JP4614414B2 - シートベルトの弛み除去システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータを備えたリトラクタを備えたシートベルトの弛み除去システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
シートベルトリトラクタとして、従来使用されてきたゼンマイによる巻き取り機構に代えて、又はゼンマイによる巻き取り機構に加えて、モータを使用した巻き取り機構を有するものが使用され始めている。このようなモータ駆動式シートベルトリトラクタ(以下、単に「モータリトラクタ」と称することがある)においては、従来は、約12V又は13.5Vの電圧を印加して駆動させるモータを使用したモータリトラクタが用いられていた。このような方式のモータリトラクタの例として、例えば、同一発明者による特願2000−225424号に記載されるようなものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このようなモータリトラクタにおいては、衝突等の車両緊急事態が予測されたときに、素早くシートベルトの弛みを吸収し、衝突等の際に火薬式プリテンショナ等の作動を有効化することが求められている。そのためには、シートベルトを巻き取るモータの立ち上がり特性が早いことが要求される。従って、従来のモータリトラクタに使用されているモータにおいても、立ち上がり特性をさらに高めることがより好ましい。
【0004】
従来のモータリトラクタの起動時にDCモータを流れる電流と、時間との関係につき以下に述べる。DCモータは、抵抗RとインダクタンスLとを備えているので、時間T(n)の時にDCモータに流れる電流I(n)は、下記の式のようになる。
I(n)=(I(n-1)+(E/L)ΔT)/(1+(R/L)ΔT)…▲1▼
ここで、I(n-1)は前回(ΔT時間前)の電流(初期値=0アンペア(A))であり、単位はAである。Eは印加電圧で単位はVである。LはDCモータのインダクタンス成分で単位はHである。RはDCモータのインピーダンス成分で単位はΩである。ΔTはステップ時間、単位は秒である。
【0005】
作動条件として、E=13.5(V)、L=0.23(H)、R=0.45(Ω)、ΔT=0.01(sec)とした場合における、式▲1▼に基づいて計算したDCモータの起動開始から1秒経過までの電流Iと時間Tとの関係をグラフで示すと、図3(a)に示した実線のようになる。
【0006】
この図から、DCモータに流れる電流は、起動開始時から1秒経過するまでなだらかに増加することが分かる。一般的に、DCモータの回転速度および回転トルクは、電流に比例して増加する。
【0007】
従来の低電圧モータリトラクタの性能特性について、DCモータに流れる電流を初期段階(0.07秒)、中期段階(0.4秒)、および後期段階(1秒)と3つの段階に分けて、以下に説明する。
【0008】
従来の低電圧モータリトラクタでは、DCモータに流れる電流は、初期段階では、3.81Aであって、ピーク電流(30A)の約12.7%に過ぎない。この場合、DCモータの回転速度および回転トルクは低く、ベルトを巻き取る能力は比較的小さい。次に、中期段階では、DCモータに流れる電流は最大約16.18Aであって、ピーク電流の約53.4%に相当する。この場合、DCモータの回転速度および回転トルクは本来の約半分のレベルに達している。次に、後期段階では、DCモータに流れる電流は27.79Aであって、ピーク電流の約85.6%に相当する。この場合、DCモータの回転速度および回転トルクは大きく、ベルトを巻き取る能力も大きい。
【0009】
このシミュレーションの結果から分かることは、少なくともDCモータが回転速度および回転トルクの最大能力の半分を発揮するまでに、約0.4秒の時間を要することである。
