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JP4612506B2 - 情報提供サーバ、通信システム - Google Patents

情報提供サーバ、通信システム Download PDF

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JP4612506B2
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Description

本発明は、携帯端末装置に対して各種の情報を提供するための技術に関する。
近年、移動体通信技術が発展し、世界規模にて通信規格の統一が図られている。例えば、ITU(International Telecommunication Union)のIMT(International Mobile Telecommunication)-2000においては、所謂、第3世代と呼ばれる移動体通信規格としてDS-CDMA(Direct Spread-Code Division Multiple Access)とMC-CDMA(Multi Carrier-Code Division Multiple Access)の2つの規格が策定され、これらの規格においては国を跨ったローミングが実現されるに至っている。なお、「ローミング」とはユーザが契約している通信事業者のサービスを、当該通信事業者以外の事業者の保有するネットワークを利用して受けられるようにすることを意味している。
このような環境の下、ユーザが自身の所有する携帯用電話機を用いて通信サービスを受け得る地域に国際的な広がりが生じ、かかる利用地域の広がりに併せて、最近ではローミング時に携帯用電話機の時計機能を時差に応じて補正し、ユーザの利便性を向上させるための提案もなされるに至っている(特許文献1参照)。
特開2002−156478号公報
ところで、実世界においては、国毎に休日が異なっていたり、或いは、宗教上の理由等により行動が制限されている地域が存在する等、国や地域毎に習慣が異なっているという現実がある。従って、ローミングのサービスを利用して様々な国や地域において携帯用電話機を利用する場合におけるユーザの利便性を向上させるためには単に携帯用電話機の時計機能の補正を行うのみでは足りず、ローミング先のネットワークインフラが設置された国や地域に関する各種の情報を提供し得るようにすることが望まれる。しかし、上記特許文献1に記載のシステムにおいては、時刻補正の機能は実現されているものの、他の情報を提供する機能については一切実現されていない現状にある。
本願は、以上説明した事情に鑑みてなされたものであり、その課題の一例としてはユーザがローミングサービスを活用して様々な国や地域において移動体通信を行う際に、ローミング先のネットワークインフラが設置された国や地域に関する各種の情報を携帯用電話機のユーザに提供することが可能な情報提供サーバ及び通信システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため本願の一つの観点において請求項1に記載の情報提供サーバは、携帯端末装置のユーザに対して各種の情報を提供する情報提供サーバであって、実世界上における各地域の特質を示す特質情報が記録された記録手段と、ユーザが移動体通信サービスに未加入の未加入移動体通信網において、前記携帯端末装置が位置登録を行った際に、当該未加入移動体通信網から送信される要求メッセージに応じて、当該未加入移動体通信網が設置された前記地域に対応した特質情報を前記記録手段から読み出す読出手段と、前記読み出された特質情報を前記未加入移動体通信網を介して前記携帯端末装置に配信する配信手段と、前記各地域における交通機関に関する交通機関情報が記録された交通機関情報記録手段と、前記各地域の休日に関する情報、または、宗教上或いは慣習上の慣行に関する情報を含む前記特質情報に基づいて前記交通機関情報記録手段を検索し、前記特質情報が反映された前記交通機関情報に基づいた、前記ユーザによって前記携帯端末装置を介してあらかじめ入力されたユーザの行動予定に伴う利用すべき交通機関を示す行動予定データを生成する生成手段と、を具備し、前記配信手段は、前記特質情報と共に前記行動予定データを前記未加入移動体通信網を介して前記携帯端末装置に配信することを特徴とする。
この情報提供サーバによれば、未加入移動体通信網において携帯端末装置が位置登録を行った際、すなわち、ローミングの位置登録時に当該移動体通信網の設置地域に対応した特質情報が読み出されて携帯端末装置に配信されることとなる。このため、ユーザがローミングサービスを活用して様々な国や地域において移動体通信を行う際にローミング先のネットワークインフラが設置された国や地域に関する各種の情報(すなわち、特質情報)を携帯通信端末のユーザに提供することが可能となる。
なお、この場合において、未加入移動体通信網が複数存在する場合には、要求メッセージの送信元の未加入移動体通信網を一意に特定するための未加入網識別情報を読出手段が取得し、当該未加入識別情報に基づいて特質情報を読み出すようにすれば(請求項2)、複数の未加入移動体通信網に対して一つの情報提供サーバを設ければ足りることとなり、システム構築時のコスト削減を図ることが可能となる。
また、この場合において、記録手段に各地域の言語により記述された特質情報を記録させ、読出手段が未加入網識別情報と共に、携帯端末装置のユーザが移動体通信サービスに加入している既加入移動体通信網を一意に識別するための既加入網識別情報を取得し、更に、特質情報の読み出しに際して、既加入移動通信網の設置地域に対応した言語を既加入網識別情報に基づいて特定し、当該言語により記述された前記特質情報を読み出すようにしても良い(請求項3)。この構成によれば、携帯端末装置のユーザの利用可能な言語により、特質情報を提供することが可能となり、ユーザの利便性を飛躍的に向上させることが可能となる。
