JP4611699B2 - 伝導ノイズ抑制体および伝導ノイズ対策方法 - Google Patents
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Description
このため、非特許文献1に定義されているように、自分が他に影響を与えることを防止するEMI(Electro Magnetic Interference)対策、他からの影響を抑えるEMS(Electro Magnetic Susceptibility)対策の両方を兼ね備えたEMC(Electro Magnetic Compatibility)対策が求められてきている。
このほか、軟磁性体粉末および有機結合剤を含む絶縁性軟磁性体層と導電性支持体とからなる電磁波干渉抑制体を、電子部品などの上に設け、電磁波の透過に対してはシールド材である導電性支持体が遮蔽し、反射に対しては絶縁性軟磁性体層が電磁結合を助長させない方法が知られている(特許文献1)。
自分が他に影響を与えることを防止するEMI対策方法としては、上記した金属板による遮蔽のほか、軟磁性粉末と有機結合剤とからなる複合磁性体で情報処理装置のバスラインを覆うことにより対策することが知られている(特許文献2)。
「電磁波の吸収と遮蔽」、日経技術図書株式会社、1989年1月10日、p.377
前記結合剤は、有機高分子であることが望ましい。
ここで、電子部品内の配線回路の導体または基板上の配線回路の導体と、伝導ノイズ抑制層との距離を0.8mm以下にすることが望ましい。
そして、前記結合剤が、有機高分子であれば、可とう性があり、強度の高い伝導ノイズ抑制体とすることができ、また、電子部品等への密着性、追従性に優れる。
さらに、前記伝導ノイズ抑制層の厚さが、0.005〜0.3μmであるので、伝導ノイズ抑制効果がさらに向上し、薄型化、軽量化を図ることができる。
さらに、電子部品内の配線回路の導体または基板上の配線回路の導体と、伝導ノイズ抑制層との距離を0.8mm以下にして、電磁気的に結合させると、効率よく、伝導ノイズを抑制することができる。
<伝導ノイズ抑制体>
本発明の伝導ノイズ抑制体は、結合剤を含有する基体と;基体の結合剤の一部と、鉄、コバルトおよびニッケルからなる群から選ばれる1つ以上の元素を含有する金属系軟磁性体とが一体化してなる伝導ノイズ抑制層とを有するものである。
さらに、伝導ノイズ抑制体を電子デバイス内または基板上の配線回路近くに配設するための粘着機能が、伝導ノイズ抑制体の表面に付与されていても構わない。
ここで、ロス電力比は、伝導ノイズ抑制機能の反射・透過特性の総合的な指標であって、次式で求められ、0〜1の値をとる。ロス電力比は、伝送特性のS11(反射減衰量)とS21(透過減衰量)の変化から次式で求められる。
ロス電力比(Ploss/Pin)=1−(|Γ|2+|T|2)
ここで、S11=20log|Γ|であり、S21=20log|T|であり、Γは反射係数であり、Tは透過係数である。
この伝導ノイズ抑制体のロス電力比を0.3〜0.95にするためには、伝導ノイズ抑制体の作製にあたって、高エネルギーでの物理的蒸着を行うことにより、ナノメーターレベルで結合剤と金属系軟磁性体原子とを一体化させることを基本とし、物理的蒸着条件、金属系軟磁性体蒸着量を適宜選択することにより達成できる。
相互減結合率とは、二つのプリント回路基板間またはデバイス間での結合が伝導ノイズ抑制体を装着することによりどれくらい減衰するかという量である。内部減結合率とは伝送ライン間または同じプリント回路基板内での結合が伝導ノイズ抑制体を装着することによりどれくらい減衰するかという量である(武田茂、「ノイズ抑制シートのIEC規格化の現状」、第131回研究会資料、日本応用磁気学会、2003年7月4日、p.33−36)。
