この第4の実施例にあっては、リフトピン38A、40Aに関連する構造に関しては、図6及び図7に示したと同様な構造になっており、すなわち、両リフトピン38A、40Aはそれぞれ昇降アクチュエータ80Aの昇降ロッド84A及び昇降アクチュエータ82Aの昇降ロッド86Aに直接的に連結されている。これに対して、他のリフトピン38B、38C及び40B、40C(図3参照)は設けておらず、この部分の機能を図8の第3の実施例にて説明したと同様に昇降ベース38、40で行うようにしており、ウエハWの裏面を昇降ベース38、40の裏面で直接的に支持するようになっている。ただし、この場合、各昇降ベース38、40は図4に示すような数字の”7”のような形状ではなく、上記リフトピン38A、40Aを支持した部分を削除して取り除いたような、例えば”コ”字状の形状となっている。
以上の第1〜第4の各実施例にあっては、常に1枚のウエハしか取り扱うことができず、同時には2枚のウエハを取り扱うことができなかったが、別途に補助的にウエハを支持する部分を設けて、同時に複数枚、例えば2枚のウエハを取り扱うことができるようにしてもよい。
図11はこのような第5の実施例を示す斜視図、図12は第5の実施例を示す平面図である。尚、先に説明した構成部分と、同一構成部分については同一参照符号を付してその説明を省略する。
そして、上記各補助昇降ロッド90、92の上端部には、中間搬送室8Aの中心に向けて水平方向へ延在された、例えばセラミックス製の補助被処理体支持板98、100がそれぞれ取り付け固定されている。各補助被処理体支持板98、100は、図示例にあっては”T”字状に成形されており、その上面でウエハWの裏面と直接的に接してこのウエハWを保持し得るようになっている。尚、他方の中間搬送室8Bの支持機構についても、上記した中間搬送室8Aの支持機構と同様に構成されている。
上記各実施例においては、複数、具体的には2個の昇降ベース38、40を用いた場合には、これらが平面的に見て重ならないような位置に配置するようにしたが、これに限定されず、平面的な占有スペースを減少させるために、両昇降ベース38、40を平面的に見て重なるように、すなわち上下方向で両昇降ベース38、40が重なるように配置してもよい。
図13はこのような本発明の第6の実施例を示す図であり、図13(A)は斜視図を示し、図13(B)は平面図を示す。
上記第2昇降ベース40は略円板状に形成されており、その周縁部より起立された複数本、図示例では3本のリフトピン40A〜40Cが設けられて、その上端は上記第1昇降ベース38よりも上方へ延びていてこの上端でウエハWを支持できるようになっている。上記リフトピン40A〜40Cは、上記第2昇降ベース40の周縁部に、その周方向へ略等間隔で配置されている。
この第6の実施例の場合にも、第1の実施例で説明したと同様な動作を行うことができる。すなわち、第1昇降ベース38の上面と、第2昇降ベース40に設けたリフトピン40A〜40Cとで、ウエハWを択一的に支持することができる。
また、上記第6の実施例では、第1昇降ベース38の上面でウエハWを支持するようにしたが、これに限定されず、図14に示す第6の実施例の変形例のように、第1昇降ベース38の周縁部に複数、図示例では3本のリフトピン38A〜38Cを起立させて設け、この上端でウエハWを支持させるようにしてもよい。 尚、上記各実施例では、真空引き可能な気密室である中間搬送室8A、8B内に支持機構を設ける場合について説明したが、これに限定されず、導入側搬送室10内の空いた空間や共通搬送室6内の空いた空間等に設置して、半導体ウエハの一時待機場所として用いるようにしてもよい。
また、以上の各実施例では、一方のリフトピン又は昇降ベースで未処理のウエハWを支持し、他のリフトピン又は昇降ベースで処理済みのウエハを支持する場合について示したが、共通搬送室6等で本発明の支持機構を使用する場合も含めると、ウエハWに施される処理の種類(成膜、エッチング等)に応じて、或いはウエハWの温度に応じて(ウエハWの加熱の前後または冷却の前後)、或いはその他ウエハWの状態に応じて複数のリフトピン又は昇降ベースを使い分けてもよい。
また、各リフトピン又は昇降ベースが支持するウエハの枚数が略等しくなるように制御してもよい。これにより、ウエハ接触部のクリーニングサイクルを長くすることができ、ベローズなどの支持機構の部材の寿命を長くすることができる。また、本発明の支持機構にウエハWを回転させる機構を付加してもよい。