なお、特質情報の内容に関しては任意であり、例えば、(a)前記各地域における休日を示す情報及び(b)前記各地域における慣行を示す情報、の少なくとも何れか一方の情報を含むようにしても良い。
また、取得手段が未加入網識別情報と共に、携帯端末装置のユーザのスケジュールを示すスケジュールデータを取得し、未加入網識別情報とスケジュールデータの双方に基づいて特質情報を読み出すようにすれば、ユーザのスケジュールを反映させた特質情報の配信が可能となる。
また更に、各地域における交通機関に関する交通機関情報が記録された交通機関情報記録手段と、スケジュールデータに含まれる出発地及び目的地に基づいて交通機関情報記録手段を検索し、当該目的地に到達すべき過程において利用すべき交通機関を示す行動予定データを生成する生成手段と、を設け、この行動予定データを配信するようにすれば、ユーザのスケジュールに応じて利用すべき交通機関をユーザに提示し、ユーザの利便性を向上させることが可能となる。
また、この場合において、各地域において交通機関が遅れる平均的な時間数を示す遅れ時間情報を記録した遅れ時間情報記録手段を設け、この遅れ時間情報と、ユーザによって前記携帯端末装置を介してあらかじめ入力されたスケジュールデータの双方に基づいて行動予定データを生成するようにすれば(請求項4)、各地域における交通機関の遅れ状況を加味した情報提示が可能となり、ユーザの利便性を更に向上させることが可能となる。
更に、本願の他の観点において請求項5に記載の通信システムは、携帯端末装置のユーザに対して各種の情報を提供する情報提供サーバと、各々異なる地域に設置された複数の移動体通信網を備え、前記情報提供サーバは、前記各地域の特質を示す特質情報が記録された記録手段と、ユーザが移動体通信サービスに未加入の未加入移動体通信網において、前記携帯端末装置が位置登録を行った際に、当該未加入移動体通信網から送信される要求メッセージに応じて、当該未加入移動体通信網が設置された前記地域に対応した特質情報を前記記録手段から読み出す読出手段と、前記読み出された特質情報を前記未加入移動体通信網を介して前記携帯端末装置に配信する配信手段と、前記各地域における交通機関に関する交通機関情報が記録された交通機関情報記録手段と、前記各地域の休日に関する情報、または、宗教上或いは慣習上の慣行に関する情報を含む前記特質情報に基づいて前記交通機関情報記録手段を検索し、前記特質情報が反映された前記交通機関情報に基づいた、前記ユーザによって前記携帯端末装置を介してあらかじめ入力された行動予定に伴う利用すべき交通機関を示す行動予定データを生成する生成手段と、を具備し、前記配信手段は、前記特質情報と共に前記行動予定データを前記未加入移動体通信網を介して前記携帯端末装置に配信することを特徴とするこの通信システムによれば、請求項1に記載の情報提供サーバと同様の作用効果を奏することが可能となる。
本願の各発明によれば、ユーザがローミングサービスを活用して様々な国や地域において移動体通信を行う際に、ローミング先のネットワークインフラが設置された国や地域に関する各種の情報を携帯用電話機のユーザに提供することが可能となる。
[1]実施形態
[1.1]実施形態の構成
以下、図1を参照しつつ本実施形態にかかる通信システムSの構成について説明することとする。なお、図1は、本実施形態にかかる通信システムSの構成を示すブロック図である。
同図に示すように、本実施形態にかかる通信システムSは、ユーザにより保有される携帯用電話機MPと、複数のネットワークHNET及びRNETと、情報提供サーバISと、を有している。なお、以下においては、これらのネットワークHNET及びRNETの内、ユーザが加入契約を行っているものをホームネットワークHNETと呼び、加入していないものを未加入ネットワークRNETと呼ぶものとする。また、実際の通信システムSにおいては、複数の未加入ネットワークRNETと携帯用電話機MPが存在することとなるが、図1においては図面が煩雑となることを防止するため、通信システムSに含まれる未加入ネットワークRNETの内の一つの未加入ネットワークRNETのみを記載している。
ここで、この通信システムSにおいては(a)ホームネットワークHNETに収容された基地局BS-H群により通信エリアA-Hが形成されると共に、(b)未加入ネットワークRNETに収容された基地局BS-R群により通信エリアA-Rが形成されるようになっている(以下、特に特定する必要がない場合、「基地局BS」及び「通信エリアA」という)。なお、両通信エリアA-H及びA-Rによりカバーされる領域をどの程度にするかについては任意であるが、本実施形態においては一つの通信エリアAにより一つの国の領土がカバーされているものとする。
かかる構成を有する通信システムSにおいて携帯用電話機MPのユーザは、(a)自身が加入しているホームネットワークHNETに対応した通信エリアA-H内において移動体通信サービスを享受することができると共に、(b)携帯用電話機MPを所持した状態にて通信エリアA-R内に移動した場合、未加入ネットワークRNETにおいてローミングのための位置登録を行い、未加入ネットワークRNETを介した移動体通信サービスを受けることも可能となっている(所謂、国際ローミング)。なお、「位置登録」とは、携帯用電話機MPの存在する位置を示す情報(具体的には、携帯用電話機MPの在圏している基地局BS及びその周辺基地局BSにより形成されるセルに対応したエリアを示す情報等を意味する。以下、「位置情報」という。)をネットワークNETに登録するための処理を意味し、この位置登録がなされることにより、ネットワークNETにおけるルーティングが実現されることとなる。
