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JP4636072B2 - コネクタ - Google Patents

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JP4636072B2
JP4636072B2 JP2007272911A JP2007272911A JP4636072B2 JP 4636072 B2 JP4636072 B2 JP 4636072B2 JP 2007272911 A JP2007272911 A JP 2007272911A JP 2007272911 A JP2007272911 A JP 2007272911A JP 4636072 B2 JP4636072 B2 JP 4636072B2
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rib
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Description

本発明は、インナハウジングとアウタハウジングとを組み合わせて構成されるコネクタに関するものである。
特許文献1には、インナハウジングとアウタハウジングとを組み付けて構成されるコネクタについて記載されている。インナハウジング内に形成した端子収容室には、雄端子金具におけるタブよりも後方の部分が収容され、タブはインナハウジングの前方へ突出している。アウタハウジングは、前方へ突出するフード部を有し、フード部の奥端部にはインナハウジングを嵌合させるための嵌合空間が形成されている。両ハウジングを組み付ける際には、インナハウジングを、前方からフード部内に差し入れて嵌合空間に嵌入する。両ハウジングを組み付けた状態では、タブがフード部に包囲されて保護された状態となる。
特開2004−139758公報
上記のようなコネクタにおいて、端子の極数が少なくてインナハウジングがフード部よりも小さい場合には、フード部の奥の嵌合空間も、フード部より小さく形成される。この場合、インナハウジングをアウタハウジングに組み付けるときに、インナハウジングの外周とフード部の内周との間に大きなクリアランスが空くことになる。インナハウジングが嵌合される嵌合空間は、噴射ノズル奥端部に位置していて前方からは目視し難いため、インナハウジングをうまく嵌合空間に嵌合できなくなることが懸念される。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、インナハウジングとアウタハウジングとの組付け作業性の向上を図ることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、前方へ突出するフード部を有し、前記フード部の奥端部に嵌合空間が形成されているアウタハウジングと、端子金具を保持するインナハウジングと、前記インナハウジングに取り付けられた状態で、前記端子金具の挿入を許容する仮係止位置から、挿入済みの前記端子金具に対して抜止め状態に係止する本係止位置への移動を可能とされたリテーナとを備え、前記インナハウジングが、前記フード部内に差し込まれて前記嵌合空間に嵌合された状態で前記アウタハウジングに組み付けられるようになっているコネクタにおいて、前記インナハウジングの外周には、前記フード部に対する前記インナハウジングの組付け方向と平行に連続して延びた形態であって、前記フード部の内周に摺接することにより、前記インナハウジングが前記フード部に対して組付け方向と交差する方向へ相対変位することを規制するリブが形成され、前記リテーナには、前記インナハウジングの外周から突出した形態であって、前記インナハウジングを前記フード部内に差し込む過程で前記フード部の内周に摺接する摺接面が形成され、前記摺接面は、前記リテーナの仮係止位置から本係止位置への移動方向と平行をなしているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記インナハウジングは、互いに概ね平行な2つの外面を有するブロック状をなしており、前記リブが、前記インナハウジングの前記2つの外面のうち一方の前記外面に形成され、前記リテーナが、前記インナハウジングの前記2つの外面のうち他方の前記外面から突出しているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