JP4631803B2 - 対向型ディスクブレーキ - Google Patents
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Description
しかも特許文献1に記載のライナは、トルク受け部に対して固定される固定部と、固定部から屈曲状に延出する曲げ部と、曲げ部から直線状に延出する受圧部とを有しており、曲げ部のばね力によって受圧部をトルク受け部のトルク受け面に密着させる構成になっている。したがって受圧部とトルク受け面との間の隙間が小さくなり、ブレーキ鳴きの発生が抑制される。
そこで本発明は、製造ロット間のバラツキなどに関係なく、トルク受け部とライナの受圧部との隙間を小さくし、ブレーキ鳴きを抑制することのできる対向型ディスクブレーキを提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明によると、ライナは、トルク受け部に固定される固定部と、固定部から屈曲して延出する曲げ部と、曲げ部から延出する受圧部を有している。受圧部は、曲げ部側に基端部を有する。そしてトルク受け部は、固定部と曲げ部を収容する凹部と、曲げ部のばね力によって受圧部が当接するトルク受け面と、凹部とトルク受け面の間に形成された逃がし溝とを有し、逃がし溝は、曲げ部のばね力によって基端部が溝深さ方向に逃げることが可能に形成されている。
したがって逃がし溝は、簡易かつ製造容易な構成になっている。例えば、エンドミルによって逃がし溝と凹部とを連続して加工し得る構成になっている。
ところでライナの受圧部は、トルク受け面との隙間量が小さくなっている状態であるが、さらにパッドは、裏板の凸部を介してトルク受け面に接触することで移動規制される。このためブレーキ鳴きを効果的に抑制することができる。
ディスクブレーキ1は、対向型のディスクブレーキであって、図1に示すようにディスクロータRを挟んで対向状に設けられる一対のパッド5と、パッド5をディスクロータRに押付ける対向状に設けられた二対のピストン3と、二対のピストン3を収容するキャリパ2を有している。そして図2に示すようにキャリパ2に設けられたトルク受け部2eとパッド5の間にライナ4が介装されている。
トルク受け部2eは、跨ぎ部2cからディスクロータRの中心側(図下方)に向けて延出し、キャリパ2インナ側部に一対、アウタ側に一対形成されている。これらトルク受け部2eは、図3に示すように外周側に形成されたトルク受け面2iと、内周側に形成されたトルク受け面2jと、トルク受け面2i,2j間に形成された凹部2fおよび逃がし溝2gを有している。
逃がし溝2gは、図3に示すように凹部2fに隣接する溝であって、深さが0.2〜1mmであって凹部2fの深さよりも浅い。そして逃がし溝2gと凹部2fは、同じエンドミルTによって連続して加工しても良いし、一方または両方を鋳肌としても良い。
曲げ部4d,4eは、ばね力を発生させる部分であって、図5に示すように固定部4aから受圧部4b,4cに屈曲して延出し、図6に示すように受圧部4b、4cよりも幅が狭い。そして曲げ部4d,4eと固定部4aは、図4に示すように凹部2fに収納され、固定部4aがトルク受け部2eに固定されることによって、曲げ部4d,4eが固定部4aを反力受けとして弾性変形する。そして曲げ部4d,4eのばね力によって受圧部4b、4cがトルク受け面2i,2jに面圧を受けた状態で当接される。
受圧部4cの先端には、図5〜7に示すように厚み方向に延出する覆い部4fが形成されている。覆い部4fは、図4に示すようにパッド5の内周側縁に沿い、パッド5の交換時にパッド5がキャリパ2内から不用意に落下することを防止する。なお本実施の形態の対向型ディスクブレーキにおいては、パッド5がピン6によって吊り下げ支持されているため、覆い部4fが形成されていなくとも良い。
凸部5b1は、図4に示すように裏板5b端縁の外周端部(図上端部)に形成されており、ライナ4の受圧部4bの先端部4b2に向けて突出している。一方、凸部5b2は、裏板5b端縁の内周端部(下端部)に形成されており、ライナ4の受圧部4cの先端部に向けて突出している。
