JP4640175B2 - 含フッ素アルキルエーテルの製造方法 - Google Patents
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Description
【0001】
本発明は、含フッ素アルキルエーテルの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
含フッ素アルキルエーテルのうちフッ素以外のハロゲンを含まないものは、オゾン層破壊を起こさないと考えられることから、従来フロンとして用いられていたクロロフルオロカーボンやハイドロクロロフルオロカーボンの代替として期待される化合物である。
【0003】
含フッ素アルキルエーテルの合成方法としては、アルカリ金属またはアルカリ金属水酸化物の存在下で含フッ素アルキルアルコールとフッ素化オレフィンを反応させる方法が知られている(特許文献1参照。)。しかし、上記方法は、高温、高圧という反応条件が必要であり、かつ、反応速度が小さい。
【0004】
そこで、上記方法を改良した方法として、非プロトン性極性溶媒中で含フッ素アルキルアルコールとフッ素化オレフィンを反応させて含フッ素アルキルエーテルを合成する方法が報告されている(特許文献2参照。)。しかし、この方法を用いた場合であっても、十分な反応速度を得るためには高い反応圧力が必要であること、非プロトン性極性溶媒の使用量が多いため蒸留等の後工程が必要であること等の問題があった。
【0005】
【特許文献1】
米国特許3557294号明細書(実施例)
【特許文献2】
特開平9−263559号公報(特許請求の範囲、実施例)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、穏やかな反応条件においても十分な反応速度が得られ、かつ反応後の蒸留等の後工程が効率的に実施できる、含フッ素アルキルエーテルの製造方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、バッチ反応における反応速度の経時的な変化を詳細検討すると、驚くべきことに反応速度は、反応終期、すなわち、目的生成物である含フッ素アルキルエーテルが一定濃度以上生成した段階から急激に速くなり、特に、反応終了直前の反応速度は反応初期に比べ著しく高いという知見を得た。これは、含フッ素アルキルエーテルの含有割合が大きくなることにより、フッ素化オレフィンの溶解度が増加したことによるのではないかと考えられる。
【0008】
本発明者らは、上記知見につきさらに追求したところ、上記の反応速度の促進は、含フッ素アルキルエーテルに限られず、含フッ素エーテルを反応系内に所定濃度以上存在させた場合に見られることを見出した。すなわち、反応容器内に、含フッ素エーテルと非プロトン性極性溶媒との2成分を所定の比率で存在させることにより、反応速度を向上させうることを見出し、本発明に至ったものである。
【0009】
かくして、本発明は、反応容器内に非プロトン性極性溶媒、目的生成物である含フッ素アルキルエーテル、触媒、含フッ素アルキルアルコール、およびフッ素化オレフィンを導入した後、該含フッ素アルキルアルコールと該フッ素化オレフィンとを反応させて含フッ素アルキルエーテルを製造する方法であって、反応容器内に導入された、非プロトン性極性溶媒と含フッ素アルキルエーテルの2成分の比率が、質量比で非プロトン性極性溶媒/含フッ素アルキルエーテル=10/90〜50/50であることを特徴とする含フッ素アルキルエーテルの製造方法を提供する。
【0010】
本発明によれば、含フッ素アルキルエーテルを、穏やかな反応条件により速い反応速度および高純度で製造することができ、反応後の蒸留等の後工程も効率的に実施できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の製造方法について詳細に説明する。
【0012】
本発明においては、反応容器内に導入された、非プロトン性極性溶媒と含フッ素アルキルエーテルの2成分の比率を、質量比で非プロトン性極性溶媒/含フッ素アルキルエーテル=10/90〜50/50とすることにより、反応速度を向上できる。
【0013】
本発明において、反応容器内に導入される含フッ素アルキルエーテルとしては、目的生成物である含フッ素アルキルエーテルを用いる。目的生成物である含フッ素アルキルエーテルを用いた場合は、反応終了後にこれを蒸留分離する必要がないという利点がある。
【0014】
本発明において用いられる原料の含フッ素アルキルアルコールは、飽和炭化水素のアルコールの水酸基以外の水素原子が一部フッ素原子に置き換わった化合物であればいずれも使用でき、含フッ素のシクロアルキル基を有するアルコールであってもよいが、生成物である含フッ素アルキルエーテルの工業的規模での製造、および利用分野での効果を考慮すると、式1で表される化合物が望ましい。
