JP4622987B2 - 工具参照面データの作成装置と作成方法 - Google Patents
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NC加工技術では、工具の位置を座標で記述するために、工具に基準点が定められている。それにより、工具の移動経路は、工具の基準点の移動経路によって定められる。工具の移動経路は、工具の刃先面を製品形状の境界面に接触させながら移動させたときに、工具基準点が移動する経路に等しい。即ち、工具の移動経路は、製品形状の境界面から工具形状分だけオフセットさせた面上に位置することとなる。工具の移動経路を定めるためには、製品形状を記述するデータに基づいて、製品形状の境界面から工具形状分だけオフセットさせた工具参照面を求める必要がある。
特許文献1には、逆オフセット法を利用して、工具参照面を求める技術が記載されている。逆オフセット法は、製品形状の境界面を点群あるいは微小平面群(STL: Stereo lithography)等の近似要素で近似し、加工時の姿勢に対して反転させた仮想反転工具を工具基準点が各近似要素に位置するように配置する。そして、配置した仮想反転工具形状群の包絡面を求めることによって、製品形状の境界面から工具形状分だけオフセットさせたオフセット面モデルを作成する。
本発明は、上記の課題を解決する。本発明は、計算負荷を増大させることなく、工具参照面を精度よく作成する技術を提供する。
(1)すべてのxy座標において配置工具境界近傍格子点の最小z座標が製品境界近傍格子点の最小z座標以上であり、かつ、
(2)配置工具境界近傍格子点に一致する製品境界近傍格子点が少なくとも一つ存在する、
という第1条件を満たすのか否かを判定する。上記(1)の要件を満たさない場合、判定した仮参照面近傍格子点は、製品形状の境界面に対して近接しすぎていると判断することができる。上記(2)の要件を満たさない場合、判定した仮参照面近傍格子点は、製品形状の境界面に対して離反しすぎていると判断することができる。第1の判定では、製品形状と工具形状との干渉を、格子点群による近似レベルで判定する。
(3)仮参照面近傍格子点が反転配置した工具形状の外側に位置する、又は、すべての反転工具境界最寄点が仮参照面近傍格子点の球領域に存在する、かつ、
(4)少なくとも一つの反転工具境界最寄点が仮参照面近傍格子点の球領域に存在する、
という第2条件を満たすのか否かを判定する。上記(3)の要件を満たさない場合、判定した仮参照面近傍格子点は、製品形状の境界面に対して近接しすぎていると判断することができる。上記(4)の要件を満たさない場合、判定した仮参照面近傍格子点は、製品形状の境界面に対して離反しすぎていると判断することができる。第2の判定では、製品形状と工具形状との干渉を、それぞれの境界面上の点を用いて正確に判定する。
本発明に係る装置は、第2条件を満たした仮参照面近傍格子点(即ち、正規の参照面近傍格子点)に隣接する格子点を、仮参照面格子点データに追加する手段を備えている。第2条件を満たした仮参照面近傍格子点は工具参照面の近傍に位置することから、第2条件を満たした仮参照面近傍格子点に隣接する格子点をそれに隣接する格子点群も工具参照面の近傍に位置する点となり得る。そのことから、正規の参照面近傍格子点に隣接する格子点群を仮参照面格子点データに追加することによって、工具参照面の近傍に位置する格子点と工具参照面を規定する点を漏れなく探索することができる。
この装置によると、製品形状に対する工具参照面を点群で表現する工具参照面データを得ることができる。製品形状や工具形状を、xyz空間に設定した格子点とその格子点に対する境界面上の最寄点によって表現することにより、計算負荷を増大させることなく、工具参照面を精度よく作成することができる。
先ず、xyz空間に配置された製品形状を記述する製品形状データを記憶する処理と、工具基準点を原点とするxyz空間に配置された工具形状を記述する工具形状データを前記電子計算機に記憶する処理を実行させる。
次いで、製品形状データが製品形状を記述しているxyz空間に、所定間隔でxyz方向に並ぶ格子点群を設定するとともに、設定した各格子点を中心とする所定半径の球領域を区画する処理と、製品形状の境界面が通過する球領域の中心格子点である製品境界近傍格子点と、その製品境界近傍格子点から最寄りに位置する製品形状の境界面上の点である製品境界最寄点を特定し、製品境界近傍格子点の座標と製品境界最寄点の座標との対のデータ群を記述する製品形状格子点データを作成する処理を実行させる。