また、以上の各実施例では被処理体として半導体ウエハを例にとって説明したが、これに限定されず、ガラス基板、LCD基板等にも本発明を適用することができる。
4A〜4D 処理装置
6 共通搬送室
8A,8B 中間搬送室(気密室)
10 導入側搬送室
12A,12B 支持機構
38,40 昇降ベース
38A〜38C,40A〜40C リフトピン
46,48 昇降アクチュエータ
50,52 昇降ロッド
58,60 ベローズ
68 昇降制御部
80A〜80C,82A〜82C 昇降アクチュエータ
84A〜84C,86A〜86C 昇降ロッド
88 ベローズ
90,92 保持昇降ロッド
94,96 ベローズ
98,100 補助被処理体支持板
W 半導体ウエハ(被処理体)
Claims (6)
- 被処理体を移載するための前記被処理体の支持機構において、
第1昇降アクチュエータの第1昇降ロッドに連結されて昇降可能になされると共に、その上面で前記被処理体を支持する第1昇降ベースと、
前記第1昇降ベースの下方に配置され、第2昇降アクチュエータの第2昇降ロッドに連結されて昇降可能になされた第2昇降ベースと、
前記第2昇降ベースより起立されてその先端が前記第1昇降ベースの上方まで延び、その先端で前記被処理体を支持する複数のリフトピンと、
前記第1及び第2昇降アクチュエータを独立して制御する昇降制御部とを備え、
前記第1昇降ロッドと前記第2昇降ロッドとは同軸構造になされていると共に、前記第1昇降ベース及び前記リフトピンは水平状態で前記被処理体を支持可能であり、前記昇降制御部は前記第1昇降ベース又は前記リフトピンが択一的に前記被処理体を支持するように前記第1、第2昇降アクチュエータを制御することを特徴とする被処理体の支持機構。 - 被処理体を移載するための前記被処理体の支持機構において、
第1昇降アクチュエータの第1昇降ロッドに連結されて昇降可能になされた第1昇降ベースと、
前記第1昇降ベースより起立されてその先端が前記被処理体を支持する複数の第1のリフトピンと、
前記第1昇降ベースの下方に配置され、第2昇降アクチュエータの第2昇降ロッドに連結されて昇降可能になされた第2昇降ベースと、
前記第2昇降ベースより起立されてその先端が前記第1昇降ベースの上方まで延び、その先端で前記被処理体を支持する複数の第2のリフトピンと、
前記第1及び第2昇降アクチュエータを独立して制御する昇降制御部とを備え、
前記第1昇降ロッドと前記第2昇降ロッドとは同軸構造になされていると共に、前記第1及び第2のリフトピンはそれぞれ水平状態で前記被処理体を支持可能であり、前記昇降制御部は前記第1のリフトピン又は前記第2のリフトピンが択一的に前記被処理体を支持するように前記第1、第2昇降アクチュエータを制御することを特徴とする被処理体の支持機構。 - 前記同軸構造は、回転可能になされていることを特徴とする請求項1又は2記載の被処理体の支持機構。
- 前記各昇降ベース及び前記各リフトピンは、真空引き可能になされた気密室内に設けられており、前記各昇降ロッドは、前記気密室の底部を貫通させて設けられると共に、前記底部の貫通部には前記気密室内の気密性を保持するために伸縮可能になされたベローズが介在されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の被処理体の支持機構。
- 前記被処理体の昇降領域の外側に配置されて、昇降可能になされた一対の補助昇降ロッドと、
前記各補助昇降ロッドにそれぞれ連結されて、これより水平方向へ延在されてその上面が前記被処理体を支持する一対の補助被処理体支持板とを備え、
前記一対の補助被処理体支持板は、前記各昇降ベースまたは前記各リフタピンが前記被処理体を支持する位置よりも上方で前記被処理体を支持することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の被処理体の支持機構。 - 外部の搬送室との間で、その両端に気密に開閉可能になされたゲートバルブを介して接合され且つ大気圧雰囲気と真空雰囲気とに必要に応じて択一的に設定できる中間搬送室と、
前記中間搬送室内に設けられた請求項1乃至5のいずれか一項に記載の被処理体の支持機構と、
を備えたことを特徴とするロードロック室。
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