【0015】
RR′CHOH ・・・式1
ただし、式1において、Rは−CaHbFdXe(Xはフッ素原子以外のハロゲン原子を示し、aおよびdは各々1以上の整数、bおよびeは各々0以上の整数を示し、b+d+e=2a+1である。)、R′は水素原子または−CfHgFhXi(Xはフッ素原子以外のハロゲン原子を示し、fおよびhは各々1以上の整数、gおよびiは各々0以上の整数を示し、g+h+i=2f+1である。)を示す。
【0016】
式1において、入手の容易さからaは1〜10の整数であることが好ましく、特には1〜4の整数であるのが好ましい。また、eは0であるのが好ましい。
また、同様に、fは1〜10の整数であることが好ましく、特には1〜4の整数であるのが好ましい。また、iは0であるのが好ましい。
【0017】
式1で示される化合物のなかでも、さらに好適に用いられる含フッ素アルキルアルコールとしては、具体的にはCF3CH2OH、CF3CF2CH2OH、CF3(CF2)2CH2OH、CF3(CF2)3CH2OH、CF3(CF2)4CH2OH、CF3(CF2)5CH2OH、CF3(CF2)6CH2OH、CHF2CF2CH2OH、CHF2(CF2)3CH2OH、CHF2(CF2)5CH2OH、CF3CHFCF2CH2OH、CHF2CF(CF3)CH2OH、CClF2CF2CH2OHが挙げられる。
【0018】
なかでも、特に好適に用いられる含フッ素アルキルアルコールとしては、CF3CH2OH(2,2,2−トリフルオロエタノール、以下、TFEOという。)が挙げられる。
【0019】
また、本発明におけるもう一つの原料であるフッ素化オレフィンとしては、式2で表される化合物が好ましい。
【0020】
CF2=CYZ ・・・式2
ただし、式2において、YおよびZはそれぞれ独立に水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはトリフルオロメチル基を示す。
【0021】
式2で示される化合物のなかでも好適に用いられるものとしては、CF2=CF2、CF2=CHF、CF2=CH2、CF2=CFCF3が挙げられる。なかでもペルフルオロオレフィンが好ましく、最も好ましく用いられるのは、CF2=CF2(テトラフルオロエチレン、以下、TFEという。)である。
【0022】
本発明の製造方法により得られる含フッ素アルキルエーテルとしては、式3(ただし、RおよびR′は式1と同じであり、YおよびZは式2と同じである。)で表される化合物が挙げられる。
【0023】
RR′CHOCF2CHYZ ・・・式3
【0024】
式3で表される化合物としては、具体的には、CF3CH2OCF2CF2H、CF3CF2CH2OCF2CF2H、CF3(CF2)2CH2OCF2CF2H、CHF2CF2CH2OCF2CF2H、CHF2(CF2)3CH2OCF2CF2H、CHF2(CF2)5CH2OCF2CF2H、CF3CHFCF2CH2OCF2CF2H、CHF2CF(CF3)CH2OCF2CF2H、CClF2CF2CH2OCF2CF2H、CF3CH2OCF2CFHCF2、CF3CF2CH2OCF2CFHCF3、CF3(CF2)2CH2OCF2CFHCF3、CHF2CF2CH2OCF2CFHCF3、CHF2(CF2)3CH2OCF2CFHCF3、CHF2(CF2)5CH2OCF2CFHCF3、CF3CHFCF2CH2OCF2CFHCF3、CHF2CF(CF3)CH2OCF2CFHCF3、CClF2CF2CH2OCF2CFHCF3が挙げられる。
【0025】
本発明は、蒸留精製による目的生成物の分離の容易さから、式1の含フッ素アルコールと式2のフッ素化オレフィンの反応によって生成する含フッ素アルキルエーテルを製造する場合に適用するのが好ましい。例えば、含フッ素アルキルアルコールとしてTFEOを用い、フッ素化オレフィンとしてTFEを用い、含フッ素アルキルエーテルである1,1,2,2−テトラフルオロ−1−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)エタンを製造する場合に好ましく適用できる。
【0026】
そのほか、2,2,3,3−テトラフルオロ−1−プロパノールとヘキサフルオロプロペンを用いて1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロ−1−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)プロパンを製造する方法、2,2,2−トリフルオロエタノールとヘキサフルオロプロペンを用いて1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロ−1−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)プロパンを製造する方法に適用するのが好ましい。