伝導ノイズ抑制層は、例えば、物理的蒸着法により、物理的蒸着時におけるせん断弾性率が1×103 〜1×107 Paである結合剤に、金属系軟磁性体を分散させた層であることが好ましい。
このようにして形成される伝導ノイズ抑制層3は、図4の高分解能透過型電子顕微鏡像、および電子顕微鏡像の模式図である図5に示すように、基体2表面に金属系軟磁性体を物理的蒸着させてなる層であり、物理的に蒸着された金属系軟磁性体が均質膜を形成することなく、原子状態で結合剤中に分散一体化してなるものである。
結合剤4は、特に限定されないが、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、ポリエーテル、ポリケトン、ポリイミド、ポリウレタン、ポリシロキサン、フェノール系樹脂、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアクリレート、塩化ビニル系樹脂、塩素化ポリエチレンなどの樹脂;天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム等のジエン系ゴム;ブチル系ゴム、エチレンプロピレンゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム等の非ジエン系ゴム等の有機高分子が挙げられる。これらは熱可塑性であっても、熱硬化性であってもよく、その未硬化物であってよい。また、上記の樹脂、ゴムなど変性物、混合物、共重合体であってもよい。
また、結合剤4としては、伝導ノイズ抑制効果に影響する密着性の観点からは、柔軟性を有し、ゴム弾性率を有するシリコーンゴム、ウレタンゴム、アクリルゴム、エチレンプロピレンゴムが好ましく、結合剤4のせん断弾性率は1×103 〜1×106 Paであることが好ましい。
(1)JIS K7113に規定されている引張応力と歪との関係から引張り弾性率を求め、これをもとに下記式からせん断弾性率を求める。
せん断弾性率=引張り弾性率/(2×(1+ポアソン比))
ここで2×(1+ポアソン比)の値は、剛直な高分子からゴム状の弾性体まで、おおよそ2.6〜3.0である。
(2)温度特性を把握できる粘弾性率測定装置を用い、試験モードをせん断モードにしてせん断弾性率を測定する。
(3)粘弾性率測定装置を用い、試験モード引張りモードにして貯蔵弾性率G’および損失弾性率G”を測定し、下記式から複素弾性率G* を求め、複素弾性率を引張り弾性率として、上記式からせん断弾性率を求める。
G* =√((G’)2 +(G”)2)
本発明におけるせん断弾性率は、粘弾性率測定装置として、レオメトリック・サイエンティフィック社製ソリッドアナライザーRSA−IIを用い、せん断モードにて、測定周波数1Hzの条件で測定した値とする。
基体2は、電磁波吸収材を含有していてもよい。電磁波吸収材を含有する基体2は、放射ノイズ抑制層として機能するため、得られる伝導ノイズ抑制体は、伝導ノイズ抑制機能と放射ノイズ抑制機能とを兼ね備えたEMC対策部材となる。
電磁波吸収材としては、カーボン、黒鉛等の粒子状または繊維状の導電性材料;金属系軟磁性体、酸化物系磁性体、窒化物系磁性体等の磁性体粒子が挙げられる。これらは、1種類を単独で用いてもよいし、2種類以上を混合して用いてもよい。電磁波吸収材としては、数百MHzから数GHzの高周波域で電気抵抗が高いため、渦電流による電磁波ノイズの反射が抑えられ、大きな磁気損失、すなわち虚数部透磁率μ”を有している点で、金属系軟磁性体、酸化物系磁性体、窒化物系磁性体等の磁性体粒子が好ましい。
扁平状の磁性体粒子の平均粒子径は、0.5〜100μmが好ましく、アスペクト比は2〜80が好ましい。平均粒子径が0.5μm未満の場合は、粒子の比表面積が大きくなりすぎて高充填化が困難となる場合がある。平均粒子径が100μmを超えると、伝導ノイズ抑制体の表面から磁性体粒子の一部が露出してしまい、この結果、伝導ノイズ抑制効果が損なわれるおそれがある。