次いで、工具形状データが工具形状を記述しているxyz空間に、前記所定間隔でxyz方向に並ぶ格子点群を設定するとともに、設定した各格子点を中心とする前記所定半径の球領域を区画する処理と、工具形状の境界面が通過する球領域の中心格子点である工具境界近傍格子点と、その工具境界近傍格子点から最寄りに位置する工具形状の境界面上の点である工具境界最寄点を特定し、工具境界近傍格子点の座標と工具境界最寄点の座標との対のデータ群を記述する工具形状格子点データを作成する処理を実行させる。
(1)すべてのxy座標において配置工具境界近傍格子点の最小z座標が製品境界近傍格子点の最小z座標以上であり、かつ、
(2)配置工具境界近傍格子点に一致する製品境界近傍格子点が少なくとも一つ存在する、
という第1条件を満たすのか否かを判定する処理を実行させる。
(3)仮参照面近傍格子点が反転配置した工具形状の外側に位置する、又は、すべての反転工具境界最寄点が仮参照面近傍格子点の球領域に存在する、かつ、
(4)少なくとも一つの反転工具境界最寄点が仮参照面近傍格子点の球領域に存在する、
という第2条件を満たすのか否かを判定する処理を実行させる。
この方法によると、製品形状に対する工具参照面を点群で表現する工具参照面データを得ることができる。
(特徴1) 製品形状データは、3次元CAD装置を用いて作成される。
(特徴2) xyz空間に配置する格子点群は、xyz方向に関して等間隔に配置する。
(特徴3) 格子点群の間隔に対して、格子点の球領域の直径は、31/2倍に設定する。
図1に示すように、作成装置10は、機能的に、データ記憶部20と、データ作成部50と、入出力部70を備えている。作成装置10はコンピュータ装置を用いて構成されており、コンピュータ装置のハードウエアやコンピュータ装置が記憶しているプログラム等によってデータ記憶部20やデータ作成部50や入出力部70が構成されている。
データ作成部50は、格子点設定部52と、格子点データ作成部54と、仮参照面格子点データ作成部56と、第1格子点判定部58と、第2項視点判定部60と、参照面上点決定部62を備えている。データ作成部50は、製品形状データ22と工具形状データ24に基づいて各種の演算処理を行い、最終的に工具参照面データ34を作成する。工具参照面データ34は、製品形状データ22に記述されている製品形状を、工具形状データ24に記述されている工具によって加工するための工具参照面を記述するデータである。工具参照面は、製品形状の境界面から工具形状(工具半径)だけオフセットされたオフセット面である。データ作成部50は、工具参照面データを作成する過程で、製品形状格子点データ26と工具形状格子点データ28と仮参照面格子点データ30と参照面格子点データ32等を作成する。
ステップS2では、作成装置10が、製品形状データ22と工具形状データ24をデータ記憶部20に記憶する。製品形状データ22と工具形状データ24は、入出力部70を介して作成装置10に入力される。
図3は、製品形状データ22が記述する製品形状22aの一例を示している。図3に例示するように、製品形状データ22は、xyz空間に配置された製品形状22aの境界面22bを、基本形状の集合によって記述している。基本形状には、例えば頂点Vや稜線Cや面S等が用いられている。稜線Cには、例えば直線や曲線等が用いられており、面Sには、平面、円柱面、球面、自由曲面等が用いられている。稜線Cは、パラメータtを用いた曲線表現式C(t)で記述されている。面Sは、パラメータu,vを用いた面表現式S(u,v)で記述されている。製品形状22aを記述している基本形状V、C、Sには、それぞれを識別可能な識別子IDが割り当てられている。
図4は、工具形状データ24が記述する工具形状24aの一例を示している。図4に例示するように、工具形状データ24は、工具基準点24cを原点とするxyz空間に工具形状24を配置して記述している。図4に示すように、工具形状データ24は、半径rの先端球形工具(いわゆるボールエンドミル)の形状を記述している。工具形状データ24は、製品形状データ22と同様に、工具形状24aの境界面24bを基本形状(頂点Vや稜線Cや面S)の集合によって記述している。