【0010】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、車両緊急時にシートベルトを巻き取る際に、モータの立ち上がり特性が良く、素早くシートベルトの弛みを吸収できるシートベルトの弛み除去システムを提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための第1の手段は、予め定められた基準電圧により動作するDCモータを備え、当該DCモータの発生する駆動力により車両のシートベルトを巻き取るモータリトラクタと、前記基準電圧を出力する電源回路、及び、前記電源回路から出力された前記基準電圧に基づき蓄電動作を実行可能な蓄電用回路を含み、前記基準電圧の電流、若しくは、前記蓄電用回路の蓄電により増圧された電流を、供給可能な電源回路手段と、前記DCモータと前記電源回路手段との間の電気的接続をON・OFF可能なスイッチ手段と、前記車両の緊急状態に係わる状態量を検出するセンサ手段と、前記センサ手段により検出された状態量が所定のしきい値に達した場合は前記蓄電動作を実行し、前記センサ手段により検出された状態量が所定のしきい値に達しない場合は前記蓄電動作を実行しないように、前記蓄電用回路を制御する第1制御手段と、を有することを特徴とする、シートベルトの弛み除去システム(請求項1)である。
前記課題を解決するための第2の手段は、上記第1の手段において、前記センサ手段は、前記状態量として車両のスリップ状態を検出するスリップセンサ、若しくは、前記状態量として他の車両若しくは障害物との距離を検出する距離センサ(請求項2)である。
前記課題を解決するための第3の手段は、予め定められた基準電圧により動作するDCモータを備え、当該DCモータの発生する駆動力により車両のシートベルトを巻き取るモータリトラクタと、前記基準電圧を出力する電源回路、及び、前記電源回路から出力された前記基準電圧に基づき蓄電動作を実行可能な蓄電用回路を含み、前記基準電圧の電流、若しくは、前記蓄電用回路の蓄電により増圧された電流を、供給可能な電源回路手段と、前記DCモータと前記電源回路手段との間の電気的接続をON・OFF可能なスイッチ手段と、前記車両に備えられたエアバッグの作動を検出するエアバッグセンサと、前記エアバッグセンサが前記エアバッグの作動を検出した場合は前記蓄電動作を実行するように、前記蓄電用回路を制御する第2制御手段と、を有することを特徴とする、シートベルトの弛み除去システム(請求項3)である。
前記課題を解決するための第4の手段は、予め定められた基準電圧により動作するDCモータを備え、当該DCモータの発生する駆動力により車両のシートベルトを巻き取るモータリトラクタと、前記基準電圧を出力する電源回路、及び、前記電源回路から出力された前記基準電圧に基づき蓄電動作を実行可能な蓄電用回路を含み、前記基準電圧の電流、若しくは、前記蓄電用回路の蓄電により増圧された電流を、供給可能な電源回路手段と、前記DCモータと前記電源回路手段との間の電気的接続をON・OFF可能なスイッチ手段と、前記車両に備えられた火薬式プリテンショナの作動を検出するプリテンショナセンサと、前記プリテンショナセンサが前記火薬式プリテンショナの作動を検出した場合は前記蓄電動作を実行するように、前記蓄電用回路を制御する第3制御手段と、を有することを特徴とする、シートベルトの弛み除去システム(請求項4)である。
【0012】
本手段においては、緊急時弛み除去機能の動作時における前記モータの起動時に、前記モータに印加する電圧を昇圧することができるので、モータの起動時に高電圧を印加し、インダクタンスに起因する電流の立ち上がり特性を補償すると共に、加速に必要なトルク分に対応する電流を、多めに流すことができる。よって、モータの立ち上がり特性が改善され、シートベルトを急激に巻き取って、弛みを急速に解消することが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、図中、各構成成分の大きさ、形状および配置関係は、この発明が理解できる程度に概略的に示してあるにすぎず、また、以下に説明する数値的条件は単なる例示にすぎないことを理解されたい。