電磁波吸収材には、結合剤と安定化させるために、シランカップリング剤、シラン、チタネート系カップリング剤、アルミネート系カップリング剤、ノニオン系界面活性剤、極性樹脂オリゴマーなどを、本発明の効果を損なわない程度に配合してもよい。
伝導ノイズ抑制層3に用いられる金属系軟磁性体は、鉄、コバルト、ニッケルからなる群から選ばれる1つ以上の元素を含有するものである。これらは、物理的蒸着によって結合剤上に蒸着されるため、通常、矩形あるいは円形状のターゲットとして用いられ、その純度は99〜99.999%のものが用いられる。磁性体が、酸化物系の磁性体などの、結晶性によりその磁性体の特性が出るものであると、その理由は定かではないが、先の結合剤との一体化によりその結晶性がくずれ性能が発揮されないものと思われ、十分な伝導ノイズ抑制機能を有しない。上記した金属系軟磁性体は、結合剤との一体化により形成されたナノメーターレベルのヘテロ構造が形成され、伝導ノイズ抑制効果が発揮されるものと思われる。
以下、伝導ノイズ抑制体1の製造方法を、基体2が電磁波吸収剤を含有する場合について説明する。
伝導ノイズ抑制体1の製造方法は、結合剤および電磁波吸収材を含有する電磁波吸収性組成物を成形して、電磁波吸収材が存在しないスキン層を表面に有する基体2を製造する基体製造工程と;基体2のスキン層に金属系軟磁性体を物理的蒸着させて、基体2の表面に伝導ノイズ抑制層3を形成する蒸着工程とを有する方法である。
電磁波吸収性組成物の調製には、一般的な混練方法を用いることができる。例えば、結合剤に電磁波吸収材を添加してミキシングロール、ニーダー、バンバリーミキサー、プラネタリーミキサー等で混合、分散させる方法;結合剤が溶剤に可溶であれば、溶剤に溶解した結合剤溶液中に電磁波吸収材を添加して、プロペラ攪拌機にて混合、分散し、乾燥させる方法等がある。
まず、物理的蒸着法(PVD)の一般的な説明を行う。
物理的蒸着法は、一般に、真空にした容器の中で蒸発材料を何らかの方法で気化させ、気化した蒸発材料を近傍に置いた基板上に堆積させて薄膜を形成する方法であり、蒸発物質の気化方法の違いで、蒸発系とスパッタリング系に分けられる。蒸発系としては、EB蒸着、イオンプレーティングなどが挙げられ、スパッタリング系としては、高周波スパッタリング、マグネトロンスパッタリング、対向ターゲット型マグネトロンスパッタリングなどが挙げられる。
なお、結合剤に金属系軟磁性体を蒸着させる際には、金属系軟磁性体はプラズマ化またはイオン化された金属系軟磁性体原子として結合剤中に入り込むので、結合剤中に微分散された金属系軟磁性体の組成は、蒸着材料として用いた金属系軟磁性体の組成比と必ずしも同一であるとは限らない。また、結合剤の一部と反応し、常磁性体または反強磁性体になるなどの変化が生じる場合もある。
ここで、蒸着質量は、ガラス、シリコン等の硬質基板上に同条件で金属系軟磁性体を蒸着し、堆積した厚さを測定することによって求められる。
蒸着工程において用いられる基体2の厚さは、特に限定しないが、コンパクトな伝導ノイズ抑制体とするには薄いことが好ましい。