記フード部の内周面が、2つの半円弧面を平行な2つの平坦面で連ねた形態の長円形をなし、前記リテーナが前記平坦面に摺接するようになっており、前記インナハウジングの前記2つの外面のうち前記リテーナが突出している側の外面には、前記リブが形成されていないものにおいて、前記インナハウジングには、前記半円弧面におけるリテーナ突出側の四半円弧領域と、前記半円弧面におけるリテーナ突出側とは反対側の四半円弧領域とに摺接する2つの前記リブが形成されているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
フード部内に差し込まれたインナハウジングは、リブがフード部の内周に摺接することによりにより組付け方向と交差する方向に位置決めされるので、嵌合空間に確実に嵌合される。
また、リブは、フード部に対するインナハウジングの組付け方向と平行に延びた形態なので、インナハウジングが組付け方向に対して斜め姿勢になることが防止される。
さらに、インナハウジングは、リブだけでなく、リテーナも利用して位置決めされるので、インナハウジングに形成するリブの数を少なくすることができ、ひいてはインナハウジングの外周形状の簡素化を図ることができる。
請求項2の発明>
リブとリテーナの位置を確認することによってインナハウジングの向きを簡単に判別できるので、作業者がインナハウジングをフード部に対して不正な向きで差し込んでしまうのを防止できる。
請求項3の発明>
フード部の内周面が、2つの半円弧面を平行な2つの平坦面で連ねた形態の長円形をなし、リテーナが平坦面に摺接するようになっており、インナハウジングの2つの外面のうちリテーナが突出している側の外面には、リブが形成されていない形態のものでは、インナハウジングとリテーナとの間の組み付け公差が大きい場合、インナハウジング及びリテーナがフード部に対して平坦面と直交する方向へガタ付きを生じることが懸念される。
そこで、本発明では、半円弧面におけるリテーナ突出側の四半円弧領域と、リテーナ突出側とは反対側の四半円弧領域とに、夫々、リブを摺接させるようにした。この構成によれば、1つの半円弧面を構成する2つの四半円弧領域に対して2つのリブが当接する方向が、平坦面と直交する方向においては互いに逆向きの関係となるので、インナハウジングとリテーナが平坦面と直交する方向へのガタ付きを生じる虞はない。
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図13を参照して説明する。本実施形態のコネクタは、アウタハウジング10とインナハウジング20とを組み付けて構成されるコネクタハウジング1と、コネクタハウジング1に取り付けられた複数の端子金具50と、インナハウジング20に取り付けられることで端子金具50を抜止めするリテーナ30とを備えて構成されている。
アウタハウジング10は、合成樹脂製であり、横長のブロック状をなす端子収容部11と、端子収容部11の外周縁から前方へ突出するフード部12とを一体に形成したものである。端子収容部11内には、前後方向に細長い複数の後部キャビティ13が形成されており、各後部キャビティ13は端子収容部11を貫通した形態となっている。アウタハウジング10には、そのフード部12の奥端面(端子収容部11の前端面)を凹ませた形態の嵌合空間14が形成されている。嵌合空間14は、フード部12の奥端面において横長の方形に開口されており、一部の後部キャビティ13は嵌合空間14の奥端面に開口されている。嵌合空間14は、上下方向において端子収容部11の中央部に位置し、左右方向においても端子収容部11の中央部に位置している。
フード部12の内周面は、左右一対の半円弧面15と、この一対の半円弧面15の上端に対して滑らかに連なる水平な第1平坦面17aと、第1平坦面17aと平行であって一対の半円弧面15の下端に滑らかに連なる水平な第2平坦面17bとによって構成されている。また、各半円弧面15は、その上半分を構成する第1四半円弧領域16a(本発明の構成要件であるリテーナ突出側とは反対側の四半円弧領域)と、下半分を構成する第2四半円弧領域16b(本発明の構成要件であるリテーナ突出側の四半円弧領域)とから構成されている。両平坦面17a,17bの間の距離は、嵌合空間14の上下寸法よりも大きく、平坦面17a,17bの左右方向の寸法は、嵌合空間14の左右寸法よりも大きい。