なお、製品形状データ22や工具形状データ24は、xyz空間に配置された点群や、xyz空間に配置された微小平面群(STL: Stereo lithography)によって、製品形状22aや工具形状24aを近似表現するデータであってもよい。
ステップS12では、第1格子点判定部58が、選択した仮参照面近傍格子点gfに対して第1の判定処理を行う。図12を参照して、第1の判定処理について説明する。図12に示すように、第1格子点判定部58は、選択した仮参照面近傍格子点gfに工具基準点24cを配置したときに、工具形状境界面24bが通過する球領域R群の各中心格子点(以下、配置工具境界近傍格子点という)gzを特定する。配置工具境界近傍格子点gzは、工具形状格子点データ28に記述されている工具境界近傍格子点gzを、選択した仮参照面近傍格子点gfの座標だけ平行移動させることによって得ることができる。次いで、第1格子点判定部58は、特定した配置工具境界近傍格子点gz群が、製品形状格子点データ26に記述されている製品境界近傍格子点gm群に対して、
(1)すべてのxy座標において、配置工具境界近傍格子点gzの最小z座標が製品境界近傍格子点gmの最小z座標以上であり、かつ
(2)配置工具境界近傍格子点gmと製品境界近傍格子点gzが一致する仮加工点近傍格子点gmzが少なくとも一つ存在する、
という第1条件を満たすのか否かを判定する。そして、配置工具境界近傍格子点gzが上記の第1条件を満たす場合(OKの場合)、上記(2)の仮加工点近傍格子点gmzの座標を保持し、ステップS14の第2格子点判定部60による判定処理に進む。配置工具境界近傍格子点gzが上記の第2条件を満たさない場合(NGの場合)、選択した仮参照面近傍格子点gfは、工具参照面の近傍に位置する格子点でないものと判断し、ステップS10に戻る。ここで、配置工具境界近傍格子点gz群が上記(1)の要件を満たさない場合、選択した仮参照面近傍格子点gfは、製品形状境界面22bに近接しすぎていると判断できる。配置工具境界近傍格子点gz群が上記(2)の要件を満たさない場合、選択した仮参照面近傍格子点gfは、製品形状境界面22bから離反しすぎていると判断できる。
(3)仮加工点近傍格子点gmzが接平面Uの外側、又は、仮加工点近傍格子点gmzが仮参照面近傍格子点gfの球近傍Rの内部に位置し、かつ、
(4)すくなくとも一つの最寄点hrが、仮参照面近傍格子点gfの球近傍R内に位置する、
という第2条件を満たすのか否かを判定する。そして、仮加工点近傍格子点gmzと最寄点hrとの対のデータ群が上記の第2条件を満たす場合(OKの場合)、第2格子点判定部60は、仮参照面近傍格子点gfは正規の参照面近傍格子点であると判定する。そして、ステップS16の処理に進む。一方、仮加工点近傍格子点gmzと最寄点hrとの対のデータ群が上記の第2条件を満たさない場合(NGの場合)、仮参照面近傍格子点gfは工具参照面の近傍に位置する格子点でないものと判断し、ステップS10に戻る。ここで、仮加工点近傍格子点gmzと最寄点hrとの対のデータ群が上記(3)の要件を満たさない場合は、仮参照面近傍格子点gfは、製品形状境界面22bに近接しすぎていると判断できる。仮加工点近傍格子点gmzと最寄点hrとの対のデータ群が上記(4)の要件を満たさない場合、選択した仮参照面近傍格子点gfは、製品形状境界面22bから離反しすぎていると判断できる。
図2のステップS16では、第2格子点判定部60が、ステップS14で第2条件を満たした仮参照面近傍格子点gfを、工具参照面の近傍に位置する正規の参照面近傍格子点として、参照面格子点データ32に記録する。このとき、第2格子点判定部60は、仮加工点近傍格子点gmz毎に算出した最寄点hrと符号付き距離値dを参照面格子点データ32に併せて記録する。
ステップS20では、参照面上点決定部62が、ステップS18で決定された工具参照面上点hrを、工具参照面データ34に記録する。
以上のステップS10からステップS20の処理によって、工具参照面の近傍に位置する一つの工具参照面近傍格子点gfと、その工具参照面近傍格子点gfから最寄りに位置する工具参照面上の最寄点hrが決定される。工具参照面近傍格子点gfは参照面格子点データ32に記録され、工具参照面上の最寄点hrは工具参照面データ34に記録される。