図6は、伝導ノイズ抑制層3と、伝導ノイズ抑制効果を測定するマイクロストリップ回路との隔置距離による1GHzでのロス電力比の影響を示すものである。具体的には、伝導ノイズ抑制層3と、伝導ノイズ抑制効果を測定するマイクロストリップ回路との間に、ポリエチレンテレフタレートフィルムを介在させ、隔置させてSパラメータ法によるS11(反射減衰量)およびS21(透過減衰量)を測定した結果である。これによると、伝導ノイズ抑制層3と、伝導ノイズ抑制効果を測定するマイクロストリップ回路との距離が離れるにしたがい、ロス電力比は小さくなり、0.2mmで0.4強、0.4mmで0.3強、0.8mmで0.2強となっている。この結果より、配線回路の導体と伝導ノイズ抑制層3との距離が0.8mm以下、好ましくは0.4mm以下、さらに好ましくは0.2mm以下に接近するように、伝導ノイズ抑制体1を配線回路近傍に配置することが好ましい。伝導ノイズ抑制層3は、配線回路の導体と電磁気的に結合し、配線回路間のクロストークを、または特性インピーダンスの不整合を低減し、不要な輻射を抑え、放射ノイズの発生を抑制することができる。また、漏洩したあるいは遠方からの放射ノイズは、電磁波吸収材を含有する基体2により減衰され、優れたEMC対策効果が発揮される。ここで、「伝導ノイズ抑制層3が配線回路の導体と電磁気的に結合する」とは、伝導ノイズ抑制層3が配線回路の導体と絶縁隔置されていても、配線回路に流れる電流に基づく磁界と電界は、伝導ノイズ抑制層3に作用し、影響を与えるということを意味する。
以上説明した伝導ノイズ抑制体1にあっては、理論的には完全に明らかになっていないが、結合剤4に原子状態の金属系軟磁性体が分散して、結合剤4と金属系軟磁性体とが一体化された伝導ノイズ抑制層3が形成されているので、少ない金属系軟磁性体であっても、そのナノメーターレベルのヘテロ構造に由来する量子効果、材料固有の磁気異方性・形状異方性、外部磁界による異方性等の影響で、高い共鳴周波数体を持つ。これにより、優れた磁気特性を発揮し、少ない金属系軟磁性体であっても、高い周波数帯域において、伝導ノイズ抑制効果を発揮することができる。
また、パッケージに保護されている電子部品内の配線回路またはプリント基板上の配線回路に、伝導ノイズ抑制層3を電磁気的に結合させることにより、輻射する前に伝導ノイズを抑制することができ、さらに物理的蒸着された金属系軟磁性体と電磁波吸収材との相乗効果により、内部減結合率が増大し、放射ノイズ抑制機能が向上する。
(評価)
断面観察:
(株)日立製作所製、透過型電子顕微鏡H9000NARを用いた。
せん断弾性率:
せん断弾性率は、粘弾性率測定装置として、レオメトリック・サイエンティフィック社製ソリッドアナライザーRSA−IIを用い、せん断モードにて、測定周波数1Hzの条件で測定した。
伝導ノイズ抑制効果:
キーコム(株)製、近傍界用電磁波吸収材料測定装置を用いて、Sパラメーター法によるS11(反射減衰量)およびS21(透過減衰量)を測定した。また、ロス電力比を評価した。ネットワークアナライザーとしては、アンリツ(株)製、ベクトルネットワークアナライザー37247Cを用い、50Ωのインピーダンスを持つマイクロストリップラインのテストフィクチャーとしては、キーコム(株)製、TF−3Aを用いた。
図8に示すように、電磁波発信用マイクロループアンテナ41(キーコム(株)製、直径5mmのマイクロループアンテナ)および電磁波受信用マイクロループアンテナ42(日本電気真空硝子社製、磁界プローブCP−2S)を、スペクトラムアナライザ43((株)アドバンテスト製、商品名:R3132)に接続し、伝導ノイズ抑制体のテストシート44を挟むようにして、電磁波発信用マイクロループアンテナ41および電磁波受信用マイクロループアンテナ42をアンテナ間の最小間隔が2mmとなるように配置し、伝導ノイズ抑制体の相互減結合率を測定した。