インナハウジング20は、合成樹脂製であり、全体として横長のブロック状をなすハウジング本体21と、ハウジング本体21の後端面から後方へ横長のブロック状に突出する嵌合部22とを一体形成した形態である。嵌合部22の上下寸法はハウジング本体21よりも小さく、嵌合部22の左右寸法もハウジング本体21より小さい。そして、嵌合部22は、上下方向においてはハウジング本体21の中央よりも下方に位置し、嵌合部22の下面はハウジング本体21の下面とほぼ同じ高さに位置する。また、この嵌合部22は、左右方向においてはハウジング本体21のほぼ中央に位置する。
インナハウジング20内には、前後方向に貫通する複数の前部キャビティ23が、後部キャビティ13と対応する配置で形成されている。前部キャビティ23の前端は、ハウジング本体21(インナハウジング20)の前端面に開口する。また、前部キャビティ23の後端は、その形成位置に応じてハウジング本体21の後端面又は嵌合部22の後端面に開口する。
インナハウジング20の内部には、リテーナ30を収容するための手段として、ハウジング本体21の後端面に沿って前後方向において段違いとなったスリット状に開口する収容空間24が、全ての前部キャビティ23に連通するように形成されている。また、ハウジング本体21の下面における前端縁部には、リテーナ30をインナハウジング20に対して組み付け状態に保持する手段として、左右方向において離間した2位置から下方へ突出する一対の係止部25が形成されている。係止部25は、下端部が後方へ突出した形態であって、側方(アウタハウジング10に対するインナハウジング20の組み付け方向と直角な方向)から見ると略L字形に屈曲した形状となっている。係止部25の後方への突出部における上面には、三角形状に突出する係止突起26が形成されている。また、ハウジング本体21の下面における両端部は、インナハウジング20の組み付け方向及び平坦面と平行をなすガイド面27となっている。
ハウジング本体21の上面(インナハウジング20の外面)には、第1リブ28a、第2リブ28b及び第3リブ28cが上方へ突出する形態で形成されている。これらの第1〜3リブ28a〜28cは、いずれも、ハウジング本体21の後端から前端に亘り、フード部12に対する前記インナハウジング20の組付け方向と平行な前後方向に連続して延びた形態となっている。また、第1〜3リブ28a〜28cは、左右方向において離間して配置されており、第1リブ28aは、正面から見てハウジング本体21の左端部近くに位置し、第2リブ28bは、ハウジング本体21の左右方向における中央に位置し、第3リブ28cは、ハウジング本体21の右端部近くに位置する。また、第1リブ28aの幅寸法は、第2リブ28b及び第3リブ28cよりも大きく、第2リブ28bと第3リブ28cはほぼ同じ幅である。さらに、第1リブ28aの上面のうち略左半分領域は、左方に向かって下り勾配であって半円弧面15と同じ曲率の円弧状をなしている。
ハウジング本体21の左右両側面(インナハウジング20の外面)には、第4〜7リブ28d〜28gが側方へ突出する形態で形成されている。これらの第4〜7リブ28d〜28gは、いずれも、ハウジング本体21の後端から前端に亘り、フード部12に対する前記インナハウジング20の組付け方向と平行に連続して延びた形態となっている。第4リブ28dは、正面から見てハウジング本体21の左側面の上端部に位置し、第5リブ28eは、ハウジング本体21の左側面の下端部に位置し、第6リブ28fは、ハウジング本体21の右側面の上端部に位置し、第7リブ28gは、ハウジング本体21の右側面の下端部に位置している。第4〜7リブ28d〜28gの各突出端面は、夫々、半円弧面15と同じ曲率の円弧面となっている。
リテーナ30は、合成樹脂製であり、インナハウジング20の組み付け方向と直角な板状をなす格子状の本体部31と、本体部31の下端縁から前方へ組み付け方向と平行に延出する板状延出部32とを一体に形成したものである。本体部31には、複数の前部キャビティ23と対応する複数の貫通孔33が形成されており、各貫通孔33の内周には、端子金具50と係止可能な抜止部34が形成されている。板状延出部32の前端面には、その左右両端に近い位置を凹ませた形態の一対の凹部35が形成されている。各凹部35の天井面には、仮係止溝36と本係止溝37とが左右に並んで形成されている。また、板状延出部32の上面における左右両端部は、インナハウジング20の組み付け方向及び平坦面17a,17bと平行をなす被案内面38となっている。さらに、板状延出部32の左右両端部には、左右方向において凹部35に隣接する位置から前方へ突出する操作部39が形成されている。さらに、板状延出部32の下面及び操作部39の下面は、摺接面40となっている。この摺接面40における左右両端部は、半円弧面15と同じ曲率の円弧状をなし、摺接面40のうち円弧状領域の間の領域は、第2平坦面17bと平行な平坦状をなしている。