【0027】
また、本発明における非プロトン性極性溶媒としては、ジエチルエーテル、グライム類等の直鎖状エーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン等の環状エーテル、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル化合物等の化合物を使用できるが、なかでも反応速度を著しく向上できることから、式4で表される化合物を用いるのが好ましい。
【0028】
R1O(R2O)mR3 ・・・式4
(ただし、式4において、R1およびR3はそれぞれ独立に水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を示し、R2は炭素数1〜4のアルキレン基を示し、mは0以上の整数である。)。
【0029】
式4で示される化合物のなかでも、R4−O−(CH2CH2O)n−R6で示される化合物(ただし、R4およびR6はそれぞれ独立に炭素数1〜4のアルキル基を示し、nは1〜4の整数である。)が好ましい。具体的には、グライム、テトラグライム等のグライム類が好ましく、なかでも反応速度が特に大きいことからテトラグライムが最も好ましく用いられる。
【0030】
また、反応を開始させるときに存在させる、非プロトン性極性溶媒と含フッ素エーテルの含有割合の合計は、特に限定されないが、通常、含フッ素アルキルアルコール1質量部に対して1〜10000質量部とするのが好ましく、さらに反応速度や生産性を考慮すると50〜2000質量部とするのが好ましい。
【0031】
本発明において用いる触媒としては、塩基性化合物であれば特に限定されないが、塩基性の強さおよび汎用性の観点から、アルカリ金属アルコキシドまたは、アルカリ金属水酸化物を用いるのが好ましい。
【0032】
アルカリ金属アルコキシドとしては、市販されているものをそのまま用いてもよいが、アルカリ金属、アルカリ金属水素化物、またはアルカリ金属アミドをアルコールと反応させて得られたものを用いてもよい。この反応で用いるアルコールとしては特に限定されないが、本発明において原料として用いる含フッ素アルキルアルコールを用いることが好ましい。また、上記の反応において、アルカリ金属としては、Na、K、Cs等が、アルカリ金属水素化物としてはNaH、KH等が、アルカリ金属アミドとしてはNaNH2、KNH2等が挙げられる。
【0033】
また、アルカリ金属水酸化物としては、取り扱いの容易さや汎用性からNaOH、KOH等が特に好ましく用いられる。これらのアルカリ金属水酸化物は水溶液として用いることができるという利点を有する。
【0034】
本発明において、触媒の含有割合は特に制限されないが、通常、原料である含フッ素アルキルアルコールに対して0.01〜10モル当量とするのが好ましい。なお、触媒の含有割合が小さすぎると反応速度が遅くなり、大きすぎると副生成物が多くなる傾向があるため、触媒の含有割合は特には0.1〜5モル当量とするのが好ましい。
【0035】
本発明において、反応圧力は、反応速度を大きくするという観点からは高い方が好ましいが、あまりに高圧で反応を行うとフッ素化オレフィンの重合反応により副生成物が生成する、不均化反応が起こる可能性が出てくる等の問題があるため、反応圧力は常圧〜2MPa(ゲージ圧)とするのが好ましい。また、本発明によれば、低圧でも従来より速い反応速度で反応が進むため、通常、反応圧力は0.01〜1MPa(ゲージ圧)とするのが好ましい。
【0036】
本発明において、反応温度は、使用する含フッ素アルキルアルコール、フッ素化オレフィン、触媒および非プロトン性極性溶媒の種類等によって様々な温度をとりうるが、一般的には0〜120℃の範囲とし、特には30〜80℃の範囲とするのが好ましい。
【0037】
本発明において、比較的高い反応圧力、反応温度の条件を採択する場合は、フッ素化オレフィンが重合反応を起こすおそれがある。この場合は、このような重合反応を抑制するために、重合禁止剤を添加することが好ましい。重合禁止剤としては、特に限定されないが、例えば、リモネン、ピネン、シメン、テルピネン等が挙げられる。
【0038】
本発明の製造法はバッチ反応で実施するのに適しているが、原料、触媒および溶媒の導入方法は特に制限されず、含フッ素アルキルアルコール、触媒および非プロトン性極性溶媒を反応容器に一括で導入した後、フッ素化オレフィンを連続的に導入する方法、触媒および非プロトン性極性溶媒を一括で導入した後、含フッ素アルキルアルコールとフッ素化オレフィンとを等モルずつ連続で供給する方法等を用いることができる。
【実施例】
【0039】
以下、本発明を実施例を用いて説明する。
【0040】
【例1〜4】