シリコーンゴム(ビニル基含有ジメチルポリシロキサン)100質量部に、扁平状のFe−Cr系軟磁性金属(平均粒子径:20μm、アスペクト比:19.6)300質量部、オルガノハイドロジェンポリシロキサン1.2質量部、白金族系触媒の2質量%アルコール溶液0.2質量部、アセチレンアルコール系反応制御剤0.1質量部を添加し、ミキシングロールで分散、混合し、電磁波吸収性組成物を得た。電磁波吸収性組成物を120℃で1時間、加熱圧縮成形し、表面に平均厚さ0.63μmのスキン層を有する厚さ500μmの基体(スキン層の結合剤の25℃におけるせん断弾性率:2.3×105 Pa)を得た。この基体のスキン層に膜厚換算値で20nmのNi系軟磁性体金属を、対向ターゲット型マグネトロンスパッタリング法により物理的蒸着させ伝導ノイズ抑制層を形成し、伝導ノイズ抑制体を得た。この際、基体の温度を25℃に保ち、蒸発粒子が8eVの粒子エネルギーを持つようにわずかに負の電圧を印加し、スパッタリングを行った。
また、0.05〜3.0GHzのS11(反射減衰量)およびS21(透過減衰量)の測定結果を図10に、0.05〜3.0GHzのロス電力比を図11に、100kHz〜2.0GHzの相互減結合率の測定結果を図12に、100kHz〜2.0GHzの内部減結合率の測定結果を図13に示す。
図11において、○は基体側から評価したロス電力比を、◇は伝導ノイズ抑制層側から評価したロス電力比を示す。
図12において、○は基体側に電磁波発信用マイクロループアンテナ41を配置して測定した相互減結合率を、◇は伝導ノイズ抑制層側に電磁波発信用マイクロループアンテナ41を配置して測定した相互減結合率を、□は銅箔を挟むようにして、電磁波発信用マイクロループアンテナ41および電磁波受信用マイクロループアンテナ42を配置して測定した相互減結合率を示す。
図13において、○は基体側に電磁波発信用マイクロループアンテナ41および電磁波受信用マイクロループアンテナ42を配置して測定した内部減結合率を、◇は伝導ノイズ抑制層側に電磁波発信用マイクロループアンテナ41および電磁波受信用マイクロループアンテナ42を配置して測定した内部減結合率を、□は電磁波発信用マイクロループアンテナ41および電磁波受信用マイクロループアンテナ42を銅箔の表面の同じ側に配置して測定した内部減結合率を示す。
シリコーンゴム(2液型)100質量部に、シラン系カップリング剤で表面処理を施した球状のFe−Cr系軟磁性体(平均粒子径:20μm)1000質量部を添加し、ミキシングロールで分散、混合し、電磁波吸収性組成物を得た。この電磁波吸収性組成物を圧縮成形により厚さ300μmとなるようにシート状に成形した後、150℃で1時間、シリコーンゴムを加硫させて、表面に平均厚さ0.67μmのスキン層を有する厚さ290μmの基体(スキン層の結合剤の25℃におけるせん断弾性率:1.0×104 Pa)を得た。この基体のスキン層に膜厚換算で50nmのFe−Ni系軟磁性体金属を、対向ターゲット型マグネトロンスパッタリング法により物理的蒸着させ伝導ノイズ抑制層を形成し、伝導ノイズ抑制体を得た。この際、基体の温度を25℃に保ち、蒸発粒子が8eVの粒子エネルギーを持つようにわずかに負の電圧を印加し、スパッタリングを行った。
また、0.05〜3.0GHzのS11(反射減衰量)およびS21(透過減衰量)の測定結果を図14に、0.05〜3.0GHzのロス電力比を図15に、100kHz〜2.0GHzの相互減結合率の測定結果を図16に、100kHz〜2.0GHzの内部減結合率の測定結果を図17に示す。
図15において、○は基体側から評価したロス電力比を、◇は伝導ノイズ抑制層側から評価したロス電力比を示す。
図16において、○は基体側に電磁波発信用マイクロループアンテナ41を配置して測定した相互減結合率を、◇は伝導ノイズ抑制層側に電磁波発信用マイクロループアンテナ41を配置して測定した相互減結合率を、□は銅箔を挟むようにして、電磁波発信用マイクロループアンテナ41および電磁波受信用マイクロループアンテナ42を配置して測定した相互減結合率を示す。