【0020】
図1は、本発明に係るモータリトラクタの駆動システムの全体を概念的に示した図である。図2は、本発明に係るモータリトラクタの駆動システムを構成する回路図である。
【0021】
式▲1▼から分かるように、DCモータ1に流れる電流Iは電圧Eが大きくなるにつれて大きくなる。よって、下記のように起動時のみ高い電圧を供給する昇圧回路3を追加し、起動時のDCモータ1の回転力を高める。昇圧回路3は、常時DCモータ1に印加される電圧よりも高い電圧Vbstでコンデンサを充電しておき、DCモータ1の起動時に充電された電流をDCモータ1に供給するものである。
【0022】
昇圧回路3の電力の供給能力は、その容量をC(F)、電圧をV(V)、供給電圧をI(A)、ステップ時間をΔT(sec)とすれば
C×V=I×ΔT…………▲2▼
となる。
式▲2▼より、昇圧回路3の出力電圧は、
V(n)=(C×V(N-1)-(I(n)+I(n-1))/2×ΔT)/C…▲3▼
となる。
【0023】
作動条件として、昇圧回路3を充電しておく昇圧電圧Vbst=80V、昇圧回路3の容量C=0.01Fとし、この作動条件で式▲3▼を用いて、昇圧回路3を設けた場合の起動時にDCモータ1を流れる電流Iと時間Tとの関係をグラフで示すと、図3に示した点線のようになる。ただし、DCモータ1のインダクタンスと抵抗は従来技術の欄に示したものと同じである。この図3から明らかなように、従来技術で示した初期段階、中期段階、後期段階において、初期段階では、最高16.60A(電流上限値30Aの55.3%)、中期段階では最高22.93A(最流電流上限値30Aの76.4%)、後期段階では、最高27.79A(電流上限値30Aの92.6%)に達している。
【0024】
即ち、本発明に係る発明のモータリトラクタにおいては従来の低電圧モータリトラクタと比較して、DCモータを流れる電流値の立ち上がり特性は、初期段階で42.6%上昇、中期段階で23.0%上昇、後期段階で7%上昇していることが分かる。
【0025】
この結果から、昇圧回路3がない場合と比較して初期段階から後期段階の電流値の立ち上がり特性(すなわちトルクの立ち上がり特性)が大幅に向上していることが分かる。特に、初期段階の電流値の立ち上がり特性の向上が顕著である。このシュミュレーションの結果から、DCモータの起動時の回転速度および回転トルクの向上が期待できる。
【0026】
次に、図1を参照して、本発明に係るモータリトラクタの構成について具体的に説明する。
【0027】
図1に示すように、本発明に係るモータリトラクタの駆動システムは、低電圧(約13.5V)で駆動するDCモータ1を備えたモータリトラクタ2と、車両の様々な状態を検知する各種センサー27と、各種センサー27からの信号を受信して電源回路5、昇圧回路3、およびモータコントローラ9の動作を制御する制御回路7と、制御回路7からの制御信号を受けて作動し、DCモータ1に印加される電圧を短時間だけ昇圧する本発明の特徴部である昇圧回路3と、制御回路7からオン・オフ制御するための制御信号を受けてDCモータ1に所定の電圧を印加する電源回路5と、制御回路7からの制御信号を受けてDCモータ1を駆動制御するモータコントローラ9と、を備えている。
【0028】
ここで各種センサー27とは、例えば図1に示すように、車両速度センサー11、急ブレーキセンサー13、車両挙動センサー15、スリップ検知センサー17、車間距離(障害物)距離センサー19、エアバッグセンサー21、プリテンショナーセンサー23等である。
【0029】
本発明に係る作動システムで、構成上の最大の特徴は、電源回路5に加えて昇圧回路3を設けた点にある。また、ここで用いるモータリトラクタを構成するDCモータ1およびモータリトラクタ2の機械的な機構は、従来のモータリトラクタと基本的に同じである。
【0030】