一方、上記のように各国において携帯用電話機MPを利用できるようにしようとする場合、ユーザが海外旅行や海外出張等の理由から海外に出国した際に、(i)当該国の休日に関する情報(すなわち、何月何日が休日にあたるのか等)や(ii)宗教上或いは慣習上の慣行に関する情報(例えば、正月と旧正月等)、更には、(iii)当該ユーザの行動予定に伴い利用すべき交通機関に関する情報、をユーザに提示できるようにすることが望ましい。そこで、本実施形態にかかる通信システムSにおいては、ユーザの存在する国(すなわち、通信エリアA)に変化が生じ、ローミングのための位置登録が行われた際、当該ユーザの渡航先となる国を特定して自動的にこれらの情報を提供することで、ユーザの利便性を確保する方法を採用することとした。
以下、かかる機能を実現するための各要素について説明する。
まず、ホームネットワークHNET及び未加入ネットワークRNETは、共に同一の通信規格(例えば、DS-CDMAやMC-CDMA)に準拠した移動体通信網であり、携帯用電話機MPに対して移動体通信サービスを提供するためのものとなっている。かかる機能を実現するため各ネットワークHNET及びRNETには、各々、基地局BSと、通信制御局CP(ホームネットワークHNETに対応するものをCP-H、未加入ネットワークに対応するものをCP-R)と、を有し、更に、図示せぬ交換局等を有している。
各ネットワークHNET及びRNETに収容された通信制御局CP-H及びCP-Rは、自網に対応した通信エリアA-H及びA-R内に在圏している携帯用電話機MPを管理するための施設であり、自網に加入しているユーザのユーザ情報や位置情報、ローミング中のユーザに関する位置情報やローミング番号を管理する。なお、「ローミング番号」とは、ローミング先のネットワーク(すなわち、未加入ネットワークRNET)と、ローミング元のネットワーク(すなわち、ホームネットワークHNET)の間においてローミング中のユーザを管理するために割り当てられる識別番号を意味する。
ここで、かかる機能を有する通信制御局CP-H及びCP-Rの具体的な構成について図2を参照しつつ説明する。なお、図2は、本実施形態にかかる通信制御局CP-H及びCP-Rの構成を示すブロック図であり、同図に示す各要素は、通信制御局CP-H及びCP-R間において共通のものとなっており、図2においては、通信制御装置CP-Hに対応した要素に「H」、通信制御局CP-Rに対応した要素に「R」の添字を付している(但し、以下の説明において、両通信制御局CP-H及びCP-Rの各要素を特に区別する必要がない場合、各要素に添字は付さないこととする)。
まず、図2に示すように、本実施形態にかかる通信制御局CP-H及びCP-Rは、各々、HLR(Home Location Register)11と、GLR(Gateway Location Register)12と、制御装置13と、を有している。これらの要素中、HLR11は、自網に加入しているユーザのユーザ情報(例えば、ユーザの氏名や住所等)や当該ユーザの携帯用電話機MPに割り当てられた加入者ID(すなわち、網内において当該ユーザを一意に特定するための識別情報)、携帯用電話機MPに対応した位置情報等の情報を管理するためのデータベースとなっている。
GLR12は、他のネットワークNETからローミングしてきたユーザに関する各種のデータを一時的に記憶して管理するためのデータベースである。本実施形態においては、ユーザが通信エリアA-Rに移動した場合、未加入ネットワークRNETにおける移動体通信サービスの提供を受けることとなるが(すなわち、ローミング)、かかるローミングに際して当該ユーザに割り当てられたローミング番号や当該ユーザの位置情報、更には、ホームネットワークHNETを一意に特定するためのネットワークID等の情報が、このGLR12に格納されることとなる。
次いで、制御装置13は、携帯用電話機MPから送信される位置登録要求メッセージに応じて位置登録のための処理を実行する。より具体的には、制御装置13は、自網に加入しているユーザの携帯用電話機MPから位置登録要求メッセージが送信されてくると、ネットワークNET内において当該メッセージに付加される基地局IDや交換局IDに基づき当該携帯用電話機MPの位置情報を生成してHLR11に格納させる。また、自網に加入していないユーザの携帯用電話機MPから位置登録要求メッセージが送信されてきた場合(すなわち、ローミング時)、当該携帯用電話機MPに対してローミング番号を付与した後、このローミング番号を位置情報と共にGLR12に格納するようになっている。またこの際、制御装置13は、当該ユーザの加入しているネットワークNET(すなわち、ホームネットワークHNET)を特定してホームネットワークHNETの通信制御局CP-Hに位置登録のための要求メッセージを送信し、ホームネットワークHNETのHLR11にローミングのための位置登録を行わせる。
更に、制御装置13は、自網に対応した通信エリアAに在圏している携帯用電話機MPに対する着呼が発生すると、HLR11やGLR12に格納された位置情報や加入者ID等の情報に基づいて当該携帯用電話機MPの在圏するセルに対応した基地局BSを収容する交換局(図示は省略)までのルーティングを行う。
なお、詳しくは後述するが、本実施形態に特徴的な事項として、この制御装置13は、ローミングを開始する際の位置登録時に情報提供サーバISから当該ネットワークNETの設置されている国に関する各種の情報を取得して、携帯用電話機MP宛に送信する機能も実現されている。