図17において、○は基体側に電磁波発信用マイクロループアンテナ41および電磁波受信用マイクロループアンテナ42を配置して測定した内部減結合率を、◇は伝導ノイズ抑制層側に電磁波発信用マイクロループアンテナ41および電磁波受信用マイクロループアンテナ42を配置して測定した内部減結合率を、□は電磁波発信用マイクロループアンテナ41および電磁波受信用マイクロループアンテナ42を銅箔の表面の同じ側に配置して測定した内部減結合率を示す。
ウレタン樹脂100質量部および硬化剤としてイソシアネート化合物20質量部に、チタネート系カップリング剤で表面処理を施した扁平状のFe−Ni系軟磁性体1600質量部(平均粒子径:15μm、アスペクト比:65)、溶剤(シクロヘキサノンとトルエンの1:1混合物)700質量部を加えたぺーストを、乾燥後の厚さが1.1mmとなるように、バーコート法で塗工用支持体に塗布して膜を形成し、十分乾燥させた後、真空加熱プレスし、85℃、24時間キュアリングし、膜を塗工用支持体から剥がして、表面に平均厚さ0.74μmのスキン層を有する厚さ1.0mmの基体(スキン層の結合剤の25℃におけるせん断弾性率:1.7×106 Pa)を得た。この基体のスキン層に膜厚換算値で10nmのNi系軟磁性体金属を、対向ターゲット型マグネトロンスパッタリング法により物理的蒸着させ複合体層を形成し、伝導ノイズ抑制体を得た。この際、基体の温度を25℃に保ち、蒸発粒子が8eVの粒子エネルギーを持つようにわずかに負の電圧を印加し、スパッタリングを行った。
また、0.05〜3.0GHzのS11(反射減衰量)およびS21(透過減衰量)の測定結果を図18に、0.05〜3.0GHzのロス電力比を図19に、100kHz〜2.0GHzの相互減結合率の測定結果を図20に、100kHz〜2.0GHzの内部減結合率の測定結果を図21に示す。
図19において、○は基体側から評価したロス電力比を、◇は伝導ノイズ抑制層側から評価したロス電力比を示す。
図20において、○は基体側に電磁波発信用マイクロループアンテナ41を配置して測定した相互減結合率を、◇は伝導ノイズ抑制層側に電磁波発信用マイクロループアンテナ41を配置して測定した相互減結合率を、□は銅箔を挟むようにして、電磁波発信用マイクロループアンテナ41および電磁波受信用マイクロループアンテナ42を配置して測定した相互減結合率を示す。
図21において、○は基体側に電磁波発信用マイクロループアンテナ41および電磁波受信用マイクロループアンテナ42を配置して測定した内部減結合率を、◇は伝導ノイズ抑制層側に電磁波発信用マイクロループアンテナ41および電磁波受信用マイクロループアンテナ42を配置して測定した内部減結合率を、□は電磁波発信用マイクロループアンテナ41および電磁波受信用マイクロループアンテナ42を銅箔の表面の同じ側に配置して測定した内部減結合率を示す。
実施例1における、伝導ノイズ抑制層を形成する前の基体について、伝導ノイズ抑制効果および放射ノイズ抑制効果を測定した。各測定は、実施例1と同様の方法により行った。1GHzにおける伝導ノイズ抑制効果および放射ノイズ抑制効果の評価結果を表2に示す。
また、0.05〜3.0GHzのS11(反射減衰量)およびS21(透過減衰量)の測定結果を図22に、0.05〜3.0GHzのロス電力比を図23に、100kHz〜2.0GHzの相互減結合率を測定結果を図24に、100kHz〜2.0GHzの内部減結合率の測定結果を図25に示す。
図24において、○は比較例1の相互減結合率を、□は銅箔の相互減結合率を示す。
図25において、○は比較例1の内部減結合率を、□は銅箔の内部減結合率を示す。