端子金具50は、全体として前後方向(アウタハウジング10に対するインナハウジング20の組み付け方向と平行な方向)に細長く、箱部51と、箱部51から前方へ突出するタブ52と、箱部51の後端に連なる圧着部53とを一体に形成した周知の雄形のものである。圧着部53には電線が導通可能に接続されている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
コネクタを組み付ける際には、まず、インナハウジング20に対し下から本体部31を収容空間24内に嵌入させるようにしてリテーナ30を取り付ける。取り付ける過程では、凹部35を構成する上面壁が、係止部25を一時的に前方へ弾性撓みさせる。取り付けられたリテーナ30は、仮係止溝36と係止突起26との係止によって仮係止位置に保持され、左右方向(本係止位置側)への相対移動を規制される。リテーナ30が仮係止位置にある状態では、本体部31が収容空間24内に嵌合することにより、リテーナ30のインナハウジング20に対する前後方向への相対変位及び傾きが規制される。また、リテーナ30の被案内面38が下からインナハウジング20のガイド面27に面当たりするとともに、凹部35の上面壁に対してインナハウジング20の係止部25の後方への突出部が下から係止することにより、リテーナ30のインナハウジング20に対する上下方向への相対変位が規制される。さらに、リテーナ30の下端の板状延出部32は、インナハウジング20のハウジング本体21の下面よりも下方へ突出した状態となっている。
次に、リテーナ30が仮係止位置に保持されている状態のインナハウジング20を、アウタハウジング10に組み付ける。組み付けに際しては、インナハウジング20を前方からフード部12内に差し入れる。このとき、図1及び図10に示すように、第1リブ28a、第2リブ28b及び第3リブ28cの上面(突出端面)が、フード部12の第1平坦面17aに対して下方から面接触状態で摺接し、第1リブ28aの略左半分領域が、左側の第1四半円弧領域16aの上端部に対して下方から摺接する。また、リテーナ30の下面の摺接面40が、第2平坦面17bに対して上方から面接触状態で摺接する。さらに、第4リブ28dの突出端面が左側の第1四半円弧領域16aに対して斜め右下方から面接触状態で摺接し、第5リブ28eの突出端面が左側の第2四半円弧領域16bに対して斜め右上方から面接触状態で摺接し、第6リブ28fの突出端面が右側の第1四半円弧領域16aに対して斜め左下方から面接触状態で摺接し、第7リブ28gの突出端面が右側の第2四半円弧領域16bに対して斜め左上方から面接触状態で摺接する。このように第1〜7リブ28a〜28gがフード部12の内周に摺接することにより、インナハウジング20は、フード部12の内部において組み付け方向と直交する上下及び左右方向への相対移動を規制されて位置決めされた状態となる。
インナハウジング20をフード部12内の奥方へ嵌入していくと、嵌合部22が嵌合空間14内に嵌入される。このとき、インナハウジング20は、フード部12に対して上下左右方向において位置決めされているので、嵌合部22の周縁はフード部12の奥端面における嵌合空間14の開口縁部と干渉することがなく、嵌合部22は円滑に嵌合空間14内に嵌入される。そして、インナハウジング20が正規の組付位置に達すると、ハウジング本体21の後面がフード部12の奥端面に突き当たって前止まりされるとともに、図示しないロック手段又は嵌合部22の外周面と嵌合空間14の内周面との摩擦により、インナハウジング20はアウタハウジング10に対して組み付け状態に保持され、コネクタハウジング1が構成される。