次に、情報提供サーバISは、通信制御局CP-H及びCP-Rと接続されており、通信制御局CP-H及びCP-Rから送信されるメッセージに基づいて、ユーザが未加入のネットワークNET(すなわち、未加入ネットワークRNET)の設置された国に関する各種の情報を提供する。
以下、この情報提供サーバISの具体的な構成について、図3を参照しつつ説明する。なお、図3は、本実施形態にかかる情報提供サーバISの具体的な構成を示すブロック図である。
同図に示すように、本実施形態にかかる情報提供サーバISは、通信制御局CPの制御装置13との間におけるデータの授受を仲介するための通信部21と、システム制御部22と、カレンダ情報DB23と、慣行情報DB24と、交通機関検索用DB25と、各要素間を相互接続するためのデータバス26と、を有している。
これらの要素中、システム制御部22は、CPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクを有し、情報提供サーバISの各部を統括的に制御する。
カレンダ情報DB23は、各ネットワークHNET及びRNETの設置された国において、各日が平日であるのか休日であるのかを示す情報(以下、「カレンダ情報」という)を要素としており、携帯用電話機MPにおいてカレンダを表示する場合、このカレンダ情報に基づいて当該国における休日が平日と色分けして(例えば、平日が黒、休日が赤)にて表示されることとなる。
一方、慣行情報DB24は、例えば、各休日が如何なる意味を有するものであるのか(宗教上の特別な日に該当する等)、或いは、各日時毎の注意事項(宗教上の理由から正午以降は殆どの店舗が休業する等)といった、各ネットワークHNET及びRNETの設置された国における宗教上或いは慣習上の慣行(例えば、正月や旧正月)を示す慣行情報を要素としている。
本実施形態において、システム制御部22は、ローミングサービスを受けるための最初の位置登録時(例えば、ユーザが携帯用電話機MPを保持して通信エリアA-Hから通信エリアA-Rに移動した際)に、当該ローミング先となる未加入ネットワークRNETを一意に識別するためのネットワークIDを取得し、当該IDに基づいて当該未加入ネットワークRNETの設置国を特定するようになっている。そして、システム制御部22は、当該特定した国に対応するカレンダ情報と慣行情報をカレンダ情報DB23及び慣行情報DB24から読み出して、携帯用電話機MPに配信する。この結果、ユーザは、自身の携帯用電話機MPに搭載されたカレンダ機能を用いてカレンダを表示する際に、平日、休日の別が色分けして表示されて何時が休日なのかを確認可能となる共に、当該カレンダ上においてユーザが所定の日にちを指定することにより当該日にちに対応する各種の慣行が表示されることとなる。
また、後述するように本実施形態においてはユーザが海外に渡航する前に渡航日程や行動予定(例えば、何時何分に何処を出発する、或いは、何時何分に何処に到着する)を携帯用電話機MPに登録するようになっており、かかる登録がなされると、携帯用電話機MPにおいて当該予定を示すデータ(以下、「スケジュールデータ」)が生成されるようになっている。そして、情報提供サーバISはローミング開始のための位置登録時、ユーザの行動予定に則した行動をとるために利用すべき交通機関の乗換案内を示す情報(以下、「行動予定データ」という)をスケジュールデータに基づいて生成し、当該生成した行動予定データを携帯用電話機MPに送信するようになっている。
かかる機能を実現するため、本実施形態にかかる情報提供サーバISには、交通機関検索用DB25が設けられており、システム制御部22は、スケジュールデータに基づいて交通機関検索用DB25を検索して行動予定データを生成するようになっている。
ここで、かかる機能の実現に際して、一つ留意すべき点がある。それは、国によって用いられる言語が異なっているということである、従って、カレンダ情報等の各種の情報を未加入ネットワークRNETの設置国に対応した言語によってのみ作成しておいても、携帯用電話機MPのユーザの母国語等によっては、当該情報の内容を理解できない可能性があると言うことである。このため、本実施形態においてカレンダ情報DB23、慣行情報DB24及び交通機関検索用DB25には各種の言語に対応した情報が格納されており、各種情報の送信時にユーザのホームネットワークHNETの設置国に対応した言語のカレンダ情報等を携帯用電話機MPに送信するようになっている。
次に、携帯用電話機MPは、音声通信用プログラムやWWW(World Wide Web)ブラウザ等の通信プログラムを実行することによりネットワークHNET及びRNETに収容された基地局BSとの間においてデータの授受を行い、ネットワークNETを介して移動体通信を行う。この携帯用電話機MPは、かかる通信時に、自機の在圏している通信エリアA-H或いはA-Rに対応したネットワークHNET或いはRNETに位置登録要求メッセージを送信するようになっており、かかるメッセージをトリガとして、上記位置登録のための処理が実行されることとなる。
また、この携帯用電話機MPはカレンダの表示機能を有しており、かかる機能に基づいてカレンダを図示せぬ表示部に表示させる際に、情報提供サーバISから取得したカレンダ情報や慣行情報を併せて表示することが可能となっている。また、この携帯用電話機MPは、カレンダが表示された状態において、ユーザが所定の入力操作を行うと、当該入力操作に応じて海外渡航時における行動予定を登録するための画面を表示させ、当該画面に従って、ユーザが行った入力操作に応じて上記スケジュールデータを生成する。このようにして生成されたスケジュールデータがローミングを開始する際の位置登録時に通信制御局CP-H及びCP-Rに送信され、情報提供サーバISに供給されることとなる。なお、この際における具体的な処理内容については、次述する「動作」の項にて詳述する。