すなわちライナ4は、図4に示すように固定部4a、曲げ部4d,4eおよび受圧部4b,4cを有している。そしてトルク受け部2eは、固定部4aと曲げ部4d,4eを収容する凹部2fと、受圧部4b,4cが当接するトルク受け面2i,2jと、これら凹部2fとトルク受け面2iの間に形成されて受圧部4bの基端部4b1を受容する逃がし溝2gを備えている。
したがって逃がし溝2gは、簡易かつ製造容易な構成になっている。例えば、エンドミルTによって逃がし溝2gと凹部2fを連続して加工しても良いし、一方または他方を鋳肌としても良い。
ところで前記するようにライナ4の受圧部4bは、トルク受け面2iとの隙間量が小さくなっている状態であるが、パッド5は、トルク受面2iに当接した受圧部4bと裏板5bに形成された凸部5b1を介してトルク受け面2iによって移動規制される。そのためブレーキ鳴きを効果的に抑制することができる。
本発明は、上記実施の形態に限定されず、以下の形態であっても良い。
(1)例えば上記実施の形態のトルク受け部2eは、図3に示すように凹部2fの外周側隣接位置に逃がし溝2gを有しており、内周側隣接位置に逃がし溝を有していない形態であった。しかし外周側隣接位置と内周側隣接位置の両位置に逃がし溝を有する形態、あるいは内周側隣接位置に逃がし溝を有し、外周側隣接位置に逃がし溝を有していない形態であっても良い。
(2)上記実施の形態は、四つのライナを有し、四つのライナが独立した構成になっていた。しかしディスクロータを挟んで位置する一対のライナがディスクロータの外周外方を跨ぐブリッジによって連結されて一体となって構成であっても良い。
(3)上記実施の形態は、二対のピストンを有していたが、一対または三対以上のピストンを有していても良い。
2・・・キャリパ
2e・・・トルク受け部
2f・・・凹部
2g・・・逃がし溝
2i,2j・・・トルク受け面
3・・・ピストン
4・・・ライナ
4a・・・固定部
4b,4c・・・受圧部
4b1・・・基端部
4b2・・・先端部
4d,4e・・・曲げ部
4f・・・覆い部
5・・・パッド
5b1,5b2・・・凸部
R・・・ディスクロータ
Claims (3)
- ディスクロータ(R)を挟んで対向して設けられる一対のパッド(5)と、前記一対のパッド(5)をディスクロータ(R)に押付ける一対のピストン(3)を収容するアルミニウム合金製のキャリパ(2)と、前記キャリパ(2)に形成されたトルク受け部(2e)と前記パッド(5)の裏板(5b)との間に介装されるライナ(4)とを有する対向型ディスクブレーキ(1)であって、
前記ライナ(4)は、前記トルク受け部(2e)に固定される固定部(4a)と、前記固定部(4a)から屈曲して延出する曲げ部(4d,4e)と、前記曲げ部(4d,4e)から延出する受圧部(4b,4c)とを有し、
前記受圧部(4b,4c)は、前記曲げ部(4d)側に基端部(4b1)を有し、
前記トルク受け部(2e)は、前記固定部(4a)と前記曲げ部(4d,4e)とを収容する凹部(2f)と、前記曲げ部(4d,4e)のばね力によって前記受圧部(4b,4c)が当接するトルク受け面(2i,2j)と、前記凹部(2f)と前記トルク受け面(2i)の間に形成された逃がし溝(2g)とを有し、前記逃がし溝(2g)は、前記曲げ部(4d)のばね力によって前記基端部(4b1)が溝深さ方向に逃げることが可能に形成されていることを特徴とする対向型ディスクブレーキ(1)。 - 請求項1に記載の対向型ディスクブレーキ(1)であって、
トルク受け部(2e)の逃がし溝(2g)は、凹部(2f)に隣接して形成され、前記凹部(2f)よりも浅い深さになっていることを特徴とする対向型ディスクブレーキ(1)。 - 請求項1または2に記載の対向型ディスクブレーキ(1)であって、
パッド(5)の裏板(5b)の側面には、ライナ(4)の受圧部(4b)の先端部(4b2)に向けて突出し、制動時に前記受圧部(4b)の先端部(4b2)をトルク受け部(2e)のトルク受け面(2i)に押付ける凸部(5b1)が形成されていることを特徴とする対向型ディスクブレーキ(1)。
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