シリコーンゴム(ビニル基含有ジメチルポリシロキサン)100質量部に、オルガノハイドロジェンポリシロキサン1.2質量部、白金族系触媒の2%アルコール溶液0.2質量部、アセチレンアルコール系反応制御剤0.1質量部を添加し、ミキシングロールで分散、混合し、シリコーン組成物を得た。このシリコーン組成物をトルエン溶液(濃度:20質量%)とし、ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ:50μm)上に加熱乾燥・加硫後のシリコーンゴムの厚さが20μmとなるように塗布した。120℃で、1時間加熱し、硬化させて、シリコーンゴム−ポリエチレンテレフタレート複層フィルム(スキン層の25℃におけるせん断弾性率:20×105 Pa)を得た。得られた複層フィルムのシリコーンゴム上に、膜厚換算値で20nmのNi系軟磁性体金属を、対向ターゲット型マグネトロンスパッタリング法により物理的蒸着させ伝導ノイズ抑制層を形成し、伝導ノイズ抑制体を得た。この際、シリコーンゴムの温度を25℃に保ち、8eVのエネルギーを持つようわずかに負の電圧を印加し、スパッタリングを行った。
また、0.05〜3.0GHzのS11(反射減衰量)およびS21(透過減衰量)の測定結果を図26に、0.05〜3.0GHzの伝導ノイズ抑制層側のロス電力比を図27に、100kHz〜2.0GHzの相互減結合率の測定結果を図28に、100kHz〜2.0GHz内部減結合率の測定結果を図29に示す。
図28において、○は比較例2の伝導ノイズ抑制層側に電磁波発信用マイクロループアンテナ41を配置して測定した相互減結合率を、□は銅箔を挟むようにして、電磁波発信用マイクロループアンテナ41および電磁波受信用マイクロループアンテナ42を配置して測定した相互減結合率を示す。
図29において、○は比較例2の伝導ノイズ抑制層側に電磁波発信用マイクロループアンテナ41および電磁波受信用マイクロループアンテナ42を配置して測定した内部減結合率を示し、□は電磁波発信用マイクロループアンテナ41および電磁波受信用マイクロループアンテナ42を銅箔の表面の同じ側に配置して測定した内部減結合率を示す。
銅箔(厚さ:15μm)について、放射ノイズ抑制効果の評価を行った。各測定は、実施例1と同様の方法により行った。1GHzにおける放射ノイズ抑制効果の評価結果を表2に示す。
また、実施例4は、結合剤上に対向ターゲット型マグネトロンスパッタリング法でNi系軟磁性体金属を蒸着して伝導ノイズ抑制層を形成したものであり、1GHzにおけるロス電力比は0.3以上であり、良好な伝導ノイズ抑制効果を有していた。
2 基体
3 伝導ノイズ抑制層
10 伝導ノイズ抑制体
20 伝導ノイズ抑制体
Claims (5)
- 結合剤を含有する基体と、
基体の結合剤中に鉄、コバルトおよびニッケルからなる群から選ばれる1つ以上の元素を含有する金属系軟磁性体が分散することによって基体の結合剤の一部と金属系軟磁性体とが一体化してなる伝導ノイズ抑制層と
を有し、前記伝導ノイズ抑制層の厚さが、0.005〜0.3μmであることを特徴とする伝導ノイズ抑制体。 - 伝導ノイズ抑制層が、物理的蒸着法により、物理的蒸着時におけるせん断弾性率が1×103 〜1×107 Paである結合剤に、金属系軟磁性体を分散させた層であることを特徴とする請求項1記載の伝導ノイズ抑制体。
- 前記結合剤が、有機高分子であることを特徴とする請求項1または2に記載の伝導ノイズ抑制体。
- 請求項1ないし3のいずれか一項に記載の伝導ノイズ抑制体を、電子部品内の配線回路またはプリント基板上の配線回路の近くに、伝導ノイズ抑制層が電子部品内の配線回路の導体またはプリント基板上の配線回路の導体と電磁気的に結合するように配置することを特徴とする伝導ノイズ対策方法。
- 電子部品内の配線回路の導体または基板上の配線回路の導体と、伝導ノイズ抑制層との距離を0.8mm以下にすることを特徴とする請求項4記載の伝導ノイズ対策方法。
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