ステップS24では、仮参照面格子点データ30に記述されているすべての仮参照面近傍格子点gfに対して、ステップS10からS22の処理が実行したのか否かを判定する。すべての参照面近傍格子点gfに対して処理が実行されていなければ、ステップS10の処理に戻り、ステップS10からS24の処理が繰り返し実行される。最終的に、その球近傍Rを工具参照面が通過するすべての参照面近傍格子点gfが特定されるとともに、各参照面近傍格子点gf毎に工具参照面上の最寄点hrが決定される。特定された参照面近傍格子点gf群は参照面格子点データ32に記録され、決定された工具参照面上の最寄点hr群は工具参照面データ34に記録される。それにより、製品形状22aの境界面22bに対する工具参照面を最寄点hr群で記述する工具参照面データ34が得られる。工具参照面データ34が記述する工具参照面に基づいて、素材を製品形状22aに加工するための工具経路を作成することができる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
20・・データ記憶部
22・・製品形状データ
24・・工具形状データ
26・・製品形状格子点データ
28・・工具形状格子点データ
30・・仮参照面格子点データ
32・・参照面格子点データ
34・・工具参照面データ
50・・データ作成部
52・・格子点設定部
54・・格子点データ作成部
56・・仮参照面格子点データ作成部
58・・第1格子点判定部
60・・第2格子点判定部
62・・参照面上点決定部
70・・入出力部
Claims (2)
- 製品形状を記述している製品形状データに基づいて、素材を製品形状に加工するための工具参照面を記述する工具参照面データを作成する装置であって、
xyz空間に配置された製品形状を記述する製品形状データの記憶手段と、
工具基準点を原点とするxyz空間に配置された工具形状を記述する工具形状データの記憶手段と、
製品形状データが製品形状を記述しているxyz空間に、所定間隔でxyz方向に並ぶ格子点群を設定するとともに、設定した各格子点を中心とする所定半径の球領域を区画する手段と、
製品形状の境界面が通過する球領域の中心格子点である製品境界近傍格子点と、その製品境界近傍格子点から最寄りに位置する製品形状の境界面上の点である製品境界最寄点を特定し、製品境界近傍格子点の座標と製品境界最寄点の座標との対のデータ群を記述する製品形状格子点データを作成する手段と、
工具形状データが工具形状を記述しているxyz空間に、前記所定間隔でxyz方向に並ぶ格子点群を設定するとともに、設定した各格子点を中心とする前記所定半径の球領域を区画する手段と、
工具形状の境界面が通過する球領域の中心格子点である工具境界近傍格子点と、その工具境界近傍格子点から最寄りに位置する工具形状の境界面上の点である工具境界最寄点を特定し、工具境界近傍格子点の座標と工具境界最寄点の座標との対のデータ群を記述する工具形状格子点データを作成する手段と、
製品形状格子点データに記述されている製品境界近傍格子点の少なくとも一つについて、その製品境界近傍格子点のz方向上方に位置する格子点のなかから、工具基準点を配置すると工具形状の境界面が少なくとも一つの製品境界近傍格子点の球領域を通過するとともにz座標が最も大きい格子点を仮参照面近傍格子点として特定し、特定した仮参照面近傍格子点の座標を記述する仮参照面格子点データを作成する手段と、
仮参照面格子点データに記述されている仮参照面近傍格子点毎に、仮参照面近傍格子点に工具基準点を配置した工具形状の境界面が通過する球領域の中心格子点である配置工具境界近傍格子点群の各座標を特定し、配置工具境界近傍格子点群が製品形状格子点データに記述されている製品境界近傍格子点群に対して、
(1)すべてのxy座標において配置工具境界近傍格子点の最小z座標が製品境界近傍格子点の最小z座標以上であり、かつ、
(2)配置工具境界近傍格子点に一致する製品境界近傍格子点が少なくとも一つ存在する、
という第1条件を満たすのか否かを判定する第1判定手段と、
第1条件を満たした仮参照面近傍格子点について、配置工具境界近傍格子点に一致した製品境界近傍格子点に対する製品境界最寄点を製品形状格子点データから読み出し、その製品境界最寄点に工具基準点を位置させて反転配置した工具形状の境界面上の点であるとともに仮参照面近傍格子点から最寄りに位置する点である反転工具境界最寄点を算出し、仮参照面近傍格子点と算出した反転工具境界最寄点が、
(3)仮参照面近傍格子点が反転配置した工具形状の外側に位置する、又は、すべての反転工具境界最寄点が仮参照面近傍格子点の球領域に存在する、かつ、