原料であるTFEO20.0g、触媒である48質量%の水酸化カリウム水溶液20g、テトラグライムと、1,1,2,2−テトラフルオロ−1−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)エタン(以下、HFE347pc−fという。)との混合液250g(両者の合計量に対して、テトラグライム濃度が5質量%(例1;比較例)、10質量%(例2;実施例)、25質量%(例3;実施例)、50質量%(例4;実施例)となるように調合した4パターンについて実施。)を500mLのオートクレーブに仕込み密閉した。液体窒素でオートクレーブを冷却後、脱気を行った。50℃まで昇温をおこなった後、300rpmで撹拌を開始した。次にTFEを反応圧力(ゲージ圧)が0.2MPaとなるように連続的に供給し、反応を行った。TFEの使用量の変動がなくなった時点を反応終了とし、冷却後、得られた反応液をガスクロマトグラフより分析し、HFE347pc−fとTFEOを定量した。結果を表1に示す。
【0041】
[例5(比較例)]
テトラグライムとHFE347pc−fとの混合液250gを用いる代わりに、テトラグライム250gを用いた以外は例1〜4と同様にして反応を行った。結果を表1に示す。
【0042】
【表1】
【0043】
仕込み時のテトラグライム濃度が25質量%であった例3において、反応速度が最大となり、テトラグライムのみの場合(例5)と比較し約3.5倍の反応速度となった。
【0044】
[例6]
テトラグライムとHFE347pc−fとの混合液の添加量を258gとした以外は例2と同様にして反応を行った。反応時間は0.6時間であり、得られた反応液中にTFEOは存在しなかった。収率は98%であった。
【0045】
[例7]
テトラグライムの代わりにジグライムを用いた以外は例6と同様にして反応の試験を行った。反応時間は4.8時間であり、得られた反応液中にTFEOは存在しなかった。収率は98%であった。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明の製造方法によって得られる含フッ素アルキルエーテルは、フラックス洗浄、精密洗浄、水切り乾燥等の洗浄剤やコソルベントとして有用である。
Claims (6)
- 反応容器内に非プロトン性極性溶媒、目的生成物である含フッ素アルキルエーテル、触媒、含フッ素アルキルアルコール、およびフッ素化オレフィンを導入した後、該含フッ素アルキルアルコールと該フッ素化オレフィンとを反応させて含フッ素アルキルエーテルを製造する方法であって、反応容器内に導入された、非プロトン性極性溶媒と含フッ素アルキルエーテルの2成分の比率が、質量比で非プロトン性極性溶媒/含フッ素アルキルエーテル=10/90〜50/50であることを特徴とする含フッ素アルキルエーテルの製造方法。
- 含フッ素アルキルアルコールが式1で表される化合物であり、フッ素化オレフィンが式2で表される化合物であって、式3で表される含フッ素アルキルエーテルを製造する請求項1に記載の含フッ素アルキルエーテルの製造方法。
RR′CHOH ・・・式1
CF2=CYZ ・・・式2
RR′CHOCF2CHYZ ・・・式3
ただし、式1〜式3において、Rは−CaHbFdXe(Xはフッ素原子以外のハロゲン原子を示し、aおよびdは各々1以上の整数、bおよびeは各々0以上の整数を示し、b+d+e=2a+1である。)、R′は水素原子または−CfHgFhXi(Xはフッ素原子以外のハロゲン原子を示し、fおよびhは各々1以上の整数、gおよびiは各々0以上の整数を示し、g+h+i=2f+1である。)、YおよびZはそれぞれ独立に水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはトリフルオロメチル基を示す。 - 非プロトン性極性溶媒が、式4で表される化合物である請求項1または2に記載の含フッ素アルキルエーテルの製造方法。
R1O(R2O)mR3 ・・・式4
ただし、式4において、R1およびR3はそれぞれ独立に水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を示し、R2は炭素数1〜4のアルキレン基を示し、mは0以上の整数である。 - 式4で表される化合物がジグライム、トリグライムまたはテトラグライムである請求項3に記載の含フッ素アルキルエーテルの製造方法。
- 式1で表される含フッ素アルキルアルコールがCF3CH2OHであり、式2で表されるフッ素化オレフィンがCF2=CF2であって、式3で表される含フッ素アルキルエーテルであるCF3CH2OCF2CHF2を製造する請求項1〜4いずれかに記載の含フッ素アルキルエーテルの製造方法。
- 圧力(ゲージ圧)が1MPa以下で反応を行う請求項1〜5いずれかに記載の含フッ素アルキルエーテルの製造方法。
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