インナハウジング20をアウタハウジング10に組み付けた状態では、互いに対応する前部キャビティ23と後部キャビティ13とが前後に連通して、端子金具50を収容するための空間が構成される。また、リテーナ30は仮係止位置に保持されているので、貫通孔33の抜止部34は前部キャビティ23における端子金具50の挿入領域の外部(側方)へ退避した位置にある。この状態で、後方から各後部キャビティ13内に端子金具50を差し込む。そして、端子金具50が、正規挿入位置に達すると、図12に示すように、タブ52がハウジング本体21の前端面から前方へ突出してフード部12で包囲されるとともに、箱部51が前部キャビティ23内に位置した状態となる。正規挿入された端子金具50は、ランスの一次係止作用により抜止め状態となる。
全ての端子金具50の挿入が完了した後は、仮係止位置に保持されているリテーナ30の操作部39に対し、治具等を用いて横向きの押圧力を付与すると、リテーナ30は、その摺接面40を第2平坦面17bに摺接させながら本係止位置に移動し、本係止溝37と係止突起26との係止作用によりリテーナ30が本係止位置に保持される。リテーナ30が本係止位置に移動した状態では、リテーナ30の抜止部34が前部キャビティ23内に進出して端子金具50の箱部51の側縁部に対して後方から係止する。この抜止部34による箱部51への二次係止作用により、端子金具50は確実に抜止め状態にロックされる。
上述のように本実施形態においては、インナハウジング20の外周に形成した第1〜7リブ28a〜28gをフード部12の内周に摺接させることにより、インナハウジング20がフード部12に対して組付け方向と交差する方向へ相対変位することを規制して位置決めしたので、インナハウジング20の嵌合部22を嵌合空間14に確実に嵌合することができる。
また、第1〜7リブ28a〜28gは、フード部12に対するインナハウジング20の組付け方向と平行に延びているので、インナハウジング20が組付け方向に対して斜め姿勢になることが防止されている。
また、インナハウジング20に取り付けたリテーナ30の外面がインナハウジング20の外面よりも突出する形態とし、このリテーナ30におけるインナハウジング20からの突出部分の外面(摺接面40)をフード部12の内周に摺接させるようにしている。このように、インナハウジング20は、第1〜7リブ28a〜28gだけでなく、リテーナ30も利用して位置決めされるので、インナハウジング20に形成するリブの数を少なくすることができ、ひいてはインナハウジング20の外周形状の簡素化が実現されている。
また、インナハウジング20のハウジング本体21は、互いに概ね平行な2つの外面(上面と下面)を有するブロック状をなしており、ハウジング本体21の上下両面のうち上面には第1〜3リブ28a〜28cを形成し、下面にはリテーナ30を配したので、この第1〜3リブ28a〜28cとリテーナ30の位置を確認することによってインナハウジング20の上下の向きを簡単に判別できる。したがって、作業者がインナハウジング20をフード部12に対して上下反転させた不正な向きで差し込んでしまう虞はない。
また、本実施形態では、フード部12の内周面が、左右2つの半円弧面15を平行な上下2つの平坦面17a,17bで連ねた形態の長円形をなし、リテーナ30が下側の第2平坦面17bに摺接するようになっており、ハウジング本体21の上下両外面のうちリテーナ30が突出している下側の外面には、フード部12に摺接するリブが形成されていない。このような形態では、インナハウジング20とリテーナ30との間の組み付け公差が大きくてハウジング本体21の下面からのリテーナ30の突出寸法が小さい場合に、インナハウジング20及びリテーナ30がフード部12に対して平坦面17a,17bと直交する上下方向へのガタ付きを生じることが懸念される。
そこで、本実施形態では、半円弧面15におけるリテーナ30突出側の第2四半円弧領域16bと、リテーナ30突出側とは反対側の第1四半円弧領域16aとに、夫々、第4〜7リブ28d〜28gを摺接させるようにした。この構成によれば、1つの半円弧面15を構成する2つの四半円弧領域16a,16bに対して2つのリブ(第4リブ28dと第5リブ28e、または第6リブ28fと第7リブ28g)の当接する方向が、平坦面17a,17bと直交する上下方向方向においては互いに逆向きの関係となるので、インナハウジング20とリテーナ30がフード部12に対して上下方向へのガタ付きを生じる虞はない。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)リブは、ハウジング本体の前端から後端に亘って、フード部に対するインナハウジングの組付け方向と平行に延びた形態に限らず、ハウジング本体の後端部のみに形成されていてもよく、ハウジング本体(インナハウジング)の前端部のみに形成されていてもよい。