[1.2]実施形態の動作
次に、上記構成を有する本実施形態にかかる通信システムSの具体的な動作について説明することとするが、以下においては、(a)海外渡航前における渡航予定登録時の動作、(b)ローミング時の動作、の順に説明することとする。
(a)海外渡航前における渡航予定登録時の動作
まず、海外渡航前において渡航予定を登録しようとする場合、ユーザは、携帯用電話機MPの図示せぬ操作部に対してカレンダを表示する旨の入力操作を行うことが必要となる。そして、ユーザが、操作部に、かかる入力操作を行うと携帯用電話機MPは、当該入力操作に応じてカレンダを表示するためのデータを読み出して表示部に表示させることとなる。なお、この際に、デフォルトにて表示されるカレンダの内容に関しては任意であるが、本実施形態においては、携帯用電話機MPのユーザの自国に対応したカレンダ(すなわち、当該国における休日等に対応したカレンダ)が表示されるものとする。
この状態において、ユーザが渡航予定を登録する旨の入力操作を操作部に行うと、携帯用電話機MPにおいては、図4に示す処理が開始され、例えば、「渡航開始日と、渡航終了日を指定してください」等の文字列を表示部に表示させ(ステップSa1)、ユーザの入力操作を待機する状態となる(ステップSa2「no」)。この表示に従って、ユーザが渡航開始日と終了日を指定する入力操作を行うと、携帯用電話機MPは、当該入力操作に基づいてユーザが指定した日程を特定し(ステップSa3)、例えば、図5に示すような予定登録用の画面を表示部に表示させた後(ステップSa4)、登録が完了したかどうかを判定する状態となる(ステップSa5「no」)。
この際、携帯用電話機MPにおいては、まず、渡航1日目のスケジュールを登録するための画面SC1が表示され(図5参照)、ユーザは当該画面に従って時間帯を指定し、訪れるべき場所を登録すると共に、当該地を出発したいのか、或いは、到着したいのかを指定することとなる。次いで、画面SC2に従って渡航2日目のスケジュールを登録し、その後、3日目、4日目と自身のスケジュールを登録し、渡航から帰国までの各日における予定の登録が完了した時点で決定を行う旨の入力操作を行うのである。
すると、携帯用電話機MPは、ステップSa5において「yes」と判定して、当該入力された情報に基づいてスケジュールデータを生成し(ステップSa6)、当該生成したスケジュールデータを図示せぬメモリに記録した後(ステップSa7)、処理を終了する。
このようにして、スケジュールデータが記録されると携帯用電話機MPを保持して渡航し、ローミングが行われた際に当該スケジュールデータに基づき、当該スケジュールに含まれている各地までの行き方(具体的には、何時何分のどの交通機関を利用して、何処まで行けばよいのか)を示す情報が配信されることとなる。
(b)ローミング時の動作
次に、通信システムSにおいてローミングが行われる際の動作について説明する。なお、以下の説明においては、ユーザが自信の携帯用電話機MPを所持して海外に渡航し、未加入ネットワークRNETを介した移動体通信サービスを受ける場合を例に説明を行うものとする。
まず、ユーザが携帯用電話機MPを所持した状態にて海外に渡航すると、通信システムSにおいては所定のタイミングにて図6の処理が実行され、ローミングを行うための処理が実行される。
この処理においては、まず、携帯用電話機MPの図示せぬメモリ内に記録された加入者IDが携帯用電話機MPにおいて読み出され(ステップSb1)、当該加入者IDを含む位置登録要求メッセージが未加入ネットワークRNETの基地局BS-Rに送信される(ステップSb2)。
一方、このようにして送信されたメッセージを受信すると通信制御局CP-Rの制御装置13Rは、当該受信した要求信号に含まれる加入者IDに基づいて当該加入者IDに対応した携帯用電話機MPが位置登録されているか否かを判定する状態となる(ステップSb3)。この際、制御装置13Rは、取得した加入者IDに基づいて、携帯用電話機MPのユーザが加入しているホームネットワークHNETを特定し、通信制御局CP-Hに対して問い合わせを行う。そして、通信制御局CP-Hに現在登録されている携帯用電話機MPの位置情報を取得し、当該情報に基づいて当該携帯用電話機MPが位置登録済みであるか否かを判定する。
そして、このステップSb3において「yes」と判定した場合、すなわち、当該携帯用電話機MPが既に位置登録済みの場合、制御装置13Rは、ホームネットワークHNETの通信制御局CP-Hとの間において位置登録のための処理(ステップSb19)を実行して処理を終了する。なお、この際における処理については従来と同様であるため、詳細は省略する。
これに対して、ステップSb3において「no」と判定した場合、すなわち、当該携帯用電話機MPが始めて未加入ネットワークRNETの通信エリアA-R内に在圏した場合、通信制御局CP-Rの制御装置13Rは、基地局BS-Rを介して携帯用電話機MPにスケジュールデータの送信要求信号を送信し(ステップSb4)、携帯用電話機MPからのデータ受信を待機する状態となる(ステップSb5「no」)。なお、この際、基地局BS-Rから携帯用電話機MPに対してスケジュールデータの送信要求信号を送信する方法については任意であり、例えば、制御チャネル(control channel)を用いて送信するようにしても良い。
このようにして送信された送信要求信号を受信すると、携帯用電話機MPは、図示せぬメモリに記録されたスケジュールデータを読み出して基地局BS-R宛に送信した後(ステップSb6)、位置登録の完了通知の受信を待機する状態となる(ステップSb7「no」)。