次に、図2を参照して本発明に係る駆動システムの回路構成を説明する。図1で説明した電源回路5は、図2において二点鎖線で囲まれた領域内の回路に相当する。詳しくは、電源回路5は、13.5Vの電源電圧が印加された電源6の接続点Aから接続点Bに電気的に接続され、接続点BからダイオードD1を介して接続点Cに電気的に接続され、接続点Cから接続点Dに電気的に接続されている。なお、ダイオードD1は、接続点Bから接続点Cへの一方向にのみ電流を通すように接続されている。
【0031】
図1で説明した昇圧回路3は、図2において一点鎖線で囲まれた領域内の回路に相当する。すなわち、昇圧回路3は、電源回路5と並列に電気的に接続されている。昇圧回路3は、DC−DCコントローラ25と、電界効果トランジスタTrと、コンデンサC1と、ダイオードD2,D3と、コイルLから構成されている。
【0032】
DC−DCコントローラ25は、電界効果トランジスタTrを反復的にオン(ON)・オフ(OFF)動作させるようにゲート電圧を所定のパルス幅を有するパルス波に変換するスイッチトドライブ端子LLと、接続点Gにおける電圧をサンプリングするための電圧サンプリング端子Mと、制御回路7からDC−DCコントローラ25をオン(ON)或いはオフ(OFF)する制御信号を入力するためのコントロール端子Nと、を備えている。
【0033】
DC−DCコントローラ25は、電圧サンプリング端子Mに入力された接続点Gのサンプリング電圧が所定のしきい値(ここでは、80V)に達しない場合に、電界効果トランジスタTrを反復的にオン(ON)・オフ(OFF)動作させるようにゲート電圧を所定のパルス幅を有するパルス波に変換するように構成されている。このパルス状のゲート電圧は、電界効果トランジスタTrをオン(ON)するしきい値よりも高い電圧とこのしきい値よりも低い電圧との間を反復的に往復する。
【0034】
このパルス状のゲート電圧は、パルス状にスイッチトドライブ端子LLから出力され、電界効果トランジスタTrのゲート端子に入力されるように構成されている。一方、接続点Gのサンプリング電圧が所定のしきい値に達した場合に、電界効果トランジスタTrをオン(ON)・オフ(OFF)する動作を中止するように構成されている。
【0035】
コントロール端子Mは、DC−DCコントローラ25が故障したときに制御回路7にエラー信号を出力するように構成されている。このエラー信号を制御回路7が受信したら、図示しない各種報知手段を用いて故障の発生を乗員に報知するように構成されている。
【0036】
以下、昇圧回路3のみの接続関係の詳細につき説明する。図2に示すように、電源回路5の一接続点である接続点BからコイルLを介して接続点Fに電気的に接続されている。接続点FからダイオードD2を介して接続点Gに電気的に接続されている。接続点Gから接続点Hに電気的に接続され、接続点HからダイオードD3を介して接続点Cに電気的に接続されている。
【0037】
なお、ダイオードD2は、接続点Fから接続点Gへ一方向にのみ電気を通すように接続されている。また、ダイオードD3は、接続点Hから接続点Cへ一方向にのみ電気を通すように接続されている。
【0038】
接続点Fには、電界効果トランジスタTrのドレイン端子が電気的に接続されていて、ソース端子はグランドGNDにアースされている。また、電界効果トランジスタTrのゲート端子は、DC−DCコントローラ25の接続点LLに電気的に接続されていて、接続点Mは、接続点Gと電気的に接続されている。
【0039】
コンデンサC1は二枚の極板から構成され、一方の極板は、接続点Hに電気的に接続され、他方の極板はグランドGNDにアースされている。
【0040】
図1で説明したモータコントローラ9は、図2の符号9に相当する。モータコントローラ9は、接続点Dと接続点Eとの電気的接続関係をオン(ON)或いはオフ(OFF)するためのスイッチであって、制御回路7から出力された制御信号を受けて作動するように構成されている。モータコントローラ9の接続点Dは、電源回路5の接続点Cと電気的に接続されている。
【0041】