(2)リブは、ハウジング本体の前端から後端に亘って連続した形態に限らず、前後方向に分断された形態であってもよい。
(3)インナハウジングにおけるリテーナが突出している側の外面にも、リブを形成してもよい。
(4)本発明は、フード部が長円形以外の形状である場合にも適用することができる。
(5)リブが平坦面に摺接しない形態であってもよい。この場合、4つの四半円弧領域に、夫々、リブが摺接するようにすれば、インナハウジングの上下左右方向への移動を規制することができる。
実施形態1の正面図 インナハウジングにリテーナを取り付けた状態をあらわす正面図 インナハウジングの正面図 インナハウジングの平面図 インナハウジングの側面図 リテーナの正面図 リテーナの平面図 リテーナの側面図 インナハウジングをアウタハウジングに組み付けた状態の縦断面図 図9のB−B線断面図 図2のA−A線断面図 リテーナがインナハウジングに対して仮係止位置に取り付けられている状態をあらわす水平断面図 リテーナがインナハウジングに対して本係止位置に取り付けられている状態をあらわす水平断面図
符号の説明
10…アウタハウジング
12…フード部
14…嵌合空間
15…半円弧面
16b…第2四半円弧領域(リテーナ突出側の四半円弧領域)
16a…第1四半円弧領域(リテーナ突出側とは反対側の四半円弧領域)
17a…第1平坦面
17b…第2平坦面
20…インナハウジング
28a…第1リブ
28b…第2リブ
28c…第3リブ
28d…第4リブ
28e…第5リブ
28f…第6リブ
28g…第7リブ
30…リテーナ
50…端子金具

Claims (3)

  1. 前方へ突出するフード部を有し、前記フード部の奥端部に嵌合空間が形成されているアウタハウジングと、
    端子金具を保持するインナハウジングと、
    前記インナハウジングに取り付けられた状態で、前記端子金具の挿入を許容する仮係止位置から、挿入済みの前記端子金具に対して抜止め状態に係止する本係止位置への移動を可能とされたリテーナとを備え、
    前記インナハウジングが、前記フード部内に差し込まれて前記嵌合空間に嵌合された状態で前記アウタハウジングに組み付けられるようになっているコネクタにおいて、
    前記インナハウジングの外周には、前記フード部に対する前記インナハウジングの組付け方向と平行に連続して延びた形態であって、前記フード部の内周に摺接することにより、前記インナハウジングが前記フード部に対して組付け方向と交差する方向へ相対変位することを規制するリブが形成され、
    前記リテーナには、前記インナハウジングの外周から突出した形態であって、前記インナハウジングを前記フード部内に差し込む過程で前記フード部の内周に摺接する摺接面が形成され、
    前記摺接面は、前記リテーナの仮係止位置から本係止位置への移動方向と平行をなしていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記インナハウジングは、互いに概ね平行な2つの外面を有するブロック状をなしており、
    前記リブが、前記インナハウジングの前記2つの外面のうち一方の前記外面に形成され、
    前記リテーナが、前記インナハウジングの前記2つの外面のうち他方の前記外面から突出していることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記フード部の内周面が、2つの半円弧面を平行な2つの平坦面で連ねた形態の長円形をなし、
    前記リテーナが前記平坦面に摺接するようになっており、
    前記インナハウジングの前記2つの外面のうち前記リテーナが突出している側の外面には、前記リブが形成されていないものにおいて、
    前記インナハウジングには、前記半円弧面におけるリテーナ突出側の四半円弧領域と、前記半円弧面におけるリテーナ突出側とは反対側の四半円弧領域とに摺接する2つの前記リブが形成されていることを特徴とする請求項2記載のコネクタ。
JP2007272911A 2007-10-19 2007-10-19 コネクタ Active JP4636072B2 (ja)

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