一方、このスケジュールデータを受信すると、通信制御局CP-Rの制御装置13Rは、当該スケジュールデータを記憶した後(ステップSb8)、ローミング元(すなわち、ホームネットワークHNET)の通信制御局CP-Hとの間においてローミングのための処理(以下、「ローミング処理」という。)を実行する(ステップSb9)。
なお、実際の移動通信網においてローミングを行う際の処理としては各種考えられ、実際にステップSb9において如何なる処理を行うかについては任意である。図7に、ステップSb9において実行する処理の一例を示す。同図に示す例の場合、まず、通信制御局CP-Rの制御装置13Rは、まず、携帯用電話機MPに対して、ローミング番号を付与する(ステップSc1)。
次いで、制御装置13Rは、当該設定したローミング番号等の情報をGLR12Rに登録させる(ステップSc2)。なお、この際、ローミング番号と共にGLR12Rに登録する情報の具体的な内容に関しては任意であり、例えば、携帯用電話機MPの在圏基地局BS-Rの基地局IDや携帯用電話機MPの加入者ID、更には、端末情報等を対応付けて格納するようにしても良い。次いで、制御装置13Rは、GLR12Rに格納した各種の情報(例えば、ローミング番号等)をホームネットワークHNETの通信制御局CP-Hに送信する(ステップSc3)。
一方、通信制御局CP-Hにおいては、制御装置13Hが送信されてきた加入者ID等の情報に基づいてHLR11Hを検索し(ステップSc4)、携帯用電話機MPに対応する加入者情報等と対応付けてローミング番号や基地局ID等の情報を格納する(ステップSc5)。この結果、後に携帯用電話機MPに対する着呼等が発生した場合、HLR11Hを参照することにより、発呼側の通信端末から携帯用電話機MPの在圏基地局BS-Rを収容する交換局までのルーティングが可能となる(当該発呼側の通信端末が公衆電話網等の他網に収容されている場合、当該通信網とホームネットワークHNETとのPOI(Point Of Interface)から在圏基地局BS-Rを収容する交換局までのルーティング)。
このようにして、HLR11Hに対するローミング番号等の登録が完了すると、通信制御局CP-Hの制御装置13Hは、未加入ネットワークRNETの通信制御局CP-Rに対して位置登録の完了通知メッセージを送信して(ステップSc6)、ローミングのための処理が完了することとなる。
以上に例示したステップSb9におけるローミング処理が完了すると、通信制御局CP-Rの制御装置13Rは、情報提供サーバISに対してスケジュールデータを送信し(ステップSb10)、データ受信を待機する状態となる(ステップSb11「no」)。この際、携帯用電話機MPに配信するカレンダ情報等の言語を当該ユーザの母国語に統一すべく制御装置13Rは、かかるスケジュールデータに携帯用電話機MPのホームネットワークHNETを一意に特定するためのネットワークIDや自ネットワークRNETに対応したネットワークIDを付加して情報提供サーバISに送信するようになっている。
一方、このスケジュールデータを受信すると、情報提供サーバISのシステム制御部22は、当該受信したスケジュールデータに付加されたネットワークIDに基づいて言語及び渡航国の特定を行った後(ステップSb12)、当該渡航国に対応するカレンダ情報と慣行情報であって、当該言語に対応したものをカレンダ情報DB23及び慣行情報DB24から読み出して、図示せぬRAMに格納する(ステップSb13)。この際、システム制御部22は、スケジュールデータにより示される渡航日を含む月のカレンダ情報と、当該月に対応した慣行情報を読み出すようになっている。
次いで、システム制御部22は、スケジュールデータに基づいてユーザの利用すべき交通機関を示す行動予定データを生成して(ステップSb14)、カレンダ情報や慣行情報と共に通信制御局CP-Rに送信する(ステップSb15)。
なお、情報提供サーバISのシステム制御部22において行動予定データを生成する方法については任意であり、例えば、次のような方法を採用することが可能となっている。まず、スケジュールデータ中において行動予定として、登録されている文字列を時刻順に抽出し、各文字列により示される地名に対応する駅名、若しくは、バス停名を特定する。そして、スケジュールデータに含まれている、発時刻或いは着時刻と、この特定した駅名等から交通機関検索用DB25を検索し、何時の何処行きの電車(或いは、バス)に乗り、どのように乗り換えればよいのかを特定して、当該特定結果を記述した行動予定データを生成するのである。なお、この際の検索方法に関しては、従来の乗換案内等を実現するためのシステムと同様であるため、詳細は省略する。
一方、情報提供サーバISから行動予定データ及び付加情報が送信されてくると、通信制御局CP-Rの制御部13Rは、当該送信されてきた行動予定データ及びカレンダ情報等を携帯用電話機MPに送信すると共に、位置登録完了通知を携帯用電話機MPに送信する(ステップSb16)。なお、行動予定データ等と位置登録完了通知とは、同一チャネルを介して送信するようにしても良く、異なるチャネルを介して送信するようにしても良い。
以上の処理により、送信された行動予定データ及び付加情報と共に位置登録完了通知を受信すると、携帯用電話機MPは、移動体通信サービスの享受が可能な状態へと移行し(ステップSb17)、当該受信した行動予定データ及びカレンダ情報、慣行情報を図示せぬメモリに記録する(ステップSb18)。この状態となると、ユーザは携帯用電話機MPを用いて未加入ネットワークRNETを介した移動体通信が可能となると共に、携帯用電話機MPのカレンダ機能を利用してローミング先ネットワークRNETに対応した通信エリアA-Bがカバーする国に関する各種の情報を閲覧することが可能となるのである。