図1で説明したDCモータは、符号1に相当する。このDCモータ1は、2つの端子を備えていて、一方の端子は接続点Eと電気的に接続されていて、他方の端子は、グランドGNDにアースされている。DCモータ1は、モータリトラクタの図示しないスプールと連動してベルトの巻き込み力を発生する。
【0042】
次に、図2および図4、図5を参照して、このように構成された駆動システムを用いて駆動するモータリトラクタの動作につき説明する。なお、図4、図5は本来は1つの図であるが、明瞭に判読できるようにするため2つに分割したものである。車両の運転開始と共に、制御回路7から電源6をオン(ON)させる指令信号が出力され、例えば13.5Vの電源電圧が電源回路5内に生じる。
【0043】
この場合、モータコントローラ9は、制御回路7からの出力信号を受けてオフの状態に設定されていて、DCモータ1を駆動できない。車両の走行に伴い、各種センサー27により、走行中の車両の状態に関する様々な情報が制御回路7に送られる(図4、図5のS1,S20,S19,S18,S21,S22参照)。
【0044】
例えば、車両速度、車両挙動、スリップ、車・障害物間距離、エアバッグ作動、プリテンショナ作動等の情報が、制御回路7に送られる(図4、図5のS1,S20,S19,S18,S21,S22参照)。
【0045】
次に、それぞれのセンサーから送られてくる信号がそれぞれ予め設定されたしきい値に達するかどうかが判断される(図4、図5のS2,S24,S25,S26参照)。例えば車両速度センサー11の場合は、車両速度信号がしきい値に達したら(S2)(Yes)、次に、ブレーキ踏み込み速度(S3)がしきい値に達しているかどうか判断する(S4)。ここで、ブレーキ踏み込み速度(S3)がしきい値に達していれば(Yes)、次に車両G(車両の重力加速度に対比した車両加速度)(S5)がしきい値に達しているかどうか判断する(S61)。
【0046】
ここで、車両G(S5)がしきい値に達していれば(Yes)、制御回路7からDC−DCコントローラ25に対し電界効果トランジスタTrを反復的にオン・オフ制御するパルス波発生指令信号を出力し、接続点Gの電圧が予め設定された所定のしきい値電圧、例えば80Vに達するまで、電界効果トランジスタTrのオン・オフの反復動作は継続される。
【0047】
この場合、電界効果トランジスタTrのオン動作によって、接続点FとグランドGNDとが電気的に導通され、オフ動作によって接続点FとグランドGNDとが非導通状態となる。この動作が繰り返される度に、コイルLに逆起電力が発生して、接続点Fの電位が上昇し、ダイオードD2を通過して接続点Hに電気的に接続されたコンデンサC1に蓄電されていく。こうして、接続点Gがしきい電圧80Vに達すると、DC−DCコントローラ725は、電界効果トランジスタTrをオフ(OFF)するように接続点Lからゲート電圧が印加され、接続点Gは80Vの電位に保たれる。(以上の動作を蓄電動作と呼ぶことがある。)
【0048】
次に、モータコントローラ9をオンに切り替えると、蓄電されたコンデンサC1によって、接続点Cの電位は80Vに昇圧されているので、コンデンサC1の両極板の電位差が80Vから13.5VになるまでコンデンサC1から電流が放出される。このため、モータ駆動開始初期において一時的に高電流がDCモータ1を流れる。その結果、DCモータ1における電流値の立ち上がり特性が向上し、モータ駆動時のDCモータ1の回転速度および回転トルクが上昇する。よって、ベルトのスラッグ(弛み)除去がより高速に行える。この動作を前プリテンションと呼ぶことがあるが、これは、従来の火薬式プリテンショナの作動に先だって、ベルトのスラッグを除去する動作を意味する(特許請求の範囲の「緊急弛み除去機能」の1種に相当する)。
【0049】
しかし、いずれかの段階で、しきい値に達しなかった場合(No)は、モータコントローラ9は、オフ(OFF)状態のままであり(図4、図5のS2,S4,S61参照)、DCモータ1は回転しない。
【0050】
次に、タイマーによる時間測定(S8)によって、DCモータ1の回転開始から計測して所定のしきい時間に達したら(S8)、制御回路7によってモータコントローラ9をオフ状態に切り替えて、DCモータ1の回転を停止する(S9)。