(4)少なくとも一つの反転工具境界最寄点が仮参照面近傍格子点の球領域に存在する、
という第2条件を満たすのか否かを判定する手段と、
第2条件を満たした仮参照面近傍格子点について、反転工具境界最寄点のなかから、その反転工具境界最寄点を算出するのに用いた製品境界最寄点が仮参照面近傍格子点に最も近い反転工具境界最寄点を特定し、特定した反転工具境界最寄点を記述する工具参照面データを作成する手段と、
第2条件を満たした仮参照面近傍格子点に隣接する格子点を、仮参照面格子点データに追加する手段と、
を備える工具参照面データの作成装置。 - 製品形状を記述している製品形状データに基づいて、素材を製品形状に加工するための工具参照面を記述する工具参照面データを作成する方法であって、電子計算機に以下の処理、即ち、
xyz空間に配置された製品形状を記述する製品形状データを記憶する処理と、
工具基準点を原点とするxyz空間に配置された工具形状を記述する工具形状データを前記電子計算機に記憶する処理と、
製品形状データが製品形状を記述しているxyz空間に、所定間隔でxyz方向に並ぶ格子点群を設定するとともに、設定した各格子点を中心とする所定半径の球領域を区画する処理と、
製品形状の境界面が通過する球領域の中心格子点である製品境界近傍格子点と、その製品境界近傍格子点から最寄りに位置する製品形状の境界面上の点である製品境界最寄点を特定し、製品境界近傍格子点の座標と製品境界最寄点の座標との対のデータ群を記述する製品形状格子点データを作成する処理と、
工具形状データが工具形状を記述しているxyz空間に、前記所定間隔でxyz方向に並ぶ格子点群を設定するとともに、設定した各格子点を中心とする前記所定半径の球領域を区画する処理と、
工具形状の境界面が通過する球領域の中心格子点である工具境界近傍格子点と、その工具境界近傍格子点から最寄りに位置する工具形状の境界面上の点である工具境界最寄点を特定し、工具境界近傍格子点の座標と工具境界最寄点の座標との対のデータ群を記述する工具形状格子点データを作成する処理と、
製品形状格子点データに記述されている製品境界近傍格子点の少なくとも一つについて、その製品境界近傍格子点のz方向上方に位置する格子点のなかから、工具基準点を配置すると工具形状の境界面が少なくとも一つの製品境界近傍格子点の球領域を通過するとともにz座標が最も大きい格子点を仮参照面近傍格子点として特定し、特定した仮参照面近傍格子点の座標を記述する仮参照面格子点データを作成する処理と、
仮参照面格子点データに記述されている仮参照面近傍格子点毎に、仮参照面近傍格子点に工具基準点を位置させて配置した工具形状の境界面が通過する球領域の中心格子点である配置工具境界近傍格子点群の各座標を特定し、配置工具境界近傍格子点群が製品形状格子点データに記述されている製品境界近傍格子点群に対して、
(1)すべてのxy座標において配置工具境界近傍格子点の最小z座標が製品境界近傍格子点の最小z座標以上であり、かつ、
(2)配置工具境界近傍格子点に一致する製品境界近傍格子点が少なくとも一つ存在する、
という第1条件を満たすのか否かを判定する処理と、
第1条件を満たした仮参照面近傍格子点について、配置工具境界近傍格子点に一致した製品境界近傍格子点に対する製品境界最寄点を製品形状格子点データから読み出し、その製品境界最寄点に工具基準点を位置させて反転配置した工具形状の境界面上の点であるとともに仮参照面近傍格子点から最寄りに位置する点である反転工具境界最寄点を算出し、仮参照面近傍格子点と算出した反転工具境界最寄点が、
(3)仮参照面近傍格子点が反転配置した工具形状の外側に位置する、又は、すべての反転工具境界最寄点が仮参照面近傍格子点の球領域に存在する、かつ、
(4)少なくとも一つの反転工具境界最寄点が仮参照面近傍格子点の球領域に存在する、
という第2条件を満たすのか否かを判定する処理と、
第2条件を満たした仮参照面近傍格子点について、反転工具境界最寄点のなかから、その反転工具境界最寄点を算出するのに用いた製品境界最寄点が仮参照面近傍格子点に最も近いものを特定し、特定した反転工具境界最寄点を記述する工具参照面データを作成する処理と、
第2条件を満たした仮参照面近傍格子点に隣接する格子点を、仮参照面格子点データに追加する処理と、
を実行させる工具参照面データの作成方法。
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