ここで、携帯用電話機MPにおいてカレンダ情報や行動予定データ等を表示した際における表示部の表示画像の遷移状態を図8を参照しつつ説明する。まず、ユーザが携帯用電話機MPの操作部に対してカレンダ機能を立ち上げる旨の入力操作を行う。すると、当該入力操作に基づき、カレンダ情報と慣行情報が読み出され、これらのデータに基づいて表示処理が実行される。
この結果、携帯用電話機MPの表示部には、図8(a)に示すように、カレンダ中の休日部分が他の日と異なる色にて表示される状態となる。この状態において、ユーザが操作部に対して何れかの日にちを指定する旨の入力操作を行うと、携帯用電話機MPにおいては、表示画面が図8(b)のように変化し、当該選択された日にちと関連する各種の情報(例えば、宗教上の礼拝日に該当するため商店等が閉店している等)が表示される状態となる。また、指定された日にちが渡航予定日としてスケジュールに登録されている場合、これらの情報と共に、「行動予定の確認」なるアイコンが表示される。そして、ユーザが、このアイコンを選択する旨の入力操作を行うと、当該入力操作に応じて行動予定データを読み出し、当該読み出した行動予定データとスケジュールデータに基づいて表示画面を図8(c)のように変化させる。
この結果、携帯用電話機MPの表示部には、スケジュールとして登録されていた訪問地及び当該訪問地から次の訪問地に訪れるために搭乗すべき交通機関の路線名、駅名(若しくはバス停名)と当該交通機関に搭乗すべき時刻が表示される。このようにして、ユーザは、携帯用電話機MPを利用することにより、自身の行動予定に応じて如何なる行動をとれば良いのかを把握することが可能となるのである。
以上説明したように、本実施形態にかかる通信システムSにおいては、未加入ネットワークRNETにおいて携帯用電話機MPがローミングのための位置登録を行った際に、当該未加入ネットワークRNETの設置地域に対応したカレンダ情報等が読み出されて携帯用電話機MPに配信されることとなる。このため、ユーザがローミングサービスを活用して様々な国や地域において移動体通信を行う際にローミング先のネットワークインフラが設置された国や地域に対応したカレンダ情報等を携帯用電話機MPのユーザに提供することが可能となる。
また、本実施形態にかかる通信システムSにおいては、携帯用電話機MPのユーザが移動体通信サービスに加入しているホームネットワークHNETに対応したネットワークIDに基づいて、携帯用電話機MPに配信すべきカレンダ情報等の言語を変更する構成を採用しているため、携帯用電話機MPのユーザの利用可能な言語により、カレンダ情報等を提供することが可能となり、ユーザの利便性を飛躍的に向上させることが可能となる。
また更に、本実施形態にかかる通信システムSにおいては、スケジュールデータに基づいて行動過程において利用すべき交通機関を示す行動予定データを生成し、この行動予定データを配信するようになっているため、ユーザのスケジュールに応じて利用すべき交通機関をユーザに提示し、ユーザの利便性を向上させることが可能となる。
なお、上記実施形態においては、通信エリアA-HやA-Rにより、一つの国の領土がカバーされているものとして説明を行ったが、通信エリアA-H及びA-Rによりカバーされている地域はこれよりも広くても良く、また、狭くても良い。
また、情報提供サーバISからローミング開始時の位置登録の際に配信する情報の内容に関しても任意である。例えば、通信エリアA-Hが国単位で無いような場合には、当該地域の特性(例えば、当該地域における宗教色や慣行に関する情報やお勧めの食事スポットや観光スポット、更には、交通機関の時刻表等)を示す各種の情報を配信するようにすることも可能である。
また更に、上記実施形態においては、情報提供サーバISと通信制御局CPとを別個の装置として構成した場合について説明したが、両装置は一体的に実現されるようにしても良い。この場合、情報提供サーバISの保有している各種のDB23〜25を通信制御局CPに保有させるようにすれば良い。
更に、上記実施形態においては、携帯用電話機MPを例に説明したが、例えば、ノートパソコンやPDA(Personal Digital Assistants)等のような移動体通信機能を有する他の携帯型通信端末に関しても同様のサービスを提供することが可能である。
更にまた、上記実施形態においては、全てのネットワークNET(例えば、ホームネットワークHNET、未加入ネットワークRNET、及び図示せぬ他のネットワーク)に対して、一つの情報提供サーバISを設けた構成を採用していたが、各ネットワークNET毎に情報提供サーバISを設けるようにしても良く、2〜3のネットワークNETに対して一の情報提供サーバISを設けるようにしても良い。この場合であっても、上記実施形態と同様の構成により、同様の機能を実現するようにすることが可能である。
[1.3]変形例
上記実施形態においては、情報提供サーバISにおいて行動予定データを生成する際に、その国の気質、言い換えるならば、国民性というものが一切加味されていない。しかし、実際の国によっては、時間に非常に厳格な国民性を有する国と、時間におおらかな国民性を有する国とが存在する。このため、時刻表どおりに交通機関が到着する国と、交通機関の運行状態が遅れやすい国とが存在する。
従って、時刻表のみに基づいて行動予定データを生成したとしても、国によっては、その時刻通りに交通機関が運行されていない可能性も生じてくる。
本変形例においては、かかる観点から、次のような方法を採用することとしている。すなわち、情報提供サーバISにおいて行動予定データを生成する際に、未加入ネットワークRNETの設置国における平均的な交通機関の遅れ時間を示す遅れ時間情報を情報提供サーバISに保有させる。そして、この遅れ時間情報に基づいて、どの程度の時間的な余裕を持って行動すべきなのかを共に提示するようにするのである。この場合、例えば、図8(c)に示した表示例において各交通機関の発時刻に対して、どの程度の遅れが予想されるのかを共に表示するようにしても良く、発着時刻自体を変化させるようにしても良い。