【0051】
ついで、車両速度あるいは車両Gあるいは経過時間をセンサーによって測定し、これらのいずれかが所定のしきい値に達していれば(Yes)、DCモータ1をベルトの巻き取り動作を再びさせて、ベルトのスラッグを除去し、前プリテンション動作を行う。
【0052】
次いで、エンドロック防止(危険状態回避後又は衝突後でも、ベルトのロックが解除されず、乗員が拘束状態から開放されない現象を防止する)のためにDCモータ1を僅かに逆転させてモータコントローラ9をオフ状態に切り替える。
【0053】
また、例えば車両挙動センサー15の場合(S20)は、車両挙動信号が、しきい値に達すれば(S24)(Yes)、蓄電動作をさせてコンデンサC1に蓄電させる(S6)。ついで、モータコントローラ9をオン(ON)に切り替えて、DCモータ1をベルトの巻き取り動作をさせて(S7)、ベルトのスラッグを除去し、前ブリテンション動作を行う。その後は、先に説明したステップS8以降の動作を行う。
【0054】
ここで、しきい値に達していない場合は(No)、蓄電動作をせずに、モータコントローラ9をオン状態に切り替えてDCモータ1を駆動する(S7)。その後は、既に説明したステップS8以降の動作と同じである。
【0055】
また、例えばスリップ検知センサー17の場合(S19)は、所定のしきい値に達すれば(S25のYes)、蓄電動作をさせてコンデンサC1に蓄電させる(S6)。ついで、モータコントローラ9をオン(ON)に切り替えて、DCモータ1をベルトの巻き取り動作をさせて(S7)、ベルトのスラッグを除去し、前ブリテンション動作を行う。その後は、先に説明したステップS8以降の動作を行う。
【0056】
ここで、しきい値に達していなかったならば(No)、蓄電動作をせずに、モータコントローラ9をオン状態に切り替えてDCモータ1を駆動する(S7)。その後は、既に説明したステップS8以降の動作と同じである。
【0057】
このように構成すれば、スリップ状態が軽度の場合(No)は、蓄電動作を行わない前プリンテション動作を行うので、無駄な電力消費を省くことができる。
【0058】
車・障害物間距離センサーの場合は、所定のしきい値に達すれば(S26)、蓄電動作をさせてコンデンサC1に蓄電させる(S6)。ついで、モータコントローラ9をオン(ON)に切り替えて、DCモータ1をベルトの巻き取り動作をさせて(S7)、ベルトのスラッグを除去し、前ブリテンション動作を行う。その後は、先に説明したステップS8以降の動作を行う。
【0059】
ここで、しきい値に達していない状態であれば(No)、蓄電動作をせずに、モータコントローラ9をオン状態に切り替えてDCモータ1を駆動する(S7)。その後は、既に説明したステップS8以降の動作と同じである。
【0060】
このように構成すれば、車・障害物間距離がしきい値に達していない場合は(No)、蓄電動作を行わない前プリンテション動作で対応できるので、無駄な電力消費を省くことが可能となる。
【0061】
エアバッグセンサーの場合は、制御回路7がエアバッグ作動信号を受信して(S21)、蓄電操作を行い、コンデンサC1に蓄電させる(S6)。ついで、モータコントローラ9をオン(ON)に切り替えて、DCモータ1をベルトの巻き取り動作をさせて(S7)、ベルトのスラッグを除去し、前ブリテンション動作を行う。その後は、先に説明したステップS8以降の動作を行う。
【0062】
このように構成すれば、エアバッグの展開と同時に蓄電動作を行い、モータコントローラ9をオン(ON)に切り替えて、DCモータ1をベルトの巻き取り動作をさせて(S7)、ベルトのスラッグを除去し、前プリテンション動作を行うことができる。
【0063】
プリテンショナーセンサーの場合は、制御回路7がプリテンショナ作動信号を受信して(S22)、蓄電動作を行い、コンデンサC1に蓄電させる(S6)。ついで、モータコントローラ9をオン(ON)に切り替えて、DCモータ1をベルトの巻き取り動作をさせて(S7)、ベルトのスラッグを除去し、前プリテンション動作を行う。その後は、先に説明したステップS8以降の動作を行う。
【0064】
このように電源回路5に昇圧回路3を設ければ、低電圧モータリトラクタであっても、駆動開始初期段階において昇圧回路3によりDCモータ1に負荷される電圧を一時的に昇圧することが可能となり、DCモータ1のベルトの初期巻き取り能力を更に向上することが可能となる。
【0065】
なお、この実施の形態では、車両の緊急状態に応じて蓄電動作を行う場合と行わない場合とに分けて制御しているが、特にこれに限定するものではなく、例えば全ての前プリテンション動作において蓄電動作を行うようにしても構わない。
【0066】
また、この実施の形態では、蓄電動作は、各種しきい値に達した段階で行うようにしている。しかし、蓄電動作に時間がかかり過ぎるため、緊急状態に対応できない場合もあり得る。そのような場合は、前プリテンション動作に先だって必ず蓄電動作を行うようにして、蓄電動作を行わない前プリテンション動作は削除しても構わない。
【0067】
また、他の変形例としては、昇圧回路を電源回路に接続した端子と接続しない端子とを切り替えできるスイッチを接続点Cの位置に設け、各種センサーからの信号が各種しきい値に達する場合と達しない場合とに分けて、制御回路7がこのスイッチとモータコントローラ9とを切り替え制御できるように構成しても構わない。このように構成すれば、予め蓄電動作を済ませておき、実際に昇圧回路と電源回路とを接続させるかどうかを選択できるので、蓄電された電流を放出する前プリテンション動作と蓄電された電流を放出しない前プリテンション動作とを状況に応じて使い分けることができる。
【0068】
また、この実施の形態では、例えば電源電圧13.5Vの比較的低電圧で駆動するモータリトラクタを用いて説明したが、特に低電圧モータリトラクタに限定されるものではなく、例えば高電圧モータを用いたリトラクタに昇圧回路を設けて使用しても構わない。このように構成すれば、高電圧モータリトラクタの電流値の立ち上がり特性をより向上することが可能となり、高電圧モータリトラクタのモータ起動時の回転速度および回転トルクの性能向上を図ることができる。または、DCモータに対しモータ起動時のみに高電圧を負荷することによって、前ブリテンション動作の初期段階で最も強力なベルト巻き取り動作を行い、より高速のスラッグ除去を行うことが可能となる。
【0069】
なお、本発明における昇圧回路は、実施の形態で説明した回路構成に限定されるものではなく、昇圧回路として機能するものであれば、どのような回路構成でも構わない。
【0070】
また、以上の実施の形態においては、図2において、電源6と昇圧回路3とを、回り込み防止ダイオードを介して接続点Cで接続しているが、切替スイッチにより接続し、どちらかの出力を選択してDCモータに供給するようにしてもよい。
【0071】
さらに、以上の実施の形態においては、スイッチング回路とコイルを用いたパルス昇圧回路を介してコンデンサを充電することにより高圧を作り出していたが、高電圧の電源回路を別に設けることによって昇圧された電圧を作り出してもよい。すなわち、特許請求の範囲でいう「昇圧回路」とは、モータに印加される電圧を、通常印加される電圧より高い電圧にするものであればよく、その方式はどのようなものであってもよい。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、車両緊急時が予測され、シートベルトを巻き取る際に、モータの立ち上がり特性が良いため、素早くシートベルトの弛みを吸収できる。それによりプリテンショナ等の作動をより効果的にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の1例であるモータリトラクタの駆動システムの全体を概念的に示した図である。
【図2】本発明の実施の形態の1例であるモータリトラクタの駆動システムを構成する回路図である。