また、遅れ時間情報の生成方法に関しても任意であり、例えば、事前に平均的な遅れ時間等を調査して当該調査結果を反映して遅れ時間情報を生成するようにしても良く、情報提供サーバISをインターネットに接続すると共にアンケートページに対応したHTML(Hyper Text Markup Language)データを保有させ、携帯用電話機MPのユーザからアンケートを採って、交通機関の遅れ等を調査するようにしても良い。
実施形態における通信システムSの構成を示すブロック図である。 同実施形態における通信制御局CP-H及びCP-Rの構成を示すブロック図である。 同実施形態における情報提供サーバISの構成を示すブロック図である。 同実施形態において携帯用電話機MPにてスケジュールデータを生成する際の動作を示すフローチャートである。 同実施形態において携帯用電話機MPにてスケジュールを登録する際に、携帯用電話機MPの図示せぬ表示部に表示される画像の一例を示す図である。 同実施形態における通信システムSにおいてローミング時に実行される処理を示すシーケンス図である。 同実施形態におけるローミング処理の一例を示すシーケンス図である。 同実施形態の携帯用電話機MPにおける画面の遷移状態を示す図である。
符号の説明
S・・・通信システム
MP・・・携帯用電話機
HNET、RNET・・・ネットワーク
CP-H、CP-R・・・通信制御局
IS・・・情報提供サーバ

Claims (5)

  1. 携帯端末装置のユーザに対して各種の情報を提供する情報提供サーバであって、
    実世界上における各地域の特質を示す特質情報が記録された記録手段と、
    ユーザが移動体通信サービスに未加入の未加入移動体通信網において、前記携帯端末装置が位置登録を行った際に、当該未加入移動体通信網から送信される要求メッセージに応じて、当該未加入移動体通信網が設置された前記地域に対応した特質情報を前記記録手段から読み出す読出手段と、
    前記読み出された特質情報を前記未加入移動体通信網を介して前記携帯端末装置に配信する配信手段と、
    前記各地域における交通機関に関する交通機関情報が記録された交通機関情報記録手段と、
    前記各地域の休日に関する情報、または、宗教上或いは慣習上の慣行に関する情報を含む前記特質情報に基づいて前記交通機関情報記録手段を検索し、前記特質情報が反映された前記交通機関情報に基づいた、前記ユーザによって前記携帯端末装置を介してあらかじめ入力されたユーザの行動予定に伴う利用すべき交通機関を示す行動予定データを生成する生成手段と、を具備し、
    前記配信手段は、前記特質情報と共に前記行動予定データを前記未加入移動体通信網を介して前記携帯端末装置に配信することを特徴とする情報提供サーバ。
  2. 前記未加入移動体通信網が複数存在する場合に、
    前記読出手段は、前記要求メッセージの送信元の未加入移動体通信網を一意に特定するための未加入網識別情報を取得し、当該未加入識別情報に基づいて、前記特質情報を読み出すことを特徴とする請求項1に記載の情報提供サーバ。
  3. 前記記録手段には、前記各地域の言語により記述された前記特質情報が記録され、
    前記読出手段は、前記未加入網識別情報と共に、前記携帯端末装置のユーザが移動体通信サービスに加入している既加入移動体通信網を一意に識別するための既加入網識別情報を取得し、前記特質情報の読み出しに際して、既加入移動通信網の設置地域に対応した言語を既加入網識別情報に基づいて特定し、当該言語により記述された前記特質情報を読み出すことを特徴とする請求項に記載の情報提供サーバ。
  4. 前記各地域において前記交通機関が遅れる平均的な時間数を示す遅れ時間情報を記録した遅れ時間情報記録手段を更に備え、
    前記生成手段は、当該遅れ時間情報と、ユーザによって前記携帯端末装置を介してあらかじめ入力されたスケジュールデータの双方に基づいて前記行動予定データを生成することを特徴とする請求項1に記載の情報提供サーバ。
  5. 携帯端末装置のユーザに対して各種の情報を提供する情報提供サーバと、
    各々異なる地域に設置された複数の移動体通信網を備え、
    前記情報提供サーバは、
    前記各地域の特質を示す特質情報が記録された記録手段と、
    ユーザが移動体通信サービスに未加入の未加入移動体通信網において、前記携帯端末装置が位置登録を行った際に、当該未加入移動体通信網から送信される要求メッセージに応じて、当該未加入移動体通信網が設置された前記地域に対応した特質情報を前記記録手段から読み出す読出手段と、
    前記読み出された特質情報を前記未加入移動体通信網を介して前記携帯端末装置に配信する配信手段と、
    前記各地域における交通機関に関する交通機関情報が記録された交通機関情報記録手段と、
    前記各地域の休日に関する情報、または、宗教上或いは慣習上の慣行に関する情報を含む前記特質情報に基づいて前記交通機関情報記録手段を検索し、前記特質情報が反映された前記交通機関情報に基づいた、前記ユーザによって前記携帯端末装置を介してあらかじめ入力された行動予定に伴う利用すべき交通機関を示す行動予定データを生成する生成手段と、を具備し、
    前記配信手段は、前記特質情報と共に前記行動予定データを前記未加入移動体通信網を介して前記携帯端末装置に配信することを特徴とする通信システム。
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