【図3】本発明の実施の形態の1例であるモータリトラクタの駆動システムと従来のモータリトラクタ駆動システムにおける電流値の立ち上がり特性を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態の1例であるモータリトラクタの駆動システムの作動フローを示したフローチャートの一部である。
【図5】本発明の実施の形態の1例であるモータリトラクタの駆動システムの作動フローを示したフローチャートの一部である。
【符号の説明】
1:DCモータ、2:モータリトラクタ、3:昇圧回路、5:電源回路、6:電源、7:制御回路、9:モータコントローラ、11:車両速度センサー、13:急ブレーキセンサー、15:車両挙動センサー、17:スリップ検知センサー、19:車間距離(障害物)距離センサー、21:エアバッグセンサー、23:プリテンショナーセンサー、25:DC−DCコントローラ、27:各種センサー
Claims (4)
- 予め定められた基準電圧により動作するDCモータを備え、当該DCモータの発生する駆動力により車両のシートベルトを巻き取るモータリトラクタと、
前記基準電圧を出力する電源回路、及び、前記電源回路から出力された前記基準電圧に基づき蓄電動作を実行可能な蓄電用回路を含み、前記基準電圧の電流、若しくは、前記蓄電用回路の蓄電により増圧された電流を、供給可能な電源回路手段と、
前記DCモータと前記電源回路手段との間の電気的接続をON・OFF可能なスイッチ手段と、
前記車両の緊急状態に係わる状態量を検出するセンサ手段と、
前記センサ手段により検出された状態量が所定のしきい値に達した場合は前記蓄電動作を実行し、前記センサ手段により検出された状態量が所定のしきい値に達しない場合は前記蓄電動作を実行しないように、前記蓄電用回路を制御する第1制御手段と、
を有することを特徴とする、シートベルトの弛み除去システム。 - 請求項1記載のシートベルトの弛み除去システムにおいて、
前記センサ手段は、
前記状態量として車両のスリップ状態を検出するスリップセンサ、若しくは、前記状態量として他の車両若しくは障害物との距離を検出する距離センサ、である
ことを特徴とするシートベルトの弛み除去システム。 - 予め定められた基準電圧により動作するDCモータを備え、当該DCモータの発生する駆動力により車両のシートベルトを巻き取るモータリトラクタと、
前記基準電圧を出力する電源回路、及び、前記電源回路から出力された前記基準電圧に基づき蓄電動作を実行可能な蓄電用回路を含み、前記基準電圧の電流、若しくは、前記蓄電用回路の蓄電により増圧された電流を、供給可能な電源回路手段と、
前記DCモータと前記電源回路手段との間の電気的接続をON・OFF可能なスイッチ手段と、
前記車両に備えられたエアバッグの作動を検出するエアバッグセンサと、
前記エアバッグセンサが前記エアバッグの作動を検出した場合は前記蓄電動作を実行するように、前記蓄電用回路を制御する第2制御手段と、
を有することを特徴とする、シートベルトの弛み除去システム。 - 予め定められた基準電圧により動作するDCモータを備え、当該DCモータの発生する駆動力により車両のシートベルトを巻き取るモータリトラクタと、
前記基準電圧を出力する電源回路、及び、前記電源回路から出力された前記基準電圧に基づき蓄電動作を実行可能な蓄電用回路を含み、前記基準電圧の電流、若しくは、前記蓄電用回路の蓄電により増圧された電流を、供給可能な電源回路手段と、
前記DCモータと前記電源回路手段との間の電気的接続をON・OFF可能なスイッチ手段と、
前記車両に備えられた火薬式プリテンショナの作動を検出するプリテンショナセンサと、
前記プリテンショナセンサが前記火薬式プリテンショナの作動を検出した場合は前記蓄電動作を実行するように、前記蓄電用回路を制御する第3制御手段と、
を有することを特徴とする、シートベルトの弛み除去システム。
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